JP2011155720A - 全閉型電動機 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型でありながら冷却性能が高い全閉型電動機を提供する。
【解決手段】本発明に関わる全閉型電動機は、ハウジング5内に設けられハウジング5にその熱が伝達されるロータ1およびステータ2と、ロータ1に形成されハウジング5内の空気を攪拌する内部フィン6とを備え、ハウジング5外に設けられた外部ファン8による強制対流、または、ハウジング5外面近くの自然対流により冷却を行う全閉型電動機Zであって、ロータ1は、その回転軸3の延在方向の一方端部側と他方端部側とで異なる形状を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、全閉型電動機に係り、特にその冷却構造に関する。
図9は、従来の全閉型電動機100の軸方向縦断面図である。
従来、全閉型電動機100は、図9に示すように、電気エネルギから機械的回転力を発生させるロータ101およびステータ102と、ロータ101に一体に接続され発生した回転力を外部に伝える回転軸103の一部および回転軸103を軸支する軸受け104とを、フレーム105fやエンドブラケット105eからなるハウジング105の内部に開口部を設けることなく収容する構造となっている。
全閉型電動機100は、開口部を設けないことから、外気の塵やほこりの侵入が防止され、かつ防音効果を有している。
全閉型電動機100に発生する鉄損等の熱に対する冷却は、図10に示す以下の機構にて行われる。図10は、図9の全閉型電動機100の熱の流れを示す図である。
ロータ101で発生した熱は、主に、ロータ101に一体に接続される回転軸103と回転軸103をハウジング105に軸支する軸受け104とを熱伝導により伝わり、ハウジング105へと伝達される。ステータ102で発生した熱は、ステータ102の外周部とハウジング105の内壁が接する箇所においては熱伝導により、また、ステータ102の外周部とハウジング105の内壁にクリアランス(隙間)がある場合においては輻射等の熱伝達により、それぞれハウジング105に運ばれる。
また、ロータ101やステータ102の表面から対流もしくは輻射によりハウジング105内部の空間に放出された熱は、ハウジング105の内部の空気を温める。このハウジング105の内部の温められた空気は、ロータ101に取り付けられた内部冷却フィン106(以下、内部フィン106と称す)がロータ101と一体に回転することにより攪拌され、該温められた空気の熱はハウジング105に伝達される。
ハウジング105外部の回転軸103の延在方向の一方端部側には、外部冷却ファン108(以下、外部ファン108と称す)が、通風入口および通風出口を有するエンドファンカバー107に覆われ、回転軸103に固定され設けられている。外部ファン108は、ロータ101の回転によってハウジング105の外周面に形成された放熱フィン(図示せず)表面を流れる冷却風を引き起こし、ハウジング105に伝達された熱を放熱フィンから冷却風によって外気に放出する。この際、エンドファンカバー107は、外部ファン108による冷却風がハウジング105上の放熱フィンに当り効率的に冷却するように、ハウジング105の軸方向外周上を部分的に覆い、冷却風を放熱フィンに向けて案内する構造となっている。一方、外部ファン108が無い場合においては、ハウジング105に伝達された熱はハウジング105表面からの自然対流により外気へ放出される。
ところで、ロータ101に設けられた内部フィン106は、成型の容易性の点や、正逆回転に対して同様の攪拌性能を有することから、ロータ101の回転軸103の延在方向の両端部側に垂直な面に形成された板状のフィン106aが、回転軸103の延在方向に並行に、かつ、図9のロータ101のD方向矢視図の図11に示すように、回転軸103から外方に向けて放射方向に設けられている。
しかし、本構造による内部フィン106の場合、内部フィン106の中心側から外側に向かって遠心力によって空気が吐き出され、ハウジング105の内部の空気を攪拌することにより冷却効果は得られるものの、内部フィン106のフィン106a中心側近傍では乱流が発生することから、内部フィン106の中心側から外側へ向かう一様な流れが乱流により乱され冷却の効率性に問題がある。
図12は、図9の従来の全閉型電動機100の内部フィン106付近の空気の流れを矢印で表す縦断面図である。
図12の矢印に示すように、内部フィン106で攪拌された空気は内部フィン106の近傍の空間を循環するのみで、コイルエンド109周りとハウジング105との間の風速は極端に減少することが確認されており、ハウジング105内部の空間を均等に冷却していない。
また、ロータ101とステータ102の間の僅かな隙間においても、ロータ101およびステータ102の軸方向(図12の紙面で左右方向)端部のモータ負荷が設置される側のハウジング105内の負荷側110と反負荷側111との両側を行き来する通風はほとんどないため、内部フィン106はハウジング105内の負荷側110および反負荷側111の空間をそれぞれ独立に攪拌しており、局所的な冷却効果しか得られず効率的な冷却がなされていない。
この内部フィン106の構造に対して、冷却性能向上を目的に、特許文献1では、ロータ201の軸方向断面図の図13に示すようにエンドリング212を備えたかご形電動機のロータ201において、エンドリング212より外側に位置するとともにロータ201内部を回転軸203方向に貫通するように挿入された導体213を、図13のロータ201のE方向矢視図の図14に示すように、回転方向214と反対方向に傾斜させる方法を提案している。その結果、エンドリング212より外側に位置する導体213が回転することによって、電動機内部の空間の攪拌力を増加させる方法を開示している。
また、特許文献2の全閉型電動機300では、その軸方向縦断面図の図15に示すように、ロータ301およびステータ302にそれぞれ通風穴351、352を設け、さらに全閉型電動機300の内部に回転軸303に接続して設けられた内部冷却ファン316(以下内部ファン316と称す)によってハウジング305内部の空気を強制的に循環させる方法を開示している。
特開昭58−207849号公報(第1図等) 実開昭61−43765号公報(第1図等)
ところで、近年、省エネルギ化および省資源化の観点から電動機への小型・軽量化も望まれており、全閉型電動機に対する要求も高まっている。
電動機を小型化した場合、巻線密度の増加に起因する発熱密度の増大からこれまで以上の温度上昇となることから、冷却性能の向上は必須となっている。ロータおよびステータの小型化は、放熱面積の減少に伴う巻線抵抗の増加や、磁束の飽和に起因する銅損の増加から、必然的に電気損失が増大する。そのため、ロータおよびステータ自体の発熱量が大きくなるという欠点があり、一方、ハウジングやその他の構造部材における小型化に対しては、構造部材表面の放熱面積の縮小等が問題となる。
そのため、既存の冷却性能を上回る冷却構造および冷却方法の実現が、全閉型電動機の小型化における大きな課題となっている。
特許文献1では、図13に示すロータ201を回転軸203方向に貫通する導体213の設置構造の変更、すなわち図14に示す導体213の反回転方向への傾斜構造により、冷却性能の向上方法を提案している。しかしながら、この変更は、エンドリング212およびロータ201を貫通する導体213を別々に加工・成型し組み立てる必要があることから、製造コストおよび部品コストの増加のおそれがある。また、ロータ201が正逆回転する場合、回転する導体213の空気に対する形状が異なるために異なる冷却効果となる。さらに、既存の全閉型電動機の冷却構造と同様に、回転軸203の延在方向の一方側である負荷側210および他方側である反負荷側211を別々に冷却していることから、高効率な冷却構造とは言い難い。
また、特許文献2においても、図15に示すように、内部ファン316を設けることにより通風穴351、352を通る循環空気流(図15の矢印参照)を引き起こしているが、内部ファン316の設置により、全閉型電動機300の回転軸303方向の延在方向の長さが増加し、体積増・コスト増となることから、小型・軽量化に対しては問題が残る。
本発明は上記実状に鑑み、全閉型のハウジング内部の空気が攪拌されることにより冷却効果を得る冷却構造により、小型でありながら冷却性能が高い全閉型電動機の提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明に関わる全閉型電動機は、ハウジング内に設けられ前記ハウジングにその熱が伝達されるロータおよびステータと、前記ロータに形成され前記ハウジング内の空気を攪拌する内部フィンとを備え、前記ハウジング外に設けられた外部ファンによる強制対流、または、前記ハウジング外面近くの自然対流により冷却を行う全閉型電動機であって、前記ロータは、その回転軸の延在方向の一方端部側と他方端部側とで異なる形状を有している。
本発明によれば、小型でありながら冷却性能が高い全閉型電動機を実現できる。
(a)は、本発明に係る第1実施形態の全閉型電動機の軸方向縦断面であり、(b)は、(a)の全閉型電動機のロータのA方向矢視図である。 第1実施形態のロータの回転方向と内部フィン廻りの風向きを表す図1(a)のロータのA方向矢視図である。 第2実施形態のロータの図1(a)のA方向矢視図である。 (a)は、第3実施形態の全閉型電動機の軸方向縦断面図であり、(b)は、(a)のロータのB方向矢視図である。 第4実施形態の全閉型電動機の軸方向縦断面図である。 第5実施形態の全閉型電動機の軸方向縦断面図である。 (a)は、第6実施形態の全閉型電動機の軸方向縦断面図であり、(b)は、(a)のロータのC方向矢視図である。 第7実施形態の全閉型電動機の軸方向縦断面図である。 従来の全閉型電動機の軸方向縦断面図である。 図9の従来の全閉型電動機の熱の流れを示す図である。 図9の従来のロータのD方向矢視図である。 図9の従来の全閉型電動機の内部フィン付近の空気の流れを矢印で表す縦断面図である。 特許文献1のロータの軸方向断面図である。 図13の特許文献1のロータのE方向矢視図である。 特許文献2の全閉型電動機の軸方向縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
なお、以下の説明に用いる図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な厚みや寸法は、以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
図1(a)は、本発明に係る第1実施形態の全閉型電動機Zの軸方向縦断面であり、図1(b)は、図1(a)の全閉型電動機Zのロータ1のA方向矢視図である。
<第1実施形態の全閉型電動機Zの概要>
第1実施形態の全閉型電動機Zは、ロータ1、ステータ2を閉塞するハウジング5の内部の空気がロータ1の回転により攪拌され冷却される冷却構造に係る構造を示すものであり、ハウジング5の体格を変更させることなく、ハウジング5内の内部空気の攪拌力を向上させるとともにハウジング5内の空間を循環する空気流を発生させ、冷却性能の高い冷却構造を提供する。
そこで、全閉型電動機Zは、ロータ1の回転軸3に並行に、かつ、回転軸3(ロータ1)の回転中心を中心とする放射方向に設けられた内部フィン6を有し、図1(b)に示すように、内部フィン6を構成するフィン61をロータ1の回転軸3の延在方向端部の両側で回転軸3の回転中心を中心とする放射方向から異なる向きに傾けている。さらに、全閉型電動機Zは、モータ負荷(図示せず)が設置される側のハウジング5内の負荷側10と反負荷側11とを貫通する通風穴15a、15bを設け、ハウジング5内の空気流の循環を実現している。
<全閉型電動機Zの全体構成>
図1(a)に示す全閉型電動機Zは、磁石、回転軸3等が固定されるロータ1と、積層鉄心および該積層鉄心に巻線され電流が流されるコイル9を有するステータ2と、回転軸3を回転自在に支持する軸受け4が設けられ外部空間に対してロータ1、ステータ2を覆うハウジング5と、ハウジング5の外側で回転軸3に固定されハウジング5に伝達された熱を冷却するための外部ファン8と、外部ファン8とハウジング5の一部を覆い外部ファン8による風をハウジング5に向け案内するエンドファンカバー7とを備えている。なお、ハウジング5に伝達された熱は、ハウジング5の外表面から空気の自然対流によっても外気へ放熱される。
全閉型電動機Zは、外気の塵、埃等の内部への侵入を避けるため、ロータ1およびステータ2をハウジング5の内部に収容している。
なお、図1(a)において、全閉型電動機Zにおける回転軸3にモータ負荷(図示せず)が固定される側のハウジング5の内部を負荷側10と称し、モータ負荷が固定されない側のハウジング5の内部を反負荷側11と称する。
ロータ1には、ハウジング5内の負荷側10と反負荷側11とに空気が通流するたように、負荷側10と反負荷側11とに貫通する通風孔15aが穿設されている。
同様に、ステータ2には、ハウジング5内の負荷側10と反負荷側11とに空気が通流するたように、負荷側10と反負荷側11とに貫通する通風孔15bが穿設されている。
<ロータ1の内部フィン6(6a、6b)>
全閉型電動機Zは、ロータ1、ステータ2等の熱を冷却するため、ロータ1の回転軸3の延在方向の一方端もしくは両端に、回転軸3の延在方向に並行に、かつ、回転軸3(ロータ1)の回転中心を中心とする放射方向に内部フィン6(6a、6b)が設けられている。
なお、内部フィン6のうちの負荷側10のものを内部フィン6aと称し、反負荷側11のものを内部フィン6bと称する。
図1(b)に示すように、負荷側10の内部フィン6aは、複数のフィン61aを有しており、少なくとも一つ以上のフィン61aを回転軸3の回転中心を中心とする放射方向から傾けて形成している。同様に、ハウジング5内の反負荷側11のロータ1には、複数のフィン61bを有する内部フィン6bが設けられている。
ここで、負荷側10もしくは反負荷側11における内部フィン6の全てのフィン61を、内部フィン6によるハウジング5内の空気の効率的な流れを発生させその攪拌力を増加させるため、図1(b)に示すように、回転軸3の回転中心を中心とする放射方向から同一の角度(例えば、角度α1)、かつ同一の向きに傾けることが望ましい。
何故なら、公知のオイラーのポンプの式によれば、回転軸3の回転中心を中心とする放射方向からフィン61を傾けた場合、傾けない場合に比べて電動機の回転により内部フィン6から吐き出される空気の流れに与えられる角運動量が大きくなるため、風量および風速が増加し、内部フィン6の中心側と外側における空気流の圧力差が拡大するからである。
図2は、第1実施形態のロータ1の回転方向14と内部フィン6aの廻りの風向きを表す図1(a)のロータ1のA方向矢視図である。なお、図2においては、ロータ1の回転方向14(白抜き矢印)と内部フィン6による空気流の向き(矢印)を示している。
内部フィン6は、従来の図9、図11に示す回転軸103を中心とする放射方向に形成された内部フィン106の全てのフィン106a、すなわち図2では、内部フィン6aの全てのフィン61aを、回転軸3の回転中心を中心とする放射方向(図2中、破線で示す)に対して回転方向14とは逆向きに傾けた構造としている。
ここで、図2に示す内部フィン6aが従来の図9、図11に示す内部フィン106と大きく異なる点は、前記したように、遠心力により内部フィン6の中心側から外側に吐き出される空気の内部フィン6中心側と外側との圧力差が大きくなり、風量および風速が増加することである。
さらに、内部フィン6aを構成するフィン61a近傍における乱流が、フィン61の回転軸3の回転中心を中心とする放射方向からの傾きにより、低減されることから、効率的に空気流が流出されることである。これは、公知のオイラーのポンプの式により説明される。
すなわち、内部フィン6の中心付近における流れの前記放射方向からの角度が、内部フィン6から外部へ流出する流れの前記放射方向からの角度と異なるために、内部フィン6から排出される空気流に与えられる角運動量が増加し、内部フィン6中心側と外側との圧力差が大きくなる。
さらに、内部フィン6を構成するフィン61中心側近傍における乱流発生の低減により、内部フィン6から効率的に空気流が吐き出される。
すなわち、フィン61を、回転軸3の回転中心を中心とする放射方向から傾けた場合、傾けない場合に比べて、フィン61が空気流の方向に沿うことから内部フィン6のフィン61近傍における乱流が低減され、空気流が内部フィン6から効率的に排出され、ハウジング5の内部空間の空気の攪拌力を向上させることができる。
本効果は、フィン61の放射方向からの傾きの方向が左右いずれの場合においても、また傾き角によらずに得られるが、効果の大小は、ロータ1の回転速度に応じて変化するために、適宜、傾き角を調節することが望ましい。
その結果、本内部フィン6によれば、内部フィン6中心側と外側との圧力損失が従来よりも大きくなり、さらに遠心力により吐き出される空気流の風量および風速が増加することから、内部フィン6のロータ1の回転による攪拌力が増加し、冷却性能を向上させることができる。
また、本全閉型電動機Zにおいては、ロータ1の回転軸3の延在方向の一方端部側もしくは両端部側に設けられた内部フィン6(6a、6b)の回転軸3の回転中心を中心とする放射方向に対する傾き方向および傾き角α1は、ハウジング5内の負荷側10の空間およびハウジング5内の反負荷側11の空間における空気の圧力分布が、それぞれ異なるように傾けたことを特徴としている。異なる空気の圧力分布とは、負荷側10および反負荷側11それぞれにおける空気の攪拌力が、回転軸3を中心軸として非対称となることを意味する。
上記機構は、例えば内部フィン6が負荷側10および反負荷側11のそれぞれに設けられている場合、負荷側10おける内部フィン6aのフィン61aと、反負荷側11おける内部フィン6bのフィン61bとを、負荷側10と反負荷側11とでそれぞれ異なる向きに異なる角度だけ傾けることにより、負荷側10と反負荷側11とで圧力差が生じ、異なる空気の圧力分布が実現される。
具体的には、負荷側10の内部フィン6aのフィン61aの回転軸3の回転中心を中心とする放射方向からの角度α1またはその向きと、反負荷側11の内部フィン6bのフィン61bの回転軸3の回転中心を中心とする放射方向からの角度またはその向きとが、異なるように負荷側10の内部フィン6aと反負荷側11の内部フィン6bとが設けられている。
この構成により、ロータ1の回転によって、ハウジング5内の負荷側10と反負荷側11とで圧力差が生じ、ロータ1の通風孔15aとステータ2の通風孔15bとを通って、ハウジング5内の負荷側10の空気が反負荷側11に通流するとともにハウジング5内の反負荷側11の空気が負荷側10に通流することで循環し、効果的な冷却が可能になっている。
全閉型電動機Zは、負荷側10および反負荷側11のそれぞれにおける内部フィン6(6a、6b)の少なくとも一つ以上のフィン61(61a、61b)の形状および/または設置位置を、ハウジング5内の負荷側10の空間および反負荷側11の空間における空気の圧力分布がそれぞれ異なるように設けることにより、通風孔15a、15bを介してのハウジング5の内部の空気の循環を促進させることができる。
或いは、全閉型電動機Zにおいて、負荷側10および反負荷側11のそれぞれにおける内部フィン6を構成するフィン61(61a、61b)の数を、負荷側10および反負荷側11の空間における空気の圧力分布がそれぞれ異なるように設けることもできる。
そして、内部フィン6は、成型の容易性を保持するために、型から引き抜く際に引っ掛かりができない形状を有することが望ましい。
引っ掛かりができない形状とは、ロータ1に接続された内部フィン6の成型には、金型等を用いた成型によるものが中心であることから、成型時に型から容易に取り出せる形状である必要がある。すなわち、3次元的形状のフィン61により効率的な攪拌性能を有する内部フィン6が形成可能であるが、成型によるコストの低減を目的とした場合、内部フィン6の形状は引っ掛かりができない形状が望ましい。
この成型により、内部フィン6の成型時における仕様を変更するのみで本発明を実現できるため、生産コストの大幅な低減を図ることが可能できる。なお、放熱性能の向上が、生産コストよりも優先される場合はこの限りではない。
或いは、ロータ1の回転によって、ロータ1に接続された内部フィン6以外の電動機構成要素がハウジング5内部の空間を攪拌する場合、それによって生ずる負荷側10および反負荷側11の空間における空気の圧力分布が異なるように、電動機構成要素の形状、体積、設置位置、設置角度の何れか、若しくは、それらの幾つかをロータ1軸方向端部の両側の負荷側10と反負荷側11とで異なるように設けることが可能である。
<通風穴15a、15b>
前記したように、全閉型電動機Zにおいては、負荷側10および反負荷側11の各々の空間で攪拌される内部空気が、ハウジング5内部の密閉空間全体を循環するように、ロータ1とステータ2間の隙間とは別に、ロータ1、ステータ2、回転軸3もしくはハウジング5を形成する材料の内部に、循環空気が通風する軸方向の通風穴15a、15b、若しくはそれに準ずる通風穴を二つ以上有している。
通風穴15a、15bは、回転軸3を中心とする電動機横断面の上下に分割した際の上半分もしくは下半分に、回転軸3(ロータ1)の回転中心を中心とする径方向長さの異なる位置に、二つ以上設けることが望ましい。その結果、内部フィン6の回転によって生じる空気の圧力分布は径方向の圧力差が支配的となるため、例えば、二つの通風穴15a、15bの一方から内部空気が流入し、他方から通風が流出する流れが作られ易い。
<作用効果>
第1実施形態の全閉型電動機Zによれば、ロータ1の回転による内部フィン6のハウジング5の内部空気の攪拌力が増すことから冷却性能が向上する。また、負荷側10の空間と反負荷側11の空間とで異なる空気の圧力分布となり、負荷側10と反負荷側11の空間の圧力差に勾配ができることから、ハウジング5内の負荷側10の空間と反負荷側11の空間との間で二つ以上の通風穴15(15a、15b)を設けることで、負荷側10と反負荷側11を行き来する空気流を発生させることができる。
従って、内部フィン6の攪拌性能を向上させ、また全閉型電動機Zの軸方向長さを変化させることなく、ハウジング5内部空気を効率的に、負荷側10の空間と反負荷側11の空間とで循環させることが可能となり、全閉型電動機Zの局所的な発熱を電動機全体で均一化させ、それにより冷却性能を向上させることができる。
<第2実施形態>
図3は、第2実施形態のロータ21の図1(a)のA方向矢視図である。
第2実施形態のロータ21の内部フィン26は、図2に示した第1実施形態の内部フィン6aのフィン61aの傾き方向を、回転方向24に向け傾けた構造としている。この内部フィン26においても、第1実施形態の図2に示した内部フィン6aと同様に、遠心力により内部フィン26の中心側から外側に吐き出される空気の内部フィン26中心側と外側との圧力差が大きく、風量および風速が増加する。さらに、内部フィン26の中心側近傍における乱流発生の低減により、内部フィン26から効率的に空気流が吐き出される。
その結果、第2実施形態の内部フィン26によれば、内部フィン26の中心側と外側との圧力損失が、従来よりも大きくなり、さらに、遠心力により吐き出される空気流の風量および風速が増加することから、内部フィン26のロータ21の回転によるハウジング内の空気の攪拌力が増加し、冷却性能を向上させることができる。
<第3実施形態>
図4(a)は、第3実施形態の全閉型電動機3Zの軸方向縦断面図であり、図4(b)は、図4(a)のロータ31のB方向矢視図である。
第3実施形態の全閉型電動機3Zは、ロータ31の軸方向端部の両端に設けられた負荷側10の内部フィン36a(36)および反負荷側11の内部フィン36b(36)の各々のフィン361a、361bを、図4(b)に示すように、回転軸33(ロータ31)の回転中心を中心とする放射方向からそれぞれ逆向きに同一の角度だけ傾けている。負荷側10の内部フィン36aの放射方向からの傾き角を+θとした場合に、反負荷側11の内部フィン36bの放射方向からの傾き角を−θとしている。
さらに、ロータ31の回転軸33に近い部分に、回転軸33の延在方向に通風穴35aを設け、また、ステータ32のハウジング35内壁に近い部分に、回転軸33の延在方向に通風穴35bを設けた構造としている。
その結果、第3実施形態の全閉型電動機3Zにおいては、負荷側10、反負荷側11のそれぞれにおける内部フィン36(36a、36b)の中心側と外側との圧力差が大きくなり、遠心力により内部フィン36から吐き出される空気流の風量および風速が、図9に示す従来の内部フィン106を用いた場合よりも増加するために、ハウジング35内の負荷側10の空間および反負荷側11の空間の内部フィン36(36a、36b)近傍における攪拌力が増加し、冷却性能が向上する。
さらに、ロータ31の回転軸33に近い部分、および、ステータ32のハウジング35内壁に近い部分の回転軸33の延在方向に、それぞれ通風穴35a、35bを設けることにより、例えば、負荷側10の内部フィン36aの中心側と外周側との圧力差が反負荷側11のそれよりも大きい場合、例えば、負荷側10の内部フィン36a中心側と反負荷側11の内部フィン36b中心側の間に、反負荷側11が圧力が高い圧力勾配ができると、ロータ31の回転軸33に近い部分に設けられた通風穴35aを通じて、反負荷側11の内部フィン36b中心側における空気流の一部が負荷側10の内部フィン36a中心側へ通風する。そして、負荷側10の内部フィン36aに流入する空気量が増加するために、負荷側10の内部フィン36aから吐き出される空気量が増加し、負荷側10の空間における空気圧が高くなることから、負荷側10の内部フィン36aから吐き出された空気流の一部は、ステータ32のハウジング35の内壁に近い部分の通風穴35bを通じて、反負荷側11へと通風する。
そのため、ハウジング35の内部の負荷側10と反負荷側11を循環する空気流ができることから、従来以上の冷却効果を得ることができる。また、コイルエンド39e周りとハウジング35の間の空間にも循環流が流れることから局所的な発熱の低減効果が得られる。
加えて、第3実施形態の全閉型電動機3Zでは、負荷側10の内部フィン36aおよび反負荷側11の内部フィン36bを、逆方向に同一の角度(+θ、−θ)(図4(b)参照)で傾けている。そのため、正逆回転に対して内部フィン6の近傍を循環する空気の流量は、負荷側10および反負荷側11でそれぞれ異なるものの、ハウジング5の内部を、負荷側10と反負荷側11との間で通風孔15a、15bを介して循環する空気流があるので、その流量は左右の回転(正逆回転)に対して等しく、もって同一の冷却性能を得ることができる。
従って、全閉型電動機3Zの左右の回転(正逆回転)に対しても、ハウジング35の内部を循環する空気の流量は一定であり、回転方向に拘わらず同一の冷却性能を得ることができる。
<第4実施形態>
図5は、第4実施形態の全閉型電動機4Zの軸方向の縦断面図である。
全閉型電動機4Zにおいては、反負荷側11におけるロータ41に接続された内部フィン46bの軸方向長さを、負荷側10における内部フィン46aの軸方向長さよりも短くした場合の構造であり、その他の構成は、第3実施形態の図4に示した構成と同様である。
第4実施形態の全閉型電動機4Zによれば、反負荷側11における内部フィン46bの近傍を循環する空気流が減少するものの、負荷側10と反負荷側11の各空間の内部空気に圧力差を生じることから、ロータ41に形成される通風穴45aとステータ42に形成される通風穴45bを通じてハウジング45の内部の空気が循環し、冷却性能を向上させることができる。
さらに、反負荷側11の内部フィン46bの軸方向長さを短くしていることから、内部フィン46bの材料使用量が減少し、コスト低減が可能である。
なお、負荷側10の内部フィン46aの軸方向長さを反負荷側11の内部フィン46bの軸方向長さより短くした場合においても、同様の冷却効果、コスト低減効果が得られる。
<第5実施形態>
図6は、第5実施形態の全閉型電動機5Zの軸方向の縦断面図である。
第5実施形態の全閉型電動機5Zにおいては、反負荷側11におけるロータ51に接続する内部フィンのフィン数を0とした場合の構造であり、その他の構成は、図4に示す第3実施形態の構成と同様である。
第5実施形態の全閉型電動機5Zによれば、反負荷側11における内部フィンを設ける箇所近傍に流れる空気流が減少するものの、負荷側10の内部フィン56aにより空気流が生じるので、ハウジング55内の負荷側10と反負荷側11の内部空気に圧力差を生じ、ロータ51の通風穴55aとステータ52の通風穴55bを通じて、ハウジング55の内部を内部空気が循環し、冷却性能を向上させることができる。さらに、内部フィン56aを負荷側10のみとしていることから、内部フィンを製造するための材料使用量が減少し、コスト低減が可能である。
なお、図6の場合に換えて、負荷側10の内部フィン56aのフィン561aの数を0とし、反負荷側11に内部フィンのフィンを設けた場合においても、同様の冷却効果、コスト低減効果が得られる。
<第6実施形態>
図7(a)は、第6実施形態の全閉型電動機6Zの軸方向縦断面図であり、図7(b)は、図7(a)のロータ61のC方向矢視図である。
第6実施形態の全閉型電動機6Zは、全閉型電動機6Zを構成する構成要素、例えば、ロータ61のエンドリング61e、導体61d等の形状を、ハウジング65内の負荷側10と反負荷側11とで異ならせたものである。
その他の構成は、前記実施形態と同様である。
第6実施形態の全閉型電動機6Zによれば、ハウジング65内の負荷側10と反負荷側11とで、エンドリング61e、導体61d等の全閉型電動機6Zの構成要素の形状が異なるので、ロータ61が回転した場合、ハウジング65内の負荷側10の空間と反負荷側11の空間とで圧力勾配が生じる。そのため、ロータ61の通風穴65aとステータ62の通風穴65bを通じて、ハウジング65の内部を内部空気が循環し、冷却性能を向上させることができる。
また、反負荷側11のロータ61の構成要素の形状が、負荷側10のロータ61の構成要素の形状より小さいため、ロータ61の材量使用量が減少し、コストの低減が可能である。
なお、第6実施形態においては、全閉型電動機6Zを構成する構成要素として、エンドリング61e、導体61dを例示しているが、エンドリング61e、導体61d以外の全閉型電動機6Zを構成する構成要素を、ロータ61の回転軸63の延在方向端部の両側で、互いに、異なる形状および体積、異なる設置位置、異なる設置角度の何れか、若しくは、これらの幾つかを異ならせてもよい。
例えば、エンドリング61e、導体61d以外のロータ61の構成要素、ステータ62の形状、ハウジング65の内部形状等のその他の構成要素を、ハウジング65内の負荷側10と反負荷側11とで異ならせてもよい。例えば、負荷側10と反負荷側11との体積(容積)が変わるようにハウジング65の内部形状を形成し、負荷側10と反負荷側11との圧力勾配を大きくしてもよい。
<第7実施形態>
図8は、第7実施形態の全閉型電動機7Zの軸方向の縦断面図である。
第7実施形態の全閉型電動機7Zにおいては、略円柱状のロータ71の外周表面に螺旋状などの回転軸73(ロータ71の回転中心)の延在方向に対して傾斜した溝、若しくは、それに準ずる通風穴75aを設けている。なお、図8においては、ハウジング75の内部の空気の流れを矢印で示している。
ロータ71の通風穴75aは、ロータ71の回転により通風穴75aに、内部空気が流入するロータ71の軸方向の一方端部側の内部フィン76中心側と外側との圧力差が、内部空気が流出する側のロータ71の軸方向の他方端部側の内部フィン76中心側と外側との圧力差よりも大きくなるように設けられている。その他の構成は、図4に示す第3実施形態の全閉型電動機3Zの構成と同様である。
本実施形態による効果が、図4の第3実施形態、図5の第4実施形態、図6の第5実施形態による効果と異なる点は、ロータ71の回転により負荷側10と反負荷側11を通風する軸方向への流れが、通風穴75aにより、自動的に生じる。そして、ロータ71の軸方向の一方端側の外側から通風穴75aに空気が流入し、他方端側のロータ71の軸方向の外側へ通風が流出し、ステータ72の通風穴75bを通って、還流することである。
第7実施形態の全閉型電動機7Zによれば、図4、図5、図6に示した第3・4・5実施形態による負荷側10および反負荷側11の圧力勾配のみによる循環空気の空気量よりも、ハウジング75の内部全体を循環する空気流の風量が増すことから、より高い冷却効果を得ることができる。
さらに、ロータ71の左右の回転(正逆回転)に対しても、ロータ71に設けられた通風穴75aに流入する側の内部フィン76aによる圧力差は、流出する側の内部フィン76bによる圧力差よりも大きくなるために、ハウジング75の内部を循環する空気流の流量は一定であり、全閉型電動機7Z全体で同一の冷却性能を得ることができる。
なお、第7実施形態においては、通風穴75aをロータ71の外表面に回転軸73に対して傾斜した螺旋状の溝、若しくは、それに準ずる通風穴とした場合を例示したが、ロータ71の内部に回転軸73の延在方向に対して傾斜した螺旋状等の穴等、若しくは、それに準ずる通風穴として形成してもよい。
<作用効果>
上記実施形態によれば、内部フィンによるハウジング内部空気の攪拌力を向上させ、さらにロータおよびステータ軸方向端部の両側を通風・循環する空気流を、全閉型電動機の軸方向長さを増加させることなく実現できる。
そのため、ロータの回転によるハウジング内部の空間の攪拌力が増加し、またハウジング内部を循環する空気流が発生することから、全閉型電動機の冷却性能が向上する。
従って、全閉型電動機の発熱密度の増加、放熱面積の減少による冷却性能の低下に対しても過度な温度上昇を低減した小型・軽量化を達成した全閉型電動機を提供することが可能である。
なお、第1〜7実施形態においては、様々な構成をそれぞれ説明しているが、これらの構成を適宜、組み合わせてもよい。これにより、組み合わせた効果が得られる。
1、21、31、41、51、61、71 ロータ(ロータ構成要素、全閉型電動機の構成要素)
2、32、42、52、62、72 ステータ(全閉型電動機の構成要素)
3、23、33、43、53、63、73 回転軸(ロータの回転軸、ロータ構成要素、全閉型電動機の構成要素)
5、35、45、55、65、75 ハウジング(全閉型電動機の構成要素)
6、6a、6b、26、36、36a、36b、46a、46b、56a、76a、76b 内部フィン(ロータ構成要素、全閉型電動機の構成要素)
8、38、48、58、68、78 外部ファン
9、29、39、49、59、69、79 コイル(ロータ構成要素、全閉型電動機の構成要素)
10 負荷側(回転軸の延在方向の一方端部側または他方端部側)
11 反負荷側(回転軸の延在方向の他方端部側または一方端部側両端部側)
61e エンドリング(ロータ構成要素、全閉型電動機の構成要素)
61d 導体(ロータ構成要素、全閉型電動機の構成要素)
15a、15a、35a、35b、45a、45b、55a、55b、65a、65b、75b 通風穴
75a 通風穴(回転軸の延在方向に対して傾きをもった通風穴)
61、61a、61b、261、361a、361b、461a、461b、561a、761a、761b フィン(ロータ構成要素、全閉型電動機の構成要素)
Z、3Z、4Z、5Z、6Z、7Z 全閉型電動機
α1、α1a、α1b 傾き角(回転軸(ロータ)の回転中心を中心とする放射方向に対しての傾き)

Claims (10)

  1. ハウジング内に設けられ前記ハウジングにその熱が伝達されるロータおよびステータと、前記ロータに形成され前記ハウジング内の空気を攪拌する内部フィンとを備え、
    前記ハウジング外に設けられた外部ファンによる強制対流、または、前記ハウジング外面近くの自然対流により冷却を行う全閉型電動機であって、
    前記ロータは、その回転軸の延在方向の一方端部側と他方端部側とで異なる形状を有する
    ことを特徴とする全閉型電動機。
  2. 請求項1に記載の全閉型電動機において、
    前記内部フィンは、
    前記ロータの回転軸の延在方向の一方端部側もしくは両端部側に形成され、かつ、前記回転軸の回転中心を中心とする放射方向に対して傾きをもつ少なくとも一つ以上のフィンを有する
    ことを特徴とする全閉型電動機。
  3. 請求項2に記載の全閉型電動機において、
    前記内部フィンを構成する少なくとも一つ以上のフィンは、前記ロータの回転によって生じる前記ロータの回転軸の延在方向両端部側の両空間における空気の圧力分布が互いに異なるように、前記放射方向に対して傾きをもつ
    ことを特徴とする全閉型電動機。
  4. 請求項3に記載の全閉型電動機において、
    前記ロータの回転軸の延在方向の一方端部側と他方端部側との各前記内部フィンの少なくとも一つ以上のフィンの前記放射方向に対する傾きは、互いに逆向きの同角度である
    ことを特徴とする全閉型電動機。
  5. 請求項1または請求項2に記載の全閉型電動機において、
    前記ロータの回転によって生じる前記ロータの回転軸の延在方向両端部側の両空間における空気の圧力分布が互いに異なるように、前記ロータの回転軸の延在方向の一方端部側に形成される前記内部フィンを構成する少なくとも一つ以上のフィンの形状、設置位置、数の何れか、若しくは、その幾つかが、前記回転軸の延在方向の他方端部側に形成される前記内部フィンを構成する少なくとも一つ以上のフィンと異なる
    ことを特徴とする全閉型電動機。
  6. 請求項1または請求項2に記載の全閉型電動機において、
    前記ロータの回転により前記ハウジング内部の空気が攪拌される場合、前記空気の攪拌により生じる前記ロータの回転軸の延在方向両端部側の両空間における空気の圧力分布が互いに異なるように、前記全閉型電動機を構成する構成要素が、前記ロータの回転軸の延在方向端部の両側で、互いに、異なる形状および体積、異なる設置位置、異なる設置角度の何れか、若しくは、これらの幾つかをもつ
    こと特徴とする全閉型電動機。
  7. 請求項6に記載の全閉型電動機において、
    前記全閉型電動機を構成する構成要素は、前記ロータを構成するエンドリングまたは導体またはその他のロータ構成要素である
    こと特徴とする全閉型電動機。
  8. 請求項1から請求項7の何れかに記載の全閉型電動機において、
    前記ロータ、前記ステータ、前記回転軸、前記ハウジングの何れかに、または、これらの幾つかに、前記ロータと前記ステータとの間の隙間とは別に、前記ロータの回転軸の延在方向両端部の外側に貫通する通風穴が少なくとも二つ以上設けられる
    ことを特徴とする全閉型電動機。
  9. 請求項8に記載の全閉型電動機において、
    前記通風穴は、前記ロータの外表面または内部に、前記回転軸の延在方向に対して傾きをもって形成した
    ことを特徴とする全閉型電動機。
  10. 請求項9に記載の全閉型電動機において、
    前記通風穴は、前記ロータの外表面に螺旋状の溝として形成した
    ことを特徴とする全閉型電動機。
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