JP2011201581A - 低吸着性包材 - Google Patents

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俊之 真枝
Tomoji Sato
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Abstract

【課題】皮膚を介して有効成分を浸透させる経皮吸収剤を1枚だけ収納する外包装材において、内容物の取り出しやすさに配慮した低吸着性包材の提供が課題である。
【解決手段】表裏フィルムの外周を熱溶着して袋形状とした各フィルムの最内層が、表面側からポリオレフィン層、接着樹脂層、ポリエチレンテレフタレート系樹脂層の共押し出し積層フィルムからなり、前記ポリエチレンテレフタレート系樹脂層面を熱溶着した熱溶着部に隣接して形成された、最内層の層間剥離を利用して開口するきっかけとなる剥離開始部を設けたことを特徴とする低吸着性包材。
【選択図】図3

Description

本発明は、貼付剤、パップ剤などの1枚入りの経皮吸収剤を密封する低吸着性包材に関するものである。
食品や医薬品の包装材において、内容物成分中のとりわけ有効成分やコストが高い微量成分が、熱溶着層に吸着、又は収着される現象が従来から課題となっている。その為、吸着、収着される量も見越して過剰に内容物成分を含有させ、吸着、収着後でも安定的に効果、効能を発現するように作られている。近年は特許文献1にも記載されているようにポリエチレンテレフタレート樹脂(非結晶性PET)や、ポリアクリロニトリル樹脂(PAN)などが用いられており、PANは吸着性という観点からは、あらゆる成分に対して大きな効果がみられ、実際に医薬品包装材には用いられている。
しかし、PAN、非結晶PETのような非吸着性を要求される内容物においては、再封のためのチャックがつけられないため1個包装が多く、身体に貼る面積も小さいことから包材面積が小さいのがほとんどであった。
このために、取り出しやすさを考慮して特許文献2に記載されているように2方向から引き裂くものが広く用いられている。
特開平8−143453号公報 特開2008−213923号公報
本発明は従来技術の問題を解決するために成されたものであり、内容物の取り出しやすさに配慮した低吸着性包材の提供が課題となっている。
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、請求項1の発明は、皮膚を介して有効成分を浸透させる経皮吸収剤を1枚だけ収納する低吸着性包材であって、表裏フィルムの外周を熱溶着して袋形状とした各フィルムの最内層が、表面側からポリオレフィン層、接着樹脂層、ポリエチレンテレフタレート系樹脂層の共押し出し積層フィルムからなり、前記ポリエチレンテレフタレート系樹脂層面を熱溶着した熱溶着部に隣接して形成された、最内層の層間剥離を利用して開口するきっかけとなる剥離開始部を設けたことを特徴とする低吸着性包材である。
請求項2の発明は、最内層の共押し出し積層フィルムの厚みが50μm以下であり、かつポリエチレンテレフタレート系樹脂層の厚みが5μm以下である事を特徴とする請求項1に記載の低吸着性包材である。
請求項3の発明は、前記熱溶着部の熱溶着後のシール強度が15N/15mm以下であり、熱溶着部より剥離開始部を小さくしている事を特徴とする請求項1または2に記載の低吸着性包材である。
低吸着性で熱溶着後のシール強度の小さいポリエチレンテレフタレート系樹脂層を最内層に設ける事で内容物成分の低吸着性を損なうことなく、小さいサイズの袋であっても中身を取り出しやすい包装袋を得られる。
最内層の共押し出し積層フィルムの厚みが50μm以下であり、かつポリエチレンテレフタレート系樹脂層の厚みを5μm以下とすることで、開口時に安定的にポリエチレンテレフタレート系樹脂層を破壊して層間剥離する包装袋を得られる。
熱溶着後のシール強度を15N/15mm以下として剥離開始部の形状を工夫する事で、ユニバーサルデザインに配慮した中身の取り出しやすい包装袋を提供できる。
さらに、開封助成手段としての切れ目線をなくす事で、コンパクトな包装袋を得ることが出来る。
本発明の低吸着性包材に用いる積層フィルムの断面図の1例である。 本発明の低吸着性包材に用いる積層フィルムの熱溶着層の拡大断面図である。 本発明の低吸着性包材の平面略図であり、開封開始部である非熱溶着部分の一例を示した熱溶着例である。
以下に本発明を実施するための形態の例について具体的に説明する。
図1は本発明の低吸着性包材に用いる積層フィルムの断面図の1例である。
基材層(1)は、印刷基材となりうるフィルムであって必要なバリア性を有していれば特に制限はなく、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、延伸ポリプロピレン(OPP)フィルム、延伸ナイロン(ONy)フィルムなど延伸フィルム、及びアルミナやシリカなどの無機化合物が透明蒸着された延伸フィルムであれば各社から上市されているものが使用可能である。
基材層(1)に用いる各種フィルムの厚みに関しては特に制限はないが、PETフィルムであれば30μm以下、OPPフィルムであれば20μm〜40μm程度、ONyフィルムであれば10μm〜30μm程度が適当である。
接着層(2)は、ドライラミネーションに用いられる1液、あるいは2液硬化型ウレタン系接着剤ならどれも使用可能であり、乾燥時の塗布量は1g/m〜3g/m程度であることが接着強度の観点から望ましい。
熱溶着層(3)は、ポリオレフィン層(4)、接着性樹脂層(5)、PET系樹脂層(6)の順に積層されている共押し出しフィルムであれば問題はなく、厚みは50μm以下かつPET系樹脂層の厚みを5μm以下とすることが望ましい。図2は図1の熱溶着層(3)の拡大断面図である。
図3は本発明の低吸着性包材の平面略図であり、易剥離部分を考慮した熱溶着例である。
ここでは、熱溶着部(8)は基材の輪郭の内側の領域であって内容物よりも大きい位置に形成され、その端部に接して非熱溶着部分(9)が設けられている。開封時にはこの非熱溶着部(9)をきっかけとして周囲の熱溶着部(8)を容易に剥離して開封することが出来る。この非熱溶着部の位置と形状は図示した例に限られず開封操作のやり易い配置で構わない。
<実施例1>
基材層/接着層/熱溶着層が以下の層からなる積層フィルムを作製した。
基材層:無機化合物蒸着フィルム(凸版印刷(株)、GL−ARH−F)12μm
接着層:ウレタン系接着剤(三井化学ポリウレタン(株)、A−525/A−52)塗布量(ドライ)3g/m
熱溶着層:DIC(株)、TX2457、30μm(PET系樹脂層の厚さ5μm)
<実施例2>
熱溶着層をタマポリ(株)のハイトロンPG30μm(PET系樹脂層の厚さ5μm)に代えた他は実施例1と同様にして積層フィルムを作製した。
<比較例1>
熱溶着層をタマポリ(株)のLLDPE(SE620M)30μmに代えた他は実施例1と同様にして積層フィルムを作製した。
<実験1>
吸着量:
上記実施例と比較例で作製した積層フィルムを用いて100mm×100mmの四方製袋を作成し、L−メントール25wt%水溶液0.3gを脱脂綿に含ませ封入した。40℃、75%RH環境下に1ヶ月放置した。エタノール50mlでL−メントールを抽出し、抽出後ガスクロマトグラフィーにより検量し、吸着量を求めた。結果を表1に示した。
<実験2>
シール強度:
上記実施例と比較例で作製した積層フィルムを用いて、下記条件にてヒートシールを実施し15mm幅の短冊状にカットした後、引っ張り試験機にて剥離強度を測定した。結果を表1に示した。
シール温度:160℃、シール時間:1秒、シール圧力:2kgf/cm、上板片側加熱。
Figure 2011201581
表1に示したとおり、実施例1の積層フィルムを用いた場合には、L−メントールの吸着量も少なく剥離強度も小さくなっている。実施例2の積層フィルムを用いた場合は吸着量はより少なく剥離強度もやや小さい。比較例1の積層フィルムを用いた場合には吸着量も剥離強度もともに著しく大きかった。
本発明の低吸着性包材は、経皮吸収剤などの外包装袋に利用可能である。
1…基材層
2…接着層
3…熱溶着層
4…ポリオレフィン層
5…接着性樹脂層
6…ポリエチレンテレフタレート系樹脂層
7…内容物(テープ剤)
8…熱溶着部
9…剥離開始部(非熱溶着部)

Claims (3)

  1. 皮膚を介して有効成分を浸透させる経皮吸収剤を1枚だけ収納する低吸着性包材であって、表裏フィルムの外周を熱溶着して袋形状とした各フィルムの最内層が、表面側からポリオレフィン層、接着樹脂層、ポリエチレンテレフタレート系樹脂層の共押し出し積層フィルムからなり、前記ポリエチレンテレフタレート系樹脂層面を熱溶着した熱溶着部に隣接して形成された、最内層の層間剥離を利用して開口するきっかけとなる剥離開始部を設けたことを特徴とする低吸着性包材。
  2. 最内層の共押し出し積層フィルムの厚みが50μm以下であり、かつポリエチレンテレフタレート系樹脂層の厚みが5μm以下である事を特徴とする請求項1に記載の低吸着性包材。
  3. 前記熱溶着部の熱溶着後のシール強度が15N/15mm以下であり、熱溶着部より剥離開始部を小さくしている事を特徴とする請求項1または2に記載の低吸着性包材。
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