JP2011170054A - ズームレンズ、カメラおよび携帯情報端末装置 - Google Patents

ズームレンズ、カメラおよび携帯情報端末装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 広角端における半画角が38度以上、変倍比が6.5倍以上、構成枚数が少なく、小型で1000万〜1500万画素の撮像素子に対応した解像力を実現する。
【解決手段】 物体側から、順次、正の第1レンズ群G1、負の第2レンズ群G2、正の第3レンズ群G3、正の第4レンズ群G4を配し、広角端から望遠端への変倍に伴って、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が減少し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が増大する。第1レンズ群G1は、物体側から順次、負レンズ、正レンズ、正レンズを、第2レンズ群は、負レンズ、正レンズ、負レンズを、第3レンズ群は、正レンズ、正レンズ、負レンズを、第4レンズ群は、1枚の正レンズを、それぞれ順に配置する。第1レンズ群G1に含まれる光学ガラスからなる正レンズの屈折率、アッベ数、部分分散比が所定の条件式を満たすこと。
【選択図】 図2

Description

本発明は、撮影光学系として改良されたズームレンズ、そのズームレンズを撮影光学系として有するカメラおよび携帯情報端末装置に関するものである。
近年、デジタルカメラの市場は非常に大きなものとなっており、これらに対するユーザのデジタルカメラに対する要望も多岐にわたっている。取分け、高画質化と小型化は常にユーザの欲するところであり、そのウエイトが大きい。よって、撮影レンズとして用いるズームレンズにも、高性能化と小型化の両立が求められる。
ここで、小型化という面では、まず、使用時のレンズ全長(最も物体側のレンズ面から像面までの距離)を短縮することが必要であり、また、各レンズ群の厚みを短縮して、収納時の全長を抑えることも重要である。さらに、高性能化という面では、少なくとも、1000万〜1500万画素の撮像素子に対応した解像力を全ズーム域にわたって有することが必要である。
また、撮影レンズの広画角化を望むユーザも多く、ズームレンズの広角端の半画角は、38度以上であることが望ましい。尚、半画角38度は、35mm銀塩カメラ(いわゆるライカ版)換算の焦点距離で28mmに相当する。
さらに、変倍比についてもなるべく大きなものが望まれている。35mm銀塩カメラ換算の焦点距離で28〜200mm相当程度(約7.1倍)のズームレンズであれば、一般的な撮影のほとんどにおいて対応することが可能と考えられる。
デジタルカメラ用のズームレンズには多くの種類が考えられるが、高変倍化に適したタイプとして、物体側より順に、正の焦点距離を持つ第1レンズ群、負の焦点距離を持つ第2レンズ群、正の焦点距離を持つ第3レンズ群、正の焦点距離を持つ第4レンズ群を有し、広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が増大し、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が減少し、第3レンズ群と第4レンズ群との間隔が変化するものがある。
このタイプのズームレンズの従来例として、変倍に際して第1レンズ群が固定、または、第1レンズ群が像側に凸の弧状に往復移動するタイプがあるが、この場合、変倍作用の多くを負担する第2レンズ群の移動量を大きく確保しようとすると、第3レンズ群近傍に配設される絞りが広角端においても第1レンズ群から離れることになり、広角・高変倍化のためには第1レンズ群が非常に大きなものとなってしまう。よって、広角・高変倍かつ小型のズームレンズを実現するためには、第1レンズ群が広角端よりも望遠端で物体側に位置するように移動するタイプが望ましい。また、広角端でのレンズ全長を望遠端に比べて短くすることにより、第1レンズ群の大型化を抑制しつつ、十分な広角化が可能となる。
一方、高変倍化や長焦点化に伴って発生しやすくなる色収差の補正には、異常分散性を有するレンズを使用すると効果があることが知られている。物体側より順に、正の焦点距離を持つ第1レンズ群、負の焦点距離を持つ第2レンズ群、正の焦点距離を持つ第3レンズ群、正の焦点距離を持つ第4レンズ群を有し、広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が増大し、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が減少し、第3レンズ群と第4レンズ群との間隔が変化するズームレンズに異常分散性を有するレンズを使用した従来例として、特許文献1(特開平08−248317号公報)、特許文献2(特開2001−194590号公報)、特許文献3(特開2004−333768号公報)、特許文献4(特開2008−026837号公報)等に開示のものがある。
しかし、特許文献1に開示されたズームレンズは、変倍時に第1レンズ群が固定であるため、全く広角化が図られておらず、広角端における半画角は、わずか25度に過ぎない。特許文献2に開示されたズームレンズも、正・負・正・正の4群構成の実施例(実施例1・2・6)においては広角端の画角が29〜32度程度であり、広角化の点で不十分である。特許文献3に開示されたズームレンズは、広角端の半画角が、37度程度に広角化されているが、全体で14枚と構成枚数が多く複雑であって、小型化(収納時の全長短縮)、低コスト化の点で課題がある。また、特許文献4に開示されたズームレンズは、比較的簡単な構成で広角化・高変倍化を実現しているが、望遠端における全長が十分に短いとは言えず、小型化の面でもう一歩である。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、請求項1に記載の発明は、広角端の半画角が38度以上と十分に広画角でありながら6.5倍以上の変倍比を有し、構成枚数が10枚程度と少なく、小型でかつ1000万〜1500万画素の撮像素子に対応した解像力を有するズームレンズを提供することを目的としている。
請求項2に記載の発明は、広角端の半画角が、38度以上と十分に広画角でありながら6.5倍以上の変倍比を有し、構成枚数が10枚程度と少なく、小型でかつ1000万〜1500万画素の撮像素子に対応した解像力を有するズームレンズを、より高品質・低コストで実現する手段を提供することを目的としている。
請求項3に記載の発明は、色収差をより良好に補正した、高性能なズームレンズを提供することを目的としている。
請求項4および請求項5に記載の発明は、各収差をより良好に補正した、小型で高性能なズームレンズを提供することを目的としている。
請求項6に記載の発明は、球面収差・コマ収差をより良好に補正した、高性能なズームレンズを提供することを目的としている。
請求項7ないし請求項10に記載の発明は、各収差をさらに良好に補正した、高性能なズームレンズを提供することを目的としている。
請求項11に記載の発明は、広角端の半画角が、38度以上と十分に広画角でありながら6.5〜10倍以上の変倍比を有し、構成枚数が10枚程度と少なく、小型でかつ1000万〜1500万画素の撮像素子に対応した解像力を有するズームレンズを撮影光学系として使用した、小型で高画質のカメラを提供することを目的としている。
請求項12に記載の発明は、広角端の半画角が、38度以上と十分に広画角でありながら6.5〜10倍以上の変倍比を有し、構成枚数が、10枚程度と少なく、小型でかつ1000万〜1500万画素の撮像素子に対応した解像力を有するズームレンズをカメラ機能部の撮影光学系として使用した、小型で高画質の携帯情報端末装置を提供することを目的としている。
本発明の請求項1から請求項10に記載のズームレンズは、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とを有し、広角端から望遠端への変倍に際して、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減少し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が増大し、前記第1レンズ群および前記第3レンズ群が広角端よりも望遠端で物体側に位置するように移動するズームレンズであって、さらに、それぞれ以下のような特徴を有するものである。
請求項1に記載のズームレンズは、上述した目的を達成するために、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間に開口絞り配設すると共に、前記第1レンズ群に光学ガラスからなる正レンズを有し、nをその正レンズを構成する光学ガラスの屈折率、νをその正レンズを構成する光学ガラスのアッベ数、Pg,Fをその正レンズを構成する光学ガラスの部分分散比とするとき、以下の条件式を満足することを特徴とする。
1.52<n<1.62 (1)
65.0<ν<75.0 (2)
0.015<Pg,F−(−0.001802×ν+0.6483)<0.050
(3)
ここで、Pg,F =(n −n )/(n −n )であり、n,n,nは、それぞれ、その正レンズを構成する光学ガラスの、g線,F線,C線に対する屈折率である。
請求項2に記載のズームレンズは、請求項1に記載のズームレンズにおいて、Fをその正レンズを構成する光学ガラスの磨耗度とするとき、以下の条件式(4)を満足することを特徴とする。
30<F<500 (4)
請求項3に記載のズームレンズは、請求項1または請求項2に記載のズームレンズにおいて、fapを請求項1に記載の条件式を満足する前記第1レンズ群の光学ガラスからなる前記正レンズの焦点距離、fを広角端における全系の焦点距離とするとき、以下の条件式を満足することを特徴とする。
5.0<fap/f<15.0 (5)
請求項4に記載のズームレンズは、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、前記第1レンズ群の前記正レンズのうち少なくとも1枚は非球面を有し、その非球面を有する正レンズが、請求項1に記載の条件式を満足することを特徴とする。
請求項5に記載のズームレンズは、請求項4に記載のズームレンズにおいて、前記第1レンズ群が2枚の正レンズを有することを特徴とする。
請求項6に記載のズームレンズは、請求項5に記載のズームレンズにおいて、前記第3レンズ群の最も像側に、像側に強い凹面を向けた負レンズを配設すると共に、r3Rを前記第3レンズ群の最も像側の面の曲率半径とするとき、以下の条件式を満足することを特徴とする。
0.6<|r3R|/f<1.3 (6)
請求項7に記載のズームレンズは、請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、Xを広角端から望遠端への変倍に際する前記第1レンズ群の総移動量、fを望遠端における全系の焦点距離とするとき、以下の条件式を満足すること特徴とする。
0.20<X/f<0.45 (7)
請求項8に記載のズームレンズは、請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、Xを広角端から望遠端への変倍に際する前記第3レンズ群の総移動量とするとき、以下の条件式を満足すること特徴とする。
0.15<X/f<0.40 (8)
請求項9に記載のズームレンズは、請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、fを前記第2レンズ群の焦点距離、fを前記第3レンズ群の焦点距離とするとき、以下の条件式を満足すること特徴とする。
0.50<|f|/f<0.85 (9)
請求項10に記載のズームレンズは、請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、fを前記第1レンズ群の焦点距離とするとき、以下の条件式を満足すること特徴とする。
5.0<f/f<8.0 (10)
本発明の請求項11に記載のカメラは、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のズームレンズを、撮影用光学系として有することを特徴とする。
本発明の請求項12に記載の携帯情報端末装置は、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のズームレンズを、カメラ機能部の撮影用光学系として有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、広角端の半画角が38度以上と十分に広画角でありながら6.5倍以上の変倍比を有し、構成枚数が10枚程度と少なく、小型でかつ1000万〜1500万画素の撮像素子に対応した解像力を有するズームレンズを提供することができ、延いては、小型かつ高画質で、通常の撮影領域を十分にカバーする変倍域を有したカメラおよび携帯情報端末装置を実現することができる。
請求項2に記載の発明によれば、広角端の半画角が38度以上と十分に広画角でありながら6.5倍以上の変倍比を有し、構成枚数が10枚程度と少なく、小型でかつ1000万〜1500万画素の撮像素子に対応した解像力を有するズームレンズを、より高品質・低コストで実現する手段を提供することができ、延いては、小型かつ高画質で、通常の撮影領域を十分にカバーする変倍域を有したカメラおよび携帯情報端末装置を、コストパフォーマンス良く、より安定して供給することができる。
請求項3に記載の発明によれば、色収差をより良好に補正した、高性能なズームレンズを提供することができ、延いては、広角端における画面周辺部の色ずれや、望遠端における画面全体にわたる色にじみ等をさらに抑えた、良好な描写の得られるカメラおよび携帯情報端末装置を実現することができる。
請求項4および請求項5に記載の発明によれば、各収差をより良好に補正した、小型で高性能なズームレンズを提供することができ、延いては、画面全体にわたって高い解像度を有する、より高画質で小型のカメラおよび携帯情報端末装置を実現することができる。
請求項6に記載の発明によれば、球面収差・コマ収差をより良好に補正した、高性能なズームレンズを提供することができ、延いては、より鮮鋭度の高い画像が得られる高画質のカメラおよび携帯情報端末装置を実現することができる。
請求項7ないし請求項10に記載の発明によれば、各収差をさらに良好に補正した、高性能なズームレンズを提供することができ、延いては、さらに高い解像力を有する高画質のカメラおよび携帯情報端末装置を実現することができる。
請求項11に記載の発明によれば、広角端の半画角が38度以上と十分に広画角でありながら6.5〜10倍以上の変倍比を有し、構成枚数が10枚程度と少なく、小型でかつ1000万〜1500万画素の撮像素子に対応した解像力を有するズームレンズを撮影光学系として使用した、小型で高画質のカメラを提供ことができ、延いては、ユーザが携帯性に優れたカメラで高画質な画像を撮影することができる。
請求項12に記載の発明によれば、広角端の半画角が38度以上と十分に広画角でありながら6.5〜10倍以上の変倍比を有し、構成枚数が10枚程度と少なく、小型でかつ1000万〜1500万画素の撮像素子に対応した解像力を有するズームレンズをカメラ機能部の撮影光学系として使用した、小型で高画質の携帯情報端末装置を提供ことができ、延いては、ユーザは携帯性に優れた携帯情報端末装置で高画質な画像を撮影し、その画像を外部へ送信したりすることができる。
本発明の数値実施例1に係るズームレンズの光学系の構成およびズーミングに伴うズーム軌跡を示す断面図であり、このうち、(a)は広角端、(b)は中間焦点距離、(c)は望遠端の、それぞれにおける光軸に沿った断面図である。 本発明の数値実施例2に係るズームレンズの光学系の構成およびズーミングに伴うズーム軌跡を示す図であり、(a)は広角端、(b)は中間焦点距離、(c)は望遠端の、それぞれにおける光軸に沿った断面図である。 本発明の数値実施例3に係るズームレンズの光学系の構成およびズーミングに伴うズーム軌跡を示す図であり、(a)は広角端、(b)は中間焦点距離、(c)は望遠端の、それぞれにおける光軸に沿った断面図である。 本発明の数値実施例4に係るズームレンズの光学系の構成およびズーミングに伴うズーム軌跡を示す図であり、(a)は広角端、(b)は中間焦点距離、(c)は望遠端の、それぞれにおける光軸に沿った断面図である。 図1に示す本発明の数値実施例1によるズームレンズの広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 図1に示す本発明の実施例1によるズームレンズの中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 図1に示す本発明の実施例1によるズームレンズの望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 図2に示す本発明の実施例2によるズームレンズの広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 図2に示す本発明の実施例2によるズームレンズの中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 図2に示す本発明の実施例2によるズームレンズの望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 図3に示す本発明の実施例3によるズームレンズの広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 図3に示す本発明の実施例3によるズームレンズの中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 図3に示す本発明の実施例3によるズームレンズの望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 図4に示す本発明の実施例4によるズームレンズの広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 図4に示す本発明の実施例4によるズームレンズの中間焦点距離における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 図4に示す本発明の実施例4によるズームレンズの望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差を示す収差曲線図である。 本発明の一実施形態に係るカメラの外観構成を模式的に示す物体側から見た斜視図であり、(a)は撮影レンズがカメラのボディー内に沈銅埋没している状態、(b)は撮影レンズがカメラのボディーから突出している状態を示している。 図17のカメラの外観構成を模式的に示す撮影者側から見た斜視図である。 図17のカメラの機能構成を模式的に示すブロック図である。
以下、本発明に係る実施の形態に基づき、図面を参照して本発明に係るズームレンズ、カメラおよび携帯端末装置を詳細に説明する。具体的な実施例について説明する前に、先ず、本発明の原理的な実施の形態を説明する。
本発明のような、正・負・正・正の4レンズ群を有するズームレンズは、一般に、第2レンズ群が主要な変倍作用を負担する、いわゆるバリエータとして構成される。しかしながら、本発明においては、第3レンズ群にも変倍作用を分担させ、第2レンズ群の負担を軽くして、広角化・高変倍化に伴って困難になる収差補正の自由度を確保している。また、広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群を大きく物体側へ移動させることにより、広角端において第1レンズ群を通過する光線高さを低くして、広角化に伴う第1レンズ群の大型化を抑制するとともに、望遠端では第1レンズ群と第2レンズ群の間隔を大きく確保して、長焦点化を達成している。
広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群と第2レンズ群の間隔は大きくなり、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔は小さくなって、第2レンズ群・第3レンズ群の倍率(絶対値)はどちらも増加し、変倍作用を互いに分担する。
さらに、本発明のズームレンズにおいては、第1レンズ群に光学ガラスからなる正レンズを含む構成とし、以下の条件式を満足するようにした(請求項1)。
1.52<n<1.62 (1)
65.0<ν<75.0 (2)
0.015<Pg,F−(−0.001802×ν+0.6483)<0.050
(3)
ただし、nは、その正レンズを構成する光学ガラスの屈折率、νは、その正レンズを構成する光学ガラスのアッベ数、Pg,Fは、その正レンズを構成する光学ガラスの部分分散比を表す。
ここで、Pg,F =(n −n )/(n −n )であり、n,n,nは、それぞれ、その正レンズを構成する光学ガラスの、g線、F線、C線に対する屈折率である。
高変倍化、特に望遠端の焦点距離を長くしようとすると、望遠側における軸上色収差の二次スペクトルの補正が困難となる。また、広角端の焦点距離を短く、より広角化しようとすると、広角側における倍率色収差の二次スペクトルの補正が困難となる。
本発明は、これらの色収差を異常分散材料(異常分散性の大きな材料)を用いて補正しようとするものであるが、その光学特性に大きな特徴がある。
軸上色収差の二次スペクトルを低減するためには、軸上光線高さが高いレンズ群に特殊低分散ガラスを用いると効果が大きい。特に少なくとも望遠側においては第1レンズ群が最も軸上光線高さが高く、特殊低分散ガラスの採用によって、軸上色収差の二次スペクトルを十分に低減することが可能となる。しかし、特殊低分散ガラスは、一般に屈折率が低く、単色収差の補正能力が低下してしまう。よって、第1レンズ群を少ない枚数で構成しつつ、単色収差・色収差をバランス良く低減しようとする場合、特殊低分散ガラスの使用が必ずしも十分な効果を上げない。
そこで、本発明においては、第1レンズ群中の少なくとも1枚の正レンズを、条件式(1)、(2)、(3)を満足する範囲の屈折率・アッベ数・異常分散性を有する光学ガラスで構成したのである。これにより、第1レンズ群が3枚以下の少ない枚数であっても、色収差の二次スペクトルを低減し、かつ、単色収差の十分な補正も可能となるのである。
1.52<n<1.62 なる条件式(1)のnが1.52以下であると単色収差の補正が不十分となり、65.0<ν<75.0なる条件式(2)のνが65.0以下であると色収差の補正が不十分となり、条件式(3)のPg,F−(−0.001802×ν+0.6483)が0.015以下であると色収差の二次スペクトルの補正が不十分となる。
一方、全ての条件式(1)、(2)および(3)について上限を超えるような光学ガラスは存在しないか、存在したとしても非常に特殊かつ高価であり、現実的でない。
本発明のズームレンズにおいて、請求項1に記載の条件式(1)、(2)、(3)を満足する第1レンズ群の正レンズを構成する光学ガラスは、条件式(4)における磨耗度Fが30を超え、500未満であることが望ましい(請求項2)。
一般に、比較的低分散かつ異常分散性を有する光学ガラスは、磨耗度の大きなものが多く、特に磨耗度が500を越える光学ガラスは、研磨・心取り・洗浄等のレンズ加工過程において、精度が出しにくい、傷が入りやすい等の問題があり、品質の低下やコストアップの要因となる。請求項1の条件式(1)、(2)、(3)を満足しながら、条件式(4)の磨耗度Fが500未満の光学ガラスによって、第3レンズ群の正レンズを構成することは、高品質を低コストで維持するという点で非常に重要である。一方、磨耗度Fが30以下であると、研磨に長い時間を要するようになり、こちらも却ってコストアップの要因となるため好ましくない。
なお、磨耗度Fとは、測定面積が9cmの試料を、水平に毎分60回転する鋳鉄製平面皿の中心より80mmの定位置に保持し、平均粒径20μmのアルミナ砥粒10gに水20mlを添加したラップ液を5分間一様に供給し、9.807Nの荷重をかけてラッピングしたときの摩耗減量mと、日本光学硝子工業会で指定された標準試料(BSC7)を、同一条件で試験したときとの摩耗減量mの比を測定し、次式によりを算出するものである。
={(m/d)/(m/d)}×100 (4)′
ここで、dは試料の比重、dは標準試料の比重を表す。
本発明のズームレンズにおいて、請求項1に記載の条件式(1)、(2)、(3)を満足する第1レンズ群の光学ガラスからなる正レンズの少なくとも1つは、以下の条件式を満足するような屈折力を有することが望ましい(請求項3)。
5.0<fap/f<15.0 (5)
ただし、fapは、請求項1に記載の条件式(1)、(2)、(3)を満足する第1レンズ群の光学ガラスからなる正レンズの焦点距離、fは、広角端における全系の焦点距離を表す。
条件式(5)のfap/fが15.0以上であると、異常分散材料を使用したレンズの屈折力が二次スペクトルを十分に低減するには足らず、十分な色収差補正が行えない場合がある。一方で、条件式(5)のfap/fが5.0以下であると、色収差補正と球面収差補正のバランスを取ることが難しくなるし、当該レンズの各面の曲率が大きくなるため、加工精度の点でも不利となる。
収差補正の自由度を増加させるため、第1レンズ群の正レンズのうち少なくとも1枚は非球面を有する構成とすることができるが、その非球面を有する正レンズは、請求項1に記載の条件式(1)、(2)、(3)を満足することが望ましい(請求項4)。
請求項1に記載の条件式(1)、(2)、(3)を満足するような異常分散性を有する光学ガラスとしては、ガラスモールド技術による非球面成形に適したものも開発されており、これを使用することによって、低コストで安定した性能の非球面レンズを得ることができる。
その場合、第1レンズ群が2枚の正レンズを有することが望ましい(請求項5)。
一方の正レンズは、球面レンズとすることができるため屈折率・アッベ数の選択範囲が広く、2枚で正のパワーを分担することにより、収差補正の最適化が図れる。特に、より屈折率の高いものを選択することによって、色収差補正と単色収差補正を高次元でバランスさせることが可能となる。
なお、異常分散性を有する光学ガラスを使用したレンズを、ガラスモールド技術で作成する場合においても、成形前の母材となるプリフォームの形成には研磨等の冷間加工が必要な場合が多く、材料の磨耗度が重要である点は変わらない。
より良好な収差補正のためには、第3レンズ群の最も像側に、像側に強い凹面を向けた負レンズを配設すると共に、以下の条件式(6)を満足することが望ましい(請求項6)。
0.6<|r3R|/f<1.3 (6)
ただし、r3Rは、第3レンズ群の最も像側の面の曲率半径を表す。
条件式(6)の|r3R|/fが0.6以下であると、球面収差が補正過剰となりやすく、条件式(6)の|r3R|/fが1.3以上であると、逆に球面収差が補正不足となりやすい。さらに、条件式(6)の範囲外では球面収差同様、コマ収差のバランスも取りにくく、軸外周辺部で外向性または内向性のコマ収差が発生しやすくなる。
さらに、広角化・長焦点化のために重要な第1レンズ群の移動量に関連して、以下の条件式を満足することにより、十分な収差補正が可能となる(請求項7)。
0.20<X/f<0.45 (7)
ただし、Xは、広角端から望遠端への変倍に際する第1レンズ群の総移動量、fは、望遠端における全系の焦点距離を表す。
条件式(7)のX/fを0.20以下とすると、第2レンズ群の変倍への寄与が小さくなって第3レンズ群の負担が増加するか、第1レンズ群・第2レンズ群の屈折力を強めなければならなくなって、いずれにせよ、各種収差の悪化を招く。また、広角端におけるレンズ全長が長くなって、第1レンズ群を通過する光線高さが増加し、第1群の大型化を招く。一方、条件式(7)のX/fを0.45以上とすると、広角端での全長が短くなりすぎるか、望遠端での全長が長くなりすぎることになる。広角端での全長が短くなりすぎると、第3レンズ群の移動スペースが限定され、第3レンズ群の変倍への寄与が小さくなって、全体の収差補正が困難となる。望遠端での全長が長くなりすぎると、全長方向の小型化の妨げになるだけでなく、望遠端での周辺光量確保のために径方向が大型化したり、また、鏡胴の倒れ等の製作誤差による像性能の劣化も招きやすくなる。
なお、さらに望ましくは、以下の条件式(7)′を満足するのが良い。
0.25<X/f<0.40 (7)′
第2レンズ群と変倍作用を分担する第3レンズ群の移動量に関しては、以下の条件式(8)を満足することが望ましい(請求項8)。
0.15<X/f<0.40 (8)
ただし、Xは、広角端から望遠端への変倍に際する第3レンズ群の総移動量を表す。
条件式(8)のX/fを下限値の0.15以下とすると、第3レンズ群の変倍への寄与が小さくなって、第2ンズ群の負担が増加するか、第3レンズ群自体の屈折力を強めなければならなくなって、いずれにせよ、各種収差の悪化を招く。一方、条件式(8)のX/fを上限値の0.40以上とすると、広角端におけるレンズ全長が長くなって、第1レンズ群を通過する光線高さが増加し、第1レンズ群の大型化を招く。
なお、さらに望ましくは、以下の条件式(8)′を満足するのが良い。
0.20<X/f<0.35 (8)′
加えて、収差補正の上から、各群の屈折力に関する以下の条件式(9)、(10)を満足することが望ましい(請求項9・請求項10)。
0.50<|f|/f<0.85 (9)
5.0<f/f<8.0 (10)
ただし、fは第1レンズ群の焦点距離、fは、第2レンズ群の焦点距離、fは、第3レンズ群の焦点距離、fは、広角端における全系の焦点距離を表す。
条件式(9)|f|/fを0.50以下とすると、第2レンズ群の屈折力が強くなりすぎ、|f|/fを0.85以上とすると、第3レンズ群の屈折力が強くなりすぎて、いずれにしろ変倍に際する収差変動が大きくなりやすくなる。
また、条件式(10)のf/fを5.0以下とすると、第2レンズ群の結像倍率が等倍に近付いて変倍効率が上がり、高変倍化には有利であるが、第1レンズ群の各レンズに大きな屈折力が必要になって、特に望遠端での色収差が悪化する等の弊害があるばかりか、第1レンズ群が厚肉化・大口径化して、特に収納状態における小型化に実現する上で不利となる。一方、条件式(10)のf/fを8.0以上とすると、第2レンズ群の変倍への寄与が小さくなってしまい、高変倍化が難しくなる。
本発明のズームレンズにおいては、第2レンズ群と第3レンズ群の間に開口絞りを配設し、その開口絞りを隣接するレンズ群とは独立に移動させることができる。このような構成により、6.5倍以上という大きな変倍領域のどのポジションにおいても、より最適な光線経路の選択が可能となるため、特に、コマ収差や像面湾曲等の補正の自由度が向上し、軸外性能の向上を達成することができる。
開口絞りと第3レンズ群との間隔は、広角端において望遠端よりも広くなることが望ましい。異常分散材料が使用されている第3レンズ群が、広角端において開口絞りから離れ、望遠端において開口絞りに近付くことによって、その異常分散性が広角端では倍率色収差の2次スペクトルの補正に効果的に働き、望遠端では軸上色収差の二次スペクトルの補正に効果的に働く。よって、変倍の全域において色収差をより良好に補正することが可能となる。加えて、広角端において開口絞りを第1レンズ群に近づけ、第1レンズ群を通過する光線高さをより低くすることが可能となって、第1群のさらなる小型化が達成できるという効果も生む。
上述した理由により、開口絞りと第3レンズ群との間隔を、広角端において望遠端よりも広くする場合、その間隔に関して以下の条件式(11)を満足することが望ましい。
0.05<dSW/f<0.20 (11)
ただし、dSWは、広角端における開口絞りと第3レンズ群の最も物体側の面との軸上間隔を表す。
条件式(11)のdSW/fを0.05以下とすると、広角端において第3レンズ群を通過する光線高さが小さくなり、広角側における倍率色収差の二次スペクトルの低減が、効果的に行えなくなる。また、同じく広角端において第1レンズ群を通過する光線高さが大きくなりすぎ、第1レンズ群の大型化を招く。一方、条件式(11)のdSW/fを0.20以上とすると、広角端において第3レンズ群を通過する光線高さが大きくなりすぎ、像面がオーバーに倒れたり、樽型の歪曲収差が大きくなったりして、特に広角域における性能確保が難しくなる。
第1レンズ群は、物体側より、少なくとも1枚の負レンズと、少なくとも1枚の正レンズを有する構成であることが望ましい。より具体的には、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ、物体側に強い凸面を向けた正レンズの2枚で構成するか、または、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ、物体側に強い凸面を向けた正レンズ、物体側に強い凸面を向けた正レンズの3枚で構成するのが良い。
高変倍化、特に望遠端の焦点距離を長くするためには、望遠端における第2レンズ群・第3レンズ群・第4レンズ群の合成倍率を大きくしなければならず、それだけ、第1レンズ群で発生した収差が像面上で拡大されることになる。このため、高変倍化を進めるためには、第1レンズ群で発生する収差量を十分に小さく抑える必要があり、そのためには第1レンズ群を上述の構成とすることが望ましい。
第2レンズ群は、物体側から順に、像側に曲率の大きな面を向けた負レンズ、像側に曲率の大きな面を向けた正レンズ、物体側に曲率の大きな面を向けた負レンズの3枚からなることが望ましい。
負の屈折力を有する変倍群としては、これを3枚で構成する場合、物体側から順に、負レンズ、負レンズ、正レンズという配置のものが良く知られているが、この構成に比べて、上記の構成は、広角化に伴う倍率色収差の補正能力に優れている。ここで、物体側から2番目のレンズと3番目のレンズは適宜接合しても良い。
このとき、第2レンズ群の各レンズは、以下の条件式(12)、(13)、(14)を満足することが望ましい。
1.75<n21<2.10、25<ν21<55 (12)
1.75<n22<2.10、15<ν22<35 (13)
1.75<n23<2.10、25<ν23<55 (14)
ただし、n2iは、第2群中で物体側から数えてi番目のレンズの屈折率、ν2iは、第2群中で物体側から数えてi番目のレンズのアッベ数を表す。
このような硝種を選択することにより、単色収差を十分に小さく抑えた上で、色収差のより良好な補正が可能となる。
第3レンズ群は、物体側から順に、正レンズ、正レンズ、負レンズの3枚で構成することが望ましい。ここで、物体側から2番目のレンズと3番目のレンズは適宜接合しても良い。
本発明のズームレンズにおいて、第4レンズ群は、主として射出瞳距離(テレセントリック性)の確保、および、その移動によるフォーカシングのために設けている。レンズ系の小型化のためには、第4レンズ群はなるべく簡単な構成である必要があり、正レンズ1枚で構成することが望ましい。
また、本発明のズームレンズは、4群の構成に限ったものではない。変倍に際する収差の変動を抑えるなど、性能確保のために自由度を増加させる必要から、第4レンズ群の像側に第5レンズ群を有する構成とすることもできる。
良好な収差補正を保ちながらより小型化を進めるためには、非球面が不可欠であり、少なくとも第2レンズ群および第3レンズ群には、それぞれ1面以上の非球面を有することが望ましい。特に、第2レンズ群においては、最も物体側の面と最も像側の面の双方を非球面とすると、広角化に伴って増大しがちな歪曲収差・非点収差等をの補正に高い効果が得られる。
なお、非球面レンズとしては、光学ガラスや光学プラスチックを成型したもの(ガラスモールド非球面、プラスチックモールド非球面)や、ガラスレンズの面上に薄い樹脂層を成型し、その表面を非球面としたもの(ハイブリッド非球面、レプリカ非球面等と称される)等が使用できる。
絞りの開放径は、変倍に係わらず一定とするのが機構上簡略となって良い。ただし、長焦点端の開放径短焦点端に比べて大きくすることにより、変倍に伴うFナンバの変化を小さくすることもできる。また、像面に到達する光量を減少させる必要があるときには、絞りを小径化しても良いが、絞り径を大きく変えることなく、NDフィルタ等の挿入により光量を減少させた方が、回折現象による解像力の低下を防止できて好ましい。
以下に、本発明のズームレンズの実施の形態と共に具体的な数値実施例4例をあげて説明する。なお、全ての実施例において最大像高は4.05mmである。尚、数値実施例を、以下、単に「実施例」と称する場合がある。
実施例1は、正・負・正・正・正の5群構成であり、実施例2ないし実施例4は、正・負・正・正の4群構成である。
各実施例において、第4レンズ群G4または第5レンズG5群の像面側に配設される平行平板は、光学ローパスフィルタ・赤外カットフィルタ等の各種光学フィルタや、CCDセンサ等の受光素子のカバーガラス(シールガラス)を想定したものであり、ここでは、各種フィルタFMと称することとする。図中、FPは、結像面を表す。また、長さの次元を持つ量の単位は、特に、断らない限り、「mm」である。
レンズの材質は、全ての実施例においての第4レンズ群G4が有する正レンズが光学プラスチックである他は、全て光学ガラスとなっている。
各実施例の収差は、十分に補正されており,1000万〜1500万画素の受光素子に対応することが可能となっている。本発明のようにズームレンズを構成することで、十分な小型化を達成しながら非常に良好な像性能を確保し得ることは、実施例より明らかである。
実施例1〜実施例4に共通な記号の意味は、以下の通りである。
f:全系の焦点距離
F:Fナンバ(F値)
ω:半画角(度)
R:曲率半径(非球面にあっては、近軸曲率半径)
D:面間隔
:屈折率
ν:アッベ数
K:非球面の円錐定数
:4次の非球面係数
:6次の非球面係数
:8次の非球面係数
10:10次の非球面係数
12:12次の非球面係数
14:14次の非球面係数
16:16次の非球面係数
18:18次の非球面係数
ただし、ここで用いられる非球面形状は、近軸曲率半径の逆数(近軸曲率)をC、光軸からの高さをH、そして、円錐定数をKとし、上記各次数の非球面係数を用い、Xの光軸方向における非球面量として、次の式(15)で定義され、近軸曲率半径および円錐定数並びに非球面係数を与えて形状を特定する。
Figure 2011170054
図1は、本発明の実施例1に係るズームレンズのレンズ構成および広角端から所定の中間焦点距離を経て望遠端へのズーミングに伴うズーム軌跡を模式的に示しており、このうち、(a)は広角端(Wide)における模式的断面図、(b)は所定の中間焦点距離(Mean)における模式的断面図、そして(c)は望遠端(Tele)における模式的断面図である。なお、実施例1のレンズ群配置を示す図1において、図示左側が物体側である。
図1に示すズームレンズは、光軸に沿って、物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、そして正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5とを配置し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に開口絞りADを配している。この場合、第1レンズ群G1は、第1レンズE1、第2レンズE2および第3レンズE3を有してなり、第2レンズ群G2は、第4レンズE4、第5レンズE5および第6レンズE6を有してなり、第3レンズ群G3は、第7レンズE7、第8レンズE8および第9レンズE9を有してなり、そして第4レンズ群G4は、第10レンズE10を有してなり、第5レンズ群G5は、第11レンズE11を有してなる。
第1レンズ群G1〜第5レンズ群G5は、それぞれ各群毎に適宜なる共通の支持枠等によって支持され、ズーミング等に際しては第5群を除き、各群毎に動作し、開口絞りADは、各群とは独立に動作する。図1には、各光学面の面番号(第1面〜第22面)も示している。
広角端(短焦点端)から望遠端(長焦点端)への変倍に際しては、第1レンズ群G1〜第4レンズ群G4の全群が移動して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が減少し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が増大する。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第1レンズE1と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第2レンズE2と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第3レンズE3とを配している。第1レンズE1と第2レンズE2の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第2レンズ群G2は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズであって、その物体側に凸面を向け且つ非球面を形成している非球面レンズからなる第4レンズE4と、像側により強い凸面を向けた両凸正レンズからなる第5レンズE5と、像側に凸面を向けた負メニスカスレンズであって、その像側に非球面を形成している非球面レンズからなる第6レンズE6とを配している。第5レンズE5と第6レンズE6の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
開口絞りADは、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に介挿配置されている。
第3レンズ群G3は、物体側から、順次、物体側により強い凸面を向けた両凸形状で且つ両面を非球面とした正レンズからなる第7レンズE7と、像側により強い凸面を向けた両凸正レンズからなる第8レンズE8と、像側に強い凹面を向けた両凹負レンズからなる第9レンズE9とを配している。第8レンズE8と第9レンズE9の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第4レンズ群G4は、物体側に凸面を向け且つ物体側を非球面とした正メニスカスレンズからなる第10レンズE10のみからなっている。第5レンズ群G5は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第11レンズE11のみからなっている。
この場合、図1に示すように、広角端(短焦点端)から望遠端(長焦点端)への変倍に伴って、第1レンズ群G1および第3レンズ群G3は、像側から物体側へ単調に移動し、第2レンズ群G2は像側に凸となる軌跡を描いて移動し、そして第4レンズ群G4は、物体側に凸となる軌跡を描いて移動する。第5レンズ群G5は、移動しない。
この実施例1においては、全光学系の焦点距離f、FナンバF、半画角ωが、ズーミングによって、表2に示すように、それぞれf=5.07〜34.46、F=3.43〜5.79、ω=39.82〜6.53の範囲で変化する。各光学要素の光学特性は、次表の通りである。
Figure 2011170054
表1において、面番号に「*」(アスタリスク)を付した面番号のレンズが非球面であり、また、硝種名の前には、次の通り硝材の製造メーカー名を、HOYA(HOYA株式会社)、OHARA(株式会社オハラ)として略記した。これらは、他の実施例についても同様である。
すなわち、表1においては、「*」が付された第6面、第10面、第12面、第13面および第17面の各光学面が非球面であり、式(15)における各非球面のパラメータは、次の通りである。
非球面;第6面
K=0.0,
=−2.11567×10−5
=1.02684×10−7
=−4.62111×10−8
10=7.02968×10−10
非球面;第10面
K=0.0,
=−6.56577×10−4
=−6.52956×10−6
=−1.05912×10−6
10=−5.75774×10−8
非球面;第12面
K=0.0,
=−8.54494×10−4
=5.37510×10−6
=−8.26341×10−7
10=−5.09750×10−8
非球面;第13面
K=0.0,
=3.54458×10−4
=6.38751×10−6
=−7.62332×10−7
10=−5.58192×10−8
非球面;第17面
K=0.0,
=−3.04703×10−5
=1.04070×10−5
=−4.76045×10−7
10=9.37621×10−9

第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の可変間隔DA、第2レンズ群G2と開口絞りADとの間の可変間隔DB、開口絞りADと第3レンズ群G3との間の可変間隔DC、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間の可変間隔DD、そして、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間の可変間隔DEは、ズーミングに伴って次表のように変化させられる。
Figure 2011170054
また、図5、図6および図7に、それぞれ、実施例1の広角端、中間焦点距離および望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差、並びにコマ収差の各収差図を示している。なお、これらの図において、球面収差における破線は正弦条件をあらわし、非点収差における実線はサジタル、そして破線はメリディオナルをそれぞれあらわしている。また、球面収差、非点収差、並びにコマ収差の各収差図におけるgおよびdはそれぞれ、g線およびd線をあらわしている。これらは、他の実施例の収差図についても同様である。
上述した実施例1に係るズームレンズの条件式(1)〜条件式(11)の値は、
(1) n=1.59282
(2) ν=68.63
(3) Pg,F−(−0.001802×ν+0.6483)
=0.0195…HOYA FCD505
(4) F=460…HOYA FCD505
(5) fap/f=8.59
(6) |r3R|/f=0.940
(7) X/f=0.336
(8) X/f=0.224
(9) |f|/f=0.668
(10) f/f=5.85
(11) dSW/f=0.135
となり、それぞれ条件式(1)〜条件式(11)を満足している。
また、図5、図6および図7に、それぞれ、実施例1の広角端、中間焦点距離および望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差、並びにコマ収差の各収差図を示している。なお、これらの図において、球面収差における破線は正弦条件をあらわし、非点収差における実線はサジタル、そして破線はメリディオナルをそれぞれあらわしている。また、球面収差、非点収差、並びにコマ収差の各収差図におけるgおよびdはそれぞれ、g線およびd線をあらわしている。これらは、他の実施例の収差図についても同様である。
図2は、本発明の実施例2に係るズームレンズのレンズ構成および広角端から所定の中間焦点距離を経て望遠端へのズーミングに伴うズーム軌跡を模式的に示しており、(a)は広角端における模式的断面図、(b)は所定の中間焦点距離における模式的断面図、そして(c)は望遠端における模式的断面図である。なお、実施例2のレンズ群配置を示す図2においても、図示左側が物体側である。
図2に示すズームレンズは、光軸に沿って、物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、そして正の屈折力を有する第4レンズ群G4とを配置し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に開口絞りADを配している。この場合、第1レンズ群G1は、第1レンズE1、第2レンズE2および第3レンズE3を有してなり、第2レンズ群G2は、第4レンズE4、第5レンズE5および第6レンズE6を有してなり、第3レンズ群G3は、第7レンズE7、第8レンズE8および第9レンズE9を有してなり、そして第4レンズ群G4は、第10レンズE10を有してなる。
第1レンズ群G1〜第4レンズ群G4は、それぞれ各群毎に適宜なる共通の支持枠等によって支持され、ズーミング等に際しては各群毎に同時的に動作し、開口絞りADは、各群とは独立に動作する。図2にも、各光学面の面番号を示している。なお、図2における各参照符号も、参照符号の桁数の増大による説明の煩雑化を避けるため、各実施例毎に独立に用いており、そのため他の実施例に係る図面と共通の参照符号を付していてもそれらは他の実施例とはかならずしも共通の構成ではない。
広角端から望遠端への変倍に際しては、第1レンズ群G1〜第4レンズ群G4の全群が移動して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が減少し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が増大する。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第1レンズE1と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第2レンズE2と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第3レンズE3とを配している。第1レンズE1と第2レンズE2の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第2レンズ群G2は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズであって、その物体側に非球面を形成している非球面レンズからなる第4レンズE4と、像側により強い凸面を向けた両凸正レンズからなる第5レンズE5と、像側に凸面を向けた負メニスカスレンズであって、その像側に非球面を形成している非球面レンズからなる第6レンズE6とを配している。第5レンズE5と第6レンズE6の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
開口絞りADは、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に介挿配置されている。
第3レンズ群G3は、物体側から、順次、物体側により強い凸面を向けた両凸形状で且つ両面を非球面とした正レンズからなる第7レンズE7と、物体側により強い凸面を向けた両凸正レンズからなる第8レンズE8と、像側に強い凹面を向けた両凹負レンズからなる第9レンズE9とを配している。第8レンズE8と第9レンズE9の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第4レンズ群G4は、物体側に強い凸面を向け且つ物体側を非球面とした両凸レンズからなる第10レンズE10のみからなっている。
すなわち、この実施例2は、先に述べた実施例1とは異なる4群構成である。この場合にも、図2に示すように、広角端から望遠端への変倍に伴って、第1レンズ群G1および第3レンズ群G3は、像側から物体側へ単調に移動し、第2レンズ群G2は像側に凸となる軌跡を描いて移動し、そして第4レンズ群G4は物体側に凸となる軌跡を描いて移動する。
この実施例2においては、全光学系の焦点距離f、FナンバF、半画角ωが、ズーミングによって、それぞれf=5.07〜34.53,F=3.45〜5.61、ω=39.75〜6.55の範囲で変化する。各光学要素の光学特性は、次表の通りである。
Figure 2011170054
表3においては、「*」が付された第6面、第10面、第12面、第13面および第17面の各光学面が非球面であり、式(15)おける各非球面のパラメータは、次の通りである。
非球面パラメータ
非球面;第6面
K=0.0,
=4.38118×10−5
=−3.28212×10−6
=1.67801×10−7
10=−4.32537×10−9
12=−1.26659×10−11
14=1.27763×10−12
非球面;第10面
K=0.0,
=−4.80018×10−4
=−4.53081×10−6
=−2.73503×10−7
10=−5.07166×10−8
非球面;第12面
K=0.0,
=−8.76064×10−4
=1.71719×10−5
=−1.39333×10−6
10=9.31505×10−8
非球面;第13面
K=0.0,
=5.89357×10−4
=3.03606×10−5
=−2.25267×10−6
10=1.54591×10−7
非球面;第17面
K=0.0,
=−5.88625×10−5
=1.08911×10−5
=−4.32420×10−7
10=7.34514×10−9
第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の可変間隔DA、第2レンズ群G2と開口絞りADとの間の可変間隔DB、開口絞りADと第3レンズ群G3との間の可変間隔DC、そして第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間の可変間隔DD、第4レンズ群G4と各種フィルタFMとの間の可変間隔DEは、ズーミングに伴って次表のように変化させられる。
Figure 2011170054
上述した実施例2に係るズームレンズの条件式(1)〜条件式(11)の値は、
(1) n=1.59282
(2) ν=68.63
(3) Pg,F−(−0.001802×ν+0.6483)
=0.0195 … HOYA FCD505
(4) F=460 … HOYA FCD505
(5) fap/f=7.75
(6) |r3R|/f=0.885
(7) X/f=0.335
(8) X/f=0.245
(9) |f|/f=0.716
(10) f/f=6.06
(11) dSW/f=0.129
となり、それぞれ条件式(1)〜条件式(11)を満足している。
また、図8、図9および図10に、それぞれ、実施例2の広角端、中間焦点距離および望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差、並びにコマ収差の各収差図を示している。
図3は、本発明の実施例3に係るズームレンズのレンズ構成および広角端から所定の中間焦点距離を経て望遠端へのズーミングに伴うズーム軌跡を模式的に示しており、(a)は広角端における模式的断面図、(b)は所定の中間焦点距離における模式的断面図、そして(c)は望遠端における模式的断面図である。なお、実施例3のレンズ群配置を示す図3においても、図示左側が物体側である。
図3に示すズームレンズは、光軸に沿って、物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、そして正の屈折力を有する第4レンズ群G4とを配置し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に開口絞りADを配している。この場合、第1レンズ群G1は、第1レンズE1、第2レンズE2および第3レンズE3を有してなり、第2レンズ群G2は、第4レンズE4、第5レンズE5および第6レンズE6を有してなり、第3レンズ群G3は、第7レンズE7、第8レンズE8および第9レンズE9を有してなり、そして第4レンズ群G4は、第10レンズE10を有してなる。
第1レンズ群G1〜第4レンズ群G4は、それぞれ各群毎に適宜なる共通の支持枠等によって支持され、ズーミング等に際しては各群毎に同時的に動作し、開口絞りADは、各群とは独立に動作する。図3にも、各光学面の面番号を示している。なお、図3における各参照符号も、参照符号の桁数の増大による説明の煩雑化を避けるため、各実施例毎に独立に用いており、そのため他の実施例に係る図面と共通の参照符号を付していてもそれらは他の実施例とはかならずしも共通の構成ではない。
広角端から望遠端への変倍に際しては、第1レンズ群G1〜第4レンズ群G4の全群が移動して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が減少し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が増大する。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第1レンズE1と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第2レンズE2と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズであって、その像面側に非球面を形成している非球面レンズからなる第3レンズE3とを配している。第1レンズE1と第2レンズE2の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第2レンズ群G2は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズであって、その物体側に非球面を形成している非球面レンズからなる第4レンズE4と、像側により強い凸面を向けた両凸正レンズからなる第5レンズE5と、像側に凸面を向けた負メニスカスレンズであって、その像側に非球面を形成している非球面レンズからなる第6レンズE6とを配している。第5レンズE5と第6レンズE6の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
開口絞りADは、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に介挿配置されている。
第3レンズ群G3は、物体側から、順次、物体側により強い凸面を向けた両凸形状で且つ両面を非球面とした正レンズからなる第7レンズE7と、物体側により強い凸面を向けた両凸正レンズからなる第8レンズE8と、像側により強い凹面を向けた両凹負レンズからなる第9レンズE9とを配している。第8レンズE8と第9レンズE9の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第4レンズ群G4は、像面側に強い凸面を向け且つ物体側を非球面とした両凸レンズからなる第10レンズE10のみからなっている。
すなわち、この実施例3は、実質的に先に述べた実施例2とほぼ同様の構成である。この場合にも、図3に示すように、広角端から望遠端への変倍に伴って、第1レンズ群G1および第3レンズ群G3は、像側から物体側へ単調に移動し、第2レンズ群G2は物体側から像側へほぼ単調に移動し、そして第4レンズ群G4は物体側に凸となる軌跡を描いて移動する。
この実施例3においては、全光学系の焦点距離f,FナンバF,半画角ωが、ズーミングによって、それぞれf=5.07〜34.45,F=3.44〜5.57,ω=39.77〜6.81の範囲で変化する。各光学要素の光学特性は、次表の通りである。
Figure 2011170054
表5においても、「*」が付された第4面、第6面、第10面、第12面、第13面および第17面の各光学面が非球面であり、式(15)における各非球面のパラメータは次の通りである。
非球面パラメータ
非球面;第4面
K=0.0,
=−2.61959×10−6
=−4.61000×10−8
=4.12097×10−10
10=−2.83406×10−12
非球面;第6面
K=0.0,
=4.69989×10−5
=−6.00298×10−6
=2.85972×10−7
10=−4.67475×10−9
12=−8.20307×10−11
14=2.46554×10−12
非球面;第10面
K=0.0,
=−5.17867×10−4
=−9.91338×10−6
=−2.02961×10−7
10=−5.38642×10−8
非球面;第12面
K=0.0,
=−7.45563×10−4
=1.45957×10−5
=−1.41743×10−6
10=1.11141×10−7
非球面;第13面
K=0.0,
=7.01916×10−4
=2.59719×10−5
=−2.44987×10−6
10=1.76570×10−7
非球面;第17面
K=0.0,
=−2.49031×10−5
=6.74925×10−6
=−2.86346×10−7
10=4.04476×10−9
第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の可変間隔DA、第2レンズ群G2と開口絞りADとの間の可変間隔DB、開口絞りADと第3レンズ群G3との間の可変間隔DC、そして第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間の可変間隔DD、第4レンズ群G4と各種フィルタFMとの間の可変間隔DEは、ズーミングに伴って表6のように変化させられる。
Figure 2011170054
また、図11、図12および図13に、それぞれ、実施例3の広角端、中間焦点距離および望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差、並びにコマ収差の各収差図を示している。
また、上述した実施例3に係るズームレンズの条件式(1)〜条件式(11)の値は、
(1) n=1.55332
(2) ν=71.68
(3) Pg,F−(−0.001802×ν+0.6483)
=0.0211 … HOYA M−FCD500
(4) F=430…HOYA M−FCD500
(5) fap/f=9.88
(6) |r3R|/f=0.970
(7) X/f=0.335
(8) X/f=0.231
(9) |f|/f=0.713
(10) f/f=6.26
(11) dSW/f=0.142
となり、それぞれ条件式(1)〜(11)を満足している。
図4は、本発明の実施例4に係るズームレンズのレンズ構成および広角端から所定の中間焦点距離を経て望遠端へのズーミングに伴うズーム軌跡を模式的に示しており、(a)は広角端における模式的断面図、(b)は所定の中間焦点距離における模式的断面図、そして(c)は望遠端における模式的断面図である。なお、実施例4のレンズ群配置を示す図4においても、図示左側が物体側である。
図4に示すズームレンズは、光軸に沿って、物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、そして正の屈折力を有する第4レンズ群G4とを配置し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に開口絞りADを配している。この場合、第1レンズ群G1は、第1レンズE1、第2レンズE2および第3レンズE3を有してなり、第2レンズ群G2は、第4レンズE4、第5レンズE5および第6レンズE6を有してなり、第3レンズ群G3は、第7レンズE7、第8レンズE8および第9レンズE9を有してなり、そして第4レンズ群G4は、第10レンズE10を有してなる。
第1レンズ群G1〜第4レンズ群G4は、それぞれ各群毎に適宜なる共通の支持枠等によって支持され、ズーミング等に際しては各群毎に同時的に動作し、開口絞りADは、各群とは独立に動作する。図4にも、各光学面の面番号を示している。なお、図4における各参照符号も、参照符号の桁数の増大による説明の煩雑化を避けるため、各実施例毎に独立に用いており、そのため他の実施例に係る図面と共通の参照符号を付していてもそれらは他の実施例とはかならずしも共通の構成ではない。
広角端から望遠端への変倍に際しては、第1レンズ群G1〜第4レンズ群G4の全群が移動して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が減少し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が増大する。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第1レンズE1と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第2レンズE2と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズであって、その物体側に非球面を形成している非球面レンズからなる第3レンズE3とを配している。第1レンズE1と第2レンズE2の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第2レンズ群G2は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズであって、その物体側に非球面を形成している非球面レンズからなる第4レンズE4と、像側により強い凸面を向けた両凸正レンズからなる第5レンズE5と、像側に凸面を向けた負メニスカスレンズであって、その像側に非球面を形成している非球面レンズからなる第6レンズE6とを配している。第5レンズE5と第6レンズE6の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
開口絞りADは、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に介挿配置されている。
第3レンズ群G3は、物体側から、順次、物体側により強い凸面を向けた両凸形状で且つ物体側面を非球面とした両凸正レンズからなる第7レンズE7と、物体側により強い凸面を向けた両凸正レンズからなる第8レンズE8と、像側に強い凹面を向けた両凹負レンズからなる第9レンズE9とを配している。第8レンズE8と第9レンズE9の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第4レンズ群G4は、像側に強い凸面を向け且つ物体側を非球面とした両凸レンズからなる第10レンズE10のみからなっている。
すなわち、この実施例4は、先に述べた実施例1とは異なる4群構成である。この場合にも、図4に示すように、広角端から望遠端への変倍に伴って、第1レンズ群G1および第3レンズ群G3は、像側から物体側へ単調に移動し、第2レンズ群G2は像側に凸となる軌跡を描いて移動し、そして第4レンズ群G4は物体側に凸となる軌跡を描いて移動する。
この実施例4においては、全光学系の焦点距離f、FナンバF、半画角ωが、ズーミングによって、それぞれf=5.06〜34.50,F=3.49〜5.67、ω=39.85〜6.77の範囲で変化する。各光学要素の光学特性は、次表の通りである。
Figure 2011170054
表7においては、「*」が付された第4面、第6面、第10面、第12面および第17面の各光学面が非球面であり、式(15)における各非球面のパラメータは、次の通りである。
非球面パラメータ
非球面;第4面
K=0.0,
=−2.13930×10−6
=−5.68815×10−8
=5.09447×10−10
10=−3.52370×10−12
非球面;第6面
K=0.0,
=6.98920×10−5
=−6.51267×10−6
=3.05288×10−7
10=−4.97334×10−9
12=−7.64920×10−11
14=2.31453×10−12
非球面;第10面
K=0.0,
=−4.84852×10−4
=−1.06293×10−5
=1.65811×10−8
10=−5.72723×10−8
非球面;第12面
K=0.0,
=−7.11335×10−4
=1.19186×10−5
=−1.35662×10−6
10=1.20507×10−7
非球面;第13面
K=0.0,
=6.51905×10−4
=2.55654×10−5
=−2.41458×10−6
10=1.89127×10−7
非球面;第17面
K=0.0,
=−9.04702×10−5
=9.86668×10−6
=−4.20068×10−7
10=6.42194×10−9
第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の可変間隔DA、第2レンズ群G2と開口絞りADとの間の可変間隔DB、開口絞りADと第3レンズ群G3との間の可変間隔DC、そして第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間の可変間隔DD、第4レンズ群G4と各種フィルタFMとの間の可変間隔DEは、ズーミングに伴って次表のように変化させられる。
Figure 2011170054
上述した実施例4に係るズームレンズの条件式(1)〜条件式(11)の値は、
(1) n=1.55332
(2) ν=71.68
(3) Pg,F−(−0.001802×ν+0.6483)
=0.0211…HOYA M−FCD500
(4) F=430…HOYA M−FCD500
(5) fap/f=10.43
(6) |r3R|/f=0.959
(7) X/f=0.328
(8) X/f=0.241
(9) |f|/f=0.718
(10) f/f=6.26
(11) dSW/f=0.137
となり、それぞれ条件式(1)〜条件式(11)を満足している。
また、図14、図15および図16に、それぞれ、実施例4の広角端、中間焦点距離および望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差、並びにコマ収差の各収差図を示している。
[実施の形態]
次に、上述した実施例1〜実施例4に示されたような本発明に係るズームレンズを撮影光学系として採用してカメラを構成した本発明の実施の形態について図17〜図19を参照して説明する。図17は、物体、すなわち被写体側である前面側から見たカメラの外観を示す斜視図であるが、このうち(a)は、撮影レンズがカメラのボディー内に沈胴している状態、(b)は、撮影レンズがカメラのボディーから突出している状態を示す。図18は、撮影者側である背面側から見たカメラの外観を示す斜視図であり、図19は、カメラの機能構成を示すブロック図である。なお、ここでは、カメラについて説明しているが、いわゆるPDA(personal data assistant)や携帯電話機等の携帯情報端末装置にカメラ機能を組み込んだものが近年登場している。このような携帯情報端末装置も外観は若干異にするもののカメラと実質的に全く同様の機能・構成を含んでおり、このような携帯情報端末装置に本発明に係るズームレンズを採用してもよい。
図17および図18に示すように、カメラ1は、撮影レンズ2、シャッタボタン3、ズームレバー4、ファインダ5、ストロボ6、液晶モニタ7、操作ボタン8、電源スイッチ9、メモリカードスロットおよび通信カードスロット10等を備えている。
さらに、図19に示すように、カメラは、受光素子12、信号処理装置13、画像処理装置14、中央演算装置(CPU)15、半導体メモリ16および通信カード等17も備えている。
カメラ1は、撮影レンズ2とCCD(電荷結合素子)撮像素子等のエリアセンサとしての受光素子12を有しており、撮影光学系である撮影レンズ2によって形成される撮影対象となる物体、つまり被写体、の像を受光素子12によって読み取るように構成されている。カメラ1の撮影レンズ2としては、実施例1〜4において説明したような本発明に係るズームレンズを用いる(請求項11または請求項12に対応する)。
受光素子12の出力は、中央演算装置15によって制御される信号処理装置13によって処理され、ディジタル画像情報に変換される。信号処理装置13によってディジタル化された画像情報は、やはり中央演算装置15によって制御される画像処理装置14において所定の画像処理が施された後、不揮発性メモリ等の半導体メモリ16に記録される。この場合、半導体メモリ16は、メモリカードスロット10に装填されたメモリカードでもよく、カメラ本体に内蔵された半導体メモリ16でもよい。液晶モニタ7には、撮影中の画像を表示することもできるし、半導体メモリ16に記録されている画像を表示することもできる。また、半導体メモリ16に記録した画像は、通信カードスロット10に装填した通信カード等17を介して外部へ送信することも可能である。
撮影レンズ2は、カメラの携帯時には図17の(a)に示すように沈胴状態にあってカメラのボディー内に埋没しており、ユーザが電源スイッチ9を操作して電源を投入すると、図17の(b)に示すように鏡胴が繰り出され、カメラのボディーから突出する構成とする。このとき、撮影レンズ2の鏡胴の内部では、ズームレンズを構成する各群の光学系が、例えば広角端の配置となっており、ズームレバー4を操作することによって、各群光学系の配置が変更されて、望遠端への変倍動作を行うことができる。なお、ファインダ5の光学系も撮影レンズ2の画角の変化に連動して変倍するようにすることが望ましい。
多くの場合、シャッタボタン3の半押し操作により、フォーカシングがなされる。本発明に係るズームレンズ(請求項1〜請求項10で定義され、あるいは実施例1〜実施例4に示されたズームレンズ)におけるフォーカシングは、第1レンズ群G1の移動、あるいは、第3レンズ群G3の移動、もしくは受光素子の移動などによって行うことができる。シャッタボタン3をさらに押し込み全押し状態とすると撮影が行なわれ、その後に上述した通りの処理がなされる。
半導体メモリ16に記録した画像を液晶モニタ7に表示させたり、通信カード等17を介して外部へ送信させる際には、操作ボタン8を所定のごとく操作する。半導体メモリ16および通信カード等17は、メモリカードスロットおよび通信カードスロット10等のような、それぞれ専用または汎用のスロットに装填して使用される。
なお、撮影レンズ2が沈胴状態にあるときには、ズームレンズの各群は必ずしも光軸上に並んでいなくても良い。例えば沈胴時に第2レンズ群G2および第3レンズ群G3の少なくとも一方が光軸上から退避して、その他のレンズ群と並列的に収納されるような機構とすれば、カメラのさらなる薄型化を実現することができる。
上述のようなカメラまたは携帯情報端末装置には、既に述べた通り、実施例1〜実施例4に示されたようなズームレンズを用いて構成した撮影レンズ2を撮影光学系として使用することができる。したがって、1,000万画素〜1,500万画素クラスの受光素子を使用した高画質で小型のカメラまたは携帯情報端末装置を実現することができる。
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
E1〜E11 第1レンズ〜第11レンズ
AD 開口絞り
FM 各種フィルタ
FP 結像面
特開平08−248317号公報 特開2001−194590号公報 特開2004−333768号公報 特開2008−026837号公報

Claims (12)

  1. 物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とを有し、広角端から望遠端への変倍に際して、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減少し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が増大し、前記第1レンズ群および前記第3レンズ群が広角端よりも望遠端で物体側に位置するように移動するズームレンズにおいて、
    前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間に開口絞りを配設すると共に、前記第1レンズ群に光学ガラスからなる正レンズを有し、その正レンズが以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
    1.52<n<1.62
    65.0<ν<75.0
    0.015<Pg,F−(−0.001802×ν+0.6483)<0.050
    ただし、nは、その正レンズを構成する光学ガラスの屈折率、νは、その正レンズを構成する光学ガラスのアッベ数、Pg,Fは、その正レンズを構成する光学ガラスの部分分散比を表す。
    ここで、Pg,F=(n−n)/(n−n)であり、n、nF、は、それぞれ、その正レンズを構成する光学ガラスの、g線、F線、C線に対する屈折率である。
  2. 請求項1に記載のズームレンズにおいて、
    以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
    30<F<500
    ただし、Fは、請求項1に記載の条件式を満足する前記第1レンズ群の前記正レンズを構成する光学ガラスの磨耗度を表す.
  3. 請求項1または請求項2に記載のズームレンズにおいて、
    以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
    5.0<fap/f<15.0
    ただし、fapは、請求項1に記載の条件式を満足する前記第1レンズ群の光学ガラスからなる前記正レンズの焦点距離,fは、広角端における全系の焦点距離を表す。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、
    前記第1レンズ群の前記正レンズのうち少なくとも1枚は非球面を有し、その非球面を有する正レンズが、請求項1に記載の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
  5. 請求項4に記載のズームレンズにおいて、
    前記第1レンズ群が2枚の正レンズを有することを特徴とするズームレンズ。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、
    前記第3レンズ群の最も像側に、像側に強い凹面を向けた負レンズを配設すると共に、以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
    0.6<|r3R|/f<1.3
    ただし、r3Rは、第3レンズ群の最も像側の面の曲率半径を表す。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、
    以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
    0.20<X/f<0.45
    ただし、Xは、広角端から望遠端への変倍に際する前記第1レンズ群の総移動量、fは、望遠端における全系の焦点距離を表す。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、
    以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
    0.15<X/f<0.40
    ただし、Xは、広角端から望遠端への変倍に際する前記第3レンズ群の総移動量を表す。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、
    以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
    0.50<|f|/f<0.85
    ただし、fは、前記第2レンズ群の焦点距離,fは、前記第3レンズ群の焦点距離を表す。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載のズームレンズにおいて、
    以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
    5.0<f/f<8.0
    ただし、fは、前記第1レンズ群の焦点距離を表す。
  11. 請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載のズームレンズを、撮影用光学系として有することを特徴とするカメラ。
  12. 請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載のズームレンズを、カメラ機能部の撮影用光学系として有することを特徴とする携帯情報端末装置。
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