JP2011150967A - 半導体光源 - Google Patents

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淳允 石森
Toshiaki Kurachi
敏明 倉地
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賢治 植田
Yasuharu Ueno
康晴 上野
Yoshihiko Kanayama
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Abstract

【課題】色むらが生じ難くい半導体光源を提供する。
【解決手段】複数のLED素子112が一次元に配列された光源装置100において、複数のLED素子112は、それぞれ定常状態で発光しているときの定常温度に基づいて、1もしくは配置的にまとまりのある2以上を1の発光単位として区分されており、隣り合う発光単位同士において、各発光単位に属するLED素子112の温度の平均値同士が異なっているものがある場合に、平均値の大きい発光単位に属するLED素子112が平均値の小さい発光単位に属するLED素子112よりも、基準温度80degで発光させたときのピーク波長が短くなるように設定されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、一次元もしくは二次元的に配列された半導体発光素子を光源とする半導体光源に関し、特に、色むらの発生を抑制する技術に関する。
従来、高効率で省スペースな光源として、LED素子などの半導体発光素子を基板上に一次元もしくは二次元的に配列した発光モジュールがある。
例えば、一次元的に配列された発光モジュールは、エッジライト型のバックライトユニットなどの光源装置に利用されている。
また、発光モジュールは、各半導体発光素子の発光色にばらつきが生じないように、半導体発光素子の基板への実装に際し、事前に半導体発光素子の発光特性を計測して、設計基準に合致するものだけを実装している。
より具体的には、半導体発光素子を基板に実装する前に、個々の半導体発光素子の発光スペクトルを確認し、発光強度が最も大きくなっている波長(以下、「ピーク波長」という。)が設計値と合致しているもののみを使用している。
これにより、発光モジュールにおける各半導体発光素子の発光色を均一にし、色むらの発生を抑制しようとしている。
特許第3773525号
しかしながら、実際に、発光モジュールをLCD(Liquid Crystal Display)などの製品に組み込んだ状態で発光させると色むらが発生する場合があることが判明した。
これは、半導体発光素子が、発光時の温度の上昇に伴いピーク波長が長波長側にシフトする特性を有しており、実際の使用条件下では、発光モジュール内の各半導体発光素子に温度分布が生じているため、ピーク波長にばらつきが生じることに起因する。
なお、発光モジュールは、発光時の温度上昇を抑えるため、ヒートシンクに取り付けられて使用されるのが一般的である。しかし、汎用のヒートシンクでは、半導体発光素子の昇温を全体的に抑えることはできても、各半導体発光素子の温度を均一にすることが難しい。また、一次元もしくは二次元に配列された発光モジュール内の発熱分布に応じてヒートシンクの形状を設計・調整すれば、発光モジュール内の温度分布を解消することができる可能性は高くなるが、ヒートシンクの形状の複雑化などを招き、結果として、ヒートシンク含めての全設計の自由度が低下してしまうなどの問題を抱える。
本発明は、上記の課題に鑑み、複数の半導体発光素子に温度分布が生じても、色むらが生じ難い半導体光源を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る半導体光源は、複数の半導体発光素子が一次元もしくは二次元的に配列されてなる半導体光源において、前記複数の半導体発光素子は、それぞれ定常状態で発光しているときの定常温度に基づいて、1もしくは配置的にまとまりのある2以上を1の発光単位として区分されており、隣り合う発光単位同士において、各発光単位に属する半導体発光素子の前記定常温度の平均値同士が異なっているものがある場合に、当該平均値の大きい発光単位に属する半導体発光素子が、平均値の小さい発光単位に属する半導体発光素子よりも、同じ温度で発光させたとしたときのピーク波長が短くなるように設定されていることを特徴とする。なお、本発明において、定常温度とは、所定の駆動条件で半導体発光素子を発光させた際の、発光開始から十分な時間(一般的に30〜60分程度)経過後において、各半導体発光素子の各発光部(発光層)の温度が飽和状態となったときの温度を意味する。
本発明に係る半導体光源は、発光中の定常状態における温度の平均値の大きい発光単位に属する半導体発光素子が前記平均値の小さい発光単位に属する半導体発光素子よりも、同じ温度で発光させたときのピーク波長が短く設定されているため、発光に伴いその温度が定常状態に近づくにつれ、両発光単位間における半導体光源のピーク波長の差が減少する方向に向かい、各発光単位におけるピーク波長の設定によっては、両発光単位間のピーク波長の差を殆ど無くすことができるため、色むらの発生を防止することができる。
実施形態に係る半導体光源が設けられた光源装置の概略構成を示す分解斜視図 実施形態に係る半導体光源の要部構成を示す分部分解斜視図 実施形態に係る半導体光源が光源装置に組み込まれたときの点灯時における温度分布を示す図 実施形態に係る半導体光源の基準条件下におけるピーク波長を示す図 実施形態に係る半導体光源のピーク波長の温度依存性を示す図 変形例に係る半導体光源を搭載した光源装置の平面図 変形例に係る半導体光源を搭載したLEDランプの斜視図 実施形態に係る半導体光源を搭載した画像表示装置の斜視図
以下、本実施の形態に係る半導体光源が適用された光源装置について、図面を参照しながら説明する。
[実施形態]
図1は、実施形態に係る光源装置の概略構成を示す分解斜視図であり、図1において、X軸方向が光源装置の厚み方向(X軸(+)方向が光源装置の光取出方向)、Y軸方向が光源装置の左右方向(長手方向)、Z軸方向が光源装置の上下方向(短手方向)である。なお、図1以外の図面についても、X軸,Y軸,Z軸で方向が記載されている場合は同様の方向を示すものとする。
図1に示すように、本実施の形態に係る光源装置100は、例えば、画像表示装置などに内蔵されるエッジライト(サイドライト)型のバックライトユニットであって、筐体101、反射シート102、導光板103、拡散シート104、プリズムシート105、偏光シート106、点灯回路107、LEDモジュール(発光モジュール)110A、110B、110C、110D、110E、110F、110G、110Hおよび110I(以下、これらをまとめて「LEDモジュール群110」という。)、ヒートシンク130等を備える。
筐体101は、例えば亜鉛メッキ鋼板等の金属製であり、箱形の筐体本体101aと、上辺部101b、右辺部101c、下辺部101dおよび左辺部101eで構成される方形の外枠とを備え、筐体本体101aに外枠を取り付けて筐体101を組み立てた状態において、外枠で囲まれた領域が光取出口となる。筐体101の内部には、反射シート102、導光板103、拡散シート104、プリズムシート105、および、偏光シート106が筐体本体101aの底面側からその順で積層されている。筐体101の内部における導光板103の下方には、LEDモジュール群110、およびヒートシンク130が配置されている。
筐体101内に収容されたLEDモジュール群110から発せられた光は、導光板103の下側側面である光入射面103aから導光板103内部に入射し、導光板103の前面である光取出面103bから出射して、拡散シート104、プリズムシート105、および、偏光シート106を透過し、筐体101の光取出口から外部へ取り出される。
反射シート102は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)製の略方形のシートであって、導光板103の背面側に配置されており、導光板103の背面から出射した光を光取出面103bへ向けて反射する。なお、反射シート102は、金属光沢を有する金属箔やAgシート等であっても良い。
導光板103は、例えばPC(ポリカーボネート)樹脂製で略方形の板材であって、LEDモジュール110A〜110Iの配置に応じてドットパターン(不図示)が形成されており、これらのLEDモジュール110A〜110Iの光は、導光板103を透過する際に拡散および平均化され、導光板103の光取出面103bから取り出される。
拡散シート104は、例えばPET又はPC樹脂製の略方形のフィルムであって、導光板103の光取出面103bにほぼ密着した状態で積層されている。
プリズムシート105は、例えばポリエステル樹脂からなる面材の一方の表面にアクリル樹脂で均一なプリズムパターンを成形してなる透光性を有する略方形の光学シートであって、拡散シート104の光取出側に積層されている。
偏光シート106は、例えばPCフィルムとポリエステルフィルムとアクリル系樹脂とを接合させたもの又はPEN(ポリエチレンナフタレート)製の略方形のフィルムであって、プリズムシート105の光取出側に積層されている。
点灯回路107は、筐体101の背面に取り付けられており、各LEDモジュール110A〜110Iにそれぞれ電力を供給する。また、LEDモジュール110A〜110Iに流れる電流を制御する。
なお、各LEDモジュール110A〜110Iへの電力供給は、これらモジュールそれぞれに設けられた個別の配線(不図示)を介して行われる。
図2は、実施形態に係る光源装置の要部構成を示す部分分解斜視図である。
ヒートシンク130は、同図に示すように、アルミニウムなどの伝熱性に優れた材料からなる直方体の部材である。
なお、同図2は、ヒートシンク130長手方向の一方の端部と、その上に配されているLEDモジュール110DおよびLEDモジュール110Eとが示されているが、これは全体の一部を示したものであって、実際には、LEDモジュール110I、110H、110G、110F、110A、110B、110C、110Dおよび110Eは、この順でヒートシンク130上に一列に固定されており、いずれも同様の構造を有する。
すなわち、LEDモジュール110A〜110Iは、同図のLEDモジュール110Dおよび110Eに示すように、長尺状の基板111と、当該基板111に列状に実装された複数のLED素子(半導体発光素子)112と、それらLED素子112を封止する波長変換体113とを備え、前記基板111の上面111aが導光板103の光入射面103aと略平行になる状態で前記導光板103に対向配置されている。
基板111は、板状のセラミックもしくはエポキシ系樹脂などからなる基板であり、上面111aには、発光特性(発光スペクトル)が予め測定されたLED素子112であって、当該発光特性が設計値と一致するもののみがダイボンドされている。
本実施の形態の光源装置100では、上記設計値は、各LEDモジュールごとに設定されており、その設定値の決め方については後述する。
各LED素子112は、基板上にGaN系化合物半導体層が形成された青色光を発する発光ダイオードであり、配線(不図示)を介して点灯回路107と接続されており、これによりLED素子112を発光させるための電力が供給される。
また、LED素子112は、素子温度が上昇すると、その発光スペクトルにおいて、発光強度が最も大きくなっている波長、即ち、ピーク波長が長波長側にシフトする特性を有している。
なお、本実施形態では、GaN系化合物半導体層が形成された青色発光ダイオードを例示したが、本発明に適用可能なLED素子は、特に限定されず、GaN系以外の青色発光ダイオード、または、青色以外の発光ダイオードにも適応可能である。
波長変換体113は、例えば、蛍光体(不図示)を分散させたシリコーン樹脂からなり、LED素子112を封止している。当該波長変換体113は、例えば、蛍光体によってLED素子112により発せられる青色光の一部を補色である黄緑色光に変換し、その黄緑色光と蛍光物質により変換されなかった青色光との混色により白色光を作り出す。なお、蛍光体としては、例えば珪窒化物よりなる赤および緑蛍光体の混合物やYAG蛍光体等が挙げられる。
図3は、光源装置100を点灯させ、温度が安定した(定常状態となった)ときのLEDモジュール110A〜110Iの発光面における温度分布を示す図である。
同図に示すように、上記発光面の温度が最大となっているのは、LEDモジュール110Aとヒートシンク130の長手方向の中心線CLとが交差している部分であり、この位置から遠ざかるにつれ、温度が低くなっている。
これは、ヒートシンク130の長手方向における両端面が放熱に寄与し、両端部に近づくほど放熱が促進されて温度が低くなるからである。
なお、このような温度勾配が生じるのは、LED素子112の基板111への実装が、同図2に示すように高密度で行われる場合であり、隣り合うLED素子112同士の間隔が比較的大きい低密度実装の場合には、放熱量が発熱量に対して大きくなるため、上述のような温度勾配は生じにくい。
図4は、基準条件下(基準温度80[deg]、定格電圧3.1[V]、定格電流30[mA])における各LED素子112のピーク波長(以下、「基準ピーク波長」という。)の設定すべき値を示す図であり、同図の縦軸が設定すべき基準ピーク波長のレベルを示す。
また、同図の横軸における位置は、当該横軸の下側に示されたLEDモジュール群110の各LED素子112の配設位置に対応しており、例えば、横軸中心線CL上の位置にある菱形のプロットマーク150は、LEDモジュール110AにおけるLED素子112A4の基準ピーク波長の設定値を示している。
なお、同図は、LEDモジュール110Fおよび110A〜110Eの基準ピーク波長の設定値のみが示されているが、これらの基準ピーク波長の設定値は、温度分布にもとづき心線CLを基準にして線対称状に設定されており、LEDモジュール110G、110Hおよび110Iの基準ピーク波長の設定値は、それぞれLEDモジュール110C、110Dおよび110Eの基準ピーク波長の設定値と同様になっている。
本実施の形態における光源装置100では、LEDモジュール110A〜110Iに実装される各LED素子112の基準ピーク波長は、菱形のプロットマーク150で示されるように設定されており、同一のLEDモジュールに設けられているLED素子112同士は、全て同じ基準ピーク波長に設定されている。
さらに、LEDモジュール110A〜110Iのそれぞれには、中心線CLから遠ざかるにつれ、基準ピーク波長の平均値が増加するように設定されている。
ここで、全て同じ基準ピーク波長に設定されているとは、基準ピーク波長同士の差が0.1[nm]未満の状態のことをいう。
このように規定するのは、LCDなどの画像品質の要求がシビアな装置において、色むらを解消するためには、ピーク波長のばらつきを0.1[nm]〜0.2[nm]の範囲に抑えるのが一般的とされているからである。
つまり、LEDモジュール110A、110B、110C、110D、110E、110F、110G、110Hおよび110Iにそれぞれ設けられているLED素子112の基準ピーク波長を、それぞれλA、λB、λC、λD、λE、λF、λG、λHおよびλI[nm]とするとき、これら基準ピーク波長の値の大小関係は、以下の式1のようになっている。
[式1] λI>λH>λG>λF>λA<λB<λC<λD<λE
次に、λA〜λIの具体的な値の決定方法について説明する。
図5は、本実施の形態に係るLED素子112において、素子温度が20[deg],40[deg]、60[deg]および80[deg]となっている場合の各発光強度スペクトル分布を示す図である。
同図に示すように、LED素子112は、ピーク波長を頂点として長波長側および短波長側に裾広がりの発光強度分布を有しており、素子温度が20[deg]上昇すると、ピーク波長が長波長側に約1.4[nm]ずれが生じていることがわかる。
つまり、LED素子112は、素子温度が1[deg]上昇する毎に、ピーク波長が長波長側に0.07[nm]程度ずれる特性を有する。
本特性は、半導体発光素子において一般によく知られており、温度変化に対するピーク波長のずれ量は、半導体発光素子の構造や種類によって異なる。
LED発光素子以外の半導体発光素子の種類としては、LD(Laser Diode)および有機EL(Organic Electro-Luminescence)などが挙げられる。
本実施の形態におけるLEDモジュール110A〜110Iにおいて、LED素子112を点灯して定常状態となったときの温度を各LEDモジュール毎に平均した値をTave[deg]とするとき、各LEDモジュールに設けられたLED素子112の基準ピーク波長λsta[nm]は、以下の式にもとづいて決定される。
[式2] λsta=(Tave-Tsta)×0.07
ここで、Tstaは、基準条件の温度80[deg]のことである。
つまり、LEDモジュール110A〜110Iを製品(本実施の形態では光源装置100)に搭載したときの温度上昇によるピーク波長のずれを考慮して、温度が高くなるLEDモジュール110A〜110Iに設けられているLED素子112の基準ピーク波長を短波長側に予めずらしておき、温度が定常状態になったときに、全てのLED素子112のピーク波長を略一致させることにより、色むらの発生を抑制することができる。
<変形例>
本発明は、上述のような実施の形態に限られるものではなく、次のような変形例も実施することができる。
(1)上記実施の形態では、基準ピーク波長は、基準条件下(基準温度80[deg]、定格電圧3.1[V]、定格電流30[mA])における、LEDモジュール110A〜110Iそれぞれに実装されている各LED素子112のピーク波長としたが、これに限らず、他の統一条件下で測定したピーク波長としてもよい。
特に、基準ピーク波長に対して高い相関性を有する基準温度の値は、80[deg]に限るものではなく、ピーク波長を求める上で基準として決められた温度でありさえすればよい。
(2)また、上記実施の形態では、同一のLEDモジュールに属するLED素子112同士は、基準ピーク波長は全て同じ値に設定されているとしたが、これに限らず、図4の白抜き四角のプロットマーク151が示すように、一のLEDモジュールにおいて、当該LEDモジュールに設けられている各LED素子112の温度に応じて、各LED素子112の基準ピーク波長を個別に設定しても構わない。
その場合、共に同一のLEDモジュールに属し、連続的に配列された複数のLED素子112のうち、或る2つのLED素子112同士の定常状態における温度差が1.4[deg]にも満たないケースでは、両者のピーク波長の差が0.1[nm]に満たなく、両者間の色むらへの影響が無視できる程度となるので、上記2つのLED素子112およびその間に挟まれるLED素子112が存在するときは、そのLED素子112の基準ピーク波長を敢えて変更しなくてもよい。
以上の要件を数値化して示すと、例えば、LEDモジュール110Aにおいては、以下の式3のようになる。
[式3] λA1≧λA2≧λA3≧λA4≦λA5≦λA6≦λA7
ここで、λA1、λA2、λA3、λA4、λA5、λA6およびλA7は、それぞれLEDモジュール110Aにおいて一列に配されたLED素子112A1、A2、A3、A4、A5、A6およびA7の基準ピーク波長の値である。
この場合、LED素子112A4が、最も発光時における定常状態の温度が最も高くなる素子となっている。
また、λA1〜λA7の具体的な値は、式2にもとづいて決定すればよい。
さらに、LEDモジュール110Bの場合には、以下の式4のようになる。
[式4] λB1≦λB2≦λB3≦λB4≦λB5≦λB6≦λB7
ここで、λB1、λB2、λB3、λB4、λB5、λB6およびλB7は、それぞれLEDモジュール110Bにおいて一列に配されたLED素子112B1、B2、B3、B4、B5、B6およびB7の基準ピーク波長の値である。
また、λB1〜λB7の具体的な値は、式2にもとづいて決定すればよい。
(3)また、上記実施の形態では、光源装置100は、線状光源であるLEDモジュール群110から放射される線状の光を、導光板103により導いて面状に放射していたが、この構成に限るものではなく、LED素子112そのものを2次元的に配列して、面状に発光させてもよい。
図6(a)、(b)は、それぞれ上述のようにLED素子112を2次元的に配列して面状に発光させる光源装置200および光源装置300の構成を示す図であり、これらをそれぞれ点灯させたときの温度分布も合わせて示している。
ここで、同図において、より黒っぽく示されている部分が温度の高い部分である。
光源装置200および光源装置300は、それぞれLEDモジュール210およびLEDモジュール310がZ軸方向(同図の上下方向)に3つ並べられた構成である。
LEDモジュール210は、Z軸方向の両縁に沿って、それぞれY軸方向に延びる第1給電路221および第2給電路222と、第1給電路221および第2給電路222との間を結んでY軸方向に延びる第3給電路223と、これに挿設された複数のLED素子212とを有する。
また、各LEDモジュール210の裏面には、放熱のための矩形板状のヒートシンク(不図示)がそれぞれ設けられている。
各LEDモジュール210への給電は、これのY方向と逆方向側の端部に設けられた給電端子W1と給電端子X1を介して行われる。
上記実施の形態の説明でも述べたように、上記ヒートシンクの長手方向における両端面が放熱に寄与するので、両端部に近づくほど放熱が促進されて温度が低くなり、ヒートシンクの長手方向中央部の温度が高くなるはずである。
しかしながら、光源装置200では、給電端子W1および給電端子X1から遠ざかる位置にあるLED素子212ほど、正極側と負極側の給電路を合わせたトータルの給電路の長さが長くなり、その結果電圧降下が生じて投入電力および発光量が減少し、LED素子212の発熱量も低下する。
つまり、各LED素子212の発熱量に位置的偏りが生じるため、光源装置200では、同図6(a)に示すように、最も温度が上昇する部位が光源装置200の中心からややY方向逆側にずれたポイントH1となっている。
このような温度分布が生じている場合、同図に示すように、光源装置200の発光面を例えば7つの領域(J、K、L、M、N、OおよびP)に区分し、各LEDモジュール210の同一領域に含まれているLED素子212では、基準ピーク波長を全て同じ値に設定すると共に、各領域毎の基準ピーク波長の平均値を、以下に示す式5のように設定すればよい。
このように、発熱が大きい領域に対して、短波長のLED素子を配置する一方で、発熱が小さい領域に対して、長波長のLED素子を配置すれば、温度分布が均一となることから、温度分布のバラツキによって生じていた色度むらを解消することができる。
[式5] λ>λ>λ>λ>λ<λ<λ
ここで、λ〜λは、領域J〜領域Pそれぞれに含まれるLED素子212の平均値を示しており、λの右下の添え字が、当該平均値の算出対象とされるLED素子212を含む領域の添え字に対応する。
なお、上述の説明では、同一領域に含まれているLED素子212の基準ピーク波長を全て同じ値に設定するとしたが、同一領域内のLED素子212であっても、発光時の定常状態における温度が高いものほど、基準ピーク波長を短く設定しても構わない。但し、色むらの発生に影響の無い程度の微小な温度差が生じているLED素子212間においては、基準ピーク波長を敢えて異ならせる必要はない。
一方、LEDモジュール310は、同図6(b)に示すように、給電端子の位置が異なる以外は、LEDモジュール210と同様の構成を有しており、ヒートシンクもまた、LEDモジュール210と同様のものが、各LEDモジュール310の裏面に設けられている。
ここで、LEDモジュール210における第1給電路221、第2給電路222、第3給電路223およびLED素子212は、LEDモジュール310における第1給電路321、第2給電路322、第3給電路323およびLED素子312にそれぞれ対応する。
また、LEDモジュール310は、同図に示すように、第1給電路321のY方向と逆方向側の端部に給電端子Y1が設けられており、第2給電路322のY方向側の端部に給電端子Z1が設けられている。
このような給電端子の配置を採用することにより、各LED素子212の正極側および負極側を含めたトータルの給電路の長さが均一化され、各LED素子212に投入される電力も均一化されて発光輝度が均一化されると共に、各LED素子212の発熱量も均一化される。
このため、上述したように、放熱量が比較的小さなLEDモジュール210の中央部に近いポイントH2が最も温度が上昇する部位となっている。
このような場合、同図に示すように、LEDモジュール310の温度分布に応じて、光源装置200の発光面を例えば6つの領域(Q、R、S、T、UおよびV)に区分し、各LEDモジュール310の同一領域に含まれているLED素子212の基準ピーク波長を全て同じ値に設定し、さらに、各LEDモジュール310の領域毎の基準ピーク波長の平均値を、以下に示す式6のように設定すればよい。
[式6] λ>λ>λ>λ<λ<λ
ここで、λ〜λは、各LEDモジュール310における領域Q〜領域Vそれぞれに含まれるLED素子212の基準ピーク波長の平均値を示しており、λの右下の添え字が、当該平均値の算出対象とされるLED素子212を含む領域の添え字に対応する。
なお、上述の説明では、同一領域に含まれているLED素子212の基準ピーク波長を全て同じ値に設定するとしたが、LEDモジュール210と同様に、同一領域内に含まれるLED素子212であっても、発光時の定常状態における温度が高いものほど、基準ピーク波長を短く設定しても構わない。但し、色むらの発生に影響の無い程度の微小な温度差が生じているLED素子212間においては、基準ピーク波長を敢えて異ならせる必要はない。
以上のように、複数のLED素子が2次元的に配列されたLEDモジュール210および310において、基準条件と実使用条件との温度のくい違いによるピーク波長のずれを見込んで、実使用条件で温度が高くなるものほど、予め基準ピーク波長を短めに設定しておくことにより、実使用条件下での温度において、LED素子212および313全体のピーク波長が同じ値に揃うので、色むらの発生を抑制することができる。
(4) また、上記実施の形態では、本実施の形態に係る半導体光源をLCDなどのバックライトユニットに適用した例を示して説明を行ったが、バックライトユニット以外の装置、例えば、照明装置などに適用してもよい。
図8は、本実施の形態に係る半導体光源をLEDランプに適用した構成を示す図である。
LEDランプ11は、同図に示すように、照明用光源本体部2に口金3(例えばE型口金)が取り付けられたものである。
照明用光源本体部2は、口金3が設けられている位置とは逆の端部にLEDモジュール30が設けられている。
LEDモジュール30は、上面視における形状が正方形となっており、板状の基板21と、当該基板21に2次元的に実装された複数のLED素子(半導体発光素子)22と、それらLED素子22を封止する蛍光体などの波長変換体23とを備える。
ここで、LEDモジュール30は、点灯したときの定常状態における温度が最も高くなる位置が、上記正方形の中心となっており、縁部に近づくほど温度が低くなっているものとする。
このような温度分布を有する場合、同図8に示すように、温度分布に対応させて、中心から外縁部に向かって、順に領域A、領域B、領域Cおよび領域Dに区分し、同一の領域に含まれるLED素子(半導体発光素子)22の基準条件下におけるピーク波長λを同じ値に設定し、さらに、上記領域A〜Dに含まれているLED素子22の基準条件下におけるピーク波長の平均値λA、λB、λCおよびλDを以下の式7のように設定すればよい。
[式7] λA<λB<λC<λD
λA、λB、λCおよびλDの値の具体的な決め方については、式2による。
なお、同一領域内のLED素子22であっても、発光時の定常状態における温度が高いものほど、基準ピーク波長を短く設定しても構わない。但し、色むらの発生に影響の無い程度の微小な温度差が生じているLED素子212間においては、基準ピーク波長を敢えて異ならせる必要はない。
以上の構成とすることで、複数のLED素子が2次元的に配列されたLEDモジュール30において、発光時における温度が定常状態になったときに、LED素子112全体のピーク波長が同じ値になり、色むらの発生を抑制することができる。
(5)上記実施の形態では、画像表示装置などに内蔵される光源装置100、即ち、バックライトユニット単位について説明を行ったが、光源装置100を画像表示装置に適用する場合には、図8に示す構成としてもよい。
同図に示すように、本実施形態に係る画像表示装置1は、例えば46インチの液晶テレビであり、液晶パネル等を含む液晶画面ユニット2と、液晶画面ユニット2の背面に配された照明装置100とを備える。
液晶画面ユニット2は、公知のものであって、液晶パネル(カラーフィルター基板、液晶、TFT基板等)(不図示)及び駆動モジュール等(不図示)を備え、外部からの画像信号に基づいてカラー画像を形成する。
このように、色むらの発生が生じにくい照明装置100を画像表示装置1のバックライトユニットとして使用することで、優れた均斉度の実現が可能となる。
本発明に係る光源装置は、例えば液晶テレビ、液晶ディスプレイ用の線状光源として、また、一般照明用の面状光源などとして利用可能である。
2 照明用光源本体部
3 口金
11 LEDランプ
21 基板
22 LED素子
23 波長変換体
30 LEDモジュール
100 光源装置
101 筐体
101a 筐体本体
101b 上辺部
101c 右辺部
101d 下辺部
101e 左辺部
102 反射シート
103 導光板
103a 光入射面
103b 光取出面
104 拡散シート
105 プリズムシート
106 偏光シート
107 点灯回路
110 LEDモジュール群
111 基板
111a 上面
112 LED素子
113 波長変換体
130 ヒートシンク
200、300 光源装置
210、310 LEDモジュール
212、312 LED素子
221、321 第1給電路
222、322 第2給電路
223、323 第3給電路

Claims (6)

  1. 複数の半導体発光素子が一次元もしくは二次元的に配列されてなる半導体光源において、
    前記複数の半導体発光素子は、それぞれ定常状態で発光しているときの定常温度に基づいて、1もしくは配置的にまとまりのある2以上を1の発光単位として区分されており、
    隣り合う発光単位同士において、各発光単位に属する半導体発光素子の前記定常温度の平均値同士が異なっているものがある場合に、当該平均値の大きい発光単位に属する半導体発光素子が、平均値の小さい発光単位に属する半導体発光素子よりも、同じ温度で発光させたとしたときのピーク波長が短くなるように設定されている半導体光源。
  2. 同一の発光単位に属する複数の半導体発光素子のうちの隣接する2つの半導体発光素子において、前記定常温度が異なっているものがある場合に、定常温度の高い半導体発光素子が定常温度の低い半導体発光素子よりも、同じ温度で発光させたとしたときのピーク波長が等しいか、もしくはそれ以下に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体光源。
  3. 前記半導体発光素子は、当該素子の温度が1[deg]上昇するごとに発光強度のピーク波長がK[nm]だけ減少する物理的特性を有しており、
    定常温度の平均値が互いに異なっている前記隣り合う発光単位において、前記平均値のうち、高いものをT1[deg]とすると共に、低いものをT2[deg]とし、
    前記平均値の大きい発光単位に属する各半導体発光素子および前記平均値の小さい発光単位に属する各半導体発光素子をいずれも同じ温度で発光させたとしたときのピーク波長の平均値を、それぞれλ1[nm]およびλ2[nm]とするとき、
    (λ2−λ1)=(T1−T2)×K
    の条件を満足するようにλ1およびλ2の値が設定されていることを特徴とする請求項1から2のいずれかに記載の半導体光源。
  4. 前記半導体発光素子は、LED素子であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の半導体光源。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の半導体光源を備えたバックライトユニット。
  6. 請求項5に記載のバックライトユニットと、
    前記バックライトユニットから照射される光の光路上に配設された液晶パネルと
    を備えることを特徴とする液晶表示装置。
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