JP2011184183A - 調速機ロープ取付装置 - Google Patents

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航介 村山
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Abstract

【課題】トルクレンチを用いることなく調速機ロープを挟持するロープクリップを予め定められた適正な締付けトルクで締結することができ、適切なトルク管理を行うことが可能である調速機ロープ取付装置を提供する。
【解決手段】エレベーターのかごに調速機ロープ3を取付ける調速機ロープ取付装置において、前記調速機ロープ3を挟持するロープクリップ5、6と、前記ロープクリップ5、6に螺合して締結されることにより前記ロープクリップ5、6の前記調速機ロープ3への締付け力を変化させるナット7と、前記ロープクリップ5、6に設けられ、前記ナット7の締付けトルクが、所定の前記締付け力を得られる所定のトルクとなる時の前記ナット7の螺合位置を規定するトルク管理手段8a、8bと、を備えた構成とする。
【選択図】図4

Description

この発明は、調速機ロープ取付装置に関するものである。
一般にエレベーターにおいては、昇降路上下の張車間に巻き掛けられた無端状の調速機ロープの一側がエレベーターのかごに係止されており、かごの昇降に伴ってこの調速機ロープが循環移動するように構成されている。この際、調速機ロープのかごへの係止部分において、ロープクリップを用いて調速機ロープを締付けることにより、調速機ロープをかごへと係止・取付することが一般的である。
そして、従来の調速機ロープ取付装置において用いられるワイヤロープクリップとしては、ワイヤロープを挟持するクリップのU字側であるU字ボルトと、このU字ボルトのU字側状の内側に挿通されたワイヤロープを押さえるクリップの押さえ側である細長板状を呈する押さえ部材と、を有するものを用いることが一般的である。
このようなワイヤロープクリップとしては、U字ボルト毎に押さえ部材を用意するものの他、U字ボルトの固定に用いる押さえ側のクリップの複数を一体化し、この一体化したクリップに、固定するワイヤロープ径に応じた数及び間隔でU字側クリップ取付用孔を予め設けておくものも知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−049908号公報
前述のような調速機ロープの取付装置は、クリップのU字ボルトと押さえ部材との間に調速機ロープを挟持し、押さえ部材の外側からU字ボルトにナットを螺合して締結することにより、調速機ロープをかごへと取付けるものである。
そして、この際、調速機ロープがかごへの取付部から意図せず脱落してしまうことを防止するため、ロープクリップにより調速機ロープを予め定められた適正な締付け力(トルク)で締付けることが必要である。
このため、U字ボルトにナットを締結する際に適切なトルク管理を行う必要があり、このトルク管理は、トルクレンチを用いて調速機ロープを予め定められた適正な締付けトルク、例えば11.77N・m等、で締付けるようナットを締結することにより行われる。
このように、特許文献1に示されたものを含む従来における調速機ロープ取付装置は、調速機ロープの取付け、取替え、点検作業時等において、調速機ロープの脱落防止のため、トルクレンチを用いて調速機ロープを挟持するロープクリップを予め定められた適正な締付けトルクで締結することが必要である。
従って、これらの作業時には必ずトルクレンチを用いて行うことが必要であって煩雑であるという課題や、もし仮にトルクレンチを使用せずに通常のスパナ等を用いてロープクリップの締付け作業を行った場合には十分なトルクを得ることができずに、ロープクリップが脱落してしまうおそれがあるという課題がある。
特に、点検作業時において調速機ロープ用の張車のクリアランスが不十分で、調速機ロープを引上げて作業を行うしかない場合には、トルクレンチを用いずにスパナで締結作業を行うと正規の適正な締付けトルクで締結することが困難である。
この発明は、このような課題を解決するためになされたもので、トルクレンチを用いることなく調速機ロープを挟持するロープクリップを予め定められた適正な締付けトルクで締結することができ、適切なトルク管理を行うことが可能である調速機ロープ取付装置を得るものである。
この発明に係る調速機ロープ取付装置においては、エレベーターのかごに調速機ロープを取付ける調速機ロープ取付装置において、前記調速機ロープを挟持するロープクリップと、前記ロープクリップに螺合して締結されることにより前記ロープクリップの前記調速機ロープへの締付け力を変化させるナットと、前記ロープクリップに設けられ、前記ナットの締付けトルクが、所定の前記締付け力を得られる所定のトルクとなる時の前記ナットの螺合位置を規定するトルク管理手段と、を備えた構成とする。
この発明に係る調速機ロープ取付装置においては、トルクレンチを用いることなく調速機ロープを挟持するロープクリップを予め定められた適正な締付けトルクで締結することができ、適切なトルク管理を行うことが可能であるという効果を奏する。
この発明の実施の形態1に係る調速機ロープ取付装置を備えたエレベーターの全体構成を模式的に示す図である。 この発明の実施の形態1に係る調速機ロープ取付装置の正面図である。 この発明の実施の形態1に係る調速機ロープ取付装置のロープクリップの取付前の状態を示す平面図である。 この発明の実施の形態1に係る調速機ロープ取付装置のロープクリップの取付時の状態を示す平面図である。 この発明の実施の形態2に係る調速機ロープ取付装置のロープクリップの取付前の状態を示す平面図である。 この発明の実施の形態2に係る調速機ロープ取付装置のロープクリップの取付後の状態を示す平面図である。
この発明を添付の図面に従い説明する。各図を通じて同符号は同一部分又は相当部分を示しており、その重複説明は適宜に簡略化又は省略する。
実施の形態1.
図1から図4は、この発明の実施の形態1に係るもので、図1は調速機ロープ取付装置を備えたエレベーターの全体構成を模式的に示す図、図2は調速機ロープ取付装置の正面図、図3は調速機ロープ取付装置のロープクリップの取付前の状態を示す平面図、図4は調速機ロープ取付装置のロープクリップの取付時の状態を示す平面図である。
図において1はエレベーターの図示しない昇降路内に昇降自在に配置されたかごである。昇降路内の頂部近傍及び底部近傍には、上下の張車2がそれぞれ回動自在に設けられており、これらの張車2には調速機ロープ3が巻き掛けられている。
この調速機ロープ3は、その両端がフリクションダンパー4を介してかご1に接続されており、上下の張車2に無端状に巻き掛けられた調速機ロープ3の一側がかご1に係止され、かご1の昇降に伴って調速機ロープ3が循環移動するように構成されている。
フリクションダンパー4は、かご1から突設された保持腕4a、この保持腕4aの中央の孔に遊びをもって通されたロッド4b、及び、このロッド4bの中間部の上下に設けられた板状体と保持腕4aとの間にそれぞれ挿着された弾性体4cから構成されている。
このフリクションダンパー4のロッド4bの上端部には調速機ロープ通し孔4dが設けられており、調速機ロープ3の一端は、この調速機ロープ通し孔4dに通された上で折り返され、この折り返された調速機ロープ3が重なった部分において、U字側クリップ5及び押さえ側クリップ6からなるロープクリップにより挟持・締結されることで、上側からフリクションダンパー4に接続されている。
また、調速機ロープ3の他端は、ロッド4bの下端寄りに直接溶接されて固着されたダンパー固着U字側クリップ5a及び押さえ側クリップ6からなるロープクリップにより挟持・締結されることで、下側からフリクションダンパー4に接続されている。
このようにして、上下の張車2に無端状に巻き掛けられた調速機ロープ3の一側がフリクションダンパー4を介してかご1に取付けられる。
これらのロープクリップによる調速機ロープ3の取付部分は次のようにして構成されている。
すなわち、まず、フリクションダンパー4の上側について、調速機ロープ3の一端がロッド4bの調速機ロープ通し孔4dに通された上で折り返され、この折り返された調速機ロープ3が重なった部分がU字側クリップ5のU字側状の内側に挿通される。
このU字側クリップ5はU字ボルトからなり、すなわち端部の双方にはナット7と螺合するためのネジ山が刻設されている(以下この部分を「ネジ棒部」という)。
そして、U字側クリップ5のU字状の開口側から押さえ側クリップ6があてがわれ、これらのU字側クリップ5及び押さえ側クリップ6により、調速機ロープ3の一端側において折り返されて重なった部分が挟持される。
押さえ側クリップ6は外輪郭が略コ字状、内輪郭が略U字状を呈し、U字側クリップ5とはそれらの開口側を互いに対向させるようにして係合し、これらの間に調速機ロープ3が挟持される。
押さえ側クリップ6の、U字側クリップ5のネジ棒部に対向する位置には、このネジ棒部が挿通される孔が設けられており、U字側クリップ5のネジ棒部は、この押さえ側クリップ6の孔に挿通された上で、そのネジ山にナット7が螺合される。そして、このナット7を締めて螺合位置を変化されることにより、ロープクリップの調速機ロープ3への締付け力が変化される。
また、押さえ側クリップ6の開口側の内幅寸法は、U字側クリップ5の開口側の外幅寸法よりやや大きくなっており、U字側クリップ5と押さえ側クリップ6とが係合した状態において、U字側クリップ5は押さえ側クリップ6の内側に位置し、押さえ側クリップ6の突出部がU字側クリップ5のネジ棒部に外側から重なるように配置される。
このU字側クリップ5と押さえ側クリップ6との係合時に重なる部位であるU字側クリップ5のネジ棒部及び押さえ側クリップ6の突出部には、ナット7の締付けトルクの管理を行うためのトルク管理手段であるところのトルク管理用締付位置表示が設けられている。
すなわち、U字側クリップ5の双方のネジ棒部の表面には、ケガキ線からなるU字側トルク管理用締付位置表示8aが設けられるともに、押さえ側クリップ6の双方の突出部の表面には、同じくケガキ線からなる押さえ側トルク管理用締付位置表示8bが設けられている。
これらのトルク管理用締付位置表示は、U字側クリップ5と押さえ側クリップ6とを係合させて、これらの間に調速機ロープ3を挟持し、U字側クリップ5のネジ棒部に螺合させたナット7によりこれらを締結した際において、ナット7の締付けトルクが、当該ロープクリップにより調速機ロープ3へと掛かる所定の締付け力を得られる予め定められた適正な締付けトルクとなるU字側クリップ5と押さえ側クリップ6との係合位置(すなわち、ナット7の螺合する位置)を示す(規定する)ものである。
つまり、具体的には、U字側クリップ5と押さえ側クリップ6との係合位置(ナット7の螺合位置)が、U字側トルク管理用締付位置表示8aと押さえ側トルク管理用締付位置表示8bとが丁度一直線上に揃う位置となった時に、ナット7の締付けトルクが、当該ロープクリップにより調速機ロープ3へと掛かる所定の締付け力を得られる予め定められた適正な締付けトルクとなるように、これらのトルク管理用締付位置表示が刻印されている。
また、ここで、調速機ロープ3のロープ径が異なるものであれば、予め定められた適正な締付けトルクとなる時のU字側クリップ5と押さえ側クリップ6との係合位置(ナット7の螺合位置)は異なるのが通常であると考えられるから、U字側トルク管理用締付位置表示8a及び押さえ側トルク管理用締付位置表示8bも、当該ロープクリップが適用される調速機ロープ3のロープ径に応じて、複数種類が用意される。
ロープクリップには、当該ロープクリップ(特にU字側トルク管理用締付位置表示8a及び押さえ側トルク管理用締付位置表示8b)がどのロープ径に適合するものであるかを示すロープ径表示9が刻印されている。
こうして、ロープクリップ(U字側クリップ5及び押さえ側クリップ6)には、調速機ロープ3のロープ径に応じて、例えば、φ6用、φ8用、φ10用等が用意され、例えば、φ8用のU字側クリップ5及び押さえ側クリップ6には、当該ロープクリップが(特にU字側トルク管理用締付位置表示8a及び押さえ側トルク管理用締付位置表示8bに関して)ロープ径φ8の調速機ロープ3に合わせて製作されたものであることを示す「φ8」のロープ径表示9が刻印される。
なお、予め定められた適正な締付けトルクとしては、例えばφ8の調速機ロープ3に対して11.77N・m等がある。
以上説明したのは、フリクションダンパー4の上側において調速機ロープ3の一端の取付けを行うロープクリップについてであるが、フリクションダンパー4の下側において調速機ロープ3の他端の取付けを行うロープクリップについても、U字側クリップ5がロッド4bの下端寄りに直接溶接されて固着されたダンパー固着U字側クリップ5aに代わる点の他は、同様にして構成されている。
なお、U字側クリップ5とダンパー固着U字側クリップ5aとでは、ダンパー固着U字側クリップ5aがフリクションダンパー4のロッド4bに固着されているため、これらの硬度は異なるものとなるのが通常であって、従って、ナット7の螺合位置が同じであってもこれらのクリップにおける締付けトルクは異なるものとなるため、U字側トルク管理用締付位置表示8aの設けられる位置も異なるものとなるのが通常である。
すなわち、フリクションダンパー4の下側における調速機ロープ3の取付けは次のようにして行われる。
まず、調速機ロープ3の他端がロッド4bの下端寄りに直接溶接されて固着されたダンパー固着U字側クリップ5aのU字側状の内側に挿通される。そして、ダンパー固着U字側クリップ5aのU字状の開口側から押さえ側クリップ6があてがわれ、これらのダンパー固着U字側クリップ5a及び押さえ側クリップ6により、調速機ロープ3の他端側が挟持される。この際、ダンパー固着U字側クリップ5aのネジ棒部は、押さえ側クリップ6の孔に挿通され、その先端側に螺刻されたネジ山にナット7が螺合することにより、これらが締結される。
ここで、前述したU字側クリップ5同様、このダンパー固着U字側クリップ5a及び押さえ側クリップ6にもナット7の締付けトルクの管理を行うためのトルク管理用締付位置表示が設けられており、ダンパー固着U字側クリップ5aの双方のネジ棒部の表面にはケガキ線からなるU字側トルク管理用締付位置表示8aが設けられるともに、押さえ側クリップ6の双方の突出部の表面にはケガキ線からなる押さえ側トルク管理用締付位置表示8bが設けられている。
そして、これらのトルク管理用締付位置表示が一直線上に揃う位置となった時に、ダンパー固着U字側クリップ5aと押さえ側クリップ6との係合位置(ナット7の螺合位置)が、ナット7の締付けトルクが予め定められた適正な締付けトルクとなる位置となる点は前述同様である。
このように構成された調速機ロープ取付装置におけるロープクリップにより調速機ロープ3をかご1(のフリクションダンパー4)に取付ける作業においては、作業者は、まず、U字側クリップ5(又は、ダンパー固着U字側クリップ5a。以下この実施の形態1の説明中において同じ)と押さえ側クリップ6のロープ径表示9を確認して、調速機ロープ3のロープ径に合ったものを選択する。
そして、U字側クリップ5と押さえ側クリップ6とを係合させて、これらの間に調速機ロープ3を挟持し、U字側クリップ5のネジ棒部にナット7を螺合させて、このナット7を押さえ側クリップ6の当接面に当接させた状態でナット7を締め込んでいき、ナット7の締付けトルクを徐々に強くしていく。
この際に、締付けの当初は、U字側トルク管理用締付位置表示8aと押さえ側トルク管理用締付位置表示8bとは、ずれた位置にあって一直線上に揃っていないが、ナット7を締め込んでいくとナット7の螺合位置が徐々にU字側クリップ5側へと移動していく。
そして、U字側トルク管理用締付位置表示8aと押さえ側トルク管理用締付位置表示8bとが一直線上に揃った位置にナット7の螺合位置が来た時点で、ナット7の締め込みを終了する。
なお、ここでは、押さえ側クリップ6の形状は、外輪郭が略コ字状、内輪郭が略U字状を呈するものとしたが、U字側クリップ5と係合した際に、反U字側クリップ5においてネジ棒部に螺合したナット7の締結面が当接する平面である当接面と、U字側クリップ5のネジ棒部と外側から重なる突出部と、を有する形状であれば、どのような形状であってもよい。
以上のように構成された調速機ロープ取付装置は、調速機ロープを挟持するロープクリップと、ロープクリップに螺合して締結されることによりロープクリップの調速機ロープへの締付け力を変化させるナットと、ロープクリップに設けられ、ナットの締付けトルクが、所定の締付け力を得られる所定のトルクとなる時のナットの螺合位置を規定するトルク管理手段と、を備えたものである。
そして、より具体的な構成として、ロープクリップは、ナットが螺合するネジ山が設けられた2つのネジ棒部を有するU字ボルトからなるU字側クリップと、U字側クリップと係合して調速機ロープを挟持するための押さえ側クリップと、を備え、押さえ側クリップは、U字側クリップのネジ棒部に螺合したナットの締結面が当接する当接面と、U字側クリップとの係合時にU字側クリップのネジ棒部と重なる位置に配置される突出部と、を有し、トルク管理手段は、U字側クリップのネジ棒部に設けられたU字側トルク管理用締付位置表示と、押さえ側クリップの突出部に設けられた押さえ側トルク管理用締付位置表示と、からなるものである。
このため、この発明に係る調速機ロープ取付装置においては、トルクレンチを用いることなく調速機ロープを挟持するロープクリップを予め定められた適正な締付けトルクで締結することができ、適切なトルク管理を行うことが可能である。
また、さらに、ロープクリップに設けられ、トルク管理手段が適合する調速機ロープのロープ径を表示するロープ径表示を備えたものであるので、調速機ロープに適合するロープクリップを容易に選択することができ、ロープクリップの選別誤りを防止することが可能である。
実施の形態2.
図5及び図6は、この発明の実施の形態2に係るもので、図5は調速機ロープ取付装置のロープクリップの取付前の状態を示す平面図、図6は調速機ロープ取付装置のロープクリップの取付後の状態を示す平面図である。
前述した実施の形態1は、適切な締付けトルクを得るためのナットの螺合位置をトルク管理用締付位置表示により規定するものであったが、ここで説明する実施の形態2は、適切な締付けトルクを得るためのナットの螺合位置をトルク管理用ネジ山により規定するようにしたものである。
すなわち、U字側クリップ5及びダンパー固着U字側クリップ5aの先端部に設けられたネジ山は、ナット7の締付けトルクの管理を行うためのトルク管理手段であるところのトルク管理用ネジ山10となっており、代わりに、実施の形態1で設けられていたU字側トルク管理用締付位置表示8a及び押さえ側トルク管理用締付位置表示8bは設けられていない。
このトルク管理用ネジ山10は、U字側クリップ5(又は、ダンパー固着U字側クリップ5a。以下この実施の形態2の説明中において同じ)と押さえ側クリップ6とを係合させて、これらの間に調速機ロープ3を挟持し、U字側クリップ5のネジ棒部に螺合させたナット7によりこれらを締結した際において、ナット7の締付けトルクが、当該ロープクリップにより調速機ロープ3へと掛かる所定の締付け力を得られる予め定められた適正な締付けトルクとなるU字側クリップ5と押さえ側クリップ6との係合位置(ナット7の螺合位置)を規定するものである。
具体的には、このトルク管理用ネジ山10は、ナット7の螺合位置が、ネジ山の最も奥であってナット7の一端側がネジ山が設けられた部分とネジ山が設けられていない部分との境目に達し、これ以上ナット7を締め込むことができない位置となった時に、ナット7の締付けトルクが予め定められた適正な締付けトルクとなるように、ネジ山部の長さが設定されている。
なお、他の構成については実施の形態1と同様であり、その詳細な説明は省略する。
このように構成された調速機ロープ取付装置におけるロープクリップにより調速機ロープ3をかご1(のフリクションダンパー4)に取付ける作業においては、作業者は、まず、U字側クリップ5と押さえ側クリップ6のロープ径表示9を確認して、調速機ロープ3のロープ径に合ったものを選択する。
次に、U字側クリップ5と押さえ側クリップ6とを係合させて、これらの間に調速機ロープ3を挟持し、U字側クリップ5のネジ棒部にナット7を螺合させて、このナット7を押さえ側クリップ6の当接面に当接させた状態で締め込んでいき、ナット7の締付けトルクを徐々に強くしていく。
そして、ナット7の螺合位置が、ネジ山の最も奥であってナット7の一端側がネジ山が設けられた部分とネジ山が設けられていない部分との境目に達し、これ以上ナット7を締め込むことができない位置になったならば、ナット7の締め込みを終了する。
なお、ここでは、押さえ側クリップ6の形状が、実施の形態1と同じく、外輪郭が略コ字状、内輪郭が略U字状である場合について図示しているが、U字側クリップ5と係合した際にU字側クリップ5のネジ棒部と外側から重なる突出部については必ずしも設ける必要がなく、この突出部を有しない一般的な形状の押さえ側クリップ6を用いるようにしてもよい。
以上のように構成された調速機ロープ取付装置は、調速機ロープを挟持するロープクリップと、ロープクリップに螺合して締結されることによりロープクリップの調速機ロープへの締付け力を変化させるナットと、ロープクリップに設けられ、ナットの締付けトルクが、所定の締付け力を得られる所定のトルクとなる時のナットの螺合位置を規定するトルク管理手段と、を備えたものである。
そして、より具体的な構成として、ロープクリップは、ナットが螺合するネジ山が設けられた2つのネジ棒部を有するU字ボルトからなるU字側クリップと、U字側クリップのネジ棒部に螺合したナットの締結面が当接する当接面を有し、U字側クリップと係合して調速機ロープを挟持するための押さえ側クリップと、を備え、トルク管理手段は、U字側クリップのネジ棒部のネジ山を、ナットがネジ山の最も奥に螺合した時に所定のトルクとなるトルク管理用ネジ山としたものである。
このため、実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
1 かご
2 張車
3 調速機ロープ
4 フリクションダンパー
4a 保持腕
4b ロッド
4c 弾性体
4d 調速機ロープ通し孔
5 U字側クリップ
5a ダンパー固着U字側クリップ
6 押さえ側クリップ
7 ナット
8a U字側トルク管理用締付位置表示
8b 押さえ側トルク管理用締付位置表示
9 ロープ径表示
10 トルク管理用ネジ山

Claims (4)

  1. エレベーターのかごに調速機ロープを取付ける調速機ロープ取付装置において、
    前記調速機ロープを挟持するロープクリップと、
    前記ロープクリップに螺合して締結されることにより前記ロープクリップの前記調速機ロープへの締付け力を変化させるナットと、
    前記ロープクリップに設けられ、前記ナットの締付けトルクが、所定の前記締付け力を得られる所定のトルクとなる時の前記ナットの螺合位置を規定するトルク管理手段と、を備えたことを特徴とする調速機ロープ取付装置。
  2. 前記ロープクリップは、前記ナットが螺合するネジ山が設けられた2つのネジ棒部を有するU字ボルトからなるU字側クリップと、前記U字側クリップと係合して前記調速機ロープを挟持するための押さえ側クリップと、を備え、
    前記押さえ側クリップは、前記U字側クリップの前記ネジ棒部に螺合した前記ナットの締結面が当接する当接面と、前記U字側クリップとの係合時に前記U字側クリップの前記ネジ棒部と重なる位置に配置される突出部と、を有し、
    前記トルク管理手段は、前記U字側クリップのネジ棒部に設けられたU字側トルク管理用締付位置表示と、前記押さえ側クリップの前記突出部に設けられた押さえ側トルク管理用締付位置表示と、からなることを特徴とする請求項1に記載の調速機ロープ取付装置。
  3. 前記ロープクリップは、前記ナットが螺合するネジ山が設けられた2つのネジ棒部を有するU字ボルトからなるU字側クリップと、前記U字側クリップの前記ネジ棒部に螺合した前記ナットの締結面が当接する当接面を有し、前記U字側クリップと係合して前記調速機ロープを挟持するための押さえ側クリップと、を備え、
    前記トルク管理手段は、前記U字側クリップの前記ネジ棒部の前記ネジ山を、ナットが前記ネジ山の最も奥に螺合した時に前記所定のトルクとなるトルク管理用ネジ山としたものであることを特徴とする請求項1に記載の調速機ロープ取付装置。
  4. 前記ロープクリップに設けられ、前記トルク管理手段が適合する前記調速機ロープのロープ径を表示するロープ径表示を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の調速機ロープ取付装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107758469A (zh) * 2016-08-22 2018-03-06 株式会社日立制作所 调速机、电梯装置以及试验装置

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