JP2011193332A - プロジェクターおよび映像の投写方法 - Google Patents

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明彦 田村
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Abstract

【課題】台形歪み補正後の映像の明るさが元映像よりも暗くなる。
【解決手段】被投写面上に映像を投写して表示するプロジェクターは、プロジェクターに入力される元映像データに対して、被投写面上に投写される映像の歪みを補正する歪み補正処理を施して歪み補正後映像データを生成する歪み補正後映像データ生成部と、歪み補正後映像データが表す歪み補正後映像について、元映像データが表す元映像に対する歪み補正後映像の変形率を導出する変形率導出部と、変形率導出部にて導出された変形率に基づいて、歪み補正後映像データの輝度を補正して、輝度補正映像データを生成する輝度補正部であって、変形率が小さいほど輝度補正による輝度の増加が大きくなるように輝度補正を行う輝度補正部と、輝度補正映像データに基づいて、映像を表す映像光を生成して出力する映像光出力部とを備える。
【選択図】図5

Description

この発明は、プロジェクターおよび映像の投写方法に関する。
プロジェクターを用いてスクリーンなどの投写面に矩形の映像(以下、元映像ともいう)を表示させるとき、プロジェクターと投写面との相対的な位置関係によって、投写面に表示された映像(以下、投影映像ともいう)が台形、平行四辺形、それ以外の四角形等に歪む場合がある。このような台形歪み以外の射影歪みも含めて、本明細書では「台形歪み」と称する。このように投写映像に台形歪みが生じる場合には、射影変換の手法を利用して、投写映像が矩形に表示されるように補正する台形歪み補正の技術が用いられている。
液晶パネルを利用して映像を表す映像光を生成するプロジェクターでは、台形歪み補正の際に、投写面上の投影映像に対し逆方向に歪ませた映像(以下、補正後映像ともいう)を、液晶パネル上で生成する。すなわち、液晶パネル上に形成される映像は、矩形の映像を台形、平行四辺形、それ以外の四角形等に歪ませたものである。液晶パネル上に形成される歪ませた映像を投写面上に矩形に表示すると、投写面上に表示される映像内において液晶パネル上に形成される映像に対する拡大率が異なるため、投写面上に表示される映像内において明るさのムラが生じる。これに対して、輝度の上限を変更する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−196978号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、台形歪み補正後の映像の明るさが元映像よりも暗くなるという課題が見出された。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1] 被投写面上に映像を投写して表示するプロジェクターであって、
前記プロジェクターに入力される元映像データに対して、前記被投写面上に投写される映像の歪みを補正する歪み補正処理を施して歪み補正後映像データを生成する歪み補正後映像データ生成部と、
前記歪み補正後映像データが表す歪み補正後映像について、前記元映像データが表す元映像に対する前記歪み補正後映像の相対的な大きさに対応した変形率を導出する変形率導出部と、
前記変形率導出部にて導出された前記変形率に基づいて、前記歪み補正後映像データの輝度を補正して、輝度補正映像データを生成する輝度補正部であって、前記変形率が小さいほど前記輝度補正による輝度の増加が大きくなるように前記輝度補正を行う輝度補正部と、
前記輝度補正映像データに基づいて、前記映像を表す映像光を生成して出力する映像光出力部と、
を備えるプロジェクター。
変形率は、元映像データが表す元映像に対する歪み補正後映像の相対的な大きさに対応しているので、変形率が小さいということは、補正後映像の元映像に対する縮小率が大きいということである。映像面内において縮小率が大きい部分は、光路長が長いため、輝度補正を行わないと映像が暗くなる。この構成によれば、変形率が小さいほど輝度補正による輝度の増加が大きくなるように輝度補正を行うため、映像面内において暗くなるおそれがある部分の明るさを上げることができる。
[適用例2] 適用例1記載のプロジェクターにおいて、
前記輝度補正部は、前記輝度補正を行なった結果、前記被投写面に表示される映像において、前記変形率が小さい箇所の映像の明るさの、前記歪み補正の前後における差が所定値より小さい、プロジェクター。
このようにすると、被投写面に投写される台形歪み補正処理後の映像の明るさが低下することがなく、違和感のない映像を得ることができる。
[適用例3] 適用例2記載のプロジェクターにおいて、
前記輝度補正部は、前記被投写面上に表示される映像の明るさが前記歪み補正の前後において同じになるように、前記輝度補正を行う、プロジェクター。
このようにすると、歪み補正による輝度補正の影響が感じられず、さらに好ましい映像を得ることができる。
[適用例4] 適用例2または適用例3記載のプロジェクターにおいて、
前記輝度補正部は、前記被投写面に表示される映像の明るさの前記投写面内における差が所定の範囲になるように、前記輝度補正を行う、プロジェクター。
かかるプロジェクターでは、被投写面内の映像の明るさが十分に確保され、更に投写面内でのムラが所定の範囲となる。
[適用例5] 適用例1ないし4のいずれか一つに記載のプロジェクターにおいて、
前記変形率導出部は、前記補正後映像の1画素ごとに前記変形率を導出する、プロジェクター。この構成によれば、1画素ごとに最適な輝度補正を行うことができるため、より適切な補正後映像を得ることができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、プロジェクタから映像を投写する方法や、プロジェクターにおける輝度補正方法等の態様で実現することができる。
台形歪み補正を概念的に示す説明図である。 補正前後の液晶パネル部192に表示される映像を示す説明図である。 画素補間の方法を概念的に示す模式図である。 本発明の一実施例としてのプロジェクターの構成を概略的に示すブロック図である。 台形歪み補正部120の構成を示す機能ブロック図である。 輝度補正映像データ生成処理の流れを模式的に示す工程図である。 台形歪み補正前後の映像の座標の変化を示す説明図である。 変形率と輝度補正曲線との関係の一例を示すグラフである。 補正前輝度=192における輝度増加分αと変形率との関係を示すグラフである。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1の実施例:
A−1.台形歪み補正の概要:
A−2.プロジェクターの構成:
A−3.台形歪み補正部:
A−4.輝度補正データ生成処理の流れ:
A−5.変形率の算出:
A−6.輝度補正テーブル:
A−7.実施例の効果:
B.変形例:
A.実施例:
A−1.台形歪み補正の概要:
本発明の一実施例としてのプロジェクター100は、映像を表す映像光を投写して、スクリーンSCなどの被投写面上に映像を表示させる。プロジェクター100は、矩形の映像が入力された場合に、スクリーンSC上に表示される映像の台形歪みを補正して、矩形の映像を表示させることが可能なプロジェクターである。プロジェクター100の構成の説明に先立って、本実施例のプロジェクター100における台形歪み補正の概要について、簡単に説明する。
図1は、台形歪み補正を概念的に示す説明図である。図示するように、プロジェクター100が、スクリーンSCに対して、水平方向(左右方向)および垂直方向(上下方向)に、それぞれ傾きを有して配置された場合、液晶パネル部192に表示されている映像(補正前映像IG0)は矩形であるのに対し、スクリーンSCに投写される映像PIG0は、水平方向および垂直方向のそれぞれに台形歪みを生じる。なお、図1では、説明の便を図って、プロジェクター100内に含まれる液晶パネル部192を、プロジェクター100外に出して表示している。
そこで、射影変換の手法を利用して、スクリーンSCに投写される映像と逆方向に歪ませた映像(台形歪み補正後映像IG1)を液晶パネル部192上に形成させると、スクリーンSC上に矩形の映像PIG1が表示される(図1)。このように、台形歪みを生じた映像を、矩形(本来表示されるべき映像の形状)に見せるための補正を、台形歪み補正という。本実施例における補正前映像IG0が、請求項における元映像に、台形歪み補正後映像IG1が、請求項における変形後映像に、それぞれ、相当する。また、本実施例における台形歪み補正処理が、請求項における、変形処理に相当する。
図2は、補正前後の液晶パネル部192に表示される映像を示す説明図である。図2(a)は、補正前映像IG0を、(b)は、台形歪み補正後映像IG1を示している。図2(b)における破線は、補正前映像IG0の外形を示している。補正前映像IG0は、液晶パネル部192のフレーム一杯に表示されるように映像処理を施されているため、図2(b)における破線は、すなわち、液晶パネル部192のフレームを示している。
本実施例において、補正前映像IG0、補正後映像IG1の座標とは、補正前映像IG0、補正後映像IG1が液晶パネル部192に表示された場合の、画素座標をいう。以下、台形歪み補正後映像IG1が表示されている場合の液晶パネル部192の画素座標を、補正後座標という。なお、液晶パネル部192の画素座標のうち、台形歪み補正後映像IG1が表示されていない領域の画素座標も、補正後座標を用いて呼ぶ。補正後座標を、逆射影変換により補正前映像IG0における座標位置(液晶パネルの画素座標)に変換した座標を、補正前座標という。
補正前映像IG0と台形歪み補正後映像IG1とは、整数倍の対応関係とはなっていないため、算出された補正前座標は、小数を含んでいる。そのため、補正後座標の画素値を求めるには、補正前座標の近傍の16座標の画素値を用いて、補正前座標の画素値を推定する。これを、画素補間という。すなわち、台形歪み補正後映像IG1を表す台形歪み補正後映像データは、台形歪み補正後映像IG1を構成する全ての画素(座標)の画素値を、1画素ごとに画素補間を行うことによって作成される。
台形歪み補正を行う場合、図2(b)に示すように、台形歪み補正後映像IG1において、頂点(X1,Y1)の近傍は、補正前映像IG0に対する縮小率が高く(すなわち、変形率が小さく)、頂点(X3,Y3)の近傍は、補正前映像IG0に対する縮小率が低い(すなわち、変形率が大きい)。このように、台形歪み補正後映像IG1は、台形歪み補正後映像IG1の座標によって、変形率が異なる。
上記したように、台形歪み補正後映像IG1は、像台形歪み補正後映像IG1の座標によって、変形率が異なるため、本実施例のプロジェクター100では、液晶パネル部192の画素座標ごとに、台形歪み補正後映像IG1の補正前映像IG0に対する変形率を算出し、算出された変形率に基づいて、台形歪み補正処理を施した補間画素に対して輝度補正を施して、輝度補正映像データを生成する(後に詳述する)。
図3は、画素補間の方法を概念的に示す模式図である。図3では、上記した補正後座標P1(X,Y)を変換した補正前座標P0(x,y)の画素値を画素補間により求める方法を例示している。図中、補正前座標P0(x,y)を、ハッチングを付した丸印で示し、その周辺16座標を白丸印で示している。補正前座標P0(x,y)の画素値は画素補間によって求められるため、補正前座標P0(x,y)の画素値を「補間画素」、周辺16座標の画素値は、補正前映像データであり既知であるため「既知画素」とも称する。
図3では、既知画素である16画素の画素値を、DATA[m][n](m=0,1,2,3(x方向);n=0,1,2,3(y方向))と示している。補間画素は、この16画素の画素値とフィルター係数との畳み込み演算により求められる。本実施例において、補間画素の画素値を求める場合には、対象画素の周辺16画素を用いて、水平補間を行なった後に、垂直補間を行なうことにより、対象画素の画素値を求めている。フィルター係数は、補間画素と既知画素との距離(例えば、DATA[1][1]の既知画素と補間画素との距離は、水平方向(x方向)にdx、垂直方向(y方向)にdyである)による影響を考慮した係数である。
A−2.プロジェクターの構成:
図4は、本発明の一実施例としてのプロジェクターの構成を概略的に示すブロック図である。図示するように、プロジェクター100は、映像入力部110と、IP変換部112と、解像度変換部114と、映像合成部116と、台形歪み補正部120と、液晶パネル駆動部140と、フレームバッファー150と、高速バス制御部160と、低速バス制御部162と、プロセッサー部170と、撮像部180と、センサー部182と、照明光学系190と、液晶パネル部192と、投写光学系194と、を中心に構成されている。上記した構成要素のうち、照明光学系190、液晶パネル部192、投写光学系194を除く各構成要素は、高速バス102または低速バス104を介して互いに接続されている。
映像入力部110は、図示しないDVDプレーヤーやパーソナルコンピューターなどからケーブルを介して入力された入力映像信号に対して、必要によりA/D変換を行い、デジタル映像信号をIP変換部112に供給する。
IP変換部112は、映像入力部110から供給された映像データのフォーマットを、インタレース方式からプログレッシブ方式に変換する処理を実行し、得られた映像データを解像度変換部114に供給する。
解像度変換部114は、IP変換部112から供給された映像データに対して、サイズの拡大処理または縮小処理(すなわち、解像度変換処理)を施し、得られた映像データを、映像合成部116に供給する。
映像合成部116は、解像度変換部114から供給された映像データとメニュー画面などのOSD(On Screen Display)とを合成して、フレームバッファー150に、補正前映像データとして書き込む。
フレームバッファー150は、1フレームまたは複数フレームのデータを格納できる。本実施例では、フレームバッファー150として、安価で大容量なDRAM(Dynamic Random Access Memory)を用いている。本実施例におけるフレームバッファー150が請求項におけるフレーム映像記憶部に相当する。
台形歪み補正部120は、スクリーンSCに対してプロジェクター100の投写軸を傾けた状態で投写した場合に生じる台形歪みを補正すると共に、上記した変形率に基づいて、輝度補正を行う。具体的には、フレームバッファー150に格納されている補正前映像データが表す補正前映像を、台形歪みを補償する形状で液晶パネル部192に表示させるため、補正前映像データに対して台形歪み補正処理を施して台形歪み補正後映像データを生成した後、さらに台形歪み補正後映像データに対して、変形率に基づく輝度補正を施して、輝度補正映像データとして液晶パネル駆動部140に供給する。台形歪み補正部120については、後に詳述する。
液晶パネル駆動部140は、台形歪み補正部120を経て入力されたデジタル映像信号に基づいて、液晶パネル部192を駆動する。液晶パネル部192は、複数の画素をマトリクス状に配置した透過型液晶パネルにより構成される。液晶パネル部192は、液晶パネル駆動部140によって駆動され、マトリクス状に配置された各画素における光の透過率を変化させることにより、照明光学系152から照射された照明光を、映像を表す有効な映像光へと変調するための映像を形成する。本実施例において、液晶パネル部192のモードはWUXGAであり、解像度は1920×1200ドットである。本実施例では、液晶パネル画素座標を、x=0〜1919、y=0〜1199と規定している。なお、液晶パネル部192は、本実施例と異なる解像度のものを用いてもよい。
照明光学系152は、例えば、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ等のランプ類や、その他の発光体を備えて構成される。投写光学系194は、プロジェクター100の筐体の前面に取り付けられており、液晶パネル部192によって映像光へと変調された光を拡大して、スクリーンSCに投写する。投写光学系194はズームレンズ(図示せず)を備え、液晶パネル部192を透過した光を投写する際の拡大の程度(ズーム状態)を変化させることができる。本実施例における液晶パネル駆動部140、液晶パネル部192、照明光学系190、投写光学系194が、請求項における映像光出力部に相当する。
プロセッサー部170は、記憶部(図示しない)に記憶された制御プログラムを読み出して実行することにより、プロジェクター100内の各部の動作を制御する。また、撮像部180により撮像された撮影映像や、センサー部182により検出されるプロジェクター100の傾きや、ユーザからの指示に基づいて、後述する補正後座標(X0〜X3、Y0〜Y3)(図2参照)、座標変換行列の座標変換係数(後に詳述する)を算出し、台形歪み補正部120に出力する。また、プロセッサー部170は、台形歪み補正部120にて行われる輝度補正に用いられる輝度補正テーブルを台形歪み補正部120に出力する。なお、本実施例において、プロセッサー部170は、ユーザからの指示をプロジェクター100本体に設けられた操作パネル(図示しない)を通じて受け取る構成にしているが、例えば、リモコンを通じたユーザからの指示をリモコン制御部が受信して、低速バス104を介してプロセッサー部170がユーザからの指示を受信する構成にしてもよい。
撮像部180は、CCDカメラを有しており、撮影映像を生成する。撮像部180により生成された撮影映像は、図示せざる撮影映像メモリ内に格納される。なお、撮像部180は、CCDカメラの代わりに他の撮像デバイスを有することも可能である。
センサー部182は、プロジェクター100の鉛直方向からの傾きを検出することにより、撮像部180のCCD光軸が水平面となす傾き角度を検出することができる。
A−3.台形歪み補正部:
台形歪み補正部120は、上記したように、フレームバッファー150に格納されている補正前映像データが表す補正前映像を、台形歪みを補償する形状に補正した台形歪み補正後映像データを生成した後、台形歪み補正後映像データに対して輝度補正を施して、輝度補正映像データを生成する。図5は、台形歪み補正部120の構成を示す機能ブロック図である。補間ブロック生成部121と、画素補間部122と、第1の色変換部123と、輝度補正部124と、第2の色変換部125と、FIFO部126と、レジスター部127と、制御部128と、座標変換部129と、局所変形率算出部130と、フィルター係数算出部131と、を中心に構成される。
制御部128は、台形歪み補正部120全般の制御を行う。例えば、制御部128に入力される同期信号に従って、フレームの始まりを示すフレームスタート信号を座標変換部129に対して出力する。同期信号は、例えば、1秒間に60フレーム表示される場合には、1/60秒毎に入力される。
レジスター部127は、プロセッサー部170から供給されるパラメーターを格納する。具体的には、レジスター部127には、補正前映像の1フレームのフレーム幅、フレーム高さ、座標変換行列の座標変換係数A〜Hなどのパラメーターや、輝度補正テーブルが格納される。輝度補正テーブルについては後述する。座標変換係数A〜Hは、プロセッサー部170において、下記の射影変換の行列式(式1)を用いて算出される。具体的には、プロセッサー部170は、補正前座標(x0〜x3、y0〜y3)(図2参照)が射影変換により、補正後座標(X0〜X3、Y0〜Y3)(図2参照)に変換されたものとして、その台形歪み補正後映像IG1の4つの座標(X0〜X3、Y0〜Y3)を、行列式(式1)に入力して、座標変換係数A〜Hを導出し、レジスター部127に格納する。
Figure 2011193332
本実施例では、台形歪み補正後映像データの生成処理が開始される前に、台形歪み補正前にスクリーンSCに表示されている映像PIG0を、撮像部180で撮像する。プロセッサー部170(図4)は、撮像した映像に基づいて、台形歪み補正後の台形歪み補正後映像IG1における4つの頂点の座標(X0〜X3、Y0〜Y3)(図2(b))を求めている。
なお、センサー部182によって、プロジェクター100の鉛直方向からの傾きを検出して、検出された角度に基づいて、補正後座標(X0〜X3、Y0〜Y3)を求めるようにしてもよい。また、ユーザがリモコン等のキーを操作して、手動で台形歪み補正を行うようにしてもよい。そのような場合には、プロセッサー部170は、リモコン制御部を介して受け取った、ユーザからの指示に基づいて、補正後座標(X0〜X3、Y0〜Y3)を求める。
座標変換部129は、レジスター部127から供給される座標変換係数A〜Hと、以下の(式2)、(式3)を用いて、台形歪み補正を行った後の台形歪み補正後映像IG1の座標値(補正後座標)を、補正前映像IG0(矩形の映像)の座標値(補正前座標)に変換して、補正前座標を局所変形率算出部130に供給する。補正前映像IG0と台形歪み補正後映像IG1とは、整数倍の対応関係とはなっていないため、座標変換部129にて算出された補正前座標は、小数を含んでいる。
ここで、上記した補正前座標の算出方法について説明する。台形歪み補正後映像IG1は、補正前映像IG0を射影変換することにより得られた映像であると考えられるため、補正前座標は、補正後座標について、下記の(式2)、(式3)に基づいて、逆射影変換することによって算出される。補正前座標(x,y)が射影変換により補正後座標(X,Y)に変換されたものとする。
Figure 2011193332
Figure 2011193332
上記(式2)、(式3)中の係数A〜Hは、プロセッサー部170から供給され、レジスター部127に記憶されている。
局所変形率算出部130は、座標変換部129から供給された補正前座標を、整数部(整数座標)と小数部(小数座標)に分けて、整数座標を補間ブロック生成部121に供給し、小数座標をフィルター係数算出部131に供給する。また、局所変形率算出部130は、座標変換部129から供給された補正前座標に基づいて、台形歪み補正後映像IG1の補正前映像IG0に対する変形率を算出して、輝度補正部124に供給する。変形率の算出方法については、後に詳述する。
フィルター係数算出部131は、局所変形率算出部130から供給される小数座標に基づいて画素補間処理を実行する際に用いられるフィルター係数を、フィルター係数テーブルより選択して、選択されたフィルター係数を画素補間部122に供給する。フィルター係数テーブルは、図3に示す補間画素と既知画素との距離とフィルター係数との関係を示すテーブルであり、予め算出された結果がフィルター係数算出部131の備えるフィルター係数記憶部(図示しない)に格納されている。
補間ブロック生成部121は、フレームバッファー150に格納されている補正前映像データを、8×8画素からなるキャッシュブロック単位で取得して、格納する。また、補間ブロック生成部121は、局所変形率算出部130から供給される補正前座標の整数成分(以下、「整数座標」とも称する)に基づいて、画素補間部122における画素補間に必要な4×4画素から成る補間ブロックを生成し、画素補間部122に対して供給する。
画素補間部122は、補間ブロック生成部121から供給される補間ブロックと、フィルター係数算出部131から供給されるフィルター係数(後述する)とに基づいて画素補間処理を実行し、補間画素(台形歪み補正後映像の画素)の値(RGB色空間)を求めて、第1の色変換部123に供給する。
第1の色変換部123は、画素補間部122から供給された補間画素の値(台形歪み補正後映像データ)をRGB色空間から、輝度と色差で表すYUV(YCbCr)色空間に変換する第1の色変換を行う。ここで、Yは輝度、Uは色差(Cb)、Vは色差(Cr)を表す。第1の色変換は、例えば、以下の変換式(式4)に基づいて行われる。なお、第1の色変換に用いる変換式は下記(式4)に限定されず、プロジェクター100における映像データの値の範囲等に応じて種々の変換式を用いることができる。
Y=0.299R+0.587G+0.114B
U=−0.169R−0.331G+0.500B+128 ・・・(式4)
V=0.500R−0.419G−0.081B+128
輝度補正部124は、レジスター部127から供給された輝度補正テーブル(図示しない)を用いて、YUV色空間に変換された補間画素(台形歪み補正後映像データ)に対して、局所変形率算出部130から供給された水平変形率、垂直変形率に基づいて輝度補正を行い、補正画素(輝度補正映像データ(YUV))を生成し、第2の色変換部125に供給する。
第2の色変換部125は、輝度補正部124から供給された補正画素(輝度補正後映像データ)をYUV色空間からRGB色空間に変換する第2の色変換を行い、FIFO部126を介して液晶パネル駆動部140(図4)に出力する。第2の色変換は、例えば、以下の変換式(式5)に基づいて行われる。なお、第1の色変換に用いる変換式は下記(式5)に限定されず、プロジェクター100における映像データの値の範囲等に応じて種々の変換式を用いることができる。
R=1.000Y+1.402V+179.456
G=1.000Y−0.344U−0.714V+135.424 ・・・(式5)
B=1.000Y+1.772U−226.816
A−4.輝度補正映像データ生成処理の流れ:
図6は、輝度補正映像データ生成処理の流れを模式的に示す工程図である。本実施例における台形歪み補正部120では、制御部128(図5)からフレームスタート信号が出力され、座標変換部129(図5)に入力されると、輝度補正映像データ生成処理が開始される。
座標変換部129(図5)はフレームスタート信号が入力されたか否かを判断する(ステップS102)。座標変換部129は、フレームスタート信号が入力されるまでは待機して(ステップS102においてNO)、フレームスタート信号が入力されると (ステップS102においてYES)、上記したように、台形歪み補正後映像の座標(補正後座標)を座標変換して補正前座標を求める(ステップS104)。
座標変換部129が算出した補正前座標が局所変形率算出部130(図5)に供給されると、局所変形率算出部130は、当該補正前座標における台形歪み補正後映像の補正前映像に対する変形率を算出し、輝度補正部124に供給すると共に、補正前座標の整数部を補間ブロック生成部121に、小数部をフィルター係数算出部131に供給する(ステップS105)。
局所変形率算出部130から補正前座標の整数部(整数座標)が補間ブロック生成部121(図5)に供給されると、補間ブロック生成部121は供給された整数座標に基づいて補間ブロックを生成し、画素補間部122に対して供給する(ステップS106)。一方、フィルター係数算出部131(図5)は、ステップS104で求められた補正前座標の小数部(小数座標)に基づいて、フィルター係数テーブルからフィルター係数を選択し、画素補間部122に対して供給する(ステップS108)。補間ブロック生成部121における補間ブロック生成処理と、フィルター係数算出部131におけるフィルター係数算出処理とは同時に行われ、両処理が終了すると、ステップS110の処理に進む。
画素補間部122(図5)は、補間ブロック生成部121から補間ブロックが供給され、フィルター係数算出部131からフィルター係数が供給されると、供給された補間ブロックとフィルター係数とを用いて、畳み込み演算により画素補間処理を実行し、補間画素の画素値(R,G,B)を算出し、第1の色変換部123(図5)に供給する(ステップS110)。
第1の色変換部123は、供給された補間画素の画素値(R,G,B)を、YUV色空間の画素値に変換する色変換を行い、補間画素の画素値(Y,U,V)を輝度補正部124(図5)に供給する(ステップS112)。第1の色変換部123から補間画素の画素値(Y,U,V)が供給されると、輝度補正部124は、局所変形率算出部130から供給された変形率(水平変形率、垂直変形率)と、レジスター部127から供給された輝度補正テーブルとに基づいて輝度補正を行い、補正画素の画素値(Y,U,V)を第2の色変換部125(図5)に供給する(ステップS114)。第2の色変換部125は、供給された補正画素の画素値(Y,U,V)を、RGB色空間の画素値に変換する色変換を行い、補正画素の画素値(R,G,B)をFIFO部126(図5)に供給する(ステップS116)。
以上のステップS102〜ステップS116を、補正後座標(X,Y)=(0,0)〜(フレーム幅−1,フレーム高さ−1)まで繰り返して行うことにより、輝度補正映像データが生成される。本実施例では、フレーム幅1920、フレーム高さ1200であるため、補正後座標(X,Y)=(0,0)〜(1919,1199)まで、ステップS102〜ステップS116を繰り返して行う。なお、フレーム幅、フレーム高さが本実施例と異なる場合には、ステップS102〜ステップS116を、補正後座標(X,Y)=(0,0)〜(フレーム幅−1,フレーム高さ−1)まで繰り返して行うことにより、輝度補正映像データが生成される。
なお、複数の映像が連続して入力される場合(例えば、動画が入力される場合)に、1映像ごとに、上記の処理を繰り返して、輝度補正を行なってもよいし、第1番目の映像について、上記の通り、各座標ごとに変形率を算出し、算出された変形率をレジスター部127に保存して、第2番目以降の映像について輝度補正をする際に、レジスター部127に保存された変形率を用いて、輝度補正を実施してもよい。前者の場合は、ハードウェアで処理するのに適している。後者の場合には、ソフトウェアで処理することにより、ハードウェアの構成を省略することができる。
A−5.変形率の算出:
局所変形率算出部130(図5)は、台形歪み補正後映像の1座標ごとに、画素値を算出する対象座標と、その周辺8座標を、逆射影変換により補正前映像の座標に変換して、対象座標の変形量を求める。
図7は、台形歪み補正前後の映像の座標の変化を示す説明図である。図7(a)は補正前映像IG0、(b)は台形歪み補正後映像IG1を示す。図7(b)に示す、台形歪み補正後映像IG1におけるある座標(a_x,a_y)と、その周囲8座標について、補正前映像IG0の座標に変換した結果である補正前座標を、図7(a)に示している。以下、変形量を求める対象座標を、「対象補正後座標」ともいう。
本実施例において、図7(b)に示すように、台形歪み補正後映像IG1の対象補正後座標は、(a_x,a_y)であり、その周辺画素座標は、対象補正後座標の周囲8画素の座標(a_x−1,a_y−1)、(a_x+0,a_y−1)、(a_x+1,a_y−1)、(a_x−1,a_y+0)、(a_x+1,a_y+0)、(a_x−1,a_y+1)、(a_x+0,a_y+1)、(a_x+1,a_y+1)である。補正前座標は、上記した射影変換の逆射影変換によって算出される。
逆射影変換によって算出された補正前座標を、図7(a)に示すsrc(0,0)、src(1,0)、src(2,0)、src(0,1)、src(1,1)、src(2,1)、src(0,2)、src(1,2)、src(2,2)とする。すなわち、補正後座標(a_x−1,a_y−1)→補正前座標src(0,0)、補正後座標(a_x+0,a_y−1)→補正前座標src(1,0)、補正後座標(a_x+1,a_y−1)→補正前座標src(2,0)、補正後座標(a_x−1,a_y+0)→補正前座標src(0,1)、補正後座標(a_x,a_y)→補正前座標src(1,1)、補正後座標(a_x+1,a_y+0)→補正前座標src(2,1)、補正後座標(a_x−1,a_y+1)→補正前座標src(0,2)、補正後座標(a_x+0,a_y+1)→補正前座標src(1,2)、補正後座標(a_x+1,a_y+1)→補正前座標src(2,2)となる。
局所変形率算出部130は、図7(a)に示す、隣接する補正前座標の水平距離を、それぞれ算出して、最大値を求める。具体的には、src(0,0)とsrc(1,0)との水平距離、src(1,0)とsrc(2,0)との水平距離、・・・・、src(1,2)とsrc(2,2)との水平距離をそれぞれ算出し、その中の最大値を求め、その最大値を水平変形量とする。図7(b)に示すように、隣接する補正後座標の水平距離は、「1」であるため、局所変形率算出部130は、水平変形量の逆数を水平変形率とする。なお、本実施例において、変形率を、隣接する補正前座標の水平距離の最大値を用いて算出しているが、隣接する補正前座標の水平距離の平均値を用いてもよい。
同様に、隣接する補正前座標の垂直距離を、それぞれ算出して、最大値を求め、その最大値を垂直変形量とする。局所変形率算出部130は、垂直変形量の逆数を垂直変形率とする。
例えば、図7(b)に示す台形歪み補正後映像IG1の右上の頂点付近の座標が、補正後座標(a_x,a_y)である場合、図7(a)に示すように、隣接する補正前座標の水平距離の最大値(水平変形量)=2であり、水平変形率=1/2となる。また、図7(a)に示すように、隣接する補正前座標の垂直距離の最大値(垂直変形量)=2.3であり、垂直変形率=1/(2.3)となる。
A−6.輝度補正テーブル:
図8は、変形率と輝度補正曲線との関係の一例を示すグラフである。本実施例の輝度補正テーブルは、図8に示すような変形率と補正前後の輝度との関係を有する。図8では、変形率を変形率(水平変形率,垂直変形率)の形式で示している。例えば、変形率(1.0,1.0)は水平変形率=1.0,垂直変形率=1.0を意味する。本実施例では、図8に示すように、変形率が小さくなるほど、すなわち、縮小率が大きくなるほど、輝度補正による輝度の増加分大きくなるように輝度補正曲線を設定している。これは、縮小率が大きいほど光路長が長く、スクリーンSCに投写される映像が暗くなるため、縮小率の大きい画素の輝度を上げておくことにより、スクリーンSCに投写される映像の明るさを上げることができるからである。
本実施例では、水平変形率、垂直変形率共に1.0すなわち変形がない場合には、輝度は補正されない(図8)。これに対して、水平変形率、垂直変形率共に0.8の場合、0.5の場合、0.1の場合、すなわち縮小されている場合には、補正後輝度が補正前輝度よりも大きくなる(図8)。具体的には、補正前輝度値=192の増加分α(図8では、水平変形率、垂直変形率共に0.1の場合の増加分αを図示している)を、変形率が小さくなるに従って増加させている。本実施例では、補正前輝度=0,192,255が補正後それぞれ0,192+α,255になるように、3点を結ぶ曲線式が輝度補正曲線として設定されている。この3点を結ぶ曲線は、3次スプライン補間によって求めるのが好適であるが、ベジエ補間、ラグランジ補間等他の補間法により求めてもよい。本実施例では、αの値は後述する式(4)に基づいて求めている。なお、本実施例では、3点を用いて補正曲線を設定しているが、4以上の点を用いて設定してもよい。
図9は、補正前輝度=192における輝度増加分αと変形率との関係を示すグラフである。輝度増加分αは、下記の式(6)によって表される。この式は実験的に求められる。式(6)は変形率を分母とする式であり、輝度増加分αは変形率が小さいほど大きくなる(図9)。なお、変形率が1.0以上の場合、すなわち拡大の場合には、変形率を1.0にする飽和処理を行う。すなわち、水平変形率,垂直変形率共に1.0以上の場合には、輝度増加分α=0となり、輝度は補正されない。図9に示す例では、補正係数G(Rx,Ry)=0.2(固定)としているが、変形率に応じて補正係数の値を変化させてもよい。
Figure 2011193332
α:補正前輝度=192における輝度増加分
Rx:水平変形率
Ry:垂直変形率
R:Rx,Ryのいずれか
G(Rx,Ry):補正係数
A−7.実施例の効果:
以上説明したように、本実施例におけるプロジェクター100によれば、台形歪み補正により台形歪みが補正された台形歪み補正後映像データに対して、変形率が小さいほど、すなわち縮小率が大きいほど輝度補正による輝度の増加分が大きくなるような輝度補正が施される。そのため、プロジェクター100とスクリーンSCとの位置関係によりスクリーンSCに投写される映像において暗くなる部分の明るさを上げることができるため、台形歪み補正処理後にスクリーンSCに投写される映像の明るさの低下を抑制することができる。台形歪み補正後映像の補正前映像に対する縮小率が大きい部分は、スクリーンSCに投写される場合の光路長が長い部分であり、光学的に明るさが低下するからである。
特に、変形率が小さい箇所の映像の明るさの、歪み補正の前後における差が所定値より小さいように設定しておけば、映像全体の明るさを十分に確保することができる。もとより、歪み補正の大きさによらず、歪み補正の前後における明るさが等しくなるようにすれば、違和感のない明るい映像を投写することができる。
B.変形例
なお、本発明は上記した実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。
(1)上記した実施例では、補正前輝度=192における輝度増加分αを式(6)を用いて求めているが、輝度増加分αの設定方法は上記実施例に限定されない。スクリーンSCに表示される映像の明るさの台形歪み補正の前後における差が所定の範囲になるように輝度増加分αを設定してもよい。さらに、その差が0になるように設定するのが好ましい。すなわち、プロジェクター100がスクリーンSCと正対するようにプロジェクターを配置した場合にスクリーンSCに表示される歪みのない映像(台形歪み補正を行わない)と、台形歪み補正を施した後にスクリーンSCに表示される歪みが補正された映像との明るさ変わらないように、輝度増加分αを設定してもよい。
(2)1フレームの画素数、キャッシュブロックの画素数、および補間ブロックの画素数(画素補間に用いる画素数)は、上記実施例に限定されない。
(3)上記した実施例において、プロジェクター100は、透過型の液晶パネル部192を用いて、照明光学系152からの光を変調しているが、透過型の液晶パネル部192に限定されず、例えば、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD(登録商標):Digital Micro−Mirror Device)や、反射型の液晶パネル(LCOS(登録商標):Liquid Crystal on Silicon)等を用いて、照明光学系152からの光を変調する構成にしてもよい。また、小型CRT(陰極線管)上の映像を被投写面に投写するCRTプロジェクターでもよいし、有機ELを用いて映像光を生成する構成にしてもよい。
(4)上記実施例においてハードウェアで実現されている機能の一部をソフトウェアで実現してもよく、あるいは、ソフトウェアで実現されている機能の一部をハードウェアで実現してもよい。
(5)上記実施例において、台形歪み補正部120は、補正後座標の1座標ごとに、変形率を算出しているが、変形率の算出方法は、上記した実施例に限定されない。例えば、台形歪み補正後映像を複数の画素(座標)ごとにブロックに分け、そのブロックごとに変形率を導出し、ブロックに含まれる全ての画素(座標)に、ブロックに対応する変形率を適用するようにしてもよい。
(6)上記した実施例において、補正後座標における変形率を導出する場合に、対象補正後座標の周囲の8座標を用いて、変形率を導出しているが、変形率の導出方法は、上記した実施例に限定されない。例えば、対象補正後座標の隣の1座標(x方向、y方向それぞれ、1座標ずつ)を用いて、変形率を導出してもよい。
(7)上記実施例において、対象画素の周辺16画素を用いて、水平補間を行なった後に、垂直補間を行なうことにより、対象画素の画素値を求める例を示したが、水平方向(x方向)と垂直方向(y方向)の補間距離の影響を考慮した2次元の補間フィルターを用いて画素補間を行なう構成にしてもよい。
(8)上記した実施例におけるプロジェクターを、超短焦点プロジェクターとして構成してもよい。変形率が小さい(縮小率が大きい)ほど、輝度補正を行わない場合にスクリーンSCに表示される映像の明るさが低下すると考えられるため、好適である。
100…プロジェクター
102…高速バス
104…低速バス
110…映像入力部
112…IP変換部
114…解像度変換部
116…映像合成部
120…台形歪み補正部
121…補間ブロック生成部
122…画素補間部
123…第1の色変換部
124…輝度補正部
125…第2の色変換部
126…FIFO部
127…レジスター部
128…制御部
129…座標変換部
130…局所変形率算出部
131…フィルター係数算出部
140…液晶パネル駆動部
150…フレームバッファー
152…照明光学系
160…高速バス制御部
162…低速バス制御部
170…プロセッサー部
180…撮像部
182…センサー部
190…照明光学系
192…液晶パネル部
194…投写光学系
PIG0…映像
PIG1…映像
SC…スクリーン
IG0…補正前映像
IG1…台形歪み補正後映像

Claims (6)

  1. 被投写面上に映像を投写して表示するプロジェクターであって、
    前記プロジェクターに入力される元映像データに対して、前記被投写面上に投写される映像の歪みを補正する歪み補正処理を施して歪み補正後映像データを生成する歪み補正後映像データ生成部と、
    前記歪み補正後映像データが表す歪み補正後映像について、前記元映像データが表す元映像に対する前記歪み補正後映像の相対的な大きさに対応した変形率を導出する変形率導出部と、
    前記変形率導出部にて導出された前記変形率に基づいて、前記歪み補正後映像データの輝度を補正して、輝度補正映像データを生成する輝度補正部であって、前記変形率が小さいほど前記輝度補正による輝度の増加が大きくなるように前記輝度補正を行う輝度補正部と、
    前記輝度補正映像データに基づいて、前記映像を表す映像光を生成して出力する映像光出力部と、
    を備えるプロジェクター。
  2. 請求項1記載のプロジェクターにおいて、
    前記輝度補正部は、前記輝度補正を行なった結果、前記被投写面に表示される映像において、前記変形率が小さい箇所の映像の明るさの、前記歪み補正の前後における差が所定値より小さい、プロジェクター。
  3. 請求項2記載のプロジェクターにおいて、
    前記輝度補正部は、前記被投写面上に表示される映像の明るさが前記歪み補正の前後において同じになるように、前記輝度補正を行う、プロジェクター。
  4. 請求項2または請求項3記載のプロジェクターにおいて、
    前記輝度補正部は、前記被投写面に表示される映像の明るさの前記投写面内における差が所定の範囲になるように、前記輝度補正を行う、プロジェクター。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか一つに記載のプロジェクターにおいて、
    前記変形率導出部は、前記補正後映像の1画素ごとに前記変形率を導出する、プロジェクター。
  6. プロジェクターから被投写面上に映像を投写する方法であって、
    前記プロジェクターに入力される元映像データに対して、前記被投写面上に投写される映像の歪みを補正する歪み補正処理を施して歪み補正後映像データを生成し、
    前記歪み補正後映像データが表す歪み補正後映像について、前記元映像データが表す元映像に対する前記歪み補正後映像の相対的な大きさに対応した変形率を導出し、
    前記導出された前記変形率に基づいて、前記歪み補正後映像データの輝度を補正して、輝度補正映像データを生成し
    、前記変形率が小さいほど前記輝度補正による輝度の増加が大きくなるように前記輝度補正を行い、
    前記輝度補正映像データに基づいて、前記映像を表す映像光を生成して出力する
    投写方法。
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