JP2011129346A - シールドコネクタ - Google Patents

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Masaki Okamoto
昌樹 岡本
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Abstract

【課題】軸孔に対する弾性接触片の傾きを規制したシールドコネクタを提供する。
【解決手段】端子装着部41と、その前方に設けられ相手側コネクタを前方から嵌合させるフード部と、両部の境に設けられた取付フランジと、を具備したハウジングと、前記フード部にタブを突出させつつ前記端子装着部に装着される端子と、前記端子のタブを囲む筒型をなすシェル本体と前記シェル本体を前記取付部材にアースさせる接触部とを有する金属製のシールドシェル80とを備え、前記シールドシェルの接触部は、前記シェル本体の後方に位置して設けられ前記端子装着部の外面壁に沿って延びる基部93と、前記基部に形成され前記軸孔の孔壁に弾性的に接触する弾性接触片95と、前記基部上において前記弾性接触片の両側に形成され、前記軸孔の孔壁に当接する一対のガイド片97,98とを備える。
【選択図】図13

Description

本発明は、電気機器のケースに取り付けられるシールドコネクタに関する。
例えば電気自動車等では、金属ケースに直結する機器直結型のシールドコネクタが広く用いられている。シールドコネクタは、金属製のシールドシェルを金属ケースにアース接続させる必要がある。下記特許文献1には、シールドシェルに形成した弾性接触片を、金属ケースの表面にばね接触させることで、シールドシェルを金属ケースに対してアース接続させる構造が開示されている。
しかしながら、シールドコネクタは金属ケースにボルトで固定されるようになっており、各ボルトを均等に締めこまないと、金属ケースに対して、シールドコネクタが傾いた状態になる。すると、一部の弾性接触片が、金属ケースから浮いた状態になることから、金属ケースに対するシールドシェルの接触が不安定になる恐れがあった。これを解消するには、下記特許文献2の図6などに開示があるように、シールドシェルの弾性片を金属ケースの軸孔の孔壁に接触させる構成に変更することが考えられる。
特開2008−41600号公報 特許2002−117947号公報
しかし、そうした場合であっても、ボルト締めした際に、締め込みの軸周りにコネクタが回転すると、それと一体的にシールドシェル310も回転して傾いてしまい、軸孔の孔壁300に対して弾性接触片320が斜め接触する恐れがあった(図17参照)。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、金属ケースの軸孔に対する弾性接触片の傾きを規制することにより、シールドシェルを金属ケースに対して確実にアース接続させることを目的とする。
本発明は、取付用の軸孔を形成してなる金属製の取付部材に取り付けられるシールドコネクタであって、端子装着部と、その前方に設けられ相手側コネクタを前方から嵌合させるフード部と、両部の境に設けれた取付フランジとを具備したハウジングと、前記フード部にタブを突出させつつ前記端子装着部に装着される端子と、前記端子のタブを囲む筒型をなすシェル本体と前記シェル本体を前記取付部材にアースさせる接触部とを有する金属製のシールドシェルとを備え、前記端子装着部を前記軸孔内に差し込みつつ、前記取付フランジを前記取付部材にボルト締めすることで前記取付部材に対して取り付けられる構成であると共に、前記シールドシェルの接触部は、前記シェル本体の後方に位置して設けられ前記端子装着部の外面壁に沿って延びる基部と、前記基部に形成され前記軸孔の孔壁に弾性的に接触する弾性接触片と、前記基部上において前記弾性接触片の両側に形成され、前記軸孔の孔壁に当接する一対のガイド片とを備えるところに特徴を有する。
この構成によれば、ボルト締めによりハウジングに回転方向の力が作用しても、ガイド片がそれに抗する。そのため、弾性接触片を軸孔の孔壁に対して傾きのない姿勢に保持することが可能となり、弾性接触片を軸孔の孔壁に対して安定的に接触させることが可能となる。
この発明の実施態様として、以下の構成とすることが好ましい。
・端子装着部の外面壁に弾性接触片のばね力に抗して基部を支える支持部を設けるようにする。ここで仮に、支持部を設けないとすると、場合によっては、弾性接触片のばね力に負けて、基部が押し戻され、ガイド片が軸孔の孔壁から離れる恐れがある。すると、ガイド片による姿勢保持機能は失われるから、弾性接触片の姿勢を安定化させることは、難しくなる。この点、支持部で基部を支えるようにしておけば、基部の押し戻しを規制することが可能となり、軸孔の孔壁からガイド片が離れない。そのため、ガイド片による姿勢保持機能を確実に発揮させることが可能であり、従って、弾性接触片の姿勢を安定化できる。
・前記取付用の前記軸孔が角型であり、それに差し込まれる前記端子装着部の形状も角型であるものにおいて、前記シールドシェルの前記接触部を、前記端子装着部の4面それぞれに対応して設けておき、前記軸孔の4つの孔壁に対して弾性接触片をそれぞれ面当たりさせるようにする。このような構成としておけば、軸孔に対する接触面積を十分確保することが可能となる。
本発明によれば、軸孔に対する弾性接触片の傾きを規制することが可能となり、シェル本体を取付部材に対して確実にアース接続させることが可能となる。
本発明の一実施形態に係るシールドコネクタの取り付け構造を示す図 シールドコネクタの側面図 シールドコネクタの平面図 図3中のA−A線断面図 図3中のB−B線断面図 シールドコネクタの正面図(図3を右方向から見た図) シールドコネクタの背面図(図3を左方向から見た図) シールドシェルの側面図 シールドシェルの平面図 図9のC−C線断面図 図9を後方側(D方向)から見た図 取り付け壁に対するシールドコネクタの取り付け構造を示す断面図 接触部のアース接続構造を示す断面図 弾性接触片の姿勢がガイド片により保持されることを説明する図 図12中の一部を拡大した部分拡大図 変形例を示す図 課題を説明する図
本発明の一実施形態を図1ないし図15によって説明する。この実施形態は、電気自動車に搭載される電装機器の収容ケースUに対して、本発明のシールドコネクタ30を直接取り付けるようにしたものである。収容ケースUは例えばアルミ合金製であって、収容ケースUの外周壁は、シールドコネクタ30を取り付ける取り付け壁(本発明の「取付部材」に相当)20となっている。
図1に示すように、収容ケースUの取り付け壁20には軸孔23が貫通形成されている。軸孔23の孔形状はやや横長の長方形であり、四隅には丸みが付けられている。また、軸孔23の周囲には、ボルト孔27と、位置決め孔29が形成されている。ボルト孔27は、軸孔23の4隅に対応して4箇所設けられている。位置決め孔29は、軸孔23の下方に位置して形成されている。
シールドコネクタ30は、合成樹脂製のハウジング40、雄端子31、シールドシェル80、シールリング100などを備えており、図1に示すようにハウジング40に設けられた端子装着部41を軸孔23内に差し込みつつ、取り付け壁20に対して取付フランジ71をボルト締めすることで、収容ケースUに固定される構成となっている。
尚、以下の説明において、前後方向とは軸孔23に対する嵌合方向を指すものとし、図2の右側を「前側」、図2の左側を「後側」と定義する。また、図1は取り付け壁20に対するシールドコネクタ30の組付け構造を示す略図(具体的にはシールドシェルの形状を簡略化した略図)であり、シールドシェル80を含むシールドコネクタ30の詳細形状は図2〜図15に従う。
ハウジング40は合成樹脂製であって、図2〜図4に示すように、端子装着部41と、フード部61と、両部の境に設けられた取付フランジ71と、を一体的に形成したものである。
端子装着部41は幅方向に長いブロック型をしており、内部にはキャビティ42が2室、幅方向に並んで形成されている。キャビティ42は、端子装着部41の後端面41Aに開口しており、後方から雄端子31を受け入れる構成となっている。
雄端子31は所定の展開形状に打ち抜かれた金属板に曲げ加工して形成されており、先端部には、相手側の雌端子金具(図略)と導通接続可能なタブ32を備えている。雄端子31は、電線35の端部から露出した芯線にかしめつけて固定されている。
キャビティ42の前部はフード部61に連通しており、端子装着部41に装着された雄端子31のタブ32をフード部61内に突出させる構成となっている。
また、キャビティ42の底壁には、雄端子31を抜止め状態に保持するするためのランス43が形成されている。ランス43は上下方向に弾性変位可能とされるとともに、その下方には当該ランス43に対するランス撓み空間44が設けられている。
フード部61は前方に開口する筒型をしており、相手側コネクタ(図略)を前方から受け入れる構成となっている。また、フード部61の内には、前方からリテーナ78が挿入されるようになっている。リテーナ78はランス撓み空間44内に進入可能とされた規制片79を備えており、フード部61内に装着された時には、ランス撓み空間44内に進入してランス43のロック解除方向への撓み動作を規制するようになっている。また、リテーナ78には仕切り壁78Aが形成されており、この仕切り壁78Aによりフード部内に突出する2つのタブ32が仕切られる構成となっている。
端子装着部41の外側には、端子装着部41を囲むようにして外囲壁51が形成されている。この外囲壁51と端子装着部41との間には差込溝53が形成してあり、そこに、次に説明するシールドシェル80が後方から組み付けられる構成となっている(図4参照)。また、この外囲壁51には、シールドシェル80に形成された接触部91に対応して取付開口55が形成してある。取付開口55は、図2〜図5に示すように外方に開口しつつ、端子装着部41の後端面41Aを切り抜けており、そこに対して、接触部91が収まる構成となっている。尚、外囲壁51は、取付開口55に装着された接触部91の外側を囲んで保護する保護壁として機能するものである。
シールドシェル80は一枚の金属板から形成されたものであり、シェル本体81と接触部91とからなる(図8〜図11参照)。シェル本体81は概ね角筒型をしており、前側にシールド片83を設けている。シールド片83は板状をなし、前方に水平に延びている。シールド片83の基端部にはビード84が2条横並び状に形成されている。また、シールド片83の先端部には突部85が形成されている。突部85は内向きに突出しており、その形状は半球状をしている。また、シールド片83の途中には段差が形成してあり、基端に比べて先端側が段差の分だけ外方にオフセットされている。
上記シールド片83は、シェル本体81の4面それぞれに設けられている。具体的には、上面壁81A側と下面壁81B側にそれぞれ2片ずつ形成され、また、左右の側面壁81C、81Dには、それぞれ1片ずつ形成されている。すなわち、シールドシェル80の全体では、シールド片83が6片形成されている。
そして、上面壁81Aに形成されたシールド片83と下面壁81Bに形成されたシールド片83は向かい合った位置に形成されており、上下対称な関係となっている。また左の側面壁81Cに形成されたシールド片83と右の側面壁81Dに形成されたシールド片83も向かい合った位置に形成されていて、左右対称な関係となっている。
接触部91は、図8〜図11に示すようにシェル本体81の後側に形成されており、基部93と、弾性接触片95と、ガイド片97、98とから構成されている。基部93はシェル本体81の後端から後方に真っ直ぐ延びている。請求項との対応で言えば、端子装着部41の外面壁41Bに沿って後方に真っ直ぐ延びている。
弾性接触片95は、基部93の後縁部を前側にUターン状に折り返したものであり、折り返し点を基点にして弾性的に撓む構成となっている。弾性接触片95の横幅は、基部93の幅に比べて幾らか細くなっている。また、弾性接触片95の頂部には、打ち出し96が形成されている。打ち出し96は、基部93の幅方向に延びている。
また、弾性接触片95の下方にはストッパ片94が設けられている。このストッパ片94は、弾性接触片95の過度撓みを規制する機能を担うものであり、基部93の基端寄りの壁面を切り起こして形成されている。そして、ストッパ片94を切り起こすために形成した開口94Aは、図10にて示すように、前縁を境界(シェル本体81と接触部91との境界)Lに臨ませている。このように、本実施形態のものは、シェル本体81と接触部91との境界周辺は肉の部分を少なくしてあり、周囲に比べて剛性が低い設定にしてある。
ガイド片97、98は、弾性接触片95の幅方向の両側に形成されている。ガイド片97、98は、基部後端部の左右両縁部を外向きに垂直に折り返したものである。このガイド片97、98は、弾性接触片95の折り返し点から弾性接触片95の頂部に亘る範囲に構成されている(図8、図10参照)。
ガイド片97、98の高さは軸孔23に端子装着部41を嵌合させたときに、先端面99が軸孔23の孔壁24に丁度あたるような寸法に設定してある(図12、図13、図15参照)。尚、弾性接触片95の頂部(すなわち、打ち出し96)は、ガイド片97、98より幾らか高くなっており、軸孔23の孔壁24に対して、弾性接触片95の頂点(すなわち、打ち出し96)が常に先当たりする設定となっている。
上記接触部91は、シェル本体81の4面それぞれに設けられている。具体的には、図11にて示すように、上面壁81A側と下面壁81B側にそれぞれ2箇所ずつ形成され、またシェル本体81の左右の側面壁81C、81Dにそれぞれ1箇所ずつ形成されている。すなわち、シールドシェル80の全体では、接触部91が6箇所形成されている。
上面壁81Aに形成された接触部91と下面壁81Bに形成された接触部91は向かい合った位置に形成されており、上下対称な関係になっている。また左の側面壁81Cに形成された接触部91と右の側面壁81Dに形成された接触部91も向かい合った位置に形成されていて、左右対称な関係になっている。尚、各接触部91は各シールド片83の丁度後方側に位置する関係となっている。
また、図9に示すように、シェル本体81の後端部には、ロック片99が形成されている。ロック片99は、隣接する2つの接触部91の間にあって、後方に向けて片持ち状に延びている。
上記したシールドシェル80はハウジング40の差込溝53に対して後方側から組み付けられ、図2〜図4に示す前止まり位置まで差し込まれると、そこで、ハウジング側に形成された受け部(図略)にロック片99がロックし、シールドシェル80は抜け止めされた状態になる。
この前止まり位置において、シェル本体81に形成された各シールド片83は、差込溝53の奥壁54に形成された連通孔54aを挿通してフード部61内に突出し、雄端子31のタブ32の周囲を包囲する(図4参照)。
一方、各接触部91は端子装着部41の各取付開口55に収まる。このとき、接触部91を構成するガイド片97、98及び弾性接触片95は、外囲壁51から外方に飛び出して露出する状態となる。
そして、収容時には、各接触部91の各基部93に対して、端子装着部41に形成した支持突起45が当接する設定となっている。具体的に説明すると、図13、図15などにて示すように、端子装着部41の各外面壁41Bには、各接触部91の基部93の装着位置に対応させて支持突起45が形成されている。この支持突起45は、端子装着部41の外面壁41Bの後端部において外方に突設してあり、突出端46を基部93の裏面後端に当接させる。支持突起45は前後方向に一定距離延びており、突出端46を基部93の裏面後端に対して、一定距離当接させる構成となっている。尚、支持突起45の作用については後に詳しく述べる。
ハウジング40の説明に戻ると、取付フランジ71は、端子装着部41とフード部61との境において外方に張り出すように形成されている。取付フランジ71は、一定の厚みをもった平坦な形状をしている。この取付フランジ71は、正面側から見ると、図6に示すように左右方向に長い横長な形状をしており、シールドコネクタ30を取り付け壁20に組み付けたときに、取り付け壁20の外面(具体的には、軸孔23の孔縁部)に重なる構成となっている(図12参照)。
そして、取付フランジ71の4隅には、金属製のカラー72Aを内挿した円形の締込座72が形成されている。これら4つの締込座72のボルト挿通孔73は、取り付け壁20に形成された4つのボルト孔27に対応している。そして、取付フランジ71には、取り付け壁20に形成された位置決め孔29に対応して位置決めボス74が形成されている。以上のことから、位置決め孔29に対してボス74を嵌合させると、取り付け壁20にシールドコネクタ30を位置決めされ、シールドコネクタ30の4つのボルト挿通孔73が、取り付け壁20の4つのボルト孔27にそれぞれ整合する関係となっている。
また、取付フランジ71のうち、収容ケースUの取り付け壁20に相対する裏面側には取付溝75が形成されている。取付溝75は、端子装着部41の外形形状より一回り大きな環状(具体的には、端子装着部41の外周形状に倣った環状)をしており、そこに、シールリング100が取り付けられている。
シールリング100はゴム製であって、端子装着部41の外周形状より一回り大きな環状をしている。図4、図5に示すように、シールリング100の表面側、裏面側にはそれぞれ、環状をなすリップ103が複数条形成されている。このシールリング100は、取り付け壁20にシールドコネクタ30を組み付けたときに、取り付け壁20の軸孔周辺の壁面に弾性的に接触して、軸孔回りをシールする機能を果たすものである。
次に、収容ケースUの取り付け壁20に対するシールドコネクタ30の組み付け手順について説明を行う。尚、ここでは、シールドコネクタ30に対して雄端子31は、既に組み付けられているものとする。
取り付け壁20に対してシールドコネクタ30を組み付けるには、まず、端子装着部41を取り付け壁20に向けつつ、端子装着部41が軸孔23の正面にくるようにシールドコネクタ30の位置を合わせてやる。そして、位置を合わせることができたら、雄端子31に連なる電線35を軸孔23に通しつつ、端子装着部41を軸孔23に差し込んで嵌合させてやる。
これにより、各弾性接触片95が軸孔23に先端側から差しこまれてゆく。そして、嵌合が進むと、弾性接触片95の頂部が軸孔23内に進入し、軸孔23の孔壁24に当接する。それ以降、嵌合が進むに連れ、各弾性接触片95は、軸孔23の孔壁24を通じて内側に押し込まれる状態となり、先端の折り返し点を基点として弾性的に撓む。
そして、端子装着部41が、図12に示す突き当て位置まで差し込まれると、そこで、取付フランジ71が、軸孔23の孔縁部に突き当たり、これにて嵌合完了となる。
このとき、シェル本体81の4つの壁面に形成された各接触部91の弾性接触片95は、軸孔23の4つの孔壁24に対して各々弾性的に当接した状態にあり、これにて、取り付け壁20にしてシェル本体81がアース接続される。
あとは、組み付け用のボルトB1を取付フランジ71のボルト挿通孔73に挿通させつつ、取り付け壁20螺子孔23に螺合させてやればよい。このようなボルト締め作業を4点行うと、取付フランジ71は、軸孔23の孔縁部に対して四方を均等に締め付けられる。かくして、取り付け壁20にシールドコネクタ30は固定される(組み付け完了)。
そして、組み付け完了時には、図12に示すように、シールドコネクタ30のシールリング100が、軸孔23の孔縁部と取付フランジ71の裏面の間に挟まれて圧縮される。これにより、シールリング100のリップ103が、軸孔23の孔縁部と取付フランジ71の裏面の双方に弾性的に接触する。これにて、シールドコネクタ30と収容ケースUとの合わせ部分(嵌合箇所)が、全周に亘って隙間なくシールされた状態となる。
尚、取り付け壁20への組み付け後、シールドコネクタ30のフード部61には、相手側コネクタ(図略)が嵌合される。相手側コネクタはいわゆるシールドコネクタであり、シールドシェル80と同じような筒型のシールドシェル(図略)を備えている。
相手側コネクタをシールドコネクタのフード部61に嵌合させると、両コネクタのシールドシェルが接触する構成となっている。そして、この接触により、相手側コネクタのシールドシェル及びそれに接触するシールド電線の外導体がシールドシェル80と共に、取り付け壁20にアースされることとなる。尚、このようなアース接続構造は本願出願人により出願された特開2008−41600号公報などにも開示がある。
次に、本実施形態の作用説明を行う。
取り付け壁20に対して、ボルト締めするとき、シールドコネクタ30には回転方向の力が作用する。そのため、シールドコネクタ30の端子装着部41は、軸孔23内にて回転方向に傾こうとする。例えば、図13に示すR矢印方向(時計方向)に力が働いたとき、端子装着部41及びシェル本体81は、軸孔23の孔壁24に接していないから、隙間の分だけ傾き得る。
一方、ガイド片97、98は軸孔23の孔壁24に突き当たった状態にあり、回転方向の力に抗する。そのため、端子装着部41及びシェル本体81は傾いたとしても、ガイド片97、98に挟まれた弾性接触片95はほとんど傾かず、図14に示すように、軸孔23の孔壁24に対して平行な姿勢を保つ(ガイド片による姿勢保持機能)。これにより、弾性接触片95は軸孔23の孔壁24に対して片当たりにならず、面当たりした状態を維持する。以上のことから、軸孔23の孔壁24に対して弾性接触片95を安定的に接触させることが可能となり、シェル本体81を取り付け壁20に対して確実にアース接続できる。
また、図13に示すように、接触部91はシェル本体81の4つの周壁のそれぞれに形成してあり、軸孔23の4つの孔壁24の全てに弾性接触片95が面当たりする。以上のことから、十分な接触面積を確保でき、一層、信頼性の高いアース構造となる。
また、本実施形態のものは、図14、図15に示すように、端子装着部41に設けた支持突起45で基部93の後端を支えるようにしている。仮に、支持突起45を設けないとすると、場合によっては、弾性接触片95のばね力に負けて、基部93が押し戻され、ガイド片97、98が軸孔23の孔壁24から離れてしまう。すると、ガイド片97、98による姿勢保持機能は失われるから、弾性接触片95の姿勢を安定化させることは、難しくなる。
しかし、このものでは、基部93の押し戻しを支持突起45により規制することが可能となり、軸孔23の孔壁24からガイド片97、98が離れない。そのため、ガイド片97、98による姿勢保持機能を確実に発揮させることが可能であり、従って、弾性接触片95の姿勢を安定化できる。
また、図13にて示すように、左右の支持突起45はいずれもラインL1上にあって位置が向かい合っている。また、上下の支持突起45はいずれもラインL2上にあって位置が向かい合っている。このような構成としておけば、弾性接触片95のばね力に支持突起45が負けることはほぼない。従って、基部93の押し戻しを確実に阻止することが可能となり、弾性接触片95の姿勢を一層安定化させることが可能となる。
また、本実施形態のものは、図10を参照して説明したように、シェル本体81と接触部91の境界付近の剛性が低い設定となっている。そのため、ボルト締め込み作業によりシールドコネクタ30に回転方向の力が作用すると、境界Lが変形し、端子装着部41及びシェル本体81のみを傾かせる。以上のことから、接触部91側には、これを傾けさせようとする力がそれほどかからない。この点も、弾性接触片95の姿勢を安定化させる上で効果的である。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、シールドシェル80の一例として、基部93の先端をUターン状に折り返して弾性接触片を形成したものを例示したが、シールドシェルの形状は上記例に限定されるものではなく、例えば、図16のように、基部193の先端を湾曲させて弾性接触片195を形成するような構成であってもよい。この場合、ガイド片197、198は、弾性接触片195の側方に作れないから、図16に示すように、基部193の基端寄りの位置に形成してやればよい。
20…取り付け壁(本発明の「取付部材」に相当)
23…軸孔
24…孔壁
30…シールドコネクタ
31…雄端子
40…ハウジング
41…端子装着部
45…支持突起(本発明の「支持部」に相当する)
61…フード部
71…取付フランジ
80…シールドシェル
81…シェル本体
91…接触部
93…基部
95…弾性接触片
97、98…ガイド片

Claims (3)

  1. 取付用の軸孔を形成してなる金属製の取付部材に取り付けられるシールドコネクタであって、
    端子装着部と、その前方に設けられ相手側コネクタを前方から嵌合させるフード部と、両部の境に設けれた取付フランジとを具備したハウジングと、
    前記フード部にタブを突出させつつ前記端子装着部に装着される端子と、
    前記端子のタブを囲む筒型をなすシェル本体と前記シェル本体を前記取付部材にアースさせる接触部とを有する金属製のシールドシェルとを備え、前記端子装着部を前記軸孔内に差し込みつつ、前記取付フランジを前記取付部材にボルト締めすることで前記取付部材に対して取り付けられる構成であると共に、
    前記シールドシェルの接触部は、
    前記シェル本体の後方に位置して設けられ前記端子装着部の外面壁に沿って延びる基部と、
    前記基部に形成され前記軸孔の孔壁に弾性的に接触する弾性接触片と、
    前記基部上において前記弾性接触片の両側に形成され、前記軸孔の孔壁に当接する一対のガイド片とを備えることを特徴とするシールドコネクタ。
  2. 前記端子装着部の外面壁に、前記弾性接触片のばね力に抗して前記基部を支える支持部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のシールドコネクタ。
  3. 前記取付用の前記軸孔が角型であり、それに差し込まれる前記端子装着部の形状も角型であるものにおいて、
    前記シールドシェルの前記接触部は、前記端子装着部の4面それぞれに対応して設けられており、前記軸孔の4つの孔壁に対して弾性接触片をそれぞれ面当たりさせる構成としてあることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシールドコネクタ。
JP2009286270A 2009-12-17 2009-12-17 シールドコネクタ Pending JP2011129346A (ja)

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