JP2011099896A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】騒音を発生させることなく、また、経済性が損なわれることなく、定着ニップを通過する記録シートの破損および詰まりを防止する。
【解決手段】画像形成部においてメインモータによって周回移動される中間転写ベルト上に形成されたトナー画像が、転写部の転写ニップを記録シートが通過する間に記録シートに転写される。定着部では、加熱ローラに加圧ローラが圧接されて定着ニップが形成されており、定着ニップを記録シートが通過する間にトナー画像が定着される。加熱ローラは、メインモータから動力伝達機構40を介して伝達される動力によって回転される。動力伝達機構40は、変速用モータ46のオンおよびオフによって、加熱ローラ51に伝達される回転速度を2段階に変速する。変速用モータ46は、転写ニップから定着ニップへ搬送される記録シートのループ量に基づいてオン状態とオフ状態とに切り替えられる。
【選択図】図7

Description

本発明は、記録シート上に転写されたトナー画像を、定着部において記録シート上に定着させる画像形成装置に関する。
プリンタ、複写機等の電子写真方式の画像形成装置では、通常、画像データに対応したトナー画像を形成する画像形成部、画像形成部にて形成されたトナー画像を記録紙、OHPシート等の記録シートに転写する転写部、転写部にて記録シートに転写されたトナー画像を当該記録シートに定着する定着部が設けられており、トナー画像が定着された記録シートを得ることができるようになっている。
画像形成部では、回転する感光体ドラムの外周面、あるいは、周回移動する中間転写ベルト等の像担持体の外周面にトナー画像が形成される。カラー画像を形成するカラープリンタ等の画像形成装置では、通常、像担持体として中間転写ベルトが使用されており、中間転写ベルトの外周面上にカラー画像が形成されて、中間転写ベルトの周回移動により、トナー画像が転写部へ搬送される。
転写部には、中間転写ベルトの外周面に圧接される転写ローラが設けられており、中間転写ベルトと転写ローラとが相互に圧接されることによって転写ニップが形成されている。転写ニップには、中間転写ベルトによるトナー画像の搬送に同期して記録シートが搬送されるようになっており、記録シートが転写ニップを通過する間に、中間転写ベルト上のトナー画像が記録シート上に転写される。トナー画像が転写された記録シートは、定着部へ搬送される。
定着部では、例えば、ヒータランプ等の熱源が内部に設けられた加熱ローラと、加熱ローラに圧接された加圧ローラとが設けられており、加熱ローラと加圧ローラとが相互に圧接されることによって定着ニップが形成されている。転写部から定着部へ搬送される記録シートは、定着ニップを通過する間に、記録シート上のトナー画像が加熱されて記録シートに加圧されることにより、トナー画像が定着される。
近年、装置小型化の要請により、転写部から定着部までの距離が短くなっており、このために、通常、転写部から定着部へ搬送される記録シートは、記録シートの後端部が転写ニップを通過する前に定着ニップ内に進入する。従って、記録シートの先端側部分が定着ニップ内に進入する際には、後端側部分が転写ニップにて挟まれた状態になっている。このために、定着ニップにおける記録シートの搬送速度が、転写ニップにおける記録シートの搬送速度よりも速くなると、記録シートが定着ニップにおいて引っ張られるために、転写ずれ、記録シートの破損等が発生するおそれがある。
反対に、定着ニップにおける記録シートの搬送速度が、転写ニップにおける記録シートの搬送速度よりも遅くなると、記録シートの先端部が定着ニップ内に進入する際に、記録シートにおける後続部分からの押圧力を受けるために、定着ニップに進入する際にしわが生じるおそれ、あるいは、定着ニップにおいてシート詰まり(JAM)が生じるおそれがある。
このために、従来、画像形成部における感光体ドラムの駆動等とともに、中間転写ベルトを周回移動させるメインモータの回転を、動力伝達機構を介して定着部の加熱ローラに伝達し、転写ニップにおける記録シートの搬送速度と、定着ニップにおける記録シートの搬送速度とが等しくなるように加熱ローラを回転させることが行われている。
このような構成により、転写ニップにおける中間転写ベルトによる記録シートの搬送速度と、定着ニップにおける加熱ローラによる記録シートの搬送速度とを等しくすることができ、記録シートの破損、しわの発生、定着ニップにおける記録シートの詰まり等を防止することが可能になる。
しかし、定着部の加熱ローラは、製造時における形状のばらつき、内部のヒータランプ等の熱源によって加熱されることによる変形、経時的な変形等によって、定着ニップを通過する記録シートの搬送速度が一定せず、変化するおそれがある。
メインモータの回転を加熱ローラに伝達して回転させる構成では、加熱ローラによる記録シートの搬送速度がばらつくような場合には、加熱ローラの回転速度を調整して、記録シートを所定の速度で搬送することは容易でないという問題がある。この場合には、定着ニップと転写ニップとにおける記録シートの搬送速度差を解消することができず、記録シートの破損、しわの発生、定着ニップにおける記録シートの詰まり等を防止することができない。
このような問題を解決するために、中間転写ベルトを駆動するメインモータとは別に、定着部における加熱ローラを回転駆動させるための定着モータを設ける構成が提案されている。この場合には、加熱ローラの変形等によって定着ニップにおける記録シートの搬送速度が変化しても、定着モータの回転駆動速度を制御することによって加熱ローラの回転速度を調整することができ、定着ニップでの記録シートを所定の搬送速度とすることができる。
しかしながら、定着部の加熱ローラは、加圧ローラが圧接された状態で回転するために回転負荷が大きく、従って、加熱ローラを回転駆動させる定着モータとして駆動力の大きな大型のモータが必要になる。しかも、加熱ローラの変形等によって記録シートの搬送速度が微小に変化した場合には、定着モータの回転速度を微小に変化させる必要があり、このために、回転速度を高精度で調整できるパルスモータ等のような高性能なモータも必要になる。しかし、大型で高性能なモータは高価格であるために、そのようなモータを定着モータとして使用すると経済性が損なわれることになる。
通常、画像形成装置には多くのモータが使用されている。特に、4つのカラーイメージングカートリッジが設けられるタンデム型カラープリンタでは、カラーイメージングカートリッジをそれぞれ駆動するモータが設けられる等、使用されるモータの個数が非常に多く、高コストになっている。このようなプリンタにおいて、大型で高性能な定着モータを新たに設けると、さらにコストが嵩むことになり、経済性が損なわれる。
特許文献1には、メインモータの回転を、可変速駆動機構を介して定着ローラ(加熱ローラ)に伝達する画像形成装置において、可変速駆動機構によって定着ローラの回転速度を切り替える構成が開示されている。可変速駆動機構は、電磁クラッチによって、定着ローラの回転速度を切り替えるように構成されており、電磁クラッチは、定着ニップへ搬送される記録シートのループ量に基づいて、オン、オフ制御されるようになっている。
すなわち、記録シートのループ量が大きくなると、電磁クラッチがオフされて、可変速駆動機構による定着ローラの回転速度が高速化され、記録シートのループ量が小さくなると、電磁クラッチがオンされて、可変速駆動機構による定着ローラの回転速度が低速化される。このように、記録シートのループ量が所定範囲内になるように、定着ローラの回転速度を制御することによって、記録シートの破損、しわの発生、定着ニップにおける記録シートの詰まり等を防止することができる。
また、特許文献2には、定着部における定着用ローラ(加熱ローラ)のゴム層が、経年劣化することを抑制するために、定着用ローラに加圧される加圧ローラが、定着用ローラに対して減圧状態および離間状態とする機構を設ける構成が開示されている。このような構成により、画像定着時以外の待機時等に加圧ローラを定着用ローラから離間させることができ、定着用ローラが加圧ローラの圧接によって経年劣化することを抑制することができる。従って、定着用ローラの変形によって定着ニップを通過する記録シートの搬送速度が変化することを抑制することができる。
特開2003−263065号公報 特開2006−119425号公報
特許文献1に開示された構成では、電磁クラッチは、通常、1枚の記録シートが定着ニップを通過する間に、記録シートの搬送速度を低速化してループ量を大きくするためのオン状態と、記録シートの搬送速度を高速化してループ量を小さくするためのオフ状態とに、6〜8回程度にわたって切り替えられる。電磁クラッチは、オン、オフの切り替えに際して動作音が発生するために、1枚の記録シートが定着ニップを通過する間に、6〜8回にわたって電磁クラッチの切り替えによる動作音(衝撃音)が発生し、ユーザに不快感を与えるという問題がある。
このために、可変速駆動機構における回転速度の切り替えを、電磁クラッチに代えてソレノイドを使用して行うようにして、ソレノイドのフラッパー作動音を緩衝材によって低減する構成が提案されている。しかし、ソレノイドは電磁クラッチと比較して寿命が短いために、可変速駆動機構を長期にわたって安定的に使用することができないという問題がある。その結果、このようなソレノイドを使用する構成は、寿命が比較的短い画像形成装置にしか適用することができない。
特許文献2に開示された構成では、待機時における定着用ローラに加わるストレスを緩和することができるために、定着用ローラのゴム層等の経年劣化を抑制することができる。しかし、定着用ローラが加熱されることによって変形して定着ニップを通過する記録シートの搬送速度が変化する場合には対応することができないという問題がある。また、待機時における定着用ローラに加わるストレスを緩和するための特別な機構が設けられているために、装置が大型化するおそれがあり、また、経済性が損なわれるおそれもある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、定着ニップを通過する記録シートの破損、シート詰まり等を、騒音が生じることなく、しかも、経済性が損なわれることなく、防止することができる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、トナー画像を記録シートに転写する転写部と、当該転写部を記録シートが通過中に、当該記録シートの先端側が進入するように配置されて、記録シートにトナー画像を定着させる定着部と、メインモータに連結された入力軸から、前記定着部の駆動軸に連結された出力軸へ回転力を伝達する動力伝達機構と、を備え、前記転写部を通過中に前記定着部に進入した記録シートのループ量を検出して、当該ループ量が所定の範囲内になるように、前記定着部における記録シートの搬送速度を制御するように構成された画像形成装置であって、前記動力伝達機構は、前記入力軸と前記出力軸との間の回転力伝達経路の途中に変速ギアを備えており、当該変速ギアの回転が変速用モータによって変更されることにより、前記出力軸に伝達される回転速度が第1の回転速度と第2の回転速度とに変更される構成であり、前記変速用モータの制御によって、前記記録シートのループ量が調整されることを特徴とする。
本発明では、メインモータの回転を定着部に伝達する動力伝達機構の出力軸を、変速用モータの回転および停止の制御による変速ギアの回転および停止によって、第1の回転速度と第2の回転速度とに切り替えて、転写部から定着部へ搬送される記録シートが所定範囲のループ量になるように調整する構成であるために、変速用モータの回転および停止の切り替え時に衝撃音が発生するおそれがなく、ユーザに不快感を与えるおそれがない。
また、変速用モータは、回転駆動および停止の制御によって、メインモータの回転を定着部に伝達した状態になっている動力伝達機構の出力軸を第1の回転速度と第2の回転速度とに切り替える構成であるために、高性能で大型のモータを使用する必要がなく、従って、低価格なモータを使用することができる。これにより、経済性を向上させることができる。
好ましくは、前記動力伝達機構は、前記入力軸の回転が伝達される入力ギアと、当該入力ギアの回転によってそれぞれが自転する複数の遊星ギアと、前記出力軸に取り付けられており、前記複数の遊星ギアの自転によって公転する出力ギアと、を備え、前記複数の遊星ギアが前記変速ギアの回転によって公転することを特徴とする。
好ましくは、前記第2の回転速度が前記第1の回転速度よりも低速であることを特徴とする。
好ましくは、前記変速用モータは、前記記録シートのループ量が前記所定の範囲よりも大きくなっている場合に停止されて前記出力軸を前記第1の回転速度とし、前記所定の範囲よりも小さくなっている場合に駆動されて前記出力軸を前記第2の回転速度とすることを特徴とする。
好ましくは、前記定着部が、相互に圧接された加熱ローラと加圧ローラとを備え、当該加熱ローラが前記動力伝達機構の前記出力軸によって回転されることを特徴とする。
好ましくは、前記変速用モータは、前記メインモータの停止時に、予め設定された所定時間毎に、所定時間にわたって回転されることを特徴とする。
本発明の画像形成装置の実施の形態であるタンデム型中間転写方式のカラーレーザープリンタの構成を示す概略図である。 本実施形態のプリンタにおける転写部から定着部にかけて設けられたシート搬送路およびその周辺部の概略構成を示す模式図である。 本実施形態のプリンタに設けられたメインモータの駆動系の概略構成を示す模式図である。 本実施形態のプリンタにおける定着部伝動部に設けられる動力伝達機構の構成を示す斜視図である。 その動力伝達機構の縦断面図である。 その動力伝達機構の側面図である。 その動力伝達機構を分解して示す斜視図である。 本実施形態のプリンタにおける変速用モータの制御系の構成を示すブロック図である。 その制御系の制御部が実行する制御を説明するためのフローチャートである。
<画像形成装置の概略構成>
図1は、本発明の画像形成装置の実施の形態であるタンデム型中間転写方式のカラーレーザープリンタ(以下、単に「プリンタ」という)の構成を示す概略図である。このプリンタは、プリント(印刷)ジョブの実行指示を受け付けると、その指示に基づいて、周知の電子写真方式により、フルカラーあるいはモノクロの画像を記録用紙、OHPシート等の記録シートに形成する。
プリンタは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナーによるフルカラーの画像を形成することができる画像形成部Aと、画像形成部Aによって形成されたトナー画像を記録シートに転写する転写部Cと、記録シートを転写部Cに供給する給紙部Bと、転写部Cにて記録シートに転写されたトナー画像を定着させる定着部Dとを備えている。
画像形成部Aは、プリンタの概略中央部にて一対のローラ23Aおよび23Bに水平状態に巻き掛けられて周回移動可能になった中間転写ベルト21を備えている。中間転写ベルト21は、図1に模式的に示すメインモータ25によって矢印Xで示す方向に周回移動するようになっている。
中間転写ベルト21の下方には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナーによって中間転写ベルト21上にトナー画像を順次形成するための画像形成ユニット(イメージングカートリッジ)10Y、10M、10C、10Kが、中間転写ベルト21の周回移動方向の上流側からその順番で配置されている。
Y色のトナー画像を形成する画像形成ユニット10Yには、中間転写ベルト21に対向して配置された感光体ドラム11Yと、この感光体ドラム11Yの表面を帯電させる帯電装置12Yと、帯電装置12Yにて帯電された後に感光体ドラム11Yの表面に形成される静電潜像をY色のトナーによって現像する現像器13Yとが設けられている。
感光体ドラム11Yの表面の静電潜像は、帯電装置12Yにて帯電された後に、露光装置22から照射されるレーザ光によって露光走査されることにより形成される。現像器13Yにて現像された感光体ドラム11Yの表面上のY色のトナー画像は、1次転写ローラ14Yによって中間転写ベルト21上に転写される。
M、C、Kの各色のトナー用のそれぞれの画像形成ユニット10M、10C、10Kは、Y色トナー用の画像形成ユニット10Yとは使用されるトナーの色だけが異なること以外は同様の構成になっており、感光体ドラム11M、11C、11Kと、帯電装置12M、12C、12Kと、現像器13M、13C、13Kとがそれぞれ設けられているとともに、感光体ドラム11M、11C、11Kのそれぞれに、露光装置22からレーザ光が照射されて静電潜像が形成されるようになっている。
各感光体ドラム11M、11C、11Kに形成されたそれぞれのトナー画像は、1次転写ローラ14M、14C、14Kによって、中間転写ベルト21上におけるY色のトナー画像が転写された領域と同一の領域上にそれぞれ転写される。
Kのカラートナーの画像形成ユニット10Kを除くカラートナーの画像形成ユニット10Y、10M、10Cには、それぞれの感光体ドラム11Y、11M、11Cを駆動するためのカラーユニット用モータ(図示せず)が設けられている。
中間転写ベルト21上に転写されたトナー画像は、中間転写ベルト21の周回移動によって転写部Cへと搬送される。転写部Cはトナー画像の搬送方向下流側に位置するローラ23Aの側方に設けられており、シート搬送路33を介して中間転写ベルト21に対向して配置された2次転写ローラ24を有している。2次転写ローラ24は中間転写ベルト21に圧接されており、その圧接部分に転写ニップが形成されている。
転写部Cに記録シートを搬送する給紙部Bは、中間転写ベルト21の下方に設けられた記録シート収納部31を有しており、記録シート収納部31内に、記録用紙、OHPシート等の記録シートが収容されている。記録シート収納部31内に収容された記録シートは、繰り出しローラ32によって1枚ずつ繰り出されて、転写部Cの転写ニップを通過して上方に延びるシート搬送路33へ搬送される。
シート搬送路33内における転写部Cよりも記録シート搬送方向の上流側には、シート搬送路33内を搬送される記録シートを所定のタイミングで転写部Cに搬送するタイミングローラ対35が設けられている。タイミングローラ対35は、中間転写ベルト21上に形成されたトナー画像が2次転写ローラ24に対向する位置に搬送されるタイミングに同期して、記録シートを転写ニップに搬送する。
中間転写ベルト21上に形成されたトナー画像は、転写ニップを通過する記録シートに圧接されて、バイアス電圧が印加されることよって、記録シート上に一括して転写される。
なお、給紙部Bにおける繰り出しローラ32、タイミングローラ対35等は、メインモータ25の回転が伝達されて回転駆動されるようになっている。
転写部Cの上方には定着部Dが設けられており、転写ニップにてトナー画像が転写された記録シートは、シート搬送路33を通って定着部Dに搬送される。
シート搬送路33内におけるタイミングローラ対35よりも記録シート搬送方向の上流側には、タイミングローラ対35へ搬送される記録シートを検出する記録シートセンサー38が設けられている。また、シート搬送路33には、転写部Cから定着部Dへ搬送される記録シートがループ状に撓んだ場合に、そのループ量を検出するループセンサー60が設けられている。ループセンサー60の具体的構成については後述する。
定着部Dは、シート搬送路33を挟んで相互に対向配置された加熱ローラ51および加圧ローラ52を備えており、加熱ローラ51と加圧ローラ52とが相互に圧接されることによって定着ニップが形成されている。加熱ローラ51の軸心部にはヒータランプ53が配置されており、ヒータランプ53によって加熱ローラ51が加熱されるようになっている。
加熱ローラ51は、メインモータ25の回転が、後述する動力伝達機構40(図4参照)によって変速された状態で伝達されて回転されるようになっており、加圧ローラ52は、加熱ローラ51の回転に追従して回転する。シート搬送路33を搬送される記録シート上のトナー画像は、定着ニップを通過する間に加熱および加圧されて記録シート上に定着される。
シート搬送路33は、定着部Dの定着ニップを通過して、定着部Dの上方に延出しており、定着部Dの上方に位置するシート搬送路33の端部に排紙ローラ対36が配置されている。定着部Dにおいてトナー画像が定着された記録シートは、排紙ローラ対36によって、トナー画像が形成された面を下方に向けた状態で、プリンタの上部に設けられた排紙トレイ37上に排出される。
図2は、転写部Cから定着部Dにかけて設けられたシート搬送路33およびその周辺部の概略構成を示す模式図である。記録シートセンサー38の検知領域を通過した記録シートは、転写部Cの転写ニップを通過すると、ループセンサー60の検知領域を通過した後に、定着部Dの定着ニップ内に進入する。記録シートは、先端部分が定着ニップ内に進入する際には、後続部分が転写ニップにて挟まれた状態になる。
定着ニップおよび転写ニップのそれぞれにて挟まれた状態で搬送される記録シートは、定着ニップにおける先端側部分の搬送速度が、転写ニップにおける後続側部分の搬送速度よりも遅くなると、定着ニップと転写ニップとの間でループ状に撓むことになる。ループセンサー60は、記録シートのループ量に応じてオン状態およびオフ状態に切り替わるようになっている。
ループセンサー60は、シート搬送路33の側方において支持軸63によって回動可能に取り付けられたセンサーアーム61と、センサーアーム61の回動によってオン状態およびオフ状態に切り替わるフォトインタラプタ62とを有している。
センサーアーム61は、支持軸63からシート搬送路33に向って突出するシート検知部61aと、支持軸63から検知部61aとは反対方向に突出する遮光部61bとを有している。
フォトインタラプタ62は、相互に対向する発光部および受光部を有しており、発光部から照射された光を受光部が受光することによってオン状態になり、センサーアーム61の遮光部61bが発光部から照射された光を遮光して受光部が受光しない状態になることによってオフ状態になる。
センサーアーム61のシート検知部61aは、図2に二点鎖線で示すように、シート搬送路33を搬送される記録シートがループ状に撓むと、その撓んだ部分によって押圧されて支持軸63を中心として回動する。センサーアーム61の遮光部61bは、図2に一点鎖線で示すように、定着部Dへ搬送される記録シートのループ量(撓み量)が予め設定された所定量以下になっている場合には、シート検知部61aの回動が小さく、フォトインタラプタ62における発光部から照射される光を遮光しない。これにより、フォトインタラプタ62はオン状態になる。反対に、記録シートのループ量が所定量よりも大きくなった場合には、シート検知部61aの回動量が大きくなり、遮光部61bは、発光部から照射される光を遮光する。これにより、フォトインタラプタ62はオフ状態になる。
図3は、本実施形態のプリンタに設けられたメインモータ25の駆動系の概略構成を示す模式図である。メインモータ25(図1参照)は、中間転写ベルト21、画像形成ユニット10K、給紙部B、定着部Dのそれぞれにおける駆動源になっている。なお、前述したように、画像形成ユニット10Y、10M、10Cには、それぞれの感光体ドラム11Y、11M、11Cを駆動するカラーユニット用モータが設けられている。
メインモータ25の出力軸25aの回転は、給紙部伝動部71を介して給紙部Bへ伝達され、画像形成部Aにおける画像形成ユニット伝動部72および中間転写ベルト伝動部73を介して画像形成部Aへ伝達され、定着部伝動部74を介して定着部Dへ伝達されている。各伝動部71〜74は、それぞれが複数のギアによって構成されている。従って、メインモータ25の出力軸25aが一定の速度で回転されると、画像形成部A、給紙部B、定着部Dはそれぞれ所定の回転速度で駆動されることになる。
図4は、定着部伝動部74に設けられる動力伝達機構40の構成を示す斜視図である。この動力伝達機構40は、定着部伝動部74内に設けられており、メインモータ25からの回転が伝達されて回転する入力軸56の回転速度を、第1の回転速度と、第2の回転速度に変速した状態で、出力軸48へ伝達するようになっている。出力軸48には、動力出力ギア55が取り付けられており、動力出力ギア55の回転は、定着部Dの加熱ローラ51(図2参照)に伝達されて加熱ローラ51が回転される。
図5は、動力伝達機構40の構成を説明するための縦断面図、図6は、動力伝達機構40の側面図、図7は、動力伝達機構40を分解して示す斜視図である。図4〜図7に示すように、動力伝達機構40は、入力軸56に取り付けられた動力入力ギア54と、動力入力ギア54が噛み合った変速入力ギア41と、この変速入力ギア41とは3つの遊星ギア45(図6参照)によって動力伝達状態になっている変速出力ギア43と、変速入力ギア41と変速出力ギア43との間に配置された変速ギア42とを有している。
変速出力ギア43は、軸心部を通過する出力軸48に固定的に取り付けられており、従って、出力軸48は変速出力ギア43と一体となって回転する。出力軸48は、変速入力ギア41および変速ギア42のそれぞれの軸心部を同軸状態で通過しており、変速入力ギア41および変速ギア42のそれぞれは、出力軸48に自由回転可能に支持されている。
変速出力ギア43は、内周面に内歯43aが設けられた内歯車になっており、内歯43aに対して3つの遊星ギア45のそれぞれが噛み合っている。従って、各遊星ギア45が自転することによって、変速出力ギア43は所定方向に回転する。
出力軸48に対して回転可能になった変速ギア42は、外周面に外歯42bが形成された通常の平歯車であり、外歯42bに、変速用モータ46の出力軸46aに固定された伝動ギア47が噛み合っている。変速ギア42には、出力軸48とは平行になった3つの貫通孔42aが、出力軸48の周囲に周方向に等しい間隔をあけて設けられており、各貫通孔42a内に3つの遊星ギア45のそれぞれが、各貫通孔42aとは同軸状態で通過している。
各遊星ギア45は、変速ギア42とは一体に構成された遊星ギア支持体44によって回転可能に支持されている。遊星ギア支持体44は、変速ギア42と変速出力ギア43との間に配置された円板状の支持板44aと、変速ギア42に設けられた3つの貫通孔42a内を、各貫通孔42aと同軸状態で通過する3本の支持軸44bとを有しており、各支持軸44bに遊星ギア45が回転可能に支持されている。支持板44aは、出力軸48に同軸状態で嵌合された状態で変速ギア42に対して所定の間隔を開けて配置されて、変速出力ギア43内に所定の間隔をあけた状態で嵌合されている。
出力軸48に対して同軸状態に配置された変速入力ギア41は、円筒形状に構成されており、外周面に外歯41aが設けられるとともに、内周面に内歯41bが設けられている。外歯41aには動力入力ギア54が噛み合っており、内歯41bには3つの遊星ギア45がそれぞれ噛み合っている。変速入力ギア41は、外歯41aに噛み合った動力入力ギア54の回転によって回転され、変速入力ギア41の回転により、内歯41bにそれぞれ噛み合った各遊星ギア45が自転する。そして、各遊星ギア45の自転によって、変速出力ギア43が変速入力ギア41と同方向に回転する。
変速入力ギア41の内歯41bと、変速出力ギア43の内歯43aとの歯数は異なっており、例えば、変速入力ギア41の内歯41bの歯数に対して変速出力ギア43の内歯43aが3つだけ多くなっている。これにより、変速ギア42が停止された状態では、各遊星ギア45によって変速入力ギア41の回転が伝達された変速出力ギア43の回転速度は、変速入力ギア41の回転速度とは異なる第1の回転速度になる。
変速ギア42は、変速用モータ46がオンされて回転駆動されて定速回転状態になると、伝動ギア47が定速回転されることにより、変速入力ギア41の回転方向と逆方向に定速で回転される。これにより、各遊星ギア45によって回転されている変速出力ギア43に対して、その回転方向とは反対方向に各遊星ギア45が回転することになる。その結果、変速出力ギア43の回転速度は、変速ギア42が回転されていない場合よりも低速の第2の回転速度になる。
このように、動力伝達機構40は、変速ギア42が回転されないことによって、動力入力ギア54の回転を第1の回転速度に変速して動力出力ギア55に伝達する第1の変速状態と、変速ギア42が回転されることによって、第1の回転速度よりもさらに低速の第2の回転速度に変速して動力入力ギア54の回転を動力出力ギア55に伝達する第2の変速状態との2段階に切り替えられる。
なお、第1の回転速度では、動力出力ギア55の回転が伝達されて回転する加熱ローラ51による記録シートの搬送速度が、転写ニップにおける記録シートの搬送速度(画像形成装置の基準の搬送速度)よりも若干高速になっており、第2の回転速度では、加熱ローラ51による記録シートの搬送速度が、転写ニップにおける記録シートの搬送速度よりも低速になっている。
図8は、本実施形態のプリンタにおける変速用モータ46の制御系の構成を示すブロック図である。図8に示すように、制御部49には、ループセンサー60の出力および記録シートセンサー38の出力が与えられている。制御部49は、ループセンサー60の出力に基づいて、変速用モータ46をオン状態およびオフ状態に切り替えるように構成されている。
このような構成のプリンタでは、プリントの実行指示を受け付けることによって、メインモータ25が駆動され、画像形成部A、給紙部B、転写部C、定着部Dのそれぞれが駆動状態になる。このような状態で、画像形成部Aによって中間転写ベルト21上にトナー画像が形成されると、転写部Cの2次転写ローラ24にてトナー画像が記録シート上に転写され、トナー画像が転写された記録シートが、シート搬送経路33を介して定着部Dへ搬送される。
図9は、転写部Cに搬送される記録シートが、転写部Cにてトナー画像が転写されて定着部に搬送される場合における制御部49が実行する制御の処理を説明するためのフローチャートである。以下、このフローチャートに基づいて、制御部49にて実行される制御について説明する。
なお、記録シートの先端部が転写ニップを通過する時点では、変速用モータ46はオフ状態になっており、従って、メインモータ25の回転が伝達されて回転している動力入力ギア54の回転が、動力伝達機構40によって第1の回転速度で動力出力ギア55に伝達されている。これにより、定着部Dにおける加熱ローラ51は、転写ニップにおける記録シートの搬送速度よりも若干高速になっている。
このような状態で、記録シートセンサー38が、タイミングローラ対35へ搬送される記録シートを検出してオン状態になると(図9のステップS11参照、以下同様)、制御部49は、所定時間が経過するまで待機状態になる(ステップS12)。この待機時間は、記録シートの先端部が、転写ニップを通過した後に、加熱ローラ51に対して数mm程度の所定の距離だけ手前の位置に達するために要する時間に設定されている。
所定時間が経過すると、制御部49は、変速用モータ46をオン状態とする(ステップS13)。これにより、伝動ギア47が回転されて、変速ギア42が変速入力ギア41の回転方向と逆方向に回転される。その結果、変速出力ギア43は、第1の回転速度よりも低速の第2の回転速度で回転される。従って、動力出力ギア55の回転速度が低下し、定着部Dにおける加熱ローラ51の回転速度が低下する。
このように、記録シートは、加熱ローラ51の回転速度が低速化された状態で定着部Dの定着ニップ内に進入する。この場合、記録シートの後続部分は転写ニップにて挟まれた状態になっており、定着ニップにおける記録シートの搬送速度は、転写ニップにおける記録シートの搬送速度よりも低速になっているために、定着ニップの手前のシート搬送路33において記録シートはループ状に撓む。そして、定着ニップおよび転写ニップのそれぞれにおいて記録シートの搬送が継続すると、記録シートのループ量が徐々に増加する。
記録シートのループ量が増加すると、ループセンサー60におけるセンサーアーム61の回動量が増加する。そして、記録シートのループ量が所定量以上になると、センサーアーム61の遮光部61bにより、フォトインタラプタ62の受光部が遮光状態になり、フォトインタラプタ62(ループセンサー60)はオフ状態になる(ステップS14において「YES」)。
このような状態になると、制御部49は、変速用モータ46をオフ状態とする(ステップS15)。変速用モータ46がオフ状態になると、伝動ギア47の回転が停止されるために、変速ギア42の回転が停止され、変速出力ギア43は、第2の回転速度での回転状態が解除されて、より高速の第1の回転速度とされる。
これにより、加熱ローラ51は、第1の回転速度で回転され、定着ニップにおける記録シートの搬送速度が、転写ニップにおける記録シートの搬送速度よりも速くなる。従って、記録シートのループ量が、徐々に低減されることになる。そして、記録シートセンサー38がオフ状態になっているかを確認し(ステップS16において「NO」)、また、記録シートセンサー38がオフ状態になった場合には、記録シートが転写ニップを通過したと判断される所定の時間が経過していないことを確認し(ステップS17において「NO」)、記録シートが所定のループ量以下になるまで、このような状態が継続される(ステップS14)。
その後、ループセンサー60がオン状態になると(ステップS14において「NO」)、変速用モータ46がオン状態とされ(ステップS13)、変速出力ギア43は第2の回転速度になり、加熱ローラ51が第2の回転速度に対応した低速状態となる。これにより、記録シートのループ量が徐々に増加し、その後にフォトインタラプタ62(ループセンサー60)はオフ状態になる(ステップS14において「YES」)。これにより、変速用モータ46がオフ状態とされ(ステップS15)、変速出力ギア43は第1の回転速度になり、加熱ローラ51の回転速度が第1の回転速度に対応した高速状態となる。
以後、このような制御が繰り返され、記録シートは、ループ量の増減を繰り返しつつ、定着部Dの定着ニップを通過する。そして、記録シートセンサー38がオフ状態になって(ステップS16において「YES」)、その後、所定時間が経過すると(ステップS17において「YES」)、制御部49による変速用モータ46のオン、オフ制御は終了する。
このように、定着部の定着ニップへ搬送された記録シートは、定着ニップを通過する際に、ループを形成した状態を維持しているために、記録シートには大きな引っ張り力および押圧力が加わるおそれがない。従って、転写ずれ、記録シートの破損等のおそれがなく、また、記録シートにしわが発生することもなく、さらには、定着ニップ内において記録シートが詰まるおそれもない。
なお、本実施形態のプリンタでは、プリント動作が実行されず、メインモータ25の駆動が停止された待機時において、予め設定された所定時間間隔毎(例えば、5時間毎)に、変速用モータ46が所定時間にわたって回転駆動されて、加熱ローラ51と加圧ローラ52とが相互に圧接される位置を変更するように構成されている。
すなわち、待機状態では、メインモータ25の駆動が停止されていることにより、動力入力ギア54の回転が停止されて変速入力ギア41が停止しており、従って、加熱ローラ51は停止した状態になっている。
このような状態で、変速用モータ46が予め設定された所定時間にわたって駆動されると、変速ギア42が所定の回転角度にわたって回転される。変速ギア42の回転により、変速ギア42と一体となった遊星ギア支持体44が回転し、遊星ギア支持体44にて支持された3つの遊星ギア45は、出力軸48の周囲を公転する。これにより、各遊星ギア45が噛み合った変速出力ギア43の内歯43aは、遊星ギア45が出力軸48の周囲を公転することにより、変速出力ギア43が回転することになる。
このようにして変速出力ギア43が所定の回転角度にわたって回転されると、出力軸48が変速出力ギア43と一体となって回転し、出力軸48に取り付けられた動力出力ギア55も一体となって回転する。これにより、加熱ローラ51が所定の回転角度にわたって回転されることになる。そして、加熱ローラ51が所定の回転角度にわたって回転されることにより加圧ローラ52も追従して回転する。
これにより、待機状態において、加熱ローラ51と加圧ローラ52とが相互に圧接されている位置が変更されるために、加熱ローラ51における同一部分が長時間にわたって加圧ローラ52に圧接されることが防止される。従って、待機時における加圧ローラ51との圧接によって加熱ローラ51がクリープ変形することを防止することができる。
本実施形態における動力伝達機構40は、メインモータの回転が伝達されて回転している加熱ローラ51の回転速度を、変速用モータ46による変速ギア42の回転および停止によって2段階に変速しており、変速用モータ46は、加熱ローラ51の動力伝達には実質的には関与していない。従って、変速用モータ46は加熱ローラ51を回転駆動するための動力を必要としないために小型のモータを使用することができる。このような変速用モータ46は、従来、加熱ローラを直接駆動するために定着部に設けられる定着モータの駆動力の1/5程度の駆動力があればよい。
また、変速用モータ46は、オン状態とオフ状態との切り替えによって、変速ギア42を回転および停止の制御によって、加熱ローラ51の回転速度を2段階に変速できるために、変速用モータ46は、回転速度を調整できるようなパルスモータ等の性能が必要ではなく、定速回転可能な直流モータ等の低価格のモータを使用することができる。
また、変速用モータ46は、回転および停止の制御に際して、電磁クラッチを切り替える場合に生じていた衝撃音の発生がないために、ユーザに対して不快感を与えるおそれがない。
さらには、待機時において変速用モータ46の回転駆動によって加熱ローラ51を所定角度にわたって回転させることができるために、待機時における加熱ローラ51と加圧ローラ52との圧接位置を変更することができ、これにより、加熱ローラ51のクリープ変形を防止することができる。従って、加熱ローラ51を長期にわたって安定的に使用することができ、しかも、加熱ローラ51のクリープ変形を防止するための特別な機構を設ける必要もない。
なお、上記の実施形態では、変速用モータ46の回転駆動停止状態で、出力軸48が第1の回転速度で回転されて、変速用モータ46が定速回転状態になることによって、出力軸48が第2の回転速度で回転される構成であったが、このような構成に限らず、例えば、変速用モータ46の低速回転時に、出力軸48が第1の回転速度で回転されて、変速用モータ46が高速回転状態になることによって、出力軸48が第2の回転速度で回転される構成としてもよい。
また、本発明に係る画像形成装置は、タンデム型カラーデジタルプリンタに限るものではなく、モノクロ画像を形成するプリンタであってもよい。さらには、カラーまたはモノクロの画像を形成できる複写機、FAX、MFP(Multiple Function Peripheral)等にも適用できる。
さらにまた、転写部において中間転写ベルト上に形成されたトナー画像を記録シートに転写する構成に限らず、感光体ドラム等の像担持体上に形成されたトナー画像を記録シートに転写する構成であればよい。この場合には、像担持体である感光体ドラムがメインモータの動力が伝達されて駆動される。
さらに、上記実施の形態では、定着ローラに加圧ローラを圧接して定着ニップを形成する構成であったが、定着ローラに代えて定着ベルトを用いてもよい。また、加圧ローラに限らず、加圧ベルトを用いてもよく、また、固定的に設けられた加圧部材を用いることもできる。
本発明は、記録シート上に形成されたトナー画像を定着部で記録シート上に定着させる画像形成装置において、定着ニップを通過する記録シートの破損、シート詰まり等を、騒音が生じることなく、しかも、経済性が損なわれることなく、防止することができる。
A 画像形成部
B 給紙部
C 転写部
D 定着部
10Y、10M、10C、10K 画像形成ユニット
12 第1スライダー
13 第2スライダー
21 中間転写ベルト
22 露光装置
24 2次転写ローラ
25 メインモータ
33 シート搬送路
38 記録シートセンサー
40 動力伝達機構
41 変速入力ギア
41a 外歯
41b 内歯
42 変速ギア
43 変速出力ギア
43a 内歯
45 遊星ギア
46 変速用モータ
47 伝動ギア
48 回転軸
51 加熱ローラ
52 加圧ローラ
53 ヒータランプ
54 動力入力ギア
56 入力軸
55 動力出力ギア
60 ループセンサー
61 センサーアーム
62 フォトインタラプタ
71 給紙部伝動部
72 画像形成ユニット伝動部
73 中間転写ベルト伝動部
74 定着部伝動部

Claims (6)

  1. トナー画像を記録シートに転写する転写部と、
    当該転写部を記録シートが通過中に、当該記録シートの先端側が進入するように配置されて、記録シートにトナー画像を定着させる定着部と、
    メインモータに連結された入力軸から、前記定着部の駆動軸に連結された出力軸へ回転力を伝達する動力伝達機構と、を備え、
    前記転写部を通過中に前記定着部に進入した記録シートのループ量を検出して、当該ループ量が所定の範囲内になるように、前記定着部における記録シートの搬送速度を制御するように構成された画像形成装置であって、
    前記動力伝達機構は、前記入力軸と前記出力軸との間の回転力伝達経路の途中に変速ギアを備えており、当該変速ギアの回転が変速用モータによって変更されることにより、前記出力軸に伝達される回転速度が第1の回転速度と第2の回転速度とに変更される構成であり、
    前記変速用モータの制御によって、前記記録シートのループ量が調整されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記動力伝達機構は、前記入力軸の回転が伝達される入力ギアと、
    当該入力ギアの回転によってそれぞれが自転する複数の遊星ギアと、
    前記出力軸に取り付けられており、前記複数の遊星ギアの自転によって公転する出力ギアと、を備え、
    前記複数の遊星ギアが前記変速ギアの回転によって公転することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第2の回転速度が前記第1の回転速度よりも低速であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記変速用モータは、前記記録シートのループ量が前記所定の範囲よりも大きくなっている場合に停止されて前記出力軸を前記第1の回転速度とし、前記所定の範囲よりも小さくなっている場合に駆動されて前記出力軸を前記第2の回転速度とすることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記定着部が、相互に圧接された加熱ローラと加圧ローラとを備え、当該加熱ローラが前記動力伝達機構の前記出力軸によって回転されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記変速用モータは、前記メインモータの停止時に、予め設定された所定時間毎に、所定時間にわたって回転されることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015105985A (ja) * 2013-11-29 2015-06-08 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP2016161736A (ja) * 2015-03-02 2016-09-05 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
US9501020B2 (en) 2014-08-29 2016-11-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus that uses a planetary gear mechanism to change a rotation direction of rollers

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