JP2011066788A - 投写型表示装置、キーストン補正方法 - Google Patents

投写型表示装置、キーストン補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】投写による表示画像のキーストン補正の精度を向上させる。
【解決手段】投写型表示装置であって、投写画像をズーム可能な光学系を備え、画像を投写する投写部と、画像のキーストン補正を、ズーム比が所定の設定ズーム比であるとして、画像の投写角度に基づいて行うキーストン補正部を備え、投写角度に対応した第1のパラメーターを取得し、投写角度で画像を投写表示した際の消失点の位置を、第1のパラメーターに基づいて算出し、投写面に画像を投写表示している際のズーム比である投写ズーム比を取得し、設定ズーム比及び投写ズーム比に基づいて消失点を相似変換して消失点に対応する補正目標点を算出し、補正目標点に基づいて、第1のパラメーターを補正して第2のパラメーターを算出し、算出した第2のパラメーターをキーストン補正部に投写角度として与えて、キーストン補正を行わせる。
【選択図】図4

Description

本発明は、投写型表示装置に関し、特に、投写面に表示される画像の歪み補正技術に関する。
プロジェクターは、通常、あおり投写によって投写面に画像を投写する。あおり投写とは、プロジェクターの光源光軸が投写面に対して垂直に交わらない場合の投写手法を意味する。あおり投写が行われる場合には、投写面上に表示される画像は歪む。このため、プロジェクターは、液晶パネルなどの画像形成部に歪んだ画像を形成することによって、投写面上に歪みのない画像、すなわち、正しいアスペクト比を有する矩形画像を表示するよう補正(以下、キーストン補正とも呼ぶ)を行う。あおり投写による歪みを補正する技術として下記の技術が知られている。
特開2008−306644号公報 特開2008−312127号公報
あおり投写によるキーストン補正を行う場合、プロジェクターによる投写時のズーム比の値と、投写面とプロジェクターの投写光軸との角度(以下、投写角度とも呼ぶ)とが、補正処理において必要となる。しかし、プロジェクターは、通常、投写時の実際のズーム比(以下、投写ズーム比とも呼ぶ)ではなく、予め設定された所定のズーム比(以下、設定ズーム比とも呼ぶ)の値と、実際の投写時の投写角度とを用いてキーストン補正を行う。この場合、実際の投写時のズーム比である投写ズーム比に基づいて画像のキーストン補正処理が行われていないため、スクリーンに投写された画像は正しいアスペクト比の矩形形状からは、場合によっては、かけ離れた画像となる。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
投写型表示装置であって、投写面に投写する投写画像をズーム可能な光学系を備え、少なくとも2組の平行線を含む画像を投写する投写部と、前記画像のキーストン補正を、前記光学系のズーム比が所定のズーム比である設定ズーム比であるとして、前記画像の投写角度に基づいて行うキーストン補正部と、前記投写面に対する前記投写型表示装置の相対的な配置を示す投写角度に対応した第1のパラメーターを取得するパラメーター取得部と、前記投写部が、前記投写角度で前記画像を前記投写面に投写表示した際の、前記画像の前記平行線が形成する消失点の位置を、前記第1のパラメーターに基づいて算出する消失点算出部と、前記投写部が前記投写面に前記画像を投写表示している際のズーム比である投写ズーム比を取得する投写ズーム比取得部と、前記設定ズーム比及び前記投写ズーム比の値に基づいて前記消失点を相似変換することにより前記消失点に対応する点である補正目標点を算出し、前記補正目標点に基づいて、前記第1のパラメーターを補正して第2のパラメーターを算出するパラメーター算出部と、前記算出した前記第2のパラメーターを前記キーストン補正部に前記投写角度として与えて、前記キーストン補正を行わせるキーストン実行部とを備えた投写型表示装置。
この投写型表示装置によると、第1のパラメーターを第2のパラメーターに補正するので、光学系のズーム比が設定ズーム比であるとしてキーストン補正を行うキーストン補正部を用いて、投写ズーム比に対応したキーストン補正を行うことができる。
[適用例2]
適用例1記載の投写型表示装置であって、前記パラメーター算出部は、前記設定ズーム比及び前記投写ズーム比の値、並びに前記消失点の位置に基づいて、2つの前記補正目標点のうちの一方の前記補正目標点の位置を算出し、他方の前記補正目標点の位置を、前記一方の補正目標点の位置を求める際に用いた条件を制約条件として近似的に算出し、前記算出した前記2つの補正目標点の位置に基づいて、前記第1のパラメーターを補正して第2のパラメーターを算出する投写型表示装置。
一方の補正目標点の位置の算出条件と、他方の補正目標点の位置の算出条件とは互いに連関している。この投写型表示装置によると、一方の補正目標点の位置を求める際に用いた条件を制約条件として他方の補正目標点を近似的に算出するので、一方の補正目標点については正確に算出することが可能であり、他方の補正目標点は、一方の補正目標点の位置の算出条件を考慮した条件下で、最も近似的な位置として算出することが可能である。
[適用例3]
前記一方の補正目標点は、垂直方向の前記消失点に対応した補正目標点であり、前記他方の補正目標点は水平方向の前記消失点に対応した補正目標点である適用例2記載の投写型表示装置。
この投写型表示装置によると、キーストン補正後の投写面に投写された画像の垂直方向の補正は正確にキーストン補正をすることが可能である。
[適用例4]
適用例3記載の投写型表示装置であって、前記投写型表示装置が備えるズームレンズの主点を原点とした場合の、前記投写面の法線方向をz軸、水平方向をx軸、垂直方向をy軸とする座標系において、前記x軸を軸とした前記投写面と前記投写型表示装置との相対的な角度であるピッチ角θがθ0であった場合に、前記パラメーター算出部は、以下の式を適用して、前記第2パラメーターの一つに対応する補正ピッチ角θ1を算出する投写型表示装置。
(Z0=投写ズーム比、Z1=設定ズーム比)
Figure 2011066788
この投写型表示装置によると、取得された第1のパラメーターに対して、ピッチ角θに対応した第2のパラメーターを算出することができる。
[適用例5]
前記パラメーター算出部は、前記補正ピッチ角θ1を、水平方向の前記補正目標点の位置を近似的に算出する際の前記制約条件とする適用例4記載の投写型表示装置。
この投写型表示装置によると、投写角度の一つであるピッチ角θ0を取得すると、補正ピッチ角θ1を第2のパラメーターとして算出し、第2のパラメーターに基づいて、近似的な水平方向の補正目標点を一意に算出することができる。
[適用例6]
前記画像は矩形の投写領域をもつ、適用例1ないし適用例5のいずれか記載の投写型表示装置。
この投写型表示装置によれば、投写型表示装置が備えるライトバルブとしての投写パネルが矩形であった場合に、その矩形の領域を利用することができる。
[適用例7]
適用例6記載の投写型表示装置であって、前記パラメーター算出部は、前記制約条件である第1の制約条件に加え、前記画像の上辺の延長線が、前記制約条件がないと措定した場合に算出した前記水平方向の消失点に対応した補正目標点を通り、前記近似的に算出する当該水平方向の消失点に対応した補正目標点が、前記延長線上に位置することを第2の制約条件として、前記水平方向の消失点に対応した補正目標点を算出する投写型表示装置。
この投写型表示装置によると、画像の上辺については、制約条件がないと措定した場合に算出した水平方向の補正目標点を通るので、キーストン補正処理された後の画像の上辺は、上記x軸に略平行な矩形として投写することができる。
[適用例8]
適用例1ないし適用例7のいずれか記載の投写型表示装置であって、さらに、前記投写型表示装置が投写表示した投写画像含む前記投写面を撮像可能な撮像部を備え、前記投写ズーム比取得部は、前記投写ズーム比を算出するための測定点を含む測定用画像を、前記投写部が投写する投写光の光軸からオフセットした位置に前記測定点が表示されるように、前記投写面に投写表示する測定点投写部と、前記撮像部によって、投写表示された前記測定点である投写測定点を撮像し、前記撮像した撮像画像上における前記投写測定点の像に基づいて、前記投写測定点を検出する投写測定点検出部と前記検出した前記投写測定点の位置情報を求め、前記位置情報と、予め準備された前記位置情報に対するズーム比の関係とを用いて前記投写ズーム比を決定する投写ズーム比決定部とを備える投写型表示装置。
この投写型表示装置によると、ユーザーが手動で投写ズーム比に対応する値を投写型表示装置に入力する必要がない。
[適用例9]
投写面に投写する投写画像をズーム可能な光学系を備え、少なくとも2組の平行線を含む画像を投写する投写部と、前記画像のキーストン補正を、前記光学系のズーム比が所定のズーム比である設定ズーム比であるとして、前記画像の投写角度に基づいて行うキーストン補正部とを備えた投写型表示装置においてキーストン補正を行う方法であって、前記投写面に対する前記投写型表示装置の相対的な配置を示す投写角度に対応した第1のパラメーターを取得するパラメーター取得工程と、前記投写部が、前記投写角度で前記画像を前記投写面に投写表示した際の、前記画像の前記平行線が形成する消失点の位置を、前記第1のパラメーターに基づいて算出する消失点算出工程と、前記投写部が前記投写面に前記画像を投写表示している際のズーム比である投写ズーム比を取得する投写ズーム比取得工程と、前記消失点を前記設定ズーム比及び前記投写ズーム比の値に基づいて相似変換することにより前記消失点に対応する点である補正目標点を算出し、前記補正目標点に基づいて、前記第1のパラメーターを補正して第2のパラメーターを算出するパラメーター算出工程と、前記算出した前記第2のパラメーターを前記キーストン補正部に前記投写角度として与えて、前記キーストン補正を行わせるキーストン実行工程とを備えるキーストン補正方法。
このキーストン補正方法によると、第1のパラメーターを第2のパラメーターに補正するので、光学系のズーム比が設定ズーム比であるとしてキーストン補正を行うキーストン補正部を用いて、投写ズーム比に対応したキーストン補正を行うことができる。
第1実施例におけるプロジェクター100の構成を示すブロック図である。 プロジェクター100とスクリーン30との相対的な位置関係を説明する説明図である。 あおり投写の場合の液晶パネル136上の形成画像と、スクリーン30上の投写画像との関係を説明する説明図である。 キーストン補正処理の流れを示したフローチャートである。 消失点について説明する説明図である。 投写角度(θ0,φ0)のあおり投写においてズーム比と消失点の関係を説明する説明図である。 補正投写角度(θ1,φ1)の算出処理について説明する説明図である。 投写ズーム比算出処理の流れを示したフローチャートである。 投写ズーム比の測定方法を説明する説明図である。 投写光学系150のズーム比と投写ズーム比測定点MPとの関係を説明するための説明図である。 投写光学系150のズーム比と投写ズーム比測定点MPとの関係を説明するための説明図である。
本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
A.第1実施例:
(A1)プロジェクターのハードウェア構成:
図1は、本発明の第1実施例における投写型表示装置としてのプロジェクター100の構成を概略的に示すブロック図である。プロジェクター100は、画像を表す画像光を投写して、スクリーン30などの投写面上に画像(以下、表示画像とも呼ぶ)を表示させる。なお、本実施例では、スクリーン30は矩形形状である。
プロジェクター100は、CPU120、ROM170、RAM160を備える。また、プロジェクター100は、アナログ・デジタル変換部(A/D変換部)110、映像用プロセッサー130、液晶パネル駆動部134、照明光学系140、液晶パネル136、投写光学系150、ズームレンズ駆動部155、撮像部180、撮像画像メモリ182、リモコン制御部190を備える。これらは互いに内部バス102で接続されている。
A/D変換部110は、プロジェクター100に入力されたアナログの映像信号をデジタル映像信号に変換する。映像用プロセッサー130は、例えばキーストン補正処理や、ガンマ補正処理、色変換処理などの処理を行う画像処理専用のプロセッサーであり、例えば、DSP(Digital Signal Processor)を用いることができる。映像用プロセッサー130は、キーストン補正処理を行うキーストン補正部132を備えている。映像用プロセッサー130は、入力されたデジタル映像信号に対して上述した画像処理を行った上で、液晶パネル駆動部134に対して、処理後のデジタル映像信号を出力する。液晶パネル駆動部134は、入力されたデジタル映像信号に基づいて、液晶パネル136を駆動する。液晶パネル136は、液晶パネル駆動部134で生成された信号を映像化する透過型液晶パネルであり、照明光学系140から照射される光を変調して投写に必要な光(投写光)をスクリーン30へ向けて射出する。なお、液晶パネル136は、透過型液晶パネルに換えて、反射型液晶パネルやDMD(Digital Micromirror Device、DMDは登録商標)を用いたライトバルブとしてもよい。投写光学系150は、照明光学系140から、液晶パネル136を介して射出された投写光をスクリーン30に拡大して投写するズームレンズ152を備える。ズームレンズ152はズームレンズ駆動部155によって投写光の光軸方向に平行移動し、スクリーン30に投写表示される投写画像の倍率を制御する。なお、照明光学系140と、液晶パネル136と、投写光学系150とが、特許請求の範囲に記載の投写部に該当する。
CPU120は、プロジェクター100全体の制御を司る制御機能を備え、本実施例ではこれに加え、ズーム比算出部121と、投写角度算出部122と、消失点算出部123と、補正投射角算出部124としての機能を備える。これら機能部については後で詳しく説明する。
(A2)プロジェクターとスクリーンとの関係:
次に、プロジェクターとスクリーンとの相対的な位置関係について説明する。図2は、プロジェクター100とスクリーン30との相対的な位置関係を説明する説明図である。図2にはxyz座標系が示されている。xyz座標系はスクリーン30を基準とする座標系である。z軸は、スクリーン30の法線に平行な軸である。x軸は、z軸に直交し、水平方向に平行である。換言すれば、x軸は、スクリーン30に投写されるべき矩形の画像の横方向の辺に平行な軸である。y軸は、z軸に直交し、鉛直方向に平行である。換言すれば、y軸は、スクリーン30に投写されるべき矩形の画像の縦方向の辺に平行な軸である。xyz座標系の原点は、投写光学系の主点、本実施例においては、ズームレンズ152の主点に設定されている。
図2に示すように、x軸を中心とするプロジェクター100の回転角度(ピッチ角)をθとする。プロジェクター100が上方を向く場合に、回転角度θを正の値として定義している。y軸を中心とするプロジェクター100の回転角度(ヨー角)をφとする。プロジェクター100がスクリーン30に正対して右方を向く場合に、回転角度φを正の値として定義している。z軸を中心とするプロジェクター100の回転角度(ロール角)をψとする。プロジェクター100からスクリーン30を対面として、プロジェクター100が左回りする回転角度ψを正の値として定義している。プロジェクター100のロール角方向の傾きに対する補正は、ユーザーが手動によっても容易に調整可能な要素である。従って本実施例においては、ロール角ψ=0度として説明する。
プロジェクター100の2つの回転角度(以下「投写角度」と呼ぶ)θ,φのうちの少なくとも一方が有意な値(ゼロでない値)である場合、つまりプロジェクター100の光軸(すなわち投写光学系の中心軸)とスクリーン30の法線(z軸)とが一致しない場合に、あおり投写が実現される。
あおり投写が実現される場合に、液晶パネル136に歪みのない画像が形成されると、スクリーン上に表示される画像は歪む。逆に、液晶パネル136に歪んだ画像(補正済み画像)が形成されると、スクリーン上に歪みのない画像、すなわち、正しいアスペクト比を有する矩形の画像(正画像)が表示され得る。
図3はあおり投写が実現している場合の液晶パネル136に形成されている画像と、スクリーン30上に表示されている投写画像との関係を説明する説明図である。図3(a)は、液晶パネル136に歪みのない画像が形成され、スクリーン30に歪んだ投写画像が表示されていることを示している。演算処理を簡易にするために、スクリーン30は、図2に示したxyz座標系において、z=1で表される平面上に配置されているとする。図3(b)は、液晶パネル136に歪んだ画像(補正済み画像)が形成され、スクリーン30に歪みのない投写画像(正画像)が表示されていることを示している。図中に示したWPは、液晶パネル136に対応した矩形の基準領域である。また、WFは、液晶パネル136の基準領域WP内で、実際に、プロジェクター100に入力された画像データに基づいて画像が形成される画像形成領域を示している。このように、あおり投写の場合には、液晶パネル136の基準領域WPに対して、画像形成領域WFを同形状とすると、スクリーン30に投写された投写画像は歪んでしまう。従って、本実施例では、スクリーン30に入力された画像データに対応した投写画像を、正しいアスペクト比の正画像で投写表示するために、基準領域WPに対して、画像形成領域WFの形状を補正することでキーストン補正処理を行う。以下、キーストン補正処理について説明する。
(A3)キーストン補正処理:
次に、プロジェクター100が行うキーストン補正について説明する。図4は、プロジェクター100が行うキーストン補正処理の流れを示したフローチャートである。キーストン補正処理は、リモコン191に設けられた「自動キーストン補正処理ボタン」をユーザーが操作することによって開始される。なお、キーストン補正処理は、プロジェクター100の電源オンや画像信号の入力に応じて自動的に実行されるものとしてもよい。
キーストン補正処理が開始されると、CPU120は、プロジェクター100において、実際の投写時に調整されたズーム比である投写ズーム比Z0の値を取得する投写ズーム比算出処理を開始する(ステップS100)。投写ズーム比算出処理は、キーストン補正処理におけるサブルーチンとして行われる。なお、本実施例では、ズーム比として、実際に投写に用いているズーム比と、初期設定としてプロジェクター100に予め記憶されているズーム比とを用いる。従って、説明の便宜上、上記2つのズーム比を区別するため、実際の投写時に調整されたズーム比を「投写ズーム比Z0」と呼び、初期設定としてプロジェクター100に予め記憶されているズーム比を「設定ズーム比Z1」と呼ぶ。
投写ズーム比Z0は、ズーム比算出部121が、スクリーン30にズーム比算出用の測定画像を投写し、投写表示された測定用画像を撮像部180で撮像した撮像画像を解析することにより算出してもよいし、プロジェクター100が、ズームレンズ152およびズームレンズ駆動部155に、投写ズーム比Z0を検出するセンサーを備えることにより投写ズーム比Z0の値を取得するとしてもよい。本実施例では、スクリーン30に投写ズーム比算出用の測定用画像を投写表示し、撮像することによって投写ズーム比Z0の値を取得する方法を採用する。なお、測定用画像を用いた投写ズーム比Z0の取得方法については、後で詳しく説明する。
投写ズーム比Z0の値を取得すると、CPU120は、投写角度算出部122の機能として、プロジェクター100とスクリーン30との相対的な角度である投写角度、つまりピッチ角θ0とヨー角φ0とを算出する投射角算出処理を開始する(ステップS150)。投写角度算出処理は、キーストン補正処理におけるサブルーチンとして行われる。投射角度算出処理は、投写画像として投写角度測定用の測定点を3点以上含む画像(以下、投射角測定用画像とも呼ぶ)をスクリーン30に投写表示し、その投射角測定用画像を表示したスクリーン30を撮像部180によって撮像する。なお、投写角測定用画像上の3点の測定点は、スクリーン30に投写された際に、3点が同一直線上に存在しないような位置に配置されている。
CPU120は、撮像した撮像画像に基づいて、3点の投射角測定用の測定点の三次元座標を検出する。三次元座標系としてはズームレンズ152の主点を原点としたレンズ座標系(投写光の光軸がZ軸)を用いる。測定点の三次元座標の検出には、一般的に公知な三次元座標検出の方法を用いる。具体的には、撮像画像を用いて、ズームレンズ152と撮像部180との視差を利用した三角測量の原理により、三次元座標を検出する能動型のアクティブステレオ法によって行う。なお、測定点の三次元座標の検出に用いられる方法は、アクティブステレオ法以外の三次元座標検出法(例えば複数のカメラを用いた受動型のステレオ法等)としてもよい。
測定点の三次元座標を検出後、その3点の測定点の座標を用いて、レンズ座標系における、その3点を通る近似平面の式を算出する。近似平面の算出後、投写光の光軸(レンズ座標系のZ軸)と近似平面とのなす角度を算出することにより、投写角度(θ0,φ0)を算出する。投写角度(θ0,φ0)を算出すると、次にCPU120は、投写角度(θ0,φ0)を用いて垂直消失点と水平消失点とを算出する(ステップS160)。なお、投写角度(θ0,φ0)、および、それに対応したパラメーターが、特許請求の範囲に記載の第1のパラメーターに相当し、投写角度算出部122が、特許請求の範囲に記載のパラメーター取得部に相当する。
ここで、消失点について説明する。三次元空間における互いに平行な任意の直線の、平面への射影は、射影後の直線が互いに平行でない場合、1点で交わる。この交点を消失点と呼ぶ。以下、具体例によって消失点を説明する。図5は消失点について説明する説明図である。図5(a)は、プロジェクター100によってスクリーン30にあおり投写をした場合の、プロジェクター100とスクリーン30とを示している。図5(a)では、プロジェクター100のズームレンズの主点を原点0としたレンズ座標系を基準に図示している。図5(a)にはさらに、z軸に垂直な平面(平面z=1)を図示している。本具体例の場合、液晶パネル136上に形成された画像形成領域WFをスクリーン30に投写表示している。また、スクリーン30上に投写表示された画像形成領域に対応する投写画像(以下、画像形成領域に対応する投写画像を投写画像形成領域WFSとも呼ぶ)は、上辺と下辺とが平行で、かつ、右辺と左辺とが平行な矩形の画像(正画像)である。
図5(b)には、投写画像形成領域WFSの平面z=1への射影(スクリーン30上の投写画像形成領域WFSの各辺と原点0とを通る平面と平面z=1との交線)を示している。なお、図5(b)に示した座標系をレンズ座標系の標準座標系と呼ぶ。標準座標系の単位は、プラス45度およびマイナス45度の方向が、それぞれプラス1およびマイナス1となる。レンズ座標系において投写画像形成領域WFSの右辺と左辺とは互いに平行であるため、標準座標系に射影した投写画像形成領域WFS(以下、射影画像形成領域WFZとも呼ぶ)の右辺および左辺を延長した直線は1点で交わる。この点を垂直消失点DPvと呼ぶ。同様に、レンズ座標系において投写画像形成領域WFSの上辺と下辺とは互いに平行であるため、射影画像形成領域WFZの上辺および下辺を延長した直線は1点で交わる。この点を水平消失点DPhと呼ぶ。また、図5(b)に示した、射影画像形成領域WFZの周囲の矩形の画像は、液晶パネル136の基準領域WPを標準座標系に射影変換した領域(以下、射影基準領域WPZとも呼ぶ)である。あおり投写による投写画像の歪みを補正する場合には、射影基準領域WPZと、消失点(垂直消失点DPvと水平消失点DPh)とに基づいて射影画像形成領域WFZを決定することによって補正を行う。例えば、図5(b)に示すように、垂直消失点DPvと射影基準領域WPZの下辺の頂点P2および頂点P3を各々通る2つの直線L1,直線L2と、水平消失点DPhと射影基準領域WPZの左辺(φ>0の場合)の頂点P1および頂点P2とを各々通る2つの直線L3,直線L4との、4つの直線(L1〜L4)で囲まれる領域を、射影画像形成領域WFZとして決定し、この射影画像形成領域WFZに対応した画像形成領域WFを液晶パネル136に形成することで、あおり投写による投写画像の歪みを補正することができる。なお、以下の説明では、垂直消失点DPvおよび水平消失点DPhを、まとめて消失点DPとも呼ぶ。
消失点DP(垂直消失点DPvおよび水平消失点DPh)の位置(座標)は、スクリーン30とプロジェクター100との相対的な角度(ピッチ角θ、ヨー角φ、ロール角ψ)により一義的に定まる。消失点DPのレンズ座標系の標準座標系における座標は、下記の式(1)および式(2)のように表される。
Figure 2011066788
Figure 2011066788
なお、上述したように、ロール角ψ方向のプロジェクター100の傾きに対する補正は、ユーザーが容易に調整可能な要素であり、本実施例においては、ロール角ψ=0度としている。ロール角ψ=0度の場合には、消失点DPのレンズ座標系の標準座標系における座標は、下記の式(3)および式(4)のようになる。
Figure 2011066788
Figure 2011066788
上記で説明した消失点の演算方法を利用し、CPU120は、投写角度(θ0,φ0)を用いて垂直消失点DPvと水平消失点DPhとを算出する(図4:ステップS160)。プロジェクター100には、ズーム比に対応するパラメーターであるズーム比パラメーターとして、製造段階で予め規定された設定ズーム比Z1が設定されている。設定ズーム比Z1は、通常の使用において最も使用頻度が高いと考えられるズーム比である。プロジェクター100は、ユーザーによって調整されたズーム比である投写ズーム比Z0でスクリーン30に画像を投写している場合においても、設定ズーム比Z1に基づいて画像形成領域WFを算出するので、投写角度(θ0,φ0)から上記の方法で算出した消失点をそのまま用いて画像形成領域WFを算出するとスクリーン30に投写した映像が矩形にならない。そのため消失点の座標を補正する。
設定ズーム比Z1に基づいて画像形成領域を算出する場合と、投写ズーム比Z0に基づいて画像形成領域を算出する場合との異なる点は、図5(a)において説明したように、スクリーン30に投写表示されている画像形成領域に対応する画像である投写画像形成領域WFSを、標準座標系に射影した場合、つまり平面z=1へ射影した場合に、投写画像形成領域WFSに対応する画像、つまり射影画像形成領域WFZの大きさが異なる点である。従って、投写角度(θ0,φ0)でのあおり投写において、設定ズーム比Z1に基づいて画像形成領域を算出する場合と、投写ズーム比Z0に基づいて画像形成領域を算出する場合とで、標準座標系における画像形成領域の形状は異なる。先述したように、プロジェクターは設定ズーム比Z1に基づいて画像形成領域を算出するようにプログラムされている。従って、本発明に係るプロジェクター100においては、この設定ズーム比Z1に基づいて算出する画像形成領域の形状が、投写角度(θ0,φ0)および投写ズーム比Z0を用いて算出した画像形成領域を相似拡大・縮小した形状に最も近くなるように投写角度(θ,φ)を補正する。以下、図6において詳しく説明する。なお、本実施例においては、(投写ズーム比Z0<設定ズーム比Z1)として説明する。
図6は、投写角度(θ0,φ0)のあおり投写において、ズーム比と消失点の関係を説明する説明図である。図6(a)は、ズーム比が投写ズーム比Z0の場合の標準座標系における垂直消失点DPv0と水平消失点DPh0、および、射影基準領域WPZ0と射影画像形成領域WFZ0を示している。図6(a)の場合、垂直消失点DPv0および水平消失点DPh0の座標は下記の式(5)および式(6)のようになる。
Figure 2011066788
Figure 2011066788
しかし、上述したように、プロジェクター100は、投写ズーム比Z0で投写している場合においても、ズーム比が設定ズーム比Z1として、射影画像形成領域WFZを算出するようにプログラム上に設定されている。図6(b)は、プロジェクター100が投写ズーム比Z0で投写している時に、消失点を算出し、その消失点を用いて射影画像形成領域WFZを決定した場合を示している。この場合、消失点の座標は、図6(a)に示した垂直消失点DPv0,水平消失点DPh0となる。しかし、射影基準領域WPZは、設定ズーム比Z1に対応した射影基準領域WPZ1となる。よって、垂直消失点DPv0,水平消失点DPh0および射影基準領域WPZ1に基づいて射影画像形成領域WFZeを決定すると、スクリーン30に投写表示された画像は歪んだ形状となる。
そこで、本発明に係るプロジェクター100では、投写ズーム比Z0において投写した投写画像が矩形となるように、消失点DPを補正した補正目標点を算出し、算出した補正目標点に基づいて、投写角度(θ0,φ0)を補正する処理を行う。演算処理上、垂直消失点DPv0に対応した垂直補正目標点DPv1と、水平消失点DPh0に対応した水平補正目標点DPh1のうち、一方の補正目標点(本実施例においては垂直補正目標点DPv1)の位置は、正しく算出が可能であり、他方の補正目標点(本実施例については水平補正目標点DPh1)の位置は、近似的に算出が可能である。
図6(c)は、ズーム比が設定ズーム比Z1の場合の標準座標系における垂直補正目標点DPv1と水平補正目標点DPh1、および、射影基準領域WPZ1と射影画像形成領域WFZ1を示している。図6(c)の場合、図6(a)の場合と比較して、ズーム比が投写ズーム比Z0から設定ズーム比Z1になっているので、垂直補正目標点DPv1および水平補正目標点DPh1の座標は下記の式(7)および式(8)のようになる。
Figure 2011066788
Figure 2011066788
ところで、人間の視覚は、視認対象が左右方向に歪んでいる場合と、上下方向に歪んでいる場合とを比較すると、左右方向の歪みに対して、より視認しやすい傾向がある。従って、本実施例においては、投写画像の縦方向の辺、つまり左辺と右辺とを互いに略平行とするために、優先的に垂直補正目標点DPv1を正確に算出する。そして、水平補正目標点DPh1については、近似的に算出し、算出した点を近似水平補正目標点と呼ぶ。以下、具体的に説明する。
上述したように、プロジェクター100は、投写ズーム比Z0で投写している場合において、ズーム比パラメーターとして設定ズーム比Z1を用いて投写画像の歪み補正処理を行う。垂直補正目標点DPv1については正確に算出する。水平補正目標点DPh1については、近似的に算出した点(以下、近似水平補正目標点DPh1’とも呼ぶ)を算出する。算出した垂直補正目標点DPv1と近似水平補正目標点DPh1’に基づいて、投写角度算出処理(図4:ステップS150参照)によって算出した投写角度(θ0,φ0)、つまり実際の投写角度を補正し、新たに補正投射角度(θ1,φ1)を算出する処理を行う(図4:ステップS170)。以下、補正投写角度(θ1,φ1)を算出する処理について説明する。
図7は、補正投写角度(θ1,φ1)の算出処理について説明する説明図である。図7(a)に示したように、垂直消失点DPv0の座標を投写ズーム比Z0と設定ズーム比Z1の比率に従って相似拡大・縮小して、垂直補正目標点DPv1を表した座標と、補正投射角(θ1,φ1)を用いて垂直補正目標点DPv1を表した座標とに基づいて、下記の式(9)が成り立つ。そして、式(9)より、θ1が下記の式(10)として算出される。
Figure 2011066788
Figure 2011066788
つまり、投写角度算出処理によって算出したθ0に対して、式(10)によってθ1を算出し、θ1を用いて垂直補正目標点DPv1を算出すれば、プロジェクター100において、ズーム比が投写ズーム比Z0であっても、プログラム上、設定ズーム比Z1に対応した垂直補正目標点DPv1を算出することができる。
次に、近似水平補正目標点DPh1’を算出する。上記処理により、ピッチ角θとして補正投写角度θ1が定まる。つまりθ=θ1であるので、水平消失点の座標算出式である式(4)を用いて、水平補正目標点DPh1のy座標はy=−tanθ1として固定される。図7(b)に示すように、算出しようとする水平補正目標点DPh1のy座標をy=−tanθ1として固定すると、正確な水平補正目標点DPh1のy座標の値は、Z0=Z1の場合を除いて、θ=θ1として表すことができない。数式を用いて説明すると、式(10)によって表されたθ1を、式(4)に適用した座標と、式(8)によって表された座標とが一致するようなθ0の値は、Z0=Z1の場合を除いて、存在しないことからも理解できる。
そこで、水平補正目標点DPh1に近い点を近似水平補正目標点DPh1’として算出し、射影画像形成領域WFZの形成に用いる。図7(a)に示すように、θ=θ1で固定されているので、近似水平補正目標点DPh1’のy座標は固定される。従って、近似水平補正目標点DPh1’のx座標のみ、φの値によって変動する。
φの値の決定については、図7(b)に示すように、射影基準領域WPZ1の頂点P1’と水平補正目標点DPh1とを通る直線L5と、直線y=−tanθ1との交点を交点Qとし、その交点Qと近似水平補正目標点DPh1’とが一致するように、φの値をφ=φ1として決定する。上記算出処理によって近似水平補正目標点DPh1’を算出後、図7(c)に示すように、垂直補正目標点DPv1と、近似水平補正目標点DPh1’とを用いて、上記説明した方法と同様に、射影画像形成領域WFZの形状を決定する。つまり、投写角度算出処理によって算出した投写角度(θ0,φ0)から、補正投写角度(θ1,φ1)を算出し、算出した補正投写角度(θ1,φ1)に基づいて射影画像形成領域WFZ1’を決定し、決定した射影画像形成領域WFZ1’によって、あおり投写による投写画像の歪みを補正する(ステップS180)。本発明に係るプロジェクター100においては、このようにして、あおり投写による投写画像の歪みを補正する。なお、補正投写角度(θ1,φ1)、及び、それに対応するパラメーターが、特許請求の範囲に記載の第2のパラメーターに相当し、補正投射角算出部124が、特許請求の範囲に記載のパラメーター算出部に相当する。
また、交点Qは、図7(b)においては、射影基準領域WPZ1の上辺の頂点である頂点P1’と水平補正目標点DPh1とを通る直線L5と直線y=−tanθ1との交点としたが、射影基準領域WPZ1の下辺の頂点である頂点P2’と水平補正目標点DPh1とを通る直線L6(図示省略)と直線y=−tanθ1との交点としてもよい。図7(b)に示した、頂点P1’および直線L5に基づいて交点Qを算出し近似水平補正目標点DPh1’を決定し射影画像形成領域WFZ1’を形成した場合には、射影画像形成領域WFZ1’の上辺、つまり直線L5は、ズーム比が投写ズーム比Z0の場合の水平補正目標点DPh1を通っているので、スクリーン30に投写された投写画像形成領域WFS(図5(a)参照)における上辺はレンズ座標系におけるx軸と略平行となる。つまり、投写画像形成領域WFSの左辺および右辺と上辺とのなす角度は略90度となる。一方、頂点P2’および直線L6に基づいて交点Qを算出し近似水平補正目標点DPh1’を決定し射影画像形成領域WFZ1’を形成した場合には、射影画像形成領域WFZ1’の下辺、つまり直線L6は、ズーム比が投写ズーム比Z0の場合の水平補正目標点DPh1を通っているので、スクリーン30に投写された投写画像形成領域WFSにおける下辺はレンズ座標系におけるx軸と略平行となる。つまり、投写画像形成領域WFSの左辺および右辺と下辺とのなす角度は略90度となる。なお、垂直消失点DPv0と水平消失点DPh0とが、特許請求の範囲に記載の消失点に相当する。垂直補正目標点DPv1と水平補正目標点DPh1とが特許請求の範囲に記載の補正目標点に相当し、近似水平補正目標点DPh1’が、特許請求の範囲に記載の近似的に算出した補正目標点に相当する。また、キーストン補正部132が特許請求の範囲に記載のキーストン補正部に相当し、映像用プロセッサー130が特許請求の範囲に記載のキーストン実行部に相当する。
(A4)投写ズーム比算出処理
次に、上述した投写ズーム比算出処理(図4:ステップS100)について説明する。図8は投写ズーム比算出処理の流れを示したフローチャートである。投写ズーム比算出処理は、上述したように、ユーザーからのリモコン191を通じた指示に応じてキーストン補正処理が開始されるとともに実行される(図4参照)。投写ズーム比算出処理が開始されると、CPU120は、スクリーン30に、スクリーン30の配置状態を測定するための測定用パターン画像を投写する(ステップS110)。ステップS110における具体的な処理手順としては、読み出し専用の記憶部であるROM170の測定パターン記憶部171に予め格納された測定用パターン画像MIを表す画像データを、CPU120が液晶パネル駆動部134へと送信する。液晶パネル駆動部134は、液晶パネル136に測定用パターン画像MIを表す画像を画像形成領域WFに形成させる。これによって、測定用パターン画像MIが、投写光学系150を介してスクリーン30に表示される。
図9(a)は、測定用パターン画像MIの一例を示す説明図であり、画像形成領域WFに測定用パターン画像MIが形成された液晶パネル136が模式的に示されている。図9(a)に示すように、投写光学系150の光軸とパネル面136sとの交点OPp(以後、「パネル光軸交点OPp」と呼ぶ)が「×」で示されている。なお、図9(a)には、説明の便宜のために、パネル面136sの対向する2つの短辺の中点を通る第1の中央線CL1と、パネル面136sの対向する2つの長辺の中点を通る第2の中央線CL2とを一点鎖線で図示してある。MPは投写ズーム比Z1を算出するための投写ズーム比測定点である。
ところで、このプロジェクター100では、投写光学系150の光軸が投写面に対してあおり角を有することによって生じる投写画像の歪みを低減するために、予め投写光学系150の光軸を、パネル面136sの中央より下側にオフセットさせている。具体的には、パネル光軸交点OPpが、第2の中央線CL2上であって、第1の中央線CL1より紙面に向かって下側に位置するように、投写光学系150と液晶パネル136との位置が決められる。
図9(b)は、図9(a)の測定用パターン画像MIがスクリーン30に投写表示された状態を示す模式図である。以下、測定用パターン画像MIの投写画像を「測定用投写画像MIp」と呼ぶ。測定用投写画像MIpは、投写面において略台形形状に歪んでいる点以外は、図9(a)の測定用パターン画像MIと同様である。なお、図9(b)には、投写光学系150の光軸とスクリーン30の投写面との交点OPs(以後、「スクリーン光軸交点OPs」と呼ぶ)を「×」で図示してある。
ステップS110(図8)で測定用パターン画像MIをスクリーン30に投写後、CPU120は、撮像部180(図1)が、測定用投写画像MIpが表示されているスクリーン30を撮影する(図8:ステップS120)。図9(c)は、撮像部180によって撮影された撮像画像SIを示す模式図である。この撮像画像SIには、投写ズーム比測定点MPが映り込んでいる。なお、図9(c)には、スクリーン光軸交点OPsを「×」で図示してある。撮像部180は、この撮像画像SIを表す画像データ(以後、「撮像データ」と呼ぶ)を撮像画像メモリ182に格納する。
撮像データを撮像画像メモリ182に格納後、CPU120は、撮像画像メモリ182に格納された撮像データを読み込む。また、CPU120のズーム比算出部121は、撮像画像SI中に映り込んでいる測定用投写画像MIpを検出するとともに、投写ズーム比測定点MPの撮像画像面内における座標を検出する(ステップS130)。具体的には、ズーム比算出部121は、画像のコントラスト比によって投写ズーム比測定点MPを検出する。
図10及び図11は、投写光学系150のズーム比と投写ズーム比測定点MPとの関係を説明するための説明図である。図10(a),(b)はそれぞれ、配置状態が同じスクリーン30に対して投写光学系150のズーム比を最小と最大とにそれぞれ設定したときに投写表示された測定用投写画像MIpを撮像した撮像画像SIを示す模式図である。図10(a),図10(b)は、表示倍率の異なる測定用投写画像MIpが示されている点以外は、図9(c)と同様である。また、図10(b)には、最小倍率で投写表示された測定用投写画像MIpを破線で図示してある。
図10(a),図10(b)に示すように、測定用投写画像MIpは、投写光学系150のズーム比を最小から最大に変化させると、スクリーン光軸交点OPsを中心として投影サイズが変化する。このとき、投写ズーム比測定点MPは、ズーム比の変化に応じてスクリーン光軸交点OPsに対する距離は増大する方向(矢印で図示)に直線的に移動する。
図10(c)は、投写光学系150が投写ズーム比測定点MPをスクリーン30へ投写している状態を模式的に示した図である。図10(c)には、投写光学系150と、スクリーン30と、投写光学系150のズーム比が最小であるときと最大であるときのそれぞれの投写ズーム比測定点MPの投写画像MPmin,MPmaxとが模式的に図示されている。また、図10(c)には、投写光学系150の光軸OApと、スクリーン光軸交点OPsとが模式的に図示されている。なお、光軸OApは一点鎖線によって図示されている。
ここで、投写光学系150の主点PPとスクリーン30上に投写表示された投写ズーム比測定点MPとを結ぶ直線Lpを考える。この直線Lpは、投写ズーム比測定点MPを表す画像光の軌跡である。この画像光の軌跡である直線Lpは、投写光学系150のズーム比を最小から最大に変化させたときに、主点PPを中心としてその傾きが変化し、ハッチングで示した平面領域PAを形成する。即ち、この平面領域PA上の直線Lpの傾きと、投写光学系150のズーム比とは一意の関係である。従って、スクリーン30に表示された投写ズーム比測定点MPの世界座標系における座標を特定できれば、当該座標と投写光学系150の主点PPの座標とから直線Lpを求めることができ、投写光学系150のズーム比を一意に特定できる。
図11は、撮像部180の撮像画像SIと投写された投写ズーム比測定点MPとの関係を模式的に示している図である。図11は、図10(c)に撮像部180及びその撮像画像SIが追加されている点以外は、図10(c)とほぼ同じである。なお、撮像画像SIは、撮像部180のレンズにより反転された像として示してある。また、以下の説明では、スクリーン30に投写表示された投写ズーム比測定点MPと撮像画像SIに映り込んだ投写ズーム比測定点MPとを区別するために、撮像画像SI中の投写ズーム比測定点MPを「投写ズーム比測定点SMP」と表記する。
ここで、撮像部180の主点PPsとスクリーン30上の投写ズーム比測定点MPの投写画像とを結ぶ仮想直線Lmを考える。この直線Lmは、撮像画像SI中の投写ズーム比測定点SMPと撮像部180の主点PPsとを通過する。撮像部180の主点PPsの座標は既知なので、撮像画像SI中の投写ズーム比測定点SMPの座標から、直線Lmを決定することができる。ここで、スクリーン30に投写された投写ズーム比測定点MPは、平面領域PA上の点である。従って、スクリーン30上の投写ズーム比測定点MPの投写画像の座標は、仮想直線Lmと平面領域PAとの交点として求めることが可能である。
ここで、投写光学系150の主点PPを原点とする世界座標系を考える。前述したように、スクリーン30上に投写される投写ズーム比測定点MPを投写する光線で規定される平面領域PAは既知であり、その平面の式は、一般に以下の式(11)で与えられる。
Figure 2011066788
ここで、k1〜k4は定数である。
一方、撮像部180の主点PPsと、撮像画像SI上における投写ズーム比測定点SMPとを通る仮想直線Lmの式は、以下の式(12)で与えられる。
Figure 2011066788
ここで、x0,y0,z0は撮像部180の主点PPsの座標であり、xm,ym,zmは撮像画像SI上の投写ズーム比測定点SMPの座標であり、いずれも世界座標系の座標である。なお、撮像画像SI上の投写ズーム比測定点SMPの座標xm,ym,zmは、撮像画像SI上の座標系における投写ズーム比測定点SMPの座標u,vから既知の座標変換によって算出できる。
投写スクリーン上の投写ズーム比測定点MPの座標は、上記、式(11)と式(12)とを用いた以下の連立方程式を解くことによって得ることが可能である。
Figure 2011066788
式(13a)〜(13c)に含まれる定数のうち、ズーム比の変化によって変更されるのは、撮像画像SI上の投写ズーム比測定点SMPの座標xm,ym,zmだけである。また、この座標xm,ym,zmは、撮像画像SI上の座標系における投写ズーム比測定点SMPの座標u,vから既知の座標変換によって算出される。一方、式(13a)〜(13c)を解いて得られるスクリーン30上の投写ズーム比測定点MPの座標は、ズーム比と一意な関係にある。従って、撮像画像SI上の座標系における投写ズーム比測定点SMPの座標u,vを測定することによって、ズーム比を一意に決定することが可能である。
このように、撮像画像SI中の投写ズーム比測定点SMPの画像面内における座標u,vと、投写光学系150のズーム比とは、一意に関係づけられる。そこで、本実施例のズーム比算出部121(図1)では、撮像画像SIにおける座標u,vと投写光学系150のズーム比とを対応させたマップを予め備えており、そのマップを用いて投写ズーム比を特定する(図8:ステップS140)。投写ズーム比を測定後、CPU120は、投写ズーム比算出処理を終了し、上述した、投写角度算出処理(図4:ステップS150参照)を開始する。以上、投写ズーム比算出処理について説明した。
以上説明したように、第1実施例におけるキーストン補正処理では、キーストン補正処理に用いる消失点の算出処理において、ズーム比パラメーターとして設定ズーム比Z1が設定されている場合にでも、投写ズーム比Z0、設定ズーム比Z1および投写角度(θ0,φ0)に基づいて、投写ズーム比Z0に対応した垂直補正目標点DPv1および近似水平補正目標点を求め、補正投写角度(θ1,φ1)を算出する。補正投写角度(θ1,φ1)が算出されると、設定ズーム比Z1に対応して消失点を算出しキーストン補正を行う演算処理に、投写角度パラメーターに対応する値として補正投写角度(θ1,φ1)を用いることで、投写ズーム比Z0に対応したキーストン補正を行うことができる。結果として、設定ズーム比Z1におけるキーストン補正処理の演算処理を用いて、投写ズーム比Z0におけるキーストン補正処理を行うことができる。また、本実施例では、投写ズーム比Z0を、投写ズーム比測定点MPを用いて算出しているので、プロジェクター100の本体に投写ズーム比を検出するセンサー等を備えることなく投写ズーム比を算出することができる。従って、プロジェクター100の構造の小型化が可能となる。
B.変形例:
(B1)変形例1:
上記実施例では、投写ズーム比Z0におけるキーストン補正において、垂直補正目標点DPv1に基づいて式(9),式(10)を用いてθ1を算出したが、変形例1では、水平補正目標点DPh1に基づいて下記の式(14)および式(15)を用いて、補正投写角度としてθ2を算出し、算出したθ2に基づいて上記説明した方法と同様に、補正投射角としてφ2を算出する。そして、算出した補正投射角度(θ2,φ2)によって、キーストン補正を行う。このように補正処理を行うことで、上記実施例と同様の効果が得られる。
Figure 2011066788
Figure 2011066788
(B2)変形例2:
上記実施例では投写ズーム比の値を取得する方法として、投写ズーム比測定点MPを用いたが、変形例2では、ズームレンズ駆動部もしくはズームレンズに投写ズーム比を検知するズーム比検出センサーを備え、ズーム比検出センサーによって取得した投写ズーム比に基づいて本発明におけるキーストン補正処理を行う。プロジェクター100がズーム比検出センサーを備えることで、投写ズーム比を算出するための演算処理が軽減され、キーストン補正処理の処理速度が向上する。また、ユーザーが直接、手入力により、投写ズーム比に対応したパラメーターをプロジェクターに入力するとしてもよい。例えば、ユーザーがプロジェクターの外観から視認可能な位置に、ズームレンズの投写ズーム比を表す目盛が付されており、ユーザーが目視により、目盛の値を読み取り、プロジェクターにその値を入力する。このようにすれば、ズーム比を算出する演算処理、または、ズーム比検出センサーを必要とせず、キーストン補正処理の処理速度の向上、およびプロジェクターの構造の小型化が可能となる。
(B3)変形例3:
上記実施例では、投写角度(θ0,φ0)は、スクリーン30に投写表示した投写角測定用画像を撮像した撮像画像に基づいて、三角測量の原理により算出したが、変形例3では、ユーザーが目視により、スクリーン30に投写表示された投写画像を見ながら投写角度(θ0,φ0)を検出する。例えば、スクリーン30上に投写画像の歪みを補正するためのメニュー画像を表示し、あおり投写により歪んだメニュー画像上の「歪み調整用スライダー」をリモコン191による操作でスライドさせながら歪んだ画像を略矩形になるように調整する。投写画像を矩形に調整することで、プロジェクター100は、演算処理により、投写角度(θ0,φ0)を取得することが可能である。また、ユーザーが投写角度を、直接、測定して、プロジェクター100に投写角度(θ0,φ0)に対応するパラメーターを直接に入力するとしてもよい。
(B4)変形例4:
上記実施例では、投写画像として投写画像形成領域WFSを用い、投写画像形成領域WFSが矩形になっている場合の、縦横2組の辺の延長線が形成する点として、消失点および補正目標点を算出したが、投写画像としては、2組の平行線が含まれていれば、消失点および補正点の形成が可能である。例えば、正八角形や、単に垂直方向の平行線と水平方向の平行線が含まれている画像でもよい。
30…スクリーン
100…プロジェクター
102…内部バス
120…CPU
121…ズーム比算出部
122…投写角度算出部
123…消失点算出部
124…補正投射角算出部
130…映像用プロセッサー
132…キーストン補正部
134…液晶パネル駆動部
136…液晶パネル
136s…パネル面
140…照明光学系
150…投写光学系
152…ズームレンズ
155…ズームレンズ駆動部
171…測定パターン記憶部
180…撮像部
182…撮像画像メモリ
190…リモコン制御部
191…リモコン
DPv0…垂直消失点
DPh0…水平消失点
DPv1…垂直補正目標点
DPh1…水平補正目標点
WPZ…射影基準領域
WFZ…射影画像形成領域
DPh1’…近似水平補正目標点
MPmin…投写画像
0…投写ズーム比
1…設定ズーム比
PA…平面領域
WF…画像形成領域
SI…撮像画像
MI…測定用パターン画像
WP…基準領域
MP…投写ズーム比測定点
CL1…第1の中央線
CL2…第2の中央線
WFS…投写画像形成領域
SMP…投写ズーム比測定点
OAp…光軸
DPh…水平消失点
MIp…測定用投写画像
OPp…パネル光軸交点
OPs…スクリーン光軸交点

Claims (9)

  1. 投写型表示装置であって、
    投写面に投写する投写画像をズーム可能な光学系を備え、少なくとも2組の平行線を含む画像を投写する投写部と、
    前記画像のキーストン補正を、前記光学系のズーム比が所定のズーム比である設定ズーム比であるとして、前記画像の投写角度に基づいて行うキーストン補正部と、
    前記投写面に対する前記投写型表示装置の相対的な配置を示す投写角度に対応した第1のパラメーターを取得するパラメーター取得部と、
    前記投写部が、前記投写角度で前記画像を前記投写面に投写表示した際の、前記画像の前記平行線が形成する消失点の位置を、前記第1のパラメーターに基づいて算出する消失点算出部と、
    前記投写部が前記投写面に前記画像を投写表示している際のズーム比である投写ズーム比を取得する投写ズーム比取得部と、
    前記設定ズーム比及び前記投写ズーム比の値に基づいて前記消失点を相似変換することにより前記消失点に対応する点である補正目標点を算出し、前記補正目標点に基づいて、前記第1のパラメーターを補正して第2のパラメーターを算出するパラメーター算出部と、
    前記算出した前記第2のパラメーターを前記キーストン補正部に前記投写角度として与えて、前記キーストン補正を行わせるキーストン実行部と
    を備えた投写型表示装置。
  2. 請求項1記載の投写型表示装置であって、
    前記パラメーター算出部は、
    前記設定ズーム比及び前記投写ズーム比の値、並びに前記消失点の位置に基づいて、2つの前記補正目標点のうちの一方の前記補正目標点の位置を算出し、他方の前記補正目標点の位置を、前記一方の補正目標点の位置を求める際に用いた条件を制約条件として近似的に算出し、前記算出した前記2つの補正目標点の位置に基づいて、前記第1のパラメーターを補正して第2のパラメーターを算出する
    投写型表示装置。
  3. 前記一方の補正目標点は、垂直方向の前記消失点に対応した補正目標点であり、前記他方の補正目標点は水平方向の前記消失点に対応した補正目標点である請求項2記載の投写型表示装置。
  4. 請求項3記載の投写型表示装置であって、
    前記投写型表示装置が備えるズームレンズの主点を原点とした場合の、前記投写面の法線方向をz軸、水平方向をx軸、垂直方向をy軸とする座標系において、前記x軸を軸とした前記投写面と前記投写型表示装置との相対的な角度であるピッチ角θがθ0であった場合に、
    前記パラメーター算出部は、以下の式を適用して、前記第2パラメーターの一つに対応する補正ピッチ角θ1を算出する投写型表示装置。
    (Z0=投写ズーム比、Z1=設定ズーム比)
    Figure 2011066788
  5. 前記パラメーター算出部は、前記補正ピッチ角θ1を、水平方向の前記補正目標点の位置を近似的に算出する際の前記制約条件とする請求項4記載の投写型表示装置。
  6. 前記画像は矩形の投写領域をもつ、請求項1ないし請求項5のいずれか記載の投写型表示装置。
  7. 請求項6記載の投写型表示装置であって、
    前記パラメーター算出部は、前記制約条件である第1の制約条件に加え、
    前記画像の上辺の延長線が、前記制約条件がないと措定した場合に算出した前記水平方向の消失点に対応した補正目標点を通り、前記近似的に算出する当該水平方向の消失点に対応した補正目標点が、前記延長線上に位置すること
    を第2の制約条件として、前記水平方向の消失点に対応した補正目標点を算出する
    投写型表示装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか記載の投写型表示装置であって、
    さらに、前記投写型表示装置が投写表示した投写画像含む前記投写面を撮像可能な撮像部を備え、
    前記投写ズーム比取得部は、
    前記投写ズーム比を算出するための測定点を含む測定用画像を、前記投写部が投写する投写光の光軸からオフセットした位置に前記測定点が表示されるように、前記投写面に投写表示する測定点投写部と、
    前記撮像部によって、投写表示された前記測定点である投写測定点を撮像し、前記撮像した撮像画像上における前記投写測定点の像に基づいて、前記投写測定点を検出する投写測定点検出部と
    前記検出した前記投写測定点の位置情報を求め、前記位置情報と、予め準備された前記位置情報に対するズーム比の関係とを用いて前記投写ズーム比を決定する投写ズーム比決定部と
    を備える投写型表示装置。
  9. 投写面に投写する投写画像をズーム可能な光学系を備え、少なくとも2組の平行線を含む画像を投写する投写部と、前記画像のキーストン補正を、前記光学系のズーム比が所定のズーム比である設定ズーム比であるとして、前記画像の投写角度に基づいて行うキーストン補正部とを備えた投写型表示装置においてキーストン補正を行う方法であって、
    前記投写面に対する前記投写型表示装置の相対的な配置を示す投写角度に対応した第1のパラメーターを取得するパラメーター取得工程と、
    前記投写部が、前記投写角度で前記画像を前記投写面に投写表示した際の、前記画像の前記平行線が形成する消失点の位置を、前記第1のパラメーターに基づいて算出する消失点算出工程と、
    前記投写部が前記投写面に前記画像を投写表示している際のズーム比である投写ズーム比を取得する投写ズーム比取得工程と、
    前記消失点を前記設定ズーム比及び前記投写ズーム比の値に基づいて相似変換することにより前記消失点に対応する点である補正目標点を算出し、前記補正目標点に基づいて、前記第1のパラメーターを補正して第2のパラメーターを算出するパラメーター算出工程と、
    前記算出した前記第2のパラメーターを前記キーストン補正部に前記投写角度として与えて、前記キーストン補正を行わせるキーストン実行工程と
    を備えたキーストン補正方法。
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