JP2011118865A - 過電流保護回路及び定電圧電源回路 - Google Patents

過電流保護回路及び定電圧電源回路 Download PDF

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Abstract

【課題】回路規模を縮小し、さらに短絡電流の温度係数を0以下に設定可能な過電流保護回路及び定電圧電源回路を提供する。
【解決手段】出力電流が上限値を超えないように出力トランジスタを制御する過電流制限部と、前記出力トランジスタの出力電圧の低下に応じて前記出力電流の一部を入力し電圧に変換して出力する電流電圧変換回路を有し、前記出力電圧の低下とともに前記出力電流が減少するように前記電流電圧変換回路の出力を調整することにより前記出力トランジスタを制御する短絡電流制限部と、を備え、前記出力電圧が0のときに前記出力電流が温度の上昇に対して減少するように、前記電流電圧変換回路の出力と、前記電流電圧変換回路のトランスインピーダンスと、が設定されたことを特徴とする過電流保護回路が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、過電流保護回路及び定電圧電源回路に関する。
定電圧電源回路は、負荷変動などに対して一定電圧を安定して供給する。しかし、変動が大きく定格値を超えた電流が流れる場合、例えば短絡した場合などにも、焼損などの事故を防ぐ必要がある。そのため、定電圧電源回路には、出力の最大電流が定格値として規定された上限値を越えないように制限する過電流保護回路が必要とされる。
最大電流は、できるだけ大きく、また短絡電流は小さい方が望ましい。そのため、過電流保護回路には、出力が最大電流を越えるとき電流を制限して出力電圧を低下させるリミット回路と、出力電圧とともに出力電流を低下させる短絡電流制限回路とを組み合わせて構成される。
過電流保護回路は、これらの要求を満たすため差動増幅回路などを用いて構成され、回路規模が大きく、定電圧電源回路の中でも大きな面積を占めている。
そこで、リミット回路と短絡電流制限回路の機能を1つの回路で構成し、回路の簡略化と小型化を可能とした提案がある(例えば、特許文献1、特許文献2を参照)。
特開2003−186554号公報 特開2008−193761号公報
短絡電流が流れると発熱により温度が上昇するため、短絡電流の温度係数は0以下であることが望ましい。しかし、従来の過電流保護回路では、短絡電流の温度係数を負に設定するために、温度係数が負の電流生成回路などを用いると、回路規模が大きくなるという問題がある。
本発明は、回路規模を縮小し、さらに短絡電流の温度係数を0以下に設定可能な過電流保護回路及び定電圧電源回路を提供する。
本発明の一態様によれば、出力電流が上限値を超えないように出力トランジスタを制御する過電流制限部と、前記出力トランジスタの出力電圧の低下に応じて前記出力電流の一部を入力し電圧に変換して出力する電流電圧変換回路を有し、前記出力電圧の低下とともに前記出力電流が減少するように前記電流電圧変換回路の出力を調整することにより前記出力トランジスタを制御する短絡電流制限部と、を備え、前記出力電圧が0のときに前記出力電流が温度の上昇に対して減少するように、前記電流電圧変換回路の出力と、前記電流電圧変換回路のトランスインピーダンスと、が設定されたことを特徴とする過電流保護回路が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、出力電流が上限値を超えないように出力トランジスタを制御する過電流制限部と、前記出力電流とバイアス電流とを入力し電圧に変換して出力する電流電圧変換回路を有し、前記出力電圧の低下とともに前記出力電流が減少するように前記電流電圧変換回路の出力を調整することにより前記出力トランジスタを制御する短絡電流制限部と、を備え、前記出力電圧が0のときに前記出力電流が温度の上昇に対して減少するように、前記電流電圧変換回路に流れる電流と、前記バイアス電流と、が設定されたことを特徴とする過電流保護回路が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、出力トランジスタと、前記出力トランジスタの出力と接地との間に接続され、前記出力電圧または前記出力電圧を分圧して参照電圧として帰還する帰還回路と、基準電圧を生成する電圧生成回路と、前記参照電圧と前記基準電圧との誤差を増幅して前記出力トランジスタを制御する誤差増幅回路と、上記のいずれか1つの過電流保護回路と、を備えたことを特徴とする定電圧電源回路が提供される。
本発明によれば、回路規模を縮小し、さらに短絡電流の温度係数を0以下に設定可能な過電流保護回路及び定電圧電源回路が提供される。
本発明の第1の実施形態に係る過電流保護回路を含む定電圧電源回路の構成を例示する回路図である。 図1に表した過電流保護回路の特性を例示するグラフ図である。 本発明の第2の実施形態に係る過電流保護回路を含む定電圧電源回路の構成を例示する回路図である。 本発明の第3の実施形態に係る過電流保護回路を含む定電圧電源回路の構成を例示する回路図である。 本発明の第4の実施形態に係る過電流保護回路を含む定電圧電源回路の構成を例示する回路図である。 本発明の第5の実施形態に係る過電流保護回路を含む定電圧電源回路の構成を例示する回路図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
また、本願明細書においては、電圧の高低は、電圧の絶対値について用い、降圧とは、電圧の絶対値を小さくすることをいう。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る過電流保護回路を含む定電圧電源回路の構成を例示する回路図である。
図1に表したように、定電圧電源回路1は、出力トランジスタ2、帰還回路3、誤差増幅回路4、電圧生成回路5、及び過電流保護回路6を備える。
定電圧電源回路1は、電源電圧Vddから安定化した出力電圧Voutを出力するシリーズレギュレータである。
出力トランジスタ2のソースには、電源電圧Vddが供給され、ドレインには降圧した出力電圧Voutが出力される。
帰還回路3は、出力トランジスタ2のドレインと接地との間、すなわち、出力トランジスタ2の出力に接続されている。帰還回路3は、出力電圧Voutまたは出力電圧Voutを分圧して、参照電圧VFBとして誤差増幅回路4の非反転入力端に帰還する。
誤差増幅回路4の反転入力端には、電圧生成回路5により生成された基準電圧Vrefが入力される。誤差増幅回路4の出力は、出力トランジスタ2のゲートに接続される。誤差増幅回路4は、出力電圧Voutが一定となるように出力トランジスタ2を制御する。
また、過電流保護回路6は、電源電圧Vddを供給され、誤差増幅回路4とともに、出力トランジスタ2のゲートに制御信号Vgateを出力する。過電流保護回路6は、出力トランジスタ2に流れる電流Iout、出力電圧Voutを制限して保護する。
負荷7が定電圧電源回路1の出力に接続された場合、帰還回路3に流れる電流を無視すれば、負荷7に流れる出力電流は、出力トランジスタ2を流れる電流Ioutとほぼ等しい。そのため、出力トランジスタ2を流れる電流Ioutを制限することにより、負荷7を流れる出力電流を制限することができる。
出力トランジスタ2を流れる電流Ioutが上限値Imaxよりも小さいときは、過電流保護回路6は動作しない。そのため、出力トランジスタ2は、誤差増幅回路4の出力により出力電圧Voutが一定となるように制御される。
出力トランジスタ2を流れる電流Ioutが上限値Imaxを越えると、過電流保護回路6が動作する。そのため、出力トランジスタ2は、過電流保護回路6の出力により出力電圧Vout、出力トランジスタ2を流れる電流Ioutが上限値Imaxに制限されるように制御される。
過電流保護回路6は、第1の電流生成回路11、第2の電流生成回路12、第3の電流生成回路13、第1の抵抗R1、電流電圧変換回路17、第3の抵抗R3、第1のトランジスタP1、第2のトランジスタN8、及び第3のトランジスタP7を有する。
過電流保護回路6は、大きく分けると過電流制限部8、短絡電流制限部9、バイアス部10に分けられる。なお、バイアス部10は、誤差増幅回路4に含めることもできる。
まず、過電流制限部8について説明する。
過電流制限部8は、第1の電流生成回路11、第1の抵抗R1、第1のトランジスタP1を有する。
第1の電流生成回路11は、Pチャンネル型MOSFET(以下、PMOS)P2、Nチャネル型MOSFET(以下、NMOS)N1〜N3を有する。
PMOS P2のゲート、ソースは、それぞれ出力トランジスタ2のゲート、ソースに接続されている。すなわち、PMOS P2のゲート・ソース間電圧は、出力トランジスタ2のゲート・ソース間電圧と等しい。
PMOS P2は、出力トランジスタ2を流れる電流Ioutに比例した電流をNMOS N1に流す。NMOS N1、N2は、カレントミラーを構成し、NMOS N1を流れる電流は、NMOS N2に折り返される。NMOS N2には、出力トランジスタ2を流れる電流Ioutに比例した電流I1が流れる。
なお、NMOS N2と接地との間には、第1のスイッチ素子N3が接続されている。第1のスイッチ素子N3のゲートには、論理レベルの出力制御信号VCが入力される。第1のスイッチ素子N3は、出力制御信号VCがローレベルのときオフ状態となり、ハイレベルのときオン状態となる。
出力制御信号VCがローレベルのときは、NMOS N2に電流I1は流れず、第1の電流生成回路11、過電流制限部8は停止状態となる。
なお、出力制御信号VCは、誤差増幅回路4にも入力される(図示せず)。誤差増幅回路4は、出力制御信号VCがローレベルのとき、出力トランジスタ2をオフ状態にする。定電圧電源回路1は、停止状態となる。また誤差増幅回路4は、出力制御信号VCがハイレベルのとき、出力トランジスタ2を出力電圧Voutが一定となるように制御する。すなわち、定電圧電源回路1は動作状態となる。
このように、出力制御信号VCにより、過電流保護回路6及び定電圧電源回路1を動作、停止状態に制御できる。
以下の説明では、出力制御信号VCはハイレベルとする。
NMOS N2のドレイン、すなわち、第1の電流生成回路11の出力に第1の抵抗R1が接続されている。第1の抵抗R1には、出力トランジスタ2を流れる電流Ioutと比例した電流I1が流れる。
第1の抵抗R1の両端の間に生ずる電圧は、第1のトランジスタP1のゲート・ソース間に入力される。また、第1のトランジスタP1のドレインは、誤差増幅回路4の出力とともに出力トランジスタ2のゲートに接続される。
ここで、第1のトランジスタP1は、PMOSで構成されている。また、出力トランジスタ2を流れる電流Ioutが上限値Imaxに達した場合に、第1の抵抗R1の両端の間に生ずる電圧、すなわち第1のトランジスタP1のゲート・ソース間電圧が、しきい値電圧となるように設定されている。
従って、出力トランジスタ2を流れる電流Ioutが上限値Imaxよりも小さい場合、第1のトランジスタP1は、オフ状態である。出力トランジスタ2のゲートは、誤差増幅回路4の出力により制御され、第1のトランジスタP1には影響されない。
出力トランジスタ2を流れる電流Ioutが上限値Imaxを越えた場合、第1の抵抗R1の両端の間に生ずる電圧はしきい値電圧を越え、第1のトランジスタP1に電流が流れる。第1のトランジスタP1のソース・ドレイン間の電圧は、第1の抵抗R1を流れる電流I1により変化し、電流I1が増加すると、ソース・ドレイン間の電圧は低下する。すなわち、出力トランジスタ2を流れる電流Ioutが増加すると、ドレイン・接地間の電圧は上昇する。
このように、出力トランジスタ2を流れる電流Ioutが上限値Imaxを越えた場合、第1のトランジスタP1には、第1の抵抗R1の両端の間に生ずる電圧が入力され、第1のトランジスタP1のドレインに制御信号Vgateが出力される。出力トランジスタ2を流れる電流Ioutが増加すると、第1のトランジスタP1に出力される制御信号Vgateの電圧は上昇する。そのため、出力トランジスタ2を流れる電流Ioutは上限値Imaxに制限され、出力トランジスタ2の出力電圧Voutは低下する。
このように第1のトランジスタP1は、第1の抵抗R1の両端の間に生ずる電圧により制御され、出力トランジスタ2に制御信号Vgateを出力している。
過電流制限部8は、出力トランジスタ2を流れる電流Ioutを一定の上限値Imaxに出力トランジスタ2を制限する制御信号Vgateを出力する。過電流制限部8は、リミット回路として機能する。
次に、短絡電流制限部9について説明する。
短絡電流制限部9は、第2の電流生成回路12、第3の電流生成回路13、電流電圧変換回路17、第3の抵抗R3、第2のトランジスタN8、第3のトランジスタP7を有する。
第2の電流生成回路12は、第1の電流生成回路11のPMOS P2と同様にPMOS P3で構成され、そのゲート、ソースは、それぞれ出力トランジスタ2のゲート、ソースに接続されている。すなわち、第2の電流生成回路12のゲート・ソース間電圧は、出力トランジスタ2のゲート・ソース間電圧と等しい。
第2の電流生成回路12は、出力トランジスタ2を流れる電流Ioutに比例した電流I2を生成する。
第3の電流生成回路13は、NMOS N6、N7を有する。NMOS N6のゲート及びドレインは、NMOS N7のゲートに接続され、NMOS N6のソースには出力電圧Voutが供給される。また、NMOS N6のドレインには、バイアス部10から定電流I0が供給されている。
ここで、バイアス部10は、定電流源IG、NMOS N4、N5のカレントミラー、MOS P5、P6のカレントミラーなどから構成される。
定電流源IGは、定電流I0を生成する。NMOS N4、N5のカレントミラー、及びPMOS P5、P6のカレントミラーは、定電流I0を折り返して定電流I0を吸い込み、また定電流I0を供給する。
電流電圧変換回路17は、第2の抵抗R2を有し、入力された電流を電圧に変換して出力する。すなわち、第2の抵抗R2に電流を入力し、第2の抵抗R2の両端の間の電圧を出力する。電流電圧変換回路17のトランスインピーダンスは、第2の抵抗R2の抵抗値に等しい。
第2の電流生成回路12のドレイン及びNMOS N7のドレイン、すなわち第2及び第3の電流生成回路12、13の出力には、電流電圧変換回路17の第2の抵抗R2が接続されている。第2の電流生成回路12から出力トランジスタ2を流れる電流Ioutに比例した電流I2が、電流電圧変換回路17の第2の抵抗R2と第3の電流生成回路13とに分流して流れる。第2の抵抗R2には、第2の電流生成回路12の出力電流I2と第3の電流生成回路13の出力電流との差電流が分流して流れる。電流電圧変換回路17の出力、すなわち第2の抵抗R2の両端は、第2のトランジスタN8のゲートと、第2のスイッチ素子N9を介してソースとにそれぞれ接続されている。なお、第2の電流生成回路12は、出力トランジスタ2を流れる電流Ioutに比例した電流I2を生成することにより、出力電流を検出している。
第2のスイッチ素子N9のゲートには、論理レベルの出力制御信号VCが入力される。第2のスイッチ素子N9は、出力制御信号VCがローレベルのときオフ状態となり、ハイレベルのときオン状態となる。
出力制御信号VCがローレベルのときは、第2のトランジスタN8に電流は流れず、短絡電流制限部9は停止状態となる。
このように、第2のスイッチ素子N9は、上記の第1のスイッチ素子N3と同様である。以下、出力制御信号VCは、ハイレベルとする。
NMOS N6のドレインには、上記のとおり定電流I0が供給されているため、NMOS N6のゲート・ソース間電圧は、一定である。
上記のとおり、過電流制限部8により電流Ioutが増加して上限値Imaxに制限されると、出力電圧Voutは低下する。出力電圧Voutの低下に追随して、NMOS N6のゲート電圧は低下する。
そして、出力電圧Voutの低下に追随して、NMOS N7のゲート・ソース間電圧は低下し、NMOS N7のドレイン電流、すなわち第3の電流生成回路13の出力が低下する。
第2の電流生成回路12からは、出力トランジスタ2を流れる電流Ioutに比例した電流I2が流れている。そのため、第3の電流生成回路13の出力の低下に対応して分流比が上昇し、電流電圧変換回路17の第2の抵抗R2により多く電流が流れる。電流電圧変換回路17の出力、すなわち第2の抵抗R2の両端の間に生ずる電圧が上昇する。そして、電流電圧変換回路17の第2の抵抗R2の両端の間に生ずる電圧が第2のトランジスタN8のしきい値電圧を越えると、第2のトランジスタN8にドレイン、すなわち第2のトランジスタN8の出力に電流I3が流れる。
なお、第3の電流生成回路13及び電流電圧変換回路17の第2の抵抗R2には、PMOS P4から定電流I0が供給されている。そのため、出力電圧Vout=0となったとき、第3の電流生成回路13には定電流I0が流れ、電流電圧変換回路17の第2の抵抗R2には電流I2が流れる。
第2のトランジスタN8のドレイン、すなわち第2のトランジスタN8の出力は、第3の抵抗R3に接続されている。第3の抵抗R3の両端には、第3のトランジスタP7のゲート、ソースが、それぞれ接続されている。第3のトランジスタP7のドレインは、第1のトランジスタP1のドレインとともに、出力トランジスタ2のゲートに接続されている。すなわち、第3のトランジスタP7は、第1のトランジスタP1と並列に接続され、第3の抵抗R3の両端の間に生ずる電圧が入力されている。
ここで、第3のトランジスタP7は、PMOSで構成されている。また、出力トランジスタ2を流れる電流Ioutが上限値Imaxより小さく、出力電圧Voutが上限値の場合において、第2の電流生成回路12から出力される電流I2は、第3の電流生成回路13に吸い込まれ、電流電圧変換回路17の第2の抵抗R2にはほとんど電流が流れないように設定されている。すなわち、電流電圧変換回路17の第2の抵抗R2への分流比がほぼ0である。
従って、過電流制限部8により出力電圧Voutが低下しても、第3の抵抗R3の両端の間に生ずる電圧が第3のトランジスタP7のしきい値電圧よりも小さい間は、第3のトランジスタP7は、オフ状態である。出力トランジスタ2のゲートは、第1のトランジスタP1の出力により制御され、第3のトランジスタP7には影響されない。
出力電圧Voutが低下して、第3の抵抗R3の両端の間に生ずる電圧がしきい値電圧を越えると、第3のトランジスタP7に電流が流れる。第3のトランジスタP7のソース・ドレイン間の電圧は、第3の抵抗R3を流れる電流I3により変化し、電流I3が増加すると、ソース・ドレイン間の電圧は小さくなる。
すなわち、出力電圧Voutの低下とともに、出力電圧Voutに追随して分流比が上昇し、電流電圧変換回路17の第2の抵抗R2へ入力される電流、第3の抵抗R3を流れる電流I3が増加し、第3のトランジスタP7のドレイン・接地間の電圧は上昇する。
このように、過電流保護回路6の短絡電流制限部9においては、出力トランジスタ2を流れる電流Ioutに比例する電流I2が分流されて、電流電圧変換回路17に入力される。これにより、負荷7を流れる出力電流の一部を、電流電圧変換回路17に入力するのと同等の機能を実現している。なお、上記のとおり、電流電圧変換回路17への分流比は出力電圧Voutにより制御され、0〜1の値をとる。
過電流制限部8により出力電圧Voutが低下した場合、第3のトランジスタP7には、第3の抵抗R3の両端の間に生ずる電圧が入力され、第3のトランジスタP7のドレインに制御信号Vgateが出力される。出力電圧Voutが低下すると、第3のトランジスタP7に出力される制御信号Vgateの電圧は上昇する。そのため、出力電圧Voutの低下に追随して、出力トランジスタ2を流れる電流Ioutは低下する。
出力電圧Vout=0のときの出力電流、すなわち短絡電流Iscは、上限値Imaxよりも小さい値に制限することができる。
このように、第2のトランジスタN8は、電流電圧変換回路17の出力、すなわち第2の抵抗R2の両端の間に生じる電圧が一定となるように、第3の抵抗R3、第3のトランジスタP7を介して、出力トランジスタ2に制御信号Vgateを出力している。
短絡電流制限部9は、出力トランジスタ2を流れる電流Iout及び出力電圧Voutを制限する。
このように、短絡電流制限部9においては、接地電位まで低下する出力電圧Voutをレベルシフトしたり、出力電圧Voutと出力トランジスタ2を流れる電流に比例した電流が流れる抵抗の両端の間の電圧とを比較する差動増幅回路を用いていない。
従って、過電流保護回路6によれば、回路規模を縮小することができる。
図2は、図1に表した過電流保護回路の特性を例示するグラフ図である。
図2においては、図1に表した過電流保護回路6の特性により制限された定電圧電源回路1の出力特性を模式的に表している。
定電圧電源回路1は、出力トランジスタ2を流れる電流Ioutが上限値Imax以下の場合、安定化された出力電圧Voutを出力している。
出力トランジスタ2を流れる電流Ioutが増加し、上限値Imaxを越えると、上記のとおり、過電流保護回路6の過電流制限部8により出力電圧Voutが低下する。
そして、出力電圧VoutがV1まで低下して、電流電圧変換回路17の第2の抵抗R2の両端の間に生ずる電圧が第2のトランジスタN8のしきい値電圧を越えると、出力電圧Voutと電流Ioutが低下する。
出力電圧Vout=0のときの短絡電流Iscは、上限値Imaxよりも小さい値に制限される。
ところで、熱暴走を防ぐために、温度の上昇に対して短絡電流Iscの大きさが増加しない事が望ましい。すなわち、短絡電流Iscの温度係数が0以下である事が望ましい。
出力短絡時は、出力電圧Vout=0で、第3の電流生成回路13の出力には定電流I0が流れ込み、分流比がほぼ1となる。そのため第2の電流生成回路12から出力される電流I2は、電流電圧変換回路17の第2の抵抗R2を流れる。短絡電流Iscは、電流電圧変換回路17のトランスインピーダンス、すなわち第2の抵抗R2の抵抗値をR、電流電圧変換回路17の出力、すなわち第2のトランジスタN8のゲート・ソース間の動作電圧をVgsとすると、Vgs/Rに比例する。
従って、短絡電流Iscの温度係数は、(1)式により表される。

Figure 2011118865
短絡電流Iscの温度係数が0以下となるための条件として、(1)式から(2)式が得られる。

Figure 2011118865
電流電圧変換回路17の出力、すなわち第2の抵抗R2の両端の間の電圧Vgs、及び電流電圧変換回路17のトランスインピーダンス、すなわち第2の抵抗R2の抵抗値Rの大きさは、温度の上昇とともに低下する。
従って、(2)式から、温度の上昇に対して電流電圧変換回路17の出力の変化率(減少率)の大きさを、電流電圧変換回路17のトランスインピーダンスRの変化率(減少率)の大きさ以上とすれば、短絡電流Iscの温度係数は0以下となる。
すなわち、電流電圧変換回路17の出力(第2の抵抗R2の両端の間の電圧)Vgsの温度係数を、電流電圧変換回路17のトランスインピーダンス(第2の抵抗R2の抵抗値)Rの温度係数以下に設定することにより、短絡電流Iscの温度係数を0以下にすることができる。
また、第2のトランジスタN8のしきい値電圧Vthで近似すると(3)式が得られる。

Figure 2011118865
すなわち、短絡電流Iscの温度係数を0以下にするためには、第2のトランジスタN8の動作電圧Vgs、しきい値電圧Vth、電流電圧変換回路17の第2の抵抗R2が、(3)式を満たすように動作電圧Vgsを設定すればよい。
例えば、動作電圧Vgs=0.35V、第2の抵抗R2の抵抗値R=180kΩとすると、周囲温度T=25度のとき短絡電流Isc=37mA、周囲温度T=85度のとき短絡電流Isc=30mAとなる。短絡電流Iscの温度係数を負にすることができる。
また、短絡電流制限部9が動作を開始する電圧V1を、上限値Imaxと独立に大きく設定することができ、許容される電流領域を広くすることができる。
このように、過電流保護回路6によれば、短絡電流の温度係数を0以下に設定可能である。
さらに、過電流保護回路6においては、温度係数が負の電流生成回路や差動増幅回路などを用いていないため、回路規模を縮小することができる。
ところで、図1に表した過電流保護回路6においては、第3の抵抗R3及び第3のトランジスタP7は、それぞれ第1の抵抗R1、第1のトランジスタP1と共用することができる。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態に係る過電流保護回路を含む定電圧電源回路の構成を例示する回路図である。
図3に表したように、定電圧電源回路14は、出力トランジスタ2、帰還回路3、誤差増幅回路4、電圧生成回路5、及び過電流保護回路15を備える。
なお、図3においては、図1と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明を省略する。
定電圧電源回路14は、図1に表した定電圧電源回路1の過電流保護回路6を過電流保護回路15に置き換えた構成であり、電源電圧Vddから安定化した出力電圧Voutを出力するシリーズレギュレータである。
過電流保護回路15は、図1に表した第1の実施形態に係る過電流保護回路6の短絡電流制限部9を、短絡電流制限部16に置き換えた構成であり、過電流保護回路6の第3の抵抗R3と第3のトランジスタP7を、第1の抵抗R1と第1のトランジスタP1で共用した構成である。すなわち、第3の抵抗R3と第3のトランジスタP7とがなく、第2のトランジスタN8は、第1の抵抗R1に電流I3を出力する。
第1の抵抗R1には、第1の電流生成回路11から出力される電流I1と、第2のトランジスタN8から出力される電流I3とが流れる。短絡電流制限部16の第2のトランジスタN8の動作は、図1に表した短絡電流制限部9の第2のトランジスタN8の動作と同様である。
従って、過電流保護回路15によっても短絡電流Iscの温度係数を0以下に設定することが可能である。
第3の抵抗R3及び第3のトランジスタP7を、それぞれ第1の抵抗R1、第1のトランジスタP1とで共用することにより、前述した第1の実施形態に係る過電流保護回路6及びそれを含む定電圧電源回路1の効果に加えて、回路規模をさらに縮小することができる。
(第3の実施形態)
図4は、本発明の第3の実施形態に係る過電流保護回路を含む定電圧電源回路の構成を例示する回路図である。
図4に表したように、定電圧電源回路18は、出力トランジスタ2、帰還回路3、誤差増幅回路4、電圧生成回路5、及び過電流保護回路19を備える。
定電圧電源回路18は、図3に表した定電圧電源回路14の過電流保護回路15を過電流保護回路19に置き換えた構成である。出力トランジスタ2、帰還回路3、誤差増幅回路4、電圧生成回路5については、定電圧電源回路14と同様である。定電圧電源回路18は、電源電圧Vddから安定化した出力電圧Voutを出力するシリーズレギュレータである。
過電流保護回路19は、過電流制限部8、短絡電流制限部20、バイアス部21を有する。過電流保護回路19は、図3に表した第2の実施形態に係る過電流保護回路15の短絡電流制限部16、バイアス部10を、それぞれ短絡電流制限部20、バイアス部21に置き換えた構成である。過電流制限部8については、過電流保護回路15と同様である。
短絡電流制限部20は、第2の電流生成回路12、第3の電流生成回路22、電流電圧変換回路23、第2のトランジスタN8を有する。
第2の電流生成回路12は、図3に表した短絡電流制限部16の第2の電流生成回路12と同様であり、出力トランジスタ2を流れる電流Ioutに比例した電流I2を生成する。
第3の電流生成回路22は、バイアストランジスタN11を有する。バイアストランジスタN11は、ノーマリー・オンのディプレション型NMOSである。バイアストランジスタN11のドレインには電源電圧Vddが供給される。バイアストランジスタN11のゲート及びソースは互いに接続されバイアス電流I4を出力する。バイアストランジスタN11のバックゲートには、接地電位0Vが供給されている(図示せず)。なお、他の各NMOSのバックゲートにも、接地電位0Vが供給され(図示せず)、各PMOSのバックゲートには、電源電圧Vddが供給されている(図示せず)。また、ディプレション型に規定していない各トランジスタは、エンハンスメント型である。
電流電圧変換回路23は、制御トランジスタN10を有する。制御トランジスタN10は、ノーマリー・オンのディプレション型NMOSで構成される。制御トランジスタN10のドレインには、第2の電流生成回路12から出力される電流I2と第3の電流生成回路22から出力されるバイアス電流I4との和電流I5=I2+I4が入力される。
制御トランジスタN10のソースは接地に接続され、ゲートには、出力電圧Voutが入力される。また、上記のとおり、制御トランジスタN10のバックゲートには、接地電位0Vが供給されている。出力電圧Voutにより、制御トランジスタN10のドレイン・ソース間のオン抵抗が制御される。そのため、電流I2+I4によるドレイン・ソース間電圧は、出力電圧Voutで制御される。
例えば、出力電圧Voutが低下すると、制御トランジスタN10のドレイン・ソース間のオン抵抗は増加する。そのため、電流I2+I4が一定の場合に出力電圧Voutが低下すると、制御トランジスタN10のドレイン・ソース間電圧は上昇する。
このように、電流電圧変換回路23は、出力トランジスタ2を流れる電流Ioutに比例する電流I2とバイアス電流I4との和電流を入力して、出力電圧Voutで制御された電圧を出力する。
電流電圧変換回路23の出力は、第2のトランジスタN8のゲートに入力される。第2のトランジスタN8は、NMOSで構成され、ゲートは、制御トランジスタN10のドレインに接続される。第2のトランジスタN8のドレインは、第1の電流生成回路11の出力とともに、第1のトランジスタP1のゲートに接続される。第2のトランジスタN8のソースは、第2のスイッチ素子N9を介して接地に接続される。
なお、第2のトランジスタN8及び第2のスイッチ素子N9については、図3に表した過電流保護回路15と同様である。第2のスイッチ素子N9のゲートに入力される出力制御信号VCのレベルにより、過電流保護回路19及び定電圧電源回路18を動作、停止状態に制御できる。
以下の説明では、第2のスイッチ素子N9に入力される出力制御信号VCは、ハイレベルとする。
バイアス部21は、定電流源IG、NMOS N4などから構成される。定電流源IGは、定電流I0を生成する。NMOS N4は定電流I0を入力して、過電流制限部8に定電流I0を生成させる。
次に、過電流保護回路19の動作について説明する。
過電流制限部8は、図3に表した過電流保護回路15と同様であり、出力トランジスタ2を流れる電流Ioutを一定の上限値Imaxに制限する制御信号Vgateを出力トランジスタ2に出力する。
出力トランジスタ2を流れる電流Ioutが上限値Imaxよりも小さい場合、第1のトランジスタP1は、オフ状態である。出力トランジスタ2のゲートは、誤差増幅回路4の出力により制御され、第1のトランジスタP1には影響されない。
出力トランジスタ2を流れる電流Ioutが上限値Imaxを越えた場合、第1のトランジスタP1のドレインに制御信号Vgateが出力される。出力トランジスタ2を流れる電流Ioutが増加すると、第1のトランジスタP1に出力される制御信号Vgateの電圧は上昇する。そのため、出力トランジスタ2を流れる電流Ioutは上限値Imaxに制限され、出力トランジスタ2の出力電圧Voutは低下する。
短絡電流制限部20には、出力電圧Voutが入力されている。出力電圧Voutが、安定化された一定値の場合、短絡電流制限部20の電流電圧変換回路23から出力される電圧は低く、第2のトランジスタN8はオフ状態である。第2のトランジスタN8から第1の抵抗R1及び第1のトランジスタP1へ電流I3は出力されない。
電流Ioutが増加して、過電流制限部8により上限値Imaxに制限されると、出力電圧Voutは低下する。出力電圧Voutの低下にともない、電流電圧変換回路23から出力される電圧は上昇し、第2のトランジスタN8はオンする。
第2のトランジスタN8から出力される電流I3は、第1の電流生成回路11から出力される電流I1と合成され、第1のトランジスタP1及び第1の抵抗R1に入力される。第1のトランジスタP1から出力される制御信号Vgateの電圧は上昇し、出力電圧Voutの低下に追随して、出力トランジスタ2を流れる電流Ioutは減少する。
出力電圧Vout=0のときの出力電流、すなわち短絡電流Iscは、上限値Imaxよりも小さい値に制限することができる。
このように、短絡電流制限部20は、出力トランジスタ2を流れる電流Iout及び出力電圧Voutを制限する。
短絡電流制限部20においては、接地電位まで低下する出力電圧Voutをレベルシフトしたり、出力電圧Voutと出力トランジスタ2を流れる電流に比例した電流が流れる抵抗の両端の間の電圧とを比較する差動増幅回路を用いていない。
従って、過電流保護回路19によれば、回路規模を縮小することができる。
なお、出力電圧Voutの低下に追随して電流Ioutを減少させるためには、第3の電流生成回路22はなくてもよい。電流電圧変換回路23には、第2の電流生成回路12により出力トランジスタ2を流れる電流Ioutに比例した電流I2を入力すればよい。
図4に表した過電流保護回路19においては、第3の電流生成回路22により電流電圧変換回路23にバイアス電流I4を入力している。これにより、短絡電流Iscの温度係数を0以下にすることができる。
電流電圧変換回路23を流れる電流I5は、第2の電流生成回路12が生成する出力トランジスタ2を流れる電流Ioutに比例した電流I2と、第3の電流生成回路22が生成するバイアス電流I4との和である。従って、出力トランジスタ2を流れる電流Ioutは、I2=I5−I4に比例する。
従って、短絡電流Iscの温度特性は、短絡電流Iscと電流I2との比例係数を無視して、(4)式により表される。
Figure 2011118865
(4)式から、短絡電流Iscの温度係数を0以下にするためには、出力電圧Vout=0のときに、温度の上昇に対して出力電流が減少するように、電流電圧変換回路23を流れる電流I5とバイアス電流I4を設定すればよい。
すなわち、出力電圧Vout=0のときの温度の上昇に対するバイアス電流I4の変化の大きさを、電流電圧変換回路23を流れる電流I5の変化の大きさ以上に設定すれば、短絡電流Iscの温度係数を0以下にできる。
出力電圧Vout=0のときに、電流電圧変換回路23に入力される電流I5は、制御トランジスタN10のしきい値電圧をVth、ゲート幅をW、ゲート長をLとして、(5)式により表される。
Figure 2011118865
ここで、βは、制御トランジスタN10により定まる定数であり、K=βW/Lである。
第3の電流生成回路22のバイアストランジスタN11のしきい値電圧をVth、ゲート幅をW、ゲート長をLとする。また、バックゲートは接地されているため、バックゲート・ソース間の逆バイアス電圧は、第2のトランジスタN8のゲート・ソース間の動作電圧Vgsに等しい。この動作電圧Vgsの逆バイアスによる基板効果をαを係数とする一次式で近似すると、第3の電流生成回路22から出力されるバイアス電流I4は、(6)式により表される。
Figure 2011118865
ここで、K=βW/Lである。
(5)、(6)式を(4)式に代入すると、(7)式のようになる。
Figure 2011118865
また、ディプレション型NMOSの制御トランジスタN10及びバイアストランジスタN11のしきい値電圧Vthと、エンハンスメント型NMOSの第2のトランジスタN8のしきい値電圧の温度依存特性は等しいとすると、(8)式が得られる。
Figure 2011118865
(8)式を(7)式に代入すると、(9)式のようになる。
Figure 2011118865
(9)式から、短絡電流Iscとしきい値電圧Vthの温度依存特性を0以下とする条件を求めると、(10)式のようになる。
Figure 2011118865
(10)式を整理すると、(11)式のようになる。
Figure 2011118865
(11)式を満たすように、制御トランジスタN10のゲート幅W、ゲート長L、バイアストランジスタN11のゲート幅W、ゲート長Lを設定することにより、短絡電流Iscの温度係数を0以下にすることができる。
例えば、制御トランジスタN10、バイアストランジスタN11、第2のトランジスタN8のサイズ、しきい値電圧を表1のように設定することができる。
Figure 2011118865
表1に表したように、制御トランジスタN10のゲート幅W=6μm、ゲート長L=2μm、バイアストランジスタN11のゲート幅W=18μm、ゲート長L=2μm、しきい値電圧Vth=−0.7Vに設定する。この設定により、第2のトランジスタN8の動作電圧Vgs=0.83Vとして、周囲温度T=25度のとき短絡電流Isc=83mA、周囲温度T=85度のとき短絡電流Isc=70mAとなる。短絡電流Iscの温度係数を負にすることができる。
(第4の実施形態)
図5は、本発明の第4の実施形態に係る過電流保護回路を含む定電圧電源回路の構成を例示する回路図である。
図5に表したように、定電圧電源回路24は、出力トランジスタ2、帰還回路3、誤差増幅回路4、電圧生成回路5、及び過電流保護回路25を備える。
定電圧電源回路24は、図4に表した定電圧電源回路18の過電流保護回路19を過電流保護回路25に置き換えた構成であり、電源電圧Vddから安定化した出力電圧Voutを出力するシリーズレギュレータである。
過電流保護回路25は、図4に表した過電流保護回路19の短絡電流制限部20を、短絡電流制限部26に置き換えた構成である。短絡電流制限部26は、短絡電流制限部20に、PMOS P8と第3のトランジスタP7を追加した構成である。
第3のトランジスタP7のソースには、電源電圧Vddが供給される。第3のトランジスタP7のゲートは、PMOS P8のゲートとドレインとに接続される。第3のトランジスタP7のドレインは、第1のトランジスタP1のドレインと接続され、制御信号Vgateを出力トランジスタ2のゲートに出力する。
PMOS P8のソースには、電源電圧Vddが供給される。第2のトランジスタN8から出力される電流I3は、第3のトランジスタP7のゲートと、PMOS P8のドレイン及びゲートとに入力される。
第3のトランジスタP7のドレインから出力される制御信号Vgateにより、出力トランジスタ2のゲートが制御される。
なお、図5においては、PMOS P8が第3のトランジスタP7のゲートとソースの間に接続されている。しかし、第1のトランジスタP1と第1の抵抗R1のように、PMOS P8は抵抗に置き換えることができる。同様に、第1の抵抗R1は、PMOSに置き換えることができる。
短絡電流制限部26の動作は、図4に表した短絡電流制限部20と同様であり、出力トランジスタ2を流れる電流Iout及び出力電圧Voutを制限する。
短絡電流制限部26においては、接地電位まで低下する出力電圧Voutをレベルシフトしたり、出力電圧Voutと出力トランジスタ2を流れる電流に比例した電流が流れる抵抗の両端の間の電圧とを比較する差動増幅回路を用いていない。
従って、過電流保護回路25によれば、回路規模を縮小することができる。
また、短絡電流Iscの温度係数を0以下に設定することが可能である。
図4及び図5にそれぞれ表した短絡電流制限部20、26においては、制御トランジスタN10とバイアストランジスタN11とのサイズ比により、短絡電流Iscの温度係数を0以下に設定する構成を例示した。すなわち、制御トランジスタN10のゲート幅Wとゲート長Lとの比W/L、バイアストランジスタN11のゲート幅Wとゲート長Lとの比W/L、及び基板効果により、短絡電流Iscの温度係数を0以下に設定している。
図6は、本発明の第5の実施形態に係る過電流保護回路を含む定電圧電源回路の構成を例示する回路図である。
図6に表したように、定電圧電源回路28は、出力トランジスタ2、帰還回路3、誤差増幅回路4、電圧生成回路5、及び過電流保護回路29を備える。
定電圧電源回路28は、図4に表した定電圧電源回路18の過電流保護回路19を過電流保護回路29に置き換えた構成であり、電源電圧Vddから安定化した出力電圧Voutを生成するシリーズレギュレータである。
過電流保護回路29は、図4に表した過電流保護回路19の短絡電流制限部20を、短絡電流制限部30に置き換えた構成である。
短絡電流制限部30は、図4に短絡電流制限部20の電流電圧変換回路23を電流電圧変換回路31に置き換えた構成である。
電流電圧変換回路31は、制御トランジスタN10とバックゲート電圧生成回路32とを有する。第3の電流生成回路22のバイアストランジスタN11及び電流電圧変換回路31の制御トランジスタN10のバックゲートに、バックゲート電圧生成回路32から電圧Vsbを供給している。
なお、図6においては、電流電圧変換回路31は、バックゲート電圧生成回路32を有する構成を例示した。しかし、第3の電流生成回路22は、バックゲート電圧生成回路32を有してもよい。
第3の電流生成回路22のバイアストランジスタN11及び電流電圧変換回路31の制御トランジスタN10のバックゲートの電圧Vsbを調整することにより、基板効果を制御することができる。また、電流電圧変換回路31の制御トランジスタN10を流れる電流I5と、第3の電流生成回路22のバイアストランジスタN11から出力されるバイアス電流I4との、差分電流として規定される短絡電流Iscを可変できる。
従って、バックゲートの電圧Vsbを設定して、第3の電流生成回路22のバイアストランジスタN11と制御トランジスタN10とのサイズで規定される短絡電流Iscの値と温度係数とを任意に設定、変更することが可能になる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、それらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
1、14、18、24、28 定電圧電源回路
2 出力トランジスタ
3 帰還回路
4 誤差増幅回路
5 電圧生成回路
6、15、19、25、29 過電流保護回路
7 負荷
8 過電流制限部
9、16、20、26、30 短絡電流制限部
10、21 バイアス部
11 第1の電流生成回路
12 第2の電流生成回路
13、22 第3の電流生成回路
17、23、31 電流電圧変換回路
32 バックゲート電圧生成回路
N1、N2、N4〜N7 Nチャンネル型MOSFET(NMOS)
N3 第1のスイッチ素子
N8 第2のトランジスタ
N9 第2のスイッチ素子
N10 制御トランジスタ
N11 バイアストランジスタ
P1 第1のトランジスタ
P2〜P6、P8 Pチャンネル型MOSFET(PMOS)
P7 第3のトランジスタ
R1 第1の抵抗
R2 第2の抵抗
R3 第3の抵抗

Claims (11)

  1. 出力電流が上限値を超えないように出力トランジスタを制御する過電流制限部と、
    前記出力トランジスタの出力電圧の低下に応じて前記出力電流の一部を入力し電圧に変換して出力する電流電圧変換回路を有し、前記出力電圧の低下とともに前記出力電流が減少するように前記電流電圧変換回路の出力を調整することにより前記出力トランジスタを制御する短絡電流制限部と、
    を備え、
    前記出力電圧が0のときに前記出力電流が温度の上昇に対して減少するように、前記電流電圧変換回路の出力と、前記電流電圧変換回路のトランスインピーダンスと、が設定されたことを特徴とする過電流保護回路。
  2. 前記出力電圧が0のときの温度の上昇に対する前記電流電圧変換回路の出力の変化率の大きさは、前記電流電圧変換回路のトランスインピーダンスの変化率の大きさ以上に設定されたことを特徴とする請求項1記載の過電流保護回路。
  3. 前記過電流制限部は、
    前記出力トランジスタを流れる電流に比例した電流を生成する第1の電流生成回路と、
    前記第1の電流生成回路の出力に接続された第1の抵抗と、
    前記第1の抵抗の両端の間に生ずる電圧により制御され、前記出力トランジスタを制御する第1のトランジスタと、
    を有し、
    前記短絡電流制限部は、
    前記出力トランジスタを流れる電流に比例した電流を生成する第2の電流生成回路と、
    前記出力電圧により制御される電流を生成する第3の電流生成回路と、
    前記第2及び第3の電流生成回路の出力に接続され、前記第2の電流生成回路の出力電流と第3の電流生成回路の出力電流との差電流が分流して流れる第2の抵抗と、
    前記第2の抵抗の両端の間に生ずる電圧により制御され、前記第1の抵抗に電流を出力する第2のトランジスタと、
    を有し、
    前記電流電圧変換回路は、前記第2の抵抗を有し、
    前記第2のトランジスタのしきい値電圧をVth、前記第2のトランジスタのゲート・ソース間電圧をVgs、前記第2の抵抗の抵抗値をR、温度をTとしたとき、
    Figure 2011118865
    の関係を満たすようにVgsが設定されたことを特徴とする請求項1または2に記載の過電流保護回路。
  4. 前記短絡電流制限部は、
    第3の抵抗と、
    前記第1のトランジスタと並列に接続され、前記第3の抵抗の両端の間に生ずる電圧により制御され、前記制御信号を出力する第3のトランジスタと、
    をさらに有し、
    前記第2のトランジスタは、前記第3の抵抗に電流を出力することを特徴とする請求項3記載の過電流保護回路。
  5. 前記第1の電流生成回路をオフ状態に切り替える第1のスイッチ素子と、
    前記第2のトランジスタをオフ状態に切り替える第2のスイッチ素子と、
    をさらに備え、
    前記第1の抵抗への出力を停止可能としたことを特徴とする請求項3または4に記載の過電流保護回路。
  6. 出力電流が上限値を超えないように出力トランジスタを制御する過電流制限部と、
    前記出力電流とバイアス電流とを入力し電圧に変換して出力する電流電圧変換回路を有し、前記出力電圧の低下とともに前記出力電流が減少するように前記電流電圧変換回路の出力を調整することにより前記出力トランジスタを制御する短絡電流制限部と、
    を備え、
    前記出力電圧が0のときに前記出力電流が温度の上昇に対して減少するように、前記電流電圧変換回路に流れる電流と、前記バイアス電流と、が設定されたことを特徴とする過電流保護回路。
  7. 前記出力電圧が0のときの温度の上昇に対する前記バイアス電流の変化の大きさは、前記電流電圧変換回路を流れる電流の変化の大きさ以上に設定されたことを特徴とする請求項6記載の過電流保護回路。
  8. 前記過電流制限部は、
    前記出力トランジスタを流れる電流に比例した電流を生成する第1の電流生成回路と、
    前記第1の電流生成回路の出力を入力して前記出力トランジスタを制御する第1のトランジスタと、
    を有し、
    前記短絡電流制限部は、
    前記出力トランジスタを流れる電流に比例した電流を生成する第2の電流生成回路と、
    前記バイアス電流を生成するバイアストランジスタを有する第3の電流生成回路と、
    前記第2の電流生成回路の出力電流と前記バイアス電流との和電流が流れ、両端に前記出力電圧で制御された電圧を出力する制御トランジスタと、
    前記制御トランジスタの出力により制御され、前記第1のトランジスタに電流を出力する第2のトランジスタと、
    を有し、
    前記電流電圧変換回路は、前記制御トランジスタを有し、
    前記制御トランジスタのゲート幅とゲート長をそれぞれW、Lとし、前記バイアストランジスタのゲート幅とゲート長をそれぞれW、Lとし、前記制御トランジスタ及び前記バイアストランジスタのしきい値電圧をVthとし、前記第2のトランジスタのゲート・ソース間電圧をVgsとし、前記バイアストランジスタの基板効果をαとしたとき、
    Figure 2011118865
    の関係を満たすように、W、L、W、Lが設定されたことを特徴とする請求項6または7に記載の過電流保護回路。
  9. 前記過電流制限部は、
    前記出力トランジスタを流れる電流に比例した電流を生成する第1の電流生成回路と、
    前記第1の電流生成回路の出力を入力して前記出力トランジスタを制御する第1のトランジスタと、
    を有し、
    前記短絡電流制限部は、
    前記出力トランジスタを流れる電流に比例した電流を生成する第2の電流生成回路と、
    前記バイアス電流を生成するバイアストランジスタを有する第3の電流生成回路と、
    前記第2の電流生成回路の出力電流と前記バイアス電流との和電流が流れ、両端に前記出力電圧で制御された電圧を出力する制御トランジスタと、
    前記制御トランジスタの出力により制御され、前記第1のトランジスタに電流を出力する第2のトランジスタと、
    を有し、
    前記電流電圧変換回路は、
    前記制御トランジスタと、
    前記バイアストランジスタのバックゲートと制御トランジスタのバックゲートに電圧を供給するバックゲート電圧生成回路と、
    を有することを特徴とする請求項6または7に記載の過電流保護回路。
  10. 前記短絡電流制限部は、前記出力トランジスタを制御する第3のトランジスタをさらに有し、
    前記第2のトランジスタは、前記第3のトランジスタに出力することを特徴とする請求項8または9に記載の過電流保護回路。
  11. 出力トランジスタと、
    前記出力トランジスタの出力と接地との間に接続され、前記出力電圧または前記出力電圧を分圧して参照電圧として帰還する帰還回路と、
    基準電圧を生成する電圧生成回路と、
    前記参照電圧と前記基準電圧との誤差を増幅して前記出力トランジスタを制御する誤差増幅回路と、
    請求項1〜10のいずれか1つに記載の過電流保護回路と、
    を備えたことを特徴とする定電圧電源回路。
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JP2010148985A Pending JP2011118865A (ja) 2009-11-09 2010-06-30 過電流保護回路及び定電圧電源回路

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013206381A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Toshiba Corp 過電流保護回路、および、電力供給装置
JP2017037493A (ja) * 2015-08-10 2017-02-16 エスアイアイ・セミコンダクタ株式会社 ボルテージレギュレータ
CN114070297A (zh) * 2020-08-05 2022-02-18 圣邦微电子(北京)股份有限公司 微功耗的电平翻转电路及降低电路中瞬态电流的方法

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