JP2011140424A - 低水和熱セメント組成物及びその製造方法 - Google Patents

低水和熱セメント組成物及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】モルタルやコンクリートの強度発現性を適正に維持しつつ、水和熱を低減した低水和熱セメント組成物及びその製造方法を提供する。
【解決手段】Sr含有量が0.02〜0.04質量%であることを特徴とする低水和熱セメント組成物。セメント組成物中のSr含有量が0.02〜0.04質量%となるように、石灰石、硅石、石炭灰、粘土、高炉スラグ、建設発生土、下水汚泥、ハイドロケーキ及び鉄源からなる群より選ばれる原料の原料原単位を調整して調合し、これらの原料を焼成してセメントクリンカーを製造する工程(A)と、得られたセメントクリンカーと石膏とを混合して粉砕する工程(B)とを含むことを特徴とする低水和熱セメント組成物の製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、低水和熱セメント組成物及びその製造方法に関する。
セメント組成物の水和熱は、セメント組成物に含まれる成分と水とが反応して水和物を生成する際の発熱である。一般的には、水和物の生成量が多くなるにつれて、モルタル又はコンクリートの強度は上昇するが、それと同時にセメント組成物と水との反応に伴う水和熱も増大する。言い換えれば、モルタル及びコンクリートの強度発現性が向上すると、セメント組成物の水和熱も増加するのが一般的な傾向である。
しかし、コンクリートの耐久性の観点からは、セメント組成物の水和熱は小さい方が好ましい。このため、耐久性に優れたコンクリートを志向するセメントユーザーからは、コンクリートの強度発現性を損なわずに、水和熱を低減することが可能なセメント組成物が求められている。
セメント組成物の水和熱を低減する方法としては、例えば中庸熱や低熱ポルトランドセメントクリンカーのように、主要鉱物組成を制御する方法(CS量及びCA量等の低減)が知られている(特許文献1)。
一方、コンクリートの強度発現性を向上する方法としては、「粉末度(ブレーン比表面積)を細かくする」、「CS量を増加させる」等の手段が用いられている(非特許文献1)。
特開昭61−097154号公報
(社)セメント協会、4.セメントの種類と用途、セメントの常識、p.11−17(2004)
しかし、上述の特許文献1で提案されているCS量及びCA量を特定量に制御したセメント組成物は、従来から市販されている低発熱型混合セメント組成物よりも、材齢28日や91日における圧縮強度が低くなる。すなわち、特許文献1のように主要鉱物組成を制御する方法では、セメント組成物の水和熱を低減しようとするとコンクリートの強度発現性も低下するのが実情であった。
一方、非特許文献1のように「粉末度(ブレーン比表面積)を細かくする」、「CS量を増加させる」等の手段によって、コンクリートの強度発現性を向上すると、水和熱が増大する。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、モルタルやコンクリートの適正な強度発現性を維持しつつ、セメント組成物の水和熱を低減することが可能な低水和熱セメント組成物及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の目的を達成すべく鋭意検討した結果、モルタルやコンクリートの強度発現性を維持しつつセメント組成物の水和熱を低減するためには、セメント組成物のSr(ストロンチウム)含有量を制御することが有効であることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、Sr含有量が0.02〜0.04質量%であることを特徴とする低水和熱セメント組成物である。低水和熱セメント組成物は、CS量が50〜70質量%、CS量が5〜25質量%、CA量が6〜15質量%及びCAF量が7〜15質量%であることが好ましい。
また、本発明は、セメント組成物中のSr含有量が0.02〜0.04質量%となるように、石灰石、硅石、石炭灰、粘土、高炉スラグ、建設発生土、下水汚泥、ハイドロケーキ及び鉄源からなる群より選ばれるSr含有原料の原料原単位を調整して調合し、調合したこれらの原料を焼成してセメントクリンカーを製造する工程(A)と、得られたセメントクリンカーと石膏とを混合して粉砕する工程(B)とを含むことを特徴とする低水和熱セメント組成物の製造方法である。
本発明によれば、モルタルやコンクリートの適正な強度発現性を維持しつつ、材齢28日の水和熱を400J/g以下に低減した低水和熱セメント組成物及びその製造方法を提供することができる。
セメント組成物におけるSr含有量とセメント組成物の水和熱の関係を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
本発明の低水和熱セメント組成物は、Sr含有量が0.02〜0.04質量%であることを特徴とする。
Srは、セメント組成物に含有される微量成分である。本発明者らは、セメント組成物中のSr含有量と、セメント組成物の水和熱とに相関関係があることを突き止め、Sr含有量が大きくなるにつれて水和熱の値が大きくなることを見出した。本発明の低水和熱セメント組成物は、Sr含有量を特定の範囲となるように制御することによって、モルタルやコンクリートの適正な強度発現性を維持しつつ水和熱を低減することができる。セメント組成物中のSr含有量は、全体質量に対する含有割合(質量%)である、セメント協会標準試験方法JCAS I−52 2000「ICP発光分光分析及び電機加熱式原子吸光分析方法」に準じて測定することができる。
低水和熱セメント組成物中のSr含有量は、0.02〜0.04質量%であり、好ましくは0.025〜0.04質量%であり、より好ましくは0.03〜0.04質量%であり、さらに好ましくは0.031〜0.039質量%であり、特に好ましくは0.032〜0.038質量%であり、最も好ましくは0.032〜0.0375質量%である。低水和熱セメント組成物中のSr含有量が0.02質量%未満であると、本発明の低水和熱セメント組成物を用いたモルタルやコンクリートの適正な強度発現性が維持できない場合がある。一方、低水和熱セメント組成物中のSr含有量が0.04質量%を超えると、水和熱を低減する効果が小さくなる。
本発明の低水和熱セメント組成物は、好ましくはCS量が50〜70質量%、CS量が5〜25質量%、CA量が6〜15質量%及びCAF量が7〜15質量%であり、より好ましくはCS量が52〜65質量%、CS量が10〜25質量%、CA量が8〜13質量%及びCAF量が8〜12質量%であり、さらに好ましくはCS量が53〜60質量%、CS量が12〜20質量%、CA量が9〜12質量%及びCAF量が8〜11質量%である。セメント組成物の鉱物組成が上記範囲内であると、セメント組成物の水和熱を低減しつつ、セメント組成物の硬化時における強度を向上することができ、モルタルやコンクリートの強度発現性を維持することができる。
ここで、セメント組成物中のCS量(エーライト相)、CS量(ビーライト相)、CA量(アルミネート相)、CAF量(フェライト相)は、下記のボーグ式[1]〜[4]により算出する。
S量(質量%)=4.07×CaO量(質量%)−7.60×SiO量(質量%)−6.72×Al量(質量%)−1.43×Fe量(質量%)−2.85×SO量(質量%) ・・・[1]
S量(質量%)=2.87×SiO量(質量%)−0.754×CS量(質量%) ・・・[2]
A量(質量%)=2.65×Al(質量%)−1.69×Fe(質量%) ・・・[3]
AF量(質量%)=3.04×Fe(質量%) ・・・[4]
式中の「CaO」、「SiO」、「Al」及び「Fe」は、それぞれ、セメント組成物におけるCaO、SiO、Al及びFeのセメント組成物の全体質量に対する含有割合(質量%)である。これらの含有割合は、JIS R 5202「ポルトランドセメントの化学分析方法」あるいはJIS R 5204「セメントの蛍光X線分析方法」により測定することができる。
本発明の低水和熱セメント組成物は、MgO含有量が、好ましくは0.7〜1.5質量%、より好ましくは0.8〜1.5質量%、さらに好ましくは0.9〜1.3質量%、特に好ましくは0.9〜1.1質量である。低水和熱セメント組成物中のMgO含有量が、上記範囲内であると、セメント組成物の流動性を適度に維持しつつ、モルタルやコンクリートの強度発現性も維持して、セメント組成物の水和熱を一層低減することができる。セメント組成物中のMgO含有量は、全体質量に対する含有割合(質量%)であり、この含有割合は、JIS R 5202:1998「ポルトランドセメントの化学分析方法」に準じて測定することができる。
また、本発明の低水和熱セメント組成物は、SO含有量が、好ましくは1.6〜2.4質量、より好ましくは1.7〜2.3質量%、さらに好ましくは1.8〜2.2質量%であり、特に好ましくは1.8〜2.1質量%である。低水和熱セメント組成物中のSO含有量が、上記範囲内であると、セメント組成物の流動性を適度に維持しつつ、モルタルやコンクリートの強度発現性も維持して、セメント組成物の水和熱を一層低減することができる。セメント組成物中のSO含有量は、全体質量に対する含有割合(質量%)であり、この含有割合は、JIS R 5202:1998「ポルトランドセメントの化学分析方法」に準じて測定することができる。
本発明の低水和熱セメント組成物の製造方法は、セメント組成物中のSr含有量が0.02〜0.04質量%となるように、石灰石、硅石、石炭灰、粘土、高炉スラグ、建設発生土、下水汚泥、ハイドロケーキ及び鉄源からなる群より選ばれるSr含有原料の原料原単位を調整して調合し、調合したこれらの原料を焼成してセメントクリンカーを製造する工程(A)と、得られたセメントクリンカーと石膏とを混合して粉砕する工程(B)を含む。
(A)工程におけるセメントクリンカーの原料としては、石灰石、珪石、石炭灰、粘土、高炉スラグ、建設発生土、下水汚泥、ハイドロケーキ及び鉄源等が挙げられる。石炭灰は、石炭火力発電所等から発生するものであり、シンダアッシュ、フライアッシュ、クリンカアッシュ及びボトムアッシュが挙げられる。建設発生土は、建設工事の施工に伴い副次的に発生する残土や泥土、廃土等が挙げられる。下水汚泥としては、汚泥単味のほか、これに石灰石を加えて乾粉化したものや、焼却残渣等が挙げられる。鉄源としては、銅からみ、高炉ダスト等が挙げられる。
(A)工程におけるセメントクリンカー原料としては、石灰石700〜1400kg/t−クリンカー、珪石20〜150kg/t−クリンカー、石炭灰0〜300kg/t−クリンカー、粘土0〜100kg/t−クリンカー、高炉スラグ0〜100kg/t−クリンカー、建設発生土10〜150kg/t−クリンカー、下水汚泥0〜100kg/t−クリンカー、ハイドロケーキ0〜100kg/t−クリンカー及び鉄源30〜80kg/t−クリンカーを調合することが好ましい。また、(A)工程におけるセメントクリンカー原料としては、石灰石800〜1300kg/t−クリンカー、珪石20〜100kg/t−クリンカー、石炭灰50〜250kg/t−クリンカー、粘土0〜80kg/t−クリンカー、高炉スラグ5〜50kg/t−クリンカー、建設発生土20〜150kg/t−クリンカー、下水汚泥0〜70kg/t−クリンカー、ハイドロケーキを20〜80kg/t−クリンカー及び鉄源30〜60kg/t−クリンカーを調合することがより好ましい。石炭灰は、100〜250kg/t−クリンカーであることがさらに好ましい。ここで「原料原単位」とは、セメントクリンカーを1トン製造するにあたり、使用される各原料の質量(kg/t−クリンカー)をいう。
(A)工程におけるSr含有セメントクリンカー原料の原料原単位を調整して調合する方法として、具体的には、サンプリングしたセメント組成物のSr含有量に基づいて、セメント組成物の水和熱との相関関係を測定し、セメント組成物中のSr含有量が0.02〜0.04質量%となるように、セメントクリンカー原料の原料原単位を調整し、この原料を焼成して得られたセメントクリンカーを用いることによって、Sr含有量が特定の範囲であり、材齢28日の水和熱を400J/g以下に低減することの可能なセメント組成物を製造することができる。
セメント組成物中のSr含有量が増加すると、セメント組成物の水和熱が大きくなる傾向がある。セメント組成物中のSr含有量を調整する場合には、他のセメントクリンカー原料と比較して、ストロンチウム(Sr)を多く含む石灰石、石炭灰、建設発生土、高炉スラグ、ハイドロケーキからなる群より選ばれるSr含有セメントクリンカー原料の原料原単位を増量又は減量して調整し、Sr含有量が0.02〜0.04質量%であるセメントクリンカーを製造し、このセメントクリンカーを用いて、Sr含有量が0.02〜0.04質量%であるセメント組成物を製造することができる。
セメントクリンカー原料の中でも、石灰石、石炭灰及び建設発生土の使用量(原料原単位)が、セメント組成物中のSr含有量に影響を与える。所定の鉱物組成を得るためには石灰石をある程度使用する必要があるが、石灰石中のSr含有量は石炭灰や建設発生土に比べて多くないため、セメント組成物中のSr含有量を調整するには、石炭灰に対する建設発生土の質量比で調整することが好ましい。石炭灰に対する建設発生土の質量比(建設発生土(kg/t−クリンカー)/石炭灰(kg/t−クリンカー))は、好ましくは0.1〜2であり、より好ましくは0.15〜1.8であり、さらに好ましくは0.2〜1.5であり、特に好ましくは0.4〜1.5である。このように石炭灰に対する建設発生土の質量比を調製することによって、石炭灰と建設発生土の混合物中のSr含有量を0.096質量%以下とすることが好ましい。石炭灰と建設発生土の混合物中のSr含有量は、より好ましくは0.092質量%以下であり、さらに好ましくは0.09質量%以下であり、特に好ましくは0.08質量%以下である。石炭灰と建設発生土の混合物中のSr含有量は、石灰石と建設発生土の混合物の全体質量に対する含有割合(質量%)である。
Sr含有セメントクリンカー原料として、各原料中のSr含有量が、以下の範囲のものを使用することが好ましい。なお、各原料中のSr含有量は、各原料(100質量%)に対する含有割合(質量%)である。
石灰石としては、Sr含有量が、好ましくは0.005〜0.04質量%、より好ましくは0.005〜0.03質量%、さらに好ましくは0.005〜0.025質量%のものを使用する。
珪石としては、Sr含有量が、好ましくは0.001〜0.04質量%、より好ましくは0.001〜0.03質量%、さらに好ましくは0.001〜0.025質量%のものを使用する。
石炭灰としては、Sr含有量が、好ましくは0.02〜0.2質量%、より好ましくは0.02〜0.15質量%、さらに好ましくは0.02〜0.13質量%のものを使用する。
高炉スラグとしては、Sr含有量が、好ましくは0.02〜0.08質量%、より好ましくは0.02〜0.07質量%、さらに好ましくは0.02〜0.06質量%のものを使用する。
粘土としては、Sr含有量が、好ましくは0.001〜0.03質量%、より好ましくは0.003〜0.025質量%、さらに好ましくは0.003〜0.02質量%のものを使用する。
建設発生土としては、Sr含有量が、好ましくは0.01〜0.4質量%、より好ましくは0.01〜0.3質量%、さらに好ましくは0.01〜0.2質量%のものを使用する。
下水汚泥としては、Sr含有量が、好ましくは0.001〜0.1質量%、より好ましくは0.001〜0.07質量%、さらに好ましくは0.001〜0.05質量%のものを使用する。
ハイドロケーキとしては、Sr含有量が、好ましくは0.1〜0.8質量%、より好ましくは0.1〜0.7質量%、さらに好ましくは0.1〜0.6質量%のものを使用する。
銅からみとしては、Sr含有量が、好ましくは0.005〜0.05質量%、より好ましくは0.005〜0.04質量%、さらに好ましくは0.005〜0.03質量%のものを使用する。
高炉ダストとしては、Sr含有量が、好ましくは0.001〜0.03質量%、より好ましくは0.001〜0.02質量%、さらに好ましくは0.001〜0.015質量%のものを使用する。
セメントクリンカーの製造は、SP方式(多段サイクロン予熱方式)又はNSP方式(仮焼炉を併設した多段サイクロン予熱方式)等の既存のセメント製造設備を用いて製造することができる。
なお、工業スケールの製造においては、例えば、まず品質管理用のセメント組成物を製造し、そのSr含有量とセメント組成物の水和熱との相関関係を測定し、Sr含有量が0.02〜0.04質量%となるように、セメントクリンカーの原料原単位及び焼成条件を調整し、強度発現性を維持しつつ水和熱の低減が可能なセメント組成物を製造することができる。
次に、NSP方式の既存のセメント製造設備を用いて、本発明の低水和熱セメント組成物に用いるセメントクリンカーの製造方法の一実施態様を説明する。なお、本発明の低水和熱セメント組成物の製造方法は、以下の実施形態に限定されるものではない。
セメントクリンカーの各原料の混合方法は、特に限定されないが、例えば原料粉砕ミル等で粉砕混合することが好ましい。
粉砕混合されたセメントクリンカー原料は、さらに既存の設備であるサスペンションプレヒータ及びロータリーキルンを用いて焼成することができる。セメントクリンカーの焼成温度、焼成時間等の焼成条件を調整することによっても、Sr含有量を0.02〜0.04質量%に調整したセメント組成物を製造するためのセメントクリンカーを得ることができる。
セメントクリンカーの焼成温度は、特に限定されないが、NSP方式のセメント製造設備を用いた場合には、ロータリーキルンの出口付近におけるセメントクリンカーの温度が、好ましくは800〜1700℃、より好ましくは900〜1600℃、さらに好ましくは1000〜1500℃である。焼成時間は、20分間〜2時間、より好ましくは30分間〜2時間、さらに好ましくは45分〜1.5時間である。
焼成後、得られたセメントクリンカーは、ロータリーキルンの下流側に設けられたクリンカークーラーによって、例えば100〜200℃程度まで冷却されることが好ましい。冷却速度は、好ましくは10〜60℃/分であり、より好ましくは15〜45℃/分であり、さらに好ましくは15〜30℃/分である。冷却速度が10〜60℃/分の範囲であると、優れた強度発現性を有するモルタルやコンクリートの製造が可能となる低水和熱セメント組成物を得ることができる。
本発明の(B)工程において、低水和熱セメント組成物は、Sr含有量が0.02〜0.04質量%であるセメントクリンカーと石膏とを混合して粉砕することによって製造することができる。石膏は、JIS R 9151「セメント用天然せっこう」に規定される品質を満足することが望ましく、具体的には、二水石膏、半水石膏、不溶性無水石膏が好適に用いられる。
本発明の(B)工程において、Sr含有量が0.02〜0.04質量%であるセメントクリンカーに対して、セメント組成物中のSO量が1.6〜2.4質量%、好ましくは1.7〜2.1質量%となるように石膏を配合して粉砕することが好ましい。粉砕方法としては、特に制限されないが、ボールミル等の粉砕機、セパレータ等の分級機を用いる方法が挙げられる。
本発明の(B)工程において、低水和熱セメント組成物は、さらに混合材を含有してもよい。混合材としては、JIS R 5211「高炉セメント」で規定される高炉スラグ、JIS R 5212「シリカセメント」で規定されるシリカ質混合材、JIS A 6201「コンクリート用フライアッシュ」で規定されるフライアッシュ、石灰石微粉末を利用することができる。混合材は、セメント組成物の全体質量に対する混合材の合計含有割合(質量%)が、5質量%以下であることが好ましい。
本発明の低水和熱セメント組成物のブレーン比表面積は、好ましくは2800〜4000cm/gである。ブレーン比表面積が上記範囲内であると、水和熱を低減しつつ、優れた強度発現性を有するモルタルやコンクリートの製造が可能となる。低水和熱セメント組成物のブレーン比表面積は、より好ましくは3000〜3800cm/gであり、さらに好ましくは3000〜3500cm/gである。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではない。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1〜8、比較例1)
[セメントクリンカーの原料]
Sr含有セメントクリンカー原料としては、石灰石、珪石、石炭灰、粘土、高炉スラグ、建設発生土、下水汚泥、ハイドロケーキ及び鉄源(銅からみ、高炉ダスト)を使用した。また、セメント組成物のSO量を調整するために、二水石膏を使用した。表1に、実施例及び比較例で使用した石灰石、硅石、石炭灰、高炉スラグの化学成分の数値を示す。また、表1に示した原料以外の原料中のSr含有量を以下に記載する。なお、以下に示す化学成分および原料原単位は、ドライベース(水分を含まない状態)の原料原単位である。
・ 粘土(Sr含有量=0.0138質量%)
・ 建設発生土(Sr含有量=0.0272質量%)
・ 下水汚泥(Sr含有量=0.002質量%)
・ ハイドロケーキ(Sr含有量=0.474質量%)
・ 銅からみ(Sr含有量=0.0165質量%)
・ 高炉ダスト(Sr含有量=0.0064質量%)
Figure 2011140424
化学分析(ig.loss〜Sr)は、JIS M 8853:1998「セラミックス用アルミノけい酸塩質原料の化学分析方法」に準じて行った。また、原料中のSr含有量は、セメント協会標準試験方法JCAS I−52 2000「ICP発光分光分析及び電気加熱式原子吸光分析によるセメント中の微量成分の定量方法」に準じて測定した。
[セメントクリンカーの原料]
Sr含有セメントクリンカー原料として使用した各原料の原単位は、石灰石、石炭灰及び建設発生土を除き、珪石20〜150kg/t−クリンカー、粘土0〜100kg/t−クリンカー、高炉スラグ0〜100kg/t−クリンカー、下水汚泥0〜100kg/t−クリンカー、ハイドロケーキ0〜100kg/t−クリンカー及び鉄源30〜80kg/t−クリンカーであった。
セメント組成物中のSr含有量に影響を与えるセメントクリンカー原料である、石灰石、石炭灰及び建設発生土の原単位と、上記各原料からセメントクリンカー1t当たりに持ち込まれるSr含有量(セメントクリンカー1tを形成するための原料の全体質量に対する含有割合(質量%))と、石灰石と石炭灰と建設発生土の混合原料からセメントクリンカー1t当たりに持ち込まれるSr含有量(セメントクリンカー1tを形成するための原料の全体質量に対する含有割合(質量%))とを表2に示した。また、表2には、石炭灰に対する建設発生土の質量比(建設発生土(kg/t−クリンカー)/石炭灰(kg/t−クリンカー))と、石炭灰と建設発生土の混合物中のSr含有量(石炭灰と建設発生土の混合物の全体質量に対する含有割合(質量%))を記載した。Sr含有量は、セメント協会標準試験方法JCAS I−52 2000「ICP発光分光分析及び電気加熱式原子吸光分析によるセメント中の微量成分の定量方法」に準じて測定した。
Figure 2011140424
[セメントクリンカーの製造]
上記セメントクリンカー原料を調合し、調合した原料をNSPキルンで最高温度1200〜1500℃で焼成し、セメントクリンカーを製造した。NSPキルン出口付近におけるセメントクリンカーの温度は1000〜1500℃であった。このセメントクリンカーを、ロータリーキルンの下流側に設けられたクリンカークーラーで、1000〜1400℃から100〜200℃まで、10〜60℃/分の冷却速度で冷却した。
得られたセメントクリンカーに二水石膏をセメント組成物中のSO含有量が2質量%となるように配合し、さらに混合材(石灰石、高炉スラグ)を石灰石4質量%と高炉スラグ1質量%で添加し、実機ミルでブレーン比表面積が3140〜3260cm/gになるように粉砕し、セメント組成物を得た。
[セメント組成物の化学成分]
得られたセメント組成物中のSiO、Al、Fe、CaO、MgO及びSOについて、全体質量に対する含有割合(質量%)を測定した。これらの含有割合は、JIS R 5202:1998「ポルトランドセメントの化学分析方法」に準じて測定した。また、セメント組成物中のSr含有量を、セメント協会標準試験方法JCAS I−52 2000「ICP発光分光分析及び電気加熱式原子吸光分析によるセメント中の微量成分の定量方法」に準じて測定した結果を表3に示す。
Figure 2011140424
表2に示すように、実施例1〜8は、石炭灰に対する建設発生土の質量比(建設発生土/石炭灰)を0.15〜2の範囲内にすることで、石炭灰と建設発生土の混合物中のSr含有量を0.0602〜0.0924質量%とした。このように建設発生土/石炭灰の質量比を調整して製造したセメントクリンカーを用いると、セメント組成物中のSr含有量を0.0321〜0.0366質量%とすることができた(表3参照)。一方、表2に示すように、比較例1は、セメントクリンカー原料として建設発生土を使用していないため、建設発生土/石炭灰の質量比は0であり、石炭灰と建設発生土の混合物中のSr含有量は0.106質量%であった。このように建設発生土を使用せず、建設発生土/石炭灰の質量比が0.15〜2の範囲外であるセメントクリンカーを使用すると、セメント組成物中のSr含有量が0.0405質量%となり、Sr含有量が0.04質量%を超えた(表3参照)。
[セメント組成物の鉱物組成及び物性]
<セメント組成物の鉱物組成>
得られたセメント組成物の鉱物組成(CS量、CS量、CA量及びCAF量)を、ボーグ式[1]〜[4]に基づいて測定した。結果を表4に示す。
<セメント組成物の粉末特性>
セメントの粉末特性(ブレーン比表面積及び45μm残分)について、JIS R 5201:1997「セメントの物理試験方法」に準じて測定した。結果を表4に示す。
<セメント組成物の水和熱>
セメント組成物の材齢28日の水和熱を、JIS R 5203:1995「セメントの水和熱測定方法(溶解熱方法)」に準じて測定した。結果を表4に示す。
<モルタル圧縮強さ>
モルタル圧縮強さは、得られたセメント組成物を用いて、JIS R 5201:1997「セメントの物理試験方法」に準じて、材齢28日において測定した。結果を表4に示す。
Figure 2011140424
セメント組成物のSr含有量と水和熱の関係を図1に示す。表3、4及び図1に示す結果から、セメント組成物のSr含有量とセメント組成物の水和熱は相関関係があることが分かった。この結果に基づき、セメント組成物のSr含有量を0.02〜0.04質量%に制御することによって、モルタル圧縮強さはJIS規格を十分満足し、また国土交通省の土木工事共通仕様書(国交省仕様書)に規定されている普通ポルトランドセメントの水和熱の規定(材齢28日は400J/kg以下)を満たしていることが確認できた。
また、表2、4及び図1に示す結果から、建設発生土を使用せず、建設発生土/石炭灰の質量比が特定の範囲内ではない場合は、水和熱が上記の規定値を超過した。
以上に示す結果から、セメント組成物のSr含有量を0.02〜0.04質量%とすることによって、モルタルやコンクリートの適正な強度発現性を維持しつつ、材齢28日の水和熱を400J/g以下に低減した低水和熱セメント組成物及びその製造方法を提供することができる。

Claims (7)

  1. Sr含有量が0.02〜0.04質量%であることを特徴とする低水和熱セメント組成物。
  2. S量が50〜70質量%、CS量が5〜25質量%、CA量が6〜15質量%及びCAF量が7〜15質量%である、請求項1記載の低水和熱セメント組成物。
  3. MgO含有量が0.7〜1.5質量%及びSO含有量が1.6〜2.4質量%である、請求項1又は2記載の低水和熱セメント組成物。
  4. セメント組成物中のSr含有量が0.02〜0.04質量%となるように、石灰石、硅石、石炭灰、粘土、高炉スラグ、建設発生土、下水汚泥、ハイドロケーキ及び鉄源からなる群より選ばれるSr含有原料の原料原単位を調整して調合し、調合したこれらの原料を焼成してセメントクリンカーを製造する工程(A)と、
    得られたセメントクリンカーと石膏とを混合して粉砕する工程(B)とを含むことを特徴とする低水和熱セメント組成物の製造方法。
  5. 前記(A)工程におけるセメントクリンカー原料として、石灰石700〜1400kg/t−クリンカー、珪石20〜150kg/t−クリンカー、石炭灰0〜300kg/t−クリンカー、粘土0〜100kg/t−クリンカー、高炉スラグ0〜100kg/t−クリンカー、建設発生土10〜150kg/t−クリンカー、下水汚泥0〜100kg/t−クリンカー、ハイドロケーキ0〜100kg/t−クリンカー及び鉄源30〜80kg/t−クリンカーを調合する、請求項4記載の低水和熱セメント組成物の製造方法。
  6. 前記建設発生土と石炭灰とを、建設発生土/石炭灰の質量比が0.1〜2となるように調合する、請求項4又は5記載の低水和熱セメント組成物の製造方法。
  7. 前記建設発生土中のSr含有量が0.01〜0.4質量%であり、かつ、前記石炭灰中のSr含有量が0.02〜0.2質量%である、請求項4〜6の何れか1項記載の低水和熱セメント組成物の製造方法。
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