JP2011249149A - 電気部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】リード端子と端子とを接続する際の作業効率を向上しつつ、環境変化が激しい場所で用いられた場合にも防水性を確保すること。
【解決手段】ハウジング31の底部から端子32が露出するスイッチ本体3と、ハウジング31の底部との間に少なくとも一方側が開口された空間部210を画成する壁部(底壁部211、側壁部212)を有し、空間部210内で端子32に接続されるリード端子25を埋設すると共にスイッチ本体3を保持する保持部材2と、空間部210に充填され、端子32とリード端子25との接続部を覆う封止材5とを備え、封止材5と上記壁部及びハウジング31の底部とが密着されており、空間部210が開口している一方側における封止材5の上記壁部及びハウジング31の底部に沿った外周部の内側に凹部51が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、電気部品に関し、例えば、車載用マイクロスイッチ装置などの防水処理が必要な電気部品に関する。
従来、スイッチ本体の一端部に突設されている端子をリード線と接続し、この接続部分を封止材にて防水処理したスイッチ装置において、スイッチ本体のケースに上記端子を包囲して下端を開口するスカート部を延設し、このスカート部の側面に上記端子と上記リード線とを接続するための窓孔を設けると共に、リード線が挿通される透孔を有する蓋体でスカート部の下端開口を蓋閉可能としたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このスイッチ装置においては、予め透孔に挿通させたリード線を上記端子に半田付けした後、蓋体でスカート部の下端開口を塞ぐことにより、半田付け部を封止するための封止材を窓孔から注入でき、安定した姿勢で封止材の注入作業を行うことができるものとなっている。
特許第3038283号公報
上述した従来のスイッチ装置においては、スカート部と蓋体とにより全周が囲まれた内側部分に、防水処理のための封止材を注入して半田付け部の封止を行っているが、車載用等の環境変化が激しい場所で用いられると、スイッチ本体と封止材との密着性を保つことができなくなり、スイッチ本体内に水分が浸入する虞がある。また、従来のスイッチ装置においては、スカート部を蓋閉する蓋体の透孔にリード線が挿通された状態で端子に半田付けされることから、リード線の位置が定まり難く、これらを接続する際の作業が煩雑になるという問題がある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、リード端子と端子とを接続する際の作業効率を向上しつつ、環境変化が激しい場所で用いられた場合にも防水性を確保することができる電気部品を提供することを目的とする。
本発明の電気部品は、ハウジングの底部から端子が露出する検出部材と、前記ハウジングの底部との間に少なくとも一方側が開口された空間部を画成する壁部を有し、前記空間部内で前記端子に接続されるリード端子を埋設すると共に前記検出部材を保持する保持部材と、前記空間部に充填され、前記端子と前記リード端子との接続部を覆う封止材とを備え、前記封止材と前記壁部及び前記ハウジングの底部とが密着されており、前記空間部が開口している前記一方側における前記封止材の前記壁部及び前記ハウジングの底部に沿った外周部の内側に凹部が形成されていることを特徴とする。
上記電気部品によれば、検出部材の端子に接続されるリード端子を保持部材に埋設させていることから、リード端子の位置を一定位置に定めることができるので、リード端子と端子とを接続する際の作業効率を向上することができる。また、空間部が開口している一方側における封止材の一部に凹部を形成していることから、封止材の体積を減らして収縮量を低減すると共に、封止材の収縮方向を制御することができるので、封止材と壁部及びハウジングの底部との間の剥離を生じ難くすることができ、環境変化が激しい場所で用いられた場合にも防水性を確保することが可能となる。
上記電気部品において、前記一方側における前記ハウジングの底部には、前記空間部側に向かって幅が狭くなる窪み部が複数設けられており、この窪み部に前記封止材が充填されることが好ましい。この場合には、ハウジングの底部に、空間部側に向かって幅が狭くなる窪み部を設けたことから、当該窪み部により封止材の変化を機械的に抑制することができるので、封止材とハウジングの底部との間の剥離を効果的に防止することができ、より防水性を高めることが可能となる。
上記電気部品において、前記壁部は、前記ハウジングの底部と対向する対向壁部と、この対向壁部と交差すると共に互いに対向する一対の側壁部とを有し、前記側壁部における前記ハウジングの底部近傍に前記空間部側に突出する突出部を設けることが好ましい。この場合には、側壁部におけるハウジングの底部近傍に空間部側に突出する突出部を設けたことから、この突出部の周囲に封止材を充填することができるので、ハウジングの底部と封止材との密着性を向上でき、更に防水性を高めることが可能となる。
上記電気部品において、前記保持部材には、前記一方側と反対側である他方側に前記空間部と連通する開口部を有する第2の壁部が形成されており、前記開口部に露出する前記封止材の当該開口部に沿った外周部の内側に凹部を設けることが好ましい。この場合には、他方側に空間部と連通する開口部に露出す封止材の一部に凹部を設けたことから、他方側においても、封止材の体積を減らして収縮量を低減すると共に、封止材の収縮方向を制御することができるので、両方側からバランス良く封止材の壁部及びハウジングの底部との間の剥離を生じ難くすることが可能となる。
特に、上記電気部品においては、前記第2の壁部の開口部を複数に分割し、それぞれの前記開口部に露出する前記封止材の当該開口部に沿った外周部の内側に凹部を設けことが好ましい。この場合には、第2の壁部に設けられる開口部が複数に分割されていることから、第2の壁部の強度を確保することができ、第2の壁部に開口部を設ける場合においても保持部材の強度が落ちるのを防止することが可能となる。
上記電気部品において、前記他方側における前記ハウジングの底部には、前記空間部側に向かって幅が狭くなる窪み部が複数設けられており、この窪み部に前記封止材が充填されると共に、前記第2の壁部には、前記一方側に突出する第2の突出部が前記ハウジングの底部と前記開口部との間に形成されていることが好ましい。この場合には、ハウジングの底部に、空間部側に向かって幅が狭くなる窪み部を設けたことから、当該窪み部により封止材の変化を機械的に抑制することができるので、封止材とハウジングの底部との間の剥離を効果的に防止することができ、より防水性を高めることが可能となる。また、第2の壁部における、ハウジングの底部と開口部との間に第2の突出部を形成したことから、この第2の突出部の周囲に封止材を充填することができるので、ハウジングの底部と封止材との密着性を向上でき、更に防水性を高めることが可能となる。
上記電気部品においては、前記ハウジングの底部と対向する前記壁部に、前記空間部に位置する鍔部を形成すると共に、当該鍔部から前記空間部側に前記リード端子を突出させることが好ましい。この場合には、空間部に位置する鍔部をハウジングの底部と対向する壁部に形成したことから、この鍔部の周囲に封止材を充填することができるので、保持部材と封止材との密着性を向上することができる。また、この鍔部からリード端子を突出させていることから、仮に保持部材と封止材との間に剥離が生じ、空間部内に水が侵入した場合においても、鍔部によりリード端子側に水を浸入し難くすることが可能となる。
上記電気部品においては、前記リード端子には前記一方側に貫通する貫通部が形成される一方、前記ハウジングの底部から突出した前記端子の先端が前記他方側に向くように折り曲げられ、前記貫通部に挿通されて前記リード端子と接続されることが好ましい。この場合には、端子の先端がリード端子の貫通部に挿通されることから、リード端子の貫通部に端子の先端を挿通した状態で封止材を充填することができるので、リード端子と端子とを確実に接続することが可能となる。
例えば、上記電気部品においては、前記封止材を構成する合成樹脂が、前記保持部材及び前記ハウジングを構成する合成樹脂よりも熱膨張率が大きい場合に適用することが可能である。この場合には、封止材を構成する合成樹脂の熱膨張率が保持部材等に比べて大きい場合にも、適切に封止材と保持部材等の密着性を高めることができ、防水性を向上することが可能となる。
上記電気部品においては、前記保持部材の先端側をコネクタ部とすることが好ましい。この場合には、保持部材と一体的にコネクタ部が形成されることから、本電気部品が接続される被接続部に対する接続作業を簡素化することが可能となる。
上記電気部品によれば、検出部材の端子に接続されるリード端子を保持部材に埋設させていることから、リード端子の位置を一定位置に定めることができるので、リード端子と端子とを接続する際の作業効率を向上することができる。また、空間部が開口している一方側における封止材の一部に凹部を形成していることから、封止材の体積を減らして収縮量を低減すると共に、封止材の収縮方向を制御することができるので、封止材と壁部及びハウジングの底部との間の剥離を生じ難くすることができ、環境変化が激しい場所で用いられた場合にも防水性を確保することが可能となる。この結果、リード線と端子とを接続する際の作業効率を向上しつつ、環境変化が激しい場所で用いられた場合にも防水性を確保することが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る電気部品としてのスイッチ装置の斜視図である。 上記実施の形態に係るスイッチ装置の保持部材の正面図(a)、背面図(b)及び上面図(c)である。 上記実施の形態に係るスイッチ装置のスイッチ本体の正面図(a)及び背面図(b)である。 上記実施の形態に係るスイッチ装置の保持部材にスイッチ本体を組み込んだ状態の斜視図である。 上記実施の形態に係るスイッチ装置の封止材注入部に充填された封止材の斜視図である。 上記実施の形態に係るスイッチ装置の封止材注入部に充填された封止材の正面図(a)、側面図(b)、背面図(c)及び下面図(d)である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態に係る電気部品は、例えば、環境変化が激しい場所で使用される車載用マイクロスイッチ装置などに好適に用いられるものであるが、これに限定されるものではなく、環境変化が激しい場所で用いられる任意の電気部品に適用することが可能である。以下においては、本実施の形態に係る電気部品が、環境変化が激しい場所で用いられるスイッチ装置に適用された場合について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る電気部品としてのスイッチ装置1の斜視図である。図1に示すように本実施の形態に係るスイッチ装置1は、絶縁性の樹脂材料を成形してなる保持部材2の一端部(上端部)に、検出部材としてのスイッチ本体3を組み込むと共に、このスイッチ本体3の下方側に形成される封止材注入部4に封止材5を注入することで、後述するスイッチ本体3の端子32と保持部材2のリード端子25との接続部を封止し、当該接続部における防水性を確保するものとなっている。保持部材2におけるスイッチ本体3とは反対側の他端部(下端部)は、側方側に折り曲げて成形されると共に、その内部にリード端子25が露出する空間が形成されたコネクタ部6を構成している。
図2は、本実施の形態に係るスイッチ装置1の保持部材2の正面図(a)、背面図(b)及び上面図(c)である。保持部材2は、例えば、ポリブチレンテフタレート(PBT)で成形され、その上端部にスイッチ本体3を保持する保持部21と、この保持部21の下端部から延出し、コネクタ部6に連結する連結部22と、これらの保持部21及び連結部22の側面から延出して設けられ、スイッチ装置1を被取付面に固定する固定部23とを有している。また、連結部22の背面側には、被取付面に設けられた凹部に挿通され、スイッチ装置1の位置決めを行う突出片24が設けられている。
保持部21は、上方側に開口すると共に一方側(図2(a)に示す紙面手前側)に開口された空間部210を画成する、対向壁部としての底壁部211、この底壁部211と略直交状態で交差すると共に互いに対向した一対の側壁部212、並びに、第2の壁部としての奥壁部213とを有している。底壁部211には、その上端部に鍔部214を有する突出片215が一対設けられており、これらの鍔部214の上面から保持部材2の内部に埋設されたリード端子25の一端(上端)が露出している。このリード端子25は、金属材(金属板材)からなり、保持部材2を製造する際にインサート成形されるものであり、連結部22の内部を通過してコネクタ部6内の空間にその他端(下端)が露出した状態となっている。また、リード端子25の鍔部214から露出した板状の部分には、貫通部25aが形成されており、後述するスイッチ本体3の端子32(32a、32b)の先端部が挿通されて半田付けされるものとなっている。
一対の側壁部212における中央近傍の位置には、空間部210側に突出する突出部212aが設けられている。また、奥壁部213における中央近傍には、空間部210側に突出する突出部213aが設けられている。これらの突出部212aと、突出部213aとは連続して設けられており、概して空間部210の内壁面の全体に亘って突出するリブ形状を有している。これらの突出部212a及び突出部213aの上方には、空間部210に装着されたスイッチ本体3を支持する一対の支持片212bが設けられている。これらの支持片212bは、側壁部212及び奥壁部213から、空間部210側に僅かに突出して設けられている。これらの支持片212bの突出幅は、突出部212a及び突出部213aよりも小さく設けられている。
奥壁部213における突出部213aの下方には、複数(本実施の形態では2つ)の開口部213bが設けられている。これらの開口部213bの間には、空間部210側に突出する柱部213cが設けられている。このように開口部213bの間に柱部213cを設けることにより、奥壁部213に開口部213bを設ける場合においても、保持部材2の強度が落ちるのを防止できるものとなっている。
図3は、本実施の形態に係るスイッチ装置1のスイッチ本体3の正面図(a)及び背面図(b)である。スイッチ本体3は、例えば、絶縁性の樹脂材料で成形された概して箱状のハウジング31と、このハウジング31の底部から一部が突出するようにハウジング31内に埋設された複数(本実施の形態では3本)の端子32(端子32a、32b、32c)と、ハウジング31の一方の側壁部に回動可能に取り付けられたレバー部33と、このレバー部33に対する押圧操作に応じてハウジング31内をスライド移動する操作突部35を備えたスライダと、防水のためにこの操作突部35の外周に取り付けられ、弾性復帰可能に設けられたラバー部材からなるカバー部34とを含んで構成されている。なお、本実施の形態において、ハウジング31は、金属材からなる端子32をインサート成形により埋設したウェハとしての下ケースと、この下ケースに一体化される上ケースとにより構成されている。ここで、下ケースは、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)により成形されており、後述する窪み部310、311が形成された上ケースは、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)で成形されている。スイッチ本体3は、レバー部33に対する押圧操作に伴うスライダ(操作突部35)の位置に応じて端子32a〜32c間で導通状態とされる組み合わせが変更され、当該押圧操作に応じた信号を外部出力可能に構成されている。なお、本実施の形態においては、レバー部33に対する押圧操作時に、端子32aと端子32cとが導通状態(オン状態)となり、非押圧操作時(初期状態)には、端子32aと端子32cとが非導通状態(オフ状態)となるものである。
ハウジング31の底部において、図3(a)に示す紙面手前側、すなわち、保持部21の空間部210の開口部側には、保持部21の底壁部211側、すなわち、端子32側に向かって幅が狭くなる複数(本実施の形態では3つ)の窪み部310(窪み部310a、310b、310c)が設けられている。同様に、ハウジング31の底部において、図3(b)に示す紙面手前側、すなわち、保持部21の奥壁部213側には、保持部21の底壁部211側、すなわち、端子32側に向かって幅が狭くなる複数(本実施の形態では3つ)の窪み部311(窪み部311a、311b、311c)が設けられている。
ハウジング31の底部から突出した端子32(端子32a、32c)は、その下端部において、図3(a)に示す紙面奥側(図3(b)に示す紙面手前側)に折り曲げられており、保持部材2にスイッチ本体3を組み込んだ場合にその先端部(より具体的には、端子32a、32cの先端部)がリード端子25の貫通部25aに挿通されるように構成されている。なお、端子32bは、本実施の形態においては、使用しないことから、折り曲げられることなく、途中で切断されたものとなっている。
図4は、本実施の形態に係るスイッチ装置1の保持部材2にスイッチ本体3を組み込んだ状態の斜視図である。図4に示すように、スイッチ本体3は、ハウジング31の底面を一対の支持片212bに支持された状態で組み込まれる。この際、スイッチ本体3は、レバー部33を上方側に延出させると共に、端子32a、32cがリード端子25の貫通部25aに挿通された状態で保持部材2に保持されている。ハウジング3の側面の幅は、保持部21の側壁部212間の幅と略同一に設けられており、ハウジング3の側面は、側壁部212の内壁に挟持された状態で保持されている。
封止材注入部4は、このように組み込まれたスイッチ本体3のハウジング31の底面と、保持部21の底壁部211との間に形成されている。そして、このように形成される封止材注入部4に封止材5が注入される。この場合、上述したように、スイッチ本体3は、ハウジング31の底面を一対の支持片212bに支持された状態で組み込まれていることから、封止材5は、ハウジング31の底面と、側壁部212の突出部212aとの間にも充填されると共に、突出部212aの下方側にも回り込んで充填されることとなり、スイッチ本体3(ハウジング31)の底部と封止材5との密着性を向上でき、その防水性を高めることができるものとなっている。特に、封止材5は、ハウジング31の底面に設けられた窪み部310、311にも充填されることとなり、封止材5の変化を機械的に抑制でき、スイッチ本体3(ハウジング31)の底部と封止材5との密着性を向上できるものとなっている(図1参照)。また、底壁部211には鍔部214を有する突出片215が設けられていることから、封止材5は、鍔部214の上方側及び下方側に回り込んで充填されることとなり、保持部材2(底壁部211)と封止材5との密着性を向上できるものとなっている。さらに、この鍔部214からリード端子25を突出させていることから、仮に保持部材2(底壁部211)と封止材5との間に剥離が生じ、空間部210内に水が侵入した場合においても、鍔部214によりリード端子32側に水を浸入し難くすることが可能となる。さらに、端子32a、32cがリード端子25の貫通部25aに挿通された状態で保持部材2に保持されていることから、封止材5は、リード端子25の貫通部25aにスイッチ本体3の端子32が挿通されて半田付けされた状態で充填されることとなり、リード端子25と端子32とを確実に接続できるものとなっている。
封止材注入部4に注入される封止材5は、接着性を有する絶縁性の樹脂材料(本実施の形態においては、ポリエステル樹脂)で構成される。この封止材5を構成するポリエステル樹脂は、スイッチ本体3のハウジング31を構成するPBT、PPSや、保持部材2を構成するPBTよりも熱膨張率が大きい特性を有している。そして、本実施の形態に係るスイッチ装置1において、封止材5は、図1に示すように、封止材注入部4に注入される封止材5の中央部分に、すなわち、底壁部211、側壁部212及びスイッチ本体3のハウジング31の底部に沿った外周部の内側に凹部51が形成されるように充填される。同様に、封止材5は、奥壁部213に形成された開口部213bの中央部分に、すなわち、開口部213bに沿った外周部の内側に凹部52が形成されるように充填される(図6(c)参照)。具体的には、図4に示す状態のスイッチ装置1を凹部51、52に対応した凸部を有する一対の金型(治具)内に配置して、加熱されて溶融した熱可塑性の樹脂(ホットメルト)をスイッチ本体3の下側に形成された空間部210(封止材注入部4)に、金型に設けられた孔を介して注入する。そして、樹脂が固化した後、スイッチ装置1を金型から取り出すと、図1に示す封止材5が封止材注入部4に充填された状態のスイッチ装置1を得ることができる。
ここで、このように封止材注入部4に充填された封止材5の形状について図5及び図6を用いて説明する。図5は、本実施の形態に係るスイッチ装置1の封止材注入部4に充填された封止材5の斜視図である。図6は、本実施の形態に係るスイッチ装置1の封止材注入部4に充填された封止材5の正面図(a)、側面図(b)、背面図(c)及び下面図(d)である。なお、図5及び図6においては、説明の便宜上、封止材注入部4に充填された封止材5を抜き出したものであり、実際には同図に示すように、封止材5単体として存在するものではない。
図5及び図6(a)、(c)に示すように、封止材注入部4に充填された封止材5の表面には、凹部51、52が設けられている。このように封止材5の表面に凹部51、52を設けたのは、第1に封止材注入部4に充填される封止材5の体積を減らすと共に、第2に封止材5の収縮方向を密着部分(スイッチ本体3のハウジング31の底部、或いは、保持部材2の底壁部211)側にも向かわせるためである。前者のように、封止材5自体の体積を減らすことにより、封止材5全体の収縮量を低減することができ、密着部分から剥離しようとする力を抑制することが可能となる。また、後者のように、封止材5の収縮方向を密着部分側にも向かわせることにより、凹部51、52の側方の内壁部に対応する密着部分の封止材5を密着状態に維持することができ、密着部分から剥離しようとする力を抑制することが可能となる。仮に、凹部51、52を設けない場合には、封止材5の収縮方向が、密着部分から剥離する方向に限定されることとなり、密着状態に維持することが困難となる。このように封止材5の表面に凹部51、52を設けることにより、スイッチ本体3(ハウジング31)と封止材5との間の密着性、並びに、保持部材2(底壁部211)と封止材5との密着性を向上でき、スイッチ本体3(ハウジング31)と封止材5との間の剥離、並びに、保持部材2(底壁部211)と封止材5との間の剥離を生じ難くすることができるので、環境変化が激しい場所で用いられた場合にも防水性を確保することが可能となる。
なお、図6(a)、(c)に示す封止材5の上面部には、ハウジング31の窪み部310に注入された複数の突出片53(53a、53b、53c)が設けられ、窪み部311に注入された複数の突出片54(54a、54b、54c)が設けられている。また、図6(a)、(b)、(c)に示す封止材5の側面部には、保持部210の側壁部212の突出部212aに応じて形成される凹部55(55a、55b)が設けられ、図6(c)に示す封止材5の背面部には、保持部21の奥壁部213の突出部213aに応じて形成される凹部56が設けられている。さらに、図5、図6(b)、(d)に示す封止材5の側面部(下面部)には、保持部21の底壁部211の突出片215に応じて形成される凹部57(57a、57b)が設けられている。
以上説明したように、本実施の形態に係るスイッチ装置1によれば、スイッチ本体3の端子32に接続されるリード端子25を保持部材2に埋設させていることから、リード端子25の位置を一定位置に定めることができるので、リード端子25と端子32とを接続する際の作業効率を向上することができる。また、空間部210が開口している一方側における封止材5の一部に凹部51を形成していることから、封止材5の体積を減らして収縮量を低減すると共に、封止材5の収縮方向を制御することができるので、封止材5と保持部21の底壁部211及び側壁部212、並びに、スイッチ本体3のハウジング31の底部との間の剥離を生じ難くすることができ、環境変化が激しい場所で用いられた場合にも防水性を確保することが可能となる。
また、本実施の形態に係るスイッチ装置1において、保持部材2には、一方側と反対側である他方側に空間部210と連通する開口部213bを有する奥壁部213が形成されており、開口部213bに露出する封止材5の一部に凹部52を設けていることから、他方側においても、封止材5の体積を減らして収縮量を低減すると共に、封止材5の収縮方向を制御することができるので、両方側からバランス良く封止材5と保持部21の底壁部211及び側壁部212、並びに、スイッチ本体3のハウジング31の底部との間の剥離を生じ難くすることが可能となる。
特に、本実施の形態に係るスイッチ装置1においては、奥壁部213に設けられる開口部213bが複数に分割されていることから、奥壁部213の強度を確保することができ、奥壁部213に開口部213bを設ける場合においても保持部材2の強度が落ちるのを防止することが可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態においては、本実施の形態に係る電気部品の一例としてスイッチ装置1を挙げ、その検出部材の一例としてスイッチ本体3を挙げて説明しているが、電気部品及び検出部材の内容については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、検出部材として可変抵抗器を用いた位置センサや、磁石と磁気検出素子を用いた磁気式スイッチ等に適用することが可能である。
1 スイッチ装置(電気部品)
2 保持部材
21 保持部
210 空間部
211 底壁部
212 側壁部
212a 突出部
212b 支持片
213 奥壁部
213a 突出部
213b 開口部
213c 柱部
214 鍔部
215 突出片
22 連結部
23 固定部
24 突出片
25 リード端子
25a 貫通部
3 スイッチ本体(検出部材)
31 ハウジング
310(310a、310b、310c) 窪み部
311(311a、311b、311c) 窪み部
32(32a、32b、32c) 端子
33 レバー部
34 カバー部
4 封止材注入部
5 封止材
51、52 凹部
53(53a、53b、53c) 突出片
54(54a、54b、54c) 突出片
55(55a、55b) 凹部
56 凹部
57(57a、57b) 凹部
6 コネクタ部

Claims (10)

  1. ハウジングの底部から端子が露出する検出部材と、前記ハウジングの底部との間に少なくとも一方側が開口された空間部を画成する壁部を有し、前記空間部内で前記端子に接続されるリード端子を埋設すると共に前記検出部材を保持する保持部材と、前記空間部に充填され、前記端子と前記リード端子との接続部を覆う封止材とを備え、
    前記封止材と前記壁部及び前記ハウジングの底部とが密着されており、前記空間部が開口している前記一方側における前記封止材の前記壁部及び前記ハウジングの底部に沿った外周部の内側に凹部が形成されていることを特徴とする電気部品。
  2. 前記一方側における前記ハウジングの底部には、前記空間部側に向かって幅が狭くなる窪み部が複数設けられており、この窪み部に前記封止材が充填されることを特徴とする請求項1記載の電気部品。
  3. 前記壁部は、前記ハウジングの底部と対向する対向壁部と、この対向壁部と交差すると共に互いに対向する一対の側壁部とを有し、前記側壁部における前記ハウジングの底部近傍に前記空間部側に突出する突出部を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電気部品。
  4. 前記保持部材には、前記一方側と反対側である他方側に前記空間部と連通する開口部を有する第2の壁部が形成されており、前記開口部に露出する前記封止材の当該開口部に沿った外周部の内側に凹部を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の電気部品。
  5. 前記第2の壁部の開口部を複数に分割し、それぞれの前記開口部に露出する前記封止材の当該開口部に沿った外周部の内側に凹部を設けたことを特徴とする請求項4記載の電気部品。
  6. 前記他方側における前記ハウジングの底部には、前記空間部側に向かって幅が狭くなる窪み部が複数設けられており、この窪み部に前記封止材が充填されると共に、前記第2の壁部には、前記一方側に突出する第2の突出部が前記ハウジングの底部と前記開口部との間に形成されていることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の電気部品。
  7. 前記ハウジングの底部と対向する前記壁部に、前記空間部に位置する鍔部を形成すると共に、当該鍔部から前記空間部側に前記リード端子を突出させたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の電気部品。
  8. 前記リード端子には前記一方側に貫通する貫通部が形成される一方、前記ハウジングの底部から突出した前記端子の先端が前記他方側に向くように折り曲げられ、前記貫通部に挿通されて前記リード端子と接続されることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の電気部品。
  9. 前記封止材を構成する合成樹脂が、前記保持部材及び前記ハウジングを構成する合成樹脂よりも熱膨張率が大きいことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の電気部品。
  10. 前記保持部材の先端側をコネクタ部としたことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の電気部品。
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