JP2011141194A - 回転型電気部品 - Google Patents

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朋子 海老沢
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Abstract

【課題】プリント基板に適切に表面実装でき、プリント基板に対する操作部材の回転軸線を傾き難くすること。
【解決手段】筒状部12及びこの筒状部12の外側に収納部13が設けられたケース1と、ケース1に対して回転可能に保持された中空状の操作軸2と、ケース1から露出する金属板からなる端子14とを備える回転型電気部品100において、端子14は、ケース1の側壁から露出して下方側に延びる第1部分14aと、この第1部分14aからケース1の底壁側に延び、当該底壁よりも下方に位置する第2部分14bとを有すると共に、端子14が3つ以上設けられており、これら3つ以上の端子14の第2部分14bでケース1をプリント基板上に支持するように当該3つ以上の端子14が間隔をあけて分散配置されていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転型電気部品に関し、特に、回転する際にパルスコードを出力して回転角度や回転方向などを検知する回転型エンコーダなどの回転型電気部品に関する。
従来、ケースに設けられた円筒形状部(円筒壁)に、操作部材に設けられた円筒形状部(円筒軸)を被せて取り付け、操作者の回転操作を受け付ける中空状の回転型電気部品が知られている(例えば、特許文献1参照)。この回転型電気部品においては、ケースに埋設された複数の端子をケースの一部分から裏面側に突出させ、当該端子をプリント基板に形成された孔に挿入すると共に、ケースに被せられるカバーに設けられた脚部をプリント基板に形成された孔に挿入することでプリント基板に取り付けられるものとなっている。
特開平11−176287号公報
ところで、このような中空状の回転型電気部品においては、プリント基板へ固定する際における作業効率の向上の観点から、リフロー半田付けによってプリント基板に表面実装を行うことが要請されている。このような要請に対応するためには、例えば、ケースの裏面と面一になるように、ケースの外側に端子を折り曲げて設けることが考えられる。しかしながら、上述したような従来の回転型電気部品においては、端子が露出する箇所が平面視にてケースの一方側に集中していることから、プリント基板に載置される部材は、一方側が端子、他方側がケース又はカバーの一部という異なる部材で構成されることとなる。このため、双方の部材の高さ寸法を精度良く定めることが困難であり、回転する操作部材の回転軸線がプリント基板に対して傾くことが懸念される。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、プリント基板に適切に表面実装でき、プリント基板に対する操作部材の回転軸線を傾き難くすることができる回転型電気部品を提供することを目的とする。
本発明の回転型電気部品は、中央に筒状部を有し、この筒状部の外側に収納部が設けられたケースと、このケースに対して回転可能に保持された中空状の軸部が上方側へ突出した操作部材と、この操作部材の回転動作を検出する回転検出手段と、この回転検出手段に繋がれ、前記ケースから露出する金属板からなる端子とを備え、前記端子は、前記ケースの側壁から露出して下方側に延びる第1部分と、この第1部分から前記ケースの底壁側に延び、当該底壁よりも下方に位置する第2部分とを有すると共に、前記端子が3つ以上設けられており、これら3つ以上の前記端子の前記第2部分で前記ケースがプリント基板上に支持されるように、当該3つ以上の前記端子が間隔をあけて分散配置されていることを特徴とする。
上記回転型電気部品によれば、ケースの底壁よりも下方に位置する3つ以上の端子の第2部分で回転型電気部品がプリント基板上に支持されることから、プリント基板に対する高さ寸法を精度良く定めることができるので、リフロー半田付けにより、プリント基板に適切に表面実装することが可能となる。また、間隔をあけて分散配置された3つ以上の端子の第2部分でケースが支持されることから、プリント基板に対するケースの底壁の位置精度を確保することができるので、プリント基板に対する操作部材の回転軸線を傾き難くすることが可能となる。
上記回転型電気部品においては、前記ケースの底壁に凹部を形成する一方、前記端子の前記第2部分の先端から上方側に延び、前記凹部内に一部が配置される第3部分を設けることが好ましい。この場合には、端子の第2部分の先端から延びる第3部分の一部がケースの底壁の凹部に配置された状態で半田付けが行われることから、端子の第1部分と第3部分とにより端子の外周側及び内周側を半田付けすることができるので、プリント基板に端子を確実に半田付けすることが可能となる。
また、上記回転型電気部品においては、前記第2部分の板面と前記ケースの底壁との間に隙間を介在させると共に、前記第2部分に長孔を形成することが好ましい。この場合には、長孔に半田を浸入させることができるので、半田付け強度を高めることが可能となる。
特に、上記回転型電気部品においては、前記長孔を複数本並設することが好ましい。この場合には、端子の第2部分に複数本の長孔が形成されることから、半田付け面積を増やすことができ、半田付け強度を更に高めることが可能となる。
さらに、上記回転型電気部品において、前記長孔は、径方向に延びていると共に、前記第1部分から前記第3部分に至る全域に形成されていることが好ましい。この場合には、長孔に浸入した半田により、端子の内周側の部分と外周側の部分とをつなぐように半田付けが行われるので、半田付け強度を更に高めることが可能となる。また、分散配置された各端子の長孔が径方向に長いものなので、リフロー半田付け時にセルフアライメント効果(位置決め機能)を得ることが可能となる。また、長孔が端子の第1部分から第3部分に至る全域に形成されたものであるから、金属板からなる端子を折り曲げ易くすることができるので、端子の寸法精度、すなわち、折り曲げ位置の精度を高めることができる。
上記回転型電気部品において、前記回転検出手段は、前記ケースに埋設された同一材料からなり、互いに絶縁状態で周方向にずらして配置されたコモンパターン、A相用コードパターン、B相用コードパターンと、前記操作部材に設けられた摺動子とで構成され、前記各パターンからそれぞれ複数の前記端子が前記ケース外に導出されることが好ましい。この場合には、各パターンから複数の端子が導出されているので、プリント基板の配線の自由度を向上させることができる。また、半田付けされる端子の数を増やすことができるので、プリント基板に対するより確実な半田付けを行うことが可能となる。
上記回転型電気部品においては、前記ケースの底壁よりも下方に突出する突出部を前記筒状部に設け、前記突出部の一部に切欠きを形成することが好ましい。この場合には、リフロー半田付け時の熱風が通る流路を、筒状部の切欠きを介して筒状部と端子との間に形成することができるので、半田付け部に確実に熱が伝わり、中空状の表面実装タイプの回転型電気部品でも、確実にリフロー半田付けを行うことが可能となる。また、筒状部に、プッシュスイッチや発光ダイオード等の他の電気部品を配置した場合においても、これらの部品のプリント基板への半田付けをより確実に行うことができる。
上記回転型電気部品においては、前記操作部材の回転中心を挟んで前記切欠きを複数設けることが好ましい。この場合には、筒状部に複数の切欠きが設けられることから、リフロー半田付け時の熱風の流路を多く確保することができ、回転型電気部品やこの回転型電気部品の筒状部に配置された電気部品のプリント基板に対するより確実な半田付けを行うことが可能となる。
本発明によれば、ケースの底壁よりも下方に位置する3つ以上の端子の第2部分で回転型電気部品がプリント基板上に支持されることから、プリント基板に対する高さ寸法を精度良く定めることができるので、リフロー半田付けにより、プリント基板に適切に表面実装することが可能となる。また、間隔をあけて分散配置された3つ以上の端子の第2部分でケースが支持されることから、プリント基板に対するケースの底壁の位置精度を確保することができるので、プリント基板に対する操作部材の回転軸線を傾き難くすることが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る回転型電気部品を前方側から示す分解斜視図である。 上記実施の形態に係る回転型電気部品を後方側から示す分解斜視図である。 上記実施の形態に係る回転型電気部品を前方側から示す外観斜視図である。 上記実施の形態に係る回転型電気部品を後方側から示す外観斜視図である。 上記実施の形態に係る回転型電気部品のケースを後方側から示す斜視図である。 上記実施の形態に係る回転型電気部品のケースを前方側から示す平面図である。 上記実施の形態に係る回転型電気部品のケースを後方側から示す平面図である。 上記実施の形態に係る回転型電気部品の側断面図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る回転型電気部品100を前方側から示す分解斜視図である。図2は、上記実施の形態に係る回転型電気部品100を後方側から示す分解斜視図である。図3は、上記実施の形態に係る回転型電気部品を前方側から示す外観斜視図である。図4は、上記実施の形態に係る回転型電気部品を後方側から示す外観斜視図である。なお、以下においては、説明の便宜上、図1に示す左下方側を「回転型電気部品100の前方側」又は単に「前方側」と呼び、同図に示す右上方側を「回転型電気部品100の後方側」又は単に「後方側」と呼ぶものとする。
図1及び図2において、ケース1は、例えば、絶縁性の合成樹脂材料(以下、「絶縁性樹脂」という)等で構成される。ケース1の中央には、前後方向に貫通する貫通孔11を規定する筒状部12が設けられている。この筒状部12の後方側の外面側には、有底状で前方側が開口された環状の収納部13が設けられている。収納部13の底面には、例えば、導電性の金属板からなる切換パターン及びコモンパターンがインサート成形等により設けられている。なお、これらの切換パターン及びコモンパターンの構成については後述する。
また、ケース1には、これらの切換パターン及びコモンパターンから導出された複数(本実施の形態では8つ)の端子14がケース1の後面よりも僅かに突出するように設けられている。端子14は、ケース1の側壁である外周部から露出して後方側に延出する第1部分14aと、この第1部分14aの先端からケース1の底壁である後面側に延出する第2部分14bと、この第2部分14bの先端に設けられ、後述するケース1の凹部18cに一部が配置される第3部分14cとを有している(図4参照)。端子14においては、第2部分14bがケース1の底壁を構成する後面よりも僅かに後方側の位置に配置されている。
さらに、ケース1の後面においては、筒状部12の一部が突出部12aとして壁状に後方側へ突出して設けられている。突出部12aは、貫通孔11の周囲に一定間隔を空けて複数(本実施の形態では4つ)設けられている。隣接する突出部12aの間には、切欠き部12bが設けられている。これらの切欠き部12bは、本回転型電気部品100をプリント基板(図示せず)にリフロー半田付けする際に熱風が通る流路を形成するものであり、半田付け部を構成する端子14の一部に確実に熱を伝える役割を果たすものとなっている。
操作軸2は、操作部材を構成するものであり、例えば、絶縁性樹脂で成形され、概して、前方側(上方側)に突出して設けられた中空状の軸部21と、この軸部21の後端部に設けられたフランジ部22とを有している。操作軸2は、この軸部21の中央に設けられた挿通孔23でケース1の筒状部12の外周部に回転可能に保持されるものとなっている。フランジ部22は、円環形状を有しており、その前面には、複数の凹凸形状からなるクリックカム24が設けられている。このクリックカム24は、操作軸2が回転する際に後述する板ばね4の突出部44の係脱に応じてクリック感触を生起させる。また、操作軸2のフランジ部22の後面には、後述する摺動部材3が固定される。
摺動部材3は、導電性を有する金属板からなり、円環形状を有する環状部31を有し、この環状部31の中央にケース1の筒状部12が挿通される挿通孔32が形成されている。環状部31には、操作軸2のフランジ部22の後面に突出して設けられた複数の取付片25が挿通される複数の孔33が形成されている。これらの孔33に取付片25が挿通された後、これらの取付片25が熱などにより変形されることで摺動部材3がフランジ部22の後面に固定される。この場合において、環状部31は、フランジ部22の後面に突出して設けられた複数(本実施の形態では3つ)のリブ26を、環状部31の内周部に形成された凹部34に係合させることにより、その位置決めが行われる。また、環状部31の外周部には、複数(本実施の形態では3つ)の摺動子35が形成されている。これらの摺動子35は、環状部31の一部を切り起こして形成されており、その先端部が僅かに後方側に延出して設けられ、その先端部がケース1の収納部13に設けられた切換パターン及びコモンパターンと摺接可能に構成されている。
板ばね4は、弾性を有する金属板(例えば、ステンレスやリン青銅等)からなり、円環形状を有する環状部41を有し、この環状部41の中央に操作軸2の軸部21が挿通される挿通孔42が形成されている。板ばね4(環状部41)は、その後方側の面が操作軸2のクリックカム24に対向する位置に配設され、対向する一対の部分に設けられた固定部43で後述する取付部材5の後面に固定される。環状部41における固定部43と略直交する一対の部分には、後方側に突出する突出部44が設けられている。これらの突出部44は、操作軸2の回転に伴って、クリックカム24に係脱してクリック感触を生起させる。
取付部材5は、金属板を打ち抜き、折り曲げて形成されており、円環状の上板部51と、この上板部51から後方側に向けて垂直に延出する複数(本実施の形態では4つ)の脚部52と、同じく上板部51から後方側に向けて垂直に延出する位置決め片53とを有している。脚部52の先端には、組み立てられた状態の回転型電気部品100において、ケース1の後面側に折り曲げられて取付部材5を固定する爪部が設けられている。位置決め片53は、ケース1の外周部に設けられた係合溝部15と係合して取付部材5の位置決めを行うものとなっている。また、取付部材5には、中央に中空状の挿通孔54が設けられている。挿通孔54は、操作軸2の軸部21よりも僅かに大径に設けられている。
このような構成部品を有する回転型電気部品100を組み立てると、図3及び図4に示すように、ケース1の収納部13に操作軸2の一部を収容した状態で前方側から取付部材5が取り付けられる。この場合において、操作軸2の軸部21の先端は、取付部材5の挿通孔54から前方側に向けて突出した状態となっており、この突出部分に不図示の操作つまみ等が取り付け可能に構成されている。
ケース1の収納部13には、操作軸2のフランジ部22、このフランジ部22に固定された摺動部材3、並びに、取付部材5に固定された板ばね4が収容されている。フランジ部22に固定された摺動部材3は、その摺動子35をケース1の収納部13の内底面に設けられた切換パターン及びコモンパターンに接触可能な位置に配置されている。また、板ばね4に設けられた突出部44は、フランジ部22の前面に設けられたクリックカム24に弾接された状態となっている。このように組み立てられた状態において、操作軸2は、ケース1の筒状部12に回転可能に保持され、操作者の回転操作を受け付け可能に構成されている。
ここで、本実施の形態に係る回転型電気部品100のケース1に設けられる切換パターン16及びコモンパターン17の構成について説明する。図5は、本実施の形態に係る回転型電気部品100のケース1を後方側から示す斜視図である。図6及び図7は、それぞれ本実施の形態に係る回転型電気部品100のケース1を前方側及び後方側から示す平面図である。なお、図5においては、説明の便宜上、ケース1に埋設された切換パターン16及びコモンパターン17をケース1から分離して示している。
図5に示すように、切換パターン16は、互いに絶縁状態で配置されたA相(第1相)用のコードパターン16aと、B相(第2相)用のコードパターン16bとで構成されている。コードパターン16a、16b、コモンパターン17は、それぞれ円弧形状を有している。これらのコードパターン16a、16b、コモンパターン17は、約120度間隔でケース1の収納部13の内底面に周方向にずらして、その一部が露出するように配置されている(図6参照)。
コードパターン16a、16bには、それぞれ一定間隔を空けて複数(本実施の形態では4つ)の開口部16c、16dが形成されている。図6に示すように、ケース1にインサート成形された状態において、これらの開口部16c、16dには、収納部13の底面の一部を構成する絶縁性樹脂が配置される。これらの開口部16c、16dに配置された絶縁性樹脂は、コードパターン16a、16bにおける絶縁領域を構成するものとなっており、導電領域を構成するコードパターン16a、16b(金属板)と面一となるように形成されている。操作軸2の軸部21で回転操作を受け付けると、操作軸2のフランジ部22の後面に固定された摺動部材3の摺動子35がコードパターン16a、16b、コモンパターン17上を摺動し、その先端が摺接するコードパターン16a、16bに応じた信号が端子14から出力される。この場合、取付部材5に固定された板ばね4の突出部44が、操作軸2の回転に応じてフランジ部22のクリックカム24に係脱することにより、クリック感触が生起されるものとなっている。
コードパターン16a、16b、コモンパターン17の外周側の所定位置には、それぞれ上述した端子14が複数設けられている。これらの端子14は、ケース1の周方向に間隔をあけて分散して配置されている(分散配置)。これらの端子14においては、コードパターン16a、16b、コモンパターン17の外周部の一部が突出して設けられ、その先端部に後方側に延出するように第1部分14aが設けられている。第2部分14bは、第1部分14aの先端からケース1の内側に向けて延出して設けられ、それぞれコードパターン16a、16b、コモンパターン17と略平行になるように、これらと対向して配置されている。第3部分14cは、第2部分14bの先端から僅かに前方側、すなわち、コードパターン16a、16b、コモンパターン17側に延出するように設けられている。
このように本実施の形態に係る回転型電気部品100においては、コードパターン16a、16b、コモンパターン17の各パターンから複数の端子14を導出させているので、プリント基板上における配線の自由度を向上させることができるものとなっている。また、このように各パターンから複数の端子14を導出させることにより、半田付けされる端子14の数を増やすことができるので、プリント基板に対するより確実な半田付けを行うことが可能となっている。さらに、半田付けされる端子14の数を増やすことができるので、逆さにして、2回目のリフロー半田付けを行う場合においても、落下し難くすることができるものとなっている。
図5に示すように、端子14の第1部分14aは、ケース1の側壁としての外周部(より具体的には、外周部に示す溝部18a)から露出し、外周部に沿って後方側に延出するように設けられている。ケース1の後面であって、端子14の第2部分14bに対向する部分には、ケース1の内側に向けて僅かに前方側に傾斜する傾斜面18bが設けられている。このように第2部分14bに対向する部分に傾斜面18bを設けたのは、ケース1の後面と、第2部分14bの前面との間に隙間を設け、後述するスリット14d内に半田を浸入し易くして、これにより強固に端子14をプリント基板に固定するためである。また、これらの傾斜面18bよりもケース1の内側の位置であって、端子14の第3部分14cに対向する部分には、僅かに前方側に窪んだ凹部18cが設けられている。このように第3部分14cに対向する部分に凹部18cを設けたのは、第3部分14cの一部を半田内に埋設させ、第1部分14aと第3部分14cとにより端子14の外周側及び内周側を半田付けするためである。
また、それぞれの端子14には、ケース1の径方向に沿って複数(本実施の形態では2本)の長孔としてのスリット14dが形成されている。これらのスリット14dは、端子14の第1部分14aから第3部分14cに亘って形成されている。このように端子14にスリット14dを設けたのは、スリット14d内に半田を浸入させて半田付け強度を高めるためである。特に、第1部分14aから第3部分14cに亘るスリット14dを設けることにより、端子14の内周側の部分と外周側の部分とをつなぐように半田付けが行われるので、半田付け強度を更に高めることできるものとなっている。さらに、スリット14dが複数本形成されていることから、半田付け面積を増やすことができ、半田付け強度を更に高めることができるものとなっている。なお、分散して配設された各端子14に形成されるスリット14dは、径方向に長く形成されていることから、リフロー半田付け時に、プリント基板上の実装位置が微調整されるセルフアライメント効果(位置決め機能)を得ることが可能となる。また、スリット14dが端子14の第1部分14aから第3部分14dに亘って形成されていることから、端子14を構成する金属板に折り曲げ加工を施し易いものとなる。そのため、第1部分14a、第2部分14b、第3部分14cの折り曲げ位置を精度良く定めることができ、複数の端子14でプリント基板上に支持される回転型電気部品100のガタツキや傾きを抑制することが可能となる。
このような構成を有するコードパターン16a、16b、コモンパターン17をケース1にインサート成形することにより、図7に示すように、概して等間隔に端子14がケース1の後面に露出するように配置される。上述したように、端子14の第2部分14bは、ケース1の傾斜面18bに対向して配置され、第3部分14cは、ケース1の凹部18cに対向して配置されている。第3部分14cの一部が凹部18cに配置されることから、第1部分14aと第3部分14cとにより端子14の外周側及び内周側を半田付けすることができるので、プリント基板に端子14を確実に半田付けすることができるものとなっている。さらに、スリット14dには、半田が浸入した状態となっており、その半田付け強度の向上に寄与している。
次に、本実施の形態に係る回転型電気部品100をプリント基板に表面実装する際の工程について図8を用いて説明する。図8は、本実施の形態に係る回転型電気部品100の側断面図である。図8においては、下方に配置される図示しないプリント基板に実装される際の回転型電気部品100の状態を示している。
図8に示すように、ケース1の側面(外周面)から露出した第1部分14aの先端部(下端部)は、ケース1の下面よりも下方側の位置まで延出している。第2部分14bは、この第1部分14aの先端部からケース1の内側に向けて延出している。第2部分14bは、ケース1の下面よりも下方側の位置において、実装されるプリント基板の板面に略水平になるように延出している。第3部分14cは、第2部分14bの先端から僅かに上方側に延出して設けられており、ケース1の下面に設けられた凹部18cにその先端が配置されている。
プリント基板に実装する場合、回転型電気部品100は、ケース1の下面よりも下方に位置する8つの端子14の第2部分14bでプリント基板上に支持される。この場合において、ケース1の下面は、第2部分14bよりも上方側の位置に配置されているため、プリント基板の表面に当接することはない。このようにケース1を当接させず、ケース1に設けられた複数の端子14の一部でプリント基板上に支持されることから、ケース1や端子14という異なる部材によりプリント基板上に支持される場合に比べて、プリント基板に対する高さ寸法を精度良く定めることができるものとなっている。特に、間隔をあけて分散配置された8つの端子14の第2部分14bで支持されることから、プリント基板に対するケース1の下面の位置精度を確保することができ、ケース1の下面をプリント基板に略水平に配置することができるものとなっている。
このように本実施の形態に係る回転型電気部品100においては、ケース1の下面よりも下方に位置する3つ以上の端子14の第2部分14bでプリント基板上に支持されることから、プリント基板に対する高さ寸法を精度良く定めることができるので、リフロー半田付けにより、プリント基板に適切に表面実装することが可能となる。また、間隔をあけて分散配置された3つ以上の端子14の第2部分14bで支持されることから、プリント基板に対するケース1の下面の位置精度を確保することができるので、プリント基板に対する操作軸2の回転軸線を傾き難くすることが可能となる。
本実施の形態に係る回転型電気部品100においては、ケース1の下面に凹部18cを形成する一方、端子14の第2部分14bの先端から上方側に延び、凹部18c内に一部が配置される第3部分14cを設けている。これにより、端子14の第3部分14cの一部がケース1の凹部18cに配置された状態で半田付けが行われることから、端子14の第1部分14aと第3部分14cとにより端子14の外周側及び内周側を半田付けすることができるので、プリント基板に端子14を確実に半田付けすることが可能となる。
また、本実施の形態に係る回転型電気部品100においては、第2部分14bの板面とケース1に下面(より具体的には傾斜面18b)との間に隙間を介在させると共に、第2部分14bにスリット14dを形成していることから、スリット14d内に半田を浸入させることができるので、半田付け強度を高めることができるものとなっている。
特に、本実施の形態に係る回転型電気部品100においては、端子14に複数本のスリット14dを形成していることから、半田付け面積を増やすことができ、半田付け強度を更に高めることができるものとなっている。さらに、スリット14dは、ケース1の径方向に延びていると共に、端子14の第1部分14aから第3部分14cに至る全域に形成されていることから、スリット14dに浸入した半田により、端子14の内周側の部分と外周側の部分とをつなぐように半田付けが行われるので、半田付け強度を更に高めることができるものとなっている。
また、本実施の形態に係る回転型電気部品100においては、ケース1の下面よりも下方に突出する突出部12aを筒状部12に設け、突出部12aの一部に切欠き部12bを形成している。これにより、リフロー半田付け時の熱風が通る流路を、筒状部12の切欠き部12bを介して筒状部12と端子14との間に形成することができるので、半田付け部に確実に熱が伝わり、中空状の表面実装タイプの回転型電気部品100でも、確実にリフロー半田付けを行うことができるものとなっている。また、筒状部12内に、プッシュスイッチや発光ダイオード等の他の電気部品を配置した場合においても、リフロー半田付け時の熱風が筒状部12内に通り易くなることから、これらの他の電気部品をプリント基板に確実に半田付けすることが可能となる。特に、操作軸2の回転中心を挟んで切欠き部12bを複数設けていることから、リフロー半田付け時の熱風の流路を多く確保することができ、回転型電気部品100や筒状部12内に配置された電気部品のプリント基板に対するより確実な半田付けを行うことができるものとなっている。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態においては、プリント基板に半田付けされる端子14がケース1に8つ設けられる場合について示しているが、端子14の数については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。プリント基板上にケース1の下面を略水平に載置することができれば、3つ以上の任意の数の端子14を備えることが可能である。但し、プリント基板に対する半田付け強度を一定値以上に確保するためには、ある程度の数(上記実施の形態のように8つ)の端子14をケース1に設けることが好ましい。
また、上記実施の形態においては、筒状部12の突出部12aに切欠き部12bを設けたもので説明しているが、この切欠き部12bは必ずしも必要ではない。すなわち、筒状部12内に他の電気部品を配置する場合において、プリント基板と筒状部12の下端部との間に僅かに隙間を生じるようにしたり、或いは、筒状部12内におけるプリント基板に貫通孔を設けることでも、筒状部12内に熱風を通し、他の電気部品の半田付けを確実に行うことが可能である。また、筒状部12がある程度の大きさであれば、このような手段を施すことなく、筒状部12内の電気部品が半田付けされる。
なお、上記実施の形態においては、回転型電気部品として、切換パターン16とコモンパターン17とを備えたエンコーダを例示して説明しているが、本発明を可変抵抗器に適用することも可能である。
100 回転型電気部品
1 ケース
11 貫通孔
12 筒状部
12a 突出部
12b 切欠き部
13 収納部
14 端子
14a 第1部分
14b 第2部分
14c 第3部分
14d スリット(長孔)
15 係合溝部
16 切換パターン
16a A相(第1相)用のコードパターン
16b B相(第2相)用のコードパターン
17 コモンパターン
18b 傾斜面
18c 凹部
2 操作軸(操作部材)
21 軸部
22 フランジ部
23 挿通孔
24 クリックカム
3 摺動部材
31 環状部
32 挿通孔
33 孔
34 凹部
35 摺動子
4 板ばね
41 環状部
42 挿通孔
43 固定部
44 突出部
5 取付部材
51 上板部
52 脚部
53 位置決め片
54 挿通孔

Claims (8)

  1. 中央に筒状部を有し、この筒状部の外側に収納部が設けられたケースと、このケースに対して回転可能に保持された中空状の軸部が上方側へ突出した操作部材と、この操作部材の回転動作を検出する回転検出手段と、この回転検出手段に繋がれ、前記ケースから露出する金属板からなる端子とを備え、前記端子は、前記ケースの側壁から露出して下方側に延びる第1部分と、この第1部分から前記ケースの底壁側に延び、当該底壁よりも下方に位置する第2部分とを有すると共に、前記端子が3つ以上設けられており、これら3つ以上の前記端子の前記第2部分で前記ケースがプリント基板上に支持されるように、当該3つ以上の前記端子が間隔をあけて分散配置されていることを特徴とする回転型電気部品。
  2. 前記ケースの底壁に凹部を形成する一方、前記端子の前記第2部分の先端から上方側に延び、前記凹部内に一部が配置される第3部分を設けたことを特徴とする請求項1記載の回転型電気部品。
  3. 前記第2部分の板面と前記ケースの底壁との間に隙間を介在させると共に、前記第2部分に長孔を形成したことを特徴とする請求項2記載の回転型電気部品。
  4. 前記長孔を複数本並設したことを特徴とする請求項3記載の回転型電気部品。
  5. 前記長孔は、径方向に延びていると共に、前記第1部分から前記第3部分に至る全域に形成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の回転型電気部品。
  6. 前記回転検出手段は、前記ケースに埋設された同一材料からなり、互いに絶縁状態で周方向にずらして配置されたコモンパターン、A相用コードパターン、B相用コードパターンと、前記操作部材に設けられた摺動子とで構成され、前記各パターンからそれぞれ複数の前記端子が前記ケース外に導出されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の回転型電気部品。
  7. 前記ケースの底壁よりも下方に突出する突出部を前記筒状部に設け、前記突出部の一部に切欠きを形成したことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の回転型電気部品。
  8. 前記操作部材の回転中心を挟んで前記切欠きを複数設けたことを特徴とする請求項7記載の回転型電気部品。
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