JP2011097679A - 回転角検出装置の製造方法、回転角検出装置、モータ制御装置及び電動パワーステアリング装置 - Google Patents

回転角検出装置の製造方法、回転角検出装置、モータ制御装置及び電動パワーステアリング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】製造工程の煩雑化を招くことなく、全域に亘ってより高精度にモータの回転角を検出することができる回転角検出装置の製造方法を提供すること。
【解決手段】無負荷状態で回転するモータに生じた三相の誘起電圧値を座標変換することにより検出されるd軸電圧値及びq軸電圧値に基づいて、モータレゾルバにより検出される回転角θの全域に亘って設定された複数の検出点(θ1〜θn)におけるオフセット値(φ:α1〜αn)を演算する。そして、その各オフセット値を各検出点における補正値Δθとすることにより回転角θの全域に亘る補正データ35を生成し、メモリ33(の不揮発性記憶領域34)に記憶(書込)する。
【選択図】図3

Description

本発明は、回転角検出装置の製造方法、回転角検出装置、モータ制御装置及び電動パワーステアリング装置に関するものである。
通常、ブラシレスモータは、モータレゾルバ(モータ回転角センサ)により検出される回転角に基づいて、三相(U,V,W)の駆動電力が供給されることにより、その作動が制御される。このため、そのモータレゾルバにより検出される回転角(電気角)と実際のモータ回転子の回転位置(機械角)とを整合させることが極めて重要な課題の一つとなっている。
例えば、そのモータ回転子の回転位置と検出される回転角と整合させる方法として、通電パターンを変更しつつ相固定通電(モータロック通電)を繰り返すことにより、当該相固定通電により停止するモータ回転子一回転分の各回転角を検出する。そして、その平均値をモータレゾルバにより検出される回転角のゼロ点(電気角0°)におけるオフセット値として当該回転角を補正することが考えられる。
ところが、上記の方法には、その補正に要する時間の長さに加え、摩擦やコギングトルク等の影響によって、その相固定通電による停止位置(ロック位置)にバラツキが生じやすく、その結果、精度よく補正をすることができないという問題がある。そして、更に、その相固定通電の繰り返しによって、モータコイルに発熱が生じ、ひいては、これがモータ性能を低下させる要因となるおそれがある。
そこで、従来、例えば、特許文献1に示されるように、無負荷状態で回転するモータに生じた三相の誘起電圧値を直交座標軸上に写像することによりd軸電圧値及びq軸電圧値検出する。そして、そのd軸電圧値が「0」となるような回転角のオフセット値を演算し、そのオフセット値を用いた補正によって、モータレゾルバにより電気角として検出される回転角のゼロ点をモータ回転子のゼロ点(機械角0°)に一致させる方法がある。
そして、このような無負荷回転時のd軸電圧値及びq軸電圧値に基づいてオフセット値を演算する方法を採用することにより、モータコイルに発熱を生じさせることなく、容易且つ高精度に、その電気角のゼロ点を機械角のゼロ点に一致させることができる。
特開平6−165561号公報 特許第4273363号明細書
ところで、近年、より円滑なモータ回転を実現すべく、モータレゾルバに要求される検出精度も高くなっている。このため、上記のような「ゼロ点の一致」に加えて、その「電気角波形の歪みに起因する誤差」が問題とされるようになっている。
即ち、図11に示すように、モータレゾルバが検出する電気角としての回転角は、そのモータ回転子の回転位置に対応する機械角の変化に応じて直線的に変化する。従って、その機械角360°を横軸とし、電気角360°を横軸とした場合の電気角波形は、理論上、電気角倍率(同図に示す例は「5倍」)に対応する「直角三角形状の山」を有した周知の鋸歯形状となる。
ところが、現実のモータ(及びモータレゾルバ)には、その加工誤差、並びにその組付けにより生ずる軸ずれや偏心等に起因する磁気アンバランスが存在する。このため、実際の電気角波形(同図中、実線Lに示す波形)は、機械角であるモータ回転角の変化に応じて直線に変化する理想波形(同図中、破線Mに示す波形)から歪んだものとなる。そして、この傾向は、特許文献2に示すような磁気式の回転角センサでは、その電気角として回転角を検出する際における検出波形自体の直線性が低いことから、より顕著となものなる。
そして、近年では、こうして電気角波形の歪みに起因する誤差が、その高精度の回転角検出を行なう上での障害となっており、この問題を解決し得る新たな技術の創出が強く求められていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、製造工程の煩雑化を招くことなく、全域に亘ってより高精度にモータの回転角を検出することができる回転角検出装置の製造方法、回転角検出装置、モータ制御装置及び電動パワーステアリング装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、記憶手段に記憶された補正データに基づいてモータレゾルバにより検出される回転角を補正する回転角検出装置の製造方法であって、無負荷状態で回転するモータに生じた三相の誘起電圧値を直交座標軸上に写像することにより検出されるd軸電圧値及びq軸電圧値に基づいて、前記回転角の複数の検出点におけるオフセット値を演算するステップと、前記各オフセット値に基づいて、前記回転角の全域に亘る補正データを生成するステップと、前記補正データを前記記憶手段に記憶させるステップと、を備えること、を要旨とする。
上記のように生成された補正データを用いることにより、その全域に亘って精度よく回転角を補正することができる。従って、上記構成によれば、モータレゾルバにより電気角として検出される回転角のゼロ点(電気角0°)をモータ回転子のゼロ点(機械角0°)に一致させるとともに、その電気角波形の歪みに起因する誤差をも補正することができる。その結果、製造工程の煩雑化を招くことなく、全域に亘って高精度の回転角検出が可能な回転角検出装置を製造することができる。
請求項2に記載の発明は、前記補正データは、前記モータの回転方向に応じて個別に検出された第1のオフセット値及び第2のオフセット値の平均を前記各検出点毎に演算することにより生成されること、を要旨とする。
即ち、d軸電圧値及びq軸電圧値に基づき演算される各オフセット値には、そのd軸電圧値及びq軸電圧値の検出時に生ずる遅れ成分が含まれる。しかしながら、上記構成によれば、構成簡素、且つ容易に、その遅れ成分を打ち消して(キャンセルして)、高精度な補正データを生成することができる。
請求項3に記載の発明は、無負荷状態で回転するモータに生じた三相の誘起電圧値を直交座標軸上に写像することにより検出されるd軸電圧値及びq軸電圧値に基づいて、モータレゾルバにより検出される回転角の複数の検出点におけるオフセット値を演算する演算手段と、前記各オフセット値に基づいて、前記回転角の全域に亘る補正データを生成する生成手段と、前記補正データを記憶する記憶手段と、前記補正データに基づいて、前記モータレゾルバにより検出される前記回転角を該回転角の全域に亘って補正する補正手段と、を備えた回転角検出装置であること、を要旨とする。
上記構成によれば、全域に亘って精度よく回転角を補正することができ、これにより、モータレゾルバにより電気角として検出される回転角のゼロ点(電気角0°)をモータ回転子のゼロ点(機械角0°)に一致させるとともに、その電気角波形の歪みに起因する誤差をも補正することができる。また、その補正データは、モータを無負荷状態で回転(定速)させるだけで生成することができる。その結果、製造工程の煩雑化を招くことなく、全域に亘って高精度の回転角検出ができるようになる。
請求項4に記載の発明は、前記生成手段は、前記モータの回転方向に応じて個別に検出された第1のオフセット値及び第2のオフセット値の平均を前記各検出点毎に演算することにより、前記補正データを生成すること、を要旨とする。
上記構成によれば、構成簡素、且つ容易に、d軸電圧値及びq軸電圧値の検出時に生ずる遅れ成分を打ち消して、高精度な補正データを生成することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は請求項4に記載の回転角検出装置を備え、前記補正データに基づく補正後の回転角を用いて前記モータに三相の駆動電力を供給するモータ制御装置であること、を要旨とする。
上記構成によれば、全域に亘る高精度の回転角検出を担保して円滑なモータ回転を実現することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のモータ制御装置を備えた電動パワーステアリング装置であること、を要旨とする。
上記構成によれば、その円滑なモータ回転により、優れた操舵フィーリングを実現することができる。
本発明によれば、製造工程の煩雑化を招くことなく、全域に亘ってより高精度にモータの回転角を検出することが可能な回転角検出装置の製造方法、回転角検出装置、モータ制御装置及び電動パワーステアリング装置を提供することができる。
電動パワーステアリング装置(EPS)の概略構成図。 EPSの制御ブロック図。 メモリに記憶された補正データの構成を概略的に示す説明図。 補正データの生成に用いる試験機の概略構成図。 d軸電圧値及びq軸電圧値とオフセット値との関係を示す説明図。 回転角の全域に亘るd軸電圧値及びq軸電圧値の測定(検出)の態様を示す説明図。 オフセットデータの構成を概略的に示す説明図。 d軸電圧値及びq軸電圧値に基づき演算されるオフセット値に含まれる遅れ成分を示す説明図。 デバッグ機能による補正データの生成及びメモリへの書込の処理手順を示すフローチャート。 補正データの生成の別例を概略的に示す説明図。 電気角波形の歪みを示す説明図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の電動パワーステアリング装置(EPS)1において、ステアリング2が固定されたステアリングシャフト3は、ラックアンドピニオン機構4を介してラック軸5と連結されており、ステアリング操作に伴うステアリングシャフト3の回転は、ラックアンドピニオン機構4によりラック軸5の往復直線運動に変換される。尚、本実施形態のステアリングシャフト3は、コラムシャフト3a、インターミディエイトシャフト3b、及びピニオンシャフト3cを連結してなる。そして、このステアリングシャフト3の回転に伴うラック軸5の往復直線運動が、同ラック軸5の両端に連結されたタイロッド6を介して図示しないナックルに伝達されることにより、転舵輪7の舵角、即ち車両の進行方向が変更される。
また、EPS1は、操舵系にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する操舵力補助装置としてのEPSアクチュエータ10と、該EPSアクチュエータ10の作動を制御する制御手段としてのECU11とを備えている。
本実施形態のEPSアクチュエータ10は、駆動源であるモータ12が減速機構13を介してコラムシャフト3aと駆動連結された所謂コラム型のEPSアクチュエータとして構成されている。尚、本実施形態では、減速機構13には、周知のウォーム&ホイールが採用されている。また、モータ12には、ブラシレスモータが採用されており、同モータ12は、ECU11から三相(U,V,W)の駆動電力の供給を受けることにより回転する。そして、EPSアクチュエータ10は、このモータ12の回転を減速してコラムシャフト3aに伝達することにより、そのモータトルクをアシスト力として操舵系に付与する構成となっている。
一方、ECU11には、トルクセンサ14及び車速センサ15が接続されている。そして、ECU11は、これらトルクセンサ14及び車速センサ15により検出される操舵トルクτ及び車速Vに基づいて、操舵系に付与すべきアシスト力(目標アシスト力)を演算する。
また、ECU11は、モータ12に設けられたモータレゾルバ(モータ回転角センサ)17が出力するセンサ信号に基づいて、同モータ12の回転角(電気角)θを検出する。尚、本実施形態のモータレゾルバ17には、そのセンサ要素に磁気検出素子を用いた磁気式の回転角センサが採用されている。そして、上記目標アシスト力に相当するモータトルクを発生させるべく、その検出される回転角θに基づいて、モータ12の各相に対して三相の駆動電力を供給することにより、同モータ12を駆動源とするEPSアクチュエータ10の作動、即ち操舵系に付与するアシスト力を制御する構成となっている。
詳述すると、図2に示すように、ECU11は、モータ制御信号を出力するマイコン21と、そのモータ制御信号に基づいてモータ12に三相の駆動電力を供給する駆動回路22とを備えている。
尚、本実施形態の駆動回路22は、直列に接続された一対のスイッチング素子(FET)を基本単位(アーム)として各相に対応する3つのアームを並列接続してなる周知のPWMインバータであり、マイコン21の出力するモータ制御信号は、駆動回路22を構成する各スイッチング素子のオンduty比を規定するものとなっている。そして、モータ制御信号が各スイッチング素子のゲート端子に印加され、同モータ制御信号に応答して各スイッチング素子がオン/オフすることにより、車載電源(図示略)の直流電圧が三相(U,V,W)の駆動電力に変換されてモータ12に供給されるようになっている。
ECU11には、モータ12に通電される各相電流値Iu,Iv,Iwを検出するための電流センサ23u,23v,23wが接続されている。そして、マイコン21は、これらの各相電流値Iu,Iv,Iw、及び上記モータレゾルバ17により検出されるモータ12の回転角θに基づいて、電流フィードバック制御を実行することにより、上記目標アシスト力を発生させるためのモータ制御信号を生成する。
さらに詳述すると、マイコン21は、上記トルクセンサ14により検出される操舵トルクτ、及び車速センサ15により検出される車速Vに基づいて、操舵系に付与する目標アシスト力に対応した電流指令値を演算する電流指令値演算部25を備えている。
具体的には、本実施形態の電流指令値演算部25は、検出される操舵トルクτ(の絶対値)が大きいほど、また検出される車速Vが遅いほど、より大きな目標アシスト力を演算する。そして、その目標アシスト力に対応するモータ電流を発生させる電流指令値を演算する。
即ち、ブラシレスモータの三相交流は、d/q座標系の直交座標軸上に写像してd軸電流及びq軸電流に変換することにより直流量として取り扱うことができ、モータトルクは、そのq軸電流により依存する。そして、本実施形態では、電流指令値演算部25は、上記目標アシスト力に対応する電流指令値としてq軸電流指令値Iq*を演算する構成となっている。
電流指令値演算部25により演算されたq軸電流指令値Iq*は、モータ12の実電流として上記各電流センサ23u,23v,23wにより検出される各相電流値Iu,Iv,Iw及びモータレゾルバ17により検出されるモータ12の回転角θとともに、モータ制御信号生成部26に入力される。そして、本実施形態のモータ制御信号生成部26は、これらの各状態量に基づいて、d/q座標系における電流フィードバック制御を実行することにより、モータ12に上記目標アシスト力に対応するモータトルクを発生させるべくモータ制御信号を生成する。
即ち、モータ制御信号生成部26において、各相電流値Iu,Iv,Iwは、モータ12の回転角θとともに3相/2相変換部27に入力されることにより、同3相/2相変換部27においてd/q座標系のd軸電流値Id及びq軸電流値Iqに変換される(d/q変換)。そして、q軸電流値Iqは、電流指令値演算部25により演算されたq軸電流指令値Iq*とともに減算器28qに入力され、d軸電流値Idは、d軸電流指令値Id*とともに減算器28dに入力される(Id*=0)。
そして、これらの各減算器28d,28qにおいて演算されたd軸電流偏差ΔId及びq軸電流偏差ΔIqが、その対応するF/B制御部29d,29qに入力されることにより、その制御目標値であるd軸電流指令値Id*及びq軸電流指令値Iq*に、実電流であるd軸電流値Id及びq軸電流値Iqを追従させるべく、電流フィードバック制御演算が実行される。
具体的には、F/B制御部29d,29qは、入力されたd軸電流偏差ΔId及びq軸電流偏差ΔIqに所定のF/Bゲイン(PIゲイン)を乗ずることにより、d軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*を演算する。そして、そのd軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*は、上記回転角θとともに2相/3相変換部30に入力されることにより、三相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*に変換される(d/q逆変換)。
次に、本実施形態では、PWM変換部31が、これら各電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*に基づく各相のduty指令値を演算する。そして、モータ制御信号生成部26は、その各duty指令値に示されるオンduty比を有するモータ制御信号を生成し、上記駆動回路22に出力する構成となっている。
また、本実施形態では、モータ制御信号生成部26には、モータレゾルバ17により検出されるモータ12の回転角θを補正する補正手段としての回転角補正部32が設けられている。そして、本実施形態のモータ制御信号生成部26は、この回転角補正部32において補正された後の回転角θ´に基づいて、その上記電流フィードバック制御、詳しくは、d/q変換及びd/q逆変換を実行する構成となっている。
詳述すると、図2及び図3に示すように、本実施形態では、マイコン21に設けられた記憶手段としてのメモリ33には、上記回転角θの補正に用いる補正データ35が記憶されている。具体的には、本実施形態の補正データ35は、モータレゾルバ17により検出される回転角θの全域(電気角360°)に亘って設定された複数の検出点(θ1〜θn)と、その各検出点における補正値Δθ(α1〜αn)とが関連付けられたマップの形式で、メモリ33の不揮発性記憶領域(EEPROM)34に記憶されている。そして、本実施形態の回転角補正部32は、そのモータレゾルバ17により検出される回転角θに対応する補正データ35の各補正値Δθを読み出すことにより、その全域に亘って当該回転角θを補正する構成となっている。
尚、本実施形態では、その回転角θが二つの検出点間(例えば、θ1,θ2の間)にある場合には、両検出点における各補正値Δθ(α2,α3)を用いた線形補間により当該回転角θに応じた補正値Δθを演算するようになっている。
本実施形態では、このように全域に亘って回転角θを補正することで、モータレゾルバ17により電気角として検出される回転角θのゼロ点(電気角0°)をモータ回転子のゼロ点(機械角0°)に一致させるとともに、その電気角波形の歪みに起因する誤差を補正する(図11参照)。そして、これにより、高精度の回転角検出を担保して、モータ回転の円滑化を図る構成となっている。
(補正データの生成及び書込方法)
次に、本実施形態における上記補正データの生成及び書込方法について説明する。
本実施形態では、上記のような回転角θの補正に用いられる補正データ35の生成、及びその記憶手段としてのメモリ33への記憶(書込)は(図3参照)、図4に示すように、ECU11が接続されたモータ12を、定速駆動コントローラ41及び測定用駆動モータ42を備えた試験機40にセットした状態で行なわれる。
詳述すると、モータ12は、その出力軸12aが測定用駆動モータ42の出力軸42aに連結された状態で試験機40にセットされる。そして、定速駆動コントローラ41により制御された同測定用駆動モータ42によって外部駆動されることにより、無負荷状態、且つ一定の回転角速度で回転する。尚、モータ12を定速駆動する際の回転角速度は、コギングトルクの影響を受けない程度の高速度に設定されている。
本実施形態では、このように無負荷状態で回転するモータ12の各相に生ずる誘起電圧値を上記d/q座標系のd軸電圧値(Vd)及びq軸電圧値(Vq)として検出する。そして、上記補正データ35は、これらd軸電圧値及びq軸電圧値に基づき演算されるオフセット値φを、その補正値Δθとすることにより生成される。
即ち、上述のような「ゼロ点の一致」及び磁気アンバランスの存在による「電気角波形の歪みに起因する誤差」の問題がなく、且つコギングトルクの影響のない理想状態における回転角θのオフセット値φは「0」である。そして、図5に示されるように、d/q座標系において、上記のような無負荷回転時に生ずる誘起電圧値(ω×Ke)は、d軸電圧値Vd及びq軸電圧値Vqの合成ベクトルとなる。従って、回転角θのオフセット値φは、次の(1)式により、d軸電圧値Vd及びq軸電圧値Vqに基づいて演算することができる。
φ=arctan(Vd/Vq) ・・・(1)
尚、図5中、「ω」は回転角速度、「Ke」は逆起定数である。そして、上記(1)式中、「arctan」は「アークタンジェント」である。
そして、本実施形態では、図6に示すように、回転角θの全域(電気角360°)に亘ってd軸電圧値Vd及びq軸電圧値Vqを検出し、当該d軸電圧値Vd及びq軸電圧値Vqに基づくオフセット値φを演算することにより、その回転角θを補正するための補正データ35を生成する。
具体的には、本実施形態では、所定時間、モータ制御における電流サンプリングと略等しい間隔(例えば、1秒間、200μ秒毎)で、上記のような無負荷回転時の誘起電圧に基づくd軸電圧値Vd及びq軸電圧値Vqを検出することにより、図6に示すような回転角θの全域に亘って、その測定データを得る。そして、その回転角θの全域に亘って測定(検出)されたd軸電圧値Vd及びq軸電圧値Vqに基づいて、予め設定された各検出点(θ1〜θn)におけるオフセット値φを演算し、その各値(α1〜αn)を各検出点に対応する補正値Δθとすることにより、図3に示されるようなマップ形式の補正データ35を生成する。尚、測定データに基づく補正データ35を構成する各補正値Δθ(α1〜αn)の演算は、線形補間を用いた波形整形等の手法により行なうことができる。
さらに詳述すると、本実施形態では、上記のような回転角θの全域に亘るd軸電圧値Vd及びq軸電圧値Vqの測定(検出)を、そのモータ12の回転方向(CW:時計回り方向、CCW:反時計回り方向)を変えて、それぞれ個別に実行する。そして、その回転方向毎に、回転角θの全域に亘って設定された上記各検出点(θ1〜θn)と当該各検出点におけるオフセット値(φcw:β1〜βn,φccw:γ1〜γn)とを関連付けることにより、図7に示すようなマップ形式のオフセットデータ43,44を生成する。
そして、本実施形態では、これら各オフセットデータ43,44に基づいて、上記各検出点(θ1〜θn)毎に、第1のオフセット値φcw及び第2のオフセット値φccwの平均値を演算することにより(α(n)=(β(n)+γ(n))/2)、当該各検出点におけるオフセット値φ、即ち上記補正データ35の構成要素である各補正値Δθを演算する。
即ち、図8に示すように、d軸電圧値Vd及びq軸電圧値Vqに基づき演算される各オフセット値(φcw,φccw)には、そのd軸電圧値Vd及びq軸電圧値Vqの検出時に生ずる遅れ成分θdが含まれる。尚、電圧検出時における位相遅れの要因としては、例えば、ノイズを除去するために設けられたフィルタの存在や、座標変換の演算遅れ等がある。しかしながら、上記のように、その回転方向に応じて個別に測定された各検出点(θ1〜θn)における第1のオフセット値φcw(β1〜βn)及び第2のオフセット値φccw(γ1〜γn)の平均を演算することで、その遅れ成分θdを打ち消す(キャンセルする)ことができる。そして、本実施形態では、これにより、高精度な補正データ35の生成を担保する構成となっている。
ここで、本実施形態のECU11は、上記のように同ECU11に接続されたモータ12が外部駆動により無負過回転されていること(図4参照)を検知して、自動的に上記補正データ35を生成し、及びメモリ33への書き込みを行なうデバッグ機能を有している。そして、本実施形態では、このECU11のデバック機能を利用して、その補正データ35を生成及びそのメモリ33への書込を行なうようになっている。
詳述すると、図2に示すように、本実施形態のECU11には、その駆動回路22とモータ12の各相とを接続する各動力線45u,45v,45wの途中に電圧センサ46u,46v,46wが設けられている。そして、これら各電圧センサ46u,46v,46wにより検出されるモータ12の各相電圧値Vu,Vv,Vwは、マイコン21に入力されるようなっている。
尚、本実施形態では、各電圧センサ46u,46v,46wとマイコン21とを接続する各信号配線47u,47v,47wの途中には、それぞれフィルタ48u,48v,48wが設けられている。そして、各電圧センサ46u,46v,46wにより検出される各相電圧値Vu,Vv,Vwは、これらの各フィルタ48u,48v,48wによるノイズ除去処理が施された後、マイコン21に入力されるようになっている。
また、本実施形態では、マイコン21には、ECU11に設けられた外部スイッチの操作状態を示す状態信号Sdbが入力されるようになっている。そして、同マイコン21は、この状態信号Sdbに基づいて、上記デバッグ機能を実現するデバッグモードに移行する。
具体的には、本実施形態のマイコン21は、デバッグモードへの移行に伴い、その駆動回路22に対し、当該駆動回路を構成する全スイッチング素子をオフとして「相開放状態」とするようなータ制御信号を出力する。そして、その無負荷状態で回転するモータ12の誘起電圧値として、上記各相電圧値Vu,Vv,Vwを取得することにより、モータレゾルバ17により検出される回転角θを補正するための補正データ35の生成、及びそのメモリ33への書き込みを実行する構成となっている。
さらに詳述すると、本実施形態のマイコン21において、誘起電圧値として検出される各相電圧値Vu,Vv,Vwは、3相/2相変換部49において、d軸電圧値Vd及びq軸電圧値Vqに変換(d/q座標軸上に写像)された後、回転角θとともに回転角補正制御部50に入力される。そして、本実施形態のマイコンでは、この回転角補正制御部50が、その入力されるd軸電圧値Vd及びq軸電圧値Vq、並びに回転角θに基づいて、上記補正データ35の生成、及びそのメモリ33への書き込みを行なう構成となっている。
即ち、回転角補正制御部50は、モータレゾルバ17により検出される回転角θの変化(回転角速度ω)を監視することにより、図3に示されるような外部駆動によるモータ12の無負荷定速回転を検知する。そして、上記のような回転角θの全域に亘るd軸電圧値Vd及びq軸電圧値Vqの測定(検出)、及びそのd軸電圧値Vd及びq軸電圧値Vqに基づく各検出点(θ1〜θn)におけるオフセット値(φcw:β1〜βn,φccw:γ1〜γn)の演算を、そのモータ12の回転方向(CW方向、CCW方向)毎に順次実行する。
具体的には、本実施形態の回転角補正制御部50は、その回転角θの全域に亘って演算する各検出点(θ1〜θn)毎のオフセット値(φcw:β1〜βn,φccw:γ1〜γn)を、メモリ33の揮発性記憶領域(RAM)51に書き込むことにより、上記のような回転方向毎のオフセットデータ43,44を生成する(図7参照)。そして、演算手段及び生成手段としての回転角補正制御部50は、その揮発性記憶領域51を作業領域として、各検出点(θ1〜θn)における第1のオフセット値φcw(β1〜βn)及び第2のオフセット値φccw(γ1〜γn)の平均値を演算し、その値を当該各検出点におけるオフセット値φ、即ち補正値Δθとすることにより、回転角θの全域に亘る補正データ35を生成する。
そして、本実施形態のマイコン21は、同回転角補正制御部50が、その補正データ35をメモリ33の不揮発性記憶領域34に転送した後、そのデバッグモードを終了する構成となっている。
次に、デバッグ機能による補正データの生成及びメモリへの書込の処理手順について説明する。
図9のフローチャートに示すように、本実施形態のECU11(マイコン21)は、デバッグモードに移行すると、先ず、同ECU11に接続されたモータ12を上記のような相開放状態とする(ステップ101)。
次に、ECU11は、そのモータ12が、「CW方向」における無負荷回転時の誘起電圧に基づくd軸電圧値Vd及びq軸電圧値Vqの測定が可能な状態、即ち「時計回り」で定速回転しているか否かを判定する(ステップ102)。そして、その測定が可能である場合(ステップ102:YES)には、当該CW方向回転時における回転角θの全域に亘るd軸電圧値Vd及びq軸電圧値Vqの測定(検出)を実行する(図6参照、ステップ103)。
尚、本実施形態では、上記ステップ102において、CW方向の測定ができないと判定される場合(ステップ102:NO)には、その測定が可能な状態となるまで(ステップ102:YES)、ステップ103以降の処理は実行されない。
次に、上記ステップ103において、当該CW方向回転時におけるd軸電圧値Vd及びq軸電圧値Vqの測定が終了すると、ECU11は、その測定データに基づいて、上記各検出点(θ1〜θn)における第1のオフセット値φcw(β1〜βn)を演算することにより、当該CW方向回転時のオフセットデータ43を生成する(図7参照、ステップ104)。そして、このステップ104におけるCW方向回転時のオフセットデータ43の生成が終了すると、当該CW方向における測定が終了した旨を作業者に知らしめるべく外部出力を実行する(ステップ105)。
尚、本実施形態のECU11では、この外部出力は、その図示しない筐体に設けられたステータスランプ(LED)を用いて行なわれる。そして、作業者は、その外部出力を確認した後、試験機40の定速駆動コントローラ41を操作して、モータ12を回転駆動する方向を切替えるようになっている。
次に、ECU11は、そのモータ12が、「CCW方向」における無負荷回転時の誘起電圧に基づくd軸電圧値Vd及びq軸電圧値Vqの測定が可能な状態、即ち「反時計回り」で定速回転しているか否かを判定する(ステップ106)。そして、その測定が可能である場合(ステップ106:YES)には、当該CCW方向回転時における回転角θの全域に亘るd軸電圧値Vd及びq軸電圧値Vqの測定(検出)を実行する(ステップ107)。
尚、本実施形態では、上記ステップ106において、CCW方向の測定ができないと判定された場合(ステップ106:NO)には、その測定が可能となるまで(ステップ106:YES)、ステップ107以降の処理は実行されない。
そして、ECU11は、上記ステップ107の実行により、そのCCW方向回転時におけるd軸電圧値Vd及びq軸電圧値Vqの測定が終了すると、その測定データに基づいて、上記各検出点(θ1〜θn)における第2のオフセット値φccw(γ1〜γn)を演算することにより、当該CCW方向回転時のオフセットデータ44を生成する(図7参照、ステップ108)。
次に、ECU11は、このように回転方向に応じて個別に生成したオフセットデータ43,44に基づいて、各検出点(θ1〜θn)における第1のオフセット値φcw(β1〜βn)及び第2のオフセット値φccw(γ1〜γn)の平均値を演算することにより、回転角θの補正データ35を生成する(図3参照、ステップ109)。そして、その補正データ35をメモリ33(の不揮発性記憶領域34)に書き込んだ後(ステップ110)、当該回転角θの補正データ35の生成及びメモリ33への書込処理が終了した旨を作業者に知らしめる外部出力を実行する(デバッグ終了出力、ステップ111)。
以上、本実施形態によれば、以下のような作用・効果を得ることができる。
(1)無負荷状態で回転するモータ12に生じた三相の誘起電圧値(各相電圧値Vu,Vv,Vw)を座標変換することにより検出されるd軸電圧値Vd及びq軸電圧値Vqに基づいて、モータレゾルバ17により検出される回転角θの全域に亘って設定された複数の検出点(θ1〜θn)におけるオフセット値(φ:α1〜αn)を演算する。そして、その各オフセット値φに基づいて、回転角θの全域に亘る補正データ35を生成し、メモリ33(の不揮発性記憶領域34)に記憶(書込)する。
即ち、上記のように生成された補正データ35を用いることにより、その全域に亘って精度よく回転角θを補正することができる。従って、上記構成によれば、モータレゾルバ17により電気角として検出される回転角θのゼロ点(電気角0°)をモータ回転子のゼロ点(機械角0°)に一致させるとともに、その電機角波形の歪みに起因する誤差をも補正することができる。その結果、高精度の回転角検出を担保して、より円滑なモータ回転を実現することができるようになる。
(2)上記のような回転角θの全域に亘るd軸電圧値Vd及びq軸電圧値Vqの測定(検出)を、モータ12の回転方向(CW:時計回り方向、CCW:反時計回り方向)を変えて、それぞれ実行する。更に、その回転方向毎に、回転角θの全域に亘って設定された上記各検出点(θ1〜θn)と当該各検出点におけるオフセット値(φcw:β1〜βn,φccw:γ1〜γn)とを関連付けることにより、オフセットデータ43,44を生成する。そして、これら各オフセットデータ43,44に基づいて、上記各検出点(θ1〜θn)毎に、第1のオフセット値φcw及び第2のオフセット値φccwの平均をとることにより(α(n)=(β(n)+γ(n))/2)、当該各検出点におけるオフセット値φ、即ち上記補正データ35の構成要素である各補正値Δθを演算する。
即ち、d軸電圧値Vd及びq軸電圧値Vqに基づき演算される各オフセット値(φcw,φccw)には、そのd軸電圧値Vd及びq軸電圧値Vqの検出時に生ずる遅れ成分θdが含まれる。しかしながら、上記構成によれば、その遅れ成分θdを打ち消す(キャンセルする)ことができる。そして、これにより、高精度な補正データ35の生成を担保することができる。
(3)ECU11は、当該ECU11に接続されたモータ12が外部駆動により無負過回転されていることを検知して、自動的に上記補正データ35を生成し、及びメモリ33への書き込みを行なうデバッグ機能を有する。
上記構成によれば、モータ12を試験機40にセットし、外部駆動により定速回転させるだけで、製造工程の煩雑化を招くことなく、容易に高精度な補正データ35を生成することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、本発明をモータレゾルバ17によりモータ12の回転角θを検出する回転角検出装置及びモータ制御装置としてのEPS1のECU11に具体化した。しかし、これに限らず、本発明は、EPS以外の用途に用いられる回転角検出装置に適用してもよい。また、EPSに適用する場合においても、本実施形態のEPS1のような所謂コラム型に限らず、所謂ラックアシスト型や所謂ピニオン型等、その他の形式のEPSに具体化してもよい。
・上記実施形態では、モータレゾルバ17には磁気式の回転角センサが用いられることとした。しかし、これに限らず、巻線式のレゾルバ、或いはその他光学式等の回転角センサを採用する構成に適用してもよい。
・上記実施形態では、ECU11は、当該ECU11に接続されたモータ12が外部駆動により無負過回転されていることを検知して、自動的に上記補正データ35を生成し、及びメモリ33への書き込みを行なうデバッグ機能を有することとした。しかし、これに限らず、図10に示すように、ECU11の外部に補正データ生成装置53を設ける。そして、当該補正データ生成装置53に無負荷状態で回転するモータ12に生ずる誘起電圧に基づくd軸電圧値Vd及びq軸電圧値Vq、並びにその回転角θを入力し、同補正データ生成装置53において補正データ35を生成した後、ECU11のメモリ33に、その補正データ35を記憶させる(書き込む)構成としてもよい。
・上記実施形態では、CW回転方向時における第1のオフセット値φcw及びCCW回転方向時における第2のオフセット値φccwの平均をとることにより(α(n)=(β(n)+γ(n))/2)、当該各検出点におけるオフセット値φ、即ち上記補正データ35の構成要素である各補正値Δθを演算することとした。しかし、これに限らず、例えば、その他の方法により上記遅れ成分θdを補正可能な場合等には、一方向のモータ回転時に測定したd軸電圧値及びq軸電圧値に基づき演算される各オフセット値φを用いて補正データ35を生成する構成としてもよい。
・上記実施形態では、CW回転方向の測定を先に実行することとしたが、CCW回転方向の測定を先に行なうこととしてもよい。
1…電動パワーステアリング装置(EPS)、10…EPSアクチュエータ、11…ECU、12…モータ、12a…出力軸、17…モータレゾルバ、21…マイコン、22…駆動回路、32…回転角補正部、32…メモリ、33…不揮発性記憶領域、35…補正データ、40…試験機、41…定速駆動コントローラ、42…測定用駆動モータ、42a…出力軸、43,43…オフセットデータ、46u,46v,46w…電圧センサ、48u,48v,48w…フィルタ、49…3相/2相変換部、50…回転角補正制御部、51…揮発性記憶領域、53…補正データ生成装置、θ…回転角、Δθ…補正値、Vu,Vv,Vw…相電圧値、Vd…d軸電圧値、Vq…q軸電圧値、φ…オフセット値、φcw…第1のオフセット値、φccw…第2のオフセット値、α1〜αn,β1〜βn,γ1〜γn…値、θd…遅れ成分。

Claims (6)

  1. 記憶手段に記憶された補正データに基づいてモータレゾルバにより検出される回転角を補正する回転角検出装置の製造方法であって、
    無負荷状態で回転するモータに生じた三相の誘起電圧値を直交座標軸上に写像することにより検出されるd軸電圧値及びq軸電圧値に基づいて、前記回転角の複数の検出点におけるオフセット値を演算するステップと、
    前記各オフセット値に基づいて、前記回転角の全域に亘る補正データを生成するステップと、
    前記補正データを前記記憶手段に記憶させるステップと、
    を備えること、を特徴とする回転角検出装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の回転角検出装置の製造方法において、
    前記補正データは、前記モータの回転方向に応じて個別に検出された第1のオフセット値及び第2のオフセット値の平均を前記各検出点毎に演算することにより生成されること、を特徴とする回転角検出装置の製造方法。
  3. 無負荷状態で回転するモータに生じた三相の誘起電圧値を直交座標軸上に写像することにより検出されるd軸電圧値及びq軸電圧値に基づいて、モータレゾルバにより検出される回転角の複数の検出点におけるオフセット値を演算する演算手段と、
    前記各オフセット値に基づいて、前記回転角の全域に亘る補正データを生成する生成手段と、
    前記補正データを記憶する記憶手段と、
    前記補正データに基づいて、前記モータレゾルバにより検出される前記回転角を該回転角の全域に亘って補正する補正手段と、を備えた回転角検出装置。
  4. 請求項3に記載の回転角検出装置において、
    前記生成手段は、前記モータの回転方向に応じて個別に検出された第1のオフセット値及び第2のオフセット値の平均を前記各検出点毎に演算することにより、前記補正データを生成すること、を特徴とする回転角検出装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の回転角検出装置を備え、前記補正データに基づく補正後の回転角を用いて前記モータに三相の駆動電力を供給するモータ制御装置。
  6. 請求項5に記載のモータ制御装置を備えた電動パワーステアリング装置。
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