JP2011162078A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トルクセンサ異常時の代替的なアシスト制御時においても有効に過剰アシストの発生を抑えて安定的にアシスト力付与を継続することのできる電動パワーステアリング装置を提供すること。
【解決手段】セルフステア抑制制御部は、ステアリング側の回転角である操舵角θsの変化と転舵輪側の回転角である換算舵角θcnvの変化とを比較し、換算舵角θcnvの変化が操舵角θsの変化に変更する場合には、操舵系に付与するアシスト力を低減する抑制ゲインを出力する。また、トルクセンサの残りの回転角センサにより検出される操舵角θsに基づき操舵状態が移行したと判定されるタイミングで、換算舵角θcnvを操舵角θsに一致させるオフセット値θ0を演算する。そして、そのオフセット値θ0による補正後の換算舵角θcnvを用いてセルフステア判定を実行する。
【選択図】図4

Description

本発明は、電動パワーステアリング装置に関するものである。
従来、車両用のパワーステアリング装置には、モータを駆動源とする電動パワーステアリング装置(EPS)がある。通常、このようなEPSでは、ステアリングシャフトの途中にトルクセンサが設けられており、操舵系に付与するアシスト力の制御は、その検出される操舵トルクに基づいて行なわれる。そのため、トルクセンサに何らかの異常が生じた場合、何の手立てもないとすれば、そのパワーアシスト制御を停止せざるを得なくなる。
そこで、このようなトルクセンサに異常が生じた場合には、ステアリングセンサ等によって検出される操舵角に基づいて、代替的なアシスト制御を実行する様々な方法が提案されている。例えば、特許文献1には、トルクセンサに異常が生じた場合、操舵角及び操舵速度に基づいて操舵トルクに代替する制御目標値を演算し、継続して操舵系にアシスト力を付与する代替アシスト制御が開示されている。特許文献1のようなEPSでは、代替的な制御目標値を、主として、操舵角、操舵速度、及びこれらの変化量で表される操舵状態を推定して算出している。
しかし、このような操舵状態の推定による制御目標値を用いた代替アシスト制御では、操舵系に付与したアシスト力が電流制御系にフィードバックされないため、アシスト力に過不足が生じる可能性がある。特に、アシスト力が過剰な場合には、転舵がステアリング操作に先行する所謂セルフステアが発生し、運転者に不安を与えるおそれがある。
このような問題を解決する方法として、例えば、駆動源であるモータに設けられたモータ回転角センサ(レゾルバ等)によってトーションバーよりも転舵輪側の回転角を検出し、モータ回転角センサによって検出される回転角の変化が、操舵角の変化よりも先行する場合には、上記セルフステアが発生したものと判定し、操舵系に付与するアシスト力を低減させることが考えられる。
また、特許文献1では、コラムシャフトにアシスト力を付与するコラムアシスト型のEPSが開示されているが、上記のような代替アシスト制御を、ラック軸にアシスト力を付与するラックアシスト型のEPS(例えば、特許文献2)に適用することが従来から望まれている。
特開2004−338562号公報 特開2008−183987号公報
ここで、特許文献2に開示されているラックアシスト型のEPSは、ステアリング操作に伴うステアリングシャフトの回転をラック軸の往復直線運動に変換するラックアンドピニオン機構と、モータの回転をラック軸の軸方向移動に変換するボール螺子装置と、を備えている。ラックアンドピニオン機構、及びボール螺子装置には、ある程度のガタが形成される。また、上記トーションバーの捩れが、トーションバーへの入力信号に対する出力信号の遅れを発生する。ラックアシスト型のEPSに、上記代替アシスト制御を適用すると、ステアリング操舵の際、上記ガタと捩れのため、モータ回転角センサにより検出される転舵輪側の回転角が、回転角センサ(レゾルバ等)により検出される回転角(操舵角)より、その変化の立ち上がりが遅れるという問題がある。
このような立ち上がりの遅れは、上記セルフステア判定の判定精度を妨げる原因となるため、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
また、特許文献1のEPSは、操舵角センサを用いて操舵角を検出しているが、上記のような代替アシスト制御を、操舵角センサを備えていないEPSに適用することについても従来から要望があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、トルクセンサ異常時の代替的なアシスト制御時においても有効に過剰アシストの発生を抑えて安定的にアシスト力付与を継続することのできる電動パワーステアリング装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の電動パワーステアリング装置の発明は、ステアリング操作に伴うステアリングシャフトの回転をラック軸の往復直線運動に変換するラックアンドピニオン機構と、前記ステアリングシャフトの途中に設けられたトーションバーと、前記ステアリング操作を補助するためのアシスト力を前記ラック軸に付与する操舵力補助装置と、前記トーションバーよりもステアリング側におけるステアリングシャフトの回転角を検出する入力軸側回転角センサと、前記トーションバーよりも転舵輪側におけるステアリングシャフトの回転角を検出する出力軸側回転角センサと、前記入力軸側回転角センサおよび前記出力軸側回転角センサの異常を検出する異常検出手段と、前記入力軸側回転角センサの検出値および前記出力軸側回転角センサの検出値に基づいてトルクを求めるトルク検出手段と、このトルクに基づいて前記操舵力補助装置の作動を制御する制御手段と、を備え、前記操舵力補助装置は、モータと、前記モータの回転を前記ラック軸の軸方向移動に変換するボール螺子装置と、前記モータの回転角を検出するモータ回転角センサと、を有し、前記制御手段は、前記異常検出手段によって、前記入力軸側回転角センサおよび前記出力軸側回転角センサのいずれか一方の異常が検出された場合に、残りの回転角センサの検出値に基づいて代替アシスト制御を実行する代替アシスト制御と、前記残りの回転角センサの検出値に基づき操舵状態を判定する操舵状態判定部と、操舵状態の移行が前記操舵状態判定部によって判定された場合に、前記モータ回転角センサの検出値を前記残りの回転角センサの検出値に一致させるオフセット補正部と、を有し、前記制御手段は、代替アシスト制御部において、前記オフセット補正部によって補正された前記モータ回転角センサの検出値の変化が、前記残りの回転角センサの検出値の変化よりも先行する場合には、前記ラック軸へのアシスト力の付与を低減又は停止すること、を要旨とする。
請求項1の電動パワーステアリング装置は、入力軸側及び出力軸側回転角センサとは捩れ要素を有したトーションバーで連結されている。また、操舵力補助装置には、ガタ要素を有したラックアンドピニオン機構及びボール螺子装置が配設されている。
一般に、ラックアシスト型EPSでは、ボール螺子装置に生じるガタよりも、ラックアンドピニオン機構に生じるガタの方が大きい。そのため、トーションバーの捩れやラックアンドピニオン機構及びボール螺子装置のガタにより、モータ回転角センサの検出値が、残りの回転角センサの検出値に対して遅れて変化してしまう。
即ち、請求項1の電動パワーステアリング装置は、モータ回転角センサの検出値が立ち上がったタイミングで、その値を、より変化の早い残りの回転角センサの検出値に一致させることにより、モータ回転角センサの検出値に生じる立ち上がりの遅れを補正することができる。従って、上記構成によれば、より高精度に残りの回転角センサに対するモータ回転角センサの先行判定、即ち過剰アシストによるセルフステアの発生判定を実行することができ、その結果、より安定的にアシスト力付与を継続することができるようになる。
請求項2に記載の発明は、前記制御手段は、所定の制限範囲内において増減する前記残りの回転角センサによる検出値の変化量積算値を演算し、該変化量積算値が上下何れかの制限値に達した後、反対側の制限値に達した場合に、前記操舵状態が移行したと判定すること、を要旨とする。
上記構成によれば、操舵状態判定の結果が小刻みに切り替わることを防止することができ、これにより、その判定精度を高めることができる。その結果、過剰アシストの低減によるセルフステア抑制制御の実効性を高めて、より安定的にアシスト力付与を継続することができるようになる。
請求項3に記載の発明は、前記制御手段は、前記補正後の前記モータ回転角センサの検出値と、前記残りの回転角センサの検出値との差分が、前記オフセット値の演算されたタイミングにおける値よりも拡大している場合に、前記モータ回転角センサの検出値の変化が、前記残りの回転角センサの検出値の変化に先行していると判断するとともに、その拡大幅が大きいほど、より大きく前記アシスト力を低減すること、を要旨とする。
上記構成によれば、そのセルフステアの程度(強さ)に応じたアシスト力の低減を行うことができる。これにより、より有効に過剰アシストを抑えてセルフステアの発生を抑制することができ、その結果、より安定的にアシスト力付与を継続することができるようになる。
本発明によれば、トルクセンサ異常時の代替的なアシスト制御時においても有効に過剰アシストの発生を抑えて安定的にアシスト力付与を継続することのできる電動パワーステアリング装置を提供することができる。
電動パワーステアリング装置(EPS)の概略構成図。 ラック部の概略構成図。 ボール螺子装置の概略構成を示す断面図。 第1の実施形態におけるEPSの制御ブロック図。 第1の実施形態におけるセルフステア抑制制御の処理手順を示すフローチャート。 第2の実施形態における操舵状態の移行判定の様態を示す説明図。 第2の実施形態における操舵状態の移行判定及びオフセット値更新の処理手順を示すフローチャート。 第3の実施形態におけるセルフステア抑制制御の処理手順を示すフローチャート。 舵角差分変化値と抑制ゲインとの関係を示す説明図。 別例のセルフステア抑制制御の処理手順を示すフローチャート。 舵角差分変化値と許可ゲインとの関係を示す説明図。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態のラック型電動パワーステアリング装置(EPS)1の概略構成図である。同図に示すように、ステアリングホイール(ステアリング)2が固定されたステアリングシャフト4は、ラックアンドピニオン機構30(図2参照)を介してラック軸6に連結されており、ステアリング操作に伴うステアリングシャフト4の回転は、ラックアンドピニオン機構30によりラック軸6の往復直線運動に変換される。そして、このラック軸6の往復直線運動により転舵輪(図示略)の舵角が可変することにより、車両の進行方向が変更される。EPS1は、操舵系にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する操舵力補助装置20と、操舵力補助装置20の作動を制御するECU10(制御装置)と、を備える。
ステアリングシャフト4は、ステアリングホイール2が固定されるコラムシャフト3と、ピニオンギア5a(図2参照)が形成されたピニオンシャフト5と、コラムシャフト3とピニオンシャフト5とを連結するインターミディエイトシャフト(図示略)と、で構成される。また、ピニオンシャフト5の途中には、トーションバー8とトルクセンサ7が取り付けられている。本実施形態のトルクセンサ7は、トーションバー8のステアリング側の端部に配置される第1回転角センサ7a(レゾルバ)と、トーションバー8のピニオン軸側の端部に配置される第2回転角センサ7b(レゾルバ)と、を備えるツインレゾルバ型のトルクセンサである。
図2に示すように、ラック軸6は、ラックガイド14及び滑り軸受(図示略)に支承されることにより、軸方向に沿って移動可能にハウジング内に収容支持されている。また、ラック軸6の軸方向所定位置には、螺旋状のボール螺子溝17と、ピニオンシャフト5のピニオンギア5aに噛合可能なラック軸6と、が形成されている。
ラックアンドピニオン機構30は、ラック軸6のラック6aにピニオンシャフト5のピニオンギア5aを噛み合わせて形成され、ステアリング操作に伴うステアリングシャフト4の回転をラック軸6の往復直線運動に変換する。このラック軸6の往復直線運動により操舵輪(図示せず)の舵角が変更される。
本実施形態のEPS1は、所謂ラックアシスト型のEPSであり、操舵力補助装置20は、ラック軸6と同軸に配置されたアシストトルクを発生するアシストモータ40と、アシストモータ40が発生するアシストトルクをラック軸6に伝達するボール螺子装置50と、を有する。
本実施形態のアシストモータ40は、ハウジング内においてラック軸6と同軸に回転可能に支承される円筒状のモータ軸19と、モータ軸19の外周面に配置された永久磁石15と、モータ軸19の径方向外側に配置されたステータ16と、モータ軸19の回転角を検出するモータ回転角センサ9(レゾルバ)と、を備えたブラシレスモータである。アシストモータ40は、ECU10と電気的に接続されており、ECU10から三相(U,V,W)の駆動電力の供給を受けることにより回転する。
ボール螺子装置50は、ラック軸6に複数のボール18を介してボール螺子ナット22を螺合することにより形成される。図3に示すように、ボール螺子装置50は、ラック軸6のボール螺子溝17と、ボール螺子ナット22の内周面に形成されたボール螺子溝17とを対向させることにより螺旋状の転動路23を形成し、転動路23内に転動体としての各ボール18を介在させている。そして、各ボール18は、ラック軸6に対するボール螺子ナット22の相対回転により、その負荷を受けつつ転動路23内を転動する。
また、ボール螺子ナット22には、ボール螺子溝17内に開口する二点を短絡する還流路24が形成されている。即ち、転動路23内を転動した各ボール18は、ボール螺子ナット22に形成された上記還流路24を通過することにより、その転動路23に設定された二点間を下流側から上流側へと移動する。尚、本実施形態では、隣接する二列の螺子溝21に跨るように循環部材25をボール螺子ナット22に取着することにより還流路24が形成されている。そして、ボール螺子装置50は、これら転動路23及び還流路24が形成する循環経路26内を各ボール18が無限循環することが可能となっている。
図2に示すように、ボール螺子ナット22は、モータ軸19の開口部(同図中、右側の軸方向端部)19aに形成された収容部27内に配置され、ロックナット28によって軸方向に押圧され、相対回転不能に固定される。即ち、本実施形のEPS1は、モータ軸19と一体にボール螺子ナット22を回転駆動することにより、モータトルクをラック軸6の軸方向移動に変換する。そして、この軸方向移動するラック軸6の押圧力を、ステアリング操作を補助するためのアシスト力として、操舵系に付与する。
また、ECU10には、トルクセンサ7及び車速センサ51が接続される。本実施形態のECU10は、トルクセンサ7の第1、第2回転角センサ7a、7bが出力する出力信号Sa,Sbに基づいて、トーションバー8の両端における各回転角を検出し、検出された両回転角の差分、即ち、トーションバー8の捻れ角に基づいて、操舵トルクτを検出する。そして、ECU10は、その操舵トルクτ及び車速センサ51により検出される車速Vに基づき目標アシスト力を演算し、アシストモータ40に駆動電力を供給することにより、操舵系に付与するアシスト力を制御する(パワーアシスト制御)。
次に、本実施形態のEPSにおけるアシスト制御の態様について説明する。
図4に示すように、ECU10は、モータ制御信号を出力するマイコン61と、そのモータ制御信号に基づいて、モータ40に駆動電力を供給する駆動回路62とを備えて構成されている。
本実施形態では、ECU10には、モータ40に通電される実電流値Iを検出するための電流センサ63、及びモータ40の回転角θmを検出するための回転角センサ9(図1参照)が接続されている。そして、マイコン61は、上記各車両状態量、並びにこれら電流センサ63及び回転角センサ9の出力信号に基づき検出されたモータ40の実電流値I及び回転角θmに基づいて、駆動回路62に出力するモータ制御信号を生成する。
尚、以下に示す各制御ブロックは、マイコン61が実行するコンピュータプログラムにより実現されるものである。そして、同マイコン61は、所定のサンプリング周期で上記各状態量を検出し、所定周期毎に以下の各制御ブロックに示される各演算処理を実行することにより、モータ制御信号を生成する。
詳述すると、マイコン61は、モータ40に対する電力供給の目標値である電流指令値Iq*を演算する電流指令値演算部64と、電流指令値演算部64により演算された電流指令値Iq*に基づいてモータ制御信号を出力するモータ制御信号出力部65とを備えている。
電流指令値演算部64には、上記アシスト力目標値の基礎成分としての基礎アシスト制御量Ias*を演算する基本アシスト制御部70が設けられており、本実施形態では、この基本アシスト制御部70には、車速V及び操舵トルクτが入力されるようになっている。
ここで、本実施形態では、トルクセンサ7の出力信号Sa,Sbは、マイコン61に設けられた操舵トルク検出部66に入力されるようになっており、基本アシスト制御部70には、同操舵トルク検出部66において各出力信号Sa,Sbに基づき検出される操舵トルクτが入力されるようになっている。そして、基本アシスト制御部70は、当該操舵トルクτの絶対値が大きいほど、また車速Vが小さいほど、より大きなアシスト力を付与すべき旨の基礎アシスト制御量Ias*を演算する構成となっている。
また、本実施形態では、上記操舵トルク検出部66には、トルクセンサ7の出力信号Sa,Sbに基づき同トルクセンサ7の異常を検出する異常検出手段としての機能が備えられており、同操舵トルク検出部66は、その検出結果を示す異常検出信号Strを電流指令値演算部64に出力する。そして、電流指令値演算部64は、その入力される異常検出信号Strが正常である旨を示すものである場合、即ちトルクセンサ7が正常に動作している通常時には、この基礎アシスト制御量Ias*に基づく値を上記電流指令値Iq*として、モータ制御信号出力部65に出力する構成となっている。
一方、モータ制御信号出力部65には、この電流指令値演算部64が出力する電流指令値Iq*とともに、電流センサ63により検出された実電流値I、及び回転角センサ9により検出されたモータ40の回転角θmが入力される。そして、モータ制御信号出力部65は、この電流指令値Iq*に実電流値Iを追従させるべくフィードバック制御を実行することによりモータ制御信号を演算する。
具体的には、本実施形態では、モータ40には、三相(U,V,W)の駆動電力の供給により回転するブラシレスモータが用いられている。そして、モータ制御信号出力部65は、実電流値Iとして検出されたモータ40の相電流値(Iu,Iv,Iw)をd/q座標系のd、q軸電流値に変換(d/q変換)することにより、上記電流フィードバック制御を行う。
即ち、電流指令値Iq*は、q軸電流指令値としてモータ制御信号出力部65に入力され、モータ制御信号出力部65は、回転角センサ9により検出された回転角θmに基づいて相電流値(Iu,Iv,Iw)をd/q変換する。また、モータ制御信号出力部65は、そのd、q軸電流値及びq軸電流指令値に基づいてd、q軸電圧指令値を演算する。そして、そのd、q軸電圧指令値をd/q逆変換することにより相電圧指令値(Vu*,Vv*,Vw*)を演算し、当該相電圧指令値に基づいてモータ制御信号を生成する。
このようにして生成されたモータ制御信号は、マイコン61から駆動回路62へと出力され、同駆動回路62により当該モータ制御信号に基づく三相の駆動電力がモータ40へと供給される。そして、その操舵トルクτに基づくアシスト力目標値としての電流指令値Iq*に相当するモータトルクが発生することにより、当該アシスト力目標値に対応するアシスト力が操舵系に付与される構成となっている。
また、本実施形態では、上記電流指令値演算部64には、正常なトルクセンサ7a又は7bにより検出される操舵角θsに基づいて代替アシスト制御量Isb*を演算する代替アシスト制御部71が設けられている。そして、本実施形態の電流指令値演算部64は、トルクセンサ7に何らかの異常が発生した場合には、この代替アシスト制御部71が演算する代替アシスト制御量Isb*に基づく値を、上記電流指令値Iq*としてモータ制御信号出力部65に出力する構成となっている。
詳述すると、本実施形態の代替アシスト制御部71には、トルクセンサ7を構成する第1回転角センサ7a(レゾルバ)からの出力信号Saと、第2回転角センサ7b(レゾルバ)からの出力信号Sbのうちトルクセンサ異常が検出された場合に、残りの回転角センサの検出値を操舵角θsとし、それに加え、操舵速度ωs及び車速Vが入力されるようになっている。そして、代替アシスト制御部71は、これらの各状態量に基づいて、その代替アシスト制御量Isb*の演算を実行する。尚、この代替アシスト制御量Isb*の演算の詳細については、例えば、上記特許文献1に記載の内容を参照されたい。
また、本実施形態の電流指令値演算部64には、切替制御部72が設けられており、代替アシスト制御部71において演算された代替アシスト制御量Isb*は、上記基本アシスト制御部70において演算された基本アシスト制御量Ias*及び上記操舵トルク検出部66の出力する異常検出信号Strとともに、この切替制御部72に入力される。そして、同切替制御部72は、その入力される異常検出信号Strがトルクセンサ7の異常を示すものである場合には、上記基本アシスト制御量Ias*に代えて、代替アシスト制御量Isb*を出力する構成となっている。
ここで、上述のように、この操舵角θsに基づく代替アシスト制御量Isb*の演算は、基本的に当該操舵角θsを介した操舵状態の推定によるものである。このため、その操舵系に付与したアシスト力が当該代替アシスト制御にフィードバックされず、結果として、そのアシスト力に過不足が生ずる可能性がある。
そこで、本実施形態の電流指令値演算部64には、そのアシスト力過剰が引き起こす問題、即ち過剰アシスト力により転舵がステアリング操作に先行する所謂セルフステアの発生を抑制すべくセルフステア抑制制御部73が設けられている。そして、セルフステアの発生時には、このセルフステア抑制制御部73の実行するセルフステア抑制制御によって、操舵系に付与するアシスト力を低減することにより、そのセルフステアの抑制を図る構成となっている。
詳述すると、本実施形態のセルフステア抑制制御部73は、セルフステアの発生判定を行うセルフステア判定部74と、セルフステアの発生時、操舵系に付与するアシスト力を低減するための抑制ゲインKslfを演算する抑制ゲイン演算部75とを備えている。
本実施形態では、セルフステア判定部74には、モータ40の回転角θmおよびステアリング2側の回転角、即ち、異常を検出したトルクセンサ7のうち、残りのトルクセンサ7a又は7bにより検出された操舵角θsが入力される。また、マイコン61には、モータ40の回転角θmを、転舵輪側の回転角、即ち、換算舵角θcnv(詳しくは、後述する補正後の換算舵角θcnv´)を演算する換算舵角演算部76が設けられており、セルフステア判定部74には、操舵角θsとともに、その補正後の換算舵角θcnv´が入力されるようになっている。即ち、本実施形態では、セルフステア判定部74は、操舵角θsの変化と補正後の換算舵角θcnv´の変化との比較に基づいて、そのセルフステア判定を実行する。
即ち、セルフステアは、アシスト力の過剰によって、転舵がステアリング操作に先行する現象であり、当該セルフステアの発生時には、ステアリングシャフト4は、そのトーションバーの転舵輪側が操舵方向に捩れることになる。従って、操舵角θsの変化と補正後の換算舵角θcnv´の変化との比較において、当該補正後の換算舵角θcnv´の変化がトーションバーを挟んでステアリング2側の回転角である操舵角θsの変化に先行する場合には、セルフステアが発生していると判定することができる。
具体的には、このように補正後の換算舵角θcnv´の変化が「先行」する場合としては、例えば、操舵角θs及び補正後の換算舵角θcnv´の変化の方向がともに「右」である場合に、操舵角θsよりも補正後の換算舵角θcnv´の方が「右」側にある場合がこれに該当する。
尚、換算舵角演算部76は、ボール螺子装置50及びラックアンドピニオン機構30の減速比に基づき換算舵角θcnvを演算するとともに、トーションバー8の捩れを考慮して、イグニッションON時、トルクセンサ7の第1、第2回転角センサ7a及び7bとの中点合わせを行う構成となっている。
また、本実施形態では、セルフステア判定部74には、操舵角θs及び補正後の換算舵角θcnv´とともに、これらを微分することにより得られる操舵速度ωs及び換算舵角速度ωcnv´に基づいて、操舵角θs及び補正後の換算舵角θcnv´の変化方向を判定する構成となっている。
本実施形態では、セルフステア判定部74による判定結果は、判定信号Sslfとして抑制ゲイン演算部75に入力され、同抑制ゲイン演算部75は、その判定信号Sslfに基づいて抑制ゲインKslfを演算する。具体的には、抑制ゲインKslfは、入力される判定信号Sslfがセルフステアの発生を示す場合には、抑制ゲインKslfとして「0」を演算し、セルフステアは発生していない旨を示すものである場合には、抑制ゲインKslfとして「1」を演算する。そして、セルフステア抑制制御部73は、このセルフステア判定の結果に応じて演算された抑制ゲインKslfを乗算器77に出力する。尚、本実施形態では、セルフステア抑制制御部73には、上記操舵トルク検出部66の出力する異常検出信号Strが入力されるようになっており、セルフステア抑制制御部73は、同異常検出信号Strがトルクセンサの異常を示すものでない場合には、抑制ゲインKslfとして「1」を出力する。
そして、本実施形態では、この乗算器77において、セルフステア抑制制御部73から入力された抑制ゲインKslfが、代替アシスト制御量Isb*に乗ぜられることにより、そのセルフステア抑制制御を実行する構成となっている。
即ち、セルフステア発生時には、当該抑制ゲインKslfを乗じた後の代替アシスト制御量Isb*は「0」となり、これにより、電流指令値演算部64の出力する電流指令値Iq*もまた、基本的には「0」となる。その結果、モータ40に供給される駆動電力が停止し、操舵系に付与するアシスト力も大きく低減される(停止状態)。そして、本実施形態では、これにより、そのセルフステアを引き起こすアシスト力の過剰を解消することによって、当該セルフステアの抑制を図る構成となっている。
(舵角補正)
次に、本実施形態のセルフステア抑制制御における舵角補正の態様について説明する。
上述のように、回転角センサ9により検出されるモータ40の回転角θmに基づく上記の換算舵角θcnvは、トルクセンサ7を構成する第1回転角センサ7a(レゾルバ)からの出力信号Saと、第2回転角センサ7b(レゾルバ)からの出力信号Sbのうちトルクセンサ異常が検出された場合に、残りの回転角センサから検出される操舵角θsとの比較において、その変化の立ち上がりに遅れが生ずる。遅れの要因として、
換算舵角θcnvには、ラックアンドピニオン機構30及びボール螺子装置50のガタやトーションバーに起因する捩れがある。これが上記セルフステア判定の精度向上を妨げる要因となるという問題がある。
この点を踏まえ、本実施形態のセルフステア抑制制御部73は、回転角センサ9により検出される換算舵角θcnvについて、上記のようなガタ及びトーションバーに起因する捩れに起因した立ち上がりの遅れを補正する。そして、その補正後の換算舵角θcnv´(及び換算舵角速度ωcnv´)を用いて上記セルフステア判定を実行することにより、その判定精度の向上を図る構成となっている。
詳述すると、図4に示すように、本実施形態のセルフステア抑制制御部73は、残りの回転角センサから検出された操舵角θsに基づいて運転者によるステアリング操作の状態(操舵状態)を判定する操舵状態判定部78と、その操舵状態判定に基づき上記セルフステア判定に用いるオフセット値θ0を演算するオフセット演算部79とを備えている。
本実施形態の操舵状態判定部78は、入力される操舵角θsの変化(増減)に基づいて、その操舵状態を判定する。具体的には、例えば、操舵角θsが所定時間、略一定値を示している場合、その操舵状態は「保舵」であると判定する。また、その「保舵」を示す状態から操舵角θsの値が変化した場合、その操舵状態は「切り込み(切り始め)」と判定する。そして、その変化する値の増減が逆転した場合、その操舵状態は「切り返し」と判定する。
本実施形態では、この操舵状態判定部78による操舵状態判定の結果は、操舵状態信号Sstrとしてオフセット演算部79に入力される。そして、オフセット演算部79は、その操舵状態信号Sstrが変化したタイミング、即ちその操舵状態信号Sstrに示される操舵状態が移行したと判断されるタイミングでオフセット値θ0を演算(更新)する。
具体的には、本実施形態のオフセット演算部79には、操舵角θs及び換算舵角θcnvが入力されるようになっており、同オフセット演算部79は、その換算舵角θcnvから操舵角θsを減算することによりオフセット値θ0を演算する(θ0=θcnv−θs)。そして、オフセット演算部79は、その操舵状態が再移行することにより演算される新たなオフセット値に更新されるまで、そのオフセット値θ0を減算器80に出力する。
そして、本実施形態のセルフステア抑制制御部73は、この減算器80において、換算舵角θcnvからそのオフセット値θ0を減ずることにより当該換算舵角θcnvを補正する(θcnv´=θcnv−θ0)。
即ち、このように上記オフセット値θ0を換算舵角θcnvから減ずることで、その補正後の換算舵角θcnv´は、その操舵状態が移行したタイミングにおいて操舵角θsと一致することになる(θcnv´=θcnv−(θcnv−θs)=θs)。そして、本実施形態のセルフステア判定部74は、この補正後の換算舵角θcnv´を用いてセルフステア判定を行なう構成となっている。
つまり、換算舵角θcnvの変化が立ち上がったタイミングで、その値をより検出遅れの小さい操舵角θsの値に一致させることにより、上記のような立ち上がりの遅れを補正することができる。そして、その補正後の換算舵角θcnv´と操舵角θsとを比較することにより、より高精度にセルフステア判定を実行することが可能な構成となっている。
次に、上記のように構成されたセルフステア抑制制御におけるセルフステア抑制制御の処理手順について説明する。
図5のフローチャートに示すように、セルフステア抑制制御部73は、先ず、操舵角θsに基づく操舵状態判定の実行により、その操舵状態に変化があるか否かを判定する(ステップ101)。そして、操舵状態が変化した場合(ステップ101:YES)、そのタイミングで換算舵角θcnvを補正するためのオフセット値θ0を演算し(θ0=θcnv−θs、ステップ102)、同演算により更新された新たなオフセット値θ0を用いて換算舵角θcnvの補正を実行する(オフセット補正演算、θcnv´=θcnv−θ0、ステップ103)。
尚、上記ステップ101において、その操舵状態に変化がない場合(ステップ101:NO)には、上記ステップ102の処理は実行しない。そして、オフセット値θ0を更新することなく、ステップ103において上記オフセット補正演算を実行する。
次に、セルフステア抑制制御部73は、操舵角θsと補正後の換算舵角θcnv´との比較に基づくセルフステア判定において、換算舵角θcnv´が操舵角θsよりも先行するか否かを判定する(ステップ104)。そして、換算舵角θcnv´が先行する場合(ステップ104:YES)には、セルフステアが発生したものと判定し、抑制ゲインKslfとして「0」を演算する(Kslf=0、ステップ105)。
そして、このステップ104において、換算舵角θcnvの先行がない場合(ステップ104:NO)には、セルフステアはないものと判定し、抑制ゲインKslfとして「1」を演算する(Kslf=1、ステップ106)。
以上、本実施形態によれば、以下のような作用・効果を得ることができる。
セルフステア抑制制御部73は、ステアリング2側のトルクセンサ7を構成
する第1回転角センサ7aと、第2回転角センサ7bのうちトルクセンサ異常が検出された場合に、残りの回転角センサから検出される操舵角θsの変化と転舵輪側の回転角である補正後の換算舵角θcnv´の変化とを比較する。そして、換算舵角θcnv´の変化が操舵角θsの変化に先行する場合には、セルフステアが発生しているものと判定し、操舵系に付与するアシスト力を低減する抑制ゲインKslfを出力する。また、セルフステア抑制制御部73は、上記操舵角θsに基づいて操舵状態を判定し、その操舵状態が移行したと判定されるタイミングで、換算舵角θcnvsの値を操舵角θsに一致させるオフセット値θ0を演算(更新)する。そして、そのオフセット値θ0による補正後の換算舵角θcnv´を用いてセルフステア判定を実行する。
即ち、上記換算舵角θcnvの変化が立ち上がったタイミングで、その値をより検出遅れの小さい操舵角θsの値に一致させることにより、立ち上がりの遅れを補正することができる。従って、上記構成によれば、より高精度にセルフステア判定を実行することができ、その結果、より安定的にアシスト力付与を継続することができるようになる。
〔第2の実施形態〕
以下、本発明を具体化した第2の実施形態を図面に従って説明する。尚、説明の便宜上、第1の実施形態と同一の部分については同一の符号を付すこととして、その説明を省略する。
本実施形態は、そのオフセット値θ0を演算(更新)するタイミングを決定付ける操舵状態の移行判定の態様のみが上記第1の実施形態と相違する。
詳述すると、本実施形態では、マイコン61(のセルフステア抑制制御部73、図4参照)は、トルクセンサ7を構成する第1回転角センサ7aと、第2回転角センサ7bのうちトルクセンサ異常が検出された場合に、残りの回転角センサから検出される操舵角θsのサンプリング周期あたりの変化量Δθsを積算することにより操舵角変化量積算値Δθs_intを演算する(Δθs_int(今回値)=Δθs_int(前回値)+Δθs)。
また、図6に示すように、マイコン61は、この操舵角変化量積算値Δθs_intを所定の制限範囲内に制限する(−α≦Δθs_int≦+α)。そして、この制限範囲内において増減する操舵角変化量積算値Δθs_intが、その上下何れかの制限値に達した後、反対側の制限値に達した場合に、その操舵状態が移行したと判定する。
具体的には、同図に示す例では、それまで、下限値(−α)に達していた操舵角変化量積算値Δθs_intが、時間T1から徐々に増加し、時間T2において上限値(+α)に達している。そして、その時間T2において、操舵方向フラグ「R(右切り)」から「L(左切り)」に切り換えられている。即ち、操舵角変化量積算値Δθs_intが下限値(−α)に達した後、上限値(+α)に達した時間T2において、操舵状態が移行したものと判定される。そして、その時間T2がオフセット値θ0を演算(更新)タイミングとなっている。
また、その後、操舵角変化量積算値Δθs_intが、時間T3から徐々に減少し、時間T4において下限値(−α)に達することで、その時間T4において、操舵方向フラグ「L(左切り)」から「R(右切り)」に切り換えられている。そして、このタイミングで、操舵状態が移行したものと判定され、オフセット値θ0の演算(更新)が実行されている。
更に、操舵角変化量積算値Δθs_intは、その後、時間T5から再び増加し、時間T6付近をピークとして減少に転じている。しかしながら、その値は、上限値(+α)にまでは達していない。そのため、その操舵方向フラグの切り換え、即ち操舵状態の移行とは判定されず、オフセット値θ0の演算(更新)も実行されていない。
次に、本実施形態における操舵状態の移行判定及びオフセット値更新の処理手順について説明する。
図7のフローチャートに示すように、マイコン61は、操舵角変化量積算値Δθs_intを演算すると(ステップ201)、先ず、その値が上限値(+α)であるか否かを判定する(ステップ202)。
次に、このステップ202において、操舵角変化量積算値Δθs_intが上限値(+α)であると判定した場合(ステップ202:YES)には、既に「左切りフラグ」がセットされているか否かを判定する(ステップ203)。即ち、その操舵方向フラグが当該操舵角変化量積算値Δθs_intの増加方向(+)に対応した操舵状態である「左切り」を示すものとなっていたか否かを判定する。そして、左切りフラグが未だセットされていない場合(ステップ203:NO)には、操舵状態が移行したものと判定し、左切りフラグをセット、及び右切りフラグをリセットする(ステップ204)。
一方、上記ステップ202において、操舵角変化量積算値Δθs_intが上限値(+α)ではないと判定した場合(ステップ202:NO)、続いて、その値が下限値(−α)であるか否かを判定する(ステップ205)。そして、下限値(−α)であると判定した場合には、更に「右切りフラグ」が既にセットされているか否かを判定する(ステップ206)。即ち、その操舵方向フラグが当該操舵角変化量積算値Δθs_intの減少方向(−)に対応した操舵状態である「右切り」を示すものとなっていたか否かを判定する。そして、右切りフラグが未だセットされていない場合(ステップ206:NO)には、操舵状態が移行したものと判定し、右切りフラグをセットし、左切りフラグをリセットする(ステップ207)。
そして、上記ステップ204又はステップ207において、操舵状態が移行したものと判定した場合には、その演算周期において上記操舵角θsを補正するためのオフセット値θ0の演算(更新)する(ステップ208)。
尚、上記ステップ203において、既に左切りフラグがセットされていると判定した場合(ステップ203:YES)には、上記ステップ204〜ステップ208の処理は実行されない。同様に、上記ステップ206において、既に右切りフラグがセットされていると判定した場合(ステップ206:YES)には、上記ステップ207及びステップ208の処理は実行されない。そして、上記ステップ205において、操舵角変化量積算値Δθs_intが下限値(−α)ではないと判定した場合(ステップ205:NO)、即ち上下何れの制限値でもないと判定した場合には、上記ステップ206〜ステップ208の処理は実行されない。
以上、本実施形態によれば、その操舵方向フラグが小刻みに切り替わることを防止することができ、これにより、操舵状態の移行判定の精度を高めることができる。その結果、そのセルフステア抑制制御の実効性を高めて、より安定的にアシスト力付与を継続することができるようになる。
〔第3の実施形態〕
以下、本発明を具体化した第3の実施形態を図面に従って説明する。尚、説明の便宜上、第1(及び第2)の実施形態と同一の部分については同一の符号を付すこととして、その説明を省略する。
本実施形態は、上記第1(及び第2)の実施形態との比較において、セルフステア発生時、操舵系に付与するアシスト力を低減するための抑制ゲインKslfの演算方法に違いがある。
即ち、上記第1(及び第2)の実施形態では、マイコン61(のセルフステア抑制制御部73、図4参照)は、抑制ゲインKslfとして「0」又は「1」を出力することで、セルフステアの発生時には、操舵系へのアシスト力付与を停止状態まで低減することとした。
これに対し、本実施形態のマイコン61は、図8のフローチャートに示されるセルフステア抑制制御を所定の演算周期で実行する。そして、これにより、セルフステア発生時には、その発生したセルフステアの程度(強さ)に応じてアシスト力を低減するような抑制ゲインKslfの演算を実行する構成となっている。
詳述すると、同図に示すように、本実施形態のマイコン61は、そのセルフステア抑制制御において、モータ40に設けられた回転角センサ9に基づき検出される換算舵角θcnvと、トルクセンサ7を構成する第1回転角センサ7aと、第2回転角センサ7bのうちトルクセンサ異常が検出された場合に、残りの回転角センサから検出される操舵角θsとの差分値を演算する(舵角差分値、θdf=θcnv−θs、ステップ301)。
次に、マイコン61は、操舵状態判定を実行し(ステップ302)、操舵状態が移行したか否かを判定する(ステップ303)。尚、本実施形態では、上記ステップ302の操舵状態判定において、その操舵状態として「右切り」であるか「左切り」であるか、つまり操舵方向が何れであるかを判定する。そして、上記ステップ303においては、その操舵状態が「右切り」から「左切り」へ、又は「左切り」から「右切り」へ切り替わったか否かを判定する。
そして、このステップ303おいて、その操舵状態が移行したと判定した場合(ステップ303:YES)には、上記ステップ301において演算した今回の演算周期における舵角差分値θdfによりオフセット値θ0を更新する(ステップ304)。尚、上記ステップ303おいて、操舵状態が移行していないと判定した場合(ステップ303:NO)には、このステップ304の処理は実行されない。
即ち、本実施形態では、舵角差分値θdfの演算については、その各演算周期毎に行なわれる一方、オフセット値θ0の更新については、上記第1(及び第2)の実施形態と同様、操舵角θsに基づき操舵状態が移行したと判定されたタイミングにおいてのみ行なわれる。そして、本実施形態のマイコン61は、各演算周期において演算される舵角差分値θdfと、その直前の移行タイミングにおいて更新されたオフセット値θ0との比較に基づいて、セルフステアの程度(強さ)を判定し、及びその強さに応じたアシスト力の低減を行なうための抑制ゲインKslfの演算を実行する(ステップ305〜ステップ308)。
具体的には、本実施形態のマイコン61は、オフセット値θ0を基準とした場合の舵角差分値θdfの変化、詳しくはその拡大幅を示す値として、その値が大きな正の値であるほど、オフセット値θ0からの舵角差分値θdfの拡大幅が大きいことを示す舵角差分変化量θspを演算する。そして、図9に示すように、この舵角差分変化量θspがより大きな正の値となるほど、より小さな値の抑制ゲインKslfの演算する(0≦Kslf≦1)。
即ち、上記のように、オフセット値θ0の更新は、操舵角θsに基づき操舵状態が移行したと判定されたタイミングにおいて行なわれる。従って、オフセット値θ0は、その検出精度の粗さに起因した立ち上がりの遅れに相当する値であり、その後、当該オフセット値θ0と同一の演算により算出される舵角差分値θdfが(θ0、θdf=θcnv−θs)、拡大方向に変化するとすれば、それは、セルフステアの発生によって、現実に換算舵角θcnvの変化が操舵角θsの変化に先行したことによるものである。
つまり、上記舵角差分変化値θspに基づいて、セルフステアの発生判定、及びその程度(強さ)を判定することが可能である。そして、その舵角差分変化値θspが大きい、即ち、セルフステアが強いほど、操舵系に付与するアシスト力を大きく低減することによって、より効果的なセルフステアの抑制が可能になるのである。
さらに詳述すると、図6に示すように、マイコン61は、上記ステップ302で判定された操舵状態(方向)が「右切り」であるか否かを判定する(ステップ305)。そして、右切りであると判定した場合(ステップ305:YES)には、下記の(1)式により舵角差分変化値θspを演算し(ステップ306)、左切りであると判定した場合(ステップ305:NO)には、下記の(2)式により舵角差分変化値θspを演算する(ステップ307)。
θsp=θdf−θ0 ・・・(1)
θsp=−(θdf−θ0) ・・・(2)
即ち、本実施形態では、操舵角θs及び換算舵角θcnvは、その符号が「+」である場合には、その舵角がステアリング中立位置を基準として「左方向」にあることを示し、同じく符号が「−」である場合には、ステアリング中立位置を基準として「右方向」にあることを示すものとなっている。そして、オフセット値θ0は、換算舵角θcnvの立ち上がりの遅れに相当する値であり、オフセット補正演算は、そのオフセット値θ0を換算舵角θcnvから減ずることにより行なわれる(θcnv´=θcnv−θ0、図5参照、ステップ103)。
つまり、オフセット値θ0の符号は、その操舵状態が「右切り」である場合には「+」、「左切り」である場合には「−」となる。従って、上記のように、その操舵状態に応じた(1)(2)式の何れかに基づき舵角差分変化値θspを演算することで、当該舵角差分変化値θspは、オフセット値θ0からの舵角差分値θdfの拡大幅を示す値となるのである。
そして、本実施形態のマイコン61は、これらステップ306又はステップ307の何れかの実行により演算された舵角差分値θdfに基づき抑制ゲインKslfを演算する構成となっている(ステップ308、図9参照)。
以上、本実施形態によれば、その発生したセルフステアの強さに応じたアシスト力の低減を行なうことができる。これにより、効果的にセルフステアを抑制することができ、その結果、より安定的にアシスト力付与を継続することができるようになる。
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記各実施形態では、本発明をラック同軸アシスト型のEPS1で具体化したが、
本発明は、ピニオン型やラックパラレル型のEPSに適用してもよい。
・上記第2の実施形態では、残った回転角センサの変化量積算値が閾値を超えた時点で方向判定の切り替えと判定していたが、同様にモータ回転角でも判定を実施し、残った回転角センサとモータ回転角の判定が同一方向の判定となった場合に、正式な方向判定とするとしてもよい。
・上記第3の実施形態では、オフセット値θ0を基準とした場合の舵角差分値θdfの変化を示す舵角差分変化値θspを演算し、その値がオフセット値θ0からの舵角差分値θdfの拡大幅が大きいことを示す値であるほど、より小さな値の抑制ゲインKslfを演算することにより、セルフステアの強さに応じてアシスト力を低減することとした(図9参照)。しかし、これに限らず、図10のフローチャートに示すように、セルフステアの発生する可能性が低いほど、大きな正の値となるように舵角差分変化値θsp´を演算する。そして、図11に示すように、この舵角差分変化値θsp´がより大きな正の値となるほど、より大きな値の許可ゲインKalwを演算する構成としてもよい(0≦Kalw≦1)。
具体的には、ステップ405〜ステップ407において、その操舵状態に応じた舵角差分変化値θsp´を演算する際、その用いる演算式、即ち上記(1)(2)の左右を反転させる。これにより、舵角差分変化値θsp´は、縮小幅が大きいほど、つまりセルフステアの発生する可能性が低いほど、大きな正の値となる。そして、この舵角差分変化値θsp´に基づき許可ゲインKalwを演算し(ステップ408、図11参照)、同許可ゲインKalwを代替アシスト制御量Isb*に乗ずることによって、上記第3の実施形態と同様、効果的にセルフステアを抑制することができる。尚、図10中、ステップ401〜ステップ404、ステップ406及びステップ407については、図8中のステップ301〜ステップ304、ステップ306及びステップ307と同一の処理内容であるため、その説明を省略する。
・上記実施形態では、操舵角θsの変化と換算舵角θcnvの変化との比較判定は、操舵角θsの値が変化(増減)したタイミングで行い、その判定結果が、再度、操舵角θsの値が変化するまで維持されることとした。しかし、これに限らず、この比較判定をリアルタイミングで行う構成としてもよい。
1:電動パワーステアリング装置(EPS)、2:ステアリング、3:コラムシャフト、4:ステアリングシャフト、5:ピニオンシャフト、5a:ピニオンギア、6:ラック軸、6a:ラック溝、7:トルクセンサ、7a:第1回転角センサ(レゾルバ)、7b:第2回転角センサ(レゾルバ)、8:トーションバー、9:モータ回転角センサ(レゾルバ)、10:ECU(制御装置)、
14:ラックガイド、15:永久磁石、16:ステータ、17:ボール螺子溝、
18:ボール、19:モータ軸、19a:モータ軸の開口部、20:操舵力補助装置、
21:螺子溝、22:ボール螺子ナット、23:転動路、24:還流路、
25:循環部材、26:循環経路、27:収容部、28:ロックナット、30:ラックアンドピニオン機構、40:アシストモータ、50:ボール螺子装置、51:車速センサ、61:マイコン、62:駆動回路、63:電流センサ、64:電流指令値演算部、65:モータ制御信号出力部、66:操舵トルク検出部、70:基本アシスト制御部、71:代替アシスト制御部、72:切替制御部、73:セルフステア抑制制御部、74:セルフステア判定部、75:抑制ゲイン演算部、76:換算舵角演算部、
77:乗算器、78:操舵状態判定部、79:オフセット演算部、80:減算器、
Sa:トルクセンサの第1回転角センサが出力する出力信号、
Sb:トルクセンサの第2回転角センサが出力する出力信号、
τ:操舵トルク、V:車速、I:実電流値、θm:回転角、Iq*:電流指令値、
Ias*:基礎アシスト制御量、Str:異常検出信号、θs:操舵角、Isb*:代替アシスト制御量、ωs:操舵速度、θcnv:換算舵角、θcnv´:補正後の換算舵角、
ωcnv´:換算舵角速度、Sslf:判定信号、Kslf:抑制ゲイン、θ0:オフセット値、Sstr:操舵状態信号、Δθs:操舵角θsのサンプリング周期あたりの変化量、
(−α):操舵角変化量積算値の下限値、(+α):操舵角変化量積算値の上限値、操舵方向フラグR:右切り、操舵方向フラグL:左切り、θdf:舵角差分値、θsp:舵角差分変化量、θsp´:舵角差分変化値、Kalw:許可ゲイン

Claims (3)

  1. ステアリング操作に伴うステアリングシャフトの回転をラック軸の往復直線運動に変換するラックアンドピニオン機構と、
    前記ステアリングシャフトの途中に設けられたトーションバーと、
    前記ステアリング操作を補助するためのアシスト力を前記ラック軸に付与する操舵力補助装置と、
    前記トーションバーよりもステアリング側におけるステアリングシャフトの回転角を検出する入力軸側回転角センサと、
    前記トーションバーよりも転舵輪側におけるステアリングシャフトの回転角を検出する出力軸側回転角センサと、
    前記入力軸側回転角センサおよび前記出力軸側回転角センサの異常を検出する異常検出手段と、
    前記入力軸側回転角センサの検出値および前記出力軸側回転角センサの検出値に基づいてトルクを求めるトルク検出手段と、このトルクに基づいて前記操舵力補助装置の作動を制御する制御手段と、を備え、
    前記操舵力補助装置は、
    モータと、
    前記モータの回転を前記ラック軸の軸方向移動に変換するボール螺子装置と、
    前記モータの回転角を検出するモータ回転角センサと、を有し、
    前記制御手段は、
    前記異常検出手段によって、前記入力軸側回転角センサおよび前記出力軸側回転角センサのいずれか一方の異常が検出された場合に、残りの回転角センサの検出値に基づいて代替アシスト制御を実行する代替アシスト制御部と、
    前記残りの回転角センサの検出値に基づき操舵状態を判定する操舵状態判定部と、
    操舵状態の移行が前記操舵状態判定部によって判定された場合に、前記モータ回転角センサの検出値を前記残りの回転角センサの検出値に一致させるオフセット補正部と、を有し、
    前記制御手段は、
    代替アシスト制御において、前記オフセット補正部によって補正された前記モータ回転角センサの検出値の変化が、前記残りの回転角センサの検出値の変化よりも先行する場合には、前記ラック軸へのアシスト力の付与を低減又は停止すること、を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記制御手段は、所定の制限範囲内において増減する前記残りの回転角センサによる検出値の変化量積算値を演算し、該変化量積算値が上下何れかの制限値に達した後、反対側の制限値に達した場合に、前記操舵状態が移行したと判定すること、を特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記制御手段は、前記補正後の前記モータ回転角センサの検出値と、前記残りの回転角センサの検出値との差分が、前記オフセット値の演算されたタイミングにおける値よりも拡大している場合に、前記モータ回転角センサの検出値の変化が、前記残りの回転角センサの検出値の変化に先行していると判断するとともに、その拡大幅が大きいほど、より大きく前記アシスト力を低減すること、を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電動パワーステアリング装置。
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