JP2011155784A - 二次電池システムおよびその管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 組電池や放電回路の異常の有無を簡易に判定することが可能で、しかも試験終了直後の停電に対する信頼性を損なわない二次電池システムおよび管理方法を提供する。
【解決手段】 複数の組電池3から直流負荷設備102へ流れる放電電流を計測する電流計測手段19と、電流計測手段19によって計測された複数の組電池3の放電初期の放電電流I、I、Iと予め設定された基準電流値Icとを比較し少なくとも組電池3を含むシステム内の異常の有無を判定する判定手段12とを備える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、組電池や放電回路などの異常の有無を簡易に判定することが可能な二次電池システムおよびその管理方法に関する。
通信用電源などのバックアップ用電池として、一般的に鉛蓄電池が使用されているが、鉛蓄電池は体積・重量エネルギー密度が低いため、一定の電気量を取り出すために必要となる蓄電池設備の容積が大きくなり広い設置スペースを必要とするのみならず、重量も大となる。そこで、鉛蓄電池の代替として、エネルギー密度が高いリチウムイオン二次電池が通信用電源のバックアップ用として採用されるに至っている。リチウムイオン二次電池は、エネルギー密度が高く自己放電量も少なく、さらに従来の鉛蓄電池と同じ定電流定電圧充電が可能であることから、組電池として通信用電源などのバックアップ用としての使用に適している。そして、通信用電源に用いられるリチウムイオン二次電池については、過大な電流による配線の損傷を防止するようにした管理システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、停電補償用の直流電源装置は、安定した電力を継続して供給する高信頼性が必要であることから、このような用途で使用される組電池では、定期的に組電池の劣化状況(容量)を確認し、容量が所定のレベルまで低下したら更改することが行われている。このようなバックアップ用組電池の容量試験の一例としては、停電バックアップ電源の電池劣化判定方法が知られている(例えば、特許文献2参照。)。この電池劣化判定方法では、任意の組電池を選択し、選択された組電池を直接放電させて容量を確認するものである。
特開2009−22099号公報 特開平10−2943号公報
リチウムイオン二次電池は、組電池として通信用電源などのバックアップ用としての使用に適しているが、この場合、停電時において確実に機能することが要求される。例えば、リチウムイオン二次電池により構成される一部の組電池に容量低下などの異常が生じている場合や、組電池の放電回路に異常が存在する場合は、停電が生じた場合に直流負荷設備を確実にバックアップすることができなくなるという問題がある。蓄電池の容量を確認するには、放電試験により組電池毎の容量試験を行うことになるが、放電試験では電池を放電終止電圧に至るまで放電させる必要があるとともに、試験中の停電に備えて試験対象電池に代替の蓄電池を接続する必要があり、多大なコストが必要となる。このような問題は、リチウムイオン二次電池に限られず、鉛蓄電池やその他の二次電池にも存在する。したがって、二次電池により構成される組電池の異常や放電回路の異常などを簡易に判定することができれば、便利であり、コスト低減にも寄与する。
また、特許文献2の電池劣化判定方法は、試験の放電終了時点で試験対象組電池が完全に放電されているので、組電池システムの容量が不足することになり、試験終了直後に停電が生じた場合は十分なバックアップができなくなり、信頼性に欠けるという問題がある。
そこでこの発明は、組電池や放電回路の異常の有無を簡易に判定することが可能で、しかも試験終了直後の停電に対する信頼性を損なわない二次電池システムおよび管理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、多数の二次電池を直列接続して構成される組電池が複数個並列に接続された組電池群と、前記複数の組電池と並列に接続される直流負荷設備と、前記複数の組電池を充電するとともに前記直流負荷設備に直流電力を供給する直流電力供給源とを有する二次電池システムであって、前記複数の組電池から前記直流負荷設備へ流れる放電電流を計測する電流計測手段と、前記電流計測手段によって計測された前記複数の組電池の放電初期の放電電流と予め設定された基準電流値とを比較し少なくとも前記組電池を含むシステム内の異常の有無を判定する判定手段と、を備えたことを特徴とする二次電池システムである。
この発明によれば、直流電力供給源からの電力供給が停止された場合は、複数の組電池から直流負荷設備へ電力が供給され、電流計測手段によって各組電池から直流負荷設備に流れる放電電流が計測される。ここで、各組電池の電池容量が等しければ、各組電池が分担する放電初期の放電電流は同じ値となるが、組電池や放電回路に異常がある場合は、各組電池から直流負荷設備へ流れる放電初期の放電電流値は大きく異なることになるので、電池や放電回路の異常などのシステム内の異常を簡易に判定することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の二次電池システムにおいて、前記直流電力供給源の出力を制御し、前記複数の組電池を強制的に放電させる放電指令手段を備えたことを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の二次電池システムにおいて、前記判定手段には、システム内の異常の有無を表示する判定結果表示手段が接続されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の二次電池システムにおいて、前記二次電池は、リチウムイオン二次電池から構成されることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、多数の二次電池を直列接続して構成される組電池が複数個並列に接続された組電池群と、前記複数の組電池と並列に接続される直流負荷設備と、前記複数の組電池を充電するとともに前記直流負荷設備に直流電力を供給する直流電力供給源とを有する二次電池システムの管理方法であって、前記複数の組電池から前記直流負荷設備へ流れる放電電流を電流計測手段によって計測し、前記電流計測手段によって計測された前記複数の組電池の放電初期の放電電流と予め設定された基準電流値とを判定手段によって比較し少なくとも前記組電池を含むシステム内の異常の有無を判定することを特徴とする二次電池システムの管理方法である。
請求項1および5に記載の発明によれば、組電池や放電回路の異常などシステム内の異常を簡易に判定することが可能となるので、従来のように長時間にわたる放電試験が不要になるとともに、異常を把握するためのコストを著しく低減することができる。また、放電初期の放電電流に基づき異常の有無を判定するので、放電終了時において組電池は十分な容量を有しており、放電終了直後に停電が生じても直流負荷設備に直流電力を確実に供給することができ、停電に対する信頼性を保つことができる。
請求項2の発明によれば、放電指令手段によって複数の組電池を強制的に放電させることができるので、組電池や放電回路の異常の有無を定期的に把握することができ、組電池や放電回路を常に最良の状態に維持しておくことが可能となる。これにより、停電が生じた場合でも直流負荷設備を確実にバックアップすることができ、システムの信頼性を保つことができる。
請求項3に記載の発明によれば、判定手段にはシステムの異常の有無を表示する判定結果表示手段が接続されているので、システムの異常を素早く把握することができ、迅速な対策を施すことが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、二次電池はエネルギー密度が高いリチウムイオン二次電池から構成されるので、他の二次電池に比べて容積を小とすることができ、二次電池システムのコンパクト化を図ることができる。
この発明の実施の形態に係る二次電池システムの概略構成を示すブロック図である。 図1の二次電池システムにおける組電池と各装置との接続関係を示す回路図である。 図2の組電池状態監視装置の概略構成を示すブロック図である。 図1の二次電池システムにおける管理方法の手順を示すフローチャートである。 図1の各組電池が劣化していない場合の放電初期における放電電圧および放電電流の変化を示す特性図である。 図1の一部の組電池に劣化が生じている場合の放電初期における放電電圧および放電電流の変化を示す特性図である。 図1の各組電池の使用期間と放電電流との関係を示す特性図であって各組電池の放電電流が同じ値を示す特性図(組電池並列接続数:3、定格容量は同一)である。 図1の各組電池の使用期間と放電電流との関係を示す特性図であって各組電池の放電電流が異なる値を示す特性図(組電池並列接続数:3、定格容量は同一)である。 図1の組電池における使用期間と容量との関係を示す特性図である。 図1の組電池における使用期間と内部抵抗との関係を示す特性図である。 図1の組電池における内部抵抗と電池容量との関係を示す特性図である。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
図1ないし図11は、この発明の実施の形態を示している。図2において、二次電池システム1は、単電池であるリチウムイオンセル(リチウムイオン二次電池)2が複数直列に接続される組電池3を有している。組電池3には、セルコントローラとしての電池監視制御部4が接続されている。電池監視制御部4は、セル電圧測定用配線4aを介して各セル2の電圧を測定するとともに、組電池電圧測定用配線4bを介して組電池3全体の電圧を測定するようになっている。電池監視制御部4は、各リチウムイオンセル2の電圧や温度などのセル状態を測定、監視するとともに、各リチウムイオンセル2の充電電圧が所定値内になるように調整する機能を有している。組電池3と電池監視制御部4は、一つの組電池管理ユニット5としてまとめられている。
この実施の形態においては、二次電池システム1は、図1および図2に示すように、例えば3つの組電池3(組電池A〜組電池C)からなる組電池群を有しており、各組電池3は並列に接続されている。3つの組電池3は、直流電力供給源としての整流器101と通信設備である直流負荷設備102に対して並列に接続されている。整流器101は、交流電力である商用電源100を直流電力に変換し、組電池3をフロート充電するとともに直流負荷設備102に直流電力を供給する機能を有している。すなわち、二次電池システム1は、通常時は、整流器101によって各組電池3をフロート充電するとともに、直流負荷設備102へ直流電力を供給するようになっており、商用電源100の停電時のみ各組電池3から直流負荷設備102へ直流電力を供給するようになっている。
各組電池3は、組電池状態監視装置10によって異常の有無が監視されている。組電池状態監視装置10は、図1に示すように、判定手段12と、判定結果表示手段17と、放電指令手段18、電流計測手段19とを有している。図1に示すように、電流計測手段19は、3つの組電池3の放電回路にそれぞれ設けられており、各組電池3から直流負荷設備102に向けて流れる放電電流を計測する機能を有している。この実施の形態においては、電流計測手段19は、各組電池管理ユニット5内に設けられている。電流計測手段19は、直流電流を測定できるものであれば、その種類を問わないが、放電電流による発熱を極力抑制できる種類のものが望ましい。
組電池状態監視装置10は、図3に示すように、商用電源100からの電力を制御に必要な電力に変換する電源部11を有している。電源部11には、判定手段12が接続されている。判定手段12は、測定条件設定値入力部13、組電池情報記憶部14、演算部15、データ入力部16とから構成されている。測定条件設定値入力部13は、判定精度を高めるための測定条件を入力する部位であり、例えばコンピュータのキーボードなどから構成されている。組電池情報記憶部14は、例えば組電池を構成する単電池の初期の放電特性などを記憶する機能を有している。演算部15は、組電池情報記憶部14からの情報と、データ入力部16を介して入力された各組電池3の放電初期の放電電流I、I、Iの情報とに基づき、各組電池3の劣化状態などを判定する機能を有している。
図1に示すように、放電指令手段18は、整流器101の制御回路(図示略)と接続されている。放電指令手段18は、例えば予め設定されたプログラムに基づき、定期的に放電指令信号K1を整流器101に出力するように構成されている。整流器101は、放電指令手段18からの放電指令信号K1によって出力電圧を通常時に対して低下するように制御し、一時的に組電池3を放電させる機能を有している。すなわち、放電指令手段18は、放電指令信号K1によって整流器101からの出力電力を一時的に組電池3の開放電圧よりも低下させ、組電池3を強制的に放電させる機能を有している。
判定手段12は、図1に示すように、放電指令手段18からの指令信号K2に基づき、電流計測手段19によって計測された放電初期の放電電流I、I、Iの計測値を計測信号K3a、K3b、K3cとして受け取り、この計測信号K3a、K3b、K3cに対応する放電電流I、I、Iと予め設定された基準電流値Icとを比較することにより、少なくとも組電池3の異常(経年による容量低下などの異常)や組電池3の放電回路の異常を含むシステム内の異常の有無を判定する機能を有している。すなわち、判定手段12は、組電池3の放電時における予め予測される正常な範囲の電流値(基準電流値Ic)と実際に計測された放電初期の放電電流I、I、Iとを比較することにより、組電池3や放電回路の異常などシステム内における異常を判定するようになっている。
電流計測手段19によって計測される放電電流I、I、Iは、各組電池3の電池容量が等しく放電回路にも異常がなければ、各組電池3が分担する放電電流の比は、1:1:1となるが、各組電池3や放電回路に異常がある場合は、各組電池3の放電電流は、例えば1:0.5:1.5というように並列数に応じた放電電流値とはならない。この実施の態様においては、異常と判定する基準電流値Icを理想値に対して例えば±50%に設定しているが、この基準電流値Icは組電池3の使用年数の程度によってそのレベルを変更するのが望ましい。
判定手段12には、判定結果表示手段17が接続されている。判定手段12は、判定信号K4を判定結果表示手段17に出力するようになっている。判定結果表示手段17は、判定手段12によって例えば組電池3の劣化またはシステム内における放電回路が異常と判定された場合は、異常警報を出力するようになっている。判定結果表示手段17は、例えばLEDランプや警報ブザーなどで構成されている。判定結果表示手段17は、組電池3の近傍に設置してもよいし、組電池3の設置場所から遠く離れた場所に設置する構成としてもよい。
つぎに、二次電池システム1の動作および管理方法について説明する。
図4は、二次電池システム1における組電池3の劣化度および放電回路の異常を判定するための手順を示している。図3のステップS1においては、放電指令手段18から放電指令信号K1が出力され、これにより整流器101からの出力電圧が通常時よりも低下される。すなわち、整流器101の出力電圧は、放電指令手段18からの放電指令信号K1に基づき組電池3の開放電圧よりも低く制御される。これにより、直流負荷設備102には、各組電池3から直流電力が供給される。ここで、整流器101は、放電指令手段18からの放電指令信号K1を受けた場合でも、出力電圧は許容電圧範囲内に維持されており、例えば判定作業の途中で蓄電池3からの電力供給が停止した場合でも、直流負荷設備102を運転することが可能である。
つぎに、図4のステップS2に示すように、各組電池管理ユニット5に設けられた電流計測手段19によって組電池3から直流負荷設備102に流れる放電電流I、I、Iが計測される。そして、ステップS3に進み、計測された放電電流I、I、Iと基準電流値Icとの比較が行われ、放電電流I、I、Iが正常であるか否かが判断される。なお、「正常状態」とは、この場合、各組電池からの放電電流が負荷の消費電力の1/3とした値になっていることである。ここで、放電電流I、I、Iが正常であると判断された場合は、ステップS4に進み、放電指令手段18による蓄電池放電指令が解除され、再び整流器101による直流負荷設備102への電力供給と、整流器101による3つの組電池3のフロート充電が再開される。
以上述べたように、整流器101の出力電圧低下による各組電池3の放電時においては、組電池A〜組電池Cの電池容量が等しければ、組電池A〜組電池Cが分担する放電電流I、I、Iは、直流負荷設備102に流入する総放電電流を3で除した値となるが、各組電池3の劣化度が異なる場合や放電回路に異常がある場合は、並列数に応じた放電電流値とはならない。したがって、放電電流I、I、Iが並列数に応じた放電電流値とはならない場合は、基準電流値Iに対しても大きくずれることになり、ステップS3において、組電池3自体に異常があるか、または組電池3の放電回路に異常があると判断される。
次に、電池の劣化と放電電流の関係を具体的に示す。図5は、各組電池3の定格容量が等しく、劣化していない場合の放電初期における放電電圧および放電電流の変化を示している。図5に示すように、各組電池3が劣化していない場合は、放電電流I、I、Iは各組電池3で等しくなり、負荷電流の1/3になる。一方、図6は、一部の組電池3に劣化が生じている場合の放電初期における放電電圧および放電電流の変化を示している。各組の定格容量が等しくとも、一部の組電池3に劣化が生じている場合は、放電電流I、I、Iは各組電池3でそれぞれ異なる。図7は、各組電池3の使用期間と放電電流との関係を示しており、各組電池3が劣化していない場合は、各組電池3の放電電流I、I、Iはいずれも等しく負荷電流の1/3の値を示す。しかし、一部の組電池3が劣化している場合、図8に示すように、各組電池3の使用期間と放電電流との関係は、時間の経過とともに各組電池3の放電電流I、I、Iの差が次第に大きくなっていく。図7および図8の縦軸の1/nは、組電池3の個数がn個の場合に各組電池3を流れる放電電流が負荷電流の1/nになることを示しており、この実施の形態においては組電池3の個数が3個であるので、各組電池3の放電電流は上述の通り負荷電流の1/3となる。
図9は、組電池3における正常な劣化による容量変化と異常な劣化による容量変化とを示している。図9に示すように、異常な劣化の場合は、正常な場合に比べて短い使用期間で組電池3の容量が著しく低下することがわかる。また、図10は、組電池3における正常な劣化による内部抵抗の変化と異常な劣化による内部抵抗の変化とを示している。図10に示すように、異常な劣化の場合は、正常な場合に比べて短い使用期間で組電池3の内部抵抗が著しく増加することがわかる。図11は、組電池3における内部抵抗と電池容量との関係を示している。図11に示すように、電池容量は内部抵抗が増加するにつれて低下することがわかる。このように、組電池3の劣化は容量、内部抵抗に現れるので、容量、内部抵抗に関係する放電電流I、I、Iを計測することにより、組電池3が劣化しているか否かを判定することが可能となる。
図8に示すように、組電池Aの放電電流Iと組電池Bの放電電流Iは、基準電流値Icを上回る値を示しているが、組電池Cの放電電流Iは、基準電流値Icを下回っている。ここで、基準電流値Icは、良否判定の閾値であることから、基準電流値Icを下回った放電電流Iに対応する組電池Cについては、容量が低下しているか、または組電池Cの放電回路に異常(放電回路における接続端子のネジの緩みや断線など)があると判断される。
図4のステップS3において、組電池Cの放電電流Iの計測値が正常でないと判断された場合は、ステップS5に進み、判定手段12から異常の旨の判定信号K4が出力され、判定結果表示手段17によって警報が発せられる。その後、ステップS4に進み、放電指令手段18による蓄電池放電指令が解除され、再び整流器101による直流負荷設備102への電力供給と、整流器101による3つの組電池3のフロート充電が再開される。
このように、判定手段12によって組電池3自体や組電池3の放電回路の異常を簡易に判定することが可能となるので、従来のように長時間にわたる放電試験が不要になるとともに、二次電池システム1の異常を把握するためのコストを著しく低減することができる。また、放電指令手段18によって組電池3の劣化や放電回路の異常の有無を定期的に把握することができるので、組電池3や放電回路を常に最良の状態に維持しておくことが可能となる。これにより、落雷などにより商用電源100が停電した場合でも、組電池3により直流負荷設備102を確実にバックアップすることができ、二次電池システム1の信頼性を保つことができる。さらに、判定手段12には、判定結果表示手段17が接続されているので、二次電池システム1内の異常を素早く把握することができ、迅速な対策を施すことが可能となる。
また、放電初期の放電電流I、I、Iに基づき異常の有無を判定するので、放電試験が終了した時点において組電池3は十分な容量を有しており、放電終了直後に停電が生じても直流負荷設備102に直流電力を確実に供給することができ、停電に対する信頼性を保つことができる。さらに、この実施の形態においては、組電池3の開放電圧よりも整流器101の出力電圧を一時的に低下させて組電池3を強制的に放電させるようにしているので、例えば異常の判定時に蓄電池3による電力供給が停止した場合でも、整流器101によって直流負荷設備102の運転を継続することが可能となる。したがって、整流器101の出力を完全に停止させて異常の有無を判定する場合に比べて、直流負荷設備102に対する電力供給の信頼度を保つることができる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、二次電池システム1を通信設備などの直流負荷設備102に適用する場合について説明したが、直流電力を入力とする無停電電源装置(UPS:Uninterruptible Power Supply)や、その他の設備に適用することもできる。また、放電指令手段7は、放電指令信号K1によって整流器101の出力電圧を一時的に低下させることにより、複数の組電池3を放電させる機能としたが、整流器101からの出力電力を一時的に完全に停止させて擬似停電を起こさせることにより、複数の組電池3を放電させる構成としてもよい。さらに、放電初期の放電電流I、I、Iの計測は、実際の停電により商用電源100からの電力供給が停止した場合でも可能であり、この場合も放電初期の放電電流I、I、Iに基づき組電池3の異常の有無を判定することができる。
上記の実施の形態では、二次電池としてリチウムイオン二次電池を使用しているが、二次電池は、リチウムイオン二次電池に限定されることはなく、鉛蓄電池であってもよいしこれ以外の種類の二次電池であってもよい。また、放電指令手段18は、予め設定されたプログラムに基づき定期的に放電指令信号K1を整流器101に出力するように構成されているが、遠隔操作によって放電指令力信号K1を整流器101に出力する構成としてもよい。さらに、異常の有無を判定する際の組電池3の放電時間は、組電池3の容量および直流負荷設備102の容量や判定精度などを考慮して極力短時間とすることが望ましい。
1 二次電池システム
2 リチウムイオンセル(二次電池)
3 組電池
4 電池監視制御部
5 組電池管理ユニット
10 組電池状態監視装置
12 判定手段
17 判定結果表示手段
18 放電指令手段
19 電流計測手段
100 商用電源
101 整流器(直流電力供給源)
102 直流負荷設備

Claims (5)

  1. 多数の二次電池を直列接続して構成される組電池が複数個並列に接続された組電池群と、前記複数の組電池と並列に接続される直流負荷設備と、前記複数の組電池を充電するとともに前記直流負荷設備に直流電力を供給する直流電力供給源とを有する二次電池システムであって、
    前記複数の組電池から前記直流負荷設備へ流れる放電電流を計測する電流計測手段と、
    前記電流計測手段によって計測された前記複数の組電池の放電初期の放電電流と予め設定された基準電流値とを比較し少なくとも前記組電池を含むシステム内の異常の有無を判定する判定手段と、
    を備えたことを特徴とする二次電池システム。
  2. 前記直流電力供給源の出力を制御し、前記複数の組電池を強制的に放電させる放電指令手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の二次電池システム。
  3. 前記判定手段には、システム内の異常の有無を表示する判定結果表示手段が接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の二次電池システム。
  4. 前記二次電池は、リチウムイオン二次電池から構成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の二次電池システム。
  5. 多数の二次電池を直列接続して構成される組電池が複数個並列に接続された組電池群と、前記複数の組電池と並列に接続される直流負荷設備と、前記複数の組電池を充電するとともに前記直流負荷設備に直流電力を供給する直流電力供給源とを有する二次電池システムの管理方法であって、前記複数の組電池から前記直流負荷設備へ流れる放電電流を電流計測手段によって計測し、前記電流計測手段によって計測された前記複数の組電池の放電初期の放電電流と予め設定された基準電流値とを判定手段によって比較し少なくとも前記組電池を含むシステム内の異常の有無を判定することを特徴とする二次電池システムの管理方法。
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