JP2011187762A - 冷却装置、電子装置 - Google Patents

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杰 魏
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Abstract

【課題】空冷装置における電力の消費を抑えつつ、高発熱密度部品を確実に冷却できる技術を提供する。
【解決手段】2つの開口面を有し開口面のいずれか一方より他方へ風を流すファンを設けた筐体の、内部に設けられた第1の高発熱密度部品及び第2の高発熱密度部品とを冷却するための冷却装置であって、第1の高発熱密度部品と接触しており、冷媒を通すための管路と、管路に接触し、第2の高発熱密度部品より風上側に設けられたフィンとを設けた事を特徴とする冷却装置である。
【選択図】図5

Description

本発明は、電子部品を冷却する技術に関する。
電子部品に搭載されたLSI(Large Scale Integrated circuit)などの高発熱密度部品を冷却する技術として、液冷方式が知られている。
かかる技術に関連する技術として、内部が空洞の冷却部品をCPU(Central Processing Unit)に装着し、冷却部品とラジエータとの間で冷却液をポンプにより循環させる液冷システムが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
また、このような液冷方式は、高発熱密度部品に装着する冷却部品と、ラジエータとの間に、冷媒を循環させるためのパイプを設ける必要がある。加えて、冷却のための部品点数を減らすために、1つのラジエータと複数の冷却部品間をパイプにより接続し、そのパイプは冷媒が経由する循環経路となる。
このため、一般的に高発熱密度部品が複雑に配置されたシステムボード上の高発熱密度部品のすべてを冷却するためには、パイプの設計が難しくなったり、パイプの引き回し長さが長くなったりするという課題が生じる。
このため、対象となる高発熱密度部品すべてを液冷方式にて冷却するのではなく、一部の高発熱密度部品に空冷方式を併用することが一般的である。
特開平8−186388号公報 特開2008−287733号公報
しかしながら、空冷方式の冷却効果を高めるためには、冷却のための空気の温度は、低い方が良い。より空気の温度を低くするには、電子装置の外部に空冷装置を設置し、冷却のための空気の設定温度を低くすれば良い。しかし、これでは、空冷装置による電力の消費が大きくなってしまう。
この出願に開示された技術は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、空冷装置における電力の消費を抑えつつ、高発熱密度部品を確実に冷却できる技術を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明の一態様は、2つの開口面を有し開口面のいずれか一方より他方へ風を流すファンを設けた筐体の、内部に設けられた第1の高発熱密度部品及び第2の高発熱密度部品とを冷却するための冷却装置であって、前記第1の高発熱密度部品と接触しており、冷媒を通すための管路と、前記管路に接触し、前記第2の高発熱密度部品より風上側に設けられたフィンと、を設けた事を特徴とする冷却装置である。
本発明の別の一態様は、所定の閉空間内に配設された発熱体を液体により冷却するとともに、前記閉空間内で循環する空気を送風して前記発熱体を冷却するようにした冷却装置であって、前記発熱体に前記液体を循環させる配管の一部を、前記発熱体よりも前記空気の風上側に設けるとともに、該風上側に設けられた前記配管の一部に前記空気を前記発熱体に導くフィンを設けたことを特徴とする冷却装置である。
本発明の別の一態様は、気体に接する基板と、前記基板上に設けられた第1発熱体と、前記第1発熱体に接すると共に液体を内部に通す配管と、前記配管のうち前記気体の経路内の部分に設けられた第1フィンと、前記基板上且つ前記経路内で前記第1フィンの下流側に設けられた第2発熱体とを備える電子装置である。
この出願に開示された技術によれば、液冷方式と空冷方式を併用しつつ、空冷装置における電力の消費を抑え、高発熱密度部品を確実に冷却できる技術を提供することができる。
データセンタの液冷機構を示すブロック図である。 ラックキャビネットを示す斜視図である。 計算機室の空冷機構を示す模式図である。 実施の形態1のシステムボードにおける電子回路部品の配置を示す斜視図である。 実施の形態1のシステムボードおよび液冷機構を示す斜視図である。 液循環冷却部品を示す分解斜視図である。 実施の形態1の二つのシステムボードおよびファンを示す斜視図である。 比較例のシステムボードおよび液冷機構を示す斜視図である。 比較例のシステムボード上の空気の温度分布を示すグラフである。 実施の形態1のシステムボード上の空気の温度分布を示すグラフである。 実施の形態2のシステムボードにおける電子回路部品の配置を示す斜視図である。 実施の形態2のシステムボードおよび液冷機構を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
<実施の形態1>
まず、データセンタの液冷機構について説明する。
図1は、データセンタの液冷機構を示すブロック図である。データセンタはシステムボードが収納されたラックキャビネット14が複数設置された計算機室12、および液冷のための冷水チラー11を有する。液冷機構は、冷却水(冷媒)を冷却する冷水チラー11と、この冷水チラー11で冷却された冷却水を計算機室12内の複数のラックキャビネット14内へ分配して供給する往路配管24と、複数のラックキャビネット14内で熱を吸収することにより加熱された冷却水を合流させて冷水チラー11へ還流させる復路配管25とを有する。すなわち、液冷機構は、冷却水を冷水チラー11と各ラックキャビネット14との間で循環させ、ラックキャビネット14を冷却する。
冷水チラー11は、冷媒(冷却媒体)を通す冷媒用配管19と、冷媒を冷媒用配管19内に循環させると共に冷媒を冷却する冷凍機15と、冷媒用配管19に接して設けられており復路配管25からの冷却水を通す冷却用配管18と、冷却水を冷却用配管18から吸入して往路配管24へ吐出する冷水ポンプ16とを有する。冷却用配管18と冷媒用配管19は互いに接している。そのため、冷却用配管18内が冷却され、この冷却用配管18へ流入した冷却水は冷却される。そして冷却された冷却水は、冷却用配管18から往路配管24へ流出することとなる。
図2は、ラックキャビネット14を示す斜視図であり、図3は、計算機室12の空冷機構を示す模式図である。図2に示されたように、ラックキャビネット14は、キャビネット壁27を有し、そのキャビネット壁27に沿って高さ方向に配列された複数のシステムボード22を収納する。ラックキャビネット14は更に、複数のシステムボード22へ電力を供給する電源部65を有する。冷却チラー11からの往路配管24と復路配管25は、キャビネット壁27の反対側の側面に沿って配設され、ラックキャビネット14の下部からラックキャビネット14内の各システムボード22に接続される。往路配管24は、一つのラックキャビネット14内へ供給された冷却水を複数のシステムボード22へ分配して供給する。復路配管25は、一つのラックキャビネット14内の複数のシステムボード22から還流された冷却水を合流させて冷水チラー11へ還流する。
以上に述べた液冷機構によって、複数のシステムボード22は、冷水チラー11にて冷却された冷却水により冷却される。
次に、計算機室12の空冷機構について説明する。
図3に示されたように、計算機室12は、二重床と二重天井を有する。
更に計算機室12は、計算機室12室内の最下部の空間であって床41aと床41bとに挟まれた空間である下方通風路45を有する。更に計算機室12は、天井42aを介して計算機収容部44の上側に位置する空間であって天井42aと天井42bとに挟まれた空間である上方通風路46を有する。更に、床41bと天井42bに挟まれた空間である計算機収容部44とを有している。床41bは、空気を空調機13から下方通風路45へ通す通風孔である空調機吐出孔51と、空気を下方通風路45から計算機収容部44へ通す通風孔である複数の床通風孔52とを有する。天井42aは、空気を計算機収容部44へ通す通風孔である複数の天井通風孔53と、空気を上方通風路46から空調機13へ通す通風孔である空調機吸入孔54とを有する。
計算機収容部44は、空気を計算機室12内に循環させると共に空気を冷却する空調機13とを有している。空調機13は、空調機吸込口54を介して上方通風路46から空気を吸入し、吸入された空気を冷却し、冷却された空気を空調機吐出口51を介して下方通風路45へ吐出する。
計算機収容部44内でラックキャビネット14により区切られた複数の空間のうち、床通風孔52に通じる空間は下方通風路45からの空気をラックキャビネット14内へ導く吸気用通風路47であり、天井通風孔53に通じる空間はラックキャビネット14内からの空気を上方通風路46へ導く排気用通風路48である。図2中の床通風孔52上に付された矢印は、下方通風路45から床通風孔52を介して吸気用通風路47へ流れる風の方向を示す。図2中の天井通風孔53上に付された矢印は、排気用通風路48から天井通風孔53を介して上方通風路46へ流れる風の方向を示す。
ラックキャビネット14は、往路配管24と復路配管25が配設された側面に隣接する側面であって吸気用通風路47側の側面と排気用通風路48側の側面とに、それぞれ開口を有する。前述した図2に示されるようにラックキャビネット14は更に、ラックキャビネット14内の空気を排気用通風路48へ排出するための複数のファン23を、排気用通風路48側の開口内に有する。これにより吸気用通風路47を流れる空気は、吸気用通風路47側の開口からラックキャビネット14内へ流入し、ラックキャビネット14内を水平方向に流れ、排気用通風路48側の開口から排気用通風路48へ流出する。図2中のファン23上に付された矢印は、ラックキャビネット14から排気用通風路48へ流れる風の方向を示す。ラックキャビネット14は、吸気用通風路47側の開口内に吸引(吸気)用のファンを有しても良い。
以上に述べた空冷機構によれば、空調機13により冷却されて空調機13から吐出される空気は、空調機吐出口51を介して下方通風路45へ流入し、床通風孔52を介して吸気用通風路47内へ流入し、ラックキャビネット14内へ流入する。ラックキャビネット14内から吸気用通風路47内へ流出した空気は、天井通風孔53を介して上方通風路46内へ流入し、空調機吸込口54を介して空調機13により吸入され、再び空調機13により冷却される。
以下、実施の形態1のシステムボード22の電子回路部品と液冷機構と空冷機構について説明する。
まず、システムボード22の電子回路部品について説明する。
図4は、実施の形態1のシステムボード22における電子回路部品の配置を示す斜視図であり、図5は、実施の形態1のシステムボード22および液冷機構を示す斜視図である。図4に示されたように、システムボード22は、水平に設けられている四角形の平板であるメイン基板31を有する。更にシステムボード22は、メイン基板31上での四隅付近にそれぞれ配設されているチップ部品32aa,32ab,32ba,32bbを有する。チップ部品32aa,32baは、メイン基板31上での四隅のうち、ラックキャビネット14の往路配管24及び復路配管25が配設された方向に位置する。更にシステムボード22は、メイン基板31に垂直に設けられている平板であってチップ部品32aaとチップ部品32abの間に設けられている複数のサブ基板33aaを有する。更にシステムボード22は、メイン基板31に垂直に設けられている平板であってチップ部品32baとチップ部品32bbの間に設けられている複数のサブ基板33baとを有する。複数のサブ基板33aaは互いに平行に配置され、チップ部品32aa,32abを結ぶ方向に所定のサブ基板間隔で配列される。複数のサブ基板33baは互いに平行に配置され、チップ部品32ba,32bbを結ぶ方向に所定のサブ基板間隔で配列される。
チップ部品32aa,32ab,32ba,32bbは、例えばCPUなどのLSIであり、回路動作に伴って発熱する。サブ基板33aa,33abは、例えばDIMM(Dual Inline Memory Module)等のメモリボードであり、回路動作に伴って発熱する。
次に、システムボード22上の液冷機構について説明する。
図5に示されたように、システムボード22には、更に、図4に示されたチップ部品32aa,32ab,32ba,32bbのそれぞれの上平面部に密接している液循環冷却部品35aa,35ab,35ba,35bbが設けられている。液循環冷却部品35aa,35ab,35ba,35bbは、内部が空洞になっており、また、上壁に冷却水が流入する流入口と冷却水が流出する流出口とを有している。なお、液循環冷却部品35aa,35ab,35ba,35bbは例えば、水冷クーリングプレートや冷媒ジャケットやウォーターブロックを含む。
システムボード22には、更に、メイン基板31のチップ部品32aa,32ba側の端部とメイン基板31の下面とを支持するシャーシ39と、シャーシ39のチップ部品32aa,32ba側の端部に設けられており往路配管24及び復路配管25に接続される配管接続部26とが設けられている。配管接続部26は、一つの流入口と二つの流出口を有する往路接続配管61と、二つの流入口と一つの流出口を有する復路接続配管62とを有する。往路接続配管61は、流入口に接続された往路配管24からの冷却水を、二つの流出口のそれぞれに接続されたボード配管34aa,34baへ分配して導く。復路接続配管62は、二つの流入口のそれぞれに接続されたボード配管34ac,34bcからの冷却水を合流させて、流出口に接続された復路配管25へ導く。
システムボード22には、更に、往路接続配管61からの冷却水を液循環冷却部品35aaの流入口へ導くボード配管34aaと、液循環冷却部品35aaの流出口からの冷却水を液循環冷却部品35abの流入口へ導くボード配管34abと、液循環冷却部品35abの流出口からの冷却水を復路接続配管62へ導くボード配管34acとが設けられている。システムボード22は更に、往路接続配管61からの冷却水を液循環冷却部品35baの流入口へ導くボード配管34baと、液循環冷却部品35baの流出口からの冷却水を液循環冷却部品35bbの流入口へ導くボード配管34bbと、液循環冷却部品35bbの流出口からの冷却水を復路接続配管62へ導くボード配管34bcとが設けられている。
図6は、図5に示された液循環冷却部品35aaを示す分解斜視図である。液循環冷却部品35aaは、液循環冷却部品35aaの下壁と側壁を形成する容器55と、容器55の上に接合されて液循環冷却部品35aaの上壁を形成する蓋部56と、容器55の下壁の内壁面上に立設される円柱状の複数のピンフィン57とを有する。蓋部56は、開口である流入口58と流出口59を有する。流入口58にはボード配管34aaが接続される。流出口59にはボード配管34abが接続される。流入口58を介して液循環冷却部品35aa内へ流入した冷却水は、ピンフィン57の間を流れ、流出口59を介して流出する。チップ部品32aaからの熱はピンフィン57を介して冷却水へ移動する。流入口58および流出口59は、それぞれ複数設けられても良い。流入口58は、蓋部56の中央に設けられていても良い。
液循環冷却部品35aaは、固定部材38aと固定板38bによりメイン基板31に取り付けられる。即ち、この固定部材38aの下部は容器55とメイン基板31とを貫き、メイン基板31の下に位置する固定板38bに固定される。固定部材38aの上部は弾性体を有し、この弾性体は容器55に下向きの力を与える。これにより、固定部材38aと固定板38bは、容器55とチップ部品32aaとメイン基板31を挟み付けて固定する。チップ部品32aaの上平面部と液循環冷却部品35aaの下平面部とは、グリース等を介して密接する。液循環冷却部品35ab,35ba,35bbの構造は、液循環冷却部品35aaの構造と同様である。
前述した図5に示されるようにシステムボード22の液冷機構において、ボード配管34aaと液循環冷却部品35aaとボード配管34abと液循環冷却部品35abとボード配管34acとは、冷却水による液流の経路である第1液流経路を形成している。更に、ボード配管34baと液循環冷却部品35baとボード配管34bbと液循環冷却部品35bbとボード配管34bcとは、冷却水による液流の別の経路である第2液流経路を形成している。
往路配管24から往路接続配管61を介して第1液流経路へ流入した冷却水は、ボード配管34aaを介して液循環冷却部品35aa内を通過することによりチップ部品32aaからの熱を吸収する。次に、液循環冷却部品35aaからの冷却水は、ボード配管34abを介して液循環冷却部品35ab内を通過することによりチップ部品32abからの熱を吸収する。次に、液循環冷却部品35abからの冷却水は、ボード配管34acを介して第1液流経路から流出し、復路接続配管62を介して復路配管25へ流出する。この第1液流経路により、チップ部品32aa,32abが冷却される。
同様に、往路配管24から往路接続配管61を介して第2液流経路へ流入した冷却水は、ボード配管34baを介して液循環冷却部品35ba内を通過することによりチップ部品32baからの熱を吸収する。次に、液循環冷却部品35baからの冷却水は、ボード配管34bbを介して液循環冷却部品35bb内を通過することによりチップ部品32bbからの熱を吸収する。次に、液循環冷却部品35bbからの冷却水は、ボード配管34bcを介して第2液流経路から流出し、復路接続配管62を介して復路配管25へ流出する。この第2液流経路により、チップ部品32ba,32bbが冷却される。
次に、前述した図4及び図5を用いて、システムボード22の空冷機構について説明する。
図7は、実施の形態1の二つのシステムボード22およびファン23を示す斜視図である。図2および図7に示されるように、ラックキャビネット14内の複数のシステムボード22は高さ方向に重なっている。図7に示されるように二つのシステムボード22とキャビネット壁27は、2つの開口を有する管状空間を形成している。なお、最も上部のシステムボード22上においては、そのシステムボード22とラックキャビネット14の上壁とキャビネット壁27が、2つの開口を有する管状空間を形成している。このように各システムボード22上に管状空間が形成されている。
図5及び図7中の矢印は、管状空間内の気流の方向を示す。図2および図7に示されるように、ラックキャビネット14の一つの側面には複数のファン23が設けられており、ラックキャビネット14内の空気を排気用通風路48へ排出する。これにより、空気は前述の管状空間のファン23の反対側の開口を介して吸気用通風路47から管状空間内へ流入し、管状空間内をファン23の反対側の開口からファン23側の開口へ流れ、管状空間のファン23の反対側の開口を介して管状空間から排気用通風路48へ流出する。
前述した図5に示されるように管状空間は、複数のフィン36aaと仕切り板37aa,37abと複数のフィン36caと仕切り板37ba,37bbと複数のフィン36baにより仕切られている。これにより管状空間のうち、複数のフィン36aaの間の空間と仕切り板37aa,37abの間の空間と複数のフィン36caの間の空間と仕切り板37ba,37bbの間の空間と複数のフィン36baの間の空間とは、空気による気流の経路である第1気流経路を形成している。吸気用通風路47からラックキャビネット14へ流入した空気は、システムボード22の吸気用通風路47側の端部を介して第1気流経路へ流入し、システムボード22の排気用通風路48側の端部を介して第1気流経路から流出し、ファン23によりラックキャビネット14内から排気用通風路48へ流出する。サブ基板33aa,33baは、第1気流経路内に位置する。ボード配管34ab,34ac,34bb,34bcは第1気流経路内を横断する。
システムボード22は更に、チップ部品32aaとサブ基板33aaとの間に設けられている平板であってサブ基板33aaに平行な仕切り板37aaと、チップ部品32abとサブ基板33aaとの間に設けられている平板であってサブ基板33baに平行な仕切り板37abと、チップ部品32baとサブ基板33baとの間に設けられている平板であって仕切り板37aaに対向して設けられている仕切り板37baと、チップ部品32bbとサブ基板33baとの間に設けられている平板であって仕切り板37baに対向して設けられている仕切り板37bbとを有する。
システムボード22は更に、ボード配管34abの外壁上に接合された平板である複数のフィン36aaと、ボード配管34bbの外壁上に接合された平板である複数のフィン36baと、ボード配管34ac,bcの外壁上に接合された平板である複数のフィン36caとを有する。複数のフィン36aa,36ba,36caは、サブ基板33aa,36baに平行に配置され、サブ基板33aa,36baの配列方向と平行に所定のフィン距離の間隔で配列される。フィン36aaは、第1気流経路内でサブ基板33aaの上流側に設けられている。フィン36caは、第1気流経路内でサブ基板33aaの下流側且つサブ基板33baの上流側に設けられている。フィン36baは、第1気流経路内でサブ基板33baの下流側に設けられている。
前述した図5に示されるように第1気流経路において、複数のフィン36aaが配列されている距離と、仕切り板37aa及び仕切り板37abの間隔と、複数のフィン36caが配列されている距離と、仕切り板37ba及び仕切り板37bbの間隔と、複数のフィン36baが配列されている距離とが一定であることが望ましい。これにより、第1気流経路はその経路上で一定の幅を有し、空気を効率よく流すことができる。他の部品により第1気流経路を形成できる場合、仕切り板37aa,37ab,37ba,37bbは省かれても良い。
以下、システムボード22の液冷機構と空冷機構の協調動作について説明する。
この例において、ボード配管34ab内を流れる冷却水の温度は、複数のフィン36aaの間を流れる空気の温度より低いものとする。更にボード配管34ac及びボード配管34bc内の冷却水の温度は、複数のフィン36caの間を流れる空気の温度より低いものとする。更にボード配管34bb内を流れる冷却水の温度は、複数のフィン36baの間を流れる空気の温度より低いものとする。
第1気流経路においてまず、複数のフィン36aaの間を流れる空気の熱の一部は、ボード配管34ab内を流れる冷却水へ移動する。次に、複数のサブ基板33aaの熱の一部は、仕切り板37aa及び仕切り板37abの間を流れる空気へ移動する。次に、複数のフィン36caの間を流れる空気の熱の一部は、ボード配管34ac,34bc内を流れる冷却水へ移動する。次に、複数のサブ基板33baの熱の一部は、仕切り板37ba及び仕切り板37bbの間を流れる空気へ移動する。次に、複数のフィン36baの間を流れる空気の熱の一部は、ボード配管34bb内を流れる冷却水へ移動する。
以下、実施の形態1の効果について比較例と比較しつつ説明する。
比較例のデータセンタはシステムボード22の代わりに、液冷機構と空冷機構の協調動作を行わないシステムボード22xを用いる。図8は、比較例のシステムボード22xおよび液冷機構を示す斜視図である。システムボード22xにおいて、システムボード22と同一符号はシステムボード22に示された対象と同一又は相当物を示しており、ここでの説明を省略する。システムボード22xは、システムボード22におけるフィン36aa,36ba,36caと仕切り板37aa,37ab,37ba,37bbとを持たない。
ここで、比較例のシステムボード22x上において、第1気流経路の吸気用通風路47側の端部上でサブ基板33aaの中央に最も近い位置は位置Rで示され、第1気流経路の排気用通風路48側の端部上でサブ基板33baの中央に最も近い位置は位置Sで示される。同様に、実施の形態1のシステムボード22上において、吸気用通風路47側の端部上でサブ基板33aaの中央に最も近い位置は位置Pで示され、第1気流経路の排気用通風路48側の端部上でサブ基板33baの中央に最も近い位置は位置Qで示される。
図9は、比較例のシステムボード22x上の空気の温度分布を示すグラフである。この図9において、横軸は線分RS上の位置を示し、縦軸は空気の温度Taを示す。横軸上の符号は左から、ボード配管34ab、サブ基板33aa、ボード配管34ac、ボード配管34bc、サブ基板33ba、ボード配管34bbの位置をそれぞれ示す。図8中の矢印は、システムボード22x上の気流の方向を示す。
まず位置Rからシステムボード22x上へ流入した空気は、ボード配管34ab付近を通過し、複数のサブ基板33aaの間の空間を進むにつれてサブ基板33aaから吸熱する。次に、空気は、ボード配管34acとボード配管34bc付近を通過し、複数のサブ基板33baの間の空間を進むにつれてサブ基板33baから吸熱する。次に、空気は、ボード配管34bb付近を通過し、位置Sからシステムボード22x外へ流出する。その結果、流出する位置Sにおける空気の温度は、流入する位置Rにおける空気の温度より高くなる。即ち空気がシステムボード22x上を通過することにより、空気の温度は大幅に上昇する。測定結果の一例によれば、流入する位置Rにおける空気の温度は25℃、流出する位置Sにおける空気の温度は40℃である。従って多数のシステムボード22xを有する計算機室12において、空調機13は、40℃の空気を冷却する必要がある。
図10は、実施の形態1のシステムボード22上の空気の温度分布を示すグラフである。この図10において、横軸は線分PQ上の位置を示し、縦軸は空気の温度Taを示す。横軸上の符号は左から、フィン36aa、サブ基板33aa、フィン36ca、サブ基板33ba、フィン36baの位置をそれぞれ示す。
まず位置Pからシステムボード22上へ流入した空気は、複数のフィン36aaの間の空間を進むにつれて複数のフィン36aaへ排熱する。次に、空気は、複数のサブ基板33aaの間の空間を進むにつれて複数のサブ基板33aaから吸熱する。次に、空気は、複数のフィン36caの間の空間を進むにつれて複数のフィン36caへ排熱する。次に、空気は、複数のサブ基板33baの間の空間を進むにつれて複数のサブ基板33baから吸熱する。次に、空気は、複数のフィン36baの間の空間を進むにつれて複数のフィン36baへ排熱する。次に、空気は、位置Qからシステムボード22外へ流出する。その結果、流出する位置Qにおける空気の温度は、流入する位置Pにおける空気の温度より低くなる。即ち空気がシステムボード22上を通過することにより、空気の温度は低下する。測定結果の一例によれば、流入する位置Pにおける空気の温度は25℃、流出する位置Qにおける空気の温度は18℃である。従って多数のシステムボード22xを有する計算機室12において、空調機13の規模や消費電力を比較例より小さくすることができる。
システムボード22において、フィン36aa及びボード配管34abが空気の熱を冷却水へ移動させることにより、第1気流経路内でフィン36aaより下流に位置するサブ基板33aa,33ba付近の空気の温度を下げることができる。これにより、サブ基板33aa,33baの冷却効率を向上させることできる。同様にシステムボード22において、フィン36ca及びボード配管34ac,34bcが空気の熱を冷却水に移動させることにより、第1気流経路内でフィン36caより下流に位置するサブ基板33baを通過する空気の温度を下げることができる。これにより、サブ基板33baの冷却効率を向上させることできる。このようにシステムボード22上の部品の冷却効率を向上させることにより、システムボード22において更に高密度に部品を実装することができる。
システムボード22が空気の熱を冷却水へ移動させることにより、空気を冷却するための空調機13の負荷は比較例より減少するが、冷却水を冷却するための冷却チラー11の負荷は比較例より増大する。但し、冷却チラー11の冷却効率は、空調機13の冷却効率より高い。従って、比較例のデータセンタに比べて実施の形態1のデータセンタは、液冷機構と空冷機構とを合わせた冷却機構全体の消費電力を削減できる。
<実施の形態2>
以下、実施の形態2のシステムボードの電子回路部品と液冷機構と空冷機構について説明する。実施の形態2のデータセンタは、実施の形態1のデータセンタにおけるシステムボード22の代わりにシステムボード22bを有する。
まず、システムボード22bの電子回路部品について説明する。
図11は、実施の形態2のシステムボード22bにおける電子回路部品の配置を示す斜視図であり、図12は、実施の形態2のシステムボード22bおよび液冷機構を示す斜視図である。システムボード22bにおいて、システムボード22と同一符号はシステムボード22に示された対象と同一又は相当物を示しており、ここでの説明を省略する。図11に示されたように、システムボード22bはシステムボード22の構成に加え更に、チップ部品32aaと同様のチップであってメイン基板31上に設けられるチップ部品32ac,32bcを有する。チップ部品32acは、チップ部品32abに対してチップ部品32aaの反対側に設けられる。チップ部品32bcは、チップ部品32bbに対してチップ部品32baの反対側に設けられる。システムボード22bは更に、サブ基板33aaと同様の基板であってメイン基板31に垂直に設けられている複数のサブ基板33ab,33bbを有する。複数のサブ基板33abは、チップ部品32abとチップ部品32acの間に互いに平行に配列され、チップ部品32abとチップ部品32acとを結ぶ方向に所定のサブ基板距離の間隔で配列されている。複数のサブ基板33bbは、チップ部品32bbとチップ部品32bcの間に互いに平行に配列され、チップ部品32bbとチップ部品32bcとを結ぶ方向に所定のサブ基板距離の間隔で配列されている。
次に、システムボード22bの液冷機構について説明する。
図12に示されたように、システムボード22bにはシステムボード22と同様の構成が設けられる。システムボード22bには更に、液循環冷却部品35aaと同様の構造を有して図10に示されたチップ部品32ac,32bcのそれぞれの上平面部に密接している液循環冷却部品35ac,35bcが設けられている。
システムボード22bには、システムボード22におけるボード配管34ac,34bcの代わりに、液循環冷却部品35abの流出口からの冷却水を液循環冷却部品35acの流入口へ導くボード配管34afと、液循環冷却部品35acの流出口からの冷却水を復路接続配管62へ導くボード配管34agと、液循環冷却部品35bbの流出口からの冷却水を液循環冷却部品35bcの流入口へ導くボード配管34bf、液循環冷却部品35bcの流出口からの冷却水を復路接続配管62へ導くボード配管34bgとが設けられている。
前述した図12に示されるようにシステムボード22bの液冷機構において、ボード配管34aaと液循環冷却部品35aaとボード配管34abと液循環冷却部品35abとボード配管34afと液循環冷却部品35acとボード配管34agとは、冷却水による液流の経路である第1液流経路を形成している。更にボード配管34baと液循環冷却部品35baとボード配管34bbと液循環冷却部品35bbとボード配管34bfと液循環冷却部品35bcとボード配管34bgとは、冷却水による液流の別の経路である第2液流経路を形成している。
往路配管24から往路接続配管61を介して第1液流経路へ流入した冷却水は、ボード配管34aaを介して液循環冷却部品35aa内を通過することによりチップ部品32aaからの熱を吸収する。次に、液循環冷却部品35aaからの冷却水は、ボード配管34abを介して液循環冷却部品35ab内を通過することによりチップ部品32abからの熱を吸収する。次に、液循環冷却部品35abからの冷却水は、ボード配管34afを介して液循環冷却部品35ac内を通過することによりチップ部品32acからの熱を吸収する。次に、液循環冷却部品35acからの冷却水は、ボード配管34agを介して第1液流経路から流出し、復路接続配管62を介して復路配管25へ流出する。この第1液流経路により、チップ部品32aa,32ab,32acが冷却される。
往路配管24から往路接続配管61を介して第2液流経路へ流入した冷却水は、ボード配管34baを介して液循環冷却部品35ba内を通過することによりチップ部品32baからの熱を吸収する。次に、液循環冷却部品35baからの冷却水は、ボード配管34bbを介して液循環冷却部品35bb内を通過することによりチップ部品32bbからの熱を吸収する。次に、液循環冷却部品35bbからの冷却水は、ボード配管34bfを介して液循環冷却部品35bc内を通過することによりチップ部品32bcからの熱を吸収する。次に、液循環冷却部品35bcからの冷却水は、ボード配管34bgを介して第2液流経路から流出し、復路接続配管62を介して復路配管25へ流出する。この第2液流経路により、チップ部品32ba,32bb,32bcが冷却される。
次に、前述した図10及び図12を用いて、システムボード22bの空冷機構について説明する。
図7と同様、各システムボード22b上に管状空間が形成されている。図12中の矢印は、管状空間内の気流の方向を示す。前述した図12に示されるように、システムボード22と同様、管状空間のうち、複数のフィン36aaの間の空間と仕切り板37aa,37abの間の空間と複数のフィン36caの間の空間と仕切り板37ba,37bbの間の空間と複数のフィン36baの間の空間とは、システムボード22と同様、空気による気流の経路である第1気流経路を形成している。更に管状空間は、複数のフィン36abと仕切り板37ac,37adと複数のフィン36cbと仕切り板37bc,37bdと複数のフィン36bbとにより仕切られている。これにより管状空間のうち、複数のフィン36abの間の空間と仕切り板37ac,37adの間の空間と複数のフィン36cbの間の空間と仕切り板37bc,37bdの間の空間と複数のフィン36bbの間の空間とは、空気による気流の経路であって、第1気流経路と平行な第2気流経路を形成している。
吸気用通風路47からラックキャビネット14へ流入した空気は、システムボード22の吸気用通風路47側の端部を介して第1気流経路または第2気流経路へ流入し、システムボード22の排気用通風路48側の端部を介して第1気流経路または第2気流経路から流出し、ファン23によりラックキャビネット14内から排気用通風路48へ流出する。サブ基板33ab,33bbは、第2気流経路内に位置する。ボード配管34ab,34ag,34bb,34bgは第1気流経路内を横断する。ボード配管34af,34ag,34bf,34bgは第2気流経路内を横断する。
システムボード22bは更に、仕切り板37aaと同様の平板である仕切り板37ac,37ad,37bc,37bdを有する。仕切り板37acは、チップ部品32abとサブ基板33abとの間に設けられておりサブ基板33abに平行に設けられている。仕切り板37bcは、チップ部品32bbとサブ基板33bbとの間に設けられておりサブ基板33bbに平行に設けられている。仕切り板37adは、チップ部品32acとサブ基板33abとの間に設けられており仕切り板37acに対向して設けられている。仕切り板37bdは、チップ部品32bcとサブ基板33bbとの間に設けられており仕切り板37bcに対向して設けられている。
システムボード22bは更に、ボード配管34afの外壁上に接合された平板である複数のフィン36abと、ボード配管34bfの外壁上に接合された平板である複数のフィン36bbと、ボード配管34ag,bgの外壁上に接合された平板である複数のフィン36cbとを有する。複数のフィン36ab,36bb,36cbは、ボード配管34af,34bf,34ag,34bgに平行な方向に所定のフィン距離の間隔で配列される。フィン36abは、第2気流経路内でサブ基板33abの上流側に設けられている。フィン36cbは、第2気流経路内でサブ基板33abの下流側且つサブ基板33bbの上流側に設けられている。フィン36bbは、第2気流経路内でサブ基板33bbの下流側に設けられている。
前述した図12に示されるように第2気流経路において、複数のフィン36abが配列されている距離と、仕切り板37ac及び仕切り板37adの間隔と、複数のフィン36cbが配列されている距離と、仕切り板37bc及び仕切り板37bdの間隔と、複数のフィン36bbが配列されている距離とが一定であることが望ましい。これにより、第2気流経路はその経路上で一定の幅を有し、空気を効率よく流すことができる。他の部品により第2気流経路を形成できる場合、仕切り板37ac,37ad,37bc,37bdは省かれても良い。
以下、システムボード22bの液冷機構と空冷機構の協調動作について説明する。
この例において、ボード配管34af内を流れる冷却水の温度は、複数のフィン36abの間を流れる空気の温度より低いものとする。更にボード配管34ag及びボード配管34bg内の冷却水の温度は、複数のフィン36cbの間を流れる空気の温度より低いものとする。更にボード配管34bf内を流れる冷却水の温度は、複数のフィン36bbの間を流れる空気の温度より低いものとする。
第1気流経路の作用は実施の形態1と同様である。第2気流経路においてまず、複数のフィン36abの間を流れる空気の熱の一部は、ボード配管34af内を流れる冷却水へ移動する。次に、複数のサブ基板33abの熱の一部は、仕切り板37ac及び仕切り板37adの間を流れる空気へ移動する。次に、複数のフィン36cbの間を流れる空気の熱の一部は、ボード配管34ag,34bg内を流れる冷却水へ移動する。次に、複数のサブ基板33bbの熱の一部は、仕切り板37bc及び仕切り板37bdの間を流れる空気へ移動する。次に、複数のフィン36bbの間を流れる空気の熱の一部は、ボード配管34bf内を流れる冷却水へ移動する。
システムボード22bにおいて、フィン36ab及びボード配管34afが空気の熱を冷却水へ移動させることにより、第2気流経路内でフィン36abより下流に位置するサブ基板33ab,33bb付近の空気の温度を下げることができる。これにより、サブ基板33ab,33bbの冷却効率を向上させることできる。同様にシステムボード22bにおいて、フィン36cb及びボード配管34ag,34bgが空気の熱を冷却水に移動させることにより、第2気流経路内でフィン36cbより下流に位置するサブ基板33bbを通過する空気の温度を下げることができる。これにより、サブ基板33bbの冷却効率を向上させることできる。このようにシステムボード22b上の部品の冷却効率を向上させることにより、システムボード22bにおいて更に高密度に部品を実装することができる。
なお、液循環冷却部品35aa,35ab,35ba,35bb,35ac,35bc、ボード配管34aa,34ab,34ac,34ba,34bb,34bc,34af,34bf,34ag,34bg、フィン36aa,36ba,36ca,36ab,36bb,36cbは、材料として銅やアルミニウムなど、熱伝導率が冷却水より十分高い物質を用いることが望ましい。
なお、システムボード22,22bにおいて、空気の温度を低下させるために空気の熱の一部を冷却水へ移動させる部分が第1気流経路内に少なくとも一つあれば良い。同様に、システムボード22bにおいて、空気の温度を低下させるために空気の熱の一部を冷却水へ移動させる部分が第2気流経路内に少なくとも一つあれば良い。また、システムボード22,22bにおいて、空気が第1気流経路を通過することにより空気の熱の一部を冷却水へ移動させることができれば、第1気流経路の通過後の空気の温度が第1気流経路の通過前の空気の温度より低くならなくても良い。同様に、システムボード22bにおいて、空気が第2気流経路を通過することにより空気の熱の一部を冷却水へ移動させることができれば、第2気流経路の通過後の空気の温度が第2気流経路の通過前の空気の温度より低くならなくても良い。また、前述した例においてシステムボード22,22b上の冷却水の経路の数は2であるが、システムボード22,22b上の冷却水の経路の数は、少なくとも1であれば良い。また、システムボード22,22b上のチップ部品の数は、少なくとも1であれば良い。また、システムボード22,22b上のサブ基板の数は、少なくとも1であれば良い。
前述した例において、システムボード上のチップ部品は冷却水により冷却され、サブ基板は空気により冷却されるとしたが、チップ部品が冷却水と空気の両方により冷却されても良い。この場合例えば、チップ部品に密接する液循環冷却部品の少なくとも一部分が空気の経路内に設けられ、その部分の外壁上にフィンが設けられる。
第1の高発熱密度部品および第1発熱体は例えば、チップ部品32aa,32ab,32ba,32bb,32ac,32bcのいずれかを含む。第1の高発熱密度部品および第2発熱体は例えば、サブ基板33aa,33ba,33ab,33bbのいずれかを含む。気体の経路は例えば、第1気流経路及び第2気流経路のいずれかを含む。配管は例えば、ボード配管34aa,34ab,34ac,34ba,34bb,34bc,34af,34bf,34ag,34bgと液循環冷却部品35aa,35ab,35ba,35bb,35ac,35bcとのいずれかを含む。第1フィンは例えば、サブ基板のいずれかより気流の上流側に位置するフィンであってフィン36aa,36ca,36ab,36cbのいずれかを含む。第2フィンは例えば、サブ基板のいずれかより気流の下流側に位置するフィンであってフィン36ba,36ca,36bb,36cbのいずれかを含む。発熱体は例えば、チップ部品32aa,32ab,32ba,32bb,32ac,32bcのいずれかを含む。
なお、本発明の別の一態様は、電子機器に搭載された第1の高発熱密度部品及び第2の高発熱密度部品とを冷却するための冷却装置であって、前記第1の高発熱密度部品と接触しており、冷媒を通すための管路と、前記管路に接触し、前記第2の高発熱密度部品の周辺に設けられたフィンとを設けた事を特徴とする冷却装置である。
12 計算機室
14 ラックキャビネット
22,22b システムボード
23 ファン
24 往路配管
25 復路配管
26 配管接続部
27 キャビネット壁
31 メイン基板
32aa,32ab,32ba,32bb,32ac,32bc チップ部品
33aa,33ba,33ab,33bb サブ基板
34aa,34ab,34ac,34ba,34bb,34bc,34af,34bf,34ag,34bg ボード配管
35aa,35ab,35ba,35bb,35ac,35bc 液循環冷却部品
36aa,36ba,36ca,36ab,36bb,36cb フィン
37aa,37ab,37ac,37ad,37ba,37bb,37bc,37bd 仕切り板
38a 固定部材
38b 固定板
39 シャーシ
55 容器
56 蓋部
57 ピンフィン
58 流入口
59 流出口
61 往路接続配管
62 復路接続配管

Claims (4)

  1. 2つの開口面を有し開口面のいずれか一方より他方へ風を流すファンを設けた筐体の、内部に設けられた第1の高発熱密度部品及び第2の高発熱密度部品とを冷却するための冷却装置であって、
    前記第1の高発熱密度部品と接触しており、冷媒を通すための管路と、
    前記管路に接触し、前記第2の高発熱密度部品より風上側に設けられたフィンと、
    を設けた事を特徴とする冷却装置。
  2. 更に、前記管路の一部を前記第2の高発熱密度部品より風下側に設けるとともに、前記風を前記第2の高発熱密度部品から導く第2フィンを前記管路の一部に設けた事を特徴とする、
    請求項1に記載の冷却装置。
  3. 所定の閉空間内に配設された発熱体を液体により冷却するとともに、前記閉空間内で循環する空気を送風して前記発熱体を冷却するようにした冷却装置であって、
    前記発熱体に前記液体を循環させる配管の一部を、前記発熱体よりも前記空気の風上側に設けるとともに、該風上側に設けられた前記配管の一部に前記空気を前記発熱体に導くフィンを設けたことを特徴とする冷却装置。
  4. 気体に接する基板と、
    前記基板上に設けられた第1発熱体と、
    前記第1発熱体に接すると共に液体を内部に通す配管と、
    前記配管のうち前記気体の経路内の部分に設けられた第1フィンと、
    前記基板上且つ前記経路内で前記第1フィンの下流側に設けられた第2発熱体と
    を備える電子装置。
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