JP2022079152A - データ解析プログラム、記録媒体、データ解析方法、データ解析装置、及び歯科治療システム - Google Patents

データ解析プログラム、記録媒体、データ解析方法、データ解析装置、及び歯科治療システム Download PDF

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Abstract

【課題】適正なストレスコントロールを実現するために十分な判別精度が得られる握力の基準値を設定する。【解決手段】歯科治療中に握力検出部6を介して検出された患者の検出握力値G(t)の時系列データを解析するデータ解析用PC5に設けられたCPUに対し、非治療時に患者が随意で測定した最大握力値を取得するデータ取得処理部22と、データ取得処理部22で取得した最大握力値に基づいてどのような治療工程中であっても施術を中断すべきである基準値としての第1しきい値TH1を設定するパラメータ設定処理部23と、をデータ解析プログラム21が備えている。【選択図】図6

Description

開示の実施形態は、歯科治療中に検出した患者の状態データを解析するためのデータ解析プログラム、記録媒体、データ解析方法、データ解析装置、及び歯科治療システムに関する。
例えば特許文献1には、歯科治療中における患者の心理的ストレスをリアルタイムにモニタリングする技術として、プローブを介して測定した患者の握力の大きさをその時点のストレスの指標として参照する手法が記載されている。
特許第5109126号公報
しかしながら上記従来技術では、実際に測定される握力値に対し、システムの開発者等が主観的に設定した目分量を基準値として比較するだけでしかなく、明確な技術的根拠に基づいて比較できる有用な基準値が規定されていなかった。そのため、上記のような歯科治療中における患者の心理的ストレスのモニタリングや、事後的な握力値のデータ解析において、適正なストレスコントロールを実現するための十分な判別精度を得ることができなかった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、適正なストレスコントロールを実現するために十分な判別精度が得られる握力の基準値を設定可能なデータ解析プログラム、記録媒体、データ解析方法、データ解析装置、及び歯科治療システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のデータ解析プログラムによれば、歯科治療中に所定のデバイスを介して検出された患者の握力値の時系列データを解析する装置に設けられた演算部に対し、非治療時に患者が随意で測定した最大握力値を取得する取得処理と、前記取得処理で取得した前記最大握力値に基づいて第1しきい値を設定する第1しきい値設定処理と、を実行させることを特徴とする。
また、本発明の記録媒体によれば、歯科治療中に所定のデバイスを介して検出された患者の握力値の時系列データを解析する装置に設けられた演算部に対し、非治療時に患者が随意で測定した最大握力値を取得する取得処理と、前記取得処理で取得した前記最大握力値に基づいて第1しきい値を設定する第1しきい値設定処理と、を実行させるためのデータ解析プログラムを記憶した、非一時的なコンピュータ読み取り可能であることを特徴とする。
また、本発明のデータ解析方法によれば、歯科治療中に検出された患者の握力値の時系列データを解析するデータ解析装置が実行するデータ解析方法であって、非治療時に患者が随意で測定した最大握力値を取得することと、前記取得処理で取得した前記最大握力値に基づいて第1しきい値を設定することと、を実行することを特徴とする。
また、本発明のデータ解析装置によれば、歯科治療中に所定のデバイスを介して検出された患者の握力値の時系列データを解析するデータ解析装置であって、非治療時に患者が随意で測定した最大握力値を取得する取得部と、前記取得部で取得した前記最大握力値に基づいて第1しきい値を設定する第1しきい値設定部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の歯科治療システムによれば、患者の握力値を検出する検出部と、前記検出部で検出された前記握力値に基づいて前記患者のストレス状態に関する報知情報を出力する監視装置と、前記監視装置が出力した前記報知情報を所定の態様で報知する報知部と、を有する歯科治療システムであって、前記監視装置は、非治療時に患者が随意で測定した最大握力値を取得する取得部と、前記取得部で取得した前記最大握力値に基づいて第1しきい値を設定する第1しきい値設定部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、適正なストレスコントロールを実現するために十分な判別精度が得られる握力の基準値を設定できる。
本実施形態に係る歯科治療システムの概略的なシステム構成図である。 ゴムボール型とグリッパ型それぞれの握力検出部の構成を表す外観図である。 固定型ディスプレイと指装着型ディスプレイそれぞれの表示部の構成を表す外観図である。 歯科治療中に握力検出部で検出され、モニタリング装置により記録された検出握力値の時系列データの一例を模式的に表した図である。 モニタリング装置のCPUが実行するストレスモニタリング処置の制御手順を示すフローチャートである。 データ解析用PCで実行されるデータ解析プログラムの概略的なソフトウェアブロック構成を表す図である。 短時間低ストレス治療の場合の時系列データの一例を模式的に表した図である。 開口疲労度の経時変化を表す図である。 長時間低ストレス治療の場合の時系列データとそれに対する治療許容時間の設定の一例を模式的に表した図である。 局部麻酔追加を処置した場合の時系列データの一例を模式的に表した図である。 施術中断を行った場合の時系列データの一例を模式的に表した図である。
以下、一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
<概略的なシステム構成について>
まず、図1を参照しつつ、本実施形態に係る歯科治療システムの概略的なシステム構成について説明する。この図1において、本実施形態の例の歯科治療システム1は、治療台2、表示部3、モニタリング装置4、及びデータ解析用PC5を有している。
治療台2は、歯科治療の施術を受ける患者が着座する台座であり、その着座した状態で肘を載置するアーム2aの先端位置には患者が手の平で把持可能な握力検出部6(検出部に相当;後述の図2参照)が設置されている。
表示部3(報知部に相当)は、図示する例では液晶ディスプレイであり、治療台2のヘッド部2bの近傍に固定的に配置されている。
モニタリング装置4(監視装置に相当)は、CPU、ROM、RAM、HDD、フラッシュメモリなどで構成されるコンピュータであり、治療台2の上記握力検出部6から検出された検出握力値を取得して記録するとともに、その検出握力値に基づいて患者のストレス状態に関する報知情報を表示部3へ出力する機能を有している。また、このモニタリング装置4は、例えば図示しないタッチパネルやキーボードなどの操作部4aを備えており、歯科治療を施術する歯科医師(施術者に相当)から各種情報の入力操作を受け付ける。また、モニタリング装置4は、上記の検出握力値を含めたモニタリングデータ(後述の図6参照)を後述するデータ解析用PC5へ出力する機能と、当該データ解析用PC5がモニタリングデータを解析した結果の解析データを入力する機能も備えている。なお、このようなデータ解析用PC5との間における各種データの送受は、例えばLAN(Local Area Network)やインターネットなどの通信ネットワーク、またはUSBメモリなどのリムーバルメディアなどを介して行えばよい。
データ解析用PC5(装置、データ解析装置に相当)は、この例ではCPU(演算部に相当)、ROM、RAM、HDD、フラッシュメモリなどで構成される一般的な汎用パーソナルコンピュータであり、上記モニタリング装置4から入力されたモニタリングデータを解析するデータ解析プログラム(後述の図6参照)があらかじめインストールされている。なお、図示する例ではデスクトップ型の汎用パーソナルコンピュータを使用しているが、その他にもいわゆるスマートフォン、タブレット型PC、もしくはノート型の汎用パーソナルコンピュータを利用してもよい。
<握力検出部の詳細について>
上記治療台2に設けられる握力検出部6は、例えば上記図1及び図2(a)に示すようなゴムボール型のものや、図2(b)に示すようなグリッパ型のものを利用できる。ゴムボール型の握力検出部6aは、その全体が弾性変形可能な中空形状のゴムボールで構成されており、その全体を患者が握ることによる内圧の変化からその握力(内圧値、もしくはkg単位の握力変換値、等)を検出する。グリッパ型の握力検出部6bは、支点11を介して相対的に揺動可能な2つのパッド12,13がそれらの間で図示しない付勢部材により付勢されており、その全体を患者が握ることによるパッド間の相対角度の変化からその握力(角度値、もしくはkg単位の握力変換値、等)を検出する。なお、これらの形態以外でも、患者が手で握る握力値を逐次リアルタイムに検出できる形態であれば握力検出部として適用してもよい。また、握力検出部6の設置構成についても上述したように治療台2に固定する構成に限られず、例えば治療台2から分離して患者が自由に移動把持可能に構成してもよい(特に図示せず)。この場合には、独立した握力検出部6がケーブルなどを用いた有線通信、又はWi-Fi(登録商標)などの無線通信を介して検出握力値をモニタリング装置4に直接送信できるようにする。また、上記のゴムボール型やグリッパ型の握力検出部6a,6等bが、各請求項記載のデバイスと検出部に相当する。
<表示部の詳細について>
図3(a)は、上記図1に示した固定型の液晶ディスプレイ3aで構成される表示部3の表示画面の一例を拡大して示している。この表示画面には、検出握力値の大きさとともに後述するいずれのストレスステージにあるかを表示するインジゲータ14や、各種のメッセージ15が表示される。上述したように、表示部3が治療台2のヘッド部2bの近傍に配置されていることで、歯科医師が患者の口内を注視して施術している最中であっても短い視点移動ですぐに表示部3の表示内容を視認できる。なお、例えば図3(b)に示すように歯科医の指に装着する小型のディスプレイ3b(装着表示装置に相当)の形態の表示部3を代替または併用することで、さらに短い視点移動での視認が可能となる。
<本実施形態の特徴について>
歯科治療では、治療中において患者の痛みや不安により生じるストレスを抑えるためのストレスコントロールが長年の重要な課題となっている。そこで近年では、歯科治療中における患者のストレスをリアルタイムにモニタリングする技術として、患者が感じる痛みや疲労を直接検知する代わりに、握力計などのデバイスを介して検出した患者の握力の大きさをその時点のストレスの指標として参照する手法が提案されている。
これによれば、握力が一定以上大きく検出された場合には、患者に過大なストレスが生じているとみなして治療中断の判断が可能となる。さらに、治療中における握力の時間変化を時系列データとして記録しておき、例えば患者に過渡のストレスを感じさせることのない適切な治療許容時間の設定や、または治療の施術内容に対する事後的な適正評価が可能なように、上記握力の時系列データに対する具体的かつ詳細な解析手法も要望されている。
しかしこれまでは、上記のように実際に検出される握力値に対し、モニタリングデバイスの開発者等が主観的に設定した目分量を基準値として比較するだけでしかなく、明確な技術的根拠に基づいて比較できる有用な基準値が規定されていなかった。そのため、上述した治療中断の判断や時系列データの解析において、適正なストレスコントロールを実現するための十分な判別精度を得ることができなかった。
これに対して本実施形態の例のモニタリング装置4は、非治療時に患者が随意で測定した最大握力値を取得する取得部と、取得部で取得した最大握力値を第1しきい値として設定する第1しきい値設定部と、を備える。
一般的に、何らストレスを生じていない非治療時に患者が随意で測定した最大握力値がどれほど大きい値であっても、治療中に過大なストレスを感じた際の不随意握力は上記の随意最大握力値を越えることができる。つまり、随意の最大握力値をしきい値としてそれを越える握力値を検知した際には、患者に不随意の状態が生じるほど大きなストレスが発生したものと見なせる。このように随意最大握力値で設定された第1しきい値は、大きなストレスの発生有無を判別するための有効な基準値として利用できる。以下、このように設定された第1しきい値の各種利用形態について順次説明する。
<第1の利用形態:歯科治療中におけるストレスコントロールでの利用>
図4は、歯科治療中に握力検出部6で検出され、モニタリング装置4により記録された握力値の時系列データの一例を示している。握力検出部6は治療の開始時から終了時までの経過時間tで常に検出握力値G(t)を出力しており、モニタリング装置4が十分短い時間間隔(サンプリング周波数)でその検出握力値G(t)を逐次取得し記録することで、図示する例のような検出握力値G(t)の時間変化波形を示す時系列データが生成される。そして実際の歯科治療で検出される検出握力値G(t)は、図示するように間欠的または連続的にピーク波形(頂点を有する三角波形)を形成するような変化波形で検出される場合が一般的である。
ここで、歯科治療中における患者のストレスをコントロールする観点で歯科医師が最も注力すべきは、患者に過大なストレスが発生している状態を維持しないことであり、そのためには患者に大きな痛み、不安、疲労が生じている際にすぐ施術を中断(一時的に施術を止めること)することが必要となる。このとき、患者が感じる心理的ストレスを直接的に測定することは困難であるため、その代わりに検出握力値G(t)の大きさをその時点のストレスの指標としてリアルタイムにモニタリングする。
しかし一方で、歯科治療における実際の施術内容によっては、患者に一定程度のストレスを許容させてまでもできるだけ中断せずに継続して行うべき工程がある。また、治療中に高い頻度で施術を中断した場合には、それだけ歯科治療全体にかかる時間が長くなり、却って患者のストレスを増大させる要因になってしまう。また、検出握力値G(t)が心理的ストレスの大きさと必ずしも線形的な関係にあるとは限らない。
そこで本実施形態では、患者のストレス耐性の限度と施術継続の必要性との比較に基づき、施術の中断が必要なほどの検出握力値G(t)(ストレス)の判断基準として第1しきい値TH1と第2しきい値TH2の2つのしきい値を設定する。
第1しきい値TH1は、検出握力値G(t)が当該第1しきい値TH1を超えた場合、どのような治療工程中であっても施術を中断すべきとする基準値である。本実施形態では、この第1しきい値TH1の具体的な値として、歯科治療前(非治療時)に一度だけ患者に握力検出部6を最も強く握らせて検出した随意最大握力値Gmで設定する。
第2しきい値TH2は、検出握力値G(t)が当該第2しきい値TH2を超えた場合、通常では中断できない治療工程中であれば継続可能であるが、中断可能な治療工程中であれば施術を中断すべきとする基準値であり、上記第1しきい値TH1よりも低い値で設定される。本実施形態では、この第2しきい値TH2の具体的な値として、上記第1しきい値TH1に対し適宜設定された所定の割合Z%(例えば50<Z<100)で乗算した値で設定する。
そして本実施形態では、検出握力値G(t)の範囲区分として、第2しきい値TH2以下の範囲をグリーンステージ、第2しきい値TH2より大きく第1しきい値TH1以下の範囲をイエローステージ、第1しきい値TH1より大きい範囲をレッドステージと呼称する。つまり、検出握力値G(t)とそれに対応する患者のストレスがグリーンステージの範囲にある際には、そのストレスが十分低い状態であり、歯科治療の中断を検討する必要がないと判断できる。また、検出握力値G(t)とそれに対応する患者のストレスがイエローステージの範囲にある際には、そのストレスが比較的高い状態であり、歯科治療の施術内容次第では中断を検討する必要があると判断できる。また、検出握力値G(t)とそれに対応する患者のストレスがレッドステージの範囲に到達した際には、そのストレスが過大であり、ストレスコントロールの観点を優先してどのような施術内容でも中断すべきであると判断できる。
なお、上記図2(a)、図2(b)で示した各表示部3で表示するインジゲータは、上記の各ステージにそれぞれ対応した色(グリーン、イエロー、レッド;図4中の網掛け部の種類に対応)で色分けされた複数のパネルを順に並べて配置した構成となっており、モニタリング装置4が検出握力値G(t)の大きさに応じて順に発光させる。これにより歯科医師は、その時点の検出握力値G(t)の大きさがいずれのストレスステージにあるか(つまり検出握力値G(t)と、第1しきい値TH1又は第2しきい値TH2との大小関係)を容易に視認できる。
<モニタリング装置の制御フロー>
次に、歯科治療にあたってモニタリング装置4のCPUが実行するストレスモニタリング処理の制御手順を、図5に示すフローチャートを参照しつつ説明する。このフローは、患者が治療台2に着座した状態で実行を開始する。
まずステップS5で、モニタリング装置4のCPUは、握力検出部6から入力される検出握力値の最大値を患者の随意最大握力値Gmとして検出する。なお、この随意最大握力値Gmの検出は、当該患者に対して1度検出するだけでよいため、同じ患者の2回目以降の歯科治療においては当該ステップS5を省略してもよい。このステップS5の手順が、各請求項記載の取得部に相当する。
次にステップS10に移り、モニタリング装置4のCPUは、上記ステップS5で検出した随意最大握力値Gmを第1しきい値TH1として設定するとともに、この第1しきい値TH1に所定の割合Z%を乗算した値(=TH1×Z/100)を第2しきい値TH2として設定する。なお、このステップS10の手順が、各請求項記載の第1しきい値設定部と第2しきい値設定部に相当する。
次にステップS15に移り、モニタリング装置4のCPUは、事前にデータ解析用PC5から受信した上記解析データのうちの治療許容時間Tkを取得する。なお、この治療許容時間Tkは、当該患者個人や当該歯科治療の施術内容に対応してあらかじめデータ解析用PC5により設定された歯科治療の最長許容時間であり、その詳細は後述する。
次にステップS20に移り、モニタリング装置4のCPUは、治療経過時間tの値を0にリセットする。
次にステップS25に移り、モニタリング装置4のCPUは、操作部4aを介して歯科医師により治療開始操作が行われるまでループ待機する。
次にステップS30に移り、モニタリング装置4のCPUは、握力検出部6から検出握力値G(t)を検出し、時系列データとして記録する。
次にステップS35に移り、モニタリング装置4のCPUは、上記ステップS30で検出した検出握力値G(t)が第1しきい値TH1より大きいか否か、言い換えると患者のストレスの大きさがレッドステージに達しているか否かを判定する。検出握力値G(t)が第1しきい値TH1より大きい場合、判定が満たされ(S35:YES)、ステップS40へ移る。
ステップS40では、モニタリング装置4のCPUは、患者のストレスがレッドステージに達した旨を一定時間報知させる内容のレッド報知情報を表示部3に出力する。そして、後述のステップS60へ移る。
一方、上記ステップS35の判定において、検出握力値G(t)が第1しきい値TH1以下である場合、判定は満たされず(S35:NO)、ステップS45へ移る。
ステップS45では、モニタリング装置4のCPUは、上記ステップS30で検出した検出握力値G(t)が第2しきい値TH2より大きいか否か、言い換えると患者のストレスの大きさがイエローステージにあるか否かを判定する。検出握力値G(t)が第2しきい値TH2より大きい場合、判定が満たされ(S45:YES)、ステップS50へ移る。
ステップS50では、モニタリング装置4のCPUは、患者のストレスがイエローステージにある旨を一定時間報知させる内容のイエロー報知情報を表示部3に出力する。そして、後述のステップS60へ移る。
一方、上記ステップS45の判定において、検出握力値G(t)が第2しきい値TH2以下である場合、判定は満たされず(S45:NO)、ステップS55へ移る。
ステップS55では、モニタリング装置4のCPUは、患者のストレスがグリーンステージにある旨を報知させる内容のグリーン報知情報を表示部3に出力する。そして、ステップS60へ移る。
ステップS60では、モニタリング装置4のCPUは、その時点の治療経過時間tや、治療許容時間Tkと治療経過時間tの差分時間である治療残り時間などの他の報知情報(上記図3(a)参照)を表示部3に出力する。
次にステップS65に移り、モニタリング装置4のCPUは、操作部4aを介して歯科医師により治療終了操作が行われたか否かを判定する。治療終了操作が行われていない場合、判定は満たされず(S65:NO)、ステップS70へ移る。
ステップS70では、モニタリング装置4のCPUは、特に図示しない内部タイマなどを参照して治療経過時間tを経時加算する。その後、上記ステップS30に戻り、同様の手順を繰り返す。
一方、上記ステップS65の判定において、治療終了操作が行われていた場合、判定が満たされ(S65:YES)、このフローを終了する。
なお、モニタリング装置4は、歯科治療中の間において患者のストレスがレッドステージに達した回数を逐次カウントしてリアルタイムに表示するようにしてもよい。具体的には、歯科治療の開始前にあらかじめ用意した専用のカウント変数を0リセットしておき、上記ステップS35で検出握力値G(t)が第1しきい値TH1より大きいと判定するたびにカウント変数をインクリメントする。そして上記ステップS60でそのカウント変数の値、すなわち歯科治療を開始してからその時点までのレッドステージの到達回数を表示部3に表示する。これにより、実際の歯科治療中に施術者がそのレッドステージの到達回数を参照することで、その時点での患者の疲労度やそれ以降の耐性度などをリアルタイムに推定することができる。また同様にイエローステージの到達回数のカウントと表示を行ってもよい。
<第2の利用形態:握力値時系列データのデータ解析での利用>
図6は、データ解析用PC5で実行されるデータ解析プログラムの概略的なソフトウェアブロック構成を示している。このデータ解析プログラム21は、例えば各種の光ディスクやUSBメモリなどのリムーバルメディア(記録媒体に相当)、または通信ネットワーク経由のダウンロードなどを介して汎用パーソナルコンピュータであるデータ解析用PC5にインストールされるアプリケーションプログラムである。このデータ解析プログラム21は、主にデータ取得処理部22、パラメータ設定処理部23、治療許容時間設定プログラム24、ストレスコントロール評価プログラム25のソフトウェアブロックを有している。
データ取得処理部22は、上記モニタリング装置4が出力したモニタリングデータを通信ネットワークや各種リムーバルメディアを介して取得するよう機能する。本実施形態におけるモニタリングデータの内容としては、上記図4に示したような握力値時系列データ、随意最大握力値Gm、患者についての各種個人データ(年齢、性別、およその身長や体重、過去の治療回数や種別、等)などが含まれている。なお、このデータ取得処理部22が、各請求項記載の取得処理、取得部に相当する。
パラメータ設定処理部23は、上記データ取得処理部22で取得したモニタリングデータに基づいて上述した第1しきい値TH1や第2しきい値TH2などの各種パラメータを設定するよう機能する。なお、このパラメータ設定処理部23が、各請求項記載の第1しきい値設定取得処理、第2しきい値設定取得処理、第1しきい値設定部に相当する。
治療許容時間設定プログラム24は、取得したモニタリングデータや設定した各種パラメータに基づくデータ解析により、当該患者個人や当該歯科治療の施術内容に対応した歯科治療の最長許容時間である治療許容時間Tkを設定するプログラムである。なお、この治療許容時間設定プログラム24は、設定した治療許容時間Tkを解析データとしてモニタリング装置4へ出力する機能も有している。なお、この治療許容時間設定プログラム24が、各請求項記載の治療許容時間設定処理に相当する。
ストレスコントロール評価プログラム25は、取得したモニタリングデータや設定した各種パラメータに基づくデータ解析により、当該モニタリングデータを生成した際の歯科治療における施術に対してストレスコントロールの観点から適正に実施されたかを事後的に評価するプログラムである。なお、このストレスコントロール評価プログラム25が、各請求項記載のストレスコントロール評価処理に相当する。
以上のようにデータ解析プログラム21は、主に治療許容時間Tkの設定とストレスコントロール評価という2つの処理機能を発揮するようモニタリングデータのデータ解析を行う。以下においては、これら2つの処理機能でそれぞれ行われるデータ解析の手法について順次詳細に説明する。
<治療許容時間設定プログラムでのデータ解析手法について>
図7は、モニタリングデータに含まれる握力値時系列データの一例であり、図示する例では歯科治療が比較的短い時間で行われ、かつ、その開始から終了までの治療時間全体に渡り患者に生じたストレスが比較的低い場合(全てグリーンステージに収まっている場合)の時系列データを示している。なお、以下における時系列データの図示では、図示の煩雑を避けるために上記図4で示した各ストレスステージに対応する網掛け表示は省略している。
上述したように、握力値時系列データにおける検出握力値G(t)は、施術の有無に対応して間欠的又は連続的にピーク波形を成す変化波形を形成し、例えば公知の波形解析の手法(詳細は省略)を用いることでその変化波形に含まれる各ピーク点の発生時間、発生個数、ピーク値を検出することが可能である。そして本実施形態では、各ピーク点のピーク値の合計をピーク数(ピーク点の発生個数;図示する例では10個)で除算した値(つまり平均値)で当該時系列データにおける平均ストレス度Vsを算出する。この平均ストレス度Vsは、当該低ストレスの歯科治療において患者に生じる各ストレスピーク点の期待値と見なせる。
ここで、心理的不安要素以外で歯科治療中の患者に心理的ストレスを生じさせる主な要因としては、
・通常の施術に対する心理的な踏ん張り
・施術ミスにより生じた疼痛に対する生理的な反応
の2つが考えられる。前者の要因に対しては、上記平均ストレス度Vsを期待値としたストレスピーク点を生じさせるだけであるが、後者の要因に対しては、後述の図10における施術Bに示すように突発的でレッドステージにも到達可能な大きなストレスピーク点を生じさせてしまう。
また一方で、本願発明者の今回の検討によれば、歯科治療が長時間継続されることによって患者に潜在的な疲労度が生じてしまい、この潜在疲労度が各ストレスピーク点のピーク値を増幅させる要因となることを新たに知見した。この潜在疲労度のモデルの一例として、例えば図8に示すように、治療開始から一定時間経過後に患者には施術のための開口による開口疲労度が生じ、それ以降ではその開口疲労度が線形経時的に漸増することになる。このため、歯科治療が比較的長時間で継続された場合には、図9の時系列データで示すように平均ストレス度Vsが開口疲労度の漸増度に応じて増幅され、その増幅された平均ストレス度Vsに対応する期待値で各ストレスピーク点のピーク値も増加する。
このように開口疲労度の漸増が進む間では、上述した通常の施術に対する心理的な踏ん張りで生じる低ストレス(図中の破線波形参照)であってもイエローステージに達する可能性や頻度が高くなってしまう。そこで本実施形態の治療許容時間設定プログラム24では、開口疲労度により増幅される平均ストレス度Vsが第2しきい値TH2に達するまでの時間を、上記の治療許容時間Tkとして設定処理する。
具体的には、平均ストレス度Vsの初期値Vs0と第2しきい値TH2との間の差分値をΔGとし、開口疲労度発生時tp以降での開口疲労度の時間変化率をΔHとし、開口疲労度に対するストレスの増幅率をKとする。この場合、開口疲労度発生時tpを基点としてそれから開口疲労度の増幅により漸増する平均ストレス度Vsが第2しきい値TH2に達するまでに要する漸増時間Tpは、
Tp=ΔG/(K×ΔH) ・・・(式1)
で算出される。これにより、治療許容時間Tk(=tp+Tp)は、
Tk=tp+ΔG/(K×ΔH) ・・・(式2)
で算出された値で設定すればよい。
なお、上記の時間変化率ΔH、増幅率K、及び開口疲労度発生時tpの各パラメータ値は、当該患者個人の固有値として適切に取得することが理想的である。しかし、これらパラメータ値は、例えば患者の年齢、性別、身長、体重などの個人データや、治療箇所、治療種別などと強く相関していることから、上記のパラメータ設定処理部23がモニタリングデータに含まれている患者個人データ(及び治療箇所、治療種別に関するデータ)に基づいて上記の各パラメータ値を適宜設定するよう処理してもよい。この場合のパラメータ設定処理部23は、人為的に設計した統計数理モデルを用いて設定するよう処理してもよいし、もしくは例えばニューラルネットワークを用いた深層学習などの機械学習により大量のデータセットを用いて事前に学習した学習済みモデルにより上記の各パラメータ値を設定するよう処理してもよい(特に図示せず)。
また、上述した潜在疲労度のモデルの他の例として、例えば歯科治療中にイエローステージ以上に達するほどのストレスが生じた際にはそのストレスの大きさに応じた耐痛疲労度が生じ、その都度蓄積することも考えられる。そしてこの蓄積された耐痛疲労度と上記の開口疲労度を合算した全体の潜在疲労度が、平均ストレス度Vsを増幅させる。この場合には、歯科治療中のモニタリング装置4において 上記耐痛疲労度の発生と蓄積を検出する度にその影響を反映して治療許容時間Tkを短縮させるよう修正すればよい(特に図示せず)。
<ストレスコントロール評価プログラムでのデータ解析手法について>
ストレスコントロール評価プログラム25は、実際に行った歯科治療において施術者である歯科医師がストレスコントロールの観点で各施術工程をどの程度適切に行っていたかを事後的に評価するためのプログラムである。
上述したように、実際の歯科治療中においては、経時的に漸増、または疼痛が生じる度に蓄積増加する潜在疲労度によって平均ストレス度Vsが増幅されることにより、通常の施術を行った場合でも患者に生じるストレスが次第に増大する傾向がある。
これに対して、患者のストレスや潜在疲労度の増大を緩和させるために施術者が実行できる具体的な処置としては、
・局部麻酔の追加実施
・歯科治療の一時的な中断(つまり休憩)
などの処置がある。例えば図10の時系列データで示す施術Bで、施術ミスなどによる疼痛の発生に起因して突発的にレッドステージに達するほどの過大なストレスが生じた場合でも、すぐに局所麻酔を追加的に実施することで、その後に発生する各ストレスピークのピーク値を大きく低減させることができる。また、図11の時系列データで示すように、施術Bで同様の過大なストレスが生じた後にすぐに治療施術を一時的に中断して患者を休憩させた場合でも、その施術再開後に発生する各ストレスピークのピーク値を上記の追加麻酔ほどではないが低減させることができる。なお、図10と図11の各図中における一点鎖線の変化波形は、緩和処置(この例の局所麻酔と施術中断)を実行しなかった場合に想定される同じストレス波形である。
しかし一方で、一回の歯科治療中に上記の局部麻酔や施術中断などのストレス緩和処置を何度も実行した場合には、当該歯科治療全体にかかる時間や患者にかかる負担を増大させる要因となってしまう。また前述したように、歯科治療における実際の施術内容によっては、患者に一定程度のストレスを許容させてまでも施術を継続すべき工程もある。
そこで本実施形態の例のストレスコントロール評価プログラム25では、上記の各事情を考慮しつつ実際に実行されたストレス緩和処置の記録内容に基づきストレスコントロールの観点での施術評価を行う。この例の評価指標としては点数制を用いるとし、例えば所定の初期基準点(例えば1000点)に対する減点方式で最終的な評価点を算出する。このときの具体的な減点要因としては、歯科治療中におけるイエローやレッドの各ストレスステージへの到達回数(ピーク回数)やストレス緩和処置の実行回数などがある。
ここで、本実施形態の例における具体的な評価点の算出手法について説明する。まず基本的にイエローやレッドの各ストレスステージに到達するほどのストレスピークを発生させてしまった場合には、そのときの施術操作のスキル自体がストレスコントロールの観点で低いものとみなし、それらの到達ピークごとにイエローとレッドで異なる減点係数の重み付けをして減点する。また上述したように、施術内容によってはイエローやレッドに到達せざるを得ない場合があることも考慮して、各ストレスピークごとで対応する施術内容に応じた減点係数の重み付けも反映させる。そして、何らストレス緩和処置を実行せずにイエローピークやレッドピークを短い時間間隔で頻発させることはストレスコントロールの観点で回避すべきであり、さらに大きな減点係数での重み付けで減点すべきである。すなわち、過去直近の所定時間内におけるレッドピーク又はイエローピークの発生回数を頻発回数(発生頻度に相当)として、各イエローピークごとに
イエロー係数×施術内容係数+頻発係数×頻発回数 ・・・(式3)
で減点し、各レッドピークごとに
レッド係数×施術内容係数+頻発係数×頻発回数 ・・・(式4)
で減点する。なお、単純にイエローやレッドの各ストレスステージに到達した回数をカウントし、評価点に反映するようにしてもよい。例えば、各ストレスステージの到達回数にそれぞれ異なる減点係数で重み付けして減点してもよい。
また、局部麻酔によるストレス緩和処置を実行する主なタイミングとしては、歯科治療の開始時に実行する場合と、突発的にレッドステージに達するほどの過大なストレスの発生直後に実行する場合とがある。開始時に1度実行すればその後の治療で確実に過大なストレスの発生を抑えられる(つまり上記の過大ピーク数減点を回避できる)が、時間の経過とともに麻酔の効果が低減するため場合によっては局部麻酔の追加的な実行が必要となる。また、過大ストレスの発生直後に実行する方針であれば、施術の操作次第で過大ストレスを発生させずに局部麻酔の実行を回避でき、もしくは実行回数を低減できる可能性がある。そして、できるだけ局部麻酔の実行回数が少ない方が患者の心理的、身体的な負担を抑えられるため、ストレスコントロールの観点から局部麻酔の減点係数での重み付けでその実行回数分だけ減点する。すなわち、
局部麻酔係数×麻酔実行回数 ・・・(式5)
で減点する。
また、治療中断によるストレス緩和処置はそれ自体による患者の心理的、身体的負担が比較的低いためその減点係数を低くできるものの、その中断時間が長いと治療時間全体が長引いて結果的に患者の負担につながる。そのため、ストレスコントロールの観点から中断の減点係数での重み付けで各中断処置の合計時間(実行時間)で減点する。すなわち、
中断係数×合計中断時間 ・・・(式6)
で減点する。
以上のように握力値時系列データの解析によって上記の(式3)~(式6)の各減点数を算出し、それらの合計減点数を初期基準点(例えば1000点)から減算して総合的な評価点を算出、表示する。なお、上述した各減点数の算出においては、当該歯科治療を行う治療箇所や治療種別の影響も反映できるよう、それぞれの算出式で治療箇所係数や治療種別係数での重み付けを行ってもよい。
そして、本実施形態のストレスコントロール評価では、上述したように各演算処理において歯科治療中に行われた各工程ごとの施術内容やストレス緩和処置の内容を反映した演算を行っている。このため上記モニタリング装置4は、歯科治療中の各工程ごとに行った施術内容やストレス緩和処置の内容も時間区分データとして記録し、それも含めてモニタリングデータを出力する必要がある。なおこの時間区分データは、歯科治療中に施術者またはその補助者が操作部4aを介して施術内容をモニタリング装置4に逐次入力することなどにより記録できる(特に図示せず)。
また一方、評価点に対する加点要因を設定してもよい。例えば、一般的な歯科治療中においては、経時的な潜在疲労度の増加に伴い各ストレスピーク値も上昇する傾向がある。これに対して、上記の具体的なストレス緩和処置を実行することなく通常の施術操作だけでストレスピーク値の上昇を抑えられていることが認められた場合には、ストレスコントロールの観点からその施術操作自体を評価点に加点する対象としてもよい。具体的には、ストレス緩和処置を一切実行していないことを前提とし、隣接するピーク点間をつなぐ直線の傾きや、ピーク波形に対して別途生成した移動平均波形の傾きなどを参照して、それらの一般的な傾きより小さく維持できている度合いに応じて加点数を算出してもよい(特に図示せず)。
<本実施形態による効果>
以上説明したように、本実施形態の歯科治療システム1は、患者の握力値を検出する握力検出部6と、握力検出部6で検出された握力値に基づいて患者のストレス状態に関する報知情報を出力するモニタリング装置4と、モニタリング装置4が出力した報知情報をインジゲータ表示やメッセージ表示などの所定の態様で表示する表示部3と、を有する歯科治療システム1であって、モニタリング装置4は、非治療時に患者が随意で測定した最大握力値を取得する取得部(ステップS5の手順実行部)と、取得した最大握力値を第1しきい値TH1として設定する第1しきい値設定部(ステップS10の手順実行部)と、を備えている。
一般的に、何らストレスを生じていない非治療時に患者が随意で測定した最大握力値がどれほど大きい値であっても、治療中に過大なストレスを感じた際の不随意握力は上記の随意最大握力値を越えることができる。つまり、随意の最大握力値をしきい値としてそれを越える握力値を検知した際には、患者に不随意の状態が生じるほど大きなストレスが発生したものと見なせる。このように随意最大握力値で設定された第1しきい値TH1は、大きなストレスの発生有無を判別するための有効な基準値として利用できる。この結果、適正なストレスコントロールを実現するために十分な判別精度が得られる基準値を設定できる。
なお、上述したように握力検出部6が治療台2から分離独立した構成である場合には、歯科治療前の随意最大握力値Gmの検出時(上記ステップS5の実行時)と、歯科治療中での検出握力値G(t)の検出時(上記ステップS30の実行時)で患者の姿勢などのような検出条件が大きく異なり、それぞれ検出された随意最大握力値Gmと検出握力値G(t)との間の正確な比較ができない可能性がある。これに対しては、レッドステージのような危険領域設定を補償するためにも、随意最大握力値Gmに対して例えば-4.6%や-10%などの設定マージン分だけ差し引いた低い値で第1しきい値TH1を設定するとよい。また、上記の設定マージンの値については、患者個人の特徴や希望に応じて適宜設定を変更してもよい。
また、本実施形態では特に、第1しきい値TH1は、握力値が当該第1しきい値TH1を超えた場合、どのような治療工程中であっても施術を中断すべきである基準値として利用する。これにより、随意最大握力値を越えるほどの不随意状態が患者に発生していることから、通常では中断できないような治療工程中であっても中断すべきであるとするストレスコントロール上の明確な判断が可能となる。
また、本実施形態では特に、第1しきい値TH1に対して所定の割合Z%(Z<100)で乗算した第2しきい値TH2を設定する第2しきい値設定部(ステップS10の手順実行部)を備えている。これにより、患者の不随意状態を判断できる第1しきい値TH1を基準としてそれよりも所定の割合Zで相対的に低い基準値として第2しきい値TH2を設定できる。そして、所定の割合Z%が適切な値であれば、患者が不随意状態に至らないまでも、中程度に高いストレスが発生していると判断できる基準値として第2しきい値TH2を利用できる。
また、本実施形態では特に、第2しきい値TH2は、握力値が当該第2しきい値TH2を越えた場合、中断できない治療工程中であれば継続可能であるが、中断可能な治療工程中であれば施術を中断すべきである基準値として利用する。これにより、どのような治療工程も中断すべきとする不随意状態が患者に発生していないまでも、中断可能な治療工程中であれば施術を中断すべきであるとするストレスコントロール上の明確な判断が可能となる。
また、本実施形態では特に、報知情報は、握力検出部6で検出された検出握力値G(t)と、第1しきい値TH1又は第2しきい値TH2との大小関係に関する情報を含んでいる。これにより、報知情報が入力される表示部3は、その時点の検出握力値G(t)の大きさがいずれのストレスステージにあるか表示でき、施術者である歯科医師がそれを容易に視認できる。
また、本実施形態では特に、表示部3は、施術者の手に装着されて報知情報を表示する装着表示装置(小型のディスプレイ3b)としてもよい。これにより、歯科医師が患者の口内を注視して施術している最中であっても、短い視点移動ですぐに表示部3の表示内容を視認できる。
また、本実施形態では特に、データ解析用PC5で実行するデータ解析プログラム21が、患者個人や歯科治療の施術内容に対応した歯科治療の最長許容時間である治療許容時間Tkを設定する治療許容時間設定プログラム24を実行させる。これにより、通常の施術であれば患者に高いストレスの発生を回避できるというストレスコントロールの観点で望ましい治療許容時間Tkを設定できる。
また、本実施形態では特に、治療許容時間設定プログラム24は、歯科治療の開始時から、潜在疲労度と平均ストレス度Vsの積算値が第2しきい値TH2に到達するまでの時間で治療許容時間Tkを設定する。これにより、通常の施術に対する低ストレスであっても高い頻度でイエローステージに達するほど潜在疲労度で増幅される前に歯科治療を終了させる治療許容時間Tkを設定できる。
また、本実施形態では特に、平均ストレス度Vsは、時系列データにおける検出握力値G(t)のピーク値の平均値で算出する。これにより、平均ストレス度Vsは、低ストレスの歯科治療において患者に生じる各ストレスピーク点の期待値として利用できる。
また、本実施形態では特に、潜在疲労度は、開口疲労度を含んでいる。これにより、患者が施術のための開口によって、治療開始から一定時間経過後に線形経時的に生じる開口疲労度を潜在疲労度に反映させることができる。
また、本実施形態では特に、時系列データを生成した際の歯科治療における施術に対してストレスコントロールの観点から適正に実施されたかを事後的に評価するストレスコントロール評価プログラム25を実行させる。これにより、実際に行った歯科治療において施術者である歯科医師がストレスコントロールの観点で各施術工程をどの程度適切に行っていたかを事後的に評価できる。
また、本実施形態では特に、ストレスコントロール評価プログラム25は、時系列データにおける検出握力値G(t)のピーク値が第2しきい値TH2を越えるピーク回数に基づいて評価する。これにより、イエローやレッドの各ストレスステージに到達するほどのストレスピークを発生させてしまった施術操作のスキル自体について、ストレスコントロールの観点に基づく評価を行える。
また、本実施形態では特に、ストレスコントロール評価プログラム25は、施術の施術内容に基づいて評価する。これにより、施術内容によってはイエローやレッドに到達せざるを得ない場合があることも考慮して、ストレスコントロールの観点に基づく評価を行える。
また、本実施形態では特に、ストレスコントロール評価プログラム25は、時系列データにおける検出握力値G(t)のピーク値が第2しきい値TH2を越える発生頻度に基づいて評価する。これにより、何らストレス緩和処置を実行せずにイエローピークやレッドピークを短い時間間隔で頻発させることはストレスコントロールの観点で回避すべきとする、ストレスコントロールの観点に基づく評価を行える。
また、本実施形態では特に、ストレスコントロール評価プログラム25は、ストレス緩和処置(局部麻酔、施術中断)の実行回数又は実行時間に基づいて評価する。これにより、できるだけ局部麻酔の実行回数や治療中断の実行時間が少ない方が患者の心理的、身体的な負担を抑えられるため望ましいとする、ストレスコントロールの観点に基づく評価を行える。
なお、ストレスコントロール評価の評価指標としては、上述した加点減点方式に限られず他の方式で行ってもよい。
なお、以上の説明において、例えばしきい値や基準値等、所定の判定基準となる値あるいは区切りとなる値の記載がある場合は、それらに対しての「同一」「等しい」「異なる」等は、厳密な意味である。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 歯科治療システム
2 治療台
3 表示部(報知部に相当)
4 モニタリング装置(監視装置に相当)
4a 操作部
5 データ解析用PC(装置、データ解析装置に相当)
6 握力検出部(検出部に相当)
6a ゴムボール型握力検出部
6b グリッパ型握力検出部
21 データ解析プログラム
22 データ取得処理部(取得処理、取得部に相当)
23 パラメータ設定処理部(第1しきい値設定取得処理、第2しきい値設定取得処理、第1しきい値設定部に相当)
24 治療許容時間設定プログラム(治療許容時間設定処理に相当)
25 ストレスコントロール評価プログラム(ストレスコントロール評価処理に相当)

Claims (22)

  1. 歯科治療中に所定のデバイスを介して検出された患者の握力値の時系列データを解析する装置に設けられた演算部に対し、
    非治療時に患者が随意で測定した最大握力値を取得する取得処理と、
    前記取得処理で取得した前記最大握力値に基づいて第1しきい値を設定する第1しきい値設定処理と、
    を実行させるための、データ解析プログラム。
  2. 前記第1しきい値設定処理は、前記最大握力値を前記第1しきい値として設定する、請求項1記載のデータ解析プログラム。
  3. 前記第1しきい値設定処理は、前記最大握力値に対して所定のマージンを差し引いた値で前記第1しきい値を設定する、請求項1記載のデータ解析プログラム。
  4. 前記第1しきい値は、前記握力値が当該第1しきい値を超えた場合、どのような治療工程中であっても施術を中断すべきである基準値として利用する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のデータ解析プログラム。
  5. 前記第1しきい値に対して所定の割合で乗算した第2しきい値を設定する第2しきい値設定処理を実行させる、請求項4記載のデータ解析プログラム。
  6. 前記第2しきい値は、握力値が当該第2しきい値を越えた場合、中断できない治療工程中であれば継続可能であるが、中断可能な治療工程中であれば施術を中断すべきである基準値として利用する、請求項5記載のデータ解析プログラム。
  7. 前記患者個人や歯科治療の施術内容に対応した歯科治療の最長許容時間である治療許容時間を設定する治療許容時間設定処理を実行させる、請求項6記載のデータ解析プログラム。
  8. 前記治療許容時間設定処理は、歯科治療の開始時から、潜在疲労度と平均ストレス度の積算値が前記第2しきい値に到達するまでの時間で前記治療許容時間を設定する、請求項7記載のデータ解析プログラム。
  9. 前記平均ストレス度は、前記時系列データにおける前記握力値のピーク値の平均値で算出する、請求項8記載のデータ解析プログラム。
  10. 前記潜在疲労度は、開口疲労度を含んでいる、請求項8又は9記載のデータ解析プログラム。
  11. 前記時系列データを生成した際の歯科治療における施術に対してストレスコントロールの観点から適正に実施されたかを事後的に評価するストレスコントロール評価処理を実行させる、請求項6乃至10のいずれか1項に記載のデータ解析プログラム。
  12. 前記ストレスコントロール評価処理は、前記時系列データにおける前記握力値のピーク値が前記第2しきい値を越えるピーク回数に基づいて評価する、請求項11記載のデータ解析プログラム。
  13. 前記ストレスコントロール評価処理は、前記施術の施術内容に基づいて評価する、請求項11又は12記載のデータ解析プログラム。
  14. 前記ストレスコントロール評価処理は、前記時系列データにおける前記握力値のピーク値が前記第2しきい値を越える発生頻度に基づいて評価する、請求項11乃至13のいずれか1項に記載のデータ解析プログラム。
  15. 前記ストレスコントロール評価は、ストレス緩和処置の実行回数又は実行時間に基づいて評価する、請求項11乃至14のいずれか1項に記載のデータ解析プログラム。
  16. 歯科治療中に所定のデバイスを介して検出された患者の握力値の時系列データを解析する装置に設けられた演算部に対し、
    非治療時に患者が随意で測定した最大握力値を取得する取得処理と、
    前記取得処理で取得した前記最大握力値に基づいて第1しきい値を設定する第1しきい値設定処理と、
    を実行させるためのデータ解析プログラムを記憶した、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  17. 歯科治療中に検出された患者の握力値の時系列データを解析するデータ解析装置が実行するデータ解析方法であって、
    非治療時に患者が随意で測定した最大握力値を取得することと、
    取得した前記最大握力値に基づいて第1しきい値を設定することと、
    を実行する、データ解析方法。
  18. 歯科治療中に所定のデバイスを介して検出された患者の握力値の時系列データを解析するデータ解析装置であって、
    非治療時に患者が随意で測定した最大握力値を取得する取得部と、
    前記取得部で取得した前記最大握力値に基づいて第1しきい値を設定する第1しきい値設定部と、
    を備える、データ解析装置。
  19. 患者の握力値を検出する検出部と、
    前記検出部で検出された前記握力値に基づいて前記患者のストレス状態に関する報知情報を出力する監視装置と、
    前記監視装置が出力した前記報知情報を所定の態様で報知する報知部と、
    を有する歯科治療システムであって、
    前記監視装置は、
    非治療時に患者が随意で測定した最大握力値を取得する取得部と、
    前記取得部で取得した前記最大握力値に基づいて第1しきい値を設定する第1しきい値設定部と、
    を備える、歯科治療システム。
  20. 前記第1しきい値に対して所定の割合で乗算した第2しきい値を設定する第2しきい値設定部を備える、請求項19記載の歯科治療システム。
  21. 前記報知情報は、前記検出部で検出された前記握力値と、前記第1しきい値又は前記第2しきい値との大小関係に関する情報を含んでいる、請求項20記載の歯科治療システム。
  22. 前記報知部は、施術者の手に装着されて前記報知情報を表示する装着表示装置である、請求項19乃至21のいずれか1項に記載の歯科治療システム。
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