JP2011187747A - 基板分割方法 - Google Patents

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Takamichi Takamori
隆学 高森
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Abstract

【課題】バンプが形成された集合基板を、容易に個基板に分割することができる基板分割方法を提供する。
【解決手段】複数個分の個基板になる部分を含み、基板本体12の一方主面12sに部品が実装されるとともに該部品を覆う保護部材15が設けられ、基板本体12の他方主面にバンプが形成された集合基板10aを用意する。次いで、集合基板10aを固定した状態で、保護部材15側から集合基板10aを切削して、基板本体12の他方主面に達する加工部13s,13tを形成する。次いで、集合基板10aの固定を解除した後、保護部材15にダイシングテープを貼り付けて集合基板10aを固定した状態で、基板本体12の他方主面側から、基板本体12の他方主面に達した加工部13s,13tの位置を基準として集合基板10aを切断して、個基板に分割する。
【選択図】図6

Description

本発明は、基板分割方法に関し、詳しくは、複数個分の個基板になる部分を含む集合基板を切断することにより、集合基板を個基板に分割する基板分割方法に関する。
従来、電子部品を製造する際に、複数個分の個基板になる部分を含む集合基板を切断することにより、集合基板を個基板に分割する基板分割方法が用いられている。
例えば図12の斜視図に示すように、集合基板122の一方主面122aに、集合基板122の他方主面122bに達しない有底溝であるハーフカット溝131a,131bを格子状に形成した後、集合基板122を反転し、集合基板122の一方主面122aにダイシングテープ123aを貼り付けて、集合基板122を固定する。
次いで、個基板になる部分を含む矩形領域とその周囲の周端部132との境界線に沿って、集合基板122の一方主面122aに達するフルカット溝が形成されるようにダイシング加工した後、図13の斜視図に示すように、周端部132を切り離す。
次いで、図14(a)の平面図及び部分拡大図と図14(b)の要部斜視図に示すように、集合基板122の外周近傍を、ハーフカット溝131a,131bに達するように段状にダイシング加工して、段部133を形成する。
次いで、段部133に現れたハーフカット溝131a,131bの位置を基準に、ハーフカット溝131a,131bに重なるように、集合基板122の一方主面122a側からハーフカット溝を形成して、個基板に分割する(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−247348号公報
実装用のバンプが形成された個基板を作製する場合、個基板に分割した後にバンプを形成すると、個基板ごとに位置合わせをしてバンプを形成する必要があり、効率がよくない。個基板に分割する前の集合基板にバンプを形成しておく方が、効率がよい。
しかし、球状形状のバンプが形成されている基板主面にダイシングテープを貼り付けると、バンプ近傍部分ではダイシングテープが基板主面から浮いた状態となり、接着面積が少なくなるので、バンプが形成されていない平坦な基板主面にダイシングテープに貼り付ける場合よりも、集合基板を固定する力が弱くなる。集合基板を固定する力が弱い状態でダイシング加工すると、集合基板全体あるいは分割された個基板がダイシングテープから剥離し、飛び出すことがある。そのため、バンプが形成された集合基板を個基板に分割することは、困難である。
本発明は、かかる実情に鑑み、バンプが形成された集合基板を、容易に個基板に分割することができる基板分割方法を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下のように構成した基板分割方法を提供する。
基板分割方法は、(i)複数個分の個基板になる部分を含み、基板本体の一方主面に部品が実装されるとともに該部品を覆う保護部材が設けられ、前記基板本体の他方主面にバンプが形成された集合基板を用意する、第1の工程と、(ii)前記集合基板を固定した状態で、前記集合基板の前記保護部材側から前記集合基板を切削して、前記集合基板に、前記基板本体の前記他方主面に達する加工部を形成する、第2の工程と、(iii)前記集合基板の固定を解除した後、前記集合基板の前記保護部材にダイシングテープを貼り付けて前記集合基板を固定した状態で、前記集合基板の前記基板本体の前記他方主面側から、前記基板本体の前記他方主面に達した前記加工部の位置を基準として前記集合基板を切断して、前記集合基板を前記個基板に分割する、第3の工程とを備える。
上記方法によれば、集合基板を分割する第3の工程において、集合基板を固定するためのダイシングテープは集合基板の保護部材に貼り付けられるため、バンプが形成された基板本体の他方主面にダイシングテープが貼り付けられる場合よりも、ダイシングテープの密着強度が上がる。そのため、集合基板を切断するときに、ダイシングテープから集合基板や分割された個基板が剥離し、飛び出す不良の発生を、容易に低減することができる。
バンプが形成された基板本体の他方主面にダイシングテープが貼り付けられた状態で集合基板を切断して、集合基板から個基板を分割すると、バンプが形成された基板本体の他方主面とダイシングテープとの間に切削加工の切り屑などが入り込み易い。そのため、分割後の子基板からダイシングテープを剥がした後に、ばらばらになった個々の個基板について、バンプが形成された基板本体の他方主面から切り屑などを除去する工程が必要となる。
これに対し、本発明の基板分割方法によれば、集合基板を切断し、個基板に分割する第3の工程において、バンプが形成された基板本体の他方主面にはダイシングテープが貼り付けられないため、基板本体の他方主面に切り屑などが付着しにくい。さらに、分割後の個基板は保護部材側がダイシングテープに固定された状態のままであるため、バンプが形成された基板本体の他方主面から切削加工の切り屑などを容易に除去することができる。そのため、工程が簡単になり、実装不良などを低減できる。
なお、第2の工程において、集合基板は適宜な方法で固定すればよい。例えば、集合基板の基板本体の他方主面にダイシングテープを貼り付けることにより集合基板を固定する。あるいは、集合基板の基板本体の両側の主面に対向する治具を用いて、基板本体を挟持することに集合基板を固定する。
また、第2の工程と第3の工程とで同じ装置を用いて集合基板を切削しても、第2の工程と第3の工程とで異なる装置を用いて集合基板を切削してもよい。
集合基板の一方主面に設けられる保護部材は、個基板になる部分ごとに設けられた金属カバー等であっても、複数個分の個基板になる部分全体に、まとめて設けられた樹脂膜等であってもよい。
好ましくは、前記第1の工程において用意される前記集合基板の前記一方主面に設けられた前記保護部材が樹脂膜である。
この場合、保護部材である樹脂膜は、例えばエポキシ系樹脂などを用いて形成する。樹脂膜は、樹脂系材料で形成されたダイシングテープとの密着強度を高くできるので、第3の工程において、集合基板を強固に固定することができる。そのため、集合基板をダイシング加工する際に、集合基板全体あるいは分割された個基板がダイシングテープから剥離し、飛び出す不良の発生を低減することが、さらに容易である。
好ましくは、前記集合基板に含まれる前記個基板になる部分は、前記集合基板の周端部より内側の一つの矩形領域内に、格子状に配置される。前記第2の工程において、前記集合基板の前記周端部のみに、前記矩形領域の境界線の延長線に重なるように、前記加工部を形成する。
集合基板のうち、矩形領域の外側の周端部のみに加工部を形成すると、加工部を形成するときの加工量を少なくすることができるので、集合基板を固定する力を大きくする必要がない。そのため、バンプが形成された基板本体の他方主面にダイシングテープを貼り付けて集合基板を固定した状態のように、集合基板を固定する力が弱い状態でも、容易に加工部を形成することができる。
また、矩形領域の境界線の延長線に重なるように加工部を形成することにより、第3の工程において集合基板を切断する最大範囲を正確に認識できるので、集合基板から個基板を精度よく分割することができる。
好ましくは、前記第2の工程において形成される前記加工部の幅は、前記第3の工程において前記集合基板を切断するときに前記集合基板の前記基板本体に形成される溝の幅よりも大きい。
この場合、第3の工程の開始時に、加工部を認識しやすい。
また、第2の工程において矩形領域の境界線の延長線に重なるように加工部を形成する場合、第3の工程において集合基板を切断するときの溝の幅が加工部の幅が大きいと、加工部の近傍部分にダイシングブレードが接触して振動が発生したり回転刃の偏摩耗が生じたりする。これに対し、第3の工程において集合基板を切断するときの溝の幅が加工部の幅よりも小さいと、加工部の近傍部分にダイシングブレードが接触しないようにして、集合基板を安定した状態で効率よく分割することができる。
好ましくは、前記第1の工程において用意する前記集合基板の前記保護部材の前記基板本体とは反対側の面は、中央部分が周辺部分よりも後退した凹形状である。
この場合、第3の工程において、集合基板の保護膜部材の基板本体とは反対側の凹形状の面に貼り付けられたダイシングテープは、保護部材に貼り付けた部分のうち、周辺部分がダイサーのテーブル面に接し、その内側部分はテーブル面から浮いた状態となり、テーブル面とダイシングテープとの間に密閉空間が形成される。この密閉空間を吸引空間とし、テーブル面側から吸引することによって、集合基板をテーブル面に強固に吸着固定することができる。
また、集合基板を切断する第3の工程において、保護部材に貼り付けられたダイシングテープがテーブル面から浮いていると、集合基板を切断するときに発生する基板本体の切り屑などが、保護部材とダイシングテープとの界面に入り込みにくいため、保護部材の表面に切り屑などが付着することを防ぐことができ、外観不良などを低減することができる。
本発明によれば、バンプが形成された集合基板を、容易に個基板に分割することができる。
基板分割工程を示す集合基板の平面図である。(実施例1) 基板分割工程を示す集合基板の平面図である。(実施例1) 基板分割工程を示す集合基板の平面図である。(実施例1) 基板分割工程を示す集合基板の平面図である。(実施例1) 基板分割工程を示す集合基板の平面図である。(実施例2) 基板分割工程を示す集合基板の平面図である。(実施例2) 基板分割工程を示す集合基板の平面図である。(実施例2) 基板分割工程を示す集合基板の平面図である。(実施例2) 集合基板の要部側面図である。(実施例1) 集合基板の要部側面図である。(実施例2) 集合基板の要部拡大平面図である。(実施例2) 基板分割工程を示す集合基板の斜視図である。(従来例) 基板分割工程を示す集合基板の斜視図である。(従来例) 基板分割工程を示す集合基板の(a)平面図及び要部拡大図、(b)要部斜視図である。(従来例)
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図11を参照しながら説明する。
<実施例1> 実施例1の基板分割方法について、図1〜図4及び図9を参照しながら説明する。
図1〜図4は、集合基板10を個基板11に分割する工程を示す平面図である。図9は、集合基板10の要部側面図である。
(1)まず、図1及び図9に示すように、集合基板10を用意する。図1に示すように、集合基板10の基板本体12の一方主面12sには、個基板11(図4参照)になる部分ごとに、それぞれ、不図示の部品が実装されるとともに該部品を覆う保護部材である金属カバー14が設けられている。図1では、周端部17aより内側の鎖線で示す矩形領域17b内に、7×8個の個基板になる部分が格子状に配置されている。基板本体12の周端部17aには、部品を実装したり、金属カバー14を取り付けたりするときに位置を認識するためのマーク12kが形成されている。
図9において、個基板11に切断する切断線13を鎖線で示している。図9に示すように、基板本体12の他方主面12tには、個基板11(図4参照)になる部分ごとに、電極パッド16(図3参照)が形成され、電極パッド16上にバンプ18が形成されている。
(2)次いで、図2に示すように、集合基板10の周端部17aを切り落とす。例えば、集合基板10の基板本体12の他方主面12tに不図示のダイシングテープを貼り付けて集合基板10を固定した状態で、周端部17aと矩形領域17bとの境界線及びその延長線に沿ってダイシング加工することにより、周端部17aを切り離す。これにより、図2に示すように、基板本体12に、基板本体12の他方主面12tに達する加工部である外周部12x,12yを形成する。
(3)次いで、図3に示すように、集合基板10を反転し、集合基板10の金属カバー14の上面14a(図9参照)にダイシングテープ20を貼り付けて、集合基板10を固定する。
(4)次いで、集合基板10をダイシングテープ20で固定した状態で、図4に示すように、集合基板10を切断して、個基板11に分割する。
詳しくは、集合基板10の基板本体12の他方主面12t側から集合基板10を格子状にダイシング加工し、基板本体12を貫通する溝13x,13yを形成することにより、集合基板10を複数個(図4では、7×8個)の個基板11に分割する。このとき、集合基板10を切断する位置は、集合基板10の基板本体12に形成された外周部12x,12yを認識し、その位置を基準として割り出す。
以上の(1)〜(4)の工程によれば、集合基板10を個基板11に分割するとき、集合基板10は、基板本体12の一方主面12s側の金属カバー14の上面14aにダイシングテープ20を貼り付けて固定するので、バンプ18が形成された他方主面12tにダイシングテープを貼り付ける場合よりも密着強度が上がり、集合基板10を強固に固定することができる。そのため、集合基板10を切断するときに、ダイシングテープ20から集合基板10や分割された個基板11が剥離し、飛び出す不良の発生を、容易に低減することができる。
また、集合基板10を切断し、個基板11に分割するときに、バンプ18が形成された基板本体12の他方主面12tにはダイシングテープが貼り付けられないため、基板本体12の他方主面12tに切り屑などが付着しにくい。さらに、分割後の個基板11は金属カバー14側がダイシングテープ20に固定された状態のままであるため、バンプ18が形成された基板本体12の他方主面12tから、切り屑などを容易に除去することができる。そのため、工程が簡単になり、実装不良などを低減できる。
基板本体12が反り、金属カバー14の上面14aが全体として凹状に沿った状態であると、金属カバー14の上面14aに貼り付けられたダイシングテープ20は、金属カバー14に貼り付けた部分のうち、周辺部分がダイサーのテーブル面に接し、その内側部分はテーブル面から浮いた状態となり、テーブル面とダイシングテープとの間に密閉空間が形成される。この密閉空間を吸引空間とし、テーブル面側から吸引することによって、集合基板10をテーブル面に強固に吸着固定することができる。
また、集合基板10を切断し、個基板11に分割するとき、金属カバー14に貼り付けられたダイシングテープ20がテーブル面から浮いていると、集合基板10を切断するときに発生する基板本体12の切り屑などが、金属カバー14とダイシングテープ20との界面に入り込みにくいため、金属カバー14の上面14aに切り屑などが付着することを防ぐことができ、外観不良などを低減することができる。
<実施例2> 実施例2の基板分割方法について、図5〜図8、図10及び図11を参照しながら説明する。
図5〜図8は、集合基板10aを個基板11に分割する工程を示す平面図である。図10は、集合基板10aの要部側面図である。図11は、集合基板10aの要部拡大平面図である。
(1)まず、図5及び図10に示すように、集合基板10aを用意する。図5に示すように、集合基板10aの基板本体12の一方主面12sには、個基板11(図8参照)になる部分ごとに、それぞれ、不図示の部品が実装されるとともに該部品を覆う保護部材である樹脂膜15が設けられている。樹脂膜15は、個基板11(図8参照)になる部分が格子状に配置されている矩形領域17b全体と、その周囲とに形成されている。
例えば、基板本体12の一方主面12sに部品を実装した後、基板本体12の一方主面12sの周端部17aに枠状の堰き止め部材を配置して、その内側にエポキシ系樹脂などを塗布し、硬化させた後、堰き止め部材を取り除くことにより、樹脂膜15を形成する。
図10において、個基板11に切断する切断線13を鎖線で示している。図10に示すように、基板本体12の他方主面12tには、個基板11(図8参照)になる部分ごとに、電極パッド16(図7参照)が形成され、電極パッド16上にバンプ18が形成されている。
(2)次いで、図6に示すように、集合基板10aの周端部17aのみに、加工部である切り欠き13s,13tを形成する。例えば、集合基板10aの基板本体12の他方主面12tに不図示のダイシングテープを貼り付けて集合基板10aを固定した状態で、周端部17aと矩形領域17bとの境界線の延長線に沿って、集合基板10の周端部17aを部分的にダイシング加工し、図6に示すように、基板本体12を切り欠くスリット状の切り欠き13s,13tを、基板本体12の他方主面12tに達するように形成する。
集合基板10aのうち、矩形領域17bの外側の周端部17aのみに切り欠き13s,13tを形成すると、切り欠き13s,13tを形成するときの加工量を少なくすることができるので、集合基板10aを固定する力を大きくする必要がない。そのため、バンプ18が形成された基板本体12の他方主面12tにダイシングテープを貼り付けて集合基板10aを固定した状態のように、集合基板10aを固定する力が弱い状態でも、容易に切り欠き13s,13tを形成することができる。また、樹脂膜15は隣接配置されている個基板どうしの間で狭い隙間を設けて形成されている。表面と裏面の配線電極はその電極形成時に位置バラツキが生じる可能性があるため、表面の認識マークを使用して切り欠きを形成することにより、樹脂膜の隙間を精度よく切断することができる。
また、矩形領域17aの境界線の延長線に重なるように切り欠き13s,13tを形成すると、集合基板10aを切断する最大範囲を正確に認識できるので、集合基板10aから個基板11を精度よく分割することができる。
(3)次いで、図7に示すように、集合基板10aを反転し、集合基板10aの樹脂膜15の上面(図10参照)にダイシングテープ20を貼り付けて、集合基板10aを固定する。
(4)次いで、集合基板10aをダイシングテープ20で固定した状態で、図8に示すように、集合基板10を切断して、個基板11に分割する。
詳しくは、集合基板10の基板本体12の他方主面12t側から集合基板10aを格子状にダイシング加工し、基板本体12を貫通する溝13x,13yを形成することにより、集合基板10aを複数個(図8では、7×8個)の個基板11に分割する。このとき、集合基板10aを切断する位置は、集合基板10aの基板本体12に形成された切り欠き13s,13tを認識し、その位置を基準として割り出す。
図11に示すように、切り欠き13s,13tの幅W0は、集合基板10aを切断するときに基板本体12に形成される溝13x,13xの幅W1よりも大きくすることが好ましい。この場合、集合基板10aを切断するときに基準となる切り欠き13x,13xを認識しやすい。また、集合基板10aを切断するとき、ダイシングブレードが切り欠き13s,13tの近傍部分に接触しないようにして、集合基板10aを安定した状態で効率よく分割することができる。
以上の(1)〜(4)の工程によれば、集合基板10aを個基板11に分割するとき、集合基板10aは、基板本体12の一方主面12s側の樹脂膜15の上面15aにダイシングテープ20を貼り付けて固定するので、バンプ18が形成された他方主面12tにダイシングテープを貼り付ける場合よりも密着面積が大きくなるため密着強度が上がり、集合基板10aを強固に固定することができる。そのため、集合基板10aを切断するときに、ダイシングテープ20から集合基板10aや分割された個基板11が剥離し、飛び出す不良の発生を、容易に低減することができる。
また、集合基板10を切断し、個基板11に分割するときに、バンプ18が形成された基板本体12の他方主面12tにはダイシングテープが貼り付けられないため、基板本体12の他方主面12tに切り屑などが付着しにくい。さらに、分割後の個基板11は金属カバー14側がダイシングテープ20に固定された状態のままであるため、バンプ18が形成された基板本体12の他方主面12tから、切り屑などを容易に除去することができる。そのため、工程が簡単になり、実装不良などを低減できる。
樹脂膜15は、樹脂系材料で形成されたダイシングテープ20との密着強度を高くできるので、集合基板10aを切断し、個基板11に分割する際に、集合基板10aを強固に固定することができる。そのため、集合基板10aをダイシング加工する際に、集合基板10a全体あるいは分割された個基板11がダイシングテープ20から剥離し、飛び出す不良の発生を低減することが容易である。
基板本体12の一方主面12sに搭載する部品を保護するために樹脂膜15を形成する場合、基板本体12をセラミックで作製すると、基板本体12の一方主面12s側の樹脂膜形成用の樹脂が硬化する際に収縮し、基板本体12は、他方主面12tの中央部分が周辺部分よりも突出し、基板本体12の他方主面12t側が凸状に反ってしまう。反対側の樹脂膜15の上面15aは、中央部分が周辺部分よりも後退し、凹状に反ってしまう。
凸状の基板本体12の他方主面12tを接着面とした場合には、基板本体12の周端部17aがダイシングテープに貼り付かなかったり、貼り付いたとしても接着強度が小さくなったりする。しかし、基板本体12の他方主面12tを接着面とするときは、上記(2)のように、基板本体12の周端部17aにスリット状の切り欠き13s,13tを形成するだけであり、加工量が少ないため、集合基板10aがダイシングテープから剥離しないようにすることは容易である。
一方、凹状の樹脂膜15の上面15aにダイシングテープ20を貼り付けるのは、集合基板10aを個基板11に分割するときである。このとき、凹状の樹脂膜15の上面15aに貼り付けられたダイシングテープ20は、樹脂膜15に貼り付けた部分のうち、周辺部分がダイサーのテーブル面に接し、その内側部分はテーブル面から浮いた状態となり、テーブル面とダイシングテープとの間に密閉空間が形成される。この密閉空間を吸引空間とし、テーブル面側から吸引することによって、集合基板10aをテーブル面に強固に吸着固定することができる。
また、集合基板10aを切断し、個基板11に分割するとき、樹脂膜15に貼り付けられたダイシングテープ20がテーブル面から浮いていると、集合基板10aを切断するときに発生する基板本体12の切り屑などが、樹脂膜15とダイシングテープ20との界面に入り込みにくいため、樹脂膜15の上面15aに切り屑などが付着することを防ぐことができ、外観不良などを低減することができる。
<まとめ> バンプが形成された基板本体12の他方主面12tとは反対側を固定した状態で、集合基板を切断して、個基板に分割することにより、バンプが形成された集合基板を、容易に個基板に分割することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変更を加えて実施することが可能である。
10,10a 集合基板
11 個基板
12 基板本体
12s 一方主面
12t 他方主面
12k マーク
12x,12y 外周部(加工部)
13 切断線
13s,13t 切り欠き(加工部)
13x,13y 溝
14 金属カバー(保護部材)
14a 上面
15 樹脂膜(保護部材)
15a 上面
16 電極パッド
17a 周端部
17b 矩形領域
18 バンプ
20 ダイシングテープ

Claims (5)

  1. 複数個分の個基板になる部分を含み、基板本体の一方主面に部品が実装されるとともに該部品を覆う保護部材が設けられ、前記基板本体の他方主面にバンプが形成された集合基板を用意する、第1の工程と、
    前記集合基板を固定した状態で、前記集合基板の前記保護部材側から前記集合基板を切削して、前記集合基板に、前記基板本体の前記他方主面に達する加工部を形成する、第2の工程と、
    前記集合基板の固定を解除した後、前記集合基板の前記保護部材にダイシングテープを貼り付けて前記集合基板を固定した状態で、前記集合基板の前記基板本体の前記他方主面側から、前記基板本体の前記他方主面に達した前記加工部の位置を基準として前記集合基板を切断して、前記集合基板を前記個基板に分割する、第3の工程と、
    を備えたことを特徴とする、基板分割方法。
  2. 前記第1の工程において用意される前記集合基板の前記一方主面に設けられた前記保護部材が樹脂膜であることを特徴とする、請求項1に記載の基板分割方法。
  3. 前記集合基板に含まれる前記個基板になる部分は、前記集合基板の周端部より内側の一つの矩形領域内に、格子状に配置され、
    前記第2の工程において、前記集合基板の周端部のみに、前記矩形領域の境界線の延長線に重なるように、前記加工部を形成することを特徴とする、請求項1又は2に記載の基板分割方法。
  4. 前記第2の工程において形成される前記加工部の幅は、前記第3の工程において前記集合基板を切断するときに前記集合基板の前記基板本体に形成される溝の幅よりも大きいことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の基板分割方法。
  5. 前記第1の工程において用意する前記集合基板の前記保護部材の前記基板本体とは反対側の面は、中央部分が周辺部分よりも後退した凹形状であることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一つに記載の基板分割方法。
JP2010052368A 2010-03-09 2010-03-09 基板分割方法 Pending JP2011187747A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014003115A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Disco Abrasive Syst Ltd ウェーハの加工方法
JP2016076671A (ja) * 2014-10-09 2016-05-12 株式会社ディスコ ウエーハの加工方法
JP2019160887A (ja) * 2018-03-09 2019-09-19 株式会社ディスコ パッケージ基板の加工方法

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