JP2011148287A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011148287A
JP2011148287A JP2010109242A JP2010109242A JP2011148287A JP 2011148287 A JP2011148287 A JP 2011148287A JP 2010109242 A JP2010109242 A JP 2010109242A JP 2010109242 A JP2010109242 A JP 2010109242A JP 2011148287 A JP2011148287 A JP 2011148287A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording head
drive waveform
ink droplets
image forming
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010109242A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Kobayashi
勝己 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2010109242A priority Critical patent/JP2011148287A/ja
Publication of JP2011148287A publication Critical patent/JP2011148287A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】記録ヘッドから同時に吐出するノズル孔数に応じて発生する駆動電圧の変動によるアンダーシュート、オーバーシュート、立ち上がり/立ち下がりの遅れの発生を適切かつ迅速に抑制する。
【解決手段】画像データカウント回路26bには、画像データ信号が入力され、画像データ信号が“インク滴吐出”パターンである時を1カウントとし、1ノズル孔列10Y分のカウントが完了したとき、カウント数を駆動波形制御部26cに入力する。駆動波形制御部26では、画像データカウント回路26bでカウントされる1ノズル孔列10Y中の同時にインク滴を吐出するノズル孔(アクチュエータ10Y1〜10YN)数に応じて、タイミング補正テーブル26dを参照して該当アクチュエータ10Y1〜10YNに印加する駆動波形電圧のタイミング時間を補正するようにしている。
【選択図】図5

Description

本発明は、圧電素子を使用してインク滴を吐出させて画像形成する画像形成装置に係り、特に、記録ヘッドの圧電素子への印加電圧が変動しても画像品質を良好に維持することの可能なインクジェット記録装置に関する。
プリンタやファクシミリ、複写機等の画像形成装置として用いられるインクジェット記録装置において、これに使用される記録ヘッドは、インク滴を吐出するノズル孔と、このノズル孔が連通するインク室と、このインク室を変形させてインクの体積を減少させる圧電素子を有している。そして、この圧電素子に、パルス電圧発生手段から記録画像に応じて発生したパルス電圧を印加することによってインク室を変形させ、インク室内のインクをノズル孔から吐出させて記録媒体上に記録ドットを形成して所望の画像を形成するようになっている。
このようなインクジェット記録装置において使用する圧電素子は、コンデンサー容量が大きく一度に数百ドット打つと大電流が流れ、かつ高電圧なので大きなドライバー回路が必要となる。しかしながら、高速にスキャンする記録ヘッドに大きなドライバー回路を搭載することは、不合理であるため、記録ヘッドの外にドライバー回路を持ち、駆動電圧をハーネス(信号経路)で供給することが一般的である。ところが、ハーネスを用いた長い経路で大電流を圧電素子に供給するために、ハーネス中のインダクタンス成分が増加してアンダーシュート、オーバーシュート、立ち上がり/立ち下がりの遅れが大きくなり、記録された画像の劣化を招く問題があった。また、このようなアンダーシュート、オーバーシュート、立ち上がり/立ち下がりの遅れの発生は、使用時の温度変化等でも発生し、このような問題を解決するために、記録ヘッドに印加する駆動波形を最適化することが試みられている。
例えば、特許文献1には、装置環境温度の変化に起因する圧電素子駆動回路の各素子の定数および圧電素子容量のばらつきに対応して圧電素子駆動電圧波形を調整し、安定した印字品質を得る方法が提案されている。そのために、記録ヘッドの圧電素子駆動電圧を駆動電圧計測部で計測し、アナログ/デジタル変換部でアナログ/デジタル変換し、電圧制御部で読み取る。そして、電圧制御部は、圧電素子駆動電圧を所定の電圧に合わせるような値を可変電圧源に入力し、可変電圧源は、その値に見合った値を電圧波形形成出力部に入力し、電圧波形形成出力部から圧電素子を駆動する適切な駆動電圧を記録ヘッドに入力することによって安定した印字品質を得ることが可能としている。しかしながら、この方法では、記録ヘッドから同時に吐出するノズル孔数に応じて駆動電圧が制御されていないために、十分にアンダーシュート、オーバーシュート、立ち上がり/立ち下がりの遅れの発生を抑制することができない。
また、特許文献2には、複数の記録モード毎の往路と復路の双方向のインク滴の着弾位置ずれの調整作業を簡略化できてユーザの煩わしさを軽減できながらも、様々な画像で高品質なプリントを出力するインクジェット記録装置が提案されている。この方法では、記録ヘッドの往路及び復路の移動過程において、複数のノズル孔からインク滴を吐出してドットを記録した着弾位置調整用のチャートを作成し、このチャートを用いてユーザにより決定された着弾位置の調整値に基づいて、記録ヘッドの往路又は復路の少なくとも一方のインク着弾位置を着弾位置調整手段で調整するようにしている。
しかしながら、この方法では、記録ヘッドから同時に吐出するノズル孔数に応じて駆動電圧を調整するものの、複数のノズル孔からインク滴を吐出してドットを記録した着弾位置調整用のチャートを作成し、ユーザが調整値を設定するようにしているため、調整値の設定に手間が掛り、迅速性に欠ける恨みがあった。
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、記録ヘッドから同時に吐出するノズル孔数に応じて発生する駆動電圧の変動によるアンダーシュート、オーバーシュート、立ち上がり/立ち下がりの遅れの発生を適切かつ迅速に抑制することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、圧電素子の駆動によってインク滴を吐出するノズル孔を複数個配列したノズル孔列を有する記録ヘッドと、記録ヘッドの圧電素子を駆動させる記録ヘッド駆動部と、記録ヘッド駆動部に、画像データ信号と、該画像データ信号に応じて記録ヘッドの圧電素子を駆動させる駆動波形出力信号とを送給して、記録ヘッドのノズル孔からのインク滴の吐出を制御する記録ヘッド制御部とを備えた画像形成装置において、記録ヘッド制御部は、同時にインク滴を吐出するノズル孔数を画像データ信号からカウントする画像データカウント手段と、画像データカウント手段でカウントされたノズル孔数に応じた圧電素子を駆動する駆動波形出力信号の出力タイミングの補正量を記憶した第一補正テーブルと、第一補正テーブルに基づいた出力タイミングにより、駆動波形出力信号を記録ヘッド駆動部に送給する駆動波形制御部とを備えたものである。
また、請求項2の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、記録ヘッド制御部は、駆動波形出力信号の波形の種類に応じた該駆動波形出力信号の出力タイミングの補正量を記憶した第二補正テーブルを備え、駆動波形制御部は、第一および第二補正テーブルに基づいた出力タイミングにより、駆動波形出力信号を記録ヘッド駆動部に送給するものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、記録ヘッドは、ノズル孔列を複数列有し、該ノズル孔列毎に記録ヘッド制御部によってインク滴の吐出が制御されるものである。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置において、記録ヘッドは、異なる色のインク滴を吐出するノズル孔列を有し、異なる色のインク滴を吐出するノズル孔列毎に、記録ヘッド制御部によってインク滴の吐出が制御されるものである。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置において、記録ヘッドは、主走査方向において、往復動可能に取り付けられ、往路と復路とで駆動波形出力信号の出力タイミングを補正する往復用補正テーブルを記録ヘッド制御部に備え、該往復用補正テーブルを用いて、往路と復路とで、記録ヘッドのノズル孔からのインク滴の吐出タイミングを変更可能とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれかに項記載の画像形成装置において、記録ヘッドは、主走査方向に走査して、ノズル孔からインク滴を吐出させて画像形成する際に、少なくとも1回の走査を行う毎に、駆動波形出力信号の印字開始タイミングを調整する印字開始タイミング調整手段を記録ヘッド制御部に備え、1回の走査を行う毎に、印字開始タイミング調整手段を用いて、記録ヘッドのノズル孔からのインク滴の吐出開始タイミングを変更可能とするものである。
本発明によれば、記録ヘッドから同時に吐出するノズル数に応じて発生する駆動電圧の変動によるアンダーシュート、オーバーシュート、立ち上がり/立ち下がりの遅れの発生を適切かつ迅速に抑制することが可能な画像形成装置を提供することができる。
本発明による一実施形態に係るインクジェット記録装置の主要部の概略構成を示す平面図である。 図1で示すインクジェット記録装置の要部の機能ブロックを示す図である。 図2で示す記録ヘッド制御部と記録ヘッド駆動部の詳細ブロック図である。 図3に示す記録ヘッド制御部と記録ヘッド駆動部の信号タイミング図である。 本発明による第1実施形態に係る記録ヘッド制御部のブロック回路図である。 図5で示す記録ヘッド制御部中の画像データカウント回路の詳細ブロック図である。 図5で示す記録ヘッド制御部による駆動波形出力信号のタイミングの補正を説明する信号タイミング図である。 図5で示す記録ヘッド制御部による駆動波形出力信号のタイミングの補正処理を行うフローチャート図である。 図5で示す記録ヘッド制御部に格納される補正テーブルの表図である。 本発明による第1実施形態に係る記録ヘッド制御部の色毎に対応する記録ヘッド制御部を説明するためのブロック図である。 図10で示す色毎に対応する記録ヘッド制御部中に格納される色毎の補正テーブルを示す表図である。 本発明による一実施形態に係る画像形成システムの構成例である。 図12で示すパーソナルコンピュータの概略構成を示すブロック図である。 本発明による前記第1実施形態に係るインクジェット記録装置の変形例の記録ヘッド制御部のブロック図である。 本発明による第2実施形態に係る記録ヘッド制御部内に格納される往復用補正テーブルの具体例を示す表図である。 図15に示される往復用補正テーブルを使用してインク滴の着弾位置を補正するフローチャート図である。 副走査方向Bに沿って形成された斜線を示す元データ画像の平面図である。 スキャン毎のズレを示す斜線画像を示す平面図である。 第3の実施形態における記録ヘッド制御部の機能ブロック図である。 駆動波形情報の一例を示す図である。 第3の実施形態における駆動波形出力信号の補正処理の一例を示すフローチャートである。 第3の実施形態における補正テーブルの一例を示す図である。 第3の実施形態における記録ヘッド制御部の機能ブロック図の他の例である。 第3の実施形態における補正テーブルの他の例を示す図である。 第3の実施形態における往復用補正テーブルを示す図である。 第3の実施形態における駆動波形出力信号の補正処理の他の例を示すフローチャートである。
以下、この発明を実施するための一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。まず、図1〜図4に基づいて、本発明による一実施形態に係る画像形成装置であるインクジェット記録装置について説明する。図1は、本発明による一実施形態に係るインクジェット記録装置の主要部の概略構成を示す平面図である。図2は、図1で示すインクジェット記録装置の要部の機能ブロックを示す図である。図3は、図2で示す記録ヘッド制御部と記録ヘッド駆動部の詳細ブロック図である。図4は、図3に示す記録ヘッド制御部と記録ヘッド駆動部の信号タイミング図である。
(画像形成装置の構成)
本発明による一実施形態に係るインクジェット記録装置は、主走査方向である矢印A方向に移動して、用紙等の記録媒体Pの表面にインク滴を吐出する記録ヘッド9A、9Bを有するキャリッジ1を備えている。キャリッジ1は、ガイドロッド2によって保持、案内されて、矢印A方向に往復動可能に取り付けられている。さらに、キャリッジ1は、主走査モータ3の回転軸に取り付けられたプーリ11と、装置本体の支軸12に取り付けられたプーリ12aに張架された無端状のタイミングベルト4に、連結部1aで取り付けられている。そして、主走査モータ3の回転に伴ってタイミングベルト4が矢印A方向へ移送されると共に、キャリッジ1も矢印A方向に所定速度で移動される。このキャリッジ1の矢印A方向での移送量を検知するために、等間隔で記録されたパターンを有する主走査用エンコーダシート5がガイドロッド2に沿って平行に取り付けられており、このエンコーダシート5のパターンをキャリッジ1に取り付けられた主走査用エンコーダセンサ6によって検知して、キャリッジ1の主走査方向の位置を検知可能となっている。
一方、記録媒体Pは、支軸14と回転軸13とに張架された無端状の搬送ベルト15に静電気的に吸着、保持されて、搬送ベルト15の矢印B方向(副走査方向)への移送と共に、B方向に移送されるようになっている。搬送ベルト15は、副走査モータ7の回転軸に取り付けられたプーリ16と、搬送ベルト15の回転軸13に取り付けられたプーリ17とに張架された無端状のタイミングベルト18によって、矢印B方向に回転移送される。即ち、副走査モータ7の回転に伴い、タイミングベルト18が回転移送され、タイミングベルト18の回転移送と共に回転軸13に取り付けられたプーリ17が回転されて回転軸13が回転駆動される。そして、回転軸13の駆動回転に伴い搬送ベルト15は矢印B方向に移送されるようになっている。また、この回転軸13の端部には、円周方向に等間隔でマーキングされた副走査用エンコーダディスク19が取り付けられており、このエンコーダディスク19のマーキングを検知して記録媒体PのB方向への移送量を検知する副走査用エンコーダセンサ20が取り付けられている。
また、記録ヘッド9A、9Bには、記録媒体Pに向かってインク滴を吐出する複数のノズル孔10が、それぞれ、主走査方向に対して2列で配列されており、それぞれのノズル孔列10Y、10C、10M、10Kから、それぞれイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックのインク滴を吐出するようになっている。そして、これらのノズル孔列10Y、10C、10M、10Kのそれぞれのノズル孔10は、後述するように、駆動電圧が印加された圧電素子の振動によってそれぞれのノズル孔列10Y、10C、10M、10Kのノズル孔10からインク滴を吐出するようになっている。
なお、図1中、符号8は、ノズル孔10からのインク滴の吐出不良を回復するための回復装置である。この回復装置8は、図示しないキャップ手段と、吸引手段と、クリーニング手段とを有している。キャリッジ1は、印字待機中にはこの回復装置8側に移動されてキャッピング手段で記録ヘッド9A、9Bをキャッピングされ、吐出口部を湿潤状態に保つことによりインク液乾燥による吐出不良を防止する。また、記録途中などに記録と関係しないインク液を吐出することにより、全ての吐出口のインク液粘度を一定にし、安定した吐出性能を維持する。そして、吐出不良が発生した場合等には、キャッピング手段で記録ヘッド9A、9Bの吐出口(ノズル孔10)を密封し、チューブを通して吸引手段で吐出口からインク液とともに気泡等を吸い出し、吐出口面に付着したインク液やゴミ等はクリーニング手段により除去され吐出不良が回復される。
このような主走査方向(A方向)のキャリッジ1の移動と記録ヘッド9A、9Bからのインク吐出動作を1回行うことで、ノズル孔列の長さと同じ幅のバンドで記録媒体P上に画像を形成することができる。そして、1バンド分の画像形成が終了したとき、副走査モータ7を駆動して記録媒体Pを副走査方向(B方向)に移動させて、再度1バンド分の画像形成動作をさせるように繰り返せば、記録媒体Pの任意の場所に画像を形成することができる。
このような画像形成処理は、図2に示すように、インクジェット記録装置全体を制御するホストPC21からの信号を伝達するホストインターフェース(ホストI/F)22と、画像形成処理を制御するCPU23と、ROM24と、RAM25と、記録ヘッド制御部26と、主走査制御部27と、副走査制御部28とを備えている。そして、これらの機能手段は、バス29で連結され、これらの機能手段の信号の授受をCPU23で制御するようになっている。具体的には、インクジェット記録装置のハードウェア制御を行うファームウェアや記録ヘッド9A、9Bを駆動する駆動波形データは、ROM24に格納されており、ホストPC21から印刷ジョブ(画像データ)を受信すると、CPU23は、画像データをRAM25に格納する。なお、駆動波形データは印字モードによって異なるものであり、例えば、波形の立ち上がり立ち下がりの速度、振幅、パルス数などが異なるものである。
一方、記録ヘッド9A、9Bが搭載されたキャリッジ1は、CPU23からの指示信号に基づいて、主走査制御部27を作動させ、主走査エンコーダセンサ6からの信号供給を得て、キャリッジ1の停止位置を認識し、また、主走査モータ7を作動させて記録媒体P上の任意の位置に移動させる。
また、後述するように、デジタル/アナログ変換(DA変換)回路、フィルタ回路、信号増幅アンプ回路を含む記録ヘッド制御部26は、主走査エンコーダセンサ6から得られるキャリッジ1の位置情報に連動し、RAM25に格納された画像データ、ROM24に格納された記録ヘッド駆動波形データに基づく駆動波形信号及び制御信号を、記録ヘッド1駆動部30A、記録ヘッド2駆動部30B、記録ヘッド3駆動部30C、記録ヘッド4駆動部30Dに送給する。記録ヘッド駆動部30A、30B、30C、30Dは、記録ヘッド制御部26より送給された画像データ及び駆動波形信号に基づいて、ノズル孔列10Yの各ノズル孔からインク滴を吐主させる記録ヘッド91、同様にノズル孔列10Cからインク滴を吐出する記録ヘッド92、同様にノズル孔列10Mに対応する記録ヘッド93、同様にノズル孔列10Kに対応する記録ヘッド4をそれぞれ駆動し、インク滴を吐出する。
次に、図3及び図4に基づいて、一例として、記録ヘッド制御部26と記録ヘッド駆動部30A及び記録ヘッド1のノズル孔列10Yとの関係について説明する。
上記のように、記録ヘッド制御部26と記録ヘッド駆動部30A、30B、30C、30Dとにおいては、図2に示すように、記録ヘッド制御部26から各記録ヘッド駆動部30A、30B、30C、30Dに、画像データと駆動波形信号が供給されて、記録ヘッド91、92、93、94を作動させて各ノズル孔列10Y、10C、10M、10Kからインク滴を吐出するようになっている。この場合、記録ヘッド制御部26による記録ヘッド駆動部30A、30B、30C、30Dと記録ヘッド91、92、93、94の動作関係は、基本的に同一構成のため、一例として、記録ヘッド制御部26と記録ヘッド駆動部30A及び記録ヘッド1の記録ヘッド91との関係について図3に基づいて説明する。
図3に示すように、記録ヘッド駆動部30Aは、シフトレジスタ31、ラッチ32、階調デコーダ33、レベルシフタ34、アナログスイッチ35を備えている。また、記録ヘッド91は、ノズル孔列10Yの各ノズル孔10に対応して、各ノズル孔10からインク滴を吐出させるアクチュエータ10Y1〜10YNを備えている。そして、記録ヘッド制御部26から、図3に示すように、シフトレジスタ31、ラッチ32、階調デコーダ33、レベルシフタ34、アナログスイッチ35に、それぞれ画像データSD[1:0]、同期クロック信号SCK、階調信号MN[3:0]、各ノズル孔10に対応するアクチュエータ10Y1〜10YNに送給される駆動波形出力信号Vcomが送給される。
その結果、図4に示すように、記録ヘッド制御部26からSD[1:0]信号とSCK信号で画像データがシリアル方式にて記録ヘッド駆動部30Aに転送され、LT信号で画像データSD[1:0]が所定時間幅でラッチされる。Vcom信号は、各ノズル孔10毎にシリアルで転送された画像データSD[1:0]に応じた階調信号MN[3:0]と共に、アナログスイッチ35をON/OFFすることでアクチュエータ10Y1〜10YNに伝達される。そして、Vout0、Vout1、Vout2、Vout3の信号が形成され、これらのVout0、Vout1、Vout2、Vout3の出力に応じて、「液滴なし」、「小滴」、「中滴」、「大滴」のインク滴を、各ノズル孔10から吐出する。タイミング的には、図4に示す通り、SCK、SD[1:0]、LT信号でシリアル画像データが転送された後に、Vcom信号とMN信号がセットで出力され、該当するアクチュエータ10Y1〜10YNが作動して、該当するノズル孔10からインク滴が吐出される。
このような記録ヘッド制御部26によってアクチュエータ10Y1〜10YNを作動させる際に、記録ヘッド制御部26と記録ヘッド駆動部30Aとの間をハーネスで接続することによって、駆動波形出力に歪が発生したり、同時に吐出するノズル孔数でそのレベルが異なり、異常画像が発生する問題があった。この問題について検討した結果、次の様な原因があることを究明した。
即ち、CPUなどの制御部は、次に書き込む画像データを記録ヘッド制御部26に送給する。記録ヘッド制御部26では、画像データに基づいてアクチュエータ10Y1〜10YN中の圧電素子を駆動するための駆動波形データをDA変換回路に送る。DA変換回路では、ROMから送給される駆動波形データをアナログ電圧に変換して駆動波形出力信号として、フィルタ回路を通して信号増幅アンプ回路へ送る。この信号増幅アンプ回路からのアンプ出力は、ハーネスを通る前なのでインダクタンスの影響が無く、理想的な波形をしている。ここで、一度に書き込むドット数が少ない場合(インク滴を同時に吐出するノズル孔が少ない場合)、圧電素子への充電電流が少ないのでハーネスのインダクタンスによる影響が少なく、圧電素子駆動電圧はほぼアンプ出力と同じになる。しかし、一度に書き込むドット数(ノズル孔数)が多くなるにつれて電流が増加し、ハーネスのインダクタンスによるアンダーシュート、オーバーシュートが発生し、圧電素子の駆動電圧波形がくずれる。当然、この崩れ方は電流が大きいほど大きくなる。つまり、同時に書き込むドット数が大きいほど圧電素子の駆動電圧波形の崩れが大きくなる。波形の崩れは、インク吐出速度Vjに影響し、Vjが狙いと異なるとインクの着弾位置に影響して画像に影響を及ぼす。特に、往復動の双方向の走査で印字をおこなうような印字モードにおいては大きな問題となる。
本発明においては、このような問題を解決するため、同時にインク滴を吐出するノズル孔数に対応するアクチュエータ10Y1〜10YN数に応じて、駆動波形出力信号の送給タイミング時期を、予め測定されている補正データに基づいて補正、調整するようにして、駆動波形出力信号の崩れを抑制している。
(第1の実施形態)
このような駆動波形出力信号の送給タイミング時期の補正、調整について、図5〜図9に基づいて説明する。図5は、本発明による第1実施形態に係る記録ヘッド制御部のブロック回路図である。図6は、図5で示す記録ヘッド制御部中の画像データカウント回路(画像データカウント手段)の詳細ブロック図である。図7は、図5で示す記録ヘッド制御部による駆動波形出力信号のタイミングの補正を説明する信号タイミング図である。図8は、図5で示す記録ヘッド制御部による駆動波形出力信号のタイミングの補正処理を行うフローチャート図である。図9は、図5で示す記録ヘッド制御部に格納される補正テーブル(第一補正テーブル)の表図である。
本発明による第1実施形態に係る記録ヘッド制御部26は、図5に示すように、画像データ制御部26a、画像データカウント回路26b、駆動波形制御部26c、タイミング補正テーブル(第一補正テーブル)26d、DA変換回路、フィルタ回路、信号増幅アンプ回路等を有する駆動波形整形部26eを備えている。そして、まず、画像データSD[1:0]は、画像データ制御部26aから出力される。画像データ制御部26aから出力された画像データSD[1:0]は、ハーネスを介して記録ヘッド駆動部30Aに送給される(図3参照)と共に、画像データカウント回路26bに送給される。画像データカウント回路26bには、図6に示すように、SD[1:0]画像データ信号が入力され、画像データ信号SD[1:0]が“インク滴吐出”パターンである時を1カウントとし、1ノズル孔列10Y分のカウントが完了したとき、JET_NUM[8:0]信号として駆動波形制御部26cに入力する。
駆動波形制御部26では、画像データカウント回路26bでカウントされる1ノズル孔列10Y中の同時にインク滴を吐出するノズル孔(アクチュエータ10Y1〜10YN)数に応じて、タイミング補正テーブル26dを参照して該当アクチュエータ10Y1〜10YNに印加する駆動波形電圧のタイミング時間を補正するようにしている。即ち、図7で示すように、画像データSD[1:0]をラッチするLT信号の終了(図7(c)では、信号の立ち上がり)からの遅延時間tDを、同時に吐出するノズル孔数が多い場合(Vcom1)には、短かい遅延時間tD1とし(図7(d)参照)、同時に吐出するノズル孔数が少ない場合(Vcom2)には、長い遅延時間tD2と(図7(e)参照)するように補正している。この補正は、例えば、図9に示すように、予め設定されている同時に吐出するノズル孔数とこのノズル孔数に対応する駆動波形出力信号の遅延時間tDとの関係を示す補正テーブル26dを参照して自動的に決定される補正遅延時間tD値を適用することによって行われる。その後、このようにして、タイミングを補正された駆動波形出力信号は、DA変換回路、フィルタ回路、信号増幅アンプ回路等の画像波形整形部26eを経て、記録ヘッド10Yを駆動する駆動波形出力信号Vcomとして出力される。なお、この実施形態においては、補正テーブルとして、同時に吐出するノズル孔数が多い場合のtDは小さい値となり、同時に吐出するノズル孔数が少ない場合は大きい値となる例を例示しているが、ハーネスやアクチュエータの特性に応じて変動するので、補正テーブル26d中の同時に吐出するノズル孔数とこのノズル孔数に対応する駆動波形出力信号の遅延時間tDの補正値は、これらの関係を測定して、適宜決定すればよい。
次に、上記のように駆動波形出力信号の補正処理を行う流れについて、図8に基づいて説明する。まず、印字命令が発生する(ステップS1)と、ソフトウェアにて画像データと駆動波形の設定をおこなう(ステップS2)。この時、駆動波形の出力タイミング補正値は確定していないのでソフトウェアでは設定しない。次に、ソフトウェアで印字の起動を実行する(ステップS3)。ハードウェアにて画像データが出力され(ステップS4)、その出力信号を画像データカウント回路26bにて同時に吐出するノズル孔数のカウントを行う(ステップS5)。その結果に基づいて補正テーブル26dを参照して出力補正値が確定し(ステップS6)、この補正された駆動波形信号が出力されてヘッド駆動部30Aに入力される(ステップS7)。その駆動波形出力信号に基づいてアクチュエータ10Y1〜10YNが作動されて、該当ノズル孔10からインク滴が吐出される(ステップS8)。このような補正処理を行うことによって、同時に吐出するノズル孔数の多少に拘らず、常に、適切な画像形成を迅速に行うことが可能となる。
次に、この実施形態においては、前述のように、記録ヘッド91、92、93,94として、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色のインクを使用して、それぞれのノズル孔列10Y、10C、10M、10Kから対応する色のインク滴を吐出するようにしている。このような多色のインクを使用して、画像形成すると、インクの色毎に、粘度特性が相違するため、ノズル孔から吐出するインク滴の着弾位置が色毎にずれる場合がある。そのため、この実施形態においては、使用するインクの色毎に、インク滴の吐出タイミングを変動させて調整するようになっている。この色毎の吐出タイミングについて、図10、11に基づいて説明する。
図10は、本発明による第1実施形態に係る記録ヘッド制御部の色毎に対応する記録ヘッド制御部を説明するためのブロック図である。図11は、図10で示す色毎に対応する記録ヘッド制御部中に格納される色毎の補正テーブルを示す表図である。
この第1実施形態に係る記録ヘッド制御部26は、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックのインク滴をそれぞれ吐出するノズル孔列10Y、10C、10M、10Kの各アクチュエータ10Y1〜10YNを、それぞれ制御する記録ヘッド制御部26Y、26C、26M、26Kを備えている。そして、これらの記録ヘッド制御部26Y、26C、26M、26Kは、図10に示すように、それぞれ画像データ制御部26aY、26aC、26aM、26aB、画像データカウント回路26bY、26bC、26bM、26bB、駆動波形制御部26cY、26cC、26cM、26cB、補正テーブル26dY、26dC、26dM、26dB、駆動波形整形部26eY、26eC、26eM、26eBを有している。そのため、これらの記録ヘッド制御部26Y、26C、26M、26Kは、それぞれ独立してそれぞれのノズル孔列10Y1〜10YNからのインク滴の吐出を制御することが可能となる。その結果、インク色毎に異なる着弾位置のずれを適切に調整され、高品質の画像を形成することが可能となる。
図11は、各記録ヘッド制御部26Y、26C、26M、26K中に格納される補正テーブル26dY、26dC、26dM、26dBの具体例を示すもので、図11で示すように、各色に対応する補正テーブル中の遅延時間tDが、同時に吐出されるノズル孔数に対して相違していることが明らかである。
上記第1実施形態においては、記録ヘッド91、92、93、94にそれぞれインク色の異なる1列のノズル孔列10Y、10C、10M、10Kを有する場合について説明した。しかし、記録ヘッド91中に複数列のノズル孔列10Y1、10Y2、10Y3、10Y4を有する場合がある。その場合においても、複数列のノズル孔列10Y1、10Y2、10Y3、10Y4をそれぞれ独立して各ノズル孔列から吐出する吐出タイミングを調整することが好ましい。
本実施形態に係る画像形成装置を、図12に示すように情報処理装置としてのパーソナルコンピュータと接続して画像形成システム(印刷システム)を構成することも好ましい。本実施形態では、画像形成システム300は、印刷データ及び当該印刷データを印刷するための印刷条件を含む印刷ジョブを送出するホスト装置である情報処理装置(ホストPC)の一例としてのパーソナルコンピュータ301と、印刷データを印刷する画像形成装置の一例としてのプリンタ装置(プリンタ)302とが、接続手段としてのケーブル303を介して接続されて構築されている。
パーソナルコンピュータ301は、例えば、作成した文書に対応した印刷データ及びこの文書印刷するために設定した印刷条件データ(用紙方向、両面、集約、製本、ステープル、パンチ、拡大/縮小等)を印刷ジョブとしてプリンタ装置302に送出する。
一方、前記インクジェット記録装置であるプリンタ装置302は、パーソナルコンピュータ301から送出される印刷ジョブに従って印刷データの印刷を行う。具体的には,プリンタ装置302は,印刷ジョブに含まれる印刷条件データ(例えば、用紙方向、両面、集約、製本、ステープル、パンチ、拡大/縮小等)に従って、印刷ジョブに含まれる印刷データを紙などのメディアに印刷する。
図13は、情報処理装置としてのパーソナルコンピュータ301の概略構成を示すブロック図である。パーソナルコンピュータ301は、データを入力するための入力部310と、ディスプレイなどの表示部311と、データ通信を行うための通信部312と、装置全体の制御を司る制御手段としてのCPU313と、CPU313のワークエリアとして使用されるRAM314と、記録媒体のデータのリード/ライトを行う記録媒体ドライブ装置315と、CPU313を動作させるための各種プログラム等を記憶したROM等の記録媒体316と、音声を出力する音声出力部317とから構成されている。
入力部310は、カーソルキー、数字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボード、表示部311の表示画面上でキーの選択等を行うためのマウスやスライスパット等からなり、ユーザがCPU313に操作指示を与えるためや、データを入力するためのユーザインターフェースである。
表示部311は、CRTやLCD等により構成され、CPU313から入力される表示データに応じた表示が行われる。通信部312は、外部とデータ通信するためのものであり、例えば、ケーブル303を介してプリンタ装置302等とデータ通信を行うためのものである。
CPU313は、記録媒体316に格納されているプログラムに従って、装置全体を制御する中央制御ユニットであり、このCPU313には、入力部310、表示部311、通信部312、RAM314、記録媒体ドライブ装置315等が接続されており、データ通信、メモリへのアクセスによるアプリケーションプログラムの読み出しや各種データのリード/ライト、データ/コマンド入力、表示等を制御する。
また、CPU313は、入力部310から入力された印刷データ及び当該印刷データの印刷条件データを印刷ジョブとして通信部312を介してプリンタ装置302に送出する。
RAM314は、指定されたプログラム、入力指示、入力データ及び処理結果等を格納するワークメモリと、表示部311の表示画面に表示する表示データを一時的に格納する表示メモリとを備えている。
記録媒体316は、CPU313が実行可能なOSプログラム(例えば、Microsoft社のオペレーティングシステムWindows(登録商標)XP等)、文書作成用アプリケーションプログラム、プリンタ装置302に対応したプリンタドライバ等の各種プログラムやデータを格納する。なお、記録媒体316としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROM、MOやPCカード等の光学的・磁気的・電気的な記録媒体を用いることができる。
各種プログラムは、CPU313が読み取り可能なデータ形態で記録媒体316に格納されている。また、各種プログラムは、予め記録媒体316に記録されている場合やインターネット等の通信回線を介してダウンロードされて記録媒体316に格納される場合等がある。
以上説明した本発明によるインクジェット記録装置による同時にインク滴を吐出するノズル孔数に応じて、駆動波形出力信号の送給タイミング時期を、補正テーブルに基づいて補正、調整する制御は、プログラム(画像形成プログラム)で実行することもできる。当該画像形成プログラムは、例えば、記録ヘッド制御部26で実行する構成とすることが好ましい。また、例えばインターネット上からのダウンロードによって提供し、情報処理装置301から画像形成装置302にインストールすることも好ましい。また、画像形成プログラムを画像形成装置302で実行可能に記録した記録媒体(画像形成プログラムを記録した記録媒体)の態様にも適用される。
図14は、本発明による前記第1実施形態に係るインクジェット記録装置の変形例の記録ヘッド制御部のブロック図である。この変形例で示すインクジェット記録装置においては、上記第1実施形態で示す記録ヘッド91、92、93、94において、例えば、記録ヘッド91中に複数列のノズル孔列10Y1、10Y2、10Y3、10Y4を有する場合の記録ヘッド制御部を示している。即ち、記録ヘッド91は、4列のノズル孔列10Y1、10Y2、10Y3、10Y4を有しており、これらの4列のノズル孔列10Y1、10Y2、10Y3、10Y4において、同時に吐出するノズル孔数によって、インク滴の着弾位置がずれる場合がある。本発明においては、このようなインク滴の着弾位置のずれを、前記第1実施形態で説明したように、各ノズル孔列10Y1、10Y2、10Y3、10Y4毎に独立した記録ヘッド制御部26Y1、26Y2、26Y3、26Y4を備え、ノズル孔列10Y1、10Y2、10Y3、10Y4毎にインク滴の吐出タイミングを調整可能としている。
記録ヘッド制御部26内に、ノズル孔列10Y1、10Y2、10Y3、10Y4毎にインク滴の吐出タイミングを調整するために、各ノズル孔列10Y1、10Y2、10Y3、10Y4に対応する記録ヘッド制御部26Y1、26Y2、26Y3、26Y4を備えている。そして、図14に示すように、各記録ヘッド制御部26Y1、26Y2、26Y3、26Y4は、それぞれ画像データ制御部26aY1、26aY2、26aY3、26aY4、画像データカウント回路26bY1、26bY2、26bY3、26bY4、駆動波形制御部26cY1、26cY2、26cY3、26cY3、補正テーブル26dY1、26dY2、26dY3、26dY4、駆動波形整形部26eY1、26eY2、26eY3、26eY4を有している。そのため、これらの記録ヘッド制御部26Y1、26Y2、26Y3、26Y4は、それぞれ独立してそれぞれのノズル孔列10Y1〜10YNからのインク滴の吐出を制御することが可能となっている。その結果、ノズル孔列10Y1、10Y2、10Y3、10Y4毎の着弾位置のずれを適切に調整され、高品質の画像を形成することが可能となる。この場合においても、上記実施形態と同様に、各記録ヘッド制御部26Y1、26Y2、26Y3、26Y4に、予め設定された補正テーブル26dY1、26dY2、26dY3、26dY4を使用して、インク吐出タイミングを補正するようになっている。
(第2の実施形態)
次に、本発明による第2実施形態として、記録ヘッド91、92、93、94による画像形成をキャリッジ1の往復動作の往路と復路の両方で行う場合について図15及び図16に基づいて説明する。図15は、本発明による第2実施形態に係る記録ヘッド制御部内に格納される往復用補正テーブルの具体例を示す表図である。図16は、図15に示される往復用補正テーブルを使用してインク滴の着弾位置を補正するフローチャート図である。なお、上記第1の実施形態と同様の点についての説明は省略する。
記録ヘッド91、92、93、94による画像形成をキャリッジ1の往復動作の往路と復路の両方で行う場合には、往路と復路におけるキャリッジ1の移動速度の相違等から往路と復路でのインク滴の着弾位置のずれが発生する場合がある。この第2実施形態においては、往路と復路でのインク滴の着弾位置のずれを適切に調整可能としたものである。即ち、この第2実施形態においては、上記第1実施形態における記録ヘッド91、92、93、94のノズル孔列10Y、10C、10M、10Kにそれぞれ対応する記録ヘッド制御部26Y、26C、26M、26Kを備え、これらの記録ヘッド制御部26Y、26C、26M、26K内に、それぞれ、往路と復路での駆動波形出力信号のタイミングを補正する往復用補正テーブルを備えるようにしたものである。図15は、一例として、例えば、ノズル孔列10Yにおける往路と復路の往復用補正テーブル26dYA、26dYBを示している。この図15から分かるように、往路と復路では、同時に吐出するノズル孔数に対して補正すべき遅延時間tDが相違することが明らかである。このように、キャリッジ1の往路と復路で異なる補正を行うことによって、往路及び復路で記録する際のインク滴の着弾位置が矯正されて、適切な画像形成が可能となる。
このような往復用補正テーブルを使用して、往路及び復路における画像形成プロセスについて、図16に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、印字命令が発生する(ステップS9)と、ソフトウェアにて画像データと駆動波形の設定をおこなう(ステップS10)。この時、駆動波形の出力タイミング補正値は確定していないのでソフトウェアでは設定しない。次に、ソフトウェアで印字の起動を実行する(ステップS11)。ハードウェアにて画像データが出力され(ステップS12)、その出力信号を画像データカウント回路26bYA、26bYBにて同時に吐出するノズル孔数のカウントを行う(ステップS15)。この場合、このカウント結果が、往路の場合か否かを判断し(ステップS14)、Yesの場合は、その結果に基づいて往路の補正テーブル26dYAを参照して出力タイミング補正値が確定し(ステップS16)、この補正された駆動波形信号が出力されてヘッド駆動部30Aに入力される(ステップS17)。その駆動波形出力信号に基づいて該当するノズル孔列のアクチュエータ10Y1〜10YNが作動されて、該当ノズル孔10からインク滴が吐出される(ステップS18)。一方、画像データカウント回路26bYA、26bYBでカウントされたノズル孔数が、ステップS14でNoと判定された場合には、復路の補正テーブル26dYBを参照する(ステップS19)。この補正テーブル26dYBの結果に基づいて、ステップ16で出力タイミングを補正して出力タイミング補正値を確定し、以後、ステップS17で駆動波形出力を行い、ステップS18でインク吐出を行う。
次に、図17に示すように、元データの画像が副走査方向Bに沿って斜線Lで形成されている場合に、記録ヘッドを主走査方向Aに走査させて画像を形成する際に、走査毎に副走査方向における斜線の先端と終端がずれる場合がある。即ち、図18に示すように、記録ヘッドのスキャン(走査)を、S1〜S5と走査方向を交互に変えて、図17に示す斜線Lを有する元データの画像を、前記第2実施形態に係るインクジェット記録装置で画像形成を行うと、各スキャン毎に形成される斜線L1〜L5、例えば、斜線L1の終端L1bと次のスキャンで形成される斜線L2の始端L2aがずれて画像形成され、元データの画像と異なる場合がある。
本発明においては、このような斜線L1〜L5における終端と始端のズレを補正可能としている。即ち、印字のタイミングは、図3で示すLT信号及びVcom信号で行われるため、LT信号及びVcom信号の出力タイミングを調整し、併せてVout信号も調整することでズレの修正をすることが可能となる。まず、画像は吐出時の遅延は発生していないものとして設計されるため、前記第2実施形態の方式を導入することでどのくらい遅延が発生しているかを検討する。第2実施形態の方式では、図13に示すように、最もインクの吐出速度が遅くなる300ノズル孔の全てを同時に吐出する時に対して着弾位置をあわせるために1ノズル孔しか吐出しない時の遅延を900nsに設定している。つまり、インク滴の吐出速度が最も遅い300ノズル孔の同時吐出時にあわせて全てを遅らせている。理想的な遅延を考慮していない画像では、1ノズル孔しか吐出しない時のインク吐出速度での着弾位置を想定しているとすると、第2実施形態の方式の往路では900ns、復路では958nsだけ理想に対して遅延が発生することとなる。従って、往路では、LT信号の出力タイミングを900ns早くすることで、Vcom信号の出力タイミングも900ns早くなるため、狙いの位置に着弾させることが可能となる。また、復路では、LT信号の出力タイミングを958ns早くすることで、Vcom信号の出力タイミングも958ns早くなるため、狙いの位置に着弾させることができ、ズレを補正することが可能となる。
このように、LT信号及びVcom信号の出力タイミングを調整することによって、前記ズレの補正をすることが可能となる。このようなスキャン毎のズレは、予め測定して設定されたLT信号及びVcom信号の印字開始タイミングを記録ヘッド制御部26内に形成された印字開始タイミング調整手段で、少なくとも1スキャン毎に自動的に設定することによって、適切に調節可能となる。
(第3の実施形態)
次に、本発明に係る画像形成装置の第3の実施形態について説明する。発明者らが種々検討を行った結果、上述の駆動電圧の変動によるアンダーシュート、オーバーシュート、立ち上がり/立ち下がりの遅れの発生は、温度変化等の条件変化の影響も受けるが、その影響は駆動波形の変化が速い(立ち上がり、立ち下がり速度が速い)ほど大きく(悪化が大きい)、変化が遅いほど小さいことを知見した。
すなわち、上述のように、同時に書き込むドット数が大きいほど、圧電素子を駆動する電圧波形が大きく崩れることとなるが、さらに、駆動波形の立ち上がり、立ち下がりの速度も電流増加の大きな要因となることを知見した。よって、駆動波形の立ち上がり立ち下がり速度が最も速い駆動波形で同時に吐出するノズル数が多い時が最も駆動波形のくずれが発生することとなる。
そこで、第3の実施形態の画像形成装置は、さらに、記録ヘッド制御部26は、駆動波形出力信号の波形の種類に応じた出力タイミングの補正量を記憶した補正テーブル(第二補正テーブル)を備え、駆動波形制御部26cは、ノズル数についての補正テーブル(第一補正テーブル)と駆動波形の種類についての補正テーブル(第二補正テーブル)に基づいて補正した出力タイミングにより、駆動波形出力信号を記録ヘッド駆動部30Aに送給して、同時に吐出するノズル数と駆動波形の立ち上がり、立ち下がりの速度に応じた補正をするものである。
図19は、本実施形態に係る記録ヘッド制御部26の機能ブロック図である。記録ヘッド制御部26は、図5に示した記録ヘッド制御部(第1の実施形態)に加えて、ROM26fを備えている。
ROM26fに記憶されている駆動波形情報の一例を図20に示す。駆動波形情報は、図20に示すように、波形の種類(ROM24に記憶された駆動波形データ)ごとに対応する波形ランクを関連付けて記憶したものである。波形ランクは、駆動波形の立上げ、立ち下げ速度をランク別けしたものであり、図20に示す例では、速度が遅いほどランクの数値は小さく、速度が速いほどランクの数字は大きい数値としている。
駆動波形の立上げ、立ち下げ速度の波形へ影響を説明する。先ず、速度が速くなるほど瞬間的に流れる電流が増え、瞬間的な電流の増加は伝送路のインダクタンス成分の影響が大きくなるため波形の歪みが大きくなり、この波形の歪みがインクの吐出速度(Vj)に影響をあたえる。よって、その影響が画像に現れないように、吐出速度が速い場合は、出力タイミングの遅延量を増やして、吐出速度が遅い場合は、出力タイミングの遅延量を減らすことが必要となる。
しかしながら、波形の歪みと吐出速度の関係は、歪みが大きいほど吐出速度が遅くなる場合もあれば、逆に、速くなる場合もある。本実施形態では、立上げ、立ち下げ速度が速く波形の歪みが大きいほど、吐出速度が遅く補正する遅延量が小さく、立上げ立ち下げが遅いほど補正する遅延量が大きい例について説明するが、これに限られるものではない。
次に、第3の実施形態における駆動波形出力信号の補正処理フローを図21に示す。まず、印字命令が発生する(ステップS21)と、ソフトウェアにて画像データと駆動波形の設定を行う(ステップS22)。この時、ROM26fより駆動波形のデータとランク(駆動波形情報)が駆動波形制御部26cに読み出される。なお、駆動波形の出力タイミング補正値は確定していないのでソフトウェアでは設定しない。
次に、ソフトウェアで印字の起動を実行する(ステップS23)。ハードウェアにて画像データが出力され(ステップS24)、その出力信号を画像データカウント回路26bにて同時に吐出するノズル孔数のカウントを行う(ステップS25)。
そのカウント結果および選択されている駆動波形のランクにより補正テーブル(第一および第二補正テーブル)26dを参照して出力補正値が確定し(ステップS26)、この出力補正値により補正した駆動波形信号が出力されてヘッド駆動部30Aに入力され(ステップS27)、アクチュエータ10Y1〜10YNが作動されて、該当ノズル孔10からインク滴が吐出される(ステップS28)。
次に、本実施形態におけるタイミング補正テーブル26dの一例を図22に示す。図22(a)はノズル数に基づく補正量を記録した第一補正テーブル(ノズル数)、図22(b)は駆動波形情報に基づく第二補正テーブル(駆動波形情報)を示している。
図22(a)に示すノズル数についての補正テーブルには、ノズル数に応じた遅延時間t1(ns)が記憶されており、また、図22(b)に示す駆動波形の種類に応じた波形ランクについての補正テーブルには、駆動波形のランクに応じた遅延時間t2(ns)が記憶されている。
したがって、ノズル数と波形ランクに基づいて得られる遅延時間t1およびt2に基づいて補正値を決定することができる。補正量は、例えば、tD=t1+t2により算出すればよい。しかしながら、補正量の算出方法は特に限られるものではなく、重み付け処理等により一方の補正量を重視するようにすることとしても良い。
このように、同時に吐出するノズル数と駆動波形の種類ごとに、駆動電圧の乱れを考慮して補正して電圧制御をおこなうため、所望のインク吐出とすることができ、所望の画像を出力することができる。より詳しくは、同時に吐出するノズル数と駆動波形の立ち上がり、立ち下がりの速度に応じて出力タイミングを補正することにより、ノズル数の違いから発生するインクの吐出速度(Vj)が変動した場合でも、用紙への着弾位置を所望の場所とすることが可能となり、画質を向上することができる。
また、第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様に(図10参照)、色毎に対応する記録ヘッド制御部を備えることが好ましい。これにより、記録ヘッドごとに補正することが可能となり、各ヘッド固有のバラツキも考慮した補正が可能となる。
また、それぞれの記録ヘッドが吐出するインクの色が異なる構成の画像形成装置においても、図23に示すように色毎に対応する記録ヘッド制御部を備えることが好ましい。これにより、記録ヘッドごとに補正することが可能となる。また、インクは色毎に粘度等の特性が異なるため、図24(a),(b)に示すように、色毎に補正テーブルを持たせることにより、さらに特性の違いを考慮した補正をすることができ、高画質化を図ることができる。
また、図25(a),(b)に示すように、第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様に(図15参照)、往路用と復路用のテーブル(往復用補正テーブル)を持つことも好ましい。この場合の補正処理のフローチャートを図26に示す。図26に示す補正処理では、出力補正値を確定させる際、往路か復路かで参照するテーブルを変え(ステップS36−1〜3)、記録方向に応じて補正値が確定するようにしている(ステップS36−4)。これにより、記録ヘッドの進行方向ごとに補正できるので、キャリッジの進行方向に依存する装置内の気流やキャリッジの傾き等の特性も考慮した補正が可能となる。なお、ステップS31〜35,S37〜38は、それぞれ図21のステップS21〜25,S27〜28に対応するので説明は省略する。
また、上述したように、図17のような画像を双方向印字で印字する場合、図18のようにスキャンごとの画像ズレが起きる可能性がある。以下、上記第2の実施形態における印字開始タイミング調整手段による補正方法に加えて、駆動波形情報を考慮した場合の補正例について説明する。
第3の実施形態でも、上記第2の実施形態と同様に、例えば、吐出ノズル数の補正は最もインクの吐出タイミングが遅くなる300ノズル同時吐出時に対して着弾位置をあわせるために、1ノズルしか吐出しない時の遅延を900nsに設定する。つまり、インクの吐出速度が最も遅い300ノズル同時吐出時にあわせて全てを遅らせる。また、波形ランクの補正では、最もインクの吐出タイミングが遅いランク1にあわせて全てを遅らせる。
遅延を考慮していない理想的な画像では、1ノズルしか吐出しない時の波形ランク5の条件でインク吐出を吐出した時の着弾位置を想定しているとすると、例えば、往路では1300ns(900ns+400ns)、復路では1402ns(958ns+444ns)、理想に対して遅延が発生することとなる。この場合、往路ではLT信号の出力タイミングを1300ns早くすることで所望の位置に着弾させることが可能となり、また、復路ではLT信号の出力タイミングを1402ns早くすることで所望の位置に着弾させることができ、スキャンごとの画像ズレについても補正することが可能となる。
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
1 キャリッジ
1a 連結部
2 ガイドロッド
3 主走査モータ
4 タイミングベルト
5 エンコーダシート
6 主走査用エンコーダセンサ
7 副走査モータ
8 回復装置
9A,9B,91,92,93,94 記録ヘッド
10 ノズル孔
10Y,10C,10M,10K ノズル孔列
10Y1〜10YN アクチュエータ
11,12,16,17 プーリ
13 回転軸
14 支軸
15 搬送ベルト
18 タイミングベルト
19 エンコーダディスク
20 副走査用エンコーダセンサ
21 ホストPC
22 ホストI/P
23 CPU
24 ROM
25 RAM
26,26Y,26C,26M,26K,26Y1,26Y2,26Y3,26Y4 記録ヘッド制御部
26a 画像データ制御部
26b 画像データカウント回路
26b1 カウンタ
26c 駆動波形制御部
26d タイミング補正テーブル
26e 駆動波形整形部
26f ROM
27 主走査制御部
28 副走査制御部
29 バス
30A,30B,30C,30D 記録ヘッド駆動部
31 シフトレジスタ
32 ラッチ
33 階調デコーダ
34 レベルシフタ
35 アナログスイッチ
特開平11−58735号公報 特開2007−203491号公報

Claims (6)

  1. 圧電素子の駆動によってインク滴を吐出するノズル孔を複数個配列したノズル孔列を有する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドの圧電素子を駆動させる記録ヘッド駆動部と、
    前記記録ヘッド駆動部に、画像データ信号と、該画像データ信号に応じて前記記録ヘッドの圧電素子を駆動させる駆動波形出力信号とを送給して、前記記録ヘッドのノズル孔からのインク滴の吐出を制御する記録ヘッド制御部とを備えた画像形成装置において、
    前記記録ヘッド制御部は、
    同時にインク滴を吐出するノズル孔数を前記画像データ信号からカウントする画像データカウント手段と、
    前記画像データカウント手段でカウントされたノズル孔数に応じた前記圧電素子を駆動する駆動波形出力信号の出力タイミングの補正量を記憶した第一補正テーブルと、
    前記第一補正テーブルに基づいた出力タイミングにより、前記駆動波形出力信号を前記記録ヘッド駆動部に送給する駆動波形制御部と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記記録ヘッド制御部は、
    前記駆動波形出力信号の波形の種類に応じた該駆動波形出力信号の出力タイミングの補正量を記憶した第二補正テーブルを備え、
    前記駆動波形制御部は、前記第一および第二補正テーブルに基づいた出力タイミングにより、前記駆動波形出力信号を前記記録ヘッド駆動部に送給する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像形成装置において、
    前記記録ヘッドは、前記ノズル孔列を複数列有し、該ノズル孔列毎に前記記録ヘッド制御部によってインク滴の吐出が制御されることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記記録ヘッドは、異なる色のインク滴を吐出するノズル孔列を有し、異なる色のインク滴を吐出するノズル孔列毎に、前記記録ヘッド制御部によってインク滴の吐出が制御されることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記記録ヘッドは、主走査方向において、往復動可能に取り付けられ、往路と復路とで前記駆動波形出力信号の出力タイミングを補正する往復用補正テーブルを前記記録ヘッド制御部に備え、該往復用補正テーブルを用いて、往路と復路とで、前記記録ヘッドのノズル孔からのインク滴の吐出タイミングを変更可能とすることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記記録ヘッドは、主走査方向に走査して、前記ノズル孔からインク滴を吐出させて画像形成する際に、少なくとも1回の走査を行う毎に、前記駆動波形出力信号の印字開始タイミングを調整する印字開始タイミング調整手段を前記記録ヘッド制御部に備え、
    1回の走査を行う毎に、前記印字開始タイミング調整手段を用いて、前記記録ヘッドのノズル孔からのインク滴の吐出開始タイミングを変更可能とすることを特徴とする画像形成装置。
JP2010109242A 2009-12-24 2010-05-11 画像形成装置 Pending JP2011148287A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010109242A JP2011148287A (ja) 2009-12-24 2010-05-11 画像形成装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009292654 2009-12-24
JP2009292654 2009-12-24
JP2010109242A JP2011148287A (ja) 2009-12-24 2010-05-11 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011148287A true JP2011148287A (ja) 2011-08-04

Family

ID=44535735

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010109242A Pending JP2011148287A (ja) 2009-12-24 2010-05-11 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011148287A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014177054A (ja) * 2013-03-15 2014-09-25 Ricoh Co Ltd 記録装置および制御方法
JP2016101666A (ja) * 2014-11-27 2016-06-02 理想科学工業株式会社 インクジェット印刷装置
US9757967B2 (en) 2015-09-29 2017-09-12 SCREEN Holdings Co., Ltd. Testing chart, a correction value acquiring method for an inkjet printing apparatus, and an inkjet printing apparatus
JP2017177638A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 理想科学工業株式会社 画像処理装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014177054A (ja) * 2013-03-15 2014-09-25 Ricoh Co Ltd 記録装置および制御方法
JP2016101666A (ja) * 2014-11-27 2016-06-02 理想科学工業株式会社 インクジェット印刷装置
US9757967B2 (en) 2015-09-29 2017-09-12 SCREEN Holdings Co., Ltd. Testing chart, a correction value acquiring method for an inkjet printing apparatus, and an inkjet printing apparatus
JP2017177638A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 理想科学工業株式会社 画像処理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8382241B2 (en) Image forming apparatus performing non-printing discharge
US7645016B2 (en) Liquid ejection method and liquid ejection apparatus
US20090262157A1 (en) Forming Method of Adjustment Pattern and Liquid Ejection Apparatus
JP2015150869A (ja) 印刷装置および印刷方法
JP4770488B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP2009018534A (ja) インクジェット記録装置
JP2007320110A (ja) 液体吐出装置、液体吐出システム、及び液体吐出方法
JP2011148287A (ja) 画像形成装置
JP5608788B2 (ja) 濃度補正システム
JP3591286B2 (ja) タイミング調整方法、印字装置及び調整パターン作成方法
JP4539182B2 (ja) 印刷装置、コンピュータプログラム、印刷システム、及び、印刷方法
JP4867522B2 (ja) 液滴吐出装置、液滴吐出制御装置、および液滴吐出方法
JP2021000763A (ja) ヘッド駆動装置、液体吐出装置及びヘッド駆動方法
JP4439207B2 (ja) 画像形成方法および装置
JP2007030253A (ja) インクジェット記録装置
JP3888347B2 (ja) 液体噴射装置及びその駆動方法
JP3888349B2 (ja) 液体噴射装置
JP4626648B2 (ja) 一つの原駆動信号に基づいて行う複数の解像度モードによる印刷
US8459771B2 (en) Printing device and printing method
JP4182658B2 (ja) 一つの原駆動信号に基づいて行う複数の解像度モードによる印刷
JP6384198B2 (ja) 液滴吐出装置、画像形成装置及び液滴吐出制御方法
JP2007144786A (ja) 記録ヘッドの傾き補正
JP2010194836A (ja) 画像形成システム及び画像形成装置
JP2011011446A (ja) 画像形成装置
JP2009220304A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法