JP2011112754A - 表示装置 - Google Patents

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大輔 菊入
Moriyuki Hosokawa
盛幸 細川
Atsuo Inada
敦夫 稲田
Yoshiko Adachi
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Abstract

【課題】 違和感のある表示を視認させることを抑制し、表示品質を向上させることが可能な表示装置を提供する。
【解決手段】 第1の有色光を発する第1の発光素子25と、第2の有色光を発するとともに発光駆動電圧の供給開始から点灯開始するまでの時間が第1の発光素子25とは異なる第2の発光素子26と、第1の有色光並びに第2の有色光を含む照明光L3にて照明される液晶表示パネル21とを備えた表示装置において、液晶表示パネル21の表示制御並びに第1、第2の発光素子25、26の発光制御を行う制御手段52を備え、制御手段52は、第1、第2の発光素子25、26がともに点灯開始していないとき、液晶表示パネル21を不作動状態とする制御を行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、異種の発光素子の発光に伴い透過照明される表示パネルを備えた表示装置に関するものである。
従来より、この種の表示装置にあっては、例えば発光素子(LED)が実装された回路基板と、発光素子に対応する位置に設けられ、発光素子が発する光を集光させるレンズ部材と、このレンズ部材の前方側に配置される液晶表示パネル(表示パネル)とを備え、発光素子の発光によりレンズ部材から出射される出射光を液晶表示パネルに供給し、液晶表示パネルが発する表示光を凹面鏡によって車両のフロントガラスに照射し、この照射によって得られた表示像(虚像)を車両の利用者に視認させるヘッドアップディスプレイに用いられるものが知られている。
例えば下記特許文献1に記載の表示装置は、緑色光(第1の有色光)を発する緑色LED(第1の発光素子)が実装された第1の回路基板と、赤色光(第2の有色光)を発する赤色LED(第2の発光素子)が実装された第2の回路基板と、緑色LEDが発する緑色光を集光させる第1のレンズ部材と、赤色LEDが発する赤色光を集光させる第2のレンズ部材と、第1のレンズ部材から出射される緑色出射光を透過させるとともに第2のレンズ部材から出射される赤色出射光を反射させるダイクロイックミラーと、このダイクロイックミラーの前方側に配置され、緑色出射光並びに赤色出射光(緑色光並びに赤色光)を含む照明光にて透過照明される液晶表示パネルとから主に構成されている。
ダイクロイックミラーは、緑色出射光並びに赤色出射光の進行方向側にあって、緑色出射光と赤色出射光とが交差する位置に傾斜した状態で配設される。そして、緑色LEDが発する緑色光は、緑色LEDに対応するように設けられた第1のレンズ部材を通じて略平行光束化された状態の緑色出射光となってダイクロイックミラーに到達する。また、赤色LEDが発する赤色光は、赤色LEDに対応するように設けられた第2のレンズ部材を通じて略平行光束化された状態の赤色出射光となってダイクロイックミラーに到達する。ダイクロイックミラーは、このように緑色LEDから発せられる緑色出射光を透過させるとともに、赤色LEDから発せられる赤色出射光を反射させる透過反射部材としての機能を備えている。
そして、緑色LEDから発せられる緑色出射光と赤色LEDから発せられる赤色出射光とが、ダイクロイックミラーを通じて混色されるとともに、液晶表示パネル側には緑色出射光と赤色出射光を混色した混色出射光(橙色出射光)が供給され、この混合出射光によって液晶表示パネルが透過照明される。かかる透過照明により液晶表示パネルが発する表示光(つまり橙色光)は凹面鏡で反射された後、さらに前記フロントガラスで車両の運転者の方向に反射され、これにより運転者は所定の表示情報を有する虚像を視認することができる。
特開2007−114743号公報
上記特許文献1に記載の表示装置では、緑色LEDから発せられる緑色出射光と赤色LEDから発せられる赤色出射光とがダイクロイックミラーを通じて混色される構成となっている。
ところで、第1の発光素子である緑色LEDや第2の発光素子である赤色LEDをそれぞれ発光駆動させるためには、各発光素子に対し所定の発光駆動電圧を供給する必要である。図9は、これら各発光素子への発光駆動電圧の供給開始から各発光素子が点灯開始するまでの時間的変化を図示したものである。
なお、図9中、V1は緑色LEDが発光(点灯開始)するのに必要な緑色LEDの発光駆動電圧、V2は赤色LEDが発光(点灯開始)するのに必要な赤色LEDの発光駆動電圧、t0は両LEDに対し発光駆動電圧の供給開始が行われる時間、t1は緑色LEDの発光駆動電圧が電圧値V1に至る時間(つまり緑色LEDが点灯開始するのに必要な時間)、t2は赤色LEDの発光駆動電圧が電圧値V2に至る時間(つまり赤色LEDが点灯開始するのに必要な時間)を示している。
この図9に図示された両LEDにおける発光駆動電圧の時間的変化から以下のことがわかる。つまり、緑色LED、赤色LEDへの発光駆動電圧の供給開始が同時に行われた場合、緑色LEDの点灯開始がなされる時間t1と、赤色LEDの点灯開始がなされる時間t2とが異なるという現象が生じる、より具体的に言えば、緑色LEDにおける駆動電圧供給開始から点灯開始までに要する時間t1は約0.7秒であるのに対し、赤色LEDにおける駆動電圧供給開始から点灯開始までに要する時間t2は、緑色LEDに比べて発光駆動電圧が小さいことに起因して約0.1秒となっている。
このことは、発光駆動電圧が両LEDに対し同時に供給開始されると、まず約0.1秒経過後の時間t2にて発光駆動電圧が緑色LEDよりも小さい赤色LEDから赤色光が発せられ、その後、時間t2から約0.6秒経過後の時間t1にて赤色光だけではなく緑色LEDから緑色光が発せられることを意味している。
かかる構成によれば、発光駆動電圧の供給開始から点灯開始するまでの時間が緑色LEDと赤色LEDとでは異なり、まず発光駆動電圧が緑色LEDよりも小さい赤色LEDが発光し、その後、約0.6秒経過後に赤色LED、緑色LEDが同時発光することに起因して、例えば図10に示すように両LEDに発光駆動電圧が供給されると同時(つまり前述した時間t0)に液晶表示パネルを表示動作(駆動)させた場合、液晶表示パネルから発せられる表示光が車両のフロントガラスに照射されることにより車両の運転者が視認することになる表示像は、まず約0.6秒の間(つまり図10中、時間t2〜時間t1の間)だけ赤色表示像として視認され、その後(つまり図10中、時間t1以降)、赤色と緑色の混合色を有する混色表示像(橙色表示像)として視認されることになる。
しかしながら、前記赤色表示像と前記混色表示像のうち、前記混色表示像は、運転者が視認すべき表示像であるのに対し、前記混色表示像が表示される前に表示される前記赤色表示像は、本来、運転者が視認すべきではない不要な表示像であることから、運転者に対して違和感のある表示を視認させることになり、表示品質の低下を招いていた。
そこで本発明は、前述の課題に対して対処するため、違和感のある表示を視認させることを抑制し、表示品質を向上させることが可能な表示装置の提供を目的とするものである。
本発明は、第1の有色光を発する第1の発光素子と、第2の有色光を発するとともに発光駆動電圧の供給開始から点灯開始するまでの時間が前記第1の発光素子とは異なる第2の発光素子と、前記第1の有色光並びに前記第2の有色光を含む照明光にて照明される表示パネルとを備えた表示装置において、前記表示パネルの表示制御並びに前記第1、第2の発光素子の発光制御を行う制御手段を備え、前記制御手段は、前記第1、第2の発光素子がともに点灯開始していないとき、前記表示パネルを不作動状態とする制御を行うことを特徴とする。
また本発明は、外光輝度を検出する光センサを備え、前記制御手段は、前記光センサからの検出信号に基づいて第1のデューテイ比を有する第1のPWM信号を生成するとともに、前記第1のデューテイ比よりもデューテイ比の大きい第2のデューテイ比を有する第2のPWM信号を前記時間の間だけ前記第1の発光素子を駆動する駆動手段に出力する制御を行い、さらに前記制御手段は、前記時間の経過後において、前記駆動手段に前記第2のPWM信号ではなく前記第1のPWM信号が出力されている際に前記表示パネルを作動状態とする制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、初期の目的を達成でき、違和感のある表示を視認させることを抑制し、表示品質を向上させることが可能な表示装置を提供できる。
本発明の第1実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置の概略図。 同実施形態による表示装置の断面図。 同実施形態による液晶表示器の側面図。 同実施形態による表示装置の電気的構成を示すブロック図。 同実施形態による各発光素子の点灯時期と表示パネルの作動時期との関係を時系列的に示した図。 本発明の第2実施形態による表示装置の電気的構成を示すブロック図。 同第2実施形態による各発光素子における発光駆動電圧の時間的変化を示す図。 同第2実施形態による各PWM信号の出力時期と表示パネルの作動時期との関係を時系列的に示した図。。 従来技術による各発光素子における発光駆動電圧の時間的変化を示す図。 従来技術による各発光素子の点灯時期と表示パネルの作動時期との関係を時系列的に示した図。
(第1実施形態)以下、図1〜図5に基づいて、本発明を車両用のヘッドアップディスプレイ装置に適用した一実施形態を説明する。
ヘッドアップディスプレイ装置は、図1に示すように車両10のインストルメントパネル11内部に配設された表示ユニットである表示装置12が投射する表示光Lを投影部材である車両10のフロントガラス13で車両10の運転者(利用者)14の方向に反射させ、虚像Vの表示を行うものである。換言すれば、ヘッドアップディスプレイ装置は、表示装置12の後述する液晶表示パネルから発せられる表示光Lをフロントガラス13(前記投影部材)に照射(投射)し、この照射によって得られた虚像(表示像)Vを運転者14に視認させるものである。これにより運転者14は、運転席の正面前方に表示される虚像Vを風景と重畳させて観察することができる。
表示装置12は、図2に示すように液晶表示器20と、反射器30と、ハウジング40とから主に構成されている。
液晶表示器20は、図3に示すように液晶表示パネル(表示パネル)21と、この液晶表示パネル21を照明する照明手段22とを備えている。
液晶表示パネル21は、例えば一対の透光性基板に液晶を封入した液晶セルの前後面に偏光膜を各々設けたTFT(薄膜トランジスタ)型の液晶表示素子からなるものである。かかる液晶表示パネル21は、車両10に設けられる車速センサやエンジン回転センサからの出力信号に基づいて車速,エンジン回転数を計測する演算回路(図示しない)並びにこの演算結果に基づいて前記液晶を駆動する液晶駆動回路(後述する)によって、車両10の速度またはエンジン回転数の計測値を数値として表示することができる。なお、液晶表示パネル21によって表示される表示情報は、車速やエンジン回転数に限らず任意であり、例えば走行距離情報、ナビゲーション情報、外気温情報であってもよい。
照明手段22は、第1、第2の回路基板23、24と、第1、第2の発光素子25、26と、第1、第2のレンズ部材27、28と、ダイクロイックミラー29とを備えている。
第1の回路基板23は、例えば所定の回路パターンが施された熱伝導性の高いアルミ基板からなり、この回路パターン上に第1の発光素子25が搭載されている。また第1の回路基板23は、第1のレンズ部材27とは所定の距離を隔てた状態で、且つ第1のレンズ部材27と略平行状態をなすようにハウジング40内に配設される。
第2の回路基板24は、例えば所定の回路パターンが施された熱伝導性の高いアルミ基板からなり、この回路パターン上に第2の発光素子26が搭載されている。また第2の回路基板24は、第2のレンズ部材28とは所定の距離を隔てた状態で、且つ第2のレンズ部材28と略平行状態をなすようにハウジング40内に配設される。
第1の発光素子25は、例えば緑色光である第1の有色光を発するチップ型発光ダイオードからなり、第1の回路基板23上に等間隔に複数個実装されてなり、その発光面が第1のレンズ部材27の後述する第1の入射面と対向してなる。また複数の第1の発光素子25は、その光軸がそれぞれ第1の回路基板23の板面に対して略垂直となるように、第1のレンズ部材27側となる第1の回路基板23の面上に互いに隣接するように設けられている。
第2の発光素子26は、例えば赤色光である第2の有色光を発するチップ型発光ダイオードからなり、第2の回路基板24上に等間隔に複数個実装されてなり、その発光面が第2のレンズ部材28の後述する第2の入射面と対向してなる。また複数の第2の発光素子26は、その光軸がそれぞれ第2の回路基板24の板面に対して略垂直となるように、第2のレンズ部材28側となる第2の回路基板24の面上に互いに隣接するように設けられている。
第1のレンズ部材27は、透光性合成樹脂からなり、各第1の発光素子25から発せられる第1の有色光(緑色光)が各々入射する平滑な第1の入射面27aと、ダイクロイックミラー29側に突出する球面形状からなる複数の第1のレンズ27bとを有している。
なお、この場合、個々の第1のレンズ27bは、各第1の発光素子25に対応して設けられており、各第1の発光素子25からの前記第1の有色光を各々集光させ、ダイクロイックミラー29側に出射するように構成されてなる。換言すれば、各第1のレンズ27bは、各第1の発光素子25からの前記第1の有色光に対し、所望の屈折を与えて略平行光束化された第1の有色出射光(緑色出射光)L1をダイクロイックミラー29側に向けて出射するようになっている。
第2のレンズ部材28は、透光性合成樹脂からなり、各第2の発光素子26から発せられる第2の有色光(赤色光)が各々入射する平滑な第2の入射面28aと、ダイクロイックミラー29側に突出する球面形状からなる複数の第2のレンズ28bとを有している。
なお、この場合、個々の第2のレンズ28bは、各第2の発光素子26に対応して設けられており、各第2の発光素子26からの前記第2の有色光を各々集光させ、ダイクロイックミラー29側に出射するように構成されてなる。換言すれば、各第2のレンズ28bは、各第2の発光素子26からの前記第2の有色光に対し、所望の屈折を与えて略平行光束化された第2の有色出射光(赤色出射光)L2をダイクロイックミラー29側に向けて出射するようになっている。
ダイクロイックミラー29は、ガラス基板の前面(つまり、液晶表示パネル21の背面と向かい合う面)に蒸着により形成された反射膜29aを有してなるもので、各第1のレンズ27bから出射される各第1の有色出射光L1の進行方向及び各第2のレンズ28bから出射される各第2の有色出射光L2の進行方向に対して各々略45度の傾きを有するように傾斜配置されている。
またダイクロイックミラー29は、各第1のレンズ27bから出射される各第1の有色出射光(各緑色出射光)L1を透過させるとともに、各第2のレンズ28bから出射される各第2の有色出射光(各赤色出射光)L2を反射させる透過反射部材としての機能を備えている。
そして、ダイクロイックミラー29を透過する略平行光束化された各緑色出射光L1と、ダイクロイックミラー29を通じて反射される略平行光束化された各赤色出射光L2とが、ダイクロイックミラー29によって各々混色され、この混色された各照明光(各橙色光)L3が略平行光束となって液晶表示パネル21側に導かれる。すると、液晶表示パネル21は、第1の有色出射光L1及び第2の有色出射光L2(つまり第1の有色光及び第2の有色光)を含む各照明光(各橙色光)L3にて透過照明され、これにより液晶表示パネル21からは表示光Lが発せられることになる。
反射器30は、図2に示すように液晶表示パネル21(液晶表示器20)から発せられる表示光Lを反射させる反射部材としての凹面鏡31と、この凹面鏡31を保持する合成樹脂からなるミラーホルダ32とを備えてなる。
凹面鏡31は、凹面を有するポリカーボネートからなる樹脂基板に反射層31aを蒸着形成してなるものである。かかる凹面鏡31は、その反射層31aが液晶表示パネル21並びにハウジング40の後述する透光性カバーに対向し、前記透光性カバーから臨める位置に傾斜状態にて配設される。
また凹面鏡31は、液晶表示器20からの表示光Lを拡大しつつ、前記透光性カバー(車両10のフロントガラス13)側へ反射させるものである。このことは、凹面鏡31が、液晶表示器20から発せられる表示光Lを拡大し、この拡大された表示光Lを前記透光性カバーを通じてフロントガラス13に投射することを意味している。なお、凹面鏡31は、ミラーホルダ32に両面粘着テープにより接着されている。
ハウジング40は、例えば黒色の遮光性合成樹脂材料からなり、略箱型形状に形成され、その内部空間である空間部41に液晶表示器20及び反射器30を保持して収容するものであり、反射器30における凹面鏡31の配設位置の上部(フロントガラス13側)が開口する開口窓部42を備えてなる。
またハウジング40には、開口窓部42を塞ぐように出射部である透光性カバー43が配設されてなる。かかる透光性カバー43は、透光性の合成樹脂材料(例えばアクリル樹脂)からなり、凹面鏡31で反射された表示光Lが透過(通過)する光透過性部材としての機能を有している。つまり、凹面鏡31によって反射された表示光Lは、ハウジング40に形成された透光性カバー43を通じてフロントガラス13に照射され、この照射によって得られた虚像Vを運転者14が視認することになる。
次に、本実施形態における表示装置12の電気的構成を図4を用いて説明する。なお、図4中、51は車速センサ、52は制御手段、53は液晶駆動回路、54は第1のLED駆動回路、55は第2のLED駆動回路、21は液晶表示パネル、25は第1の発光素子、26は第2の発光素子である。
車速センサ51は、車両10の速度に比例したパルス信号を出力するものである。
制御手段52は、処理動作のプログラムが記憶されたROMや演算値を一時的に記憶するRAM、前記プログラムを実行するためのCPU等を有するマイクロコンピュータからなり、この場合、表示装置12内(空間部41)に配設固定された図示しない配線基板に実装されている。
かかる制御手段52は、車速センサ51からのパルス信号に基づいて、液晶表示パネル21と第1、第2の発光素子25、26の動作を制御する指令信号(制御信号)を出力する。
制御手段52の出力する指令信号は、液晶表示パネル21と第1の発光素子25と第2の発光素子26に対応する個々のドライバ類に入力され、これらドライバ類は、その信号入力に応じて液晶表示パネル21並びに第1、第2の発光素子25、26を動作させる。
ここで、制御手段52は、まず液晶表示パネル21と第1、第2の発光素子25、26のうち、第1、第2の発光素子25、26を動作(駆動)させる。すなわち、制御手段52は、第1、第2の発光素子25、26の点灯制御(発光制御)を行うべく、点灯制御信号(発光駆動電圧)を第1、第2のLED駆動回路54、55に出力(供給)し、第1、第2のLED駆動回路54、55は、前記点灯制御信号を受けて第1、第2の発光素子25、26を点灯動作させる。
この際、制御手段52は、第1、第2の発光素子25、26の点灯制御(発光制御)を行うにあたって、以下のような処理を実行する。つまり、制御手段52は、まず各LED駆動回路54、55の両者に対し発光駆動電圧の供給を同時に開始する処理を実行する。
すると、第1、第2のLED駆動回路54、55は、発光駆動電圧の供給を受けて第1、第2の発光素子25、26を駆動させ、従来技術として図9(図10)に示した場合と同様に、発光駆動電圧の小さい赤色LED(第2の発光素子26に相当する)が最初に点灯開始し、赤色LEDが点灯開始してから所定時間(約0.6秒)経過後に発光駆動電圧が赤色LEDよりも大きい緑色LED(第1の発光素子25に相当する)が点灯開始することになる。
換言すれば、図5に示すように両LED(つまり第1、第2の発光素子25、26)に対し発光駆動電圧が時間t0にて同時に供給開始されてから、約0.1秒後の時間t2にて赤色LEDである第2の発光素子26が点灯開始し、第2の発光素子26が点灯開始してから所定時間(約0.6秒)経過後の時間t1にて第2の発光素子26に加えて緑色LEDである第1の発光素子25が点灯開始することになる。
そして、制御手段52は、第2の発光素子26に加えて第1の発光素子25が点灯開始してなる前述した時間t1にて液晶表示パネル21を駆動(作動)させる。この際、制御手段52は、前記パルス信号に基づいて液晶表示パネル21の表示制御を行うべく、液晶駆動回路53に指令信号(表示制御信号)を出力し、この指令信号を受けて液晶駆動回路53が液晶表示パネル21を駆動し、これにより時間t1にて液晶表示パネル21が作動状態となって、液晶表示パネル21には車速等の意匠が表示される。
つまり、この場合、液晶表示パネル21は、各発光素子25、26がともに点灯開始するまでの間(時間t1以前)は前記意匠が表示されない非表示状態(つまり不作動状態)となっており、各発光素子25、26がともに点灯開始した時点(時間t1以降)で前記意匠が表示される通常表示状態(つまり作動状態)となる。
かかる本実施形態によれば、液晶表示パネル21の表示制御及び各発光素子25、26の発光制御を行う制御手段52を備え、制御手段52は、各発光素子25、26がともに点灯開始していないとき(つまり図5中、時間t1以前では)、液晶表示パネル21を不作動状態とする制御を行い、これとは逆に各発光素子25、26がともに点灯開始した時点(つまり図5中、時間t1以降)では液晶表示パネル21を作動状態とする制御を行うようになっている。
従って、液晶表示パネル21の作動状態時(時間t1以降)においては、液晶表示パネル21は、各発光素子25、26から発せられる緑色光と赤色光とが混色された混色光(橙色光)によって常時、透過照明されることにより、液晶表示パネル21(表示装置20)から発せられる表示光Lがフロントガラス13に照射されることで運転者14が視認することになる虚像(表示像)Vは、常時、赤色と緑色の混合色を有する混色表示像(橙色表示像)として視認されるため、混色表示像が視認される前に不要な表示像(前記赤色表示像)を運転者に視認させていたという従来の問題点が解消され、これにより運転者に対して違和感のある表示を視認させることを抑制し、表示像の表示品質を向上させることが可能となる。
また本実施形態では、第1の発光素子25の点灯開始時刻に相当する時間t1にて液晶表示パネル21を駆動(作動)させる例について説明したが、例えば時間t1から所定時間経過後(数秒後)に液晶表示パネル21を駆動させる構成であっても、前述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお本実施形態では、液晶表示パネル21に前記意匠が表示されていない前記非表示状態(つまり制御手段52から液晶駆動回路53に前記表示制御信号が出力されていない状態のみ)を液晶表示パネル21の不作動状態とした例について説明したが、例えば前記非表示状態と前記通常表示状態との間に液晶表示パネル21が黒色で表示される液晶表示素子を採用した場合には、この黒色表示状態と前記非表示状態とが液晶表示パネル21の不作動状態に該当することになる。
(第2実施形態)次に、本発明の第2実施形態を図6〜図8に基づいて説明するが、前述の第1実施形態と同一もしくは相当個所には同一の符号を用いてその詳細な説明は省略する。この第2実施形態では、制御手段52の入力側に車速センサ51に加えて外光輝度を検出する光センサ56が設けられ、制御手段52が各発光素子25、26をPWM制御する構成となっている。
光センサ56は、外光輝度を検知(検出)するように車両10または表示装置12内の適宜箇所に配設されたフォトダイオード等からなり、制御手段52と電気的に接続され、外光の強さによって制御手段52へと出力する前記検出信号を可変するものである。
そして、制御手段52は、液晶表示パネル21と第1、第2の発光素子25、26のうち、前記第1実施形態と同様に、まず第1、第2の発光素子25、26を動作(駆動)させる。
この場合、制御手段52は、光センサ56からの前記検出信号に基づいて第1のデューテイ比を有する第1のPWM信号を生成するとともに、前記第1のデューテイ比よりもデューテイ比の大きい第2のデューテイ比を有する第2のPWM信号を第1、第2のLED駆動回路54、55にそれぞれ出力する。なお、本第2実施形態では、前記第1のデューテイ比を約0.8%とし、前記第2のデューテイ比を約3%としている。
そして、各LED駆動回路54、55は、前記第2のPWM信号の入力に基づいて、各発光素子25、26を駆動させる。すると、各発光素子25、26における発光駆動電圧の時間的変化は、それぞれ図7に示すような特性となる。なお、図7中、点線部分は、前記第1のデューテイ比にて各発光素子25、26が駆動される際の発光駆動電圧の時間的変化を例示している。
この図7に図示された各発光素子25、26における発光駆動電圧の時間的変化から以下のことがわかる。まず項目1として第1の発光素子25の点灯開始時間は、前記第1のデューテイ比のときは時間t1であるのに対し、前記第2のデューテイ比では時間t1よりも時間短縮された時間t1’となり、また第2の発光素子26の点灯開始時間は、前記第1のデューテイ比のときは時間t2であるのに対し、前記第2のデューテイ比では時間t2よりも時間短縮された時間t2’となっていることが挙げられる。そして、項目2として時間短縮される度合いは、発光駆動電圧の小さい第2の発光素子26に比べて発光駆動電圧の大きい第1の発光素子25の方が大きいことが挙げられる。
すなわち、前記項目1のごとく各発光素子25、26が点灯開始する時間は、デューテイ比が大きくなるに従って早くなり、且つ前記項目2のごとく前記時間短縮される度合いは、発光駆動電圧の大きい発光素子(この場合、緑色LEDである第1の発光素子25)の方が発光駆動電圧の小さい発光素子(この場合、赤色LEDである第2の発光素子26)よりも大きくなっていることがわかる。
そして、制御手段52は、第1の発光素子25において発光駆動電圧の供給開始から点灯開始するまでの時間(つまり図8中、時間t0から時間t1’の間)だけ前記第2のPWM信号を各発光素子25、26を駆動する各LED駆動回路54、55にそれぞれ出力し、前記時間(つまり図8中、時間t1’)が経過すると、今度は前記第2のPWM信号ではなく前記第1のPWM信号を各LED駆動回路54、55にそれぞれ出力する制御を行う。各LED駆動回路54、55は、前記第1のPWM信号に基づいて各発光素子25、26を点灯動作させる。
また、制御手段52は、このように前記第2のPWM信号ではなく前記第1のPWM信号を各LED駆動回路54、55に出力している際(別の言い方をすれば発光素子25、26が前述した時間t1’以降、前記第1のPWM信号に基づいてともに点灯している際)に、液晶表示パネル21を作動状態(前記通常表示状態)とすべく、液晶駆動回路53に前記表示制御信号を出力する制御を行う。そして、液晶駆動回路53は前記表示制御信号を受けて液晶表示パネル21を駆動し、これにより時間t1’にて液晶表示パネル21が作動状態となって、液晶表示パネル21には車速等の意匠が表示される。
従って、かかる第2実施形態においても、液晶表示パネル21の作動状態時(時間t1’以降)においては、液晶表示パネル21は、各発光素子25、26から発せられる緑色光と赤色光とが混色された混色光(橙色光)によって常時、透過照明されることにより、液晶表示パネル21(表示装置20)から発せられる表示光Lがフロントガラス13に照射されることで運転者14が視認することになる表示像Vは、常時、赤色と緑色の混合色を有する混色表示像(橙色表示像)として視認されるため、前記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また本第2実施形態の場合、時間t1’に到達するまでは、各発光素子25、26が前記第2のデューテイ比に基づいて駆動されていることで、特に発光駆動電圧の大きい第1の発光素子25の点灯開始時期が早まることから、運転者14が表示像Vを視認するまでの時間を短縮することができるというメリットもある。
また本第2実施形態では、前記第1のデューテイ比が所定の閾値(例えばデューテイ比1%)以下に設定され、制御手段52は、時間t1’に到達するまでの間、前記第1のデューテイ比よりもデューテイ比の大きい前記第2のデューテイ比を有する前記第2のPWM信号に基づいて各発光素子25、26を駆動させた例について説明したが、例えば前記第1のデューテイ比が前記閾値を超えている場合にあっては、制御手段52は、前記第2のPWM信号に基づいて各発光素子25、26を駆動させることは不要であり、図8中、時間t0以降、前記第1のデューテイ比を有する前記第1のPWM信号に基づいて各発光素子25、26を駆動させ、第1の発光素子25の点灯開始時に液晶表示パネル21を駆動させればよい。
また本第2実施形態では、制御手段52が、各LED駆動回路54、55の両者に対し前記第1のPWM信号もしくは前記第2のPWM信号を出力する例について説明したが、例えば制御手段52は、発光駆動電圧の大きい第1の発光素子25を駆動する駆動手段としての第1のLED駆動回路54のみに前記第1のPWM信号もしくは前記第2のPWM信号を出力する制御を行うようにしてもよい。
また本第2実施形態では、第1の発光素子25の点灯開始時刻に相当する時間t1’にて液晶表示パネル21を駆動させる例について説明したが、例えば時間t1’から所定時間経過後(数秒後)、において、液晶表示パネル21を駆動させる構成であってもよい。
また前記各実施形態では、液晶表示パネル21から発せられる表示光Lが、フロントガラス13に投射される例について説明したが、例えばフロントガラス13に表示光Lを良好に運転者14方向に反射させるコンバイナフィルムを設けてもよいし、あるいはフロントガラス13とは別の専用の反射体に表示光Lを投射する構成としてもよい。
なお本発明は、運転者14に虚像Vを視認させる車両用ヘッドアップディスプレイに適用したものであったが、例えば車両用計器等に搭載された液晶表示パネルや所定の意匠部を有する表示板のごとき表示パネルをバックライト照明するバックライトユニットに本発明を適用することも可能である。
20 液晶表示器
21 液晶表示パネル(表示パネル)
22 照明手段
23 第1の回路基板
24 第2の回路基板
25 第1の発光素子
26 第2の発光素子
27 第1のレンズ部材
28 第2のレンズ部材
29 ダイクロイックミラー
52 制御手段
53 液晶駆動回路
54 第1のLED駆動回路(駆動手段)
55 第2のLED駆動回路
56 光センサ
L3 照明光

Claims (2)

  1. 第1の有色光を発する第1の発光素子と、
    第2の有色光を発するとともに発光駆動電圧の供給開始から点灯開始するまでの時間が前記第1の発光素子とは異なる第2の発光素子と、
    前記第1の有色光並びに前記第2の有色光を含む照明光にて照明される表示パネルとを備えた表示装置において、
    前記表示パネルの表示制御並びに前記第1、第2の発光素子の発光制御を行う制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記第1、第2の発光素子がともに点灯開始していないとき、前記表示パネルを不作動状態とする制御を行うことを特徴とする表示装置。
  2. 外光輝度を検出する光センサを備え、
    前記制御手段は、前記光センサからの検出信号に基づいて第1のデューテイ比を有する第1のPWM信号を生成するとともに、前記第1のデューテイ比よりもデューテイ比の大きい第2のデューテイ比を有する第2のPWM信号を前記時間の間だけ前記第1の発光素子を駆動する駆動手段に出力する制御を行い、
    さらに前記制御手段は、前記時間の経過後において、前記駆動手段に前記第2のPWM信号ではなく前記第1のPWM信号が出力されている際に前記表示パネルを作動状態とする制御を行うことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
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