JP2011206929A - 液体吐出ヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】電流密度の増大を抑制し、圧力室(個別電極)配列間隔を調整する。
【解決手段】圧電アクチュエータ12は、各圧力室11Aの中央部分に対応する複数の第1の活性部S1と、各圧力室11Aの中央部分よりも外周側の部分に対応する複数の第2の活性部S2とを有する。各第1の活性部S1に対応して個別電極21が形成される。各第1の活性部S1に対応して第1の定電位電極22の枝電極部22Aが、各第2の活性部S2に対応して櫛歯形状の第2の定電位電極23の枝電極部23Aが形成される。圧力室列方向に対し傾斜して延びる主集合電極24を有し、個別電極21、第1及び第2の定電位電極22,23は、主集合電極24を挟んで主集合電極24の両側に分かれて形成される。第1の定電位電極22の幹電極部22Bが主集合電極24に接続される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、インクジェットヘッドなどの液体吐出ヘッドに関するものである。
インクジェットヘッドのような液体吐出ヘッドにおいて、ノズル数を増加させて記録の高画質・高品質を確保するために、圧力室の高密度化の要求がある。圧力室を高密度化して配列すると、隣接する圧力室間の距離が短くなるので、駆動時に、隣接する圧力室への影響、いわゆるクロストークの問題が生じる。
そこで、圧力室を高密度化しても、個別電極の数、つまり信号線の数を増やすことなく、クロストークを抑制することができる液体吐出装置が提案されている(特許文献1,2,3参照)。すなわち、そのような液体吐出装置は、複数の圧力室が規則的に形成されたキャビティユニットに、前記各圧力室内の液体を選択的に吐出させるための圧電アクチュエータが接合された液体吐出ヘッドと、前記圧電アクチュエータに印加する電圧印加手段とを備える液体吐出装置であって、前記圧電アクチュエータは、前記圧力室の中央部分に対応する第1の活性部と、前記圧力室の前記中央部分よりも外周側の部分に対応する第2の活性部と、前記第1の活性部に対応する領域と前記第2の活性部に対応する領域に跨ってこれらの領域をともに占めるように形成された個別電極と、前記第1の活性部に対応する領域を占める第1の定電位電極と、前記第2の活性部に対応する領域を占める第2の定電位電極とを備える(特許文献1,2,3参照)。
特開2009−083336号公報 特開2009−096173号公報 特開2009−241393号公報
ところで、少ない走査回数で、短時間で記録できるように、前記圧電アクチュエータを長尺化したという要求がある。しかし、前述したような圧電アクチュエータを長尺化すると、前記第1の定電位電極と前記第2の定電位電極それぞれに接続される電極部(幹電極部)の長さが長くなり、幹電極部の電流密度が増大するという問題が生じる。それにより吐出不良などの記録(印字)に悪影響を与えるおそれがある。これを解決するために、前記幹電極部を太くすることも考えられるが、圧力室(ノズル)の高密度化に不利となる。
そこで、前記幹電極部を2つの部分に分けて形成し、前記幹電極部を短くすれば、前記電流密度の増大を抑制できることが考えられる。つまり、前記幹電極部を、主集合電極を挟んで前記主集合電極の両側に分けて形成し、この主集合電極に2つの部分に分けて形成した幹電極部の一方を接続するようにすればよい、と考えられる。
しかしながら、その主集合電極を圧力室列方向に直交する方向に形成すると、図10(b)に示すように、各圧力室列において、主集合電極24’を挟んで隣り合う2つの前記圧力室(個別電極21)の配列間隔L1が、他の部分の圧力室(個別電極21)の配列間隔L2よりも、主集合電極24’があることで大きくなる。つまり、主集合電極24’の幅に応じて、前記主集合電極を形成する部位において圧力室の配列間隔が乱れてしまう。
本発明は、前述したような電流密度の増大を抑制し、圧力室(個別電極)配列間隔を調整することができる液体吐出ヘッドを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、前面に複数のノズルを有し前記複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室が規則的にかつ平行な複数列状に形成されるキャビティユニットと、このキャビティユニットの背面側に接合され前記各圧力室内の液体を選択的に前記各ノズルを通じて吐出させる圧電アクチュエータとを備える液体吐出ヘッドであって、前記キャビティユニットと前記圧電アクチュエータとが積層されている積層方向から見て前記圧電アクチュエータは、前記各圧力室の中央部分に対応する複数の第1の活性部と、前記各圧力室の前記中央部分よりも外周側の部分に対応する複数の第2の活性部と、前記第1および第2の活性部に対応する領域に対応して形成される個別電極と、前記各第1の活性部に対応して形成される複数の第1枝電極部と前記各第1枝電極部が接続され前記圧力室列方向に延びる第1幹電極部とを有する櫛歯形状の第1電極と、前記各第2の活性部に対応して形成される複数の第2枝電極部と前記各第2枝電極部が接続され前記圧力室列方向に延びる第2幹電極部とを有する櫛歯形状の第2電極と、前記圧電アクチュエータにおいて、前記圧力室列方向に対し傾斜して延びる主集合電極とを有するものであり、前記個別電極、第1電極及び第2電極は、前記主集合電極を挟んで前記主集合電極の両側に分かれて形成されるとともに、前記第1及び第2幹電極部の一方が前記主集合電極に接続されていることを特徴とする。ここで、主集合電極を設ける位置は、個別電極、第1電極及び第2電極が主集合電極を挟んで前記主集合電極の両側に分かれて形成される位置であればよい。
このようにすれば、第1及び第2幹電極部(第1及び第2電極)の長さを長くすることなく、長尺化を図ることができる。第1及び第2幹電極部の長さを長くする必要ないので、1つの幹電極部当たりに流れる電流密度を抑制することができる。よって、幹電極部の電流密度が増大するのを防ぐことができ、過電流などによる記録への影響を抑制することができる。また、第1及び第2幹電極部を太くする必要がないので、圧力室(ノズル)の高密度化に影響を与えない。
請求項2の発明は、請求項1の液体吐出ヘッドにおいて、前記個別電極には、第1の電位とこの第1の電位よりも小さい電位である第2の電位とが選択的に付与され、前記第1電極には前記第1の電位が、前記第2電極には前記第2の電位がそれぞれ付与される、というものである。
このようにすれば、個別電極に付与する電位を選択することで、前記各圧力室内の液体を選択的に前記各ノズルを通じて吐出させることができる。
請求項3の発明は、請求項1または2の液体吐出ヘッドにおいて、前記主集合電極は、前記圧力室列方向における前記圧電アクチュエータの中央部に位置している、というものである。
このようにすれば、第1及び第2幹電極部(第1及び第2電極)の長さを短くすることができるので、1つの幹電極部当たりに流れる電流密度を抑制することができる。
請求項1〜3のいずれか1つの液体吐出ヘッドにおいて、請求項4の発明は、前記積層方向から見て、前記第1及び第2の幹電極部、前記主集合電極は、互いに重なっていないようにし、請求項5の発明は、前記積層方向から見て、前記第1及び第2枝電極部、前記第1及び第2幹電極部、前記主集合電極は、互いに重なっていないようにする、というものである。
このようにすれば、電極材料(AgーPd系金属)のマイグレーションを防ぎ、第1及び第2電極間の短絡を防止することができる。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれか1つの液体吐出ヘッドにおいて、前記積層方向から見て、前記圧電アクチュエータの、前記圧力室列方向の両側部に形成され互いに平行に延びる第1及び第2側部集合電極を有し、前記第1及び第2幹電極部のうち前記主集合電極に接続されていない幹電極部であって、前記主集合電極を挟んで前記第1側部集合電極側に位置している幹電極部が前記第1側部集合電極に、前記第2側部集合電極側に位置している幹電極部が前記第2の側部集合電極にそれぞれ接続されている、というものである。
このようにすれば、主集合電極に加えて、第1及び第2側部集合電極を設けることで、第1及び第2電極のレイアウトを無理なく行うことができる。
この場合には、請求項6の液体吐出ヘッドにおいて、請求項7の発明は、前記積層方向から見て、前記第1及び第2側部集合電極は、前記第1及び第2幹電極部、前記主集合電極は、互いにと重なっていない、あるいは請求項8の発明は、前記積層方向から見て、前記第1及び第2側部集合電極は、前記第1及び第2幹電極部、前記第1及び第2枝電極部、前記主集合電極は、互いに重なっていない、というものである。
このようにすれば、電極材料(AgーPd系金属)のマイグレーションが防止される。
請求項9の発明は、請求項6〜8のいずれか1つの液体吐出ヘッドにおいて、前記第1幹電極部が、前記主集合電極に接続され、前記第2幹電極部が、前記側部集合電極に接続されている、というものである。
このようにすれば、電位が低い第2電極が、電位が高い第1電極の間に挟まれるようになるので、電界の漏れが防止される。
請求項10の発明は、請求項1〜9のいずれか1つの液体吐出ヘッドにおいて、前記主集合電極は、前記圧力室列方向に対し一定の傾きをもって直線状に延びている、というものである。
このようにすれば、前記主集合電極は、前記圧力室列方向に対し一定の傾きをもって直線状に延びているだけであるので、構成が簡単である。
請求項11の発明は、請求項1〜10のいずれか1つの液体吐出ヘッドにおいて、前記主集合電極を挟んで隣り合う2つの前記圧力室の配列間隔は、前記主集合電極の両側に形成される前記圧力室列における前記圧力室の配列間隔と同じである、というものである。
このようにすれば、前記個別電極、第1電極及び第2電極を、前記主集合電極を挟んで前記主集合電極の両側に分けて形成しても、各圧力室列において、圧力室の配列間隔を一定にすることができる。
請求項12の発明は、請求項1〜11のいずれか1つの液体吐出ヘッドにおいて、前記積層方向から見て、前記圧力室は、前記液体の種類ごとの列として一定の配列間隔でもって複数列状に配列され、かつ前記主集合電極の両側で同種液体の前記圧力室列が前記圧力室列方向に直交する方向においてずれており、前記主集合電極は、前記各個別電極と重なっていない、というものである。
このようにすれば、前記個別電極、第1電極及び第2電極を、前記主集合電極を挟んで前記主集合電極の両側に分けて形成しても、主集合電極を傾斜させることで、各圧力室列において、圧力室の配列間隔を一定にすることができる。
請求項13の発明は、請求項1〜11のいずれか1つの液体吐出ヘッドにおいて、前記積層方向から見て、前記圧力室は、前記液体の種類ごとの列として一定の配列間隔でもって複数列状に配列され、前記主集合電極を基準として一側に位置する前記圧力室列を構成する圧力室は、前記圧力室列と隣り合う別の圧力室列を構成する圧力室と、前記主集合電極を基準として他側で前記圧力室列方向に直交する方向において一部重なるようにずれている、というものである。
このようにすれば、前記個別電極、第1電極及び第2電極を、前記主集合電極を挟んで前記主集合電極の両側に分けて形成しても、主集合電極を傾斜させることで、各圧力室列において、圧力室の配列間隔を一定にすることができる。
請求項14の発明は、請求項1〜11のいずれか1つの液体吐出ヘッドにおいて、前記積層方向から見て、前記圧力室は、前記液体の種類ごとの列として一定の配列間隔でもって複数列状に配列され、前記主集合電極を基準にして一側に位置する前記圧力室列を構成する圧力室数と、一つの前記圧力室列を挟んで隣り合う別の前記圧力室列を構成する圧力室数との差が1室となる、というものである。
このようにすれば、前記個別電極、第1電極及び第2電極を、前記主集合電極を挟んで前記主集合電極の両側に分けて形成しても、主集合電極を傾斜させることで、各圧力室列において、圧力室の配列間隔を一定にすることができる。
請求項15の発明は、請求項1〜14のいずれか1つの液体吐出ヘッドにおいて、前記圧電アクチュエータは、前記主集合電極に対応する部位で、第1及び第2のアクチュエータ部に分割されている、というものである。
このようにすれば、短尺の圧電アクチュエータを2つ並べて長尺化を図ることができる。
請求項16の発明は、請求項1〜14のいずれか1つの液体吐出ヘッドにおいて、前記第1の電極を挟んで上側および下側の圧電材料層が設けられ、前記上側の圧電材料層の上面に前記個別電極が、前記下側の圧電材料層の下面に前記第2の電極がそれぞれ形成されている、というものである。
このようにすれば、上側および下側の圧電材料層を利用して、液体を吐出させるための電極(個別電極、第1及び第2の電極)を配置することができる。
本発明は、上記のように、個別電極、第1電極及び第2電極を、主集合電極を挟んで前記主集合電極の両側に分かれて形成するとともに、前記第1及び第2電極の一方の幹電極部を前記主集合電極に接続するようにしたので、第1及び第2幹電極部(第1及び第2電極)の長さを長くすることなく、圧電アクチュエータの長尺化を図ることができる。第1及び第2幹電極部の長さを長くする必要ないので、前記第1及び第2幹電極部の電流密度、特に前記主集合電極付近での第1及び第2幹電極部の電流密度の増大を防ぐことができ、記録への影響を抑制することができる。
図1(a)は本発明に係る液体吐出ヘッドの一実施の形態であるインクジェットヘッドが用いられるインクジェットプリンタの説明図、図1(b)は本発明にかかるキャビティユニット、圧電アクチュエータ及びフレキシブル配線板(COF)の関係を示す説明図である。 図2(a)は図3(a)のA−A線断面図、図2(b)は図3(a)のB−B線断面図である。 図3(a)はキャビティユニットと前記圧電アクチュエータとが積層されている積層方向から見た、前記圧電アクチュエータについて各電極の位置関係を示す説明図、図3(b)は前記圧電アクチュエータの各圧電材料層における電極の配置の説明図である。 図4(a)〜(d)はそれぞれ他の実施の形態についての図2(a)と同様の断面図である。 図5(a)〜(f)はそれぞれ別の実施の形態についての図2(a)と同様の断面図である。 図6(a)(b)はそれぞれ図5(a)に示す実施の形態について、図3(a)(b)と同様の図である。 図7(a)(b)はそれぞれ他の実施の形態についての図2(a)と同様の断面図である。 図8はさらに別の実施の形態についての図2(a)と同様の図である。 図9(a)(b)はそれぞれ、図8に示す実施の形態についての図3(a)(b)と同様の図である。 図10(a)は主集合電極及び側部集合電極と、第1及び第2の定電位電極の第1及び第2幹電極部との関係の説明図、図10(b)(c)は主集合電極が傾斜している理由の説明図、図10(d)は変形例の説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。
本発明に係る液体吐出ヘッドの一実施の形態であるインクジェットヘッドが用いられるインクジェットプリンタ1は、図1(a)に示すように、インクカートリッジ(図示せず)が搭載されるキャリッジ2の下面に、記録用紙P(記録媒体)に記録するためのインクジェットヘッド3(液体吐出ヘッド)が設けられている。キャリッジ2は、プリンタフレーム4内に設けられるキャリッジ軸5とガイド板(図示せず)とによって支持され、記録用紙Pの搬送方向Aと直交する方向Bにおいて往復移動するようになっている。図示しない給紙部からA方向に搬送される記録用紙Pは、プラテンローラ(図示せず)とインクジェットヘッド3との間に導入されて、インクジェットヘッド3から記録用紙Pに向けて吐出されるインクにより所定の記録がなされ、その後排紙ローラ6にて排紙される。
また、図1(b)に示すように、インクジェットヘッド3は、キャビティユニット11の背面側に、各圧力室11A内のインク(液体)を前記各ノズルを通じて選択的に吐出させるための圧電アクチュエータ12が振動板15を介して接合され、圧電アクチュエータ12の上面に駆動信号を供給するフレキシブル配線板13(信号線)が設けられている。なお、キャビティユニット11は、具体的には、複数枚のプレート部材が積層されてなり、前面に形成される複数のノズル11Bと、複数のノズル11Bの各々は連通する複数の圧力室11Aと、この圧力室11Aに供給するインクを一時的に貯留するマニホールド11Cを含み、複数の圧力室11Aが規則的にかつ平行な複数列状に形成されている。
圧電アクチュエータ12は、図2(a)(b)に示すように、複数層の圧電材料層12a,12bを積層して形成されている。圧電材料層12a,12bは、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系のセラミックス材料(圧電シート)からなり、その厚
み方向において分極している。なお、図2(a)に矢符で示すように、第1の活性部S1は、個別電極21に第2の定電位が付与され第1の定電位電極22に第1の定電位が付与されて変形するときに印加される電圧の方向と同じ方向(分極方向)に分極されている。一方、第2の活性部S2は、個別電極21に第1の定電位が付与され第2の定電位電極23に第2の定電位が付与されて変形するときに印加される電圧の方向と同じ方向に分極されている。つまり、電圧が印加される方向と分極方向が同じである。ここで、駆動時において電極間に印加される電圧は、分極時に印加される電圧よりも小さく、電極間に繰り返し電圧を印加することによる劣化を抑制するようになっているのはいうまでもない。
圧電アクチュエータ12は、第1の定電位電極22(第1電極)を挟んで上側および下側の圧電材料層12a,12bが設けられ、上側の圧電材料層12aの上面に各圧力室11A毎に設けられる個別電極21が、下側の圧電材料層12bの下面に第2の定電位電極23(第2電極)がそれぞれ形成されている。このように上側の圧電材料層12aの上面である第1層、上側の圧電材料層12aの下面である第2層及び下側の圧電材料層12bの下面である第3層の順に、個別電極21、第1の定電位電極22及び第2の定電位電極23が設けられている(図3(b)参照)。なお、電極21,22,23は、Ag−Pd系等の金属材料からなる。そして、圧電アクチュエータ12は、キャビティユニット11と圧電アクチュエータ12とが積層されている積層方向Zから見たとき、各圧力室11Aの中央部分に対応する部位に、個別電極21と第1の定電位電極22との間に圧電材料層12aが挟まれる部分を有する(第1の活性部S1)。そして、圧力室11Aの中央部分よりも外周側の部分(具体的には、図2(a)における左右部分)に対応する部位に、個別電極21と第2の定電位電極23との間に圧電材料層12a,12bが挟まれる部分を有する(第2の活性部S2)。よって、個別電極21は、各圧力室11Aの第1の活性部S1に対応する領域と第2の活性部S2に対応する領域とに対応してこれらの領域をともに占めるように形成されていることになる。つまり、圧電アクチュエータ12は、複数の圧力室11Aに対応する複数の活性部S1,S2を規則的に形成するものであり、1つの圧電アクチュエータ12が、前記積層方向Zから見て規則的に配置された複数の活性部S1,S2を含んでいることになる。ここで、圧力室11Aの中央部分とは、ノズル11Bが配列されているノズル列方向に平行である圧力室列が延びる圧力室列方向Xにおける中央部分である。
各個別電極21は、図3(a)(b)に示すように、接続電極部21aを有し、この接続電極部21aに、配線部材であるフレキシブル配線板13の接続端子(図示せず)が接続され、このフレキシブル配線板13(信号線)を通じて、駆動信号を供給するドライバIC(図示せず)が電気的に接続される。なお、接続電極部21aにバンプ(Ag)が付され、このバンプを利用してフレキシブル配線板13の接続端子が接続される。前記ドライバIC及びフレキシブル配線板13によって、圧電アクチュエータ12の第1の活性部S1及び第2の活性部S2に駆動電圧を印加する。
つまり、圧力室11Aの容積を変化させるために、個別電極21には、フレキシブル配線板13を通じて、第1の定電位(この実施の形態では、第1の電位である正の定電位、例えば20V)及び第1の定電位よりも小さい定電位である第2の定電位(この実施の形態では、第2の電位であるグランド電位)が選択的に印加される。また、第1の定電位電極22には、第1の定電位(正の定電位、例えば20V)が常時付与され、第2の定電位電極23には、第2の定電位(グランド電位)が常時付与される。これにより、個別電極21に第1の定電位が付与されるときには、第2の活性部S2には電圧が印加されるが、第1の活性部S1には電圧が印加されず、一方、個別電極21に第2の定電位が付与されるときには、第1の活性部S1には電圧が印加されるが、第2の活性部S2に電圧が印加されないことになる。このように、圧電アクチュエータ12は、各圧力室11Aに対応する個別電極21を有し、この個別電極21に、駆動信号として、第1の定電位(正の定電
位)と第2の定電位(グランド電位)とが選択的に付与されることで、後述するように圧力室11Aの容積を変化させてノズル11Bからインクを吐出させるようになっている。
続いて、図3(a)(b)に沿って、前記積層方向から見たときの電極21,22,23の具体的な配置について説明する。
各個別電極21は、圧電材料層12aの上面(第1層)側に各圧力室11Aに対応して圧力室列方向において一定の配列間隔(一定のピッチ)で形成されている。そして、隣り合う列の個別電極21は、圧力室列方向において前記配列間隔の半分に相当する間隔(いわゆる半ピッチ)だけずれて形成され、それらの列の間であって後述する第2の定電位幹電極部23Bが形成される側において、各個別電極21の、フレキシブル配線板13の接続端子(図示せず)が接続される接続電極部21aが千鳥状に形成されている。
第1の定電位電極22は、圧電材料層12aの下面側(第2層)に各圧力室11Aの第1の活性部S1それぞれに対応して第1の定電位枝電極部22Aが圧力室列方向において一定ピッチで形成され、それらの一端部が、圧力室列方向Xに延びている第1の定電位幹電極部22Bに接続されることで、櫛歯形状となっている。
圧電材料層12bの下面側(第3層)には、複数の圧力室11Aの第2の活性部S2それぞれに対応して複数の第2の定電位枝電極部23Aが圧力室列方向Xにおいて一定ピッチで形成され、それらの一端部が、圧力室列方向Xに延びる第2の定電位幹電極部23Bに接続されることで、第1の定電位電極22と同様に、第2の定電位電極23も櫛歯形状に形成されている。
このように、前記積層方向Zから見たとき、第1および第2の定電位電極22,23を共に櫛歯形状とし、第1の定電位枝電極部22Aと第2の定電位枝電極部23Aとを圧力室列方向Xにおいて交互に配置し、かつ第1の定電位幹電極部22Bと第2の定電位幹電極部23Bとを圧力室列方向Xに直交する方向Yにおいて交互に配置することで、第1の定電位電極22と第2の定電位電極23とが互いに重ならないように形成されている。これにより、クラックが生じるおそれのある部分では、前記積層方向Zから見て、第1および第2の定電位電極22,23が重ならないようになり、前述したようなクラックを原因とする絶縁破壊及びマイグレーションを防止するようになっている。また、個別電極21の接続電極部21aは、前記積層方向Zから見て、第2の定電位電極23の第2の定電位幹電極部23Bに重なっている。
図10(a)にも示すように、前記積層方向から見て、圧電アクチュエータ2の圧電材料層12aの下面側には、第1の定電位電極22に加えて、圧力室列方向Xの中央部に主集合電極24が形成されている。つまり、第1の定電位電極22を、主集合電極24を挟んでそれの両側に分割するように主集合電極24が形成されている。この主集合電極24は、圧力室列方向Xに対し傾斜して延びている。この主集合電極24は、階段状に延びていてもよいが、この実施の形態では圧力室列方向Xに対し一定の傾きをもって直線状に延びている。ここで、「一定の傾き」の大きさは、圧力室11Aの大きさ、圧力室11Aの配列間隔、圧力室の間隔等に応じて調整される。また、下側の圧電材料層12bの下面側には、圧力室列方向Xの両側部に互いに平行に延びる第1及び第2側部集合電極25A,25Bがそれぞれ形成されている。これにより、第1及び第2の定電位幹電極部22B,23Bの長さを、前記分割をしない場合に比べて短くすることができるので、1つの幹電極部当たりに流れる電流密度を抑制することができる。よって、第1及び第2の定電位幹電極部22B,23Bの長さを長くすることなく、長尺化を図ることができる。第1及び第2の定電位幹電極部22B,23Bの長さを長くする必要がないので、1つの幹電極部当たりに流れる電流密度を抑制することができる。よって、幹電極部22B,23Bの電
流密度が増大するのを防ぐことができ、過電流などによる記録への影響を抑制することができる。また、幹電極部22B,23Bの電流密度の増加に対する対策として、第1及び第2の定電位幹電極部22B,23Bを太くする必要がないので、圧力室11A(ノズル)の高密度化に影響を与えない。
このように、主集合電極24を傾斜させることで、主集合電極24の両側の圧力室11Aの配列間隔を一定の範囲で調整することができる。よって、主集合電極24の両側の圧力室11Aの配列間隔を、図10(c)に示すように、他の部分の圧力室(個別電極21)の配列間隔Lと一致するように調整することで、各圧力室列において、圧力室11Aの配列間隔Lを一定にすることができ、配列間隔が乱れるということをなくすことができる。つまり、個別電極21、第1の定電位電極22及び第2の定電位電極23を、主集合電極24を挟んで主集合電極24の両側に分けて形成しても、各圧力室列において、圧力室11Aの配列間隔を一定にすることができる。
この主集合電極24及び側部集合電極25A,25Bを形成することで、個別電極21、第1の定電位電極22及び第2の定電位電極23は、主集合電極24を挟んで、主集合電極24の両側に分かれて形成されている。また、個別電極21、第1の定電位電極22及び第2の定電位電極23の分かれて形成された部分は、主集合電極24と側部集合電極25A,25Bの間にそれぞれ形成されている。
そして、主集合電極24と一緒に、圧電材料層12aの下面側に形成される第1の定電位電極22の定電位幹電極部22Bが主集合電極24の両側に接続されている。側部集合電極25A,25Bと一緒に、圧電材料層12bの下面側に形成される第2の定電位電極23の定電位幹電極部23B(主集合電極に接続されていない第2の定電位電極23の幹電極部)は、主集合電極24を挟んで第1側部集合電極25A側に位置している幹電極部23Baが第1側部集合電極25Aに、第2側部集合電極25B側に位置している定電位幹電極部23Bbが第2の側部集合電極25Bにそれぞれ接続されている(図10(a)参照)。
なお、積層方向Zから見て、主集合電極24や側部集合電極25A,25Bが設けられている位置に対応する圧電材料層12a,12bの他の面の部位には、電極が配置されていない。よって、主集合電極24や側部集合電極25A,25Bは、個別電極21はもちろん、第1及び第2の定電位電極22,23とは重なっていない。つまり、積層方向Zから見て、主集合電極24,側部集合電極25A,25B、第1及び第2の定電位電極22,23(第1及び第2の定電位幹電極部22A,23A、第1及び第2枝電極部22B,23B)は、互いに重なっていない。
そして、積層方向Zから見て、圧力室11Aは、インクの種類ごとの列として一定の配列間隔でもって複数列状に、例えば5列の圧力室列P1,P2,P3,P4,P5として配列されている。各圧力室列P1〜P5は、主集合電極24の両側で、1つの同種インクの圧力室列を見ると、圧力室列方向Xに直交する方向Yにおいてずれている。つまり、各圧力室列P1〜P5は、圧力室列方向Xに直線状になってはおらず、主集合電極24の一側で直線状に延びている圧力室P1A〜P5Aは、主集合電極24を挟んで圧力室列方向Xに直交する方向Yにおいてずれて、圧力室列P1B〜P5Bとして直線状に延びている。つまり、圧力室列P1〜P5は、直線状に延びているのではなく、中央部の主集合電極24の部位で折れ曲がり、Z字形状に延びている。そして、圧力室列方向Xに直交する方向Yにおけるずれ量に対応して、主集合電極24の両側において、ノズル11Bからの吐出タイミングをずらせることで、各圧力室列P1〜P5が直線状に延びているのと同様に、記録用紙P上に記録が行われる。
そして、主集合電極24を挟んで隣り合う2つの圧力室11Aの配列間隔は、主集合電極24の両側に形成される圧力室列における圧力室11Aの配列間隔と同じである(図10(c)参照)。例えば、圧力室列P1についてみれば、主集合電極24を挟んで隣り合う2つの圧力室11Aの配列間隔Lは、主集合電極24の両側に形成される圧力室列P1A,P1Bにおける圧力室11Aの配列間隔Lと同じであり、他の圧力室列P1〜P5も同様である。
また、積層方向Zから見て、圧力室11Aは、インクの種類ごとの列として一定の配列間隔Lでもって複数列状に配列され、主集合電極24を基準として一側に位置する圧力室列P3Aを構成する圧力室11Aは、主集合電極24を基準として他側に位置する(1つの同種インクの圧力室列である)圧力室列P3Bと隣り合う別の圧力室列P4Bを構成する圧力室11Aと圧力室列方向Xに直交する方向Yにおいて一部重なるようにずれている。
さらにまた、圧力室列P1〜P5を形成する圧力室11Aの総数がそれぞれの圧力室列間において等しい場合、積層方向Zから見て、主集合電極24を基準にして一側に位置する圧力室列(例えば、圧力室列P1A)を構成する圧力室数と、前記一側において一つの前記圧力室列(例えば、圧力室列P2A)を挟んで隣り合う別の圧力室列(例えば、圧力室列P3A)を構成する圧力室数との差が1室となることを意味する。
続いて、前述したインクジェットヘッド3のインク吐出動作について説明する。
まず、個別電極21に第2の定電位(グランド電位)を付与する第1の活性部S1への電圧の非印加時(待機時)では、第1の活性部S1は、分極方向と同じ方向に電圧が印加され、圧電横効果により、圧力室11Aに向かう積層方向Zに伸張し、その積層方向Zと直交する圧力室列方向Xに収縮して、圧力室11A内の方向へ突出変形しようとする。一方、振動板15は、電界の影響を受けないため自発的には縮まないので、上側に位置する圧電材料層12bと下側に位置する振動板15との間で分極方向と垂直な方向への歪みに差を生じる。このことと、振動板15がキャビティプレート11に固定されていることとが相俟って、圧電材料層12b及び振動板15は圧力室11A側に凸となるように変形し(ユニモルフ変形)、待機状態となる。
このとき、第2の活性部S2は電圧の非印加状態とされ、積層方向Z及び圧力室列方向Xにおいて伸縮しない、変形しない状態になる。
そして、個別電極21に一旦第1の電位(正の電位)を付与し第2の定電位(グランド電位)に戻る、第1の活性部S1への電圧の印加時(駆動時)には、まず、第1の電位(正の電位)を付与することで、第1の活性部S1は、積層方向Z及び圧力室列方向Xにおいて伸縮しない、変形しない状態となる。
このとき、第2の活性部S2は、電圧印加状態となり、圧力室11Aに向かう積層方向Zに伸張し、その積層方向Zと直交する圧力室列方向Xに収縮しようとするので、拘束プレートとしての振動板15の働きによって、圧力室列方向側部に位置する第2の活性部S2が、圧力室11Aから離れる方向に反るように変形する。この第2の活性部S2の変形が、圧力室11Aの容積変化を大きくするのに寄与し、マニホールド11Cから圧力室11Aにインクを多く吸い込むのに貢献する(引き上げ効果)。
その後、第2の定電位(グランド電位)に戻ることで、前述した待機状態になる場合と同様に、圧電材料層12b及び振動板15は圧力室11A側に凸となるように変形しようとする(ユニモルフ変形)ので、圧力室11Aの容積が大きい状態から小さい状態に変化
して、インクの圧力が上昇し、ノズル11Bからインクが吐出される。このとき、第2の活性部S2は電圧の非印加状態となるので、積層方向Z及び圧力室列方向Xにおいて伸縮しない、変形しない状態に戻ることになる。
このように、第1の活性部S1が、圧力室11Aの方向へ突出変形する際には、第2の活性部S2は変形しない状態に戻るので、第1の活性部S1の変形の影響が第2の活性部S2によってキャンセルされ、隣の圧力室11Aにはほとんど及ばず、クロストークが抑制される。つまり、第1の活性部S1に対する電圧の印加と非印加との切替えによる第1の活性部S1の変形が、隣接する圧力室11Aに伝播するのを抑制するように、第2の活性部S2に対する電圧の印加と非印加が切り替えられる。
このような第1の活性部S1及び第2の活性部S2の変形により、インクの吐出動作が繰り返され、各吐出動作において、圧力室11Aの容積変化を大きくして吐出効率を高めると共に、クロストークが抑制される。
前述したように、圧電材料層12a,12bに対し、個別電極21、第1及び第2の定電位電極22,23を配置するほか、図4(a)〜(d)に示すように配置することも可能である。ここで、図4(a)〜(d)における各電極22,23,24の配置は図3(a)(b)に示す場合と同じであるので、同一の符号を用い、その説明を省略する。
また、図5(a)〜(e)に示すように、圧電材料層12a,12b,12cを用いて、個別電極21、第1及び第2の定電位電極22,23を配置したり、圧電材料層12a〜12dを用いて、個別電極21、第1及び第2の定電位電極22,23を配置したりすることも可能である。
例えば図5(a)に示す電極の配置は、前記積層方向Zから見ると、図6(a)(b)に示すように配置される。この場合、圧電材料層12aの上面側だけでなく、圧電材料層12cの下面側にも個別電極21’が配置され、圧電材料層12a〜12cに形成されるスルーホール26を通じて個別電極21の接続電極部21aに電気的に接続されるようになっている。
さらに、図7(a)(b)に示すよう、1つの圧電材料層12aを挟んで、各電極21,22,23を配置することも可能である。この場合には、圧電材料層12aの上面側あるいは下面側に個別電極21が配置され、下面側にあるいは上面側のうち個別電極21が配置されていない方に第1及び第2の定電位電極22,23が配置される。つまり、第1及び第2の定電位電極22,23が同じ面に配置されることになる。
個別電極を圧力室の中央部分全体に配置する必要は必ずしもなく、例えば図8及び図9(a)(b)に示すように、個別電極21”を圧力室11Aの中央部分の半分に対応する部分だけに形成し、それに対応して第1の定電位電極22’の枝電極部22A’することも可能である。
前述したほか、本発明は、次のように変更して実施することもできる。
(i)前記実施の形態では、主集合電極24に第1の定電位電極22を、両側部集合電極
25A,25Bに第2の定電位電極23を接続しているが,逆に、主集合電極24に第2の定電位電極23を、両側部集合電極25A,25Bに第1の定電位電極22を接続することも可能である。
(ii)圧電アクチュエータ12は、主集合電極に対応する部位で、図10(d)に示すよ
うに、第1及び第2のアクチュエータ部12A,12Bに分割することも可能である。この場合には、主集合電極24が、第1及び第2のアクチュエータ部12A,12Bに対応して第1及び第2の部分24A,24Bに分割されることになる。
(iii)前記実施の形態では、第1の定電位を正の定電位、第2の定電位をグランド電位
としているが、本発明はこれに制限されるものではない。つまり、第2の定電位は、第1の定電位よりも小さい電位であれば、同様に圧電アクチュエータは動作するので、グランド電位に制限されない。
(iv)本発明は、液体吐出ヘッドがインクジェットヘッドである場合に限定されるものではなく、着色液を微小液滴として塗布、あるいは導電液を吐出して配線パターンを形成するなどの他の液体吐出ヘッドにも適用することができる。
(v)被液体吐出媒体としては印刷用紙だけでなく、樹脂、布などの各種のものを用いる
ことができ、また吐出される液体としてはインクだけでなく、着色液、機能液などの各種のものを用いることができる。
1 インクジェットプリンタ(液体吐出装置)
3 インクジェットヘッド(液体吐出ヘッド)
11 キャビティユニット
11A 圧力室
12 圧電アクチュエータ
12A,12B アクチュエータ部
12a,12b,12c,12d 圧電材料層
21,21’,21” 個別電極
21a 接続電極部
22,22’ 第1の定電位電極
22A,22A’ 第1の定電位枝電極
22B 第1の定電位幹電極
23 第2の定電位電極
23A 第2の定電位枝電極
23B 第2の定電位幹電極
24 主集合電極
25A,25B 側部集合電極
P1〜P5,P1A〜P5A,P1B〜P5B 圧力室列
L 配列間隔

Claims (16)

  1. 前面に複数のノズルを有し前記複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室が規則的にかつ平行な複数列状に形成されるキャビティユニットと、このキャビティユニットの背面側に接合され前記各圧力室内の液体を選択的に前記各ノズルを通じて吐出させる圧電アクチュエータとを備える液体吐出ヘッドであって、
    前記キャビティユニットと前記圧電アクチュエータとが積層されている積層方向から見て前記圧電アクチュエータは、
    前記各圧力室の中央部分に対応する複数の第1の活性部と、
    前記各圧力室の前記中央部分よりも外周側の部分に対応する複数の第2の活性部と、
    前記第1および第2の活性部に対応する領域に対応して形成される個別電極と、
    前記各第1の活性部に対応して形成される複数の第1枝電極部と前記各第1枝電極部が接続され前記圧力室列方向に延びる第1幹電極部とを有する櫛歯形状の第1電極と、
    前記各第2の活性部に対応して形成される複数の第2枝電極部と前記各第2枝電極部が接続され前記圧力室列方向に延びる第2幹電極部とを有する櫛歯形状の第2電極と、
    前記圧電アクチュエータにおいて、前記圧力室列方向に対し傾斜して延びる主集合電極とを有するものであり、
    前記個別電極、第1電極及び第2電極は、前記主集合電極を挟んで前記主集合電極の両側に分かれて形成されるとともに、前記第1及び第2幹電極部の一方が前記主集合電極に接続されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記個別電極には、第1の電位とこの第1の電位よりも小さい電位である第2の電位とが選択的に付与され、
    前記第1電極には前記第1の電位が、前記第2電極には前記第2の電位がそれぞれ付与されることを特徴とする請求項1記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記主集合電極は、前記圧力室列方向における前記圧電アクチュエータの中央部に位置していることを特徴とする請求項1または2記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記積層方向から見て、前記第1及び第2の幹電極部、前記主集合電極は、互いに重なっていないことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記積層方向から見て、前記第1及び第2枝電極部、前記第1及び第2幹電極部、前記主集合電極は、互いに重なっていないことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記積層方向から見て、前記圧電アクチュエータの、前記圧力室列方向の両側部に形成され互いに平行に延びる第1及び第2側部集合電極を有し、
    前記第1及び第2幹電極部のうち前記主集合電極に接続されていない幹電極部であって、前記主集合電極を挟んで前記第1側部集合電極側に位置している幹電極部が前記第1側部集合電極に、前記第2側部集合電極側に位置している幹電極部が前記第2の側部集合電極にそれぞれ接続されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の液体吐出ヘッド。
  7. 前記積層方向から見て、前記第1及び第2側部集合電極は、前記第1及び第2幹電極部、前記主集合電極は、互いに重なっていないことを特徴とする請求項6記載の液体吐出ヘッド。
  8. 前記積層方向から見て、前記第1及び第2側部集合電極は、前記第1及び第2幹電極部、前記第1及び第2枝電極部、前記主集合電極は、互いに重なっていないことを特徴とす
    る請求項6記載の液体吐出ヘッド。
  9. 前記第1幹電極部が、前記主集合電極に接続され、
    前記第2幹電極部が、前記側部集合電極に接続されていることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1つに記載の液体吐出ヘッド。
  10. 前記主集合電極は、前記圧力室列方向に対し一定の傾きをもって直線状に延びていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の液体吐出ヘッド。
  11. 前記主集合電極を挟んで隣り合う2つの前記圧力室の配列間隔は、前記主集合電極の両側に形成される前記圧力室列における前記圧力室の配列間隔と同じであることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の液体吐出ヘッド。
  12. 前記積層方向から見て、前記圧力室は、前記液体の種類ごとの列として一定の配列間隔でもって複数列状に配列され、かつ前記主集合電極の両側で同種液体の前記圧力室列が前記圧力室列方向に直交する方向においてずれており、前記主集合電極は、前記各個別電極と重なっていないことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つに記載の液体吐出ヘッド。
  13. 前記積層方向から見て、前記圧力室は、前記液体の種類ごとの列として一定の配列間隔でもって複数列状に配列され、前記主集合電極を基準として一側に位置する前記圧力室列を構成する圧力室は、前記主集合電極を基準として他側に位置する前記圧力室列と隣り合う別の圧力室列を構成する圧力室と前記圧力室列方向に直交する方向において一部重なるようにずれていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つに記載の液体吐出ヘッド。
  14. 前記積層方向から見て、前記圧力室は、前記液体の種類ごとの列として一定の配列間隔でもって複数列状に配列され、前記主集合電極を基準にして一側に位置する前記圧力室列を構成する圧力室数と、前記一側において一つの前記圧力室列を挟んで隣り合う別の前記圧力室列を構成する圧力室数との差が1室となることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つに記載の液体吐出ヘッド。
  15. 前記圧電アクチュエータは、前記主集合電極に対応する部位で、第1及び第2のアクチュエータ部に分割されていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1つに記載の液体吐出ヘッド。
  16. 前記第1の電極を挟んで上側および下側の圧電材料層が設けられ、前記上側の圧電材料層の上面に前記個別電極が、前記下側の圧電材料層の下面に前記第2の電極がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1つに記載の液体吐出ヘッド。
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