JP2011073875A - 搬送方法 - Google Patents

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昌生 安田
Masuhiro Urabe
益弘 卜部
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Abstract

【課題】基板の破損を防止することができる搬送方法を提供する。
【解決手段】搬送部によって被搬送物5が支持される。チャック6の第1部分64aおよび第2部分64bのそれぞれが、被搬送物5の一の側S1の反対側S2の一部をなす第1領域と、主面MSの一部をなす第2領域とを押圧することによって、被搬送物5が挟まれる。第2領域は主面MSの縁から間隔AP2だけ離れている。搬送部およびチャック6を共に移動させることによって、搬送部によって支持されかつチャック6によって挟まれた被搬送物5が移動させられる。
【選択図】図11

Description

本発明は、搬送方法に関し、特に、チャックを用いた搬送方法に関するものである。
太陽電池、フラットパネルディスプレイなどの様々な装置が、半導体プロセスを用いて基板を加工することによって製造されている。この製造工程において基板が搬送される際、基板が所定の位置からずれないように固定するためのチャックが用いられることが多い。
たとえば特開2003−266354号公報(特許文献1)によればバキュームチャックが用いられ、このバキュームチャックは、電子回路が形成される基板の外面に着脱される吸着面を有し、基板の移動に使用される。また、たとえば特開2006−291243号公報(特許文献2)によれば静電チャックが用いられ、この静電チャックはガラス基板の被処理領域外の領域に吸着する。
特開2003−266354号公報 特開2006−291243号公報
上記公報に記載のチャックは、基板のチャックされる面を吸引することにより基板を固定しており他の面を固定していないので、搬送中に基板が所定の位置からずれやすいという問題がある。このずれを防止するためには、基板を挟み込むようなチャックが用いられることが望ましい。しかしながら基板が挟み込まれた場合、ストレスによって基板が破損することがあるという問題がある。
それゆえ本発明の目的は、基板の破損を防止することができる搬送方法を提供することである。
本発明の搬送方法は、一の側に露出された主面を有する基板を含む被搬送物を支持しつつ移動させるための搬送部と、搬送部に対する被搬送物の位置を固定するために被搬送物を挟むためのチャックとを用いた搬送方法であって、以下の工程を有する。
搬送部によって被搬送物が支持される。チャックの第1および第2部分のそれぞれが、被搬送物の一の側の反対側の一部をなす第1領域と、主面の一部をなす第2領域とを押圧することによって、被搬送物が挟まれる。主面の縁から離れた部分を第1および第2領域として第1および第2部分で押圧する。搬送部およびチャックを共に移動させることによって、搬送部によって支持されかつチャックによって挟まれた被搬送物が移動させられる。
本発明の搬送方法によれば、チャックの第2部分によって押圧される第2領域は基板の主面の縁から離れている。よって、特に破損が生じやすい部位である基板の端部が挟み込まれないので、基板の破損が防止される。
好ましくは、第1領域は平面視において主面の縁から離れている。これによりチャックの第1および第2部分のそれぞれによって押圧される第1および第2領域は基板の主面から離れている。よって特に破損が生じやすい部位である基板の端部が押圧されないので、基板の破損がより確実に防止される。
好ましくは、第1および第2部分は、主面に垂直な一の断面において、主面に垂直な共通の中心線を有する。これにより基板に加わるせん断応力が抑制されるので、基板の破損がより確実に防止される。
好ましくは、第1および第2部分は、一の断面において、主面に平行な共通の長さを有する。これにより基板に加わる曲げ応力が抑制されるので、基板の破損がより確実に防止される。
好ましくは、第2部分は弾性体からなる。これにより第2部分が容易に変形することができるので、第2部分により基板がより均一に押圧される。よって基板の破損がより確実に防止される。
好ましくは、被搬送物を挟む工程は、第1および第2の部分のそれぞれを支持する第1および第2アームの間の最小間隔が制限されながら行われる。
好ましくは、弾性体はシリコーン樹脂からなる。
好ましくは、第2部分は凸曲面を有する。これにより、基板が第2部分の凸曲面と接することができるので、基板が角部と接する場合に比して、基板における応力集中を抑制することができる。
好ましくは、第1部分は凸曲面を有する。これにより、基板が第1部分と接する場合において、基板が第1部分の凸曲面と接することができるので、基板が角部と接する場合に比して、基板における応力集中を抑制することができる。
好ましくは、第2部分の表面硬度は、基板の表面硬度よりも低い。これにより基板の表面が第2部分の表面に比して物理的に強くなるので、第2部分によって基板に傷がつくことを防止できる。これにより、この傷への応力集中に起因する基板の割れを防止できる。
好ましくは、被搬送物は、一の側の反対側から基板を支持するトレーを含む。
以上説明したように、本発明によれば、基板の破損が防止される。
本発明の実施の形態1における搬送方法の第1工程を概略的に示す平面図である。 図1の概略正面図である。 本発明の実施の形態1における搬送方法の第2工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態1における搬送方法の第3工程を概略的に示す断面図であり、図3の線IV−IVに沿う位置に対応する断面図である。 本発明の実施の形態1における搬送方法の第4工程を概略的に示す断面図であり、図3の線IV−IVに沿う位置に対応する断面図である。 本発明の実施の形態1における搬送方法の第5工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態1における搬送方法の第6工程を概略的に示す平面図である。 図7の線VIII−VIIIに沿う概略断面図である。 図8の線IX−IXに沿う概略断面図である。 本発明の実施の形態1における搬送方法の第7工程を概略的に示す断面図であり、図7の線VIII−VIIIに沿う位置に対応する断面図である。 図10の線XI−XIに沿う概略断面図である。 図11の線XII−XIIに沿う概略断面図である。 本発明の実施の形態1における搬送方法の第7工程における第1パッド、基板およびトレーの平面視における位置関係を概略的に示すレイアウト図である。 本発明の実施の形態1における搬送方法の第8工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態1における搬送方法の第9工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態1における搬送方法の第10工程を概略的に示す断面図であり、図15の線XVI−XVIに沿う位置に対応する断面図である。 本発明の実施の形態1における搬送方法の第11工程を概略的に示す平面図である。 図17の線XVIII−XVIIIに沿う概略断面図である。 本発明の実施の形態1における搬送方法の第12工程を概略的に示す断面図であり、図17の線XVIII−XVIIIに沿う位置に対応する断面図である。 本発明の実施の形態1における搬送方法の第13工程を概略的に示す断面図であり、図17の線XVIII−XVIIIに沿う位置に対応する断面図である。 本発明の実施の形態1における搬送方法の第14工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態1における搬送方法の第15工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態2における搬送方法の一工程を概略的に示す断面図であり、図12に対応する位置の断面図である。 比較例の搬送方法において基板に反りが生じている様子を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態2における搬送方法の一工程において基板に反りが生じている様子を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態3における搬送方法の第1工程を概略的に示す平面図である。 図26の概略正面図である。 本発明の実施の形態3における搬送方法の第2工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態3における搬送方法の第3工程を概略的に示す断面図であり、図28の線XIX−XXIXに沿う位置に対応する断面図である。 図29の線XXX−XXXに沿う概略断面図である。 本発明の実施の形態3における搬送方法の第4工程を概略的に示す断面図であり、図28の線XIX−XIXに沿う位置に対応する断面図である。 図31の線XXXII−XXXIIに沿う概略断面図である。 本発明の実施の形態3における搬送方法の第5工程を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態4における搬送方法の第1工程を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態4における搬送方法の第2工程を概略的に示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1および図2を参照して、基板52がトレー51上に載せられる。すなわちトレー51は、図2における下側S1(一の側の反対側)から基板52を支持する。上側S2(一の側)には、基板52の主面MSが露出される。次にトレー51および基板52が、被搬送物5として、ともに第1の容器41の内部に搬入される。これによりトレー51は下側S1から第1の容器41のローラ71に支持される。
好ましくはトレー51は、平面視(図1の視野)において、一の方向(図1における横方向)の両端部の各々において、この一の方向に交差する方向(図1における縦方向)における一方側(図1における下側)に突出している部分を有する。
基板52は、ストレスを受けることによって割れやすい基板であり、たとえばガラス基板である。
第1の容器41は、たとえば熱処理をともなうCVD(Chemical Vapor Deposition)を行なうための装置のロードロック室である。
次にトレー51および基板52が、被搬送物5として、ともに熱処理室(図示せず)に搬送される。そして基板52の熱処理が行なわれる。具体的には、たとえば基板52が加熱されつつ、基板52上にCVD法による成膜が行なわれる。次に被搬送物5は第1の容器41に戻される。なお被搬送物5の搬入と搬出とのために別個の独立した容器が設けられてもよい。
図3を参照して、第1の容器41の外部から第1の容器41の内部におけるトレー51の下方に、ハンド50の先端部が挿入される(矢印I1)。ハンド50は、被搬送物5を下方から支持しつつ移動させるためのものであり、搬送ロボットのアームの先端部である。
また1対の補助チャック81がトレー51を挟むことができる位置に移動される。1対の補助チャック81の各々は、トレー51の露出部を挟むためのものであり、一の方向(図3の横方向)に互いに離れて設けられている。また補助チャック81は、ハンド50と共に移動することができるように構成されている。好ましくは、1対の補助チャック81は、トレー51の突出している部分(図3において下方向に突出している部分)を挟むように設けられている。
主に図4を参照して、ハンド50が上昇することで(矢印U)、トレー51が持ち上げられる。すなわちハンド50によって被搬送物5が支持される。
図5を参照して、1対の補助チャック81の各々が有する指部81aおよび81bによってトレー51が挟まれる(矢印A1)。すなわちトレー51が、下方および上方のそれぞれに配置された指部81aおよび81bによって挟まれる。
図6を参照して、ハンド50および1対の補助チャック81が、第1の容器41の外部に向かって共に移動される(矢印O)。この移動の際、1対の補助チャック81によってハンド50上におけるトレー51のずれが抑制される。
図7〜図9を参照して、上記の移動によってトレー51は、第1の容器41の内部と外部とに跨る場所に動かされる。また1対の基板チャック6がトレー51および基板52を共に挟むことができる位置に移動される。
1対の基板チャック6は、基板52と、トレー51の基板52に覆われた部分とを共に挟むためのものである。1対の基板チャック6は、一の方向(図7の横方向)において1対の補助チャック81の間に位置することができるように設けられており、かつこの方向に互いに離れて設けられている。
また基板チャック6は、ハンド50と共に移動することができるように構成されている。
また基板チャック6は、図9に示すように、第1パッド64a(第1部分)と、第2パッド64b(第2部分)と、第1アーム62aと、第2アーム62bと、駆動部ACとを有する。
駆動部ACは、駆動状態において第1および第2アーム62a、62bを互いに近づけ、開放状態において第1および第2アーム62a、62bを互いに遠ざけるように構成されている。
第1および第2パッド64a、64bのそれぞれは、第1および第2アーム62a、62b上に、互いに対向するように取り付けられている。これにより第1および第2パッド64a、64bは、上記駆動状態においてトレー51および基板52を共に挟み、上記開放状態においてトレー51および基板52の拘束を解くように構成されている。よって第1および第2パッド64a、64bは、ハンド50に対する被搬送物5の位置を固定する必要がある際に被搬送物5を挟むことができる。
また第1および第2パッド64a、64bは、弾性体で構成することが好ましく、たとえばシリコーン樹脂からなる。
また第2パッド64bの表面硬度は、基板52の表面硬度よりも低くされるが、第1パッド64aは必ずしも弾性体で構成する必要はなく、基板52の表面硬度と同程度の表面硬度を有する材料で構成してもよい。
主に図10〜図12を参照して、1対の基板チャック6によって、トレー51と基板52とが共に挟まれる(矢印A2)。この際、基板チャック6の第1パッド64aは、被搬送物5の下側の一部をなす第1領域RG1(図9)を押圧する。また基板チャック6の第2パッド64bは、主面MSの一部をなす第2領域RG2(図9)を押圧する。
図9および図11を参照して、第2領域RG2、すなわち第2パッド64bによって押圧される領域は、主面MSの縁から間隔AP2だけ離れている。
図11を参照して、好ましくは、第1および第2パッド64a、64bは、主面MSに垂直な一の断面(図11の断面)において、主面MSに垂直な共通の中心線CLを有する。
またこの断面において、第1パッド64aおよび第2パッド64bのそれぞれは、主面MSに平行な長さDM1およびDM2を有する。好ましくは長さDM1およびDM2は互いに共通の長さを有する。
主に図13を参照して、第1領域RG1(図9)、すなわち第1パッド64aによって押圧される領域は、平面視(図13の視野)において主面MSの縁から間隔AP1だけ離れている。
図14を参照して、ハンド50、補助チャック81および基板チャック6が共に並進移動させられる(矢印T)。これにより被搬送物5が移動させられる。
次にハンド50、補助チャック81および基板チャック6が共に回転移動させられる(矢印R)。これにより被搬送物5が回転される(矢印R)。
上記の移動(図14の矢印TおよびR)の際、基板チャック6によって、ハンド50に対するトレー51および基板52の位置ずれが抑制される。なおこの位置ずれは特に回転移動(図14の矢印R)の際に生じやすいものであり、基板チャック6によって効果的に抑制される。
図15を参照して、ハンド50、補助チャック81および基板チャック6が共に並進移動される(矢印J1)。これによりトレー51は、第2の容器42の内部と外部とに跨る場所に動かされる。第2の容器42(図17)は、たとえば基板52を一時的に保管するためのラックである。
図16を参照して、基板チャック6が開放される(矢印B2)。
図17および図18を参照して、ハンド50および補助チャック81を共に移動させることによって、被搬送物5が第2の容器42の内部に動かされる(矢印J2)。
図19を参照して、補助チャック81が開放される(矢印B1)。すなわち指部81aおよび81bの間隔が拡がることでトレー51の拘束が解かれる。
図20を参照して、ハンド50が下降される(矢印D)。これによりトレー51が第2の容器42のローラ72上に載せられる。
図21を参照して、ハンド50および補助チャック81が第2の容器42の内部から引き抜かれる(矢印P1)。
図22を参照して、以上により、被搬送物5が第1の容器41(図1)から第2の容器42へ搬送される。
本実施の形態によれば、基板チャック6の第2パッド64bによって押圧される第2領域RG2(図9、図11)は、基板52の主面MSの縁から間隔AP2だけ離れている。よって、特に破損が生じやすい部位である基板52の端部(間隔AP2内の部分)が挟み込まれないので、基板52の破損が防止される。
なお基板52の端部が破損しやすい理由は、基板52の作製の際に基板52の端面近傍にマイクロクラックが残りやすいためである。このマイクロクラックへ応力が集中すると、基板52にマクロなクラックが生じ得る。すなわち基板52が破損し得る。
また本実施の形態によれば、基板チャック6の第1パッド64aによって押圧される第1領域RG1(図9、図11)は、平面視(図13)において主面MSの縁から間隔AP1だけ離れている。これにより平面視において、第2領域RG2だけでなく、第1領域RG1も基板52の主面MSの縁から離れている。よって特に破損が生じやすい部位である基板52の端部が基板チャック6によって押圧されないので、基板52の破損がより確実に防止される。
また図11に示すように、第1および第2パッド64a、64bは、主面MSに垂直な断面において、主面MSに垂直な共通の中心線CLを有する。これにより基板52に加わるせん断応力が抑制されるので、基板52の破損がより確実に防止される。
また図11に示すように、第1および第2パッド64a、64bは、主面MSに垂直な断面において、主面MSに平行な共通の長さDM1=DM2を有する。これにより基板52に加わる曲げ応力が抑制されるので、基板52の破損がより確実に防止される。
また第2パッド64b(図12)は、シリコーン樹脂などの弾性体からなる。これにより第2パッド64bが容易に変形することができるので、第2パッド64bにより基板52がより均一に押圧される。よって基板52の破損がより確実に防止される。
また並進移動および回転移動(図14の矢印TおよびR)が行なわれる最中、図11に示すように基板チャック6がトレー51および基板52の双方を挟むことで、トレー51上における基板52のずれが抑制される。またハンド50上におけるトレー51のずれが抑制される。
またトレー51が第1の容器41または第2の容器42の内部に完全に納まっている場合(図6および図17)、第1の容器41または第2の容器42の構造に妨げられることで、基板チャック6(図7および図15)を用いることは困難である。しかしながら本実施の形態によれば、この場合に基板チャック6に比して第1の容器41または第2の容器42の内部に侵入する程度が小さくてもよい補助チャック81を用いることで、ハンド50に対するトレー51の位置を固定することができる。
また上記の場合において、図3に示すようにトレー51が突出している部分を有することで、補助チャック81はトレー51を挟むことができる位置まで容易に移動することができる。
なお上記説明において弾性体としてシリコーン樹脂を例示したが、弾性体はこれに限定されるものではなく、基板52の弾性率に比して十分に小さい弾性率を有する材料であればよい。たとえば、ガラスからなる基板52が7.13×1010Paの弾性率を有する場合、1.5〜5.0×106Paの弾性率を有する弾性ゴムを弾性体として用いることができる。
(実施の形態2)
主に図23を参照して、本実施の形態の基板チャックは、実施の形態1の基板チャック6が有する第1および第2パッド64a、64b(図12)のそれぞれの代わりに、第1および第2パッド64aR、64bRを有する。
第1および2パッド64aR、64bRの各々は凸曲面を有する。第1パッド64aRの凸曲面は、トレー51に対向するように設けられている。また第2パッド64bRの凸曲面は、基板52に対向するように設けられている。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
次に比較例について説明する。
図24を参照して、たとえば熱分布の影響によって、基板52は第2パッド64bSの方に凸に反ることがある。この場合に、第1および第2パッド64aS、64bSの各々の平坦面によって被搬送物5が挟まれると、この平坦面のエッジに位置する角部CCによって基板52への応力集中CCが生じやすい。
さらに図25を参照して、上記の比較例に対して本実施の形態によれば、第1および第2パッド64aR、64bRの各々の凸曲面によって被搬送物5が挟まれるので、上記比較例のように平坦面のエッジが基板52に当たることがない。これにより基板52における応力集中を抑制することができるので、基板52の破損がより確実に防止される。
(実施の形態3)
主に図26および図27を参照して、本実施の形態の被搬送物5Vは、基板52を有するがトレー51(図1)を有しない。よって基板52は、図27における上側S2(一の側)において露出された主面MSを有し、さらに下側S1においても露出された主面を有する。
基板52、すなわち被搬送物5Vは、第1の容器41Vの内部に搬入され、第1の容器41Vのローラ71に支持される。第1の容器41Vは、たとえば熱処理をともなうCVDを行なうための装置のロードロック室である。
次に基板52は熱処理室(図示せず)に搬送され、基板52の熱処理が行なわれる。具体的には、たとえば基板52が加熱されつつ、基板52上にCVD法による成膜が行なわれる。次に基板52は第1の容器41Vに戻される。なお基板52の搬入と搬出とのために別個の独立した容器が設けられてもよい。
図28を参照して、第1の容器41Vの外部から第1の容器41Vの内部における基板52の下方に、ハンド50V(搬送部)の先端部が挿入される(矢印I1)。ハンド50Vは、被搬送物5Vを下方から支持しつつ移動させるためのものであり、搬送ロボットのアームの先端部である。
また1対の基板チャック6が基板52を挟むことができる位置に移動される。
主に図29および図30を参照して、ハンド50Vが上昇することで(矢印U)、基板52がローラ71(図27)から持ち上げられる。すなわちハンド50Vによって被搬送物5Vが支持される。
主に図31および図32を参照して、1対の基板チャック6によって基板52が挟まれる。この際、基板チャック6の第1パッド64aは、被搬送物5V(基板52)の下側の一部をなす第1領域RG1V(図30)を押圧する。また基板チャック6の第2パッド64bは、主面MSの一部をなす第2領域RG2(図30)を押圧する。
図30および図32を参照して、第2領域RG2、すなわち第2パッド64bによって押圧される領域は、主面MSの縁から間隔AP2だけ離れている。
図32を参照して、好ましくは、第1および第2パッド64a、64bは、主面MSに垂直な一の断面(図32の断面)において、主面MSに垂直な共通の中心線CLを有する。
またこの断面において、第1パッド64aおよび第2パッド64bのそれぞれは、主面MSに平行な長さDM1およびDM2を有する。好ましくは長さDM1およびDM2は互いに共通の長さを有する。
図13を参照して、第1領域RG1V(図30)、すなわち第1パッド64aによって押圧される領域は、平面視(図13の視野)において主面MSの縁から間隔AP1だけ離れている。ただし図13と異なり、本実施の形態においてはトレー51は用いられない。
図33を参照して、ハンド50Vおよび基板チャック6が共に並進移動させられる(矢印T)。これにより被搬送物5Vが移動させられる。
以上により、被搬送物5Vが第1の容器41V(図26)から搬送される。なおこの後、被搬送物5Vは、実施の形態1と同様に、回転移動(図14の矢印R)されてもよく、また基板52を直接支持することができる別の容器の内部に搬入されてもよい。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態によっても、実施の形態1と同様の効果が得られる。
(実施の形態4)
図34を参照して、本実施の形態においては、チャック6はストッパ機構90を有する。ストッパ機構90は、ボルト部91と、ストッパナット92(ストッパ部)と、補助ナット93と、固定ナット94とを有する。
ボルト部91は、頭部(図34における上端部)と、この頭部から延びるねじ切り部とを有する。ねじ切り部は、第1アーム62aおよび第2アーム62bの間をつなぐように延びている。より具体的には、ボルト部91は、第2アーム62bを貫通して、第1アーム62a内に至るように捩じ込まれている。
ストッパナット92、補助ナット93、および固定ナット94は、ボルト部91のねじ切り部のうち第1アーム62aおよび第2アーム62bの間の部分に捩じ込まれている。またストッパナット92、補助ナット93、および固定ナット94は、この順に、第2アーム62bにより近い位置に配置されている。
固定ナット94は、第1アーム62aの第2アーム62bに面する面に接するように配置されている。これにより第1アーム62aに対するボルト部91の位置が、より確実に固定される。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
次に本実施の形態における搬送方法について説明する。
まず、ストッパナット92の第2アーム62bに面する面と、第1アーム62aとの間の間隔LHが必要に応じて調整される。間隔LHの大きさは、後に行われる被搬送物5を挟む工程(実施の形態1における図10〜図12の工程に相当する工程)における把持力に対応して調整される。すなわち、より大きな把持力が求められる場合、間隔LHは小さくされ、逆により小さな把持力が求められる場合、間隔LHは大きくされる。具体的な作業としては、補助ナット93が緩められた状態で、ボルト部91周りにストッパナット92を回転させることで、上記調整を行なうことができる。
次に補助ナット93をストッパナット92に接するまで捩じ込む。これによりストッパナット92の位置が安定化される。
続いて、実施の形態1における搬送方法とほぼ同様の工程により、本実施の形態における搬送方法が行なわれる。
本実施の形態によれば、被搬送物5を挟む工程において、図35に示すように、第1アーム62aおよび第2アーム62bの間の間隔LHをストッパナット92により微調整することができる。よって、たとえ駆動部ACの調整による間隔LHの微調整が困難であっても、間隔LHを微調整することができる。
上記のように間隔LHを微調整することで、弾性体からなる第1パッド64aおよび第2パッド64bが厚さ方向(図35における縦方向)に圧縮変形される程度を調整することができる。これにより第1パッド64aおよび第2パッド64b内の縦方向の応力が調整されることで、被搬送物5に加わる把持力を調整することができる。この把持力は、たとえば被搬送物5の温度に応じて微調整されてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、チャックを用いた搬送方法に特に有利に適用することができる。
5,5V 被搬送物、6 基板チャック(チャック)、41,41V 第1の容器、42 第2の容器、50,50V ハンド、51 トレー、52 基板、62a 第1アーム、62b 第2アーム、64a,64aR 第1パッド(第1部分)、64b,64bR 第2パッド(第2部分)、81 補助チャック、71,72 ローラ。

Claims (11)

  1. 一の側に露出された主面を有する基板を含む被搬送物を支持しつつ移動させるための搬送部と、前記搬送部に対する前記被搬送物の位置を固定するために前記被搬送物を挟むためのチャックとを用いた搬送方法であって、
    前記搬送部によって前記被搬送物を支持する工程と、
    前記チャックの第1および第2部分のそれぞれが、前記被搬送物の前記一の側の反対側の一部をなす第1領域と、前記主面の一部をなす第2領域とを押圧することによって、前記被搬送物を挟む工程とを備え、前記主面の縁から離れた部分を前記第1および第2領域として前記第1および第2部分で押圧し、さらに
    前記搬送部および前記チャックを共に移動させることによって、前記搬送部によって支持されかつ前記チャックによって挟まれた前記被搬送物を移動させる工程を備えた、搬送方法。
  2. 前記第1領域は平面視において前記主面の縁から離れている、請求項1に記載の搬送方法。
  3. 前記第1および第2部分は、前記主面に垂直な一の断面において、前記主面に垂直な共通の中心線を有する、請求項1または2に記載の搬送方法。
  4. 前記第1および第2部分は、前記一の断面において、前記主面に平行な共通の長さを有する、請求項3に記載の搬送方法。
  5. 前記第2部分は弾性体からなる、請求項1〜4のいずれかに記載の搬送方法。
  6. 前記被搬送物を挟む工程は、前記第1および第2の部分のそれぞれを支持する第1および第2アームの間の最小間隔が制限されながら行われる、請求項1〜5のいずれかに記載の搬送方法。
  7. 前記第2部分はシリコーン樹脂からなる、請求項1〜6のいずれかに記載の搬送方法。
  8. 前記第2部分は凸曲面を有する、請求項1〜7のいずれかに記載の搬送方法。
  9. 前記第1部分は凸曲面を有する、請求項1〜8のいずれかに記載の搬送方法。
  10. 前記第2部分の表面硬度は、前記基板の表面硬度よりも低い、請求項1〜9のいずれかに記載の搬送方法。
  11. 前記被搬送物は、前記一の側の反対側から前記基板を支持するトレーを含む、請求項1〜10のいずれかに記載の搬送方法。
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