JP2011111929A - 内燃機関及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ターボ過給システムを備えた内燃機関において、ターボの過渡時の過給の応答遅れの問題を改善できると共に、ターボ過給によるメリットを活かすことができ、結果として、エンジンの動力性能と排ガス性能と燃費性能の改善を図ることができる内燃機関及びその制御方法を提供する。
【解決手段】ターボ過給システムに加えて、クラッチを介して内燃機関1の動力で駆動される機械式過給機19を給気通路に設け、吸気マニホールド10a側への空気Aの流れを許容する逆止弁を有して、機械式過給機19を迂回するバイパス通路20を設けた内燃機関において、過給圧と吸入空気量において、内燃機関1のエンジン回転数と燃料噴射量に基づいて算出した各目標値よりも小さい時に、各計測値が各目標値になるように、クラッチを接続して機械的過給機19による過給を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、ターボ過給システムを備えた内燃機関及びその制御方法に関し、より詳細には、ターボ過給システムに加えて機械式過給機を備え、内燃機関の排ガス性能を悪化させることなく、燃費性能を向上することができる内燃機関及びその制御方法に関する。
近年、自動車の内燃機関の排ガス規制は年々厳しくなっており、これに対応するための技術開発が進んでいる。そのうちのディーゼルエンジンに関する技術の一つに、空気量を増加させるために、排気エネルギーを利用して作動するターボチャージャを、一つ又は二つ以上取り付けてエンジン性能を改善するターボ過給システムがある。
また、エンジンの排気量を小さくする小排気量化でエンジンを小型化しつつ高出力化を行うことにより、単位出力当たりの駆動損失(フリクション)を低減して、これにより、燃費の改善を図ることも行われている。
一方、近年のエンジンの評価方法は、国内ではJE05モード、ヨーロッパではETCモード等のように、従来の定常試験モードから、激しい発進や加速を繰り返す過渡試験モードへと変更されてきている。このJE05モードの試験に関して、一例を試験経過時間を横軸に、エンジン回転数やエンジン出力を縦軸にして図5に示すが、この図5から、エンジン回転数やエンジン出力の変化が非常に激しいことがよく分かる。
このような過渡試験においては、最近の内燃機関に関する技術に見られるエンジンの排気ガスエネルギーを利用して作動するターボチャージャを用いた単段ターボや多段ターボ等の高過給システムでは、加速時等においてターボチャージャにおける過給の応答遅れ(タイムラグ)が発生し、十分なエンジン性能を引き出すことができないという問題がある。
また、エンジンの燃費の改善を狙ったエンジンの高出力化、小排気量化においても、同様に、過渡時における排ガス性能試験時や発進時等では、ターボチャージャの過給の応答遅れ等により十分な過給を迅速に行うことができないので、十分な回転数及びパワー(仕事量)を迅速に発揮できず、エンジンの目標性能を達成できない場合が生じるという問題がある。
これら以外の高過給技術としては、機械的にエンジン駆動部にルーツブロワ等で形成される機械的過給機(スーパーチャージャ)を接続して過給を行うスーパーチャージャシステムも採用されている。このシステムは、エンジン排気エネルギーではなく、駆動源に機械的に接続してエンジンから直接駆動エネルギーを取っているので、応答性は高いが、その反面、エンジンの燃費が悪化するという問題がある。
例えば、この高過給技術の例として、吸気系にスーパーチャージャを設けるとともにアクセル開度やエンジン回転数によって電磁クラッチを断接し、スーパーチャージャを制御するスーパーチャージャ付きディーゼルエンジンの制御装置において、ディーゼルエンジンの冷機アイドル時と冷機負荷運転時とにおける所定の機関運転状態の際に電磁クラッチを接続し過給を行うべくスーパーチャージャを制御する制御部を設けたスーパーチャージャ付きディーゼルエンジンの制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平02−119633号公報
本発明は、上記の状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、ターボ過給システムを備えた内燃機関において、ターボチャージャの過渡時における過給の応答遅れの問題を改善できると共に、ターボ過給によるメリットを活かすことができ、結果として、エンジンの動力性能と排ガス性能と燃費性能の改善を図ることができる内燃機関及びその制御方法を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の内燃機関は、ターボ過給システムを備えると共に、吸気通路に設けられ、かつ、クラッチを介して内燃機関の動力で駆動される機械式過給機と、該機械式過給機を迂回するバイパス通路と、該バイパス通路に設けられて、前記吸気通路のエアクリーナ側から吸気マニホールド側への空気の流れを許容し、逆方向の空気の流れを阻止する逆止弁とを設けて構成した内燃機関において、内燃機関のエンジン回転数と燃料噴射量に基づいて算出した目標過給圧よりも、計測した過給圧が低い時に、該計測された過給圧が前記目標過給圧になるように、かつ、前記エンジン回転数と前記燃料噴射量に基づいて算出した目標吸入空気量よりも、計測した吸入空気量が少ない時に、該計測された吸入空気量が前記目標吸入空気量になるように、前記クラッチを接続して前記機械的過給機による過給を行う制御装置を備えて構成される。
この構成によれば、内燃機関の運転状態に合わせた機械的過給機による過給を行うことができ、これまでの問題点であった、ターボチャージャの過渡時における過給の応答遅れを防止しながら、過渡運転中に空気量が不足してスモークが大量に発生すること、EGRガスの減少によってNOxが増加してエンジン排ガス目標値を達成できなくなること等を防止して、エンジン出力性能、エンジン排ガス性能等を向上させることができ、また、必要最小限の範囲で機械式過給機を作動させることにより、エンジンの燃費の悪化を抑制することができる。
そして、上記の目的を達成するための本発明の内燃機関の制御方法は、ターボ過給システムを備えると共に、吸気通路に設けられ、かつ、クラッチを介して内燃機関の動力で駆動される機械式過給機と、該機械式過給機を迂回するバイパス通路と、該バイパス通路に設けられて、前記吸気通路のエアクリーナ側から吸気マニホールド側への空気の流れを許容し、逆方向の空気の流れを阻止する逆止弁とを設けて構成した内燃機関の制御方法において、内燃機関のエンジン回転数と燃料噴射量に基づいて算出した目標過給圧よりも、計測した過給圧が低い時に、該計測された過給圧が前記目標過給圧になるように、かつ、前記エンジン回転数と前記燃料噴射量に基づいて算出した目標吸入空気量よりも、計測した吸入空気量が少ない時に、該計測された吸入空気量が前記目標吸入空気量になるように、前記クラッチを接続して前記機械的過給機による過給を行うことを特徴とする。
この方法によれば、内燃機関の運転状態に合わせた機械的過給機による過給を行うことができ、これまでの問題点であった、ターボチャージャの過渡時における過給の応答遅れとエンジンの燃費の悪化を抑制しながら、エンジン出力性能とエンジン排ガス性能と燃費性能等を改善できる。
また、上記の内燃機関を製造する方法において、前記機械式過給機の容量を、内燃機関の全負荷に必要な空気量ではなく、内燃機関の低速運転領域で不足する空気量と、内燃機関の過渡運転時にターボチャージャの過給の応答遅れで不足する空気量とを基にして決定することを特徴とする。
この方法によれば、内燃機関の全負荷に必要な空気量ではなく、内燃機関の過渡運転時にターボチャージャの補助として必要となる空気量を基にして、機械式過給機の容量を決定することにより、機械的過給機の大型化と、この大型化による燃費の増大を防止でき、機械的過給機の作動時の燃費の悪化を最小限にすることができる。
本発明に係る内燃機関及びその制御方法によれば、ターボ過給システムを備えた内燃機関において、電磁クラッチ等のクラッチを備えON−OFF可能な機械式過給機(スーパーチャージャ)を取り付けて、制御方法を工夫することにより、ターボチャージャの過渡時の過給の応答遅れの問題を改善できると共に、ターボチャージャと機械式過給機によるそれぞれのメリットを活かすことができ、結果として、エンジンの動力性能と排ガス性能と燃費性能の改善を図ることができる。
本発明の実施の形態の内燃機関の構成を示した図である。 機械式過給機の制御フローの一例を示した図である。 目標過給圧のマップデータの一例を示した図である。 機械式過給機の基本作動領域を示した図である。 JE05モードの試験における、試験経過時間とエンジン回転数、エンジン出力との関係を示した図である。
以下、本発明に係る実施の形態の内燃機関、内燃機関の制御方法、内燃機関の製造方法について、図面を参照しながら説明する。なお、ここでは、可変翼を持つVGT型のターボチャージャを1台備えているターボ過給システムを例にして説明するが、本発明は、多段ターボ過給システムの場合にも適用でき、同様な作用効果を奏することができる。
図1に、本発明の実施の形態のエンジン(内燃機関)1の構成を示す。この内燃機関1は、吸気通路11と排気通路15とEGR通路16を備えている。エンジン本体10の吸気マニホールド10aに接続される吸気通路11は、上流側から順に、エアクリーナ12と吸気絞り弁(図示しない)とターボチャージャ(ターボ過給器)13のコンプレッサ13aとインタークーラ14を備えている。
また、排気マニホールド10bに接続される排気通路15は、上流側から順に、ターボチャージャ13のタービン13bと、排気ガス浄化装置(後処理装置:図示しない)と、排気絞り弁(図示しない)等を備えている。
図1の構成では、ターボ過給システムは単段ターボ(シングルターボ)システムであり、ターボチャージャ13が一つ設けられ、コンプレッサ13aが吸気通路11に、可変翼を持つVGT型のタービン13bが排気通路15に配置され、排気ガスGの排気エネルギーによりタービン13bが駆動され、これに連結されているコンプレッサ13aにより過給を行うように構成されている。
更に、エンジン1の排気ガスG中のNOx低減のために、EGRシステムとして、EGR通路16が、排気マニホールド10bと吸気マニホールド10aを接続して設けられた高圧(H/P)EGRシステムを備えている。このEGR通路16には、上流側から順に、EGRクーラ17とEGR弁18が配設されている。このEGRシステムでは、排気マニホールド10bからEGRガスGeを取り込み、このEGRガスGeを、EGR通路16に配置したEGRクーラ17で冷却し、EGR弁18でそのガス量を調整して、吸気マニホールド10bに供給する。
また、エンジン1の運転状態を監視するために、吸気通路11には、エアフローセンサ(MAFセンサ)22と過給圧センサ(ブースト圧センサ)23とエンジン回転数センサ24が設けられ、また、燃料噴射更に、エンジン1の運転を制御するECU(エンジンコントロールユニット)と呼ばれる制御装置(ECU)25が設けられている。これらのセンサ22、23、24の検出信号は、制御装置25に入力される。また、この過給圧センサ23は、ターボチャージャ13のコンプレッサ13a(多段ターボの場合は最後尾に取り付けたコンプレッサ)の下流側に取り付けられる。
本発明においては、更に、吸気通路11のエアクリーナ12の下流側にルーツブロワ等で形成される機械式過給機(スーパーチャージャ)19とこの機械式過給機19を迂回するバイパス通路20が設けられ、更に、このバイパス通路20に逆止弁21が配設される。このルーツブロワ19のON−OFFの作動は、電気的に作動する電磁クラッチを使用するが、その他の機械的に作動するものであっても、作用効果は同じとなる。
また、逆止弁21は、エンジン1の定常運転時においては、エンジン本体10側(下流側)に負圧が発生し、逆止弁21の前後(上流側と下流側)の差圧により、この逆止弁弁21は、機械的に開いて、エアクリーナ12を通過した吸入空気Aが流れる。一方、機械式過給機19が作動するエンジン1の過渡運転時においては、逆止弁21とエンジン本体10との間で、吸入空気Aの圧力が機械式過給機19の作動により上昇することで、この逆止弁21は機械的に閉じて、エンジン1は、機械式過給機19を経由する吸気ラインにより吸入空気Aが流れる。つまり、この逆止弁21は、吸気通路11のエアクリーナ12側から吸気マニホールド10a側への空気Aの流れを許容し、逆方向の空気Aの流れを阻止する。
この過給システムでは、制御装置25に様々な制御マップを持っている。具体的には基本軸として、横軸にエンジン回転数、縦軸に燃料噴射ノズルからの実噴射量などを用いたマップとし、制御に使用する目標過給圧等の各目標の制御値を管理している。そして、エンジン1の過給圧基本マップ(ブースト圧ベースマップ)として、エンジン回転数とエンジン噴射量の各状態で最低限必要な吸入空気量と過給圧(ブースト圧)のマップを持っている。参考として、図3に過給圧制御で使用する基本マップの一例を示す。この基本マップは、エンジンの定常試験で計測して作成したマップであり、横軸のエンジン回転数と縦軸の燃料噴射ノズルからの燃料噴射量(実噴射量)の各組合せに対する過給圧が記載されている。このような基本マップが、このエンジンの目標過給圧を算出するための過給圧基本マップとなる。
次に、機械的過給機19の作動領域を示す基本作動領域マップを図4に示す。A部分がエンジンの小型化に伴って問題が発生する低速領域であり、B部分がエンジンの過渡運転時でターボチャージャ13の過給の応答遅れで空気量不足が発生する加速領域である。
次に、機械的過給機19の制御方法について、図2の制御フローを参照しながら説明する。図2の制御フローは、エンジン1の運転開始と共に上級の制御フローで呼ばれて実行して戻り、エンジン1の運転終了まで呼ばれて実行することを繰り返し、エンジン1の運転終了と共に、上級の制御フローに戻って終了する制御フローとして示してある。
この図2の制御フローが上級の制御フローで呼ばれてスタートすると、ステップS11で、エンジン回転数センサ24で検出したエンジン回転数と、アクセルセンサ(図示しない)などで検出したエンジン負荷を入力する。次のステップS12で、入力したエンジン回転数とエンジン負荷から、燃料噴射量マップを参照して、燃料噴射量を算出する。次のステップS13で、検出されたエンジン回転数と算出された燃料噴射量(或いは、図示しない燃料センサで計測された燃料噴射量(実噴射量))に基づいて、過給圧基本マップや吸入空気量基本マップを参照して目標過給圧と目標吸入空気量を算出する。
また、高圧(H/P)EGRシステムでは、エンジン1の排気ガスG中に含まれているNOxを効率よく低減するために、ステップS14で、検出されたエンジン回転数と算出された燃料噴射量に基づいて、EGR基本マップを参照してEGRの制御値(目標EGRガス量等)を算出する。次のステップS15で、このEGRの制御値に基づいて、EGRガス量を計測又は算出しながら、このEGRガス量が目標EGRガス量になるようにEGR弁18の弁開度などをフィードバック制御する。
その後、ステップS17で、過給圧センサ23で計測したエンジン1の過給圧がステップS13で算出した目標過給圧に達しているか否かを判定し、次のステップS18でMAFセンサ22で計測した吸入空気量がステップS13で算出した目標吸入空気量に達しているか否かを判定する。
これらの判定で、過給圧又は吸入空気量のいずれかにおいて計測値が目標値に達していない場合(NO)は、ステップS19に行き、電磁クラッチをONにして接続して機械式過給機19を駆動して過給を行う。この過給により、過給圧と吸入空気量の両方において計測値が目標値に達するように機械式過給機19の過給を行う。そして、両方において計測値が目標値に達した場合あるいは達している場合(YES)には、ステップS20で、電磁クラッチをOFFにして、機械式過給機19の過給を止めてあるいは止めたまま、リータンに行き、上級の制御フローに戻る。その後、再度、この上級の制御フローから呼ばれてスタートし、ステップS11〜ステップS18(又はステップS19)を繰り返す。
なお、図2の制御フローでは省いているが、ターボチャージャ13を可変翼を持つVGTのターボ過給機で形成している場合には、機械式過給機19の駆動前に、ターボチャージャ13の可変翼を絞って吸入空気量を確保するように制御し、また、EGR制御においてもEGR弁18の弁開度を小さくして吸入空気量を確保するように制御する。これらの制御でも、計測過給圧と計測吸入空気量が目標過給圧と目標吸入空気量に達しない時に、初めて機械式過給機19を作動する。
この制御方法によれば、機械的過給機19の制御で、機械的過給の必要性の高いエンジン状態をエアフローセンサ22と過給圧センサ23で検出し、機械式過給機19に取り付けた電磁クラッチをON−OFFさせて、図4のA部の低速領域のみならず、図4のB部の加速領域においても、機械式過給機19を最大限に作動させて、効率よく過給を行うことができる。
つまり、エアフローセンサ22と過給圧センサ23により、制御装置25で実際のエンジン1の運転状態を把握して機械的過給が必要か否かを判断し、必要と判断したときに、電磁クラッチをONにして機械的過給機19を作動させる。
上記のエンジン1及びその制御方法によれば、エンジン1の排気ガスGを利用して作動するターボチャージャ13を一つ(又は複数)を取り付けたエンジン1で、更にエンジン出力部より機械的に連結し回転する機械式過給機19で、電気的あるいは機械的にON−OFF作動が可能なシステムで、エンジン1の運転状態により、これらの作動を最適化した制御方法を行うことで、過渡運転中に空気量が不足してスモークが大量に発生すること、EGRガスの減少によってNOxが増加してエンジン排ガス目標値を達成できなくなることなどを防止して、エンジン出力性能、エンジン排ガス性能等を向上させることができ、また、必要最小限の範囲で機械式過給機19を作動させることにより、エンジンの燃費の悪化を抑制することができる。
次に、このエンジン1の製造方法について説明する。通常は、機械的過給機19を選定する場合は、エンジン1の全負荷に必要な空気量を確保できるように容量等の仕様が決められるが、本発明の製造方法では、機械的過給機19の容量を、エンジン1の全負荷に必要な空気量ではなく、エンジン1低速運転領域で不足する空気量と、エンジン1の過渡運転時にターボチャージャ13の過給の応答遅れで不足する空気量とを基にして、最低限必要な容量にして設計する。これにより、機械的過給機19の大型化と作動時のエンジンの燃費の増加を抑制して、機械式過給機19の作動時における燃費の悪化を最小限にすることができる。
本発明の内燃機関及びその制御方法等は、ターボ過給システムを備えた内燃機関において、ターボの過渡時の過給の応答遅れの問題を改善できると共に、ターボチャージャと機械式過給機によるそれぞれのメリットを活かすことができ、結果として、エンジンの動力性能と排ガス性能と燃費性能の改善を図ることができる。そのため、本発明の内燃機関及びその制御方法は、自動車に搭載するの内燃機関及びその制御方法等として利用できる。
1 内燃機関(エンジン)
10 エンジン本体
10a 吸気マニホールド
11 吸気通路
12 エアクリーナ
13 ターボチャージャ(ターボ過給器)
13a コンプレッサ
13b タービン
16 EGR通路
19 機械式過給機(スーパーチャージャ)
20 バイパス通路
21 逆止弁
22 エアフローセンサ(MAFセンサ)
23 過給圧センサ(ブースト圧センサ)
24 エンジン回転数センサ
25 制御装置(ECU)
A 吸入空気
G 排気ガス
Ge EGRガス

Claims (3)

  1. ターボ過給システムを備えると共に、吸気通路に設けられ、かつ、クラッチを介して内燃機関の動力で駆動される機械式過給機と、該機械式過給機を迂回するバイパス通路と、該バイパス通路に設けられて、前記吸気通路のエアクリーナ側から吸気マニホールド側への空気の流れを許容し、逆方向の空気の流れを阻止する逆止弁とを設けて構成した内燃機関において、
    内燃機関のエンジン回転数と燃料噴射量に基づいて算出した目標過給圧よりも、計測した過給圧が低い時に、該計測された過給圧が前記目標過給圧になるように、かつ、前記エンジン回転数と前記燃料噴射量に基づいて算出した目標吸入空気量よりも、計測した吸入空気量が少ない時に、該計測された吸入空気量が前記目標吸入空気量になるように、前記クラッチを接続して前記機械的過給機による過給を行う制御装置を備えたことを特徴とする内燃機関。
  2. ターボ過給システムを備えると共に、吸気通路に設けられ、かつ、クラッチを介して内燃機関の動力で駆動される機械式過給機と、該機械式過給機を迂回するバイパス通路と、該バイパス通路に設けられて、前記吸気通路のエアクリーナ側から吸気マニホールド側への空気の流れを許容し、逆方向の空気の流れを阻止する逆止弁とを設けて構成した内燃機関の制御方法において、
    内燃機関のエンジン回転数と燃料噴射量に基づいて算出した目標過給圧よりも、計測した過給圧が低い時に、該計測された過給圧が前記目標過給圧になるように、かつ、前記エンジン回転数と前記燃料噴射量に基づいて算出した目標吸入空気量よりも、計測した吸入空気量が少ない時に、該計測された吸入空気量が前記目標吸入空気量になるように、前記クラッチを接続して前記機械的過給機による過給を行うことを特徴とする内燃機関の制御方法。
  3. 請求項1記載の内燃機関の製造方法において、前記機械式過給機の容量を、内燃機関の全負荷に必要な空気量ではなく、内燃機関の低速運転領域で不足する空気量と、内燃機関の過渡運転時にターボチャージャの過給の応答遅れで不足する空気量とを基にして決定することを特徴とする内燃機関の製造方法。
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