JP2011162970A - 壁の構築方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】工期の短縮を図ることを可能とした壁の構築方法を提供する。
【解決手段】複数の壁パネル10を上下に並設して壁1を形成する壁の構築方法であって、下段の壁パネル10aの背面に、上部が下段の壁パネル10aの上端よりも上方に突出するように仮設支持部材31を固定する工程と、下段の壁パネル10aの上端面に上段の壁パネル10bを設置するとともに、上段の壁パネル10の背面に仮設支持部材3の突出部分を固定する工程と、仮設支持部材3で上段の壁パネル10bを支えつつ、上段の壁パネル10bの位置決めを行う工程と、下段の壁パネル10aを支持する本設の柱2を上方に延長して上段の壁パネル10bに接続する工程と、を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、壁の構築方法に関する。
壁を構築する際にプレキャスト製の壁パネル(以下、単に「壁パネル」いう)を利用することで、施工時の手間を省略し、工期短縮化を図る場合がある(例えば、特許文献1参照)。
従来の壁の構築方法は、予め構築された柱や梁などの構造体に、壁パネルを接合することにより行うのが一般的である。
特開平9−256515号公報
ところが、従来の壁の構築方法は、柱若しくは梁を構築したあとに壁パネルを配設するものであるため、柱若しくは梁の施工期間(養生期間)に加えて、柱と壁パネルとの接合部の施工期間(養生期間)を確保する必要があり、工期短縮化の妨げとなっていた。
また、柱の施工時および柱と壁パネルとの接合部の施工時のそれぞれにおいて型枠等の仮設部材を取り付け・取り外しを行う必要があり、その作業に手間を要していた。
本発明は、前記の問題点を解決することを目的とするものであり、工期の短縮を図ることを可能とした壁の構築方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明の第一の壁の構築方法は、複数の壁パネルを上下左右に並設して壁を形成する方法であって、下段の壁パネルの背面に、上部が前記下段の壁パネルの上端よりも上方に突出するように仮設支持部材を固定する工程と、前記下段の壁パネルの上端面に上段の壁パネルを設置するとともに、前記上段の壁パネルの背面に前記仮設支持部材の突出部分を固定する工程と、前記仮設支持部材で前記上段の壁パネルを支えつつ、前記上段の壁パネルの位置決めを行う工程と、前記下段の壁パネルを支持する本設の柱を上方に延長して前記上段の壁パネルに接続する工程と、を備えることを特徴としている。
かかる壁の構築方法によれば、下段の壁パネルに固定した仮設支持部材より支持した状態で上段の壁パネルの位置決めを行い、上段の壁パネルの位置決めが完了した後に柱を延長するため、壁パネルおよび柱を簡易かつ正確に設置することができ、傾斜部分や曲面部分を含むような場合においては、柱を構築した後に壁パネルを配設する従来の壁の構築方法に比べて、施工期間を短縮することが可能となる。
本発明の第二の壁の構築方法は、複数の壁パネルを上下左右に並設して壁を形成する方法であって、本設の柱の後側部分を構築する工程と、前記柱に沿って最下段の壁パネルを配置する工程と、前記柱の前側部分を構築して前記最下段の壁パネルに接続する工程と、前記最下段の壁パネルの背面に、上部が前記最下段の壁パネルの上端よりも上方に突出するように仮設支持部材を固定する工程と、前記最下段の壁パネルの上端面に上段の壁パネルを設置するとともに、前記上段の壁パネルの背面に前記仮設支持部材の突出部分を固定する工程と、前記仮設支持部材で前記上段の壁パネルを支えつつ、前記上段の壁パネルの位置決めを行う工程と、前記柱を上方に延長して前記上段の壁パネルに接続する工程と、を備えることを特徴としている。
かかる壁の構築方法によれば、最下段の壁パネルについても、簡易かつ正確に設置することが可能となる。
また、前記壁の構築方法において、前記上段の壁パネルを、左右に隣接する他の壁パネルと、その側端面同士を突き合わせた状態で配設し、前記柱を、前記壁パネル同士の突き合わせ部分の背面に接続してもよい。
かかる壁の構築方法によれば、壁の表面に柱が露出することがなく、壁の表面が一定の品質を備えた壁パネルにより覆われているため、表面の特殊なデザインが施された壁の構築を簡易に施工することができる。
また、前記壁パネルの端部の背面側には切欠部が形成されていることで当該壁パネルの主筋が露出しており、前記柱に前記主筋が定着させた状態で当該柱を形成してもよい。
かかる壁の構築方法によれば、壁と柱との一体化を簡易に行うことが可能となり、施工性に優れている。
本発明の壁の構築方法によれば、早期かつ安価に傾斜部や曲線部を備える壁を構築することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る壁を示す斜視図である。 (a)および(b)は、図1の壁の構築方法の各施工段階を示す斜視図である。 (a)および(b)は、図2に続く施工段階を示す斜視図である。 仮設支持部材を示す図であって、(a)は側面図、(b)は上端部の拡大斜視図である。 (a)は足元固定金物を示す斜視図、(b)は高さ調整ボルトを示す断面図である。 (a)および(b)は、図3に続く施工段階を示す斜視図である。 隣り合う壁パネル同士の突き合わせ部分を示す平面図である。 図6に続く施工段階を示す斜視図である。
本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態では、図1に示すように、傾斜部を備えた壁1を構築する方法について説明する。
壁1は、複数の壁パネル10を上下に並設することにより形成されている。また、壁パネル10は、左右に隣り合う他の壁パネル10と、その側端面同士を突き合わせた状態で配置されている。
壁1は、壁パネル10の左右の両端に沿って一体に形成された柱2により支持されている。
柱2は、壁パネル10の左右の突き合わせ部の背面において、両壁パネル10に跨って配設されている。
本実施形態の壁の構築方法は、柱構築工程と、最下段壁パネル配置工程と、接続工程と、支持部材固定工程と、壁パネル固定工程と、位置決め工程と、柱延長工程と、を備えている。
柱構築工程は、図2(a)に示すように、本設の柱2の後側部分(以下、「柱後部2a」という)を構築する工程である。
柱後部2aは、図示しないアンカー筋を介して基礎に接続されている。また、柱後部2aは、前面からフープ筋22が突出するとともに、上端面から主筋21が突出した状態で構築する。なお、本実施形態では、柱後部2aを現場打ちコンクリートを打設することにより構築するが、柱後部2aにはプレキャスト部材を使用してもよい。
最下段壁パネル配置工程は、図2(b)に示すように、柱後部2aの前面に沿って最下段の壁パネル10を配置する工程である。
本実施形態では、柱後部2aの側面に固定された仮設取付部材5を利用して、所定の位置に壁パネル10を配設する。
仮設取付部材5を構成する材料や取り付け方法は限定されるものではないが、本実施形態では山留材(隅部ピース)を使用するものとし、一方の面が壁パネル10の背面に当接するように、他方の面を柱後部2aの側面に固定する。なお、壁パネル10は、クレーン等(図示せず)の機械や、支保工等により支持した状態で柱後部2aの前方に配置してもよい。
パネル10は、左右に隣接する他の壁パネル10と、その側端面を突き合わせた状態で配設する。
なお、壁パネル10の側端部の背面側には、切欠部11が形成されている。壁パネル10の背面側の主筋(以下「壁主筋12」という)は、この切欠部11において露出している。すなわち、壁パネル10の側端部15は本体部14よりも薄く、壁主筋12は、本体部14の側端面から突出している。
なお、本実施形態では、壁主筋12の露出部分に対してL字状に曲げ加工が施されており、壁主筋12を背面方向(柱2側)に突出させている(図7参照 )。
壁パネル10を柱後部2aに沿って配置することにより、L字状の壁主筋12が、柱2のフープ筋22の間に挿入される。
接続工程は、図3(a)に示すように、柱2の前側部分(以下「柱前部2b」という)を構築するとともに、柱2と最下段の壁パネル10とを接続する工程である。
柱前部2bの構築は、柱主筋21を配筋した後、柱前部2bとともに壁パネル10の切欠部11に対してコンクリートを打設することにより行う。これにより、壁主筋12を巻き込んだ状態で柱2が形成されるため、壁パネル10と柱2との一体化が実現する。
支持部材固定工程は、図3(b)に示すように、最下段(または下段)の壁パネル10(以下、「下壁パネル10a」という)の背面に仮設支持部材3を固定する工程である。
仮設支持部材3は、H形鋼により構成された部材であって、その長手方向が上下方向となるように下壁パネル10aの背面に配置した状態で固定する。
本実施形態の仮設支持部材3は、下壁パネル10aの高さ方向中間付近から上段の壁パネル10(以下、「上壁パネル10b」という)の中間付近にまでの到達する長さを有している(図6参照)。
仮設支持部材3は、上半分が下壁パネル10aの上端よりも上方に突出するように、下壁パネル10aに下半分を固定する。
なお、仮設支持部材3を構成する材料はH形鋼に限定されるものではなく、例えば、溝型鋼やL形鋼等の他の鋼材やプレキャストコンクリート部材を使用してもよい。また、仮設支持部材3の長さや断面寸法も適宜設定すればよい。
仮設支持部材3には、複数のボルト孔が形成されており、このボルト孔にボルト31を挿通させて、下壁パネル10aの背面に当該ボルト31を螺合することにより固定する。このとき、仮設支持部材3と下壁パネル10aとの間には、図4(a)に示すように、調整板32が介設されており、仮設支持部材3と下壁パネル10a(壁パネル10)との間に隙間が形成されるように構成されている。
本実施形態では、ボルト31の位置に対応して調整板32を配設するが、調整板32の配置は限定されるものではない。また、調整板32は、必要に応じて配置すればよく、省略してもよい。また、仮設支持部材3の固定に使用するボルト31の本数は限定されるものではなく、適宜決定すればよい。
本実施形態では、下壁パネル10aの背面に2本の仮設支持部材3を固定する。なお、仮設支持部材3の本数は限定されるものではなく、壁パネル10の形状寸法、重量、傾き等に応じて適宜設定することが可能である。
また、本実施形態では、図3(b)に示すように、仮設支持部材3の外側(柱2側)に沿って、足元固定金物33を固定する。
足元固定金物33は、上半部分が下壁パネル10aの上端よりも上方に突出するように、下半部分が固定されている。
足元固定金物33は、図5(a)に示すように、溝型鋼により構成された部材であって、その長手方向が上下方向となるように下壁パネル10aの背面に固定されている。
足元固定金物33は、下壁パネル10a上部と上壁パネル10bと下部との間に跨って配置される部材であって、仮設支持部材3よりも短い長さに構成されている。
図5(a)に示すように、足元固定金物33の上半部分には、上壁パネル10bに固定するためのスリット33aが形成されている。足元固定金物33は、スリット33aを挿通するボルト31により上壁パネル10bの下部を固定する。なお、上壁パネル10bの固定は、スリット33aにより高さ調整が可能となっている。足元固定金物33には、スリット33aに代えて長孔が形成されていてもよい。また、上壁パネル10bの高さ調整を行う必要がない場合には、通常のボルト孔が形成されていてもよい。
なお、足元固定金物33を構成する材料は溝型鋼に限定されるものではなく、例えば、L形鋼、H形鋼、平板鋼等、他の材料により構成してもよい。また、足元固定金物33の長さ寸法や断面寸法は、上壁パネル10bの下端部の固定が可能であれば、適宜設定することが可能である。また、足元固定金物33は、必要に応じて配置すればよく、省略してもよい。
壁パネル固定工程は、図6(a)に示すように、下壁パネル10a上に、上壁パネル10bを固定する工程である。
壁パネル固定工程では、上壁パネル10bをクレーン等(図示せず)により吊持した状態で、下壁パネル10aの上端面上に配置し、当該上壁パネル10bの背面に仮設支持部材3の突出部分を固定する。
仮設支持部材3の上壁パネル10bへの固定は、図4(a)および(b)に示すように、仮設支持部材3の上端に固定された押引調整ピース34を介して行う。
押引調整ピース34は、断面視L字状の金物であって、一片34aが仮設支持部材3の上端面に固定されており、他片34bが上壁パネル10bの背面に沿った状態で配設されている。
押引調整ピース34の他片34bには、スリット34cが形成されており、上壁パネル10bに埋め込まれたアンカーボルト35が挿通可能に構成されている。
押引調整ピース34は、スリット34cにアンカーボルト35を挿通させるため、上壁パネル10b(アンカーボルト35)の高さが変化しても対応可能である。なお、スリット34cに代えて長孔が形成されていてもよい。
上壁パネル10bは、左右に隣接する他の上壁パネル10bと、その側端面を突き合わせた状態で配設する。
このとき、壁パネル10の切欠部11から露出するL字状の壁主筋12が、柱2側に突出している。また、左右の壁パネル10同士に跨った状態のつなぎ筋12aを配筋する(図7参照)。
左右に隣り合う壁パネル10b同士の突き合わせ部には、図6(a)および図7に示すように、当該突き合わせ部に形成された縦目地13に沿って止水板4を配設する。
本実施形態の壁パネル10は、隣接する他の壁パネル10との突合せ面に溝が形成されており、壁パネル10同士を突き合わせた状態で、止水板4の配設が可能な配設孔が形成されている。
本実施形態では、止水板4として、セメント板を使用するが、止水板4を構成する材料は限定されるものではなく、例えばガスケットやゴム板等の樹脂性板材を使用してもよい。また、止水板4の設置方法は限定されるものではなく、適宜行えばよい。例えば、溝41を形成することなく、縦目地13に沿って壁パネル10の背面に止水板4を貼り付けてもよい。
位置決め工程は、上壁パネル10bの位置決めを行う工程である。
上壁パネル10bの位置決めは、仮設支持部材3により上壁パネル10b支持するとともに足元固定金物33により上壁パネル10bの足元のずれを抑制した状態で、上壁パネル10bの倒れ角度、上端面のレベル、下壁パネル10aとの並び等を調整することにより行う。
上壁パネル10bの倒れ角度の調整は、押引調整ピース34とアンカーボルト35を利用して、上壁パネル10bと仮設支持部材3との間の隙間の長さを調整することにより行う。
仮設支持部材3と下壁パネル10aとの間には、調整板32が介設されているため、壁パネル10aの上端面に配置された上壁パネル10bと仮設支持部材3との間に隙間が形成されている。そのため、押引調整ピース34をアンカーボルト35に固定する際に、ナットの回転数により、当該隙間の長さを調整し、上壁パネル10bの前後位置(倒れ角度)を調整する(図4(b)参照)。
また、上壁パネル10bのレベル調整は、図5(b)に示すように、上壁パネル10bのか端面から突設された高さ調整ボルト16により行う。
つまり、高さ調整ボルト16を回転させることにより、上壁パネル10bからの突出長を伸縮させて、下壁パネル10aとの間隔を調整する。これにより、上壁パネル10bのレベル調整を行うことが可能となる。
柱延長工程は、図6(b)および図8に示すように、下壁パネル10aを支持する本設の柱2を上方に延長して上壁パネル10bに接続する工程である。
本実施形態の柱延長工程は、配筋工、型枠工、コンクリート打設工および型枠撤去工を備えている。
配筋工では、柱2の主筋(以下、「柱主筋21」という)とフープ筋22の配筋を行う。
柱主筋21は、柱2の既設部分の上端から突出した柱主筋21に、所定の重ね継手を確保した状態で鉄筋を連結することにより延長する。
柱主筋21は、後工程において、柱2を延長する際に鉄筋を連結することが可能となるように、所定の重ね継手長さが確保できる長さを有している(図8参照)。さらに柱2を延長することがない場合は、柱主筋21は、柱2の上端から所定のコンクリート被りを確保することが可能となるように、柱2の上端面よりも低い高さとする。
柱主筋21,21,…の周囲には、フープ筋22を配筋する。壁パネル10の切欠部11から露出した壁パネルの壁主筋12は、柱主筋21の間に入り込ませる。
型枠工では、図7に示すように、上壁パネル10bの切欠部11と柱2となる空間とを囲むように、柱2の鉄筋(柱主筋21およびフープ筋22)の外周囲に沿って型枠23を設置する。型枠23の固定方法は限定されるものではなく、適宜行う。
コンクリート打設工では、型枠23内にコンクリートを打設し、コンクリートに所定の強度が発現するまで養生する。
これにより、壁主筋12を巻き込んだ状態で柱2が形成されるため、壁パネル10と柱2との一体化が実現する。
コンクリートの養生後、所定の強度が発現したら、図8に示すように、型枠23を撤去する。
支持部材固定工程、壁パネル固定工程、位置決め工程および柱延長工程を繰り返し実施することで、壁1を所望の形状に形成する。
以上、構造物の構築方法によれば、下壁パネル10aと仮設支持部材3を利用することで、上壁パネル10bの位置決めを簡易に行うことができるため、施工性に優れている。
また、壁1が傾斜部分や曲線部分を含む場合であっても、早期かつ安価に施工を行うことができる。
また、柱2の施工と、柱2と壁パネル10との接合とを同時に行うことで、早期施工の実現を可能としている。
柱2は壁パネル10の背面に形成するため、壁1の表面に柱2が露出することがなく、表面が一定の品質を備えた壁パネル10により覆われた壁を形成することができる。そのため、表面の特殊なデザインが施されえた壁1の構築を簡易に施工することができる。
また、壁パネル10の突き合わせ部分には止水板4を配置しているため、柱2のコンクリート打設に伴い、縦目地13から壁1の表面にノロが流出することが防止されている。
以上、本発明について、好適な実施形態について説明した。しかし、本発明は、前述の各実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施形態では、傾斜した壁を構築する場合について説明したが、壁は傾斜している必要はなく、垂直にしていてもよい。
また、本発明の壁の構築方法は、曲線部を有した壁を構築する場合に採用してもよい。
また、壁パネルの端部には、必ずしも切欠部が形成されている必要はない。
また、前記実施形態では、壁パネルの背面に柱を形成する場合について説明したが、柱と壁パネルの位置関係は前記実施形態のものに限定されるものではなく、例えば、壁パネルを柱の側面に当接させてもよい。
また、前記実施形態では、各壁パネルの左右に柱を配設する場合について説明したが、壁パネルに対する柱の本数は限定されるものではない。例えば、柱を配設することなく柱パネル同士連結してもよく、柱は、必ずしも各壁パネルの両端に配設されている必要はない。
また、本実施形態では、柱2を現場施工により構築する場合について説明したが、柱2の構築(延長)方法は限定されるものではなく、例えば、プレキャスト部材を上下に連結するとともに、壁パネルと接続することにより構築してもよい。
また、最下段の壁パネル10の構築方法は、前記の方法に限定されるものではなく、適宜構築することが可能である。
1 壁
10 壁パネル
10a 下壁パネル(下段の壁パネル)
10b 上壁パネル(上段の壁パネル)
11 切欠部
12 壁主筋(主筋)
2 柱
2a 柱後部(柱の後側部分)
2b 柱前部(柱の前側部分)
3 仮設支持部材
4 止水板

Claims (4)

  1. 複数の壁パネルを上下に並設して壁を形成する壁の構築方法であって、
    下段の壁パネルの背面に、上部が前記下段の壁パネルの上端よりも上方に突出するように仮設支持部材を固定する工程と、
    前記下段の壁パネルの上端面に上段の壁パネルを設置するとともに、前記上段の壁パネルの背面に前記仮設支持部材の突出部分を固定する工程と、
    前記仮設支持部材で前記上段の壁パネルを支えつつ、前記上段の壁パネルの位置決めを行う工程と、
    前記下段の壁パネルを支持する本設の柱を上方に延長して前記上段の壁パネルに接続する工程と、
    を備えることを特徴とする、壁の構築方法。
  2. 複数の壁パネルを上下に並設して壁を形成する壁の構築方法であって、
    本設の柱の後側部分を構築する工程と、
    前記柱に沿って最下段の壁パネルを配置する工程と、
    前記柱の前側部分を構築して前記最下段の壁パネルに接続する工程と、
    前記最下段の壁パネルの背面に、上部が前記最下段の壁パネルの上端よりも上方に突出するように仮設支持部材を固定する工程と、
    前記最下段の壁パネルの上端面に上段の壁パネルを設置するとともに、前記上段の壁パネルの背面に前記仮設支持部材の突出部分を固定する工程と、
    前記仮設支持部材で前記上段の壁パネルを支えつつ、前記上段の壁パネルの位置決めを行う工程と、
    前記柱を上方に延長して前記上段の壁パネルに接続する工程と、
    を備えることを特徴とする、壁の構築方法。
  3. 前記上段の壁パネルを、左右に隣接する他の壁パネルと、その側端面同士を突き合わせた状態で配設し、
    前記柱を、前記壁パネル同士の突き合わせ部分の背面に接続することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の壁の構築方法。
  4. 前記壁パネルの端部の背面側には切欠部が形成されていることで当該壁パネルの主筋が露出しており、前記柱に前記主筋が定着されていることを特徴とする、請求項3に記載の壁の構築方法。
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