JP2011065432A - ドライブレコーダ - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来の常時記録とイベント記録を併用するドライブレコーダは、イベント記録から常時記録へ切り替え、もしくは常時記録からイベント記録への切り替えの際、どの時刻までの記憶装置に保存したかを考慮しておらず、切り替える際に記録されるべき映像データが記録されない空白期間が生じる問題点があった。
【解決手段】 本発明によれば、上記のような問題点を解決するためになされたもので、イベント記録と常時記録の切り替え時に空白期間を生じさせないようにするため、記録バッファの使用量に基づいてイベント記録終了時間を設定するイベント記録継続決定手段とを備えた。
【選択図】 図1

Description

自動車等の車両に設置され、事故の発生時及びそれ以外の走行時に、そのときの映像などのデータを記録するレコーダに関するものである。
ドライブレコーダは、映像を記録するカメラ(CCD:Charge Coupled Deviceなど)、事故や急ブレーキ・急ハンドルなどの衝撃を検知する加速度センサ(以下は3軸方向を検知する加速度センサとして説明)、衝撃前及び衝撃後の所定時間のデータを保存する不揮発メモリ等から構成される。
通常は映像データを圧縮し、データサイズを小さくすることで長時間記録を目的とする常時記録を行う。事故や急ブレーキ・急ハンドルなどの衝撃があった場合、無圧縮で事故原因解析などに適した高画質記録を目的とするイベント記録に切り替え、設定された時間だけ高画質で記録する。そして、再び常時記録に復帰する。事故や急ブレーキ・急ハンドルなどの衝撃の有無は、加速度センサが出力する値がある条件(例:0.4G以上の値の出力)を満たすかどうかで判定される。
従来の常時記録とイベント記録を併用するドライブレコーダは、常時記録からイベント記録への切り替えについて、トリガ検出をしたら即座に、切り替え手段において、常時記録用の経路からイベント記録用の経路への切り替えを行っていた。また、イベント記録から常時記録への切り替えについて、イベント記録処理が終了したら即座に、切り替え手段において、イベント記録用の経路から常時記録用の経路に切り替えを行っていた。(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−93548号公報
従来の常時記録とイベント記録を併用するドライブレコーダは、イベント記録から常時記録へ切り替え、もしくは常時記録からイベント記録への切り替えの際、どの時刻までの記憶装置に保存したかを考慮しておらず、切り替える際に記録されるべき映像データが記録されない空白期間が生じる可能性があるという問題があった。
また、記録する映像のデータサイズが変動し、一時的に大きくなる場合や、ドライブレコーダの記録処理能力が劣る場合、イベント記録のバッファのオーバーフローが発生し、イベント記録において記録すべきデータの記録漏れが生じる可能性があるという問題点があった。
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、記録する映像のデータサイズが変動し、一時的に大きくなる場合、ドライブレコーダの記録処理能力が劣る場合でも、常時記録とイベント記録を併せて、保存すべきデータを漏れなく保存することを目的とする。
本発明は、映像データを連続的に撮影する撮影装置と、衝撃を検知してトリガ検知信号を出力する衝撃検知センサと、撮影装置から出力される映像データと、衝撃検知センサからのトリガ検知信号とに基づいて映像データを変更して記憶装置に映像データを記憶させるドライブレコーダ本体とを備え、
ドライブレコーダ本体は、撮影装置から受信された映像を一時的に記録する記録バッファと、記憶装置に映像データを記憶させる映像保存手段と、記憶装置に映像データを圧縮して記憶させる映像圧縮保存手段と、衝撃検知センサからのトリガ検知信号に基づいてイベント記録開始時間を設定するイベント記録開始手段と、記録バッファの使用量に基づいてイベント記録終了時間を設定するイベント記録継続決定手段とを備え、
イベント記録開始時間と、イベント記録終了時間とに基づいて、記録バッファから映像保存手段への経路と、映像圧縮保存手段への経路とのいずれかを選択する切り替え手段とを備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、映像データを連続的に撮影する撮影装置と、衝撃を検知してトリガ検知信号を出力する衝撃検知センサと、撮影装置から出力される映像データと、衝撃検知センサからのトリガ検知信号とに基づいて映像データを変更して記憶装置に映像データを記憶させるドライブレコーダ本体とを備え、
ドライブレコーダ本体は、撮影装置から受信された映像を一時的に記録する記録バッファと、記憶装置に映像データを記憶させる映像保存手段と、記憶装置に映像データを圧縮して記憶させる映像圧縮保存手段と、衝撃検知センサからのトリガ検知信号に基づいてイベント記録開始時間を設定するイベント記録開始手段と、記録バッファの使用量に基づいてイベント記録終了時間を設定するイベント記録継続決定手段とを備え、
イベント記録開始時間と、イベント記録終了時間とに基づいて、記録バッファから映像保存手段への経路と、映像圧縮保存手段への経路とのいずれかを選択する切り替え手段とを備えたので、イベント記録と常時記録の切り替え時に空白期間が発生せず、また、イベント記録においてバッファオーバーフローによる記録漏れを発生を防ぐことができる。
実施の形態1におけるドライブレコーダの構成図。 実施の形態1におけるドライブレコーダの動作を示すフローチャート図 実施の形態2におけるドライブレコーダの構成図。 実施の形態2におけるドライブレコーダの動作を示すフローチャート図 実施の形態3におけるドライブレコーダの構成図 実施の形態3におけるドライブレコーダの動作を示すフローチャート図 実施の形態4におけるドライブレコーダの構成図 実施の形態4におけるドライブレコーダの動作を示すフローチャート図 実施の形態5におけるドライブレコーダの構成図 実施の形態5におけるドライブレコーダの動作を示すフローチャート図 実施の形態6におけるドライブレコーダの動作を示すフローチャート図 実施の形態7におけるドライブレコーダの構成図 実施の形態7におけるドライブレコーダの動作を示すフローチャート図
実施の形態1.
実施の形態1では、常時記録バッファ、及びイベント記録バッファの使用量に応じた記録制御を実装した場合について説明する。
図1は、実施の形態1におけるドライブレコーダの構成図である。
図1において、実施の形態1におけるドライブレコーダは、ドライブレコーダ本体100、撮影装置200、衝撃検知センサ300、記憶装置400から構成され、ドライブレコーダ本体100は、撮影装置200から受信した映像データを、衝撃検知センサ300から受信した加速度に基づいて常時記録とイベント記録との切り替えを行いながら、記憶装置400に保存する。撮影装置200は、例えば、(CCD:Charge Coupled Device)カメラであり、撮影した車前方の風景を映像データとしてドライブレコーダ本体100に送信する。記憶装置400は、例えば、SDメモリカードなどであり、ドライブレコーダ本体100から送信された常時記録用またはイベント記録用の映像データを保存する。衝撃検知センサ300は、例えば、3軸加速度センサであり、一定以上の衝撃をトリガとして、ドライブレコーダ本体100にトリガ検知信号を送信する。
ドライブレコーダ本体100内の構成について説明する。
映像受信手段101は、撮影装置200から送信された映像データを受信する。イベント記録制御手段103は、映像受信手段101にて受信した映像データの書き込みを、サイクリックに記録するイベント記録バッファ102に対して、書き込まれるアドレス等の制御を行う。イベント記録バッファ102は、映像受信手段101にて受信した映像データを、映像データの取得時刻と共に、一時的にサイクリックに記録する。
同様に、常時記録制御手段109は、映像受信手段101にて受信した映像データの書き込みを、サイクリックに記録する常時記録バッファ108に対して、書き込まれるアドレス等の制御を行う。常時記録バッファ108は、映像受信手段101にて受信した映像データを映像データの取得時刻と共に一時的にサイクリックに記録する。
一方、衝撃検知センサ300が、一定以上の衝撃をトリガとして送信したトリガ検知信号を、まず、検知信号受信手段106が受信する。検知信号受信手段106は、その後、イベント記録開始手段111へ、トリガ信号を送信する。
イベント記録開始手段111は検知信号受信手段106からトリガ信号を受信したとき、トリガ信号を受信した時刻のTbefore秒前にイベント記録の開始時刻と常時記録の終了時刻を設定し、イベント記録の開始時刻と常時記録の終了時刻を切り替え手段107に伝送する。ただし、Tbeforeは予め設定された、イベント記録におけるトリガ前記録時間である。
切り替え手段107は、常時記録時には常時記録バッファ108から映像圧縮保存手段105への経路設定を行う。イベント記録時にはイベント記録バッファ102から映像保存手段104への経路設定を行い、イベント記録と常時記録の切り替えは伝送する映像データの取得時刻とイベント記録もしくは常時記録の終了時刻及び開始時刻に基づき行われる。
イベント記録継続決定手段110は、イベント記録中にイベント記録バッファの使用量を監視し、設定された使用量を超えたと判定したら、判定が行われたときにイベント記録バッファ102に保存された映像データの取得時刻を、イベント記録の終了時刻と常時記録の開始時刻に設定し、切り替え手段107に伝送する。
映像保存手段104は、イベント記録時にイベント記録バッファ102から映像データを取得時刻に基づいて参照し、古い映像データから順次、記憶装置400へ書き込む。映像圧縮保存手段105は、常時記録時に常時記録バッファ108から映像データの取得時刻に基づき映像データを参照し、古い映像データから順次、圧縮しながら記憶装置400へ書き込む。
次に動作の詳細について説明する。図2は実施の形態1におけるドライブレコーダの動作の流れの一例を示すフローチャートである。
電源投入後、S101において、撮影装置200によって撮影された映像データは、随時、映像受信手段101で受信され、イベント記録バッファ102と常時記録バッファ108に無圧縮の状態で取得時刻の情報と共に一時記録される。
それと同時に、切り替え手段107において、常時記録として、常時記録バッファ108から映像圧縮保存手段105を経由して映像データを保存するように切り替えを行なっておく。
S102において、映像圧縮保存手段105が、記録すべき取得時刻の映像データを常時記録バッファ102から参照し、設定された圧縮方法により映像データの圧縮を行い、記憶装置400に常時記録データとして保存する。
S103において、常時衝撃検知センサ300からのトリガ検知信号を監視している。衝撃検知センサ300からのトリガ検知信号を検知信号受信手段106が受信したら、S104において、検知信号受信手段106からトリガ信号を受信したイベント記録開始手段111は、トリガ検知時刻を基準に、常時記録終了時刻、イベント記録開始時刻、及びイベント記録終了時刻を設定し、切り替え手段107に、常時記録終了時刻、イベント記録開始時刻、イベント記録終了時刻を送信する。
設定方法として、例えば、トリガ検知時刻を基準にTbefore秒前からTafter秒後までをイベント記録として記録する場合、常時記録とイベント記録の間に空白期間を作らないためには、トリガ検知時刻のTbefore秒前にイベント記録開始時刻と常時記録終了時刻を同時に設定する必要がある。
S105、S106において、常時記録終了時刻の取得時刻を持つ映像データを保存するまで常時記録を継続する。
S106において、常時記録終了時刻の取得時刻を持つ映像データを保存したと判定したら、切り替え手段107が、イベント記録バッファ102から映像保存手段104を経由してイベント記録として映像データを保存するように切り替える。
例えば、保存した映像データ取得時刻が、常時記録終了時刻と同時刻となった時、切り替え手段107は、常時記録を終了し、イベント記録に切り替える。
S108において、映像保存手段104が記録すべき取得時刻の映像データをイベント記録バッファ102から参照し、記憶装置400にイベント記録データとして保存する。
S109において、イベント記録継続決定手段110は、イベント記録の動作中にイベント記録バッファ102の使用量を監視し、予め設定された基準値以下なら、S111にて、映像データの取得ごとにイベント記録の終了時刻までの映像データを記憶装置に保存が完了したか判定したうえで完了していなかったら、S109におけるイベント記録による映像データの記録動作を継続する。
S109において、イベント記録継続決定手段110は、イベント記録の動作中にイベント記録バッファ102の使用量を監視し、予め設定された基準値(以下、しきい値αとする)以上なら、バッファオーバーフローが発生する可能性があると判断し、イベント記録を終了させるため、S110にて、イベント記録の終了時刻の再設定を行う。このとき、しきい値αの設定は、イベント記録終了後、空白期間なしに常時記録を再開できることを目的とし、常時記録の再開時に常時記録バッファ上に記録すべき映像データが上書きされずに記録されているように設定する。
例えば、イベント記録バッファ102のメモリサイズをBevバイト、常時記録バッファ108のサイズをBalバイトで、イベント記録終了時に映像データを最大Sバイトの書き込みとイベント記録バッファ102への書き込み終了工程であるファイルクローズを行い、常時記録開始時に常時記録バッファ108への書き込み開始工程であるファイルオープンを行うとする。イベント記録バッファ102と常時記録バッファ108への入力速度をVinバイト/秒、記憶装置400への書き込み速度をVoutバイト/秒、ファイルクローズをTclose秒、ファイルオープンをTopen秒とする。
このとき、イベント記録から常時記録への切り替え処理時間Tev_alは、S/Vout+Tclose+Topenとなる。イベント記録を終了してから常時記録を再開するまで、(S/Vout+Tclose+Topen)×Vinバイトだけイベント記録バッファ102に新たに記録される。このため、イベント記録バッファ102のメモリサイズをBevとし、常時記録バッファ108のサイズBalとしたときに、イベント記録バッファのメモリサイズBevがBal−(S/Vout+Tclose+Topen)×Vin以上のとき、しきい値αをBal−(S/Vout+Tclose+Topen)×Vinとすれば、常時記録再開時に記録すべき映像データが上書きされずに記録されていることになる。
また、常時記録バッファ108のメモリサイズBalがイベント記録バッファ102のメモリサイズBevよりも(S/Vout+Tclose+Topen)×Vinバイト以上大きい場合、イベント記録バッファ102のメモリサイズをBevが、Bal−(S/Vout+Tclose+Topen)×Vin未満であっても、しきい値α=Bevとすれば、常時記録再開時に記録すべき映像データが上書きされずに記録されていることになる。
また、記憶装置への書き込み速度や映像データのサイズの変動を考慮してしきい値αからεバイト(ε>0)だけ減算してもよい。ただし、εは切り替え処理における遊びを表し、例えば、ε=10000バイトとすると、常時記録を再開したとき、映像データの上書きが発生するまで10000バイトだけ余裕がある状態となる。
S111にて、映像データの取得ごとにイベント記録の終了時刻までの映像データを記憶装置に保存が完了したか判定したうえで完了していたら、S112において、イベント記録の終了時刻を常時記録の開始時刻に設定し、イベント記録から常時記録に切り替える。すなわち、切り替え手段107が、常時記録バッファ108から映像圧縮保存手段105を経由してイベント記録として映像データを保存するように切り替える。
以上のように、本実施形態によれば、
映像データを連続的に撮影する撮影装置200と、衝撃を検知してトリガ検知信号を出力する衝撃検知センサ300と、撮影装置200から出力される映像データと、衝撃検知センサ300からのトリガ検知信号とに基づいて映像データを変更して記憶装置400に映像データを記憶させるドライブレコーダ本体とを備え、
ドライブレコーダ本体は、イベント記録バッファ102と、常時記録バッファ108と、記憶装置400に映像データを記憶させる映像保存手段104と、記憶装置400に映像データを圧縮して記憶させる映像圧縮保存手段105と、衝撃検知センサ300からのトリガ検知信号に基づいてイベント記録開始時間を設定するイベント記録開始手段111と、イベント記録バッファ102の使用量に基づいてイベント記録終了時間を設定するイベント記録継続決定手段110とを備え、
イベント記録開始時間と、イベント記録終了時間とに基づいて、イベント記録バッファ102から映像保存手段104への経路と、常時記録バッファから映像圧縮保存手段への経路とのいずれかを選択する切り替え手段とを備えたので、
イベント記録と常時記録の切り替え時に空白期間が発生せず、また、イベント記録においてバッファオーバーフローによる記録漏れを発生させない。これにより、常時記録とイベント記録を併せて、連続した映像データの保存するように制御することができる。
また、連続した記録を行うため、過剰に高い性能のハードウェアを用いなくてもよく、コスト削減が望める。
実施の形態2.
実施の形態1では、常時記録とイベント記録の切り替え時に空白期間を生じさせず、また、イベント記録において記録漏れを発生させないようにする実施例について説明した。 しかし、これでは、短期間に複数の衝撃検出などで、イベント記録バッファもしくは常時記録バッファの使用量が多くなっている場合、イベント記録継続決定手段によって早期にイベント記録の処理が終了し、イベント記録中に衝撃を検出した瞬間の重要な映像が残らない可能性がある。次に、イベント記録実行時に一定時間以上のイベント記録時間を確保するようにする実施形態を示す。
図3は、実施の形態1におけるドライブレコーダの構成図である。
図1との差異は、実施の形態1においては、イベント記録開始手段111は検知信号受信手段106からトリガ信号を受信したとき、トリガ信号を受信した時刻のTbefore秒前にイベント記録の開始時刻と常時記録の終了時刻を設定し、イベント記録の開始時刻と常時記録の終了時刻を切り替え手段107に伝送する。
それに対し、実施の形態2においては、イベント記録開始手段111の代わりにイベント記録開始判断手段112を用いる。
イベント記録開始判断手段112は、検知信号106からトリガ信号を受信した際、イベント記録バッファ102もしくは常時記録バッファ108の使用量が基準値より小さいかを判定し、いずれかの一方が小さい場合はトリガ検出時刻とイベント記録時間の設定に基づき、常時記録終了時刻、イベント記録開始時刻、及びイベント記録終了時刻を切り替え手段107に伝送する。
次に動作の詳細について説明する。図4は実施の形態2におけるドライブレコーダの動作の流れの一例を示すフローチャートである。
実施の形態1における図2との比較において、S101〜S103は、実施の形態2の図4におけるS201〜S203と同じである。また、図2におけるS105〜S112は図4におけるS206〜S213と同じである。よって、図4おいては、図2におけるS103とS104との間にS204の工程が追加されている。またS205はS204の工程追加により、S104に対して多少変更されている。
フローについて説明する。
図4においてS201〜S203及びS206〜S213は図2におけるS101〜S103及びS105〜S112と同じなので、割愛する。
S204において、トリガ検知信号を検知信号受信手段106が受信したら、イベント記録開始判断手段112がイベント記録バッファ102もしくは常時記録バッファ108の使用量が基準値(以下、しきい値β)以下か判断し、しきい値βより大きいなら、イベント記録を開始せず、常時記録を継続する。一方、しきい値β以下ならイベント記録開始の処理を行う。
このとき、しきい値βの導入は常時記録をトリガ検出時刻からTbefore秒まで記録し、その後、イベント記録を設定した最小イベント記録時間Tmin秒以上記録することを目的する。しきい値βはイベント記録でTmin秒記録時にバッファオーバーフローを起こさないように設定する。イベント記録時間は、Tbefore秒とTafter秒との和であるが、イベント記録バッファ102の使用量が比較的大きい場合にイベント記録時間のTafter側を小さくし、最小イベント記録時間TminはTbefore秒+トリガ検出からイベント記録の処理を行うまでにかかる時間となる。
例えば、トリガ検出時後に、常時記録として常時記録バッファ108から読み出し可能な映像データは最大Saバイト、イベント記録としてイベント記録バッファ102から読み出し可能なTmin秒分の映像データが最大Seバイト、イベント記録バッファ102及び常時記録バッファ108への入力速度をVinバイト/秒、イベント記録時のイベント記録バッファ108から映像保存手段104への出力速度をVeoutバイト/秒、常時記録時の常時記録バッファ108から映像圧縮保存手段105への出力速度をVaoutバイト/秒、ファイルクローズをTclose秒、ファイルオープンをTopen秒、規定時間をTmin秒とする。
このとき、トリガ検出時に、常時記録バッファ108及びイベント記録バッファ102の使用量がそのしきい値βであったとすると、トリガ検出時からTbefore秒前のデータ量、すなわち常時記録として常時記録バッファ108から読み出し可能な映像データサイズSaは、β−Vin×Tbeforeとなる。
そして、イベント記録として記録する映像データサイズSeは、Vin×Tminバイトである。
よって両バッファから出力される情報はSout=Sa+Seバイトである。
一方で、トリガ検出からTmin秒分のイベント記録を行うまでにかかる時間すなわちTmin−Tbeforeは、Sa/Vaout(常時記録バッファ108から読み出し可能な映像データの出力時間)+Se/Veout(イベント記録として記録する映像データの出力時間)+2×Tclose(両記録バッファのファイルクローズ時間)+2×Topen(両記録バッファのファイルオープン時間)秒である。
よって、Tmin−Tbefore秒の間に、イベント記録バッファ及び常時記録バッファに入力される映像データ量Sinは、 Vin×(Sa/Vaout+Se/Veout+2×Tclose+ 2×Topen)バイトである。
つまり、イベント記録バッファ102及び常時記録バッファ108に入力される映像データ量Sinと出力される情報Soutとの差を、常時記録バッファ108及びイベント記録バッファ102の使用量がそのしきい値βに足したものが、最悪、常時記録バッファ108及びイベント記録バッファ102のメモリサイズを超えなければよいからそのしきい値は、β=Sout−Sin+Balと示される。
また、記憶装置400への書き込み速度や映像データのサイズの変動を考慮してしきい値βからδバイト(δ>0)だけ減算してもよい。ただし、δは切り替え処理における遊びを表し、例えば、δ=10000バイトとすると、イベント記録にてTmin秒分のデータを保存完了時、イベント記録が継続できなくなるしきい値αまで10000バイトだけ余裕がある状態となる。
S205において、イベント記録開始判断手段112でトリガ検知時刻を基準に常時記録終了時刻、イベント記録開始時刻とイベント記録終了時刻を設定し、切り替え手段107に常時記録終了時刻、イベント記録開始時刻とイベント記録終了時刻を伝送する。
S206以降は、実施の形態1におけるS105〜112と同じなので割愛する。
以上のように、本実施形態によれば、
映像データを連続的に撮影する撮影装置200と、衝撃を検知してトリガ検知信号を出力する衝撃検知センサ300と、撮影装置200から出力される映像データと、衝撃検知センサ300からのトリガ検知信号とに基づいて映像データを変更して記憶装置400に映像データを記憶させるドライブレコーダ本体とを備え、
ドライブレコーダ本体は、イベント記録バッファ102と、常時記録バッファ108と、記憶装置400に映像データを記憶させる映像保存手段104と、記憶装置400に映像データを圧縮して記憶させる映像圧縮保存手段105と、衝撃検知センサ300からのトリガ検知信号と、イベント記録バッファ102の使用量とに基づいてイベント記録開始時間を設定するイベント記録開始判断手段112と、イベント記録バッファ102の使用量に基づいてイベント記録終了時間を設定するイベント記録継続決定手段110とを備え、
イベント記録開始時間と、イベント記録終了時間とに基づいて、イベント記録バッファ102から映像保存手段104への経路と、常時記録バッファから映像圧縮保存手段への経路とのいずれかを選択する切り替え手段とを備えたので、トリガを検出した瞬間のデータ、例えば、事故の瞬間をイベント記録にて記録するように制御設計できる。
また、トリガを検出した瞬間のデータなど重要なデータを含まないような過度に短く意味のないイベント記録を防ぐことができる。
実施の形態3.
実施の形態2では、一定時間以上のイベント記録を保存するように制御設計し、トリガを検出したデータを保存できるように制御設計するものを説明した。しかし、これでは、しきい値α、βを算出する際用いるハードウェアの性能値を事前に実験などにより測定する必要がある。また、ユーザが用いる記憶装置の種類によってはハードウェアの性能値が異なり、バッファオーバーフローの防止、設定した時間以上のイベント記録時間の確保ができないことが危惧される。次に、ハードウェア構成の変更があっても、一定時間以上のイベント記録を保存するように制御設計し、トリガを検出したデータを保存できるように制御設計するため、動的にしきい値α、βを設定する実施の形態について説明する。
図5は、実施の形態3における本発明のドライブレコーダの構成図である。
図5は、図3に対し、一部構成を追加したものであり、以下、追加した構成のみ説明する。
書き込み速度測定手段113は、常時記録における記憶装置400への映像データ書き込みにおいて、書き込み速度を計測する。イベント記録基準値決定手段114は、書き込み速度測定手段113によって算出された書き込み速度に基づき、イベント記録継続決定手段110で用いるしきい値αを算出し、イベント記録継続決定手段110に伝送する。イベント記録開始判断基準値決定手段115は、書き込み速度測定手段113によって算出された書き込み速度に基づき、イベント記録開始判断手段112で用いるしきい値βを算出し、イベント記録開始判断手段112に伝送する。
次に動作の詳細について説明する。図6は実施の形態3におけるドライブレコーダの動作の流れの一例を示すフローチャートである。
実施の形態3における図6との比較において、S301〜S302は、実施の形態2の図4におけるS201〜S202と同じである。また、図6におけるS304〜S314は図4におけるS203〜S213と同じである。よって、図6おいては、図4におけるS203とS203との間にS303の工程が追加されている。
フローについて説明する。
図6においてS301〜S302は図4におけるS201〜S202と同じなので、割愛する。
S303において、映像データの保存処理時間を書き込み速度測定手段113が計測し、イベント記録継続基準値決定手段114でしきい値α、イベント記録開始判断基準値決定手段115でしきい値βをそれぞれ算出し、算出されたしきい値αをイベント記録決定手段110に常時出力し、算出されたしきい値βを、イベント記録開始判断手段112に常時出力する。
例えば、書き込み速度測定手段113における書き込み速度の算出方法として、指数加重平均を用い、書き込み速度をVwrite、直前に算出した書き込み速度をVwrite_pre、最新の測定した書き込み速度をVwrite_cur、γは0 < γ < 1を満たす値とすると、書き込み速度Vwriteは、γ×Vwrite_pre+(1−γ)×Vwrite_curとして、1回の書き込み速度測定ごとに更新する。
また、イベント記録継続基準値決定手段114におけるしきい値αの算出方法として、例えば、実施の形態1より、しきい値αをBal−(S/Vout+Tclose+Topen)×Vinとする。ただし、Vout=Vwriteとする。
また、イベント記録開始判断基準値決定手段115におけるしきい値βの算出方法として、例えば、実施の形態2より、しきい値β=Sout−Sin+Bal、Sin= Vin×(Sa/Vaout+Se/Veout+2×Tclose+ 2×Topen)とする。ただし、Vaout=Vwrite/κ、Veout=Vwriteとし、κは映像圧縮保存手段105における圧縮率とする。つまり、圧縮により映像データが100MBから20MBになれば、κ=0.2となる。
図6における、S304〜S314においては、図4におけるS203〜S213と同じとなるので説明を割愛する。
以上のように、実施の形態3によれば、実施の形態2の構成に加えて、映像データの記憶装置への保存処理時間を書き込み速度測定手段113が計測し、イベント記録継続基準値決定手段114でイベント記録継続基準値であるしきい値α、イベント記録開始判断基準値決定手段115でイベント記録開始判断基準値であるしきい値βをそれぞれ算出し、算出されたしきい値αをイベント記録決定手段110に常時出力し、算出されたしきい値βを、イベント記録開始判断手段112に常時出力する構成としたので、
ユーザが、所定とは異なる書き込み速度の記憶装置を使用しても、イベント記録での記録漏れ発生や、過度に短いイベント記録の生成を防止することができる。
また、設計者は異なる記憶装置に単一のソフトウェア設計でイベント記録での記録漏れ発生や、過度に短いイベント記録の生成を防止することができる。
また、他のハードウェアに関して変更を行っても、イベント記録での記録漏れ発生や、過度に短いイベント記録の生成を防止することができる。
実施の形態4.
実施の形態3では、ハードウェア構成の変更があっても、一定時間以上のイベント記録を保存するように制御設計し、トリガを検出したデータを保存できるように制御設計する実施の形態を説明した。しかし、これでは、常時記録バッファとイベント記録バッファに同一の未圧縮の映像データを記録するため、冗長となり、余計なコスト増となる。次に常時記録バッファに記録する映像データを事前に圧縮し、バッファサイズを削減する実施の形態について説明する。
図7は、実施の形態4における本発明のドライブレコーダの構成図である。
図7は、図5に対し、一部構成を追加したものであり、以下、追加した構成のみ説明する。
映像圧縮手段117は映像受信手段101から受け取った映像データを圧縮し、常時記録制御手段109に渡す。常時記録制御手段109は、映像圧縮手段117からの受信した圧縮映像データの書き込みを、サイクリックに記録する常時記録バッファ108に対して、書き込まれるアドレス等の制御を行う。常時記録バッファ108は、映像圧縮手段117から受信した圧縮映像データを映像データの取得時刻と共に一時的にサイクリックに記録する。
映像保存手段116は、常時記録時に常時記録バッファ108からの圧縮映像データの取得時刻に基づき圧縮映像データを参照し、記憶装置400へ書き込む。
次に動作の詳細について説明する。図8は実施の形態4におけるドライブレコーダの動作の流れの一例を示すフローチャートである。
実施の形態4における図8との比較において、実施の形態3の図6と工程上の違いはない。しかし、受信した映像データはイベント記録バッファ102へは無圧縮せず、また、常時記録バッファ108へは、映像圧縮手段117により圧縮しながら一時的に記録される点が異なる。
フローについて説明する。
図8においてS401〜S414は図6におけるS301〜S314と同じなので、割愛する。
以上のように、実施の形態4によれば、実施の形態3の構成に加えて、
常時記録バッファ108に圧縮映像を保存させるための映像圧縮手段117をそなえたので、常時記録バッファのため実装するメモリのサイズを削減でき、コスト削減が期待できる。
実施の形態5.
以上の実施の形態4では、常時記録バッファに映像データを事前に圧縮して記録することにより、メモリ削減する実施の形態について説明した。しかし、これでは、常時記録とイベント記録の切り替えのオーバーヘッドが小さいとき、イベント記録バッファと常時記録バッファで同一の映像データを記録し、冗長である。次に、イベント記録バッファと常時記録バッファを映像記録バッファとして共通化する実施の形態について説明する。
図9は、実施の形態3における本発明のドライブレコーダの構成図である。
図9は、図5に対し、ドライブレコーダ本体100内の構成の一部を変更したものである。
ドライブレコーダ本体100内の全体構成について説明する。
映像受信手段101は、撮影装置200から送信された映像データを受信する。映像記録制御手段119は、映像受信手段101にて受信した映像データの書き込みを、イベント記録と常時記録共通で用いるバッファであって、サイクリックに記録する映像記録バッファ118に対して、書き込まれるアドレス等の制御を行う。映像記録バッファ118は、映像受信手段101にて受信した映像データを、映像データの取得時刻と共に、一時的にサイクリックに記録する。
書き込み速度測定手段113は、常時記録における記憶装置400への映像データ書き込みにおいて、書き込み速度を計測する。イベント記録基準値決定手段114は、書き込み速度測定手段113によって算出された書き込み速度に基づき、イベント記録継続決定手段110で用いるしきい値αを算出し、イベント記録継続決定手段110に伝送する。イベント記録開始判断基準値決定手段115は、書き込み速度測定手段113によって算出された書き込み速度に基づき、イベント記録開始判断手段112で用いるしきい値βを算出し、イベント記録開始判断手段112に伝送する。
一方、衝撃検知センサ300が、一定以上の衝撃をトリガとして送信したトリガ検知信号を、まず、検知信号受信手段106が受信する。検知信号受信手段106は、その後、イベント記録開始判断手段112へ、トリガ信号を送信する。
イベント記録開始判断手段112は、検知信号106からトリガ信号を受信した際、イベント記録バッファ102もしくは常時記録バッファ108の使用量が基準値より小さいかを判定し、いずれかの一方が小さい場合はトリガ検出時刻とイベント記録時間の設定に基づき、常時記録終了時刻、イベント記録開始時刻、及びイベント記録終了時刻を切り替え手段107に伝送する。
切り替え手段107は、常時記録時には映像記録バッファ118から映像圧縮保存手段105への経路設定を行う。イベント記録時には映像記録バッファ118から映像保存手段104への経路設定を行い、イベント記録と常時記録の切り替えは伝送する映像データの取得時刻とイベント記録もしくは常時記録の終了時刻及び開始時刻に基づき行われる。
イベント記録継続決定手段110は、イベント記録中にイベント記録バッファの使用量を監視し、設定された使用量を超えたと判定したら、判定が行われたときにイベント記録バッファ102に保存された映像データの取得時刻を、イベント記録終了時刻と常時記録開始時刻を設定し、切り替え手段107に伝送する。
映像保存手段104は、イベント記録時に映像記録バッファ118から映像データを取得時刻に基づいて参照し、古い映像データから順次、記憶装置400へ書き込む。映像圧縮保存手段105は、常時記録時に映像記録バッファ118から映像データの取得時刻に基づき映像データを参照し、古い映像データから順次、圧縮しながら記憶装置400へ書き込む。
次に動作の詳細について説明する。図10は実施の形態5におけるドライブレコーダの動作の流れの一例を示すフローチャートである。
フローについて説明する。
電源投入後、S501において、撮影装置200によって撮影された映像データは、随時、映像受信手段101で受信され、映像記録バッファ118に無圧縮の状態で取得時刻の情報と共に一時記録される。
それと同時に、切り替え手段107において、常時記録として、映像記録バッファ118から映像圧縮保存手段105を経由して映像データを保存するように切り替えを行なっておく。
S502において、映像圧縮保存手段105が、記録すべき取得時刻の映像データを映像記録バッファ118から参照し、設定された圧縮方法により映像データの圧縮を行い、記憶装置400に常時記録データとして保存する。
S503において、映像データの保存処理時間を書き込み速度測定手段113が計測し、イベント記録継続基準値決定手段114でしきい値α、イベント記録開始判断基準値決定手段115でしきい値βをそれぞれ算出し、算出されたしきい値αをイベント記録決定手段110に常時出力し、算出されたしきい値βを、イベント記録開始判断手段112に常時出力する。
例えば、イベント記録継続基準値決定手段114におけるしきい値αの算出方法として、実施の形態1より、映像記録バッファ118のメモリサイズをBuniとし、映像記録バッファ118への入力速度を実施の形態1と同じVinバイト/秒とすると、しきい値αは、Buni−(S/Vout+Tclose+Topen)×Vinとなる。
この例においては、切り替え手段107にて映像保存手段104と映像圧縮保存手段105との間の経路を切り替える際にも、ファイルクローズ、ファイルオープン実施しているものとする。
また、イベント記録開始判断基準値決定手段115におけるしきい値βの算出方法として、例えば、実施の形態2と同様に設定し、しきい値β=Sout−Sin+Buniとする。
S504において、常時衝撃検知センサ300からのトリガ検知信号を監視している。
S505において、トリガ検知信号を検知信号受信手段106が受信したら、イベント記録開始判断手段112が映像記録バッファ118の使用量が基準値(以下、しきい値β)以下か判断し、しきい値β以上なら、イベント記録を開始せず、常時記録を継続する。一方、しきい値β以下ならイベント記録開始の処理を行う。
S506において、イベント記録開始判断手段112でトリガ検知時刻を基準に常時記録終了時刻、イベント記録開始時刻とイベント記録終了時刻を設定し、切り替え手段107に常時記録終了時刻、イベント記録開始時刻とイベント記録終了時刻を伝送する。
S507、S508において、常時記録終了時刻の取得時刻を持つ映像データを保存するまで常時記録を継続する。
S508において、常時記録終了時刻の取得時刻を持つ映像データを保存したと判定したら、S509において、切り替え手段107が、映像記録バッファ118から映像保存手段104を経由してイベント記録として映像データを保存するように切り替える。
例えば、保存した映像データ取得時刻が、常時記録終了時刻と同時刻となった時、切り替え手段107は、常時記録を終了し、イベント記録に切り替える。
S510において、映像保存手段104が記録すべき取得時刻の映像データを映像記録バッファ118から参照し、記憶装置400にイベント記録データとして保存する。
S511において、イベント記録継続決定手段110は、イベント記録の動作中に映像記録バッファ118の使用量を監視し、予め設定された基準値以下なら、S513にて、映像データの取得ごとにイベント記録の終了時刻までの映像データを記憶装置に保存が完了したか判定したうえで完了していなかったら、S511におけるイベント記録による映像データの記録動作を継続する。
S511において、イベント記録継続決定手段110は、イベント記録の動作中に映像記録バッファ118の使用量を監視し、予め設定された基準値(以下、しきい値αとする)以上なら、バッファオーバーフローが発生する可能性があると判断し、イベント記録を終了させるため、S512にて、イベント記録の終了時刻の再設定を行う。このとき、しきい値αの設定は、イベント記録終了後、空白期間なしに常時記録を再開できることを目的とし、常時記録の再開時に常時記録バッファ上に記録すべき映像データが上書きされずに記録されているように設定する。
S513にて、映像データの取得ごとにイベント記録の終了時刻までの映像データを記憶装置に保存が完了したか判定したうえで完了していたら、S514において、イベント記録の終了時刻を常時記録の開始時刻に設定し、イベント記録から常時記録に切り替える。すなわち、切り替え手段107が、映像記録バッファ118から映像圧縮手段105を経由して通常記録として映像データを保存するように切り替える。
以上のように、本実施形態によれば、
映像データを連続的に撮影する撮影装置200と、衝撃を検知してトリガ検知信号を出力する衝撃検知センサ300と、撮影装置200から出力される映像データと、衝撃検知センサ300からのトリガ検知信号とに基づいて映像データを変更して記憶装置400に映像データを記憶させるドライブレコーダ本体とを備え、
ドライブレコーダ本体は、映像記録バッファ118と、記憶装置400に映像データを記憶させる映像保存手段104と、記憶装置400に映像データを圧縮して記憶させる映像圧縮保存手段105と、衝撃検知センサ300からのトリガ検知信号と、イベント記録バッファ102の使用量とに基づいてイベント記録開始時間を設定するイベント記録開始判断手段112と、イベント記録バッファ102の使用量に基づいてイベント記録終了時間を設定するイベント記録継続決定手段110とを備え、
映像データの保存処理時間の書き込み速度を計測する速度測定手段113と、速度測定手段113にて計測された書き込み速度に基づいて、イベント記録継続のためのしきい値を算出してイベント記録決定手段110に出力するイベント記録継続基準値決定手段114と、速度測定手段113にて計測された書き込み速度に基づいて、イベント記録開始のためのしきい値を算出してイベント記録開始判断手段112に出力するイベント記録開始判断基準値決定手段115とを備え、
イベント記録開始時間と、イベント記録終了時間とに基づいて、映像記録バッファ118から映像保存手段104への経路と、映像記録バッファ118から映像圧縮保存手段15への経路とのいずれかを選択する切り替え手段とを備えたので、切り替えのオーバーヘッドが十分小さいとき、常時記録バッファを用いないため、映像データを記録するバッファ用のメモリを削減できる。
また、記録処理を行うバッファが2つから1つになることにより、CPUの処理負荷軽減の効果も期待できる。
実施の形態6.
以上の実施の形態5では、イベント記録バッファと常時記録バッファを共通化してメモリ削減を行う実施の形態について説明した。しかし、この実施の形態では、短時間の間に複数回のトリガを検知した場合、イベント記録開始判断によりイベント記録が開始できず、常時記録として記録されることで、トリガ検知時などの重要な映像が圧縮により画質劣化することが危惧される。次にイベント記録のトリガ検知時刻を基準に記録時間を調整する実施の形態について説明する。
発明のドライブレコーダの構成は実施の形態5における図9と同様のため、省略する。
次に動作の詳細について説明する。図11は実施の形態6におけるドライブレコーダの動作の流れの一例を示すフローチャートである。図10に対して、図11は、図10のS505に相当するS605の工程のみが異なるので、これに関連する部分のみを説明する。
S505において、トリガ検知信号を検知信号受信手段106が受信し、イベント記録開始判断手段112が映像記録バッファ118の使用量が基準値(以下、しきい値β)以下か判断する。
しきい値β以上なら、イベント記録開始判断手段112が映像記録バッファ使用量としきい値αからイベント記録可能な時間を算出し、トリガ検出時刻を基準にトリガ前記録時間Tbefore秒とトリガ後記録時間Tafter秒だけ記録する。
例えば、設定した標準のイベント記録時間をTstdev秒、トリガ前記録時間とトリガ後記録時間の割合をRbefore:Rafter、Rbefore+Rafter=1、イベント記録可能な時間Tev秒、トリガ検出時の映像記録バッファ118の使用量Btriとする。
まず、実施の形態5における、しきい値β=Sout−Sin+Buniの式の閾値βを映像記録バッファ118の使用量Btriに置き換えると、Btri+Sin−Sout=Buniを満たすことが必要となる。また、SaもSa=Btri−Vin×Tbeforeと置き換える。
そして、実施の形態2にて示されたSe=Vin×TminをSe=Vin×Tevに置き換える。ここで、実施の形態2でのSa、Seは、実施の形態5以降においては、トリガ検出時後に常時記録として映像記録バッファ118から読み出される映像データがSaバイト、イベント記録として映像記録バッファ118からから読み出される映像データがSeバイトとしている。
よって上記式お呼び実施の形態2及び5に示された式などから、イベント記録可能な時間Tev秒を算出する。
そして、Tev>Tstdevのとき、イベント記録時間をトリガ前記録時間Tbefore=Tstdev×Rbefore、トリガ後記録時間Tafter=Tstde×Rafterとする。
一方、Tev<=Tstdevのとき、トリガ前記録時間Tbefore=Tev×Rbefore、トリガ後記録時間Tafter=Tev×Rafterとする。
一方、しきい値β以下なら通常の記録時間でイベント記録開始の処理を行う。
S506において、イベント記録開始判断手段112でトリガ検知時刻を基準に常時記録終了時刻、イベント記録開始時刻とイベント記録終了時刻(しきい値β以上ならイベント記録算出時間から算出された時刻)を設定し、切り替え手段107に常時記録終了時刻、イベント記録開始時刻とイベント記録終了時刻を伝送する。
以上のように、本実施形態によれば、トリガを検出した際、常時記録として画質を落とすことなく重要な映像データを高画質に残すことができる。
また、トリガ検出時点を漏れなくイベント記録として残すことから、ユーザがトリガ検出時点のデータを参照しやすくなる。
実施の形態7.
以上の実施の形態では、イベント記録の記録時間についてトリガ検出時刻を基準に設定することにより、トリガ検出時のデータを確実に高画質で保存する実施の形態について説明した。しかし、これでは、トリガが衝突の衝撃のみに依存するため、小さな衝撃の事故などをイベント記録として保存せず、常時記録となってしまう。次にイベント判定の精度向上のため、映像を含めたセンサ情報によるトリガ検出を行う実施の形態について説明する。
図12は、実施の形態7における本発明のドライブレコーダの構成図である。
図12は、図9に対し、ドライブレコーダ本体100内の構成の一部を追加したものである。
追加した構成について説明する。
衝撃検知センサ300が、一定以上の衝撃をトリガとして送信したトリガ検知信号を、まず、検知信号受信手段106が受信する。検知信号受信手段106は、その後、まずトリガ判定手段120にトリガ信号を送信する。
トリガ判定手段120は、映像受信手段101が受信した映像データや検知信号受信手段106が受信した加速度データを解析することによりトリガ判定を行う。なお、判定に用いるデータは映像、加速度の他に、音声、速度、エンジン回転数、レーダセンサ、手動スイッチなどでもよい。受信したトリガ信号がトリガ判定条件に合致した場合は、イベント記録開始判断手段112へ、トリガ信号を送信する。
次に動作の詳細について説明する。図13は実施の形態7におけるドライブレコーダの動作の流れの一例を示すフローチャートである。図11に対して、図13は、図11のS604に相当するS704の工程のみが異なるので、これに関連する部分のみを説明する。
S704において、検知信号受信手段106は、常時衝撃検知センサ300からのトリガ検知信号を監視している。トリガ信号が受信されると、トリガ判定手段120におくられる。トリガ判定手段120は、受信したトリガ信号がトリガ判定条件に合致した場合は、イベント記録開始判断手段112へ、トリガ信号を送信する。判定条件に合致しない場合は、S702からのループを繰り返す。
トリガ判定条件に用いる条件としては、例えば、前方車両を認識し、車間距離が規定割合異常の速度で近づいたことを検出したときトリガとする。ことなどがあげられる。
また、映像全体の輝度変化の大きさ、加速度の変化、音声の増大、速度の減少、エンジン回転数の減少、レーダセンサからの衝突危険信号の検知、手動スイッチの押下などのひとつまたは複数の組み合わせによっておこなわれる。
したがって、本実施の形態では、実施の形態6に加えて、検知信号受信手段106は、その後、まずトリガ判定手段120にトリガ信号を送信し、トリガ判定手段120は、映像受信手段101が受信した映像データや検知信号受信手段106が受信した加速度データを解析することによりトリガ判定を行い、受信したトリガ信号がトリガ判定条件に合致した場合は、イベント記録開始判断手段112へ、トリガ信号を送信するので、イベント判定の精度向上を図ることができる。
100 ドライブレコーダ本体
101 映像受信手段
102 イベント記録バッファ
103 イベント記録制御手段
104 映像保存手段
105 映像圧縮保存手段
106 検知信号受信手段
107 切り替え手段
108 常時記録バッファ
109 常時記録制御手段
110 イベント記録継続決定手段
111 イベント記録開始手段
112 イベント記録開始判断手段
113 書き込み速度測定手段
114 イベント記録基準値決定手段
115 イベント記録開始判断基準値決定手段
116 映像保存手段
117 映像圧縮手段
118 映像記録バッファ
119 映像記録制御手段
120 トリガ判定手段
200 撮影装置
300 衝撃検知センサ
400 記憶装置

Claims (4)

  1. 映像データを連続的に撮影する撮影装置と、
    衝撃を検知してトリガ検知信号を出力する衝撃検知センサと、
    撮影装置から出力される映像データと、衝撃検知センサからのトリガ検知信号とに基づいて映像データを変更して記憶装置に映像データを記憶させるドライブレコーダ本体と、
    を備え、前記ドライブレコーダ本体は、
    撮影装置から受信された映像を一時的に記録する記録バッファと、
    記憶装置に映像データを記憶させる映像保存手段と、
    記憶装置に映像データを圧縮して記憶させる映像圧縮保存手段と、
    衝撃検知センサからのトリガ検知信号に基づいてイベント記録開始時間を設定するイベント記録開始手段と、
    前記記録バッファの使用量に基づいてイベント記録終了時間を設定するイベント記録継続決定手段と、を備え、
    前記イベント記録開始時間と、前記イベント記録終了時間とに基づいて、前記記録バッファから、前記映像保存手段への経路と、前記映像圧縮保存手段への経路とのいずれかを選択する切り替え手段と、
    を備えたことを特徴とするドライブレコーダ。
  2. 映像データを連続的に撮影する撮影装置と、
    衝撃を検知してトリガ検知信号を出力する衝撃検知センサと、
    撮影装置から出力される映像データと、衝撃検知センサからのトリガ検知信号とに基づいて映像データを変更して記憶装置に映像データを記憶させるドライブレコーダ本体と、
    を備え、前記ドライブレコーダ本体は、
    撮影装置から受信された映像を一時的に記録する記録バッファと、
    記憶装置に映像データを記憶させる映像保存手段と、
    記憶装置に映像データを圧縮して記憶させる映像圧縮保存手段と、
    衝撃検知センサからのトリガ検知信号と、前記記録バッファの使用量とに基づいてイベント記録開始時間を設定するイベント記録開始判断手段と、
    前記記録バッファの使用量に基づいてイベント記録終了時間を設定するイベント記録継続決定手段と、を備え、
    前記イベント記録開始時間と、前記イベント記録終了時間とに基づいて、前記記録バッファから、前記映像保存手段への経路と、前記映像圧縮保存手段への経路とのいずれかを選択する切り替え手段と、
    を備えたことを特徴とするドライブレコーダ。
  3. 前記記憶装置への保存処理時間を計測し、計測された前記書き込み速度を、イベント記録継続基準値決定手段及びイベント記録開始判断基準値決定手段に出力する書き込み速度測定手段と、
    前記書き込み速度に基づいてイベント記録継続基準値を算出し、算出されたイベント記録継続基準値を前記イベント記録継続決定手段に出力するイベント記録継続基準値決定手段と、
    前記書き込み速度に基づいてイベント記録開始判断基準値を算出し、算出されたイベント記録開始判断基準値を前記イベント記録開始判断手段に出力するイベント記録開始判断基準値決定手段と
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載のドライブレコーダ。
  4. 前記衝撃検知センサからのトリガ検知信号を受信するとともに、前記トリガ信号およびそれとは別の条件が合致した場合に、前記トリガ信号を前記イベント記録開始手段に出力するトリガ判定手段とを備えたことを特徴とする請求2乃至3に記載のドライブレコーダ。
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