JP2011178147A - ラベル作成装置及びラベル作成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送距離のばらつきや印字位置のずれの生じない、高品質な印字ラベルの作成を行う。
【解決手段】光吸収性の黒マークPMを備えたタグテープ53等の搬送経路に向かって投光可能な投光器35Aと、受光した光量に対応した検出電圧値を出力可能な受光器35Bとを備えたマークセンサ35を有し、所定の初期白対応電圧値Vw0、初期黒対応電圧値Vb0、及び、1未満の数であるしきい係数を用いて、投光器35Aが消灯状態でかつ排出口4から外光Leが装置本体2の内部に侵入可能な所定の時期の受光器35Bの検出電圧値をV1としたときの補正しきい値Vr=V1+k(Vw0−V1)を算出し、投光器35Aの点灯状態における受光器35Bの検出電圧値が、当該補正しきい値Vrに達したことによって、黒マークPMの検出を行う。
【選択図】図11

Description

本発明は、ラベル用テープに印字を行い印字ラベルを作成する、印字ラベル作成装置及びラベル作成方法に関する。
従来、被印字材となるテープをロール状にテープカートリッジ内に収納し、ロールよりテープを繰り出しつつ所望の文字を印刷した後、これを切断手段で切断して印字ラベルを作成するラベル作成装置が既に提唱されている。
このようなラベル作成装置において、予めテープの搬送方向の所定位置に光吸収性の黒マークを印刷しておき、この黒マークを光学的に検出可能なマークセンサを備えることでテープの搬送方向に対する位置を検出する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。このような場合に使用される上記マークセンサは、一般的に投光器と受光器で構成される反射型センサであり、投光器からの投光による反射光を受光器で検出する。そして上記黒マークではそれ以外の部分に比べて反射光量が小さくなる挙動を利用して、マークセンサ上における当該黒マークの通過を検出する。
特開2007−76267号公報
しかしながら、ラベル作成装置において、上記マークセンサはその役割上、テープの排出口の近傍に配置される場合が多い。そのため、ユーザの使用態様によっては、例えば明るい室内や屋外で使用する等により、筐体の排出口から外光が筐体内に差し込み、上記光学的手法による黒マークの検出に影響を与える場合があり得る。これにより、テープの搬送方向に対する位置の検出精度が低下してしまい、搬送距離のばらつきや印字位置のずれが生じる結果、印字ラベルの品質を低下させる可能性があった。
本発明の目的は、搬送距離のばらつきや印字位置のずれの生じない、高品質な印字ラベルの作成を行うことのできるラベル作成装置及びラベル作成方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、排出口を備えた筐体と、前記筐体内に設けられ、光吸収性の位置決め用マークを備えたラベル用テープを前記排出口へ向かって搬送するための搬送手段と、前記搬送手段により搬送されるラベル用テープ又は前記ラベル用テープに貼り合わされる被印字テープに対し、所望の印字を行う印字手段と、前記搬送手段により搬送される前記ラベル用テープの搬送経路に向かって投光可能な投光手段と、受光した光量に対応した検出電圧値を出力可能な受光手段とを備え、前記筐体内に設けられた光学センサと、ラベル作成指示信号の入力にしたがって、前記投光手段を点灯させるように前記光学センサを制御する点灯制御手段と、前記受光手段による前記検出電圧に関して予め定められた所定の初期しきい値を記憶する初期値記憶手段と、前記投光手段が消灯状態でかつ前記排出口から外光が前記筐体の内部に侵入可能な所定の時期に発せられた補正指示信号にしたがって、前記初期値記憶手段に記憶された前記初期しきい値を用いて補正しきい値を算出するしきい値補正手段と、前記しきい値補正手段による前記補正しきい値の算出後の、前記投光手段の点灯状態における前記受光手段の前記検出電圧値が前記補正しきい値に到達したことによって、前記位置決め用マークの検出を行うマーク検出手段と、ラベル作成指示信号の入力にしたがって、搬送を開始するように前記搬送手段を制御するとともに、前記マーク検出手段の検出結果に基づき前記搬送手段の搬送動作を制御する、搬送制御手段と、前記マーク検出手段の検出結果に基づき、前記印字手段の印字動作を制御する印字制御手段とを有することを特徴とする。
本願第1発明のラベル作成装置では、搬送手段がラベル用テープを筐体の排出口へと搬送し、その搬送される途中のラベル用テープ又は被印字テープに対して印字手段が所望の印字を行い、これによって印字ラベルが作成される。ラベル用テープには光吸収性の位置決め用マークが設けられており、光学センサの投光手段からの投光による反射光が受光手段で検出されるとき、位置決め用マークではそれ以外の部分に比べて反射光量が小さくなる。このため、位置決め用マークに対し投光されたときは、光量に対応し受光手段から出力される検出電圧値が変化する(小さくなる、若しくは、大きくなる)。位置決め用マークにおけるこの挙動を利用して、マーク検出手段が位置決め用マークの検出を行い、この検出結果に基づいて搬送制御手段が搬送手段の搬送動作を制御するとともに印字制御手段が印字手段の印字動作を制御する。
ここで、上述の検出電圧値に基づく位置決め用マークの検出では、検出電圧と予め定められたしきい値との大小を比較することで、上記検出が行われる。本願第0発明においては、検出電圧値の範囲に対応した所定の初期しきい値が予め定められており、初期値記憶手段に記憶されている。
この場合、印字ラベル作成時において、搬送されるラベル用テープのうち位置決め用マーク以外の部位に投光された場合は検出電圧値が比較的大きくなる(又は比較的小さくなる)一方、位置決め用マークに投光された場合は検出電圧値が小さくなり(又は大きくなり)、すなわち所定の変動幅内で想定される大小変動となる。その変動の中で検出電圧値が上記初期しきい値に到達した場合に、そのことをもって位置決め用マークの検出を行うことができる。
ところで、ユーザの使用態様によっては、例えば明るい室内や屋外で使用する等により、筐体の排出口から外光が筐体内に差し込み、上記光学センサによる位置決め用マークの検出に影響を与える場合があり得る。本来であれば、前述のようにして、位置決め用マークの光吸収性の性質により受光手段での受光量が大きく減り検出電圧が大きく変化することで位置決め用マークが検出されるが、上記外光の侵入があると、位置決め用マークによる受光手段での受光量の変化挙動が外光によって緩和される。すなわち、上述の検出電圧の変化量が小さくなることで検出電圧の変動幅が小さくなり、その結果位置決め用マークに投光された場合でも受光量が上記初期しきい値へ到達せず、位置決め用マークの検出が困難となる可能性がある。
そこで、本願第1発明においては、しきい値補正手段が、補正指示信号に基づき、上記外光による影響を考慮した、初期しきい値に対する補正を行う。すなわち、投光手段が消灯状態で排出口から外光が侵入可能な所定の時期に、補正しきい値が算出される。この結果、上記した変動幅よりも狭いことが想定される外光侵入時の変動幅に対応し、補正しきい値を新たに設定することができる。これにより、位置決め用マークに投光された場合の受光量に対応した電圧値を当該補正しきい値よりも小さく(又は大きく)することができ、確実に位置決め用マークを検出することができる。
したがって、上記外光の侵入による検出電圧の挙動に関係なく、位置決め用マークの検出を高精度に行うことができる。この結果、ユーザの使用態様にかかわらず搬送制御や印字制御を高精度に行えるので、搬送距離のばらつきや印字位置のずれの生じない、高品質な印字ラベルの作成を行うことができる。
第2発明は、上記第1発明において、前記初期値記憶手段は、前記受光手段による前記検出電圧値の範囲に対応して予め定められた所定の初期白対応電圧値Vw0及び初期黒対応電圧値Vb0と、kを1未満の数として前記検出電圧に関して予め定められた前記所定の初期しきい値Vb0+k(Vw0−Vb0)と、を記憶し、前記しきい値補正手段は、前記補正指示信号にしたがって、前記初期値記憶手段に記憶された電圧値に基づいて、当該補正指示信号が発せられたときの前記受光手段の前記検出電圧値をV1としたときの、前記補正しきい値V1+k(Vw0−V1)を算出し、前記マーク検出手段は、前記しきい値補正手段による前記補正しきい値V1+k(Vw0−V1)の算出後の、前記投光手段の点灯状態における前記受光手段の前記検出電圧値が、前記補正しきい値V1+k(Vw0−V1)に到達したことによって、前記位置決め用マークの検出を行うことを有することを特徴とする。
本願第2発明のラベル作成装置では、上述した、検出電圧値に基づく位置決め用マークの検出を行うために、例えば、検出電圧値の範囲に対応した所定の初期白対応電圧値Vw0及び初期黒対応電圧値Vb0と、所定の初期しきい値Vb0+k(Vw0−Vb0)(但しkは1未満の数)とが予め定められており、初期値記憶手段に記憶されている。この例では、初期しきい値は、想定される電圧値の変動幅Vb0〜Vw0に対応した、Vb0とVw0との間の値である(VboとVw0の大小関係は、Vb0<Vw0の場合とVw0<Vb0の場合との両方がありうる)。なお、初期白対応電圧値Vw0としては、例えば所定の光反射性の部材に対し投光手段が投光し受光手段が受光したときの電圧値を用いることができる。また、初期黒対応電圧値Vb0としては、後述の外光が侵入していない状態で、例えば所定の光吸収性の位置決め用マークに対し投光手段が投光し受光手段が受光したときの電圧値を用いることができる。なお、上記kの値を記憶させておくことで、上記の初期黒対応電圧値Vb0や、初期しきい値Vb0+k(Vw0−Vb0)を使用しないようにすることもできる。
この場合、印字ラベル作成時において、搬送されるラベル用テープのうち位置決め用マーク以外の部位に投光された場合は検出電圧値が比較的大きくなる(又は比較的小さくなる)一方、位置決め用マークに投光された場合は検出電圧値が小さくなり(又は大きくなり)、すなわち上記変動幅Vb0〜Vw0内で想定される大小変動となる。その変動の中で検出電圧値が上記初期しきい値Vb0+k(Vw0−Vb0)に到達した場合に、そのことをもって位置決め用マークの検出を行うことができる。
ところで、ユーザの使用態様によっては、例えば明るい室内や屋外で使用する等により、筐体の排出口から外光が筐体内に差し込み、上記光学センサによる位置決め用マークの検出に影響を与える場合があり得る。本来であれば、前述のようにして、位置決め用マークの光吸収性の性質により受光手段での受光量が大きく減り検出電圧が大きく変化することで位置決め用マークが検出されるが、上記外光の侵入があると、位置決め用マークによる受光手段での受光量の変化挙動が外光によって緩和される。すなわち、上述の検出電圧の変化量が小さくなることで検出電圧の変動幅が小さくなり、その結果位置決め用マークに投光された場合でも受光量が上記初期しきい値Vb0+k(Vw0−Vb0)へ到達せず、位置決め用マークの検出が困難となる可能性がある。
そこで、本願第2発明においては、しきい値補正手段が、補正指示信号に基づき、上記外光による影響を考慮した、初期しきい値Vb0+k(Vw0−Vb0)に対する補正を行う。すなわち、投光手段が消灯状態で排出口から外光が侵入可能な所定の時期における受光手段の検出電圧値V1に対応させて、補正しきい値V1+k(Vw0−V1)が算出される。この補正しきい値は、検出電圧値V1と上記初期白対応電圧値Vw0との間の値となる。この結果、上記した変動幅Vb0〜Vw0よりも狭いことが想定される外光侵入時の変動幅V1〜Vw0に対応し、補正しきい値を新たに設定することができる。これにより、位置決め用マークに投光された場合の受光量に対応した電圧値を当該補正しきい値V1+k(Vw0−V1)よりも小さく(又は大きく)することができ、確実に位置決め用マークを検出することができる。
また、本願第2発明では、補正前の初期しきい値の設定が、受光量の変動幅Vb0〜Vw0に対応したVb0+k(Vw0−Vb0)であったのに対応して、補正しきい値を、受光量の変動幅V1〜Vw0に対応しつつ同じ割合のkを用いたV1+k(Vw0−V1)としている。これにより、上記のように電圧値の変動幅がVb0〜Vw0から外光侵入時にV1〜Vw0へと変わった場合でも、ラベル用テープの搬送位置との検出電圧値の変動挙動との対応付けは同等とすることができる。例えば、テープ搬送にしたがって位置決め用マークの一部に投光が開始されることにより検出電圧値が下がり始める(又は上がり始める)テープ搬送位置や、位置決め用マークの全部に投光され検出電圧値が最小値(又は最大値)となるテープ搬送位置は、上記変動幅の変化に関係なく同じである。同様に、外光非侵入時において、検出電圧値が、上記変動幅Vb0〜Vw0のk倍に対応した初期しきい値Vb0+k(Vw0−Vb0)に到達するテープ搬送位置と、外光侵入時において、検出電圧値が、上記変動幅V1〜Vw0のk倍に対応した補正しきい値V1+k(Vw0−V1)に到達するテープ搬送位置は、上記変動幅の変化に関係なく同じとなる。したがって、上記外光の侵入による検出電圧の挙動に関係なく、位置決め用マークの検出を高精度に行うことができる。この結果、ユーザの使用態様にかかわらず搬送制御や印字制御を高精度に行えるので、搬送距離のばらつきや印字位置のずれの生じない、高品質な印字ラベルの作成を行うことができる。
第3発明は、上記第2発明において、前記所定の時期として、前記ラベル作成指示信号の入力後、前記搬送制御手段の制御により前記搬送手段が搬送を開始するより前で、前記点灯制御手段の制御により前記投光手段が点灯するより前に、前記補正指示信号を出力する、第1補正指示手段をさらに有し、前記しきい値補正手段は、前記第1補正指示手段より入力された前記補正指示信号にしたがって、前記検出電圧値V1に基づき、前記補正しきい値V1+k(Vw0−V1)を算出することを特徴とする。
これにより、ユーザが印字ラベルの作成を指示したときに、事前にしきい値の補正を行ってから、搬送や印字を開始することができる。この結果、高品質の印字ラベルを確実に作成することができる。
第4発明は、上記第2発明において、前記ラベル作成指示信号の入力後、前記搬送制御手段の制御により前記搬送手段が搬送を開始するとともに、前記点灯制御手段の制御により前記投光手段が点灯した状態での、前記受光手段の検出電圧値Vが、予め定めたテープしきい値Vtに到達したことによって、前記ラベル用テープの先端の通過検出を行うテープ検出手段と、前記テープ検出手段が前記ラベル用テープの先端の通過を検出した場合に、前記投光手段を消灯する消灯制御手段と、前記所定の時期として、前記消灯制御手段の制御により前記投光手段が消灯した後に、前記補正指示信号を出力する、第2補正指示手段とをさらに有し、前記しきい値補正手段は、前記第2補正指示手段より入力された前記補正指示信号にしたがって、前記検出電圧値V1に基づき、前記補正しきい値V1+k(Vw0−V1)を算出することを特徴とする。
本願第4発明では、ユーザが印字ラベルの作成を指示したときに、まず、テープ検出手段がラベル用テープの先端検出を行う。これにより、前回にユーザが印字ラベルを作成した後、何らかの原因によりラベル用テープの搬送位置が(事前に想定してある搬送位置に対して)ずれていたとしても、上記先端検出を位置決めの基準とすることで、上記ずれの影響のない高精度な搬送制御や印字制御を行うことができる。そして、本願第4発明では、上記先端検出の後、さらにしきい値の補正を行ってから、印字ラベル作成のための搬送や印字を開始するので、高品質の印字ラベルを確実に作成することができる。
上記目的を達成するために、本願第5発明は、光吸収性の位置決め用マークを備えたラベル用テープ又は前記ラベル用テープに貼り合わされる被印字テープを用いて印字ラベルを作成するラベル作成方法であって、ラベル作成指示信号の入力後、補正指示信号を出力する、第1補正指示手順と、前記第1補正指示手順で前記補正指示信号が出力された後、受光した光量に対応した検出電圧値を入力する、第1受光開始手順と、前記第1補正指示手順で前記補正指示信号が出力された後の前記検出電圧値をV1、予め定められた所定の初期白対応電圧値をVw0、初期黒対応電圧値をVb0、1未満の数kを用いて予め定められた所定の初期しきい値をVb0+k(Vw0−Vb0)、としたとき、補正しきい値V1+k(Vw0−V1)を算出する第1しきい値補正手順と、前記しきい値補正手順で前記補正しきい値V1+k(Vw0−V1)が算出された後、前記ラベル用テープの搬送経路に向かう投光を開始する第1投光開始手順と、前記第1投光開始手順により前記投光が開始された後、前記検出電圧値が、前記補正しきい値V1+k(Vw0−V1)に到達したことによって、前記位置決め用マークの検出を行う第1マーク検出手順と、前記第1マーク検出手順での検出結果に基づき、前記ラベル用テープの搬送、及び、前記ラベル用テープ又は前記被印字テープへの印字、を制御する第1搬送・印字制御手順とを有することを特徴とする。
本願第5発明のラベル作成方法では、ユーザが印字ラベルの作成を指示したときに、事前にしきい値の補正を行ってから、搬送や印字を開始する。すなわち、第1補正指示手順で出力された補正指示信号に基づき、第1しきい値補正手順で、上記外光による影響を考慮した、補正しきい値V1+k(Vw0−V1)が算出される。これにより、変動幅Vb0〜Vw0よりも狭いことが想定される外光侵入時の変動幅V1〜Vw0に対応した補正しきい値V1+k(Vw0−V1)を新たに設定し、位置決め用マークに投光された場合の受光量に対応した電圧値を当該補正しきい値V1+k(Vw0−V1)よりも小さく(又は大きく)して、第1マーク検出手順で確実に位置決め用マークを検出することができる。
また、前述と同様、検出電圧値の変動幅がVb0〜Vw0から外光侵入時にV1〜Vw0へと変わった場合でも、ラベル用テープの搬送位置との検出電圧値の変動挙動との対応付けを同等とし、上記外光の侵入の有無に関係なく位置決め用マークの検出を高精度に行うことができる。この結果、ユーザの使用態様にかかわらず第1搬送・印字制御手順での搬送制御や印字制御を高精度に行えるので、搬送距離のばらつきや印字位置のずれの生じない、高品質な印字ラベルの作成を行うことができる。
上記目的を達成するために、第6発明は、光吸収性の位置決め用マークを備えたラベル用テープ又は前記ラベル用テープに貼り合わされる被印字テープを用いて印字ラベルを作成するラベル作成方法であって、ラベル作成指示信号の入力後、前記ラベル用テープの搬送を開始する搬送開始手順と、前記ラベル作成指示信号の入力後、前記ラベル用テープの搬送経路に向かう投光を開始する第2投光開始手順と、前記第2投光開始手順で投光が開始された後、受光した光量に対応した検出電圧値を入力する、第2受光開始手順と、前記第2受光開始手順で受光が開始された後の前記検出電圧値が、予め定めたテープしきい値Vtに到達したことによって、前記ラベル用テープの先端の通過検出を行うテープ検出手順と、前記テープ検出手順で前記ラベル用テープの先端の通過を検出した後、前記第2投光開始手順で開始した投光を停止して消灯する投光停止手順と、前記投光停止手順で前記消灯が行われた後、補正指示信号を出力する、第2補正指示手順と、前記第2補正指示手順で前記補正指示信号が出力された後の前記投光が停止した状態での前記検出電圧値をV1、予め定められた所定の初期白対応電圧値をVw0、初期黒対応電圧値をVb0、1未満の数kを用いて予め定められた所定の初期しきい値をVb0+k(Vw0−Vb0)、としたとき、補正しきい値V1+k(Vw0−V1)を算出する第2しきい値補正手順と、前記第2しきい値補正手順による前記補正しきい値V1+k(Vw0−V1)の算出後、前記ラベル用テープの搬送経路に向かう投光を再開する第3投光開始手順と、前記第3投光開始手順で投光が再開された後、受光した光量に対応した検出電圧値を入力する、第3受光開始手順と、前記第3受光開始手順で出力される前記検出電圧値が、前記補正しきい値V1+k(Vw0−V1)に到達したことによって、前記位置決め用マークの検出を行う第2マーク検出手順と、前記第2マーク検出手順での検出結果に基づき、前記ラベル用テープの搬送、及び、前記ラベル用テープ又は前記被印字テープへの印字、を制御する第2搬送・印字制御手順とを有することを特徴とする。
本願第6発明のラベル作成方法では、ユーザが印字ラベルの作成を指示したときに、搬送開始手順でのラベル用テープの搬送開始と、第2投光開始手順及び第2受光開始手順での投光・受光開始との後、テープ検出手順でラベル用テープの先端検出を行う。これにより、前回にユーザが印字ラベルを作成した後、何らかの原因によりラベル用テープの搬送位置がずれていたとしても、上記先端検出を位置決めの基準とすることで、上記ずれの影響のない高精度な搬送制御や印字制御を行うことができる。
そして、上記先端検出の後、投光停止手順で投光を停止して事前にしきい値の補正を行った後、搬送や印字を開始する。すなわち、投光停止後の第2補正指示手順で出力された補正指示信号に基づき、第2しきい値補正手順で、上記外光による影響を考慮した、補正しきい値V1+k(Vw0−V1)が算出される。これにより、変動幅Vb0〜Vw0よりも狭いことが想定される外光侵入時の変動幅V1〜Vw0に対応した補正しきい値V1+k(Vw0−V1)を新たに設定し、第3投光開始手順で再開された投光の位置決め用マークによる反射光が第3受光開始手順後に受光されるときの受光量に対応した電圧値を、当該補正しきい値V1+k(Vw0−V1)よりも小さく(又は大きく)して、第2マーク検出手順で確実に位置決め用マークを検出することができる。
また、前述と同様、検出電圧値の変動幅がVb0〜Vw0から外光侵入時にV1〜Vw0へと変わった場合でも、ラベル用テープの搬送位置との検出電圧値の変動挙動との対応付けを同等とし、上記外光の侵入の有無に関係なく位置決め用マークの検出を高精度に行うことができる。この結果、ユーザの使用態様にかかわらず第2搬送・印字制御手順での搬送制御や印字制御を高精度に行えるので、搬送距離のばらつきや印字位置のずれの生じない、高品質な印字ラベルの作成を行うことができる。
本発明によれば、搬送距離のばらつきや印字位置のずれの生じない、高品質な印字ラベルを作成することができる。
本発明の一実施の形態のタグラベル作成装置を備えた印字ラベル作成システムの全体構成を表すシステム構成図である。 タグラベル作成装置の開閉蓋を開いた状態で装置本体の内部のカートリッジホルダ及びそれに装着させるカートリッジの外観構成を表す斜視図である。 カートリッジを装着した状態のカートリッジホルダの周辺部分を、カートリッジとともに示す図である。 タグラベル作成装置の機能的構成を表す機能ブロック図である。 マークセンサの回路構成を表す図である。 タグテープの構成を概念的に表す説明図である。 タグラベルの外観の一例を表す上面図及び下面図である。 図7(a)中VIIIA−VIIIA′断面による横断面図を90°回転させて示す図、及び、図7(a)中VIIIB−VIIIB′断面による横断面図を90°回転させて示す図である。 無線タグ回路素子の機能的構成を表す機能ブロック図である。 タグラベルを作成する行程の各段階におけるマークセンサとタグテープ等との配置関係を示す図である。 マークセンサが黒マークを検出する前後における検出電圧値の変化を、投光器の投光範囲と黒マークとの配置関係の模式図とともに示すタイムチャートである。 タグラベル作成装置のCPUによって実行される制御内容を表すフローチャートである。 ステップS200の詳細手順を表すフローチャートである。 マークセンサの変形例の回路構成を表す図である。 マークセンサの変形例を用いた場合に黒マークを検出する前後における検出電圧値の変化を示すタイムチャートである。 タグテープの先端通過検出後に補正を行う変形例において、マークセンサがタグテープ等の先端を検出する前後における検出電圧値Vの変化を示すタイムチャートである。 タグラベル作成装置のCPUによって実行される制御内容を表すフローチャートである。 ステップS200Aの詳細手順を表すフローチャートである。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、本発明を無線タグラベルの作成システムに適用した場合の実施形態である。
図1を用いて、本実施形態のラベル作成装置を備えたタグラベル作成システムの全体構成を説明する。
図1において、タグラベル作成システムTSは、タグラベル作成装置1(印字ラベル作成装置)と、操作端末100とを有している。
タグラベル作成装置1は設置面Hに配置されており、装置本体2(筐体)を有している。装置本体2の前面部には、テープ排出口4(排出口)が設けられている。テープ排出口4は、装置本体2内で作成された印字済みタグラベル用テープ28を装置本体2外へ排出する。装置本体2の左側面部には、開閉蓋3が設けられている。開閉蓋3は、開閉可能(又は着脱可能としてもよい)に形成されており、カートリッジホルダ8(後述の図2参照)を覆うように構成されている。
操作端末100は、各種表示を行う表示部101と、各種操作を行うための操作部102とを有している。
また、タグラベル作成装置1及び操作端末100は、ケーブル5(例えばUSBケーブル等。無線でもよい)を介して互いに情報送受信可能に接続されている。
図2を用いて、タグラベル作成装置1のカートリッジホルダ8及びカートリッジの外観構成を説明する。なお、この図2では、図示の煩雑を避けるため、図1中左側方に開いた状態の開閉蓋3の図示は省略している。
図2において、タグラベル作成装置1の装置本体2内部には、カートリッジホルダ8と、印字ヘッド9(印字手段)と、放熱板9Aと、テープ送りローラ駆動軸14(搬送手段)と、リボン巻取りローラ駆動軸15とが設けられている。
カートリッジホルダ8は、カートリッジ21を着脱可能に構成されている。
印字ヘッド9は、被印字テープであるカバーフィルム51(後述の図3参照)に対し所望の印字を行う。
テープ送りローラ駆動軸14及びリボン巻取りローラ駆動軸15は、タグテープ53(後述の図3参照)、カバーフィルム51、印字済みタグラベル用テープ28、及び使用済みのインクリボン52(後述の図3参照)の搬送駆動力をそれぞれ与えるものであり、互いに連動して回転駆動される。
一方、カートリッジ21は、全体が略直方体形状に形成された箱体であり、その一部には表裏両面を貫通するヘッド挿通開口22が形成されている。
図3を用いて、カートリッジ21及びカートリッジホルダ8の周辺部分を説明する。なお、この図3は、図1に示す構造において、開閉蓋3を取り除いて矢印A方向から見た矢視図に相当している。
図3において、カートリッジ21は、カートリッジホルダ8に着脱可能に収納(装着)されている。また、カートリッジ21は、タグテープロール38と、カバーフィルムロール39と、リボン供給側ロール37と、リボン巻取りローラ42と、テープ送りローラ63とを有している。
タグテープロール38は、タグテープ用スプール56の周りに、タグテープ53を巻回している。
タグテープ53(ラベル用テープ)は、複数層(この例では4層)の積層構造を備えている(図3中部分拡大図参照)。すなわち、内側に巻かれる側(図3中左側)よりその反対側(図3中右側)へ向かって、適宜の粘着剤からなり後述のカバーフィルム51を貼り合わせるための粘着剤層53a、例えばPET(ポリエチレンテレフタラート)等からなるテープ基材層53b、適宜の粘着剤からなる粘着剤層53c、剥離紙53dの順序で積層され構成されている。
剥離紙53dは、最終的に完成したタグラベルT(印字ラベル。後述の図7等参照)が所定の物品等の貼り付け対象物に貼り付けられる際に、これを剥がすことで粘着剤層53cにより当該貼り付け対象物に接着できるようにしたものである。
テープ基材層53bの裏側(図3中右側)には、情報の送受信を行うタグアンテナ151が一体的に設けられている。また、このタグアンテナ151に接続するように、情報を記憶するIC回路部150が形成されている。これらIC回路部150及びタグアンテナ151によって無線タグ回路素子Toが構成されている。
剥離紙53dの裏面(=タグテープ53の一方側の面。図3中右側)には、光吸収性の黒マークPM(位置決め用マーク)が、印刷により設けられている。
カバーフィルムロール39は、カバーフィルム用スプール54の周りに、上記タグテープ53と略同じ幅であるカバーフィルム51を巻回している。
リボン供給側ロール37は、印字用のインクリボン52(但し被印字媒体が感熱テープの場合は不要)を繰り出すロールであり、リボン供給側スプール55の周りに、インクリボン52を巻回している。
なお、上記タグテープ用スプール56、上記カバーフィルム用スプール54、及び上記リボン供給側スプール55は、カートリッジ21の底面に立設されたボス60、ボス58、及びボス59に対し、それぞれ回転可能に嵌挿され収納されている。
リボン巻取りローラ42は、リボン巻取りスプール61を備えている。このリボン巻取りローラ42が、カートリッジホルダ8側の上記リボン巻取りローラ駆動軸15により駆動されることで、印字済み(使用済み)のインクリボン52を巻取り、リボン巻取りスプール61に巻回する。
テープ送りローラ63は、カートリッジホルダ8側の上記テープ送りローラ駆動軸14により駆動されることで、上記タグテープ53と上記カバーフィルム51とを押圧し接着させ印字済みタグラベル用テープ28としつつ(=テープ圧着ローラとしても機能する)、図3中矢印ア、イ、ウで示す方向にテープ送りを行う。
なお、上記リボン巻取りローラ42及びテープ送りローラ63は、それぞれカートリッジ21外に設けた例えばパルスモータであるテープ送りモータ32(後述の図4参照)の駆動力が、図示しないギヤ機構を介し上記リボン巻取りローラ駆動軸15及びテープ送りローラ駆動軸14に伝達されることによって、連動して回転駆動される。
一方、カートリッジホルダ8には、上記印字ヘッド9と、上記放熱板9Aと、上記リボン巻取りローラ駆動軸15と、上記テープ送りローラ駆動軸14と、ローラホルダ26とが設けられている。
印字ヘッド9は、多数の発熱素子を備えており、カバーフィルムロール39から繰り出されたカバーフィルム51の所定の印字領域(図示せず)に所望の印字を行う。
テープ送りローラ駆動軸14は、テープ送りローラ63を駆動させることにより、タグテープロール38より供給されるタグテープ53、カバーフィルムロール39より供給されるカバーフィルム51、及び印字済みタグラベル用テープ28を、搬送経路(図中矢印ア、イ、ウを参照)に沿ってテープ排出口4へ向って搬送する。なお、以下適宜、タグテープ53、カバーフィルム51、及び印字済みタグラベル用テープ28を省略して「タグテープ53等」と称する。
ローラホルダ26は、支持軸29により回動可能に枢支され、切換機構により印字位置とリリース位置に切換可能とされている。このローラホルダ26には、プラテンローラ10及びテープ圧接ローラ11が回転可能に配設されている。そして、ローラホルダ26が上記印字位置に切り換えられたときに、それらプラテンローラ10及びテープ圧接ローラ11が上記印字ヘッド9及びテープ送りローラ63に対し圧着されるようになっている。
さらに、タグラベル作成装置1には、カートリッジ21のラベル用テープ排出口27に隣接して(この例でははさみ式の)カッタユニット30が配設されている。このカッタユニット30は、可動刃30A及び固定刃30Bから構成されている。そして、可動刃30Aがソレノイド34(後述の図4参照)によって固定刃30Bに対して作動して、上記印字ヘッド9による印字が終了した印字済みタグラベル用テープ28を所定の長さに切断し、タグラベルTを生成する。
また、テープ排出口4は、上記カッタユニット30による切断後のタグラベルT(又は切断前の印字済みタグラベル用テープ28)の排出方向が、タグラベル作成装置1の設置面Hに沿って略水平方向となるように構成されている。
また、本実施形態の例では、上記カッタユニット30とテープ排出口4との間、すなわち、カッタユニット30よりテープ搬送方向下流側(図中右側)のテープ排出口4に向う搬送経路には、マークセンサ35が設けられている。
マークセンサ35は、例えば公知の反射型センサ等、光学的手法を用いた光学センサである。すなわち、マークセンサ35は、投光器35A(投光手段)及び受光器35B(受光手段)を備えている。投光器35Aは、タグテープ53等に向けて投光する。受光器35Bは、上記投光器35Aから発せられ、上記タグテープ53等から反射された反射光を受光し、受光した光量に対応する電圧を出力する(マークセンサ35の詳細な構成については後に図5を参照して説明する)。
上記構成において、カートリッジ21がカートリッジホルダ8に装着された後、上記テープ送りモータ32の駆動力によってリボン巻取りローラ駆動軸15及びテープ送りローラ駆動軸14がそれぞれ同期して回転駆動される。テープ送りローラ駆動軸14の駆動に伴いテープ送りローラ63、プラテンローラ10、及びテープ圧接ローラ11が回転し、タグテープロール38からタグテープ53が繰り出され、上述のようにテープ送りローラ63へ供給される。一方、カバーフィルムロール39からはカバーフィルム51が繰り出されるとともに、印字ヘッド駆動回路31(後述の図4参照)により印字ヘッド9の複数の発熱素子が通電される。このとき、インクリボン52が、印字ヘッド9に押圧されることで当該カバーフィルム51の裏面に接触させられる。この結果、カバーフィルム51の裏面の所定の印字領域に、所望の印字(鏡像印字)がなされる。そして、タグテープ53と上記印字が終了したカバーフィルム51とがテープ送りローラ63及びテープ圧接ローラ11により接着され、一体化されて、印字済みタグラベル用テープ28として形成される。形成された印字済みタグラベル用テープ28は、上記ラベル用テープ排出口27より、カートリッジ21外へと搬出される。そして、カッタユニット30によって印字済みタグラベル用テープ28が切断され、所望の印字がされたタグラベルTが生成される。
図4を用いて、タグラベル作成装置1の機能的構成を説明する。
図4において、タグラベル作成装置1の制御基板(図示せず)上には、制御回路40が配置されている。制御回路40には、CPU44が設けられており、このCPU44に、データバス42を介し、入出力インターフェース41、ROM46、EEPROM47(初期値記憶手段)、RAM48、及び通信用インターフェース43が接続されている。なお、EEPROM47に代え、フラッシュメモリ等を用いてもよい。
ROM46には、印字駆動制御プログラム、切断駆動制御プログラム等、制御上必要な各種のプログラムが格納されている。印字駆動制御プログラムは、後述の印字バッファ48Bのデータを読み出して上記印字ヘッド9や後述のテープ送りモータ32を駆動するためのプログラムである。切断駆動制御プログラムは、印字が終了した場合に印字済みタグラベル用テープ28を切断位置までテープ送りモータ32を駆動して搬送し、後述のソレノイド34を駆動して印字済みタグラベル用テープ28を切断するためのプログラムである。CPU44は、このようなROM46に記憶されている各種プログラムに基づいて各種の演算及び処理を行う。
また、CPU44は、その内部に、補正指示部44aと、補正処理部44bとを有している。詳細を後述するように、補正指示部44aは、上記投光器35Aが消灯状態でかつ排出口4から外光が装置本体2の内部に侵入可能な所定の時期に、上記補正処理部44bに補正指示信号を発する。また、補正処理部44bは、上記補正指示部44aから補正指示信号を入力された際に上記EEPROM47に予め記憶されている所定の固有設定値(後述)と、当該補正指示信号が発せられたときに上記受光器35Bが検出する検出電圧値V1(後述)とを用いて補正しきい値Vr(後述)を算出する。このようにしてCPU44は、各種の演算及び処理を行ううちで、特に補正しきい値Vrの演算に関する処理を、これら補正指示部44aと補正処理部44bとの連携により行う。
RAM48は、CPU44により演算された各種の演算結果等を一時的に記憶する。このRAM48には、テキストメモリ48A、印字バッファ48B、ワークメモリ48C等が設けられている。テキストメモリ48Aは、印字用データを格納する。印字バッファ48Bは、ドットパターンデータを格納する。ワークメモリ48Cは、各種演算データ等を格納する。
通信用インターフェース43は、例えばUSB(Universal Serial Bus)等から構成され、操作端末100との間でケーブル5を介して情報通信(例えばシリアル通信等)を行う。
入出力インターフェース41には、印字ヘッド駆動回路31と、テープ送りモータ駆動回路33と、ソレノイド駆動回路36と、カートリッジセンサ7と、上記マークセンサ35とが接続されている。
印字ヘッド駆動回路31は、印字ヘッド9を駆動する。
テープ送りモータ駆動回路33は、テープ送りモータ32を駆動することにより、前述のテープ送りローラ駆動軸14及びリボン巻取りローラ駆動軸15を駆動し、タグテープ53等の搬送を行う。
ソレノイド駆動回路36は、可動刃30Aを駆動して切断動作を行わせるソレノイド34を駆動する。
また、上記印字ヘッド駆動回路31、印字ヘッド9、テープ送りモータ駆動回路33、テープ送りモータ32、テープ送りローラ駆動軸14、リボン巻取りローラ駆動軸15、ソレノイド駆動回路36、ソレノイド34、及び可動刃30A等により、切断後の印字済みタグラベル用テープ28を用いてタグラベルTを連続的に作成可能な、サーマル印刷機構6が構成されている。
カートリッジセンサ7は、例えばカートリッジホルダ8に設けられている。そして、カートリッジセンサ7は、カートリッジ21のカートリッジホルダ8への装着時に、カートリッジ21に形成された被検出部(図示せず)を検出することで、カートリッジ21の種類を検出する。
マークセンサ35は、前述したように、反射光の反射挙動に基づき、上記黒マークPMを検出する。なお、このマークセンサ35は、上記CPU44の制御により上記投光器35Aの点灯と消灯とが切り替え可能である。CPU44は、上記受光器35Bが受光する反射光に対応して上記受光器35Bから出力される電圧値、すなわち検出電圧値Vに基づき、上記剥離紙53dの黒マークPMを検出する(詳細は後述する)。
図4に示す制御回路40を核とする制御系において、操作端末100からケーブル5を介して、印字データが入力された場合、その印字データがテキストメモリ48Aに記憶される。その記憶された印字用データは再び読み出され、制御回路40の変換機能により所定の変換がされることで、ドットパターンデータが生成され、印字バッファ48Bに記憶される。そして、印字ヘッド9が印字ヘッド駆動回路31を介して駆動され、上記各発熱素子が1ライン分の印字ドットに対応して選択的に発熱駆動されて印字バッファ48Bに記憶されたドットパターンデータの印字を行う。また、これと同期してテープ送りモータ32がテープ送りモータ駆動回路33を介してタグテープ53等の搬送制御を行い、最終的にタグラベルTを作成する。
図5を用いて、マークセンサ35の回路構成を詳細に説明する。この図5において、マークセンサ35は上述した投光器35Aと受光器35Bの他に、スイッチSW及びバイアス抵抗Rを有している。この例の投光器35Aは発光ダイオードで構成されており、そのアノード端子71が電源(電源電圧Vcc)に接続され、カソード端子72がスイッチSWを介して接地されている。また、この例の受光器35Bはフォトトランジスタで構成されており、そのコレクタ端子73が電源に接続され、エミッタ端子74が検出電圧値Vを出力する出力端子であるとともにバイアス抵抗Rを介して接地されている。機構的な配置として、この例では、タグテープ53等の搬送方向に沿って投光器35A、受光器35Bの順に並んで配置されている。
このような構成のマークセンサ35において、上記入出力インターフェース41を介した上記CPU44の制御によりスイッチSWの接続と遮断が行われ、投光器35Aの点灯と消灯の切り替えが制御される。そして、受光器35Bは、上記投光器35Aが点灯した際のタグテープ53等を介した反射光Lrと併せて、装置本体2外から侵入した後述する外光Leを受光し、それらの総受光量に応じたレベルの検出電圧値Vを出力する。この例では、受光器35Bを構成するフォトトランジスタがエミッタ側でバイアスされていることにより、上記総受光量が大きくなるほど高いレベルの検出電圧値Vを出力する(後述の図11参照)。
次に図6を用いて、タグテープ53の構成を概念的に説明する。図6は、タグテープ53の搬送方向の途中部分を示している。
この図6において、タグテープ53には、その搬送方向に沿って、所定数(例えば40個)の上記無線タグ回路素子Toが所定の固定ピッチPt(例えば10cm間隔)で配置されている。また、タグテープ53の剥離紙53dの裏面(図6中手前側)には、上記無線タグ回路素子Toの配置位置に対応して、上記黒マークPMがタグテープ53のテープ幅方向に沿って、上記無線タグ回路素子Toの配置間隔と同等の固定ピッチPtで印刷されている。
また、タグテープ53において、上記カッタユニット30により切断される予定切断線Lcもまた上記無線タグ回路素子Toの配置間隔と同等の固定ピッチPtで配置されることになり、本実施形態の例では各予定切断線Lcは上記黒マークPMから所定の距離dでテープ搬送方向の下流側に離間する位置となる。
図7(a)、図7(b)、図8(a)、及び図8(b)を用いて、前述のようにして作成されたタグラベルTの外観の一例を説明する。
これら図7(a)、図7(b)、図8(a)、及び図8(b)において、タグラベルTは、前述の図3に示したタグテープ53にカバーフィルム51が加わった5層構造となっている。すなわち、表面(図8(a)及び図8(b)中上側)よりその反対側(図8(a)及び図8(b)中下側)へ向かって、カバーフィルム51、粘着剤層53a、テープ基材層53b、粘着剤層53c、剥離紙53dの順序で積層され構成されている。
また、前述したようにテープ基材層53bの裏側(図8(a)及び図8(b)中下側)には、IC回路部150及びタグアンテナ151を備える無線タグ回路素子Toが設けられている。剥離紙53dの裏面には、テープ幅方向に沿って黒マークPMが印刷されている。なおこの例において、上記剥離紙53dは、十分高い反射率で光を反射可能な色又は材質となっている。
また、カバーフィルム51の裏面には、印字R(この例では「RF−ID」の文字)が鏡像印字により印刷されている。
なお、この例では、タグアンテナ151がいわゆるダイポールアンテナである場合を示しているが、これに限られず、タグアンテナ151をいわゆるループアンテナで構成してもよい。
図9を用いて、無線タグ回路素子Toの機能的構成を説明する。
図9において、IC回路部150は、整流部152と、電源部153と、クロック抽出部154と、メモリ部155と、変復調部156と、制御部157とを備えている。
整流部152は、タグアンテナ151により受信された質問波を整流する。電源部153は、整流部152により整流された質問波のエネルギを蓄積し、そのエネルギを、無線タグ回路素子Toの駆動電源とする。クロック抽出部154は、タグアンテナ151により受信された質問波からクロック信号を抽出して制御部157に供給する。メモリ部155は、所定の情報信号を記憶する。
変復調部156は、タグアンテナ151により受信された、周知の情報読み取り手段(図示せず)からの質問波を復調する。変復調部156はまた、制御部157からの返信信号を変調し、タグアンテナ151より応答波、すなわちタグ識別情報を含む信号として、送信する。
制御部157は、上記メモリ部155、クロック抽出部154、及び変復調部156等を介し、無線タグ回路素子Toの作動を制御する。また、制御部157は、変復調部156により復調された受信信号を解釈し、メモリ部155において記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成する。そして制御部157は、157は、当該返信信号をタグアンテナ151を介し送信する。
次に、本実施形態の要部である、タグラベルTの作成行程における、マークセンサ35とタグテープ53等との位置関係、及び、マークセンサ35の発光・受光挙動を、図10を用いて説明する。
まず、タグラベルTの作成動作を開始する前には、図10(a)に示すように、タグテープ53等の先端がカッタユニット30よりテープ搬送方向の上流側に位置している。したがって、カッタユニット30よりテープ搬送方向の下流側に配置されているマークセンサ35の検出範囲内にはタグテープ53等が存在していない。このとき、投光器35Aを点灯してもタグテープ53等による直接的な反射がないため、受光器35Bにおける反射光Lrの受光量はとても低い。
次に、タグラベルTを作成する旨のラベル作成指示信号が、ケーブル5を介し、操作端末100からタグラベル作成装置1へ入力されると、前述のサーマル印刷機構6(図4参照)によって、タグラベルTの作成が開始される。すなわち、まずテープ送りローラ駆動軸14等の駆動力に基づきテープ送りローラ63等によって、タグテープ53等の搬送が開始される(前述の図3参照)。
そして、タグテープ53等の搬送が開始された後に、タグテープ53等が上記ラベル用テープ排出口27(図3参照)から排出される。これにより、図10(b)に示すように、タグテープ53等の先端部分がマークセンサ35の所定の検出範囲内に到達する。このとき、まず最初に上記図7における予定切断線(タグテープ53等の先端位置)Lcと黒マークPMとの間の余白部分による反射光Lrが受光器35Bに受光される。
その後、タグテープ53等が、テープ送りローラ駆動軸14等の駆動力に基づきさらにテープ排出口4に向って搬送されると、上記黒マークPMが、マークセンサ35の上記検出範囲内に到達する。このときの挙動により、図10(c)に示すように、マークセンサ35によって、この黒マークPMの存在が検出される。
すなわち、上記投光器35Aより光が発せられ、その後、上記受光器35Bにより受光された上記光の反射光Lrの強度が、黒マークPMの光吸収性により所定のしきい値(後に詳述する)より小さくなる。このことにより、上記黒マークPMの存在が検出される。
このように、マークセンサ35によって上記黒マークPMが検出されると、この検出のタイミングを基準としてそれから所定量の搬送を行った後に、印字ヘッド9によるカバーフィルム51の印字領域への印字が開始される。
その後、タグテープ53等が、テープ送りローラ駆動軸14等の駆動力に基づき所定量、例えば、カバーフィルム51の印字領域のすべてがカッタユニット30より下流側へ所定の長さ分を超える搬送距離で搬送されると、上記搬送が停止される。そして、印字の終了したタグテープ53等、つまり印字済みタグラベル用テープ28が、カッタユニット30により切断(分断)され、タグラベルTが作成される。以上のようにして、マークセンサ35による黒マークPMの検出タイミングを基準として、タグテープ53等の搬送開始後の印刷制御及び搬送制御が行われる。
ところで、ユーザの使用態様によっては、例えば明るい室内や屋外で使用する等により、装置本体2の排出口4から外光Le(上記図5参照)が装置本体2内に差し込み、上記マークセンサ35による黒マークPMの検出に影響を与える場合があり得る。本来であれば、前述のようにして、黒マークPMの光吸収性の性質により受光器35Bでの受光量が大きく減り検出電圧値Vが大きく低下することで黒マークPMが検出されるが、上記外光Leの侵入があると、黒マークPMによる受光器35Bでの受光量の低下挙動が外光Leによって緩和される。すなわち、上述の検出電圧値Vの低下量が小さくなることで検出電圧値Vの変動幅が小さくなる。その結果、黒マークPMに投光された場合でも受光量が上記所定のしきい値よりも小さくならず、黒マークPMの検出が困難となる可能性がある。
そこで本実施形態では、上記図10(a)、図10(b)、図10(c)の状態を含むタグラベルTの作成行程において、外光Leが侵入していないことを前提に予め設定された通常のしきい値(=初期しきい値)を、外光Leが侵入している場合に対応する値(=補正しきい値)に補正することで、黒マークPMを高い精度で検出できるようにする。上記外光Leによる影響を考慮した、しきい値の補正の原理について、図11を用いて説明する。
図11に示すタイムチャートでは、横軸に時間T、縦軸に受光器35Bからの上記検出電圧Vをとって表している。なお、図示するすべての時間範囲で投光器35Aが常時点灯した状態を表し、図示の便宜上、A部〜E部中の投光範囲81は実際よりも大きく示している。
(a)外光の影響がない場合の挙動
図11において、実線が、外光Le非侵入時、つまりタグラベル作成装置1の周囲が十分暗い場合のタイムチャートを示している。ラベル作成指示信号に基づきタグテープ53等の搬送が開始された直後(T<T1である間)は、図10(b)を用いて前述したように、投光器35Aの投光範囲81hは、タグテープ53等の先端の余白部分に位置する(図11中のA部参照)。この場合、受光器35Bからの出力電圧値Vは高いレベルの初期白対応電圧値Vw0となる。なお、この初期白対応電圧値Vw0は、上記図5中の電源が供給する電源電圧値Vccに近い電圧値となるが、センサ素子の特性ばらつきを考慮して、予め(例えば工場出荷時に検査した値に)設定されている。
その後、前述のようにタグテープ53等の搬送が進行すると、あるタイミング(T=T1)で投光器35Aの投光範囲81が黒マークPMに重なり始める。そしてタグテープ53等の搬送が進むにつれて、黒マークPMと投光範囲81との重なる範囲が増加する(図11中のB部参照)。図10(b)を用いて前述したように、黒マークPMは光吸収性を備えていることから、黒マークPMと投光範囲81との重なる範囲が増加するのにしたがって、受光器35Bでの反射光Lrの受光量が減少する。この結果、TがT1より大きくなると、検出電圧値Vは、上記初期白対応電圧値Vw0から右下がりに減少していく。
その後、さらにタグテープ53等の搬送が進行すると、図10(c)を用いて前述したように、あるタイミング(T=T2)で投光器35Aの投光範囲81が黒マークPMに完全に重なる(図11中のC部参照)。この状態では、上述のように減少してきた検出電圧値Vが下げ止まり、初期黒対応電圧値Vb0となる。なお、この初期黒対応電圧値Vb0も、上記初期白対応電圧値Vw0と同様、例えば工場出荷時に予め設定されている。この状態は、その後時間が経過してT=T3(後述)となるまで維持される。
その後、さらにタグテープ53等の搬送が進行すると、あるタイミング(T=T3)で投光器35Aの投光範囲81が黒マークPM外へ離脱し始める。そしてタグテープ53等の搬送が進むにつれて、黒マークPMと投光範囲81との重なる範囲が減少していく(図11中のD部参照)。この黒マークPMと投光範囲81との重なる範囲の減少にしたがい、受光器35Bでの反射光Lrの受光量が増加する。この結果、TがT3より大きくなると、検出電圧値Vは、上記初期黒対応電圧値Vb0から右上がりに増加していく。
その後、さらにタグテープ53等の搬送が進行すると、あるタイミング(T=T4)で投光器35Aの投光範囲81が黒マークPMから完全に離脱する(図11中のD部参照)。この結果、上述のように増加してきた検出電圧値Vが、前述の初期白対応電圧値Vw0まで復帰する。
(b)外光の影響がある場合の挙動
一方、図11において、破線が、外光Le侵入時のタイムチャートを示している。ラベル作成指示信号に基づきタグテープ53等の搬送が開始された直後である、前述したT≦T1の範囲においては、受光器35Bからの検出電圧Vは、外光Leの非侵入時と同じレベルの初期白対応電圧値Vw0となる。これは、前述したように剥離紙53bが黒マークPM以外の部分では十分高い反射率で光を反射可能な白色(または鏡面状態)となっているため、受光器35Bが外光Leの侵入・非侵入にかかわらず十分高い受光量で反射光Lrを受光するためである。
その後、T1≦T≦T2の範囲では、上記外光Le非侵入時と同様、検出電圧値Vは右下がりに減少する。但し、前述したように、この外光Le侵入時には、当該外光Leの影響によって検出電圧値Vの減少挙動が緩和され、右下がりになる傾きが緩やかになる(電圧値Vの減少率が小さくなる)。この結果、T=T2において到達する、検出電圧値Vが下げ止まる値は、前述の外光Le非侵入時の初期黒対応電圧値Vb0よりも大きい値(以下適宜、実黒対応電圧値という)Vb1となる。上記外光Le非侵入時と同様、T2≦T≦T3の範囲で、検出電圧値Vは、この実黒対応電圧値Vb1に維持される。
その後、T3≦T≦T4の範囲では、上記外光Le非侵入時と同様、検出電圧値Vは右上がりに増加する。前述と同様、この外光Le侵入時には、当該外光Leの影響によって検出電圧値Vの増加挙動が緩和され、右上がりになる傾きが緩やかになる(電圧値Vの増加率が小さくなる)。そして、T=T4となると増加してきた検出電圧値Vは、前述の初期白対応電圧値Vw0へ復帰する。
以上の説明から明らかなように、外光Le侵入時における黒マークPMの存在に伴う検出電圧値Vの変動幅(上記初期白対応電圧値Vw0〜実黒対応電圧値Vb1)は、外光Le非侵入時における黒マークPMの存在に伴う検出電圧値Vの変動幅(上記初期白対応電圧値Vw0〜初期黒対応電圧値Vb0)よりも小さくなるのである。この例では、検出電圧値Vの変動幅は、「Vw0−Vb0」より、「Vw0−Vb1」に縮小したことになる。
(c)しきい値の設定
(c−1)しきい値の初期設定
本実施形態のタグラベル作成装置1では、以上のような、黒マークPMの存在による検出電圧値Vの変動(初期白対応電圧値Vw0→初期黒対応電圧値Vb0→初期白対応電圧値Vw0)を用いて、黒マークPMがマークセンサ35に対向する位置となったことを検出し、これによってタグテープ53等の搬送方向位置の検出を行うようになっている。具体的には、検出電圧値Vに係わるしきい値(以下単に、初期しきい値という)Viが例えば工場出荷時等において予め設定されている。この初期しきい値Viは、上記実線で示した挙動に対応して、上記初期白対応電圧値Vw0と上記初期黒対応電圧値Vb0の間となるように、k(以下適宜、しきい係数という)を1未満の値として、
Vi=Vbo+k(Vw0−Vbo) ・・ (式1)
により設定されている。式1より明らかなように、この初期しきい値Viは、検出電圧値Vの変動幅であるVw0〜Vb0の区間を1としたときに、そのk倍の区間長さをVw0からVboへの向きに当てはめて上記区間を区切るようにしたものである。これにより、外光Le非侵入時において、上記T1≦T≦T2の範囲において検出電圧値Vが減少していき、V=Viに到達したとき(図11中に示すT=Tsのタイミング。点P1参照)をもって、黒マークPMがマークセンサ35に対向する位置となったことを検出することができる。なお、上記初期白対応電圧値Vw0、初期黒対応値Vb0、初期しきい値Vi、しきい係数kの値は、上記制御回路40のEEPROM47に予め記憶される。
(c−2)しきい値の補正の必要性
ここで、外光Le侵入時には、上述したように、黒マークPMの存在による検出電圧値Vの変動幅が小さくなり、実黒対応電圧値Vb1が、外光Le非侵入時の初期黒対応電圧値Vb0よりも大きくなる。このため、外光Leの光量によっては、変動幅の最小値である上記実黒対応電圧値Vb1が、予め定めた上記初期しきい値Viより大きくなる可能性がある。この場合には、前述の破線で示す挙動において、検出電圧値Vが黒マークPMの存在によりT1≦T≦T2において右下がりに減少しても、V=Viとなることがないため、黒マークPMの存在を検出できなくなる。
実黒対応電圧値Vb1が初期しきい値Viより小さかった場合でも(図11参照)、前述したようにT1≦T≦T2における検出電圧値Vの減少率が小さくなる結果、V=Viとなるタイミングは、外光Le非侵入時の上記時間Tsからずれた、時間Ts′となる(図11中の点P2参照)。つまり、外光Leの有無によってマークセンサ35が黒マークPMを検出するタイミングにずれが生じてしまい、タグラベル作成装置1におけるタグテープ53等の搬送制御や印字制御の精度が低下してしまう。
(c−2)しきい値の補正実行
本実施形態のタグラベル作成装置1では、以上に鑑み、外光Leの侵入に対応すべく、予め式(1)により定められた上記初期しきい値Viに代えて、補正しきい値Vrを用いる。この補正しきい値Vrは、本実施形態では、
Vr=V1+k(Vw0−V1) ・・ (式2)
により算出する。V1は、ラベル作成装置1がタグラベルTを作成するときに、実際に受光器35Bから出力された検出電圧値Vの値であり、外光Le侵入時には、その外光Leの影響を含んだ値である。本実施形態では、後述するように、投光器35Aが消灯状態でかつ排出口4から外光Leが装置本体2の内部に侵入可能な所定の時期での、受光器35Bからの検出電圧値である。投光器35Aが消灯状態であるから受光器35Bで受光される光量は、実際に侵入している外光Leに対応したもののみである。すなわち、この外光Le侵入状態の受光器35Bの検出電圧値V1を最小値とし、前述の初期白対応電圧値Vw0を最大値とする変動幅で、受光器35からの検出電圧値Vは変化することとなる。
この結果、式2より明らかなように、この補正しきい値Vrは、前述した、上記初期しきい値Viの設定と同様の手法原理に立脚するものであり、上述した外光Le侵入時の検出電圧値Vの変動幅であるVw0〜V1の区間を1としたときに、そのk倍の区間長さを当てはめて上記区間を区切るようにしたものに相当している。このように、初期しきい値Viと同じしきい係数kを用いて補正しきい値Vrを算出することにより、図11に示したような、外光Le侵入時における検出電圧値Vの減少挙動(T1≦T≦T2)が外光Le非侵入時に比べて緩和される度合いに応じて、しきい値の補正(Vi→Vr)が行われる。この結果、図11中に示すように、外光Le非侵入時を想定して設定された初期しきい値Viを用いて黒マークPMを検出するタイミングと、実際に外光Le侵入時に補正しきい値Vrを適用して黒マークPMを検出するタイミングとを、同じタイミング(T=Ts)に一致させることができる。したがって、前述の問題を回避し、タグラベル作成装置1におけるタグテープ53等の搬送制御や印字制御の精度を高く維持することができる。
なお、上述したように、本実施形態では、検出電圧値Vが減少して補正しきい値Vrに到達したことをもって、黒マークPMの存在を検出した(時間Ts)が、これに限られない。すなわち、検出電圧値Vが増加して補正しきい値Vrに到達した(時間Tf)をもって、黒マークPMの存在を検出してもよい。
以上説明したような機能を実現するために、タグラベル作成装置1のCPU44によって実行される制御内容を、図12を用いて説明する。
図12において、例えば操作者によりタグラベル作成装置1の電源がオンにされることによって、このフローが開始される(「START」位置)。なお、この開始時点では、上記マークセンサ35の投光器35Aは消灯状態となっている。
まずステップS10で、CPU44の補正指示部44aが、初期白対応電圧値Vw0、初期黒対応電圧値Vb0、初期しきい値Vi、及びしきい係数kを上記EEPROM47から読み出して取得する。なお、しきい係数kを上記EEPROM47に記憶させておかず、読み出した初期白対応電圧値Vw0、初期黒対応電圧値Vb0、及び初期しきい値Viに基づき、前述の式1により算出するようにしてもよい。
その後、ステップS20で、CPU44の補正指示部44aが、ケーブル5及び通信用インターフェース43を介し、操作端末100から1枚のタグラベルTを作成する旨のラベル作成指示信号(印字データを含む)を入力したかどうかを判定する。上記ラベル作成信号を入力するまで、判定が満たされずループ待機し、上記ラベル作成信号を入力したら、判定が満たされてステップS30に移る。
ステップS30では、CPU44が備える上記補正指示部44aから補正指示信号が発せられ(第1補正指示手段、第1補正指示手順としての機能)、これを入力された上記補正処理部44bは補正しきい値Vrの算出処理を開始する。すなわち、上記ステップS10〜ステップS30の手順はCPU44のうちの補正指示部44aにより実行される一方、ステップS40以降の手順はCPU44のうちの補正処理部44bにより実行されるのである。
そして、ステップS40に移り、CPU44の補正処理部44aが、受光器35Bからの検出電圧値Vを取得する。すなわち、この時点では投光器35Aが消灯状態となっており、受光器35bより、外光Leの受光量分にだけにほぼ相当する、前述の検出電圧値V1が取得される。
その後、ステップS50へ移り、CPU44の補正処理部44aが、上記ステップS10で取得した初期白対応電圧値Vw0及びしきい係数kと、上記ステップS40で検出した検出電圧値V1とに基づいて、前述の式2により、補正しきい値Vr=V1+k(Vw0−V1)を算出する。
そして、ステップS60へ移り、CPU44の補正処理部44aが、投光器35Aを点灯する。その後、ステップS200へ移る。
ステップS200では、CPU44の補正処理部44aが、サーマル印刷機構6によりタグラベルTを作成するラベル作成処理(詳細手順は後述の図13参照)を実行する。
そして、ステップS70に移り、CPU44の補正処理部44aが、所定の終了操作(例えばタグラベル作成装置1の電源オフ)が行われたかどうかを判定する。終了操作が行われていない場合には、判定が満たされずステップS200に戻り、同様の手順を繰り返す。終了操作が行われた場合には、判定が満たされて、次のステップS80で投光器35Aを消灯した後にこのフローを終了する。
上記図12のステップS200の詳細手順を、図13を用いて説明する。
図13において、まずステップS210で、CPU44の補正処理部44aが、入出力インターフェース41を介し、テープ送りモータ駆動回路33に制御信号を出力し、テープ送りモータ32によりテープ送りローラ駆動軸14及びリボン巻取りローラ駆動軸15を駆動させる。これにより、タグテープロール38からのタグテープ53の繰り出し、及び、カバーフィルムロール39からのカバーフィルム51の繰り出しを開始し、タグテープ53等の搬送が開始される。
次にステップS220へ移り、CPU44の補正処理部44aが、受光器35Bからの検出電圧値Vを取得する。
次にステップS230へ移り、CPU44の補正処理部44aが、上記ステップS220で検出した検出電圧値Vが、上記ステップS50(上記図12参照)で算出した補正しきい値Vr以下となったか否かを判定する。言い換えると、マークセンサ35が上記黒マークPMを検出したか否かを判定する。検出電圧値Vが補正しきい値Vrより大きい場合には、判定が満たされずステップS220に戻り、同様の手順を繰り返す。検出電圧値Vが補正しきい値Vr以下にまで低下した場合には判定が満たされ、黒マークPMが検出されたとみなし、ステップS240へ移る。
ステップS240では、CPU44の補正処理部44aが、上記ステップS230で上記黒マークPMが検出されてから、タグテープ53等が所定量だけ搬出されたかどうかを判定する。この所定量とは、例えば、カバーフィルム51の印字領域の先端が、印字ヘッド9がほぼ対向する位置に到達するだけの搬送距離である。このときの判定は、例えば、上記ステップS230で、黒マークPMが検出された後の搬送距離を公知の方法(例えば、テープ送りモータ32を駆動するテープ送りモータ駆動回路33の出力パルス数をカウントする等)で検出すればよい。所定量が搬送されるまで、判定が満たされずループ待機し、所定量搬送されたら、判定が満たされてステップS250に移る。
ステップS250では、CPU44の補正処理部44aが、入出力インターフェース41を介し、印字ヘッド駆動回路31に制御信号を出力し、印字ヘッド9に、カバーフィルム51の印字領域に対し、上記図12のステップS20で入力された印字データに対応した印字を開始させる。
そして、ステップS260に移り、CPU44の補正処理部44aが、カバーフィルム51の印字領域に対する印字がすべて完了しているかどうかを判定する。印字がすべて完了するまで、判定が満たされずループ待機し、印字がすべて完了したら、判定が満たされてステップS270に移る。
ステップS270では、CPU44の補正処理部44aが、タグテープ53等がさらに所定量(例えば、印字領域のすべてがカッタユニット30を所定の長さ分越えるだけの搬送距離)だけ搬送されたかどうかを判定する。このときの判定は、上記ステップS240と同様に、上記ステップS230で黒マークPMが検出されたタイミングを基準にその後の搬送距離を検出すればよい。所定量が搬送されるまで、判定が満たされずループ待機し、所定量搬送されたら、判定が満たされてステップS280に移る。
ステップS280では、CPU44の補正処理部44aが、入出力インターフェース41を介し、テープ送りモータ駆動回路33に制御信号を出力し、テープ送りモータ32によるテープ送りローラ駆動軸14及びリボン巻取りローラ駆動軸15の駆動を停止させる。これにより、タグテープロール38及びカバーフィルムロール39からのタグテープ53及びカバーフィルム51の繰り出し、及び、タグテープ53等の搬送が停止される。
その後、ステップS290で、CPU44の補正処理部44aが、入出力インターフェース41を介し、ソレノイド駆動回路36に制御信号を出力し、ソレノイド34を駆動し、カッタユニット30の可動刃30Aを作動させて、印字済みタグラベル用テープ28の切断を行わせる。このカッタユニット30による切断によって印字済みタグラベル用テープ28から切り離されて、タグラベルTが生成される。そして、このルーチンを終了する。
以上において、上記ステップS30の手順が、各請求項記載の第1補正指示手段として機能し、上記ステップS50の手順がしきい値補正手段として機能し、上記ステップS60の手順が点灯制御手段として機能し、上記ステップS230の手順がマーク検出手段として機能する。また、上記ステップS210、上記ステップS270、及び上記ステップS280の手順が搬送制御手段として機能し、上記ステップS240、上記ステップS250、及び上記ステップS260の手順が、印字制御手段として機能する。
また、上記ステップS30の手順が、各請求項記載の第1補正指示手順に相当し、上記ステップS40の手順が第1受光開始手順に相当し、上記ステップS50の手順が第1しきい値補正手順に相当し、上記ステップS60の手順が第1投光開始手順に相当する。また、上記ステップS230の手順が第1マーク検出手順に相当し、上記ステップS240、上記ステップS250、上記ステップS260、上記ステップS270、上記ステップS280の手順が第1搬送・印字制御手順に相当する。
以上説明したように、本実施形態のタグラベル作成装置1においては、外光Leによる影響を考慮し、初期しきい値Vi=Vb0+k(Vw0−Vb0)に代えて、補正しきい値Vr=V1+k(Vw0−V1)を用いる。これにより、黒マークPMに投光された場合に出力される電圧値Vを補正しきい値Vrに到達させ、そのことをもって確実に黒マークPMを検出することができる。したがって、外光Leの侵入による検出電圧値Vの挙動に関係なく、黒マークPMの検出を高精度に行うことができる。この結果、搬送距離のばらつきや印字位置のずれの生じない、高品質なタグラベルTの作成を行うことができる。
また、本実施形態では特に、補正前の初期しきい値Viの設定が、受光量の変動幅Vb0〜Vw0に対応したVb0+k(Vw0−Vb0)であったのに対応して、補正しきい値Vrを、受光量の変動幅V1〜Vw0に対応しつつ同じ割合のしきい係数kを用いたV1+k(Vw0−V1)としている。これにより、上記のように電圧値の変動幅がVb0〜Vw0から外光Le侵入時にV1〜Vw0へと変わった場合でも、タグテープ53等の搬送位置との検出電圧値Vの変動挙動との対応付けは同等とすることができる。すなわち、図11を用いて前述したように、初期しきい値Viを用いて黒マークPMを検出するタイミングと、実際に外光Le侵入時に補正しきい値Vrを適用して黒マークPMを検出するタイミングとが同じタイミングとなる。これにより、搬送距離のばらつきや印字位置のずれを確実に防止し、高品質なタグラベルTの作成を行うことができる。
また、本実施形態では特に、ラベル作成指示信号の入力後、テープ搬送を開始するより前で投光器35Aが点灯を開始する前に、上記ステップS50の手順で補正しきい値Vrを算出する。これにより、ユーザがラベル作成を指示したときに、事前にしきい値の補正を行ってから、搬送や印字を開始することができる。この結果、高品質のタグラベルTを確実に作成することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1)受光器の出力電圧極性が逆の場合
上記実施形態においては、マークセンサ35の受光器35Bを構成するフォトトランジスタがコレクタ接地されていることにより(上記図5参照)、受光器35Bの受光量が大きいほど高いレベルの検出電圧値Vを出力していた。しかし、これに限られず、上記図5に対応する図14に示すように、受光器35Bのフォトトランジスタをエミッタ接地することで、受光器35Bの受光量が大きいほど低いレベルの検出電圧値Vを出力するようにしてもよい。
この場合、上記図11に対応する図15に示すように、検出電圧値Vの出力が変わる。すなわち、外光Leの影響がない場合は、タグテープ53等の搬送開始(T<T1)は、受光器35Bからの出力電圧値Vは低いレベルの初期白対応電圧値Vw0となる。その後、タグテープ53等の搬送が進みTがT1より大きくなると、検出電圧値Vは、上記初期白対応電圧値Vw0から右上がりに増加していく。その後、T=T2で投光器35Aの投光範囲81が黒マークPMに完全に重なると検出電圧値Vが上げ止まり、初期黒対応電圧値Vb0となる。その後、T=T3で投光器35Aの投光範囲81が黒マークPM外へ離脱し始め、TがT3より大きくなると、検出電圧値Vは、上記初期黒対応電圧値Vb0から右下がりに減少増加していく。その後、T=T4で投光器35Aの投光範囲81が黒マークPMから完全に離脱し、検出電圧値Vは前述の初期白対応電圧値Vw0に復帰する。
この際、例えば工場出荷時に予め設定される初期しきい値Viは、
Vi=Vb0−k(Vb0−Vw0) ・・ (式3)
により設定されている。式3より明らかなように、この初期しきい値Viも、前述の式1と同様、検出電圧値Vの変動幅であるVbo〜Vw0の区間を1としたときに、そのk倍の区間長さをVw0からVboの向きに当てはめて上記区間を区切るようにしたものである。これにより、上記実施形態と同様、外光Le非侵入時において、上記T1≦T≦T2の範囲において検出電圧値Vが増加していき、V=Viに到達したとき(T=Ts)をもって、黒マークPMがマークセンサ35に対向する位置となったことを検出することができる。
一方、外光Leの影響がある場合は、前述の実施形態と同様、黒マークPMの存在に伴う検出電圧値Vの変動幅(上記実黒対応電圧値Vb1〜初期白対応電圧値Vw0)が、外光Le非侵入時における黒マークPMの存在に伴う上記検出電圧値Vの変動幅(上記初期黒対応電圧値Vb0〜初期白対応電圧値Vw0)よりも小さくなる。すなわち、検出電圧値Vの変動幅は、「Vbo−Vw0」より、「Vb1−Vw0」に縮小する。
この変動幅に対応し、本変形例でも、上記実施形態と同様のしきい値の補正を行う。すなわち、本変形例では、補正しきい値Vrは、
Vr=V1−k(V1−Vw0) ・・ (式4)
により算出する。
式4より明らかなように、補正しきい値Vrは、上述した外光Le侵入時の検出電圧値Vの変動幅であるV1〜Vw0の区間を1としたときに、そのk倍の区間長さを当てはめて上記区間を区切るようにしたものに相当している。この結果上記実施形態と同様、図15に示すように、外光Le非侵入時を想定して設定された初期しきい値Viを用いて黒マークPMを検出するタイミングと、実際に外光Le侵入時に補正しきい値Vrを適用して黒マークPMを検出するタイミングとが、同じタイミング(T=Ts)に一致する。したがって、本変形例においても、タグラベル作成装置1におけるタグテープ53等の搬送制御や印字制御の精度を高く維持することができる。
なお、上記式1と式3とを比較して分かるように、これら2つは同一の式である。また式2と式4についても同一の式である。したがって、上記実施形態のように受光量が大きいほど高いレベルの検出電圧値Vが出力される場合も、上記変形例のように受光量が小さいほど高いレベルの検出電圧値Vが出力される場合も、共通して式1や式3を用いればよい。
(2)マークセンサによるタグテープ等の先端の通過検出後に、補正を行う場合
上記実施形態では、タグラベル作成が開始された直後に、補正しきい値Vrを算出したが、これに限られず、タグラベル作成開始後、指示マークセンサ35でテープ先端の通過を検出した後に、補正しきい値Vrを算出するようにしてもよい。
すなわち、上記実施形態の図11に対応する図16に示すように、ラベル作成指示信号に基づきタグテープ53等の搬送が開始された直後より、投光器35Aによる投光を開始する。この場合、タグテープ53等の先端から外れた部分に投光範囲81が位置する(図10(a)参照)ため、タグテープ53等の先端による反射がない(図16中のF部参照)。この結果、受光器35Bからの検出電圧値Vは、外光Leの影響を受けた場合に比較的高いレベルの無反射電圧値Vnとなる。
その後、タグテープ53等の搬送が進行すると、あるタイミング(T=T5)で投光器35Aの投光範囲81がテープ先端に重なり始める。そしてタグテープ53等の搬送が進むにつれて、テープ先端と投光範囲81との重なる範囲が増加する(図16中のG部参照)。これにより、テープによる反射光Lrの受光が増大することから、テープ先端と投光範囲81との重なる範囲が増加するのにしたがって、受光器35Bでの反射光Lrの受光量が増加する。この結果、TがT5より大きくなると、検出電圧値Vは、上記無反射電圧値Vnから右上がりに増加していく。
本変形例では、以上のような、テープ先端の存在による検出電圧値Vの変動(無反射電圧値Vn→初期白対応電圧値Vw0)を用いて、テープ先端がマークセンサ35に対向する位置となったことを検出し、これによってタグテープ53等の先端位置の検出を行うようになっている。具体的には、検出電圧値Vに係わるしきい値(以下、テープしきい値という)Vtが例えば工場出荷時等において予め設定されている。このテープしきい値Vtは、上記挙動に対応して、上記無反射電圧値Vnと初期白対応電圧値Vw0との間となるように適宜に設定されている。これにより、上記T5≦T≦T6の範囲において検出電圧値Vが増加していき、V=Vtに到達したとき(図16中に示すT=Teのタイミング)をもって、タグテープ53等のテープ先端がマークセンサ35に対向する位置となったことを検出することができる。なお、上記テープしきい値Vtの値は、上記制御回路40のEEPROM47に予め記憶される。
その後、さらにタグテープ53等の搬送が進行すると、あるタイミング(T=T6)で投光器35Aの投光範囲81がテープ先端部分に完全に重なる(図16中のA部参照)。この状態では、上述のように増加してきた検出電圧値Vが上げ止まり、前述の初期白対応電圧値Vw0となる。この状態は、その後時間が経過してT=T1となるまで維持される。
その後、さらにタグテープ53等の搬送が進行することで前述のT=T1において投光器35Aの投光範囲81が黒マークPMに重なり始める。これ以降は上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
なお、黒マークPMを検出するための補正しきい値Vrの算出に必要な前述の検出電圧値V1の検出は、以上のようなT5≦T≦T6におけるタグテープ53等の先端の検出後に、一時的に投光器35Aを消灯して外光Leの受光量分に対応する検出電圧値V1を実測し、すぐに再点灯すればよい。
図17を用いて、本変形例において、タグラベル作成装置1のCPU44によって実行される制御内容を説明する。なお、この図17は、前述の図12に対応する図であり、図12と同等の手順には同符号を付し、説明を適宜省略する。
図17において、前述の図12と異なる点は、ステップS10の代わりにステップS10Aを設け、ステップS30、ステップS40、及びステップS50を削除し、ステップS200の代わりにステップS200Aを設けた点である。
ステップS10Aでは、CPU44の補正指示部44aは、初期白対応電圧値Vw0、初期黒対応電圧値Vb0、初期しきい値Vi、及びしきい係数kに加え、上記テープしきい値Vtを取得する。ステップS10Aの後のステップS20、及びこれに続くステップS60については、前述の図12と同様の内容である。また、ステップS70及びステップS80についても図12と同様であるため、説明を省略する。
上記図17のステップS200Aの詳細手順を、図18を用いて説明する。なお、この図18は、前述の図13に対応する図であり、図13と同等の手順には同符号を付し、説明を適宜省略する。
図18において、前述の図13と異なる点は、ステップS210とステップS220の間に新たにステップS211からステップS217を設けた点である。
図18において、まずステップS210で、前述と同様、CPU44の補正指示部44aは、タグテープ53等の搬送を開始する。
そして、ステップS211へ移り、CPU44の補正指示部44aは、受光器35Bから検出電圧値Vを取得する。
その後、ステップS230へ移り、CPU44の補正指示部44aは、上記ステップS211で検出した検出電圧値Vが、上記ステップS10Aで取得したテープしきい値Vt以上まで増加したか否かを判定する。言い換えると、マークセンサ35がタグテープ53等の先端部分を検出したか否かを判定する。検出電圧値Vがテープしきい値Vtより低い場合には、判定が満たされずステップS211に戻り、同様の手順を繰り返す。検出電圧値Vがテープしきい値Vt以上まで増加した場合には、判定が満たされて、ステップS213へ移る。
ステップS213では、CPU44の補正指示部44aは、投光器35Aを消灯してステップS214へ移る。
ステップS214では、CPU44が備える上記補正指示部44aから補正指示信号が発せられ(第2補正指示手段、第2補正指示手順としての機能)、これを入力された上記補正処理部44bは補正しきい値Vrの算出処理を開始する。言い換えれば、上記ステップS10〜ステップS213の手順はCPU44のうちの補正指示部44aにより実行され、ステップS215以降の手順はCPU44のうちの補正処理部44bにより実行される。
その後、ステップS215へ移り、CPU44の補正処理部44aは、上記ステップS30と同様にして受光器35Bから検出電圧値V1を取得する。
そして、ステップS216へ移り、CPU44の補正処理部44aは、上記ステップS50と同様にして補正しきい値Vr=V1+k(Vw0−V1)を算出する。
その後、ステップS217へ移り、CPU44の補正処理部44aは、投光器35Aを点灯する。その後、ステップS220へ移る。
ステップS220以降の手順は、上記図12と同様であり、説明を省略する。なお、ステップS240及びステップS270のそれぞれにおけるテープ搬送量の判定は、マークセンサ35による黒マークPMの検出タイミングだけでなく、タグテープ53等の先端部分を検出したタイミングも併せてテープ搬送量を判定してもよい。
以上において、上記ステップS212の手順が各請求項記載のテープ検出手段として機能し、上記ステップS213の手順が消灯制御手段として機能する。また、上記ステップS60の手順が第2投光開始手順に相当し、上記ステップS210の手順が搬送開始手順に相当し、上記ステップS211の手順が第2受光開始手順に相当し、上記ステップS212の手順がテープ検出手順に相当する。また、上記ステップS213の手順が投光停止手順に相当し、上記ステップS216の手順が第2しきい値補正手順に相当する。さらに、上記ステップS217の手順が第3投光開始手順に相当し、上記ステップS220の手順が第3受光開始手順に相当し、上記ステップS230の手順が第2マーク検出手順に相当する。そして、上記ステップS270A、上記ステップS280、上記ステップS240、上記ステップS250、ステップS260、ステップS270、ステップS280の手順が、第2搬送・印字制御手順に相当する。
本変形例のタグラベル作成装置1においては、ユーザがラベル作成を指示したときに、まず、上記ステップS211及び上記ステップS212においてタグテープ53等の先端検出を行う。これにより、前回にユーザがタグラベルTを作成した後、何らかの原因によりタグテープ53等の搬送位置が(事前に想定してある搬送位置に対して)ずれていたとしても、上記先端検出時の位置を位置決めの基準とすることで、上記ずれの影響のない高精度な搬送制御や印字制御を行うことができる。そして、本変形例では、上記先端検出の後、さらにしきい値の補正を行ってから、タグラベルT作成のための搬送や印字を開始するので、高品質のタグラベルTを確実に作成することができる。
(3)その他
以上においては、無線タグ回路素子Toを上記固定ピッチPtで配置したタグテープ53を用いて、タグラベルTを作成するものであったが、これに限られない。すなわち、無線タグ回路素子Toを設けない基材テープを用いて、印字ラベルを作成する場合に本発明を適用してもよい。
また、以上において、印字済みタグラベル用テープ110をカッタ15で切断してタグラベルTを作成した場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、ラベルに対応した所定の大きさに予め分離されたラベル台紙(いわゆるダイカットラベル)がロールから繰り出されるテープ上に連続配置されているような場合には、カッタユニット30で切断しなくても、テープが排出口4から排出されてきた後にラベル台紙(無線タグ回路素子Toが備えられかつ対応する印字がなされたもの)のみをテープから剥がしてタグラベルTを作成しても良く、本発明はこのようなものに対しても適用できる。
また、以上においては、タグテープ53(又は上記基材テープ)とは別のカバーフィルム51に印字を行ってこれらを貼り合わせる方式であったが、これに限られない。すなわち、タグテープや基材テープ自体に備えられた被印字テープ層(熱により発色し印字形成可能な感熱材料からなる感熱層や、インクリボンからの熱転写により印字形成可能な被転写材料からなる転写層や、インクを塗布することで印字形成可能な受像材料からなる受像層)に印字を行う方式(貼りあわせを行わないタイプ)に本発明を適用してもよい。この場合、タグテープや基材テープが、各請求項記載のラベル用テープに相当する。
また、以上においては、適宜の無線通信手段を備えて、無線タグ回路素子ToのIC回路部150から無線タグ情報の読み出し又は書き込みを行うようにしてもよい。この場合、印字ヘッド10による印刷は必ずしも行われなくともよく、無線タグ情報の読み出し又は書き込みのみを行うものに対し本発明を適用することもできる。
さらに、以上は、タグテープ53がリール部材の周りに巻回されてロールを構成し、カートリッジ21内にそのロールが配置されてタグテープ53が繰り出される場合を例にとって説明したが、これに限られない。例えば、無線タグ回路素子Toが少なくとも一つ配置された長尺平紙状あるいは短冊状のテープやシート(ロールに巻回されたテープを繰り出した後に適宜の長さに切断して形成したものを含む)を、所定の収納部にスタックして(例えばトレイ状のものに平積み積層して)カートリッジ化し、このカートリッジをタグラベル作成装置1側のカートリッジホルダに装着して、上記収納部から移送、搬送して印字及び書き込みを行いタグラベルTを作成するようにしてもよい。
さらには上記ロールを直接タグラベル作成装置1側に着脱可能に装着する構成や、長尺平紙状あるいは短冊状のテープやシートをタグラベル作成装置1外より1枚ずつ所定のフィーダ機構によって移送しタグラベル作成装置1内へ供給する構成も考えられ、さらにはカートリッジ21のようなタグラベル作成装置1本体側に着脱可能なものにも限られず、装置本体2側に着脱不能のいわゆる据え付け型あるいは一体型としてタグテープロールを設けることも考えられる。この場合も同様の効果を得る。
なお、以上において、図4、図5、図9等の各図中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、図12、図13、図17、図18等に示すフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 タグラベル作成装置(ラベル作成装置)
2 装置本体(筐体)
4 テープ排出口(排出口)
9 印字ヘッド(印字手段)
14 テープ送りローラ駆動軸(搬送手段)
30 カッタユニット(切断手段)
35 マークセンサ(光学センサ)
35A 投光器(投光手段)
35B 受光器(受光手段)
44 CPU
47 EEPROM(初期値記憶手段)
51 カバーフィルム(被印字テープ)
53 タグテープ(ラベル用テープ)
100 操作端末
150 IC回路部
151 タグアンテナ
Le 外光
Lr 反射光
PM 黒マーク(位置決め用マーク)
Pt 固定ピッチ
T タグラベル
To 無線タグ回路素子
TS タグラベル作成システム

Claims (6)

  1. 排出口を備えた筐体と、
    前記筐体内に設けられ、光吸収性の位置決め用マークを備えたラベル用テープを前記排出口へ向かって搬送するための搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送されるラベル用テープ又は前記ラベル用テープに貼り合わされる被印字テープに対し、所望の印字を行う印字手段と、
    前記搬送手段により搬送される前記ラベル用テープの搬送経路に向かって投光可能な投光手段と、受光した光量に対応した検出電圧値を出力可能な受光手段とを備え、前記筐体内に設けられた光学センサと、
    ラベル作成指示信号の入力にしたがって、前記投光手段を点灯させるように前記光学センサを制御する点灯制御手段と、
    前記受光手段による前記検出電圧に関して予め定められた所定の初期しきい値を記憶する初期値記憶手段と、
    前記投光手段が消灯状態でかつ前記排出口から外光が前記筐体の内部に侵入可能な所定の時期に発せられた補正指示信号にしたがって、前記初期値記憶手段に記憶された前記初期しきい値を用いて補正しきい値を算出するしきい値補正手段と、
    前記しきい値補正手段による前記補正しきい値の算出後の、前記投光手段の点灯状態における前記受光手段の前記検出電圧値が前記補正しきい値に到達したことによって、前記位置決め用マークの検出を行うマーク検出手段と、
    ラベル作成指示信号の入力にしたがって、搬送を開始するように前記搬送手段を制御するとともに、前記マーク検出手段の検出結果に基づき前記搬送手段の搬送動作を制御する、搬送制御手段と、
    前記マーク検出手段の検出結果に基づき、前記印字手段の印字動作を制御する印字制御手段と
    を有することを特徴とするラベル作成装置。
  2. 請求項1記載のラベル作成装置において、
    前記初期値記憶手段は、
    前記受光手段による前記検出電圧値の範囲に対応して予め定められた所定の初期白対応電圧値Vw0及び初期黒対応電圧値Vb0と、kを1未満の数として前記検出電圧に関して予め定められた前記所定の初期しきい値Vb0+k(Vw0−Vb0)と、を記憶し、
    前記しきい値補正手段は、
    前記補正指示信号にしたがって、前記初期値記憶手段に記憶された電圧値に基づいて、当該補正指示信号が発せられたときの前記受光手段の前記検出電圧値をV1としたときの、前記補正しきい値V1+k(Vw0−V1)を算出し、
    前記マーク検出手段は、
    前記しきい値補正手段による前記補正しきい値V1+k(Vw0−V1)の算出後の、前記投光手段の点灯状態における前記受光手段の前記検出電圧値が、前記補正しきい値V1+k(Vw0−V1)に到達したことによって、前記位置決め用マークの検出を行う
    ことを有することを特徴とするラベル作成装置。
  3. 請求項2記載のラベル作成装置において、
    前記所定の時期として、前記ラベル作成指示信号の入力後、前記搬送制御手段の制御により前記搬送手段が搬送を開始するより前で、前記点灯制御手段の制御により前記投光手段が点灯するより前に、前記補正指示信号を出力する、第1補正指示手段をさらに有し、
    前記しきい値補正手段は、
    前記第1補正指示手段より入力された前記補正指示信号にしたがって、前記検出電圧値V1に基づき、前記補正しきい値V1+k(Vw0−V1)を算出する
    ことを特徴とするラベル作成装置。
  4. 請求項2記載のラベル作成装置において、
    前記ラベル作成指示信号の入力後、前記搬送制御手段の制御により前記搬送手段が搬送を開始するとともに、前記点灯制御手段の制御により前記投光手段が点灯した状態での、前記受光手段の検出電圧値Vが、予め定めたテープしきい値Vtに到達したことによって、前記ラベル用テープの先端の通過検出を行うテープ検出手段と、
    前記テープ検出手段が前記ラベル用テープの先端の通過を検出した場合に、前記投光手段を消灯する消灯制御手段と、
    前記所定の時期として、前記消灯制御手段の制御により前記投光手段が消灯した後に、前記補正指示信号を出力する、第2補正指示手段と
    をさらに有し、
    前記しきい値補正手段は、
    前記第2補正指示手段より入力された前記補正指示信号にしたがって、前記検出電圧値V1に基づき、前記補正しきい値V1+k(Vw0−V1)を算出する
    ことを特徴とするラベル作成装置。
  5. 光吸収性の位置決め用マークを備えたラベル用テープ又は前記ラベル用テープに貼り合わされる被印字テープを用いて印字ラベルを作成するラベル作成方法であって、
    ラベル作成指示信号の入力後、補正指示信号を出力する、第1補正指示手順と、
    前記第1補正指示手順で前記補正指示信号が出力された後、受光した光量に対応した検出電圧値を入力する、第1受光開始手順と、
    前記第1補正指示手順で前記補正指示信号が出力された後の前記検出電圧値をV1、予め定められた所定の初期白対応電圧値をVw0、初期黒対応電圧値をVb0、1未満の数kを用いて予め定められた所定の初期しきい値をVb0+k(Vw0−Vb0)、としたとき、補正しきい値V1+k(Vw0−V1)を算出する第1しきい値補正手順と、
    前記しきい値補正手順で前記補正しきい値V1+k(Vw0−V1)が算出された後、前記ラベル用テープの搬送経路に向かう投光を開始する第1投光開始手順と、
    前記第1投光開始手順により前記投光が開始された後、前記検出電圧値が、前記補正しきい値V1+k(Vw0−V1)に到達したことによって、前記位置決め用マークの検出を行う第1マーク検出手順と、
    前記第1マーク検出手順での検出結果に基づき、前記ラベル用テープの搬送、及び、前記ラベル用テープ又は前記被印字テープへの印字、を制御する第1搬送・印字制御手順と
    を有することを特徴とするラベル作成方法。
  6. 光吸収性の位置決め用マークを備えたラベル用テープ又は前記ラベル用テープに貼り合わされる被印字テープを用いて印字ラベルを作成するラベル作成方法であって、
    ラベル作成指示信号の入力後、前記ラベル用テープの搬送を開始する搬送開始手順と、
    前記ラベル作成指示信号の入力後、前記ラベル用テープの搬送経路に向かう投光を開始する第2投光開始手順と、
    前記第2投光開始手順で投光が開始された後、受光した光量に対応した検出電圧値を入力する、第2受光開始手順と、
    前記第2受光開始手順で受光が開始された後の前記検出電圧値が、予め定めたテープしきい値Vtに到達したことによって、前記ラベル用テープの先端の通過検出を行うテープ検出手順と、
    前記テープ検出手順で前記ラベル用テープの先端の通過を検出した後、前記第2投光開始手順で開始した投光を停止して消灯する投光停止手順と、
    前記投光停止手順で前記消灯が行われた後、補正指示信号を出力する、第2補正指示手順と、
    前記第2補正指示手順で前記補正指示信号が出力された後の前記投光が停止した状態での前記検出電圧値をV1、予め定められた所定の初期白対応電圧値をVw0、初期黒対応電圧値をVb0、1未満の数kを用いて予め定められた所定の初期しきい値をVb0+k(Vw0−Vb0)、としたとき、補正しきい値V1+k(Vw0−V1)を算出する第2しきい値補正手順と、
    前記第2しきい値補正手順による前記補正しきい値V1+k(Vw0−V1)の算出後、前記ラベル用テープの搬送経路に向かう投光を再開する第3投光開始手順と、
    前記第3投光開始手順で投光が再開された後、受光した光量に対応した検出電圧値を入力する、第3受光開始手順と、
    前記第3受光開始手順で出力される前記検出電圧値が、前記補正しきい値V1+k(Vw0−V1)に到達したことによって、前記位置決め用マークの検出を行う第2マーク検出手順と、
    前記第2マーク検出手順での検出結果に基づき、前記ラベル用テープの搬送、及び、前記ラベル用テープ又は前記被印字テープへの印字、を制御する第2搬送・印字制御手順と
    を有することを特徴とするラベル作成方法。
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