JP2011156666A - アクチュエータの駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の駆動素子間で性能ばらつきが存在する場合でも、それら駆動素子間の同一の作動を実現することが可能な、アクチュエータの駆動装置を提供すること。
【解決手段】圧電アクチュエータを駆動するドライバIC47は、活性部性能データに基づいて、複数の活性部46のそれぞれについて基準電圧を設定する基準電圧設定回路55と、基準電圧設定回路55で設定された基準電圧に応じて、複数の活性部46にそれぞれ供給する駆動パルス信号の電圧レベルを個別に調整し、調整された駆動パルス信号を複数の活性部46に出力する出力部53と、を有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、複数の駆動素子を備えたアクチュエータを駆動する駆動装置に関する。
従来から、様々な技術分野において、複数の駆動対象をそれぞれ独立して駆動する複数の駆動素子を備えたアクチュエータが存在する。通常、このようなアクチュエータは、駆動装置(ドライバIC)から、複数の駆動素子に対して、所定の電圧レベル(波高値)を有する駆動パルス信号がそれぞれ供給されることによって、複数の駆動素子が作動するように構成される。
例えば、本願と出願人が同一の出願である特許文献1には、インクジェットヘッドの複数のノズルからそれぞれ液滴を噴射させる圧電アクチュエータが開示されている。この特許文献1の圧電アクチュエータは、複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室を備えた流路ユニットに設けられており、各圧力室内のインクに圧力を付与して、対応するノズルからインクの液滴を噴射させるものである。より具体的には、特許文献1の圧電アクチュエータは、流路ユニットの複数の圧力室を覆うように配置された圧電層と、この圧電層の両面にそれぞれ設けられた2種類の電極(複数の個別電極と共通電極)とを有する。複数の個別電極は複数の圧力室とそれぞれ対向して設けられ、また、共通電極は圧電層を挟んで複数の個別電極と共通に対向している。
そして、駆動装置(ドライバIC)から圧電アクチュエータの複数の個別電極に対して、所定の電圧レベル(パルス波高値)を有する駆動パルス信号が供給されると、個別電極と共通電極間に電圧が印加されることによって、個別電極と共通電極とに挟まれた圧電層部分(以下、活性部という)に圧電変形が生じ、圧力室内のインクに圧力が付与される。即ち、この圧電アクチュエータにおいては、複数の個別電極と共通電極とに挟まれた複数の活性部の各々が、所定電圧レベルの駆動パルス信号が印加されたときに圧力室内のインクに圧力を付与する、1つの駆動素子を構成する。
特開2008−221464号公報
ところで、上述したような複数の駆動素子を有するアクチュエータにおいて、複数の駆動素子に同じ電圧レベルの駆動パルス信号を供給して、複数の駆動対象をそれぞれ同程度に駆動するには、複数の駆動素子の性能が同じであることが前提となる。しかし、実際には、どのような構造のアクチュエータであっても、程度の差はあれ、複数の駆動素子の間で性能にばらつきが生じることは避けられない。
例えば、前述の特許文献1に記載された圧電アクチュエータにおいては、圧電層の活性部は、電圧が印加されたときに電荷を蓄え(充電)、電圧印加が解除されたときに蓄えた電荷を放出(放電)することから、一種のコンデンサとみなすことができるが、複数の活性部の間で静電容量の値がばらつくことがよくある。その要因としては、電極面積のばらつき、活性部の厚みばらつき、製造工程で生じた応力のばらつき、及び、圧電材料の面内不均一に起因する圧電定数のばらつき等が考えられる。このように、複数の活性部で静電容量がばらつく場合には、電圧レベルが等しい駆動パルス信号がそれぞれ供給されて、複数の活性部に同じ電圧が印加されても、活性部の変形量は、静電容量に応じてばらついてしまう。例えば、厚みが小さい(静電容量が大きい)活性部においては変形量が大きくなり、厚みが大きい(静電容量が小さい)活性部においては変形量が小さくなってしまう。
このように、複数の駆動素子間に性能のばらつきが存在する場合に、それぞれ供給される駆動パルス信号の電圧レベルが同じであると、性能ばらつきに応じて複数の駆動素子の作動が異なってしまうということは、前述した圧電アクチュエータに限った話ではなく、その他の様々なアクチュエータにも共通に起こり得る。
本発明の目的は、複数の駆動素子間で性能ばらつきが存在する場合でも、それら駆動素子間の同一の作動を実現することが可能な、アクチュエータの駆動装置を提供することである。
第1の発明のアクチュエータの駆動装置は、アクチュエータの複数の駆動素子に対してそれぞれ駆動パルス信号を供給して、前記複数の駆動素子を作動させる、アクチュエータの駆動装置であって、
外部から入力された、前記駆動素子の性能に関連する素子性能データに基づいて、前記複数の駆動素子のそれぞれについて基準電圧を設定する基準電圧設定部と、前記基準電圧設定部で設定された基準電圧に応じて、前記複数の駆動素子にそれぞれ供給する前記駆動パルス信号の電圧レベルを個別に調整し、調整された前記駆動パルス信号を前記複数の駆動素子に出力する出力部と、を有することを特徴とするものである。
本発明においては、駆動素子の性能に関連する素子性能データに基づいて、複数の駆動素子のそれぞれについて基準電圧が設定され、この基準電圧に応じて複数の駆動素子にそれぞれ供給される駆動パルス信号の電圧レベルが個別に調整される。つまり、複数の駆動素子間で性能ばらつきが存在する場合でも、その性能に応じて駆動パルス信号の電圧レベルが個別に設定されるため、複数の駆動素子の作動を等しくすることができる。
第2の発明のアクチュエータの駆動装置は、前記第1の発明において、前記アクチュエータは、圧電層とこの圧電層に設けられた複数の第1電極及び複数の第2電極を有する圧電アクチュエータであり、前記複数の駆動素子が、前記複数の第1電極と前記複数の第2電極とに挟まれた圧電層部分からなる複数の活性部であることを特徴とするものである。
圧電アクチュエータにおいては、圧電層の、複数の第1電極と複数の第2電極との間に挟まれた複数の活性部間で静電容量にばらつきが生じることがある。複数の活性部間にこのような静電容量ばらつきが存在すると、同じ電圧レベルの駆動パルス信号を印加しても作動(圧電変形)にばらつきが生じるため、活性部ごとで駆動パルス信号の電圧レベルが調整されることが好ましい。
第3の発明のアクチュエータの駆動装置は、前記第1又は第2の発明において、前記アクチュエータは、前記複数の駆動素子が液滴噴射装置の複数のノズルにそれぞれ噴射圧力を付与するように構成された、液滴噴射装置のアクチュエータであることを特徴とするものである。
複数のノズルから液滴を噴射させる液滴噴射装置のアクチュエータにおいては、複数のノズル間で液滴噴射速度がばらつかないように、複数の駆動素子間の作動を等しくし、よって、複数のノズル内の液体に付与する噴射圧力を等しくすることが望まれる。そこで、複数の駆動素子に性能のばらつきがあっても作動を等しくすることができるように、駆動素子ごとで駆動パルス信号の電圧レベルが調整されることが好ましい。
第4の発明のアクチュエータの駆動装置は、前記第1〜第3の何れかの発明において、前記基準電圧設定部は、前記基準電圧を、所定の電源電圧以下の値に設定するものであり、前記出力部は、各駆動素子の電源との接続/遮断を切り換える第1スイッチと、各駆動素子のグランドとの接続/遮断を切り換える第2スイッチと、前記第1スイッチと前記第2スイッチのON/OFFを切り換えて各駆動素子への駆動パルス信号の供給を制御するスイッチ制御回路と、各駆動素子へ供給される駆動パルス信号の電圧レベルと前記基準電圧とを比較し、比較信号を前記スイッチ制御回路に出力する比較器とを有することを特徴とするものである。
出力部は、スイッチ制御回路により、各駆動素子と電源との接続/遮断を切り換える第1スイッチと、各駆動素子とグランドとの接続/遮断を切り換える第2スイッチをそれぞれ制御することにより、所定の電圧レベルの駆動パルス信号を駆動素子へ出力する。ここで、基準電圧設定部において、各駆動素子の駆動パルス信号の電圧レベルが、素子性能に応じて電源電圧以下の値で設定される。また、比較器において、駆動パルス信号の電圧レベルと前記基準電圧とが比較され、その比較信号がスイッチ制御回路へ出力される。そして、スイッチ制御回路は、比較器からの比較信号に基づいて第1スイッチと第2スイッチを制御し、各駆動素子へ出力される駆動パルス信号の電圧レベルを、電源電圧以下で設定された所定の基準電圧に近づける。本発明によれば、簡単な回路構成で、電圧レベルの異なる駆動パルス信号を生成することができる。
第5の発明のアクチュエータの駆動装置は、前記第4の発明において、前記スイッチ制御回路は、前記第2スイッチがOFFの状態で、前記比較器の比較信号から、前記駆動パルス信号の電圧レベルが前記基準電圧よりも高いと判断したときには前記第1スイッチをOFFにし、前記比較器の比較信号から、前記駆動パルス信号の電圧レベルが前記基準電圧よりも低いと判断したときには前記第1スイッチをONにすることを特徴とするものである。
本発明においては、第2スイッチをOFFにしてグランドと駆動素子を遮断した状態で、第1スイッチのON/OFF制御のみを行うことによって、駆動パルス信号の電圧レベルを基準電圧に近づける。このように、駆動素子に電圧を印加する際には第2スイッチのON/OFF制御を行わないため、スイッチ制御が簡単になる。
第6の発明のアクチュエータの駆動装置は、前記第4の発明において、前記スイッチ制御回路は、前記比較器の比較信号から、前記駆動パルス信号の電圧レベルが前記基準電圧よりも高いと判断したときには、前記第1スイッチをOFFにするとともに前記第2スイッチをONにし、前記比較器の比較信号から、前記駆動パルス信号の電圧レベルが前記基準電圧よりも低いと判断したときには、前記第1スイッチをONにするとともに前記第2スイッチをOFFにすることを特徴とするものである。
本発明においては、駆動パルス信号の電圧レベルを基準電圧に近づけるために、駆動素子と電源との間の第1スイッチだけでなく、駆動素子とグランドとの間の第2スイッチについても、ON/OFF制御を行う。即ち、駆動パルス信号の電圧レベルが基準電圧を超えたときには、第1スイッチをOFFにするだけでなく第2スイッチをONにすることで、積極的に電圧レベルを低下させ、速やかに基準電圧に近づけることが可能となる。
第7の発明のアクチュエータの駆動装置は、前記第4の発明において、前記基準電圧設定部は、前記複数の駆動素子のそれぞれについて、第1基準電圧と、この第1基準電圧よりも高い第2基準電圧の、2つの前記基準電圧を設定し、前記出力部は、前記駆動パルス信号の電圧レベルと前記第1基準電圧とを比較する第1比較器と、前記駆動パルス信号の電圧レベルと前記第2基準電圧とを比較する第2比較器とを有し、
前記スイッチ制御回路は、前記第1比較器の比較信号と前記第2比較器の比較信号に基づいて、前記駆動パルス信号の電圧レベルが前記第1基準電圧と前記第2基準電圧の間であると判断したときには、前記第1スイッチと前記第2スイッチを共にOFFにし、前記駆動パルス信号の電圧レベルが前記第1基準電圧よりも低くなったと判断したときには、前記第1スイッチをONにするとともに前記第2スイッチをOFFにし、前記駆動パルス信号の電圧レベルが前記第2基準電圧よりも高くなったと判断したときには、前記第1スイッチをOFFにするとともに前記第2スイッチをONにすることを特徴とするものである。
本発明においては、駆動パルス信号の電圧レベルを、第1基準電圧と比較する第1比較器と、それよりも高い第2基準電圧と比較する第2比較器を使用する。そして、電圧レベルが第1基準電圧と第2基準電圧との間にあるときには第1スイッチと第2スイッチを共にOFF、第1基準電圧を下回ったときには電源に接続する第1スイッチをON、第2基準電圧を上回ったときにはグランドに接続する第2スイッチをONにする。これによれば、通常は、第1基準電圧に近づくように電圧レベルが調整される一方で、ノイズが混入して電圧レベルが急激に上昇して第2基準電圧を超えたときには、電圧レベルをすぐに低下させるために第2スイッチがONに切り換えられるため、ノイズが混入したときに電圧レベルが基準電圧から大きく乖離してしまうのを抑えることができる。
第8の発明のアクチュエータの駆動装置は、前記第1〜第7の何れかの発明において、前記出力部は、外部から入力された、前記複数の駆動素子をそれぞれ駆動するための駆動データと前記基準電圧設定部で設定された基準電圧に基づいて、前記複数の駆動素子への駆動パルス信号を生成して出力するものであり、先に前記素子性能データが前記基準電圧設定部に入力されて、前記基準電圧設定部において前記複数の駆動素子のそれぞれについての基準電圧の設定が完了した後に、前記駆動データが入力されて、前記出力部において前記駆動パルス信号の生成が行われることを特徴とするものである。
本発明においては、駆動素子を駆動するための駆動データが入力される前に、全ての駆動素子についての基準電圧の設定を終えておき、駆動データが入力されたときに、既に設定を終えた基準電圧を用いて駆動パルス信号を生成する。つまり、駆動データが入力される度に基準電圧の設定を行うわけではないため、基準電圧設定用の素子性能データの送信が素子駆動前の1回だけとなり、データ転送時間や駆動パルス信号生成にかかる時間が短くなる。
第9の発明のアクチュエータの駆動装置は、前記第1〜第8の何れかの発明において、前記複数の駆動素子は、それぞれ2以上の前記駆動素子で構成される複数の駆動素子群に区分され、前記基準電圧設定部は、1つの前記駆動素子群に属する全ての駆動素子に対して、同じ基準電圧を設定することを特徴とするものである。
複数の駆動素子のうち、いくつかまとまった駆動素子の間では素子性能が同じである場合、1つの駆動素子群に属する全ての駆動素子については、基準電圧の設定を同じにすることで、素子性能データのデータ量を減らしたり、あるいは、回路構成を簡素化したりすることが可能となる。
本発明によれば、アクチュエータの複数の駆動素子間で性能ばらつきが存在する場合でも、その性能に応じて駆動パルス信号の電圧レベルが個別に設定されるため、複数の駆動素子の作動を等しくすることができる。
本実施形態に係るインクジェットプリンタを概略的に示す平面図である。 インクジェットヘッドの平面図である。 図2の一部拡大図である。 図3のIV-IV線断面図である。 ドライバICから圧電アクチュエータへ供給される信号(非噴射信号と駆動パルス信号)の波形図である。 ドライバICの回路構成を概略的に示すブロック図である。 出力部の、1つの活性部へ駆動パルス信号を出力する回路構成を示す回路図である。 プリンタの電気的構成を概略的に示すブロック図である。 変更形態の出力部の回路図である。
次に、本発明の実施の形態について説明する。本実施形態は、記録用紙に対してインクの液滴を噴射するインクジェットヘッドを備えたインクジェットプリンタに本発明を適用した一例である。
まず、本実施形態のインクジェットプリンタ1の概略構成について説明する。図1は、本実施形態のインクジェットプリンタの概略平面図である。この図1に示すように、プリンタ1は、所定の走査方向(図1の左右方向)に沿って往復移動可能に構成されたキャリッジ2と、このキャリッジ2に搭載されたインクジェットヘッド3と、被印刷媒体である記録用紙100を、走査方向と直交する搬送方向に搬送する搬送機構4等を備えている。
キャリッジ2は、走査方向(図1の左右方向)に平行に延びる2本のガイド軸17に沿って往復移動可能に構成されている。また、キャリッジ2には、無端ベルト18が連結されており、キャリッジ駆動モータ19によって無端ベルト18が走行駆動されたときに、キャリッジ2は、無端ベルト18の走行に伴って走査方向に移動するようになっている。尚、プリンタ1には、走査方向に間隔を空けて配列された多数の透光部(スリット)を有するリニアエンコーダ10が設けられている。一方、キャリッジ2には、発光素子と受光素子とを有する透過型のフォトセンサ11が設けられている。そして、プリンタ1は、キャリッジ2の移動中にフォトセンサ11が検出したリニアエンコーダ10の透光部の計数値(検出回数)から、キャリッジ2の走査方向に関する現在位置を認識できるようになっている。
このキャリッジ2には、インクジェットヘッド3が搭載されている。インクジェットヘッド3は、その下面(図1の紙面向こう側の面)に多数のノズル30(図2〜図4参照)を備えている。このインクジェットヘッド3は、搬送機構4により図1の下方(搬送方向)に搬送される記録用紙100に対して、図示しないインクカートリッジから供給されたインクを多数のノズル30から噴射するように構成されている。
搬送機構4は、インクジェットヘッド3よりも搬送方向上流側に配置された給紙ローラ12と、インクジェットヘッド3よりも搬送方向下流側に配置された排紙ローラ13とを有する。給紙ローラ12と排紙ローラ13は、それぞれ、給紙モータ14と排紙モータ15により回転駆動される。そして、この搬送機構4は、給紙ローラ12により、記録用紙100を図1の上方からインクジェットヘッド3へ搬送するとともに、排紙ローラ13により、インクジェットヘッド3によって画像や文字等が記録された記録用紙100を図1の下方へ排出する。
次に、インクジェットヘッド3について説明する。図2はインクジェットヘッドの平面図、図3は図2の一部拡大図、図4は図3のIV-IV線断面図である。図2〜図4に示すように、インクジェットヘッド3は、ノズル30や圧力室24を含むインク流路が形成された流路ユニット6と、圧力室24内のインクに圧力を付与する圧電アクチュエータ7とを備えている。
まず、流路ユニット6について説明する。図4に示すように、流路ユニット6はキャビティプレート20、ベースプレート21、マニホールドプレート22、及びノズルプレート23を備えており、これら4枚のプレート20〜23が積層状態で接合されている。このうち、キャビティプレート20、ベースプレート21及びマニホールドプレート22は、それぞれ、ステンレス鋼等の金属材料からなる平面視で略矩形状の板である。そのため、これら3枚のプレート20〜22に、後述するマニホールド27や圧力室24等のインク流路をエッチングにより容易に形成することができるようになっている。また、ノズルプレート23は、例えば、ポリイミド等の高分子合成樹脂材料により形成され、マニホールドプレート22の下面に接着剤で接合される。あるいは、このノズルプレート23も、他の3枚のプレート20〜22と同様にステンレス鋼等の金属材料で形成されていてもよい。
図2〜図4に示すように、4枚のプレート20〜23のうち、最も上方に位置するキャビティプレート20には、平面に沿って配列された複数の圧力室24がプレート20を貫通する孔により形成されている。また、複数の圧力室24は、搬送方向(図2の上下方向)に千鳥状に2列に配列されている。また、図4に示すように、複数の圧力室24は上下両側から後述の振動板40及びベースプレート21によりそれぞれ覆われている。さらに、各圧力室24は、平面視で走査方向(図2の左右方向)に長い、略楕円形状に形成されている。
図3、図4に示すように、ベースプレート21の、平面視で圧力室24の長手方向両端部と重なる位置には、それぞれ連通孔25,26が形成されている。また、マニホールドプレート22には、平面視で、2列に配列された圧力室24の連通孔25側の部分と重なるように、搬送方向に延びる2つのマニホールド27が形成されている。これら2つのマニホールド27は、後述の振動板40に形成されたインク供給口28に連通しており、図示しないインクタンクからインク供給口28を介してマニホールド27へインクが供給される。さらに、マニホールドプレート22の、平面視で複数の圧力室24のマニホールド27と反対側の端部と重なる位置には、それぞれ、複数の連通孔26に連なる複数の連通孔29も形成されている。
さらに、ノズルプレート23の、平面視で複数の連通孔29にそれぞれ重なる位置には、複数のノズル30が形成されている。図2に示すように、複数のノズル30は、搬送方向に沿って2列に配列された複数の圧力室24の、マニホールド27と反対側の端部とそれぞれ重なるように配置され、2列のノズル列を構成している。
そして、図4に示すように、マニホールド27は連通孔25を介して圧力室24に連通し、さらに、圧力室24は、連通孔26,29を介してノズル30に連通している。このように、流路ユニット6内には、マニホールド27から圧力室24を経てノズル30に至る個別インク流路31が複数形成されている。
尚、図2においては、説明の簡単のため、1つのインク供給口28に連なる1種類の流路構造(マニホールド27、圧力室24、ノズル30等)のみが描かれているが、インクジェットヘッド3が、図2に示されている流路構造が走査方向に複数並べて設けられた構成を備え、複数色(例えば、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの4色)のインクをそれぞれ噴射可能な、カラーインクジェットヘッドであってもよい。
次に、圧電アクチュエータ7について説明する。図2〜図4に示すように、圧電アクチュエータ7は、複数の圧力室24を覆うように流路ユニット6(キャビティプレート20)の上面に配置された振動板40と、この振動板40の上面に、複数の圧力室24と対向するように配置された圧電層41と、圧電層41の上面に配置された複数の個別電極42とを備えている。
振動板40は、平面視で略矩形状の金属板であり、例えば、ステンレス鋼等の鉄系合金、銅系合金、ニッケル系合金、あるいは、チタン系合金などからなる。この振動板40は、キャビティプレート20の上面に複数の圧力室24を覆うように配設された状態で、キャビティプレート20に接合されている。また、導電性を有する振動板40の上面は、圧電層41の下面側に配置されることによって、上面の複数の個別電極42との間で圧電層41に厚み方向の電界を生じさせる、共通電極を兼ねている。この共通電極としての振動板40は、圧電アクチュエータ7を駆動するドライバIC47のグランド配線に接続されて、常にグランド電位に保持される。
圧電層41は、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との固溶体であり強誘電体であるチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を主成分とする圧電材料からなる。図2に示すように、この圧電層41は、振動板40の上面において、複数の圧力室24に跨って連続的に形成されている。
圧電層41の上面の、複数の圧力室24と対向する領域には、複数の個別電極42がそれぞれ配置されている。各々の個別電極42は圧力室24よりも一回り小さい略楕円形の平面形状を有し、圧力室24の中央部と対向している。また、複数の個別電極42の端部からは、ドライバIC47を実装したフレキシブル配線基板(図示省略)と接続される、複数の接点部45が個別電極42の長手方向に沿ってそれぞれ引き出されている。尚、上述した複数の個別電極42が本願における複数の第1電極に相当し、また、共通電極としての振動板40のうちの、複数の個別電極42とそれぞれ対向して圧電層41を挟む複数の部分が、本願における複数の第2電極に相当する。
また、複数の個別電極42と共通電極としての振動板40とに挟まれた、複数の圧電層部分(活性部46)は、予め、その厚み方向に分極されている。そして、個別電極42と振動板40との間に電位差(電圧)が発生したときには、活性部46には圧電変形(圧電歪み)が発生し、この変形によって、その活性部46と対向する圧力室24内のインクに圧力が付与されることになる。即ち、1つの活性部46が、1つの圧力室24内に噴射圧力を付与してノズル30からインクの液滴を噴射させる、本願発明における1つの駆動素子に相当する。
以上の圧電アクチュエータ7には、この圧電アクチュエータ7を駆動するドライバIC47(駆動装置)を実装した、図示しないフレキシブル配線基板(FPC)が接続され、FPC上の配線を介してドライバIC47と複数の個別電極42、及び、共通電極としての振動板40が電気的に接続される。そして、ドライバIC47から個別電極42に対して、所定のパルス波形と電圧レベル(波高値)を有する駆動パルス信号(図5(b)〜(d)参照)が供給されることにより、活性部46に印加される電圧が駆動パルスPの電圧レベルとグランドとの間で切り換えられる。
次に、駆動パルス信号が供給されたときの、圧電アクチュエータ7の各活性部46の動作について説明する。ある個別電極42に対して、ドライバIC47から駆動パルス信号が供給されると、駆動パルスP(図5(b)〜(d)参照)が供給されたタイミングにおいて、個別電極42とグランド電位に保持されている共通電極としての振動板40との間に挟まれた活性部46に電圧が印加され、活性部46に厚み方向の電界が作用する。この電界の方向は活性部46の分極方向と平行であるから、個別電極42と対向する領域(活性領域)の圧電層41が厚み方向と直交する面方向に収縮する。ここで、圧電層41の下側の振動板40はキャビティプレート20に固定されているため、この振動板40の上面に位置する圧電層41が面方向に収縮するのに伴って、振動板40の圧力室24を覆う部分が圧力室24側に凸となるように変形する(ユニモルフ変形)。このとき、圧力室24内の容積が減少するために圧力室24内のインク圧力が上昇し、この圧力室24に連通するノズル30からインクが噴射される。
次に、圧電アクチュエータ7に駆動パルス信号を供給する、ドライバIC47について詳細に説明する。このドライバIC47は、各活性部46(個別電極42)に対して、図5に示す4種類の信号の中から1種類の信号を選択して供給する。これら4種類の信号のうち、1種類の信号(図5(a))は駆動パルスPを有さない(活性部46に電圧を印加しない)非噴射信号である。また、残りの3種類の信号(図5(b)〜(d))は、パルス波形が互いに異なる駆動パルス信号であり、多階調印字を可能とするために、1つのノズル30からサイズの異なる3種類の液滴(小玉、中玉、大玉)を噴射させる信号である。より具体的には、図5(b)〜(d)に示すように、3種類の駆動パルス信号は、1印字周期(記録用紙100に1ドットを形成する周期)に含まれる駆動パルスPの数が異なっている。尚、駆動パルスPの後に印加される、駆動パルスPよりもパルス幅の短いパルスP’は、インクの圧力を安定させる安定化パルスである。また、ドライバIC47は、後述するプリンタ1の制御装置8(図8参照)から送信された波形選択データに基づいて、各活性部46に対して、図5に示される4種類の信号のうちの1つを選択する。
図6は、ドライバIC47の回路構成を概略的に示すブロック図である。図6に示すように、ドライバIC47は、シフトレジスタ50、ラッチ回路51、波形選択回路52、及び、出力部53を有する。シフトレジスタ50には、プリンタ1の制御装置8から、複数の活性部46のそれぞれに対応した波形選択データが入力される。1つの活性部46に対応する波形選択データは、後述する波形選択回路52において図5に示す4種類の信号から1種類の信号を選択することができるように、2ビットのビットデータの組み合わせ(計4通り)で表現される。また、1印字周期における、複数の活性部46にそれぞれ対応する波形選択データの総ビット数は、(2ビット)×(活性部46の総数)となり、これら多数のビットデータは制御装置8からドライバIC47へシリアル入力される。尚、上述した波形選択データが、本発明における「駆動素子を駆動するための駆動データ」に相当する。
シフトレジスタ50は、上記のシリアル入力された多数のビットデータを、パラレル変換してラッチ回路51へ順次出力する。また、ラッチ回路51は、シフトレジスタ50からパラレル出力される多数のビットデータ(波形選択データ)を、全てのデータの入力が完了するまで保持する。そして、全ての波形選択データの入力が完了すると、保持している波形選択データを波形選択回路52へパラレル出力する。
波形選択回路52には、制御装置8から図5(a)〜(d)に示す4種類の信号のパルス波形データが入力される。そして、波形選択回路52は、ラッチ回路51から入力された、複数の活性部46のそれぞれに対応する2ビットの波形選択データに基づいて、4種類の信号の中から1種類を選択し、その波形信号を出力部53へ出力する。
前記波形選択回路52から出力される波形信号は、シフトレジスタ50、ラッチ回路51、及び、波形選択回路52等のロジック回路の制御電圧レベル(例えば、3.3V)の信号である。そして、出力部53は、この波形選択回路52から入力された波形信号を、活性部46を実際に駆動するための、電源電圧(例えば、28V)に近い所定の電圧レベルまで増幅して駆動パルス信号を生成し、活性部46(個別電極42)へ駆動パルス信号を出力する。
ところで、複数の活性部46間で性能の違いが存在する場合に、複数の活性部46にそれぞれ供給する駆動パルス信号の電圧レベルが同じであると、性能の違いによって作動(圧電変形)がばらついてしまう。このように複数の活性部46間で作動が異なってしまうと、複数のノズル30間で液滴噴射速度がばらつくことになってしまい、その結果、着弾位置ズレが生じるなど、印字品質の低下につながる。そこで、本実施形態のドライバIC47は、複数の活性部46間での性能の違いによって作動(圧電変形)がばらつくことを抑制するため、出力部53において、複数の活性部46にそれぞれ供給される駆動パルス信号の電圧レベル(駆動パルスPの波高値)を個別に調整するように構成されている。この出力部53における電圧レベルの個別調整を可能とするために、図6に示すように、ドライバIC47は、ラッチ回路54、基準電圧設定回路55、電圧発生部56をさらに備えている。
前述したシフトレジスタ50には、波形選択データの他、活性部性能データ(素子性能データ)が制御装置8から入力される。この活性部性能データは、複数の活性部46のそれぞれの性能に関するデータであり、駆動パルス信号の電圧レベルを多段階で調整するために用いられる。例えば、活性部46の性能に応じて電圧レベルを4段階で調整する場合には、4通りの電圧レベルを表現するために、活性部性能データは2ビットのビットデータで構成される。
尚、活性部46の性能パラメータとしては様々なものを採用できる。例えば、圧電層41の活性部46は、厚みばらつき等の要因によってその静電容量値がばらつくことがよくあり、静電容量値が異なると、同じ電圧を印加しても活性部46の圧電変形が異なることになる。そこで、活性部性能データは、予め測定された各活性部46の静電容量値に応じて設定されてもよい。あるいは、活性部46の厚みに応じて活性部性能データが設定されてもよい。
複数の活性部46にそれぞれ対応する活性部性能データは制御装置8からドライバIC47へシリアル入力され、シフトレジスタ50は、上記のシリアル入力された活性部性能データを、パラレル変換してラッチ回路54へ出力する。
ラッチ回路54は、シフトレジスタ50からパラレル出力される活性部性能データを、全てのデータの入力が完了するまで保持する。そして、全ての活性部性能データの入力が完了すると、保持しているデータを基準電圧設定回路55へパラレル出力する。
基準電圧設定回路55(基準電圧設定部)は、ラッチ回路54から入力された活性部性能データに基づいて、複数の活性部46のそれぞれについて、出力部53で電圧レベルを調整する際の基準となる基準電圧を設定する。具体的には、まず、電圧発生部56において電源電圧(VDD)以下の複数種類の電圧レベルを発生させる。この電圧発生部56の回路構成は特に限定されるものではないが、例えば、電源とグランドとの間に直列的に配置された複数の抵抗により、電源電圧を複数段階に分割することによって、電源電圧以下の複数種類の電圧レベルを得る回路構成を採用できる。そして、基準電圧設定回路55は、活性部性能データに応じて、電圧発生部56で発生された複数種類の電圧レベルのうちから1種類を基準電圧として選択し、複数の活性部46のそれぞれについて選択した基準電圧を出力部53へ出力する。ここで、活性部46の性能が高いということは、印加される電圧が低くても、大きな圧電変形を得ることができるということであるから、基準電圧設定回路55は、活性部性能データで示される活性部46の性能が高いほど基準電圧を低く設定する。
また、基準電圧設定回路55は、複数の活性部46のそれぞれについて、駆動パルス信号の電圧レベルを調整するための基準電圧として、第1基準電圧と、この第1基準電圧よりも高い第2基準電圧の、高低2つの基準電圧を設定する。これら2つの基準電圧を使用する理由は後で説明する。
出力部53は、複数の活性部46のそれぞれについて基準電圧設定回路55で設定された2つの基準電圧(第1基準電圧、第2基準電圧)に応じて、駆動パルス信号の電圧レベルを個別に調整する。図7は、出力部53の、1つの活性部46へ駆動パルス信号を出力する回路構成を示す回路図である。尚、圧電層41の活性部46は、2種類の電極(個別電極42と共通電極としての振動板40)間の電圧印加によって電荷を蓄えるコンデンサ(容量成分)とみなせることから、図7では活性部46をコンデンサの記号で示してある。
図7に示すように、出力部53は、各活性部46の電源(VDD)との接続/遮断を切り換える第1スイッチSW1と、各活性部46のグランドとの接続/遮断を切り換える第2スイッチSW2と、第1スイッチSW1と前記第2スイッチSW2のON/OFFを切り換えて各活性部46への駆動パルス信号の供給を制御するスイッチ制御回路60とを備えている。
第1スイッチSW1と第2スイッチSW2は共にMOSFET型のトランジスタで構成されており、電源(VDD)とグランドとの間で直列的に配置されている。また、第1スイッチSW1のソースと第2スイッチSW2のドレインとの接続点は、出力抵抗Rを介して、活性部46(個別電極42)と接続されている。
スイッチ制御回路60は、第1スイッチSW1と第2スイッチSW2のそれぞれのゲートにゲート電圧を印加することで、これらのON/OFFを切り換える。さらに、スイッチ制御回路60は、波形選択回路52から出力された、各活性部46に対する波形信号を受けて、各活性部46に対応する第1スイッチSW1と第2スイッチSW2の、ON/OFFをそれぞれ切り換えることにより、前記波形信号を所定の電圧レベルに増幅して駆動パルス信号を生成し、各活性部46へ供給する。
さらに、出力部53は、各活性部46へ供給される駆動パルス信号の電圧レベル(駆動パルスPの印加時における点Aの電圧)と、基準電圧設定回路55で設定された基準電圧とを比較する2つの比較器(第1比較器61、第2比較器62)を有する。第1比較器61は、駆動パルス信号の電圧レベルと、基準電圧設定回路55で設定された低い方の基準電圧である第1基準電圧とを比較し、その比較信号をスイッチ制御回路60に出力する。第2比較器62は駆動パルス信号の電圧レベルと、高い方の基準電圧である第2基準電圧とを比較し、その比較信号をスイッチ制御回路60に出力する。
スイッチ制御回路60は、第1比較器61及び第2比較器62のそれぞれから入力された比較信号に基づき、以下のようにして第1スイッチSW1と第2スイッチSW2のON/OFF制御を行う。
駆動パルスPを印加するタイミング(活性部46の充電時)においては、当初、点Aの電圧はグランドであって第1基準電圧よりも低い状態にあることから、スイッチ制御回路60は、第1スイッチSW1をON、第2スイッチSW2をOFFにする。すると、点Aの電圧が上昇していくが、第1基準電圧を超えたときに、第1スイッチSW1をOFFにする。
電圧レベル(点Aの電圧)が第1基準電圧と第2基準電圧の間であるときには、第1スイッチSW1と第2スイッチSW2の両方がOFFであるが、この状態では、電圧レベルは次第に低下していき、再び第1基準電圧より低くなる。そのため、スイッチ制御回路60は、第2スイッチSW2をOFFの状態のままで、第1スイッチSW1をONにして電源と活性部46とを接続し、電圧レベルを再度上昇させる。このように、通常は、第2スイッチSW2はOFFの状態で、第1スイッチSW1のON/OFFだけが切り換えられることで、駆動パルス信号の電圧レベルは、第1基準電圧に近づくように制御される。
但し、外部からノイズが混入したときには、電圧レベルが瞬間的に上昇し、電圧レベルを第1基準電圧と比較する第1比較器61の比較信号による制御のみでは、ノイズ混入による電圧レベルの上昇を抑え、且つ、短時間で収束させることが難しい。そこで、本実施形態では、ノイズによる電圧レベルの大きな変動を防止するために、電圧レベルと、第1基準電圧よりも高い第2基準電圧とを比較する、第2比較器62が設けられている。
駆動パルス信号にノイズが混入して、電圧レベルが第2基準電圧よりも高くなったときには、スイッチ制御回路60は、第1スイッチはOFFのままで第2スイッチSW2をONにしてグランドと活性部46とを接続し、電圧レベルを低下させる。そして、電圧レベルが第2基準電圧より低くなると再び第2スイッチSW2をOFFにする。その後、ノイズの混入が起こらなければ電圧レベルは低下し、第1基準電圧に近づく。
尚、上述の制御は、駆動パルスPを印加するタイミング(活性部46の充電時)のスイッチ制御であるが、駆動パルスPを印加しないタイミング(活性部46の放電時)においては、スイッチ制御回路60は、第1スイッチSW1をOFFにするとともに第2スイッチSW2をONにし、個別電極42とグランドとを接続する。この状態では、活性部46には電圧が印加されなくなる。
以上のように、本実施形態のドライバIC47においては、基準電圧設定回路55において、活性部46の性能に関連する活性部性能データに基づいて、複数の活性部46のそれぞれについて基準電圧が設定され、出力部53では、基準電圧に応じて複数の活性部46にそれぞれ供給される駆動パルス信号の電圧レベルが個別に調整される。つまり、複数の活性部46間で性能ばらつきが存在する場合でも、その性能に応じて駆動パルス信号の電圧レベルが個別に設定されるため、複数の活性部46の作動を等しくすることができる。
また、駆動パルス信号を活性部46へ出力する出力部53は、図7のように第1スイッチSW1、第2スイッチSW2、比較器61,62、及び、スイッチ制御回路60からなる簡単な回路構成で、電圧レベルの異なる駆動パルス信号を生成することができる。
さらに、出力部53は、基準電圧設定回路55で設定された2つの基準電圧(第1基準電圧及び第2基準電圧)と、駆動パルス信号の電圧レベルとをそれぞれ比較する、2つの比較器61,62を有する。そして、通常は、第1基準電圧に近づくように電圧レベルが調整される一方で、ノイズが混入して電圧レベルが急激に上昇して第2基準電圧を超えたときには、電圧レベルをすぐに低下させるために第2スイッチSW2がONに切り換えられるため、ノイズが混入したときに電圧レベルが基準電圧から大きく乖離してしまうのを抑えることができる。
次に、プリンタ1の電気的な構成について、図8のブロック図を参照して説明する。 図8に示すように、制御装置8は、中央処理装置であるCPU(Central Processing Unit)70、ROM(Read Only Memory)71、RAM(Random Access Memory)72、及び、これらを接続するバス73からなるマイクロコンピュータを有する。また、バス73には、インクジェットヘッド3のドライバIC47、キャリッジ2を駆動するキャリッジ駆動モータ19、搬送機構4の給紙モータ14及び排紙モータ15等を制御する、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)74が接続されている。また、このASIC74は、入出力インターフェイス(I/F)78を介して外部装置であるPC(パーソナルコンピュータ)79とデータ通信可能に接続されている。
また、ASIC74には、PC79から入力された画像データに基づいてインクジェットヘッド3のドライバIC47とキャリッジ駆動モータ19をそれぞれ制御するヘッド制御回路81と、同じく前記画像データに基づいて搬送機構4の給紙モータ14と排紙モータ15をそれぞれ制御する搬送制御回路82等が組み込まれている。
次に、ヘッド制御回路81について具体的に説明する。図8に示すように、ヘッド制御回路81は、波形データ記憶部85と、波形選択データ生成部86と、性能データ記憶部87とを有する。波形データ記憶部85は、図5(a)〜(d)に示される、4種類のパルス波形に関するデータ(パルス波形データ)を記憶するものである。波形選択データ生成部86は、PC79から入力された画像データに基づいて、複数の活性部46のそれぞれについて、図5に示す4種類のパルス波形から1つを選択するための2ビットの波形選択データを生成する。性能データ記憶部87は、複数の活性部46のそれぞれについての活性部性能データを記憶する。
そして、ヘッド制御回路81は、波形データ記憶部85に記憶されたパルス波形データと、波形選択データ生成部86で生成された波形選択データと、性能データ記憶部87に記憶された活性部性能データを、ドライバIC47に送信する。これを受けて、ドライバIC47は複数の活性部46のそれぞれについて駆動パルス信号の電圧レベルを個別に調整した上で、駆動パルス信号を複数の活性部46にそれぞれ供給する。
尚、制御装置8からドライバIC47への活性部性能データの送信(即ち、ドライバIC47における活性部性能データに基づく基準電圧の設定)は、制御装置8からの波形選択データ(本発明の「駆動素子を駆動するための駆動データ」)の送信前に先立って行われてもよい。即ち、まず、制御装置8からドライバIC47に対して複数の活性部46のそれぞれについての活性部性能データのみが送信され、図6の基準電圧設定回路55において複数の活性部46のそれぞれについて基準電圧の設定が行われる。その後、複数の活性部46のそれぞれについて、画像データから生成された、複数の印字周期分の波形選択データが順次送信される。この場合は、印字前(波形選択データの送信前)に全ての活性部46についての基準電圧の設定を終えるため、その後に波形選択データが入力される度に基準電圧の設定を行う必要はない。つまり、基準電圧設定用の活性部性能データの送信が印字前の1回だけであるから、データ転送時間や駆動パルス信号生成にかかる時間が短くなる。
あるいは、1印字周期の波形選択データが送信される度に、その波形選択データと共に活性部性能データがドライバIC47に送信されてもよい。即ち、波形選択データ(例えば2ビット)と活性部性能データ(例えば2ビット)とが1組となってドライバIC47に入力される。この場合は、波形選択回路52における波形選択と並行して、基準電圧設定回路55における基準電圧設定が行われる。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]ドライバIC47の基準電圧設定回路55が、複数の活性部46のそれぞれについて基準電圧を1つだけ設定するように構成された上で、図9に示すように、出力部53Aが駆動パルス信号の電圧レベルと前記基準電圧とを比較する比較器を1つのみ(第1比較器61のみ)有する構成であってもよい。この場合、前記実施形態の構成と比べると、ノイズ混入による電圧レベルの瞬間的な上昇を抑える第2基準電圧が設定されていない分だけ、駆動パルス信号にノイズの影響が出やすいと言えるが、比較器が1つしかない分、回路構成が簡単になり、また、比較器の比較信号に基づくスイッチ制御が簡素化されるという利点がある。尚、図9のような比較器が1つである回路構成を採用する場合に、比較器61の比較信号に基づくスイッチ制御回路60によるスイッチ制御は、次の2通りの何れも採用することができる。
(1)駆動パルスPを印加する際(活性部46の充電時)に、第2スイッチSW2をOFFにした状態で、第1スイッチSW1のみのON/OFFを切り換えることによって、駆動パルス信号の電圧レベルを基準電圧に近づけてもよい。即ち、スイッチ制御回路60は、駆動パルス信号の電圧レベルが基準電圧よりも高いと判断したときには第1スイッチSW1をOFFにする。また、駆動パルス信号の電圧レベルが基準電圧よりも低いと判断したときには第1スイッチSW1をONにする。この場合、駆動パルスPの印加時に第2スイッチSW2のON/OFF制御を行わないため(第2スイッチSW2のONは、放電時に活性部46をグランドと接続するときのみ)、スイッチ制御が簡単になる。
(2)駆動パルスPを印加する際(活性部46の充電時)に、第1スイッチSW1と第2スイッチSW2の両方のON/OFFを制御して、駆動パルス信号の電圧レベルを基準電圧に近づけてもよい。即ち、スイッチ制御回路60は、駆動パルス信号の電圧レベルが基準電圧よりも高いと判断したときには、第1スイッチSW1をOFFにするとともに第2スイッチSW2をONにする。また、駆動パルス信号の電圧レベルが基準電圧よりも低いと判断したときには、第1スイッチSW1をONにするとともに第2スイッチSW2をOFFにする。この場合は、上記(1)の方式と違い、駆動パルス信号の電圧レベルが基準電圧を超えたときには、第1スイッチSW1をOFFにするだけでなく第2スイッチSW2をONにすることで、積極的に電圧レベルを低下させるため、速やかに基準電圧に近づけることが可能となる。
2]複数の活性部46のうち、いくつかまとまった活性部46の間で性能が同じである場合、その活性部46の群の間で基準電圧が同じに設定されてもよい。即ち、複数の活性部46が、それぞれ2以上の活性部46(性能が同じである活性部46)で構成される複数の活性部の群に区分された上で、基準電圧設定回路は、1つの活性部の群に属する全ての活性部46に対して、同じ基準電圧を設定してもよい。このように、1つの活性部の群に属する、性能が等しい全ての活性部46については、基準電圧の設定を同じにすることで、活性部性能データのデータ量を減らしたり、あるいは、回路構成を簡素化したりすることが可能となる。
圧電層の製造方法にもよるが、例えば、1列のノズル列(圧力室24の列)に対応する、一方向に配列された複数の活性部46の間で、それらの性能がほぼ等しい場合には、1列のノズル列毎で、活性部46の基準電圧を同じにすることができる。あるいは、同色のインクを噴射する複数のノズル群毎で、活性部46の基準電圧を同じにすることもできる。
3]前記実施形態は、2種類の電極によって挟まれた圧電層部分からなる活性部46を複数備えた、圧電アクチュエータに本発明を適用した例であるが、本発明の適用対象となるアクチュエータは、このような圧電アクチュエータには限られない。圧電アクチュエータ以外のアクチュエータにおいても、複数の駆動素子間で性能がばらついているときに、同じ電圧レベルの駆動パルス信号を供給すれば、上述した圧電アクチュエータと同様の問題が生じることは、当業者であれば容易に想像できる。
4]本発明の適用対象となるアクチュエータは、ノズル内の液体に噴射圧力を付与して、ノズルから液滴を噴射させるインクジェットヘッド等の液滴噴射装置のアクチュエータには限られない。例えば、液体に圧力を付与するものには限られず、固形の駆動対象を駆動するアクチュエータに対しても本発明を適用できる。
7 圧電アクチュエータ
30 ノズル
40 振動板
41 圧電層
42 個別電極
46 活性部
47 ドライバIC
53,53A,53B 出力部
55 基準電圧設定回路
60 スイッチ制御回路
61 第1比較器
62 第2比較器
SW1 第1スイッチ
SW2 第2スイッチ

Claims (9)

  1. アクチュエータの複数の駆動素子に対してそれぞれ駆動パルス信号を供給して、前記複数の駆動素子を作動させる、アクチュエータの駆動装置であって、
    外部から入力された、前記駆動素子の性能に関連する素子性能データに基づいて、前記複数の駆動素子のそれぞれについて基準電圧を設定する基準電圧設定部と、
    前記基準電圧設定部で設定された基準電圧に応じて、前記複数の駆動素子にそれぞれ供給する前記駆動パルス信号の電圧レベルを個別に調整し、調整された前記駆動パルス信号を前記複数の駆動素子に出力する出力部と、を有することを特徴とするアクチュエータの駆動装置。
  2. 前記アクチュエータは、圧電層とこの圧電層に設けられた複数の第1電極及び複数の第2電極を有する圧電アクチュエータであり、
    前記複数の駆動素子が、前記複数の第1電極と前記複数の第2電極とに挟まれた圧電層部分からなる複数の活性部であることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータの駆動装置。
  3. 前記アクチュエータは、
    前記複数の駆動素子が液滴噴射装置の複数のノズルにそれぞれ噴射圧力を付与するように構成された、液滴噴射装置のアクチュエータであることを特徴とする請求項1又は2に記載のアクチュエータの駆動装置。
  4. 前記基準電圧設定部は、前記基準電圧を、所定の電源電圧以下の値に設定するものであり、
    前記出力部は、
    各駆動素子の電源との接続/遮断を切り換える第1スイッチと、
    各駆動素子のグランドとの接続/遮断を切り換える第2スイッチと、
    前記第1スイッチと前記第2スイッチのON/OFFを切り換えて各駆動素子への駆動パルス信号の供給を制御するスイッチ制御回路と、
    各駆動素子へ供給される駆動パルス信号の電圧レベルと前記基準電圧とを比較し、比較信号を前記スイッチ制御回路に出力する比較器とを有することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のアクチュエータの駆動装置。
  5. 前記スイッチ制御回路は、前記第2スイッチがOFFの状態で、
    前記比較器の比較信号から、前記駆動パルス信号の電圧レベルが前記基準電圧よりも高いと判断したときには前記第1スイッチをOFFにし、
    前記比較器の比較信号から、前記駆動パルス信号の電圧レベルが前記基準電圧よりも低いと判断したときには前記第1スイッチをONにすることを特徴とする請求項4に記載のアクチュエータの駆動装置。
  6. 前記スイッチ制御回路は、
    前記比較器の比較信号から、前記駆動パルス信号の電圧レベルが前記基準電圧よりも高いと判断したときには、前記第1スイッチをOFFにするとともに前記第2スイッチをONにし、
    前記比較器の比較信号から、前記駆動パルス信号の電圧レベルが前記基準電圧よりも低いと判断したときには、前記第1スイッチをONにするとともに前記第2スイッチをOFFにすることを特徴とする請求項4に記載のアクチュエータの駆動装置。
  7. 前記基準電圧設定部は、前記複数の駆動素子のそれぞれについて、第1基準電圧と、この第1基準電圧よりも高い第2基準電圧の、2つの前記基準電圧を設定し、
    前記出力部は、前記駆動パルス信号の電圧レベルと前記第1基準電圧とを比較する第1比較器と、前記駆動パルス信号の電圧レベルと前記第2基準電圧とを比較する第2比較器とを有し、
    前記スイッチ制御回路は、前記第1比較器の比較信号と前記第2比較器の比較信号に基づいて、
    前記駆動パルス信号の電圧レベルが前記第1基準電圧と前記第2基準電圧の間であると判断したときには、前記第1スイッチと前記第2スイッチを共にOFFにし、
    前記駆動パルス信号の電圧レベルが前記第1基準電圧よりも低くなったと判断したときには、前記第1スイッチをONにするとともに前記第2スイッチをOFFにし、
    前記駆動パルス信号の電圧レベルが前記第2基準電圧よりも高くなったと判断したときには、前記第1スイッチをOFFにするとともに前記第2スイッチをONにすることを特徴とする請求項4に記載のアクチュエータの駆動装置。
  8. 前記出力部は、外部から入力された、前記複数の駆動素子をそれぞれ駆動するための駆動データと前記基準電圧設定部で設定された基準電圧に基づいて、前記複数の駆動素子への駆動パルス信号を生成して出力するものであり、
    先に前記素子性能データが前記基準電圧設定部に入力されて、前記基準電圧設定部において前記複数の駆動素子のそれぞれについての基準電圧の設定が完了した後に、前記駆動データが入力されて、前記出力部において前記駆動パルス信号の生成が行われることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のアクチュエータの駆動装置。
  9. 前記複数の駆動素子は、それぞれ2以上の前記駆動素子で構成される複数の駆動素子群に区分され、
    前記基準電圧設定部は、
    1つの前記駆動素子群に属する全ての駆動素子に対して、同じ基準電圧を設定することを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載のアクチュエータの駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015066843A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置
US9764546B2 (en) 2015-09-30 2017-09-19 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid discharge apparatus

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