JP2011230618A - 電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】鉛蓄電池に加え、高性能蓄電池(第2蓄電池)を備えることで鉛蓄電池の劣化抑制とコストダウンとの両立を図った電源装置において、発電機による発電の機会を減少させて内燃機関の燃費向上を図る。
【解決手段】オルタネータ(発電機)による発電電力を充電可能な鉛蓄電池と、鉛蓄電池に対して電気的に並列接続され、発電電力を充電するリチウム蓄電池(第2蓄電池)と、オルタネータ及び鉛蓄電池とリチウム蓄電池との間に電気接続されて通電及び遮断を切り替えるMOS−FET(スイッチ手段)と、を備える。そして、回生発電電力をリチウム蓄電池に回収させる回生時制御手段と、スイッチ手段に対してリチウム蓄電池の側の電圧V(Li)が鉛蓄電池の側の電圧V(Pb)より高い場合(S13:YES)には、回生発電していない時であってもMOS−FETを通電作動させてリチウム蓄電池から鉛蓄電池の側へ放電させる放電制御手段S14と、を備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、鉛蓄電池と、鉛蓄電池に比べて出力密度又はエネルギ密度の高い第2蓄電池(例えばリチウム蓄電池)との両蓄電池を備えた電源装置に関する。
内燃機関を走行駆動源とする車両には、スタータモータ等の各種電気負荷へ電力供給する鉛蓄電池が搭載されているのが一般的である。鉛蓄電池は、ニッケル蓄電池やリチウム蓄電池等の高出力・高エネルギ密度の蓄電池(高性能蓄電池)に比べて安価であるものの、頻繁な充放電(累積充放電量)に対する耐久性が低い。特にアイドルストップ機能を有した車両においては、鉛蓄電池が頻繁に放電されることとなり早期劣化が懸念される。
また、車両の回生エネルギによりオルタネータを発電させて充電する車両においては、以下に説明するように鉛蓄電池の充電受入性は低いので、回生エネルギを十分に活用できず、燃費向上の効果が十分に得られないということが懸念される。すなわち、鉛蓄電池の内部抵抗は高性能蓄電池の内部抵抗に比べて大きいので、充電電流が少なく、オルタネータの設定電圧を最大限に大きくしたとしても、回生エネルギによる鉛蓄電池への充電量を多くするには限界がある。
そして、これらの懸念に対し、鉛蓄電池を上記高性能蓄電池に替えただけでは、大幅なコストアップを招く。
そこで特許文献1〜5では、頻繁な充放電に対する耐久性の高い高性能蓄電池(第2蓄電池)と安価な鉛蓄電池との両方を、並列接続して搭載することが提案されている。すなわち、アイドルストップ中における電気負荷への電力供給や充電(特に回生充電)は、高性能蓄電池が優先的に実施することで、鉛蓄電池の劣化軽減を図る。一方、車両を駐車する場合等、長時間に亘って要求される電力供給(暗電流補給)に対しては、安価な鉛蓄電池を分担させることで、高性能蓄電池を小容量化してコストアップ抑制を図る。
特開2007−46508号公報 特開2007−131134号公報 特開2008−29058号公報 特開2008−155814号公報 特開2009−126395号公報
ところで、本発明者らは、鉛蓄電池とリチウム蓄電池(高性能蓄電池)の間にMOS−FET等のスイッチ手段を設け、回生発電をしていない時には、スイッチ手段をオフさせてリチウム蓄電池が充電されないようにしておくことを検討した。これによれば、回生発電をしていない時にリチウム蓄電池の蓄電量を低下させておくことができ、ひいては、回生発電時におけるリチウム蓄電池による回生発電回収量の増大を図ることができる。
しかしながら、スイッチ手段のオフ作動中において、例えば鉛蓄電池から電力供給する電気負荷の電力消費が大きい場合には、鉛蓄電池の蓄電量を適正範囲に維持させるべく発電機を発電させる機会が増える。しかし、リチウム蓄電池の蓄電量に余裕があるにも拘わらず発電の機会を増大させることは、エンジン負荷を無駄に増大させて燃費が低下することを意味する。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、鉛蓄電池に加え、高性能蓄電池(第2蓄電池)を備えることで鉛蓄電池の劣化抑制とコストダウンとの両立を図った電源装置において、発電機による発電の機会を減少させて内燃機関の燃費向上を図ることを第1の目的とする。また、高性能蓄電池(第2蓄電池)による回生発電回収量の低下を抑制させて内燃機関の燃費向上を図ることを第2の目的とする。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
請求項1記載の発明では、内燃機関の出力軸により駆動して発電するとともに、回生エネルギによる回生発電が可能な発電機と、前記発電機による発電電力を充電可能な鉛蓄電池と、前記鉛蓄電池に対して電気的に並列接続されて前記発電電力を充電可能であり、かつ、前記鉛蓄電池に比べて出力密度又はエネルギ密度の高い第2蓄電池と、を備えることを前提とする。
そして、前記発電機及び前記鉛蓄電池と前記第2蓄電池との間に電気接続され、前記発電機及び前記鉛蓄電池と前記第2蓄電池との通電及び遮断を切り替えるスイッチ手段と、前記発電機が回生発電している時には前記スイッチ手段を通電作動させて、回生発電電力を前記第2蓄電池に回収させる回生時制御手段と、前記スイッチ手段に対して前記第2蓄電池の側の電圧が前記鉛蓄電池の側の電圧より高い場合には、回生発電していない時であっても前記スイッチ手段を通電作動させて、前記スイッチ手段に対して前記鉛蓄電池の側へ前記第2蓄電池から放電させる放電制御手段と、を備えることを特徴とする。
これによれば、放電制御手段によりスイッチ手段を通電作動させると、第2蓄電池の側の電圧(以下、V(Li)と記載)が鉛蓄電池の側の電圧(以下、V(Pb)と記載)より高い状態であるため、第2蓄電池の側から鉛蓄電池の側へ電流が流れることとなる。よって、スイッチ手段の遮断作動中において、例えば鉛蓄電池が電力供給するよう配置されている電気負荷の電力消費が大きい場合であっても、V(Li)がV(Pb)より高くなっていれば、例えば鉛蓄電池が分担する前記電気負荷や鉛蓄電池へ第2蓄電池から電力供給されるので、鉛蓄電池の蓄電量を適正範囲に維持させるべく発電機を発電させる機会が増えることを抑制でき、ひいては内燃機関の燃費向上を図ることができる。
ちなみに、放電制御手段によりスイッチ手段を通電作動させても、第2蓄電池が充電されてしまうことはないので、回生発電時における第2蓄電池による回生発電回収量の低下を招くことはない。
請求項2記載の発明では、前記放電制御手段は、前記第2蓄電池の蓄電量が所定量以上であることを条件として前記スイッチ手段を通電作動させることを特徴とする。
例えV(Li)がV(Pb)より高くても、その時の第2蓄電池の蓄電量が少なければ、放電制御手段によりスイッチ手段を通電作動させると、第2蓄電池の蓄電量が適正範囲よりも低下して過放電の状態となり第2蓄電池の劣化促進が懸念される。この点を鑑みた上記発明では、第2蓄電池の蓄電量が所定量以上であることを条件としてスイッチ手段を通電作動させるので、第2蓄電池が過放電の状態になるといった上記懸念を解消できる。
請求項3記載の発明では、前記放電制御手段により前記スイッチ手段を通電作動させている時に、前記第2蓄電池を流れる電流が所定値未満になった場合には、前記放電制御手段による前記スイッチ手段の通電作動を終了して前記スイッチ手段を遮断作動させることを特徴とする。
放電制御手段を長時間継続させて第2蓄電池の蓄電量が低下していくと、鉛蓄電池から第2蓄電池へ電流が流れ込んで鉛蓄電池の蓄電量低下が促進される状況に陥ることが懸念される。この点を鑑みた上記発明では、第2蓄電池を流れる電流が所定値未満になった場合には、放電制御手段によるスイッチ手段の通電作動を終了してスイッチ手段を遮断作動させるので、放電制御手段を長時間継続させることにより鉛蓄電池から第2蓄電池へ電流が流れ込んで鉛蓄電池の蓄電量低下が促進されるといった上記懸念を解消できる。
請求項4記載の発明では、前記スイッチ手段は半導体スイッチにより構成され、前記半導体スイッチに存在する寄生ダイオードの順方向が、前記鉛蓄電池の側から前記第2蓄電池の側へ電流を流す向きとなるよう、前記半導体スイッチを配置したことを特徴とする。
スイッチ手段の通電と遮断とは頻繁に切り替えるよう作動することが想定されるので、耐久性の低い機械式スイッチをスイッチ手段として用いると、スイッチ手段の早期損傷が懸念される。これに対し上記発明によれば、スイッチ手段に半導体スイッチを用いるので、早期損傷の懸念を解消できる。
ここで、MOS−FET等の一般的な半導体スイッチは、その内部構造上必然的に寄生ダイオード(整流手段)を有するものであり、上記発明ではこの寄生ダイオードの順方向が、鉛蓄電池の側から第2蓄電池の側へ電流を流す向きとなるよう配置している。これによれば、半導体スイッチを遮断作動させておけば、第2蓄電池から鉛蓄電池の側へ放電することを確実に回避できる。
そのため、例えばスタータモータ等の消費電力の大きい電気負荷を鉛蓄電池から電力供給するよう配置した場合において、鉛蓄電池に比べて容量の小さい第2蓄電池からスタータモータへ放電してしまうことを確実に回避できる。よって、第2蓄電池から電力供給するよう配置された電気負荷の電圧が急激に低下してその電気負荷の作動が不安定になることを防止できる。
請求項5,6記載の発明では、前記半導体スイッチと前記第2蓄電池との間に電気接続されて通電及び遮断を切り替える第2スイッチ手段と、前記第2蓄電池への充電を回避させる充電回避要求が生じている場合において、前記半導体スイッチに対して前記鉛蓄電池の側の電圧が、前記第2蓄電池の側の電圧に前記寄生ダイオードによる障壁電圧を加算した値より高い場合には、前記第2スイッチ手段の通電作動を禁止させる充電回避制御手段と、を備えることを特徴とする。
ここで、上述の如くスイッチ手段に半導体スイッチを採用すると、第2蓄電池の蓄電量を低下させるべく半導体スイッチを遮断作動させていても、鉛蓄電池の側の電圧(V(Pb))が上昇していくと、半導体スイッチが有する寄生ダイオードを通じて第2蓄電池に電流が流れ込んで第2蓄電池が充電されることとなる。すると、第2蓄電池による回生発電回収量が低下してしまい、ひいては内燃機関の燃費低下を招く。
この点を鑑みた上記発明では、第2蓄電池への充電を回避させる充電回避要求が生じている場合(例えば第2蓄電池の蓄電量が所定量以上になっている場合)において、V(Pb)が、寄生ダイオードによる障壁電圧(以下、Vbarと記載)をV(Li)に加算した値より高い場合には、充電回避制御手段により第2スイッチ手段の通電作動を禁止させるので、充電回避要求時であるにも拘わらず寄生ダイオードを通じて第2蓄電池へ電流が流れ込むといった上記懸念を解消でき、その結果、第2蓄電池による回生発電回収量が低下することを回避でき、内燃機関の燃費低下を抑制できる。
請求項7記載の発明では、充電回避制御手段により前記第2スイッチ手段の通電作動を禁止させる場合には、前記半導体スイッチを通電作動させることを特徴とする。
V(Pb)≧Vbar+V(Li)となっている場合には、上述の如く第2スイッチ手段の通電作動を禁止して遮断させれば第2蓄電池の充電を回避できるものの、この時に半導体スイッチを通電作動したままにしておくと、寄生ダイオードを電流が流れることにより半導体スイッチが発熱して劣化するとともに、寄生ダイオードでの発熱による電力損失により燃費低下を招くことが懸念される。
この点を鑑みた上記発明では、充電回避制御手段により第2スイッチ手段をの通電作動を禁止して遮断させる場合には半導体スイッチを通電作動させるので、寄生ダイオードを電流が流れることが回避され、半導体スイッチの発熱を抑制できる。よって、発熱による上記劣化及び燃費低下の懸念を解消できる。
本発明の第1実施形態にかかる車載電源装置を示す電気ブロック図。 第1実施形態において、(a)は鉛蓄電池の適正範囲を示し、(b)はリチウム蓄電池の適正範囲を示す図。 第1実施形態によるMOS−FET及びリレーの作動状態を示す図。 第1実施形態による制御手順を示すフローチャート。 SOCと端子電圧との関係を示す、リチウム蓄電池又は鉛蓄電池の特性図。 本発明の第2実施形態によるMOS−FET及びリレーの作動状態を示す図。 第2実施形態による制御手順を示すフローチャート。 本発明の他の実施形態にかかる車載電源装置を示す電気ブロック図。
以下、本発明を具体化した各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。
(第1実施形態)
本実施形態にかかる車載電源装置が搭載される車両は、内燃機関を走行駆動源とした車両であり、所定の自動停止条件を満たした場合に内燃機関を自動停止させ、所定の自動再始動条件を満たした場合に内燃機関を自動再始動させる、アイドルストップ機能を有する。なお、内燃機関の始動時にクランク軸を回転させるスタータモータは搭載されているものの、車両走行をアシストする走行用モータは搭載されていない。
図1に示すように、当該車両には、以下に説明するオルタネータ10(発電機)、レギュレータ11(発電制御手段)、鉛蓄電池20、リチウム蓄電池30(第2蓄電池)、各種の電気負荷41,42,43、MOS−FET50(半導体スイッチ(スイッチ手段))及びリレー60(第2スイッチ手段)が搭載されており、これら鉛蓄電池20、リチウム蓄電池30及び電気負荷41〜43はオルタネータ10に対して並列に電気接続されている。
MOS−FET50は、オルタネータ10及び鉛蓄電池20と、リチウム蓄電池30との間に配置されており、オルタネータ10及び鉛蓄電池20に対するリチウム蓄電池30の通電(オン)と遮断(オフ)を切り替えるスイッチ手段として機能する。
また、MOS−FET50は、その内部構造上必然的に整流手段を有していると言える。すなわち、MOS−FET50の内部回路は、半導体スイッチ部52と寄生ダイオード51とを並列接続した回路と等価であると言える。なお、半導体スイッチ部52のゲートへの入力信号はマイコン70により制御される。つまり、MOS−FET50のオン作動(通電作動)とオフ作動(遮断作動)とは、マイクロコンピュータ(マイコン70)により切り替えられるよう制御される。
これに対し、リレー60は機械式接点を有する電磁リレーであり、整流手段を有することのないものである。そして、リレー60のオン作動(通電作動)とオフ作動(遮断作動)とは、マイコン70により切り替えられるよう制御される。このリレー60は緊急時用であり通常は常時オン作動させる。そして、以下に例示する緊急時にはリレー60をオフ作動させて、リチウム蓄電池30の過充電及び過放電の回避を図る。
例えば、レギュレータ11が故障して設定電圧Vregが異常に高くなる場合には、リチウム蓄電池30が過充電の状態になることが懸念される。この場合にはリレー60をオフ作動させる。また、オルタネータ10の故障やMOS−FET50の故障によりリチウム蓄電池30へ充電ができなくなる場合には、リチウム蓄電池30が過放電になることが懸念される。この場合にもリレー60をオフ作動させる。
電気負荷41〜43のうち符号43に示す負荷は、供給電力の電圧が概ね一定、又は少なくとも所定範囲内で変動するよう安定であることが要求される定電圧要求電気負荷43であり、MOS−FET50に対してリチウム蓄電池30の側に電気接続される。これにより、定電圧要求電気負荷43への電力供給は、リチウム蓄電池30が分担することとなる。
定電圧要求電気負荷43の具体例としてはナビゲーション装置やオーディオ装置が挙げられる。例えば、供給電力の電圧が一定ではなく大きく変動している場合、或いは前記所定範囲を超えて大きく変動している場合には、電圧が瞬時的に最低動作電圧よりも低下するとナビゲーション装置等の作動がリセットする不具合が生じる。そこで、定電圧要求電気負荷43へ供給される電力は、電圧が最低動作電圧よりも低下することのない一定の値に安定していることが要求される。
電気負荷41〜43のうち符号41に示す負荷は内燃機関を始動させるスタータモータであり、符号42に示す負荷は、定電圧要求電気負荷43及びスタータモータ41以外の一般的な電気負荷である。一般電気負荷42の具体例としてはヘッドライト、フロントウインドシールド等のワイパ、空調装置の送風ファン、リヤウインドシールドのデフロスタ用ヒータ等が挙げられる。
これらのスタータモータ41及び一般電気負荷42は、MOS−FET50に対して鉛蓄電池20の側に電気接続される。これにより、スタータモータ41及び一般電気負荷42への電力供給は鉛蓄電池20が分担することとなる。
オルタネータ10は、クランク軸の回転エネルギにより発電するものである。具体的には、オルタネータ10のロータがクランク軸により回転すると、ロータコイル10aに流れる励磁電流に応じてステータコイルに交流電流が誘起され、図示しない整流器により直流電流に変換される。そして、ロータコイル10aに流れる励磁電流をレギュレータ11が調整することで、発電された直流電流の電圧を設定電圧Vregとなるよう調整する。
オルタネータ10で発電した電力は、各種電気負荷41〜43へ供給されるとともに、鉛蓄電池20及びリチウム蓄電池30へ供給される。内燃機関の駆動が停止してオルタネータ10で発電されていない時には、鉛蓄電池20及びリチウム蓄電池30から電気負荷41〜43へ電力供給される。鉛蓄電池20及びリチウム蓄電池30から電気負荷41〜43への放電量、及びオルタネータ10からの充電量は、SOC(State of charge:満充電時の充電量に対する実際の充電量の割合)が過充電及び過放電とならない適正範囲となるよう、設定電圧Vregを調整するとともにMOS−FET50,60の作動を制御している。
また、本実施形態では、車両の回生エネルギによりオルタネータ10を発電させて両蓄電池20,30(主にはリチウム蓄電池30)に充電させる、減速回生を行っている。この減速回生は、車両が減速状態であること、内燃機関への燃料噴射をカットしていること、等の条件が成立した時に実施される。
鉛蓄電池20は周知の汎用蓄電池である。具体的には、正極活物質が二酸化鉛(PbO)、負極活物質が鉛(Pb)、電解液が硫酸(HSO)である。そして、これらの電極から構成された複数の電池セルを直列接続して構成されている。なお、鉛蓄電池20の蓄電容量は、リチウム蓄電池30の蓄電容量よりも大きく設定している。
一方、リチウム蓄電池30の正極活物質には、リチウムを含む酸化物(リチウム金属複合酸化物)が用いられており、具体例としては、LiCoO、LiMn、LiNiO、LiFePO等が挙げられる。リチウム蓄電池30の負極活物質には、カーボン(C)やグラファイト、チタン酸リチウム(例えばLiTiO)、Si又はSuを含有する合金等が用いられている。リチウム蓄電池30の電解液には有機電解液が用いられている。そして、これらの電極から構成された複数の電池セルを直列接続して構成されている。特に本実施形態では、リチウム蓄電池30の負極活物質にチタン酸リチウムを採用している。
なお、図1中の符号21,31は、鉛蓄電池20及びリチウム蓄電池30の電池セル集合体を表し、符合22,32は鉛蓄電池20及びリチウム蓄電池30の内部抵抗を表している。また、以下の説明において、蓄電池の開放電圧V0とは、電池セル集合体21,31により生じた電圧のことであり、蓄電池の端子電圧Vd,Vcとは、次の式1,2で表される電圧のことである。
Vd=V0−Id×R・・・(式1)
Vc=V0+Ic×R・・・(式2)
なお、放電電流をId、充電電流をIc、蓄電池の内部抵抗をR、蓄電池の開放電圧をV0とする。これらの式1,2に示すように、放電時の端子電圧Vdは内部抵抗Rが大きいほど小さい値となり、充電時の端子電圧Vcは内部抵抗Rが大きいほど大きい値となる。
ここで、両蓄電池20,30は並列接続されているため、MOS−FET50及びリレー60のオン作動時においては次のように電流が流れる。すなわち、オルタネータ10から充電する際には、端子電圧Vcの低い側の蓄電池へオルタネータ10の起電流が流れ込むこととなる。一方、電気負荷40へ電力供給(放電)する際には、端子電圧Vdの高い側の蓄電池から電気負荷へ放電されることとなる。
そして、回生充電時には、リチウム蓄電池30の端子電圧Vc(Li)が鉛蓄電池20の端子電圧Vc(Pb)より低くなる機会が多くなるようにして、鉛蓄電池20よりも優先してリチウム蓄電池30に充電されるように設定している。また、放電時には、リチウム蓄電池30の端子電圧Vd(Li)が鉛蓄電池20の端子電圧Vd(Pb)(正確には、寄生ダイオード51の障壁電圧VbarをVd(Pb)から差し引いた電圧)より高くなる機会が多くなるようにして、鉛蓄電池20よりも優先してリチウム蓄電池30から定電圧要求電気負荷43へ放電されるように設定している。
これらの設定は、両蓄電池20,30の開放電圧V0及び内部抵抗値Rを設定することで実現可能であり、開放電圧V0の設定は、リチウム蓄電池30の正極活物質、負極活物質及び電解液を選定することで実現可能である。
以下、回生充電時にVc(Li)<Vc(Pb)、放電時にVd(Li)>Vd(Pb)−Vbarとなる機会を多くする設定の詳細について、図2を用いて説明する。
図2(a)中の横軸は鉛蓄電池20のSOCを示し、図中の実線A1は、鉛蓄電池20のSOCと開放電圧V0(Pb)との関係を示す電圧特性線である。充電量が増加してSOCが上昇することに比例して開放電圧V0(Pb)も上昇する。図2(b)中の横軸はリチウム蓄電池30のSOCを示し、図中の実線A2は、リチウム蓄電池30のSOCと開放電圧V0(Li)との関係を示す電圧特性線である。充電量が増加してSOCが上昇することに伴い開放電圧V0(Li)も上昇するが、変極点P1,P2(図2(a)参照)の間では上昇の傾きが小さくなっている。
蓄電池20,30が過充電や過放電の状態になると早期劣化が懸念される。したがって、過充放電とならない範囲(適正範囲)となるよう、蓄電池20,30の充放電量を管理しており、鉛蓄電池20の適正範囲W1(Pb)は例えばSOC88%〜92%であり、リチウム蓄電池30の適正範囲W2(Li)は例えばSOC35%〜80%である。適正範囲W2(Li)の上限は適正範囲W1(Pb)の上限より小さく、適正範囲W2(Li)の下限は適正範囲W1(Pb)の下限より小さい。
したがって、鉛蓄電池20ではSOC0%〜88%が早期劣化を招く範囲である。なお、図2(b)は、図2(a)の点線部分(適正範囲W1(Pb)を示す部分)の拡大図でもあり、図2(b)の横軸に示されるリチウム蓄電池30のSOC=0%の位置は、適正範囲W1(Pb)の88%の値に相当する。
そして、以下の条件(a)(b)(c)(d)(e)を満たすリチウム蓄電池30の電圧特性A2となるよう、リチウム蓄電池30は設定されている。具体的には、リチウム蓄電池30の正極活物質、負極活物質及び電解液の組み合わせを選定することで、条件(a)〜(e)を満たす電圧特性A2を作りこむことができる。
<条件(a)>
鉛蓄電池20の適正範囲W1(Pb)とリチウム蓄電池30の適正範囲W2(Li)とで、鉛蓄電池20の開放電圧V0(Pb)とリチウム蓄電池30の開放電圧V0(Li)とが一致するポイントVdSが存在する。なお、リチウム蓄電池30の電圧特性線A2のうち傾きが小さくなっている変極点P1,P2の間の領域(棚領域P1〜P2)に一致ポイントVdSを存在させている。但し、障壁電圧Vbarの分だけ、両電池20,30の開放電圧が一致するポイントは下限側にシフトする(図2(b)中の符号Vds’参照)。換言すれば、鉛蓄電池20の電圧特性線A1は見かけ上、図2(b)中の一点鎖線に示す如く低電圧側にシフトすることとなる。
<条件(b)>
リチウム蓄電池30の適正範囲W2(Li)のうち一致ポイントVds’の上限側では、リチウム蓄電池30の開放電圧V0(Li)が、鉛蓄電池20の開放電圧V0(Pb)から障壁電圧Vbarを差し引いた分の電圧よりも高い。より詳細に説明すると、棚領域P1〜P2に一致ポイントVds’を存在させるにあたり、適正範囲W2(Li)の上限値(80%)よりも下限側に一致ポイントVds’を存在させている。そして、適正範囲W2(Li)のうち一致ポイントVds’の上限側において、リチウム蓄電池30の電圧特性線A2の傾きが鉛蓄電池20の電圧特性線A1の傾きよりも大きい。
<条件(c)>
リチウム蓄電池30に最大充電電流が流れている時の端子電圧Vc(Li)が、レギュレータ11により制御される設定電圧Vregよりも小さい。換言すれば、充電時におけるリチウム蓄電池30の端子電圧Vc(Li)(図2(b)中の実線A3参照)であって、適正範囲W2(Li)の上限値(80%)における端子電圧Vc(Li)の値が、設定電圧Vregよりも小さい。なお、図2(b)中の符号ΔVは、上限値(80%)における内部抵抗32による電圧降下分を示しており、上述した式2中の(Ic×R)の項に相当する。
<条件(d)>
リチウム蓄電池30の適正範囲W2(Li)のうち一致ポイントVds’の下限側では、リチウム蓄電池30の開放電圧V0(Li)が鉛蓄電池20の開放電圧V0(Pb)よりも低い。より詳細に説明すると、棚領域P1〜P2に一致ポイントVds’を存在させるにあたり、適正範囲W2(Li)の下限値(35%)よりも上限側に一致ポイントVds’を存在させている。そして、適正範囲W2(Li)のうち一致ポイントVds’の下限側において、リチウム蓄電池30の電圧特性線A2の傾きが鉛蓄電池20の電圧特性線A1の傾きよりも大きい。
<条件(e)>
リチウム蓄電池30の適正範囲W2(Li)のうち一致ポイントVds’より上限側の範囲が下限側の範囲よりも広い。より詳細に説明すると、棚領域P1〜P2に一致ポイントVds’を存在させるにあたり、前記P1,P2の間の領域の中央よりもSOCの下限側に一致ポイントVds’を存在させる。そのため、適正範囲W2(Li)の大部分においてVd(Li)>Vd(Pb)−Vbarとなる。
そして、鉛蓄電池20及びリチウム蓄電池30の実際のSOCが、上述した適正範囲W1(Pb),W2(Li)内となるよう、マイコン70は、両蓄電池20,30への充電量を制限して過充電保護するとともに、両蓄電池20,30への放電量を制限して過放電保護するよう制御する。
より詳細に説明すると、マイコン70は、両蓄電池20,30の端子電圧Vc,Vd又は開放電圧V0の検出値を常時取得するとともに、電流検出手段71,72(図1参照)により検出される、両蓄電池20,30を流れる電流値を常時取得する。そして、例えば、放電時におけるリチウム蓄電池30の端子電圧Vdが下限電圧よりも低下した場合に、MOS−FET50及びリレー60をオン作動させることで、オルタネータ10やSOCが低下していない鉛蓄電池20から充電させることにより、リチウム蓄電池30の過放電保護を図るようにすればよい。前記下限電圧は、図2(b)のSOC下限値(35%)に対応する電圧に基づき設定すればよい。また、リチウム蓄電池30の端子電圧Vcが上限電圧よりも上昇した場合に、MOS−FET50をオフ作動させることで過充電保護を図るとともに、リレー60をオン作動させることでリチウム蓄電池30から定電圧要求電気負荷43への放電促進を図るようにすればよい。前記上限電圧は、図2(b)のSOC上限値(80%)に対応する電圧に基づき設定すればよい。
さらにマイコン70は、鉛蓄電池20の電圧に応じて設定電圧Vregの値を指令する指令信号をレギュレータ11へ出力することで、レギュレータ11の設定電圧Vregの値を可変制御する。これにより、鉛蓄電池20の過放電保護と過充電保護を図っている。すなわち、鉛蓄電池20の電圧が下限電圧よりも低下した場合には、設定電圧Vregを上昇させてリチウム蓄電池30への充電量増大を図ることで、過放電保護を実施する。また、鉛蓄電池20の電圧が上限電圧よりも上昇した場合には、設定電圧Vregを低下させて鉛蓄電池20への充電量抑制を図ることで、過充電保護を実施する。
次に、車両の運転状態に応じて、MOS−FET50及びリレー60のオンオフ切り替えを、車両の運転状態に応じてどのように制御するかを説明する。
<スタータモータ駆動時>
スタータモータ41への供給電力は、他の電気負荷42,43への供給電力に比べて桁違いに大きい。そのため、スタータモータ41へ電力供給すると鉛蓄電池20の端子電圧Vd(Pb)が急激に低下することとなる。しかしながらリチウム蓄電池30については、リチウム蓄電池30からスタータモータ41への通電と遮断を切り替えるMOS−FET50を備えることで、端子電圧Vd(Li)の急激低下を回避している。
具体的には、鉛蓄電池20からスタータモータ41へ電力供給している期間中、マイコン70によりMOS−FET50をオフ作動させることにより、リチウム蓄電池30からスタータモータ41へ電流が流れ込むことを回避して、リチウム蓄電池30の電圧降下を回避する。そのため、リチウム蓄電池30から定電圧要求電気負荷43へは電圧変動の小さい安定した電力を供給できる。
なお、スタータモータ41を起動させるに十分な蓄電量を鉛蓄電池20が有していない場合には、MOS−FET50をオン作動させてリチウム蓄電池30からスタータモータ41へ電力供給するようにしてもよい。要するに、鉛蓄電池20のSOCが低い場合には、定電圧要求電気負荷43への電力供給よりも優先して、リチウム蓄電池30からスタータモータ41へ電力供給させる。
<減速回生時>
マイコン70(回生時制御手段)は、通常時にはMOS−FET50をオフ作動させているが、減速時回生発電のような大きな電流はリチウム蓄電池30に充電させるべく、MOS−FET50及びリレー60をオン作動させる。
ここで、車両の回生エネルギによりオルタネータ10を発電させて充電する際にMOS−FET50をオフ作動させておくと、大電流が寄生ダイオード51を通じてリチウム蓄電池30へ流れ込むため、発電電流が寄生ダイオード51を流れる際に生じるエネルギ損失(「障壁電圧Vbar×発電電流」に相当する電力)が極めて大きくなる。そこで本実施形態では、回生エネルギによりオルタネータ10を発電させてリチウム蓄電池30で充電させる場合には、MOS−FET50及びリレー60をオン作動させる。これにより、寄生ダイオード51をバイパスして発電電流がリチウム蓄電池30へ流れ込むこととなる。よって、障壁電圧Vbarによる損失を無くすことができるので、オルタネータ10で発電した電力の損失を低減できる。
ちなみに、MOS−FET50をオフ作動させてリレー60をオン作動させている時には、リチウム蓄電池30から充放電される電流が寄生ダイオード51により整流されるので、リチウム蓄電池30からオルタネータ10や鉛蓄電池20へ電流が流れることはない。
<過放電、過充電時>
内燃機関の作動時において、リチウム蓄電池30のSOCが所定の上限値(例えば適正範囲W2の上限値)よりも高くなっている場合には、MOS−FET50をオフ作動させてリチウム蓄電池30の過充電を回避させる過充電回避制御を実施する。この時、リレー60をオン作動させておけば、リチウム蓄電池30から定電圧要求電気負荷43へ放電されるので、SOC(Li)低下を図る上で望ましい。なお、この過充電回避制御は、減速回生時にMOS−FET50をオフ作動させることよりも優先して実施する。つまり、減速回生時であっても、SOC(Li)>上限値であり、リチウム蓄電池30への充電回避が要求されていれば、MOS−FET50をオフ作動させる。
内燃機関の作動時において、リチウム蓄電池30のSOCが所定の下限値(例えば適正範囲W2の下限値)よりも低くなっている場合には、MOS−FET50及びリレー60をオン作動させて、リチウム蓄電池30の過放電を回避させる過放電回避制御を実施する。なお、この過放電回避制御は、アイドルストップの実施よりも優先して実施する。つまり、アイドルストップの実施条件が成立しても、SOC(Li)<下限値であればアイドルストップを禁止させることが望ましい。
<アイドルストップ時>
アイドルストップ時において、仮に、鉛蓄電池20の端子電圧V(Pb)がリチウム蓄電池30の端子電圧V(Li)よりも高くなっている状況下でMOS−FET50及びリレー60をオン作動させると、鉛蓄電池20からリチウム蓄電池30へ電流が流れ込んでリチウム蓄電池30が充電されることとなる。すると、リチウム蓄電池30の蓄電量が増大するので、減速回生時におけるリチウム蓄電池による回生発電回収量が少なくなる。そのため、基本的には、アイドルストップ時にはMOS−FET50をオフ作動させるとともにリレー60をオン作動させることにより、一般電気負荷42へは鉛蓄電池20から電力供給し、定電圧要求電気負荷43へはリチウム蓄電池30から電力供給する(図3(a)参照)。
但し、一般電気負荷42の電力消費が大きい場合には鉛蓄電池のSOC低下が速くなるため、図3(a)の如くMOS−FET50のオフ作動を継続させると適正範囲W1(Pb)よりも低くなり、鉛蓄電池20への充電が要求されるようになる。その結果、アイドルストップを中止して内燃機関を始動させ、オルタネータ10から鉛蓄電池20へ充電されることとなる。つまり、アイドルストップできる期間が短くなり燃費が悪化する。
そこで本実施形態では、鉛蓄電池20の端子電圧V(Pb)がリチウム蓄電池30の端子電圧V(Li)よりも低くなっており、かつ、リチウム蓄電池30の蓄電量に余裕がある状況であれば、アイドルストップ時において、MOS−FET50及びリレー60をオン作動させる。これによれば、図3(b)に示すように、リチウム蓄電池30及び鉛蓄電池20から一般電気負荷42へ電流が流れることとなる。よって、アイドルストップ中において、MOS−FET50のオフ作動中に比べて鉛蓄電池20の放電量が減少し、鉛蓄電池20のSOC低下が抑制されるので、鉛蓄電池20のSOCを適正範囲W1に維持させるべくオルタネータ10を起動(アイドルストップを中止)させる機会を減らすことができる。
ちなみに、上述の如くV(Pb)<V(Li)の状況下でMOS−FET50を通電作動させても、リチウム蓄電池30へ電流が流れ込んでくることはないので、回生発電時におけるリチウム蓄電池30の低下を招くことはない。
次に、上述したアイドルストップ時の制御手順について、図4を用いて説明する。図4は、アイドルストップ時において上述の如くMOS−FET50を制御する処理手順を示すフローチャートである。この処理は、マイコン70により所定周期で繰り返し実行されるものであり、車両の運転状態がアイドルストップになったことをトリガとして開始される。
先ず、図4のステップS10において、MOS−FET50をオフ作動させている時の鉛蓄電池20の端子電圧V(Pb)及びリチウム蓄電池30の端子電圧V(Li)と、リチウム蓄電池30のSOC(Li)とを取得する。また、MOS−FET50をオフ作動させている時のリチウム蓄電池30の放電電流値Ioff、つまり電流検出手段72による検出値を取得する。
続くステップS11では、リチウム蓄電池30の蓄電量が所定量以上であるか否か、具体的には、ステップS10で取得したSOC(Li)が所定値以上であるか否かを判定する。SOC(Li)≧所定値であれば(S11:YES)、リチウム蓄電池30の蓄電量に余裕があるとみなして次のステップS12へ進む。一方、SOC(Li)<所定値であれば(S11:NO)、リチウム蓄電池30の蓄電量に余裕がないとみなしてステップS16に進み、MOS−FET50をオフさせる。
リチウム蓄電池30の蓄電量に余裕があると判定(S11:YES)された後のステップS12では、MOS−FET50がオン状態であるか否かを判定する。MOS−FET50がオンであれば(S12:YES)、V(Pb)=V(Li)であるためステップS15に進み、MOS−FET50がオフであれば(S12:NO)、次のステップS13へ進む。
ステップS13では、ステップS10で取得したV(Pb)及びV(Li)について大小比較する。V(Pb)<V(Li)であると判定されれば(S13:YES)、続くステップS14(放電制御手段)において、MOS−FET50及びリレー60をオン作動させる。これらのオン作動を実施すると、図3(b)に示すように、リチウム蓄電池30及び鉛蓄電池20から一般電気負荷42へ電流が流れることとなる。
続くステップS15では、ステップS14によりMOS−FET50をオン作動させている時のリチウム蓄電池30の放電電流値Ionを常時検出し、この放電電流値Ionが、ステップS10で取得した放電電流値Ioffよりも低くなったか否かを判定する。Ion<Ioffであると判定された場合(S15:YES)には、続くステップS16にてMOS−FET50をオフ作動させる。なお、リレー60はオン作動させたままにする。
ステップS13にてV(Pb)≧V(Li)と判定された場合(S13:NO)には、ステップS14によるMOS−FET50のオン作動を実行させることなく、ステップS17に進んで前回状態(この場合、MOS−FET50のオフ作動状態)を保持させる。
また、ステップS15にてIon≧Ioffと判定された場合(S15:NO)には、ステップS16によるMOS−FET50のオフ作動を実行させることなく、ステップS17に進んで前回状態(この場合、MOS−FET50のオン作動状態)を保持させる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果〔1〕〜〔14〕が得られるようになる。
〔1〕アイドルストップの実施に伴いMOS−FET50をオフ作動させている時において、V(Pb)<V(Li)であればMOS−FET50をオン作動させて、リチウム蓄電池30から一般電気負荷42へ電力供給させる。よって、アイドルストップ時における鉛蓄電池20のSOC低下を抑制できる。そのため、「鉛蓄電池20の蓄電量を適正範囲W1に維持させるべく、アイドルストップを中止してエンジン始動させてオルタネータ10を発電させて鉛蓄電池20を充電させる」といった機会を低減でき、ひいては内燃機関の燃費向上を図ることができる。
〔2〕本実施形態では、両電圧V(Pb),V(Li)を検出し、これらの電圧V(Pb),V(Li)の大小関係に基づいて、アイドルストップ時にMOS−FET50をオン作動させるか否かを決定している。これに対し、SOCと端子電圧とは図5に示す如く相関があることを利用して、両SOC(Pb),SOC(Li)からV(Pb),V(Li)を推定し、その推定値の大小関係に基づいて上記決定を実施しようとすると、次の理由により高精度で制御できない。すなわち、充電時と放電時とで相関特性は変化する(図5中の点線及び一点鎖線参照)。しかも、その充放電時に流れる電流の大きさに応じて特性が変動する幅Wc,Wdも変化するため上記推定の精度は低く、高精度で制御できない。
これに対し本実施形態では、電圧V(Pb),V(Li)を直接検出し、その検出値に基づいてアイドルストップ時にMOS−FET50をオン作動させるか否かを決定するので、リチウム蓄電池30及び鉛蓄電池20の充放電状態を高精度で制御できる。
〔3〕リチウム蓄電池30の蓄電量が所定量以上であることを条件として、アイドルストップ時にMOS−FET50を通電作動させるので、リチウム蓄電池30が過放電の状態になるといった懸念を解消できる。
〔4〕アイドルストップ時にMOS−FET50をオン作動させた後、リチウム蓄電池30を流れる電流IonがIoff(所定値)未満になった場合には、MOS−FET50を遮断作動に切り替えるので、MOS−FET50を長時間オン作動させることにより鉛蓄電池20からリチウム蓄電池30へ電流が流れ込んで、アイドルストップ時の鉛蓄電池20のSOC低下が促進されるといった懸念を解消できる。
〔5〕鉛蓄電池20の電圧特性A1に対して上記条件(a)(一致ポイントVdsが存在する(MOS−FET50のオフ作動時にはVds’が存在する))を満たすようリチウム蓄電池30電圧特性A2を作り込んでいる。これにより、放電時において、鉛蓄電池20の適正範囲W1での端子電圧Vd(Pb)と、リチウム蓄電池30の適正範囲W2での端子電圧Vd(Li)とは、図2(a)に示すようにほぼ一致し、両蓄電池間にて大きな電位差は生じなくなる。よって、従来必要となっていた、鉛蓄電池20とリチウム蓄電池30の間にDCDCコンバータを設ける構成を廃止し、かつ、MOS−FET50をオン作動させたとしても、両蓄電池20,30のうち電圧の高い電池から低い電池へ流れ込む電流量を極少量にできるので、従来必須となっていたDCDCコンバータを不要にしつつも、それぞれの電池20,30が過充電状態や過放電状態になるおそれを抑制できる。よって、DCDCコンバータを廃止できる分、十分なコストダウンを実現できる。
〔6〕電圧特性A1に対して上記条件(b)(一致ポイントVds’の上限側でVd(Li)>Vd(Pb)−Vbar)を満たすよう電圧特性A2を作りこむことにより、リチウム蓄電池30を適正範囲W2内で一致ポイントVds’よりも多く充電した状態では、鉛蓄電池20よりも開放電圧が高くなっているリチウム蓄電池30から定電圧要求電気負荷43へ放電されることとなる。よって、鉛蓄電池20よりも優先してリチウム蓄電池30から定電圧要求電気負荷43へ放電される機会が増えるため、頻繁な放電(累積放電量)に対する耐久性の低い鉛蓄電池20からの累積放電量を低減できるので、鉛蓄電池20の劣化を抑制できる。
〔7〕電圧特性A1に対して上記条件(c)(最大充電電流時にVc(Li)<Vreg)を満たすよう電圧特性A2を作りこむことにより、以下の理由によって、鉛蓄電池20よりも優先してリチウム蓄電池30で充電される機会を増やすことができる。よって、回生電力の回収量を増大できる。
仮に、リチウム蓄電池30を廃止して鉛蓄電池20で回生電力を充電しようとすると、図3に示すように鉛蓄電池20の内部抵抗22はリチウム蓄電池30の内部抵抗32より大きいので、充電電流がIaにまで上昇した時点で端子電圧Vc(Pb)は設定電圧Vregに達してしまい、充電できなくなってしまう。これに対し、本実施形態にかかるリチウム蓄電池30は、充電電流が最大になった時であってもVc(Li)<Vregを満たすので、充電が可能である。図3の例では、充電電流が最大充電電流Imaxよりも大きいIbにまで上昇した時点で端子電圧Vc(Li)が設定電圧Vregに達する。
〔8〕電圧特性A1に対して上記条件(d)(一致ポイントVds’の下限側でVd(Li)<Vd(Pb)−Vbar)を満たすよう電圧特性A2を作りこむ。これによれば、リチウム蓄電池30から優先的に電気負荷40へ放電した結果、リチウム蓄電池30のSOCが一致ポイントVds’よりも低下してくると、リチウム蓄電池30に替わって鉛蓄電池20から電気負荷40へ放電されることとなる。しかも、鉛蓄電池20からリチウム蓄電池30へ電流が流れ込むこととなり、リチウム蓄電池30が充電されてSOCが一致ポイントVds’に向けて引き上げられることとなる。よって、リチウム蓄電池30が過放電になることを抑制できる。
〔9〕電圧特性A1に対して上記条件(e)(一致ポイントVds’より上限側の範囲が下限側の範囲よりも広い)を満たすよう電圧特性A2を作りこむ。これによれば、上記条件(b)によるVd(Li)>Vd(Pb)−Vbarとなる範囲を十分に広く確保できるので、リチウム蓄電池30から優先的に放電される機会を十分に増やすことができ、鉛蓄電池20の劣化抑制の効果を向上できる。
〔10〕本実施形態では、MOS−FET50を備えることにより、その寄生ダイオード51の障壁電圧Vbarの分だけ、両電池20,30の開放電圧が一致するポイントが下限側にシフトする(Vds→Vds’)。換言すれば、鉛蓄電池20の電圧特性線A1は見かけ上、図2(b)中の一点鎖線に示す如く低電圧側にシフトすることとなる。そのため、リチウム蓄電池30の適正範囲W2(Li)のうちポイントVds’より上限側の領域(放電領域W2d)を符号W2d’に示すように拡大することができ、ひいては、鉛蓄電池20よりも優先してリチウム蓄電池30から定電圧要求電気負荷43へ放電される機会を増やすことができる。
〔11〕ここで、車両に搭載される各種電気負荷41〜43の中でも、スタータモータ41が要する電力は桁違いに大きい。このように電力の大きい電気負荷に対してリチウム蓄電池30から電力供給しようとすると、鉛蓄電池20に比べて高価なリチウム蓄電池30の小容量化の妨げとなる。そこで本実施形態では、消費電力の大きいスタータモータ41への電力供給を鉛蓄電池20に分担させて、リチウム蓄電池30の小容量化を図っている。そして、MOS−FET50の寄生ダイオード51の向きを、鉛蓄電池20からリチウム蓄電池30へ電流を流す向きが順方向となるよう配置するので、リチウム蓄電池30からスタータモータ41へ電流が流れ込むことを阻止できる。しかも、スタータモータ41の作動期間中にはMOS−FET50をオフ作動させるので、リチウム蓄電池30からスタータモータ41へ電流が流れ込むことを確実に阻止できる。
〔12〕オルタネータ10からリチウム蓄電池30へ充電させる場合には、MOS−FET50をオン作動させるので、寄生ダイオード51をバイパスして発電電流をリチウム蓄電池30へ流して充電させることとなる。よって、寄生ダイオード51の障壁電圧Vbarによる損失を無くすことができるので、オルタネータ10で発電した電力の損失を低減できる。特に、回生電力によりリチウム蓄電池30へ充電させる時にオン作動させるので、回生時の大電流が寄生ダイオード51を流れることによる電力ロスを低減できる点で優れている。
〔13〕リチウム蓄電池30の正極材料及び負極材料の組み合わせとして、正極にリン酸鉄リチウム、負極にグラファイトを採用することによって上記条件(a)(b)(c)を満たすようにすると、正極材料であるリン酸鉄リチウムの内部抵抗が他の材料に比べて大きいため、上記条件(a)(b)(c)を満たすようにするためには電極面積を大きくせざるを得ない。この問題に対し本実施形態では、正極材料にはコバルト酸リチウム、マンガン酸リチウム、ニッケル酸リチウム化合物等を用い、負極材料にはチタン酸リチウムを採用するので、電極面積を小さくしつつ条件(a)(b)(c)を満たすようにでき、リチウム蓄電池30の小型化及びコストダウンを図ることができる。
但し、負極材料にチタン酸リチウムを用いると、負極材料にグラファイトを用いた場合に比べて、両電池の開放電圧が一致するポイントVdsが上限側に位置してしまうといった問題が新たに生じるが、この問題に対しては、上述の如くMOS−FET50を備えることによりポイントを下限側にずらす(Vds→Vds’)ことで解消できる。したがって、本実施形態によれば、ポイントVdsが上限側に位置してしまうといった問題を解消することと、電極面積を小さくできることとの両立を図ることができる。
〔14〕定電圧要求電気負荷43への電力供給はリチウム蓄電池30が分担し、スタータモータ41への電力供給は鉛蓄電池20が分担する。そして、鉛蓄電池20からスタータモータ41へ電力供給している期間中、MOS−FET50をオフ作動させるので、定電圧要求電気負荷43へは電圧変動の小さい安定した電力を供給できる。
(第2実施形態)
ところで、リチウム蓄電池30のSOCを低下させたい場合には、MOS−FET50を遮断作動させてオルタネータ10とリチウム蓄電池30とを遮断させるとともに、リレー60(第2スイッチ手段)をオン作動させてリチウム蓄電池30から定電圧要求電気負荷43への放電促進を図る(図6(a)参照)。しかし、MOS−FET50を遮断作動させていても、鉛蓄電池20の端子電圧V(Pb)が、リチウム蓄電池30の端子電圧V(Li)に障壁電圧Vbarを加算した値よりも高くなると、寄生ダイオード51を通じてリチウム蓄電池30に電流が流れ込んでリチウム蓄電池30が充電されることとなる(図6(b)参照)。すると、リチウム蓄電池30による回生発電回収量が低下してしまい、ひいては内燃機関の燃費低下を招く。
例えば、鉛蓄電池20のSOCが大きく低下していなければレギュレータ11の設定電圧Vregを12.5〜13V程度に制御するためV(Pb)>V(Li)+Vbarとなる可能性は低い(図6(a)参照)。しかし、設定電圧Vregを13〜14V程度に上昇させている時にはV(Pb)>V(Li)+Vbarとなる可能性が高くなる(図6(b)参照)。
この点を鑑みた本実施形態では、リチウム蓄電池30への充電を回避させる充電回避要求が生じている場合において、V(Pb)>V(Li)+Vbarとなった場合には、リレー60を通電作動させずに(通電作動を禁止して遮断させて)リチウム蓄電池30が充電されることを回避する。
具体的な制御手順を、図7を参照しつつ説明する。
先ず、ステップS20において、MOS−FET50をオフ作動させている時の鉛蓄電池20の端子電圧V(Pb)及びリチウム蓄電池30の端子電圧V(Li)を取得する。そして、スタータモータ41をオン作動させている最中であれば(S21:YES)、ステップS31に進み、MOS−FET50をオフ作動させるとともにリレー60をオン作動させて、定電圧要求電気負荷43に対する電圧の安定化を図る。また、減速回生発電を行っている最中であれば(S22:YES)、ステップS24に進み、MOS−FET50及びリレー60をオン作動させて、リチウム蓄電池30により回生エネルギを回収させる。
一方、スタータモータ41の作動及び減速回生のいずれも実施されていなければ(S21:NO,S22:NO)、続くステップS23において、ステップS10で取得したV(Pb)及びV(Li)について大小比較する。
V(Pb)<V(Li)であると判定されれば(S23:YES)、続くステップS24においてMOS−FET50及びリレー60をオン作動させる。これらのオン作動を実施すると、図3(b)に示すように、リチウム蓄電池30から鉛蓄電池20及び一般電気負荷42へ電流が流れることとなる。
V(Pb)≧V(Li)と判定された場合(S23:NO)には、ステップS25に進み、リレー60がオンかオフかを判定する。リレー60がオンであると判定されれば(S25:YES)ステップS28へ進みリチウム蓄電池30の電流判定を行う。
リレー60がオフであると判定されれば(S25:NO)、ステップS26に進み、V(Pb)>V(Li)+Vbarであるか否かを判定する。V(Pb)>V(Li)+Vbarであると判定されれば(S26:YES)、ステップS30(充電回避制御手段)において、前回状態(この場合、リレー60をオフ作動)に保持させることで、リチウム蓄電池30が充電されることを回避させる。また、MOS−FET50をオン作動させることで、寄生ダイオード51に電流が流れることによるMOS−FET50の発熱を抑制させる。
V(Pb)>V(Li)+Vbarでないと判定されれば(S26:NO)、次のステップS27において、MOS−FET50をオフ作動させることでリチウム蓄電池30が充電されることを回避させる。また、リレー60をオン作動させることで、リチウム蓄電池30から定電圧要求電気負荷43への放電を促進させる。
続くステップS28ではステップS27によりリレー60をオン作動させている時のリチウム蓄電池30の放電電流値I(Li)を常時検出し、この電流値I(Li)が、所定値(例えばゼロ)よりも低くなったか否かを判定する。I(Li)<所定値であると判定された場合(S28:YES)には、リチウム蓄電池30の放電電流が減少、またはリチウム蓄電池30が充電されていることとなるので、続くステップS29にてリレー60をオフ作動させる。また、MOS−FET50はオン作動させる。
ステップS28にてI(Li)≧所定値であると判定された場合(S28:NO)には、ステップS29よるリレー60のオフ作動を実行させることなく、ステップS30に進んで前回状態(この場合、リレー60のオン作動状態)を保持させる。
以上により、本実施形態によれば、ステップS26にてV(Pb)>V(Li)+Vbarであるか否かを判定し、肯定判定されればリレー60をオフ作動させるので、リチウム蓄電池30が充電されることを回避できる。さらにこの時、MOS−FET50をオン作動させるので、寄生ダイオード51に電流が流れることによるMOS−FET50の発熱を抑制できる。
また、上記第1実施形態と同様にして、ステップS23にてV(Pb)及びV(Li)を大小比較して、V(Pb)<V(Li)であると判定されればMOS−FET50及びリレー60をオン作動させるので、リチウム蓄電池30から一般電気負荷42へ電力供給させることにより、アイドルストップ時における鉛蓄電池20のSOC低下を抑制できる。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、以下のように変更して実施してもよい。また、各実施形態の特徴的構成をそれぞれ任意に組み合わせるようにしてもよい。
・上記第1実施形態では、鉛蓄電池20とリチウム蓄電池30との通電及び遮断を切り替えるスイッチ手段を1つのMOS−FET50で構成しているが、図8(a)に示す如く、複数のMOS−FET50(半導体スイッチ)を、当該半導体スイッチに存在する寄生ダイオード51が逆向きになるよう直列に接続して構成してもよい。
この場合、全てのMOS−FET50をオフ作動させればスイッチ手段は遮断作動し、全てをオン作動させればスイッチ手段は通電作動することとなる。また、この場合には、「オフ作動しているにも拘わらず寄生ダイオード51を通じてリチウム蓄電池30へ電流が流れ込む」といった問題は生じなくなるので、図7のステップS25〜S30は不要となる。
・上記各実施形態では、スイッチ手段に半導体スイッチを採用しているが、図8(b)に例示されるように、機械式の接点を有するリレー等の機械式スイッチを採用してもよい。
・上記各実施形態では、MOS−FET50とリチウム蓄電池30との間に電気接続されて通電及び遮断を切り替える第2スイッチ手段に、リレー60(機械式スイッチ)を採用しているが、図8(c)に例示されるように、第2スイッチ手段に半導体スイッチを採用してもよい。この場合、複数のMOS−FET60a(半導体スイッチ)を、当該半導体スイッチに存在する寄生ダイオード61aが逆向きになるよう直列に接続して構成することが望ましい(図8(c)参照)。
・上記第1実施形態においては、緊急時用に備えられたリレー60は廃止してもよい。
・上記各実施形態では、電圧特性A2となる第2蓄電池として非水電解液系のリチウム蓄電池30を採用しているが、本発明の第2蓄電池はリチウム蓄電池30に限定されるものではなく、例えば、電極にニッケル化合物を用いたニッケル蓄電池を採用してもよい。但し、上記条件(a)〜(e)を満たすものであることが望ましい。
10…オルタネータ(発電機)、20…鉛蓄電池、30…リチウム蓄電池(第2蓄電池)、50…MOS−FET(半導体スイッチ、スイッチ手段)、51…寄生ダイオード、60…リレー(第2スイッチ手段)、70…マイコン(回生時制御手段)、S14…放電制御手段、S30…充電回避制御手段。

Claims (7)

  1. 内燃機関の出力軸により駆動して発電するとともに、回生エネルギによる回生発電が可能な発電機と、
    前記発電機による発電電力を充電可能な鉛蓄電池と、
    前記鉛蓄電池に対して電気的に並列接続されて前記発電電力を充電可能であり、かつ、前記鉛蓄電池に比べて出力密度又はエネルギ密度の高い第2蓄電池と、
    前記発電機及び前記鉛蓄電池と前記第2蓄電池との間に電気接続され、前記発電機及び前記鉛蓄電池と前記第2蓄電池との通電及び遮断を切り替えるスイッチ手段と、
    前記発電機が回生発電している時には前記スイッチ手段を通電作動させて、回生発電電力を前記第2蓄電池に回収させる回生時制御手段と、
    前記スイッチ手段に対して前記第2蓄電池の側の電圧が前記鉛蓄電池の側の電圧より高い場合には、回生発電していない時であっても前記スイッチ手段を通電作動させて、前記スイッチ手段に対して前記鉛蓄電池の側へ前記第2蓄電池から放電させる放電制御手段と、
    を備えることを特徴とする電源装置。
  2. 前記放電制御手段は、前記第2蓄電池の蓄電量が所定量以上であることを条件として前記スイッチ手段を通電作動させることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記放電制御手段により前記スイッチ手段を通電作動させている時に、前記第2蓄電池を流れる電流が所定値未満になった場合には、前記放電制御手段による前記スイッチ手段の通電作動を終了して前記スイッチ手段を遮断作動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の電源装置。
  4. 前記スイッチ手段は半導体スイッチにより構成され、
    前記半導体スイッチに存在する寄生ダイオードの順方向が、前記鉛蓄電池の側から前記第2蓄電池の側へ電流を流す向きとなるよう、前記半導体スイッチを配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の電源装置。
  5. 前記半導体スイッチと前記第2蓄電池との間に電気接続されて通電及び遮断を切り替える第2スイッチ手段と、
    前記第2蓄電池への充電を回避させる充電回避要求が生じている場合において、前記半導体スイッチに対して前記鉛蓄電池の側の電圧が、前記第2蓄電池の側の電圧に前記寄生ダイオードによる障壁電圧を加算した値より高い場合には、前記第2スイッチ手段の通電作動を禁止させる充電回避制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項4に記載の電源装置。
  6. 回生エネルギによる回生発電が可能な発電機と、
    前記発電機による発電電力を充電可能な鉛蓄電池と、
    前記鉛蓄電池に対して電気的に並列接続されて前記発電電力を充電可能であり、かつ、前記鉛蓄電池に比べて出力密度又はエネルギ密度の高い第2蓄電池と、
    前記発電機及び前記鉛蓄電池と前記第2蓄電池との間に電気接続され、前記発電機及び前記鉛蓄電池と前記第2蓄電池との通電及び遮断を切り替える半導体スイッチと、
    前記半導体スイッチと前記第2蓄電池との間に電気接続されて通電及び遮断を切り替える第2スイッチ手段と、
    を備え、
    前記半導体スイッチに存在する寄生ダイオードの順方向が、前記鉛蓄電池から前記第2蓄電池へ電流を流す向きとなるよう前記半導体スイッチは配置されており、
    前記第2蓄電池への充電を回避させる充電回避要求が生じている場合において、前記半導体スイッチに対して前記鉛蓄電池の側の電圧が、前記第2蓄電池の側の電圧に前記寄生ダイオードによる障壁電圧を加算した値より高い場合には、前記第2スイッチ手段の通電作動を禁止させる充電回避制御手段を備えることを特徴とする電源装置。
  7. 前記充電回避制御手段により前記第2スイッチ手段の通電作動を禁止させる場合には、前記半導体スイッチを通電作動させることを特徴とする請求項5又は6に記載の電源装置。
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