JP2011092627A - 診療装置及び診療方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】診療中の患者のストレスを容易且つ迅速に検知することが可能な診療装置を提供する。
【解決手段】診療対象の患者から複数の生体情報を計測する第1生体情報計測手段と、前記複数の生体情報の中から特定の生体情報を抽出する抽出手段と、前記特定の生体情報に基づいて患者のストレスの判定レベルを設定する判定レベル設定手段と、前記判定レベルを患者のストレスに応じたストレス対応判定レベルに切換える判定レベル切換え手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、病気の治療や診断における患者への対応を迅速且つ確実に行うため、患者のストレスを容易に検知することが可能な診療装置及び診療方法に関する。
例えば、歯科の治療や診断では、患者が歯科治療用椅子に着座することによりストレスが生じるばかりでなく、歯の切削、治療のタービンや電気エンジンの音によっても患者にストレスが生じる。このような患者のストレスは、歯科だけなく、耳鼻科や産婦人科、その他の病院の治療や診断においても同様に生じるばかりでなく、医療用ベッド、在宅診療時における自宅ベッドにおける治療や診断においても同様に生じる。このような治療や診断の際にストレスが生じると、自律神経系のコントロールが乱れるため、患者に悪影響を与える。このため、治療中や診断中においては、ストレスを検知して患者への対応を行う必要がある。以下、本発明において、治療及び診断を含めた概念として「診療」と記載する。
特許文献1には、診療中の患者への対応を行うため、診療時における患者のストレスを検知する従来の診療装置が記載されている。この診療装置は、診療中の患者が治療用椅子に着座した状態における患者の生体情報の変化を計測する生体情報計測手段と、患者の治療用椅子への着座時の生体情報中、生体情報の変化が少なくなった安定状態での数値を基準とする基準値設定手段と、診療中における患者の生体情報の変化量を計測する生体情報変化量計測手段と、生体情報計測手段からの生体情報と基準値設定手段からの基準値とを比較して、あるいは生体情報変化量測定手段からの変化量により、診療中の患者のストレスの判定を行う判定手段とを備えている。すなわち、従来の診療装置は、患者の生体情報の内、変化量が少なくなった安定状態での数値を判定の基準値として患者のストレスを検知するものである。
特許第3982750号公報
しかしながら、診療の実際においては、患者の生体情報はストレスに応じて不安定に変化するため、生体情報の変化量が少なくなった安定状態を基準値として検知することが難しく、基準値の設定が困難であり、ストレスの判定を容易に行うことが難しい問題がある。このため、上記従来の診療装置では、診療中の患者の生体情報の変化量に基づいて基準値の補正を可能としているが、診療中の医師が基準値の補正だけに専念することが難しい。これらにより、ストレス検知を容易且つ迅速に行うことができない問題がある。
本発明は、このような問題点を考慮してなされたものであり、診療中の患者のストレスを容易且つ迅速に検知することが可能な診療装置及び診療方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の診療装置は、診療対象の患者から複数の生体情報を計測する第1生体情報計測手段と、前記複数の生体情報の中から特定の生体情報を抽出する抽出手段と、前記特定の生体情報に基づいて患者のストレスの判定レベルを設定する判定レベル設定手段と、前記判定レベルを患者のストレスに応じたストレス対応判定レベルに切換える判定レベル切換え手段と、を備えていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の診療装置であって、前記特定の生体情報と、前記判定レベル又は前記ストレス対応判定レベルとを比較して患者のストレスの大小を判定する判定手段をさらに有していることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、診療対象の患者から複数の生体情報を計測する第1生体情報計測手段と、前記複数の生体情報の中から特定の生体情報を抽出する抽出手段と、患者のストレスを評価する評価値を前記特定の生体情報に基づいて設定する評価関数設定手段と、前記評価値に基づいて患者のストレスの判定レベルを設定する判定レベル設定手段と、前記判定レベルを患者のストレスに応じたストレス対応判定レベルに切換える判定レベル切換え手段と、を備えていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の診療装置であって、前記第1生体情報計測手段が計測する生体情報と異なった生体情報を計測する第2生体情報計測手段をさらに有し、前記評価関数設定手段は、前記特定の生体情報及び前記第2生体情報計測手段の生体情報に基づいて患者のストレスを評価する評価値を設定することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項3又は4記載の診療装置であって、前記評価関数設定手段は、前記特定の生体情報に重み付けして平均化することにより前記評価値を設定することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項3〜5のいずれか1項記載の診療装置であって、前記評価値と、前記判定レベル又は前記ストレス対応判定レベルとを比較して患者のストレスの大小を判定する判定手段をさらに有していることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項記載の診療装置であって、前記第1生体情報計測手段は、少なくとも患者の呼吸数、呼吸波形、心拍数、心拍波形、体動のいずれかを計測することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項4〜6のいずれか1項記載の診療装置であって、前記第2生体情報計測手段は、少なくとも患者の皮膚電位、手掌又は手指での発汗量、手掌又は手指を介しての筋肉の緊張度、血圧の変動、患者の疼痛度合いのいずれかを計測することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項2又は6記載の診療装置であって、前記判定手段が患者のストレスを大と判断したとき、これを医師に告知する告知手段、治療器具の出力を低減又は停止する治療制限手段、患者の緊張度合いを緩和する緊張緩和手段のいずれか1つあるいは複数を用いて処置する処置手段をさらに備えていることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項9記載の診療装置であって、前記告知手段は、少なくとも前記判定レベルの表示器への表示、判定レベルのインスツルメントへの表示、治療箇所を照明するハンドピースライトの点滅、治療ユニットの無影灯の点滅、ドクターチェア装着のバイブレータの駆動、医師用のバイブレータの駆動又はブザー警報のいずれかを行うことを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項9記載の診療装置であって、前記緊張緩和手段は、少なくとも治療用椅子の緩やかな振動、ディスプレイの画像表示又はスピーカからの音楽提供のいずれかを行うことを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項1〜6のいずれか記載の診療装置であって、前記第1生体情報計測手段は、治療用椅子に着脱自在に装着可能となっていることを特徴とする。
請求項13記載の発明の診療方法は、診療対象の患者から複数の生体情報を計測する第1生体情報計測段階と、前記複数の生体情報の中から特定の生体情報を抽出する抽出段階と、前記特定の生体情報に基づいて患者のストレスの判定レベルを設定する判定レベル設定段階と、前記判定レベルを患者のストレスに応じたストレス対応判定レベルに切換える判定レベル切換え段階と、を備えていることを特徴とする。
請求項14記載の発明は、請求項13記載の診療方法であって、前記特定の生体情報と、前記判定レベル又は前記ストレス対応判定レベルとを比較して患者のストレスの大小を判定する判定段階をさらに有していることを特徴とする。
請求項15記載の発明は、診療対象の患者から複数の生体情報を計測する第1生体情報計測段階と、前記複数の生体情報の中から特定の生体情報を抽出する抽出段階と、患者のストレスを評価する評価値を前記特定の生体情報に基づいて設定する評価関数設定段階と、前記評価値に基づいて患者のストレスの判定レベルを設定する判定レベル設定段階と、前記判定レベルを患者のストレスに応じたストレス対応判定レベルに切換える判定レベル切換え段階と、を備えていることを特徴とする。
請求項16記載の発明は、請求項15記載の診療方法であって、前記第1生体情報計測段階で計測する生体情報と異なった生体情報を計測する第2生体情報計測段階をさらに有し、前記評価関数設定段階は、前記特定の生体情報及び前記第2生体情報計測段階での生体情報に基づいて患者のストレスを評価する評価値を設定することを特徴とする。
請求項17記載の発明は、請求項15又は16記載の診療方法であって、前記評価関数設定段階では、前記特定の生体情報に重み付けして平均化することにより前記評価値を設定することを特徴とする。
請求項18記載の発明は、請求項15〜17のいずれか1項記載の診療方法であって、前記評価値と、前記判定レベル又は前記ストレス対応判定レベルとを比較して患者のストレスの大小を判定する判定段階をさらに有していることを特徴とする。
請求項19記載の発明は、請求項13〜18のいずれか1項記載の診療方法であって、前記第1生体情報計測段階では、少なくとも患者の呼吸数、呼吸波形、心拍数、心拍波形、体動のいずれかを計測することを特徴とする。
請求項20記載の発明は、請求項16〜18のいずれか1項記載の診療方法であって、前記第2生体情報計測段階では、少なくとも患者の皮膚電位、手掌又は手指での発汗量、手掌又は手指を介しての筋肉の緊張度、血圧の変動、患者の疼痛度合いのいずれかを計測することを特徴とする。
請求項21記載の発明は、請求項14又は18記載の診療方法であって、前記判定段階で患者のストレスを大と判断したとき、これを医師に告知する告知段階、治療器具の出力を低減又は停止する治療制限段階、患者の緊張度合いを緩和する緊張緩和段階のいずれか1つあるいは複数を用いて処置する処置段階をさらに備えていることを特徴とする。
請求項22記載の発明は、請求項21記載の診療方法であって、前記告知段階では、少なくとも前記判定レベルの表示器への表示、判定レベルのインスツルメントへの表示、治療箇所を照明するハンドピースライトの点滅、治療ユニットの無影灯の点滅、ドクターチェア装着のバイブレータの駆動、医師用のバイブレータの駆動又はブザー警報のいずれかを行うことを特徴とする。
請求項23記載の発明は、請求項21記載の診療方法であって、前記緊張緩和段階では、少なくとも治療用椅子の緩やかな振動、ディスプレイの画像表示又はスピーカからの音楽提供のいずれかを行うことを特徴とする。
請求項24記載の発明は、請求項13〜18のいずれか記載の診療方法であって、前記第1生体情報計測段階では、治療用椅子に着座した状態の患者から生体情報を計測することを特徴とする。
本発明によれば、患者の複数の生体情報の中から抽出した特定の生体情報に基づいて患者のストレスの判定レベルを設定し、この判定レベルを患者のストレスに応じたストレス対応判定レベルに切換えるため、患者のストレスを患者に応じて容易に且つ迅速に検知することができる。又、患者のストレスの判定レベルをストレス対応判定レベルに簡単に切換えることができる。
又、本発明によれば、患者の複数の生体情報の中から抽出した特定の生体情報に基づいて患者のストレスを評価する評価値とし、この評価値によって患者のストレスの判定レベルを設定し、この判定レベルを患者のストレスに応じたストレス対応判定レベルに切換えるため、患者のストレスを患者に応じて容易に且つ迅速に検知することができ、又、患者のストレスの判定レベルをストレス対応判定レベルに簡単に切換えることができる。
又、本発明によれば、上述した患者の生体情報と異なった生体情報を計測し、上述した生体情報と異なった生体情報とに基づいて患者のストレスの評価値を設定し、この評価値に基づいて判定レベルを設定するため、判定レベルを患者のストレスに応じて正確に設定することができる。この場合においても、判定レベルを患者のストレスに応じたストレス対応判定レベルに切換えるため、患者のストレスを患者に応じて容易に且つ迅速に検知することができ、しかも、患者のストレスの判定レベルをストレス対応判定レベルに簡単に切換えることができる。
本発明の第1実施形態の診療装置の構成を示すブロック図である。 空気袋センサを取り付けた治療用椅子の斜視図である。 第1生体情報計測手段が計測した生体情報の波形グラフである。 抽出手段が抽出した生体情報の波形グラフである。 ハンドピースの側面図である。 別のハンドピースの側面図である。 歯科診療装置の一例の側面図である。 本発明の第2実施形態の診療装置の構成を示すブロック図である。 判定レベルを示すグラフである。 評価値を示すグラフである。 ストレスが大きい場合におけるストレス対応判定レベルを示すグラフである。 図11のストレス対応判定レベルに対応した評価値のグラフである。 ストレスが小さい場合におけるストレス対応判定レベルを示すグラフである。 図12のストレス対応判定レベルに対応した評価値のグラフである。 本発明の第3実施形態の診療装置の構成を示すブロック図である。 生体情報及び評価値の関係を示すグラフである。
以下、本発明を図示する実施形態により具体的に説明する。なお、各実施形態において、同一の部材には同一の符号を付して対応させてある。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態の構成を示すブロック図であり、第1生体情報計測手段1、抽出手段2、判定レベル設定手段3、判定レベル切換え手段4、判定手段5、処置手段6、記録手段10を備えている。
第1生体情報計測手段1は、診療対象の患者から複数の生体情報を計測する手段である。第1生体情報計測手段1が計測する生体情報としては、患者の呼吸数、呼吸波形、心拍数、心拍波形、体動の内、少なくとも一つが選択される。生体情報の選択は、患者の年齢、性別、身長、体重等の患者の条件に合わせて行うことができる。
第1生体情報計測手段1は、患者が治療用椅子に着座しているときやベッドで寝ているときに複数の生体情報を計測する。第1生体情報計測手段1としては、特許第3242631号に開示された空気袋センサを用いることができる。空気袋センサは、空気を封入した柔軟な空気袋内に無指向性マイクロホン、圧力センサ等の検出素子をセットした構造となっている。この空気袋センサの上に、人体が乗った状態における空気圧を検出することにより、呼吸数、呼吸波形、心拍数、心拍波形、患者の体動を計測することができる。従って、空気袋センサを治療用椅子の座部、背もたれ部或いはヘッドレストに取り付け、その上に患者を着座させることにより、診療中の呼吸数の変化、心拍数の変化、呼吸波形、心拍波形、体動を計測することができる。
図2は、空気袋センサ60を治療用椅子50に装着した一例を示す。治療用椅子50は、座部51及び背もたれ部52を備えており、空気袋センサ60は、背もたれ部52における着座面側に配置される。空気袋センサ60は、背もたれ部52に掛け渡された取付ベルト53によって背もたれ部52の所定位置に固定される。空気袋センサ60からは、信号線を被覆したチューブ62が引き出されており、チューブ62がコンピュータ等の計測手段に連結されている。このような構造とすることにより、患者が治療用椅子50に着脱することにより、空気袋センサ60が患者の背中に接触して患者から複数の生体情報を検出することができる。なお、空気袋センサ60は、治療用椅子50の座部51に配置しても良く、座部51及び背もたれ部52の相互に配置しても良い。空気袋センサ60を医療用ベッドに装着する場合には、ベッドにおける患者の背中部分に相当する部分に固定することにより、患者から複数の生体情報を計測することができる。
図3は、上述した空気袋センサ60等の第1生体情報計測手段1が計測した患者の生体情報の一例を示す。第1生体情報計測手段1が計測した生体情報は、患者の呼吸数、呼吸波形、心拍数、心拍波形、体動等の生体情報が複合した波形となっている。
抽出手段2は、第1生体情報計測手段1が計測した複数の生体情報(図3)の中から特定の生体情報を抽出する手段である。抽出手段2としては、特定の周波数だけを通過するバンドパスフィルタを用いることができる。バンドパスフィルタは、コンピュータ内に組み込まれており、コンピュータに対して第1生体情報計測手段1からの複数の生体情報を入力することにより特定の生体情報を個々に独立して抽出する。これにより、患者のストレス判定に必要な特定の生体情報を得ることができる。
図4は、抽出手段2によって抽出された特定の生体情報の波形を示し、T1は、患者の心拍数の波形、T2は、呼吸数の波形、T3は、体動の波形である。このように独立するように抽出された特定の生体情報は、判定レベル設定手段3に入力される。
判定レベル設定手段3は、抽出手段2からの特定の生体情報に対し、医師が予め設定した判断基準に基づいて患者のストレスの判定レベルを設定する。この設定は、特定の生体情報(波形)において、所定時間(例えば、3秒)内に所定値以上のピークが所定数発生していることによりなされる。例えば、図4におけるレベルS1は、心拍数の波形T1に対して設定されたストレスの判定レベルである。判定レベルの入力は、判定レベルを制御するコンピュータのキーボードなどの入力手段によって行うことができる。
判定手段5は、判定レベル設定手段3によって設定された特定の生体情報(例えば、心拍数)についての判定レベルと、この特定の生体情報と対応するように抽出手段2で抽出された特定の生体情報(心拍数)とを比較する。判定手段5には、診療中の所定時間中に判定レベルS1を超えるピークの数が設定されており、抽出手段2から入力された患者の特定の生体情報の所定時間内におけるピークの数が設定されたピーク数を超える場合に、ストレスが大きいと判定し、設定されたピーク数未満の場合に、ストレスが小さいと判定する。ストレスが大きいと判定したとき、判定手段5は処置手段6に起動信号を出力する。これにより、処置手段6が作動する。ストレスが小さいと判定したとき、判定手段5は処置手段6を起動することがない。
判定レベル切換え手段4は、判定レベル設定手段3が設定した判定レベルを患者のストレスに応じたストレス対応判定レベルに切換える手段である。判定レベル切換え手段4には、判定レベル設定手段3が設定した判定レベル(例えば、T1)が入力されると共に、抽出手段2から判定レベルに対応した特定の生体情報が入力される。そして、所定時間内で抽出手段2からの波形のピーク数が判定レベルを超えることが多い場合(患者のストレスが大きい場合)、判定レベル切換え手段4は、判定レベル設定手段3が設定した判定レベルをストレス対応判定レベルに切換える。すなわち、ストレス対応判定レベルを判定レベルよりも小さい値とする。
図4におけるレベルS2は、このストレス対応判定レベルであり、切換えられたストレス対応判定レベルS2は、判定手段5に出力される。判定手段5はストレス対応判定レベルS2が入力されると、判定レベルS1との比較を中断し、ストレス対応判定レベルS2と抽出手段2からの特定の生体情報(例えば、T1)とを比較する。そして、所定時間内でストレス対応判定レベルS2を超える特定の生体情報のピーク値が設定されたピーク数を超える場合に、ストレスが大きいと判定し、設定されたピーク数未満の場合にストレスが小さいと判定する。ストレスが大きいと判定したとき、判定手段5は処置手段6に起動信号を出力する。これにより、処置手段6が作動する。ストレスが小さいと判定したとき、判定手段5は処置手段6を起動することがない。
一方、所定時間内における抽出手段2からの波形のピーク数が判定レベルを超えることが少ない場合(患者のストレスが小さい場合)、判定レベル切換え手段4は、判定レベル設定手段3が設定した判定レベルをより小さな値のストレス対応判定レベルに切換える。この場合においても、判定手段5は、判定レベル設定手段3が設定した判定レベルに代えてストレス対応判定レベルS2を用いて抽出手段2からの生体情報を同様に判定する。
なお、判定レベル切換え手段4としては、手動の切換えスイッチを用いても良く、診療中の医師が患者の状態を見て、疼痛等のストレスが大きいと判断したとき、医師が手動の切換えスイッチを操作してストレス対応判定レベルS2に切換えるようにしても良い。同様に、ストレスが小さいと判断したときには、手動の切換えスイッチへの操作によって小さな値のストレス対応判定レベルに切換えることができる。
このような実施形態では、患者の複数の生体情報の中から抽出した特定の生体情報に基づいて患者のストレスの判定レベルを設定し、この判定レベルを患者のストレスに応じたストレス対応判定レベルに切換えるため、患者のストレスを患者に応じて容易に且つ迅速に検知することができる。又、ストレス対応判定レベルへの切換えを簡単に行うことができる。
記録手段10は、判定レベル設定手段3が設定した判定レベル及び判定レベル切換え手段4が切換えたストレス対応判定レベルを記録する。判定レベル及びストレス対応判定レベルは、患者毎に記録されており、その患者が診療を行う際に、記録手段10はこれらのレベルを判定手段5に出力する。これにより、診療の都度、患者毎の判定レベル及びストレス対応判定レベルを設定する必要がなく、迅速な診療が可能となる。
処置手段6は、判定手段5が患者のストレスが大きいと判断したときに、診療に必要な処置を行う手段である。処置手段6としては、患者のストレスを医師に告知する告知手段13、患者の緊張度合いを緩和する緊張緩和手段14、治療器具の出力を低減又は停止する治療制限手段15のいずれか1つ又は複数が用いられる。
告知手段13としては、判定レベルの表示器への表示、判定レベルのインスツルメントへの表示、治療箇所を照明するインスツルメントのハンドピースライトの点滅、治療ユニットの無影灯の点滅、ドクターチェア装着のバイブレータの駆動、医師着用のバイブレータの駆動、ブザー警報等の内の一種又は複数が選択される。
告知手段13における表示器での判定レベルの表示としては、レベルメータでの表示、LED点灯での表示、数値での表示、照度変化や色彩変化による表示、文字や図形による表示を例示することができる。
図5は、診療として歯科診療を選択した場合における歯科診療に用いるインスツルメント用器具の一種であるハンドピース71を示す。ハンドピース71の先端には、歯の切削を行うバー72が着脱自在に装着されており、バー72に近接した位置にハンドピースライト73が配置されている。ハンドピースライト73は、歯の治療中に点灯して治療箇所を照明するように使用される。このハンドピースライト73を点灯状態から点滅状態に切換えることにより、医師は患者のストレスを治療中に知ることができる。これにより、医師による適宜の処置が促進される。
図6は、同様に診療を歯科診療とした場合におけるハンドピース71による告知を示す。図6のハンドピース71においては、医師が把持するグリップ74にLED等の発光ランプ75が複数配置されている。この発光ランプ75を点灯することにより、患者のストレスを医師に告知することができる。この場合、複数の発光ランプ75の点灯数を変えることにより、体調変化やストレスの大小に対応させることができる。
治療ユニットの無影灯は、診療の際に医師が操作して点灯するが、この照明を点滅に切り替えることにより告知を行うことができる。
また、ドクターチェアの座部にバイブレータを配置したり、術者の体にバイブレータを装着し、これらのバイブレータを駆動することにより、医師にだけ告知を行うことができる。さらに、治療ユニットにブザーを配置し、ブザーを駆動した音により告知することもできる。
緊張緩和手段14としては、治療用椅子を緩やかに振動させて着座している患者の緊張を緩和させたり、治療用椅子近辺に配置したディスプレイに娯楽等の画像を表示したり、あるいはスピーカから音楽を供給することにより行うことができる。
治療制御手段15は、診療中における治療器具の出力を制限するものである。例えば、歯科診療の場合には、インスツルメントへの出力を制御する。この出力の制御は、判定手段5が判定した患者のストレスの大きさに応じて行うことができる。具体的には、患者のストレスの数値が基準値よりも、例えば20%程度大きい場合には、インスツルメントの出力を例えば50%程度に低減し、それ以上の場合には、インスツルメントへの出力を停止する等によって制御することができる。
図7は、この実施形態の診療装置を歯科治療装置に組み込んだ一例を示す。座部81a、背もたれ部81b及びヘッドレスト81cからなる治療用椅子81の周囲に、ディスプレイ82、スピットン88、無影灯86、インスツルメントハンガー84が配置されており、インスツルメントハンガー84にはインスツルメント83が掛けられている。インスツルメント83はフットスイッチ85によって駆動の開始、停止が行われる。87は術者(医師)のドクターチェアである。
図7に示す歯科治療装置では、治療用椅子81、ディスプレイ82、インスツルメント83、フットスイッチ85、無影灯86、ドクターチェア87が制御コンピュータ89に有線或いは無線によって接続されている。治療用椅子81には、空気袋センサ(図示省略)が取り付けられ、患者の着座を検知すると共に、着座した患者の呼吸数、心拍数が計測されて、そのデータが制御コンピュータ89に出力される。これにより、制御コンピュータ89は患者のストレスの大小を判定する。
患者のストレスを判定したとき、制御コンピュータ89はディスプレイ82、インスツルメント83、フットスイッチ85、無影灯86、ドクターチェア87のいずれかを制御する。例えば、ディスプレイ82に対しては、画像の表示を行うように制御して患者の緊張緩和を促す。インスツルメント83、フットスイッチ85に対しては、出力の低減や停止の制御を行う。
又、制御コンピュータ89は、インスツルメント83のハンドピースライト73(図5参照)や無影灯86に対し、その点滅を行うように制御する。インスツルメント83の発光ランプに対しては、その点灯制御を行う。ドクターチェア87に対しては、装着されているバイブレータを駆動する。これらの作動によって、患者のストレスを医師に告知することができる。
(第2実施形態)
図8は、本発明の第2実施形態の診療装置のブロック図を示し、第1生体情報計測手段1、抽出手段2、判定レベル設定手段3、判定レベル切換え手段4、判定手段5及び処置手段6を備え、処置手段6は告知手段13、緊張緩和手段14、治療制限手段15を備えている。これらの構成は、上述した第1実施形態と同様である。
この実施形態においては、評価関数設定手段21が設けられている。評価関数設定手段21は、抽出手段2と判定レベル設定手段3との間に挿入されており、抽出手段2が抽出した患者の特定の生体情報が入力される。
評価関数設定手段21は、患者のストレスを評価する評価値を抽出手段2からの特定の生体情報に基づいて設定する手段である。評価関数設定手段21によるストレスの評価値は、抽出手段2からの特定の生体情報に重み付けして平均化することにより行われる。次に、評価関数設定手段21によるストレスの評価値の設定を説明する。
抽出手段2においては、第1生体情報計測手段1からの複数の生体情報をバンドパスフィルタにより特定の生体情報に分離する。例えば、抽出手段2は、図4に示すように、心拍数T1、呼吸数T2、体動T3の波形に分離する。これらの波形情報は、評価関数設定手段21に入力される。
評価関数設定手段21においては、抽出された心拍数T1、呼吸数T2、体動T3の波形に対してそれぞれ重み係数α、β、γを乗じた後、これらの値を加算し、抽出した波形の数によって除することにより評価値Yを求める。すなわち、各時間における心拍数T1、呼吸数T2、体動T3のそれぞれの値をa,b,cとしたとき、式(1)の計算を行って評価値Yを求める。以上の係数α、β、γの値は、重要な生体情報に対しては大きく、そうでない場合は小さく設定することができる。又、係数α、β、γの値は、評価値Yが判定レベルと対応できる範囲の数値となるように任意に設定される。
Y=((a×α)+(b×β)+(c×γ))/3 …式(1)
このように複数の生体情報を重み付けし平均化することによって求めた評価値Yを用いることにより、信頼度の高い判定を行うことができる。
求められた評価値Yは、判定レベル設定手段3に出力され、判定レベル設定手段3は、評価値Yに対し、医師が予め設定した判断基準に基づいて判定レベルを設定する。設定された判定レベルは判定手段5に出力され、判定手段5が抽出手段2からの特定の生体情報と比較して患者のストレスの大小が判定する。
図9は、判定レベル設定手段3における評価値と判定レベルとの関係を示すグラフである。図9においては、判定レベルが「5」を境にして、「5」を超えた場合、判定手段5は患者のストレスが大きいと判断し、「5」を超えない場合にはストレスが小さいと判断する。すなわち、「200」の評価値を境にしてストレスの大小を判断する。図10は、評価関数設定手段21によって設定された評価値の波形を示し、波形のピークが「5」の判定レベルを超えた場合、判定手段5は患者のストレスが大きいと判断し、処置手段6に駆動信号を出力する。これにより、第1実施形態と同様に告知手段13、緊張緩和手段14、治療制限手段15が作動する。
この実施形態の判定レベル切換え手段4は、評価関数設定手段21が設定した評価値に基づいて判定レベルを切換えることにより、患者のストレスに応じたストレス対応判定レベルとするものである。例えば、図10における評価値波形において、「5」の判定レベルを超える波形ピークが所定時間(例えば1分)が所定数(例えば3回)以上の場合や、「5」の判定レベルを大きく超えた場合、判定レベル切換え手段4は図11に示すストレス対応判定レベルのグラフに切換える。これにより、「5」の判定レベルに対応する評価値は「100」となり、「100」の評価値を境にしてストレスの大小を判断する。図12は、評価関数設定手段21が設定した評価値であり、「100」が患者のストレスの大小の判定基準となっている。このように、判定レベル切換え手段4が図11に示すストレス対応判定レベルに切換えることにより判断レベルが低くなる。このため、ストレスに過敏な体質の患者に対する処置を迅速に行うことができる。
一方、図10における評価値波形において、「5」の判定レベルを超える波形ピークが所定時間(例えば1分)が所定数(例えば3回)以下である場合や、「5」の判定レベルを超えない波形の場合、判定レベル切換え手段4は図13に示すストレス対応判定レベルのグラフに切換える。これにより、「5」の判定レベルに対応する評価値は「256」となり、「256」の評価値を境にしてストレスの大小を判断する。図14は、評価関数設定手段21が設定した評価値であり、「256」が患者のストレスの大小の判定基準となっている。このように、判定レベル切換え手段4が図13に示すストレス対応判定レベルに切換えることにより判断レベルが高くなる。このため、ストレスに強い体質の患者に対応することができる。
以上の判定レベル切換え手段4は、医師の判断によっても動作させることができる。診療中の患者がストレス(痛み)に過敏な体質であると判断した場合、医師は、手動の切換えスイッチを操作して図11のストレス対応判定レベルに切換える。これにより、判定レベルが低くなるため、図12に示すように、判定手段5は、「100」の評価関数を境としてストレスの大小を判定する。又、患者がストレスに強い体質であると判断した場合、医師は、手動の切換えスイッチを操作して図13のストレス対応判定レベルに切換える。これにより、判定レベルが高くなるため、判定手段5は「256」の評価値を境としてストレスの大小を判定する。
このような実施形態によれば、患者の複数の生体情報の中から抽出した特定の生体情報に基づいて患者のストレスを評価する評価値とし、この評価値によって患者のストレスの判定レベルを設定し、この判定レベルを患者のストレスに応じたストレス対応判定レベルに切換えるため、患者のストレスを患者に応じて容易に且つ迅速に検知することができる、又、患者のストレスの判定レベルをストレス対応判定レベルに簡単に切換えることができる。
(第3実施形態)
図15は、本発明の第3実施形態の診療装置のブロック図を示し、第1生体情報計測手段1、抽出手段2、評価値設定手段21、判定レベル設定手段3、判定レベル切換え手段4、判定手段5及び処置手段6を備え、処置手段6は告知手段13、緊張緩和手段14、治療制限手段15を備えている。これらの構成は、上述した第2実施形態と同様である。
この実施形態では、第2生体情報計測手段23が設けられている。第2生体情報計測手段23は、第1生体情報計測手段1が計測する生体情報と異なった生体情報を患者から計測する手段である。
第2生体情報計測手段23の計測する生体情報としては、患者の皮膚電位、手掌又は手指での発汗量、手掌又は手指を介しての筋肉の緊張度、血圧の変動、患者の疼痛度合いのいずれか又は複数を用いることができる。皮膚電位は、患者の手指に電極を取り付けて電位の変化を計測することにより得ることができる。発汗量は、患者の手指から発生する汗量の変化を計測することにより得ることができる。筋肉の緊張度は、患者の手掌、手指に検出クリップを取り付け、患者の筋肉内の電流変化を検出することにより得ることができる。血圧の変動は、患者の手指にSPO2を取り付けることにより得ることができる。患者の疼痛の度合いは、患者に痛みスイッチを持たせ、痛みを感じたときにスイッチを入れることにより得ることができる。
第2生体情報計測手段23が計測した生体情報は、評価関数設定手段21に入力される。これにより、評価関数設定手段21は抽出手段2からの特定の生体情報と、第2生体情報計測手段23からの生体情報に基づいて評価関数を設定する。図16(a)は、空気袋センサ60によって検出された患者の生体情報のデータであり、A、BはSPO2の波形、Cは治療用椅子における座部での心拍数、Dは座部での呼吸数、Eは治療用椅子における背もたれ部での心拍数、Fは背もたれ部での呼吸数である。Gは痛みレベル、Hは痛みスイッチからの入力データ、Iは発汗量である。図16(b)は、評価関数設定手段21による評価値Yのグラフである。
この実施形態においては、患者が疼痛を感じたとき、第2生体情報計測手段23としての痛みスイッチをONしている。この痛みスイッチのデータは、評価関数設定手段21に入力され、評価関数設定手段21により図16(b)で示す評価値Yのグラフが作成される。このとき、痛みスイッチがONされた時点での重み係数を大きな数値として評価値Yを設定することにより、患者の疼痛に合わせた評価値Yとすることができる。
このような実施形態によれば、第2生体情報計測手段23が第1生体情報計測手段1の生体情報と異なった生体情報を計測し、これに基づいて患者のストレスの評価値を設定するため、判定レベルを患者のストレスに応じて正確に設定することができる。又、判定レベルを患者のストレスに応じたストレス対応判定レベルに切換えるため、患者のストレスを患者に応じて容易に且つ迅速に検知することができ、しかも、患者のストレスの判定レベルをストレス対応判定レベルに簡単に切換えることができる。

Claims (24)

  1. 診療対象の患者から複数の生体情報を計測する第1生体情報計測手段と、
    前記複数の生体情報の中から特定の生体情報を抽出する抽出手段と、
    前記特定の生体情報に基づいて患者のストレスの判定レベルを設定する判定レベル設定手段と、
    前記判定レベルを患者のストレスに応じたストレス対応判定レベルに切換える判定レベル切換え手段と、を備えていることを特徴とする診療装置。
  2. 請求項1記載の診療装置であって、
    前記特定の生体情報と、前記判定レベル又は前記ストレス対応判定レベルとを比較して患者のストレスの大小を判定する判定手段をさらに有していることを特徴とする診療装置。
  3. 診療対象の患者から複数の生体情報を計測する第1生体情報計測手段と、
    前記複数の生体情報の中から特定の生体情報を抽出する抽出手段と、
    患者のストレスを評価する評価値を前記特定の生体情報に基づいて設定する評価関数設定手段と、
    前記評価値に基づいて患者のストレスの判定レベルを設定する判定レベル設定手段と、
    前記判定レベルを患者のストレスに応じたストレス対応判定レベルに切換える判定レベル切換え手段と、を備えていることを特徴とする診療装置。
  4. 請求項3記載の診療装置であって、
    前記第1生体情報計測手段が計測する生体情報と異なった生体情報を計測する第2生体情報計測手段をさらに有し、
    前記評価関数設定手段は、前記特定の生体情報及び前記第2生体情報計測手段の生体情報に基づいて患者のストレスを評価する評価値を設定することを特徴とする診療装置。
  5. 請求項3又は4記載の診療装置であって、
    前記評価関数設定手段は、前記特定の生体情報に重み付けして平均化することにより前記評価値を設定することを特徴とする診療装置。
  6. 請求項3〜5のいずれか1項記載の診療装置であって、
    前記評価値と、前記判定レベル又は前記ストレス対応判定レベルとを比較して患者のストレスの大小を判定する判定手段をさらに有していることを特徴とする診療装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項記載の診療装置であって、
    前記第1生体情報計測手段は、少なくとも患者の呼吸数、呼吸波形、心拍数、心拍波形、体動のいずれかを計測することを特徴とする診療装置。
  8. 請求項4〜6のいずれか1項記載の診療装置であって、
    前記第2生体情報計測手段は、少なくとも患者の皮膚電位、手掌又は手指での発汗量、手掌又は手指を介しての筋肉の緊張度、血圧の変動、患者の疼痛度合いのいずれかを計測することを特徴とする診療装置。
  9. 請求項2又は6記載の診療装置であって、
    前記判定手段が患者のストレスを大と判断したとき、これを医師に告知する告知手段、治療器具の出力を低減又は停止する治療制限手段、患者の緊張度合いを緩和する緊張緩和手段のいずれか1つあるいは複数を用いて処置する処置手段をさらに備えていることを特徴とする診療装置。
  10. 請求項9記載の診療装置であって、
    前記告知手段は、少なくとも前記判定レベルの表示器への表示、判定レベルのインスツルメントへの表示、治療箇所を照明するハンドピースライトの点滅、治療ユニットの無影灯の点滅、ドクターチェア装着のバイブレータの駆動、医師用のバイブレータの駆動又はブザー警報のいずれかを行うことを特徴とする診療装置。
  11. 請求項9記載の診療装置であって、
    前記緊張緩和手段は、少なくとも治療用椅子の緩やかな振動、ディスプレイの画像表示又はスピーカからの音楽提供のいずれかを行うことを特徴とする診療装置。
  12. 請求項1〜6のいずれか記載の診療装置であって、
    前記第1生体情報計測手段は、治療用椅子に着脱自在に装着可能となっていることを特徴とする診療装置。
  13. 診療対象の患者から複数の生体情報を計測する第1生体情報計測段階と、
    前記複数の生体情報の中から特定の生体情報を抽出する抽出段階と、
    前記特定の生体情報に基づいて患者のストレスの判定レベルを設定する判定レベル設定段階と、
    前記判定レベルを患者のストレスに応じたストレス対応判定レベルに切換える判定レベル切換え段階と、を備えていることを特徴とする診療方法。
  14. 請求項13記載の診療方法であって、
    前記特定の生体情報と、前記判定レベル又は前記ストレス対応判定レベルとを比較して患者のストレスの大小を判定する判定段階をさらに有していることを特徴とする診療方法。
  15. 診療対象の患者から複数の生体情報を計測する第1生体情報計測段階と、
    前記複数の生体情報の中から特定の生体情報を抽出する抽出段階と、
    患者のストレスを評価する評価値を前記特定の生体情報に基づいて設定する評価関数設定段階と、
    前記評価値に基づいて患者のストレスの判定レベルを設定する判定レベル設定段階と、
    前記判定レベルを患者のストレスに応じたストレス対応判定レベルに切換える判定レベル切換え段階と、を備えていることを特徴とする診療方法。
  16. 請求項15記載の診療方法であって、
    前記第1生体情報計測段階で計測する生体情報と異なった生体情報を計測する第2生体情報計測段階をさらに有し、
    前記評価関数設定段階は、前記特定の生体情報及び前記第2生体情報計測段階での生体情報に基づいて患者のストレスを評価する評価値を設定することを特徴とする診療方法。
  17. 請求項15又は16記載の診療方法であって、
    前記評価関数設定段階では、前記特定の生体情報に重み付けして平均化することにより前記評価値を設定することを特徴とする診療方法。
  18. 請求項15〜17のいずれか1項記載の診療方法であって、
    前記評価値と、前記判定レベル又は前記ストレス対応判定レベルとを比較して患者のストレスの大小を判定する判定段階をさらに有していることを特徴とする診療方法。
  19. 請求項13〜18のいずれか1項記載の診療方法であって、
    前記第1生体情報計測段階では、少なくとも患者の呼吸数、呼吸波形、心拍数、心拍波形、体動のいずれかを計測することを特徴とする診療方法。
  20. 請求項16〜18のいずれか1項記載の診療方法であって、
    前記第2生体情報計測段階では、少なくとも患者の皮膚電位、手掌又は手指での発汗量、手掌又は手指を介しての筋肉の緊張度、血圧の変動、患者の疼痛度合いのいずれかを計測することを特徴とする診療方法。
  21. 請求項14又は18記載の診療方法であって、
    前記判定段階で患者のストレスを大と判断したとき、これを医師に告知する告知段階、治療器具の出力を低減又は停止する治療制限段階、患者の緊張度合いを緩和する緊張緩和段階のいずれか1つあるいは複数を用いて処置する処置段階をさらに備えていることを特徴とする診療方法。
  22. 請求項21記載の診療方法であって、
    前記告知段階では、少なくとも前記判定レベルの表示器への表示、判定レベルのインスツルメントへの表示、治療箇所を照明するハンドピースライトの点滅、治療ユニットの無影灯の点滅、ドクターチェア装着のバイブレータの駆動、医師用のバイブレータの駆動又はブザー警報のいずれかを行うことを特徴とする診療方法。
  23. 請求項21記載の診療方法であって、
    前記緊張緩和段階では、少なくとも治療用椅子の緩やかな振動、ディスプレイの画像表示又はスピーカからの音楽提供のいずれかを行うことを特徴とする診療方法。
  24. 請求項13〜18のいずれか記載の診療方法であって、
    前記第1生体情報計測段階では、治療用椅子に着座した状態の患者から生体情報を計測することを特徴とする診療方法。
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