JP2011165270A - 光ディスク装置及び光ディスク - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のデータ記録層を有する光ディスクを扱う際に待機時間を確実に短縮すると共にコストの増大を抑制することができる光ディスク装置及び光ディスクを提供する。
【解決手段】複数のデータ記録層を有する光ディスク2は、特定のデータ記録層に、他のデータ記録層に対してデータの読み出し又は書き込みを行うための光ディスク装置1の動作条件の調整値を記録している。光ディスク装置1は、光ディスク2の特定のデータ記録層からデータを読み出すために動作条件を調整し、特定のデータ記録層に記録された調整値を読み出し、読み出した調整値を用いて、他のデータ記録層に対してデータの読み出し又は書き込みを行うための動作条件を調整する。また光ディスク装置1は、データ処理を終了する際に、他のデータ記録層に係る動作条件の調整値を、光ディスク2の特定のデータ記録層に記録する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のデータ記録層を有する光ディスクに対してデータの読み出し又は書き込みを行う光ディスク装置、及び複数のデータ記録層を有する光ディスクに関する。
従来、AV(オーディオ・ビジュアル)装置又はPC(パーソナルコンピュータ)等で利用するデータを記録する着脱可能な記録媒体として、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)又はBD(Blu-ray Disc(登録商標))等の光ディスクが広く利用されている。光ディスクに対してデータの読み出し又は書き込みを行う光ディスク装置は、光ディスクを回転駆動させ、光ディスクにレーザー光を照射し、レーザー光を用いてデータの読み出し又は書き込みを行う。装着された光ディスクに対してデータの読み出し又は書き込みを行う際、光ディスク装置は、まず最初に、データの読み出し又は書き込みを可能にするために動作条件の調整を行う必要がある。例えば、レーザーの出力の調整、光ディスクにレーザー光の焦点を合わせるフォーカスの調整、光ディスク上のデータトラックにレーザー光を追随させるトラッキングの調整、及びレーザー光の収差の調整等である。光ディスク装置は、動作条件の調整が終了した後で、データの読み出し又は書き込みを開始する。通常、動作条件の調整には十〜数十秒程度の時間を要し、その間の時間は、光ディスク装置は、データの読み出し又は書き込みを待機する必要がある。
光ディスクに対してデータの読み出し又は書き込みを可能にするための光ディスク装置の動作条件は、光ディスクの反り及び反射率等に影響され、個々の光ディスクによって異なる。特許文献1には、光ディスクに固有の情報として動作条件の調整値を光ディスクに記録しておき、光ディスク装置は、光ディスクから読み出した調整値に応じて動作条件を調整する技術が開示されている。また特許文献2には、光ディスク装置が接続されたホストコンピュータに、一度調整した動作条件の調整値を記憶し、2度目以降はホストコンピュータに記憶してある調整値を読み出す技術が記載されている。これらの技術により、動作条件の調整のために必要な待機時間が短縮される。
特開2006−31911号公報 特開2001−307330号公報
現在、データ記録層を2層にした光ディスクが利用されており、今後は光ディスクの多層化が予想される。複数のデータ記録層を有する光ディスクを光ディスク装置で使用するためには、フォーカスの調整等の動作条件の調整を各データ記録層別に行う必要がある。このため、複数のデータ記録層を有する光ディスクを使用する際には、動作条件の調整のために必要な待機時間がより長大になる。従って、光ディスク装置で動作条件を調整するために必要な待機時間をより短縮することができる技術が要望されている。
特許文献1に記載の技術を利用した場合、光ディスクに記録された情報を光ディスク装置で読み出すためには、先に動作条件を調整する必要がある。光ディスク装置は、まず動作条件の仮調整を行い、動作条件の調整値を光ディスクから読み出し、読み出した調整値を用いて動作条件の本調整を行う。このように、動作条件の調整が二度手間となり、効果的に待機時間を短縮することができないという問題がある。また光ディスク装置の適切な動作条件は、個々の光ディスクによって異なるだけでなく、個々の光ディスク装置によっても異なる。特許文献1に記載の技術では、光ディスクに記録された動作条件の調整値は、光ディスクに適切な値ではあるものの、光ディスク装置に適切な値であるとは限らないので、動作条件を調整するために必要な待機時間を短縮できない虞があるという問題がある。
また、特許文献2に記載の技術で複数のデータ記録層を有する光ディスクを扱った場合では、複数のデータ記録層の夫々に対する調整値をホストコンピュータに記憶する必要がある。光ディスク装置は、通常、複数の光ディスクを取り扱うので、ホストコンピュータは、複数の光ディスクの夫々について複数のデータ記録層に係る調整値を記憶することになる。このため、ホストコンピュータは多大な容量のメモリを備える必要があり、光ディスクを扱うシステムのコストが増大するという問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、一のデータ記録層に他のデータ記録層に係る動作条件の調整値を光ディスクに記録することにより、複数のデータ記録層を有する光ディスクを扱う際に待機時間を確実に短縮すると共にコストの増大を抑制することができる光ディスク装置、及び該光ディスク装置で利用する光ディスクを提供することにある。
本発明に係る光ディスク装置は、複数のデータ記録層を有する光ディスクに対してデータの読み出し又は書き込みを行う光ディスク装置において、前記光ディスクが有する一のデータ記録層からデータを読み出すための動作条件を調整する手段と、他のデータ記録層に対してデータの読み出し又は書き込みを行うための動作条件の調整値が前記一のデータ記録層に記録されているか否かを判定する判定手段と、前記調整値が前記一のデータ記録層に記録されていないと前記判定手段が判定した場合に、前記他のデータ記録層に対してデータの読み出し又は書き込みを行うための動作条件を調整する手段と、前記調整値が前記一のデータ記録層に記録されていると前記判定手段が判定した場合に、記録されている前記調整値に応じて、前記他のデータ記録層に対してデータの読み出し又は書き込みを行うための動作条件を調整する手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る光ディスク装置は、前記他のデータ記録層に対してデータの読み出し又は書き込みを行うための動作条件の調整値を、前記一のデータ記録層に記録する記録手段を更に備えることを特徴とする。
本発明に係る光ディスク装置は、温度を測定する手段を更に備え、前記記録手段は、前記他のデータ記録層に対してデータの読み出し又は書き込みを行うための動作条件の調整値を、測定した温度に関連付けて前記一のデータ記録層に記録する手段を有し、前記判定手段は、測定した温度に関連付けられた前記調整値が前記一のデータ記録層に記録されているか否かを判定する手段を有することを特徴とする。
本発明に係る光ディスク装置は、前記記録手段は、前記他のデータ記録層に対してデータの読み出し又は書き込みを行うための動作条件の調整値を、自身を識別する識別情報に関連付けて前記一のデータ記録層に記録する手段を有し、前記判定手段は、自身を識別する識別情報に関連付けられた前記調整値が前記一のデータ記録層に記録されているか否かを判定する手段を有することを特徴とする。
本発明に係る光ディスクは、複数のデータ記録層を有する光ディスクにおいて、一のデータ記録層に、他のデータ記録層に対して光ディスク装置がデータの読み出し又は書き込みを行うための動作条件の調整値を記録してあることを特徴とする。
本発明に係る光ディスクは、前記他のデータ記録層の一部又は全部は読み出し専用であることを特徴とする。
本発明に係る光ディスクは、前記調整値は、温度に関連付けて記録してあることを特徴とする。
本発明に係る光ディスクは、前記調整値は、光ディスク装置を識別する識別情報に関連付けて記録してあることを特徴とする。
本発明においては、複数のデータ記録層を有する光ディスクに対してデータの読み出し又は書き込みを行う光ディスク装置は、光ディスクの一のデータ記録層から、他のデータ記録層に対してデータの読み出し又は書き込みを行うための動作条件の調整値を読み出し、読み出した調整値を用いて、動作条件を調整する。一のデータ記録層に記録された調整値を用いて、他のデータ記録層に対してデータの読み出し又は書き込みを行うための動作条件を調整するので、光ディスク装置は、動作条件を調整するために必要な待機時間を確実に短縮することができる。
また本発明においては、光ディスク装置は、光ディスクの各データ記録層に対するデータの読み出し又は書き込みを行うための動作条件の調整値を、光ディスクの一のデータ記録層に記録する。これにより、光ディスク及び光ディスク装置に適した調整値が記録され、光ディスク装置は、同一の光ディスクを再度利用する際には、記録してある調整値を用いて、動作条件を調整するために必要な待機時間を確実に短縮することができる。
また本発明においては、光ディスク装置は、内部の温度を測定し、動作条件の調整値を温度に関連付けて光ディスクに記録し、現在の温度を含む温度範囲に関連付けて記録されている調整値を用いて、動作条件を調整する。光ディスク装置内の温度によって最適な動作条件は異なるものの、温度に関連付けた調整値を光ディスクに記録しておくことにより、光ディスク装置は、温度に適した動作条件を調整するために必要な待機時間を短縮することができる。
また本発明においては、光ディスク装置は、個々の光ディスク装置を識別する識別情報に関連付けて動作条件の調整値を光ディスクに記録し、自身の識別情報に関連付けて記録されている調整値を用いて、動作条件を調整する。個々の光ディスク装置によって、最適な動作条件は異なるものの、各光ディスク装置の識別情報に関連付けた調整値を光ディスクに記録しておくことにより、同一の光ディスク装置で光ディスクを再度利用する際には、光ディスク装置は、動作条件を調整するために必要な待機時間を短縮することができる。
また本発明においては、光ディスクのデータ記録層には、読み出し専用のデータ記録層が含まれる。読み出し専用のデータ記録層には、プログラム等のデータが記録されており、光ディスク装置のホスト装置は、プログラム等のデータを利用したデータ処理が可能になる。
本発明にあっては、複数のデータ記録層を有する光ディスクを扱う光ディスク装置は、動作条件を調整するために必要な待機時間を確実に短縮することができるので、光ディスクに対してデータの読み出し又は書き込みを開始するまでの待機時間を短縮することができる。特に、多数のデータ記録層を有する光ディスクを扱う場合においても、光ディスク装置は待機時間を短縮することができる。従って、本発明により、待機時間が長いことに起因するユーザのストレスを軽減することが可能となる。また本発明では、光ディスク装置の動作条件の調整値を光ディスクに記録するので、光ディスク装置及び光ディスク装置のホスト装置は、調整値を記憶するためのメモリが不必要となる。従って、本発明により、光ディスク装置の動作条件を調整するために必要な待機時間を短縮しながらも、光ディスク装置及び光ディスク装置のホスト装置のコストの増大を抑制することができる等、本発明は優れた効果を奏する。
実施の形態1に係る光ディスク装置の内部構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る光ディスクの構成を示す模式図である。 RE層の構成を示す模式図である。 実施の形態1に係る光ディスク装置が実行する光ディスクを用いたデータ処理の開始時の手順を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る光ディスク装置が実行する光ディスクを用いたデータ処理の終了時の手順を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る光ディスク装置の内部構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る調整値記録領域の記録内容例を示す概念図である。 実施の形態2に係る光ディスク装置が実行する光ディスクを用いたデータ処理の開始時の手順を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る調整値記録領域の記録内容例を示す概念図である。 実施の形態3に係る光ディスク装置が実行する光ディスクを用いたデータ処理の開始時の手順を示すフローチャートである。 実施の形態4に係る光ディスクの構成を示す模式図である。 実施の形態4に係る調整値記録領域の記録内容例を示す概念図である。 実施の形態4に係る光ディスク装置が実行する光ディスクを用いたデータ処理の開始時の手順を示すフローチャートである。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る光ディスク装置の内部構成を示すブロック図である。本発明の光ディスク装置1は、着脱可能な光ディスク2に対してデータの読み出し及び書き込みを行う光ディスクドライブであり、AV装置、ゲーム機又はPC等のホスト装置に内蔵又は接続される構成となっている。光ディスク装置1は、光ディスク装置1全体の動作制御及び光ディスク2から読み出したデータの処理等の各種の情報処理を実行する処理部11を備えており、処理部11はCPU又はDSPを含んで構成されている。処理部11には、情報処理に伴う一時的なデータを記憶する作業用メモリ15と、情報処理を実行するために必要な各種のプログラム及びデータを記憶する不揮発性メモリ16とが接続されている。作業用メモリ15は、例えばDRAMで構成され、不揮発性メモリ16は、例えばフラッシュメモリで構成されている。また処理部11には、データを入出力するインタフェース部14が接続され、更にピックアップ12及び駆動部13が接続されている。
また光ディスク装置1は、図示しない出し入れ可能なトレイ又はスロットインの機構を備え、トレイ又はスロットインの機構を用いて光ディスク2を装着されることが可能な構成となっている。駆動部13は、スピンドルモータ等を用いて装着された光ディスク2を駆動する。ピックアップ12は、光ディスク2にレーザー光を照射し、光ディスク2に対してデータの読み出し及び書き込みを行う。インタフェース部14は、光ディスク装置1が内蔵されたホスト装置における上位のデータ処理系であるホスト処理系3、又は光ディスク装置1が接続される外部のホスト装置におけるデータ処理系であるホスト処理系3に接続される。インタフェース部14は、データの読み出し指示等の各種の処理指示及び光ディスク2に書き込むべきデータをホスト処理系3から入力され、光ディスク2から読み出したデータをホスト処理系3へ出力する。
本実施の形態に係る光ディスク装置1は、2層のデータ記録層を有する光ディスク2を扱うことが可能である。図2は、実施の形態1に係る光ディスク2の構成を示す模式図である。光ディスク2は、2層構造となっており、2層のデータ記録層として、データの書き込み及び書き換えを行うことができるRE(Rewritable)層21と、読み出し専用のROM(Read Only Memory)層22とを有する。ROM層22は、データが予め記録されており、記録されているデータを書き換えることはできない。なお、RE層21は、データの書き込みができるものの書き換えができないデータ記録層であってもよい。ROM層22には各種のプログラム又はデータが記録されており、RE層21には任意のデータを記録することが可能である。例えば、光ディスク2は映画用の光ディスクであり、ROM層22には映画のコンテンツデータが記録されており、RE層21には映画に対するユーザのコメントが記録される。また例えば、光ディスク2はゲーム用の光ディスクであり、ROM層22にはゲームのプログラムが記録されており、RE層21にはゲームのセーブデータが記録される。また例えば、光ディスク2は学習型プログラム用の光ディスクであり、ROM層22には学習型プログラムが記録されており、RE層21には学習内容のデータが記録される。
このように、RE層21及びROM層22を有する光ディスク2を利用することにより、光ディスク装置1のホスト装置は、ROM層22に記録されたデータ又はプログラムを利用したデータ処理が可能になると共に、関連するデータの記録も可能となる。ホスト装置では、データ処理に必要なデータ若しくはプログラム又はデータ処理に関連するデータを記憶するためのハードディスク等の記憶手段を、必ずしも備える必要がない。従って、データ処理を実行する機能を維持しながらも、ホスト装置の構造を簡素にし、ホスト装置のコストを低減することが可能となる。また同一の光ディスク2を複数の光ディスク装置1で利用することにより、データ又はプログラムのコピーを伴うことなく同一のデータ処理を複数のホスト装置で実行することが可能となる。
図3は、RE層21の構成を示す模式図である。RE層21には、ROM層22に記録されたデータを光ディスク装置1で読み出すための光ディスク装置1の動作条件の調整値を記録する領域である調整値記録領域23が含まれている。例えば、調整値記録領域23には、ピックアップ12が有するレーザーの出力の調整、フォーカスの調整、トラッキングの調整、及びレーザー光の収差の調整等を行うための各種の部品に対する制御信号値が調整値として記録される。調整値記録領域23は、RE層21中の予め定められたアドレス範囲に設けられている。未使用の光ディスク2は、調整値記録領域23にデータが記録されていない形態であってもよく、調整値記録領域23に光ディスク装置の動作条件の調整値として何らかの初期値が記録されている形態であってもよい。なお、RE層21がデータの書き換えができないデータ記録層である場合は、未使用の光ディスク2は、調整値記録領域23にデータが記録されていない形態となる。
次に、2層のデータ記録層を有する光ディスク2を扱う光ディスク装置1の動作を説明する。図4は、実施の形態1に係る光ディスク装置1が実行する光ディスク2を用いたデータ処理の開始時の手順を示すフローチャートである。光ディスク装置1は、図示しないトレイの出し入れ若しくはスロットインの機構を用いて光ディスク2を装着されるか、又はホスト処理系3からデータ処理の開始の指示をインタフェース部14で入力された場合に、データ処理を開始する。処理部11は、光ディスク2を駆動部13に回転させる処理を開始し、光ディスク2のRE層21に対してデータの読み出し及び書き込みを行うための動作条件の調整を行う(S11)。ステップS11での調整結果は、作業用メモリ15に記憶される。動作条件の調整が終了した後で、処理部11は、ピックアップ12を用いて、光ディスク2のRE層21に含まれる調整値記録領域23からデータを読み出す(S12)。処理部11は、次に、ROM層22からデータの読み出しを行うための動作条件の調整値が調整値記録領域23に記録されているか否かを判定する(S13)。ステップS13では、調整値記録領域23から読み出したデータが調整値であるか否かを判定することによって判定を行う。なお、光ディスク装置1は、光ディスク2の種類を示すデータ等、光ディスク2の調整値記録領域23以外の部分から読み出したデータに基づいて、動作条件の調整値がRE層21に記録されているか否かを判定する処理を行う形態であってもよい。
ステップS13で、調整値記録領域23に調整値が記録されている場合は(S13:YES)、処理部11は、調整値を調整値記録領域23から読み出し、読み出した調整値を用いて、ROM層22からデータの読み出しを行うための動作条件を調整する(S14)。ステップS14では、処理部11は、読み出した調整値に動作条件を合わせる処理を行ってもよく、また、読み出した調整値を動作条件の初期値とし、動作条件を微調整する処理を行ってもよい。ステップS13で、調整値記録領域23に調整値が記録されていない場合は(S13:NO)、処理部11は、ROM層22からデータの読み出しを行うための光ディスク装置1の動作条件を調整する(S15)。ステップS14又はS15での調整結果は、作業用メモリ15に記憶される。ステップS14又はS15が終了した後は、処理部11は、ROM層22からのデータの読み出し、又はRE層21に対するデータの読み出し若しくは書き込みを開始し(S16)、データ処理の開始時の処理を終了する。
図5は、実施の形態1に係る光ディスク装置1が実行する光ディスク2を用いたデータ処理の終了時の手順を示すフローチャートである。光ディスク装置1は、ホスト処理系3からデータ処理の終了の指示又は光ディスク2の排出の指示をインタフェース部14で入力された場合に、データ処理を終了するための処理を実行する。処理部11は、ピックアップ12を用いて、光ディスク2のRE層21に含まれる調整値記録領域23からデータを読み出す(S21)。処理部11は、次に、ROM層22からデータの読み出しを行うための動作条件の調整値が調整値記録領域23に記録されているか否かを判定する(S22)。調整値記録領域23に調整値が記録されている場合は(S22:YES)、処理部11は、現在の調整値、即ち作業用メモリ15に記憶している調整値を調整値記録領域23に書き込むことによって、光ディスク装置1の動作条件を更新する(S23)。なお、処理部11は、ステップS23で、調整値記録領域23に記録されている調整値と現在の調整値とが等しい場合には調整値の書き込みを中止する処理を行ってもよい。また、処理部11は、ステップS23で、調整値を更新するか否かの指示をユーザから受け付け、指示に従って調整値の更新又は更新の中止を行ってもよい。また、処理部11は、ステップS23で、データ処理を所定回数終了する都度、調整値を更新し、その他の場合には更新を中止する処理を行ってもよい。
ステップS22で、調整値記録領域23に調整値が記録されていない場合は(S22:NO)、処理部11は、ROM層22からデータの読み出しを行うための光ディスク装置1の動作条件をRE層21の調整値記録領域23に記録する(S24)。ステップS23又はS24が終了した後は、処理部11は、光ディスク2を用いたデータ処理を終了する(S25)。例えば、ステップS25では、処理部11は、光ディスク2を排出する処理を行う。
以上詳述した如く、本実施の形態においては、光ディスク2のRE層21に光ディスク装置1の動作条件の調整値を記録しておき、光ディスク装置1は、光ディスク2から調整値を読み出し、読み出した調整値を用いて、ROM層22からデータの読み出しを行うための動作条件を調整する。予め記録された調整値を用いて動作条件を調整することにより、光ディスク装置1は、ROM層22からデータを読み出すべく動作条件を調整するために必要な待機時間を確実に短縮することができる。また本実施の形態に係る光ディスク装置1は、光ディスク2を用いたデータ処理を終了する際に、ROM層22からデータの読み出しを行うための動作条件の調整値を光ディスク2に記録する。これにより、光ディスク2及び光ディスク装置1に適した動作条件の調整値が保存される。光ディスク装置1は、同一の光ディスク2を再度利用する際には、記録してある調整値を用いて、動作条件を調整するために必要な待機時間を確実に短縮することができる。このように、本発明の光ディスク装置1は、複数のデータ記録層を有する光ディスク2に対してデータの読み出し又は書き込みを開始するまでの待機時間を短縮することができる。従って、本発明により、待機時間が長いことに起因するユーザのストレスを軽減することが可能となる。
また本発明では、光ディスク装置1の動作条件の調整値を光ディスク2に記録するので、光ディスク装置1内、又は光ディスク装置1のホスト装置に調整値を記憶する必要がない。このため、光ディスク装置1及びホスト装置には、光ディスク装置1の動作条件の調整値を記憶するためのメモリが不必要となる。従って、本発明により、光ディスク装置1の動作条件を調整するために必要な待機時間を短縮しながらも、光ディスク装置1及び光ディスク装置1のホスト装置のコストの増大を抑制することができる。また、光ディスク2を複数の光ディスク装置1で使いまわす場合に、どの光ディスク装置1で光ディスク2を使用するときでも、待機時間を短縮することができる。
なお、本実施の形態においては、光ディスク2はRE層21及びROM層22からなる形態を示したが、本発明に係る光ディスク2は2層ともRE層であってもよい。2層のRE層を有する光ディスク2は、一方のRE層に調整値記録領域23を設けており、調整値記録領域23には他方のRE層に対するデータの読み出し及び書き込みを行うための光ディスク装置1の動作条件の調整値を記録する。この光ディスク2を装着した光ディスク装置1は、ステップS11で一方のRE層に対する動作条件の調整を行い、ステップS14又はS15で他方のRE層に対する動作条件の調整を行う。この形態においては、光ディスク装置1は、一方のRE層に記録してある調整値を用いて、他方のRE層に対するデータの読み出し及び書き込みを行うための動作条件の調整を行う。このように、この形態においても、光ディスク装置1は、動作条件を調整するために必要な待機時間を確実に短縮することが可能である。また、2層ともRE層である光ディスクでは、全てのRE層に他のRE層に係る動作条件の調整値を記録してもよい。この光ディスクを用いる場合は、光ディスク装置1は、任意のRE層からデータを読み出すことにより、他のRE層に係る動作条件の調整値を取得することができる。
(実施の形態2)
図6は、実施の形態2に係る光ディスク装置1の内部構成を示すブロック図である。光ディスク装置1は、光ディスク装置1内の温度を測定する温度測定部17を備える。温度測定部17は、サーミスタ又は熱電対等の温度センサを用いて構成されている。光ディスク装置1内部のその他の構成は実施の形態1と同様であり、対応する部分に同符号を付してその説明を省略する。また光ディスク2は、RE層21及びROM層22からなり、その構成は実施の形態1と同様である。なお、光ディスク2は2層のRE層からなる構成であってもよい。
図7は、実施の形態2に係る調整値記録領域23の記録内容例を示す概念図である。0℃未満、0℃以上50℃未満、50℃以上100℃未満、及び100℃以上の温度範囲に関連付けて、夫々に光ディスク装置1の動作条件の調整値が記録されている。光ディスクに対してデータの読み出し又は書き込みを可能にするための光ディスク装置1の動作条件は、温度によって最適条件が異なるので、各温度範囲に関連付けて、適切な動作条件の調整値が記録されている。
図8は、実施の形態2に係る光ディスク装置1が実行する光ディスク2を用いたデータ処理の開始時の手順を示すフローチャートである。光ディスク装置1の処理部11は、光ディスク2を駆動部13に回転させる処理を開始し、光ディスク2のRE層21に対してデータの読み出し及び書き込みを行うための動作条件の調整を行う(S31)。動作条件の調整が終了した後で、処理部11は、ピックアップ12を用いて、光ディスク2のRE層21に含まれる調整値記録領域23からデータを読み出す(S32)。処理部11は、次に、温度測定部17が測定した温度を示す信号を温度測定部17から受け付けることによって、光ディスク装置1内の温度を測定する(S33)。処理部11は、次に、温度測定部17で測定した温度が含まれる温度範囲に関連付けられた動作条件の調整値が調整値記録領域23に記録されているか否かを判定する(S34)。ステップS34では、調整値記録領域23から読み出したデータに、測定した温度が含まれる温度範囲に関連付けられた調整値があるか否かを判定することによって判定を行う。
ステップS34で、測定した温度が含まれる温度範囲に関連付けられた調整値が記録されている場合は(S34:YES)、処理部11は、調整値を調整値記録領域23から読み出し、読み出した調整値を用いて、ROM層22からデータの読み出しを行うための動作条件を調整する(S35)。ステップS34で、測定した温度が含まれる温度範囲に関連付けられた調整値が記録されていない場合は(S34:NO)、処理部11は、ROM層22からデータの読み出しを行うための光ディスク装置1の動作条件を調整する(S36)。ステップS35又はS36が終了した後は、処理部11は、ROM層22からのデータの読み出し、又はRE層21に対するデータの読み出し若しくは書き込みを開始し(S37)、データ処理の開始時の処理を終了する。
データ処理の終了時には、光ディスク装置1の処理部11は、ステップS22で、測定した温度が含まれる温度範囲に関連付けられた動作条件の調整値が調整値記録領域23に記録されているか否かを判定する。測定した温度が含まれる温度範囲に関連付けられた調整値が記録されている場合は、処理部11は、ステップS23で、測定した温度が含まれる温度範囲に関連付けられた調整値を更新する。測定した温度が含まれる温度範囲に関連付けられた調整値が記録されていない場合は、処理部11は、ステップS24で、調整値記録領域23に、測定した温度が含まれる温度範囲に関連付けてROM層22に係る現在の調整値を記録する処理を行う。なお、2層ともRE層である光ディスク2においては、一方のRE層に設けた調整値記録領域23に、他方のRE層に対するデータの読み出し及び書き込みを行うための光ディスク装置1の動作条件の調整値を温度範囲別に記録する。
以上詳述した如く、本実施の形態においては、光ディスク装置1の動作条件の調整値を温度範囲別に光ディスク2に記録しておき、光ディスク装置1は、現在の温度を含む温度範囲に関連付けられた調整値を用いて、動作条件を調整する。光ディスク装置1内の温度によって最適な動作条件は異なるものの、温度に関連付けて動作条件の調整値を記録しておくことにより、光ディスク装置1は、温度に適した動作条件を調整するために必要な待機時間を短縮することができる。
(実施の形態3)
実施の形態3においては、個々の光ディスク装置1について動作条件の調整値を光ディスク2に記録する形態を示す。本実施の形態に係る光ディスク装置1の構成は、実施の形態1又は実施の形態2と同様である。但し、本実施の形態に係る光ディスク装置1は、光ディスク装置1自身を識別するための装置ID(識別情報)を不揮発性メモリ16に記憶してある。装置IDは、製造番号又はシリアルナンバー等、個々の光ディスク装置1に固有の情報である。
図9は、実施の形態3に係る調整値記録領域23の記録内容例を示す概念図である。装置A,装置B,…の複数の光ディスク装置1の夫々を識別するための装置IDに関連付けて、各光ディスク装置1の動作条件の調整値が記録されている。メーカ又は機種の異なる光ディスク装置1は、互いに構造が異なり、また、機種が同じ光ディスク装置1でも適切な動作条件は個別に異なるので、動作条件の調整値は個々の光ディスク装置1で異なる。本実施の形態においては、調整値記録領域23には、光ディスク2を過去に利用した光ディスク装置1の夫々に係る動作条件の調整値が記録される。なお、各光ディスク装置1に係る調整値は、実施の形態2と同様に、更に温度範囲に関連付けて記録される形態であってもよい。
図10は、実施の形態3に係る光ディスク装置1が実行する光ディスク2を用いたデータ処理の開始時の手順を示すフローチャートである。光ディスク装置1の処理部11は、光ディスク2を駆動部13に回転させる処理を開始し、光ディスク2のRE層21に対してデータの読み出し及び書き込みを行うための動作条件の調整を行う(S41)。処理部11は、次に、ピックアップ12を用いて、光ディスク2のRE層21に含まれる調整値記録領域23からデータを読み出す(S42)。処理部11は、次に、不揮発性メモリ16で記憶している光ディスク装置1の装置IDを読み出す(S43)。処理部11は、次に、読み出した装置IDに関連付けられた動作条件の調整値が調整値記録領域23に記録されているか否かを判定する(S44)。ステップS44では、調整値記録領域23から読み出したデータに、読み出した装置IDに関連付けられた調整値があるか否かを判定することによって判定を行う。
ステップS44で、読み出した装置IDに関連付けられた調整値が記録されている場合は(S44:YES)、処理部11は、調整値を調整値記録領域23から読み出し、読み出した調整値を用いて、ROM層22からデータの読み出しを行うための動作条件を調整する(S45)。ステップS44で、読み出した装置IDに関連付けられた調整値が記録されていない場合は(S44:NO)、処理部11は、ROM層22からデータの読み出しを行うための光ディスク装置1の動作条件を調整する(S46)。ステップS45又はS46が終了した後は、処理部11は、ROM層22からのデータの読み出し、又はRE層21に対するデータの読み出し若しくは書き込みを開始し(S47)、データ処理の開始時の処理を終了する。
データ処理の終了時には、光ディスク装置1の処理部11は、ステップS22で、光ディスク装置1の装置IDに関連付けられた動作条件の調整値が調整値記録領域23に記録されているか否かを判定する。装置IDに関連付けられた調整値が記録されている場合は、処理部11は、ステップS23で、装置IDに関連付けられた調整値を更新する。装置IDに関連付けられた調整値が記録されていない場合は、処理部11は、ステップS24で、調整値記録領域23に、光ディスク装置1の装置IDに関連付けてROM層22に係る現在の調整値を記録する処理を行う。なお、2層ともRE層である光ディスク2においては、一方のRE層に設けた調整値記録領域23に、他方のRE層に対するデータの読み出し及び書き込みを行うための光ディスク装置1の動作条件の調整値を装置IDに関連付けて記録する。
以上詳述した如く、本実施の形態においては、個々の光ディスク装置1に固有の装置IDに関連付けて光ディスク装置1の動作条件の調整値を光ディスク2に記録しておき、光ディスク装置1は、自身の装置IDに関連付けられた調整値を用いて、動作条件を調整する。光ディスク2を複数の光ディスク装置1で使いまわす場合、光ディスク2は、各光ディスク装置1の動作条件の調整値を各光ディスク装置1の装置IDに関連付けて記録する。このため、個々の光ディスク装置1に最適な動作条件の調整値が光ディスク2に保存される。同一の光ディスク2を同一の光ディスク装置1で複数回使用する場合、光ディスク装置1は、2度目以降、装置IDに関連付けて記録してある調整値を用いて、動作条件を調整するために必要な待機時間を短縮することができる。このように、同一の光ディスク2を使用する複数の光ディスク装置1の夫々において、光ディスク2に対してデータの読み出し又は書き込みを開始するまでの待機時間を短縮することが可能となる。
(実施の形態4)
実施の形態4においては、光ディスク2が多数のデータ記録層を有する形態を示す。図11は、実施の形態4に係る光ディスク2の構成を示す模式図である。光ディスク2は、m及びnを実数として、(m+n)層構造となっており、データ記録層として、RE層211,212,…,21nと、ROM層221,222,…,22mとを有している。RE層211には、RE層211以外のデータ記録層に対してデータの読み出し又は書き込みを行うための光ディスク装置1の動作条件の調整値を記録する領域である調整値記録領域23が含まれている。本実施の形態に係る光ディスク2を扱う光ディスク装置1の構成は、実施の形態1又は実施の形態2と同様である。
図12は、実施の形態4に係る調整値記録領域23の記録内容例を示す概念図である。RE層212,…,21n及びROM層221,222,…,22mの夫々を示す情報に関連付けて、各データ記録層に対してデータの読み出し又は書き込みを行うための光ディスク装置1の動作条件の調整値が記録されている。各データ記録層に対してデータの読み出し又は書き込みを可能にするための光ディスク装置1の動作条件は、データ記録層毎に異なるので、動作条件の調整値はデータ記録層別に記録する必要がある。なお、データ記録層別の調整値は、実施の形態2と同様に、更に温度範囲に関連付けて記録される形態であってもよい。またデータ記録層別の調整値は、実施の形態3と同様に、光ディスク装置1の装置IDに関連付けて記録される形態であってもよい。
図13は、実施の形態4に係る光ディスク装置1が実行する光ディスク2を用いたデータ処理の開始時の手順を示すフローチャートである。光ディスク装置1の処理部11は、光ディスク2を駆動部13に回転させる処理を開始し、光ディスク2のRE層211に対してデータの読み出し及び書き込みを行うための動作条件の調整を行う(S51)。処理部11は、次に、ピックアップ12を用いて、光ディスク2のRE層211に含まれる調整値記録領域23からデータを読み出す(S52)。処理部11は、次に、RE層211以外の他のデータ記録層即ちRE層212,…,21n及びROM層221,222,…,22mの夫々を示す情報に関連付けられた動作条件の調整値が調整値記録領域23に記録されているか否かを判定する(S53)。ステップS53では、調整値記録領域23から読み出したデータに、RE層211以外の他のデータ記録層の夫々を示す情報に関連付けられた調整値があるか否かを判定することによって判定を行う。
ステップS53で、RE層211以外の他のデータ記録層の夫々を示す情報に関連付けられた調整値が記録されている場合は(S53:YES)、処理部11は、他のデータ記録層に係る調整値を調整値記録領域23から読み出し、読み出した調整値を用いて、他のデータ記録層の夫々に対してデータの読み出し又は書き込みを行うための動作条件を調整する(S54)。ステップS53で、他のデータ記録層の夫々を示す情報に関連付けられた調整値が記録されていない場合は(S53:NO)、処理部11は、他のデータ記録層の夫々に対してデータの読み出し又は書き込みを行うための動作条件を調整する(S55)。ステップS54又はS55が終了した後は、処理部11は、各データ記録層に対するデータの読み出し又は書き込みを開始し(S56)、データ処理の開始時の処理を終了する。なお、調整値記録領域23に、一部のデータ記録層に係る調整値のみが記録されている場合は、処理部11は、調整値が記録されているデータ記録層については、読み出した調整値を用いて動作条件を調整する。調整値が記録されていないデータ記録層については、処理部11は、調整値を用いずに動作条件を調整する。
データ処理の終了時には、光ディスク装置1の処理部11は、ステップS22で、各データ記録層を示す情報に関連付けられた動作条件の調整値が調整値記録領域23に記録されているか否かを判定する。各データ記録層を示す情報に関連付けられた調整値が記録されている場合は、処理部11は、ステップS23で、各データ記録層を示す情報に関連付けられた調整値を更新する。各データ記録層を示す情報に関連付けられた調整値が記録されていない場合は、処理部11は、ステップS24で、調整値記録領域23に、各データ記録層を示す情報に関連付けて個々の調整値を記録する処理を行う。
以上詳述した如く、本実施の形態においては、2層以上の多数のデータ記録層を有する光ディスク2の一つのRE層に、他の各データ記録層に対してデータの読み出し又は書き込みを行うための光ディスク装置1の動作条件の調整値を記録する。光ディスク装置1は、光ディスク2から調整値を読み出し、読み出した調整値を用いて、各データ記録層に対してデータの読み出し又は書き込みを行うための動作条件を調整する。このため、光ディスク装置1は、多数のデータ記録層を有する光ディスク2を使用する場合においても、データの読み出し又は書き込みを行うべく動作条件を調整するために必要な待機時間を短縮することができる。また本実施の形態においては、多数のデータ記録層を有する光ディスク2を使用する場合においても、光ディスク装置1の動作条件を調整するために必要な待機時間を短縮しながらも、光ディスク装置1及び光ディスク装置1のホスト装置のコストの増大を抑制することが可能である。
なお、本実施の形態においては、調整値記録領域23を光ディスク2のRE層211に設けた形態を示したが、本発明は、光ディスク2の他のRE層に調整値記録領域23を設けた形態であってもよい。また本実施の形態においては、光ディスク2がn個のRE層及びm個のROM層を有する形態を示したが、本発明は、光ディスク2がn個のRE層を有し、ROM層を有していない形態であってもよい。この形態の光ディスク2では、全てのRE層に他のRE層に係る動作条件の調整値を記録してもよい。この光ディスクを用いる場合は、光ディスク装置1は、任意のRE層からデータを読み出すことにより、他のRE層に係る動作条件の調整値を取得することができる。また本発明は、データ処理の開始時に光ディスク2の全てのデータ記録層に対して光ディスク装置1の動作条件を調整するのではなく、任意のデータ記録層に対するデータの読み出し又は書き込みを行う直前にそのデータ記録層に係る動作条件を調整する形態であってもよい。
1 光ディスク装置
11 処理部
12 ピックアップ
16 不揮発性メモリ
17 温度測定部
2 光ディスク
21 RE層
22 ROM層
23 調整値記録領域

Claims (8)

  1. 複数のデータ記録層を有する光ディスクに対してデータの読み出し又は書き込みを行う光ディスク装置において、
    前記光ディスクが有する一のデータ記録層からデータを読み出すための動作条件を調整する手段と、
    他のデータ記録層に対してデータの読み出し又は書き込みを行うための動作条件の調整値が前記一のデータ記録層に記録されているか否かを判定する判定手段と、
    前記調整値が前記一のデータ記録層に記録されていないと前記判定手段が判定した場合に、前記他のデータ記録層に対してデータの読み出し又は書き込みを行うための動作条件を調整する手段と、
    前記調整値が前記一のデータ記録層に記録されていると前記判定手段が判定した場合に、記録されている前記調整値に応じて、前記他のデータ記録層に対してデータの読み出し又は書き込みを行うための動作条件を調整する手段と
    を備えることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記他のデータ記録層に対してデータの読み出し又は書き込みを行うための動作条件の調整値を、前記一のデータ記録層に記録する記録手段を更に備えること
    を特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 温度を測定する手段を更に備え、
    前記記録手段は、前記他のデータ記録層に対してデータの読み出し又は書き込みを行うための動作条件の調整値を、測定した温度に関連付けて前記一のデータ記録層に記録する手段を有し、
    前記判定手段は、測定した温度に関連付けられた前記調整値が前記一のデータ記録層に記録されているか否かを判定する手段を有すること
    を特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置。
  4. 前記記録手段は、前記他のデータ記録層に対してデータの読み出し又は書き込みを行うための動作条件の調整値を、自身を識別する識別情報に関連付けて前記一のデータ記録層に記録する手段を有し、
    前記判定手段は、自身を識別する識別情報に関連付けられた前記調整値が前記一のデータ記録層に記録されているか否かを判定する手段を有すること
    を特徴とする請求項2又は3に記載の光ディスク装置。
  5. 複数のデータ記録層を有する光ディスクにおいて、
    一のデータ記録層に、他のデータ記録層に対して光ディスク装置がデータの読み出し又は書き込みを行うための動作条件の調整値を記録してあること
    を特徴とする光ディスク。
  6. 前記他のデータ記録層の一部又は全部は読み出し専用であることを特徴とする請求項5に記載の光ディスク。
  7. 前記調整値は、温度に関連付けて記録してあることを特徴とする請求項5又は6に記載の光ディスク。
  8. 前記調整値は、光ディスク装置を識別する識別情報に関連付けて記録してあることを特徴とする請求項5から7までのいずれか一つに記載の光ディスク。
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