JP2011128184A - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化を実現できるレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】レンズ鏡筒1は、光学系Oと、第1レンズ枠18と、第2レンズ枠19と、第3レンズ枠20と、直進枠15と、カム枠17と、を有している。光学系Oは、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3と、を有している。第1レンズ枠18は第1レンズ群G1を支持している。第2レンズ枠19は、第2レンズ群G2を支持しており、第1レンズ枠18の光学系の光軸回りの回転を規制する。第3レンズ枠20は、第3レンズ群G3を支持しており、第2レンズ枠19の光軸A回りの回転を規制する。直進枠15は第3レンズ枠20の光軸A回りの回転を規制する。
【選択図】図3

Description

ここに開示される技術は、光学系を支持するためのレンズ鏡筒に関する。
近年、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal−oxide Semiconductor)センサなどの撮像素子を用いて、光学像を電気信号に変換し、電気信号をデジタル化して記録するデジタルカメラが普及している。
デジタルカメラの分野においては、携帯性能の向上のため、本体の小型化が求められている。具体的には、本体の厚みを薄くするため、より小型のレンズ鏡筒が提案されている(例えば、特許文献1および2を参照)。
特開2003−66308号公報 特開2007−211792号公報
特許文献1に記載のレンズ鏡筒では、第1レンズ群11を支持する前進筒26および第2レンズ群12を支持する第1移動筒20を光軸方向に案内するために、回転筒25が設けられている。回転筒25の外周部および内周部には前進筒26および第1移動筒20を案内するカム溝が設けられている。
しかし、回転筒25とともに前進筒26および第1移動筒20が回転すると、前進筒26および第1移動筒20がカム溝により案内されない。
そこで、前進筒26および第1移動筒20の回転を規制するために、回転筒25の外周側および内周側に外直進筒24および内直進筒23が設けられている。外直進筒24および内直進筒23が回転筒25と光軸方向に一体で移動するように、外直進筒24および内直進筒23は回転筒25といわゆるバヨネット結合されている。外直進筒24および内直進筒23により前進筒26および第1移動筒20の回転が規制され、前進筒26および第1移動筒20がカム溝により光軸方向に案内される。
しかし、回転筒25の外周側および内周側に2つの直進筒を設けると、部品点数が増えるので、レンズ鏡筒の小型化が妨げられる。さらには、回転筒25、外直進筒24および内直進筒23にバヨネットを設ける必要があるので、各筒の光軸方向の寸法が大きくなり、レンズ鏡筒の光軸方向の小型化が妨げられる。
また、特許文献2に開示されているように、各レンズ枠をシャフトで案内する構造も考えられる。
しかし、シャフトを設けることで、各レンズ枠を効率よく配置するのが難しくなり、レンズ鏡筒の光軸方向の小型化が妨げられる。
ここに開示されるレンズ鏡筒は、光学系と、第1レンズ枠と、第2レンズ枠と、第3レンズ枠と、直進枠と、カム枠と、を有している。光学系は、被写体側から順に配置された第1レンズ群、第2レンズ群および第3レンズ群を有している。第1レンズ枠は、第1レンズ枠本体と、少なくとも1つの第1カムフォロアと、を有している。第1レンズ枠本体は第1レンズ群を支持している。第1カムフォロアは、第1レンズ枠本体の外周部または内周部に設けられており、第1レンズ枠本体から径方向に突出している。第2レンズ枠は、第2レンズ枠本体と、少なくとも1つの第2カムフォロアと、を有している。第2レンズ枠本体は第2レンズ群を支持している。第2カムフォロアは、第2レンズ枠本体の外周部または内周部に設けられており、第2レンズ枠本体から径方向に突出している。第2レンズ枠は第1レンズ枠の光学系の光軸回りの回転を規制する。第3レンズ枠は、第3レンズ枠本体と、少なくとも1つの第3カムフォロアと、を有している。第3レンズ枠本体は第3レンズ群を支持している。第3カムフォロアは、第3レンズ枠本体の外周部または内周部に設けられており、第3レンズ枠本体から径方向に突出している。第3レンズ枠は第2レンズ枠の光軸回りの回転を規制する。直進枠は第3レンズ枠の光軸回りの回転を規制する。カム枠は、カム枠本体と、少なくとも1つの第1カム溝と、少なくとも1つの第2カム溝と、少なくとも1つの第3カム溝と、を有している。カム枠本体は直進枠に対して回転可能に配置されている。第1カム溝は、カム枠本体に形成されており、第1カムフォロアが係合している。第2カム溝は、カム枠本体に形成されており、第2カムフォロアが係合している。第3カム溝は、カム枠本体に形成されており、第3カムフォロアが係合している。
ここで、第1レンズ群、第2レンズ群および第3レンズ群は、それぞれ単一のレンズから構成されていてもよいし、複数のレンズから構成されていてもよい。
このレンズ鏡筒では、直進枠により第3レンズ枠の光軸回りの回転が規制されており、第3レンズ枠により第2レンズ枠の光軸回りの回転が規制されている。さらに、第2レンズ枠により第1レンズ枠の光軸回りの回転が規制されている。このような構成を採用することで、第1レンズ枠および第2レンズ枠の回転を規制する直進枠を設ける必要がなくなる。また、直進枠を省略できるので、直進枠と結合するためのバヨネットをカム枠に設ける必要がなくなる。
したがって、このレンズ鏡筒であれば、さらなる小型化を実現できる。
デジタルカメラ100の概略斜視図(撮影状態) デジタルカメラ100の概略斜視図 レンズ鏡筒1の概略断面図(収納状態) レンズ鏡筒1の概略断面図(広角端) レンズ鏡筒1の概略断面図(望遠端) 固定枠13の内周側から見た展開図 駆動枠14の外周側から見た展開図 直進枠15の外周側から見た展開図 回転枠16の外周側から見た展開図 カム枠17の外周側から見た展開図 第1レンズ枠18の外周側から見た展開図 第2レンズ枠19の外周側から見た展開図 第3レンズ枠20の外周側から見た展開図 固定枠13、駆動枠14および回転枠16の円周方向の位置関係を示す図 回転枠16およびカム枠17の関係を示す図 第1レンズ枠18、第2レンズ枠19および第3レンズ枠20の円周方向の位置関係を示す図 直進枠15、カム枠17および第3レンズ枠20の円周方向の位置関係を示す図(収納状態) 第1レンズ枠18、第2レンズ枠19および第3レンズ枠20の部分断面図 直進支持爪20dおよびその周辺の部分平面図 比較例のレンズ鏡筒101の概略断面図(収納状態)
〔1:デジタルカメラの構成〕
図1〜図2を用いてデジタルカメラ100について説明する。図1および図2に示すように、デジタルカメラ100は、被写体の光学像を形成するためのレンズ鏡筒1と、カメラ本体102と、を備えている。図1はデジタルカメラ100の広角端の状態を示している。
ここで、広角端とは、光学系O(後述)の焦点距離が最短となる状態(画角が最大となる状態)を示しており、望遠端とは、光学系Oの焦点距離が最長となる状態(画角が最小となる状態)を示している。電源ON時の状態を撮影状態と定義し、レンズ鏡筒1の長さが最短となる状態を収納状態と定義する。本実施形態では、撮影状態は光学系Oの広角端の状態に対応している。
また、本実施形態では、デジタルカメラ100に対してX軸、Y軸およびZ軸を設定する。光学系Oの光軸Aに平行にY軸を設定し、デジタルカメラ100を基準に被写体側をY軸方向正側とする。以下、光軸Aに平行なY軸方向を光軸方向とも言う。図1に示す横撮り姿勢において、水平方向に平行にX軸を設定し、被写体側からデジタルカメラ100を見て左側をX軸方向正側とする。図1に示す横撮り姿勢において、鉛直方向に平行にZ軸を設定し、鉛直方向上側をZ軸方向正側とする。
図1および図2に示すように、カメラ本体102は、筐体103と、レリーズボタン111と、操作ダイアル112と、電源スイッチ113と、ズーム調節レバー114と、を備えている。筐体103はカメラ本体102の外装部である。筐体103にはレンズ鏡筒1のベースプレート11(後述)が固定されている。レリーズボタン111はユーザーが露光のタイミングを入力するためのボタンである。操作ダイアル112はユーザーが各種設定を行うためのダイアルである。電源スイッチ113はユーザーがデジタルカメラ100のONおよびOFFを操作するためのスイッチである。ズーム調節レバー114は、ユーザーが焦点距離を調節するためのレバーであり、レリーズボタン111を中心として所定の角度の範囲内で回転可能に設けられている。
〔2:レンズ鏡筒の構成〕
図3から図19を用いてレンズ鏡筒1の全体構成ついて説明する。図3から図5に示すように、レンズ鏡筒1は主に、光学系Oと、カメラ本体に固定されるベースプレート11と、DCモータなどのズームモータ(図示せず)と、固定枠13と、駆動ギヤ12と、駆動枠14と、直進枠15と、回転枠16と、カム枠17と、第1レンズ枠18と、第2レンズ枠19と、第3レンズ枠20と、絞りユニット30と、撮像素子22と、を有している。撮像素子22は、例えばCMOSイメージセンサーであり、図3から図5に示すように、光学系Oを通過した光を受ける受光面22aを有している。
ここで、各部材について概略を説明する。ベースプレート11および固定枠13はカメラ本体102の筐体103に装着されており、静止側の部材を構成している。
それに対して、直進枠15、第1レンズ枠18、第2レンズ枠19および第3レンズ枠20は固定枠13に対して回転することなく直進するように設けられている。さらに、駆動枠14、回転枠16およびカム枠17は固定枠13に対して回転しながら直進するように設けられている。
図3に示すように、収納状態では、駆動枠14、直進枠15、回転枠16、カム枠17、第1レンズ枠18、第2レンズ枠19および第3レンズ枠20は概ね固定枠13内に収容されている。一方、図4および図5に示すように、広角端および望遠端では駆動枠14、回転枠16および第1レンズ枠18は固定枠13から繰り出した状態となり、駆動枠14、回転枠16および第1レンズ枠18の内部に他の枠が収容される。つまり、レンズ鏡筒1はいわゆる3段沈胴タイプのレンズ鏡筒である。
(2.1:光学系)
図3から図5に示すように、光学系Oは、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3と、第4レンズ群G4と、を有している。第1レンズ群G1は光学系Oの中で最も被写体側(Y軸方向正側)に配置されている。第2レンズ群G2は、第1レンズ群G1を通過した光を受けるレンズ群であり、第1レンズ群G1の撮像素子22側(Y軸方向負側)に配置されている。第3レンズ群G3は、第2レンズ群G2を通過した光を受けるレンズ群であり、第2レンズ群G2のY軸方向負側に配置されている。第4レンズ群G4は、第3レンズ群G3を通過した光を受けるレンズ群であり、第3レンズ群G3のY軸方向負側に配置されている。第4レンズ群G4はフォーカスを調節するためのレンズ群である。つまり、被写体側から順に、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3および第4レンズ群G4が並んで配置されている。
なお、第1レンズ群G1〜第4レンズ群G4は、それぞれ単一のレンズから構成されていてもよく、複数のレンズから構成されていてもよい。
(2.2:ベースプレート)
ベースプレート11はカメラ本体102の筐体に固定されている。ベースプレート11には撮像素子22が固定されている。さらに、ベースプレート11には固定枠13が固定されている。ベースプレート11および固定枠13により固定部材が構成されている。固定部材にはズームモータユニットが固定されている。収納状態では、ベースプレート11および固定枠13により形成される空間に他の枠が収容される。
図3から図5に示すように、ベースプレート11は、6つの第1孔11cと、3つの第2孔11dと、を有している。第1孔11cおよび第2孔11dはレンズ鏡筒1の小型化を図るために設けられている。具体的には、第1孔11cは第2レンズ枠19の第2突起19j(後述)に対応する位置に配置されており、第2孔11dは第1レンズ枠18の第1ガイドプレート18c(後述)に対応する位置に配置されている。後述するように、第2突起19jおよび第1ガイドプレート18cは概ね同じ径方向位置に配置されているので、第1孔11cおよび第2孔11dも同様に概ね同じ径方向位置に配置されている。図3に示すように、収納状態で第1孔11cには第2レンズ枠19の一部である第2突起19jが挿入される。さらに、収納状態で第2孔11dには第1レンズ枠18の一部である第1ガイドプレート18cの端部(より詳細には、第1ガイドプレート18cのY軸方向負側の端部)が挿入される。
(2.3:固定枠)
固定枠13は、駆動枠14を案内するための部材であり、ベースプレート11に固定されている。固定枠13はベースプレート11とともにレンズ鏡筒1の固定部材を構成している。
図3から図6に示すように、固定枠13は、概ね筒状の固定枠本体13cと、ヘリコイド部13aと、2本の第1直進溝13bと、1本の第2直進溝13dと、第1回転溝13eと、第2回転溝13fと、を有している。ヘリコイド部13aおよび第1直進溝13bは固定枠本体13cの内周部に形成されている。第2直進溝13dは、固定枠本体13cのベースプレート11の取り付け側(Y軸方向負側)の端部が切り欠かれて形成されている。
ヘリコイド部13aは、駆動枠14を案内するために設けられており、駆動枠14のヘリコイド部14b(後述)と噛み合っている。ヘリコイド部13aは主に収納状態と撮影状態との間の移行動作で用いられる。ヘリコイド部13aおよびヘリコイド部14bにより、固定枠13に対する駆動枠14の回転運動が固定枠13に対する直進運動に変換される。なお、ヘリコイド部13aは、円周方向に概ね等ピッチで配置されているカム溝でもよい。
第1直進溝13bおよび第2直進溝13dは直進枠15を案内するために設けられている。第1直進溝13bには直進枠15の第1直進爪15c(後述)が挿入されている。第2直進溝13dには直進枠15の第2直進爪15h(後述)が挿入されている。
第1回転溝13eおよび第2回転溝13fは、ヘリコイド部14bを円周方向に案内するために設けられており、主にズーム動作時に用いられる。
(2.4:駆動枠)
図3から図5および図7に示すように、駆動枠14は、ズームモータユニットから伝達された回転駆動力を回転枠16に伝達するように設けられており、固定枠13により回転可能に支持されている。駆動枠14は回転枠16を一体回転可能かつY軸方向に移動可能に係合している。具体的には、駆動枠14は、概ね筒状の駆動枠本体14eと、ギヤ部14aと、ヘリコイド部14bと、3本の直進ガイド溝14dと、バヨネット14cと、を有している。直進枠15のバヨネット15g(後述)がバヨネット14cと係合している。バヨネット15gおよびバヨネット14cにより、駆動枠14は直進枠15に対して相対回転可能かつ一体的にY軸方向に移動可能となっている。
ギヤ部14aは、駆動ギヤ12と噛み合っており、駆動枠本体14eの外周部に設けられている。これにより、ズームモータユニットの駆動力が駆動ギヤ12を介して駆動枠14に伝達される。ヘリコイド部14bは、駆動枠本体14eの外周部に形成されており、固定枠13のヘリコイド部13aと噛み合っている。図3から図5および図14に示すように、直進ガイド溝14dには、回転枠16の直進ガイド爪16a(後述)が挿入されている。
駆動枠14はズームモータの駆動力により光軸A回り(R1側およびR2側)に駆動される。例えば、収納状態から撮影状態までの起動動作時には、ズームモータユニットにより駆動枠14はR1側に駆動され、固定枠13のヘリコイド部13aに沿ってヘリコイド部14bが移動する。この結果、駆動枠14は固定枠13に対して回転しながらY軸方向正側(被写体側)に移動する。つまり、駆動枠14は固定枠13から繰り出される。
さらに駆動枠14の回転が進むと、ヘリコイド部14bが第1回転溝13eに到達し、第1回転溝13eによりヘリコイド部14bが円周方向に案内される。この結果、駆動枠14は固定枠13に対してY軸方向に移動することなく回転する。さらに駆動枠14の回転が進むと、ヘリコイド部14bが再度固定枠13のヘリコイド部13aと噛み合いを開始し、駆動枠14はさらに固定枠13に対して回転しながらY軸方向に移動する。その後、ヘリコイド部14bが第2回転溝13fに到達し、第2回転溝13fによりヘリコイド部14bが円周方向に案内される。この結果、駆動枠14は固定枠13に対してY軸方向に移動することなく回転する。
一方、撮影状態から収納状態までの収納動作時には、ズームモータにより駆動枠14はR2側に駆動される。この結果、駆動枠14は固定枠13に対して回転しながらY軸方向負側に移動する。つまり、駆動枠14は固定枠13に繰り込まれる。
このように、ヘリコイド部13aおよびヘリコイド部14bにより駆動枠14は固定枠13に対して回転しながらY軸方向に移動可能となっており、第1回転溝13e、第2回転溝13fおよびヘリコイド部14bにより、駆動枠14は固定枠13に対してY軸方向に移動することなく回転可能となっている。
(2.5:直進枠)
図3から図5に示すように、直進枠15は、第3レンズ枠20の固定枠13に対する回転を規制するために設けられており、駆動枠14の内周側に配置されている。直進枠15は駆動枠14により径方向内側に支持されている。直進枠15は、カム枠17および回転枠16のY軸方向の位置を決定する機能も有している。
具体的には図3から図5および図8に示すように、直進枠15は主に、概ね筒状の直進枠本体15aと、環状部15nと、3つの回転溝15bと、2本の第1直進爪15cと、第2直進爪15hと、3本のカム溝15dと、3本の貫通カム溝15eと、3本の直進溝15fと、3対の側方溝15kと、3つの開口15mと、を有している。
直進枠本体15aは駆動枠14の内周面と摺動可能に設けられている。環状部15nは、直進枠本体15aの外周部に設けられており、直進枠本体15aから径方向外側に突出した環状の部分である。環状部15nは直進枠本体15aのY軸方向負側に配置されている。
回転溝15bは、環状部15nの外周部に設けられており、3つの第1バヨネット15qと第2バヨネット15pとから形成されている。第1バヨネット15qは、環状部15nから径方向外側に突出しており、円周方向に細長く延びている。図8に示すように、3つの第1バヨネット15qは円周方向に概ね等ピッチで配置されている。第2バヨネット15pは、環状部15nから径方向外側に突出した環状の部分である。図3から図5に示すように、回転溝15bには、駆動枠14に形成されたバヨネット14cが嵌め込まれている。回転溝15bおよびバヨネット14cにより、直進枠15は駆動枠14に対して回転可能かつY軸方向に一体で移動可能となっている。例えば、駆動枠14が固定枠13に対して回転すると、直進枠15は固定枠13に対して回転することなく駆動枠14と一体でY軸方向へ移動する。このとき、駆動枠14は直進枠15に対して回転する。
図8に示すように、第1直進爪15cおよび第2直進爪15hは、カム溝15dおよび貫通カム溝15eと干渉しないように直進枠本体15aのY軸方向負側に配置されている。図14に示すように、第1直進爪15cは、固定枠13の第1直進溝13bに挿入されており、第1直進溝13bによりY軸方向に案内される。第2直進爪15hは、第2直進溝13dに挿入されおり、第2直進溝13dによりY軸方向に案内される。固定枠13に対する直進枠15の回転は第1直進溝13bおよび第2直進溝13dにより規制される。すなわち、直進枠15は固定枠13によりY軸方向に直進可能に支持されている。
図8に示すように、カム溝15dは、回転枠16を案内するための溝であり、直進枠本体15aの外周部に配置されている。3本のカム溝15dは円周方向に概ね等ピッチで配置されている。図3から図5に示すように、カム溝15dには回転枠16のカムピン16d(後述)が係合している。
図8に示すように、貫通カム溝15eは、カム枠17を案内するための溝であり、直進枠本体15aに形成されている。貫通カム溝15eは径方向に貫通している。3本の貫通カム溝15eは円周方向に概ね等ピッチで配置されている。図3から図5に示すように、貫通カム溝15eにはカム枠17のカムピン17a(後述)が挿入されている。
図8に示すように、直進溝15fは、Y軸方向に延びており、直進枠本体15aに形成されている。3本の直進溝15fは円周方向に概ね等ピッチで配置されている。図3から図5に示すように、直進溝15fは径方向に貫通している。図3から図5および図14に示すように、直進溝15fには第3レンズ枠20の直進支持爪20d(後述)が挿入されている。
図8に示すように、1対の側方溝15kは、直進溝15fの円周方向の両側に形成されており、直進溝15fを円周方向に挟むように配置されている。側方溝15kは、直進溝15fの側面に沿ってY軸方向に延びており、直進溝15fと概ね同じ長さを有している。図3から図5に示すように、側方溝15kは直進枠本体15aの外周部に形成されている。1対の側方溝15kのそれぞれには直進支持爪20dの1対の突起20f(後述)が挿入されている。したがって、直進枠15は第3レンズ枠20を径方向に支持していると言える。
図3から図5および図8に示すように、開口15mは、環状部15nに設けられており、Y軸方向に貫通した概ね矩形の孔である。図8に示すように、3つの開口15mは、円周方向に概ね等ピッチで配置されており、直進溝15fに対応する位置にそれぞれ配置されている。図3から図5に示すように、開口15mは、直進溝15fおよび1対の側方溝15kとつながっており、収納状態で開口15mには延長部16cが挿入されている。
(2.6:回転枠)
回転枠16(中間回転枠の一例)は、駆動枠14の回転力をカム枠17に伝達するための部材であり、カム枠17を一体回転可能かつ光軸方向に相対移動可能に支持している。また、回転枠16は駆動枠14と一体回転可能に設けられている。具体的には図3から図5および図9に示すように、回転枠16は、概ね筒状の回転枠本体16eと、3本の直進ガイド爪16aと、3本の直進ガイド溝16bと、3つの延長部16cと、3つのカムピン16dと、を有している。
直進ガイド爪16aは、回転枠本体16eのY軸方向負側に配置されており、駆動枠14の直進ガイド溝14dに挿入されている(図15参照)。これにより、回転枠16は、駆動枠14により一体回転可能かつY軸方向に移動可能に支持されている。
3本の直進ガイド溝16bは、回転枠本体16eの内周部に形成されており、円周方向に概ね等ピッチで配置されている。直進ガイド溝16bには、カム枠17の直進ガイド17g(後述)が挿入されている。
3本のカムピン16dは、回転枠本体16eの内周部から径方向内側に突出しており、円周方向に概ね等ピッチで配置されている。図9に示すように、カムピン16dは直進ガイド爪16aと概ね同じ円周方向位置に配置されている。図3から図5に示すように、カムピン16dは、テーパ形状を有しており、直進枠15のカム溝15dに挿入されている。回転枠16はカムピン16dおよびカム溝15dを介して直進枠15により径方向に支持されている。
図3から図5および図9に示すように、3つの延長部16cは、回転枠本体16eからY軸方向負側に突出した部分であり、直進ガイド溝16bと概ね同じ円周方向位置に配置されている。延長部16cには直進ガイド溝16bが形成されているので、延長部16cにより直進ガイド溝16bがY軸方向負側に延長されていると言える。図3に示すように、収納状態では延長部16cは環状部15nに形成された開口15mに挿入される。
(2.7:カム枠)
カム枠17は、第1レンズ枠18、第2レンズ枠19および第3レンズ枠20をY軸方向に案内するために設けられている。図3から図5に示すように、カム枠17は、第1レンズ枠18の内周側に配置されており、第2レンズ枠19および第3レンズ枠20の外周側に配置されている。
具体的には図3から図5および図10に示すように、カム枠17は、概ね筒状のカム枠本体17kと、3本のカムピン17a(第4カムピンの一例)と、直進ガイド17gと、突出部17hと、6本の第1カム溝17bと、3本の第2カム溝17cと、3本の第3カム溝17dと、3つの切欠き17fと、を有している。
カム枠本体17kは、直進枠15に対して回転可能に配置されており、第1筒状部18d(後述)と第1ガイドプレート18c(後述)との径方向間に配置されている。また、カム枠本体17kは、第1筒状部18dと第2レンズ枠19との径方向間に配置されており、さらに、第1筒状部18dと第2レンズ枠19および第3レンズ枠20との径方向間に配置されている。
突出部17hは、カム枠本体17kのY軸方向負側に配置された環状の部分であり、カム枠本体17kから径方向外側に突出している。
3本のカムピン17aは、カム枠本体17kの外周部に設けられており、円周方向に概ね等ピッチで配置されている。より詳細には、カムピン17aは、突出部17hの外周部に設けられており、突出部17hから径方向外側に突出している。カムピン17aは、テーパ形状を有しており、直進枠15の貫通カム溝15eに挿入されている。カム枠17はカムピン17aおよび貫通カム溝15eを介して直進枠15により径方向に支持されている。カム枠17が直進枠15に対して回転すると、カム枠17は貫通カム溝15eの形状に応じてY軸方向に移動する。
図3から図5に示すように、直進ガイド17gは、カムピン17aの先端部に形成された円柱状の部分であり、カムピン17aの端部からさらに径方向外側に突出している。直進ガイド17gは回転枠16の直進ガイド溝16bに係合している(図15参照)。直進ガイド溝16bにより、カム枠17は回転枠16と一体で回転しながら回転枠16に対してY軸方向に移動可能となっている。さらに、貫通カム溝15eにより、直進枠15に対するカム枠17の回転運動が直進枠15に対するカム枠17の直進運動に変換される。
カム枠本体17kの外周部には6本の第1カム溝17bが形成されており、第1レンズ枠18の第1カムピン18b(後述)が挿入されている。カム枠本体17kの内周部には3本の第2カム溝17cおよび3本の第3カム溝17dが形成されている。第1カム溝17bは第1レンズ枠18を案内するための溝である。第1カム溝17bには第1レンズ枠18の第1カムピン18b(後述)が挿入されている。第2カム溝17cは第2レンズ枠19を案内するための溝である。第2カム溝17cには第2レンズ枠19の第2カムピン19b(後述)が挿入されている。第3カム溝17dは第3レンズ枠20を案内するための溝である。第3カム溝17dには第3レンズ枠20の第3カムピン20c(後述)が挿入されている。
図10に示すように、切欠き17fはカム枠本体17kのY軸方向負側に形成されている。切欠き17fの一部はカムピン17a同士の円周方向間に配置されている。つまり、切欠き17fはカムピン17a同士の円周方向間に入り込んでいる。
固定枠13に対するカム枠17のY軸方向の移動量は、固定枠13に対する駆動枠14の移動量と直進枠15に対するカム枠17の移動量の総和となる。
(2.8:第1レンズ枠)
第1レンズ枠18は、第1レンズ群G1を支持するための部材であり、Y軸方向に移動可能に第2レンズ枠19により案内されている。具体的には図3から図5および図11に示すように、第1レンズ枠18は、環状の第1レンズ枠本体18aと、第1レンズ枠本体18aの内周部に設けられた6本の第1カムピン18b(第1カム部材の一例)と、3本の第1ガイドプレート18c(第3回転規制部の一例)と、を有している。
図3から図5に示すように、第1レンズ枠本体18aは第1レンズ群G1を支持している。より詳細には、第1レンズ枠本体18aは、概ね筒状の第1筒状部18dと、第1固定部18eと、を有している。第1筒状部18dには第1カムピン18bが設けられている。第1固定部18eは、第1レンズ群G1が固定されたリング状の部分であり、第1筒状部18dの内周部に形成されている。
第1固定部18eは、Y軸方向正側(被写体側)に窪んだリング状の凹部18fを有している。第2レンズ枠本体19aの一部および第2筒状部19gの端部が収納状態および望遠端で凹部18fに収容される。また、第3レンズ枠20の第2ガイドプレート20bの被写体側の端部が収納状態および望遠端で凹部18fに収容される。さらに、第2筒状部19gの端部が収納状態および望遠端で凹部18fに収容される。言い換えると、収納状態および広角端では、第2ガイドプレート20bの被写体側の端部は第1レンズ群G1の径方向外側に配置されている。
図3から図5に示すように、第1カムピン18bは、第1レンズ枠本体18aの内周部に配置されており、第1レンズ枠本体18a(より詳細には、第1筒状部18d)から径方向内側に突出している。6つの第1カムピン18bは円周方向に概ね等ピッチで配置されている(図11参照)。第1カムピン18bはカム枠17の第1カム溝17bに挿入されている。第1カムピン18bはテーパ形状を有している。第1レンズ枠18は第1カムピン18bと第1カム溝17bが係合することで、カム枠17により径方向に支持されている。
図3から図5、図17および図18に示すように、第1ガイドプレート18cは、第1直進溝19cとY軸方向に摺動可能に案内されており、第1直進溝19cと相補的な形状を有している。第1ガイドプレート18cは、第1筒状部18dの内周側に配置されており、第1固定部18eからY軸方向負側に突出している。図3に示すように、収納状態で第1ガイドプレート18cの端部(より詳細には、第1ガイドプレート18cのY軸方向負側の端部)は、ベースプレート11の第2孔11dに挿入される。また、第1ガイドプレート18cの端部(より詳細には、第1ガイドプレート18cのY軸方向負側の端面)は収納状態で受光面22aよりもY軸方向負側(被写体と反対側)に配置されている。
(2.9:第2レンズ枠)
第2レンズ枠19は、第2レンズ群G2を支持するための部材であり、Y軸方向に移動可能に第1レンズ枠18を案内している。図3から図5に示すように、第2レンズ枠19は第1レンズ枠18および第3レンズ枠20により径方向に挟み込まれている。第2レンズ枠19は第1レンズ枠18の光軸A回りの回転を規制している。また、第2レンズ枠19の光軸A回りの回転は第3レンズ枠20により規制されている。
図3から図5および図12に示すように、第2レンズ枠19は、環状の第2レンズ枠本体19aと、3本の第2カムピン19b(第2カムフォロアの一例)と、3つの第1回転規制部K1と、3つの第2回転規制部K2と、3つの収容孔19fと、を有している。
第2レンズ枠本体19aは、第2レンズ群G2を支持する部分であり、第1レンズ枠本体18aの内周側に配置されている。第2レンズ枠本体19aは、第2筒状部19gと、リング状の第2固定部19hと、を有している。第2筒状部19gには第2カムピン19bが設けられている。第2固定部19hは第2筒状部19gの内周部に形成されており、中央部がY軸方向負側(被写体と反対側)に窪んでいる。第2固定部19hには第2レンズ群G2が固定されている。図3に示すように、第1レンズ群G1の一部は収納状態で第2固定部19hの内周側に入り込んでいる。
また、第2筒状部19gおよび第2固定部19hとの径方向間には環状の収容空間Sが形成されている。図3に示す収納状態において絞りユニット30の一部が環状の収容空間Sに収容されている。言い換えると、収納状態において絞りユニット30の一部が第2レンズ群G2の径方向外側に配置されている。
第2カムピン19bは、第2レンズ枠本体19aの外周部に設けられており、第2レンズ枠本体19aから径方向外側に突出している。より詳細には、第2カムピン19bは、第2筒状部19gの外周部に設けられており、第2筒状部19gから径方向外側に突出している。第2カムピン19bはカム枠17の第2カム溝17cに係合している。第2カムピン19bはテーパ形状を有している。第2レンズ枠19は第2カムピン19bおよび第2カム溝17cを介してカム枠17により径方向に支持されている。
図3から図5および図12に示すように、第1回転規制部K1は、第1レンズ枠18とY軸方向に摺動可能に案内されており、第1レンズ枠18の光軸A回りの回転を規制する。具体的には、第1回転規制部K1は、3本の第1直進溝19cと、3対の第1突起19kと、を有している。
第1直進溝19cは、第1レンズ枠18(より詳細には、第1ガイドプレート18c)と摺動可能に案内されており、第1レンズ枠18をY軸方向に案内する。3本の第1直進溝19cは、第2レンズ枠本体19aの外周部に配置されており、円周方向に概ね等ピッチで配置されている。第1直進溝19cはY軸方向に貫通している。第1直進溝19cには第1ガイドプレート18cが挿入されている(図17参照)。
第1突起19kは第2レンズ枠本体19aからY軸方向正側に突出している。1対の第1突起19kは、第1直進溝19cに対応する位置に配置されている。1対の第1突起19kは第1直進溝19cの一部を形成している。つまり、第1突起19kにより第1直進溝19cがY軸方向正側に延長されている。
第2回転規制部K2は、第3レンズ枠20と摺動可能に設けられており、第3レンズ枠20の光軸A回りの回転を規制する。具体的には、第2回転規制部K2は、3本の第2直進溝19dと、3対の第2突起19jと、を有している。
第2直進溝19dは、第3レンズ枠20(より詳細には、第2ガイドプレート20b)と摺動可能に設けられており、第3レンズ枠20をY軸方向に案内する。3本の第2直進溝19dは円周方向に概ね等ピッチで配置されている。第2直進溝19dは、第2レンズ枠本体19aの外周部または内周部のうち第1直進溝19cが配置されている側と反対側に配置されている。本実施形態では、第2直進溝19dは第2レンズ枠本体19aの内周部に配置されている。第2直進溝19dはY軸方向に貫通している。第2直進溝19dには第2ガイドプレート20b(後述)が挿入されている(図17参照)。
第2突起19jは第2レンズ枠本体19aからY軸方向負側に突出している。1対の第2突起19jは、第2直進溝19dに対応する位置に配置されている。1対の第2突起19jは第2直進溝19dの一部を形成している。つまり、第2突起19jにより第2直進溝19dがY軸方向正側に延長されている。
第1直進溝19cの円周方向位置は第2直進溝19dの円周方向位置と異なっている。具体的には図12、図17および図18に示すように、第1直進溝19cおよび第2直進溝19dは円周方向に交互に配置されている。第1直進溝19cは隣り合う第2直進溝19dの間に配置されている。図18に示すように、第1直進溝19cの一部は、第2直進溝19dと円周方向に重なり合っている。ここで、「第1直進溝19cの一部が第2直進溝19dと円周方向に重なり合っている」とは、光軸Aを含む平面における断面で比較した場合に、第1直進溝19cの一部が第2直進溝19dと重なり合っていることを意味している。言い換えると、「第1直進溝19cの一部が第2直進溝19dと円周方向に重なり合っている」とは、第1直進溝19cの径方向位置が第2直進溝19dの径方向位置と概ね同じことを意味している。別の表現を用いると、隣り合う第1直進溝19cの間に第2直進溝19dが入り込んでいる。本実施形態では、第1直進溝19cの第1底面19mが第2直進溝19dの第2底面19nよりも径方向内側に配置されている。これに伴い、図3に示す収納状態において、第1ガイドプレート18cが第2ガイドプレート20bと円周方向に概ね重なり合っている。
貫通溝19eは、Y軸方向に延びる細長い溝であり、第2直進溝19d内に形成されている。3本の貫通溝19eは円周方向に概ね等ピッチで配置されている。貫通溝19eには第3レンズ枠20の第3カムピン20cが挿入されている。貫通溝19eは第3カムピン20cが第2レンズ枠19に干渉しないように設けられている。このため、貫通溝19eの幅は第3カムピン20cの外径よりも大きく設定されている。
収容孔19fは、Y軸方向に貫通した孔であり、第2固定部19hに形成されている。収容孔19fは、円周方向に細長く延びており、第2直進溝19dと概ね同じ幅(円周方向の寸法)を有している。第2固定部19hは第2直進溝19dとつながっている。第2ガイドプレート20bの端部(より詳細には、Y軸方向正側の端部)は収納状態で収容孔19f内に配置されている。
(2.10:第3レンズ枠)
第3レンズ枠20は、第3レンズ群G3を支持するための部材であり、Y軸方向に移動可能に第2レンズ枠19を支持している。第3レンズ枠20はカム枠17の内周側に配置されている。第3レンズ枠20は第2レンズ枠19の光軸A回りの回転を規制している。第3レンズ枠20の光軸A回りの回転は直進枠15により規制されている。
図3から図5および図13に示すように、第3レンズ枠20は主に、第3レンズ枠本体20aと、3本の第2ガイドプレート20b(第4回転規制部の一例)と、3本の第3カムピン20c(第3カムフォロアの一例)と、3本の直進支持爪20dと、を有している。
第3レンズ枠本体20aは、第3レンズ群G3を支持しており、第2レンズ枠本体19aの内周側に配置されている。具体的には、第3レンズ枠本体20aは、第3筒状部20gと、第3固定部20hと、を有している。第3筒状部20gは概ね筒状の部分である。第3固定部20hは第3筒状部20gの内周部に形成されている。第3固定部20hには第3レンズ群G3が支持されている。また、第3固定部20hには絞りユニット30が固定されている。絞りユニット30は第3筒状部20gの内周側であって第3固定部20hのY軸方向正側に配置されている。
第2ガイドプレート20bは、第3レンズ枠本体20aの外周部に設けられた板状の部分であり、第2直進溝19dに挿入されている。第2ガイドプレート20bは、第2直進溝19dとY軸方向に摺動可能に案内されており、第2直進溝19dと相補的な形状を有している。第2ガイドプレート20bは、第3レンズ枠本体20aからY軸方向正側および負側に突出している。具体的には、第2ガイドプレート20bのY軸方向の寸法は、第3レンズ枠本体20aのY軸方向の寸法よりも長い。第2ガイドプレート20bの一部は、収納状態で受光面22aよりもY軸方向負側(被写体と反対側)に配置されている。
第3カムピン20cは第3レンズ枠本体20aの外周側に設けられている。具体的には、第3カムピン20cは、第2ガイドプレート20b上に配置されており、第2ガイドプレート20bから径方向外側に突出している。第3カムピン20cは貫通溝19e内に配置されており、第3カムピン20cの先端は第3カム溝17dに係合している(図16参照)。第3カムピン20cの先端はテーパ形状を有している。第3レンズ枠20は第3カムピン20cおよび第3カム溝17dを介してカム枠17により径方向に支持されている。
直進支持爪20dは、第2ガイドプレート20bのY軸方向負側の端部に設けられており、第2ガイドプレート20bから径方向外側に延びている。図3から図5および図16に示すように、直進支持爪20dは直進溝15fに係合している。具体的には図19に示すように、直進支持爪20dは、爪本体20eと、爪本体20eの端部から円周方向に突出した1対の突起20fと、を有している。爪本体20eは直進溝15fに係合しており、1対の突起20fは、直進枠15の径方向外側に配置されており、直進溝15fに設けられた1対の側方溝15kに係合している。直進支持爪20dが直進溝15fに係合しているので、第3レンズ枠20の光軸A回りの回転は直進枠15により規制されている。直進枠15は固定枠13に対して回転することなくY軸方向に移動するので、第3レンズ枠20は固定枠13に対して回転することなくY軸方向に相対移動可能となっている。
(2.11:第4レンズ枠)
第4レンズ枠21は、第4レンズ群G4をY軸方向に移動可能に保持するための部材であり、ベースプレート11のフォーカスシャフト11aによりY軸方向に移動可能に支持されている。第4レンズ枠21の駆動は、固定枠13もしくはベースプレート11に固定されたフォーカスモータ33により行われる。具体的には、フォーカスモータ33のリードスクリュ33aにはラック31が噛み合っており、リードスクリュ33aが回転するとラック31がY軸方向に移動するようになっている。
ラック31は第4レンズ枠21により回転可能に支持されている。ラック31にはばね32が装着されている。ばね32は、例えばつる巻ばねである。ばね32は、第4レンズ枠21をY軸方向正側に押圧しており、さらにラック31をリードスクリュ33aに押し付けている。ばね32によりラック31が第4レンズ枠21に対してがたつくのを防止でき、さらにラック31がリードスクリュ33aに対してがたつくのを防止できる。フォーカスモータ33のリードスクリュが回転すると、第4レンズ枠21はラック31とともにベースプレート11に対してY軸方向に移動する。フォーカスモータ33は、例えばステッピングモータである。
(2.12:絞りユニット)
絞りユニット30は、光学系Oの光量を調整するためのユニットであり、第3レンズ枠20に固定されている。絞りユニット30の一部は、収納状態において第2筒状部19gおよび第2固定部19hとの径方向間に形成される環状の収容空間Sに収容されている。
〔3:動作〕
図3から図5を用いてレンズ鏡筒1の動作について説明する。
(3.1:起動時の動作)
電源OFFの状態では、レンズ鏡筒1は図3に示す収納状態にある。ユーザーが電源スイッチ113をONにすると、各部に電力が供給され、レンズ鏡筒1の状態が収納状態(図3)から撮影状態(図4)まで切り替わる。具体的には、ズームモータユニットにより駆動枠14がR1側に所定角度だけ回転駆動されると、固定枠13に対して駆動枠14が回転しながらY軸方向正側に繰り出され、回転枠16が駆動枠14の回転と同期しながら駆動枠14に対してY軸方向正側に繰り出される。さらに、第1レンズ枠18が固定枠13に対して回転することなく回転枠16に対してY軸方向正側に繰り出される。
より詳細には、駆動枠14が固定枠13に対してR1側に回転すると、ヘリコイド部13aおよびヘリコイド部14bにより駆動枠14がY軸方向正側に案内される。この結果、固定枠13に対して駆動枠14が回転しながらY軸方向正側に繰り出される。駆動枠14の回転駆動が所定角度で終了すると、ヘリコイド部14bが第1回転溝13eに達する。
直進ガイド爪16aが直進ガイド溝14dに挿入されているので、駆動枠14が固定枠13に対してR1側に回転すると、回転枠16が駆動枠14とともに固定枠13に対してR1側に回転する。このとき、回転枠16は駆動枠14に対してY軸方向に移動可能となっている。
一方で、回転溝14cおよび回転溝15bにより直進枠15は駆動枠14に回転可能に連結されているので、駆動枠14が固定枠13に対してY軸方向正側に移動すると、直進枠15が駆動枠14とともに固定枠13に対してY軸方向に移動する。第1直進爪15cが第1直進溝13bに係合しており、かつ、第2直進爪15hが第2直進溝13dに係合しているので、直進枠15は固定枠13に対して回転することなく駆動枠14とともにY軸方向に移動する。カム溝15dにカムピン16dが係合しているので、直進枠15に対して駆動枠14および回転枠16が回転すると、カム溝15dに沿ってカムピン16dが案内される。この結果、回転枠16は直進枠15に対して回転しながらY軸方向に移動する。このとき、駆動枠14に対して一体回転しながらY軸方向に移動する。固定枠13に対する回転枠16のY軸方向の移動量は、固定枠13に対する駆動枠14の移動量および駆動枠14に対する回転枠16の移動量の総和となる。
また、回転枠16とともにカム枠17が固定枠13に対して回転すると、カムピン17aが貫通カム溝15eに案内される。この結果、カム枠17は固定枠13に対して回転しながらY軸方向に移動する。固定枠13に対するカム枠17のY軸方向の移動量は、固定枠13に対する駆動枠14(あるいは直進枠15)の移動量および駆動枠14(あるいは直進枠15)に対するカム枠17の移動量の総和となる。
カム枠17が固定枠13に対して回転すると、第1カム溝17b、第2カム溝17cおよび第3カム溝17dにより第1レンズ枠18、第2レンズ枠19および第3レンズ枠20がY軸方向に案内される。このとき、直進支持爪20dが直進溝15fに係合しているので、固定枠13に対する第3レンズ枠20の回転は直進枠15により規制される。第2ガイドプレート20bが第2直進溝19dに係合しているので、固定枠13に対する第2レンズ枠19の回転は第3レンズ枠20により規制される。さらに、第1ガイドプレート18cが第1直進溝19cに係合しているので、固定枠13に対する第1レンズ枠18の回転は第2レンズ枠19により規制される。したがって、第1レンズ枠18、第2レンズ枠19および第3レンズ枠20は固定枠13に対して回転することなくY軸方向に移動する。
固定枠13に対する第1レンズ枠18のY軸方向の移動量は、固定枠13に対するカム枠17の移動量およびカム枠17に対する第1レンズ枠18の移動量の総和となる。固定枠13に対する第2レンズ枠19のY軸方向の移動量は、固定枠13に対するカム枠17の移動量およびカム枠17に対する第2レンズ枠19の移動量の総和となる。固定枠13に対する第3レンズ枠20のY軸方向の移動量は、固定枠13に対するカム枠17の移動量およびカム枠17に対する第3レンズ枠20の移動量の総和となる。
以上の動作により、レンズ鏡筒1の状態が収納状態から撮影状態に移行する。なお、電源OFF時にはレンズ鏡筒1の状態が撮影状態から収納状態に移行するが、このときの動作は起動時の動作と逆になる。
(3.2:ズーム動作)
次にズーム動作について説明する。ユーザーがズーム調節レバー114を望遠側に操作すると、操作量に応じた角度だけズームモータユニットにより駆動枠14がR1側に回転駆動される。ズームモータユニットにより駆動枠14がR1側に回転駆動されると、ヘリコイド部14bが再度固定枠13のヘリコイド部13aと噛み合いを開始し、駆動枠14はさらに固定枠13から回転しながらY軸方向に移動する。駆動枠14が固定枠13に対して回転すると、駆動枠14に対して回転枠16が回転しながらY軸方向正側に繰り出される。さらに、第1レンズ枠18が固定枠13に対して回転することなく回転枠16に対してY軸方向正側に繰り出される。
ここで、各部材の動作を詳細に説明する。ズームモータユニットにより駆動枠14の回転が進むと、ヘリコイド部14bが再度固定枠13のヘリコイド部13aと噛み合いを開始し、駆動枠14はさらに固定枠13から回転しながらY軸方向に移動する。その後、ヘリコイド部14bが第2回転溝13fに到達し、第2回転溝13fによりヘリコイド部14bが円周方向に案内される。この結果、駆動枠14は固定枠13に対してY軸方向に移動することなく回転する。
起動時と同様に、カム溝15dにカムピン16dが挿入されているので、回転枠16は、直進枠15に対して回転しながらY軸方向に移動する。
また、回転枠16とともにカム枠17が固定枠13に対して回転すると、カムピン17aが貫通カム溝15eにより案内される。この結果、カム枠17は固定枠13に対して回転しながらY軸方向に移動する。
カム枠17が固定枠13に対して回転すると、第1カム溝17b、第2カム溝17cおよび第3カム溝17dにより第1レンズ枠18、第2レンズ枠19および第3レンズ枠20がY軸方向に案内される。このとき、固定枠13に対する第3レンズ枠20の回転は直進枠15により規制され、固定枠13に対する第2レンズ枠19の回転は第3レンズ枠20により規制され、さらに、固定枠13に対する第1レンズ枠18の回転は第2レンズ枠19により規制される。したがって、第1レンズ枠18、第2レンズ枠19および第3レンズ枠20は固定枠13に対して回転することなく直進する。
このように、ズーム調節レバー114を操作することで、第1レンズ枠18、第2レンズ枠19および第3レンズ枠20の位置が変化し、光学系Oの焦点距離を変更することができる。
〔4:比較例のレンズ鏡筒〕
図20を用いて、比較例としての3段沈胴タイプのレンズ鏡筒の構成について説明する。図12は比較例としてのレンズ鏡筒201の概略断面図(収納状態)を示す。
図20に示すように、レンズ鏡筒201は主に、ベースプレート211と、ズームモータユニット(図示せず)と、固定枠213と、駆動ギヤ212と、駆動枠214と、第1直進枠215と、第2直進枠224と、直進連動枠216と、カム枠217と、第1レンズ枠218と、第2レンズ枠219と、第3レンズ枠220と、撮像素子222と、を有している。前述のレンズ鏡筒1とは異なり、このレンズ鏡筒201は第2直進枠224を有している。
固定枠213もしくはベースプレート211はカメラ本体202に固定されている。ベースプレート211には撮像素子222が取り付けられている。ズームモータユニットは固定枠213もしくはベースプレート211に固定されている。固定枠213はベースプレート211に固定されている。ベースプレート211および固定枠213で形成された空間には各枠が収容されている。駆動ギヤ212にはズームモータユニットの駆動力が入力される。第1直進枠215は固定枠213に対して回転しないように固定枠213によりY軸方向に移動可能に支持されている。
このレンズ鏡筒201では、第1直進枠215の外周は駆動枠214の内周と隣接して配置されている。第1直進枠215は駆動枠214にバヨネット結合されているので、第1直進枠215は駆動枠214により回転可能かつY軸方向に一体で移動可能に支持されている。
カム枠217は第1直進枠215により一体回転可能かつY軸方向に移動可能に支持されている。カム枠217は、3本の第1カム溝217aと、3本の第2カム溝217bと、3本の第3カム溝217cと、を有している。第1カム溝217aは第1レンズ枠218を案内するための溝である。第2カム溝217bは第2レンズ枠219を案内するための溝である。第3カム溝217cは第3レンズ枠220を案内するための溝である。第1カム溝217aにはカムピン218bが係合している。第2カム溝217bにはカムピン219bが係合している。第3カム溝217cにはカムピン220bが係合している。
カム枠217は直進連動枠216を回転可能かつY軸方向に一体で移動可能に支持している。さらに、カム枠217は第2直進枠224を回転可能かつY軸方向に一体で移動可能に支持している。
直進連動枠216はカム枠217の外周側に配置されている。直進連動枠216は3本の直進ガイド溝216aおよび3本の突起216bを有している。直進ガイド溝216aには直進ガイド218aが係合している。突起216bは直進ガイド溝215aに係合している。これらの構成により、直進連動枠216の回転は第1直進枠215により規制されており、直進連動枠216は第1レンズ枠218の回転を規制している。
第2直進枠224はカム枠217の内周側に配置されている。第2直進枠224は、3本の支持突起224aと、3本の第1直進溝224bと、3本の第2直進溝224cと、を有している。支持突起224aの端部は直進ガイド溝215aに係合している。カムピン219bは第1直進溝224bを貫通している。カムピン220bは第2直進溝224cを貫通している。これらの構成により、第2直進枠224の回転は第1直進枠215により規制されており、第2直進枠224は第2レンズ枠219および第3レンズ枠220の回転を規制している。
以上に説明したレンズ鏡筒201では、第1レンズ枠218の回転を規制するために直進連動枠216が設けられており、第2レンズ枠219および第3レンズ枠220の回転を規制するために第2直進枠224が設けられている。このため、部品点数が増大し、レンズ鏡筒201が径方向に大型化してしまう。さらには、第2直進枠224がカム枠217とバヨネット結合しているので、カム枠217のY軸方向の寸法が大きくなる。さらに、支持突起224aがカム枠217のY軸方向負側に配置されているので、レンズ鏡筒201がY軸方向に大型化してしまう。
〔4:特徴〕
(1)本実施形態に係るレンズ鏡筒1では、直進枠15により第3レンズ枠20の光軸A回りの回転が規制されており、第3レンズ枠20により第2レンズ枠19の光軸A回りの回転が規制されており、さらに、第2レンズ枠19により第1レンズ枠18の光軸A回りの回転が規制されている。このような構成にすることで、第1レンズ枠18および第2レンズ枠19の回転を規制するための直進枠(例えば、前述の直進連動枠216および第2直進枠224のうち少なくとも一方)を設ける必要がなくなる。したがって、このレンズ鏡筒1であれば径方向の小型化を実現できる。
また、直進枠を省略できるので、直進枠をカム枠17に結合するためのバヨネットまたは回転溝をカム枠17に設ける必要がなくなる。したがって、このレンズ鏡筒1であれば、カム枠17のY軸方向の寸法を小さくでき、Y軸方向の小型化を実現できる。
以上より、本実施形態に係るレンズ鏡筒1であれば、さらなる小型化を実現できる。
(2)図3から図5に示すように、固定枠13に対する第3レンズ枠20の回転を規制するために、直進枠15の直進溝15fに直進支持爪20dが挿入されている。第3レンズ枠20に対する第2レンズ枠19の回転を規制するために、第3レンズ枠20の第2ガイドプレート20bが第2直進溝19dに挿入されている。第2レンズ枠19に対する第1レンズ枠18の回転を規制するために、第1レンズ枠18の第1ガイドプレート18cが第1直進溝19cに挿入されている。このような構成を採用することで、簡素な構成により第1レンズ枠18、第2レンズ枠19および第3レンズ枠20の光軸A回りの回転を規制することができる。
(3)図12に示すように、第1直進溝19cの円周方向位置が第2直進溝19dの円周方向位置と異なっているので、第1直進溝19cおよび第2直進溝19dの円周方向位置が同じ場合に比べて、第1直進溝19cおよび第2直進溝19dを効率よく配置することができ、第2レンズ枠19を小型化することができる。
また、図18に示すように、第1直進溝19cの一部が第2直進溝19dと円周方向に重なり合っているので、第1直進溝19cが第2直進溝19dと円周方向に重なり合っていない場合に比べて、第2レンズ枠19の径方向の寸法を小さくできる。
さらに、第2レンズ枠本体19aの外周部または内周部のうち第1直進溝19cが配置されている側と反対側に第2直進溝19dが配置されている。本実施形態では、第1直進溝19cが第2レンズ枠本体19aの外周部に配置されており、第2直進溝19dが第2レンズ枠本体19aの内周部に配置されている。このような構成にすることで、第1直進溝19cおよび第2直進溝19dの配置の効率が高まる。
なお、第1直進溝19cが第2レンズ枠本体19aの内周部に配置されており、かつ、第2直進溝19dが第2レンズ枠本体19aの外周部に配置されている場合であっても、同様の効果が得られる。
(4)図3から図5に示すように、第1レンズ枠18が第2レンズ枠19の外周側に配置されており、第3レンズ枠20が第2レンズ枠19の内周側に配置されている。つまり、第2レンズ枠19は第1レンズ枠18および第3レンズ枠20により径方向に挟み込まれている。このため、径方向の力が第1レンズ枠18および第3レンズ枠20から第2レンズ枠19に作用しても、第2レンズ枠19の変形を最小限に抑えることができる。同様に他のレンズ枠から径方向の力が作用しても、互いに変形を補い合うことで剛性を確保することができる。
(5)図3から図5に示すように、カム枠17は第2レンズ枠19の外周側に配置されている。第3レンズ枠20は第2レンズ枠19の内周側に配置されている。第2レンズ枠19はY軸方向に延びる細長い貫通溝19eを有している。第3カムピン20cは、第2ガイドプレート20b上に配置されており、第2ガイドプレート20bから径方向外側に突出している。第3カムピン20cは貫通溝19e内に配置されている。
このように、第3カムピン20cが第2ガイドプレート20b上に配置されているので、貫通溝19eが第2直進溝19d内に配置されている。このため、貫通溝19eを板厚の薄い部分に形成することができ、第3カムピン20cの長さが増大するのを抑制できる。したがって、第3カムピン20cが第2レンズ枠本体19a上に配置されている場合に比べて、第3カムピン20cの強度を高めることができる。
(6)図13に示すように、第2ガイドプレート20bが第3レンズ枠本体20aからY軸方向の両側に突出しているので、第2ガイドプレート20bが第2直進溝19dに案内される距離を長く確保することができる。これにより、第2レンズ枠19および第3レンズ枠20のY軸方向の小型化を実現できる。
なお、第2ガイドプレート20bは第3レンズ枠本体20aからY軸方向の片側に突出していれば、同様の効果が得られる。
(7)図10に示すように、カム枠17がカム枠本体17kのY軸方向の端部(より詳細には、Y軸方向負側の端部)に形成された切欠き17fを有している。図16に示すように、直進支持爪20dの一部が収納状態で切欠き17f内に配置されているので、直進支持爪20dによりレンズ鏡筒1がY軸方向に大型化するのを抑制できる。
また、切欠き17fの一部がカムピン17a同士の円周方向間に入り込んでいるので、カム枠17のY軸方向の寸法が切欠き17fにより大きくなるのを抑制できる。
(8)図3から図5に示すように、第1固定部18eは被写体側に窪んだ環状の凹部18fを有している。第2レンズ枠本体19aの一部(より詳細には、第2レンズ枠本体19aの第2固定部19h)が収納状態で凹部18fにY軸方向に収容される。また、第2ガイドプレート20bの被写体側の端部が収納状態で凹部18fに収容される。
言い換えると、図3から図5に示すように、第2ガイドプレート20bのY軸方向正側の端部が収納状態で第1レンズ群G1の径方向外側に配置されている。また、第2レンズ枠本体19aの一部(より詳細には、第2筒状部19gの一部)が収納状態で第1レンズ群G1の径方向外側に配置されている。したがって、第1レンズ群G1周辺の空間を有効利用することができ、図3に示す収納状態で効率よく部材を配置することができる。
(9)図3から図5に示すように、第2固定部19hはY軸方向負側(つまり、被写体と反対側)に窪んでいる。第1レンズ群G1の一部が収納状態で第2固定部19hの内周側に入り込んでいるので、収納状態で効率よく部材を配置することができ、レンズ鏡筒1の小型化が可能となる。
(10)図3から図5に示すように、第2筒状部19gおよび第2固定部19hとの径方向間には環状の収容空間Sが形成されている。絞りユニット30の一部が収納状態において環状の収容空間Sに収容されるので、レンズ鏡筒1の内部の空間を有効利用することができる。
(11)図3に示すように、第3レンズ枠20の一部(より詳細には、第2ガイドプレート20bのY軸方向正側の端部)が収納状態で収容孔19fに収容されるので、レンズ鏡筒1の大型化を抑制しつつ第3レンズ枠20が第2レンズ枠19を案内できる距離を長く確保できる。
また、第2直進溝19dの一部を形成している1対の第2突起19jが第2レンズ枠本体19aからY軸方向負側に突出している。これらの第2突起19jが収納状態で第1孔11cに収容されるので、レンズ鏡筒1の大型化を抑制しつつ第2直進溝19dの長さを確保できる。第2直進溝19dが長い場合は、第2ガイドプレート20bにおける第2直進溝19dに挿入されている部分の長さが長くなり、第2レンズ枠19および第3レンズ枠20の間のがたつきを抑制することができる。
さらに、第1レンズ枠18の一部(より詳細には、第1ガイドプレート18cのY軸方向負側の端部)が収納状態で第2孔11dに収容されるので、レンズ鏡筒1の大型化を抑制しつつ第2レンズ枠19が第1レンズ枠18を案内できる距離を長く確保できる。この場合は、第1ガイドプレート18cにおける第1直進溝19cに挿入されている部分の長さが長くなり、第1レンズ枠18および第2レンズ枠19の間のがたつきを抑制することができる。
〔5:他の実施形態〕
本発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)前述の実施形態では、第1案内部の一例として第1直進溝19c、第2案内部の一例として第2直進溝19d、第3案内部の一例として第1ガイドプレート18c、そして第4案内部の一例として第2ガイドプレート20bを挙げている。しかし、第1レンズ枠18および第2レンズ枠19の相対回転を規制する構成であれば、第1および第3案内部は他の構成を有していてもよい。また、第2レンズ枠19および第3レンズ枠20の相対回転を規制する構成であれば、第2案内部および第4案内部は他の構成を有していてもよい。例えば、第1案内部が突出部で第3案内部が溝であってもよいし、第2案内部が突出部で第4案内部が溝であってもよい。
なお、第1〜第4案内部の数量は前述の実施形態に限定されない。第1〜第4案内部は少なくとも1つずつ設けられていればよい。
(2)前述の実施形態では、第1および第2案内部が第2レンズ枠本体19aの外周部および内周部のうち異なる側に設けられているが、第1および第2案内部が第2レンズ枠本体19aの外周部および内周部のうち同じ側に設けられていてもよい。また、第1案内部が第2レンズ枠本体19aの内周部に設けられていてもよいし、第2案内部が第2レンズ枠本体19aの外周部に設けられていてもよい。
(3)第2ガイドプレート20bは第3レンズ枠本体20aからY軸方向の両側に突出しているが、第2ガイドプレート20bが第3レンズ枠本体20aからY軸方向のいずれか一方に突出しているだけでもよい。
また、図3に示す収納状態において、第2突起19jが第1孔11cに挿入されているが、第2突起19jおよび第1孔11cを省略してもよい。
さらに、図3に示す収納状態において、第1ガイドプレート18cの端部が第2孔11dに挿入されているが、第1ガイドプレート18cの長さを短くし、かつ、第2孔11dを省略してもよい。
(4)カム部材およびカム溝の配置は前述の実施形態に限定されない。例えば、第1カムピン18bが第1レンズ枠本体18aの外周部に設けられていてもよいし、第1カム溝17bがカムピン17aの内周部に設けられていてもよい。また、第2カムピン19bが第2レンズ枠本体19aの内周部に設けられていてもよいし、第2カム溝17cがカムピン17aの外周部に設けられていてもよい。さらに、第3カムピン20cが第3レンズ枠本体20aの内周部に設けられていてもよいし、第3カム溝17dがカムピン17aの外周部に設けられていてもよい。
(5)前述の実施形態では、各カムピンは筒状の枠本体と一体形成されているが、各カムピンは枠本体と別部材であってもよい。また、カムピンおよびカム溝の数量は前述の実施形態に限定されない。さらに、カムピンおよびカム溝の形状は前述の実施形態に限定されない。
(6)前述の実施形態では、撮像装置としてデジタルカメラ100を例に説明しているが、被写体の画像を取得するための装置であれば、レンズ鏡筒1は他の装置であっても適用可能である。また、光学系Oの構成は前述の実施形態に限定されない。例えば、第1レンズ群、第2レンズ群および第3レンズ群が、それぞれ単一のレンズから構成されていてもよいし、複数のレンズから構成されていてもよい。
以上に説明したレンズ鏡筒であれば小型化を実現できるので、本発明は撮像装置の分野において有用である。
1 レンズ鏡筒
11 ベースプレート
11c 第1孔
11d 第2孔
13 固定枠
14 駆動枠
15 直進枠
15f 直進溝
16 回転枠
17 カム枠
17b 第1カム溝
17c 第2カム溝
17d 第3カム溝
18 第1レンズ枠
18a 第1レンズ枠本体
18b 第1カムピン(第1カムフォロアの一例)
18c 第1ガイドプレート(第3回転規制部の一例)
18d 第1筒状部
18e 第1固定部
19 第2レンズ枠
19a 第2レンズ枠本体
19b 第2カムピン(第2カムフォロアの一例)
19c 第1直進溝
19d 第2直進溝
19e 貫通溝
19f 収容孔
19g 第2筒状部
19h 第2固定部
20 第3レンズ枠
20a 第3レンズ枠本体
20b 第2ガイドプレート(第4回転規制部の一例)
20c 第3カムピン(第3カムフォロアの一例)
20d 直進支持爪
20e 爪本体
20f 突起
20g 第3筒状部
20h 第3固定部
21 第4レンズ枠
22 撮像素子
100 デジタルカメラ

Claims (34)

  1. 被写体の光学像を形成するためのレンズ鏡筒であって、
    被写体側から順に配置された第1レンズ群、第2レンズ群および第3レンズ群を有する光学系と、
    前記第1レンズ群を支持する第1レンズ枠本体と、前記第1レンズ枠本体の外周部または内周部に設けられ前記第1レンズ枠本体から径方向に突出する少なくとも1つの第1カムフォロアと、を有する第1レンズ枠と、
    前記第2レンズ群を支持する第2レンズ枠本体と、前記第2レンズ枠本体の外周部または内周部に設けられ前記第2レンズ枠本体から径方向に突出する少なくとも1つの第2カムフォロアと、を有し、前記第1レンズ枠の前記光学系の光軸回りの回転を規制する第2レンズ枠と、
    前記第3レンズ群を支持する第3レンズ枠本体と、前記第3レンズ枠本体の外周部または内周部に設けられ前記第3レンズ枠本体から径方向に突出する少なくとも1つの第3カムフォロアと、を有し、前記第2レンズ枠の前記光軸回りの回転を規制する第3レンズ枠と、
    前記第3レンズ枠の前記光軸回りの回転を規制する直進枠と、
    前記直進枠に対して回転可能に配置されたカム枠本体と、前記カム枠本体に形成され前記第1カムフォロアが係合する少なくとも1つの第1カム溝と、前記カム枠本体に形成され前記第2カムフォロアが係合する少なくとも1つの第2カム溝と、前記カム枠本体に形成され前記第3カムフォロアが係合する少なくとも1つの第3カム溝と、を有するカム枠と、
    を備えたレンズ鏡筒。
  2. 前記第2レンズ枠は、前記第1レンズ枠と摺動可能に設けられ前記第1レンズ枠の前記光軸回りの回転を規制する少なくとも1つの第1回転規制部と、前記第3レンズ枠と摺動可能に設けられ前記第3レンズ枠の前記光軸回りの回転を規制する少なくとも1つの第2回転規制部と、を有しており、
    前記第1レンズ枠は、前記第1回転規制部と摺動可能に設けられ前記第1回転規制部と相補的な形状を有する第3回転規制部を有しており、
    前記第3レンズ枠は、前記第2回転規制部と摺動可能に設けられ前記第2回転規制部と相補的な形状を有する第4回転規制部を有している、
    請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記第1回転規制部の円周方向位置は、前記第2回転規制部の円周方向位置と異なっている、
    請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記第1回転規制部の少なくとも一部は、前記第2回転規制部と円周方向に重なり合っている、
    請求項2または3に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記第1回転規制部は、前記第2レンズ枠本体の外周部または内周部に配置されており、
    前記第2回転規制部は、前記第2レンズ枠本体の外周部または内周部のうち前記第1回転規制部が配置されている側と反対側に配置されている、
    請求項2から4のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記第2レンズ枠は、前記第1レンズ枠および前記第3レンズ枠により径方向に挟み込まれている、
    請求項5に記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記第1回転規制部は、前記第2レンズ枠本体の外周部に設けられており、
    前記第2回転規制部は、前記第2レンズ枠本体の内周部に設けられている、
    請求項6に記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記カム枠は、前記第1レンズ枠本体と前記第3回転規制部との径方向間に配置されており、
    前記第1カムフォロアは、前記第1レンズ枠本体の内周部に配置されており、前記第1レンズ枠本体から径方向内側に突出しており、
    前記第1カム溝は、前記カム枠本体の外周部に配置されている、
    請求項7に記載のレンズ鏡筒。
  9. 前記第2レンズ枠は、前記第2回転規制部に形成され前記光軸方向に延びる細長い貫通溝を有しており、
    前記第3カムフォロアは、前記第4回転規制部上に配置されており、前記貫通溝内に配置されている、
    請求項7または8に記載のレンズ鏡筒。
  10. 前記カム枠は、前記第2レンズ枠の外周側に配置されており、
    前記第3レンズ枠は、前記第2レンズ枠の内周側に配置されており、
    前記第3カムフォロアは、前記第4回転規制部から径方向外側に突出している、
    請求項9に記載のレンズ鏡筒。
  11. 前記第1回転規制部は、前記光軸方向に貫通する第1直進溝を有しており、
    前記第2回転規制部は、前記光軸方向に貫通する第2直進溝を有しており、
    前記第3回転規制部は、前記第1直進溝に挿入されており、
    前記第4回転規制部は、前記第2直進溝に挿入されている、
    請求項7から10のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  12. 前記第1回転規制部は、前記第1レンズ枠を前記光軸方向に案内する部分であって前記第2レンズ枠本体から前記光軸方向に突出する1対の第1突出部を有しており、
    前記1対の第1突出部は、前記第1直進溝の一部を形成している、
    請求項11に記載のレンズ鏡筒。
  13. 前記第2回転規制部は、前記第3レンズ枠を前記光軸方向に案内する部分であって前記第2レンズ枠本体から前記光軸方向に突出する1対の第2突出部を有しており、
    前記1対の第2突出部は、前記第2直進溝の一部を形成している、
    請求項11または12に記載のレンズ鏡筒。
  14. 前記第4回転規制部は、前記第3レンズ枠本体から前記光軸方向の少なくとも一方に突出している、
    請求項7から13のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  15. 前記第3レンズ枠は、前記第4回転規制部から径方向外側に延びる直進支持爪を有しており、
    前記直進枠は、前記第3レンズ枠を前記光軸方向に案内する直進溝を有しており、
    前記直進支持爪は、前記直進溝に係合している、
    請求項7から14のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  16. 前記カム枠は、前記カム枠本体の前記光軸方向の端部に形成された切欠きを有しており、
    前記直進支持爪の少なくとも一部は、収納状態で前記切欠き内に配置されている、
    請求項15に記載のレンズ鏡筒。
  17. 前記カム枠は、前記カム枠本体の外周部または内周部に設けられ前記カム枠本体から径方向に突出する複数の第4カムフォロアを有しており、
    前記直進枠は、前記第4カムフォロアのそれぞれが挿入された複数の第4カム溝を有しており、
    前記切欠きは、前記第4カムフォロア同士の円周方向間に入り込んでいる、
    請求項16に記載のレンズ鏡筒。
  18. 前記第2レンズ枠本体は、前記光軸方向に貫通する収容孔を有しており、
    前記第4回転規制部の一部は、収納状態で前記収容孔内に配置されている、
    請求項11から17のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  19. 前記第1レンズ枠本体は、前記第1カムフォロアが設けられた第1筒状部と、前記第1筒状部の内周部に形成され前記第1レンズ群が固定されたリング状の第1固定部と、を有しており、
    前記第3回転規制部は、前記第1筒状部の内周側に配置されており、前記第1固定部から前記光軸方向に突出している、
    請求項11から18のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  20. 前記第4回転規制部の前記被写体側の端部は、収納状態で前記第1レンズ群の径方向外側に配置されている、
    請求項2から19のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  21. 前記第2レンズ枠本体の一部は、収納状態で前記第1レンズ群の径方向外側に配置されている、
    請求項1から20のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  22. 前記第2レンズ枠本体は、前記第2カムフォロアが設けられた第2筒状部と、前記第2筒状部の内周部に形成され前記第2レンズ群が固定されたリング状の第2固定部と、を有しており、
    前記第2筒状部の端部は、収納状態で前記第1レンズ群の径方向外側に配置されている、
    請求項1から21のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  23. 前記第2固定部は、前記被写体と反対側に窪んでおり、
    前記第1レンズ群の少なくとも一部は、収納状態で前記第2固定部の内周側に入り込んでいる、
    請求項22に記載のレンズ鏡筒。
  24. 前記第2固定部は、前記被写体と反対側に窪んでおり、
    前記第1レンズ群の少なくとも一部は、前記光学系の広角端から望遠端までの少なくとも1つの状態で前記第2固定部の内周側に入り込んでいる、
    請求項22または23に記載のレンズ鏡筒。
  25. 前記第2レンズ枠本体は、前記第2カムフォロアが設けられた第2筒状部と、前記第2筒状部の内周部に形成され前記第2レンズ群が固定されたリング状の第2固定部と、を有しており、
    前記第2固定部は、前記被写体と反対側に窪んでおり、
    前記第1レンズ群の少なくとも一部は、収納状態で前記第2固定部の内周側に入り込んでいる、
    請求項1から21のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  26. 前記第1レンズ群の少なくとも一部は、前記光学系の広角端から望遠端までの少なくとも1つの状態で前記第2固定部の内周側に入り込んでいる、
    請求項25に記載のレンズ鏡筒。
  27. 前記第3レンズ枠に固定され前記光学系の光量を調整する絞りユニットをさらに備え、
    前記第2筒状部および前記第2固定部との径方向間には、環状の収容空間が形成されており、
    前記絞りユニットの少なくとも一部は、収納状態において前記収容空間内に配置されている、
    請求項25または26に記載のレンズ鏡筒。
  28. 前記第2レンズ枠本体は、前記第2カムフォロアが設けられた第2筒状部と、前記第2筒状部の内周部に形成され前記第2レンズ群が固定されたリング状の第2固定部と、を有しており、
    前記第2固定部は、前記被写体と反対側に窪んでおり、
    前記第1レンズ群の少なくとも一部は、前記光学系の広角端から望遠端までの少なくとも1つの状態で前記第2固定部の内周側に入り込んでいる、
    請求項1から21のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  29. 前記第3レンズ枠に固定され前記光学系の光量を調整する絞りユニットをさらに備え、
    前記第2筒状部および前記第2固定部との径方向間には、環状の収容空間が形成されており、
    前記絞りユニットの少なくとも一部は、前記光学系の広角端から望遠端までの少なくとも1つの状態で前記収容空間内に配置されている、
    請求項28に記載のレンズ鏡筒。
  30. 前記被写体の光学像を受ける受光面を有し前記光学像を電気信号に変換する撮像素子と、
    前記撮像素子が装着された固定部材と、をさらに備え、
    前記第1レンズ枠の一部および第3レンズ枠の一部のうち少なくとも一方は、収納状態で前記受光面よりも前記被写体と反対側に配置されている、
    請求項1から29のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  31. 前記固定部材は、前記光軸方向に貫通する少なくとも1つの第1孔を有しており、
    前記第2レンズ枠の一部は、収納状態で第1孔に挿入される、
    請求項30に記載のレンズ鏡筒。
  32. 前記固定部材は、前記光軸方向に貫通する少なくとも1つの第2孔を有しており、
    前記第1レンズ枠の一部は、収納状態で第2孔に挿入される、
    請求項30または31に記載のレンズ鏡筒。
  33. 前記カム枠を一体回転可能かつ前記光軸方向に移動可能に支持する回転枠と、
    前記回転枠を一体回転可能かつ前記光軸方向に移動可能に支持し前記中間回転枠に回転駆動力を伝達する駆動枠と、をさらに備え、
    前記直進枠は、前記駆動枠に対して回転可能かつ前記光軸方向に一体で移動可能に配置されている、
    請求項1から32のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  34. 前記第2レンズ枠本体は、前記第1レンズ枠本体の内周側に配置されており、
    前記第3レンズ枠本体は、前記第2レンズ枠本体の内周側に配置されている、
    請求項1から33のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
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