JP2011072462A - ドラム式洗濯乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータ効率の向上,消費電力の低減,電磁リレーのコスト低減を実現しつつ、モータを確実に起動し、異音や過電流の発生を防ぐ。
【解決手段】固定子巻線の接続状態を直列と並列に切り替え可能なモータと、モータの固定子巻線の接続状態を切り替える電磁リレー装置と、この切替を行うリレー切替制御手段と、モータ制御手段と、モータ制御手段にモータの速度指令と電磁リレー装置の切替指令を与える工程制御手段とを備えたドラム式洗濯乾燥機であって、工程制御手段は、洗い工程で、モータの固定子巻線の接続状態が直列になるように電磁リレー装置の切替指令を出力し、脱水工程で、モータの固定子巻線の接続状態が並列になるように電磁リレー装置の切替指令を出力し、モータを起動できなかった場合は、モータの固定子巻線の接続状態が直列になるようにする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ドラム式洗濯乾燥機及びドラム式洗濯乾燥機用モータに関する。
現在のドラム式洗濯乾燥機は、洗濯槽の回転軸にモータを直結して駆動する方式(以降、ダイレクトドライブ方式)が主流となってきている。通常、ドラム式洗濯乾燥機においては、洗い工程は洗濯槽を低速高トルクで駆動し、脱水工程は高速低トルクで駆動する必要がある。モータ効率は回転数とトルクで決まるため、低速高トルクで駆動する洗い工程でモータ効率が最大となるようにモータを設計した場合、高速低トルクで駆動する脱水工程で、モータ効率が低い領域で使われ、消費電力が増大する問題があった。また、脱水工程でモータ効率が最大になるようにモータを設計した場合、洗い工程で効率が悪くなってしまっていた。
上記問題を回避するための手法として、モータ駆動状態に応じ、モータの固定子巻線の接続状態を切り替える方式が示されている(特許文献1参照)。上記方式では、洗い工程において、モータの誘起電圧定数が大きくなるように切り替え、脱水工程において、モータの誘起電圧定数が小さくなるように切り替える。これにより、各工程においてモータ効率が高いところで使用することができる。
また、脱水工程においてモータの回転数が所定の回転数を超えた場合、モータの誘起電圧定数が小さくなるようにモータの固定子巻線の接続状態を電磁リレーで切り替える方式でも同様の効果が得られることが示されている(特許文献2参照)。
特開2003−18879号公報 特開2008−61346号公報
特許文献1の技術の場合、各工程において高効率で駆動することが可能である。しかし、脱水工程で、モータの誘起電圧定数が小さくなるように切り替えるため、水を多量に含んだ洗濯物が洗濯槽に入っている場合、モータの出力トルクが不足し、モータを起動できないおそれがあった。
特許文献2の技術の場合、モータの固定子巻線の接続状態をモータ通電中に切り替えるため、電磁リレーの電気的寿命が短くなる。このため、電気的寿命が長い電磁リレーを採用する必要があり、電磁リレーのコストが大きくなる問題があった。また、切り替え時のショックによりモータ電流の変動が発生し、モータから異音が発生するおそれがあった。また、モータの三相結線途中に配置された3つの電磁リレーの内、1つないし2つの電磁リレーが破壊した場合、モータに流れる三相電流がアンバランスとなり、異音,過電流が発生するおそれがあった。
また、電磁リレーを使用する場合、消費電力の低減のため、電磁リレーに通電を行う時間は最小限に抑える必要がある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、モータ効率の向上,消費電力の低減,電磁リレーのコスト低減を実現しつつ、モータを確実に起動し、異音や過電流の発生を防ぐドラム式洗濯乾燥機を提供することを第1の目的とする。
また、特許文献1(第3実施例)の技術の場合、モータの固定子巻線の結線構成は、脱水工程である並列接続においてインバータ側巻線と反インバータ側巻線の2組の巻線は互いの一方を同じ中性点に共通接続することで構成しているが、これにはインバータ側中性点と反インバータ側中性点を結ぶ中性線が必要となる。
この中性線を成立するためのモータの固定子構成としては、反インバータ側中性点を各相毎に分解して独立した端子構成とし、各々の端子からインバータ基板(以下基板)にリード線と接続端子で引き込み、基板内で中性点と中性線を構成する方法がオーソドックスな手法である。
一般的なY結線である直列構成の固定子構造との比較を、基板との接続線の本数で説明するとY結線においては、基板側から各相に電源を供給する3本のみであり、中性点は、固定子内で反インバータ側を巻線処理で短絡している。
これに対し特許文献1の並列構成においては、上記Y結線よりさらに、インバータ側巻線の反インバータ側に3本、反インバータ側巻線のインバータ側に3本と、反インバータ側の3本となり、合計12本の接続線が必要となり、Y結線に対し9本追加しなければこの構成を成立させることが出来ず、部品点数と作業時間とコストが増加する問題があった。
また、具体的に固定子の構造設計を考えた場合、従来のY結線のみの構成においてはインバータ側の電源供給用端子を3個設けており、この端子はドラム式洗濯乾燥機(以下本体)の構造上下側の位置に配置しており、これは節水性向上のために洗浄ドラムを後方に傾斜することに起因し、このドラム傾斜により、本体背面に設置するバックパネルとの空隙が下側の方がよりおおく確保できることにより下側に配置しているが、並列方式の構成とした場合は、例えば一周で一回りの巻線を中間で分割するため上記インバータ側巻線の反インバータ側と、反インバータ側巻線のインバータ側の夫々の接続端子が、従来の電源供給端子の略180°の位置に新規に6個追加することになる。
この下側の電源供給端子は、相手側コネクタの接続作業を容易にするため取付け状態で手前側に近づくように、断面で2段構成となる固定子の上段に設けていたが、並列方式による追加コネクタを、略180°移動位置に設けた場合は、背面板と干渉するため、これを回避するには本体の奥行き寸法を大きくするか、または洗浄ドラムの厚さを薄くしなければ搭載できないという問題もあった。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、最低限の部品点数の追加でモータ効率の向上、消費電力の低減を実現し、さらに追加による洗浄ドラムの厚さや本体奥行き寸法の変化もない構成とするドラム式洗濯乾燥機用モータを提供することを第2の目的とする。
上記第1の目的を達成するため、本発明のドラム式洗濯乾燥機は、固定子巻線の接続状態を直列と並列に切り替え可能なモータと、前記モータの固定子巻線の接続状態を切り替える電磁リレー装置と、前記電磁リレー装置の切り替えを行うリレー切替制御手段と、前記モータを速度制御するモータ制御手段と、前記モータ制御手段に前記モータの速度指令と前記電磁リレー装置の切替指令を与える工程制御手段とを備えたドラム式洗濯乾燥機であって、前記工程制御手段は、前記モータを低速で運転する洗い工程と、前記モータを高速で運転する脱水工程とを実施し、前記洗い工程においては、前記モータの固定子巻線の接続状態が直列になるように前記電磁リレー装置の切替指令を出力し、前記脱水工程においては、前記モータの固定子巻線の接続状態が並列になるように前記電磁リレー装置の切替指令を出力し、前記脱水工程において、前記モータを起動できなかった場合は、前記モータの固定子巻線の接続状態が直列になるように前記電磁リレー装置の切替指令を出力することを特徴とするものである。
上記構成によれば、各工程において、モータ効率の向上,消費電力の低減を実現しつつ、モータを確実に起動することが可能となる。
また、前記モータ制御装置を、前記モータの回転数が停止した状態で前記電磁リレー装置の切替制御を実施する構成にすることで、電磁リレーの電気的寿命が長くなり、切り替え時のショックによるモータ電流の変動が発生しなくなるため、モータから異音が発生するおそれがない。
また、前記モータ制御装置を、前記モータの各相に流れる電流の比率から、前記モータの動作を停止する構成にすることで、電磁リレーが破壊した場合に生じる三相電流のアンバランスを事前に防ぐことができ、異音,過電流が発生するおそれがない。
また、前記電磁リレー装置は、前記モータの固定子巻線の接続状態について、期間が長い接続状態を無通電時に切り替え、期間が短い接続状態を通電時に切り替える構成とすることで、電磁リレーに通電を行う時間を最小限に抑えることができ、消費電力の低減が可能となる。
また、上記第2の目的を達成するため、本発明は、固定子巻線のインバータ側巻線と反インバータ側巻線の2つの巻線の接続状態をY結線と2重Y結線に切り替え可能な構成とし、高トルクが必要な洗濯工程はインバータ側巻線と反インバータ巻線を直列につないだY結線とし、高速回転が必要な脱水工程は、インバータ側巻線でY結線を構成し更に反インバータ側巻線もY結線を構成する2重Y結線とすることで各工程においてモータ効率の向上、消費電力の低減を実現することが可能となり、また前記2重Y結線方式では、中性点どうしを接続する中性線がないため、コスト低減と作業時間短縮も可能となる。
また追加となる中間端子を、従来の電源供給端子から160°±20°の位置に配置することで電源供給端子側に中間端子の配置を固定し渡り線にて配線した場合に比べ、固定子の厚さ寸法増加を抑制することが出来る。
また前記中間端子は、電源側供給端子が固定子断面の上段側に配置しているのに対し、中間端子は下段側に配置することで、中間端子は背面板と干渉せず、よって本体の奥行き寸法を大きくすること無く、また洗浄ドラムの厚さ寸法を厚くすること無く切換えモータを搭載することが出来るため、本体の寸法変更が必要ない。
さらに中間端子の垂直方向の位置は電源供給端子の垂直方向位置と略同等であるため相手側コネクタを挿入する際の、作業者からの距離も同じになり作業が容易となる。
本発明によれば、モータ効率の向上,消費電力の低減,電磁リレーのコスト低減を実現できるとともに、モータを確実に起動し、異音や過電流の発生を防ぐことが可能なドラム式洗濯乾燥機を実現できる。
また本体寸法を変更することなく、比較的安価に前記モータが提供できる。
本発明の一実施形態であるドラム式洗濯乾燥機の外観図である。 本発明の一実施形態であるドラム式洗濯乾燥機の制御システムのブロック図である。 本発明の一実施形態であるドラム式洗濯乾燥機の制御システムのブロック図である。 本発明の一実施形態であるドラム式洗濯乾燥機のモータ制御手段のブロック図である。 三相交流電力をモータ212に印加したときに流れる電流波形図である。 本発明の一実施形態であるステータの平面図と断面図である。 本発明の一実施形態であるモータの斜視図である。 本発明の一実施形態であるドラム式洗濯乾燥機の右側面の部分断面図である。
以下、本発明の一実施形態のドラム式洗濯乾燥機を図1〜図8を参照して説明する。
図1は、本実施形態のドラム式洗濯乾燥機100の外観図である。
ドラム式洗濯乾燥機100は、前面パネルが開口した筐体101と、四隅にゴム製の脚を有する筐体ベース102とを備え、筐体101の開口部にはドア103が開閉可能なように取り付けられている。また、筐体101は、洗濯物を入れる回転可能な洗濯槽104と、洗濯槽104を包括する外槽105を備えている。
図2,図3は、本実施形態のドラム式洗濯乾燥機100の制御システムのブロック図である。
工程制御手段201は、洗濯,脱水などの工程実施状態に応じて回転数指令情報202、接続切替指令情報203を出力する。モータ制御手段204は、モータ212の回転数が回転数指令情報202に収束するように、PWM制御信号206を出力する。また、リレー切替制御手段205は接続切替指令情報203に応じて電磁リレー制御信号209を出力する。
なお、工程制御手段201とモータ制御手段204とリレー切替制御手段205は、マイクロコンピュータ(CPU)により構成され、ROM(図示せず)に内蔵されたプログラムが実行されることにより機能が実現されるようになっている。
インバータ207は、複数のトランジスタを備え、PWM制御信号206を基に直流電源208を三相交流電力に変換し、電磁リレー装置210を介し、三相交流電力をモータ212に供給する。電磁リレー装置210は電磁リレー制御信号209を基に電磁リレー211a〜211fを同時にすべて切り替える。
モータ212は、三相の永久磁石同期電動機であり、U相,V相,W相のコイル213a〜213f(固定子巻線)を巻回した42スロットのステータと、このステータ内で回転可能に保持されている56極のロータとを備え、ロータの外周表面に貼付されている複数の永久磁石とステータが発生する回転磁界との相互作用により、ロータが回転する。ロータと洗濯槽104は回転軸で直結されており、ロータの回転と同期して洗濯槽104が回転する。
モータ212に備えられたコイル213a〜213fは、電磁リレー装置210に備えられた電磁リレー211a〜211fの切り替え状態によって接続が変更される。図2に示すように電磁リレー211a〜211fを切り替えた場合、U相に相当するコイル213aとコイル213b、V相に相当するコイル213cとコイル213d、W相に相当するコイル213eとコイル213fはそれぞれ直列に接続され、誘起電圧定数が大きくなる。そのため、モータ効率が低速高トルクの動作に適した状態となる。図3に示すように電磁リレー211a〜211fを切り替えた場合、コイル213aとコイル213cとコイル213eのY結線とコイル213b,コイル213d,コイル213fのY結線がそれぞれ並列になるような2重のY結線として接続され、誘起電圧定数が小さくなる。そのため、モータ効率が高速低トルクの動作に適した状態となる。
モータ電流検出装置216は、モータ212の各相に流れる電流値を、モータ電流情報217として出力する。
回転数検出装置214は、モータ212のロータの回転数情報215を出力する。
上述のとおり各相のコイルは2分割しており、分割したコイルのインバータ側のコイルをAコイルとよび、反インバータ側のコイルをBコイルと呼ぶ。
図2,図3で説明すると、AコイルはU相がコイル213b、V相がコイル213d、W相が213fとなり、BコイルはU相がコイル213a、V相がコイル213c、W相がコイル213eとなる。
また各コイルのインバータ側を始端、反インバータ側を終端と呼ぶ。
前記説明と一部重複するが、モータのコイル接続に限定した説明をすると、各工程における上記各コイルの接続は、洗濯工程では、各相のAコイル始端から電源入力し、同相のAコイル終端とBコイル始端を接続し、各相のBコイル終端どうしを短絡することで中性点を形成し、Y結線接続を構成することでモータ効率が、本工程の低速高トルクに適した状態となる。
また脱水工程では、各相のAコイル始端とBコイル始端は同相で接続し電源入力し、各相のAコイル終端どうしを短絡し中性点を形成し、さらに各相のBコイル終端どうしも短絡し中性点を形成し、たがいの中性点は、中性線で接続しない2重Y結線接続を構成することでモータ効率が、本工程の高速低トルクに適した状態となる。
なおBコイル終端は両工程において短絡状態となる固定中性点である。
図6は本実施例によるステータ501の平面図とその断面図で三相の各相コイルはまず、Aコイル始端部507よりAコイル終端部508まで巻き、次に各相はBコイル始端部509より同終端部510まで巻く。
本例では42スロットの3相であるため、1相は14スロットで構成し、また各相コイルは2分割しているのでAコイルが7スロット、Bコイルが7スロットとなる。
巻線後コイル端部は、樹脂絶縁物504で一体成形された端子部に保持し、圧接端子などにより固定される。
Aコイルの両端部と、Bコイルの始端部には電源供給するためタブ付端子505を使用し、Bコイルの終端部は、固定中性点であるため、タブのない端子506を三相短絡させ
中性点を形成している。
各コイルの始端部と終端部の周方向の相互位置は、コイルが2分割されることから相対角度θ=160±20°の位置範囲に形成される。
樹脂絶縁物504で一体成形された端子部は三相がセットになっており、各コイルの始端部と終端部に形成されるので計4箇所形成される。
なお樹脂絶縁物504の材質としては、ガラス繊維などを含有したPBT(ポリブチレンテレフタレート)を使用している。
図7はモータである駆動部ユニットで、外槽フランジ512に中心位置をあわせてステータ501をネジ513により固定し、ステータ501の内径側にはロータ511が外槽フランジ512の中央部に設け、2個の軸受け(図示せず)にて支持された出力回転軸517にネジにより固定される。
図7に示すように、ドラムが後方に傾斜したドラム式洗濯乾燥機100では、ドラムの傾斜角度に沿って外槽514や、外層に固定しているモータ212も傾斜するので、本体取付け位置においてステータ501の出力軸水平面515より下側にある部分は、本体背面側から見た場合、奥側へ遠のき、逆に出力軸水平面515より上側にある部分は手前側へ近づくことから前記4箇所の端子部は、出力軸水平面515より下側に配置されるものは手前側に近づけるためにステータ501の上段部502に設置することで作業を容易にし、逆に出力軸水平面515より上側に配置させるものは、本体の背面板516との干渉を避けるためステータの下段部503に設置している。
よって図6で説明すると上記4箇所の端子部は、Aコイル始端部505とBコイル終端部510が出力軸水平面515より下側にくるためステータの上段部502に設置し、Aコイル終端部508とBコイル始端部509は出力軸水平面515より上側にくるためステータの下段部503に設置している。
次に、工程制御手段201のプログラムの処理内容について説明する。
工程制御手段201は、洗い工程,すすぎ工程,脱水工程,乾燥工程の各工程の組合せからなる洗濯動作を順に実施する。
洗い,すすぎ,乾燥工程においては、モータ212を低速高トルクで駆動する。そのため、工程開始前に、コイル213a〜213fが直列接続になるように接続切替指令情報203を出力し、電磁リレー211a〜211fを切り替える。その後、洗いおよびすすぎ工程を開始する。
脱水工程においては、モータ212を高速低トルクで駆動する。そのため、工程開始前に、コイル213a〜213fが並列接続になるように接続切替指令情報203を出力し、電磁リレー211a〜211fを切り替える。その後、脱水工程を開始する。
ただし、バスタオルのような吸水量が非常に多い洗濯物が洗濯槽104に入っている場合、モータ212の起動時に出力トルクが不足し、モータ212を起動できないことがある。この場合は、コイル213a〜213fが直列接続になるように接続切替指令情報203を出力し、電磁リレー211a〜211fを切り替える。その後、脱水工程を開始する。具体的には、モータ212の回転数が回転数指令情報202に達しない期間が規定時間を超えた場合にモータ212の起動を失敗したみなし、モータ212が停止している時にコイル213a〜213fが直列接続になるように電磁リレー211a〜211fを切り替える。
次に、モータ制御手段204とリレー切替制御手段205のプログラムの処理内容について説明する。
図4は、モータ制御手段204に内蔵されたプログラムの機能ブロック図である。
モータ制御手段204は、回転数情報215が回転数指令情報202に収束するようにPWM制御信号206を出力するモータ回転数制御手段301と、モータ電流情報217から最大電流情報303を出力する最大値検出手段302と、最大電流情報303から電流比情報305を出力する電流比演算手段304と、電流比情報305に基づいてモータ停止指令307を出力する電磁リレー異常検知手段306とを備える。
リレー切替手段205は、接続切替指令情報203に応じて電磁リレー制御信号209を変化させることで、電磁リレー211a〜211fを切り替える。ただし、モータ212に通電を行っている状態で切り替えを実施すると、ショックによりモータ電流の変動が発生し、モータ212から異音が発生するおそれがある。また、電磁リレー211a〜211fの電気的寿命を縮めるおそれがある。そのため、モータ212への通電を停止し、回転が停止した状態で、電磁リレー211a〜211fの切り替えを実施する。具体的には、回転数情報215がゼロではない場合は、電磁リレー制御信号209を変化させず、回転数情報215がゼロになった時点で接続切替指令情報203に応じて電磁リレー制御信号209を変化させる。
次に、電磁リレー211a〜211fの異常状態について説明する。
電磁リレー211a〜211fの内、1〜5つの電磁リレーが溶着もしくは欠落した場合、モータ212の各相のインピーダンスに偏りが発生する。例として、電磁リレー211a,211bの2つが溶着した場合を挙げる。このとき、コイル213a〜213fが直列接続になるように接続切替指令情報203を出力した場合、U相のコイル213bは結線から切り離され、コイル213aのみが接続された状態となり、V相とW相はそれぞれ直列接続となる。したがって、U相の抵抗成分とインダクタンス成分はV相,W相の1/2となる。
図5は三相交流電力をモータ212に印加したときに、各相に流れる電流の波形図である。
各相のインピーダンスが同等である状態で三相交流電力を印加すると、図5の(A)に示すように各相に同じ波高値の電流が流れるが、上記のようにインピーダンスに偏りがある状態では、図5の(B)に示すように各相で異なる波高値の電流が流れ、異音や過電流の原因となる。
そこで本実施例では、各相の電流の波高値を計測し、各相で比較することで電流の偏りを検知する。電流の偏りを検出した場合は、モータ停止指令情報307によりモータ212を停止し異音や過電流の発生を防ぐ。
以上を踏まえ、モータ制御手段204のプログラムの処理内容として、各相の電流の偏りを検知する手順について説明する。
最大値検出手段302は、各相に流れる電流の波高値を求めるため、モータ電流情報217から規定時間内における各相の電流の最大値を計測し、最大値電流情報303として出力する。
続いて電流比演算手段304は、最大値電流情報303からU相とV相の電流比、V相とW相の電流比、W相とU相の電流比を演算する。電流比の演算は除算により行い、2相の内電流値が大きい方を被除数、電流値が小さい方を除数とする。つまり、2相の電流値が近い値であるほど、電流比は1に近づき、逆に2相の電流値が離れた値であるほど、電流比は1より大きな値となる。電流比演算手段304は、得られた3種類の電流比を電流比情報305として出力する。
続いて電流偏り検知手段306は、電流比情報305から得られた3種類の電流比のいずれかが規定値以上であった場合、電流に偏りがあると判断し、モータ212を停止するようモータ停止指令情報307を出力する。
以上の処理により、電磁リレー211a〜211fの溶着もしくは欠落に起因するインピーダンスの偏りを各相の電流の波高値を比較することで、電流偏りに起因する異音や過電流の発生を事前に防止するドラム式洗濯乾燥機が実現可能になる。
本実施例においては、洗い工程,すすぎ工程,脱水工程,乾燥工程の各工程の組合せで洗濯動作を実施するが、先述のようにコイル213a〜213fを直列接続に切り替える工程は洗い工程,すすぎ工程,乾燥工程であり、並列接続に切り替える工程は脱水工程のみである。そのため、洗濯動作全体の中において、直列接続と並列接続とでは、並列接続を使用する期間の方が短い。そこで、本実施例では、電磁リレー装置210を、電磁リレー211a〜211fに通電を行わない時に直列接続に切り替え、通電を行う時に並列接続に切り替える構成とした。
以上により、電磁リレー211a〜211fに通電を行う時間を最小限に抑えることができるため、消費電力の低減が可能となる。
100 ドラム式洗濯乾燥機
101 筐体
102 筐体ベース
103 ドア
104 洗濯槽
105 外槽
201 工程制御手段
202 回転数指令情報
203 接続切替指令情報
204 モータ制御手段
205 リレー切替制御手段
206 PWM制御信号
207 インバータ
208 直流電源
209 電磁リレー制御信号
210 電磁リレー装置
211a〜211f 電磁リレー
212 モータ
213a〜213f コイル
214 回転数検出装置
215 回転数情報
216 モータ電流検出装置
217 モータ電流情報
301 モータ回転数制御手段
302 最大値検出手段
303 最大値電流情報
304 電流比演算手段
305 電流比情報
306 電流偏り検知手段
307 モータ停止指令情報
401u,402u U相電流
401v,402v V相電流
401w,402w W相電流
501 ステータ
502 ステータ上段部
503 ステータ下段部
504 樹脂絶縁物
505 タブ付端子
506 タブなし端子
507 Aコイル始端端子部
508 Aコイル終端端子部
509 Bコイル始端端子部
510 Bコイル終端端子部
511 ロータ
512 外槽フランジ
513 ネジ
514 外槽
515 出力軸水平面
516 背面板
517 回転軸

Claims (6)

  1. 固定子巻線の接続状態を直列と並列に切り替え可能なモータと、前記モータの固定子巻線の接続状態を切り替える電磁リレー装置と、前記電磁リレー装置の切替を行うリレー切替制御手段と、前記モータを速度制御するモータ制御手段と、前記モータ制御手段に前記モータの速度指令と前記電磁リレー装置の切替指令を与える工程制御手段とを備え、洗濯工程及び脱水工程を有するドラム式洗濯乾燥機であって、
    前記工程制御手段は、前記洗い工程においては、前記モータの固定子巻線の接続状態が直列になるように前記電磁リレー装置の切替指令を出力し、
    前記脱水工程においては、前記モータの固定子巻線の接続状態が並列になるように前記電磁リレー装置の切替指令を出力し、
    前記脱水工程において、前記モータを起動できなかった場合は、前記モータの固定子巻線の接続状態が直列になるように前記電磁リレー装置の切替指令を出力することを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  2. 前記モータ制御手段は、前記モータの回転数が停止した状態で前記電磁リレー装置の切替制御を実施することを特徴とする請求項1に記載のドラム式洗濯乾燥機。
  3. 前記モータ制御手段は、前記モータの各相に流れる電流の比率が規定範囲外となったとき、前記モータの動作を停止することを特徴とする請求項1又は2に記載のドラム式洗濯乾燥機。
  4. 筐体と、この筐体に回転可能に支持された回転ドラムと、この回転ドラムを駆動するモータとを備え、洗濯工程及び脱水工程を有する洗濯乾燥機において、
    前記モータは、三相巻線の各相に電源入力側のA巻線と中性点側のB巻線がそれぞれ分割して設けられ、
    洗濯工程では、各相のA巻線の反電源入力側である始端と各相のB巻線の電源入力側である始端を接続し、各相のB巻線の終端どうしを接続してY結線を構成してモータを駆動し、
    脱水工程では、各相のA巻線終端どうしを接続してY結線を構成し、各相のB巻線終端どうしを接続してY結線を構成し、各々のY結線の中性点は中性線で結ばず、各相のA巻線及びB巻線の始端側を接続して2重Y結線とした接続構成として、前記モータを駆動することを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  5. 前記巻線の始端端子と終端端子は各々3端子毎に成形樹脂で部位分けされ、
    前記始端端子と終端端子の相互周方向位置は160°±20°であることを特徴とする、請求項4に記載のドラム式洗濯乾燥機。
  6. 三相巻線の各相に電源入力側のA巻線と中性点側のB巻線がそれぞれ分割して設けられ、
    洗濯工程では、各相のA巻線の反電源入力側である始端と各相のB巻線の電源入力側である始端を接続し、各相のB巻線の終端どうしを接続してY結線を構成してモータを駆動し、
    脱水工程では、各相のA巻線終端どうしを接続してY結線を構成し、各相のB巻線終端どうしを接続してY結線を構成し、各々のY結線の中性点は中性線で結ばず、各相のA巻線及びB巻線の始端側を接続して2重Y結線とした接続構成として、前記モータを駆動することを特徴とするドラム式洗濯乾燥機用モータ。
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