JP2011105371A - 容器用キャップ - Google Patents
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Abstract
【課題】容易に開栓をすることができ、また筒状スカート部における印刷エリアの制約もなくすることができる容器用キャップを提供する。
【解決手段】キャップ本体1は、円板状の天板部2とネジ部5が形成される円筒状のスカート部3からなる。前記天板部2とスカート部3を連結する円弧面4のRを、開栓時における指の腹部との接触面積が増大するように2.5〜20mmの範囲とした。更に、前記円弧面4は従来のローレットを廃止して、指の腹部と密着可能な凹凸のない平滑面とした。
【選択図】図1
【解決手段】キャップ本体1は、円板状の天板部2とネジ部5が形成される円筒状のスカート部3からなる。前記天板部2とスカート部3を連結する円弧面4のRを、開栓時における指の腹部との接触面積が増大するように2.5〜20mmの範囲とした。更に、前記円弧面4は従来のローレットを廃止して、指の腹部と密着可能な凹凸のない平滑面とした。
【選択図】図1
Description
本発明は、容易に開栓を行うことができ、また筒状のスカート部における印刷エリアの制約もなくすことができる容器用キャップに関するものである。
例えば、薬やサプリメント等の各種錠剤や、飴玉やガム等の菓子を収容する口径が約50mm程度の比較的小型の容器口部に装着される容器用キャップとして、例えば、特許文献1や特許文献2に示されるように、筒状のスカート部の外周にローレットと称される上下方向に延びる線状突部を帯状に形成したものが広く知られている。このローレットは、キャップを開閉するときに指が滑るのを防止して指の力を十分に伝達し、キャップの開閉を容易に行えるようにするためのものである。
一方、前記ローレットを形成すると印刷ができなくなるため、スカート部における印刷エリアに制約を受けるという問題点があった。そこで、印刷エリアをより大きく確保するために、図3に示すように、ローレット10をスカート部13のなるべく上方部に形成したり、キャップの天板部12とスカート部13の連結部14のRを小さくする等の工夫を施すことも提案されている。
しかしながら、たとえ上方部であってもローレット10を形成したキャップは印刷エリアの制約を免れないという問題点が残っていた。また、ローレット10を形成したキャップや、キャップの天板部12とスカート部13を連結する連結部14のRを小さくしたキャップは、可愛らしさがなくデザイン性に劣るという問題点も指摘されていた。
このように、ローレットを形成して開栓容易とすることと、印刷エリアの制約をなくすこと、及びデザイン性を向上させることとは相反することであり、両者を満足させることができる新しいキャップの開発が望まれていた。
このように、ローレットを形成して開栓容易とすることと、印刷エリアの制約をなくすこと、及びデザイン性を向上させることとは相反することであり、両者を満足させることができる新しいキャップの開発が望まれていた。
本発明は上記のような問題点を解決して、開栓を容易にすることができるうえに、スカート部における印刷エリアの制約をなくすことができ、また可愛らしくて優れたデザイン性を発揮できる容器用キャップを提供することを目的として完成されたものである。
上記課題を解決するためになされた本発明の容器用キャップは、キャップ本体が、円板状の天板部とネジ部が形成される円筒状のスカート部からなり、前記天板部とスカート部を連結する円弧面のRを開栓時における指の腹部との接触面積が増大するように2.5〜20mmの範囲とし、また前記円弧面を指の腹部と密着可能な凹凸のない平滑面としたことを特徴とするものである。
キャップ本体の直径は30〜60mmであり、またキャップ本体の高さの上部1/5以上が円弧面で構成され、この円弧面から下方側にストレートな円筒状のスカート部が続いていることが好ましく、これを請求項2に係る発明とする。
更に、スカート部の全体に印刷が施されていることが好ましく、これを請求項3に係る発明とする。
請求項1に係る発明では、天板部とスカート部を連結する円弧面のRを開栓時における指の腹部との接触面積が増大するように2.5〜20mmの範囲としたので、スカート部に従来のようなローレットがなくても円弧面と指の腹部との接触面積が大きくなってキャップを簡単に開けることが可能となる。また、前記円弧面を指の腹部と密着可能な凹凸のない平滑面としたので、指の腹部が円弧面に密着しキャップの開動作をより容易なものとすることができる。更には、ローレットがなく円弧面のRも大きいので、デザイン性に優れ可愛らしいキャップを提供することができる。
また、請求項2に係る発明では、キャップ本体の直径は30〜60mmであり、またキャップ本体の高さの上部1/5以上が円弧面で構成され、この円弧面から下方側にストレートな円筒状のスカート部が続いているものとしたので、指の腹部と密着性に優れた形状であり、力の弱い子供や女性でも容易に開栓をすることが可能となる。
また、請求項3に係る発明では、スカート部の全体に印刷が施されており、従来のようなローレットがない分、印刷エリアの制約がなくなり印刷の自由度を大幅に向上させることが可能となる。
以下に、図面を参照しつつ本発明の好ましい実施の形態を示す。
図1は本発明のキャップを示す一部切欠正面図、図2は容器に装着した状態を示す一部切欠正面図である。図において、1はキャップ本体であり、図示のものではブリキ製である。その他、ポリプロピレン樹脂等の硬質樹脂製のキャップやアルミニウム等の金属製のキャップであってもよいことは勿論である。
図1は本発明のキャップを示す一部切欠正面図、図2は容器に装着した状態を示す一部切欠正面図である。図において、1はキャップ本体であり、図示のものではブリキ製である。その他、ポリプロピレン樹脂等の硬質樹脂製のキャップやアルミニウム等の金属製のキャップであってもよいことは勿論である。
前記キャップ本体1は、円板状の天板部2とこの天板部2の周縁から垂下する円筒状のスカート部3からなり、このスカート部3にはネジ部5が形成されている。また図2において、21はガラス、合成樹脂、金属などからなる容器である。なお、容器21の口天部22と前記天板部2の裏面の間には弾性を有するパッキン(図示せず)が装入されており、ある程度の気密性を保持する構造である。
前記天板部2とスカート部3は円弧面4で連結されている。この円弧面4のRは2.5〜20mmの範囲とされており、開栓時における指の腹部との接触面積を増大するよう構成されている。このように、円弧面と指の腹部との接触面積を大きくして開栓時の力をスムーズに伝達できるため、キャップを簡単に開けることが可能となる。
また、前記円弧面4を指の腹部と密着可能な凹凸のない平滑面(従来のような凹凸状のローレットがないという意味)としたので、指の腹部が円弧面に完全に密着しやすくなり、しかも力をスムーズに伝達できるため、キャップの開動作をより容易なものとすることができる。
また、前記円弧面4を指の腹部と密着可能な凹凸のない平滑面(従来のような凹凸状のローレットがないという意味)としたので、指の腹部が円弧面に完全に密着しやすくなり、しかも力をスムーズに伝達できるため、キャップの開動作をより容易なものとすることができる。
前記のように本発明のキャップでは、力の伝達が容易な構造となっていてスカート部3に従来のようなローレット10を設ける必要がなくなったので、印刷エリアの制約を受けることがなくスカート部全体を印刷面とすることができる。また、ローレット10を不要とすることにより、金型製作費用も大きく削減することが可能となる。しかも、円弧面4のRが大きいので外観上も丸みを帯びた可愛いキャップ形状とすることができ、デザイン性も大幅に向上する。
前記円弧面4のRは、2.5〜20mmの範囲が好ましい。Rが2.5mm未満の場合は十分な指の腹部の接触面積を確保することは難しく、一方、20mmより大きいと天板部2の裏面に装入したパッキンの周縁が円弧になって気密性の確保が難しくなるからである。より好ましくはR:4〜10mmの範囲である。
また、キャップ本体1の直径は30〜60mmの範囲が好ましい。直径が30mm未満の場合は径が小さくて力を伝達しづらいためローレットが必要となり、一方、60mmより大きいとネジによる係合の場合、開栓に必要な力が非常に大きくなって非力な女性や子供などには開けづらく不適切となるからである。
またキャップ本体1は、その高さの上部1/5以上が円弧面4で構成され、この円弧面4から下方側にストレートな円筒状のスカート部3が続いた形状となっている。これにより、天板部2の周縁が丸みを帯びた形状となり、しかもローレットがないこととの相乗効果で、何の美的センスもなかった従来キャップのイメージを払拭してデザイン性に優れた可愛らしい雰囲気のキャップを提供できることとなる。
更に、ローレットをなくしたことでスカート部3の全体に印刷を施すことが可能になったため、よりキャップのデザイン性を向上させることが可能になった。
またキャップ本体1は、その高さの上部1/5以上が円弧面4で構成され、この円弧面4から下方側にストレートな円筒状のスカート部3が続いた形状となっている。これにより、天板部2の周縁が丸みを帯びた形状となり、しかもローレットがないこととの相乗効果で、何の美的センスもなかった従来キャップのイメージを払拭してデザイン性に優れた可愛らしい雰囲気のキャップを提供できることとなる。
更に、ローレットをなくしたことでスカート部3の全体に印刷を施すことが可能になったため、よりキャップのデザイン性を向上させることが可能になった。
参考として、図4に本発明のキャップにおける指の腹部の接触面積を示す。
この場合の、キャップ開栓時における指腹部の接触部分をキャップの中心点を対称にしたπ/2の円弧の周縁部(下図のハッチング部)と想定すると、この接触部分の面積は下記の[数1]式で計算される。
この場合の、キャップ開栓時における指腹部の接触部分をキャップの中心点を対称にしたπ/2の円弧の周縁部(下図のハッチング部)と想定すると、この接触部分の面積は下記の[数1]式で計算される。
図4のキャップは、直径が40mmで円弧面のRは5mmであり、[数1]式で接触部分の面積を計算すると、448.2mm2となる。
同様にして、図5に示す直径が40mmで円弧面のRは1mmの従来タイプのキャップにおける指の腹部の接触面積を計算すると、96.8mm2となる
この結果、キャップ円弧面の半径を1mmから5mmに変更することで、指の腹部の接触面積が4.63倍になったことが確認され、力をスムーズに伝達できてキャップの開動作をより容易なものとすることができることが確認できた。
同様にして、図5に示す直径が40mmで円弧面のRは1mmの従来タイプのキャップにおける指の腹部の接触面積を計算すると、96.8mm2となる
この結果、キャップ円弧面の半径を1mmから5mmに変更することで、指の腹部の接触面積が4.63倍になったことが確認され、力をスムーズに伝達できてキャップの開動作をより容易なものとすることができることが確認できた。
1 キャップ本体
2 天板部
3 スカート部
4 連結部
5 ネジ部
10 ローレット
21 容器
22 口天部
2 天板部
3 スカート部
4 連結部
5 ネジ部
10 ローレット
21 容器
22 口天部
Claims (3)
- キャップ本体が、円板状の天板部とネジ部が形成される円筒状のスカート部からなり、前記天板部とスカート部を連結する円弧面のRを開栓時における指の腹部との接触面積が増大するように2.5〜20mmの範囲とし、また前記円弧面を指の腹部と密着可能な凹凸のない平滑面としたことを特徴とする容器用キャップ。
- キャップ本体の直径は30〜60mmであり、またキャップ本体の高さの上部1/5以上が円弧面で構成され、この円弧面から下方側にストレートな円筒状のスカート部が続いている請求項1に記載の容器用キャップ。
- スカート部の全体に印刷が施されている請求項1または2に記載の容器用キャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009264817A JP2011105371A (ja) | 2009-11-20 | 2009-11-20 | 容器用キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009264817A JP2011105371A (ja) | 2009-11-20 | 2009-11-20 | 容器用キャップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
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Family Applications (1)
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Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2009
- 2009-11-20 JP JP2009264817A patent/JP2011105371A/ja active Pending
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