JP2011161495A - Pbフリーはんだ合金 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電子部品と基板の接合に必要な強度を有する高温用の鉛フリーはんだ合金を提供する。
【解決手段】 第1元素であるBiが主成分のPbフリーはんだ合金であって、第2元素であるZnを0.4mass%以上13.5mass%以下含有し、第3元素であるSnを0.01mass%以上1.5mass%以下含有し、Agは含有しておらず、Alは2.5mass%を超えて含有しておらず、Pは0.5mass%を超えて含有していない。このPbフリーはんだ合金は、0.02mass%以上のAlもしくは0.001mass%以上のP、またはそれら両方をさらに含有してもよい。
【選択図】 なし

Description

本発明は鉛を含まないはんだ合金に関するものであり、とくに高温用のはんだ合金およびそのはんだを用いて接合された電子基板、並びにその電子基板が搭載された各種装置に関する。
近年、環境に有害な化学物質に対する規制がますます厳しくなってきており、この規制は電子部品などを基板に接合する目的で使用されるはんだ材料に対しても例外ではない。はんだ材料には古くから鉛が主成分として使われ続けてきたが、すでにRohs指令などで規制対象物質になっている。このため、鉛(Pb)を含まないはんだ(以降、鉛フリーはんだまたは無鉛はんだと称する)の開発が盛んに行われている。
電子部品を基板に接合する際に使用するはんだは、その使用限界温度によって高温用(約260℃〜400℃)と中低温用(約140℃〜230℃)に大別され、それらのうち、中低温用はんだに関してはSnを主成分とするもので鉛フリーが実用化されている。例えば、特許文献1にはSnを主成分とし、Agを1.0〜4.0mass%、Cuを2.0mass%以下、Niを0.5%以下、Pを0.2%以下含有する無鉛はんだ合金組成が記載されており、特許文献2にはAgを0.5〜3.5mass%、Cuを0.5〜2.0mass%含有し、残部がSnからなる合金組成の無鉛はんだが記載されている。
一方、鉛を含まない高温用のはんだ材料に関しても、さまざまな機関で開発が行われている。例えば、特許文献3には、Biを30〜80質量%含んだ溶融温度が350〜500℃のBi/Agろう材が開示されている。また、特許文献4には、Biを含む共昌合金に2元共昌合金を加え、さらに添加元素を加えたはんだ合金が開示されており、このはんだ合金は、4元系以上の多元系はんだではあるものの、液相線温度の調整とばらつきの減少が可能となることが示されている。
さらに、特許文献5には、BiにCu−Al−Mn、Cu、またはNiを添加したはんだ合金が開示されており、これらはんだ合金は、Cu層を表面に備えたパワー半導体素子および絶縁体基板に使用した場合、はんだとの接合界面において不要な反応生成物が形成されにくくなるため、クラックなどの不具合の発生を抑制できると記載されている。
また、特許文献6には、はんだ組成物100mass%のうち、94.5mass%以上のBiからなる第1金属元素と、2.5mass%のAgからなる第2金属元素と、Sn:0.1〜0.5mass%、Cu:0.1〜0.3mass%、In:0.1〜0.5mass%、Sb:0.1〜3.0mass%、およびZn:0.1〜3.0mass%よりなる群から選ばれる少なくとも1種を合計0.1〜3.0mass%含む第3金属元素とからなるはんだ組成物が示されている。
また、特許文献7には、副成分としてAg、Cu、ZnおよびSbのうちの少なくとも1種を含有するBi基合金に、0.3〜0.5mass%のNiを含有する鉛(Pb)フリーはんだ組成物が開示されており、この鉛フリーはんだは、固相線温度が250℃以上であり、液相線温度が300℃以下であることが記載されている。さらに特許文献8にはBiを含む2元合金が開示されており、この2元合金は、はんだ付け構造体内部において、クラックの発生を抑える効果を有していることが記載されている。
特開1999−077366号公報 特開平8−215880号公報 特開2002−160089号公報 特開2006−167790号公報 特開2007−281412号公報 特許第3671815号 特開2004−025232号公報 特開2007−181880号公報
鉛を含まない高温用のはんだ材料に関しては、上記のようにさまざまな機関で開発されてはいるものの、未だ実用化の面で許容できる特性を有するはんだ材料は見つかっていないのが実情である。すなわち、一般的に電子部品や基板には熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂などの比較的耐熱温度の低い材料が多用されているため、作業温度を400℃未満、望ましくは370℃以下にする必要がある。しかしながら、例えば特許文献3に開示されているBi/Agろう材では、液相線温度が400〜700℃と高いため、接合時の作業温度も400〜700℃以上になると推測され、接合される電子部品や基板の耐熱温度を超えてしまうことになる。
また、高温用はんだに一般的に求められる特性としては、高い固相線温度、適度な液相線温度、低温と高温のヒートサイクルに対する高耐久性、良好な熱応力緩和特性、良好な濡れ広がり性などがあるが、はんだの主成分がBiの場合は、これらの諸特性に加えて、Bi系はんだに特有の問題を解決する必要がある。
具体的には、はんだとの接合性を高めるために電子部品の表面にNi層が形成されている場合、このNi層がはんだに含まれるBiと急激に反応してNi層とBiとの脆い合金を生成するとともに、Ni層に破壊や剥離が生じてBi中に拡散し、接合強度が著しく低下することがある。Ni層の上にはAgやAuなどの層を設けることもあるが、この場合のAgやAuはNi膜の酸化防止や濡れ性向上を目的としているため、すぐにはんだ中に拡散してしまい、Ni拡散を抑制する効果はほとんどない。
特許文献5においても、はんだとの接合表面がCu層ではなくNi層である場合が比較例としてとりあげられており、BiにCu−Al−Mn、Cu、またはNiを添加したはんだ合金では接合界面に多量のBiNiが形成され、その周囲には多数の空隙が観察されると記載されている。また、このBiNiは非常に脆い性質を有し、過酷な条件のヒートサイクルに対して信頼性が得られにくいことが確認できたとも記載されている。
また、特許文献6に開示されているようなAgを2.5mass%含有するはんだ組成物では、例えばSnを0.5mass%以上、Znを3.0mass%以上含有しても、BiとNiの反応やBi中へのNiの拡散は抑えることはできず、接合強度が低くて実用に耐えられないはんだ材料であることを本発明者は実験で確認している。
また、特許文献7に開示されているPbフリーはんだ組成物では、上記したようにNiがBiと脆い合金を生成してしまう。つまり、Bi−Niの2元系状態図を見れば分かるように、Biが多く存在する場合、NiBi合金という脆い合金を作ってしまう。Niを0.3〜0.5mass%含有した場合、非常に脆い合金相がはんだ内に分散することになり、もともと脆いBi系はんだをさらに脆化させてしまうことが推測される。
また、特許文献4や特許文献8には、Bi中へのNiの拡散の問題やその防止対策に対しては何も触れられていない。特に、特許文献8にはBi−Ag系、Bi−Cu系、Bi−Zn系などについて開示されているが、Bi−Ag系についてはとくにNi拡散対策が必要であるがそのことに関して何ら記述されていない。また、Bi−Cu系に関してはCuのBi中への固溶量が微量であるため融点の高いCu相が析出し、接合性に問題が生じることを本発明者は確認しているがこれに対する対策が述べられていない。さらに、Bi−Zn系では還元性の強いZnにより濡れ性が下がり、電子部品等の接合が困難であることが推測できるが、これに関しても触れられておらず、NiとBiの反応に関する記述もない。
以上、述べたようにPbを含まない高温用のBi系はんだ合金を用いて電子部品と基板を接合する際、電子部品や基板にNiが存在するとBiとNiが反応して脆い合金を形成するとともに、NiがBiはんだ中に拡散してしまう。このため、BiとNiの反応やBi中へのNi拡散を抑制することは、高温用PbフリーのBi系はんだにおいて解決しなければならない重要な課題である。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、Bi系はんだとして、高い固相線温度、良好な濡れ性、良好な加工性等の優れた特性を有しているだけでなく、Niを含む電子部品や基板を接合する際にNi−Biの反応やNi拡散を抑制できるPbフリーはんだ合金を提供すること、さらには該Pbフリーはんだ合金を用いて接合された電子部品を備えた電子基板、および該電子基板が搭載された各種装置を提供することを目的としている。
本発明者は鋭意研究を重ねた結果、第1元素であるBiを主成分とする鉛フリーはんだにおいて、第2元素としてZnを含有し、第3元素としてSnを含有し、不可避的な場合を除いてAgが含まれておらず、AlおよびPも所定の量を超えて含まれないようにすることにより、Ni−Biの反応やNi拡散を抑制できるとともに実質的に260℃以上のリフロー温度に耐えうることを発見し、本発明に至った。
すなわち、本発明が提供するPbフリーはんだ合金は、第1元素であるBiが主成分であって、第2元素であるZnを0.4mass%以上13.5mass%以下含有し、第3元素であるSnを0.01mass%以上1.5mass%以下含有し、Agは含有しておらず、Alは2.5mass%を超えて含有しておらず、Pは0.5mass%を超えて含有していないことを特徴としている。このPbフリーはんだ合金は、0.02mass%以上のAlもしくは0.001mass%以上のP、またはそれら両方をさらに含有してもよい。
本発明によれば、電子部品と基板の接合に必要な強度を有する高温用の鉛フリーはんだ合金を提供することができる。すなわち、主成分としてのBiに、所定の金属元素を所定の含有率となるように添加することによって、実質的にリフロー温度260℃以上の耐熱温度を有するとともに、電子部品等が有するNi層とはんだ合金中のBiとの反応や、Bi系はんだ中へのNi拡散を抑えることが可能なBi系はんだ合金を提供することができる。これにより高温での鉛フリーのはんだ付けの信頼性を著しく高めることができるので、工業的な貢献度は極めて高い。
EPMAライン分析に際し、Ni膜を有するCu基板上に各試料のはんだ合金をはんだ付けした状態を示す模式図である。 実施例の試料1のはんだ合金ではんだ付けしたものをEPMAライン分析で分析した結果を示すグラフである。 実施例の試料2のはんだ合金ではんだ付けしたものをEPMAライン分析で分析した結果を示すグラフである。 実施例の試料3のはんだ合金ではんだ付けしたものをEPMAライン分析で分析した結果を示すグラフである。 実施例の試料4のはんだ合金ではんだ付けしたものをEPMAライン分析で分析した結果を示すグラフである。 実施例の試料5のはんだ合金ではんだ付けしたものをEPMAライン分析で分析した結果を示すグラフである。 実施例の試料9のはんだ合金ではんだ付けしたものをEPMAライン分析で分析した結果を示すグラフである。 実施例の試料15のはんだ合金ではんだ付けしたものをEPMAライン分析で分析した結果を示すグラフである。
以下、本発明のPbフリーはんだ合金について説明する。本発明のPbフリーはんだ合金組成は、第1元素であるBiが主成分であって、第2元素であるZnを0.4mass%以上13.5mass%以下含有し、第3元素であるSnを0.01mass%以上1.5mass%以下含有し、Agは含有しておらず、Alは2.5mass%を超えて含有しておらず、Pは0.5mass%を超えて含有していないことを特徴としており、はんだ合金の特性をさらに向上させたい場合は、0.02mass%以上のAlおよび0.001mass%以上のPのうちの少なくとも一方を含有していることが好ましい。
一般に、高温用のPbフリーはんだ合金は、約260℃のリフロー温度に耐える必要があるが、Bi系はんだの場合は、さらにBiとNiの反応やBi中へのNi拡散を抑えなければならない。これが不十分であると、電子部品等に設けられているNi層がはんだに含まれるBiと反応し、脆いBi−Ni合金を生成するとともにBi中にNiが拡散して接合部を脆化させるおそれがある。その結果、接合強度が低下し、このはんだ合金で接合されている電子基板を備えた装置の信頼性が損なわれてしまう。
そこで本発明者はNiとの反応性について様々な元素を調べた結果、ZnとSnがBiよりも優先的にNi層と反応し、合金化することを見出した。また、BiにZnのみを添加した2元系合金の場合は、加工性はある程度確保できるものの、Znは還元性が強いため濡れ性が悪くなり、接合性が低下するという知見を得た。さらに、この濡れ性の悪化に対しては、Sn、Al、Pが有効であることが分かった。とくにSnおよびAlは、それぞれ濡れ性の向上以外にも重要な効果を発揮することが分かった。以下、かかる重要な効果も含めて本発明のPbフリーはんだ合金に含まれる元素、必要に応じて含まれる元素、および不可避的に含まれる場合を除いて含まれてはならない元素に関して説明を行う。
<Bi>
Biは本発明の高温用鉛フリーはんだ合金の第1元素であり、主成分をなしている。BiはVa族元素(N、P、As、Sb、Bi)に属し、その結晶構造は、対称性の低い三方晶(菱面体晶)で非常に脆い金属であり、引張試験などを行うとその破面は脆性破面であることが容易に見て取れる。つまり純Biは延性的な性質に乏しい。
Va族元素の中からBiを選定した理由は、Va族元素はBiを除き、半金属、非金属に分類され、Biよりもさらに脆いためである。また、Biは融点が271℃であり、高温はんだの使用条件である約260℃のリフロー温度を超えているからである。Biの脆さを克服するためには後述する各種添加元素が必要である。Biが有する脆さ等の特性を改善するために添加する元素の種類や量は、改善する特性によって異なる。したがって、添加する元素の種類や添加量に応じて、必然的にBiの含有量は変化する。
<Zn>
Znは本発明の高温用鉛フリーはんだ合金の第2元素であり、必須の添加元素である。BiにZnを添加することによって、脆さを克服することができる上、Bi中にZnが固溶して加工性が改善される。ZnをBiとの共晶点よりも多く添加する場合は、Znリッチな相が発現されることになって、より一層加工性が向上する。
また、Znの添加により、最も重要な効果である、BiとNiの反応の抑制や、Bi系はんだ中へのNi層の拡散の抑制が可能となる。これは、ZnはNiとの反応においてBiよりも反応性が高く、Ni層の上面に薄いZn−Ni層を作り、これがバリアーとなってNiとBiの反応を抑えることによるものである。その結果、脆いBi−Ni合金が生成されず、さらにはNiがBi中に拡散することもなく、強固な接合性を実現することができる。
このような優れた効果を発揮するZnの最適な添加量は、Ni層の厚さやリフロー温度、リフロー時間等に左右されるものの、概ね0.4mass%以上、13.5mass%以下である。Znの添加量が0.4mass%未満では、Ni拡散の抑制が不十分であったり、Ni拡散の抑制にZnが消費されて良好な加工性が得られなかったりする。一方、Znを13.5mass%より多く添加すると、液相線温度が400℃を超えてしまい、良好な接合ができなくなってしまう。さらにこの組成範囲内のZnが含まれるはんだ合金に後述するAlを適宜調整して添加することによって、Znリッチ相の加工性をより一層改善することが可能となり、Znの効果をより大きく引き出すことができる。
<Sn>
Snは本発明の高温用鉛フリーはんだ合金の第3元素であり、必須の元素である。Snははんだ合金の濡れ性を確保するための重要な役割を担っている。また、Snのもう一つ重要な役割に、Ni拡散の抑制効果がある。すなわち、SnはZnよりもイオン半径が小さく、3元共晶を引き起こし易いため、Niとの反応性に富んでいる。加えて、SnはZnより還元性が弱く酸化しにくいため、Znの一部と置換すべくZnに比べて少量のSnを添加することによって、Ni拡散の抑制効果を確保しながら濡れ性を向上させることができる。
また、微量のSnを添加することによって、比較的多数の拡散サイトが形成され、これによりZnのZn−Ni合金化が促進される。その結果、Ni層の上に効率的にZn−Ni合金が形成され、Bi中へのNi拡散が抑制される。なお、当然のことながら、Sn自身もNi層の上面で合金化し、Ni拡散の防止に寄与する。
以上のように、Snを少量添加することによってZnの添加量を減らすことができ、その結果、濡れ性を向上させることができる。なお、Bi−Snの2元系合金の場合は、Znよりも少量でNi拡散を抑制できる。しかし、発明者は、Snが1.5mass%より多く含まれると、合金が脆くなってしまうことを確認している。その理由は、Bi中へのSnの固溶量が少ないため、Snのリッチなβ−Sn相が出現し、これが悪影響を及ぼしていると推測している。
したがって、Snを添加する場合はZnと合わせて添加することが好ましく、逆にZnを添加する場合はSnを添加する必要がある。このように、SnはあくまでZnの一部を置換する形で添加される添加物であり、これによりNi拡散の抑制効果を十分に発揮しながらZn添加量を減らして濡れ性を向上させることができる。
最適なSnの添加量は、0.01mass%以上、1.5mass%以下である。0.01mass%未満では少なすぎてNi拡散抑制効果や濡れ性向上効果が現れない。一方、1.5mass%より多いと、加工性が低下することを確認しており、その理由は、脆いβ−Snの割合が増加するからではないかと推測している。加えて、Snの融点が低いことも考慮すると、添加量は1.5mass%以下が好ましい。
<P>
Pは、必要に応じて添加することによって、Bi/Zn/Sn合金の濡れ性および接合性をさらに向上させることができる。この効果は、Alが添加されている場合においても同様に発揮される。Pの添加により濡れ性向上の効果が大きくなる理由は、Pは還元性が強く、自ら酸化することによりはんだ合金表面の酸化を抑制することによる。とくに、本発明では酸化しやすいZnが、Biとの合金における共晶点である2.7mass%よりもZnリッチ側に添加されることがあるため、P添加による濡れ性向上の効果は大きい。
Pの添加は、さらに接合時にボイドの発生を低減させる効果がある。すなわち、前述したように、Pは自らが酸化しやすいため、接合時にはんだの主成分であるBi、さらにはZnよりも優先的に酸化が進む。その結果、はんだ母相の酸化を防ぎ、濡れ性を確保することができる。これにより良好な接合が可能となり、ボイドの生成も起こりにくくなる。
Pは、前述したように非常に還元性が強いため、微量の添加でも濡れ性向上の効果を発揮する。逆にある量以上では添加しても濡れ性向上の効果は変わらず、過剰な添加ではPの酸化物がはんだ表面に生成されたり、Pが脆弱な相を作り脆化したりするおそれがある。したがって、Pは微量添加が好ましい。
具体的には、Pの添加量は0.001mass%以上が好ましく、その上限値は0.500mass%以下である。Pがこの上限値を超えると、その酸化物がはんだ表面を覆い、逆に濡れ性を落とすおそれがある。さらに、PはBiへの固溶量が非常に少ないため、添加量が多いと脆いP酸化物が偏析するなどして信頼性を低下させる。とくにワイヤーなどを加工する場合に、断線の原因になりやすいことを確認している。一方、Pの添加量が0.001mass%未満では期待する還元効果が得られず、添加する意味がない。
<Al>
Alは、必要に応じて添加することによって、はんだ合金の濡れ性向上の効果と、加工性向上効果と、融点調整効果とを得ることができる。濡れ性が向上する理由は、AlはBiやZnよりの還元性が強いため、少量の添加であっても自らが酸化して濡れ性を改善するからである。
ところで、高温用のはんだ合金においては、Ni拡散の防止対策や濡れ性の向上は重要な課題であり、当然のことながら、高いリフロー温度に耐えうることも重要な課題である。加えて、加工性がよいこともはんだ材料の実用化には欠かせない課題である。Alを添加することによって、このはんだの加工性が向上し、より使い易いはんだ材料が得られる。このように、Alははんだの加工性を向上させる効果を有している。なお、Znを添加しても加工性はある程度確保できるが、製造の際に課される制約条件が多くなり、結果的に加工性が不十分になる場合が多い。
Alの添加によってはんだの加工性が向上する理由は、Bi−Zn−Snの3元系状態図、またはBi−Znの2元系状態図を見れば分かるように、本発明のBi/Zn/Sn系合金には、Znの添加量を適宜調整することによって、Znリッチな相を発現させることができ、AlはこのZnリッチな相の加工性を変えることができるからである。また、AlはZnに固溶して加工性を向上させるとともに、共晶組成付近では結晶を微細化して加工性をさらに向上させることもできる。このため、Alの添加量はBi等への固溶量も加味し、Znに対し質量比で数分の1〜20分の1程度の添加が最適となり、これにより加工性を向上させることができる。
Alの添加によって得られる効果は、上記した濡れ性向上および加工性向上に留まることなく、さらに融点調整にも大きな効果を発揮する。つまり、Bi−Al状態図から分かるように、Alの融点上昇効果は非常に大きく、少量の添加で融点を上げることが可能である。
このように、Alの添加は加工性、融点そして濡れ性の3つの特性を考慮しながら少量添加することになる。具体的なAlの添加量は0.02mass%以上が好ましく、その上限値は2.5mass%以下である。2.5mass%より多く添加すると、融点の高いAlが偏析してしまい、接合性を落とすなどの問題を生じてしまう。
一方、下限値の0.02mass%は、AlとZnの共晶組成が重量比でAl=1に対しZn=20程度で、Zn添加量の下限値が0.4mass%程度あることに加え、要求される加工性を加味して実験を行って得られた数値である。0.02mass%未満では期待した加工性や融点上昇の効果は実質的にないことを確認している。なお、Alの添加量が0.02mass%以上2.5mass%以下であれば、はんだ合金全体に比べてさほど多くはないため、はんだに要求される他の特性に悪影響を及ぼすことはない。
<Ni>
Niは、はんだの融点を上げたい場合、必要に応じて微量添加することによりその効果が発揮される。つまり、Bi−Niの2元系状態図から分かるように、Niは少量添加で合金の融点を上げることができる。ただし、NiはBiとNiBi合金という脆い合金を生成してしまうため、添加量は微量に制限される。本発明者は、Niを0.5mass%以上添加すると、はんだ合金が脆くなることを確認している。
<Ag>
本発明の高温用鉛フリーはんだ合金は、Agを含有していないことを特徴としている。これにより、NiとBiの反応そしてBi系はんだ中へのNi拡散を抑えることができる。これは、Agは非常に濡れ性がよく、電子部品等のNi層ともよく反応するため、Agが0.4mass%以上含まれていると、単にBiとNiだけの反応より反応が進み易くなってNi−Biの反応を促進してしまい、Niの拡散も進行しやすくなるからである。
これに関し、前述した特許文献6では、90重量部以上のBiと9.9重量部以下で2元共晶し得る第2金属元素として、Ag、Cu、Zn等が示されているが、BiとNiの反応に対してAgとZnは互いに全く逆方向に作用し、第2元素として同じ機能を示すことはあり得ない。すなわち、前述したように、ZnはNiとBiの反応を抑制しBi中へのNi拡散を抑制する重要な作用があるのに対して、AgはNi−Biの反応を促進する作用を有している。
本発明の高温用鉛フリーはんだ合金は、実質的に約260℃のリフロー温度に耐えることができる。なぜなら、融点271℃のBiに融点419℃のZnを添加することによって得られるBi−Zn2元系合金は、固相線温度は254.5℃であるが、リフロー時間は10秒程度と短く、実質的に260℃のリフローに耐えることができるからである。
より高温に耐えるはんだ材料が望まれる場合は、Alを添加してはんだ組成を調整するのが有効である。すなわち、前述したように、Alは融点が高く、わずかな量で融点を上昇させる効果を有しているので、電子部品類や接合条件等に合わせて適切な量のAlを添加することによって、融点を調整することができる。
以上説明した本発明の高温用鉛フリーはんだ合金を、Niを含む電子部品と基板との接合に使用することによって、ヒートサイクルが繰り返される環境などの過酷な条件下で使用される場合であっても、耐久性のある信頼性の高い電子基板を提供することができる。よって、この電子基板を、例えば、サイリスタやインバータなどのパワー半導体装置、自動車などに搭載される各種制御装置、太陽電池などの過酷な条件下で使用される装置に搭載することによって、それら各種装置の信頼性をより一層高めることができる。
以下、具体的な実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例によって何ら限定されるものではない。
[実施例1]
まず、原料としてそれぞれ純度99.9mass%以上のBi、Zn、Sn、AgおよびNiを準備した。大きな薄片やバルク状の原料については、溶解後の合金においてサンプリング場所による組成のバラツキがなく均一になるように留意しながら切断、粉砕等を行い、3mm以下の大きさに細かくした。次に、高周波溶解炉用グラファイトるつぼに、これら原料から所定量を秤量して入れた。溶融しにくい高融点金属については、あらかじめ固溶しやすい金属と溶融させて合金を作り、砕いて再溶解させた。
原料の入ったるつぼを高周波溶解炉に入れ、酸化を抑制するために窒素を原料1kg当たり0.7L/分以上の流量で流した。この状態で溶解炉の電源を入れ、原料を加熱溶融させた。金属が溶融しはじめたら混合棒でよく攪拌し、局所的な組成のばらつきが起きないように均一に混ぜた。十分溶融したことを確認した後、高周波電源を切り、速やかにるつぼを取り出し、るつぼ内の溶湯をはんだ母合金の鋳型に流し込んだ。鋳型には、はんだ合金の製造の際に一般的に使用している形状と同様のものを使用した。
このようにして試料1のはんだ母合金を作製した。原料の混合比率を変えた以外は試料1と同様にして試料2〜17のはんだ母合金を作製した。これら試料1〜17のはんだ母合金の組成をICP発光分光分析器(SHIMAZU S−8100)を用いて分析した。その分析結果を下記の表1に示す。
Figure 2011161495
次に、上記表1の試料1〜17のはんだ母合金の各々に対して、下記に示すワイヤー加工性の評価、濡れ性評価(接合性評価)、EPMAライン分析(Ni拡散防止効果の評価)、ヒートサイクル試験、および引張強度試験を行った。なお、はんだの濡れ性や接合性等の評価は、通常はんだ形状に依存しないため、ワイヤー、ボール、ペーストなどの形状で評価してもよいが、本実施例においては、ワイヤーに成形して評価した。
<ワイヤー加工性の評価>
上記表1に示す試料1〜17のはんだ母合金を各々押出機にセットし、外径0.80mmのワイヤーを加工した。具体的には、あらかじめ押出機をはんだ組成に適した温度に加熱しておき、各はんだ母合金をセットした。押出機出口から押し出されるワイヤー状のはんだは、まだ熱く酸化が進行し易いため、押出機出口は密閉構造とし、その内部に不活性ガスを流した。これにより、可能な限り酸素濃度を下げて酸化が進まないようにした。油圧で圧力を上げていき、はんだ母合金をワイヤー形状に押し出していった。ワイヤーの押出速度はワイヤーが切れたり変形したりしないように予め調整しておいた速度とし、同時に自動巻取機を用いて同じ速度で巻き取るようにした。
このようにしてワイヤー状に加工するとともに自動巻取機で60mを巻き取ったとき、1度も断線しなかった場合を「○」、1〜3回断線した場合を「△」、4回以上断線した場合を「×」として評価した。
<濡れ性評価(接合性評価)>
この濡れ性評価は、上記ワイヤー加工性の評価の際に得たワイヤー状のはんだ合金を用いて行った。まず、濡れ性試験機(装置名:雰囲気制御式濡れ性試験機)を起動し、加熱するヒーター部分に2重のカバーをしてヒーター部の周囲4箇所から窒素を流した(窒素流量:各12L/分)。その後、ヒーター設定温度を340℃にして加熱した。
340℃に設定したヒーター温度が安定した後、表面にNiメッキ層(膜厚:4.0μm)を備えたCu基板(板厚:約0.70mm)をヒーター部にセッティング後、25秒加熱した。次に、はんだ合金をCu基板の上に載せ、25秒加熱した。加熱が完了した後はCu基板をヒーター部から取り上げてその横の窒素雰囲気が保たれている場所に一旦設置して冷却した。十分に冷却した後、大気中に取り出して接合部分を確認した。接合できなかった場合を「×」、接合できたが濡れ広がりが悪かった場合を「△」、接合でき濡れ広がった場合を「○」と評価した。
<EPMAライン分析(Ni拡散防止効果の評価)>
Cu基板に設けたNi膜がBiと反応して薄くなったりNiがBi中に拡散するなどしていないか確認するためにEMPAによるライン分析を行った。なお、この分析は、上記濡れ性評価で得たはんだ合金が接合されたCu基板を用いて行った。まず、はんだ合金が接合されたCu基板を樹脂に埋め込み、研磨機を用い粗い研磨紙から順に細かいものを用いて研磨し、最後にバフ研磨を行った。その後、EPMA(装置名:SHIMADZU EPMA−1600)を用いてライン分析を行い、Niの拡散状態等を調べた。
測定方法ははんだ合金が接合されたCu基板の断面を横から見たときのCu基板とNi膜の接合面を原点Oとしてはんだ側をX軸のプラス方向とした(図1参照)。測定においては任意に5箇所を測定して最も平均的なものを採用した。Ni膜が反応して明らかに薄くなっていたりNiがはんだ中に拡散している場合を「×」、Ni膜の厚みが初期状態とほとんど変わらずNiがはんだ中に拡散していない場合を「○」と評価した。
<ヒートサイクル試験>
はんだ接合の信頼性を評価するためにヒートサイクル試験を行った。なお、この試験は、上記濡れ性評価と同様にして得たはんだ合金が接合されたCu基板を用いて行った。まず、はんだ合金が接合されたCu基板に対して、−50℃の冷却と125℃の加熱を1サイクルとして、これを所定のサイクル繰り返した。その後、はんだ合金が接合されたCu基板を樹脂に埋め込み、断面研磨を行い、SEM(装置名:HITACHI S−4800)により接合面の観察を行った。接合面にはがれやはんだにクラックが入っていた場合を「不良」、そのような「不良」がなく、初期状態と同様の接合面を保っていた場合を「良」とした。
<引張強度>
試料1〜17のはんだ母合金を各々熱間圧延して外径0.80mmのワイヤーを作り、これを所定の長さに切断して引張強度用の試験サンプルとした。これを引張試験機(装置名:テンシロン万能試験機)にセットし、自動測定で引張強度を測定した。
上記した評価の結果を下記の表2に示す。さらにNi拡散防止効果の確認のため行ったEPMAライン分析の結果を図2に示す。
Figure 2011161495
上記表2から分かるように、本発明の要件を満たしている試料1〜8のはんだ母合金は、各評価項目において良好な特性を示している。つまり、ワイヤーに加工しても切れることなく自動巻き取りができ、引張強度、伸び率も良好であった。また、濡れ性も非常に良好であり、Snを添加したことによる効果が確認できた。
さらに、図2〜図8に示すEPMAの断面観察のグラフから分かるように、Ni拡散が抑制されていることが確認できた。信頼性に関する試験であるヒートサイクル試験においても良好な結果が得られており、300時間経過後も不良は現れなかった。一方、本発明の要件を満たしていない比較例の試料9〜16のはんだ母合金は、いずれかの特性において好ましくない結果となった。なお、Niを0.4mass%添加した参考例としての試料17のはんだ母合金は、引張強度、伸び率ともに高くはなく、ワイヤー加工性、濡れ性評価も△であったが、Ni拡散評価は○であり信頼性も良好であった。
[実施例2]
原料に純度99.9mass%以上のAlを追加し、原料の混合比率を変えた以外は上記実施例1と同様にして試料18〜29のはんだ母合金を作製した。これら試料18〜29のはんだ母合金に対して、実施例1と同様にして組成分析を行った。その分析結果を下記の表3に示す。
Figure 2011161495
上記表3の試料18〜29のはんだ母合金に対して、実施例1と同様の評価を行った。その結果を下記の表4に示す。
Figure 2011161495
上記表4から分かるように、本発明の要件を満たしている試料18〜24のはんだ母合金は、各評価項目において良好な特性を示している。つまり、ワイヤーに加工しても切れることなく自動巻き取りが非常に安定してできた。引張強度や伸び率も非常に優れており、Al添加の効果がはっきりと現れた。加えて、濡れ性も良好であった。
また、EPMAの断面観察の結果から、Ni拡散が抑制されていることが確認できた。信頼性に関する試験であるヒートサイクル試験においても良好な結果が得られ、300時間経過後も不良は現れなかった。一方、本発明の要件を満たしていない比較例の試料25〜28のはんだ母合金は、いずれかの特性において好ましくない結果となった。なお、Niを0.4mass%添加した参考例としての試料29のはんだ母合金は、引張強度、伸び率ともに高くはなく、ワイヤー加工性、濡れ性評価も△であったが、Ni拡散評価は○であり信頼性も良好であった。
[実施例3]
原料に純度99.9mass%以上のAlおよびPを追加し、原料の混合比率を変えた以外は上記実施例1と同様にして試料30〜45のはんだ母合金を作製した。これら試料30〜45のはんだ母合金に対して実施例1と同様にして組成分析を行った。その分析結果を下記の表5に示す。
Figure 2011161495
上記表5の試料30〜45のはんだ母合金に対して、ヒートサイクル試験を400時間まで行った以外は実施例1と同様の試験を行った。その試験結果を下記の表6に示す。
Figure 2011161495
上記表6から分かるように、本発明の要件を満たしている試料30〜37のはんだ母合金は、各評価項目において良好な特性を示している。つまり、ワイヤーにしても切れることなく自動巻き取りができ、引張強度、伸び率も良好である。加えて濡れ性はとくに優れており、Niめっき層を有するCu基板にはんだ試料が接した瞬間にはんだが濡れ広がった。ワイヤーの外観はきれいな金属光沢をしており、Pの効果によりはんだ表面の酸化膜が強固なものではないことが目視でも確認できた。
さらにEPMAの断面観察からNi拡散が抑制されていることが確認できた。信頼性に関する試験であるヒートサイクル試験においても良好な結果が得られ、400時間経過後も不良は現れなかった。一方、本発明の要件を満たしていない比較例の試料38〜44のはんだ母合金は、いずれかの特性において好ましくない結果となった。なお、Niを0.4mass%添加した参考例としての試料45のはんだ母合金は、引張強度、伸び率ともに高くはなく、ワイヤー加工性、濡れ性評価も△であったが、Ni拡散評価は○であり信頼性も良好であった。

Claims (4)

  1. 第1元素であるBiが主成分のPbフリーはんだ合金であって、第2元素であるZnを0.4mass%以上13.5mass%以下含有し、第3元素であるSnを0.01mass%以上1.5mass%以下含有し、Agは含有しておらず、Alは2.5mass%を超えて含有しておらず、Pは0.5mass%を超えて含有していないことを特徴とするPbフリーはんだ合金。
  2. 0.02mass%以上のAlもしくは0.001mass%以上のP、またはそれら両方をさらに含有していることを特徴とする請求項1に記載のPbフリーはんだ合金。
  3. 請求項1または請求項2に記載のPbフリーはんだ合金を用いて電子部品が接合されていることを特徴とする電子基板。
  4. 請求項3に記載の電子基板が搭載されていることを特徴とする装置。
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