JP2011168114A - 車両のアクセルペダル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成でブレーキペダル操作時の車両の減速の遅れを防ぐとともに、ブレーキペダル踏み込み時のアクセル操作を可能とする車両のアクセルペダル装置を提供すること。
【解決手段】アクセルペダルアーム4とエンジンのスロットルレバーとをスロットルケーブル7によって連結し、アクセルペダル1の踏み込み操作によってエンジン回転数を制御する車両のアクセルペダル装置において、前記スロットルケーブル7をパイプ状のアウタケーブル7aとその内部に摺動可能に挿通するインナワイヤー7bとで構成し、前記アクセルペダルアーム4と前記スロットルケーブル7のインナワイヤー7bの一端を相対移動可能に連結し、前記アウタケーブル7aのアクセルペダルアーム4側の端部をブレーキペダル2の操作に応じて移動可能に構成し、ブレーキペダル2の踏み込み操作によってアウタケーブル7aをアクセルペダル操作の遊びaが増える方向に移動させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、ブレーキペダル操作に連動してアクセルペダル操作の遊びを増やすようにした車両のアクセルペダル装置に関するものである。
車両にはアクセルペダルとブレーキペダルが左右に並んで配置されており、車両を加速する際にドライバによって踏み込まれるアクセルペダルは、その踏み込み動作をスロットルケーブルを介してエンジンのスロットルレバーに伝達する。すると、スロットルレバーによってスロットルバルブが開かれ、エンジン回転数が高められて車両が加速される。
ここで、スロットルケーブルは、パイプ状のアウタケーブルとその内部に摺動可能に挿通するインナワイヤーとで構成されており、アクセルペダルの動作はインナワイヤーによってスロットルレバーに伝達される。即ち、インナワイヤーの一端はアクセルペダルアームに接続され、他端はスロットルレバーに接続されている。そして、アウタケーブルは、その一端がアクセルペダルアーム近傍の車体パネルに固定され、他端はスロットルレバー近傍の部品に固定されている。
而して、ドライバがアクセルペダルを踏み込むと、アクセルペダルアームに一端が接続されたインナワイヤーがアウタケーブルから引き出され、スロットルケーブルの他端側ではインナワイヤーがアウタケーブルへと引き込まれ、このインナワイヤーに接続されたスロットルレバーが動いてスロットルバルブが開かれる。
上記従来のアクセルペダル装置では、スロットル(エンジン回転数)の調整はブレーキペダルの操作状態とは不関係にアクセルペダルの操作のみによって行われていたため、例えばドライバが誤ってブレーキペダルとアクセルペダルを同時に踏み込んでしまった場合には、ドライバが車両の減速を意図してブレーキペダルを踏み込んでいるにも拘らず車両の減速が遅れる可能性がある。
上記のような問題を解決するため、特許文献1,2には、ブレーキペダルの踏み込み操作に連動してアクセル操作を機械的にキャンセルするようにした構成が提案されており、この場合、アクセルペダルの踏み込み動作はスプリングの伸びによって吸収される。
実開昭64−029032号公報 実開平6−045833号公報
しかしながら、上記引用文献1,2において提案された構成では、構造が複雑化する他、ブレーキペダルを踏み込んだ状態では、アクセルペダルの踏み込み動作がスロットルレバーに伝達されないためにアクセル操作が不可能となり、坂道発進等においてブレーキペダルを踏みながらのアクセル操作が不可能となって実用上の不便さを伴うという問題があった。
又、アクセルペダルの踏み込み動作をスプリングの伸びによって吸収する構成が採用されているため、スプリングによる反作用がブレーキペダルの反力としてドライバに戻り、ブレーキ操作が重くなるという問題もあった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、簡単な構成でブレーキペダル操作時の車両の減速の遅れを防ぐとともに、ブレーキペダル踏み込み時のアクセル操作を可能とする車両のアクセルペダル装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、アクセルペダルアームとエンジンのスロットルレバーとをスロットルケーブルによって連結し、アクセルペダルの踏み込み操作によってエンジン回転数を制御する車両のアクセルペダル装置において、前記スロットルケーブルをパイプ状のアウタケーブルとその内部に摺動可能に挿通するインナワイヤーとで構成し、前記アクセルペダルアームと前記スロットルケーブルのインナワイヤーの一端を相対移動可能に連結し、前記アウタケーブルのアクセルペダルアーム側の端部をブレーキペダルの操作に応じて移動可能に構成し、ブレーキペダルの踏み込み操作によってアウタケーブルをアクセルペダル操作の遊びが増える方向に移動させることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記ブレーキペダルの踏み込み操作によってアウタケーブルとインナワイヤーを一体的に移動させ、インナワイヤーを前記アクセルペダルアームに対して移動させて該インナワイヤーの連結端とアクセルペダルアーム間に遊びを形成することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、上端部が車体に揺動可能に軸支された前記ブレーキペダルアームの長手方向中間部にプッシュピンを突設し、中間部が車体に揺動可能に軸支されたホルダレバーの一端を前記アウタケーブルの一端に連結し、他端を前記プッシュピンに係合させることによってアウタケーブルの移動機構を構成したことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、上端部が揺動軸によって車体に揺動可能に軸支された前記ブレーキペダルアームの前記揺動軸よりも上方の端部を前記アウタケーブルの一端に連結することによってアウタケーブルの移動機構を構成したことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ブレーキペダルの踏み込み操作によってアウタケーブルをアクセルペダル操作の遊びが増える方向に移動させるようにしたため、ドライバが誤ってブレーキペダルとアクセルペダルを同時に踏み込んだ場合であっても、先ず最初にブレーキペダルの動作のみが有効とされて車両の減速が直ちになされ、減速に遅れが発生することがない。そして、ブレーキペダルを踏み込んだままアクセルペダルをその遊び量を超えて大きく踏み込むとアクセル操作が可能となるため、坂道発進等においてブレーキペダルを踏みながらのアクセル操作が可能となって実用上の不便を伴うことがない。又、アクセルペダルの踏み込み動作をスプリングの伸びによって吸収する方式が採用されていないため、スプリングによる反作用がブレーキペダルの反力としてドライバに戻ることがなく、ブレーキ操作が重くなるという不具合が発生することもない。
而して、以上の効果は、アウタケーブルのアクセルペダルアーム側の端部をブレーキペダルの操作に応じて移動可能に構成するという簡単な構成によって得ることができる。
請求項2記載の発明によれば、ブレーキペダルの踏み込み操作によってアウタケーブルと共にインナワイヤーを一体的に移動させるが、インナワイヤーはアクセルペダルアームに対して移動してアクセルペダルアームに何ら影響を及ぼすことがないため、アクセルペダルを踏み込んでいない状態でブレーキペダルを操作してもアクセルペダルは静止状態を維持し、ドライバに違和感を与えることがない。又、インナワイヤーがアクセルペダルアームを押すこともないため、該インナワイヤーに無理な力が掛からず、その耐久性が高められる。
請求項3記載の発明によれば、ブレーキペダルを踏み込むと、ブレーキペダルアームに突設されたプッシュピンがホルダレバーを揺動させ、該ホルダレバーの揺動によってアウタケーブルがインナワイヤーと共に引き込まれ、インナワイヤーがアクセルペダルアームに対して摺動するため、該インナワイヤーの連結端とアクセルペダルアーム間に遊びが形成され、ブレーキペダル操作時におけるアクセルペダル操作の遊びが増大する。
請求項4記載の発明によれば、ブレーキペダルを踏み込むと、ブレーキペダルアームの上端に連結されたアウタケーブルがインナワイヤーと共に引き込まれ、インナワイヤーがアクセルペダルアームに対して摺動するため、該インナワイヤーの連結端とアクセルペダルアーム間に遊びが形成され、ブレーキペダル操作時におけるアクセルペダル操作の遊びが増大する。
本発明の実施の形態1に係るアクセルペダル装置の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るアクセルペダル装置の側面図である。 本発明の実施の形態1に係るアクセルペダル装置のアクセル操作時の状態を示す側面図である。 本発明の実施の形態1に係るアクセルペダル装置のブレーキ操作時の状態を示す側面図である。 本発明の実施の形態1に係るアクセルペダル装置のブレーキ操作とアクセル動作を同時に行った状態を示す側面図である。 本発明の実施の形態2に係るアクセルペダル装置の構成を示す斜視図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1に係るアクセルペダル装置の構成を示す斜視図、図2は同アクセルペダル装置の側面図である。
車両の運転席の足元には図1に示すようにアクセルペダル1とブレーキペダル2が左右に並んで配置されており、アクセルペダル1は、その長手方向中間部が揺動軸3によって車体に揺動可能に支持されたアクセルペダルアーム4の下端に取り付けられ、ブレーキペダル2は、上端部が揺動軸5によって車体に揺動可能に支持されたブレーキペダルアーム6の下端に取り付けられている。
上記アクセルペダルアーム4は、その下端に取り付けられたアクセルペダル1をドライバが踏み込むと、その踏み込み動作をスロットルケーブル7を介して不図示のエンジンのスロットルレバーに伝達するものであって、スロットルレバーによって不図示のスロットルバルブが開かれることによってエンジン回転数が高められて車両が加速される。
ここで、スロットルケーブル7は、パイプ状のアウタケーブル7aとその内部に摺動可能に挿通するインナワイヤー7bとで構成されており、アクセルペダル1の踏み込み動作はインナワイヤー7bによってスロットルレバーに伝達される。
而して、インナワイヤー7bのアクセルペダルアーム4側の一端には駒状の連結部材8が固着されており、アクセルペダルアーム4の上端部に形成された矩形の溝4aにはインナワイヤー7bのアウタケーブル7aから露出する部分が摺動可能に通されている。そして、アクセルペダル1とブレーキペダル2が共に操作されていない図2に示す状態では、アクセルペダルアーム4の上端部はインナワイヤー7bの端部に固着された連結部材8に当接しており、このとき、インナワイヤー7bは、アウタケーブル7aから所定長さだけ露出した状態に保たれている。
又、インナワイヤー7bの他端はエンジンの不図示のスロットルレバーに接続されており、図2に示すようにアクセルペダル1が踏み込まれていない状態では、スロットルレバーによって開閉されるスロットルバルブは全閉状態(アイドル開度)にあり、エンジンは低速のアイドル回転数で回転している。
ところで、アクセルペダルアーム4とブレーキペダルアーム6の上部近傍にはホルダレバー9が配されており、このホルダレバー9は、車幅方向に配された揺動軸9aの両端部にレバー9b,9cをそれぞれ結着して成る側面視逆くの字状を成す部材であって、その中間部が揺動軸9aによって車体に揺動可能に取り付けられている。そして、このホルダレバー9の上側のレバー9bの上端部はスロットルケーブル7のアウタケーブル7aのアクセルペダルアーム4側の一端に取り付けられており、下側のレバー9cの下端部は、ブレーキペダルアーム6の長手方向中間部にアクセルペダルアーム4側に向かって水平に突設された丸棒状のプッシュピン10に係合している。尚、アウタケーブル7aの他端は、スロットルレバーの近傍に配設された不図示の部品に固定されている。ホルダレバー9の揺動軸9aは、アクセルペダル1の揺動軸3よりも高い位置で且つブレーキペダル2の揺動軸5よりも引くい位置に配置され、力の作用方向を考慮した小型の配置を可能としている。
又、図1に示すように、ホルダレバー9の揺動軸9aにはリターンスプリング11が巻装されており、このリターンスプリング11は、アウタケーブル7aをスロットルレバー側(車両前方)に押し戻す方向(揺動軸9aを中心とする図2の時計方向)にホルダレバー9を付勢しており、ブレーキペダルアーム6は、ホルダレバー9を介してリターンスプリング11によって初期位置(図2に示す非動作位置)に戻される方向(揺動軸5を中心とする図2の時計方向)に付勢されている。ここで、リターンスプリング11の付勢力は、アクセルペダル1の踏み込み操作によるインナワイヤー7bの引き出し力よりも十分大きな値に設定されている。
以上のように構成されたアクセルペダル装置において、アクセルペダル1とブレーキペダル2が共に操作されていない図2に示す状態では、アクセルペダル1とブレーキペダル2の踏み間違いや同時踏み込み等の誤操作を防ぐためにブレーキペダル2はアクセルペダル1よりも上方に配され、両者間には図示の段差Lが設けられている。
次に、本発明に係るアクセルペダル装置の作用を図3〜図5に基づいて説明する。尚、図3はアクセルペダル装置のアクセル操作時の状態を示す側面図、図4は同アクセルペダル装置のブレーキ操作時の状態を示す側面図、図5は同アクセルペダル装置のブレーキ操作とアクセル操作を同時に行った状態を示す側面図である。
例えば、車両を加速するためにドライバが図2に示す状態からアクセルペダル1を踏み込むと、アクセルペダルアーム4は、図3に示すように、揺動軸3を中心として図示矢印方向(反時計方向)に破線位置から実線位置へと揺動し、その上端が連結部材8に係合してスロットルケーブル7のインナワイヤー7bをアウタケーブル7aから図示矢印方向に引き出すため、不図示のスロットルレバーが操作されてスロットルバルブが開かれ、エンジン回転数が増加するために車両が加速される。この場合、リターンスプリング11の付勢力は、前述のようにアクセルペダル1の踏み込み操作によるインナワイヤー7bの引き出し力よりも十分大きな値に設定されているため、アクセルペダル1の踏み込み動作をインナワイヤー7bを介してスロットルレバーに確実に伝達することができる。
又、車両を減速又は停止させるためにドライバがアクセルペダル1から足を離してブレーキペダル2を踏み込むと、ブレーキペダルアーム6は、図4に示すように、揺動軸5を中心として図示矢印方向(時計方向)に破線位置から実線位置へと揺動し、これによって不図示のブレーキ装置が動作して車両が減速又は停止されるが、このとき、該ブレーキペダルアーム6に突設されたプッシュピン10は、ホルダレバー9に当接してホルダレバー9を揺動軸9aを中心として図示矢印方向(反時計方向)に破線位置から実線位置へと揺動させる。すると、ホルダレバー9は、スロトッルケーブル7のアウタケーブル7aをインナワイヤー7bと共に図示矢印方向に引き込む。つまり、ホルダレバー9の揺動は、アウタケーブル7aをインナワイヤー7bの引き出し方向に移動させる。より具体的には、ホルダレバー9の揺動は、アウタケーブル7aをアクセルペダルアーム4の上端に接近する方向に移動させる。
ここで、前述のようにインナワイヤー7bはアクセルペダルアーム4の上端に形成された溝4a(図1参照)に通されており、スロットルペダルアーム4に対して移動可能であるため、スロットルペダルアーム4はそのままの状態(非作動状態)を維持したまま、インナワイヤー7bがアウタケーブル7aと共に図示矢印方向に引き出される。すると、インナワイヤー7bの端部に固着された連結部材8とスロットルペダルアーム4の上端部との間に図示の遊びaが形成され、この遊びaはブレーキペダル2の踏み込み量に比例して増大する。
このとき、インナワイヤー7bはアクセルペダルアーム4の上端部に形成された矩形の溝4a内を摺動し、アクセルペダルアーム4に対して移動してアクセルペダルアーム4に何ら影響を及ぼすことがないため、アクセルペダル1を踏み込んでいない状態でブレーキペダル2を操作してもアクセルペダル1は静止状態を維持し、ドライバに違和感を与えることがない。又、ドライバがブレーキペダル2から足を離すと、該ブレーキペダル2は不図示のリターンスプリングの付勢力によって図2に示す初期位置(図4の破線位置)に戻り、ホルダレバー9がリターンスプリング11の付勢力によって図2に示す初期位置(図4の破線位置)に戻ってインナワイヤー7bが引き戻されるが、このとき、インナワイヤー7bがアクセルペダルアーム4の上端部に形成された矩形の溝4a内を摺動し、インナワイヤー7bがアクセルペダルアーム4を押すことがないため、該インナワイヤー7bに無理な力が掛からず、その耐久性が高められる。
又、図5に示すように、ドライバが誤って片足でアクセルペダル1とブレーキペダル2を同時に踏み込んだ場合には、先ず最初にブレーキペダル2の動作のみが有効とされて車両の減速が直ちになされ、減速に遅れが発生することがない。
即ち、ブレーキペダル2の踏み込みによってインナワイヤー7aの端部に固着された連結部材8とアクセルペダルアーム4の上端部との間には図4に示す遊びaが形成されるため、この遊びaに相当するストロークS(図5の破線位置にあるアクセルペダルアーム4が鎖線にて示す位置まで揺動して連結部材8に当接するまでのストローク)分だけアクセルペダル1の踏み込みに遊びが発生し、その遊びの範囲ではアクセルペダル1の踏み込み動作はインナワイヤー7bに伝達されず(インナワイヤー7bがアウタケーブル7aから引き出されない)、スロットルバルブ側では該インナワイヤー7bが引き込まれないためにスロットルバルブは全閉(アイドル開度)を維持し、車両の加速はなされない。
そして、ブレーキペダル2を踏み込んだままアクセルペダル1をその遊びのストロークSを超えて大きく踏み込むとアクセル操作が可能となるため、坂道発進等においてブレーキペダル2を踏みながらのアクセル操作が可能となって実用上の不便を伴うことがない。実際の坂道発進では、アクセルペダル1を踏み込んだ状態でブレーキペダル2の踏み込みを徐々に解除すると、アクセルペダル1を更に踏み込むことなく(アクセルペダル1の踏み込み量を一定に保持した状態で)、アクセルペダル1を更に踏み込んだ状態とすることができる。
又、ブレーキペダル2を踏み込んだ状態でアクセルペダル1を踏み込んでも、該アクセルペダル1の踏み込みストロークに図5に示すSだけの遊びが設けられているため、インナワイヤー7bを大きく引き出すことができず(ブレーキペダル1を踏み込まないとき程は大きく引き出すことができない)、エンジン回転数の最高値に制限が加えられる。
更に、本発明に係るアクセルペダル装置は、アクセルペダル1の踏み込み動作をスプリングの伸びによって吸収する構成を採用しないため、スプリングによる反作用がブレーキペダル2の反力としてドライバに戻ることがなく、ブレーキ操作が重くなるという不具合が発生することもない。特に、アクセルペダル1の踏み込み状態によってブレーキ操作力が変化することがなく、ドライバに違和感を与えることがない。本発明のブレーキ装置では、ブレーキペダルアーム6の戻り方向の付勢力として、ブレーキペダル2の不図示のリターンスプリングの付勢力とホルダレバー9のリターンスプリング11の付勢力の合力が作用する。
而して、以上の効果は、アウタケーブル7aのアクセルペダルアーム4側の端部をブレーキペダル2の操作に応じて移動可能に構成するという簡単な構成によって得ることができるため、ブレーキペダル2の配置や動きを考慮し、アウタケーブル7aを移動させる移動機構を狭い空間に配置することができる。
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2を図6に基づいて説明する。
図6は本発明の実施の形態2に係るアクセルペダル装置の構成を示す斜視図であり、本図においては図1において示したものと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての再度の説明は省略する。
前記実施の形態1では、ホルダレバー9をブレーキペダルアーム6とは別体に構成したが、本実施の形態では、図6に示すように、実施の形態1におけるホルダレバー6Aをブレーキペダルアーム6の揺動軸5よりも上方の上端部に一体に形成し、該ホルダレバー6Aをアウタケーブル7aの一端に連結することによって該アウタケーブル7aの移動機構を構成したことを特徴としている。
而して、本実施の形態に係るアクセルペダル装置においても、ブレーキペベダル2を踏み込むと、ブレーキペダルアーム6が揺動軸5を中心として図示矢印方向に回動するため、該ブレーキペダルアーム6の上端に一体に形成されたホルダレバー6Aがスロットルケーブル7のアウタケーブル7aを図示矢印方向に引く。このため、インナワイヤー7bも同方向に引かれ、前記実施の形態1と同様に(図5参照)アクセルペダル2の踏み込み動作に遊びが生じる。従って、本実施の形態においても前記実施の形態1と同様の効果が得られるが、本実施の形態ではホルダレバー6Aをブレーキペダルアーム6と一体化したため、部品点数が削減され、構造の単純化とコストダウンが図られるという効果が得られる。
1 アクセルペダル
2 ブレーキペダル
3 アクセルペダルアームの揺動軸
4 アクセルペダルアーム
4a アクセルペダルアームの溝
5 ブレーキペダルアームの揺動軸
6 ブレーキペダルアーム
6A ホルダレバー
7 スロットルケーブル
7a スロットルケーブルのアウタケーブル
7b スロットルケーブルのインナワイヤー
8 連結部材
9 ホルダレバー
9a ホルダレバーの揺動軸
9b,9c ホルダレバーのレバー
10 プッシュピン
11 リターンスプリング
a アクセルペダルアームの遊び
L アクセルペダルとブレーキペダルとの段差
S アクセルペダルの遊びのストローク

Claims (4)

  1. アクセルペダルアームとエンジンのスロットルレバーとをスロットルケーブルによって連結し、アクセルペダルの踏み込み操作によってエンジン回転数を制御する車両のアクセルペダル装置において、
    前記スロットルケーブルをパイプ状のアウタケーブルとその内部に摺動可能に挿通するインナワイヤーとで構成し、前記アクセルペダルアームと前記スロットルケーブルのインナワイヤーの一端を相対移動可能に連結し、前記アウタケーブルのアクセルペダルアーム側の端部をブレーキペダルの操作に応じて移動可能に構成し、ブレーキペダルの踏み込み操作によってアウタケーブルをアクセルペダル操作の遊びが増える方向に移動させることを特徴とする車両のアクセルペダル装置。
  2. 前記ブレーキペダルの踏み込み操作によってアウタケーブルとインナワイヤーを一体的に移動させ、インナワイヤーを前記アクセルペダルアームに対して移動させて該インナワイヤーの連結端とアクセルペダルアーム間に遊びを形成することを特徴とする請求項1記載の車両のアクセルペダル装置。
  3. 上端部が車体に揺動可能に軸支された前記ブレーキペダルアームの長手方向中間部にプッシュピンを突設し、中間部が車体に揺動可能に軸支されたホルダレバーの一端を前記アウタケーブルの一端に連結し、他端を前記プッシュピンに係合させることによってアウタケーブルの移動機構を構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の車両のアクセルペダル装置。
  4. 上端部が揺動軸によって車体に揺動可能に軸支された前記ブレーキペダルアームの前記揺動軸よりも上方の端部を前記アウタケーブルの一端に連結することによってアウタケーブルの移動機構を構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の車両のアクセルペダル装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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