JP2011178284A - 車両用シートのスピーカー取付構造 - Google Patents

車両用シートのスピーカー取付構造 Download PDF

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Abstract

【課題】シートへのスピーカの取付作業が簡便であるとともに、部品点数を削減できる車両用シートのスピーカ取付構造を提供する。
【解決手段】本車両用シートのスピーカ取付構造1は、棒状のステー41を備えるヘッドレスト4、ステーを摺動可能に支持する支持部を備えるヘッドレストサポート8、及びヘッドレストサポートをシートバックフレーム51に固定するためのブラケット7、を有する車両用シート2と、スピーカ3と、を備えたスピーカ取付構造であって、ヘッドレストサポートに、スピーカが取り付けられていることを特徴とする。ヘッドレストサポートには、第1コネクタ31が設けられ、第1コネクタとスピーカとは配線32を介して電気的に接続されており、ブラケットには、第2コネクタ71が設けられ、第2コネクタは、ヘッドレストサポートをブラケットに装着したときに、第1コネクタと嵌合可能な位置に配置されていることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用シートのスピーカー取付構造に関する。更に詳しくは、シートへのスピーカーの取付作業が簡便であるとともに、部品点数を削減できる車両用シートのスピーカー取付構造に関する。
従来より、車両用シートにスピーカーを取り付けた構造が知られている。このような構造では、スピーカーを取り付けるための専用の部品によりスピーカーを取り付けている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−92989号公報
しかしながら、上記特許文献1のような構造の場合、部品点数が多いため、コストアップにつながってしまう。また、スピーカーの取り付けに際して、多数の部品を組付ける必要があり、作業工数が多くなるとともに、その取り付け作業自体も煩雑となる、といった問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、シートへのスピーカーの取付作業が簡便であるとともに、部品点数を削減できる車両用シートのスピーカー取付構造を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、棒状のステーを備えるヘッドレスト、前記ステーを摺動可能に支持する支持部を備えるヘッドレストサポート、及び前記ヘッドレストサポートをシートバックフレームに固定するためのブラケット、を有する車両用シートと、スピーカーと、を備えた車両用シートのスピーカー取付構造であって、前記ヘッドレストサポートに、前記スピーカーが取り付けられていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記ヘッドレストサポートには、第1コネクタが設けられ、前記第1コネクタと前記スピーカーとは配線を介して電気的に接続されており、前記ブラケットには、第2コネクタが設けられ、前記第2コネクタは、前記ヘッドレストサポートを前記ブラケットに装着したときに、前記第1コネクタと嵌合可能な位置に配置されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタは、(1)前記ステーの可動領域より車両前方側にずらした位置に、(2)前記ステーの可動領域より車両後方側にずらした位置に、又は(3)前記ステーの可動領域より車両側方側にずらした位置に、配置されていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項において、前記ヘッドレストサポートには、前記スピーカーを覆うためのスピーカーカバーが備えられており、前記スピーカーカバーは、前記車両用シートの表面に露出した露出面を有しており、前記露出面は、前記車両用シートの表皮の表面のうち前記露出面に隣接するとともに、乗員の背もたれなる部分と、略同一面上に位置していることを要旨とする。
本発明の車両用シートのスピーカー取付構造によると、スピーカーは、ヘッドレストのステーを摺動可能に支持する支持部を備えるヘッドレストサポートに取り付けられている。このように、ヘッドレストを支持するために用いられる部品であるヘッドレストサポートにスピーカーを取り付けることにより、従来のようにスピーカーを車両用シートに取り付けるための専用部品を必要としない。この結果、部品点数を削減することができる。また、ヘッドレストサポートをブラケットに装着するという簡単な作業により、ヘッドレストサポートの取り付けと同時に、スピーカーの取り付けもできる。このため、従来のように専用部品を用いてスピーカーを取り付ける場合と比較して、車両用シートへのスピーカーの取り付けにかかる作業工数を削減することができる。
また、前記ヘッドレストサポートには、第1コネクタが設けられ、前記第1コネクタと前記スピーカーとは配線を介して電気的に接続されており、前記ブラケットには、第2コネクタが設けられ、前記第2コネクタは、前記ヘッドレストサポートを前記ブラケットに装着したときに、前記第1コネクタと嵌合可能な位置に配置されている場合は、ヘッドレストサポートをブラケットに装着するという簡単な作業により、ヘッドレストサポート及びスピーカーの取り付けと同時に、スピーカーの電気的接続もできる。このため、スピーカーの取付作業と電気的接続作業とが別々である場合と比較して、作業工数を削減することができる。
更に、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタが、(1)前記ステーの可動領域より車両前方側にずらした位置に、(2)前記ステーの可動領域より車両後方側にずらした位置に、又は(3)前記ステーの可動領域より車両側方側にずらした位置に、配置されている場合は、ステーを第1コネクタ及び第2コネクタと干渉させることなく摺動させることができる。
また、前記ヘッドレストサポートには、前記スピーカーを覆うためのスピーカーカバーが備えられており、前記スピーカーカバーは、前記車両用シートの表面に露出した露出面を有しており、前記露出面は、前記車両用シートの表皮の表面のうち前記露出面に隣接するとともに、乗員の背もたれとなる部分と、略同一面上に位置している場合は、スピーカーカバーの露出面が表皮の表面から突出している場合と比較して、良好な着座感を確保できる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
本実施例に係る車両用シートのスピーカー取付構造を示す斜視図である。 本実施例に係る車両用シートのスピーカー取付構造を示す拡大縦断面図である。 本実施例に係るブラケットを示す縦断面図である。 本実施例に係るヘッドレストサポートを示す縦断面図である。 露出面が表皮の表面と略同一面上に位置する例を説明するための図である。 本実施例に係る車両用シートのスピーカー取付構造の組立てを説明するための図である。 スピーカーとヘッドレストサポートの組立てを説明するための図である。 ヘッドレストサポートとブラケットの組立てを説明するための図である。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
本実施形態に係る車両用シートのスピーカー取付構造は、棒状のステーを備えるヘッドレスト、ステーを摺動可能に支持する支持部を備えるヘッドレストサポート、及びヘッドレストサポートをシートバックフレームに固定するためのブラケット、を有する車両用シートと、スピーカーと、を備えた車両用シートのスピーカー取付構造であって、ヘッドレストサポートに、スピーカーが取り付けられていることを特徴とする。
上記「車両用シート」の形状、大きさ等は特に問わない。この車両用シートの構造は、上記ヘッドレスト、上記ヘッドレストサポート、及び上記ブラケットを備える限り特に限定されない。
上記「ヘッドレスト」の構成、形状、大きさ等は特に問わない。このヘッドレストは、通常、シートバックの上方に配置され、事故等の衝突時に頭部が当接することによりむち打ち症を防いだり頸椎を保護したりするものである。
上記「ステー」の大きさ、材質、断面形状等は特に問わない。このステーの個数は特に限定されないが、例えば、1本であってもよいし、2本以上であってもよい。尚、上記「棒状」とは、中実であってもよいし、中空であってもよい。
上記「ヘッドレストサポート」の構成等は特に問わない。このヘッドレストサポートの個数は特に限定されず、例えば、1個であってもよいし、2個以上であってもよい。
上記「支持部」の形状、大きさ、個数等は特に問わない。この支持部には、上記ステーが挿入される挿入孔が形成されていることができる。また、この挿入孔に上記ステーが挿入されることにより、上記ステーを摺動可能に支持することができる。また、上記ステーが複数本である場合には、例えば、1つのヘッドレストサポートに複数の支持部を備えるようにし、1個のヘッドレストサポートにより複数のステーを支持するようにしてもよい。尚、通常、ヘッドレストサポートは上記ステーと同数設けられ、1個のヘッドレストサポートに備えられた1箇所の支持部により1本のステーを支持する。
上記「ブラケット」の構成、大きさ、材質等は特に問わない。また、上記「シートバックフレーム」の構成、大きさ、材質等は特に問わない。
上記「スピーカー」の形状、大きさ、上記ヘッドレストサポートへの取り付け形態等は特に問わない。このスピーカーの個数は特に限定されないが、例えば、1個であってもよいし、2個以上であってもよい。また、上記ヘッドレストサポート1個につき、複数のスピーカーを取り付けるようにしてもよい。
ここで、例えば、上記ヘッドレストサポートには、第1コネクタが設けられ、第1コネクタと上記スピーカーとは配線を介して電気的に接続されており、上記ブラケットには、第2コネクタが設けられ、第2コネクタは、上記ヘッドレストサポートを上記ブラケットに装着したときに、第1コネクタと嵌合可能な位置に配置されていることができる(例えば、図2等参照)。これにより、ヘッドレストサポートをブラケットに装着するという簡単な作業により、ヘッドレストサポート及びスピーカーの取り付けと同時に、スピーカーの電気的接続もできるからである。これら第1コネクタ及び第2コネクタは、互いに嵌合することにより電気的接続がなされればよく、公知のコネクタを用いることができる。
上記第1コネクタ及び上記第2コネクタの配置形態としては、例えば、(1)上記ステーの可動領域(動作軌跡)より車両前方側にずらした位置に配置される形態、(2)上記ステーの可動領域より車両後方側にずらした位置に配置される形態、(3)上記ステーの可動領域より車両側方側にずらした位置に配置される形態等のうち、1種又は2種の組合せを挙げることができる。これらにより、第1コネクタ及び第2コネクタと干渉することなくステーを摺動させることができるからである。
上記(1)〜(3)の形態において、上記第1コネクタ及び上記第2コネクタを上記ステーの可動領域からずらして配置する場合の可動領域からのずらし距離としては、例えば、可動領域から5〜30mmずらした距離とすることができ、好ましくは、5〜20mm、更に好ましくは、5〜10mmずらした距離とすることができる。
ここで、例えば、上記ヘッドレストサポートには、上記スピーカーを覆うためのスピーカーカバーが備えられており、上記スピーカーカバーは、上記車両用シートの表面に露出した露出面を有しており、上記露出面は、車両用シートの表皮の表面のうち上記露出面に隣接するとともに、乗員の背もたれとなる部分と、略同一面上に位置していることができる。これにより、スピーカーカバーの露出面が表皮の表面から突出している場合と比較して、良好な着座感を確保できるからである。
上記「スピーカーカバー」の大きさ、形状、材質等は特に問わない。このスピーカーカバーの平面形状としては、例えば、略正方形状、略矩形状、略多角形状、略円形状、略楕円形状、略長円形状等を挙げることができる。
以下、図面を用いて、実施例により本発明を更に具体的に説明する。
(1)車両用シートのスピーカー取付構造の構成
本実施例に係る車両用シートのスピーカー取付構造1は、車両用シート2と、スピーカー3とを備えるものである。車両用シート2は、図1に示すように、ヘッドレスト4と、シートバック5と、シートクッション6と、を主要な構成としている。シートクッション6は、車両の前後方向にスライド可能に車両のフロアパネルに取り付けられており、このシートクッション6にシートバック5が組付けられている。シートバック5及びシートクッション6は、それぞれの骨格構造をパッドと表皮とで覆うように構成されている。そして、シートバック5の骨格構造であるシートバックフレーム51の下端側が、シートクッション6の骨格構造であるシートクッションフレーム61の後端側に回動可能に支持されている。これにより、シートバック5がシートクッション6に対して車両前後方向に傾動可能となっている。
図1及び2に示すように、ヘッドレスト4は、その下方に略平行に延びる一対の棒状のステー41を備えている。ヘッドレスト4は、これら一対のステー41により、シートバックフレーム51に固定された一対のブラケット7と、このブラケット7に装着されている一対のヘッドレストサポート8と、を介してシートバック5の上方に取り付けられている。ブラケット7は、図2及び3に示すように、上下に開口する略筒状であり、シートバックフレーム51に取り付けられている。ヘッドレストサポート8は、図1及び2に示すように、これら一対のブラケット7に挿入されて装着されている。また、図4に示すように、ヘッドレストサポート8には、一体形成された複数の爪部8Aが設けられている。ブラケット7には、図3に示すように、爪部8Aと係合する爪係合部7Aが形成されている。ヘッドレストサポート8とブラケット7は、これら爪部8Aと爪係合部7Aとの係合により固定されている。
ヘッドレストサポート8は、図4に示すように、ステー41を上下方向に摺動可能に支持する支持部81と、スピーカー取付部82とを備えている。支持部81には、ステー41が挿入される挿入孔81Aが形成されている。そして、この挿入孔81Aにステー41が挿入されることにより、ステー41を摺動可能に支持する。尚、2つのヘッドレストサポート8のうちの一方のヘッドレストサポート8の支持部81には、ステー41を固定してヘッドレスト4の高さ方向の位置決めをするためのステー固定手段(図示せず)が設けられている。また、スピーカー取付部82は、支持部81より車両前方側に位置しており、ねじ33によりスピーカー3が取り付けられている。
また、図2及び4に示すように、スピーカー取付部82の前方側には、スピーカー3を覆うためのスピーカーカバー83が取り付けられている。スピーカーカバー83には、一体形成された爪部83Aが設けられており、スピーカー取付部82に形成された爪係合部82Aと係合している。この係合により、スピーカーカバー83はスピーカー取付部82に固定されている。また、図2に示すように、スピーカーカバー83は、車両用シート2の表面に露出した露出面83Bを有している。この露出面83Bは、シートバック5の乗員の背もたれとなる側の表面に露出している。そして、図5に示すように、露出面83Bは、シートバック5の表皮52の表面のうち、露出面83Bに隣接するとともに、乗員の背もたれとなる部分の表皮の表面52Aと、略同一面上に位置している。尚、シートバック5の表皮52及びパッド53は、スピーカーカバー83が露出可能なように窪んでいる。
図2及び4に示すように、ヘッドレストサポート8には、第1コネクタ31が設けられている。この第1コネクタ31は、ヘッドレストサポート8の第1コネクタ取付部84に取り付けられており、第1コネクタ31に一体形成された爪部31Aと第1コネクタ取付部84に形成された爪係合部84Aとが係合して固定されている。第1コネクタ取付部84とスピーカー取付部82とは、連通部84Bにより連通されている。そして、スピーカー3と第1コネクタ31とは、この連通部84Bに配索される配線32を介して電気的に接続されている。
また、図3に示すように、ブラケット7には、第1コネクタ31と嵌合する第2コネクタ71が設けられている。この第2コネクタ71は、一体形成された爪部71Aと、第2コネクタ取付部72に形成された爪係合部72Aと、の係合により取り付けられている。また、第2コネクタ71は、配線73を介して、図示しない音響機器に接続されている。更に、第2コネクタ71は、ヘッドレストサポート8をブラケット7に装着したときに、第1コネクタ31と嵌合可能な位置に配置されている。また、図3及び4に示すように、第1コネクタ31及び第2コネクタ71は、ステー41の可動領域より車両前方側にずらした位置に配置されている。
(2)車両用シートのスピーカー取付構造の作用
次に、上記構成の車両用シートのスピーカー取付構造1の作用について説明する。
図6に示すように、本車両用シートのスピーカー取付構造1は、ヘッドレスト4を固定するためのヘッドレストサポート8をシートバック5のブラケット7に装着する、という従来の車両用シートの組み立てと同様の作業により組み立てられる。この組み立てに際し、最初に、スピーカー3のヘッドレストサポート8への取り付けについて説明する。
図7に示すように、最初に、ねじ33を用いて、スピーカー3をスピーカー取付部82に固定する。このとき、スピーカー取付部82側から第1コネクタ31を連通部84Bに挿通し、第1コネクタ取付部84に取り付ける。この第1コネクタ31の第1コネクタ取付部84への取り付けは、第1コネクタ31の爪部31Aを、第1コネクタ取付部84の爪係合部84Aに係合させることによりなされる。そして、スピーカーカバー83をスピーカー取付部82の前面に取り付ける。この取り付けは、スピーカーカバー83の爪部83Aを、スピーカー取付部82の爪係合部82Aに係合させることによりなされる。
次に、上述のようにして組み立てられたヘッドレストサポート8のブラケット7への取り付けについて説明する。最初に、図8に示すように、第2コネクタ71を、ブラケット7の第2コネクタ取付部72に予め取り付けておく。第2コネクタ71のブラケット7への取り付けは、第2コネクタ71の爪部71Aを、第2コネクタ取付部72の爪係合部72Aに係合させることによりなされる。
この状態で、ヘッドレストサポート8をブラケット7へ取り付ける。ヘッドレストサポート8のブラケット7への取り付けは、ヘッドレストサポート8をブラケット7へ挿入し、ヘッドレストサポート8の爪部8Aを、ブラケット7の爪係合部7Aに係合させることによりなされる。そして、この取り付けにより、ヘッドレストサポート8側の第1コネクタ31と、ブラケット7側の第2コネクタ71と、が嵌合し、スピーカー3の電気的接続もなされる。
最後に、ヘッドレスト4のステー41をヘッドレストサポート8の支持部81に挿入する。尚、ステー41の摺動に際して、第1コネクタ31及び第2コネクタ71は支持部81より車両前方側にずらして配置されており、ステー41の動作に干渉することはない。
(3)実施例の効果
以上より、本実施例の車両用シートのスピーカー取付構造1では、スピーカー3は、ヘッドレスト4のステー41を摺動可能に支持する支持部81を備えるヘッドレストサポート8に取り付けられている。そして、このヘッドレストサポート8をシートバックフレーム51に固定されているブラケット7に装着するという簡便な作業によりスピーカー3を取り付けることができる。このため、従来のように専用部品を用いてスピーカーを取り付ける場合と比較して、車両用シートへのスピーカーの取り付けに掛かる作業工数を削減することができる。また、ヘッドレスト4を支持するために用いられる部品であるヘッドレストサポート8にスピーカー3を取り付けることにより、従来のようにスピーカーを車両用シートに取り付けるための専用部品を必要としない。このため、部品点数を削減することができる。
また、ヘッドレストサポート8には、第1コネクタ31が設けられ、第1コネクタ31とスピーカー3とは配線32を介して電気的に接続されており、ブラケット7には、第2コネクタ71が設けられ、第2コネクタ71は、ヘッドレストサポート8をブラケット7に装着したときに、第1コネクタ31と嵌合可能な位置に配置されているので、ヘッドレストサポート8をブラケット7に装着するという簡単な作業により、ヘッドレストサポート8及びスピーカー3の取り付けと同時に、スピーカー3の電気的接続もできる。このため、スピーカーの取付作業と電気的接続作業とが別々である場合と比較して、作業工数を削減することができる。
更に、第1コネクタ31及び第2コネクタ71は、ステー41の可動領域より車両前方側にずらした位置に配置されているので、ステー41を第1コネクタ31及び第2コネクタ71と干渉させることなく摺動させることができる。
また、ヘッドレストサポート8には、スピーカー3を覆うためのスピーカーカバー83が備えられており、スピーカーカバー83は、車両用シート2の表面に露出した露出面83Bを有しており、露出面83Bは、車両用シート2の表皮の表面のうち露出面83Bに隣接するとともに、乗員の背もたれとなる部分の表皮52と略同一面上に位置しているので、スピーカーカバー83の表面が表皮52の表面から突出している場合と比較して、良好な着座感を確保できる。
尚、本発明においては、上記の具体的な実施例に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、上記実施例では、1つのヘッドレストサポートに1つのスピーカーを取り付ける例を示したが、これに限定されず、例えば、1つのヘッドレストサポートに2以上のスピーカーを取り付けるようにしてもよい。
また、上記実施例では、スピーカーカバー83を備えるようにし、その表面が車両用シート2の表皮のうち乗員の背中側に位置する表皮52の面に露出するように配置したが、これに限定されず、例えば、表皮52及びパッド53に埋設するように配置し、表皮52の面に露出しない形態としてもよい。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
乗用車、バス、トラック等の他、列車、汽車等の鉄道車両、建設車両、農業車両、産業車両などの車両用シートのスピーカー取付構造に関する技術として広く利用される。
1;スピーカー取付構造、2;車両用シート、3;スピーカー、31;第1コネクタ、31A;爪部、32;配線、33;ねじ、4;ヘッドレスト、41;ステー、5;シートバック、51;シートバックフレーム、52;表皮、53;パッド、6;シートクッション、61;シートクッションフレーム、7;ブラケット、7A;爪係合部、71;第2コネクタ、71A;爪部、72;第2コネクタ取付部、72A;爪係合部、73;配線、8;ヘッドレストサポート、8A;爪部、81;支持部、81A;挿入孔、82;スピーカー取付部、82A;爪係合部、83;スピーカーカバー、83A;爪部、84;第1コネクタ取付部、84A;爪係合部、84B;連通部。

Claims (4)

  1. 棒状のステーを備えるヘッドレスト、
    前記ステーを摺動可能に支持する支持部を備えるヘッドレストサポート、及び
    前記ヘッドレストサポートをシートバックフレームに固定するためのブラケット、を有する車両用シートと、
    スピーカーと、を備えた車両用シートのスピーカー取付構造であって、
    前記ヘッドレストサポートに、前記スピーカーが取り付けられていることを特徴とする車両用シートのスピーカー取付構造。
  2. 前記ヘッドレストサポートには、第1コネクタが設けられ、
    前記第1コネクタと前記スピーカーとは配線を介して電気的に接続されており、
    前記ブラケットには、第2コネクタが設けられ、
    前記第2コネクタは、前記ヘッドレストサポートを前記ブラケットに装着したときに、前記第1コネクタと嵌合可能な位置に配置されている請求項1記載の車両用シートのスピーカー取付構造。
  3. 前記第1コネクタ及び前記第2コネクタは、(1)前記ステーの可動領域より車両前方側にずらした位置に、(2)前記ステーの可動領域より車両後方側にずらした位置に、又は(3)前記ステーの可動領域より車両側方側にずらした位置に、配置されている請求項2記載の車両用シートのスピーカー取付構造。
  4. 前記ヘッドレストサポートには、前記スピーカーを覆うためのスピーカーカバーが備えられており、
    前記スピーカーカバーは、前記車両用シートの表面に露出した露出面を有しており、
    前記露出面は、前記車両用シートの表皮の表面のうち前記露出面に隣接するとともに、乗員の背もたれとなる部分と、略同一面上に位置している請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車両用シートのスピーカー取り付け構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107031472A (zh) * 2016-01-25 2017-08-11 福特全球技术公司 集成音响***

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