JP5742759B2 - 車載用電子機器 - Google Patents

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Description

本明細書では、車載して用いる電子機器を開示する。
電気自動車、ハイブリッド自動車、燃料電池車などは、走行用モータを備えており、走行用モータに駆動電流を印加する電子機器を車載している。車載用の電子機器は、多数本の入出力信号線に接続して使用する。入出力信号線は束ねられてワイヤハーネスを構成しており、その先端にワイヤハーネス側コネクタが用意されている。車載用電子機器は、ワイヤハーネス側コネクタに接続して用いる。
電子機器には、ワイヤハーネス側コネクタに接続するコネクタが用意されている。特許文献1に、電子機器側のコネクタを基板に固定する技術が開示されている。電子機器は基板に実装されており、その基板に電子機器側コネクタを固定するようにすると、基板とコネクタの接続関係が単純化される。基板はケースに収容されている。ケース内に収容されている基板に固定されている電子機器側コネクタ(基板に固定されていることから、以下では基板側コネクタという)にワイヤハーネス側コネクタを接続可能とするために、特許文献1の技術では、ケースに開孔を設け、その開口を利用して基板側コネクタとワイヤハーネス側コネクタが接続可能とされている。
車載している場合、ワイヤハーネスに外力が加わる。その結果、外力がワイヤハーネスからワイヤハーネス側コネクタを経由して基板側コネクタに伝播し、基板側コネクタと基板との間に力が作用することがある。その結果、基板と基板側コネクタを固定しているはんだ等が損傷し、基板に形成されている配線と基板側コネクタが接続不良となる可能性がある。
特許文献1に、基板側コネクタをケースに固定してしまう技術が開示されている。基板側コネクタをケースに固定してしまえば、ワイヤハーネスに加わった外力はケースで受け止められる。ワイヤハーネスに加わった外力が基板と基板側コネクタの間に作用することを防止できる。
特開2006−331803号公報
特許文献1の技術では、基板に基板側コネクタを固定しておき、ケースに対して基板と基板側コネクタの双方を固定する。この構造を実現するためには、基板と基板側コネクタの位置関係を厳格に管理し、ケースに基板を固定する箇所とケースに基板側コネクタを固定する箇所の相対的位置関係を厳格に管理する必要がある。特許文献1の技術では、ケース形状に関して高い精度が要求される。
車載用電子機器は狭いスペースに搭載する必要性から、一般に複雑な形状をしている。複雑な形状を高い精度で仕上げることは難しい。成形後に切削可能等をして形状精度を確保する必要が生じる。ケースの製造コストが増大してしまう。
本明細書では、複雑な形状をしているケースの形状に関する要求精度を緩和する技術を開示する。例えば、鋳造技術で製造可能な程度の精度で足りる技術を開示する。
本明細書で開示する電子機器は、車載し、ワイヤハーネス側コネクタに接続した状態で用いる。その電子機器は、ワイヤハーネス側コネクタが接続される基板側コネクタと、基板側コネクタが固定されている基板と、基板を収容しているケースと、ケースとは別体のカバーを備えている。カバーは、ケースに固定されている。
ケースには、ワイヤハーネス側コネクタを基板側コネクタに対して抜き挿しするのを許容する開口が形成されている。カバーにも、ワイヤハーネス側コネクタを基板側コネクタに対して抜き挿しするのを許容する開口が形成されている。カバーには、基板側コネクタに接続されたワイヤハーネス側コネクタに接触してワイヤハーネス側コネクタが移動することを禁止するワイヤハーネス側接触面が形成されている。あるいは、基板側コネクタに接触して基板側コネクタが移動することを禁止する基板側接触面が形成されている。
本明細書で開示する電子機器では、ケースとカバーが別体であり、個々に用意することができる。ケースを粗い形状精度で製造し、カバーを高い形状精度で製造することができる。
カバーに基板側接触面が形成されている場合、ワイヤハーネスに加わった外力がワイヤハーネス側コネクタを経由して基板側コネクタに伝播しても、その力はカバーを介してケースで受け止められる。ワイヤハーネスに加わった外力が基板側コネクタと基板間に作用することを抑制できる。
カバーにワイヤハーネス側接触面が形成されている場合、ワイヤハーネスに加わった外力がワイヤハーネス側コネクタに伝播しても、その力はカバーを介してケースで受け止められる。ワイヤハーネスに加わった外力が基板側コネクタに伝播することを抑制できる。
上記によると、ケース形状に関する要求精度が緩和され、ケースの製造コストの低減が可能となる。
カバーにはワイヤハーネス側接触面のみが形成され、基板側接触面が形成されていない形状も有効である。その場合、ワイヤハーネスに加わった外力はワイヤハーネス側コネクタとカバーを経由してケースに伝播し、基板側コネクタに伝播することがない。基板側接触面は存在するものの、その接触範囲が狭い場合には、外力が基板側コネクタに伝播するのを効果的に抑制することができる。
カバーに、ワイヤハーネス側接触面と基板側接触面の両方が形成されていてもよい。
この場合、カバーがワイヤハーネス側コネクタと基板側コネクタの相対的位置関係を一定に調整する手段として機能し、ワイヤハーネスに加わった外力がワイヤハーネス側コネクタを経由して基板側コネクタに伝播するのを抑制する手段として機能し、基板側コネクタに外力が伝播したとしても基板側コネクタと基板間に力が作用することを抑制する手段として機能する。
ケースは鋳造品であることが好ましい。ケースが鋳造品であると、金属製ケースによると電磁波遮蔽効果が得られ、電磁ノイズ対策が有利である。また鋳造ケースによると、必要な強度を確保しやすい。
一方、カバーは樹脂成形品であることが好ましい。樹脂成形品は、高い形状精度を確保しやすい。ワイヤハーネス側コネクタ及び/又は基板側コネクタに接触してそれらが変位することを禁止することができる形状精度を確保しやすい。樹脂成形品は、電磁ノイズ対策と強度の面では不利であるが、その分は金属製ケースで補うことができる。
カバーでワイヤハーネス側コネクタを位置決めする場合、ケースとカバー間にシール材が配置されていることが好ましい。また、ワイヤハーネス側コネクタを基板側コネクタに接続した状態で、カバーとワイヤハーネス側コネクタの間にシール材が配置されることが好ましい。
この場合、ケースとカバー間からケース内に水が浸入するを抑制でき、カバーとコネクタ間からケース内に水が浸入するのを抑制できる。
本明細書で開示する車載用電子機器によると、基板を収容するケースと、コネクタに接してコネクタに作用する力をケースに伝達するカバーを別々に用意することができる。ケースにはケースに適したケースを用意し、カバーにはカバーに適したカバーを用意できることから、それぞれに無駄のない部品を用意することができる。車載用電子機器を安価に製造することが可能となる。
実施例の車載用電子機器の分解斜視図を模式的に示す。 図1のカバー60に対するII−II線の位置での断面を模式的に示す。 カバー60の表面側の斜視図を模式的に示す。 カバー60の裏面側の斜視図を模式的に示す。
下記に示す実施例の主要な特徴を列記する。
(特徴1)カバーは、ワイヤハーネス側コネクタに接触してワイヤハーネス側コネクタが基板に対して変位するのを防止する。
(特徴2)カバーは、ワイヤハーネス側コネクタに接触してワイヤハーネス側コネクタが基板に対して変位するのを防止する一方において、カバーと基板側コネクタが接触する面積が狭く、カバーから基板側コネクタに力が伝播しずらくしている。
(特徴3)カバーは、基板側コネクタを基準にして位置決めされ、ワイヤハーネス側コネクタを位置決めする。カバーによって、基板側コネクタとワイヤハーネス側コネクタの相対的位置関係が一定に調整される。
図1は、車載用電子機器99を分解した斜視図を模式的にしており、下ケース20、基板30、基板側コネクタ40,45、上ケース50、カバー60を備えている。電子機器99は車載し、ワイヤハーネス側コネクタ70,75を接続して用いる。
基板側コネクタ40,45は基板30に固定されている。基板側コネクタ40,45の下面から複数のピンが伸びており、それぞれのピンが基板30に形成されている配線パターンにはんだで接続されている。
基板30は下ケース20の固定されている。上ケース50は下ケース20に固定されている。上ケース50が下ケース20に固定されるとケースが完成し、そのケース内に基板30が収容されている状態が得られる。上ケース50には開口56が設けられており、開口56に基板側コネクタ40,45が臨んでいる。カバー60は上ケース50に固定されており、ワイヤハーネス側コネクタ70を受け入れる開口65と、ワイヤハーネス側コネクタ75を受け入れる開口64を備えている。カバー60の開口65にワイヤハーネス側コネクタ70を挿入すると、開口65,56を介してワイヤハーネス側コネクタ70と基板側コネクタ40が接続される。カバー60の開口64にワイヤハーネス側コネクタ75を挿入すると、開口64,56を介してワイヤハーネス側コネクタ75と基板側コネクタ45が接続される。
カバー60の開口65にワイヤハーネス側コネクタ70を挿入すると、ワイヤハーネス側コネクタ70はカバー60に接触してカバー60に対して変位することが規制される。そのカバー60はケースに固定されている。ワイヤハーネス90に外力が加えられてワイヤハーネス側コネクタ70が変位しようとする場合、その力はケースに伝達される。ワイヤハーネス90に加えられた外力がワイヤハーネス側コネクタ70と基板側コネクタ40を介して基板側コネクタ40と基板30の間に作用することを抑制している。同様に、カバー60によって、ワイヤハーネス95に加えられた外力がワイヤハーネス側コネクタ75と基板側コネクタ45を介して基板側コネクタ45と基板30の間に作用することを抑制している。
図1では、下ケース20と上ケース50の形状が単純化されているが、実際には複雑な形状をしている。基板30を電磁シールドする必要があり、高い強度が必要とされることから、アルミダイキャストで製造されている。
カバー60は、樹脂成形品であり、高い形状精度を備えている。ワイヤハーネス側コネクタ70,75に接触してワイヤハーネス側コネクタ70,75がカバー60に対して変位することを規制できるだけの形状精度を備えている。
図2等を参照して後記するように、上ケース50とカバー60の間にはシールリングが配置されており、両者の間隙からケース内に水が浸入することを防止している。カバー60の開口65にワイヤハーネス側コネクタ70を挿入すると、カバー60とワイヤハーネス側コネクタ70の間にシールリングが配置され、両者の間隙からケース内に水が浸入することを防止する。同様に、カバー60の開口64にワイヤハーネス側コネクタ75を挿入すると、カバー60とワイヤハーネス側コネクタ75の間にシールリングが配置され、両者の間隙からケース59内に水が浸入することを防止する。
図2に示すように、下ケース20には、基板30を支えるリブ22が形成されている。リブ22の上面にはねじ穴が開口しており、ねじ穴がリブ22に沿って伸びている。基板30は、ねじ32によってリブ22の上面に固定される。
基板30には、基板側コネクタ40が固定されている。基板側コネクタ40の下面から複数本のピン43が伸びている。基板30には、それらのピン43を受け入れる貫通孔34が形成されている。基板30の裏面には配線パターンが形成されており、その配線パターンの端部にランドが形成されている。貫通孔34はランド内に位置している。基板30の貫通孔34に基板側コネクタ40の下側ピン43が挿入されており、ピン43の先端は基板30の下面から突出している。その突出部とランドがはんだで接続されている。はんだによって、基板側コネクタ40は基板30に機械的に固定されている。またはんだによって基板側コネクタ40の下側ピン43と基板30に形成されている配線パターンが電気的に接続されている。
基板側コネクタ40の上面から、複数本のピン42が上方に伸びている。ピン42は、ワイヤハーネス側コネクタ70に差し込まれて導通を確保するための接触用ピンである。基板側コネクタ40の上面には、複数本のピン42の周囲を一巡する壁41が形成されている。上面側ピン42の各々は、基板側コネクタ40の内部において、対応する下面側ピン43に導通している。上面側ピン42の各々は、基板30に形成されている配線パターンに導通している。
基板30には、第2の基板側コネクタ45も固定されている。基板に対する固定構造は基板側コネクタ40と同様であり、重複説明を省略する。また、上面側ピンと下面側ピンの関係も同様であり、重複説明を省略する。第2の基板側コネクタ45の上面側ピンには47の参照番号を付し、下面側ピンには48の参照番号を付し、上面側ピン47の周囲を一巡する壁には46の参照番号を付してある。
基板30が固定された下ケース20に上ケース50が被せられ、両者がねじ58で固定される。それによってケース59が閉じられ、ケース59内に基板30が収容される。この状態では、基板側コネクタ40,45の一部が、開口56を通過してケース59の外部にまで伸びている。開口56は、基板側コネクタ40,45が余裕を持って通過する大きさと形状に形成されている。開口56の形状精度は粗くても十分であり、アルミダイキャストで無理なく製造することができる。
上側ケース50の上面にカバー60が固定される。カバー60は樹脂成形品であり、形状精度が高い。カバー60には、基板側コネクタ40とワイヤハーネス側コネクタ70が通過できる開口65と、開口65を一巡する壁66が形成されている。また、基板側コネクタ45とワイヤハーネス側コネクタ75が通過できる開口64と、開口64を一巡する壁63が形成されている。またカバー60には、基板側コネクタ40と密着して両者の相対的位置関係を一定に調整する接触面66bと、ワイヤハーネス側コネクタ70と密着して両者の相対的位置関係を一定に調整する接触面66aと、基板側コネクタ45と密着して両者の相対的位置関係を一定に調整する接触面63bと、ワイヤハーネス側コネクタ75と密着して両者の相対的位置関係を一定に調整する接触面63aを備えている。接触面66bと66aは壁66の一部に形成されており、接触面63bと63aは壁63の一部に形成されている。
上ケース50には、カバー60を固定するリブ54,55が形成されている。カバー60には、リブ54を受け入れる部分61とリブ55を受け入れる部分67が用意されており、ねじ91,93を締めることで、カバー60が上ケース50に固定される。
ただし、カバー60と上ケース50の固定位置は調整可能となっている。すなわち、リブ54とリブ55に対して、カバー60の位置を調整することが可能となっている。実際には、ねじ91,93を締めるに先立って、基板側コネクタ40にカバー60の接触面66bを密着させ、基板側コネクタ45にカバー60の接触面63bを密着させる。それによって、基板側コネクタ40,45に対してカバー60が位置決めされ、その位置でねじ91,93を締めてカバー60を上ケース50に固定する。上記のようにして、形状精度が粗いアルミダイキャスト製の上ケース59にカバー60を固定する際に、カバー60と基板側コネクタ40,45の位置関係が一定に調整された状態で固定されるようにしている。
ねじ91,93を締めると、カバー60と上ケース50の間に、シリコン製のシールリング90が圧縮状態で配置される。シールリング90によって、カバー60と上ケース50の間からケース59内に水が浸入しないようにできる。図4に示すように、シリコン製のシールリング90は、カバー60の裏面に形成されている溝90aに挿入されている。上記の防水構造によると、形状精度が粗いアルミダイキャスト製のケース59でも、カバー60との間の間隙の防水性能を得ることができる。シールリング90で防水するので、シールリング90に当接する部分における上ケース50の平面性さえ確保されていれば、上ケース50とカバー60間をしっかりと防水できる。形状精度が粗いアルミダイキャスト製のケース59でも、カバー60との間隙をしっかりと防水することができる。
なお、図示の62,68は金属製の筒であり、カバー60に一体成形されている。その内径はねじ91,93の径よりも大きく、リブ54とリブ55に対してカバー60の位置を調整することを可能としている。
ワイヤハーネス側コネクタ70は、カバー60の接触面66aに密着する側面を持っているブロック72と、カバー60の壁66の外側に被さる外壁71を備えている。ブロック72には、内壁に金属が配置されている複数の受け入れ口74と、その金属に導通している複数の配線73が配置されている。複数の配線73が束ねられてワイヤハーネス90となっている。複数の受け入れ口74は、基板側コネクタ40の複数本の上面側ピン42に対応する位置に形成されている。
ワイヤハーネス側コネクタ70をカバー60の開口65に挿入すると、次の事象が生じる。
(1)基板側コネクタ40の複数本の上面側ピン42がワイヤハーネス側コネクタ70の複数の受け入れ口74に挿入され、配線73と基板30に形成されている配線パターンが導通する。
(2)ワイヤハーネス側コネクタ70のブロック72の側面がカバー60の接触面66aに密着し、ワイヤハーネス側コネクタ70とカバー60の相対的位置関係が所望の関係に調整されて固定される。
(3)ワイヤハーネス側コネクタ70の外壁71がカバー60の壁66の外側に被さる。
前記(2)の位置調整機能によって、ワイヤハーネス側コネクタ70を開口65に挿入すると、ワイヤハーネス側コネクタ70と基板側コネクタ40に相対的位置関係が所望の位置関係に調整され、両者が無理なく接続される。
また前記(2)の位置固定機能によって、基板側コネクタ40に接続されたワイヤハーネス側コネクタ70がカバー60(ひいてはケース59)に対して固定され、ワイヤハーネス90に外力が加わっても、ワイヤハーネス側コネクタ70が基板側コネクタ40(ひいては基板30)に対して変位することが規制される。基板側コネクタ40と基板30の間に力が働くことを防止できる。基板側コネクタ40と基板30を固定するはんだ等が損傷することを防止する。
また前記(3)によって、ブロック72の側面とカバー60の接触面66aとの間の間隙に、雨水が直接にかかることを防止できる。ブロック72の側面には、ブロックの周囲を一巡するシールリング92が挿入されており、ブロック72の側面とカバー60の接触面66aとの間からケース59内に水が侵入することを防止する。外壁71がブロック72の側面とカバー60の接触面66aの間の間隙に雨水が直接的に吹付けることを防止する現象も得られることから、高い防水性能が得られる。
第2のワイヤハーネス側コネクタ75とカバー60の関係も同様であり、重複説明を省略する。
図2の参照番号80はロック部材を示している。ロック部材は、ワイヤハーネス側コネクタ70,75の上部から、カバー60に向けて押し下げられる。すると、先端部がカバー60に形成されている抜け止め69にかみ合う。この結果、ワイヤハーネス側コネクタ70,75は、基板側コネクタ40,45に対して強固に位置決めされる。ワイヤハーネス側コネクタ70,75が意図せずに基板側コネクタ40,45から抜けることはない。ワイヤハーネス側コネクタ70,75の外壁71,76には、ロック部材80がカバー60の抜け止め69にかみ合うことを許容するための開口71a,76aが形成されている。
図3と図4に示すように、カバー60には下記の種々の機能が求められ、複雑な形状をしている。
(1)基板側コネクタ40,45によってカバー60が位置決めされること。
(2)カバー60によってワイヤハーネス側コネクタ70,75が位置決めされること。
(3)位置決めされたワイヤハーネス側コネクタ70,75がその位置で固定され、変位しないこと。
(4)ケース59との間隙を防水すること
(5)ワイヤハーネス側コネクタ70,75との間隙を防水すること
(6)前記(5)の間隙に直接的に雨水がかぶらないようにすること
(7)ロック部材とかみ合うこと。
上記の機能に必要な形状をアルミダイキャストで製造する場合、複雑な切削加工等が必要となり、製造コストが上昇する。本実施例では、ケース59とカバー60に分離したことから、それぞれに適した部品を安価に製造することが可能となった。
上記の実施例では、カバー60に、基板側コネクタ40,45と接触して相対的位置を一定に調整して固定する接触面63b,66bと、ワイヤハーネス側コネクタ70,75と接触して相対的位置を一定に調整して固定する接触面63a,66aの双方が形成されている。ただし、接触面63b,66bの接触面積が狭いのに対し、接触面63a,66aの接触面積が広く確保されている。そのために、ワイヤハーネス側コネクタ70,75に作用する外力はカバー60に伝達される一方において、カバー60から基板側コネクタ40,45には伝達されにくくしている。
上記の実施例では、ケース59に固定されるカバー60によって、ワイヤハーネス側コネクタ70,75と基板側コネクタ40,45の双方が基板30に対して変位することを規制する。これに代えて、ケース59に固定されるカバー60によって、ワイヤハーネス側コネクタ70,75がカバー60に対して変位することを規制してもよい。基板側コネクタ40,45と接触する接触面63b,66bを除去してもよい。あるいは、ケース59に固定されるカバー60によって、基板側コネクタ40,45がカバー60に対して変位することを規制してもよい。いずれの場合も、最終的には、基板側コネクタ40,45が基板30に対して変位することを規制することができる。
上記実施例では、2個の基板側コネクタと2個のワイヤハーネス側コネクタが用意されている場合を説明したが、コネクタの個数には制約がない。1個でも3個以上でもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
20:下ケース
22:リブ
30:基板
34:貫通孔
40,45:基板側コネクタ
41,46:一巡壁
42,47:上面側ピン
43,48:下面側ピン
50:上ケース
54,55:ボス
56:開口
59:ケース
60:カバー
63,66:一巡壁
64,65:開口
63a,63b,66a,66b:接触壁
69:抜けとめ
70,75:ワイヤハーネス側コネクタ
71,76:外壁
72,77:ブロック
73,78:配線
74,79:受け入れ部
80:ロック部材
90,95:ワイヤハーネス

Claims (4)

  1. ワイヤハーネス側コネクタが接続される車載用電子機器であり、
    ワイヤハーネス側コネクタが接続される基板側コネクタと、
    基板側コネクタが固定されている基板と、
    基板を収容しているケースと、
    ケースに固定されているカバーを備えており、
    ケースには、ワイヤハーネス側コネクタを基板側コネクタに対して抜き挿しするのを許容する開口が形成されており、
    カバーにも、ワイヤハーネス側コネクタを基板側コネクタに対して抜き挿しするのを許容する開口が形成されていると共に、基板側コネクタに接続されたワイヤハーネス側コネクタに接触してワイヤハーネス側コネクタの移動を禁止するワイヤハーネス側接触面と、基板側コネクタに接触して基板側コネクタの移動を禁止する基板側接触面の少なくとも一方が形成されていることを特徴とする車載用電子機器。
  2. カバーに、ワイヤハーネス側接触面と基板側接触面の双方が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車載用電子機器。
  3. ケースは鋳造品であり、カバーは樹脂成形品であることを特徴とする請求項1または2に記載の車載用電子機器。
  4. ケースとカバー間にシール材が配置されており、カバーとワイヤハーネス側コネクタの間にシール材が配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれかの1項に記載の車載用電子機器。
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