JP2011072260A - 水感を有するハードキャンディ - Google Patents

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Abstract

【課題】ハードキャンディに従来では実現困難であった水感を付与すること。
【解決手段】固体脂含量が30℃で50%以下である油脂10〜60重量%、エリスリトール及び/又はキシリトール40〜90重量%を含有し、該エリスリトール及び/又はキシリトールが100μm以下で且つ平均粒子径50μm以下、及び100μm以上で且つ平均粒子径100μm〜800μmに二種類のピークを有する粒度分布を有するセンター部と、水分値が5重量%以下であるハードキャンディ部を組み合わせることにより、ハードキャンディ中にあたかも水が存在するかのように感じさせる。
【選択図】なし

Description

本発明は、水感を有するハードキャンディに関するものである。
近年の食の多様化に伴い、主食・間食にかかわらず、様々な飲食品が発売されている。菓子類も例外ではなく、キャンディ、スナック、チョコレート等、趣向をこらしたものを多数目にする。
菓子類の中で、ハードキャンディも現在数多くの商品が存在する。例えば、ハードキャンディのセンター部にジャム状の水飴やグミ、チョコレート、粉砕したナッツ等が封入されたセンター入りハードキャンディ、流し込みで作ることで表面がつるつるしたハードキャンディ、近年ではキシリトールの結晶を固めたようなハードキャンディ等が挙げられる。
一般にハードキャンディは、砂糖、水飴を加熱溶解し、濃縮して水分を約5重量%以下にし、所望の形状に成形することで得られるアモルファス状の物質である。保存性を高めるため水分値は極めて低く、そのためみずみずしさを表現することは難しい。仮にハードキャンディのセンター部に比較的水分値の高いグミやジャムを封入した場合においても、幾分フレッシュ感が出るものの、限界がある。さらに水分値が高いものを封入すると、ハードキャンディ部とセンター部の界面で水分移行が顕著に起こり、耐久力の面で非現実的である。
ここで、ハードキャンディにうるおい(口腔湿潤感)を付与した提案がある(特許文献1)。詳しくは、ハードキャンディのセンター部にエリスリトール、酸等を封入している。この方法では、確かにエリスリトールによる冷感、必要であれば酸味料による唾液分泌によってうるおい感(口腔湿潤感)のあるハードキャンディとなる。しかしながら、エリスリトールの粒子径については触れられていなく、粉もしくは結晶の状態のまま封入しているため、噛んだ瞬間に粉っぽさもしくはざらつきを感じ、また独特のえぐみ、収斂味がするため、好ましくない。
他にもキシリトールを溶解後、結晶化させ固化させたものを、そのままもしくは別のアモルファスハードキャンディと組み合わせることで、ハードキャンディに冷感を与える提案がなされている(特許文献2,3,4,5)。この提案では、キシリトールを溶解後、結晶固化させているので、冷感があるハードキャンディ部はかなり硬い物性となる。そのため、舐め始めから後半にわたって持続的に冷感を感じることができる。確かに冷感が優れたものとはなっているが、ハードキャンディへのみずみずしさの付与とは異なり、あくまで冷感を持ったハードキャンディにとどまる。
他にも甘味組成物として結晶キシリトールと結晶エリスリトールを併用することで、冷感が強くなるという提案がある(特許文献6)。二種類の糖の吸熱反応を利用して冷感を強く感じさせるというものである。確かにキシリトールとエリスリトールのそれぞれの溶解スピードが異なるため、強い冷感は得られるかもしれないが、粉のまま封入しているため、粉っぽさ、ざらつきを感じ、また、エリスリトール比率が多くなるとえぐみ等が問題となる。
このように、冷感を目的とした提案は数多くあり、ハードキャンディに冷たいという感覚を付与するという面ではメリットとなってはいるが、あくまで冷感付与にとどまっており、水分の低いハードキャンディに水感を付与する提案は、いまだ例を見ない。
ここでいう「水感」とは、ハードキャンディを口中で舐めた際に、液体感と冷感を併せ持つことで、従来の水分値の低いハードキャンディでは得られなかった、あたかも水が存在するかのように感じられることを意味する。
特表2009−504163号公報 特許第3460187号公報 特開2006−280214号公報 特開2006−280215号公報 特開2006−280216号公報 特開2008−54544号公報 特開平11−187814号公報
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、ハードキャンディに従来では実現困難であった水感を付与することを目的とする。
本発明者らは、上記課題解決のために鋭意研究を行った結果、一定量の油脂に対し、二種類の粒度分布を示す一定量のエリスリトール及び/又はキシリトールを加えたものをハードキャンディのセンター部に入れることにより、ハードキャンディを食べたときにセンター部にあたかも水が存在するかのように感じさせることが可能であるという結論に至った。
すなわち、本発明の要旨は、固体脂含量が30℃で50%以下である油脂10〜60重量%、エリスリトール及び/又はキシリトール40〜90重量%を含有し、該エリスリトール及び/又はキシリトールが100μm以下で且つ平均粒子径50μm以下、及び100μm以上で且つ平均粒子径100μm〜800μmの二種類の粒度分布を有するセンター部と、水分値が5重量%以下であるハードキャンディ部とからなる水感を有するハードキャンディに関する。
本発明の水感を有するハードキャンディは、センター部にエリスリトール及び/又はキシリトールと油脂の混合物を入れることにより、食べたときにあたかも水が存在するかのように感じさせることができ、ハードキャンディに新たな食感を付与することが可能となる。
本発明の水感を有するハードキャンディは、固体脂含量が30℃で50%以下である油脂10〜60重量%、エリスリトール及び/又はキシリトール40〜90重量%を含有し、該エリスリトール及び/又はキシリトールが100μm以下で且つ平均粒子径50μm以下、及び100μm以上で且つ平均粒子径100μm〜800μmの二種類のピークを有する粒度分布を有するセンター部と、水分値が5重量%以下であるハードキャンディ部とからなることを特徴としている。
単にエリスリトール及び/又はキシリトールの粉末をハードキャンディのセンター部に入れた場合、粉末であることによるざらつき、口どけの悪さにより、水感は感じられにくい。また、エリスリトールを粉末のまま入れることによる、えぐみ、収斂味の問題もある。これに対し、本発明者らは、エリスリトール及び/又はキシリトールに対し油脂を加えることにより、センター部のざらつきをおさえ、口どけをよくすることにし、水感を感じさせることを可能にした。
また、本発明に使用するエリスリトール及び/又はキシリトールは、二種類のピークを有する粒度分布を有しており、一方のピークは100μm以下で且つ平均粒子径50μm以下、もう一方のピークは100μm以上で且つ平均粒子径100μm〜800μmである。好ましくは、一方のピークは75μm以下で且つ平均粒子径35μm以下、もう一方のピークは100μm以上で且つ平均粒子径100μm〜500μm、より好ましくは、一方のピークは50μm以下で且つ平均粒子径25μm以下、もう一方のピークは100μm以上で且つ平均粒子径100μm〜250μmである。
前記のような2つのピークを有する粒度分布を有するエリスリトール及び/又はキシリトールは、例えば、100μm以下で且つ平均粒子径50μm以下の粒度分布を有する粒子群と、100μm以上で且つ平均粒子径100μm〜800μmの粒度分布を有する粒子群とを混合することで得ることができる。
また、前記二種類のピークを有する粒度分布を有するエリスリトール及び/又はキシリトールとしては、100μm以下で且つ平均粒子径50μm以下の粒子群と100μm以上で且つ平均粒子径100μm〜800μmとの粒子群の重量比率が95:5〜30:70であることが好ましく、90:10〜40:60がより好ましく、85:15〜50:50がさらに好ましい。このような粒度分布を有する粒状物を用いることで、溶解スピードをコントロールし、冷感の持続性を付与することができる。なお、100μm以下で且つ平均粒子径50μm以下の粒子群の重量比率が95:5より多い場合は、粒子表面積が大きくなるため、エリスリトール及び/又はキシリトールの溶解スピードが速く、冷感の持続性が乏しくなるため、水感としての感覚が得られない。また、100μm以上で且つ平均粒子径100μm〜800μmの粒子群の重量比率が30:70より多い場合、粒子のざらつきが大きくなり本発明の範囲外となる。
なお、エリスリトール及び/又はキシリトール粒子径は(株)島津製作所製 レーザ回折式粒度分布測定装置「SALD-2200」等の測定装置で測定することができる。
また、本発明において使用する油脂としては、固体脂含量(Solid fat content;以下SFCと略す)が30℃で50%以下であり、より好ましくは30℃で0%である。前記油脂について、SFCが30℃で50%を越えるとエリスリトール及び/又はキシリトールと油脂の混合物の口どけが遅くなり、ハードキャンディのセンター部の液体感及び冷感、すなわち水感が感じられなくなる。
前記SFCを有する油脂としては、天然の動植物油脂の他、それらにエステル交換、水素添加、分別等を施した加工油脂が挙げられるが、水感を表現するため無味無臭の油脂が好ましい。
なお、SFCの測定方法は、IUPAC2.150(Solid Cintent Determination in Fats by NMR)に準じて行うことができる。
また、本発明におけるハードキャンディのセンター部はエリスリトール及び/又はキシリトール、油脂の他に、水感を損なわない程度の範囲で、他の原材料や、より制限があるが他の水分の多い原材料を含んでいても良い。具体的にはグルコース、ソルビトール、砂糖、トレハロース、マルトース、マルチトース、ラクトース、ラクチトール、マンニトール、パラチノース、パラチニット、オリゴ糖類、ポリデキストロース等の糖質、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸等の酸、アセスルファムK、アスパルテーム等の甘味料、レモン香料、ソーダ香料等の香料、メントール等の清涼剤等を含んでいても良い。
前記センター部と組み合わせるハードキャンディ部は、水分値が5重量%以下のハードキャンディであれば特に限定はなく、砂糖ベースのキャンディのほか、マルチトール、パラチノース等の糖アルコールベースのノンシュガーキャンディでもよい。味としても限定はなくソーダキャンディのほか、フルーツキャンディ、ミントキャンディ等様々な味が可能であるが、前記センター部の水感のイメージに適する味が付与されたハードキャンディが好ましい。
さらに、本発明の水感を有するハードキャンディにおいて、前記センター部と前記ハードキャンディ部の重量比率としては5:95〜30:70が好ましく、15:85〜20:80がより好ましい。前記重量比率が5:95よりもセンター部が少ないと、ハードキャンディ部に対しセンター部が少なくなり水感を感じにくくなり、また、前記重量比率が30:70よりもセンター部の重量が大きくなると、ハードキャンディ部に対しセンター部が多くなりざらつきが感じられやすくなり、また製造工程において問題が生じる。
なお、前記重量比率は、常法により、測定することができる。
また、本発明の水感を有するハードキャンディは、前記センター部の周囲に前記ハードキャンディ部が覆い、センター部が外部にもれてこない形状であればどのような形でもかまわない。
以上のような構成を有する本発明の水感を有するハードキャンディは、以下のようにして得られる。
すなわち、センター部用の原料としては、例えば、100μm以下で且つ平均粒子径50μm以下の粒度分布を有するエリスリトール及び/又はキシリトールの粒状物と100μm以上で且つ平均粒子径100μm〜800μmの粒度分布を有するエリスリトール及び/又はキシリトールの粒状物とを所望の重量比率で混合し、これと固体脂含量が30℃で50%以下である油脂とを混合する。さらに、必要に応じて、任意成分を添加してもよい。このようにしてセンター部用の原料を作製する。
一方、ハードキャンディ部用の生地としては、砂糖、水飴等の主原料を水中で混合溶解し、真空釜等で濃縮し、必要により香料、酸味料、色素等を添加し作製する。
そして、前記センター部用の原料と、ハードキャンディ部用の生地とをスタンピング成形することで、所望の形状としたハードキャンディを得ることができる。
以上のようにして得られる本発明の水感を有するハードキャンディは、食したときに、センター部にあたかも水が存在するかのような感覚を感じることができ、今までにないハードキャンディの食感を与えることができる。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
粒子径50μm以下で且つ平均粒子径25μm以下のエリスリトールと粒子径100μm以上で且つ平均粒子径100μm〜250μmのエリスリトールの重量比率が80:20となるように混合したエリスリトール75部に対し、油脂として「ココナードMT」(花王製)25部を加えて混合した。別途、砂糖600部、水飴533部、キシリトール10部を水に混合溶解し、真空釜にて濃縮し、レモン香料を少量加えて水分値4重量%のフルーツキャンディを得た。上記センター部をレモンキャンディと重量比率で15:85となるように70℃でスタンピング成形し、単重4.0gのハードキャンディを得た。このようにして得られたハードキャンディは、食したときにざらつき、えぐみは感じられず、液体感、冷感が十分に感じられ、ハードキャンディのセンター部にあたかも水が存在するかのような感覚、すなわち水感を感じることのできるハードキャンディであった。
(実施例2)
粒子径50μm以下で且つ平均粒子径25μm以下のキシリトールと粒子径100μm以上で且つ平均粒子径100μm〜250μmのキシリトールの重量比率が80:20となるように混合したキシリトール75部に対し、油脂として「ココナードMT」(花王製)25部を加えて混合した。それ以外は実施例1と同様に水分値4.0重量%のレモンキャンディを得た。実施例2で得られたキャンディは、実施例1と同様、食したときにざらつき、えぐみは感じられず、液体感、冷感が十分に感じられ、ハードキャンディのセンター部にあたかも水が存在するかのような感覚、すなわち水感を感じることのできるハードキャンディであった。
(実施例3)
粒子径50μm以下で且つ平均粒子径25μm以下のエリスリトールと粒子径100μm以上で且つ平均粒子径100μm〜250μmのエリスリトールの重量比率が80:20となるように混合したエリスリトール90部に対し、油脂として「ココナードMT」(花王製)10部を加えて混合した。それ以外は実施例1と同様に水分値4.0重量%のレモンキャンディを得た。実施例3で得られたキャンディは、実施例1と比べると幾分ざらつきが感じられるものの、水感が十分感じられるものであった。
(実施例4)
粒子径50μm以下で且つ平均粒子径25μm以下のエリスリトールと粒子径100μm以上で且つ平均粒子径100μm〜250μmのエリスリトールの重量比率が80:20となるように混合したエリスリトール40部に対し、油脂として「ココナードMT」(花王製)60部を加えて混合した。それ以外は実施例1と同様に水分値4.0重量%のレモンキャンディを得た。実施例4で得られたキャンディは、実施例1と比べると幾分冷感が弱く感じられるものの、水感が十分感じられるものであった。
(実施例5)
粒子径50μm以下で且つ平均粒子径25μm以下のエリスリトールと粒子径100μm以上で且つ平均粒子径100μm〜250μmのエリスリトールの重量比率が80:20となるように混合したエリスリトール75部に対し、油脂として「硬化菜種油」(不二製油)25部を加えて混合した。それ以外は実施例1と同様に水分値4.0重量%のレモンキャンディを得た。実施例5で得られたキャンディは、実施例1と比べると幾分冷感が弱く感じられるものの、水感が十分感じられるものであった。
(実施例6)
粒子径50μm以下で且つ平均粒子径25μm以下のエリスリトールと粒子径100μm以上で且つ平均粒子径100μm〜250μmのエリスリトールの重量比率が30:70となるように混合したエリスリトール75部に対し、油脂として「ココナードMT」(花王製)25部を加えて混合した。それ以外は実施例1と同様に水分値4.0重量%のレモンキャンディを得た。実施例6で得られたキャンディは、実施例1と比べると幾分ざらつきが感じられるが、水感が十分感じられるものであった。
(実施例7)
粒子径50μm以下で且つ平均粒子径25μm以下のエリスリトールと粒子径100μm以上で且つ平均粒子径100μm〜250μmのエリスリトールの重量比率が95:5となるように混合したエリスリトール75部に対し、油脂として「ココナードMT」(花王製)25部を加えて混合した。それ以外は実施例1と同様に水分値4.0重量%のレモンキャンディを得た。実施例7で得られたキャンディは、実施例1と比べると口どけが早いことにより幾分液体感が弱く感じられるものの、水感が十分感じられるものであった。
(実施例8)
粒子径100μm以下で且つ平均粒子径50μm以下のエリスリトールと粒子径100μm以上で且つ平均粒子径600μm〜800μmのエリスリトールの重量比率が80:20となるように混合したエリスリトール75部に対し、油脂として「ココナードMT」(花王製)25部を加えて混合した。それ以外は実施例1と同様に水分値4.0重量%のレモンキャンディを得た。実施例8で得られたキャンディは、実施例1と比べると幾分ざらつきが感じられるものの、水感が十分感じられるものであった。
(実施例9)
粒子径50μm以下で且つ平均粒子径25μm以下のエリスリトールと粒子径100μm以上で且つ平均粒子径100μm〜250μmのエリスリトールの重量比率が80:20となるように混合したエリスリトール75部に対し、油脂として「ココナードMT」(花王製)25部を加えて混合した。また、センター部とハードキャンディ部の重量比率を5:95となるようにし、それ以外は実施例1と同様に水分値4.0重量%のレモンキャンディを得た。実施例9で得られたキャンディは、実施例1と比べると幾分冷感が弱く感じられるものの、水感が十分感じられるものであった。
(実施例10)
粒子径50μm以下で且つ平均粒子径25μm以下のエリスリトールと粒子径100μm以上で且つ平均粒子径100μm〜250μmのエリスリトールの重量比率が80:20となるように混合したエリスリトール75部に対し、油脂として「ココナードMT」(花王製)25部を加えて混合した。また、センター部とハードキャンディ部の重量比率を30:70となるようにし、それ以外は実施例1と同様に水分値4.0重量%のレモンキャンディを得た。実施例10で得られたキャンディは、実施例1と比べると幾分ざらつきを感じるものの、水感が十分感じられるものであった。
(比較例1)
粒子径50μm以下で且つ平均粒子径25μm以下のグルコースと粒子径100μm以上で且つ平均粒子径100μm〜250μmのグルコースの重量比率が80:20となるように混合したグルコース75部に対し、油脂として「ココナードMT」(花王製)25部を加えて混合した。それ以外は実施例1と同様に水分値4.0重量%のレモンキャンディを得た。得られたキャンディは、実施例1と比べると液体感、冷感が感じられず、水感が感じられるものではなかった。
(比較例2)
粒子径50μm以下で且つ平均粒子径25μm以下のエリスリトールと粒子径100μm以上で且つ平均粒子径100μm〜250μmのエリスリトールの重量比率が80:20となるように混合したエリスリトール95部、油脂として「ココナードMT」(花王製)5部を加えて混合した。それ以外は実施例1と同様に水分値4.0重量%のレモンキャンディを得た。得られたキャンディは、実施例1と比べるとざらつき、えぐみが感じられ、液体感が感じられず、水感が感じられるものではなかった。
(比較例3)
粒子径50μm以下で且つ平均粒子径25μm以下のエリスリトールと粒子径100μm以上で且つ平均粒子径100μm〜250μmのエリスリトールの重量比率が80:20となるように混合したエリスリトール30部に対し、油脂として「ココナードMT」(花王製)70部を加えて混合した。それ以外は実施例1と同様に水分値4.0重量%のレモンキャンディを得た。得られたキャンディは、実施例1と比べると冷感が感じられず、水感が感じられるものではなかった。
(比較例4)
粒子径50μm以下で且つ平均粒子径25μm以下のエリスリトールと粒子径100μm以上で且つ平均粒子径100μm〜250μmのエリスリトールの重量比率が80:20となるように混合したエリスリトール75部に対し、油脂として「メルバ45」(不二製油製)25部を加えて混合した。それ以外は実施例1と同様に水分値4.0重量%のレモンキャンディを得た。得られたキャンディは、実施例1と比べると口どけが非常に遅いため液体感が感じられず、水感が感じられるものではなかった。
(比較例5)
粒子径50μm以下で且つ平均粒子径25μm以下のエリスリトールと粒子径100μm以上で且つ平均粒子径100μm〜250μmのエリスリトールの重量比率が20:80となるように混合したエリスリトール75部に対し、油脂として「ココナードMT」(花王製)25部を加えて混合した。それ以外は実施例1と同様に水分値4.0重量%のレモンキャンディを得た。得られたキャンディは、実施例1と比べるとざらつきが感じられ、水感が感じられるものではなかった。
(比較例6)
粒子径50μm以下で且つ平均粒子径25μm以下のエリスリトールと粒子径100μm以上で且つ平均粒子径100μm〜250μmのエリスリトールの重量比率が100:0となるように混合したエリスリトール75部に対し、油脂として「ココナードMT」(花王製)25部を加えて混合した。それ以外は実施例1と同様に水分値4.0重量%のレモンキャンディを得た。得られたキャンディは、実施例1と比べると口どけが早く、冷感の持続性が乏しくなることにより、水感が感じられるものではなかった。
(比較例7)
粒子径100μm以下で且つ平均粒子径50μm以下のエリスリトールと粒子径100μm以上で且つ平均粒子径1000μm〜1200μmのエリスリトールの重量比率が80:20となるように混合したエリスリトール75部に対し、油脂として「ココナードMT」(花王製)25部を加えて混合した。それ以外は実施例1と同様に水分値4.0重量%のレモンキャンディを得た。得られたキャンディは、実施例1と比べるとざらつきが感じられ、水感が感じられるものではなかった。
(比較例8)
粒子径50μm以下で且つ平均粒子径25μm以下のエリスリトールと粒子径100μm以上で且つ平均粒子径100μm〜250μmのエリスリトールの重量比率が80:20となるように混合したエリスリトール75部に対し、油脂として「ココナードMT」(不二製油製)25部を加えて混合した。また、センター部とハードキャンディ部の重量比率を3:97となるようにし、それ以外は実施例1と同様に水分値4.0重量%のレモンキャンディを得た。得られたキャンディは、実施例1と比べるとハードキャンディ部に対しセンター部が少ないため、液体感、冷感が感じられず、水感が感じられるものではなかった。
(比較例9)
粒子径50μm以下で且つ平均粒子径25μm以下のエリスリトールと粒子径100μm以上で且つ平均粒子径100μm〜250μmのエリスリトールの重量比率が80:20となるように混合したエリスリトール75部に対し、油脂として「ココナードMT」(不二製油製)25部を加えて混合した。また、センター部とハードキャンディ部の重量比率を40:60となるようにし、それ以外は実施例1と同様に水分値4.0重量%のレモンキャンディを得た。得られたキャンディは、実施例1と比べるとハードキャンディ部に対しセンター部が多いため、ざらつきが感じられ、水感が感じられるものではなかった。
以上のように、実施例1〜10で得られた水感を有するハードキャンディはいずれもざらつきやえぐみが感じられず、液体感と冷感、すなわち水感を有していることがわかる。
なお、実施例1〜10及び比較例1〜9で得られた水感を有するハードキャンディの組成と評価(液体感、ざらつき、冷感、えぐみ)を表1、2に示す。また、使用した油脂のSFCを表3に示す。
表1、2における評価基準は以下のとおり。
液体感
「◎」液体感が十分に感じられる。
「○」液体感が感じられる。
「×」液体感が感じられない。
ざらつき
「◎」ざらつきが感じられない。
「○」ざらつきが幾分感じられる。
「×」ざらつきが感じられる。
冷感
「◎」冷感が十分に感じられる。
「○」冷感が感じられる。
「×」冷感が感じられない。
えぐみ
「◎」えぐみが感じられない。
「○」えぐみが幾分感じられる。
「×」えぐみが感じられる。
Figure 2011072260
Figure 2011072260
Figure 2011072260

Claims (3)

  1. 固体脂含量が30℃で50%以下である油脂10〜60重量%、エリスリトール及び/又はキシリトール40〜90重量%を含有し、該エリスリトール及び/又はキシリトールが100μm以下で且つ平均粒子径50μm以下、及び100μm以上で且つ平均粒子径100μm〜800μmに二種類のピークを有する粒度分布を有するセンター部と、水分値が5重量%以下であるハードキャンディ部とからなる水感を有するハードキャンディ。
  2. センター部において、100μm以下で且つ平均粒子径50μm以下の粒度分布を有するエリスリトール及び/又はキシリトールの粒子群と、100μm以上で且つ平均粒子径100μm〜800μmの粒度分布を有するエリスリトール及び/又はキシリトールの粒子群との重量比率が95:5〜30:70である請求項1記載のハードキャンディ。
  3. センター部とハードキャンディ部との重量比率が5:95〜30:70である請求項1又は2記載のハードキャンディ。
JP2009227620A 2009-09-30 2009-09-30 水感を有するハードキャンディ Expired - Fee Related JP5206639B2 (ja)

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