JP2011234427A - 電気接続箱 - Google Patents

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JP2011234427A JP2010099728A JP2010099728A JP2011234427A JP 2011234427 A JP2011234427 A JP 2011234427A JP 2010099728 A JP2010099728 A JP 2010099728A JP 2010099728 A JP2010099728 A JP 2010099728A JP 2011234427 A JP2011234427 A JP 2011234427A
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孝明 垣見
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Abstract

【課題】ケース内に引き込まれた電線の長さ寸法に誤差が生じている場合でも、前記電線に接続された端子をケースに取り付けられたボルトで確実に固定することができる電気接続箱を提供する。
【解決手段】電気接続箱は、ケースと、該ケース内に引き込まれた電源線6aをケースに固定するグロメットと、ケース内に引き込まれた電源線6aの端末に接続されたLA端子5と電気接続される接続ユニット10と、を備えている。接続ユニット10は、LA端子5が重ねられるバスバ8の接続部82と、ナット16が螺合されることにより該ナット16との間にLA端子5及び接続部82を挟持するボルト9と、電源線6aの長手方向に沿ってスライド自在となるようにボルト9を取り付けたボルト取付部材7と、を備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、電源線の端末に接続されたLA端子等の端子と電気接続される接続ユニットを備えた電気接続箱に関するものである。
自動車には多種多様な電子機器が搭載されている。これら多種多様な電子機器に電力供給や信号伝送を行うために、前記自動車には、電気接続箱が配置されている。この電気接続箱は、様々な構成のものが用いられているが、例えば、電源線の端末に接続されたLA端子と電気接続される接続ユニットを備えた電気接続箱が知られている(特許文献1を参照。)。また、図5は従来の電気接続箱を構成する接続ユニットを示す斜視図である。
図5に示すように、接続ユニット210は、電源線6aの端末に接続されたLA端子5が重ねられる接続部282と、ナット16が螺合されることにより該ナット16との間にLA端子5及び接続部282を挟持するボルト209と、ボルト209を取り付けたボルト取付部材207と、を備えている。
上記電源線6aは、自動車に搭載されたバッテリやオルタネータなどに接続され、大電流が流される太物の電線である。この電源線6aは、芯線61と、芯線61を被覆した絶縁被覆62と、を備えている。
上記LA端子5は、厚手の金属板にプレス加工等が施されて得られる端子であり、電源線6aの芯線61を圧着する一対の圧着片53と、絶縁被覆62をかしめる一対のかしめ片54と、前記接続部282に重ねられて接続部282に電気接続される相手側接続部51と、を備えている。この相手側接続部51は、平らな板状に形成され、その中央部に貫通穴52が設けられている。
上記接続部282は、バスバ208の端部を構成している。バスバ208は、金属板にプレス加工等が施されて得られる電気接続箱の配線部材である。このバスバ208は、電気接続箱に収容されるヒューズ、リレー、コネクタ、電源線6aの端末に接続されたLA端子5、同士を予め定められたパターンにしたがって互いに電気接続する。また、図5中の符号281は、バスバ208のうち、電気接続箱のケースの内部に収容される収容部を示している。
上記ボルト209は、頭部がボルト取付部材207に埋設され、軸部がボルト取付部材207の外表面から突出した格好で、ボルト取付部材207に取り付けられている。このボルト209は、接続部282に設けられた貫通穴283と、LA端子5に設けられた貫通穴52とを通された軸部にナット16が螺合されることにより、ナット16と頭部、即ちボルト取付部材207、との間にLA端子5の相手側接続部51及び接続部282を挟持する。
上記ボルト取付部材207は、合成樹脂で構成され、ブロック状に形成されている。ボルト取付部材207のボルト209が突出した外表面には、接続部282及びLA端子5の相手側接続部51が重ねられる。また、ボルト取付部材207は、電気接続箱のケースに取り付けられて、前記ケースの上面に位置付けられる。
上述した接続ユニット210は、電気接続箱のケースに取り付けられた後に、前記ケース内に引き込まれた電源線6aのLA端子5と電気接続される。
特開2002−78152号公報
しかしながら、図5に示した接続ユニット210を備えた従来の電気接続箱においては、前記ケース内に引き込まれた電源線6aの長さ寸法に誤差が生じている場合に、LA端子5の位置とボルト209の位置とが合わず、LA端子5をボルト209で固定できないことがあるという問題があった。
なお、前記ケース内に引き込まれた電源線6aの長さ寸法に誤差が生じる原因としては、例えば、前記ケースを防水するために電源線6aに装着されるグロメットの装着位置のずれ等が挙げられる。前記グロメットは、電源線6aの外周に装着された状態で前記ケースに設けられた電線通し口に取り付けられて、前記電線通し口の縁と電源線6aとの間の隙間を塞ぐ部材である。このグロメットは、電源線6aに密着しているため、簡単にはずらすことができない。
したがって、本発明は、ケース内に引き込まれた電線の長さ寸法に誤差が生じている場合でも、前記電線に接続された端子をケースに取り付けられたボルトで確実に固定することができる電気接続箱を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載された発明は、ケースと、該ケース内に引き込まれた電線を前記ケースに固定する固定部材と、前記ケース内に引き込まれた前記電線の端末に接続された端子と電気接続される接続ユニットと、を備えた電気接続箱において、前記接続ユニットが、前記端子が重ねられる金属板と、ナットが螺合されることにより該ナットとの間に前記端子及び前記金属板を挟持するボルトと、前記金属板の面に沿ってスライド自在となるように前記ボルトを取り付けたボルト取付部材と、を備えていることを特徴とする電気接続箱である。
請求項2に記載された発明は、前記ボルト取付部材が、前記電線の長手方向に沿ってスライド自在となるように前記ボルトを取り付けていることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項2に記載された発明において、前記ボルト取付部材が、その表面に前記ボルトの頭部を位置付ける底板と、前記底板と相対する天板であって、前記電線の長手方向に沿って延びたスリットが設けられ、該スリット内に前記ボルトの軸部をスライド自在に位置付けるとともに前記底板との間に前記頭部をスライド自在に収容する天板と、を備えていることを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明は、請求項3に記載された発明において、前記金属板が前記天板の外表面に重ねられ、かつ、前記金属板に、前記軸部をスライド自在に位置付ける第2のスリットが設けられていることを特徴とするものである。
請求項5に記載された発明は、請求項3または請求項4に記載された発明において、前記スリットが、前記天板の一つの縁から前記電線の長手方向に沿って凹に形成されて設けられ、かつ、前記ボルトが、前記天板の前記一つの縁側からスライドされることにより、前記軸部が前記スリット内に位置付けられるとともに前記頭部が前記底板と前記天板との間に収容されて、前記ボルト取付部材に取り付けられることを特徴とするものである。
請求項6に記載された発明は、請求項1ないし請求項5のうち1項に記載された発明において、前記固定部材が、前記電線の外周に装着され、前記ケースに設けられた電線通し口に取り付けられるグロメットであることを特徴とするものである。
請求項1に記載された発明によれば、前記接続ユニットが、前記端子が重ねられる金属板と、ナットが螺合されることにより該ナットとの間に前記端子及び前記金属板を挟持するボルトと、前記金属板の面に沿ってスライド自在となるように前記ボルトを取り付けたボルト取付部材と、を備えているので、ケース内に引き込まれた前記電線の長さ寸法に誤差が生じている場合でも、前記電線の端末に接続された前記端子の位置に合わせて前記ボルトをスライドさせることができ、そのために、前記端子を前記ボルトで確実に固定することができる電気接続箱を提供することができる。
請求項2に記載された発明によれば、前記ボルト取付部材が、前記電線の長手方向に沿ってスライド自在となるように前記ボルトを取り付けているので、ケース内に引き込まれた前記電線の長さ寸法に誤差が生じている場合でも、前記電線の端末に接続された前記端子の位置に合わせて前記ボルトをスライドさせることができ、そのために、前記端子を前記ボルトで確実に固定することができる電気接続箱を提供することができる。
請求項3に記載された発明によれば、前記ボルト取付部材が、その表面に前記ボルトの頭部を位置付ける底板と、前記底板と相対する天板であって、前記電線の長手方向に沿って延びたスリットが設けられ、該スリット内に前記ボルトの軸部をスライド自在に位置付けるとともに前記底板との間に前記頭部をスライド自在に収容する天板と、を備えているので、簡単な構成で、前記端子を前記ボルトで確実に固定することができる電気接続箱を提供することができる。
請求項4に記載された発明によれば、前記金属板が前記天板の外表面に重ねられ、かつ、前記金属板に、前記軸部をスライド自在に位置付ける第2のスリットが設けられているので、簡単な構成で、前記端子を前記ボルトで確実に固定することができる電気接続箱を提供することができる。
請求項5に記載された発明によれば、前記スリットが、前記天板の一つの縁から前記電線の長手方向に沿って凹に形成されて設けられ、かつ、前記ボルトが、前記天板の前記一つの縁側からスライドされることにより、前記軸部が前記スリット内に位置付けられるとともに前記頭部が前記底板と前記天板との間に収容されて、前記ボルト取付部材に取り付けられるので、インサート成型等を行わずに前記ボルトを前記ボルト取付部材に取り付けることができ、そのために、前記ボルトをスライド自在な構成とすることができる。
請求項6に記載された発明によれば、前記固定部材が、前記電線の外周に装着され、前記ケースに設けられた電線通し口に取り付けられるグロメットであるので、前記電線における前記グロメットの装着位置のずれによって前記ケース内に引き込まれた前記電線の長さ寸法に誤差が生じている場合でも、前記端子を前記ボルトで確実に固定することができる防水性能の高い電気接続箱を提供することができる。
本発明の一実施形態にかかる電気接続箱を示す斜視図である。 図1に示された電気接続箱の要部を拡大して示す斜視図である。 図1に示された電気接続箱の接続ユニットを示す斜視図である。 図3に示された接続ユニットの分解図である。 従来の電気接続箱を構成する接続ユニットを示す斜視図である。
本発明の一実施の形態にかかる電気接続箱1を図1〜図4を参照して説明する。本発明の電気接続箱1は、自動車に搭載され、前記自動車に搭載された電子機器に対して電力供給及び信号伝達を行うものである。また、本実施形態の電気接続箱1は、トラックにおけるキャビンと荷台の間の、雨や雪が当たる部分に取り付けられる。
また、本発明では、ジャンクションブロック(ジャンクションボックスとも言う。)、ヒューズブロック(ヒューズボックスとも言う。)、リレーブロック(リレーボックスとも言う。)を、総称して以下電気接続箱と呼ぶ。
上記電気接続箱1は、図1に示すように、ケース3と、このケース3の開口部3aを覆うカバー(不図示)と、ケース3内に取り付けられ、各種部品を取り付けるカセットブロック2と、このカセットブロック2に取り付けられる、リレー、ヒューズ、ヒュージブルリンク、コネクタ等の複数の電気部品18と、カセットブロック2に取り付けられる複数のバスバ8と、ケース3内に引き込まれた電源線6a,6bをケース3に固定し、かつ、ケース3を防水するグロメット13と、ケース3を防水するグロメット12と、ケース3内に引き込まれた電源線6a,6bの端末に接続されたLA端子5と電気接続される接続ユニット10と、を備えている。
また、図1、図2中の矢印Yは、ケース3の深さ方向を示しており、矢印Xは、ケース3の長手方向を示しており、矢印Zは、ケース3の幅方向を示している。
上記ケース3は、合成樹脂で構成され、底壁と、この底壁の外縁から立設した複数の側壁31,32,33,34と、により箱状に形成されている。即ち、前記「開口部3a」とは、複数の側壁31,32,33,34の底壁から離れた側の縁に囲まれる空間を意味する。また、側壁31には、ケース3内にワイヤハーネスの電線(不図示)を引き込むための電線通し口14と、ケース3内に電源線6a,6bを引き込むための電線通し口15と、が設けられている。これら電線通し口14,15は、側壁31の底壁から離れた側の縁から底壁側に凹に形成されて設けられている。
上記バスバ8は、図3に示すように、金属板にプレス加工等が施されて得られる配線部材である。このバスバ8は、複数の電気部品18や電源線6a,6bに接続されたLA端子5同士を予め定められたパターンにしたがって互いに電気接続する。また、図3中の符号81は、バスバ8のうち、カセットブロック2の内部に収容される収容部を示しており、符号82は、LA端子5が重ねられる接続部を示している。この接続部82については後述する。また、接続部82は、特許請求の範囲に記載した「金属板」に相当する。
上記電源線6a,6bは、トラックに搭載されたバッテリやオルタネータなどに接続され、大電流が流される太物の電線である。これら電源線6a,6bは、図3に示すように、芯線61と、芯線61を被覆した絶縁被覆62と、を備えている。また、本実施形態では、電源線6aがバッテリに接続され、電源線6bがオルタネータに接続される。また、電源線6a,6bは、特許請求の範囲に記載した「電線」に相当する。
上記LA端子5は、厚手の金属板にプレス加工等が施されて得られる端子であり、図3に示すように、電源線6a,6bの芯線61を圧着する一対の圧着片53と、絶縁被覆62をかしめる一対のかしめ片54と、前記接続部82に重ねられて接続部82に電気接続される相手側接続部51と、を備えている。この相手側接続部51は、平らな板状に形成され、その中央部に貫通穴52が設けられている。また、LA端子5は、特許請求の範囲に記載した「端子」に相当する。
上記グロメット13は、ゴム等の弾性材料で構成されている。図2に示すように、グロメット13は、円筒状に形成され、その内側に電源線6a,6bを位置付ける円筒部13aと、この円筒部13aの軸方向の一端部から鍔状に延びた鍔部13bと、を備えている。このようなグロメット13は、円筒部13a内に電源線6a,6bを位置付けた状態で、前記電線通し口15に取り付けられて、電線通し口15の縁と電源線6a,6bとの間の隙間を塞ぐ。このことにより、ケース3が防水される。
また、グロメット13が電源線6a,6bの外周に装着されると、グロメット13と電源線6a,6bとがずれないように、また、グロメット13と電源線6a,6bとの間から水が浸入しないように、円筒部13aの軸方向の他端部と電源線6a,6bとに粘着テープ17が巻かれる。
このようなグロメット13が前記電線通し口15に取り付けられることにより、ケース3内に引き込まれた電源線6a,6bがケース3に固定される。また、グロメット13は、特許請求の範囲に記載した「固定部材」に相当する。
上記グロメット12は、前記電線通し口14に取り付けられてケース3を防水するためのものである。グロメット12は、図1に示すように、蛇腹筒状に形成されており、その内側に前記ワイヤハーネスの電線を通す。
上記接続ユニット10は、図3に示すように、電源線6a,6bの端末に接続されたLA端子5が重ねられる平板状の接続部82と、ナット16が螺合されることにより該ナット16との間にLA端子5の相手側接続部51及び接続部82を挟持するボルト9と、電源線6a,6bの長手方向に沿って、即ち接続部82の面に沿って、スライド自在となるようにボルト9を取り付けたボルト取付部材7と、を備えている。
また、本発明において、「電源線6a,6bの長手方向に沿って」とは、電源線6a,6bの電線通し口15からケース3内に引き込まれた部分の長手方向を意味する。また、本実施形態では、側壁31に垂直な方向、即ち図1中の矢印Z方向と平行な方向、が、この「電源線6a,6bの長手方向」となる。
上記ボルト9は、図4に示すように、略正方形の板状に形成された頭部93と、この頭部93の表面から立設した軸部91と、円部92と、を備えている。前記軸部91は、円柱状に形成され外周面に螺旋状の溝が切られた雄ねじである。前記円部92は、軸部91の頭部93側の端部に設けられ、この軸部91の外周に円環状に設けられている。また、円部92の内周面は軸部91の外周面に連なっており、円部92の頭部93側の端面は、頭部93の表面に連なっている。また、円部92の直径は、頭部93の一辺の寸法よりも小さく形成されている。また、頭部93と円部92と軸部91とは互いに同軸上に配置されている。
上記ボルト取付部材7は、合成樹脂で構成されている。図4に示すように、ボルト取付部材7は、長方形の板状に形成され、その表面にボルト9の頭部93を位置付ける底板71と、長方形の板状に形成され、底板71と相対し、底板71との間に頭部93をスライド自在に収容する天板73と、底板71の長辺をなす縁と天板73の長辺をなす縁とを連結した一対の連結板72と、一対の突起75と、を一体に備えている。また、一対の連結板72間の間隔は、頭部93の一辺の寸法よりも大きく形成されている。
また、上記天板73には、当該天板73の長手方向に沿って延び、その内側にボルト9の軸部91及び円部92をスライド自在に位置付けるスリット74が設けられている。このスリット74は、天板73の短辺をなす一つの縁73aから該天板73の長手方向に沿って凹に形成されて設けられている。また、スリット74の長さは、頭部93の一辺の寸法よりも大きく形成されている。また、スリット74の幅は、円部92の直径と等しく形成され、頭部93の一辺の寸法よりも小さく形成されている。
上記一対の突起75は、スリット74の縁の互いに相対する部分から互いに近付く方向に突出している。また、一対の突起75は、天板73の短辺をなす前記一つの縁73aの近傍に設けられている。また、一対の突起75間の間隔は、円部92の直径よりも若干小さく形成されている。
また、ボルト9は、天板73の前記一つの縁73a側からスライドされることにより、軸部91及び円部92がスリット74内に位置付けられるとともに頭部93が底板71と天板73との間に収容されて、ボルト取付部材7に取り付けられる。また、ボルト9がボルト取付部材7に取り付けられる際、円部92は、一対の突起75に当接してこれら一対の突起75間の間隔を広げるようにボルト取付部材7を一時的に弾性変形させて、スリット74内に進入する。また、一対の突起75は、軸部91及び円部92が一対の突起75間を通ってスリット74内に進入した後に弾性変形する前の位置に戻って、軸部91及び円部92が天板73の前記一つの縁73a側に移動すること、即ちボルト9がボルト取付部材7から外れること、を規制する。
このように、本発明では、ボルト取付部材7を上述した構成としたことにより、インサート成型等を行わずにボルト9をボルト取付部材7に取り付けることができ、そのために、ボルト9をスライド自在な構成とすることができる。
上記接続部82は、前述したように、バスバ8の一部を構成している。また、接続部82は、バスバ8の収容部81と直交する向きとなるように、その端部が折り曲げられている。このような接続部82は、図3に示すように、ボルト9が取り付けられた状態のボルト取付部材7の天板73の外表面に重ねられる。さらに、この接続部82には、その内側に軸部91をスライド自在に位置付ける第2のスリット83が設けられている。
上記構成の接続ユニット10は、ボルト9がボルト取付部材7に取り付けられた後に接続部82が天板73に重ねられて組み立てられ、バスバ8と共にカセットブロック2に取り付けられる。また、接続ユニット10は、カセットブロック2がケース3内に取り付けられることにより、ケース3の上面に位置付けられる。また、接続ユニット10は、スリット74及び第2のスリット83の長手方向、即ちボルト9のスライド方向、が矢印Z方向と平行になる向きでケース3の上面に位置付けられる。また、前記「ケース3の上面」とは、ケース3の底壁から離れた開口部3a側の仮想面を意味する。
続いて、前述した構成の電気接続箱1の組み立て方法を説明する。まず、予め、電源線6a,6bの外周の所定の装着位置にグロメット13を装着しておき、粘着テープ17を巻いて円筒部13aと電源線6a,6bとを固定しておく。
次に、前述した手順で組立てられた接続ユニット10、複数のバスバ8、複数の電気部品18、をカセットブロック2に取り付ける。そして、このカセットブロック2をケース3に取り付ける。
次に、内側にワイヤハーネスの電線が通されたグロメット12をケース3の電線通し口14に取り付ける。また、電源線6a,6bに装着されたグロメット13をケース3の電線通し口15に取り付けて電源線6a,6bをケース3に固定するとともに、これら電源線6a,6bをケース3内に引き込む。
次に、電源線6a,6bの端末に接続されたLA端子5の相手側接続部51を接続部82に重ねるとともに貫通穴52にボルト9の軸部91を通す。この際、LA端子5の貫通穴52の位置に合わせてボルト9をスライドさせることで、貫通穴52にボルト9の軸部91を通す作業を容易に行うことができる。
即ち、ケース3内に引き込まれた電源線6a,6bの長さ寸法にプラスの公差が生じている場合は、図3中の矢印N1方向(即ち側壁31から離れる方向)にボルト9をスライドさせて、軸部91の位置をLA端子5の貫通穴52の位置に合わせる。これと反対に、ケース3内に引き込まれた電源線6a,6bの長さ寸法にマイナスの公差が生じている場合は、図3中の矢印N2方向(即ち側壁31に近付く方向)にボルト9をスライドさせて、軸部91の位置をLA端子5の貫通穴52の位置に合わせる。
次に、接続部82の第2のスリット83とLA端子5の貫通穴52とを通された軸部91にナット16を螺合させて、該ナット16と円部92との間にLA端子5の相手側接続部51及び接続部82を挟持する。これにより、LA端子5と接続部82とが電気接続される。
最後に、開口部3aを覆うようにケース3にカバーを取り付けて、電気接続箱1の組み立て作業が完了する。
このように、本発明によれば、上述した簡素な構成の接続ユニット10を備えていることにより、電源線6a,6bにおけるグロメット13の装着位置のずれ等によってケース3内に引き込まれた前記電源線6a,6bの長さ寸法に誤差が生じている場合でも、LA端子5をボルト9で確実に固定することができ、さらに、車両の雨や雪が当たる部分に取り付けが可能な防水性能の高い電気接続箱1を提供することができる。
また、上述した実施形態では、ボルト9が、電源線6a,6bの長手方向、即ち矢印Z方向、に沿ってスライド自在となるようにボルト取付部材7に取り付けられていたが、本発明では、電源線6a,6bの長手方向だけに限らず、ボルト9が接続部82の面に沿ってスライド自在となるようにボルト取付部材に取り付けられていれば良い。即ち、ボルト9は、矢印Yと直交する方向であれば如何なる方向にスライド自在とされていても良い。例えば、ボルト9が矢印X方向に沿ってスライド自在となるようにボルト取付部材に取り付けられていても良い。
また、上述した実施形態では、電線通し口15と接続ユニット10とが矢印Z方向に沿って並ぶ位置に配置され、電線通し口15からケース3内に引き込まれた電源線6a,6bが接続ユニット10に向かって矢印Z方向に配索されていたが、本発明では、電線通し口15と接続ユニット10とが矢印Zと交差する方向に沿って並ぶ位置に配置され、電線通し口15からケース3内に引き込まれた電源線6a,6bが接続ユニット10に向かって矢印Zと交差する方向に配索されていても良い。その場合、ボルト9は矢印Z方向に沿ってスライド自在とされていても良いし、前記電源線6a,6bの長手方向、即ち矢印Zと交差する方向、に沿ってスライド自在とされていても良い。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 電気接続箱
3 ケース
5 LA端子(端子)
6a,6b 電源線(電線)
7 ボルト取付部材
9 ボルト
10 接続ユニット
13 グロメット(固定部材)
16 ナット
82 接続部(金属板)

Claims (6)

  1. ケースと、該ケース内に引き込まれた電線を前記ケースに固定する固定部材と、前記ケース内に引き込まれた前記電線の端末に接続された端子と電気接続される接続ユニットと、を備えた電気接続箱において、
    前記接続ユニットが、前記端子が重ねられる金属板と、ナットが螺合されることにより該ナットとの間に前記端子及び前記金属板を挟持するボルトと、前記金属板の面に沿ってスライド自在となるように前記ボルトを取り付けたボルト取付部材と、を備えている
    ことを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記ボルト取付部材が、前記電線の長手方向に沿ってスライド自在となるように前記ボルトを取り付けている
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記ボルト取付部材が、
    その表面に前記ボルトの頭部を位置付ける底板と、
    前記底板と相対する天板であって、前記電線の長手方向に沿って延びたスリットが設けられ、該スリット内に前記ボルトの軸部をスライド自在に位置付けるとともに前記底板との間に前記頭部をスライド自在に収容する天板と、を備えている
    ことを特徴とする請求項2に記載の電気接続箱。
  4. 前記金属板が前記天板の外表面に重ねられ、かつ、
    前記金属板に、前記軸部をスライド自在に位置付ける第2のスリットが設けられている
    ことを特徴とする請求項3に記載の電気接続箱。
  5. 前記スリットが、前記天板の一つの縁から前記電線の長手方向に沿って凹に形成されて設けられ、かつ、
    前記ボルトが、前記天板の前記一つの縁側からスライドされることにより、前記軸部が前記スリット内に位置付けられるとともに前記頭部が前記底板と前記天板との間に収容されて、前記ボルト取付部材に取り付けられる
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の電気接続箱。
  6. 前記固定部材が、前記電線の外周に装着され、前記ケースに設けられた電線通し口に取り付けられるグロメットである
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のうち1項に記載の電気接続箱。
JP2010099728A 2010-04-23 2010-04-23 電気接続箱 Withdrawn JP2011234427A (ja)

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