JP2011167032A - 電子制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子制御装置が備える電子基板に実装されているコネクタに接続されたコネクタを引き抜く際に、電子制御装置のコネクタ、及び、他の電子部品の損傷を防ぐことができる電子制御装置を提供する。
【解決手段】電子制御装置1は、一方向に開口部を形成する筐体2と一方向において、通信ケーブル6に備わる第1コネクタ5と物理的に接続し、接続状態で第1コネクタの周囲を包囲する第2コネクタ4と、筐体に収容され他の電子部品が実装された電子基板と、一端が電子基板に固定され、他端が第2コネクタの内部に突出し、接続状態で第1コネクタのホールと嵌合するコネクタピンと、筐体の開口部を塞ぐ可撓性を有する蓋体3とを備え、蓋体は第2コネクタを一方向に露出する露出口14が形成され、露出口の周縁に設けられ、露出口から露出する第2コネクタの周囲の一部を覆う覆部17を備える。
【選択図】図9

Description

本発明は、電子制御装置の構造の技術に関する。
例えば、自動車などの車両においては、エンジンやエアコン等の被制御対象を制御するECU(Electronic Control Unit)と呼ばれる電子制御装置が搭載されている。このような電子制御装置は、制御信号や電力を伝達させる通信ケーブルによって被制御対象と接続されている。
具体的に図1に基づいて説明する。図1は、電子制御装置1X、及び、通信ケーブル6Xを示している。電子制御装置1X、及び、通信ケーブル6Xには、夫々、コネクタ4X、5Xが備わっている。電子制御装置1Xが備えるコネクタ4Xへは通信ケーブル6Xの一端に備わるコネクタ5Xが接続され、通信ケーブル6Xの他端が被制御対象と接続されるようになっている。
以降、説明するにあたり、図中においては三次元の直交座標軸(XYZ)又は二次元の座標軸(XY)、(YZ)を付し、適宜、この座標軸を用いて方向を示すこととする。これらの座標軸は電子制御装置1Xに対して相対固定される。説明の便宜上、X軸方向が奥行方向、Y軸方向が左右方向、Z軸方向が上下方向であるとする。また、通信ケーブル6Xが備えるコネクタ5Xを第1コネクタ5Xとし、電子制御装置1Xが備えるコネクタ4Xを第2コネクタ4Xとする。
電子制御装置1Xは、筐体2X、蓋体3X、及び、電子基板7Xから構成される。
筐体2Xは、直方体の内部に空間を有する箱型であって、箱の1面である最も面積の小さい面に開口部15Xが形成されている。また、筐体2Xは、開口部15Xから電子基板7Xを挿入して納める。筐体2Xの大きさは、電子基板7Xを略密接に覆う程度の大きさになっている。更に、筐体2Xは、開口部15X付近の側面であって対向する側面夫々に、筐体2Xを蓋体3Xにより塞いだ際に、固定するための引掛部12X、13Xを備える。
蓋体3Xは、筐体2Xが形成する開口部15Xを塞ぐ大きさの樹脂により形成される。蓋体3Xは、筐体2Xを塞いだ状態で、電子基板7Xが備える第2コネクタ4Xを外側へ露出するように露出口14Xが形成される。更に、蓋体3Xは、筐体2Xを塞いだ状態で、筐体2Xの引掛部12X、13Xへ係合する耳部10X、11Xを引掛部12X、13Xに対応する位置に備える。
電子基板7Xは、略矩形の板状体であり、第2コネクタ4X、及び、他の電子部品を両面に実装する。
第2コネクタ4Xは、複数のピンを備えたピンインサートと称されるコネクタであり、直方体の内部に空間を有する箱型であって、その箱の−X側の1面が開口している。第2コネクタ4Xは、複数のピンを備え、複数のピンは一端が電子基板7Xの端部に固定接続されるとともに、他端が第2コネクタ4Xの1面が開口している方向(−X側)へ向けて突出している。
通信ケーブル6Xは、一端に第1コネクタ5Xを備えている。第1コネクタ5Xは、ソケットインサートと称されるコネクタであり、直方体を有する箱型であって、第2コネクタ4Xの空間に密接な状態で納まる大きさである。第1コネクタ5Xは、第2コネクタ4Xに納まった状態で、第2コネクタ4Xの複数のピンと嵌合する複数のホールを備えている。
図2は、筐体2Xが電子基板7Xを納めた状態で、蓋体3Xによって開口部15Xを塞ぐとともに、引掛部12X、13Xへ蓋体3Xの耳部10X、11Xを引掛けて固定した状態の電子制御装置1Xを示している。このように塞いだ状態にすると、電子基板7Xに実装された第2コネクタ4Xが、蓋体3Xの露出口14Xから露出するので、蓋体3Xを筐体2Xへ装着した状態で、通信ケーブル6Xに備わった第1コネクタ5Xを電子基板7Xに実装される第2コネクタ4Xへ接続することができる。
図3は、図2の電子制御装置1XにおけるXZ平面に沿ったIII−III位置での断面図である。この断面図によれば、電子制御装置1Xは、複数のピン8Xを備えた第2コネクタ4Xと他の電子部品9Xとを実装した電子基板7Xを筐体2Xの内部に略密着状態に収納しつつ、開口部15Xを蓋体3Xによって塞いだ状態で、蓋体3Xの露出口14Xから第2コネクタ4Xが露出していることがわかる。
図4は、図2の通信ケーブル6X及びこれに備わる第1コネクタ5XにおけるXZ平面に沿ったIV−IV位置での断面図である。この断面図によれば、第1コネクタ5Xは、直方体を有する箱型であって、第2コネクタ4Xに納まる際に、第2コネクタ4Xの複数のピン8Xと嵌合する複数のホール16Xが形成されている。
図5は、図2の蓋体3Xの+Z側からみた上面図である。この上面図によれば、蓋体3Xは、筐体2Xの引掛部12X、13Xへ係合する耳部10X、11Xが蓋体3Xの横側(+Y側及び−Y側)に備わっていることがわかる。また、蓋体3Xは、筐体2Xへ装着した際の外側(−X側)が平面になっていることがわかる。
図6は、図2の電子制御装置1Xの−X側からみた正面図である。この正面図によれば、蓋体3Xにおける、開口部15Xの上底と露出口14の上底との間の領域Aは、開口部15Xの下底と露出口14の下底との間の領域Bよりも狭いことがわかる。
電子基板7Xには、種々の部品が両面に実装され、更に、最も実装面からの高さが高い第2コネクタ4Xが片面に実装されている。図3に示すように、電子制御装置1Xの筐体2Xは、この電子基板7Xを、適切に保護しつつ全体として小型化するために、略密接に覆った状態で蓋体3Xにより塞がれる。このため、図6に示すように、露出口14X及びコネクタ4Xの、蓋体3Xにおける外側平面上の位置は、上下中央よりも上側にズレた位置となる。
このような、電子制御装置の構造に関する技術は、例えば、特許文献1に開示されている。
しかし、上述した構造を採用する電子制御装置1Xにおいては、通信ケーブル6Xが備える第1コネクタ5Xと、制御装置が備える第2コネクタ4Xとが接続された状態で、第1コネクタ5Xが人の手によって引き抜かれる際に、電子基板7Xに実装される部品が損傷してしまう虞がある。
つまり、次のような虞がある。図7に示すように、通信ケーブル6Xが備える第1コネクタ5Xと、制御装置が備える第2コネクタ4Xとが接続された状態の電子制御装置1Xにおいて、人が第1コネクタ5Xを掴んで、正面方向にまっすぐに(図7の−X側へ並行に)引き抜けば、その虞はないが、第1コネクタと第2コネクタとの接続状態が強固であることから簡単には引き抜くことができないために、第1コネクタ5Xを上下方向(図7の+Z側及び−Z側)に揺さぶりながら正面方向(−X側)に(乱暴に)引き抜こうとしてしまう。
そうすると、第2コネクタ4Xは、露出口14Xから露出しているため、第2コネクタ4Xの固定具合は弱くなっており大きく揺さぶられる。第2コネクタ4Xに備わる複数のピン8Xの他端は、第1コネクタ5Xの複数のホール16Xと嵌合し、更に、第1コネクタ5Xの周囲が第2コネクタ4Xにより包囲されているため、第2コネクタが大きく揺さぶられると、第1コネクタ5Xを揺さぶる力が、複数のピン8Xへも伝わってしまう。その結果、電子基板7Xに固定接続される複数のピン8Xの他端へ力Cが加わり、その接続点が損傷してしまう虞がある。更に、電子基板7Xの接続点付近にも電子基板7Xを変形させる力D(応力)が加わり、電子基板7Xやその付近に実装されている他の電子部品9Xが損傷してしまう虞がある。
そのような問題を回避する第1案として、第2コネクタ4Xを、電子基板7Xの内部へ実装するとともに、筐体2Xの内部へ収納することによって、筐体2Xを蓋体3Xにより塞いだ状態では、蓋体3Xの露出口14Xからその接続面のみを露出させる。これにより、第2コネクタ4Xを筐体内部で固定させることができ、乱暴に引き抜かれてもその揺さぶりを防いで、第2コネクタ4X及び他の電子部品9Xへの損傷を防ぐことが考えられる。
また、第2案として、電子基板7Xにおいて、他の電子部品9Xを、第2コネクタ4Xに備わる複数のピン8Xの他端が実装される付近から遠ざけて実装することによって、応力による他の電子部品9Xへの損傷を防ぐことが考えられる。
また、第3案として、露出口14Xと、露出口14Xから露出している第2コネクタ4Xとの間のスキを無くすように詰めて、それらを強く固定させることによって、乱暴に引き抜かれても、第2コネクタ4Xの揺さぶりを防いで、第2コネクタ4X及び他の電子部品9Xへの損傷を防ぐことが考えられる。
実用新案登録第2519155号公報
しかし、第1案では、第2コネクタ4Xを電子基板7Xの内部へ実装するため、他の電子部品9Xの実装可能面積が小さくなってしまい、電子基板7Xを大きくせざるを得ず、電子制御装置1Xが大きくなると、コストが増加し、電子制御装置1Xが大型化、重量化してしまう。また、第2案では、他の電子部品9Xを遠ざけて実装すると、電子基板7Xを大きくせざるを得ず、電子制御装置1Xが大きくなると、コストが増加、電子制御装置1Xが大型化、重量化してしまう。また、第3案では、そのスキを詰めると第2コネクタ4が筐体2Xと強く固定されるため、第2コネクタ4による異音が発生しやすくなってしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、電子制御装置の大型化や重量化を伴うことなく、共振による異音を防いで、電子制御装置の第2コネクタに接続された第1コネクタを引き抜く際に、電子制御装置が備える電子基板に実装されている第2コネクタ、及び、他の電子部品の損傷を防ぐことができる電子制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、電子制御装置であって、一方向に開口部を形成する筐体と、前記一方向において、通信ケーブルに備わる第1コネクタと物理的に接続し、接続状態で前記第1コネクタの周囲を包囲する第2コネクタと、前記筐体に収容され、他の電子部品が実装された電子基板と、一端が前記電子基板に固定されるとともに、他端が前記第2コネクタの内部に突出し、前記接続状態で前記第1コネクタのホールと嵌合するコネクタピンと、前記筐体の開口部を塞ぐ可撓性を有する蓋体と、を備え、前記蓋体は、前記第2コネクタを前記一方向に露出する露出口が形成され、前記露出口の周縁に設けられ、前記露出口から露出する前記第2コネクタの周囲の一部を覆う覆部を備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の電子制御装置において、前記第2コネクタは、前記電子基板に固定され、前記覆部は、前記露出口から露出する前記第2コネクタの周囲のうち、前記第2コネクタが前記電子基板へ固定される方向とは逆方向を覆うことを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2に記載の電子制御装置において、前記覆部は、前記露出口から露出する前記第2コネクタの周囲のうち、前記第2コネクタが前記電子基板へ固定される方向以外の方向を覆うことを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1から請求項2の何れかに記載の電子制御装置において、前記筐体は、更に、前記開口部の対向する2つの側面のぞれぞれに引掛部、を備え、前記蓋体は、更に、前記引掛部と係合する耳部、を備えたことを特徴とする。
請求項1ないし4の発明によれば、蓋体の露出口から露出する第2コネクタの周囲の一部を覆う覆部によって、第1コネクタを引き抜く際に、第2コネクタ及びコネクタピンをぐらつかせないようにして、電子基板における第2コネクタ及び他の電子部品の損傷を防ぐことができる。更に、第2コネクタの周囲の一部を覆う覆部の覆われていない部分から覗く第2コネクタと接続する第1コネクタを掴みやすくでき、かつ、筐体から蓋体を着脱させる際に必要となる可撓性を損なわせない。
図1は、電子制御装置の斜視図である。 図2は、電子制御装置の斜視図である。 図3は、電子制御装置の断面図である。 図4は、通信ケーブル及びコネクタの断面図である。 図5は、蓋体の上面図である。 図6は、電子制御装置の正面図である。 図7は、電子制御装置の断面図である。 図8は、電子制御装置の斜視図である。 図9は、電子制御装置の斜視図である。 図10は、電子制御装置の断面図である。 図11は、蓋対の上面図である。 図12は、電子制御装置の正面図である。
<代表の形態>
以下、本発明の実施の形態である電子制御装置を図8から図12に基づいて説明する。図8は、本実施の形態の電子制御装置1、及び、通信ケーブル6を示している。この電子制御装置1は、例えば、自動車などの車両に搭載され、エンジンやエアコン等の被制御対象を制御するECU(Electronic Control Unit)として構成されている。電子制御装置1、及び、通信ケーブル6には、夫々、コネクタ4、5が備わっている。電子制御装置1が備えるコネクタ4へは通信ケーブル6の一端に備わるコネクタ5が接続され、通信ケーブル6の他端が被制御対象と接続されるようになっている。
以降、説明するにあたり、図中においては三次元の直交座標軸(XYZ)又は二次元の座標軸(XY)、(YZ)を付し、適宜、この座標軸を用いて方向を示すこととする。これらの座標軸は電子制御装置1に対して相対固定される。説明の便宜上、X軸方向が奥行方向、Y軸方向が左右方向、Z軸方向が上下方向であるとするが、実際の電子制御装置1の搭載に際してはこれらの方向が入れ替わってもかまわない。また、通信ケーブル6が備えるコネクタ5を第1コネクタ5とし、電子制御装置1が備えるコネクタ4を第2コネクタ4とする。
(電子制御装置)
電子制御装置1は、筐体2、蓋体3、及び、電子基板7から構成される。
(筐体)
筐体2は、絶縁性を有する樹脂、又は、金属により成り、直方体の内部に空間を有する箱型であって、箱の1面である最も面積の小さい面に開口部15を形成している。筐体2は、開口部15から電子基板7を挿入して納める。筐体2の大きさは、電子基板7を略密接に覆う程度の大きさになっている。更に、筐体2は、開口部15付近の側面であって対向する側面夫々に、筐体2を蓋体3により塞いだ際に、固定するための引掛部12、13を備える。電子基板7を略密接に覆うのは、電子制御装置1の外部からの衝撃を防ぎつつ小型化させるためである。
(電子基板)
電子基板7は、絶縁性を有する略矩形の板状体であり、第2コネクタ4、及び、他の電子部品9を両面に実装する。
(第2コネクタ)
第2コネクタ4は、複数のピンを備えたピンインサートと称されるコネクタであり、直方体の内部に空間を有する箱型であって、その箱の−X側の1面が開口している。第2コネクタ4は、複数のピンを備え、複数のピンは一端が電子基板7の端部に固定接続されるとともに、他端が第2コネクタ4の1面が開口している方向(−X側)へ向けて突出している。なお、複数のピンは、電子基板7に実装される電子部品が発生する制御信号などを、接続された第1コネクタ5と通信ケーブル6を介して、電子制御装置1の外部へ出力するとともに、通信ケーブル6を介して、外部から送信される制御信号などを入力する機能を備えている。
(蓋体)
蓋体3は、筐体2が形成する開口部15を塞ぐ大きさの可撓性と絶縁性を有する樹脂により構成される。蓋体3は、筐体2を塞いだ状態で、電子基板が備える第2コネクタ4が筐体外側へ露出するように露出口14を形成する。蓋体3は、露出口14の周縁に設けられ、筐体3を塞いだ状態で、露出口14から露出する第2コネクタX4の周囲の一部を覆う覆部17を形成する。更に、蓋体3は、塞いだ状態で、筐体2の引掛部12、13へ係合する耳部10、11を引掛部12、13に対応する位置に備える。
(覆部)
覆部17は、蓋体3が筐体2を塞いだ状態で、露出口14から露出する第2コネクタ4の周囲のうち第2コネクタ4が電子基板7と固定される方向(−Z側)とは逆方向(+Z側)を含む、電子基板7と固定される方向(−Z側)以外の方向を覆う。
覆部17は、露出口14上底から覆部17の上底までの幅は狭くなっているため、覆部17のうち上側の上部覆部17Uの上下幅は比較的狭くなる。
なぜならば、種々の部品が両面に実装され、更に、最も実装面からの高さが高い第2コネクタ4が片面に固定されている電子基板7を、図10に示すように、筐体2により適切に保護しつつ全体として小型化させるように略密接に覆った状態で蓋体3により塞ぐため、図9に示すように、露出口14及びコネクタ4の、蓋体3における外面の位置は、その上下中央よりも上側へズレた位置になってしまい上側覆部17Uが比較的狭くなるからである。
一方で、覆部17のうち、蓋体3に形成される露出口14の左側の左側覆部17L及び右側の右側覆部17Rは、上側覆部17Uよりも上下幅が比較的広くなっている。また、左側覆部17及び右側覆部17Rは、上側覆部17Uと連続しており、上側覆部17Uによって接続されている。
つまり、このような構造を採用することにより、覆部17における比較的幅の狭い上側覆部17Uの強度を、左右の比較的幅の広い左側覆部17及び右側覆部17Rによって補強することができる。
(通信ケーブル)
通信ケーブル6は、一端に第1コネクタ5を備えている。第1コネクタ5は、ソケットインサートと称されるコネクタであり、直方体を有する箱型であって、第2コネクタ4の空間に密接な状態で納まる大きさである。第1コネクタ5は、第2コネクタ4に納まった状態で、第2コネクタ4の複数のピンと嵌合する複数のホール(ピン穴)を形成している。なお、複数のホールは、複数のピンが出力する制御信号などを通信ケーブル6へ伝送するとともに、通信ケーブル6を介して送信される制御信号などをピンへ入力させる機能を備えている。
(電子制御装置の構造)
図9は、筐体2が電子基板7を納めた状態で、蓋体3によって開口部15を塞ぐとともに、引掛部12、13へ蓋体3の耳部10、11を係合して固定した状態の電子制御装置1を示している。このように塞いだ状態にすると、電子基板7に実装された第2コネクタ4が、蓋体3の露出口14から露出するので、蓋体3を筐体2へ装着した状態で、通信ケーブル6に備わった第1コネクタ5を電子基板7に実装される第2コネクタ4へ接続することができる。また、覆部17が第2コネクタの周囲のうち電子基板7と固定される方向とは逆方向を含む、電子基板7と固定される方向以外の方向を覆うことができる。
図10は、図9の電子制御装置1におけるXZ平面に沿ったVII−VII位置での断面図である。この断面図によれば、電子制御装置1は、他の電子部品9と複数のピン8を備えた第2コネクタ4とを実装した電子基板7を内部に略密着状態に収納しつつ、開口部15を蓋体3によって塞いだ状態で、蓋体3の露出口14から第2コネクタ4が露出していることがわかる。
更に、蓋体3は、露出口14から露出させた第2コネクタ4の覆部17が第2コネクタの周囲のうち第2コネクタ4が電子基板7と固定される方向とは逆方向を覆っているのがわかる。
通信ケーブル6及びこれに備わる第1コネクタ4の構造は、図4に示すものと同様であるため、図4を用いて説明する。図4は、図9に示す通信ケーブル6及びこれに備わる第1コネクタ5におけるXZ平面に沿ったIV-IV位置での断面図に相当する。図4によれば、第1コネクタ5は、直方体を有する箱型であって、第2コネクタ4に納まる際に、第2コネクタ4の複数のピン8と嵌合する複数のホール(ピン穴)16を形成していることがわかる。
図11は、図8の蓋体3の+Z側からみた上面図である。この上面図によれば、蓋体3は、筐体2の引掛部12、13へ係合する耳部10、11が蓋体3の横側(+Y側及び−Y側)に備わっていることがわかる。
また、蓋体3は、筐体2を塞いだ際の外側面(−X側の面)が、露出口14の幅よりも広い一定の範囲が台状に盛り上がった形状を成しており、覆部17が形成されていない部分は、略平面を成していることがわかる。
図12は、図8の電子制御装置1の−X側からみた正面図である。この正面図によれば、蓋体3の露出口14上底から蓋体3の上底の幅は狭いため、その部分の上側覆部17Uも狭くなっていることがわかる。一方で、蓋体3に形成される露出口14の左右の覆部17L,17Rは、上側覆部17Uの幅よりも広く、かつ、その狭い幅の上側覆部17Uと連続していることがわかる。
蓋体3の覆部17がこのような構造を採用しているため、電子制御装置1の第2コネクタ4に接続された第1コネクタ5を、人が乱暴に引き抜こうとしても、狭い部分の上側覆部17Uが露出口14から露出する第2コネクタ4を押さえ、更に、露出口14の左右の覆部17L,17Rがその押さえを補強するため、第2コネクタ4及び複数のピンをぐらつかせないようにでき、電子基板7、第2コネクタ4及び他の電子部品9の損傷を防ぐことができる。
また、蓋体3の覆部17が、第2コネクタ4の周囲を包囲するので外部からの衝撃を受けにくくすることができる。
また、第2コネクタ4の周囲の一部を覆う覆部17の覆われていない部分(第2コネクタ4の−Z側)から覗く第2コネクタ4と接続する第1コネクタ5を掴みやすくでき、かつ、筐体2から蓋体3を着脱させる際に必要となる可撓性を損なわせない。
また、覆部17を露出口14よりも大きくした台状に形成することによって、上底と下底の脇の面が斜めになり、樹脂により形成される覆部17を含む蓋体3を、品質良く製造できる。つまり、そのような蓋体3の型に樹脂を流し込むと、覆部17のその脇が斜めになっていることで、左右対称にうまく樹脂が流れ込みやすくなり、樹脂がムラ無くスピーディに形成される。
また、蓋体3において覆部17を形成するので、電子基板7や筐体2を大型化させてコストが増加するのを抑制することができ、大型化による重量化を抑制することができる。
また、露出口14と、露出口14から露出している第2コネクタ4との間のスキを詰めて、筐体2と第2コネクタ4との固定が強くなって共振異音が発生するような構成を避けることができる。
<変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。以下では他の実施の形態について説明する。
<変形例1>
上記実施の形態における蓋体3に形成される覆部17は、「蓋体3が筐体2を塞いだ状態で、露出口14から露出する第2コネクタ4の周囲のうち第2コネクタ4が電子基板7と固定される方向とは逆方向を含む、電子基板7と固定される方向以外の方向を覆う」と説明したが、覆部17は、露出口14上底から覆部17の上底までの狭い幅に覆部17として上側覆部17Uのみを形成しても良い。
この場合においても、電子制御装置1の第2コネクタ4に接続された第1コネクタ5を、人が乱暴に引き抜こうとしても、上側覆部17Uが露出口14から露出する第2コネクタ4を押さえるため、第2コネクタ4及び複数のピンをぐらつかせないようにでき、電子基板7における電子基板7、第2コネクタ4及び他の電子部品9の損傷を防ぐことができる。
なお、本件発明の効果を奏する限りにおいて上記変形例を含む種々のものが考えられる。
1 電子制御装置
2 筐体
3 蓋体
4 コネクタ
5 コネクタ
6 通信ケーブル
7 電子基板
8 ピン
9 電子部品
10 耳部
12 引掛部
14 露出口
15 開口部
16 ホール
17 覆部

Claims (4)

  1. 電子制御装置であって、
    一方向に開口部を形成する筐体と、
    前記一方向において、通信ケーブルに備わる第1コネクタと物理的に接続し、接続状態で前記第1コネクタの周囲を包囲する第2コネクタと、
    前記筐体に収容され、他の電子部品が実装された電子基板と、
    一端が前記電子基板に固定されるとともに、他端が前記第2コネクタの内部に突出し、前記接続状態で前記第1コネクタのホールと嵌合するコネクタピンと、
    前記筐体の開口部を塞ぐ可撓性を有する蓋体と、
    を備え、
    前記蓋体は、
    前記第2コネクタを前記一方向に露出する露出口が形成され、
    前記露出口の周縁に設けられ、前記露出口から露出する前記第2コネクタの周囲の一部を覆う覆部を備えることを特徴とする電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の電子制御装置において、
    前記第2コネクタは、前記電子基板に固定され、
    前記覆部は、前記露出口から露出する前記第2コネクタの周囲のうち、前記第2コネクタが前記電子基板へ固定される方向とは逆方向を覆うことを特徴とする電子制御装置。
  3. 請求項2に記載の電子制御装置において、
    前記覆部は、前記露出口から露出する前記第2コネクタの周囲のうち、前記第2コネクタが前記電子基板へ固定される方向以外の方向を覆うことを特徴とする電子制御装置。
  4. 請求項1から請求項2の何れかに記載の電子制御装置において、
    前記筐体は、更に、前記開口部の対向する2つの側面のぞれぞれに引掛部、
    を備え、
    前記蓋体は、更に、前記引掛部と係合する耳部、
    を備えたことを特徴とする電子制御装置。
JP2010029942A 2010-02-15 2010-02-15 電子制御装置 Active JP5554584B2 (ja)

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