JP2011230565A - オーバーヘッドコンソール装置とその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(1)意匠パネル20と、意匠パネル20を車室天井50に取付けるためのクリップCが取付けられるクリップ座30と、を有し、クリップ座30は、意匠パネル20と別体に形成されて意匠パネル20に固定される、オーバーヘッドコンソール装置10。(2)意匠パネル10を成形する第1の工程と、クリップ座成形用型60のキャビティ61に、キャビティ61を成形後の意匠パネル20に接触させた状態で、溶融樹脂Rを流し込んで冷却固化させることで、成形後の意匠パネル20に固定されるクリップ座30を成形する第2の工程と、を有するオーバーヘッドコンソール装置の製造方法。
【選択図】 図3
Description
(1) 車室天井の意匠面と面一または略面一となる意匠面を備える意匠パネルと、
前記意匠パネルを車室天井に取付けるためのクリップが取付けられるクリップ座と、
を有し、
前記クリップ座は、前記意匠パネルと別体に形成されて前記意匠パネルに固定される、オーバーヘッドコンソール装置。
(2) 車室天井の意匠面と面一または略面一となる意匠面を備える意匠パネルを成形する第1の工程と、
クリップ座成形用型のキャビティに、該キャビティを成形後の前記意匠パネルに接触させた状態で、溶融樹脂を流し込んで冷却固化させることで、成形後の前記意匠パネルに固定されるクリップ座を成形する第2の工程と、
を有するオーバーヘッドコンソール装置の製造方法。
車室天井の仕様がノーマルルーフ仕様とサンルーフ仕様とでそれぞれ異なっていても、クリップ座のみを変更することで、ノーマルルーフ仕様とサンルーフ仕様とで共通化した(同一の)意匠パネルを用いることができる。そのため、ノーマルルーフ仕様とサンルーフ仕様とで別々に、クリップ座だけでなく意匠パネルをも型成形しなければならない場合に比べて、コストダウンを図ることができる。
クリップ座を意匠パネルと別体に成形することができる。そのため、車室天井の仕様がノーマルルーフ仕様とサンルーフ仕様とでそれぞれ異なっていても、クリップ座のみを変更することで、ノーマルルーフ仕様とサンルーフ仕様とで共通化した(同一の)意匠パネルを用いることができる。そのため、ノーマルルーフ仕様とサンルーフ仕様とで別々に、クリップ座だけでなく意匠パネルをも型成形しなければならない場合に比べて、コストダウンを図ることができる。
また、クリップ座を直接意匠パネルに成形するため、クリップ座を成形と同時に意匠パネルに固定できる。そのため、クリップ座を意匠パネルと別体に成形する場合であっても、クリップ座を意匠パネルに固定するための接着剤等を不要にでき、クリップ座を意匠パネルに固定するための工程(接着工程)を省略できる。そのため、接着剤等を要しクリップ座を意匠パネルに固定する工程を要する場合に比べて、コストダウン上有利である。
意匠パネル20とクリップ座30とは、別種類の材料で構成されていてもよいが、同種類の材料(たとえば、ともにオレフィン系(ポリプロピレン樹脂))で構成されていることが望ましい。なぜならば、クリップ座30を意匠パネル20に固定する際に、接着剤等の別部材を用いなくても溶着によっても固定することができるからであり、クリップ座30の意匠パネル20へ固定方法の自由度が高まるからである。
ただし、クリップ座30は、成形後、(b)意匠パネル20に接着剤等の別部材を用いて固定して取付けられていてもよく、(c)バイブレーション溶着等にて固定して取付けられていてもよい。
以下、本発明実施例では、クリップ座30aが上記(a)の方法にて意匠パネル20に固定される場合(ダイレクト成形される場合)を説明する。
装置10の製造方法は、(A)意匠パネル20を成形する第1の工程を有し、第1の工程後に、(B)クリップ座成形用型60のキャビティ61に、キャビティ61を成形後の意匠パネル20に接触させた状態で、溶融樹脂Rを流し込んで冷却固化させ、成形後の意匠パネル20に固定されるクリップ座30を成形する第2の工程を有する。
第1の工程では、意匠パネル20は、クリップ座30を成形するためのクリップ座成形用型60とは異なる図示略の成形用型を用いて成形される。第1の工程では、クリップ座30は設けられない。
第2の工程では、図3に示すように、まず、第1の工程で成形された(作製された)意匠パネル20をパネル受け治具62にセットする。
ついで、クリップ座30を設けたい位置までクリップ座成形用型60を意匠パネル20に対して移動させ、クリップ座成形用型60のキャビティ61を意匠パネル20に直接接触させる。
ついで、図4に示すように、キャビティ61を意匠パネル20に直接接触させた状態のまま、キャビティ61に溶融樹脂Rを流し込んで充填する(射出する)。このとき、溶融樹脂Rの熱で意匠パネル20のキャビティ61と接触する面(接合面)の少なくとも一部が溶け、溶融樹脂Rと混じり合う。
ついで、溶融樹脂R(意匠パネル20の溶けた部分を含む)を冷却して固化(硬化)させ、意匠パネル20に固定されるクリップ座30(成形完了時点で意匠パネル20への固定(溶着)が完了したクリップ座30)を成形(形成、作製)する。
(i)本発明実施例では、クリップ座30が意匠パネル20と別体に形成されて意匠パネル20に固定されるため、つぎの作用を得ることができる。
車室天井50の仕様がノーマルルーフ仕様とサンルーフ仕様とでそれぞれ異なっていても、クリップ座30の形状のみを変更することで(クリップ座30のみをノーマルルーフ使用とサンルーフ仕様とで分けることで)、ノーマルルーフ仕様とサンルーフ仕様とで共通化した(同一形状の)意匠パネル20を用いることができる。そのため、ノーマルルーフ仕様とサンルーフ仕様とで別々に、クリップ座だけでなく意匠パネルをも型成形しなければならない場合に比べて、設計工数および金型費用の低減によるコストダウンを図ることができる。
また、本発明実施例の装置10は、同一車型でのノーマルルーフ、サンルーフ仕様の違いに対応できるだけでなく、意匠面の大きさ、車両内部構造のスペース等の条件がそろえば、他車型にも対応(展開)できる。
クリップ座30を意匠パネル20と別体に成形(形成、作製)することができる。そのため、車室天井50の仕様がノーマルルーフ仕様とサンルーフ仕様とでそれぞれ異なっていても、クリップ座30の形状のみを変更することで(クリップ座30のみをノーマルルーフ使用とサンルーフ仕様とで分けることで)、ノーマルルーフ仕様とサンルーフ仕様とで共通化した(同一形状の)意匠パネル20を用いることができる。そのため、ノーマルルーフ仕様とサンルーフ仕様とで別々に、クリップ座だけでなく意匠パネルをも型成形しなければならない場合に比べて、設計工数および金型費用の低減によるコストダウンを図ることができる。
また、クリップ座30を意匠パネル20と別体に成形する場合であっても、クリップ座30を意匠パネル20に固定するための接着剤等を不要にできる。そのため、接着剤等を要する場合に比べて、装置10を製造するための工程数、部品点数を減らすことができ、コストダウン上有利である。
また、クリップ座30を直接意匠パネル20に成形するため、クリップ座30を成形と同時に意匠パネル20に固定(溶着)できる。そのため、クリップ座30を意匠パネル20と別体に成形する場合であっても、クリップ座30を意匠パネル20に固定するための接着剤等を不要にでき、クリップ座30を意匠パネル20に固定するための工程(接着工程、溶着工程)を省略できる。そのため、接着剤等を要しクリップ座を意匠パネルに固定する工程を要する場合に比べて、コストダウン上有利である。
20 意匠パネル
21 意匠パネルの意匠面
30 クリップ座
50 車室天井
51 車両ボデー
52 内装材
52a 車室天井の意匠面
60 クリップ座成形用型
61 クリップ座成型用型のキャビティ
62 パネル受け治具
C クリップ
R 溶融樹脂
Claims (2)
- 車室天井の意匠面と面一または略面一となる意匠面を備える意匠パネルと、
前記意匠パネルを車室天井に取付けるためのクリップが取付けられるクリップ座と、
を有し、
前記クリップ座は、前記意匠パネルと別体に形成されて前記意匠パネルに固定される、オーバーヘッドコンソール装置。 - 車室天井の意匠面と面一または略面一となる意匠面を備える意匠パネルを成形する第1の工程と、
クリップ座成形用型のキャビティに、該キャビティを成形後の前記意匠パネルに接触させた状態で、溶融樹脂を流し込んで冷却固化させることで、成形後の前記意匠パネルに固定されるクリップ座を成形する第2の工程と、
を有するオーバーヘッドコンソール装置の製造方法。
Priority Applications (1)
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JP2010100563A JP2011230565A (ja) | 2010-04-26 | 2010-04-26 | オーバーヘッドコンソール装置とその製造方法 |
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2010
- 2010-04-26 JP JP2010100563A patent/JP2011230565A/ja active Pending
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