JP2011229083A - 無線通信装置、無線受信方法及びプログラム - Google Patents

無線通信装置、無線受信方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】利得切り替えを有する無線通信装置において、その利得切り替えに伴い受信信号に位相差が生じてしまう。
【解決手段】入力信号の利得を変更する低雑音増幅器(LNA)において、利得を切り替えた際に切り替え前と比較してLNAから出力される信号に位相差が生じてしまう。ダウンコンバージョンミキサ部より後段に位相調整部を配置することにより、利得切り替えにより生じたこの位相差を打ち消すことにより、受信エラーの低減を実現する。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信装置、その装置における受信方法及びプログラムに関し、特に、利得切り替えを有する無線通信装置、無線受信方法及びプログラムに関する。
携帯電話機などの無線通信装置は、受信信号を復調する復調部への入力信号の振幅を調整するための、利得調整部を有する。
非特許文献1ではバイパス機能付き低雑音増幅器(Low Noise Amplifier;以下、「LNA」という)が利得調整機能の一手段として開示されている。バイパス機能付きLNAとは増幅モードに加えて、バイパスモードを有するものである。
ここで、特許文献1においてはLNAの利得をステップ的に変化させても、この利得切り替えの際に受信信号のビット誤り率を劣化させない技術が開示されている。本技術は受信回路の利得設定状態を変更した場合に発生する、信号成分の位相変化をAD(Analog Digital)変換器の後のデジタル領域で補正している。
また、特許文献2乃至5において、利得制御による不連続な変動を補正する技術が知られている。
特開2002−290254号公報 特表2008−535396号公報 特表2009−522953号公報 特開2005−217887号公報 特開2006−270164号公報
新日本無線、"プレスリリース NJG1129MD7バイパス機能付ワンセグ用広帯域低雑音増幅器GaAs MMIC"、2008年12月29日、[online]、[平成22年3月30日検索]、インターネット〈URL:http://www.njr.co.jp/j04/jg1129.htm〉
以下の分析は、本発明の観点からなされたものである。
携帯電話機や放送受信チューナーなどの高周波を用いた無線通信装置は、受信信号を復調する復調部への入力信号の振幅を調整するために、利得調整機能を有している。その際、利得調整手段としてLNAが使用されることは上述のとおりであり、なかでもバイパス機能付きLNAが広く使用される。
ここで、図17にバイパス機能付きLNAを利得調整部に使用した無線通信装置の構成図を示す。
バイパス機能付きLNAは、利得を大まかなステップでしか変えられないが、高利得時、低利得時とも低ノイズとすることが可能であり、かつ低利得時のLNAの飽和という問題も発生しないことから広く使用されている。
このような構成において、LNAに反転増幅器を用いると、バイパスモードから増幅モードへ、或いはその逆への切り替えを行うと、切り替え前と比較し信号の位相が反転してしまう。その結果、バイパスモードと増幅モードの切り替え時に受信エラーが生じうる。
ここで、バイパスモードと増幅モードの切り替え時に生じる受信エラーについて詳細に説明する。無線通信装置として図17の構成を採用し、LNAに反転増幅器を使用した場合、バイパスモードと増幅モードの切り替え時に位相が反転するのは上述のとおりである。
一方、例えば、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式が導入される以前のデジタル無線通信では、データは搬送波の位相と振幅の組み合わせに反映されており、かつ位相は1シンボル前の位相を基準としてマッピングされている。したがって、前記のモード切り替え時の位相反転により失われるデータは1シンボル分、つまり数bit程度と軽微であり、各種エラー訂正により容易に回復が可能である。
しかし、近年のデジタルテレビ放送などで採用されているOFDM方式では、1シンボルは時間的に長いものとなっている。受信機ではこの1シンボル分の受信波形をFFT(Fast Fourier Transform)処理し、多くのbitを一括して復調している。
したがって、シンボルの途中で前記のモード切り替えに伴う位相反転が発生した場合、失われるbit数も多くなる。例えば、ISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial )方式の場合、1シンボル長は約1ms、1シンボルに含まれるデータ量は約30kbitsである。このため、1シンボル分のデータが失われた場合には、そのデータをエラー訂正により回復させることは困難である。
以上のとおり、従来技術には、解決すべき問題点が存在する。
本発明の一側面において、利得の切り替えを有する無線通信装置において、その利得切り替えに伴う受信信号の位相差を考慮した、無線通信装置、無線受信方法及びプログラムが、望まれる。
本発明の第1の視点によれば、少なくとも一つの反転増幅器を経由して出力するか否かを選択することにより、入力信号の利得を変更する利得調整部と、前記利得調整部からの出力の周波数のダウンコンバージョンをするダウンコンバージョンミキサ部と、前記ダウンコンバージョンミキサ部からの出力の位相を変更する位相調整部と、前記利得調整部の利得の変更と前記位相調整部における位相の変更を同期して制御する制御部と、を備える無線通信装置が提供される。
本発明の第2の視点によれば、少なくとも一つの反転増幅器を経由して出力するか否かを選択することにより、入力信号の利得を変更する利得調整工程と、前記利得調整工程からの出力の周波数のダウンコンバージョンをするダウンコンバージョンミキサ工程と、前記利得調整工程における利得の変更と同期して、前記ダウンコンバージョンミキサ工程からの出力の位相を変更する位相調整工程と、を含む無線通信方法が提供される。
本発明の第3の視点によれば、少なくとも一つの反転増幅器を経由して出力するか否かを選択することにより、入力信号の利得を変更する利得調整部と、前記利得調整部からの出力の周波数のダウンコンバージョンをするダウンコンバージョンミキサ部と、前記ダウンコンバージョンミキサ部からの出力の位相を変更する位相調整部と、を備える無線通信装置を構成するコンピュータに実行させるプログラムであって、前記利得調整部における利得の変更と同期して、前記ダウンコンバージョンミキサ処理からの出力の位相を変更する位相調整処理を実行させるプログラムが提供される。
本発明の各視点によれば、利得調整部における利得切り替えにより生じた位相差が打ち消されることにより、利得の切り替えに伴う受信エラーの発生を軽減することができる。
本発明に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。 図1で使用しているマトリクススイッチ40の内部構成図である。 マトリクススイッチ40の切り替えによる波形の変化を示すものである。 第1の実施形態における、各種信号のタイミングチャートである。 全体が単相構成時の本発明に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。 ダウンコンバージョンミキサ以降の構成を直交構成とした場合における、本発明に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。 図6における2つのマトリクススイッチ40を一つのスイッチブロック90とした場合における、本発明に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。 図7におけるスイッチブロック90の説明図である。 図7におけるスイッチブロック90の説明図である。 スイッチブロック90の切り替えによる波形の変化を示すものである。 本発明に使用することが可能な利得調整部の一例である。 本発明に使用することが可能な利得調整部の一例である。 本発明に使用することが可能な利得調整部の一例である。 本発明に使用することが可能な利得調整部の一例である。 本発明に使用することが可能な利得調整部の一例である。 図7におけるスイッチブロック90の説明図である。 LNAを用いた無線通信装置を説明するための参考図である。
続いて、本発明のとりうる好適な実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施形態]
以下、本発明の一実施形態に係る無線通信装置のRF(Radio Frequency)/アナログ部の構成の一例を図1に基づいて説明する。
図1に示すRF/アナログ部は、入力端子の後にバイパスモードを有する利得調整部10を備え、利得調整部10の出力は可変利得増幅器20に接続される。可変利得増幅器20の出力はダウンコンバージョンミキサ30に接続される。ダウンコンバージョンミキサ30の出力はマトリクススイッチ40に接続される。マトリクススイッチ40以降は、チャネル選択フィルタ50、可変利得増幅器60が接続されている。可変利得増幅器60の出力が無線通信装置におけるRF/アナログ部の出力となっている。このRF/アナログ部の出力はAD変換器を含む復調器への接続が想定される。
また、利得調整部10の利得切り替え及びマトリクススイッチ40の切り替えを行うための制御部70を備えている。この制御部70から利得調整部10とマトリクススイッチ40への接続は1本の一点鎖線で描いているが、このことは物理的に1本の制御線で結ばれていることを示している訳ではない。制御が連動していることを示すためであり、物理的な制御線自体はそれぞれ独立とする構成もありうる。このことは、以下の実施形態全てにおいて同じである。
本実施形態において、利得調整部10に用いる増幅器は単相の反転増幅器1011とする。可変利得増幅器20では、信号の増幅だけではなく、信号を単相から差動への変換もおこなう。ダウンコンバージョンミキサ30では、受信信号を周波数の低いベースバンド信号に変換する(周波数のダウンコンバージョンを行う)。マトリクススイッチ40は2入力、2出力の端子を備える。このマトリクススイッチ40の構成の詳細を図2に示す。
このマトリクススイッチ40は、ダウンコンバージョンミキサ30から出力される差動信号の正信号及び補信号をそのまま出力するか、正信号と補信号を交換して出力するかの2状態を選択することができる。すなわち、図2において入力1の信号を出力1に出力、入力2の信号を出力2に出力する状態と、入力1の信号を出力2に出力、入力2の信号を出力1に出力する状態を選択することができる。
上記マトリクススイッチ40の状態を入れ替えることによって、入れ替え前と比較して180°の位相差を持った信号がマトリクススイッチ40から出力されることになる。マトリクススイッチ40の切り替えと、利得調整部10のバイパスモードと増幅モードの切り替えは連動しており、その制御信号は制御部70から与えられる。この際の入力波形と出力波形の関係を示したものが、図3である。図3において、出力波形1が時間t1においてマトリクススイッチ40の切り替えを行わなかった場合の波形であり、t1において利得調整部10のバイパスモードと増幅モードが切り替わっているため切り替え前後で位相が反転している。出力波形2は時間t1の利得調整部10のモード切り替えと同時にマトリクススイッチ40の切り替えを行った場合の波形である。この波形から時間t1において反転した位相が補正されていることが分かる。なお、図3においてt1の切り替え前後における波形の大きさは便宜上同一とした。
次に、図4を用いてバイパスモードと増幅モードの切り替え時の動作の説明をする。説明にあたっては、OFDM方式を用いた無線通信装置を想定している。図4は図1における構成の利得調整部10における利得切り替えとマトリクススイッチ40の制御を示したタイミングチャートである。
図4の最上段はOFDMシンボルの時間的な長さを示しており、2段目は本発明による無線受信装置に入力されるRF信号の強度を示す。3段目は利得調整部10の利得状態を示し、4段目はマトリクススイッチ40の状態を示している。さらに、5段目は復調器への信号の入力レベルを示している。
図4から、妨害波の影響で時間と共にRF入力信号の強度が強くなり、RF入力信号の強度がしきい値を時間t1において超えたため、時間t1において増幅モードからバイパスモードへの切り替えが生じていることが分かる。
時間t1において、利得調整部10では増幅モードからバイパスモードへの切り替えが起きているため利得調整部10から出力される信号においては、切り替え前と比較して位相が反転している。マトリクススイッチ40においては、利得調整部10の増幅モードからバイパスモードへの切り替えと同期して、制御部70により非反転状態から反転状態へと切り替えられる。
その結果、利得調整部10の増幅モードからバイパスモードへの切り替えに伴う位相の反転が打ち消される。
一方、利得調整部10の増幅モードからバイパスモードへの切り替えにより、復調器への入力信号の振幅は一時的に小さくなってしまう。
この振幅の不連続な変化は、スイッチの切り替えでは補正することはできないが、この不連続な変化は以下に述べる理由により問題にはならない。
図1に示す様に、無線通信装置には、ダウンコンバージョンミキサ30より前に設けられる可変利得増幅器20と、ダウンコンバージョンミキサ30より後に設けられる可変利得増幅器60とを備えるのが通常である。ISDB−T方式のように1シンボル長の長いOFDM方式では、これら可変利得増幅器の制御を行うAGC(Auto Gain Control)機構の時定数は、OFDMの1シンボル長よりも1桁以上短い。このAGC機構の働きにより、利得調整部の切り替えにより小さくなった振幅は、OFDMの1シンボルよりも充分短い時間内に回復する。
したがって、受信信号としては、OFDM1シンボル分の情報のうち、図4に示した欠落部分の情報のみが欠けることになる。その後の復調作業においてエラー訂正が行われ、この欠落部分に該当するデータの一部、もしくは全ては訂正される。
以上のとおり、OFDMシンボルの途中で位相が反転するために、OFDM1シンボル分の情報が全てエラーになることは避けることが可能であり、エラーは確実に軽減される。
一方、増幅モードとバイパスモードの切り替えに伴う位相の変化が、反転増幅器1011の遅延時間分だけ180°からずれることも、利得調整部10の回路構成や扱うRF周波数帯によっては生じえる。
この遅延時間分についても、本発明では補正することができない。しかしながらOFDM方式では、復調時の基準位相は、復調しようとしているシンボルに含まれるパイロットキャリアの位相であり、かつシンボル途中の位相変化は情報伝送キャリアにもパイロットキャリアにも等しく生じる。よって反転増幅器1011の遅延時間がある程度以下であれば、この遅延時間によるエラーはエラー訂正できる範囲に収めることが出来る。どの程度の遅延まで許容されるかは、通信に求められる品質と、エラー訂正の強度に依存するので一概には言えないが、少なくとも増幅モードとバイパスモードの切り替えに伴う位相反転を放置する場合に比べれば、エラーは軽減する。
以上のように、ダウンコンバージョンミキサ30より後のマトリクススイッチ40を切り替えることにより、バイパスモードと増幅モードの切り替えに伴う位相の反転が打ち消されるため、モード切り替えに伴う復調エラーの発生が軽減される。
一方で、利得調整部10の反転増幅器1011の代わりに非反転増幅器を使用すれば位相の補正は必要ないことになる。しかし、無線通信装置において必要とされる利得が、反転増幅器でも非反転増幅器でも実現できるものであれば一般に反転増幅器のほうがより少ない素子数で実現できるため、雑音、コストなどの面で有利となる。加えて、非反転増幅器を使用すると受信装置のトータルの設計に制約が加わることにもなる。具体的には、LNAとして最も一般的で、かつ特性的にも優れた点の多い、FET(Field Effect Transistor)のソース接地の1段アンプ、バイポーラトランジスタのエミッタ接地の1段アンプを用いることが出来なくなる。すなわち、これらの反転アンプを必ず偶数段重ねて使用する、或いは、ゲート接地1段アンプやベース接地1段アンプ等の1段構成の非反転アンプを用いる必要がある。以上のように、非反転増幅器を使用するには様々な制約が発生する。もちろん、この制約下でも必要な利得や雑音、最大入力パワー、消費電力、回路面積などの要求条件を満足できるのであれば、この制約はなんら問題にはならない。しかしながら要求条件に対してFETのソース接地の1段アンプや、バイポーラトランジスタのエミッタ接地の1段アンプが最適である、といった場合には、これらの反転増幅器を用いた構成が使えないことによる不利益、例えば特性の劣化や消費電力の増加、回路面積の増加等が発生することになる。
また、本実施形態では、位相を切り替える手段であるマトリクススイッチ40をダウンコンバージョンミキサ30より後に設けていることから、位相反転を低周波回路で実現することができる。このことは、位相を切り替える手段の実現が容易であることを意味する。
さらに、本実施形態を採用することで、無線通信装置全体の構成を平易にすることができる。例えば、特許文献1の図1のような構成により、利得調整により生じた位相差を補正することも考えられる。特許文献1で開示された構成では、受信回路の利得設定状態を変更した場合に発生する信号成分の位相変化を、AD変換器の後に置かれた複素乗算部によりデジタル領域で補正している。
しかし、このような構成では無線通信装置の末尾の側にあるAD変換後のブロックと、受信装置の一番入力端子側にある利得調整部の間で信号のやり取りが必要となることから、受信装置のRF/アナログ部とAD変換以降の復調器を同時に設計しなければならないという制約が生じる。
本実施形態においては、受信装置のアナログ部と復調部の組み合わせに制約を受けることがない。それは、特許文献1に記載の構成とは異なり、増幅モードとバイパスモードの切り替えによる位相の反転への対応をダウンコンバージョンミキサ30より後のアナログ部で行っているためである。つまり、位相差への対応をAD変換以降の復調器において行っていないため、受信装置のRF/アナログ部と、AD変換以降の復調器を同時に設計する必要はなく、既存の復調回路などと組み合わせることが前提のRF/アナログ部にも適用できる。
なお、上記第1の実施形態の全体を単相構成としてもよい。その場合の構成を図5に示す。図5において図1と同一構成要素には、同一の符号を表し、その説明を省略する。
本実施形態は全体が単相構成であるため、マトリクススイッチ40の代わりに位相調整部80を使用することで同様の効果を得ることができる。また、全体を単相構成としたため可変利得増幅器、ダウンコンバージョンミキサ、チャンネル選択フィルタにはそれぞれ単相信号に対応した可変利得増幅器20a、60a、ダウンコンバージョンミキサ30a、チャンネル選択フィルタ50aを使用している。位相調整部80は、反転増幅モードとバイパスモードを適宜選択することで、位相の反転・非反転を実現する。この場合においても、位相調整部80の状態の切り替えと、利得調整部10のバイパスモードと増幅モードの切り替えは連動して制御する。
本構成によっても、バイパスモードと増幅モードの切り替えに伴う位相の反転が、ダウンコンバージョンミキサ30aより後にある位相調整部80により打ち消されるため、モード切り替えに伴う復調エラーの発生が軽減される。また、位相調整部80に入力される信号は、ダウンコンバージョンミキサ30aでダウンコンバージョンされた信号であることから、位相調整部80の構成要素である利得1の反転アンプや、バイパスと反転状態を切り替えるスイッチ素子は、低周波向けのものでよい。従って小型で高性能なものを、比較的容易に実現することができるという利点がある。
なお、通信方式、或いは求められる通信品質によっては、上記第1の実施の形態において、ダウンコンバージョンミキサ30より前に設けられる可変利得増幅器20、もしくはダウンコンバージョンミキサ30より後に設けられる可変利得増幅器60のどちらか、或いは両方を省略した構成とすることも可能である。これらの可変利得増幅器の使い方は、本発明の本質からは独立した、無線機全体の設計項目の一つである。なお、両方の可変利得増幅器を無くした構成では、復調における振幅調整は、復調器において、AD変換後に行われることになる。このことは、以下の実施形態全てにおいて同じである。
[第2の実施形態]
次に、ダウンコンバージョンミキサ30以降の構成を同位相信号(I信号)と直交位相信号(Q信号)を備える直交構成とした場合の実施形態を説明する。その場合の構成を図6に示す。図6において図1と同一構成要素には、同一の符号を表し、その説明を省略する。I信号及びQ信号は、可変利得器20の出力をダウンコンバージョンミキサ30bに入力することで得られる。したがって、本実施形態は、ダウンコンバージョンミキサ30b以降の構成をI信号経路とQ信号経路を備える直交構成とするものである。
本実施形態であっても、バイパス機能付き利得調整部10の利得切り替えと、I信号経路、Q信号経路のマトリクススイッチ40の切り替えは、連動して制御する。
その結果、ダウンコンバージョンミキサ30bより後にあるマトリクススイッチ40の切り替えにより、バイパスモードと増幅モードの切り替えに伴う位相差が打ち消されるため、モード切り替えに伴う復調エラーの発生が軽減される。
[第3の実施形態]
入力信号のキャリア周波数が高く、利得調整部10における遅延時間が無視できないような場合には利得調整部10における、バイパスモードと増幅モードの切り替えに伴う位相差は180°ではなく、90°に近い時がある。そのような場合にも、利得調整部10におけるモード切り替えに伴う復調エラーの発生を低減できる。
図7に90°に近い位相差を打ち消すことができる場合の構成を示す。図7において図6と同一構成要素には、同一の符号を表し、その説明を省略する。図6に示した構成との違いは、ダウンコンバージョンミキサの後に配置された2つのマトリクススイッチ40の代わりに1個のスイッチブロック90を有していることである。スイッチブロック90は4入力、4出力を備えており、ダウンコンバージョンミキサ30bからの出力のうち、I信号の正信号を第1の入力、I信号の補信号を第2の入力、Q信号の正信号を第3の入力、Q信号の補信号を第4の入力とする。そして、第1の入力から第4までの入力をそのまま第1の出力から第4の出力に接続するモード(図8)と、第1の入力は第3の出力へ、第2の入力は第4の出力へ、第3の入力は第2の出力へ、第4の入力は第1の出力へ接続するモード(図9)とを切り替え可能な構成となっている。
このマトリクススイッチ90の状態を入れ替えることによって、入れ替え前と比較して90°の位相差を持った信号がマトリクススイッチ90から出力されることになる。先の実施形態と同様に利得調整部10の利得切り替えと、スイッチブロック90の切り替えは、連動して制御する。この際の入力波形と出力波形の関係を示したものが、図10である。図10において、出力波形1が時間t1においてスイッチブロック90の切り替えを行わなかった場合の波形であり、t1において利得調整部のバイパスモードと増幅モードが切り替わっているため切り替え前後で位相が反転している。出力波形2は時間t1の利得調整部のモード切り替えと同時にスイッチブロック90の切り替えを行った場合の波形である。この波形から時間t1の前後において90°の位相差を持った波形が出力されていることが分かる。なお、図10においても時間t1の切り替え前後における波形の大きさは便宜上同一とした。
本実施形態では、バイパスモードと増幅モードの切り替えに伴う90°の位相差が、ダウンコンバージョンミキサ30bより後にあるスイッチブロック90の切り替えにより打ち消されるため、利得の切り替えに伴う復調エラーの発生が軽減される。
[第4の実施形態]
無線通信装置における利得調整部には様々な形態が考えられる。第1〜第3の実施形態において説明したバイパス機能付き利得調整部10とは異なる種類の利得調整部を有する場合の実施形態を説明する。
図11に利得切り替え機構付き利得調整部の一例を示す。本利得調整部においては、入力の直後に第1の増幅器1012を有しており、第1の増幅器の出力には第2の増幅器1013が接続されている。第2の増幅器1013は反転増幅器である。さらに、スイッチを2個備えており、第1の増幅器1012の出力と、第2の増幅器1013の出力を選択して出力する構成になっている。
図12に、別の利得切り替え機構付き利得調整部の一例を示す。この構成では利得の異なる2個の増幅器のうちの一方を選択して用いる構成になっている。第一の増幅器1014は反転増幅器、もう一方の増幅器1015は非反転増幅器になっている。
図13に、別の利得切り替え機構つき利得調整部に使用される増幅器の一例を示す。本増幅器を備える利得調整部は、利得の高い状態と低い状態で、出力信号の位相は互いに反転する機能を有する。本利得調整部は、NMOS(Negative−channel Metal Oxide Semiconductor)で構成された増幅段を有し、かつソース接地動作とソースフォロワ動作とをスイッチで切り替え可能な構成となっている。図13において、スイッチ1021を選択した場合には、ソース接地動作となり、この増幅段は高利得・反転増幅動作となる。一方、スイッチ1022を選択した場合には、ソースフォロワ動作となり低利得・非反転増幅動作となる。
また、利得調整部はアッテネータを有するものであってもよい。図14にアッテネータを有する利得調整部の一例を示す。この構成では、反転増幅動作をする増幅器1016と、非反転のアッテネータ1031とを切り替えて用いる。さらに、アッテネータ1031は減衰量をステップ的に変化させることのできる、ステップアッテネータとすることもできる。
以上のような利得調整部を第1の実施形態又は第2の実施形態のバイパス機能付き利得調整部の代わりに用いることができる。その場合には、利得調整部の利得切り替えとマトリクススイッチ40若しくは位相調整部80の切り替えを連動して行えば、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、利得切り替え機構付き利得調整部の利得切り替えに伴う位相の反転が、ダウンコンバージョンミキサ30若しくは30aより後にある位相を切り替える手段により打ち消されるため、モード切り替えに伴う復調エラーの発生が軽減される。
さらに、第3の実施形態におけるバイパス機能付き利得調整部の代わりに上述の利得調整部を用いた場合であっても、利得調整部の利得切り替えと、I信号経路、Q信号経路のスイッチブロック90の切り替えを連動して行うことで、第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第5の実施形態]
第4の実施形態までは、主に高利得モードと低利得モードの2モードを備える利得調整部を使用した構成について説明したが、利得の切り替えは2モードに限定されるわけではない。
図15は、入力信号をそのまま出力信号に出力するモード(低利得モード)、増幅器1017を通るモード(中利得モード)、さらに、増幅器1017と増幅器1018を通るモード(高利得モード)の3モードを備える利得調整部を示している。
この2個の増幅器のうちの少なくとも1個は反転増幅器であれば、低利得モードは非反転動作、中利得モードと高利得モードのうち少なくとも一つは反転動作となる。
以上のような利得調整部を第1の実施形態又は第2の実施形態のバイパス機能付き利得調整部の代わりに用いることができる。その場合にも、利得調整部の利得切り替えとマトリクススイッチ40若しくは位相調整部80の切り替えを連動して行えば、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様の効果が得ることができる。例えば、低利得モード、中利得モード、高利得モードの出力位相が、それぞれ、非反転、反転、非反転の場合にはスイッチの制御も非反転、反転、非反転と連動させ制御する。本実施形態でも、利得切り替え機構付き利得調整部の利得切り替えに伴う位相の反転が、ダウンコンバージョンミキサ30若しくは30aより後にある位相を切り替える手段による位相の切り替えと打ち消されるため、モード切り替えに伴う復調エラーの発生が軽減される。
さらに、第3の実施形態のバイパス機能付き利得調整部の代わりに上述の利得調整部を用いた場合であっても、利得調整部の利得切り替えと、I信号経路、Q信号経路のスイッチブロック90の切り替えを連動して行うことで、第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また出力位相が、ある状態を基準、即ち0°と表記した場合に、90°の他に180°という状態も取る場合には、スイッチブロック90の動作モードとして図16のモードを第3の実施形態におけるスイッチブロック90に追加しておくことで、所望の効果が得られる。図16に示す接続は、第1の入力は第2の出力へ、第2の入力は第1の出力へ、第3の入力は第4の出力へ、第4の入力は第3の出力へ接続するモードである。つまり、I信号及びQ信号の正信号と補信号をそれぞれ入れ替えて出力することにより180°の位相差を作り出している。
本実施形態では、利得切り替え機構付き利得調整部の利得切り替え段数を3とした。しかしながら利得切り替え時の位相差が180°単位、もしくは90°単位で発生する限り、この切り替え段数を任意の整数に拡張しても、同様の構成で所望の効果を得ることができる。
なお、上記の特許文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
10 利得調整部(LNA)
20、20a 可変利得増幅器
30、30a、30b ダウンコンバージョンミキサ
40 マトリクススイッチ
50、50a チャネル選択フィルタ
60、60a 可変利得増幅器
70 制御部
80 位相調整部
90 スイッチブロック
1011〜1018 増幅器
1021、1022 スイッチ
1031 アッテネータ

Claims (16)

  1. 少なくとも一つの反転増幅器を経由して出力するか否かを選択することにより、入力信号の利得を変更する利得調整部と、
    前記利得調整部からの出力の周波数のダウンコンバージョンをするダウンコンバージョンミキサ部と、
    前記ダウンコンバージョンミキサ部からの出力の位相を変更する位相調整部と、
    前記利得調整部の利得の変更と前記位相調整部における位相の変更を同期して制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記位相調整部は、差動信号が入力される第1の入力と第2の入力と、差動信号が出力される第1の出力と第2の出力を備え、第1の入力を第1の出力に、第2の入力を第2の出力に出力する第1の状態と、第1の入力を第2の出力に、第2の入力を第1の出力に出力する第2の状態と、を切り替え可能であり、
    前記制御部は、前記利得調整部による利得の変更と同時に、前記位相調整部において前記第1の状態又は第2の状態いずれかに切り替える請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記位相調整部は、
    入力信号を反転して出力する第1の状態と、入力信号をそのまま出力する第2の状態と、を切り替え可能であり、
    前記制御部は、前記利得調整部による利得の変更と同時に、前記位相調整部を前記第1の状態又は第2の状態いずれかに切り替える請求項1記載の無線通信装置。
  4. 請求項1の無線通信装置において、
    前記ダウンコンバージョンミキサ部は、同位相信号と直交位相信号とを出力する直交ミキサによって構成され、
    前記位相調整部は、
    前記ダウンコンバージョンミキサ部からの同位相信号の正信号及び補信号を入力とし、第1の入力と第2の入力と第1の出力と第2の出力を備え、第1の入力を第1の出力に、第2の入力を第2の出力に出力する第1の状態と、第1の入力を第2の出力に、第2の入力を第1の出力に出力する第2の状態と、を切り替え可能である、第1の位相調整部と、
    前記ダウンコンバージョンミキサ部からの直交位相信号の正信号と補信号を入力とし、第1の入力と第2の入力と第1の出力と第2の出力を備え、第1の入力を第1の出力に、第2の入力を第2の出力に出力する第1の状態と、第1の入力を第2の出力に、第2の入力を第1の出力に出力する第2の状態と、を切り替え可能である、第2の位相調整部と、によって構成され、
    前記制御部は、前記利得調整部による利得の変更と同時に、前記第1の位相調整部及び前記第2の位相調整部をそれぞれ前記第1の状態又は第2の状態いずれかに切り替える無線通信装置。
  5. 請求項1の無線通信装置において、
    前記ダウンコンバージョンミキサ部は、同位相信号と直交位相信号とを出力する直交ミキサによって構成され、
    前記位相調整部は、第1の入力乃至第4の入力と第1の出力乃至第4の出力を備え、同位相信号の正信号を第1の入力、同位相信号の補信号を第2の入力、直交位相信号の正信号を第3の入力、直交位相信号の補信号を第4の入力、とした場合に、
    第1の入力を第1の出力に、第2の入力を第2の出力に、第3の入力を第3の出力に、第4の入力を第4の出力に、出力する第1の状態と、
    第1の入力を第3の出力に、第2の入力を第4の出力に、第3の入力を第2の出力に、第4の入力を第1の出力に、出力する第2の状態と、
    を切り替え可能であり、
    前記制御部は、前記利得調整部による利得の変更と同時に、前記位相調整部において前記第1の状態又は第2の状態いずれかに切り替える無線通信装置。
  6. 前記利得調整部は、入力信号の位相を反転させる利得調整モードと、入力信号の位相を維持する利得調整モードと、入力信号の位相を90°変更する利得調整モードと、のいずれかに切り替え可能であり、
    前記位相調整部は、第1の入力を第1の出力に、第2の入力を第2の出力に、第3の入力を第3の出力に、第4の入力を第4の出力に、出力する第1の状態と、
    第1の入力を第3の出力に、第2の入力を第4の出力に、第3の入力を第2の出力に、第4の入力を第1の出力に、出力する第2の状態と、
    第1の入力を第2の出力に、第2の入力を第1の出力に、第3の入力を第4の出力に、第4の入力を第3の出力に、出力する第3の状態と、
    を切り替え可能であり、
    前記制御部は、前記利得調整部の利得調整モードの切り替えと同時に、前記位相調整部において前記第1の状態乃至第3の状態いずれか一の状態に切り替える請求項5記載の無線通信装置。
  7. 前記利得調整部は、反転増幅器を経由して出力することにより入力信号の位相を反転させる利得調整モードと、入力信号の大きさのまま出力する利得調整モードと、
    を備える請求項1乃至6いずれか一に記載の無線通信装置。
  8. 前記利得調整部は、反転増幅器と減衰器を含み、前記反転増幅器を経由して出力することにより入力信号の位相を反転させる利得調整モードと、前記減衰器を経由して入力信号の位相を維持したまま減衰して出力する利得調整モードと、
    を備える請求項1乃至6いずれか一に記載の無線通信装置。
  9. 前記利得調整部は、多段に反転増幅器を接続することにより、利得を段階的に変更可能である、請求項1乃至6いずれか一に記載の無線通信装置。
  10. 少なくとも一つの反転増幅器を経由して出力するか否かを選択することにより、入力信号の利得を変更する利得調整工程と、
    前記利得調整工程からの出力の周波数のダウンコンバージョンをするダウンコンバージョンミキサ工程と、
    前記利得調整工程における利得の変更と同期して、前記ダウンコンバージョンミキサ工程からの出力の位相を変更する位相調整工程と、
    を含むことを特徴とする無線通信方法。
  11. 前記位相調整工程において、前記利得調整工程における利得の変更と同時に、差動信号が入力される第1の入力と第2の入力と、差動信号が出力される第1の出力と第2の出力に対し、第1の入力を第1の出力に、第2の入力を第2の出力に出力する第1の状態と、第1の入力を第2の出力に、第2の入力を第1の出力に出力する第2の状態と、のいずれかに切り替える請求項10記載の無線通信方法。
  12. 前記位相調整工程は、前記利得調整工程における利得の変更と同時に、入力信号を反転して出力する第1の状態と、入力信号をそのまま出力する第2の状態と、のいずれかに切り替える請求項10記載の無線通信方法。
  13. 請求項10の無線通信方法において、
    前記ダウンコンバージョンミキサ工程は、直交ミキサにより同位相信号と直交位相信号とを出力する工程を含み、
    前記位相調整工程は、
    前記利得調整工程における利得の変更と同時に、前記ダウンコンバージョンミキサ工程からの同位相信号の正信号及び補信号を入力とし、第1の入力と第2の入力と第1の出力と第2の出力に対し、第1の入力を第1の出力に、第2の入力を第2の出力に出力する第1の状態と、第1の入力を第2の出力に、第2の入力を第1の出力に出力する第2の状態と、のいずれかに切り替える第1の位相調整工程と、
    前記利得調整工程における利得の変更と同時に、前記ダウンコンバージョンミキサ工程からの直交位相信号の正信号と補信号を入力とし、第1の入力と第2の入力と第1の出力と第2の出力に対し、第1の入力を第1の出力に、第2の入力を第2の出力に出力する第1の状態と、第1の入力を第2の出力に、第2の入力を第1の出力に出力する第2の状態と、のいずれかに切り替える第2の位相調整工程と、
    を含む無線通信方法。
  14. 請求項10の無線通信方法において、
    前記ダウンコンバージョンミキサ工程は、直交ミキサにより同位相信号と直交位相信号とを出力する工程を含み、
    前記位相調整工程は、
    第1の入力乃至第4の入力と第1の出力乃至第4の出力に対し、同位相信号の正信号を第1の入力、同位相信号の補信号を第2の入力、直交位相信号の正信号を第3の入力、直交位相信号の補信号を第4の入力、とした場合に、
    前記利得調整工程における利得の変更と同時に、第1の入力を第1の出力に、第2の入力を第2の出力に、第3の入力を第3の出力に、第4の入力を第4の出力に、出力する第1の状態と、第1の入力を第3の出力に、第2の入力を第4の出力に、第3の入力を第2の出力に、第4の入力を第1の出力に、出力する第2の状態と、のいずれかに切り替える無線通信方法。
  15. 前記利得調整工程において、入力信号の位相を反転させる利得調整モードと、入力信号の位相を維持する利得調整モードと、入力信号の位相を90°変更する利得調整モードと、のいずれかへの切り替えを行い、
    前記位相調整工程において、前記利得調整工程における利得調整モードの切り替えと同時に、第1の入力を第1の出力に、第2の入力を第2の出力に、第3の入力を第3の出力に、第4の入力を第4の出力に、出力する第1の状態と、
    第1の入力を第3の出力に、第2の入力を第4の出力に、第3の入力を第2の出力に、第4の入力を第1の出力に、出力する第2の状態と、
    第1の入力を第2の出力に、第2の入力を第1の出力に、第3の入力を第4の出力に、第4の入力を第3の出力に、出力する第3の状態と、のいずれかに切り替える請求項14記載の無線通信方法。
  16. 少なくとも一つの反転増幅器を経由して出力するか否かを選択することにより、入力信号の利得を変更する利得調整部と、
    前記利得調整部からの出力の周波数のダウンコンバージョンをするダウンコンバージョンミキサ部と、
    前記ダウンコンバージョンミキサ部からの出力の位相を変更する位相調整部と、
    を備える無線通信装置を構成するコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記利得調整部における利得の変更と同期して、前記ダウンコンバージョンミキサ処理からの出力の位相を変更する位相調整処理を実行させるプログラム。
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