JP2011060345A - 光ディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】別の光ディスク装置と互換性を有し、光ディスクのPCA内の未記録領域Qの残量を考慮することなく試し書きを行える光ディスク装置を提供する。
【解決手段】光ディスクdに対してレーザ光を射出する光源31,32と、光ディスクのPCA内にOPCを実行するためのアドレスApをランダムに設定する設定手段6と、アドレスApが、既記録領域Pにあるか否かを判定する判定手段6と、アドレスApがPCA内の既記録領域P内の場合、アドレスApから所定区間分の第1の領域を消去し、消去した第1の領域に試し書きを行い、アドレスApがPCA内の未記録領域Q内にある場合、所定の区間分の第2の領域に試し書きを行い、最適記録パワー値を取得し、第2の領域を消去する試し書き手段とを備えている。
【選択図】図4
【解決手段】光ディスクdに対してレーザ光を射出する光源31,32と、光ディスクのPCA内にOPCを実行するためのアドレスApをランダムに設定する設定手段6と、アドレスApが、既記録領域Pにあるか否かを判定する判定手段6と、アドレスApがPCA内の既記録領域P内の場合、アドレスApから所定区間分の第1の領域を消去し、消去した第1の領域に試し書きを行い、アドレスApがPCA内の未記録領域Q内にある場合、所定の区間分の第2の領域に試し書きを行い、最適記録パワー値を取得し、第2の領域を消去する試し書き手段とを備えている。
【選択図】図4
Description
本発明は、試し書き領域を備えた光ディスクに対して、最適記録パワー調整を実行する光ディスク装置に関するものである。
DVD−R(Digital Versatile Disk Recordable)、DVD−RW(Digital Versatile Disk Re-Writable)等の記録型光ディスクは、最適記録パワー調整(Optical Power Correct、以下「OPC」と記す)を実行するための試し書き領域を備えている。試し書き領域は、パワーキャリブレーション領域(Power Calibration Area)とも呼ばれ、以下、試し書き領域「PCA」と記す。光ディスク装置は、装着された光ディスクのPCA内で、OPC毎に、階段状に変化させた記録パワーを用いてデータの試し書きを行って複数の記録パワーによるデータ(試し書きデータ)を記録する。そして、光ディスク装置は、これらの複数の記録パワーによるデータを再生した結果に基づいて、データ記録用レーザ光の記録パワーを最適値に調整している。
記録型光ディスクのうち、DVD−RW等の書換可能型光ディスクの場合、光ディスク装置は、書換可能型光ディスクのPCA内の試し書きデータを消去することができる。OPC毎に試し書きデータを消去せずにOPCを繰り返して試し書き用の空きスペース(未記録領域)がなくなった場合、光ディスク装置は、全ての試し書きデータを消去して空きスペースを作成し、OPCを可能にする。
光ディスクのPCA内に試し書きデータを消去して空きスペースを作成する技術としては、OPC実行後、このOPCを行った先頭アドレスから一定区間内の記録跡を消去して、空きスペースを作成する技術がある(特許文献1参照)。
また、光ディスク装置に光ディスクが装着されたことをセンサが検知すると、光ディスクのPCA内にOPCを5回分行えるだけの空きスペースがあるか否かを検出し、この空きスペースがない場合、PCA内の試し書きデータを全て消去し、一方、この空きスペースがある場合、試し書きデータを全て消去することなく、残りの空きスペースに試し書きを行う技術がある(特許文献2参照)。
光ディスク装置が光ディスクのPCA内の試し書きデータをすべて消去するには、例えば、数十秒程度の消去時間が必要である。よって、光ディスク装置は、試し書きデータをすべて消去する場合、直ちに実データの記録(以下「本記録」という)を行うことができない不都合があった。
また、本記録の開始直前に消去動作が行われると、試し書きデータを消去する時間が、試し書き後の本記録で用いる記録用データを予めバッファにバックアップしておく時間よりも長く、時間差が生じる場合がある。その場合、この時間差に相当する記録用の実データがバッファからオーバーフローしてしまい、記録用の実データを正常に光ディスクに記録できない恐れがあった。
さらに、別の光ディスク装置においてPCAの未記録領域の検索などを行うと不具合を起こす場合もあった。
そこで、本発明は、上記した課題を解消するために創案されたものであり、他の光ディスク装置との互換性を保ち、かつ短時間で試し書きデータの消去を行う装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の光ディスク装置は、
光ディスク(d)に対してレーザ光を射出する光源(31,32)と、光ディスクの試し書き領域を用いて光ディスクに対して照射されるレーザ光の最適記録パワーを求めるために、光ディスクの試し書き領域内でデータの試し書きを実行する実行アドレスをランダムに設定する設定手段(6)と、設定手段により設定された実行アドレスが、試し書き領域内で既にデータが記録されている既記録領域(P)にあるか、データが記録されていない未記録領域(Q)にあるかを判定する判定手段(6)と、設定手段により設定された実行アドレスが既記録領域にあると判定手段が判定した場合、実行アドレスから既記録領域の所定の区間内の第1の領域のデータを消去し、消去された第1の領域に対してデータの試し書きを行って最適記録パワー値を取得し、設定手段により設定された実行アドレスが未記録領域にあると判定手段が判定した場合、実行アドレスから未記録領域の所定の区間内の第2の領域に対してデータの試し書きを行なって最適記録パワー値を取得し、第2の領域に記録されたデータを消去する試し書き手段(6)とを備える。
光ディスク(d)に対してレーザ光を射出する光源(31,32)と、光ディスクの試し書き領域を用いて光ディスクに対して照射されるレーザ光の最適記録パワーを求めるために、光ディスクの試し書き領域内でデータの試し書きを実行する実行アドレスをランダムに設定する設定手段(6)と、設定手段により設定された実行アドレスが、試し書き領域内で既にデータが記録されている既記録領域(P)にあるか、データが記録されていない未記録領域(Q)にあるかを判定する判定手段(6)と、設定手段により設定された実行アドレスが既記録領域にあると判定手段が判定した場合、実行アドレスから既記録領域の所定の区間内の第1の領域のデータを消去し、消去された第1の領域に対してデータの試し書きを行って最適記録パワー値を取得し、設定手段により設定された実行アドレスが未記録領域にあると判定手段が判定した場合、実行アドレスから未記録領域の所定の区間内の第2の領域に対してデータの試し書きを行なって最適記録パワー値を取得し、第2の領域に記録されたデータを消去する試し書き手段(6)とを備える。
本発明によれば、光ディスクのPCA内の未記録領域の残量を考慮することなく、PCA内で試し書きをランダムに行なうことができ、また、試し書きをPCA内の未記録領域内で行なっても未記録領域内には試し書きデータを消去するので、他の光ディスク装置との互換性を維持した光ディスク装置を提供することができる。
本発明の実施の形態を、図1〜図6を用いて、説明する。
光ディスク装置1は、図1に示すように、スピンドルモータ2、光ピックアップ3、信号処理回路4、サーボコントローラ5、制御部6、サーボドライバ7を備えている。符号dは光ディスクを示す。
光ディスクdは、書換可能型光ディスクであり、BD(Blu-ray Disc)規格の光ディスクdの場合はBD−RE(Blu-ray Disc REwritable)、DVD規格の光ディスクdの場合には、DVD−RW、DVD+RW、DVD−RAM(Digital Versatile Disk Random Access Memory)である。
スピンドルモータ2は、スピンドル2aの回転中心にその中心が取り付けられたターンテーブル(図示せず)上に装着(チャッキング)された光ディスクdを、サーボドライバ7の回転制御による回転数で回転する。
光ピックアップ3は、記録再生用光ピックアップであり、BDレーザ31、DVDレーザ32、フォトディテクタ33,34、ヘッドアンプ35を備えている。
BDレーザ31は、BD規格の光ディスクd(BD−RE)がターンテーブルに装着されたときにBD対応の記録・消去・再生のいずれかのパワーでBDレーザ光を照射する。また、DVDレーザ32は、DVD規格の光ディスクd(DVD−RW、DVD+RW、DVD−RAM)がターンテーブルに装着されたときにDVD対応の記録・消去・再生のいずれかのパワーでDVDレーザ光を照射する。例えば、BDレーザ光の波長は405nm、DVDレーザ光の波長は650nmである。
BD規格の光ディスクdにBDレーザ光を照射して得られる反射光は、フォトディテクタ33で受光検知され、光電変換信号としてヘッドアンプ35へ出力される。ヘッドアンプ35は供給される光電変換信号を所定の増幅率で増幅し、RF信号として信号処理回路4へ出力する。
信号処理回路4は、光ピックアップ3のヘッドアンプ35から供給されるRF信号を予め設定されているRF信号レベルと比較して得た差信号を、RF信号としてサーボコントローラ5へ出力する。信号処理回路4には、制御部6から、予め設定されているRF信号レベルに関する情報等が、制御信号として供給される。
DVD規格の光ディスクdがターンテーブルに装着されたときは、BD規格の光ディスクdの場合と同様に、DVDレーザ光を照射して得られる反射光は、フォトディテクタ34で受光検知され、光電変換信号としてヘッドアンプ35へ出力される。ヘッドアンプ35は、BD規格の場合と同様に、供給される光電変換信号を所定の増幅率で増幅し、RF信号として信号処理回路4へ出力する。また、信号処理回路4は、BD規格の場合と同様に、光ピックアップ3のヘッドアンプ35から供給されるRF信号を予め設定されているRF信号レベルと比較して得た差信号を、RF信号としてサーボコントローラ5へ出力する。また、BD規格の場合と同様に、信号処理回路4には、制御部6から、予め設定されているRF信号レベルに関する情報等が、制御信号として供給される。
サーボコントローラ5は、制御部6の制御に基づいて、信号処理回路4から供給されるRF信号である差信号がゼロとなるように、スピンドルモータ2の回転制御、光ピックアップ3のレーザ光のパワー制御・フォーカス制御・トラッキング制御・チルト制御、光ピックアップ3の移送制御等の各種サーボ制御を実行するためのサーボ制御信号を、サーボドライバ7へ出力する。
また、制御部6は、光ディスク装置1全体の制御もする。
さらに、制御部6には、ターンテーブルに装着される光ディスクdを光ディスク装置1外へ取り出すための図示しないトレイのイジェクト(排出)、外部から光ディスク装置1内へ導挿入される光ディスクdをターンテーブルに装着するためのローディング(挿入)をそれぞれ検知した検知信号や、ユーザの操作により図示しない操作入力部(バックエンド)から入力される記録、再生、消去等の各種の操作コマンド(操作信号)等が入力される。そして、制御部6は、検知信号や各種の操作信号に基づいて生成した、予め設定されているRF信号レベルに関する情報や、各種の制御信号を、信号処理回路4、サーボコントローラ5へそれぞれ出力する。制御信号には、光ディスクdのディスク判別結果であるディスク判別信号等を含んでもよい。
サーボドライバ7は、サーボコントローラ5から供給される各種のサーボ制御信号に基づいて、スピンドルモータ2へ回転制御信号を出力し、また、光ピックアップ3へパワーサーボ・フォーカスサーボ・トラッキングサーボ・チルトサーボ、移送制御等の各種制御信号を出力する。
サーボドライバ7からスピンドルモータ2へスピンドル2aを回転起動するための回転制御信号が供給されると、スピンドルモータ2は起動してスピンドル2aを回転し、ターンテーブルに装着されている光ディスクdを所定の回転数で回転する。また、サーボドライバ7から光ピックアップ3へディスク判別信号等の各種制御信号が供給されると、光ピックアップ3は、光ディスクdに照射するBDレーザ31又はDVDレーザ32を選択し、これに応じた記録パワー又は再生パワーの設定、フォーカス調整、トラッキング調整、チルト調整、光ピックアップ3の移送調整等を行う。
以上のようにして、光ディスク装置1は、各種の光ディスクdに対する記録再生を行うことができる。
次に、光ディスク装置1に書換可能型の光ディスクdが装着されたときに行なわれる、光ディスク装着時の処理について、図2を用いて説明する。
制御部6は、光ディスクdが図示しないターンテーブルの所定位置に装着され、かつユーザの入力操作モードが記録を指示する「記録モード」であることを検知すると、サーボコントローラ5に対してスピンドルモータ2を回転起動するための制御信号を出力する。そして、サーボコントローラ5はサーボドライバ7へ回転制御信号を出力する。続いて、スピンドルモータ2はスピンドル2aを回転し、回転されたスピンドル2aによって、ターンテーブル上に装着されている光ディスクdは回転する(ステップS1)。
光ディスクdを回転させた後、制御部6は、光ディスクdの回転数が所定値を超えたことを検知すると、サーボコントローラ5に対して図示しない光ピックアップ移送機構を起動するための制御信号を出力する。この制御信号に応じて、サーボコントローラ5はサーボドライバ7に対して、光ピックアップ移送機構を光ディスクdの試し書き領域であるPCAに所定の間隙をもって対向する位置へ移送(シーク)するための移送制御信号を出力する。そして、光ピックアップ3を装着した光ピックアップ移送機構は、光ディスク装置1内の所定の待機位置から光ディスクdの半径方向に移送されて、光ディスクdのPCAに対向する位置へ光ピックアップ3を移送する(ステップS2)。
ここで、光ディスクdのPCAは、各種の記録データを記録するためのデータ領域の最外周又は最内周領域に設けられている。ここでは説明の都合上、光ディスクdのPCAがデータ領域の最内周に設けられている場合について説明するが、PCAがデータ領域の最外周領域に設けられている場合でも同様にBDレーザ31(又はDVDレーザ32)の最適記録パワー調整であるOPCを行うことができることは勿論である。
次に、図3を用いてPCA内のアドレスを取得する方法について説明する。
制御部6は、光ピックアップ3が光ディスクdのPCAに対向する位置にあることを検知すると、サーボコントローラ5に対してPCAのアドレスを読み出すためのアドレス読出制御信号を出力する。アドレス読出制御信号に応じて、サーボコントローラ5はサーボドライバ7を介して、図3に示すPCA内の最大アドレスであるPCA最大アドレスAoから最小アドレスであるPCA最小アドレスAiへ向かって、BDレーザ31(又はDVDレーザ32)からBDレーザ光(又はDVDレーザ光)を照射して走査するように、光ピックアップ3へ再生走査制御信号を出力する。
光ピックアップ3のBDレーザ31(又はDVDレーザ32)は光ディスクdに応じた再生パワーによりPCAへBDレーザ光(又はDVDレーザ光)を照射して、PCA最小アドレスAiから境界アドレスであるPCA既記録境界アドレスAeを経てPCA最大アドレスAoに至る一連のアドレスを連続して読み出し、PCA最大アドレスAoからPCA境界アドレスAeまでの既記録領域Pと、PCA境界アドレスAeからPCA最小アドレスAiまでの未記録領域Qに関するアドレス情報を取得する(ステップS3,S4)。
光ディスクdのPCA内には、OPCで使用された記録パワーを階段状に変化させた試し書きによるデータ(試し書きデータ)が、PCA最大アドレスAoからPCA最小アドレスAiへ向かう方向に連続して記録されていく。なお、既記録領域Pは既に試し書きデータが記録されている領域であり、未記録領域Qは試し書きデータが記録されていない領域である。
既記録領域Pと未記録領域Qとを併せたPCA全体では、数百回程度のOPCによる試し書き記録を行えるだけのスペースが確保されており、未記録領域Qを検知するには、PCA最小アドレスAiからPCA最大アドレスAoに向かって、BDレーザ31(又はDVDレーザ32)をシークしてPCA境界アドレスAeを検出すれば良い。図3に示す場合、PCA最大アドレスAoからPCA境界アドレスAeに至る既記録領域PがPCA全体の70%であり、PCA境界アドレスAeからPCA最小アドレスAiに至る未記録領域Qは、同30%である。
以上のように、OPCの実行前処理(光ディスクdの起動処理、PCA内の既記録領域P及び未記録領域Qの判別処理)が終了する。
次に、OPCの実行処理について、図4〜図6を用いて説明する。
制御部6(設定手段)は、OPCの実行前処理が終了したことを検知すると、OPCを実行する毎に、既記録領域Pと未記録領域Qとを含むPCA全体の内から、1回のOPCで必要となるセクタ長L分の試し書きを行うための先頭のアドレスであるOPC実行アドレスApを、ランダムに選び出す(ステップS5)。このOPC実行アドレスApをランダムに選び出す理由は、PCA内の特定アドレス領域のみで多数回の試し書きを繰り返すと、この領域の記録特性が劣化してしまうことにより、OPCで記録パワーを階段状に変化させた試し書きを行っても、この中から最適な記録パワー値を取得することができなくなるからである。
次に、制御部6は、サーボコントローラ5に対して、PCAからランダムに選び出したOPC実行アドレスApへ、光ピックアップ移送機構を移送するための制御信号を出力する。これに応じて、サーボコントローラ5はサーボドライバ7に対して、図示せぬ光ピックアップ移送機構をこのOPC実行アドレスApに所定の間隙をもって対向する位置へ移送するための移送制御信号を出力する。そして、光ピックアップ3のBDレーザ31(又はDVDレーザ32)は、光ディスクdのPCA内のOPC実行アドレスApに対向する位置へ移送される(ステップS6)。
次に、制御部6(判定手段)は、このOPC実行アドレスApがPCA境界アドレスAe以上の既記録領域P内(図5)にあるアドレスであるか、未記録領域Q内(図6)にあるアドレスであるかを判定する(ステップS7)。判定の結果、OPC実行アドレスApがPCA境界アドレスAe以上の既記録領域P内のアドレスの場合(ステップS7「YES」)、制御部6(試し書き手段)は、光ピックアップ3のBDレーザ31(又はDVDレーザ32)より階段状に変化させた消去用の記録パワーのBDレーザ光(又はDVDレーザ光)を、既記録領域P内のOPC実行アドレスApからOPCで使用するセクタ長L分を加えたアドレスまで照射して、このセクタ長Lの区間に記録されている試し書きデータを消去する(ステップS8)。
次に、制御部6は、この試し書きデータの消去後、OPC実行アドレスApからセクタ長Lの区間において、前記の階段状に変化させた記録パワーのレーザ光で試し書きを実行する(ステップS9)。
さらに、制御部6は、階段状に変化させた複数の記録パワーにより試し書きしたデータを再生し、この再生結果から最適記録パワーの値を取得して(ステップS10)、PCAの既記録領域P内におけるOPCを終了する。
一方、制御部6(判定手段)は、OPC実行アドレスApがPCA境界アドレスAe以上の既記録領域P内(図5)にあるアドレスであるか、未記録領域Q内(図6)にあるアドレスであるかを判定し、判定の結果、OPC実行アドレスApがPCA境界アドレスAe未満の未記録領域Q内のアドレスの場合(ステップS7「NO」)、制御部6(試し書き手段)は、光ピックアップ3のBDレーザ31(又はDVDレーザ32)より階段状に変化させた記録パワーのBDレーザ光(又はDVDレーザ光)を、未記録領域Q内のOPC実行アドレスApからOPCで使用するセクタ長L分を加えたアドレスまで照射して、試し書きを実行する(ステップS11)。
次に、制御部6は、階段状に変化させた複数の記録パワーにより試し書きしたデータを再生し、この再生結果から最適記録パワーの値を取得する(ステップS12)。
次に、制御部6は、OPC実行アドレスApからセクタ長L分に記録されている試し書きデータを消去して(ステップS13)、
未記録領域Q内におけるOPCは終了する。
未記録領域Q内におけるOPCは終了する。
上述したように、OPCをPCA内の既記録領域P内で実行する場合(図5)は、既記録領域Pの一部の試し書きデータを消去し、消去した領域でOPCを実行してその消去した領域を既記録状態とする。また、OPCを未記録領域Q内で実行する場合(図6)は、未記録領域QでOPCを実行した後、未記録領域Q内に記録された試し書きデータの領域を消去する。よって、既記録領域Pと未記録領域Qの状態、すなわちPCA境界アドレスAeは変わらないので、PCA境界アドレスAeからPCA最大アドレスAoまでの既記録領域Pの記録の連続性が保たれる。
なお、OPC実行アドレスApが未記録領域Q内にあっても、OPC実行アドレスApからセクタ長L分を加えたアドレスが既記録領域Pに入る場合がある。この場合、制御部6(判定手段)は、OPC実行アドレスApを新たに選びなおすように制御してもよい。また、試し書きを実行するOPC実行アドレスApからセクタ長L分を加えたアドレスまでの領域の内、既記録領域Pにかかる部分について、制御部6(試し書き手段)は、図4のステップS8〜ステップS10までの処理をし、未記録領域Qにかかる部分について、図4のステップS11〜ステップS13までの処理をするように制御してもよい。そして、ステップS11の処理はOPC実行アドレスApからPCA境界アドレスAeまでの処理となり、ステップS8の処理はPCA境界アドレスAeからOPC実行アドレスApよりセクタ長L分を加えたアドレスまでの処理となる。
また、OPC実行アドレスApが既記録領域P内にあり、OPC実行アドレスApからPCA最小アドレスAiまでの領域がセクタ長Lに満たない場合、制御部6(設定手段)
は、OPC実行アドレスApを新たに選びなおすように制御してもよい。
は、OPC実行アドレスApを新たに選びなおすように制御してもよい。
このため、別の光ディスク装置を用いて光ディスクdのPCA内の既記録領域Pの検索を行った場合でも、問題なくPCA境界アドレスAeの検出が可能となるので、従来の書換可能型光ディスクに対応した光ディスク装置におけるOPCとの互換性を維持することができる。
特に、DVD規格のVRモードを使用して記録した光ディスクdの場合、ファイナライズを行わなくても他機との間で自由に追記、削除などができるため、光ディスク装置1で記録したVRモードの光ディスクdを別の光ディスク装置に入れて追記を行う場合がある。そのような場合でも、本発明の光ディスク装置によれば、別の光ディスク装置においてPCAの未記録領域の検索などを行っても不具合を起こさないことを可能にするので、他の光ディスク装置におけるOPCとの互換性を維持することができる。
さらに、1回のOPCで調整に必要なセクタ長L分のPCA内の領域の消去を実行すれば良く、PCA全体の消去を行う必要がないので、PCA全体の消去を行う場合と比較して、起動時や記録開始時の所要時間が延びてしまうのを防ぐことができる。
1 光ディスク装置
2 スピンドルモータ
3 光ピックアップ
4 信号処理回路
5 サーボコントローラ
6 制御部
7 サーボドライバ
31 BDレーザ
32 DVDレーザ
Ao PCA最大アドレス
Ae PCA既記録境界アドレス
Ai PCA最小アドレス
Ap OPC実行アドレス
d 光ディスク
L セクタ長(区間)
P 既記録領域
Q 未記録領域
2 スピンドルモータ
3 光ピックアップ
4 信号処理回路
5 サーボコントローラ
6 制御部
7 サーボドライバ
31 BDレーザ
32 DVDレーザ
Ao PCA最大アドレス
Ae PCA既記録境界アドレス
Ai PCA最小アドレス
Ap OPC実行アドレス
d 光ディスク
L セクタ長(区間)
P 既記録領域
Q 未記録領域
Claims (1)
- 光ディスクに対してレーザ光を射出する光源と、
前記光ディスクの試し書き領域を用いて前記光ディスクに対して照射される前記レーザ光の最適記録パワーを求めるために、前記光ディスクの試し書き領域内でデータの試し書きを実行する実行アドレスをランダムに設定する設定手段と、
前記設定手段により設定された前記実行アドレスが、前記試し書き領域内で既にデータが記録されている既記録領域にあるか、データが記録されていない未記録領域にあるかを判定する判定手段と、
前記設定手段により設定された前記実行アドレスが前記既記録領域にあると前記判定手段が判定した場合、前記実行アドレスから前記既記録領域の所定の区間内の第1の領域のデータを消去し、消去された前記第1の領域に対してデータの試し書きを行なって前記最適記録パワー値を取得し、前記設定手段により設定された前記実行アドレスが前記未記録領域にあると前記判定手段が判定した場合、前記実行アドレスから前記未記録領域の所定の区間内の第2の領域に対してデータの試し書きを行って前記最適記録パワー値を取得し、前記第2の領域に記録されたデータを消去する試し書き手段と
を備えることを特徴とする光ディスク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009206285A JP2011060345A (ja) | 2009-09-07 | 2009-09-07 | 光ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009206285A JP2011060345A (ja) | 2009-09-07 | 2009-09-07 | 光ディスク装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011060345A true JP2011060345A (ja) | 2011-03-24 |
Family
ID=43947817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009206285A Pending JP2011060345A (ja) | 2009-09-07 | 2009-09-07 | 光ディスク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011060345A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013016223A (ja) * | 2011-07-04 | 2013-01-24 | Funai Electric Co Ltd | 光ディスク記録装置 |
-
2009
- 2009-09-07 JP JP2009206285A patent/JP2011060345A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013016223A (ja) * | 2011-07-04 | 2013-01-24 | Funai Electric Co Ltd | 光ディスク記録装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
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