JP2011086692A - 筐体の配線シール構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造であってもシール材と筐体との間や配線の近辺に形成される隙間の大きさを最小限に止めることができる筐体の配線シール構造を提供することにある。
【解決手段】複数の配線16を引き出す開口部103を有する容体101と、開口部103を開閉する蓋体102とを備えた筐体10において、複数の配線16をシールする筐体の配線シール構造1であって、容体101に取り付け可能な取付け部121と、複数の配線16を載置する載置部122と、載置部122から配線16の長手方向に延出され、隣り合う複数の配線16の間隔を規制するガイド部123とを備えた配線位置決め部材12と、蓋体102に設けられ、間隔を規制された複数の配線16を押圧するシール材14と、を備えて構成した。配線位置決め部材12上に間隔を規制されて載置された複数の配線16を、シール材14が矢印方向に押圧することにより、配線16がシールされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、筐体の配線シール構造に関するものである。
筐体の内部に収容された電装品と接続された配線を、筐体の外部に設けられた電装品と接続するために、筐体に配線引出し部が設けられる。係る配線引出し部をシールするための配線シール構造が下記特許文献に開示されている。
特許文献1に示されている防水ケースは、パッキンに形成された穴に配線を通し、筐体に設けられたガイド溝をパッキンで密閉することで配線引出し部をシールする構造である。係る配線シール構造によれば、防水性、気密性が高い配線シール構造が提供される。特許文献2に示すように、配線引出し部にグロメットを用いてシールする場合も、上述の特許文献1と同様に防水性、気密性が高い配線シール構造が提供される。
しかしながら、いずれの配線シール構造も筐体側が複雑な構造であり、精密な加工を必要とする。このため、製品誤差などが生じた場合、防水性、気密性が損なわれる可能性がある。また、これらの特許文献において、複数の配線をシールする場合は、配線の形状やサイズに応じた専用の部材を適宜選択して用いる必要があり、汎用性に欠ける。
また、特許文献3に示すシート状のフィードスルーは、配線の両側及びシートをナイフエッジ状に形成することで気密性が高い配線シール構造を提供している。しかしながら、組立てる際に配線をシートに密着させる作業などの手間が掛かり、コスト上好ましくない。
一方で、例えば、空気調和機に備えられる電装品箱などは、水分や埃の浸入を防ぐことができればよく、完全な気密性は求められない。このような場合は、筐体の配線引出し部ができるだけ簡単な構造であって、且つ安価なシール材を用いても配線引出し部をシールすることができる配線シール構造である方が好ましい。
特開平10−242664号公報 特開2004−72877号公報 特開2000−50469号公報
上述のとおり、空気調和機に備えられる電装品箱における従来の筐体の配線シール構造は、筐体に設けられた配線引出し部から引き出された複数の配線をシール材で押圧することによって、配線引出し部をシールする簡単な構造が採用されている。配線引出し部は開口部であり、シール材には、スポンジなどの安価な材料が用いられている。
しかしながら、従来の筐体の配線シール構造は、隣り合う配線の間隔が常に一定であるとは限らなかった。例えば、組立てを行う作業者によって隣り合う配線の間隔が異なった状態でシールされる場合がほとんどであり、筐体に収容された電装品のメンテナンスの前後で隣り合う配線の間隔が異なっていることも多かった。
図11に示すように、シール材14(日東電工社製エプトシーラー、50%圧縮硬さ0.3〜0.35)を用いて筐体90上に載置された配線16(直径3.5mmのビニール電線)を押圧したときに隣り合う配線16の間に形成される隙間の高さhは、配線16の間隔によって異なる。隙間の高さhは、配線16の断面中心間の中点Mにおける筐体90からシール材14までの高さである。
配線16の断面中心間距離が10mmであるときの隙間Saの高さは1mmである(図11(a)参照)。これに対して、配線16の断面中心間距離が5mmになると、隙間Sbの高さは3mmになる(図11(b)参照)。一方、配線16の断面中心間距離が15mmになると、隙間Scの高さはほぼ0mmになる(図11(c)参照)。
このように、隣り合う配線16の間に形成される隙間の高さと当該配線16同士の間隔とは密接な関連性があり、隙間の高さが場所によって異なる従来の筐体の配線シール構造は、水分や埃に浸入を防ぐ機能性が不安定であった。
本発明は係る事情に鑑みて為されたものであり、本発明の目的は、簡単な構造であってもシール材と筐体との間や配線の近辺に形成される隙間の大きさを最小限に止めることができる筐体の配線シール構造を提供することにある。
本発明に係る筐体の配線シール構造は、複数の配線を引き出す開口部を有する容体と、開口部を開閉する蓋体とを備えた筐体において、複数の配線をシールする筐体の配線シール構造であって、容体に取り付け可能な取付け部と、複数の配線を載置する載置部と、載置部から配線の長手方向に延出され、隣り合う複数の配線の間隔を規制するガイド部とを備えた配線位置決め部材と、蓋体に設けられ、間隔を規制された複数の配線を押圧するシール材と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る筐体の配線シール構造は、載置部が平坦であることを特徴とする。
本発明に係る筐体の配線シール構造は、取付け部が、容体の開口縁部に嵌合可能な嵌合凹部から成ることを特徴とする。
本発明に係る筐体の配線シール構造は、ガイド部が、配線を収める溝部を有することを特徴とする。
本発明に係る筐体の配線シール構造は、ガイド部が、排水孔を備えることを特徴とする。
本発明に係る筐体の配線シール構造によれば、配線位置決め部材により隣り合う複数の配線の間隔を規制することができ、シール材と筐体との間や配線の近辺に形成される隙間の大きさを規定することができる。これにより、前記隙間の大きさを最小限に止めることができる。また、筐体内に収容された電装品のメンテナンスを行った後など、筐体の再組立てを行う必要がある場合においても、隣り合う配線同士を常に所定の間隔に保ってシールすることができるため、配線の配置などを前記メンテナンス前の状態に容易に再現することができる。これにより、筐体内に水分や埃が浸入するのを防ぐ機能性を安定させることができる。
また、載置部を平坦にすれば、配線が載置されていない箇所において、シール材と載置部とが確実に接した状態でシールすることができる。即ち、載置された配線をシール材が押圧したときに、配線の近辺以外の箇所に隙間が形成されない。これにより、配線の数に左右されることなく前記隙間の大きさを最小限に止めてシールすることができる。
また、取付け部を、容体の開口縁部に嵌合可能な嵌合凹部にすれば、工具などを用いることなく筐体に対する位置決め部材の着脱を行うことができる。これにより、筐体の組立てを容易に行うことができ、生産効率を向上させることができる。さらに、既存の設備に対しても用いることができるため、水分や埃の浸入を防ぐ機能性を低コストで向上させることができる。
また、ガイド部に、配線を収める溝部を有していれば、配線の間隔を長手方向の広範囲に亘って規制することができる。これにより、配線の長手方向に対して垂直方向に力が加えられた場合であっても、シール材で押圧される位置における配線同士の間隔を所定の間隔に保つことができる。さらに、異なる太さの配線についても、前記溝部に配線の一部または全部を収容して配線同士の間隔を規制することができるため、汎用性に優れている。
また、ガイド部に、排水孔を備えれば、筐体の内部に浸入しようとする水分をある程度排除することができる。これにより、シール材まで到達する水分の量を低減して、防水性を向上させることができる。
本実施形態に係る筐体の配線シール構造を示す斜視図である。 本実施形態に係る配線位置決め部材を示す斜視図である。 本実施形態に係る筐体の配線シール構造の(a)平面図及び(b)正面図である。 本実施形態に係る筐体の配線シール構造の横断面図である。 他の実施形態に係る配線位置決め部材を示す(a)平面図及び(b)正面図である。 他の実施形態の変形例を示す(a)平面図及び(b)正面図である。 (a)更に他の実施形態に係る配線位置決め部材を示す斜視図、及び(b)これを用いた筐体の配線シール構造の平面図である。 (a)また更に他の実施形態に係る配線位置決め部材を示す斜視図、及び(b)これを用いた筐体の配線シール構造の横断面図である。 図2に示す配線位置決め部材の変形例を示す斜視図である。 開口部の形状が異なる筐体の配線シール構造を示す斜視図である。 隣り合う配線の間に形成される隙間の高さと当該配線同士の間隔との関係を示す模式図である。
以下、本発明に係る筐体の配線シール構造の実施形態について図面を用いて説明する。本明細書において、同一の符号で示されている場合は、同一の部材を示すものとする。また、各図面において、筐体に収容されている電装品などの図示は省略している。
図1に示すように、本実施形態に係る筐体の配線シール構造1は、筐体10において、開口部103から引き出された複数の配線16をシールするものである。筐体10は、容体101と蓋体102とを備える。筐体の配線シール構造1は、取付け部121と、載置部122と、ガイド部123とを備えた配線位置決め部材12と、蓋体102に設けられたシール材14と、を備えて構成されている。配線位置決め部材12上に間隔を規制されて載置された複数の配線16を、シール材14が矢印方向に押圧することにより、配線16がシールされる。
筐体10は、電装品などを収容する空間を有する箱であり、開口部103を有する容体101と、後述するシール材14を備えた蓋体102とで構成されている。筐体10の形状としては直方体などが挙げられるが、任意である。筐体10の大きさは取り付けられる機器の大きさや、収容する電装品の大きさなどにより適宜設計される。筐体10の材質としては、金属製が好ましいが、その他の材料を用いてもよい。開口部103を設ける位置や形状、大きさ等は適宜設計される。
配線位置決め部材12は、隣り合う配線16同士を所定の間隔に位置決めするために用いられる。配線位置決め部材12は、配線16を引き出す開口部103に配設される。配線位置決め部材12の形状については、以下、図2を用いて説明する。
図2に示すように、配線位置決め部材12は、横断面が略H字型形状に形成されている。複数の溝部161が形成された、互いに対向する一対の直方体状部材がガイド部123を構成する。一方、ガイド部123の間に設けられた、前記ガイド部123を構成する直方体状部材よりも小さい直方体状部材の一の面が載置部122を構成し、載置部123と対向する他の面と、ガイド部123のそれぞれの対向面とで形成される凹部が、取付け部121を構成する。配線位置決め部材12の大きさは、開口部103の大きさや、引き出される配線16の数などにより適宜設計される。配線位置決め部材12の材質としては、プラスチックなどの樹脂が挙げられるが、その他の材料を用いてもよい。
取付け部121は、容体10の開口縁部に嵌合可能な嵌合凹部である。取付け部121の幅Wが、容体10を構成する部材の厚みよりも僅かに幅広く形成されているため、取付け部121を容体10の開口縁部に嵌合させることができる。取付け部121の幅Wは、容体10を構成する部材の厚みによって適宜設計してもよく、あるいは、ガイド部123のそれぞれの対向面にスポンジなどの弾性部材(図示省略)を設けて幅Wを調整できるようにしてもよい。
載置部122は、上述のとおり、直方体状部材の一の面によって構成されている。したがって、載置部122は平坦である。載置部122は、後述するガイド部123の上面と面一になるように設けることもできるが、本実施形態のように、ガイド部123の上面よりも低い位置に設けるのが好ましい。このとき、載置部122と、載置部122より上方にあるガイド部123のそれぞれの対向面とから成る横断面が凹形状を成すように構成される。また、本実施形態では、載置部122の幅が、上記取付け部121の幅Wと同じ幅で形成されているが、これに限定されない。例えば、取付け部121の幅Wよりも幅広く形成してもよく、これとは逆に、取付け部121の幅Wよりも狭く形成してもよい。
ガイド部123は、隣り合う複数の配線16の間隔を規制するためのものであり、載置部122の両側に設けられている。ガイド部123は、所定の間隔で形成された複数の溝部161を有する。溝部161に配線16を収容することにより、隣り合う配線16同士の間隔を規制する。配線16の間隔を規制する手段は、溝部161に限定されない。例えば、ガイド部123の上面に規制突起(図示省略)を設けて規制してもよいが、本実施形態のように溝部161により規制する方がより好ましい。隣り合う溝部161の間隔は、配線16の径や後述するシール材14の材質などにより適宜設計される。また、溝部161は、配線16の一部または全部を収容することができれば、隣り合う配線16同士の間隔を規制することができるため、大きさや形状は特に限定されないが、本実施形態のように、溝部161の底部と前述した載置部122とが連続しているのが好ましい。これにより、配線16を載置面に対して水平に保持できるため、配線16の保持姿勢が安定し、シールされた配線16の時間経過に伴う変形などを防ぐことができる。
シール材14は、図1に示すように、蓋体102の容体101との対向面周縁部に設けられている。シール材14は、容体101の開口部103を蓋体102で閉じたときに、容体101の開口縁部(及び載置部122、配線16)と接触する。シール材14の厚みは、載置部122の幅と比べて略同じであるのが好ましい。シール材14の材質としては、圧縮変形性及び吸水性を有するスポンジなどの材料を用いるのが好ましい。シール材14の圧縮変形率や吸水率は、配線16の径の大きさや、隣り合う配線16同士を規制する間隔の広さ、筐体10の設置場所などにより適宜選択される。
次に、本実施形態に係る筐体の配線シール構造1によって、複数の配線16がシール材14によりシールされている状態を図3及び図4を用いて説明する。なお、説明の便宜上、図3及び図4に示す図は本実施形態に係る筐体の配線シール構造1を簡略化して示したものである。また、図3(a)においては、蓋体102の図示を省略している。
図3(a)に示すように、複数の配線16が、配線位置決め部材12を構成する載置部122上及びガイド部123に所定の間隔で設けられた溝部161上に隣り合う配線16同士の間隔をそれぞれ規制されて配置されている。載置部122上に位置する配線16をシール材14で押圧することにより、開口部103から引き出された複数の配線16がシールされる。なお、載置部122を明確に図示するためにシール材14の厚みを容体101の厚みよりも小さく図示しているが、シール材14が載置部122全面を覆うようにシールされる方が好ましい。
図3(b)に示すように、溝部161は、配線16の長手方向に対して垂直方向の断面が半円状に形成されている。配線16は円形断面を有する場合が多いが、本実施形態の溝部161によれば、収容された配線16の径の大きさに関わらず、常に配線16の断面中心が同一直線上に配置されるように位置決めすることができる。したがって、配線16の径の大きさにかかわらず、隣り合う配線16同士を所定の間隔に規制することができる。
シール材14が配線16を押圧したときに、配線16の周囲を取り囲むようにシール材14が圧縮変形する。シール材14を載置部122に到達させるまで押圧することにより配線16がシールされる。このとき、シール材14と載置部122との間や配線16の近辺に僅かに不図示の隙間が形成されることがあるが、上述のとおり、本実施形態に係る筐体の配線シール構造1は、完全な気密性が要求されないため、水分や埃の浸入を防ぐ機能を阻害しない程度の隙間であれば許容される。
シール材10と載置部122との間や配線16の近辺に僅かに形成される隙間の大きさについては、シール材14の材質や、配線16の太さに応じて試験を行うことで任意に規定することができる。したがって、水分や埃の浸入を防ぐ機能を阻害しない間隔でガイド部123に溝部161を形成した配線位置決め部材12を用いればよい。本実施形態においては、図11(c)に示すような隙間の大きさになるように設計されている。
また、図3(b)及び図4に示すように、載置部122は、ガイド部123の上面よりも低い位置に配置され、且つ、溝部161の底部と連続するように設けられている。これにより、隣り合う配線16間において、シール材14と載置部122との間や配線16の近辺に形成された隙間を正面方向に対して覆うことができる。本実施形態では、ガイド部123が配線16の両側に形成された隙間の一部を覆っている。本実施形態の配線位置決め部材12によれば、ガイド部123の上面を超えない程度の高さの隙間であれば覆うことができるため、限られた幅の開口部103から、より多数の配線16を引き出すことが可能となる。あるいは、開口部103をできるだけ小さく形成することが可能となる。シール材14が載置部122全面を覆うようにシールされている場合は、図4に示すシール材14とガイド部123との間にある隙間がなくなるため、さらに好ましい(図8(b)参照)。
本実施形態に係る筐体の配線シール構造1においては、水分や埃の浸入を防ぐことができればよく、完全な気密性は求められないが、シール材14と筐体10(本実施形態では載置部122)との間や配線の近辺に形成される隙間は小さいほど好ましい。
本実施形態に係る筐体の配線シール構造1によれば、配線位置決め部材12により隣り合う複数の配線16の間隔を規制することができ、シール材14と載置部122との間や配線16の近辺に形成される隙間の大きさを規定することができる。これにより、前記隙間の大きさを最小限に止めることができる。また、筐体10内に収容された電装品のメンテナンスを行った後など、筐体10の再組立てを行う必要がある場合においても、隣り合う配線16同士を常に所定の間隔に保ってシールすることができるため、配線16の配置などを前記メンテナンス前の状態に容易に再現することができる。これにより、筐体10内に水分や埃が浸入するのを防ぐ機能性を安定させることができる。
また、本実施形態に係る筐体の配線シール構造1によれば、載置部122が平坦であるため、配線16が載置されていない箇所において、シール材14と載置部122とが確実に接した状態でシールすることができる。即ち、載置された配線16をシール材14が押圧したときに、配線16の近辺以外の箇所に隙間が形成されない。これにより、配線16の数に左右されることなく前記隙間の大きさを最小限に止めてシールすることができる。例えば、配線16が1本少ない場合であっても、配線16が載置されていない箇所の載置部122とシール材14との間に隙間は形成されない。
また、本実施形態に係る筐体の配線シール構造1によれば、取付け部121が、容体10の開口縁部に嵌合可能な嵌合凹部から成るため、工具などを用いることなく筐体10に対する位置決め部材12の着脱を行うことができる。これにより、筐体10の組立てを容易に行うことができ、生産効率を向上させることができる。さらに、既存の設備に対しても用いることができるため、水分や埃の浸入を防ぐ機能性を低コストで向上させることができる。
また、本実施形態に係る筐体の配線シール構造1によれば、ガイド部123が、配線16を収める溝部161を有するため、配線16の間隔を長手方向の広範囲に亘って規制することができる。これにより、配線16の長手方向に対して垂直方向に力が加えられた場合であっても、シール材14で押圧される位置(本実施形態では、載置部122)における配線16同士の間隔を所定の間隔に保つことができる。さらに、異なる太さの配線16についても、前記溝部161に配線16の一部または全部を収容して配線16同士の間隔を規制することができるため、汎用性に優れている。
以上、本実施形態に係る筐体の配線シール構造1について説明したが、本発明に係る筐体の配線シール構造は、その他の形態で実施することができる。
例えば、載置部122上にシール材(図示省略)を設けてもよい。この場合、シール材の上面が少なくとも溝部161の底部より上方に位置していてもよく、溝部161の底部と連続するように位置していてもよい。シール材は、載置部122全面に設けるのが好ましいが、これに限定されない。また、シール材の材質は、上述したシール材14と同じ材料であるのが好ましいが、他の材料を用いてもよい。係る実施形態によれば、配線16をシール材で挟み込んでシールすることができるため、より隙間が形成されにくくなる。
例えば、図5に示すように、ガイド部123が排水孔58を備えた配線位置決め部材52を用いた実施形態であってもよい。排水孔58は、図5(a)に示すように、溝部161の載置部122側に形成されており、図5(b)に示すように、ガイド部123の下面まで貫通している。排水孔58は、溝部161以外の箇所の載置部122側に形成されていてもよい。係る実施形態によれば、筐体10の内部に浸入しようとする水分をある程度排除することができる。これにより、シール材14まで到達する水分の量を低減して、防水性を向上させることができる。また、載置部122を挟む両側のガイド部123に排水孔58を備えているため、どちらを筐体10の外側(外部)に配置してもよく、汎用性が高い。
上記排水孔58の形状は任意である。よって、例えば、正方形や長方形などの矩形や、楕円形、三角形などの形状であってもよい。また、これらの変形例として、図6に示すように、溝部161が櫛歯状に形成された排水溝68を有するガイド部623を備えた配線位置決め部材62を用いてもよい。係る実施形態でも上記と同様の効果を得ることができる。
あるいは、図7に示すように、載置部122の片側にのみガイド部123を備えた配線位置決め部材72を用いた実施形態であってもよい。載置部122は、図7に示すものよりも更に幅広く形成していてもよい。配線位置決め部材72は、逆L字型の取付け部721を有し、接着剤や螺子止めなどの方法により容体101に取り付けられるが、例えば、ガイド部123が設けられていない側の載置部122の他端側からガイド部123の下面方向に不図示の突起部を設けて容体101に当該突起部を掛止めして取り付けられる形態であってもよい。係る実施形態によれば、ガイド部123が一方側にしか設けられていないため、図2に示す配線位置決め部材12と比べて、材料コストを低減することができる。
さらに、図8に示すように、複数の溝部161が形成された、互いに対向する一対のL字型部材がガイド部823を構成する配線位置決め部材82を用いた実施形態であってもよい。係る実施形態においても、二点鎖線で囲まれた部分Cの材料をカットすることができるため、上記と同様の効果を得ることができる。
図9に示すように、載置部922が、両端にテーパー部9221を有する配線位置決め部材92を用いた実施形態であってもよい。テーパー部9221は、載置部922の長手方向両端に向かうにつれて滑らかに下降する曲面である。係る実施形態によれば、容体101に配線位置決め部材92を取り付けた際に、容体101の開口縁部と載置部922の両端とに段差が生じない。これにより、シール材14で配線16をシールしたときに配線位置決め部材92の両端に隙間が形成されないようにすることができる。
また、図10に示す筐体の配線シール構造1’のように、開口部103’を構成する容体101の開口縁部の一部に形成された凹部1031に配線位置決め部材12を設け、シール材14’の一部に形成された凸部141を前記開口部103’に嵌合させてシールする構造であってもよい。凹部1031及び凸部141の形状は特に限定されず、任意であるが、凸部141の形状と、凹部1031の形状とが同形状であることが好ましい。また、凸部141の面積は、凹部1031の面積と比べて少なくとも同面積、あるいはやや大きい面積を有するのが好ましい。図10においては、凹部1031の幅と同じ大きさの配線位置決め部材12が設けられているが、例えば、凹部1031の幅より小さい大きさの配線位置決め部材12を用いることもできる。係る実施形態によれば、載置部122の載置面を容体101の開口縁部と面一に、あるいは、それよりも低くすることができるため、水分や埃の浸入を防ぐ機能性をさらに向上させることができる。
尚、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々なる改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施できる。また、同一の作用又は効果が生じる範囲内で、何れかの発明特定事項を他の技術に置換した形態で実施しても良い。
1、1’:筐体の配線シール構造
10、90:筐体
12、52、62、72、82、92:配線位置決め部材
14、14’:シール材
16:配線
58:排水孔
68:排水溝
101:容体
102:蓋体
103、103’:開口部
121、721:取付け部
122、922:載置部
123、623、823:ガイド部
141:凸部
161:溝部
1031:凹部
9221:テーパー部
h:隙間の高さ
M:配線16の断面中心間の中点
Sa、Sb、Sc:隙間
W:取付け部の幅

Claims (5)

  1. 複数の配線を引き出す開口部を有する容体と、前記開口部を開閉する蓋体とを備えた筐体において、前記複数の配線をシールする筐体の配線シール構造であって、
    前記容体に取り付け可能な取付け部と、前記複数の配線を載置する載置部と、該載置部から前記配線の長手方向に延出され、隣り合う前記複数の配線の間隔を規制するガイド部とを備えた配線位置決め部材と、
    前記蓋体に設けられ、前記間隔を規制された複数の配線を押圧するシール材と、を備えることを特徴とする筐体の配線シール構造。
  2. 前記載置部が平坦であることを特徴とする、請求項1に記載の筐体の配線シール構造。
  3. 前記取付け部が、前記容体の開口縁部に嵌合可能な嵌合凹部から成ることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の筐体の配線シール構造。
  4. 前記ガイド部が、前記配線を収める溝部を有することを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載の筐体の配線シール構造。
  5. 前記ガイド部が、排水孔を備えることを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれか一つに記載の筐体の配線シール構造。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024116759A1 (ja) * 2022-11-29 2024-06-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 冷凍サイクル装置の配線構造
JP7499611B2 (ja) 2020-05-26 2024-06-14 東芝ホームテクノ株式会社 スチーム噴出装置

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