JP2011135457A - 受信装置及び方法、プログラム、並びに受信システム - Google Patents

受信装置及び方法、プログラム、並びに受信システム Download PDF

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Abstract

【課題】復号処理を高速化させる。
【解決手段】制御回路31は、1つのT2フレームが終了するまでの間、Common PLPのPLP情報信号をレジスタ33に記憶させて、そのPLP情報信号に含まれるGroupIDと、指定されたData PLPのPLP情報信号に含まれる特定GroupIDとが一致するか否かを判定し、それらのGroupIDが一致する場合には、記憶していたPLP情報信号が復号処理部13に供給される。これにより、1つのT2フレーム内でPLPサーチ処理が完結するため、迅速にPLPサーチ処理を行って、復号処理部13による復号処理を高速化することができる。本発明はDVB-T2におけるM-PLP方式による信号を受信する受信装置に適用することができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、受信装置及び方法、プログラム、並びに受信システムに関し、特に、復号処理を高速化することができるようにする受信装置及び方法、プログラム、並びに受信システムに関する。
近年、デジタル信号を伝送する方式として、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式と呼ばれる変調方式が用いられている。このOFDM方式は、伝送帯域内に多数の直交するサブキャリアを用意し、それぞれのサブキャリアの振幅及び位相にデータを割り当て、PSK(Phase Shift Keying)やQAM(Quadrature Amplitude Modulation)によりデジタル変調する方式である。
OFDM方式は、マルチパスの妨害の影響を強く受ける地上波デジタル放送に適用されることが多い。このようなOFDM方式を採用した地上波デジタル放送としては、例えば、DVB-T(Digital Video Broadcasting-Terrestrial)やISDB-T(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)等の規格がある。
ところで、OFDMを採用する地上デジタル放送の規格として、DVB-T2(第2世代欧州地上デジタル放送規格)が策定されつつある。
なお、DVB-T2については、いわゆるブルーブック(DVB BlueBook A122)に記載されている(非特許文献1)。
DVB-T2(のブルーブック)では、T2フレーム(T2 frame)と呼ばれるフレームが定義され、データは、T2フレーム単位で送信される。
T2フレームは、P1及びP2と呼ばれる2種類のプリアンブル(Preamble)信号を有し、そのプリアンブル信号に、OFDM信号の復調等の処理に必要な情報が含まれる。
図1は、T2フレームのフォーマットを示す図である。
T2フレームでは、P1シンボル、P2シンボル、及びデータのシンボル(Data Symbols)が、その順で含まれる。
P1シンボルは、P1シグナリング(P1 Signalling)を送信するためのシンボルであり、P1シグナリングには、トランスミッションタイプ(transmission type)や、基本的なトランスミッションパラメータ(basic transmission parameters)が含まれる。
具体的には、P1シグナリング(P1)には、パラメータS1及びS2等が含まれる。パラメータS1及びS2は、P2が、SISO(Single Input Single Output (meaning one transmitting and one receiving antenna))、又は、MISO(Multiple Input,Single Output (meaning multiple transmitting antennas but one receiving antenna))のいずれの方式で送信されてくるのかや、P2のFFT演算を行うときのFFTサイズ(1回のFFT演算の対象とするサンプル(シンボル)の数)等を表す。
したがって、P2を復調するには、P1を復調する必要がある。
P2のシンボルは、L1プレシグナリング(L1 pre(pre-signalling))、及び、L1ポストシグナリング(L1 post(post-signalling))を送信するためのシンボルである。
L1プレシグナリングは、T2フレームを受信する受信装置が、L1ポストシグナリングの受信と復号とを行うための情報を含む。L1ポストシグナリングは、受信装置が、物理レイヤ(のlayer pipes)にアクセスするのに必要なパラメータを含む。
ところで、DVB-T2においては、M-PLP(Multiple PLP(Physical Layer Pipe))と呼ばれる方式が用いられている。このM-PLPでは、複数の元のトランスポートストリーム(Transport Stream:以下、TSと称する)それぞれから、すべてのTSに共通のパケット(情報)を抽出した後の残りのパケットから構成される複数のData PLPと呼ばれるパケット系列(データパケット系列)と、共通のパケットから構成されるCommon PLPと呼ばれるパケット系列(共通パケット系列)によって、データが伝送される。換言すれば、Common PLPは、複数のTSに共通のパケットから構成され、Data PLPは、複数のTSのそれぞれに固有のパケットから構成されるとも言える。そして、受信側では、Common PLPとData PLPから1つの元のTSが復元される。
すなわち、Data PLPは個々のサービス情報であり、Common PLPは2つ以上のData PLPから共通部分を抜き出したものである。したがって、Data PLP数≧2×Common PLP数≧0の関係が成立する。したがって、Data PLPとCommon PLPとは多対一の関係にあり、ある1つのCommon PLPに対するData PLPは2つ以上存在し、ある1つのData PLPに対するCommon PLPは1つ存在することになる。
1つのサービス情報を復号するためには、2つのPLP(Common PLPとData PLP)を同時に復号する必要がある。このCommon PLPとData PLPの復号に必要となる復号情報(以下、PLP情報という)は、L1ポストシグナリングに含まれている。したがって、復号処理を行う場合、まず、復号したいサービス情報に対応したCommon PLPとData PLPのPLP情報を、L1ポストシグナリングから抽出することになる。
図1に示すように、L1ポストシグナリング内には、複数のPLP情報がPLPID順に並んで格納されている。各PLP情報は、各PLPを識別するための固有のIDであるPLPID、Data又はCommonのいずれかのPLPであることを示すPLPタイプ、対応するCommon PLPとData PLPを識別するための固有のIDであるGroupID、及びPLP伝送パラメータ情報を含んでいる。
これらのPLP情報の中から、目的のサービス情報に対応したCommon PLPとData PLPのPLP情報を探し出す処理(以下、PLPサーチ処理という)が行われ、図1では、GroupID=1で一致するPLPID=2のData PLPとPLPID=3のCommon PLPが探し出される。そして、選択されたData PLP(PLPID=2)とこれに付随(対応)したCommon PLP(PLPID=3)に対応するデータのシンボル中のData PLPとCommon PLPが選択され、目的のサービス情報に対応したPLPが復号される。
次に、このようなPLPサーチ処理の詳細について、図2ないし図4を参照して説明する。
図2に示すように、目的のサービス情報のID(PLPID)として、ユーザ操作によりPLPID=4が指定された場合、先頭のPLPID=0から順次サーチが行われ、指定PLPIDと一致する5番目のPLPID=4のData PLPが探し出される。このPLPID=4のData PLPには、GroupID=2が割り当てられているので、次に、PLPID=4以降のCommon PLPで、GroupID=2が割り当てられたもののサーチが開始される。すると、GroupID=2のCommon PLPとして、先頭から6番目のPLPID=5のCommon PLPが探し出されるので、このPLPID=5に対応するPLP情報が特定される。
次に、図3に示すように、GroupID=2が割り当てられたCommon PLPが、PLPID=5ではなくPLPID=3である場合、PLPID=5から、T2フレーム(のL1ポストシグナリング)の最後のPLP(PLPID=8)までサーチしても、GroupID=2のCommon PLPを特定することができない。この場合、次のT2フレーム(のL1ポストシグナリング)まで待って、再度、先頭のPLP(PLPID=0)から指定PLPID=4までのCommon PLPで、GroupID=2が割り当てられたもののサーチが開始される。図3では、PLPID=3のCommon PLPがGroupID=2となるので、このPLPID=3に対応するPLP情報が特定される。
また、図4に示すように、指定PLPID=4に対応するGroupID=2が割り当てられたCommon PLPが存在しない場合、PLPID=5から、T2フレームの最後のPLP(PLPID=8)までサーチし、さらに、次のT2フレームの先頭のPLP(PLPID=0)から指定PLPID=4までを再度サーチしても、GroupID=2のCommon PLPを特定することができない。この場合には、Common PLPが定義されていないものとする。
このように、図2では、1つのT2フレーム内でPLPサーチ処理が終了するが、図3及び図4の場合には、1つのT2フレームではPLPサーチ処理が終了せず、次のT2フレームまでPLPサーチ処理を続行させる必要があるため、図2の場合と比べて、サーチ時間が余計にかかることになる。
上述したように、受信側では、あるT2フレーム内のL1ポストシグナリングにおいて、図3又は図4に示すような順序でPLP情報が並んでいる場合、そのT2フレームに対してだけでなく、次のT2フレームに対してもPLPサーチ処理を行う必要が出てくるので、復号処理に時間がかかることになる。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、複数の方式が多重化されて送信された信号を受信する受信装置において、PLPサーチ処理を迅速に行って、復号処理を高速化することができるようにするものである。
本発明の第1の側面の受信装置は、複数のストリームに共通のパケットから構成される共通パケット系列と、前記複数のストリームのそれぞれに固有のパケットから構成されるデータパケット系列とを変調することで得られるOFDM信号を受信する受信手段と、受信した前記OFDM信号を復調して得られる前記共通パケット系列と前記データパケット系列から元のストリームを復号するための情報である復号情報を取得する取得手段と、取得した前記復号情報に基づいて、指定された前記データパケット系列から元のストリームを復号するために必要となる前記共通パケット系列をサーチするサーチ手段とを備える。
指定された前記データパケット系列の復号情報が取得されるまで、取得された前記共通パケット系列の復号情報を記憶する記憶手段をさらに備え、前記サーチ手段は、指定された前記データパケット系列の復号情報が取得されたとき、記憶している前記共通パケット系列の復号情報の中から、取得された前記データパケット系列の復号情報により特定される復号情報をサーチする。
前記サーチ手段は、記憶している前記共通パケット系列の復号情報の中から復号情報を特定できなかった場合、指定された前記データパケット系列の復号情報が取得された後に取得された前記共通パケット系列の復号情報の中から、取得された前記データパケット系列の復号情報により特定される復号情報をサーチする。
前記記憶手段は、レジスタであって、前記レジスタの数をn、前記共通パケット系列の復号情報の最大数をmとしたとき、n=mの関係を有しており、前記サーチ手段は、サーチの対象となる第1のフレームから前記共通パケット系列の復号情報を特定できなかった場合、前記共通パケット系列が存在しないものとする。
指定された前記データパケット系列の復号情報により特定される前記共通パケット系列の復号情報は、所定の数だけ存在しており、前記サーチ手段は、取得された前記データパケット系列の復号情報により特定される、所定の数の前記共通パケット系列の復号情報をサーチする。
前記記憶手段は、レジスタであって、前記レジスタの数をn、前記共通パケット系列の復号情報の最大数をmとしたとき、1≦n≦mの関係を有しており、前記サーチ手段は、サーチの対象となる第1のフレームから前記共通パケット系列の復号情報を特定できなかった場合、前記第1のフレームの次のフレームである第2のフレームをサーチする。
指定された前記データパケット系列の復号情報により特定される前記共通パケット系列の復号情報は、所定の数だけ存在しており、その数をxとしたとき、1≦x≦n≦mの関係を有し、前記サーチ手段は、取得された前記データパケット系列の復号情報により特定される、所定の数の前記共通パケット系列の復号情報をサーチする。
指定された前記データパケット系列の復号情報により特定される前記共通パケット系列の復号情報の数は、不定であり、前記サーチ手段は、取得された前記データパケット系列の復号情報により特定される、不定数となる前記共通パケット系列の復号情報をサーチする。
前記復号情報には、各パケット系列を識別するための第1の識別子、及び対応する前記共通パケット系列と前記データパケット系列とを識別するための第2の識別子を少なくとも含んでおり、前記サーチ手段は、指定された前記第1の識別子を有する前記データパケット系列の復号情報を特定した後、特定された前記データパケット系列の復号情報に含まれる前記第2の識別子を有する前記共通パケット系列の復号情報を特定する。
前記サーチ手段によるサーチ結果に基づいて、前記共通パケット系列と前記データパケット系列から元のストリームを復号する復号手段をさらに備える。
前記共通パケット系列と前記データパケット系列は、DVB-T2におけるM-PLP(Multiple PLP(Physical Layer Pipe))方式により複数の元のストリームから生成された、Common PLPとData PLPである。
本発明の第1の側面の受信方法は、受信装置が、複数のストリームに共通のパケットから構成される共通パケット系列と、前記複数のストリームのそれぞれに固有のパケットから構成されるデータパケット系列とを変調することで得られるOFDM信号を受信し、受信した前記OFDM信号を復調して得られる前記共通パケット系列と前記データパケット系列から元のストリームを復号するための情報である復号情報を取得し、取得した前記復号情報に基づいて、指定された前記データパケット系列から元のストリームを復号するために必要となる前記共通パケット系列をサーチするステップを含む。
本発明の第1の側面のプログラムは、複数のストリームに共通のパケットから構成される共通パケット系列と、前記複数のストリームのそれぞれに固有のパケットから構成されるデータパケット系列とを変調することで得られるOFDM信号を受信する受信手段と、受信した前記OFDM信号を復調して得られる前記共通パケット系列と前記データパケット系列から元のストリームを復号するための情報である復号情報を取得する取得手段と、取得した前記復号情報に基づいて、指定された前記データパケット系列から元のストリームを復号するために必要となる前記共通パケット系列をサーチするサーチ手段として、コンピュータを機能させる。
本発明の第1の側面においては、複数のストリームに共通のパケットから構成される共通パケット系列と、前記複数のストリームのそれぞれに固有のパケットから構成されるデータパケット系列とを変調することで得られるOFDM信号が受信され、受信したOFDM信号を復調して得られる共通パケット系列とデータパケット系列から元のストリームを復号するための情報である復号情報が取得され、取得された復号情報に基づいて、指定されたデータパケット系列から元のストリームを復号するために必要となる共通パケット系列がサーチされる。
本発明の第2の側面の受信システムは、伝送路を介して、複数のストリームに共通のパケットから構成される共通パケット系列と、前記複数のストリームのそれぞれに固有のパケットから構成されるデータパケット系列とを変調することで得られるOFDM信号を取得する取得手段と、前記伝送路を介して取得した前記OFDM信号に対して、パケット系列の復号処理を少なくとも含む伝送路復号処理を施す伝送路復号処理部とを備え、前記伝送路復号処理部は、前記伝送路を介して取得した前記OFDM信号を復調して得られる前記共通パケット系列と前記データパケット系列から元のストリームを復号するための情報である復号情報を取得する取得手段と、取得した前記復号情報に基づいて、指定された前記データパケット系列から元のストリームを復号するために必要となる前記共通パケット系列をサーチするサーチ手段とを備える。
本発明の第3の側面の受信システムは、伝送路を介して取得した、複数のストリームに共通のパケットから構成される共通パケット系列と、前記複数のストリームのそれぞれに固有のパケットから構成されるデータパケット系列とを変調することで得られるOFDM信号に対して、パケット系列の復号処理を少なくとも含む伝送路復号処理を施す伝送路復号処理部と、前記伝送路復号処理が施されたOFDM信号に対して、圧縮された情報を元に情報を伸張する処理を少なくとも含む情報源復号処理を施す情報源復号処理部とを備え、前記伝送路復号処理部は、前記伝送路を介して取得した前記OFDM信号を復調して得られる前記共通パケット系列と前記データパケット系列から元のストリームを復号するための情報である復号情報を取得する取得手段と、取得した前記復号情報に基づいて、指定された前記データパケット系列から元のストリームを復号するために必要となる前記共通パケット系列をサーチするサーチ手段とを備える。
本発明の第4の側面の受信システムは、複数のストリームに共通のパケットから構成される共通パケット系列と、前記複数のストリームのそれぞれに固有のパケットから構成されるデータパケット系列とを変調することで得られるOFDM信号に対して、パケット系列の復号処理を少なくとも含む伝送路復号処理を施す伝送路復号処理部と、前記伝送路復号処理が施されたOFDM信号に基づいて、画像又は音声を出力する出力部とを備え、前記伝送路復号処理部は、前記伝送路を介して取得した前記OFDM信号を復調して得られる前記共通パケット系列と前記データパケット系列から元のストリームを復号するための情報である復号情報を取得する取得手段と、取得した前記復号情報に基づいて、指定された前記データパケット系列から元のストリームを復号するために必要となる前記共通パケット系列をサーチするサーチ手段とを備える。
本発明の第5の側面の受信システムは、伝送路を介して取得した、複数のストリームに共通のパケットから構成される共通パケット系列と、前記複数のストリームのそれぞれに固有のパケットから構成されるデータパケット系列とを変調することで得られるOFDM信号に対して、パケット系列の復号処理を少なくとも含む伝送路復号処理を施す伝送路復号処理部と、前記伝送路復号処理が施されたOFDM信号を記録する記録部とを備え、前記伝送路復号処理部は、前記伝送路を介して取得した前記OFDM信号を復調して得られる前記共通パケット系列と前記データパケット系列から元のストリームを復号するための情報である復号情報を取得する取得手段と、取得した前記復号情報に基づいて、指定された前記データパケット系列から元のストリームを復号するために必要となる前記共通パケット系列をサーチするサーチ手段とを備える。
本発明の第2の側面ないし第5の側面においては、複数のストリームに共通のパケットから構成される共通パケット系列と、前記複数のストリームのそれぞれに固有のパケットから構成されるデータパケット系列とを変調することで得られるOFDM信号を復調して得られる共通パケット系列とデータパケット系列から元のストリームを復号するための情報である復号情報が取得され、取得された復号情報に基づいて、指定されたデータパケット系列から元のストリームを復号するために必要となる共通パケット系列がサーチされる。
以上のように、本発明によれば、復号処理を高速化することができる。
T2フレームのフォーマットを示す図である。 PLPサーチ処理について説明する図である。 従来のPLPサーチ処理について説明する図である。 従来のPLPサーチ処理について説明する図である。 本発明を適用した受信装置の一実施の形態の構成を示す図である。 制御部の詳細な構成を示す図である。 PLP復号処理を説明するフローチャートである。 第1のPLPサーチ処理を説明するフローチャートである。 第1のPLPサーチ処理の具体例を示す図である。 第1のPLPサーチ処理の具体例を示す図である。 第2のPLPサーチ処理を説明するフローチャートである。 第2のPLPサーチ処理の具体例を示す図である。 制御部の詳細な構成を示す図である。 第3のPLPサーチ処理を説明するフローチャートである。 第4のPLPサーチ処理を説明するフローチャートである。 第4のPLPサーチ処理の具体例を示す図である。 制御部の詳細な構成を示す図である。 第5のPLPサーチ処理を説明するフローチャートである。 本発明を適用した受信システムの第1の実施形態の構成例を示す図である。 本発明を適用した受信システムの第2の実施形態の構成例を示す図である。 本発明を適用した受信システムの第3の実施形態の構成例を示す図である。 コンピュータのハードウェアの構成例を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
[受信装置の構成例]
図5は、本発明を適用した受信装置の一実施の形態の構成を示す図である。
図5の受信装置1においては、送信装置2から送信されてくるデジタル放送の信号が受信される。この信号は、次世代の地上デジタル放送の規格として制定中のDVB-T2で採用されるM-PLP方式により、TSから生成されたPLPに対して、誤り訂正やOFDM変調などの処理を施して得られるOFDM信号(受信信号)となる。
すなわち、例えば放送局などの送信装置2は、伝送路を介して、デジタル放送の受信信号を送信している。受信装置1は、送信装置2から送信されてくる受信信号を受信し、復調処理や誤り訂正処理などを含む復号処理を行い、それにより得られた復号データを後段に出力する。
図5の例においては、受信装置1は、アンテナ11、取得部12、復号処理部13、デコーダ14、出力部15、及び制御部16から構成される。
アンテナ11は、送信装置2から伝送路を介して送信されてくる受信信号を受信し、取得部12に供給する。
取得部12は、例えばチューナやセットトップボックス(STB:Set Top Box)等から構成され、アンテナ11により受信された受信信号(RF信号)をIF(Intermediate Frequency)信号に周波数変換し、復号処理部13に供給する。
復号処理部13は、取得部12からの受信信号に対して、復調や誤り訂正などの必要な処理を施すことにより復号されるPLPからTSを復元して、そのTSをデコーダ14に供給する。
具体的には、復号処理部13においては、受信信号の復調処理により得られる復調信号から、指定された所望のData PLPとこれに付随した1個のCommon PLPが取得され、それらのPLPに対して所定の誤り訂正処理が施される。
ここで、送信装置2では、例えば、番組としての画像や音声などのデータが、MPEG(Moving Picture Experts Group)エンコードされ、そのMPEGエンコードデータが含まれるTSパケットで構成されるTSから生成されたPLPが、受信信号として送信される。また、送信装置2では、伝送路上で生じる誤りに対する対策として、PLPが、例えば、RS(Reed Solomon)符号や、LDPC(Low Density Parity Check)符号などの符号に符号化される。
したがって、復号処理部13においては、誤り訂正処理として、その符号を復号する処理が行われる。そして、復号処理部13は、復号されたPLPからTSを復元し、その復号結果をデコーダ14に供給する。
デコーダ14は、復号処理部13から供給されるTSに含まれる符号化データをMPEGデコードし、その結果得られる画像や音声のデータを、出力部15に供給する。
出力部15は、例えば、ディスプレイやスピーカなどで構成され、デコーダ14から供給される画像や音声のデータに対応して、画像を表示し、音声を出力する。
制御部16は、復号処理部13など、受信装置1の各部を制御する。この制御部16で行われる第1及び第2のPLPサーチ処理の詳細については、後述する。
以上のようにして、受信装置1は構成される。
[制御部の構成例]
図6は、図5の制御部16の詳細な構成例を示す図である。
制御部16は、復号処理部13による復号処理を制御する。この制御部16は、図6に示すように、制御回路31、レジスタ32、レジスタ331ないし33n(n=1,2,3,・・・,n)、及びセレクタ34から構成される。
制御回路31には、復号処理部13から、PLP情報信号、指定PLPID信号、及びT2フレーム開始信号(以下、これらの信号をまとめて入力信号という)が所定のタイミングで供給される。
この入力信号について具体的に説明すれば、復号処理部13では、受信信号からT2フレームの先頭を検出したとき、T2フレーム開始信号が生成される。この信号により、制御回路31は、所定のT2フレームの開始位置を特定できる。復号処理部13ではまた、ユーザにより所望のサービス情報が指定されたとき、対応する指定PLPID信号を生成がされ、制御回路31に供給される。
また、復号処理部13では、いわゆるチャンネルスキャン(channel scan)時に、最初に、P1を検出したT2フレームにおいて、P1シグナリングの復調等が行われる。その後、復調部21では、P2に関する所定の演算等が行われ、P2に含まれるL1プレシグナリングの復調が可能となると、以下、データの復調が可能となる。これにより、L1ポストシグナリングからPLP情報を抽出することが可能となるので、復号処理部13では、PLP情報信号が生成され、制御回路31に供給される。
以上のような入力信号が供給される制御回路31では、所定のT2フレームから取得されたPLP情報に対応するPLP情報信号のうち、PLPタイプが“Data”を示すPLP情報信号がレジスタ32に供給され、PLPタイプが“Common”を示すPLP情報信号がレジスタ331ないし33nのいずれかに供給される。
また制御回路31は、指定PLPID信号に対応するPLPIDを有するData PLPを特定し、そのData PLPに付随するCommon PLPのPLP情報信号を選択させるための信号(以下、CommonPLP選択信号という)をセレクタ34に供給する。制御回路31は、Data PLPに付随するCommon PLPが存在しない場合、Common PLPの不存在を示す信号(以下、noCommon信号という)を復号処理部13に供給する。また、制御回路31は、指定PLPID信号に対応するPLPIDを有するData PLPが存在しない場合、Data PLPの不存在を示す信号(以下、noData信号という)を復号処理部13に供給する。
レジスタ32は、制御回路31から供給されるPLPタイプが“Data”を示すPLP情報信号を取得して、記憶(保持)する。レジスタ32は、制御回路31からの要求に応じて、記憶しているPLP情報信号のうち、GroupID信号を制御回路31に供給する。また、レジスタ32は、記憶しているPLP情報信号を復号処理部13に供給する。
レジスタ331ないし33n(n=1,2,3,・・・,n)は、制御回路31から供給されるPLPタイプが“Common”を示すPLP情報信号をそれぞれ取得して、記憶する。すなわち、レジスタ331ないし33nによって、n個のCommon PLPのPLP情報信号を記憶することが可能となる。
レジスタ331ないし33nは、制御回路31からの要求に応じて、記憶しているPLP情報信号のうち、GroupID信号を制御回路31に供給する。また、レジスタ331ないし33nは、記憶しているPLP情報信号をセレクタ34に供給する。
セレクタ34は、制御回路31から供給されるCommonPLP選択信号に基づいて、レジスタ331ないし33nに記憶されているCommon PLPのPLP情報信号のうちの、1つのPLP情報信号を選択し、復号処理部13に供給する。
[受信処理の説明]
次に、図7のフローチャートを参照して、復号処理部13及び制御部16により実行されるPLP復号処理について説明する。
アンテナ11は、受信装置2から送信されてくる受信信号を受信し、取得部12に供給する。取得部12は、アンテナ11により受信された受信信号(RF信号)をIF信号に周波数変換し、復号処理部13に供給する。
ステップS1において、復号処理部13は、取得部12より供給される受信信号から、T2フレーム開始信号、PLP情報信号、又は指定PLP信号(入力信号)を生成し、制御部16に供給する。
ステップS2において、制御部16は、復号処理部13から供給される入力信号に基づいて、指定されたサービス情報に対応したData PLPとCommon PLPをサーチするPLPサーチ処理を実行する。PLPサーチ処理の結果は、復号処理部13に供給される。
なお、制御部16により実行されるPLPサーチ処理の詳細については、第1ないし第5のPLPサーチ処理として後述する。
ステップS3において、復号処理部13は、PLPサーチ処理により得られるPLP情報信号に基づいて、Common PLPとData PLPからPLPを復号するPLP復号処理を実行する。
以上のようにして、PLP復号処理は行われる。
[第1のPLPサーチ処理の説明]
図8は、第1のPLPサーチ処理を説明するフローチャートである。
制御回路31は、ユーザによりサービス情報が指定されると、ステップS11において、それに対応する指定PLPID信号を取得し、ステップS12において、初期設定処理を実行する。
第1のPLPサーチ処理では、初期設定処理として、レジスタ33のカウンタ(i)の初期値と、レジスタ33の数値(n)が設定される。すなわち、nは、レジスタ331ないし33nの個数に対応する値となるが、n=mと定義した場合において、mは、システムの取りうる最大のCommon PLPの数となる。DVB-T2規格の場合には、m=85と定められている。したがって、図6の制御部16には、85個のレジスタ33が設けられ、この初期設定処理により、例えば、i=1、n=85が設定される。
制御回路31は、ステップS13において、T2フレーム開始信号を取得したか否かを判定し、T2フレーム開始信号を取得した場合、ステップS14において、先頭(PLPID=0)のPLP情報信号を取得する。そして、ステップS15において、制御回路31は、取得したPLP情報信号に含まれるPLPタイプに基づいて、PLPタイプの判定を行う。
ステップS15において、PLPタイプが“Common”であると判定された場合、ステップS16において、制御回路31は、i≦nの関係が成立するか否かを判定する。
すなわち、この判定処理により、PLPタイプが“Common”であると判定されたPLP情報信号を記憶するためのレジスタ33nが存在するか否かが判定されることになる。ただし、第1のPLPサーチ処理の場合には、DVB-T2規格にしたがって、最大のCommon PLPの数(m=85)に合わせて、レジスタ331ないし3385が用意されているので、i>nと判定される(ステップS16の「No」)ことはないが、仮にそのように判定された場合には、処理は終了される。
ステップS16において、i≦nの関係が成立する、すなわち、i番目のCommon PLPに対応したレジスタ33iが存在すると判定された場合、制御回路31は、ステップS17において、取得したCommon PLPのPLP情報信号によりレジスタ33iを更新し、ステップS18において、iをインクリメントする。これにより、レジスタ33iには、i番目のCommon PLPのPLP情報信号が記憶される。
ステップS19において、制御回路31は、指定PLPIDと一致するPLPIDを有するData PLPが取得され、GroupIDが特定されているか否かを判定する。ステップS19において、GroupIDが特定されていないと判定された場合、制御回路31は、ステップS21において、次のPLP情報信号(例えばPLPID=0のPLP情報を取得した後であればPLPID=1のPLP情報)が存在するか否かを判定し、存在すると判定された場合には、次のPLP情報信号を取得する(ステップS22の処理)。
そして、制御回路31は、取得した次のPLP情報信号に対して、再度、ステップS15において、PLPタイプを判定し、先の説明と同様にPLPタイプが“Common”であると判定された場合には、i番目のCommon PLPのPLP情報信号がレジスタ33iに記憶され、さらに次のPLP信号情報が取得される。一方、ステップS15において、PLPタイプが“Data”であると判定された場合、処理は、ステップS23に進む。
制御回路31は、ステップS23において、GroupIDが特定されているか否かを判定し、まだGroupIDの特定が済んでいない場合、ステップS24において、取得したData PLPのPLP情報信号に含まれるPLPIDと、指定PLPIDとが一致するか否かを判定する。
ステップS24において、PLPIDが一致しないと判定された場合、処理は、ステップS21に進む。そして、ステップS21において、次のPLP情報信号が存在するか否かが判定され、存在すると判定された場合には、処理は、ステップS22に戻り、先述した処理が繰り返される。
すなわち、PLPID=0,1,2,3,・・・ごとに順次取得されるPLP情報信号について、PLPタイプが判定され、PLPタイプが“Common”の場合には、レジスタ33i(1≦i≦n)が順次更新され、レジスタ331ないし33iには、1〜i番目のCommon PLPのPLP情報信号が記憶される(ステップS14ないしS19,S21,S22の処理)。一方、PLPタイプが“Data”の場合には、PLPIDが一致するか否かの判定処理が行われる(ステップS14,S15,S23,S24,S21,S22の処理)。
そして、ステップS24において、PLPIDが一致すると判定された場合、ステップS25において、制御回路31は、取得したData PLPのPLP情報信号によりレジスタ32を更新する。これにより、レジスタ32には、指定PLPIDに対応するData PLPのPLP情報信号が記憶される。
ステップS20において、制御回路31は、レジスタ331ないし33iに記憶されたCommon PLPのPLP情報信号に含まれるGroupIDj(1≦j<i)の中に、レジスタ32に記憶されたData PLPのPLP情報信号に含まれるGroupID(以下、特定GroupIDという)と一致するものが存在するか否かを判定する。
ステップS20において、特定GroupIDと一致するGroupIDjが存在すると判定された場合、ステップS26において、制御回路31は、特定GroupIDと一致するGroupIDjを含むPLP情報信号を記憶したレジスタ33jからの出力を選択させるCommon PLP選択信号をセレクタ34に供給し、処理は終了する。
これにより、セレクタ34は、Common PLP選択信号に応じて、特定GroupIDと一致するGroupIDjを含むPLP情報信号を記憶したレジスタ33jからの出力を選択して、復号処理部13に供給する。このとき、レジスタ32からData PLPのPLP情報信号が復号処理部13に供給されるので、復号処理部13では、指定されたData PLPとそのData PLPに付随したCommon PLPにより、PLPの復号処理が実行される。
一方、ステップS20において、特定GroupIDと一致するGroupIDが存在しないと判定された場合、ステップS21において、次のPLP情報が存在するか否かが判定され、存在すると判定された場合、処理は、ステップS22に戻り、先述した処理が繰り返される。
すなわち、1つのT2フレームが終了するまでの間、PLPタイプが“Common”の場合には、そのPLP情報信号がレジスタ33iに記憶され、GroupIDjと特定GroupIDとが一致するか否かが判定される。そして、それらのGroupIDが一致する場合には、レジスタ33iが選択され、そのPLP情報信号が復号処理部13に供給される。また、PLPタイプが“Data”の場合には、既にGroupIDの特定が済んでいるので(ステップS23の「No」)、レジスタ32の更新は行わずに、PLPタイプが“Common”となるPLP情報に対する処理だけが行われる。
なお、図8のフローチャートでは、説明の都合上、GroupID特定後も、無条件にi番目のCommon PLPのPLP情報をレジスタ33iに記憶させてからGroupIDの比較処理を行うとして説明したが、GroupID特定後は、そのPLP情報をいきなりレジスタ33には記憶させる必要はない。つまり、制御回路31は、取得したCommon PLPのPLP情報に格納されたGroupIDをそのまま、特定GroupIDと比較し、GroupIDが一致する場合にだけ、そのPLP情報をレジスタ33iに記憶させるようにすることも可能である。
ステップS21において、次のPLP情報が存在しないと判定された場合、ステップS27Aにおいて、GroupIDが特定されているか否かが判定される。そして、ステップS27Aにおいて、GroupIDが特定されていると判定された場合、1つのT2フレームが開始してから終了するまでの間に特定されたGroupIDを有するCommon PLPが存在しなかったことになる。
従って、この場合にはData PLPに付随するCommon PLPが存在しないので、ステップS28において、制御回路31は、noCommon信号を、復号処理部13に供給し、処理は終了する。これにより、復号処理部13では、指定されたData PLPのみにより、PLPの復号処理が実行される。一方、ステップS27Aにおいて、GroupIDが特定されていないと判定された場合、指定PLPID信号に対応するData PLPが存在しないため、制御回路31は、ステップS27Bにおいて、noData信号を復号処理部13に供給し、処理は終了する。
以上のように、第1のPLPサーチ処理においては、GroupIDが特定されるまでのCommon PLPのPLP情報を取得して記憶しておくことにより、1つのT2フレーム内で必ずPLPサーチ処理が終了するので、復号処理部13では、そのようなPLPサーチ処理により迅速に取得されたPLP情報を用いて、高速に復号処理を行うことができる。
次に、第1のPLPサーチ処理のより具体的な例について、図9及び図10を参照して説明する。なお、図9及び図10においては、共に指定PLPID=4である。
図9の場合、先頭からサーチを開始すると、先頭から5番目のData PLPがPLPID=4となるが、その間のPLPID=1,3では、PLPタイプが“Common”となるので、レジスタ331にはPLPID=1のPLP情報、レジスタ332にはPLPID=3のPLP情報が記憶されている。そして、PLPID=4のPLP情報にはGroupID=2が格納されているので、特定GroupID=2と一致するGroupIDを、レジスタ331,332に記憶されたPLP情報に格納されたGroupIDの中から特定することになる。図9では、レジスタ332に記憶されたPLPID=3のPLP情報がGroupID=2となるので、PLPID=4のData PLPに付随したCommon PLPとして、PLPID=3のCommon PLPが特定される。
この図9のPLPサーチ処理では、PLPID=0から4までのサーチ時間で、Data PLPに付随したCommon PLPが特定される。
また、図10の場合、PLPID=4のData PLPがサーチされるまでに、PLPID=1,3のPLP情報がレジスタ331,332に記憶されるが、それらのレジスタ33に記憶されたPLP情報に格納されたGroupIDには、特定GroupID=2と一致するものが存在しない。この場合、PLPID=5以降のサーチを行って、PLPタイプが“Common”であって、かつ、GroupID=2となるPLP情報がサーチされるが、図10の場合には、そのようなPLP情報が存在せず、最後のPLPID=8までサーチしても、GroupID=2のCommon PLPは存在しない。この場合、Data PLPに付随するCommon PLPが存在しないので、noCommon信号が出力される。
この図10のPLPサーチ処理では、PLPID=0から8までのサーチ時間で、Data PLPに付随したCommon PLPが存在しないことが特定される。
このように、第1のPLPサーチでは、PLP取得に必要となる時間が、1つのT2フレーム内で完結し、次のT2フレームに対するPLPサーチを行う必要がないため、サーチ時間を短縮して、PLPの復号処理を高速化することができる。
[第2のPLPサーチ処理の説明]
第1のPLPサーチ処理では、レジスタ33の数(n)が、最大のCommon PLPの数(m)と一致しているため、全てのCommon PLPのPLP情報をレジスタ331ないし33nに記憶できることは、先に述べた通りである。しかし、m個分のレジスタ33を用意すると、その数が多くなるため、n=mとするのが必ずしも好適であるとは限らない。
そこで、第2のPLPサーチ処理では、レジスタ33の数(n)が、1≦n≦mの範囲内となるようにし、すべてのCommon PLPのPLP情報を記憶することはできないが、レジスタ33の個数を減らせるようにする。
図11は、第2のPLPサーチ処理を説明するフローチャートである。
制御回路31は、ステップS51において、指定PLPID信号を取得すると、ステップS52において、初期設定処理を実行する。
第2のPLPサーチ処理では、初期設定処理として、レジスタ33のカウンタの初期値i=1と、レジスタ33の個数に対応する値n(1≦n≦m)が設定される。先に述べた通り、DVB-T2規格の場合には、m=85と定められているので、1≦n≦85の範囲内の数だけ設けられたレジスタ33に応じた値nが設定される。
ステップS53ないしS55においては、図8のステップS13ないしS15と同様に、T2フレーム開始信号が取得されると、PLP情報信号が取得され、PLPタイプの判定が行われる。ステップS55において、PLPタイプが“Common”であると判定された場合、制御回路31は、ステップS56において、GroupIDが特定されているか否かを判定する。
ステップS56において、GroupIDが特定されていないと判定された場合、ステップS57において、制御回路31は、i≦nの関係が成立するか否かを判定する。ステップS57において、i≦nの関係が成立する、すなわち、i番目のCommon PLPに対応したレジスタ33iが存在すると判定された場合、制御回路31は、ステップS58において、取得したCommon PLPのPLP情報信号によりレジスタ33iを更新し、ステップS59において、iをインクリメントする。これにより、レジスタ33iには、i番目のCommon PLPのPLP情報信号が記憶される。一方、ステップS57において、i≦nの関係が成立しないと判定された場合、ステップS58及びS59をスキップして、処理はステップS60に進む。この場合、レジスタ33iは更新されないことになる。
ステップS60において、制御回路31は、次のPLP情報信号が存在するか否かを判定し、存在すると判定された場合には、ステップS54に戻り、次のPLP情報信号を取得する。そして、制御回路31は、取得した次のPLP情報信号に対して、再度、ステップS55において、PLPタイプを判定し、PLPタイプが“Data”であると判定された場合、処理は、ステップS66に進む。
ステップS66において、制御回路31は、取得したData PLPのPLP情報信号に含まれるPLPIDと、指定PLPIDとが一致するか否かを判定する。
ステップS66において、指定PLPIDと一致するPLPIDを有するData PLPを取得したと判定された場合、ステップS67において、制御回路31は、GroupIDが特定されているか否かを判定する。ステップS67において、GroupIDが特定されていないと判定された場合、ステップS68において、制御回路31は、取得したData PLPのPLP情報信号によりレジスタ32を更新する。これにより、レジスタ32には、指定PLPIDに対応するData PLPのPLP情報信号が記憶され、GroupIDが特定される。
ステップS69において、制御回路31は、レジスタ331ないし33iに記憶されたCommon PLPのPLP情報信号に含まれるGroupIDj(1≦j<i)の中に、レジスタ32に記憶されたData PLPのPLP情報信号に含まれるGroupID(特定GroupID)と一致するものが存在するか否かを判定する。
ステップS69において、特定GroupIDと一致するGroupIDjが存在すると判定された場合、ステップS70において、制御回路31は、特定GroupIDと一致するGroupIDjを含むPLP情報信号を記憶したレジスタ33jからの出力を選択させるCommon PLP選択信号をセレクタ34に供給し、処理は終了する。
一方、PLPIDが一致しないと判定された場合(ステップS66の「No」)、あるいは特定GroupIDと一致するGroupIDが存在しないと判定された場合(ステップS69の「No」)、処理は、ステップS60に進む。そして、次のPLP情報信号が存在する場合(ステップS60の「Yes」)、処理はステップS54に戻り、新たに取得した次のPLP情報信号に対して、先述した処理が行われる。
そして、GroupIDが特定された後に、PLPタイプが“Common”となるPLP情報信号が取得されると、ステップS63において、制御回路31は、Common PLPのPLP情報信号に含まれるGroupIDが、特定GroupIDと一致するか否かを判定する。ステップS63において、GroupIDが一致すると判定された場合、制御回路31は、ステップS64において、取得したCommon PLPのPLP情報信号によりレジスタ33iを更新し、ステップS65において、対応するCommon PLP選択信号をセレクタ34に供給して、処理は終了する。それに対して、ステップS63において、GroupIDが一致しないと判定された場合、ステップS60に進み、先述した処理が行われる。
先述した処理が繰り返され、ステップS60において、次のPLP情報信号が存在しないと判定された場合、ステップS61において、制御回路31は、GroupIDが特定されているか否かを判定する。ステップS61において、GroupIDが特定されていないと判定された場合、制御回路31は、noData信号を復号処理部13に供給し、処理は終了する。この場合、次のPLP情報信号が存在ない(ステップS60の「No」)、すなわち、1つのT2フレーム内のPLPサーチが終了したのにもかかわらず、GroupIDが特定されていないということは、指定PLPID信号に対応するData PLP自体が存在しないことになるので、noData信号が出力される。
一方、ステップS61において、GroupIDが特定されていると判定された場合、ステップS53に戻り、先に述べたステップS53以降の処理を実行することで、2回目のT2フレーム開始信号が取得された後(ステップS53の「Yes」)、2つ目のT2フレームに対しても、1つ目のT2フレームと同様のPLPサーチ処理が行われる。
すなわち、2つ目のT2フレームについても、特定GroupIDと一致するGroupIDを有するCommon PLPがサーチされ、所望のCommon PLPが特定された場合には、対応するCommon PLP選択信号がセレクタ34に供給される。それに対して、1つ目のT2フレームに対するPLPサーチ処理によって指定PLPIDと一致するPLPIDを有するData PLPを取得しているのにもかかわらず、2つ目のT2フレームでも、同じPLPIDを有するData PLPを取得した場合、PLPサーチ処理が1周したことになる(ステップS67の「Yes」)。この場合、これ以上PLPサーチ処理を続行して、所望のCommon PLPをサーチしても無駄であるため、制御回路31は、ステップS71において、noCommon信号を復号処理部13に供給し、処理は終了する。
以上のように、第2のPLPサーチ処理においては、Common PLPのPLP情報を記憶するためのレジスタの数を削減しつつ、1つ目のT2フレームから所望のPLP情報を特定した場合には、1つのT2フレーム内でPLPサーチ処理が迅速に終了するので、復号処理部13による復号処理を高速に行うことができる。
また、n<mの場合には、Common PLPの数よりもレジスタ33の数のほうが少ないため、1つ目のT2フレーム内でPLPサーチ処理が終了しない場合もあるが、仮に、1つ目のT2フレームから所望のPLPを特定することができなかった場合でも、2つ目のT2フレームから所望のPLPをサーチすることができる。
次に、第2のPLPサーチ処理のより具体的な例について、図12を参照して説明する。なお、図12の例では、指定PLPID=7であり、さらに、レジスタ33の数を削減するため、2つのレジスタ331,332だけが設けられ、n=2が設定されている。
図12の場合、先頭からサーチを開始すると、先頭から2番目のPLPID=1と4番目のPLPID=3のPLPタイプが“Common”となるので、レジスタ331にはPLPID=1のPLP情報、レジスタ332にはPLPID=3のPLP情報が記憶される。さらに、6番目のPLPID=5についても、PLPタイプが“Common”となるが、レジスタ33は2つしか設けられていないため、PLPID=5のPLP情報は保存せず、指定されたData PLPがサーチされる。
PLPサーチが続けられると、先頭から8番目のData PLPがPLPID=7となるので、PLPID=7のPLP情報がレジスタ32に記憶される。そして、このPLP情報に格納された特定GroupID=1と一致するGroupIDを、レジスタ331,332に記憶されたPLP情報に格納されたGroupIDの中から特定することになるが、一致しないので、次のT2フレームを取得することになる。すると、2つ目のT2フレームの先頭から6番目のPLPID=5のPLPタイプが“Common”であって、GroupID=1となるので、PLPID=7のData PLPに付随したPLPID=5のCommon PLPが特定される。
この図12の場合、1つ目のT2フレームをサーチした後、さらに、2つ目のT2フレーム内のPLPID=5までサーチすることで、Data PLPに付随したCommon PLPが特定される。
なお、図12の例では、説明を分かり易くするために、n=2の場合を例示して説明したため、レジスタ33の数が少なく、常に2つ目のT2フレームをサーチする必要があるような印象を与えるが、実際には、そのようなことはない。すなわち、nの値は、復号処理部13における復号処理の高速化と、レジスタ33の数とのトレードオフにより定められるため、復号処理部13の復号処理を優先するのであれば、レジスタ33の数を増やして、nの値を大きくすればよく、そうすることで1つ目のT2フレーム内でPLPを特定できる可能性が高くなり、ほとんどの場合で復号処理を高速に行うことができる。
すなわち、レジスタ33の数を減らした場合には、回路規模を小さくすることができる反面、サーチ時間がかかることもあるが、従来と比して復号処理を高速化できることには変わりはない。
[第3のPLPサーチ処理の説明]
第1のPLPサーチ処理では、1つのData PLPに対するCommon PLPの数が1つである場合について述べた。このCommon PLPの数(x)は、1つに限らず、複数個であってもよい。したがって、次に、第3のPLPサーチ処理として、Common PLPの数が、x≧1(x:既知値)となる場合のPLPサーチ処理について説明する。
図13は、制御部16の他の構成例を示す図である。
なお、図13において、図6と同様の箇所には同一の符号が付してあり、その説明は繰り返しになるので適宜省略する。
すなわち、図13の制御部16は、図6と比べて、セレクタ34の代わりに、選択回路41が設けられている。
選択回路41には、制御回路31からCommonPLP選択信号が供給される。選択回路41は、CommonPLP選択信号に応じて、レジスタ331ないし33nから入力されるPLP情報を選択し、復号処理部13に出力する。
また、図13において、制御回路31は、Common PLPの数が、あらかじめ定められたx個未満となる場合、Common PLPの数が不足していることを示すCommon不足信号を、復号処理部13に供給する。
次に、図14のフローチャートを参照して、第3のPLPサーチ処理について説明する。
制御回路31は、ステップS91において、指定PLPID信号を取得すると、ステップS92において、初期設定処理を実行する。
第3のPLPサーチ処理では、初期設定処理として、レジスタ33のカウンタの初期値i=1と、レジスタ33の個数に対応する値n(n=m(Common PLP(のPLP情報信号)の最大数))、Common PLPの数x=既知値、Common PLPのカウンタの初期値y=0が設定される。
ステップS93ないし105においては、図8のステップS13ないしS25と同様に、制御回路31によって、T2フレームが開始してから、指定されたData PLPに付随するCommon PLPがサーチされる。
制御回路31は、ステップS100において、レジスタ331ないし33jに記憶されたCommon PLPのPLP情報信号に含まれるGroupIDj(1≦j<i)の中に、特定GroupIDと一致するものが存在するか否かを判定する。
ステップS100において、特定GroupIDと一致するGroupIDjが存在すると判定された場合、制御回路31は、ステップS106Aにおいて、yをインクリメントし、ステップS106Bにおいて、レジスタ33jからの出力を選択させるCommonPLP選択信号を選択回路41に供給する。これにより、選択回路41は、レジスタ33jからの出力を、PLP情報信号y(1≦y≦x)として、復号処理部13に供給する。
すなわち、このCommonPLP選択信号は、レジスタ331ないし33jに蓄積されたPLP情報信号1ないしPLP情報信号iの中から、既知値であるxの数に応じたPLP情報信号1ないしPLP情報信号xを、選択回路41に選択させて出力させる指示である。したがって、例えば、制御回路31は、1つ目のCommon PLPが取得された場合、レジスタ33jからの入力をPLP情報信号1として出力させるCommonPLP選択信号を出力する。さらに、2つ目以降のCommon PLPが取得された場合にも同様に、対応するレジスタ33jからのPLP情報信号yを選択して出力させるCommonPLP選択信号を出力する。
ステップS106Cにおいて、制御回路31は、x==yとなるか、すなわち、所望のData PLPに対するCommon PLPが全て特定されたか否かを判定し、特定されていないと判定された場合、処理は、ステップS101に進み、先述した処理が繰り返される。
すなわち、PLPタイプが“Common”であるPLP情報に格納されたGroupIDが、特定GroupIDと一致するか否かが判定され、それらのGroupIDが一致する場合には、その一致したGroupIDを記憶したレジスタ33jの出力をPLP情報信号yとして出力させるCommonPLP選択信号が選択回路41に供給される。また、このとき、yがインクリメントされるので、新たにGroupIDの一致するCommon PLPが取得されると、yの値がxの値に近づき、その後、所望のData PLPに対するCommon PLPが全て取得されたとき、x==yとなり(ステップS106Cの「Yes」)、処理は終了する。
これにより、所望のData PLPに対する全てのCommon PLPのPLP情報が復号処理部13に供給されるので、復号処理部13では、指定されたData PLPとそのData PLPに付随した所定の個数のCommon PLPにより、PLPの復号処理が実行される。
ステップS107Aにおいては、図8のステップS27Aと同様に、制御回路31によって、GroupIDが特定されているか否かが判定される。ステップS107Aにおいて、GroupIDが特定されていないと判定された場合、ステップS107Bにおいて、制御回路31は、noData信号を復号処理部13に供給し、処理は終了する。一方、ステップS107Aにおいて、GroupIDが特定されていると判定された場合、ステップS108Aにおいて、制御回路31は、y<xとなるか、すなわち、所望のData PLPに対するCommon PLPが全て取得されていないか否かを判定する。
ステップS108Aにおいて、全てのCommon PLPが取得されていないと判定された場合、ステップS108Bにおいて、制御回路31は、Common不足信号を復号処理部13に供給し、処理は終了する。一方、ステップS108Aにおいて、全てのCommon PLPが取得されていると判定された場合、Common不足信号を通知する必要がないので、ステップS108Bをスキップして、処理は終了する。
以上のように、第3のPLPサーチ処理においては、所望のData PLPに対するCommon PLPが所定の数だけ存在する場合でも、1つのT2フレーム内で必ずPLPサーチ処理が終了するので、復号処理部13では、そのようなPLPサーチ処理により迅速に取得されたPLP情報を用いて、高速に復号を行うことができる。
[第4のPLPサーチ処理の説明]
第3のPLPサーチ処理では、先に述べた第1のPLPサーチ処理と同様に、レジスタ33の数(n)が、最大のCommon PLPの数(m)と一致しているため、全てのCommon PLPのPLP情報をレジスタ33nに記憶できる一方、レジスタ33を多数用意する必要がある。そこで、第4のPLPサーチ処理では、先に述べた第2のPLPサーチ処理と同様に、レジスタ33の数(n)が、1≦x≦n≦mの範囲内となるようにし、すべてのCommon PLPのPLP情報を記憶することはできないが、レジスタ33の個数を減らせるようにする。
なお、第4のPLPサーチ処理は、図13の制御部16により実現されるので、その構成の説明は省略する。
図15は、第4のPLPサーチ処理を説明するフローチャートである。
制御回路31は、ステップS131において、指定PLPID信号を取得すると、ステップS132において、初期設定処理を実行する。
第4のPLPサーチ処理では、初期設定処理として、レジスタ33のカウンタの初期値i=1と、レジスタ33の個数に対応する値n(1≦x≦n≦m)、Common PLPの数x=既知値、Common PLPのカウンタの初期値y=0が設定される。
ステップS133以降の処理であるが、先に述べた図11と比較して、図15のステップS133ないしS151は、図11のステップS51ないしS71にそれぞれ対応しているが、Common PLPの数が複数個になるため、一部の処理が異なっている。すなわち、図15のステップS145AないしS145Cは、図11のステップS65に対応し、図15のステップS149AないしS149Cは、図11のステップS69に対応し、図15のステップS150AないしS150Cは、図11のステップS70と対応している点で異なっている。以下の説明では、この異なる点を中心に説明する。
すなわち、指定PLPIDと一致するPLPIDを有するData PLPを取得したと判定された場合(ステップS146の「Yes」)、レジスタ32には、指定PLPIDに対応するData PLPのPLP情報信号が記憶され、GroupIDが特定される(ステップS148)。制御回路31は、ステップS149Aにおいて、Common PLPのPLP情報信号に含まれるGroupIDj(1≦j<i)が、Data PLPのPLP情報信号に含まれるGroupID(特定GroupID)と一致するか否かを判定する。
ステップS149Aにおいて、GroupIDjが特定GroupIDと一致すると判定された場合、ステップS150Aにおいて、制御回路31は、特定GroupIDと一致するGroupIDjを含むPLP情報信号を記憶したレジスタ33jからの出力を選択させるCommon PLP選択信号を選択回路41に供給する。そして、制御回路31は、ステップS150Bにおいて、yをインクリメントし、ステップS150Cにおいて、x==yとなるかを判定する。
ステップS150Cにおいて、x==yとなると判定された場合、所望のData PLPに対するCommon PLPが全て特定されたことになるので、処理は終了する。一方、x==yとならないと判定された場合(ステップS150Cの「No」)、あるいはGroupIDjが特定GroupIDと一致しないと判定された場合(ステップS149Aの「Yes」)、処理は、ステップS149Bに進む。そして、制御回路31は、ステップS149Bにおいて、jをインクリメントした後、ステップS149Cにおいて、j<iの関係を満たすか否かを判定する。ステップS149Cにおいて、j<iの関係を満たすと判定された場合、処理は、ステップS149Aに戻り、先に述べた処理が繰り返される。一方、ステップS149Cにおいて、j<iの関係を満たさないと判定された場合、処理は、ステップS140に進み、次のPLP情報信号が存在する場合には、そのPLP情報信号に対して先に述べた処理が行われる。
また、GroupIDが特定された後に、PLPタイプが“Common”となるPLP情報信号が取得されると、ステップS143において、制御回路31は、このCommon PLPのPLP情報信号に含まれるGroupIDが、特定GroupIDと一致するか否かを判定する。ステップS143において、GroupIDが一致すると判定された場合、制御回路31は、ステップS144において、取得したCommon PLPのPLP情報信号によりレジスタ33iを更新し、ステップS145Aにおいて、対応するCommon PLP選択信号を選択回路41に供給する。そして、制御回路31は、ステップS145Bにおいて、yをインクリメントし、ステップS145Cにおいて、x==yとなるかを判定する。ステップS145Cにおいて、x==yとなると判定された場合、所望のData PLPに対するCommon PLPが全て特定されたことになるので、処理は終了する。一方、x==yとならないと判定された場合(ステップS145Cの「No」)、処理は、ステップS140に進み、次のPLP情報信号が存在する場合には、そのPLP情報信号に対して先に述べた処理が行われる。
以上のように、第4のPLPサーチ処理においては、所望のData PLPに対するCommon PLPが所定の数だけ存在する場合でも、Common PLPのPLP情報を記憶するためのレジスタの数を削減しつつ、1つ目のT2フレームから所望のPLP情報を特定した場合には、1つのT2フレーム内でPLPサーチ処理が迅速に終了するので、復号処理部13による復号処理を高速に行うことができる。
次に、第4のPLPサーチ処理のより具体的な例について、図16を参照して説明する。なお、図16の例では、指定PLPID=6であり、さらに、レジスタ33の数を削減するため、4つのレジスタ331ないし334が設けられ、n=4が設定されている。また、Data PLPに対するCommon PLPの数は、x=3である。
図16に示すように、先頭からサーチを開始すると、PLPID=1ないし4のPLPタイプが“Common”となるので、レジスタ331にはPLPID=1のPLP情報、レジスタ332にはPLPID=2のPLP情報、レジスタ333にはPLPID=3のPLP情報、レジスタ334にはPLPID=4のPLP情報がそれぞれ記憶される。さらに、PLPID=5についても、PLPタイプが“Common”となるが、既に4つのレジスタ331ないし334は使用されているので、PLPID=5のPLP情報は記憶せず、指定されたData PLPのサーチが続けられる。
すると、先頭から7番目のData PLPがPLPID=6となるので、PLPID=6のPLP情報がレジスタ32に記憶される。そして、このPLP情報に格納された特定GroupID=1と一致するGroupIDを、レジスタ331ないし334に記憶されたPLP情報に格納されたGroupIDの中から特定すると、レジスタ333,334に記憶されたPLP情報がそれぞれGroupID=1となるので、それらのPLPID=3,4のPLP情報が、選択回路41により選択され、PLP情報信号1,PLP情報信号2として出力される。その後、1つ目のT2フレームに対するPLPサーチ処理が終了するが、この時点では、y<x(y=2,x=3)となるため、PLPサーチ処理を終了せずに、次のT2フレーム開始信号が通知されるまで待機する。
そして、2回目のT2フレーム開始信号が通知されると、PLPサーチ処理が再開され、2つ目のT2フレームのPLPID=5は、PLPタイプが“Common”であり、かつ、GroupID=1となるので、PLPID=5のPLP情報がレジスタ331に記憶され、選択回路41により選択された後、PLP情報信号3として出力される。このとき、yがインクリメントされて、y=3となり、y==xとなるので、PLPサーチ処理は終了する。
なお、図16の例では、n=4の場合を例示しているため、1つ目のT2フレームではPLPサーチ処理が終了せずに、2つ目のT2フレームまでPLPサーチ処理を行っているが、先に述べたように、実際には、復号処理部13における復号処理の高速化と、レジスタ33の数とのトレードオフによりnの値が定められる。その場合、x個のCommon PLP復号情報をn個のレジスタに記憶するので、必ずn≦xでなれればならない。
[第5のPLPサーチ処理の説明]
第3と第4のPLPサーチ処理では、Common PLPの数が規定値である場合について述べた。このCommon PLPの数(x)は、例えばx=3などの規定値に限らず、不定であってもよい。そこで、次に、第5のPLPサーチ処理として、Common PLPの数が不定となる場合のPLPサーチ処理について説明する。
図17は、制御部16のさらに他の構成例を示す図である。
なお、図17において、図13と同様の箇所には同一の符号が付してあり、その説明は繰り返しになるので適宜省略する。
すなわち、図17において、制御回路31は、復号処理部13に対してCommon不足信号の供給を行わないことになる。これは、xの値が不定であるため、Common PLPの数が不足しているか否かは不明であるからである。
次に、図18のフローチャートを参照して、第5のPLPサーチ処理について説明する。
制御回路31は、ステップS171において、指定PLPID信号を取得すると、ステップS172において、初期設定処理を実行する。
第5のPLPサーチ処理では、初期設定処理として、レジスタ33のカウンタの初期値i=1と、レジスタ33の個数に対応する値n(n=m(Common PLP(のPLP情報信号)の最大数))、Common PLPの数x=不定、Common PLPのカウンタの初期値y=0が設定される。
ステップS173ないしS185においては、図14のステップS93ないしS105と同様に、制御回路31によって、指定されたData PLPに付随するCommon PLPがサーチされる。
制御回路31は、ステップS180において、レジスタ331ないし33jに記憶されたCommon PLPのPLP情報信号に含まれるGroupIDj(1≦j<i)の中に、特定GroupIDと一致するものが存在するか否かを判定する。
ステップS180において、特定GroupIDと一致するGroupIDjが存在すると判定された場合、制御回路31は、ステップS186Aにおいて、yをインクリメントし、ステップS186Bにおいて、レジスタ33jからの出力を選択させるCommonPLP選択信号を選択回路41に供給する。これにより、選択回路41は、レジスタ33jからの出力を、PLP情報信号y(1≦y≦x)として、復号処理部13に供給する。
その後、処理は、ステップS181に進み、先述した処理が繰り返される。すなわち、PLPタイプが“Common”であるPLP情報に格納されたGroupIDが、特定GroupIDと一致するか否かが判定され、それらのGroupIDが一致する場合には、その一致したGroupIDを記憶したレジスタ33jの出力をPLP情報信号yとして出力させるCommonPLP選択信号が選択回路41に供給される。この処理を、次のPLP情報信号が存在しなくなるまで繰り返す(ステップS181の「No」)。
以上のように、第5のPLPサーチ処理においては、所望のData PLPに対するCommon PLPの数が不定の場合でも、1つのT2フレーム内で必ずPLPサーチ処理が終了するので、復号処理部13では、そのようなサーチ処理により迅速に取得されたPLP情報を用いて、高速に復号を行うことができる。
[受信システムの構成例]
次に、図19ないし21を参照して、受信システムの構成について説明する。
図19は、本発明を適用した受信システムの第1実施の形態の構成例を示す図である。
図19において、受信システムは、取得部201、伝送路復号処理部202、及び情報源復号処理部203から構成される。
取得部201は、例えば、地上デジタル放送、衛星デジタル放送、CATV(Cable Television)網、インターネットその他のネットワーク等の、図示せぬ伝送路を介して、DVB-T2のM-PLP方式によるOFDM信号を取得し、伝送路復号処理部202に供給する。
OFDM信号が、例えば、放送局から、地上波や、衛星波、CATV網等を介して放送されてくる場合には、取得部201は、図5の取得部12と同様に、チューナやSTB等で構成される。また、OFDM信号が、例えば、WEBサーバから、IPTV(Internet Protocol Television)のようにマルチキャストで送信されてくる場合には、取得部201は、例えば、NIC(Network Interface Card)等のネットワークI/Fで構成される。
OFDM信号が、例えば、放送局から、地上波や、衛星波、CATV網等を介して放送されてくる場合には、例えば、複数の送信装置からの複数の伝送路を介したOFDM信号が、1つの取得部201において受信されることで、結果的に合成された1つのOFDM信号として受信される。
伝送路復号処理部202は、取得部201が伝送路を介して取得したOFDM信号に対して、PLPを復号する処理を少なくとも含む伝送路復号処理を施し、その結果得られる信号を、情報源復号処理部203に供給する。
すなわち、M-PLP方式によるOFDM信号は、複数のTSそれぞれから、すべてのTSに共通のパケットを抽出した残りのパケットから構成される複数のData PLPと、共通のパケットから構成されるCommon PLPにより規定されたものとなるので、伝送路復号処理部202は、そのようなOFDM信号に対して、例えば、PLP(パケット系列)を復号する処理を施す。
また、取得部201が伝送路を介して取得したOFDM信号は、伝送路特性の影響を受けて歪んだ状態で得られたOFDM信号であり、伝送路復号処理部202は、そのような信号に対して、例えば、伝送路推定やチャネル推定、位相推定等の復調処理を施す。
さらに、伝送路復号処理には、伝送路で生じる誤りを訂正する処理等が含まれることがある。例えば、誤り訂正符号化としては、例えば、LDPC符号化や、リードソロモン符号化等がある。
情報源復号処理部203は、伝送路復号処理が施された信号に対して、圧縮された情報を元の情報に伸張する処理を少なくとも含む情報源復号処理を施す。
すなわち、取得部201が伝送路を介して取得したOFDM信号には、情報としての画像や音声等のデータ量を少なくするために、情報を圧縮する圧縮符号化が施されていることがある。この場合、情報源復号処理部203は、伝送路復号処理が施された信号に対して、圧縮された情報を元の情報に伸張する処理(伸張処理)等の情報源復号処理を施す。
なお、取得部201が伝送路を介して取得したOFDM信号に、圧縮符号化が施されていない場合には、情報源復号処理部203では、圧縮された情報を元の情報に伸張する処理は行われない。
ここで、伸張処理としては、例えば、MPEGデコード等がある。また、伝送路復号処理には、伸張処理の他、デスクランブル等が含まれることがある。
以上のように構成される受信システムでは、取得部201において、例えば、画像や音声等のデータに対して、MPEG符号化等の圧縮符号化が施され、さらに、誤り訂正符号化が施されたM-PLP方式によるOFDM信号が、伝送路を介して取得され、伝送路復号処理部202に供給される。なお、このとき、OFDM信号は、伝送路特性の影響を受けて歪んだ状態で取得される。
伝送路復号処理部202では、取得部201からのOFDM信号に対して、図5の復号処理部13及び制御部16と同様の処理が、伝送路復号処理として施され、その結果得られる信号が、情報源復号処理部203に供給される。
情報源復号処理部203では、伝送路復号処理部202からの信号に対して、図5のデコーダ14と同様の処理が、情報源復号処理として施され、その結果得られる画像、又は音声が出力される。
以上のような図19の受信システムは、例えば、デジタル放送としてのテレビジョン放送を受信するテレビチューナ等に適用することができる。
なお、取得部201、伝送路復号処理部202、及び、情報源復号処理部203は、それぞれ、1つの独立した装置(ハードウェア(IC(Integrated Circuit)等))、又はソフトウェアモジュール)として構成することが可能である。
また、取得部201、伝送路復号処理部202、及び情報源復号処理部203については、取得部201と伝送路復号処理部202とのセットや、伝送路復号処理部202と情報源復号処理部203とのセット、取得部201、伝送路復号処理部202、及び情報源復号処理部203のセットを、1つの独立した装置として構成することが可能である。
図20は、本発明を適用した受信システムの第2実施の形態の構成例を示す図である。
なお、図中、図19の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
図20の受信システムは、取得部201、伝送路復号処理部202、及び、情報源復号処理部203を有する点で、図19の場合と共通し、出力部211が新たに設けられている点で、図19の場合と相違する。
出力部211は、例えば、画像を表示する表示装置や、音声を出力するスピーカであり、情報源復号処理部203から出力される信号としての画像や音声等を出力する。すなわち、出力部211は、画像を表示し、あるいは、音声を出力する。
以上のような図20の受信システムは、例えば、デジタル放送としてのテレビジョン放送を受信するTVや、ラジオ放送を受信するラジオ受信機等に適用することができる。
なお、取得部201において取得されたOFDM信号に、圧縮符号化が施されていない場合には、伝送路復号処理部202が出力する信号が、出力部211に供給される。
図21は、本発明を適用した受信システムの第3実施の形態の構成例を示す図である。
なお、図中、図19の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
図21の受信システムは、取得部201、及び、伝送路復号処理部202を有する点で、図19の場合と共通する。
ただし、図21の受信システムは、情報源復号処理部203が設けられておらず、記録部221が新たに設けられている点で、図19の場合と相違する。
記録部221は、伝送路復号処理部202が出力する信号(例えば、MPEGのTSのTSパケット)を、光ディスクや、ハードディスク(磁気ディスク)、フラッシュメモリ等の記録(記憶)媒体に記録する(記憶させる)。
以上のような図21の受信システムは、テレビジョン放送を録画するレコーダ等に適用することができる。
なお、図21において、受信システムは、情報源復号処理部203を設けて構成し、情報源復号処理部203で、情報源復号処理が施された後の信号、すなわち、デコードによって得られる画像や音声を、記録部221で記録することができる。
[本発明を適用したコンピュータの説明]
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
図22は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示す図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)401、ROM(Read Only Memory)402、RAM(Random Access Memory)403は、バス404により相互に接続されている。
バス404には、さらに、入出力インターフェース405が接続されている。入出力インターフェース405には、入力部406、出力部407、記憶部408、通信部409、及びドライブ410が接続されている。
入力部406は、キーボード、マウス、マイクロフォンなどよりなる。出力部407は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記憶部408は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部409は、ネットワークインターフェースなどよりなる。ドライブ410は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブルメディア411を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU401が、例えば、記憶部408に記憶されているプログラムを入出力インターフェース405及びバス404を介してRAM403にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU401)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア411に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル放送といった、有線又は無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブルメディア411をドライブ410に装着することにより、入出力インターフェース405を介して、記憶部408にインストールすることができる。また、プログラムは、有線又は無線の伝送媒体を介して、通信部409で受信し、記憶部408にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM402や記憶部408に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、本明細書において、記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
さらに、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1 受信装置, 11 アンテナ, 12 取得部, 13 復号処理部, 14 デコーダ, 15 出力部, 16 制御部, 31 制御回路, 32 レジスタ, 331ないし33n レジスタ, 34 セレクタ, 41 選択回路, 201 取得部, 202 伝送路復号処理部, 203 情報源復号処理部, 211 出力部, 221 記録部

Claims (17)

  1. 複数のストリームに共通のパケットから構成される共通パケット系列と、前記複数のストリームのそれぞれに固有のパケットから構成されるデータパケット系列とを変調することで得られるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を受信する受信手段と、
    受信した前記OFDM信号を復調して得られる前記共通パケット系列と前記データパケット系列から元のストリームを復号するための情報である復号情報を取得する取得手段と、
    取得した前記復号情報に基づいて、指定された前記データパケット系列から元のストリームを復号するために必要となる前記共通パケット系列をサーチするサーチ手段と
    を備える受信装置。
  2. 指定された前記データパケット系列の復号情報が取得されるまで、取得された前記共通パケット系列の復号情報を記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記サーチ手段は、指定された前記データパケット系列の復号情報が取得されたとき、記憶している前記共通パケット系列の復号情報の中から、取得された前記データパケット系列の復号情報により特定される復号情報をサーチする
    請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記サーチ手段は、記憶している前記共通パケット系列の復号情報の中から復号情報を特定できなかった場合、指定された前記データパケット系列の復号情報が取得された後に取得された前記共通パケット系列の復号情報の中から、取得された前記データパケット系列の復号情報により特定される復号情報をサーチする
    請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記記憶手段は、レジスタであって、
    前記レジスタの数をn、前記共通パケット系列の復号情報の最大数をmとしたとき、n=mの関係を有しており、
    前記サーチ手段は、サーチの対象となる第1のフレームから前記共通パケット系列の復号情報を特定できなかった場合、前記共通パケット系列が存在しないものとする
    請求項3に記載の受信装置。
  5. 指定された前記データパケット系列の復号情報により特定される前記共通パケット系列の復号情報は、所定の数だけ存在しており、
    前記サーチ手段は、取得された前記データパケット系列の復号情報により特定される、所定の数の前記共通パケット系列の復号情報をサーチする
    請求項4に記載の受信装置。
  6. 前記記憶手段は、レジスタであって、前記レジスタの数をn、前記共通パケット系列の復号情報の最大数をmとしたとき、1≦n≦mの関係を有しており、
    前記サーチ手段は、サーチの対象となる第1のフレームから前記共通パケット系列の復号情報を特定できなかった場合、前記第1のフレームの次のフレームである第2のフレームをサーチする
    請求項3に記載の受信装置。
  7. 指定された前記データパケット系列の復号情報により特定される前記共通パケット系列の復号情報は、所定の数だけ存在しており、その数をxとしたとき、1≦x≦n≦mの関係を有し、
    前記サーチ手段は、取得された前記データパケット系列の復号情報により特定される、所定の数の前記共通パケット系列の復号情報をサーチする
    請求項6に記載の受信装置。
  8. 指定された前記データパケット系列の復号情報により特定される前記共通パケット系列の復号情報の数は、不定であり、
    前記サーチ手段は、取得された前記データパケット系列の復号情報により特定される、不定数となる前記共通パケット系列の復号情報をサーチする
    請求項3に記載の受信装置。
  9. 前記復号情報には、各パケット系列を識別するための第1の識別子、及び対応する前記共通パケット系列と前記データパケット系列とを識別するための第2の識別子を少なくとも含んでおり、
    前記サーチ手段は、指定された前記第1の識別子を有する前記データパケット系列の復号情報を特定した後、特定された前記データパケット系列の復号情報に含まれる前記第2の識別子を有する前記共通パケット系列の復号情報を特定する
    請求項1に記載の受信装置。
  10. 前記サーチ手段によるサーチ結果に基づいて、前記共通パケット系列と前記データパケット系列から元のストリームを復号する復号手段をさらに備える
    請求項1に記載の受信装置。
  11. 前記共通パケット系列と前記データパケット系列は、DVB-T2におけるM-PLP(Multiple PLP(Physical Layer Pipe))方式により複数の元のストリームから生成された、Common PLPとData PLPである
    請求項1に記載の受信装置。
  12. 受信装置が、
    複数のストリームに共通のパケットから構成される共通パケット系列と、前記複数のストリームのそれぞれに固有のパケットから構成されるデータパケット系列とを変調することで得られるOFDM信号を受信し、
    受信した前記OFDM信号を復調して得られる前記共通パケット系列と前記データパケット系列から元のストリームを復号するための情報である復号情報を取得し、
    取得した前記復号情報に基づいて、指定された前記データパケット系列から元のストリームを復号するために必要となる前記共通パケット系列をサーチする
    ステップを含む受信方法。
  13. 複数のストリームに共通のパケットから構成される共通パケット系列と、前記複数のストリームのそれぞれに固有のパケットから構成されるデータパケット系列とを変調することで得られるOFDM信号を受信する受信手段と、
    受信した前記OFDM信号を復調して得られる前記共通パケット系列と前記データパケット系列から元のストリームを復号するための情報である復号情報を取得する取得手段と、
    取得した前記復号情報に基づいて、指定された前記データパケット系列から元のストリームを復号するために必要となる前記共通パケット系列をサーチするサーチ手段と
    して、コンピュータを機能させるためのプログラム。
  14. 伝送路を介して、複数のストリームに共通のパケットから構成される共通パケット系列と、前記複数のストリームのそれぞれに固有のパケットから構成されるデータパケット系列とを変調することで得られるOFDM信号を取得する取得手段と、
    前記伝送路を介して取得した前記OFDM信号に対して、パケット系列の復号処理を少なくとも含む伝送路復号処理を施す伝送路復号処理部と
    を備え、
    前記伝送路復号処理部は、
    前記伝送路を介して取得した前記OFDM信号を復調して得られる前記共通パケット系列と前記データパケット系列から元のストリームを復号するための情報である復号情報を取得する取得手段と、
    取得した前記復号情報に基づいて、指定された前記データパケット系列から元のストリームを復号するために必要となる前記共通パケット系列をサーチするサーチ手段と
    を備える受信システム。
  15. 伝送路を介して取得した、複数のストリームに共通のパケットから構成される共通パケット系列と、前記複数のストリームのそれぞれに固有のパケットから構成されるデータパケット系列とを変調することで得られるOFDM信号に対して、パケット系列の復号処理を少なくとも含む伝送路復号処理を施す伝送路復号処理部と、
    前記伝送路復号処理が施されたOFDM信号に対して、圧縮された情報を元に情報を伸張する処理を少なくとも含む情報源復号処理を施す情報源復号処理部と
    を備え、
    前記伝送路復号処理部は、
    前記伝送路を介して取得した前記OFDM信号を復調して得られる前記共通パケット系列と前記データパケット系列から元のストリームを復号するための情報である復号情報を取得する取得手段と、
    取得した前記復号情報に基づいて、指定された前記データパケット系列から元のストリームを復号するために必要となる前記共通パケット系列をサーチするサーチ手段と
    を備える受信システム。
  16. 伝送路を介して取得した、複数のストリームに共通のパケットから構成される共通パケット系列と、前記複数のストリームのそれぞれに固有のパケットから構成されるデータパケット系列とを変調することで得られるOFDM信号に対して、パケット系列の復号処理を少なくとも含む伝送路復号処理を施す伝送路復号処理部と、
    前記伝送路復号処理が施されたOFDM信号に基づいて、画像又は音声を出力する出力部と
    を備え、
    前記伝送路復号処理部は、
    前記伝送路を介して取得した前記OFDM信号を復調して得られる前記共通パケット系列と前記データパケット系列から元のストリームを復号するための情報である復号情報を取得する取得手段と、
    取得した前記復号情報に基づいて、指定された前記データパケット系列から元のストリームを復号するために必要となる前記共通パケット系列をサーチするサーチ手段と
    を備える受信システム。
  17. 伝送路を介して取得した、複数のストリームに共通のパケットから構成される共通パケット系列と、前記複数のストリームのそれぞれに固有のパケットから構成されるデータパケット系列とを変調することで得られるOFDM信号に対して、パケット系列の復号処理を少なくとも含む伝送路復号処理を施す伝送路復号処理部と、
    前記伝送路復号処理が施されたOFDM信号を記録する記録部と
    を備え、
    前記伝送路復号処理部は、
    前記伝送路を介して取得した前記OFDM信号を復調して得られる前記共通パケット系列と前記データパケット系列から元のストリームを復号するための情報である復号情報を取得する取得手段と、
    取得した前記復号情報に基づいて、指定された前記データパケット系列から元のストリームを復号するために必要となる前記共通パケット系列をサーチするサーチ手段と
    を備える受信システム。
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