JP6334142B2 - 発光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光ガイドと蛍光体プレート等の波長変換部材を組み合わせた発光装置に係り、特に波長変換部材の両面に反射部材を配置し、反射部材が配置されていない側面から光を取りだすようにした発光装置に関する。
従来、光ファイバ等の光ガイドにより伝送される励起光を吸収し、波長変換して所定の波長域の光を放出する波長変換部材を用いた発光装置が提案されている(特許文献1)。このタイプの発光装置では、円盤状の波長変換部材の底面に光ガイドが接続されるとともに光ガイドを除く底面と上面に反射膜が配置され、側面から光を取りだすようにしている。この発光装置は車両用灯具に適した半双指向性を持つ光源となる。
特開2013−131335号公報
上述した発光装置では、波長変換部材で変換された光が、波長変換部材を伝搬し側面から取り出されるまでに、波長変換部材の両面に設けた反射膜によって反射を繰り返される際に損失が生じる。例えば反射部材が最も反射効率のよい金属(Ag)の場合でも反射率は98%であり、反射を繰り返すことにより損失は増大する。また増反射機能がある誘電体を金属膜と組み合わせて用いる場合、誘電体に増反射機能を持たせるためには層数を増やす必要があり、それによって高入射角側の反射特性が急激に悪くなることが知られている。特許文献1に記載されるような側面から光を取りだす発光装置では、光を側面から取り出すために反射部材の高入射角側の特性が重要となるため、その低下は高輝度化を妨げる大きな要因となる。
このように反射部材の特性による光エネルギーの損失は高輝度化の障害となるが、さらに光から変換された熱による消光という問題もある。
本発明は、側面から光を取り出す発光装置において高輝度化を図ることを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の発光装置を提供する。すなわち、本発明の発光装置は、波長変換部材と当該波長変換部材の上面を覆う反射部材とを含む発光部と、前記発光部の裏面に固定され、前記波長変換部材に含まれる蛍光体を励起する光を供給する光ガイド部材とを備え、前記発光部の側面が光出射面となる発光装置であって、前記発光部は、前記波長変換部材を挟んで両側に、前記波長変換部材の屈折率よりも低屈折率の材料からなる全反射層が形成されていることを特徴とする。
波長変換材料の両面に、所定の光の入射角度範囲(臨界角以上の角度)において光を全反射する層を設けたことにより波長変換材料内を伝搬する光のエネルギー損失を低減し、発光装置の高輝度化を図ることができる。またエネルギー損失に伴う発熱が少なくなるため信頼性が向上する。
第1実施形態の発光装置の全体概要を示す図 第1実施形態の発光装置の変更例を示す図 第1実施形態の発光装置の別の変更例を示す図 第1実施形態における光の進路を説明する図 第2実施形態の発光装置の全体概要を示す図 (a)〜(c)は、第2実施形態の発光装置の要部とその変更例を示す図 第3実施形態の発光装置の一態様を示す図 第3実施形態の発光装置の別の態様を示す図 第4実施形態の発光装置の全体概要を示す図
以下、図面を参照して、本発明の発光装置の実施形態を説明する。
<第1実施形態>
本実施形態の発光装置は、図1に示すように、励起光を導光する光ガイド部材10と、励起光を吸収し励起光と異なる波長の光を発する波長変換部材20を含む発光部とを組み合わせた発光装置であり、波長変換部材20の側面から光を効率よく出射させるために、波長変換部材20の両面に特定の光反射構造が形成されていることが特徴である。波長変換部材20と光反射構造を含めて発光部という。
まず本実施形態の発光装置を構成する構造について図1を参照して説明する。
図1に示す発光装置100は、保持部材12に保持された光ガイド部材10と、保持部材12の上面に固定された発光部50とからなる。光ガイド部材10は、その一端が保持部材12の上面とほぼ同一面となるように保持部材12に支持されている。光ガイド部材10の他端は光源30に接続されている。
発光部50は、波長変換部材20と、その両面に形成された全反射層41a、41b(総括して全反射層41ともいう)と、上面側の全反射層41aの上に配置された反射層43とを備えており、下面側が接合材60を介して光ガイド部材10の先端が露出した保持部材12の上面に固定されている。波長変換部材20は、光源30から光ガイド部材10を介して発光部50に導入された励起光を吸収し波長の異なる光を発する。励起光と波長変換部材20が発する光は、波長変換部材20内を伝搬し、発光部50の側面から出射する。
次に発光装置100の各要素の詳細を説明する。
本実施形態の発光装置100に用いる光源30は、波長変換部材20に含まれる蛍光体を励起する波長の光を発するものであればよく、紫外光から青色光領域に発光波長をもつ発光ダイオードやレーザーダイオードなどの固体光源を用いることができる。例えば、GaN系の材料を用いた約405nmの紫外光を発光するレーザーダイオードや、約450nmの青色光を発光するレーザーダイオードを用いることができる。
光ガイド部材10は、励起光源30からの励起光を導光するもので、中心部のコアとその周囲を覆うクラッドからなる光ファイバであり、石英ガラス、プラスチック等公知の材料のものを用いることができる。コア径は特に限定されないが、例えば0.2mm程度のものを用いることができる。また光ガイド部材10の出光面から出射される光の角度を大きくするために開口数NAが大きい光ファイバを用いることが好適である。開口数NAはコアの屈折率とクラッドの屈折率で決まる。一般にコアはクラッドと比較して屈折率が高いので、光ガイド部材10の入光面(光源30側端部)から光ガイド部材10に導入された励起光は、コアとクラッドとの境界で全反射することでコア内に閉じ込められた状態で出光面(波長変換部材20側端面)から出射する。この出射光の角度は開口数で決まり(NA=sinθmax)、開口数が大きいほど角度も大きい。開口数の大きい光ファイバを用い、出射光の角度を広げることにより、光ファイバへの光の戻りを少なくし波長変換部材20への入射光を増加することができる。但し、光ファイバから出射される光の角度は、後述する全反射層41bで全反射されない角度(ブリュースター角)より小さくする必要がある。
光ファイバは、単線ファイバであっても多線ファイバであってもよい。また単一モードファイバであっても、マルチモードファイバであってもよいが、マルチモードファイバを用いた場合には、一般にガウシアン分布を持つレーザー光を均一分布にすることができるため、波長変換部材20内で大きい角度で反射する光を増加することできる。マルチモードファイバは、円形マルチモードファイバ、矩形マルチモードファイバのいずれでもよい。
なお図では示していないが、励起光源30と光ガイド部材10の入光面との間には、励起光源30からの光を効率よく光ファイバ内に取り込むために集光レンズなどを配置してもよい。
光ガイド部材10は、保持部材(フェルール)12を貫通する穴に挿入された状態で保持部材12に支持されており、その一端は保持部材12の端面12aと同一面に位置している。保持部材12の材料は、特に限定されないが、ステンレス、ニッケル、ジルコニア等の金属、樹脂、ガラスなどが用いられる。また保持部材12の、波長変換部材20が配置される側の端面12aは反射面であることが好ましい。反射面は、保持部材12の端面12aを鏡面研磨することによって形成してもよいし、金属膜や誘電体膜などの反射膜15を保持部材12の表面に蒸着やメッキ等により形成してもよい。さらに表面に反射面を持つ部材(反射性部材)を保持部材12の端面12aに貼着してもよい。反射膜15は、端面12aの光ファイバ先端が位置する部分を除いて形成されている。
光ガイド部材10と発光部50とを接合する接合材60としては、シリコーン樹脂、ガラス等の高耐熱性・透光性の材料を用いることができる。特に励起光の波長範囲及び波長変換部材が発する光の波長範囲において高い透光性を有するものが好ましい。また接合部材60の屈折率は、光ガイド部材10のコアと同程度であることが好ましい。接合材60の厚みは特に限定されないが、1μm〜5μm程度が好適である。
波長変換部材20は、励起光源30から光ガイド部材10を介して入射される励起光を吸収し、励起光と波長の異なる光を発生するものであり、その材料として、紫外光から青色光領域の光を吸収し、それより長波長の光を発する蛍光体が用いられる。具体的には、紫外光励起蛍光体として、(Ca,Sr)S:Eu2+、CaAlSiN:Eu2+、(Ca,Sr)AlSiN:Eu2+、(Sr,Ba)SiO:Eu2+、(Ca,Sr)Si:Eu2+、KSiF:Mn4+、KSiF:Mn4+、KTiF:Mn4+等の赤色発光蛍光体、YAl12:Ce3+(YAG)、(Sr,Ba)SiO:Eu2+、Ca(Si,Al)12(O,N)16:Eu2+、(Ba,Sr,Ca)SiO:Eu2+、TbAl12:Ce3+、CaGa:Eu2+、Ca−α−Sialon:Eu2+等の黄色発光蛍光体、Y(Ga,Al)12:Ce3+、LuAl12:Ce3+、(Ba,Sr)SiO:Eu2+、SrGa:Eu2+、CaScSi12:Ce3+、CaSc:Eu2+、CaSc:Ce3+、(Si,Al)(O,N):Eu2+、β−Sialon:Eu2+、(Sr,Ba)Si:Eu2+、BaSi12:Eu2+等の緑色発光蛍光体が挙げられる。これらは発光装置の所望の発光色に応じて、1種または2種以上を混合して用いることができる。
蛍光体の形態としては、蛍光体粉末をガラスや樹脂中に分散させたもの、ガラス母体に発光中心イオンを添加したガラス蛍光体、及び蛍光体セラミックス等を用いることができる。蛍光体粉末をガラスや樹脂中に分散させたものとして具体的には、上述した蛍光体の粉末をP、Si、B、Alなどの成分を含むガラス中に分散したものが挙げられる。ガラス蛍光体としては、Ce3+やEu2+を賦活剤(発光中心イオン)として添加したCa−Si−Al−O−N系やY−Si−Al−O−N 系等の酸窒化物系ガラス蛍光体が挙げられる。蛍光体セラミックスとしては、上述した蛍光体組成から成り、樹脂成分を実質的に含まない焼結体が挙げられる。
これらの中でも蛍光体粉末の焼結体である蛍光体セラミックスが好ましく、特に、焼結体中に光の散乱の原因となるポアや粒界の不純物を殆ど含まない透光性の高いものが好ましい。蛍光体セラミックスは熱伝導性が高いため、蛍光体の発光が熱によって弱まる現象(温度消光)を低減することができる。なお蛍光体セラミックスの焼結体のポアは、焼結体を製造する際に用いる融剤の選択や焼結時の圧力や温度を調整することにより低減することができる。なおポアの残存量を評価する指標として蛍光体セラミックスの比重の値を用いることができ、その値が計算される理論値に対して95%以上のものが特に望ましい。透光性の高い蛍光体セラミックスを蛍光体プレートして利用することにより、励起光や蛍光を拡散により失うことなく蛍光層からの光の取り出し効率を高めることができる。また蛍光体プレート内で発生した熱を効率よく拡散することができる。
ただし波長変換部材20は透光性を阻害しない範囲で少量の光拡散材を含んでいてもよい。
波長変換部材20の形状は、特に限定されるものではないが、本実施形態では高さの低い円筒形状すなわち円盤形状を有し、二つの平行な円形の面20a、20bと短い円筒状の側面20cとを有している。波長変換部材20の二つの平行な面のうち一方20b側に光ガイド部材10(光ファイバ)が接合材等により固定されている。二つの面20a、20bは、光ガイド10が接合された部分を除き、光を反射するための複数の層40が形成されている。光ガイド部材10により波長変換部材20に入射した励起光及びこの励起光により波長変換材料20が発する光は、波長変換部材20の面20a、20bで反射を繰り返し、側面20cから取り出される。すなわち側面20cが波長変換部材20の光出射面となる。波長変換部材20の面20a、20bは、これらの面と接する全反射層の機能を発現させるために平滑であることが好ましく、特に鏡面であることが好ましい。具体的には、平均粗さ(Ra)が20nm未満であることが好ましい。
全反射層41は、光ガイド部材10を構成する光ファイバ(コア)や波長変換部材20を構成する材料よりも屈折率が小さい透光性材料からなる。
全反射層41を構成する材料の、波長変換部材20との屈折率差は、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上である。典型的な蛍光体であるYAGの屈折率は1.85であるので、屈折率が1.65以下であることが好ましい。このような低屈折率材料として、具体的には、NaAl14(チオライト)(n=1.33)、AlF(n=1.36)、MgF(n=1.38)、CaF(n=1.43)、SiO(n=1.45)、Al(n=1.64)などの誘電体物質を用いることができる。これらのうち成膜性の観点からはSiOが好適である。また全反射性を含む性能の観点からはMgFが好適である。
全反射層41の厚みは、限定されるものではないが、全反射層41の上に後述する誘電体層の多層膜(増反射層42)を設ける場合には、好ましくは300nm以上、より好ましくは500nm以上である。また好ましくは2μm以下、より好ましくは1μm以下である。厚みを300nm以上とすることにより、増反射層42と干渉を起こすことなく十分な全反射機能を得ることができる。全反射層41は、スパッタリング、真空蒸着等の方法で波長変換部材20の表面に成膜することができる。
このような全反射層41(41a、41b)を波長変換部材20の両面に配置することにより、光が波長変換部材20内で反射を繰り返しながら側面に伝搬していく際に、所定の入射角より入射角の大きい光を、波長変換部材20と全反射層41との間で全反射させて、反射による光の損失を防止することができる。全反射層41の機能については、後に詳述する。
全反射層41aの上に配置される反射層43は、全反射層41aを透過する光を反射し波長変換部材20に戻すもので、膜であっても基板であってもよい。膜の場合は、Ag、Ag合金、Al、Rh、Pt、Au、Cu、Ti、Si等の金属反射膜及びSiO、Al、TiO、ZnO等の誘電体多層膜を用いることができる。これらの膜はスパッタリング、真空蒸着、メッキ等の方法により形成することができる。基板の場合は、鏡面のAl基板やその上に金属膜、光学多層膜を形成したものを用いることができ、接合材により全反射層41に接合することができる。接合材としては、発光部50と光ガイド部材10とを接合した接合部と同様の材料を用いることができる。
なお図1では、反射層43を、波長変換部材20の上面側に位置する全反射層41aの上だけに配置する場合を示しているが、図2に示すように、下面側に位置する全反射層41bの接合材60側に反射層43を形成してもよい。波長変換部材20とその両側の全反射層41a、41bを挟むように反射層43を設けることにより、全反射層41bを透過した光を反射して波長変換部材20に戻すことができるので、導波損失を低減することができる。また下側の反射層43を介して、波長変換部材20と保持部材12或いはその上に形成された反射膜15とをはんだやAuSn等で共晶接合することが可能となるため、波長変換部材20で生じた熱を保持部材側12に効果的に逃がすことができ、温度消光を防止できる。
さらに本実施形態の発光装置100は、全反射層41と反射層43との間に、図3に示すように、増反射層42を設けてもよい。増反射層42を下側の全反射層41に積層する場合には、光ガイド部材10から波長変換部材20への光の入射を妨げないために、光ガイド部材10先端が固定される部分以外の領域に形成する。
増反射層42は、低屈折率材料と高屈折率材料とを交互に積層した光学多層膜であり、各層の厚みが入射光の波長λの1/4に調整され、十分な層数とすることにより入射光を殆ど透過せず反射光にすることができる。従って、層の厚みは励起光及び波長変換部材20が発する光の波長を考慮して調整され、具体的には約10nm〜100nmである。全体の厚みは約0.01μm〜3μmが好ましい。低屈折率材料としては、例えば、NaAl14(チオライト)(n=1.33)、AlF(n=1.36)、CaF(n=1.38)、SiO(n=1.45)、Al(n=1.64)等が用いられる。高屈折率材料としては、CeO(n=2.13)、Ta(n=2.20)、Ti(n=2.31)、TiO(n=2.35)、Nb(n=2.37)等が用いられる。これら材料をスパッタリング、真空蒸着等の方法で順次成膜することによりに増反射層42を形成することができる。
次に本実施形態の発光装置100における全反射層41の機能を説明する。
全反射層41は、波長変換部材20を伝搬する光のうち、全反射層41との界面における入射角が臨界角以上の光を反射し、光を波長変換部材20に閉じ込める機能を持つ。臨界角θTは、スネル法則より波長変換部材20と全反射層41の屈折率で決まり、例えば、波長変換部材20が屈折率1.85のYAG蛍光体であり、全反射層41が屈折率1.45のSiOである場合、
sin(θT)=1.45/1.85
θT=51.6
となる。すなわち51.6°以上の入射角を持つ入射光は波長変換部材20と全反射層41との界面で全反射し、上記全反射層と波長変換材料の組み合わせでは、波長変換部材20への入射角が51.6°以上であれば理論上、光エネルギーの損失がなく、光は波長変換部材20を伝搬し発光部側面から取り出すことができる。因みにYAGに対し屈折率1.65の全反射層を設けた場合には、入射角63°以上であれば全反射が可能となる。
全反射層を設けずに反射層43のみを設けた場合、例えば、反射層43が最も反射率の高い金属膜(Ag)でも反射率は100%ではなく、可視光領域において一定の吸収を持つ。また一般に増反射性を有する誘電体の多層膜(増反射層42)を金属膜に加えて配置した場合、反射率は向上するが、増反射層は高い入射角、特に70度以上の高い入射角、の光に対しては反射率が急に低下するという特性を持つ。従って低入射角の光には増反射効果が得られても、高入射角では増反射効果が得られない。
本実施形態では全反射層41を配置したことにより、金属膜や増反射層の反射機能を補い、光の取り出し効率を大幅に向上できる。
波長変換部材20への入射側については、励起光源30としてLED、LD等の固体光源を用いた場合、固体光源からの励起光は指向性を持つため、励起光は光ガイド部材10から波長変換部材20の下側に位置する全反射層41bへは低入射角で入射し、光ガイド部材10と全反射層41bとの界面で全反射することなく波長変換部材20に入射することができる。
光ガイド部材10から出射した光が全反射しない理由について、図4を参照して詳述する。図4は光ガイド部材10と発光部50との接続部を拡大した図であり、光の進路を矢印で示している。また以下の説明では、各層(膜)の厚みは均一で界面は平行であることを前提にしている。
ここで光ガイド部材(光ファイバ)10のコア10aの屈折率をn1、クラッド10bの屈折率をn2、接合材60の屈折率をn3、全反射層41の屈折率をn4とし、コア10aとクラッド10bとの反射角をθ1、コア10aから接合材60への入射角をθ2、コア10aから接合材60への屈折角をθ3、接合材60から全反射層41への屈折角をθ4とする。
スネルの法則より式(1)が成立し、式(1)より式(2)が得られる。
n1・sinθ2=n3・sinθ3=n4・sinθ4 (1)
sinθ4=(n1/n4)sinθ2 (2)
一方、光ファイバ(コア)10aから放射され光の角度の最大値は、コア−クラッド間の反射角θ1が臨界角、すなわち式(3)を満たすときである。
n1・sinθ1=n2・sin90°
sinθ1=n2/n1 (3)
また、θ1+θ2=90°であって、式(4)の関係があるので、
sinθ2=√(1−sinθ1) (4)
式(2)は、式(3)及び式(4)を用いて、式(5)で表すことができる。
sinθ4=(1/n4)√(n1−n2) (5)
ここで式(5)の右辺の「√(n1−n2)」は光ファイバの開口数NA(NA=√(n1−n2))であり、式(5)は開口数NAを用いて式(6)で表すことができる。
sinθ4=(1/n4)・NA (6)
従って接合材60から全反射層41bへの屈折角θ4は、式(7)に示すように、全反射層41の屈折率n4と光ファイバ10の開口数NAで決まる。
θ4=sin−1((1/n4)・NA) (7)
全反射層41がSiO(屈折率1.45)、光ファイバのNAが0.30であるとするとθ4は約12°であり、垂直入射に近い角度で全反射層に入射することになる。全反射層41に入射した光は波長変換部材20へ角度θ4で入射するが、全反射層41の屈折率は波長変換部材20の屈折率より小さいため、全反射層41bと波長変換部材20との界面に置いて全反射は起こらず、光は全反射層41bを透過して波長変換部材20に導入される。
また、光が接合部材60と全反射層41bとの界面で全反射されないためには、接合材60から全反射層41bへの屈折角θ4が90°未満であればよい。全反射が生じる際のコアからの入射角θ2は、式(2)において、θ4=90°とすることにより求められる(式(8))。
sinθ4=(n1/n4)sinθ2=1
θ2=sin−1(n4/n1) (8)
式(8)において、コアの屈折率n1を1.46、全反射層41の屈折率n4を1.45とすると、全反射が生じる角度θ2の臨界値は約83°であり、角度θ2が83°より大きいときに全反射が起こる。一方、コア10aから接合材60に出射される光の角度θ2の最大値θmaxは、NA=n・sinθmax(nは接合材の屈折率)であり、接合材60(シリコーン樹脂)の屈折率が1.4、NAが0.30のとき、約12.3°であり、83°より小さい。よって全反射層41bの界面では全反射は起こらず、光ガイド部材10からの光は全反射層41bを経て、波長変換部材20に導入される。
以上説明したように、本実施形態の発光装置によれば、波長変換部材の両面に全反射層を配置したことにより、光ガイド部材10から送られる励起光を損失なく、波長変換部材に入射することができ、且つ波長変換部材に送られた光を閉じ込めた状態で光出射面である側面に伝搬させることができるので、高い発光効率が実現できる。また光エネルギーの損失に伴う発熱量を低減することができるので、信頼性が高い。
なお図面に示す実施形態では、発光部50の側面全面が光取り出し面である場合を示したが、側面の一部に光遮光部材や反射部材を配置し、本実施形態の発光装置の指向特性を調整することも可能である。
<第2実施形態>
本実施形態の発光装置は、波長変換部材20の上面側に、光ガイド部材10から波長変換部材20に入射される光を側方に向けて、波長変換部材20内で高角反射する光の割合を増加させる手段を設けたことが特徴である。以下、図5を参照して本実施形態の発光装置を説明する。図5において、第1実施形態と同じ要素は同じ符号で示し、重複する説明は省略する。
図5に示す発光装置においても、光ガイド部材10の光出射面に、波長変換部材20を備えた発光部50が固定されること、波長変換部材20の両面に全反射層41(41a1、41b)が設けられることは第1実施形態と同様である。本実施形態では、波長変換部材20の光ガイド部材10に対向する部分の上面側に凹部が形成され、その部分の全反射層41aが波長変換部材20側に凸状411になっていることが特徴である。
全反射層41aの凸状の部分(凸部411)は、波長変換部材20に垂直に近い角度(0度に近い入射角度)で入射する光を屈折させて波長変換部材20の側面方向に誘導する機能を持つ。凸部411の形状は、底面の形状及び大きさが光ガイド部材10の断面とほぼ同程度とすることが好ましく、光ガイド部材10の断面が円形の場合、図6(a)〜(c)に示すように、円錐状、或いは円錐の錐面を外側又は内側に曲面状にした形状などとすることができる。
また凸部411の傾斜は、光ガイド部材10から波長変換部材20に入射し凸部に当たる光の角度(入射角度)が臨界角θT以上であることが好ましい。すなわち図5の右側に示すように、光ガイド部材10から入射される光の進路をl1、凸部の垂線をl2、全反射層主平面の垂線をl3とし、入射光がほぼ垂線l3に概ね平行であるとすると、入射光に対する傾斜面の角度θ1、入射光の傾斜面に対する入射角θ2、及び、その光が傾斜面で反射して主平面に入射される入射角θ3は、それぞれ次の関係にある(式(9)、(10))。
θ1+θ2=90° (9)
2θ2+θ3=180° (10)
ここでθTを臨界角とすると、傾斜面及び主平面で光が全反射する条件は次のとおりである。
θ2>θT (11)
θ3>θT (12)
これら式(9)〜(12)から、主平面にたいする傾斜面の角度θ(=90°−θ1)を求めると、
θT<θ<(90°−θT/2) (13)
となる。例えば、波長変換部材20がYAGで全反射層41がSiOである場合の臨界角θT(52°)では、
52°<θ<64°
となる。これにより凸部411に当たった光は全反射されて側面方向に向かうことができる。
なお光ファイバからの光が垂直方向に対し最大角度(α)の広がりを持つ場合には、式(13)は次式(14)となる。
θT−α<θ<{(90°−θT/2)−α/2} (14)
以上、凸部411が図6(a)に示す形状の場合を例に説明したが、光ガイド部材10から入射される光の入射角にある程度分布(ガウシアン分布)があることを考慮すると、図6(b)や(c)に示すような形状が好ましく、特にガウシアン分布を持つ入射角の光を均一分布に近づけるために、図6(b)に示す形状が好ましい。
本実施形態の発光装置において、全反射層41aに凸部411を形成する方法としては、波長変換部材20の上面に凸部411に対応する凹部をエッチング、微細加工等により形成しておき、その上に全反射層41aを形成する方法を採用することができる。全反射層41aの上に配置する反射部材が反射層43の場合には、全反射層41aの上に蒸着やメッキ等で成膜すればよいが、金属板等を配置する場合には、全反射層41aの上面を平坦にして、すなわち凹部がない状態で配置することが望ましい。
本実施形態によれば、光ガイド部材10に対応する上面側の全反射層41aに光ガイド部材10からの光を側方に反射させる形状を形成したことにより、波長変換部材20内での光の反射を低減し、波長変換部材20内で高角反射する光の割合を増加させることができ、さらに効率よく光を取りだすことができる。
<第3実施形態>
本実施形態の発光装置は、波長変換部材20と光ガイド部材10の端面の接合部分に、光ガイド部材10から波長変換部材20に入射される光の入射角度を広げる手段を設けたことが特徴である。以下、図7及び図8を参照して本実施形態の発光装置を説明する。図7及び図8において、第1実施形態と同じ要素は同じ符号で示し、重複する説明は省略する。
光ガイド部材10から全反射層41bを通って光波長変換部材20に入射される光の角度は、全反射層41bで全反射されないために約80°以下であることが必要であるが、一方、波長変換部材20において全反射層41bの機能を生かし、光を効率よく側面に導くためにはその制限内で角度が大きいことが好ましい。光ファイバから出射される光はガウシアン分布を持つが、光ファイバの端面の形状を平坦ではなく変化させることにより、ガウシアン分布を均一分布とするができ、出射角度を広げることが可能となる。
図7に示す発光装置では、光ガイド部材10の端面を保持部材12の端面に対し凹状にすることにより、光ガイド部材10から出射される光の角度を広げている。凹状は、図示したような球面状でもよいし、円錐や角錐状であってもよく、端面の研磨加工により形成することができる。いずれの場合にも、光ガイド部材10から出射する光の分布を均一分布に近づけて、その出射角度を広げることができる。
図8に示す発光装置では、光ガイド部材10が接合される波長変換部材20の下面の部分に凹部21を設けている。凹部21は、ウェットエッチングやRIE等により形成することができ、全反射層41bはこの凹部21を覆って形成される。この場合にも、図7に示す発光装置と同様に、実質的に開口数を広げるのと同様の効果が得られる。
また図8の下に示すように、図7に示す態様と図8に示す態様を組み合わせてもよい。すなわち光ファイバ端面を凹状にするとともに、端面に対応する波長変換部材20の下面を凹状にする。
本実施形態によれば、光ガイド部材10から波長変換部材20に入射される光を均一分布に近づけるとともにブリュースター角度の制限内で入射角度を広げることができる。これにより、第2実施形態と同様に、波長変換部材20内で高角反射する光の割合を増加させることができ、さらに効率よく光を取りだすことができる。
<第4実施形態>
本実施形態の発光装置は、光ガイド部材として、コアの中心が光ガイド部材の中心からずれた材料を用いることが特徴である。図9に本実施形態の発光装置を示す。図9において、第1実施形態と同じ要素は同じ符号で示し、重複する説明は省略する。
図9の下側に光ガイド部材10の断面を示す。図示する光ガイド部材10は、複数のコアを束ねたバンドルファイバである。図では3本のコアからなるバンドルファイバを示しているが、コア数は3に限らず、それより多くてもよい。またこのバンドルファイバは、コアがファイバ中心に対し放射状に配置されており、中心にはコアは存在しない。図9の上側の図は複数本のコアを持つバンドルファイバの断面を示しており、図示するように、その端面は円錐状に加工されている。
このようなバンドルファイバでは、光の出射面が傾斜しているため出射光軸が垂直に対し傾斜する。これによりコアと全反射層41との間に存在する物質(接合材)の屈折率に依存して、光の出射角度は端面が水平な場合に対し変化し、開口数を広げる効果と実質的に同じ効果が得られる。
以上、本発明の各実施形態を説明したが、上記実施形態は適宜組み合わせることも可能であるし、個々の実施形態の説明において触れた変更例は、技術的に矛盾しない限り他の実施形態についても同様に適用することができる。
本発明の発光装置は、側面からの光取り出し効率に優れ、車両用灯具その他一般照明に利用することができる。特に半双指向性を有するので車両用灯具に好適である。
本発明により光の損失が極めて少なく、動作の信頼性の高い発光装置が提供される。
10・・・光ガイド部材、12・・・保持部材、15・・・反射膜、20・・・波長変換材料、30・・・光源、41・・・全反射層、42・・・増反射層、43・・・反射層、50・・・発光部、60・・・接合材、411・・・凸部。

Claims (6)

  1. 波長変換部材と当該波長変換部材の上面を覆う反射部材とを含む発光部と、前記発光部の裏面に固定され、前記波長変換部材に含まれる蛍光体を励起する光を供給する光ガイド部材と、前記光ガイド部材が固定された部分を除いて、前記発光部の裏面に配置された反射部材とを備え、前記発光部の側面が光出射面となる発光装置であって、
    前記波長変換部材は、蛍光体粉末をガラス中に分散させたもの、ガラス母体に発光中心イオンを添加したガラス蛍光体、及び蛍光体セラミックスのいずれかの形態であり、
    前記発光部は、前記波長変換部材を挟んで両側に、前記波長変換部材の屈折率よりも低屈折率の材料からなる全反射層が形成されており、
    前記全反射層は、誘電体物質からなり、前記波長変換部材の上面及び下面の全面と接して設けられ、前記光ガイド部材から前記発光部に入射する光を透過して前記波長変換部材へ供給することを特徴とする発光装置。
  2. 請求項1に記載の発光装置であって、
    前記波長変換部材の前記全反射層と接する表面は、平均粗さ(Ra)が20nm未満の鏡面であることを特徴とする発光装置。
  3. 請求項1又は2に記載の発光装置であって、
    前記反射部材は、金属反射層と、前記金属反射層と前記全反射層との間に設けられる増反射層とを備えることを特徴とする発光装置。
  4. 請求項1に記載の発光装置であって、
    前記波長変換部材の上面に位置する前記全反射層の一部が、前記波長変換部材側に凸状であることを特徴とする発光装置。
  5. 請求項1に記載の発光装置であって、
    前記光ガイド部材は、前記発光部に固定される端面が凹状又は凸状であることを特徴とする発光装置。
  6. 請求項1に記載の発光装置であって、
    前記発光部の、前記光ガイド部材からの光が入射する面が前記波長変換部材側に凹んだ形状であることを特徴とする発光装置。
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