JP2011123368A - 照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】波長変換部材によって波長変換された波長変換光の光取り出し効率を向上させた照明装置を提供する。
【解決手段】ホルダの貫通孔の一方の開口は、導光部材の励起光射出端と接続されたホルダ入射開口であり、貫通孔の他方の開口は、波長変換光を射出するホルダ射出開口であり、貫通孔内面の少なくとも一部は反射部を有しており、波長変換部材は、導光部材の励起光射出端に面した第1面と、第1面と対向する第2面とを有しており、第1面は導光部材の励起光射出端とは離間しており、第2面はホルダ射出開口付近に配置されており、第2面の面積はホルダ射出開口の面積よりも小さく、ホルダ射出開口のうち、第2面で占められている領域を第1領域とし、それ以外の領域を第2領域としたとき、反射部で少なくとも一回反射した波長変換光を第2領域から射出させるための、導光部材の励起光射出端から第2領域まで連続した波長変換光伝播領域を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、照明装置に関するものである。
現在、小型固体光源と光ファイバとを組み合わせたファイバ光源が開発されている。このファイバ光源は細い構造物の先端から光を照射する照明装置として用いられる。
このような照明装置として、たとえば、特許文献1では固体光源を用いたファイバ光源装置(発光装置)が提案されている(図17)。図17(a)は、従来の照明装置の波長変換部材周辺の概略構成を示す図、(b)は(a)の照明装置に用いるスペーサの構成を示す正面図、(c)は(a)の照明装置に用いるスペーサの構成を示す斜視図である。
特許文献1のファイバ光源装置では、小型固体光源に導光部材(光ファイバ)920が接続され、その導光部材920の先端に波長変換部材(蛍光体)940が設置されている。導光部材920は保持部材930に取り付けられており、導光部材920と波長変換部材940との間に、スペーサ950が設置されている。このスペーサ950は貫通孔950cを有し、表面には金属薄膜950aが形成されている。このファイバ光源装置では、波長変換部材940から導光部材920側に射出された後方射出光を、スペーサ950の貫通孔950cの内面に設けた金属薄膜950aからなる反射部により反射させる事で導光部材920側への射出光を波長変換部材940側へもどし、波長変換光の照明光量を上げている。
特許文献1のファイバ光源装置は、発光素子と、発光素子からの光を導く導光部材と、導光部材の少なくとも射出側端部に取り付けられる保持部材と、導光部材の射出側に設けられ、発光素子からの光の少なくとも一部を吸収して異なる波長の光に変換する波長変換部材、とを有し、保持部材または導光部材と、波長変換部材と、の間に、波長変換部材からの後方射出光を反射するスペーサが取り付けられた構成を備え、この構成により、波長変換部材で反射や発生した光が保持部材の端面に入射することにより生じる光の損失を低減できるため、光出力を向上させることができる。したがって、従来は有効に使われなかった後方射出光を、光出力すべき方向に反射する手段を設けることで、明るさを向上することができる。
特開2009−3228号公報
上述のファイバ光源装置では、スペーサ950の射出側開口の全面を波長変換部材940で覆うように構成されている。このため、スペーサ950の貫通孔950cの内面である反射部で反射された後方射出光は、波長変換部材940を通過して外部に出力される。しかし、波長変換部材940は一般に自己吸収性を有するため、自らが波長変換した波長変換光の一部を吸収してしまい、これにより、外部に射出される波長変換光の光量が低下してしまう。したがって、上述のファイバ光源装置の構成では、波長変換部材940からの波長変換光が十分利用できず、期待されたほど光取り出し効率が向上されないという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、波長変換部材によって波長変換された波長変換光の光取り出し効率を向上させた照明装置を提供することを目的とする。
本発明に係る照明装置は、励起光源と、励起光源から射出された励起光を導光する導光部材と、導光部材により導光された励起光を所望の波長変換光に波長変換する波長変換ユニットと、を有する照明装置において、波長変換ユニットは、少なくともホルダと波長変換部材とにより構成されており、ホルダは、貫通孔を有しており、貫通孔の一方の開口は、導光部材の励起光射出端と接続されたホルダ入射開口であり、貫通孔の他方の開口は、波長変換光を射出するホルダ射出開口であり、貫通孔内面の少なくとも一部は反射部を有しており、波長変換部材は、導光部材の励起光射出端に面した第1面と、第1面と対向する第2面とを有しており、第1面は導光部材の励起光射出端とは離間しており、第2面はホルダ射出開口付近に配置されており、第2面の面積はホルダ射出開口の面積よりも小さく、ホルダ射出開口のうち、第2面で占められている領域を第1領域とし、それ以外の領域を第2領域としたとき、反射部で少なくとも一回反射した波長変換光を第2領域から射出させるための、導光部材の励起光射出端から第2領域まで連続した波長変換光伝播領域を有することを特徴としている。
本発明に係る照明装置において、ホルダの貫通孔内面と波長変換部材は、互いに離間して配置されており、両者の間には波長変換光伝播領域が設けられていることが好ましい。
本発明に係る照明装置において、波長変換光伝播領域は、波長変換光および励起光を透過する光透過部材が充填されて構成されていることが好ましい。
本発明に係る照明装置において、光透過部材は、ガラスまたは樹脂であることが好ましい。
本発明に係る照明装置において、ホルダの貫通孔内面と、光透過部材との間の領域の少なくとも一部に、光透過部材の屈折率よりも小さい屈折率を有する間隙層が設けられていることが好ましい。
本発明に係る照明装置において、間隙層は、空間であり、ホルダの貫通孔内面と光透過部材とは、一部離間していることが好ましい。
本発明に係る照明装置において、ホルダの貫通孔内面は、ホルダ入射開口からホルダ射出開口に向かって広がる円錐台形状のテーパー面であることが好ましい。
本発明に係る照明装置において、波長変換部材は、第1面を光透過部材と接して配置されていることが好ましい。
本発明に係る照明装置において、波長変換部材は、その側面を光透過部材により取り囲まれていることが好ましい。
本発明に係る照明装置において、波長変換部材は、第2面を光透過部材により取り囲まれていることが好ましい。
本発明に係る照明装置において、波長変換光伝播領域の、ホルダ射出開口に面する領域の少なくとも一部に、励起光を遮光する遮光フィルタが設けられていることが好ましい。
本発明に係る照明装置において、遮光フィルタは、励起光を反射し、波長変換光を透過する波長選択反射膜であることが好ましい。
本発明に係る照明装置において、波長変換部材は、第1面が略円形である円柱形状であり、波長変換部材の第1面の大きさは、光ファイバから射出された励起光が、波長変換部材の第1面を含む平面上に形成するビームスポットより大きいことが好ましい。
本発明に係る照明装置において、導光部材は開口数Fnaを有する光ファイバであり、波長変換光伝播領域は屈折率nrを有する樹脂で充填されており、光ファイバの射出端と波長変換部材の第1面との、光ファイバの中心軸上の距離がDであるときに、波長変換部材の円形の第1面の半径Rpは、以下の式(1)を満足することが好ましい。
Rp≧D・tan(arcsin(Fna/nr)) ・・・(1)
本発明に係る照明装置において、ホルダの貫通孔の内面は、ホルダ入射開口からホルダ射出開口に向かって広がる円錐台形状のテーパー面であり、テーパー面の、光ファイバの中心軸方向とテーパー面とのなすテーパー角φは、以下の式(2)を満足することが好ましい。
φ>tan-1(Rp/D) ・・・(2)
本発明に係る照明装置において、波長変換部材は、保持部材によりホルダに固定されており、波長変換光伝播領域の一部は空間であることが好ましい。
本発明に係る照明装置において、保持部材は、波長変換光を透過する透明板であることが好ましい。
本発明に係る照明装置において、保持部材は一部に開口を有しており、波長変換光伝播領域はホルダのホルダ入射端からホルダ射出端まで連続した空間であることが好ましい。
本発明に係る照明装置は、波長変換部材によって波長変換された波長変換光の光取り出し効率を向上させることができる、という効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係る照明装置の概略構成を示す図である。 図1の波長変換ユニット及び導光部材を拡大して示す斜視図である。 図1の波長変換ユニット及び導光部材を拡大して示す断面図である。 図1の波長変換ユニット及び導光部材を拡大して示す断面図であって、各部材のパラメータを示す図である。 本発明の第2実施形態に係る照明装置の波長変換ユニット及び導光部材を拡大して示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る照明装置の波長変換ユニット及び導光部材を拡大して示す断面図である。 本発明の第4実施形態に係る照明装置の波長変換ユニット及び導光部材を拡大して示す断面図である。 本発明の第5実施形態に係る照明装置の波長変換ユニット及び導光部材を拡大して示す断面図である。 本発明の第5実施形態に係る波長変換ユニットの構成を示す正面図である。 本発明の第5実施形態の第1変形例に係る照明装置の波長変換ユニット及び導光部材を拡大して示す断面図である。 本発明の第5実施形態の第2変形例に係る照明装置の波長変換ユニット及び導光部材を拡大して示す断面図である。 (a)は本発明の第5実施形態の第3変形例に係る照明装置の波長変換ユニット及び導光部材を拡大して示す断面図、(b)は(a)の励起光遮光膜周辺の構成を拡大して示す図である。 本発明の第5実施形態の第4変形例に係る照明装置の波長変換ユニット及び導光部材を拡大して示す断面図である。 本発明の第6実施形態に係る照明装置の波長変換ユニット及び導光部材を拡大して示す断面図である。 本発明の第6実施形態の第1変形例に係る照明装置の波長変換ユニット及び導光部材を拡大して示す断面図である。 本発明の第6実施形態の第2変形例に係る波長変換ユニットの構成を示す正面図である。 (a)は従来の照明装置の波長変換部材周辺の概略構成を示す図、(b)は(a)の照明装置に用いるスペーサの構成を示す正面図、(c)は(a)の照明装置に用いるスペーサの構成を示す斜視図である。
以下に、本発明に係る照明装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る照明装置について、図1から図4を用いて説明する。図1は、第1実施形態に係る照明装置の概略構成を示す図である。図2は、図1の波長変換ユニット及び導光部材を拡大して示す斜視図である。図3は、図1の波長変換ユニット及び導光部材を拡大して示す断面図である。なお、図1及び図2では一部の部材の図示を省略している。また、図2では、説明のために導光部材120とホルダ140のホルダ入射開口141を離間させて表示している。
図1に示すように、第1実施形態に係る照明装置は、主に光源部110、導光部としての導光部材120、及び波長変換ユニット130に分けられ、光源部110から射出された励起光を導光部材120へ導光し、波長変換ユニット130内にある波長変換部材150を照射する構成である。各部の詳細な構造を次に説明する。
光源部110は、半導体レーザ光源111(励起光源)と、集光レンズ112と、導光部材120の入射端121と、を備える。半導体レーザ光源111、集光レンズ112、及び導光部材120の入射端121は、半導体レーザ光源111から射出される励起光L1を集光レンズ112で集光し、効率よく導光部材120に入射させる位置にそれぞれ固定されている(図1参照)。
導光部材120には、例えば、コア径50μm、開口数FNA=0.2を有するマルチモード光ファイバを用いる。
波長変換ユニット130は、導光部材120の射出端122、波長変換部材150と、光透過部材133(波長変換部材150を保持する保持部材としても機能する)と、ホルダ140と、フェルール131と、を備え、導光部材120により導光された励起光L1を所望の波長変換光L2に波長変換する。
なお、本発明の波長変換ユニットは、少なくともホルダと波長変換部材を備えていればよいが、第1実施形態では、射出端122、波長変換部材150と、光透過部材133と、ホルダ140と、フェルール131と、を備える例を示している。
ホルダ140は、励起光L1を入射するホルダ入射開口141から、外部へ照明光(波長変換光L2)を射出するホルダ射出開口142まで、連続する貫通孔を内部に有している。ホルダ140の貫通孔は、ホルダ入射開口141からホルダ射出開口142に向かって、連続的に広がるテーパー形状を有しており、貫通孔内面であるテーパー面に、反射部143が形成されている。
なお、本発明の反射部は、ホルダの貫通孔内面の全面ではなく、一部のみに形成する構成でもよいが、第1実施形態は、ホルダ140の貫通孔内面の全面に反射部143を形成した例である。
波長変換部材150は円柱形状を有しており、導光部材120の励起光射出端122に面した第1面151と、第1面151と対向する第2面152と、第1面151及び第2面152に挟まれた側面153を有している。また、第1面151は、励起光射出端122から離間している。
図3に示すように、ホルダ140の貫通孔内部、すなわち反射部143の内側には、光透過部材133と、波長変換部材150と、が配置されている。
光透過部材133は、波長変換部材150の側面153と第1面151とを取り囲むように、ホルダ140の貫通孔内部に充填されている。別言すれば、光透過部材133は、ホルダ入射開口141を上面、ホルダ射出開口142を底面とする、円錐台形状を有している。また、光透過部材133は、励起光L1と、波長変換部材150から射出される波長変換光L2の両方を透過する性質を有している。
円柱状の波長変換部材150の第2面152は、ホルダ射出開口142よりも面積が小さく、かつ、ホルダ射出開口142とほぼ同心で配置されている。このように配置することで、波長変換部材150はホルダ140貫通孔内面と接しないようになっており、つまり、第2面152は、その全周にわたって反射部143の端部であるとホルダ射出開口142と離間して配置されている。また第2面152はホルダ射出開口142の開口面の一部を形成している。ここで、波長変換部材150の厚さは、励起光L1を十分波長変換光L2に変換するように設定される。
光透過部材133は、ホルダ射出開口142のうち、第2面152で占められている領域を第1領域A11(図3)とし、それ以外の領域を第2領域A12(図3)としたとき、反射部143で少なくとも一回反射した波長変換光L2を第2領域A12から射出させるための、導光部材120の励起光射出端122から第2領域A12まで連続した波長変換光伝播領域A10を形成している。
導光部材120の射出端122側は、外周をフェルール131により保持されており、射出端122は、ホルダ140のホルダ入射開口141に励起光L1が入射するように接続されている。より具体的には、導光部材120の射出端122は、ホルダ140のホルダ入射開口141の中央付近、すなわち、光透過部材133の円錐台の上面の中央付近に接続されている。
導光部材120の射出端122と波長変換部材150との相対位置は、導光部材120の射出端122より射出される励起光L1が略全て波長変換部材150の第1面151上に照射されるように設定する。このとき、導光部材120から射出された励起光L1が、波長変換部材150の第1面151を含む平面上に形成するビームスポットは、波長変換部材150の第1面151よりも小さくなるように構成している。ここで、ビームスポットとは、励起光の最大強度に対し、1/eより大きな光強度を有する領域と定義し、eは自然体数の底としてのネイピア数である。
ここで、各部材の形状及び材質の好ましい例について説明する。
ホルダ140の貫通孔内面(反射部143)のテーパー角は導光部材120の中心軸120cに対し11degが好ましい。波長変換部材150は0.17mmの半径と、0.5mmの厚さを有する円柱形状がよい。なお、導光部材120には、先のマルチモード光ファイバを用いている。
光透過部材133は、ガラス又は樹脂で構成することが好ましい。例えば、励起光L1及び波長変換光L2を透過するシリコーン樹脂材料(屈折率1.4)を用いると、耐光性と加工性を両立できる。これに対して、光透過部材133にガラスを用いると、光透過損失、耐光性、及び耐熱性を向上することができる。波長変換部材150は、平均粒径8μmの粉末蛍光体を10wt%の濃度でシリコーン樹脂に分散し、樹脂をキュアして固ためたものが例として挙げられる。
[動作]
次に光源部110からの励起光L1の挙動について説明する。
まず、半導体レーザ光源111から射出された励起光L1は、集光レンズ112を通して、入射端121から導光部材120に高効率に入射する。
導光部材120に入射した励起光L1は導光部材120の内部を導光し、導光部材120の射出端122から光透過部材133に向かって射出される。このとき、導光部材120が有する開口数(NA)と光透過部材133の屈折率に応じた広がり角で射出される。
励起光L1は、光透過部材133を透過して波長変換部材150の第1面151に照射される。このとき、波長変換部材150の第1面151の大きさは、励起光が波長変換部材150の第1面151を含む平面上に形成するビームスポットより大きくなるように構成されているため、励起光L1は、その大部分が波長変換部材150に照射される。この結果、波長変換部材150を経由せず直接外部に射出される励起光はほとんどない。
励起光L1は、波長変換部材150に照射され、励起光L1と異なる波長の波長変換光L2に変換される。波長変換光L2は、励起光L1の入射方向に依らず、あらゆる方向に射出される。一部はホルダ射出開口142から外部の照射対象物160に照射され、また、別の一部は波長変換部材150の側面153又は第1面151から、光透過部材133に向かって射出する。
光透過部材133に向かって射出された波長変換光L2は、ホルダ140の貫通孔内面である反射部143によって反射される。反射部143は、照明光射出側すなわち照射対象物160側に開いたテーパー面となっているため、反射部143で反射された波長変換光L2は、もとの進行方向と比べ、照明光射出側に向かって進行する成分が増加する。
詳細には、反射部143で反射された波長変換光L2は、その一部は再び反射部143に向かい、また別の一部は波長変換部材150に向かい、残りの一部は光透光部材133を経由して、ホルダ射出開口142から外部の照射対象物160に照射される。
反射部143で一度反射され、再び反射部143に向かって射出した波長変換光L2は、一部は、再び上述の工程を繰り返してさらに反射部143に向かい、別の一部は、波長変換部材150に向かい、残りの一部は、ホルダ射出開口142から外部に射出される。反射部143や波長変換部材150に向かった波長変換光L2は、以降、上述の過程を繰り返す。
[各部材のパラメータの関係について]
次に、図4を参照して、各部材のパラメータの関係について述べる。図4は、図1の波長変換ユニット及び導光部材を拡大して示す断面図であって、各部材のパラメータを示す図である。
導光部材120の射出端122から射出した励起光L1のほぼ全てを、波長変換部材150の第1面151に照射するように構成するために、各部材を以下のように構成する。
導光部材120の開口数をFnaとすると、導光部材120を導光してきた励起光L1は、導光部材120の射出端122から、開口数Fnaと光透過部材133の屈折率nrに応じて広がって光透過部材133内に射出される。この広がり角をθとすると、θは、以下の式(3)で求めることができる。
θ=sin−1(Fna/nr) ・・・(3)
ここで、導光部材120として開口数Fna=0.2の光ファイバ、光透過部材133として屈折率nr=1.4のシリコーン樹脂を用いると、広がり角θは8deg程度となる。
また、波長変換部材150は、その中心が導光部材120の中心軸と一致し、該中心軸に略垂直な第1面151を有する円柱形状である。すなわち導光部材120と同心に配置された円柱である。導光部材120の射出端122と波長変換部材150の第1面151との、導光部材120の中心軸上の距離Dを1.0mmとすると、波長変換部材150の第1面151を含む平面上に形成される励起光のビームスポットは、導光部材120の中心軸120cを中心とする略円形であり、その半径をRbeamとすると、半径Rbeamは以下の式(4)で求めることが出来る。
Rbeam=D×tan(θ) ・・・(4)
この式(4)の上述の数値を適用すると、照射半径Rbeam=0.14mmとなる。
なお、一般的には導光部材120に光ファイバを用いるが、そのコア径(光射出直径)は、数ミクロンから数百μm程度である。ここで、導光部材120のコア径が、式(2)で計算される半径Rbeamに対し、無視出来ない場合、このときの励起光照射領域の半径をRbeam2とすると、Rbeam2は式(5)を用いて求めることが望ましい。第1実施形態では、コアの直径Rf=50μmのファイバを用いる。
Rbeam2=Rf/2+D×tan(θ)=Rf/2+Rbeam ・・・(5)
この式(5)に上述の数値を適用すると、Rbeam2=0.17mmとなる。
以上の通り、導光部材120のコア径は無視出来ないため、式(5)を用いて議論を進める。
導光部材120の射出端122から距離Dを有する平面上での励起光L1のビームスポットは、半径Rbeam2=0.17mmを有する円形となる。そこで、波長変換部材の第1面151が、半径0.17mmと略等しいか、それより大きければ、導光部材120から射出された励起光L1の略全てが波長変換部材150の第1面151に照射されることとなる。
なお、一般的には、以下の式(1)及び式(1’)の関係を満足すれば、波長変換部材150の第1面151を、導光部材120から射出された励起光L1のビームスポットより大きくすることができる。すなわち、波長変換部材150の第1面151の半径をRpとしたときに、以下の関係を満足するように構成すれば良い。
Rp≧Rbeam=D×tan(sin−1(Fna/nr)) ・・・(1)
Rp≧Rbeam2=Rf/2+D×tan(sin−1(Fna/nr)) ・・・ (1’)
ここで、式(1)は光ファイバのコア径が無視できる場合であり、式(1’)は無視出来ない場合である。
また、波長変換部材150の第1面151の大きさが、波長変換部材150の第1面151を含む平面に照射するビームスポットよりも小さい場合、励起光L1が光透過部材133、ホルダ射出開口142を経由して、波長変換部材150を経由することなく外部へ射出されてしまう。励起光L1に対する波長変換光L2の割合、つまり励起光L1の利用効率を考慮すれば、変換されない励起光L1が増加することとなる。このため、式(1)または式(1’)の関係とすること、すなわち、励起光L1の略全てが波長変換部材150の第1面151に照射されるように構成することが望ましい。
次に、ホルダ140の貫通孔内面のテーパー角について説明する。
波長変換部材150の第1面151の半径がRpのとき、波長変換部材150の第1面151のエッジと導光部材120の射出端122を結ぶ直線が、導光部材120の中心軸となす角ψは、以下の式(6)により求められる。第1実施形態では、波長変換部材150と、ホルダ140の内面である反射部143とは離間しているため、テーパー角φは、式(6)により求められる角ψより大きい必要がある。したがって、式(2)の関係を満足するように、テーパー角φを設定すれば、波長変換光伝播領域を有するように構成することが可能となる。
ψ=tan−1(Rp/D) ・・・(6)
φ>ψ=tan−1(Rp/D) ・・・(2)
なお、第1実施形態では、導光部材120として、NA=0.2の光ファイバを用いたが、本発明はこのNAに限定されない。NAがこれより大きければ、励起光源である半導体レーザ1から射出される励起光L1を、効率良く波長変換ユニット130に導光することが可能となる。一方、あまりNAの大きな導光部材120を用いると、導光部材の射出端122から射出される励起光L1の広がり角が大きくなってしまうため、波長変換部材150のサイズを大きくする必要があり、また、ホルダ140の内面のテーパー角φも大きくしなければならなくなる。
励起光源に半導体レーザ1を用いることで、それほど大きなNAの導光部材120を用いなくても十分に励起光L1を入射、導光することが出来るため、波長変換ユニット130のサイズを小さくすることが望ましい用途の場合、導光部材120のNAは大きすぎないほうがよい。具体的には、NAが0.5以上となると、光透過部材133の屈折率が1.5の場合の励起光L1の射出角θ0が、20deg以上となる。
なお、これまでの説明では、励起光L1のビームスポットを、導光部材120である光ファイバの開口数Fnaを用いて求めたが、導光部材120の射出端122の状態や、導光する光の入射端121での入射角、光ファイバの曲がり等により、励起光の射出角が、NAで求められる射出角θより大きな広がりを有する場合がある。このような場合、導光部材から射出される励起光のピーク強度に対し、1/e以上の強度を有する領域を励起光照射領域と定義して、各部材のパラメータを設定してもよい。
[作用・効果]
上述のように、波長変換部材150の側面153および第1面151から射出した波長変換光の一部は、波長変換部材150に再入射することなく、波長変換光伝播領域を通ってホルダ射出開口142から外部に射出される。この光は波長変換部材150の自己吸収による光量低下が少ないため、波長変換光の取出し効率の高い光源を実現することが可能となる。特に、励起光が直接照射される第1面151からは他の面に比べて高い割合で波長変換光が射出される。第1面151から射出された波長変換光L2の一部は、波長変換部材150より光源部110側に配されている波長変換光伝播領域に射出し、そこから反射部143と波長変換伝播領域を経由してホルダ射出開口142まで波長変換部材150に入射することなく外部の照射対象物160に照射される。
以上のように構成することで、励起光L1の利用効率が高く、かつ、波長変換光L2の取出し効率の高い照明装置を提供することが可能となる。
したがって、波長変換部材150から射出された波長変換光L2の一部を、波長変換部材150に再入射させずに照明光射出エリアから射出させることができる。また、波長変換部材150から射出した波長変換光L2のうち、半導体レーザ光源111側に射出した後方射出光が、再び波長変換部材150に入射することなく外部に射出するための、励起光入射端から照明光射出端まで連続する波長変換光伝播領域を設けている。これにより、波長変換部材150から半導体レーザ光源111側に射出した後方射出光の一部は、波長変換光伝播領域を通って外部に射出するため、自己吸収による損失を軽減できる。よって、波長変換光L2の光取り出し効率を向上させた照明装置を提供することが可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態の照明装置について、図5を用いて説明する。図5は、第2実施形態に係る照明装置の波長変換ユニット及び導光部材を拡大して示す断面図である。以下、第1実施形態と異なる点についてのみ説明し、共通の部分についてはその説明を省略する。第2実施形態では、波長変換部材250と光透過部材233(波長変換部材250を保持する保持部材としても機能する)が、波長変換部材250の第1面251でのみで接している点が第1実施形態とは異なっている。その他の構成は第1実施形態に係る照明装置と同様であって、同じ部材については同じ参照符号を使用する。
光透過部材233は、円錐台形状を有し、照明光射出側の面233aが波長変換部材250の第1面251のみと接している。また、波長変換部材250の第2面252と側面253は、光透過部材233とは接しておらず、外部に露出している。ここで、波長変換部材250は第1実施形態の波長変換部材150と同様の形状を備えている。
ここで、ホルダ射出開口142のうち、第2面252で占められている領域を第1領域A21とし、光透過部材233の射出側の面233aのうちで波長変換部材250以外の領域を第2領域A22としたとき、反射部143で少なくとも一回反射した波長変換光L2を第2領域A22から射出させるための、導光部材120の励起光射出端122から第2領域A22まで連続した波長変換光伝播領域A20が形成されている。
[作用・効果]
第1実施形態の照明装置では、図3に示す様に、波長変換部材150はその第1面151と側面153が光透過部材133に埋め込まれるように構成されているため、光透過部材133にあらかじめ凹部を設けておき、そこに波長変換部材150を挿入するか、または、波長変換部材150をあらかじめ空間に取り付けて配置しておき、ホルダ貫通孔内の開いた空間に樹脂等を流しいれて硬化させるなどの製造過程が必要であった。これに対して、第2実施形態の照明装置では、光透過部材233は単純な円錐台のままですむため、比較的容易に製造でき、この円錐台の照明光射出側の面に波長変換部材150を取り付ければ良いため、第1実施形態の照明装置と比較して、容易に作成できる。
以上のように構成することで、波長変換光の取出し効率の高い照明装置を比較的容易に提供することが可能となる。
なお、その他の構成、作用、効果については、第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態の照明装置について、図6を用いて説明する。図6は、第3実施形態に係る照明装置の波長変換ユニット及び導光部材を拡大して示す断面図である。第3実施形態では、第1、第2実施形態と異なる点についてのみ説明し、共通の部分についてはその説明を省略する。第3実施形態では、波長変換部材350が、光透過部材333(波長変換部材350を保持する保持部材としても機能する)内に完全に埋没している点が第1、第2実施形態とは異なっている。その他の構成は第1実施形態に係る照明装置と同様であって、同じ部材については同じ参照符号を使用する。
光透過部材333は、円錐台形状を有し、内部に波長変換部材350を含んでいる。波長変換部材350は、第1実施形態の波長変換部材150と同様の形状を備え、光透過部材333内に完全に埋没している。すなわち、波長変換部材350は、第1面351、第2面352、及び側面353のいずれの面も光透過部材333内にあり、外部に露出していない。
ここで、ホルダ射出開口142のうち、第2面352に対向する領域を第1領域A31とし、それ以外の領域を第2領域A32としたとき、反射部143で少なくとも一回反射した波長変換光L2を第2領域A32から射出させるための、導光部材120の励起光射出端122から第2領域A32まで連続した波長変換光伝播領域A30が形成されている。
[作用・効果]
第1実施形態の照明装置では、図3に示す様に、波長変換部材150の第2面152が外部に露出しており、また、第2実施形態では、波長変換部材250の第2面252と側面253が外部に露出している。これに対して、第3実施形態の照明装置では、波長変換部材350が光透過部材333の内部に完全に埋没しているため、波長変換部材350が脱離する可能性を小さくすることができる。
さらに、光透過部材333に、比較的熱伝導率の高い部材、たとえばガラス等を用いることで、波長変換部材350からの発熱をホルダ140へ逃がしやすくなっている。
以上のように構成することで、波長変換光の取出し効率の高く、波長変換部の脱離の可能性の小さい照明装置を提供することが可能となる。
なお、その他の構成、作用、効果については、第1実施形態と同様である。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態の照明装置について、図7を用いて説明する。図7は、第4実施形態に係る照明装置の波長変換ユニット及び導光部材を拡大して示す断面図である。以下、第1から第3実施形態と異なる点についてのみ説明し、共通の部分についてはその説明を省略する。第4実施形態では、光透過部材433(波長変換部材150を保持する保持部材として機能する)とホルダ440の貫通孔内面に形成された反射部443との間に、上述の光透過部材より屈折率の小さい間隙層470が設けられている点が第1から第3実施形態とは異なっている。その他の構成は第1実施形態に係る照明装置と同様であって、同じ部材については同じ参照符号を使用する。
[構成]
光透過部材433は、基本的な形状は第1実施形態の光透過部材133と同様であるが、ホルダ貫通孔内面に形成された反射部443と光透過部材433との間に、光透過部材433より屈折率の小さい間隙層470を設けるため、その分だけ小さく構成されている。間隙層470は、空間であり、光透過部材433は、ホルダ入射開口441近傍と、ホルダ射出開口442近傍とで、図示しない樹脂等でホルダ140に固定されている。
ここで、ホルダ射出開口442のうち、第2面152で占められている領域を第1領域A41とし、それ以外の領域を第2領域A42としたとき、反射部443で少なくとも一回反射した波長変換光L2を第2領域A42から射出させるための、導光部材120の励起光射出端122から第2領域A42まで連続した波長変換光伝播領域A40が形成されている。
[動作]
波長変換部材150の側面153および第1面151から射出した波長変換光L2は、光透過部材433を経由して、波長変換部材150と、空間である間隙層470との界面に向かって進行する。光透過部材433は、例えば屈折率nr=1.4のシリコーン樹脂であり、空間である間隙層470の屈折率nairを1.0とすると、この界面では、入射角αが下式(7)よりもとめられた45.5degより大きい角度のときに全反射する。また、それより小さい角度のときは、この界面で屈折して間隙層に射出するが、ホルダ140の貫通孔内面に設けられた反射部143で反射され、再び光透過部材433の内部に侵入する。
sinα=nair/nr=1/1.4 ・・・(7)
[作用・効果]
第1から第3実施形態の照明装置では、ホルダ貫通孔内面は反射部143としていた。反射部143は、例えば、銀やアルミニウム等により構成されるため、反射率は98%程度が上限となり、現実的には95%程度の値である。これに対し、第4実施形態の照明装置では、光透過部材433と間隙層470の界面が、入射角αが45.5degより大きい角度のときに全反射するように構成されているため、特に反射回数の多い成分に対しては波長変換光L2に対する反射率が向上し、結果として、第1から第3実施形態と比較して、光取出し効率を向上することが可能となる。
以上のように構成することで、波長変換光の取出し効率の高く、波長変換部の脱離の可能性の小さい照明装置を提供することが可能となる。
なお、その他の構成、作用、効果については、第1実施形態と同様である。
(第4実施形態の変形例)
第4実施形態の照明装置では間隙層470を空間としたが、本変形例では、間隙層470に屈折率の低い樹脂層を設けた点が第4実施形態とは異なっている。
この樹脂層としては、例えば、屈折率1.3のシリコーン樹脂を用いることが可能である。
このように構成することで、ホルダ440に対し、光透過部材433をより強固に固定することが可能となり、波長変換部材150も含めた光透過部材433が脱離しにくい照明装置を提供することが可能となる。
なお、第4実施形態及び第4実施形態の変形例では、第1実施形態に示したような、波長変換部材150の側面153と第1面151とが光透過部材133に取り囲まれている例を示したが、これに限らず、第2実施形態の照明装置のように、波長変換部材150の第1面151のみが光透過部材433に接している構造でも良いし、また、第3実施形態の照明装置のように、波長変換部材150の第2面152、側面153、及び第1面151の全てが光透過部材433に取り囲まれている構成であっても、その効果を享受することが可能である。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態の照明装置について、図8、図9を用いて説明する。図8は、第5実施形態に係る照明装置の波長変換ユニット及び導光部材を拡大して示す断面図である。図9は、第5実施形態に係る波長変換ユニットの構成を示す正面図である。以下、第1から第4実施形態と異なる点についてのみ説明し、共通の部分についてはその説明を省略する。第5実施形態では、ホルダ射出開口142に、励起光L1を遮光し外部に射出させない励起光遮光膜570(遮光フィルタ)を設けた点が第1から第4実施形態とは異なっている。その他の構成は第1実施形態に係る照明装置と同様であって、同じ部材については同じ参照符号を使用する。
[構成]
励起光遮光膜570は、ホルダ140のホルダ射出開口142の、波長変換部材150の第2面152を除く領域に設けられている。従って、この励起光遮光膜570を照明光射出側から見ると、図9に示すような、ドーナツ形状をしている。この結果、導光部材120から射出した励起光L1は、光透過部材133に入射し、その後、波長変換部材150に照射されるが、波長変換部材150に照射されずにホルダ射出開口142に直接向かう場合には励起光遮光膜570に照射される。
励起光遮光膜570は、励起光L1を反射し、波長変換光L2を透過する波長選択フィルタ(波長選択反射膜)が好ましく、例えば、屈折率の異なる透明な部材を積層した、いわゆる誘電体多層膜により形成する。第5実施形態の照明装置では、導光部材120から直接励起光遮光膜570に励起光L1が照射されたときに、その反射強度が最大になるように構成されている。誘電体多層膜による波長選択フィルタは、屈折率の異なる誘電体を周期的に積層して構成される。この積層周期により反射波長が異なるため、光線の入射方向により反射率の高い波長が異なってくる。逆に、ある波長の光に対する反射率は、誘電体多層膜への入射角によって変化する。第5実施形態では、図9に示す、ドーナツ形状の外径と内径の中間を通る中心円571(図9の破線部分)に、励起光が直接照射されたときに、その反射強度が最大となるように、誘電体多層膜の周期が設定されている。
ここで、ホルダ射出開口142のうち、第2面152で占められている領域を第1領域A51とし、それ以外の領域(励起光遮光膜570が形成された領域)を第2領域A52としたとき、反射部143で少なくとも一回反射した波長変換光L2を第2領域A52から射出させるための、導光部材120の励起光射出端122から第2領域A52まで連続した波長変換光伝播領域A50が形成されている。
[動作]
導光部材120の曲がり方により、または、導光部材120とホルダ140の接続部が接続誤差等によりずれた場合に、波長変換部材150の第1面151の直径と励起光L1のビームスポット径とが近い場合には、導光部材120から射出される励起光が、直接ホルダ射出開口442の方向に向かう可能性がある。このような場合、第5実施形態では、ホルダ射出開口142上に励起光遮光膜570が設けられているため、励起光L1は、波長変換部材150に入射せずに直接外部に漏れ出すことがない。
さらに、第5実施形態では、励起光遮光膜570は、励起光L1を反射し、波長変換光L2を透過するフィルタであるため、この励起光遮光膜570に照射された励起光は内部に向かって反射され、反射部143を経由して、一部は波長変換部材150に照射されて波長変換光L2となる。従って、励起光L1が外部に直接漏れるのを防ぐだけでなく、励起光L1を再利用可能としている。
[作用、効果]
このように構成することで、励起光が外部に直接漏れることなく、また、漏れ出そうとする励起光を再利用することも可能となるため、より、効率の良い照明装置を提供することが可能となる。
なお、その他の構成、作用、効果については、第1実施形態と同様である。
(第5実施形態の第1変形例)
図10は、第5実施形態の第1変形例に係る照明装置の波長変換ユニット及び導光部材を拡大して示す断面図である。図10に示すように、第1変形例では、ホルダ射出開口142の全面に、励起光L1を反射し、波長変換光L2を透過させる励起光遮光膜572(保持部材)が形成されている。すなわち、波長変換部材150の第2面152部分にも励起光遮光膜572が形成されている。
ここで、ホルダ射出開口142のうち、第2面152で占められている領域を第1領域A51aとし、それ以外の領域を第2領域A52aとしたとき、反射部143で少なくとも一回反射した波長変換光L2を第2領域A52aから射出させるための、導光部材120の励起光射出端122から第2領域A52aまで連続した波長変換光伝播領域A50aが形成されている。
このように構成することで、波長変換部材150で波長変換光L2に変換されずに、透過して外部に射出する励起光L1も、再び波長変換部材150側に反射して、戻すことが可能となるため、励起光L1が外部に射出される量は十分に小さくなり、かつ、励起光L1の利用効率をさらに向上することができる。また、励起光遮光膜572をホルダ射出開口142の全面に形成するため、励起光遮光膜572のパターニング処理が不要となり、これにより成膜が容易になる。以上より、第1変形例によれば、第5実施形態のメリットに加え、射出光に励起光がより混入しにくく、作り易い照明装置を実現することが可能になる。
(第5実施形態の第2変形例)
図11は、第5実施形態の第2変形例に係る照明装置の波長変換ユニット及び導光部材を拡大して示す断面図である。図11に示す様に、第2変形例では、励起光遮光膜573が平面に形成されているのではなく、傾斜面に形成されている。この傾斜面の傾斜角は、ドーナツ状の励起光遮光膜573の内径と外径の中間の径を有する円上に照射される励起光L1と、傾斜面と、が略直行するように設定されている。
ここで、ホルダ射出開口142のうち、第2面152で占められている領域を第1領域A51bとし、それ以外の領域を第2領域A52bとしたとき、反射部143で少なくとも一回反射した波長変換光L2を第2領域A52bから射出させるための、導光部材120の励起光射出端122から第2領域A52bまで連続した波長変換光伝播領域A50bが形成されている。
このように構成することで、第1変形例と比較して、ドーナツ状の誘電体多層膜からなる励起光遮光膜に入射する励起光L1が拡散光であっても、良好な反射率とすることが可能となる。
なお、第5実施形態の第1変形例と同様に、波長変換部材の波長変換光射出面(第2面152)にも、励起光遮光膜を設けても構わない。
以上のように構成することで、第1変形例と比較して、より励起光が外部に射出しにくい波長変換ユニットを実現することが可能となる。
(第5実施形態の第3変形例)
次に第5実施形態の第3変形例について図12を参照しながら説明する。図12(a)は、第5実施形態の第3変形例に係る照明装置の波長変換ユニット及び導光部材を拡大して示す断面図、(b)は、(a)の励起光遮光膜周辺の構成(XIII)を拡大して示す図である。第3変形例では、励起光遮光膜574を構成する誘電体多層膜の周期が、ドーナツ形状の内側と外側とで異なっている点が、第1変形例とは異なっている。
すなわち、導光部材120の射出端122から射出した励起光L1は、拡散光なので、ドーナツ形状の誘電体多層膜の内側近傍では、誘電体多層膜の入射面を基準とした励起光L1の入射角度は、比較的深い角度で照射されるのに対し、外側近傍では、それより浅い角度で照射されることになる。一般に、同じ周期を有する誘電体多層膜に対し、深い角度で入射した光は、誘電体多層膜の周期をより短く、逆に浅い角度で入射した光はより長い周期として感じられる。励起光L1は第1実施形態と同じレーザ光であるため、波長の線幅は1nm以下と狭い。従って、この波長に合わせ、入射角に応じて誘電体多層膜の周期を調整することで、励起光の照射角度によらず、誘電体多層膜の全面で高い反射率を有する励起光遮光膜570を実現できる。具体的には、図12(b)に示す様にドーナツの内側近傍の多層膜の周期が、外側近傍の多層膜の周期よりも長くなるように構成すればよい。
ここで、ホルダ射出開口142のうち、第2面152で占められている領域を第1領域A51cとし、それ以外の領域を第2領域A52cとしたとき、反射部143で少なくとも一回反射した波長変換光L2を第2領域A52cから射出させるための、導光部材120の励起光射出端122から第2領域A52cまで連続した波長変換光伝播領域A50cが形成されている。
以上のように構成することで、第5実施形態の第2変形例と同様に、より励起光が外部に射出しにくい波長変換ユニットを実現することが可能となり、かつ、第2変形例のように、光学フィルタを傾斜させることなく作製できる、照明装置を実現することが可能となる。
(第5実施形態の第4変形例)
次に第5実施形態の第4変形例について、図13を参照しながら説明する。図13は、第5実施形態の第4変形例に係る照明装置の波長変換ユニット及び導光部材を拡大して示す断面図である。第5実施形態の第4変形例では、励起光遮光膜575が、導光部材120の励起光の射出端122を中心とした仮想球面580の一部分に沿って配置されている点が第5実施形態の第1から第4変形例とは異なっている。
ここで、ホルダ射出開口142のうち、第2面152で占められている領域を第1領域A51dとし、それ以外の領域を第2領域A52dとしたとき、反射部143で少なくとも一回反射した波長変換光L2を第2領域A52dから射出させるための、導光部材120の励起光射出端122から第2領域A52dまで連続した波長変換光伝播領域A50dが形成されている。
このように構成することで、導光部材120から射出した励起光L1は、その射出方向によらず励起光遮光膜575に略垂直に照射されるため、励起光遮光膜575に直接照射される励起光L1全てに対して高い反射率を有することができる。
したがって、第1、第2、第3変形例と比較して、さらに励起光が外部に射出し難い構成を提案することが可能となる。
上記第5実施形態について、以下のようにまとめることができる。
第5実施形態の照明装置は、励起光源と、励起光源から射出された励起光を導光する導光部材と、導光部材により導光された励起光を、所望の波長変換光に波長変換する波長変換ユニットと、を有する照明装置において、波長変換ユニットは、波長変換部材と、波長変換光を透過する波長変換光伝播領域と、ホルダとにより構成されており、ホルダは、少なくともひとつの貫通孔を有しており、貫通孔の一方の開口は、導光部材の前記励起光射出端と光学的に接続されたホルダ入射開口であり、貫通孔の他方の開口は、波長変換光を射出するホルダ射出開口であり、導光部材の励起光射出端は、ホルダ入射開口近傍に配置されており、波長変光伝播領域は、ホルダ入射開口からホルダ射出開口まで連続しており、波長変換光伝播領域の、ホルダ射出開口に面している領域に、励起光を遮光する励起光遮光膜が設けられていることを特徴としている。
第5実施形態の照明装置において、励起光遮光膜は、励起光を反射し、波長変換光を透過する特性を有することが好ましい。
第5実施形態の照明装置において、波長変換部材は導光部材の中心軸と中心が同軸に配置された円板形状であり、その円板の上面は、ホルダ射出開口に面しており、波長変換光伝播領域の、ホルダ射出開口に面している領域は、波長変換部材のホルダ射出開口に面している円板の上面を取り囲むドーナツ形状の領域であることが好ましい。
第5実施形態の照明装置において、励起光遮光膜は、互いに屈折率の異なる誘電体膜を積層して構成した誘電体多層膜であり、各誘電体の膜厚は、導光部材射出端から励起光遮光膜に直接照射される励起光に対する反射率が大きくなるように設定されていることが好ましい。
第5実施形態の照明装置において、励起光遮光膜は、ドーナツ形状の内径と外径の中心線近傍で、最も高い反射率を有するように構成されていることが好ましい。
第5実施形態の照明装置において、励起光遮光膜は、導光部材の射出端からドーナツ形状の内径と外径の中心線近傍と結んだ直線に対し、略直交していることが好ましい。
第5実施形態の照明装置において、励起光遮光膜は、導光部材の射出端を中心とした球面の一部分に沿って配置されていることが好ましい。
第5実施形態の照明装置において、励起光遮光膜は、導光部材から射出される励起光の入射角度に応じて厚さが異なっていることが好ましい。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態の照明装置について、図14を用いて説明する。図14は、第6実施形態に係る照明装置の波長変換ユニット及び導光部材を拡大して示す断面図である。以下、第1から第5実施形態と異なる点についてのみ説明し、共通の部分についてはその説明を省略する。第6実施形態の照明装置では、波長変換光伝播領域の少なくとも一部が空間633で構成されている点が第1から第4実施形態とは異なっている。その他の構成は第1実施形態に係る照明装置と同様であって、同じ部材については同じ参照符号を使用する。
[構成]
第6実施形態の照明装置では、ホルダ140の貫通孔は空間633となっており、ホルダ射出開口142に透明板670(保持部材)が取り付けられている。波長変換部材150は、透明板670のホルダ140側に取り付けられている。透明板670は、導光部材120側の第1面671が波長変換部材150の第2面152と接触するように配置されている。また、透明板670は、第2面672を外側にして、ホルダ射出開口142の全面を覆うように取り付けられている。
ここで、ホルダ射出開口142のうち、第2面152で占められている領域を第1領域A61とし、それ以外の領域を第2領域A62としたとき、反射部143で少なくとも一回反射した波長変換光L2を第2領域A62から射出させるための、導光部材120の励起光射出端122から第2領域A62まで連続した波長変換光伝播領域A60が形成されている。
[動作]
導光部材120から射出された励起光L1は、空間633に射出される。このとき、励起光は、空間633の屈折率と、導光部材120である光ファイバの開口数Fnaに応じて広がりながら波長変換部材150に向かって進行する。励起光L1は波長変換部材150の第1面151に照射され、一部が波長変換光L2となり、励起光L1の入射方向に関係なく、あらゆる方向に射出される。射出した波長変換光L2のうち、反射部143に照射された光は、ここで反射され、その一部は空間633、透明板670を経由して外部へと射出される。
[作用・効果]
第6実施形態の照明装置では、第1から第5実施形態の光透過部材が、空間633と透明板670とで構成されている。空間633は、励起光L1や波長変換光L2をほとんど吸収しないため、第1から第5実施形態と比較して、これらの光を効率良く利用することが可能となる。また、吸収が少ないため、光透過部材による発熱も小さくすることが可能となる。
なお、その他の構成、作用、効果については、第1実施形態と同様である。
(第6実施形態の第1変形例)
図15は、第6実施形態の第1変形例に係る照明装置の波長変換ユニット及び導光部材を拡大して示す断面図である。第6実施形態では、波長変換部材150を、透明板670のホルダ140側に配置したが、図15に示す様に、透明板670を挟んで、ホルダ140の反対側に配置しても、同様の効果を得ることができる。このとき、波長変換部材150は、透明板670の第2面672上に第1面151が接触するように配置されている。
また、透明板670に、第5実施形態で述べた励起光遮光膜を設けることも可能である。
ここで、ホルダ射出開口142のうち、第2面152に対向する領域を第1領域A61aとし、それ以外の領域を第2領域A62aとしたとき、反射部143で少なくとも一回反射した波長変換光L2を第2領域A62aから射出させるための、導光部材120の励起光射出端122から第2領域A62aまで連続した波長変換光伝播領域A60aが形成されている。
(第6実施形態の第2変形例)
図16は、第6実施形態の第2変形例に係る波長変換ユニットの構成を示す正面図である。第2変形例では、図16に示すように、上述の透明板670の代わりに、波長変換部材150を固定する3つの固定部材681、682、683(保持部材)を用いている。固定部材681、682、683は、透明板670と異なり、開口691、692、693を有している。
図16に示す様に、波長変換部材150は、3つの固定部材681、682、683により、ホルダ140に固定されており、それぞれの間の領域は、開口691、692、693となっている。
第2変形例のように構成することで、波長変換光L2の一部は、空間のみを経由して外部に射出されるため、この部分での吸収がなくなり、これによって波長変換光L2を効率的に取り出すことが可能な照明装置を実現することが可能となる。
なお、固定部材681、682、683は、波長変換部材150を保持可能なものならどのような部材を用いることも可能である。たとえば、波長変換光L2に対し、透明な部材を用いることで、波長変換光L2の利用効率をさらに向上することが可能となる。また、波長変換光L2を反射する反射部(図示せず)を固定部材681、682、683の表面に形成することで、固定部材681、682、683に照射された波長変換光L2が反射され、この反射光の一部が、さらに反射部143により外部に照射されるように構成できる。
以上、述べてきた実施形態及び変形例は、その一例に過ぎず、その主旨を逸脱しない範囲で様々な変形を施すことが可能である。
以上のように、本発明に係る照明装置は、波長変換光の光取り出し効率が高い照明装置に有用である。
110 光源部
111 半導体レーザ光源(励起光源)
112 集光レンズ
120 導光部材(導光部)
120c 中心軸
121 導光部材入射端
122 導光部材射出端
130 波長変換ユニット
131 フェルール
133 光透過部材
140 ホルダ
141 ホルダ入射開口
142 ホルダ射出開口
143 反射部
150 波長変換部材
151 波長変換部材第1面
152 波長変換部材第2面
153 波長変換部材側面
160 照射対象物
233 光透過部材
250 波長変換部材
251 波長変換部材第1面
252 波長変換部材第2面
253 波長変換部材側面
333 光透過部材
350 波長変換部材
351 波長変換部材第1面
352 波長変換部材第2面
353 波長変換部材側面
433 光透過部材
440 ホルダ
441 ホルダ入射開口
442 ホルダ射出開口
443 反射部
470 間隙層
570 励起光遮光膜
571 中心円
572、573、574、575 励起光遮光膜
580 仮想球面
633 空間
670 透明板
671 透明板第1面
672 透明板第2面
681、682、683 固定部材
691、692、693 開口
A10、A20、A30、A40 波長変換光伝搬領域
A11、A21、A31、A41 第1領域
A12、A22、A32、A42 第2領域
A50、A50a、A50b、A50c、A50d 波長変換光伝搬領域
A51、A51a、A51b、A51c、A51d 第1領域
A52、A52a、A52b、A52c、A52d 第2領域
A60、A60a 波長変換光伝搬領域
A61、A61a 第1領域
A62、A62a 第1領域
L1 励起光
L2 波長変換光

Claims (18)

  1. 励起光源と、
    前記励起光源から射出された励起光を導光する導光部材と、
    前記導光部材により導光された前記励起光を所望の波長変換光に波長変換する波長変換ユニットと、
    を有する照明装置において、
    前記波長変換ユニットは、少なくともホルダと波長変換部材とにより構成されており、
    前記ホルダは、貫通孔を有しており、
    前記貫通孔の一方の開口は、前記導光部材の前記励起光射出端と接続されたホルダ入射開口であり、前記貫通孔の他方の開口は、前記波長変換光を射出するホルダ射出開口であり、
    前記貫通孔内面の少なくとも一部は反射部を有しており、
    前記波長変換部材は、前記導光部材の励起光射出端に面した第1面と、前記第1面と対向する第2面とを有しており、
    前記第1面は前記導光部材の励起光射出端とは離間しており、前記第2面はホルダ射出開口付近に配置されており、
    前記第2面の面積はホルダ射出開口の面積よりも小さく、
    ホルダ射出開口のうち、前記第2面で占められている領域を第1領域とし、それ以外の領域を第2領域としたとき、前記反射部で少なくとも一回反射した波長変換光を前記第2領域から射出させるための、前記導光部材の励起光射出端から前記第2領域まで連続した波長変換光伝播領域を有することを特徴とする照明装置。
  2. 前記ホルダの貫通孔内面と前記波長変換部材は、互いに離間して配置されており、両者の間には前記波長変換光伝播領域が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記波長変換光伝播領域は、前記波長変換光および励起光を透過する光透過部材が充填されて構成されていることを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
  4. 前記光透過部材は、ガラスまたは樹脂であることを特徴とする請求項3に記載の照明装置。
  5. 前記ホルダの貫通孔内面と、前記光透過部材との間の領域の少なくとも一部に、前記光透過部材の屈折率よりも小さい屈折率を有する間隙層が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の照明装置。
  6. 前記間隙層は、空間であり、前記ホルダの貫通孔内面と前記光透過部材とは、一部離間していることを特徴とする請求項5に記載の照明装置。
  7. 前記ホルダの貫通孔内面は、ホルダ入射開口からホルダ射出開口に向かって広がる円錐台形状のテーパー面であることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  8. 前記波長変換部材は、前記第1面を前記光透過部材と接して配置されていることを特徴とする請求項3に記載の照明装置。
  9. 前記波長変換部材は、その側面を前記光透過部材により取り囲まれていることを特徴とする請求項8に記載の照明装置。
  10. 前記波長変換部材は、前記第2面を前記光透過部材により取り囲まれていることを特徴とする請求項9に記載の照明装置。
  11. 前記波長変換光伝播領域の、前記ホルダ射出開口に面する領域の少なくとも一部に、前記励起光を遮光する遮光フィルタが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  12. 前記遮光フィルタは、前記励起光を反射し、前記波長変換光を透過する波長選択反射膜であることを特徴とする請求項11に記載の照明装置。
  13. 前記波長変換部材は、前記第1面が略円形である円柱形状であり、前記波長変換部材の第1面の大きさは、前記光ファイバから射出された励起光が、前記波長変換部材の第1面を含む平面上に形成するビームスポットより大きいことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  14. 前記導光部材は開口数Fnaを有する光ファイバであり、前記波長変換光伝播領域は屈折率nrを有する樹脂で充填されており、前記光ファイバの射出端と前記波長変換部材の第1面との、前記光ファイバの中心軸上の距離がDであるときに、前記波長変換部材の円形の第1面の半径Rpは、以下の式(1)を満足することを特徴とする請求項13に記載の照明装置。
    Rp≧D・tan(arcsin(Fna/nr)) ・・・(1)
  15. 前記ホルダの貫通孔の内面は、ホルダ入射開口からホルダ射出開口に向かって広がる円錐台形状のテーパー面であり、前記テーパー面の、前記光ファイバの中心軸方向とテーパー面とのなすテーパー角φは、以下の式(2)を満足することを特徴とする請求項14に記載の照明装置。
    φ>tan-1(Rp/D) ・・・(2)
  16. 前記波長変換部材は、保持部材により前記ホルダに固定されており、前記波長変換光伝播領域の一部は空間であることを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
  17. 前記保持部材は、前記波長変換光を透過する透明板であることを特徴とする請求項16に記載の照明装置。
  18. 前記保持部材は一部に開口を有しており、前記波長変換光伝播領域は前記ホルダのホルダ入射端からホルダ射出端まで連続した空間であることを特徴とする請求項16に記載の照明装置。
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