JP2011159148A - 携帯端末 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】携帯端末1は、不揮発性メモリと、規定条件成立時に不揮発メモリに保護すべきデータを保存するデータ保護手段と、アプリケーションプログラムを記憶するプログラム記憶手段と、アプリケーションプログラムを実行する実行手段とを備えている。更に、アプリケーションプログラムの内容及び状態の少なくともいずれかを、決められた項目毎に評価し、項目毎に安定度算出に反映させるべき評価値を決定する評価値決定手段と、その決定された項目毎の評価値に基づいて、アプリケーションプログラムの安定度を算出する安定度算出手段と、その算出された安定度に基づいて、データ保護手段を有効状態及び無効状態のいずれかに設定する設定手段とを備えている。
【選択図】図3
Description
この構成によれば、アプリケーションプログラムがどの程度の安定性を有するかを適切に評価することができ、各アプリケーションプログラムの安定度に基づいてデータ保護機能を有効状態とするか無効状態とするかを使い分けることができる。従って、すべのアプリケーションプログラムについて一律にデータ保護機能を有効にする場合と比較して、一部のアプリケーションプログラム(データ保護機能が無効状態とされるプログラム)の動作性、応答性を向上することができる。特に、データ保護機能を有効状態とするアプリケーションプログラムと、無効状態とするアプリケーションプログラムとを安定度に基づいて選別しているため、安定性が高く異常が発生しにくいアプリケーションプログラムについては、データ保護機能を無効状態として動作性、応答性を向上することができ、安定度が低く、相対的に異常が発生し易いアプリケーションプログラムについてはデータ保護機能を有効状態として異常に備えることができる。
アプリケーションプログラムはプログラムサイズが大きい程不安定になる傾向があるため、アプリケーションプログラムのサイズを評価するサイズ評価項目を設けることでサイズを考慮して安定性をより適切に評価できるようになる。また、アプリケーションプログラムは、動作時間が大きいほど(即ち、長く動作しているほど)、信頼性が高く安定的であると考えることができるため、アプリケーションプログラムの動作時間を評価する動作時間評価項目を設けることで動作時間の実績を考慮して安定性をより適切に評価できるようになる。また、アプリケーションプログラムは、多く起動されたものほど信頼性が高く安定的であると考えることができるため、アプリケーションプログラムの起動回数を評価する起動回数評価項目を設けることで起動回数の実績を考慮して安定性をより適切に評価できるようになる。更に、アプリケーションプログラムは、OSの呼出回数が多いものほどOSとの連携動作の実績を評価することができ、信頼性が高く安定的であると考えることができるため、アプリケーションプログラムによるオペレーティングシステムの呼出回数を評価する呼出回数評価項目を設けることでOSとの連携を考慮して安定性をより適切に評価できるようになる。更に、アプリケーションプログラムは、想定される複数の動作について確認済みの動作が多いほど(想定される全動作における確認済みの動作の占める割合(動作網羅率)が大きいほど)、信頼性が高く安定的であると考えることができるため、アプリケーションプログラムの動作網羅率を評価する動作網羅率評価項目を設けることで、動作網羅率を考慮して安定性をより適切に評価できるようになる。
このようにすると、アプリケーションプログラムに含まれる各動作箇所が実行された実績があるか否かを確実に確認でき、アプリケーションプログラム全体の中に、実行された実績のある動作箇所がどの程度含まれているかをより精度高く確認できる。そして、このように算出される動作網羅率に基づいて安定度を算出すれば、安定性をより一層適切に評価できるようになる。
このようにすると、アプリケーションプログラムの安定性に大きな影響を及ぼす「停止履歴」を反映して安定度を算出することができ、過去に停止した事実を適切に考慮してアプリケーションプログラムの安定性をより的確に判断できる。
以下、本発明の携帯端末を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る携帯端末の電気的構成を概略的に例示するブロック図である。図2(A)は、制御回路とメモリの構成を例示するブロック図であり、図2(B)はメモリに記憶されるプログラム及びデータを概念的に説明する説明図である。図3は、図1の携帯端末で行われる保護機能設定処理を例示するフローチャートである。図4は、各アプリケーションプログラムの動作履歴データを概念的に説明する説明図である。
まず、図1等を参照して本実施形態に係る携帯端末の全体構成について説明する。図1に示すように、本実施形態に係る携帯端末1は、一次元コード、二次元コード等の情報コードQを読み取る携帯型のコードリーダとして構成されるものであり、図示しないケースによって外郭が構成され、このケース内に各種電子部品が収容された構成をなしている。
なお、メモリ35は、アプリケーションプログラムを記憶する「プログラム記憶手段」の一例に相当する。
なお、本実施形態では、制御回路40が「実行手段」の一例に相当し、メモリ35「プログラム記憶手段」に記憶されたアプリケーションプログラムを実行するように機能する。また、制御回路40は、「データ保護手段」の一例に相当し、規定条件成立時にフラッシュメモリ35a(不揮発性メモリ)に保護すべきデータを保存するように機能する。
次に、図1の携帯端末で行われる保護機能設定処理について説明する。なお、図3は、図1の携帯端末で行われる保護機能設定処理を例示するフローチャートである。この保護機能設定処理は、所定条件成立時(例えば、各アプリケーションプログラムの実行時、或いはユーザによっていずれかのアプリケーションプログラムに対する所定操作が行われた時など)に開始され、まず、対象となるアプリケーションプログラムの種別を判断する(S1)。本実施形態で用いられる各アプリケーションプログラムにはプログラム内(例えば、ファイル名、インデックスデータ等)に識別子(種別データ)が組み込まれており、S1では対象となるアプリケーションプログラムに組み込まれる識別子(種別データ)を確認する。例えば、図3で対象となるアプリケーションプログラムAがBASIC言語によって作成されたものである場合、S1では、当該アプリケーションプログラムに含まれる「BASICを示す種別データ」を検出してS2に進む。一方、図3で対象となるアプリケーションプログラムがC言語によって作成されたものである場合、S1では、当該アプリケーションプログラムに含まれる「C言語を示す種別データ」を検出してS3に進む。
本実施形態では、例えば、各アプリケーションプログラムが実行される毎の所定の時期(例えばアプリケーションプログラム終了時)に動作時間、起動回数、OS呼出回数、動作網羅率、停止回数が更新されるようになっており、このような各アプリケーションプログラムの動作履歴データが図4のように記録(例えばフラッシュメモリ35aに記録)されるようになっている。このうち、「動作時間」とは、各アプリケーションプログラムの通算動作時間(過去の総動作時間)を意味しており、「起動回数」は各アプリケーションプログラムが起動された通算回数(過去の起動回数の総和)を意味している。また、「OS呼出回数」は、各アプリケーションプログラムによってOSが呼び出された通算回数(各アプリケーションプログラムについての過去のOS呼出回数の総和)を意味しており、動作網羅率は、各アプリケーションプログラムで実行可能な全動作の内の実行済の動作が占める割合を意味している。また、「停止回数」は、各アプリケーションプログラムにおいて過去に動作の異常停止(規定された正常終了以外の異常停止)が生じた回数を示すものである。
なお、本実施形態では、上記「動作時間」についての項目が「アプリケーションプログラムの動作時間を評価する動作時間評価項目」に相当しており、この「動作時間評価項目」が「安定動作評価項目」の一例に相当している。
本実施形態では、データ保護機能がオンに設定されたアプリケーションプログラムについて所定のデータ保護処理が行われるようになっている。このデータ保護処理は公知の様々な処理を用いることができ、公知ではない処理を用いてもよい。データ保護処理の一例としては、例えば、データ保護機能がオンに設定されているアプリケーションプログラムで扱われるデータについて、フラッシュメモリ35aの所定のバックアップ領域に逐次記憶したり、複数の記憶領域(例えば、RAM35bとフラッシュメモリ35a)に逐次記憶するといった処理などが挙げられる。そして、不意のシステム停止、電源遮断、その他の異常が生じた場合には、バックアップ領域に記憶されているデータを読み出して復旧するようにすることができる。なお、この場合、バックアップ領域の容量が大きく確保できない場合等には、所定時期毎(例えば容量が不足する毎、バックアップ用のデータを書き込む毎)にフラッシュメモリ35aのバックアップ領域に記憶されている過去のデータを削除する処理を行うことが望ましい。
本実施形態の構成によれば、各アプリケーションプログラムがどの程度の安定性を有するかを適切に評価することができ、各アプリケーションプログラムの安定度に基づいてデータ保護機能を有効状態とするか無効状態とするかを使い分けることができる。従って、すべのアプリケーションプログラムについて一律にデータ保護機能を有効にする場合と比較して、一部のアプリケーションプログラム(データ保護機能が無効状態とされるプログラム)の動作性、応答性を向上することができる。特に、データ保護機能を有効状態とするアプリケーションプログラムと、無効状態とするアプリケーションプログラムとを安定度に基づいて選別しているため、安定性が高く異常が発生しにくいアプリケーションプログラムについては、データ保護機能を無効状態として動作性、応答性を向上することができ、安定度が低く、相対的に異常が発生し易いアプリケーションプログラムについてはデータ保護機能を有効状態として異常に備えることができる。
アプリケーションプログラムはプログラムサイズが大きい程不安定になる傾向があるため、アプリケーションプログラムのサイズを評価するサイズ評価項目を設けることでサイズを考慮して安定性をより適切に評価できるようになる。また、アプリケーションプログラムは、動作時間が大きいほど(即ち、長く動作しているほど)、信頼性が高く安定的であると考えることができるため、アプリケーションプログラムの動作時間を評価する動作時間評価項目を設けることで動作時間の実績を考慮して安定性をより適切に評価できるようになる(図3のS4、S5参照)。また、アプリケーションプログラムは、多く起動されたものほど信頼性が高く安定的であると考えることができるため、アプリケーションプログラムの起動回数を評価する起動回数評価項目を設けることで起動回数の実績を考慮して安定性をより適切に評価できるようになる(図3のS6、S7参照)。更に、アプリケーションプログラムは、OSの呼出回数が多いものほどOSとの連携動作の実績を評価することができ、信頼性が高く安定的であると考えることができるため、アプリケーションプログラムによるオペレーティングシステムの呼出回数を評価する呼出回数評価項目を設けることでOSとの連携を考慮して安定性をより適切に評価できるようになる(図3のS8、S9参照)。更に、アプリケーションプログラムは、想定される複数の動作について確認済みの動作が多いほど(想定される全動作における確認済みの動作の占める割合(動作網羅率)が大きいほど)、信頼性が高く安定的であると考えることができるため、アプリケーションプログラムの動作網羅率を評価する動作網羅率評価項目を設けることで、動作網羅率を考慮して安定性をより適切に評価できるようになる(図3のS10、S11参照)。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
35…メモリ(プログラム記憶手段)
35a…フラッシュメモリ(不揮発性メモリ)
40…制御回路(データ保護手段、実行手段、評価値決定手段、安定度算出手段、設定手段、種別判断手段)
Claims (6)
- データを記憶する不揮発性メモリと、
規定条件成立時に前記不揮発メモリに保護すべきデータを保存するデータ保護手段と、
アプリケーションプログラムを記憶するプログラム記憶手段と、
前記プログラム記憶手段に記憶された前記アプリケーションプログラムを実行する実行手段と、
を備えた携帯端末であって、
前記実行手段によって実行される前記アプリケーションプログラムの内容及び状態の少なくともいずれかを、決められた項目毎に評価し、前記項目毎に安定度算出に反映させるべき評価値を決定する評価値決定手段と、
前記評価値決定手段によって決定された前記項目毎の前記評価値に基づいて、前記実行手段によって実行される前記アプリケーションプログラムの安定度を算出する安定度算出手段と、
前記安定度算出手段によって算出された前記安定度に基づいて、前記データ保護手段を有効状態及び無効状態のいずれかに設定する設定手段と、
を備えたことを特徴とする携帯端末。 - 前記プログラム記憶手段に記憶される各アプリケーションプログラムには、アプリケーション種別を示す識別子が含まれ、
前記実行手段によって実行される前記アプリケーションプログラムの前記識別子を確認し、当該アプリケーションプログラムの種別を判断する種別判断手段が設けられており、
前記評価値決定手段は、前記アプリケーションプログラムの種別を評価する種別評価項目が規定されると共に、前記種別判断手段によって判断された前記アプリケーションプログラムの前記種別に基づいて、当該アプリケーションプログラムについての前記種別評価項目の前記評価値を決定することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。 - 前記評価値決定手段は、前記アプリケーションプログラムの安定動作性を評価する安定動作評価項目として、前記アプリケーションプログラムのサイズを評価するサイズ評価項目、前記アプリケーションプログラムの動作時間を評価する動作時間評価項目、前記アプリケーションプログラムの起動回数を評価する起動回数評価項目、前記アプリケーションプログラムによるオペレーティングシステムの呼出回数を評価する呼出回数評価項目、前記アプリケーションプログラムの動作網羅率を評価する動作網羅率評価項目の少なくともいずれかの評価項目が規定されると共に、前記実行手段によって実行される前記アプリケーションプログラムについて前記安定動作評価項目毎に前記評価値を決定しており、
前記安定度算出手段は、前記安定動作評価項目毎の前記評価値に基づいて前記安定度を算出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の携帯端末。 - 前記アプリケーションプログラムにおける複数の動作箇所に、各動作箇所の実行履歴を残すための動作履歴マークが付されており、
前記評価値決定手段は、前記実行手段によって実行される前記アプリケーションプログラムにおける全動作履歴マークの内の実行済とされた前記動作履歴マークの割合に基づいて、当該アプリケーションプログラムの前記動作網羅率を求め、得られた前記動作網羅率に基づいて前記動作網羅率評価項目の前記評価値を決定することを特徴とする請求項3に記載の携帯端末。 - 前記評価値決定手段は、前記アプリケーションプログラムの不安定動作性を評価する不安定動作評価項目として、前記アプリケーションプログラムの停止履歴を評価する停止履歴評価項目が規定され、且つ前記実行手段によって実行される前記アプリケーションプログラムの停止履歴に基づいて、当該アプリケーションプログラムについての前記停止履歴評価項目の前記評価値を決定しており、
前記安定度算出手段は、前記停止履歴評価項目の前記評価値に基づいて前記安定度を算出することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の携帯端末。 - 前記設定手段は、前記実行手段による前記アプリケーションプログラムの実行が、当該アプリケーションプログラムの初回実行時である場合、前記データ保護機能を有効状態とすることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の携帯端末。
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