JP2011063235A - 移動体 - Google Patents
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Abstract
【課題】人間にとって手間のかかる作業などをスムーズに実行することが可能な移動体を提供する。
【解決手段】床面を移動可能な車輪体5と、車輪体5を駆動する駆動力を発生させるアクチュエータ装置7と、車輪体5及びアクチュエータ装置7が組み付けられた基体9と、を備えた車両1において、基体9に、該基体9の重心Gに対して上下方向に亘って溝部44が形成され、溝部に沿って移動可能な係止部材45が設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】床面を移動可能な車輪体5と、車輪体5を駆動する駆動力を発生させるアクチュエータ装置7と、車輪体5及びアクチュエータ装置7が組み付けられた基体9と、を備えた車両1において、基体9に、該基体9の重心Gに対して上下方向に亘って溝部44が形成され、溝部に沿って移動可能な係止部材45が設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、移動体に関するものである。
床面上を全方向(2次元的な全方向)に移動可能な全方向移動車両(移動体)としては、例えば、特許文献1、2に見られるものが本願出願人により提案されている。これらの特許文献1、2に見られる全方向移動車両にあっては、床面に接地しながら該床面上を全方向に移動可能な、球体状または車輪状またはクローラ状の移動動作部と、該移動動作部を駆動する電動モータなどを有するアクチュエータ装置と、が車両の基体に組み付けられている。そして、この車両は、アクチュエータ装置により移動動作部を駆動することによって、床面上を移動する。
また、この種の全方向移動車両の移動動作を制御する技術としては、例えば特許文献3に見られる技術が本願出願人により提案されている。この技術では、車両の基体が球体状の移動動作部に対して前後・左右に傾動自在に設けられている。そして、基体の傾き角を計測し、この傾き角を所要の角度に保つように、移動動作部を駆動する電動モータのトルクを制御することによって、基体の傾動動作に応じて車両を移動させるようにしている。
ここで、話が変わるが、廊下の床磨きのためにモップを持って何度も往復することは、単純でありながら労力のかかる繰り返し作業である。同様に、野球グラウンドやテニスコートの整備では、トンボで均したり、ブラシをかける作業が存在する。
このような作業を人が自ら実施する際には、道具を持ち替えるだけで済むが、機械に実施させる場合には、専用の機械を使い分けなければならない。
また、人が両手に荷物を持って移動している最中に、雨が降ってきて傘がさせないという状況や点滴をしている人が移動する際に点滴を吊り下げた治具を自分で押して移動しなければならないという状況がある。
このような作業を人が自ら実施する際には、道具を持ち替えるだけで済むが、機械に実施させる場合には、専用の機械を使い分けなければならない。
また、人が両手に荷物を持って移動している最中に、雨が降ってきて傘がさせないという状況や点滴をしている人が移動する際に点滴を吊り下げた治具を自分で押して移動しなければならないという状況がある。
そこで、本願出願人は、上記特許文献で提案した全方向移動車両を上記したような作業などに利用できないかを検討した。
ところで、上記した作業などに全方向移動車両を用いる際に、該全方向移動車両にかかる負荷が大きくなると、全方向移動車両の移動がスムーズに行われないという問題がある。
ところで、上記した作業などに全方向移動車両を用いる際に、該全方向移動車両にかかる負荷が大きくなると、全方向移動車両の移動がスムーズに行われないという問題がある。
そこで、本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、人間にとって手間のかかる作業などをスムーズに実行することが可能な移動体を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、走行面を移動可能な被駆動機構(例えば、実施形態における車輪体5)と、前記被駆動機構を駆動する駆動力を発生させる駆動部(例えば、実施形態におけるアクチュエータ装置7)と、前記被駆動機構および前記駆動部が組み付けられた基体(例えば、実施形態における基体9)と、を有する移動体(例えば、実施形態における全方向移動車両1)であって、前記基体に、該基体の重心(例えば、実施形態における重心G)に対して上下方向に亘って溝部(例えば、実施形態における溝部44)が形成され、該溝部に沿って移動可能な係止部材(例えば、実施形態におけるフック45)が設けられていることを特徴としている。
請求項2に記載した発明は、走行面を移動可能な回転体(例えば、実施形態における車輪体5)を有する被駆動機構と、前記被駆動機構を駆動する駆動力を発生させる駆動部と、前記被駆動機構および前記駆動部が組み付けられた基体と、を有する移動体であって、前記基体に、前記回転体の回転中心に対して上下方向に亘って溝部が形成され、該溝部に沿って移動可能な係止部材が設けられていることを特徴としている。
請求項3に記載した発明は、前記移動体を引っ張るように移動させる際にその引張力が最小となる第1の位置(例えば、実施形態における上端44a)および前記移動体が物体を引っ張りながら移動する際にその引張力が最小となる第2の位置(例えば、実施形態における下端44b)において、前記係止部材が固定可能に構成されていることを特徴としている。
請求項4に記載した発明は、前記基体が側面視において略瓢箪形状に形成されており、前記基体の外形における上側の第1の凸部(例えば、実施形態における第1の凸部144a)と下側の凸部(例えば、実施形態における第2の凸部144b)との間に亘って前記溝部が形成されていることを特徴としている。
請求項5に記載した発明は、前記基体と、該基体に、ある回転軸線周りに互いに同軸的に回転可能に保持される第1の駆動力伝達体(例えば、実施形態における回転部材27R)および第2の駆動力伝達体(例えば、実施形態における回転部材27L)と、該第1の駆動力伝達体および第2の駆動力伝達体をそれぞれ回転駆動する第1の駆動ユニット(例えば、実施形態における電動モータ31R)および第2の駆動ユニット(例えば、実施形態における電動モータ31L)と、前記第1の駆動力伝達体に回転可能に支持され、かつ第1の同心円に沿って配置され、さらに前記第1の駆動力伝達体の回転軸線に対してねじれの関係をなす回転軸線を有する複数の第1のフリーローラ(例えば、実施形態におけるフリーローラ29R)と、前記第2の駆動力伝達体に回転可能に支持され、かつ第2の同心円に沿って配置され、さらに前記第2の駆動力伝達体の回転軸線に対してねじれの関係をなす回転軸線を有する複数の第2のフリーローラ(例えば、実施形態におけるフリーローラ29L)と、断面中心線周りの回転が可能な環状体を有し、かつ前記第1のフリーローラおよび前記第2のフリーローラにより接触される主輪(例えば、実施形態における車輪体5)と、を有し、各フリーローラの横力が前記主輪に伝達され、該主輪の周方向に沿う周方向運動および前記断面中心線周りの回転運動を引き起こすようにしたことを特徴としている。
請求項6に記載した発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の移動体は、倒立振子制御型の車両であることを特徴としている。
請求項1に記載した発明によれば、移動体にある物体を載置した状態で人が係止部材に紐などを引っ掛けて引っ張る場合と、係止部材にある物体を係止した状態で移動体がその物体を引っ張る場合と、で係止部材の係止位置を変えることができる。また、係止部材が移動体の基体の重心に対して上下方向に亘って移動できるため、移動体にかかる力を調節でき、最適な位置に係止部材が配された状態では、移動体の移動を効率よく行うことができる。したがって、人間にとって手間のかかる作業などをスムーズに実行することが可能となる。
請求項2に記載した発明によれば、移動体にある物体を載置した状態で人が係止部材に紐などを引っ掛けて引っ張る場合と、係止部材にある物体を係止した状態で移動体がその物体を引っ張る場合と、で係止部材の係止位置を変えることができる。また、係止部材が移動体の回転体の回転中心に対して上下方向に亘って移動できるため、移動体にかかる力を調節でき、最適な位置に係止部材が配された状態では、移動体の移動を効率よく行うことができる。したがって、人間にとって手間のかかる作業などをスムーズに実行することが可能となる。
請求項3に記載した発明によれば、移動体にある物体を載置した状態で人が係止部材に紐などを引っ掛けて引っ張る場合には係止部材を第1の位置で固定するとともに、係止部材にある物体を係止した状態で移動体がその物体を引っ張る場合には係止部材を第2の位置に固定することにより、移動体にかかる力を最小にすることができ、移動体の移動を効率よく行うことができる。したがって、人間にとって手間のかかる作業などをより確実にスムーズに実行することが可能となる。
請求項4に記載した発明によれば、略瓢箪形状の基体の側面に溝部を形成し、側面視で上側の第1の凸部に係止部材を配することにより、移動体にある物体を載置した状態で人が係止部材に紐などを引っ掛けて引っ張る場合に最小の力で引っ張ることができる。また、下側の第2の凸部に係止部材を配することにより、係止部材にある物体を係止した状態で移動体がその物体を引っ張る場合に最小の力で引っ張ることができる。したがって、人間にとって手間のかかる作業などをより確実にスムーズに実行することが可能となる。
請求項5に記載した発明によれば、左右の回転部材(駆動力伝達体)を、駆動手段によって同一方向かつ同一速度に回転させると、フリーローラを介して主輪は、左右の回転部材の回転方向と同じ方向へ回転(対称軸周り回転)し、前後方向の駆動力を主輪の接地面に作用させる。左右の回転部材を、駆動手段によって、互いに異なる方向あるいは(および)互いに異なる速度で回転させると、フリーローラが主輪の中心軸線周りの回転方向に対して傾斜して主輪に接しているため、フリーローラの傾斜角度に応じた分力が主輪の外表面に作用し、主輪は円形横断面形状の中心を中心として回転(断面中心周りの回転)し、左右方向の駆動力を主輪の接地面に作用させる。したがって、駆動手段によって左右の回転部材の回転方向、回転速度を個別に制御することにより、前後方向の駆動力と左右方向の駆動力との合成により、全方向への駆動力を発生させることができる。このような移動体に溝部を形成し、該溝部に沿って移動可能な係止部材を設けることにより、移動体にある物体を載置した状態で人が係止部材に紐などを引っ掛けて引っ張る場合と、係止部材にある物体を係止した状態で移動体がその物体を引っ張る場合と、で係止部材の位置を変えることができる。また、係止部材が移動体の基体の重心に対して上下方向に亘って移動できるため、移動体にかかる力を調節でき、最適な位置に係止部材が配された状態では、移動体の移動を効率よく行うことができる。したがって、人間にとって手間のかかる作業などをスムーズに実行することが可能となる。
請求項6に記載した発明によれば、倒立振子制御型の移動体を用いて、人間にとって手間のかかる作業などをスムーズに実行することが可能となる。
次に、本発明の実施形態を図1〜図13に基づいて説明する。まず、図1〜図6を参照して、本実施形態における全方向移動車両の構造を説明する。
図1、図2に示すように、本実施形態における全方向移動車両(移動体)1は、乗員(運転者)の搭乗部3と、床面(走行面)に接地しながら該床面上を全方向(前後方向および左右方向を含む2次元的な全方向)に移動可能な移動動作部(被駆動機構)5と、この移動動作部5を駆動する動力を該移動動作部5に付与するアクチュエータ装置(駆動部)7と、これらの搭乗部3、移動動作部5およびアクチュエータ装置7が組み付けられた基体9と、を備えた倒立振子型の移動体である。
図1、図2に示すように、本実施形態における全方向移動車両(移動体)1は、乗員(運転者)の搭乗部3と、床面(走行面)に接地しながら該床面上を全方向(前後方向および左右方向を含む2次元的な全方向)に移動可能な移動動作部(被駆動機構)5と、この移動動作部5を駆動する動力を該移動動作部5に付与するアクチュエータ装置(駆動部)7と、これらの搭乗部3、移動動作部5およびアクチュエータ装置7が組み付けられた基体9と、を備えた倒立振子型の移動体である。
ここで、本実施形態の説明では、「前後方向」、「左右方向」は、それぞれ、搭乗部3に標準的な姿勢で搭乗した乗員の上体の前後方向、左右方向に一致もしくは略一致する方向を意味する。なお、「標準的な姿勢」は、搭乗部3に関して設計的に想定されている姿勢であり、乗員の上体の体幹軸を概ね上下方向に向け、かつ、上体を捻ったりしていない姿勢である。
この場合、図1においては、「前後方向」、「左右方向」はそれぞれ紙面に垂直な方向、紙面の左右方向であり、図2においては、「前後方向」、「左右方向」はそれぞれ紙面の左右方向、紙面に垂直な方向である。また、本実施形態の説明では、参照符号に付する添え字「R」,「L」は、それぞれ全方向移動車両1の右側、左側に対応するものという意味で使用する。
基体9は、移動動作部5およびアクチュエータ装置7が組み付けられた下部フレーム11と、この下部フレーム11の上端から上方に延設された支柱フレーム13と、を備えている。
ここで、本実施形態の支柱フレーム13における前面には、支柱フレーム13の軸方向に沿って溝部44が形成されている。この溝部44は、全方向移動車両1の重心G(全方向移動車両1単体の重心。すなわち、装置重心。)の上下方向に亘って形成されている。また、溝部44には、該溝部44に沿って移動できるように構成されたフック45が設けられている。例えば、フック45に紐などを引っ掛けて人が紐を引っ張ることにより、全方向移動車両1を所望の方向に移動させることや、フック45にある物体を引っ掛けた状態で全方向移動車両1を移動させることにより物体を所望の方向へ移動させることができる(後に詳述する)。さらに、フック45は溝部44における両端部において位置を固定できるように構成されている。
支柱フレーム13の上部には、該支柱フレーム13から前方側に張り出したシートフレーム15が固定されている。そして、このシートフレーム15上に、乗員が着座するシート3が装着されている。本実施形態では、このシート3が乗員の搭乗部となっている。したがって、本実施形態における全方向移動車両1(以降、単に車両1という)は、乗員がシート3に着座した状態で、床面上を移動することができるものである。
また、シート3の左右には、シート3に着座した乗員が必要に応じて把持するためのグリップ17R,17Lが配置され、これらのグリップ17R,17Lがそれぞれ支柱フレーム13(またはシートフレーム15)から延設されたブラケット19R,19Lの先端部に固定されている。
下部フレーム11は、左右方向に間隔を存して二股状に対向するように配置された一対のカバー部材21R,21Lを備えている。これらのカバー部材21R,21Lの上端部(二股の分岐部分)は、前後方向の軸心を有するヒンジ軸23を介して連結され、カバー部材21R,21Lの一方が他方に対して相対的にヒンジ軸23の周りに揺動可能となっている。この場合、カバー部材21R,21Lは、図示を省略するバネによって、カバー部材21R,21Lの下端部側(二股の先端側)が狭まる方向に付勢されている。
また、カバー部材21R,21Lのそれぞれの外面部には、シート3に着座した乗員の右足を載せるステップ25Rと左足を載せるステップ25Lとがそれぞれ右向き、左向きに張り出すように突設されている。
移動動作部5およびアクチュエータ装置7は、下部フレーム11のカバー部材21R,21Lの間に配置されている。これらの移動動作部5およびアクチュエータ装置7の構造を図3〜図6を参照して説明する。
本実施形態では、移動動作部5は、ゴム状弾性材により円環状に形成された車輪体であり、略円形の横断面形状を有する。この移動動作部5(以降、車輪体5という)は、その弾性変形によって、図5および図6の矢印Y1で示す如く、円形の横断面の中心C1(より詳しくは、円形の横断面中心C1を通って、車輪体5の軸心と同心となる円周線)の周りに回転可能となっている。
この車輪体5は、その軸心C2(車輪体5全体の直径方向に直交する軸心C2)を左右方向に向けた状態で、カバー部材21R,21Lの間に配置され、該車輪体5の外周面の下端部にて床面に接地する。
そして、車輪体5は、アクチュエータ装置7による駆動によって、図5の矢印Y2で示す如く車輪体5の軸心C2の周りに回転する動作(床面上を輪転する動作)と、車輪体5の横断面中心C1の周りに回転する動作とを行うことが可能である。その結果、車輪体5は、それらの回転動作の複合動作によって、床面上を全方向に移動することが可能となっている。
アクチュエータ装置7は、車輪体5と右側のカバー部材21Rとの間に介装される回転部材27Rおよびフリーローラ29Rと、車輪体5と左側のカバー部材21Lとの間に介装される回転部材27Lおよびフリーローラ29Lと、回転部材27Rおよびフリーローラ29Rの上方に配置された駆動ユニットとしての電動モータ31Rと、回転部材27Lおよびフリーローラ29Lの上方に配置された駆動ユニットとしての電動モータ31Lと、を備えている。
電動モータ31R,31Lは、それぞれのハウジングがカバー部材21R,21Lに各々取り付けられている。なお、図示は省略するが、電動モータ31R,31Lの電源(蓄電器)は、支柱フレーム13など基体9の適所に搭載されている。
回転部材27Rは、左右方向の軸心を有する支軸33Rを介してカバー部材21Rに回転可能に支持されている。同様に、回転部材27Lは、左右方向の軸心を有する支軸33Lを介してカバー部材21Lに回転可能に支持されている。この場合、回転部材27Rの回転軸心(支軸33Rの軸心)と、回転部材27Lの回転軸心(支軸33Lの軸心)とは同軸心である。
回転部材27R,27Lは、それぞれ電動モータ31R,31Lの出力軸に、減速機としての機能を含む動力伝達機構を介して接続されており、電動モータ31R,31Lからそれぞれ伝達される動力(トルク)によって回転駆動される。各動力伝達機構は、例えばプーリ・ベルト式のものである。すなわち、図3に示す如く、回転部材27Rは、プーリ35Rとベルト37Rとを介して電動モータ31Rの出力軸に接続されている。同様に、回転部材27Lは、プーリ35Lとベルト37Lとを介して電動モータ31Lの出力軸に接続されている。
なお、上記動力伝達機構は、例えば、スプロケットとリンクチェーンとにより構成されるもの、あるいは、複数のギヤにより構成されるものであってもよい。また、例えば、電動モータ31R,31Lをそれぞれの出力軸が各回転部材27R,27Lと同軸心になるように各回転部材27R,27Lに対向させて配置し、電動モータ31R,31Lのそれぞれの出力軸を回転部材27R,27Lに各々減速機(遊星歯車装置など)を介して連結するようにしてもよい。
各回転部材27R,27Lは、車輪体5側に向かって縮径する円錐台形状に形成されており、その外周面がテーパ外周面39R,39Lとなっている。
回転部材27Rのテーパ外周面39Rの周囲には、回転部材27Rと同心の円周上に略等間隔で並ぶようにして、複数のフリーローラ29Rが配列されている。そして、これらのフリーローラ29Rは、それぞれ、ブラケット41Rを介してテーパ外周面39Rに取り付けられ、該ブラケット41Rに回転自在に支承されている。
同様に、回転部材27Lのテーパ外周面39Lの周囲には、回転部材27Lと同心の円周上に略等間隔で並ぶようにして、複数(フリーローラ29Rと同数)のフリーローラ29Lが配列されている。そして、これらのフリーローラ29Lは、それぞれ、ブラケット41Lを介してテーパ外周面39Lに取り付けられ、該ブラケット41Lに回転自在に支承されている。
車輪体5は、回転部材27R側のフリーローラ29Rと、回転部材27L側のフリーローラ29Lとの間に挟まれるようにして、回転部材27R,27Lと同軸心に配置されている。
この場合、図1および図6に示すように、各フリーローラ29R,29Lは、その軸心C3が車輪体5の軸心C2に対して傾斜するとともに、車輪体5の直径方向(車輪体5をその軸心C2の方向で見たときに、該軸心C2と各フリーローラ29R,29Lとを結ぶ径方向)に対して傾斜する姿勢で配置されている。そして、このような姿勢で、各フリーローラ29R,29Lのそれぞれの外周面が車輪体5の内周面に斜め方向に圧接されている。
より一般的に言えば、右側のフリーローラ29Rは、回転部材27Rが軸心C2の周りに回転駆動されたときに、車輪体5との接触面で、軸心C2周りの方向の摩擦力成分(車輪体5の内周の接線方向の摩擦力成分)と、車輪体5の前記横断面中心C1の周り方向の摩擦力成分(円形の横断面の接線方向の摩擦力成分)とを車輪体5に作用させ得るような姿勢で、車輪体5の内周面に圧接されている。左側のフリーローラ29Lについても同様である。
この場合、前記したように、カバー部材21R,21Lは、図示しないバネによって、カバー部材21R,21Lの下端部側(二股の先端側)が狭まる方向に付勢されている。このため、この付勢力によって、右側のフリーローラ29Rと左側のフリーローラ29Lとの間に車輪体5が挟持されるとともに、車輪体5に対する各フリーローラ29R,29Lの圧接状態(より詳しくはフリーローラ29R,29Lと車輪体5との間で摩擦力が作用し得る圧接状態)が維持される。
以上説明した構造を有する車両1においては、電動モータ31R,31Lによりそれぞれ、回転部材27R,27Lを同方向に等速度で回転駆動した場合には、車輪体5が回転部材27R,27Lと同方向に軸心C2の周りに回転することとなる。これにより、車輪体5が床面上を前後方向に輪転して、車両1の全体が前後方向に移動することとなる。なお、この場合は、車輪体5は、その横断面中心C1の周りには回転しない。
また、例えば、回転部材27R,27Lを互いに逆方向に同じ大きさの速度で回転駆動した場合には、車輪体5は、その横断面中心C1の周りに回転することとなる。これにより、車輪体5がその軸心C2の方向(すなわち左右方向)に移動し、ひいては、車両1の全体が左右方向に移動することとなる。なお、この場合は、車輪体5は、その軸心C2の周りには回転しない。
さらに、回転部材27R,27Lを、互いに異なる速度(方向を含めた速度)で、同方向または逆方向に回転駆動した場合には、車輪体5は、その軸心C2の周りに回転すると同時に、その横断面中心C1の周りに回転することとなる。
この時、これらの回転動作の複合動作(合成動作)によって、前後方向および左右方向に対して傾斜した方向に車輪体5が移動し、ひいては、車両1の全体が車輪体5と同方向に移動することとなる。この場合の車輪体5の移動方向は、回転部材27R,27Lの回転方向を含めた回転速度(回転方向に応じて極性が定義された回転速度ベクトル)の差に依存して変化するものとなる。
以上のように車輪体5の移動動作が行なわれるため、電動モータ31R,31Lのそれぞれの回転速度(回転方向を含む)を制御し、ひいては回転部材27R,27Lの回転速度を制御することによって、車両1の移動速度及び移動方向を制御できることとなる。
次に、本実施形態の車両1の動作制御のための構成を簡単に説明する。なお、以降の説明では、図1および図2に示すように、前後方向の水平軸をX軸、左右方向の水平軸をY軸、鉛直方向をZ軸とするXYZ座標系を想定し、前後方向、左右方向をそれぞれX軸方向、Y軸方向と言うことがある。また、下記の説明ではシート3に乗員が着座した状態で車両1を移動させる場合の動作制御について説明する。
まず、車両1の概略的な動作制御を説明すると、例えば、シート3に着座した乗員がその上体を傾けた場合(詳しくは、乗員と車両1とを合わせた全体の重心点の位置(水平面に投影した位置)を動かすように上体を傾けた場合)に、該上体を傾けた側に基体9がシート3とともに傾動する。そして、この時、基体9が傾いた側に車両1が移動するように、車輪体5の移動動作が制御される。例えば、乗員が上体を前傾させ、ひいては、基体9をシート3とともに前傾させると、車両1が前方に移動するように、車輪体5の移動動作が制御される。
すなわち、本実施形態では、基体9を傾動させるという動作が、車両1に対する1つの基本的な操縦操作(車両1の動作要求)とされ、その操縦操作に応じて車輪体5の移動動作がアクチュエータ装置7を介して制御される。なお、基体9を傾動させる動作には、上述したようにシート3に着座した乗員の動きに合わせて傾動させる方法や、単に車両1を人が引っ張ることにより傾動させる方法などがある。
ここで、本実施形態の車両1は、その全体の接地面としての車輪体5の接地面が、車両1とこれに搭乗する乗員との全体を床面に投影した領域に比して面積が小さい単一の局所領域となり、その単一の局所領域だけに床反力が作用する。このため、基体9が傾倒しないようにするためには、乗員および車両1の全体の重心点が車輪体5の接地面のほぼ真上に位置するように、車輪体5を動かす必要がある。
そこで、本実施形態では、乗員および車両1の全体の重心点が、車輪体5の中心点(軸心C2上の中心点)のほぼ真上に位置する状態(より正確には当該重心点が車輪体5の接地面のほぼ真上に位置する状態)での基体9の姿勢を目標姿勢とし、基本的には、基体9の実際の姿勢を目標姿勢に収束させるように、車輪体5の移動動作が制御される。
また、車両1を発進させる場合などにおいて、アクチュエータ装置7による推進力とは別に、例えば乗員が必要に応じて自身の足により床を蹴り、それにより車両1の移動速度を増速させる推進力(乗員の足平と床との摩擦力による推進力)を、付加的な外力として車両1に作用させた場合には、それに応じて車両1の移動速度(より正確には、乗員および車両1の全体の重心点の移動速度)が増速するように、車輪体5の移動動作が制御される。なお、当該推進力の付加が停止された状態では、車両1の移動速度が一旦、一定速度に保持された後、減衰して、該車両1が停止するように、車輪体5の移動動作が制御される(車輪体5の制動制御が行なわれる)。
さらに、車両1に乗員が搭乗していない状態では、車両1の単体の重心点Gが、車輪体5の中心点(軸心C2上の中心点)のほぼ真上に位置する状態(より正確には当該重心点Gが車輪体5の接地面のほぼ真上に位置する状態)での基体9の姿勢を目標姿勢とし、該基体9の実際の姿勢を目標姿勢に収束させ、ひいては、基体9が傾倒することなく車両1が自立するように、車輪体5の移動動作が制御される。
本実施形態では、以上の如き車両1の動作制御を行なうために、図1および図2に示すように、マイクロコンピュータや電動モータ31R,31Lのドライブ回路ユニットなどを含む電子回路ユニットにより構成された制御ユニット50と、基体9の所定の部位の鉛直方向(重力方向)に対する傾斜角θb及びその変化速度(=dθb/dt)を計測するための傾斜センサ52と、車両1に乗員が搭乗しているか否かを検知するための荷重センサ54と、電動モータ31R,31Lのそれぞれの出力軸の回転角度及び回転角速度を検出するための角度センサとしてのロータリーエンコーダ56R,56Lがそれぞれ、車両1の適所に搭載されている。
この場合、制御ユニット50および傾斜センサ52は、例えば、基体9の支柱フレーム13の内部に収容された状態で該支柱フレーム13に取付けられている。また、荷重センサ54は、シート3に内蔵されている。また、ロータリーエンコーダ56R,56Lは、それぞれ、電動モータ31R,31Lと一体に設けられている。なお、ロータリーエンコーダ56R,56Lは、それぞれ、回転部材27R,27Lに装着してもよい。
上記傾斜センサ52は、より詳しくは、加速度センサとジャイロセンサなどのレートセンサ(角速度センサ)とから構成され、これらのセンサの検出信号を制御ユニット50に出力する。そして、制御ユニット50が、傾斜センサ52の加速度センサおよびレートセンサの出力を基に、所定の計測演算処理(これは公知の演算処理でよい)を実行することによって、傾斜センサ52を搭載した部位(本実施形態では支柱フレーム13)の、鉛直方向に対する傾斜角度θbの計測値と、その変化速度(微分値)である傾斜角速度θbdotの計測値とを算出する。
この場合、計測する傾斜角度θb(以降、基体傾斜角度θbということがある)は、より詳しくは、それぞれ、Y軸周り方向(ピッチ方向)の成分θb_xと、X軸周り方向(ロール方向)の成分θb_yとから成る。同様に、計測する傾斜角速度θbdot(以降、基体傾斜角速度θbdotということがある)も、Y軸周り方向(ピッチ方向)の成分θbdot_x(=dθb_x/dt)と、X軸周り方向(ロール方向)の成分θbdot_y(=dθb_y/dt)とから成る。
なお、本実施形態の説明では、上記基体傾斜角度θbなど、X軸およびY軸の各方向(または各軸周り方向)の成分を有する運動状態量などの変数、あるいは、該運動状態量に関連する係数などの変数に関しては、その各成分を区別して表記する場合に、該変数の参照符号に、添え字“_x”又は“_y”を付加する。
この場合において、並進速度などの並進運動に係わる変数については、そのX軸方向の成分に添え字“_x”を付加し、Y軸方向の成分に添え字“_y”を付加する。
一方、角度、回転速度(角速度)、角加速度など、回転運動に係わる変数については、並進運動に係わる変数と添え字を揃えるために、便宜上、Y軸周り方向の成分に添え字“_x”を付加し、X軸周り方向の成分に添え字“_y”を付加する。
さらに、X軸方向の成分(またはY軸周り方向の成分)と、Y軸方向の成分(またはX軸周り方向の成分)との組として変数を表記する場合には、該変数の参照符号に添え字“_xy”を付加する。例えば、上記基体傾斜角度θbを、Y軸周り方向の成分θb_xとX軸周り方向の成分θb_yの組として表現する場合には、「基体傾斜角度θb_xy」というように表記する。
前記荷重センサ54は、乗員がシート3に着座した場合に該乗員の重量による荷重を受けるようにシート3に内蔵され、その荷重に応じた検出信号を制御ユニット50に出力する。そして、制御ユニット50が、この荷重センサ54の出力により示される荷重の計測値に基づいて、車両1に乗員が搭乗しているか否かを判断する。なお、荷重センサ54の代わりに、例えば、乗員がシート3に着座したときにONとなるようなスイッチ式のセンサを用いてもよい。
ロータリーエンコーダ56Rは、電動モータ31Rの出力軸が所定角度回転する毎にパルス信号を発生し、このパルス信号を制御ユニット50に出力する。そして、制御ユニット50が、そのパルス信号を基に、電動モータ31Rの出力軸の回転角度を計測し、さらにその回転角度の計測値の時間的変化率(微分値)を電動モータ31Rの回転角速度として計測する。電動モータ31L側のロータリーエンコーダ56Lについても同様である。
制御ユニット50は、上記の各計測値を用いて所定の演算処理を実行することによって、電動モータ31R,31Lのそれぞれの回転角速度の目標値である速度指令を決定し、その速度指令に従って、電動モータ31R,31Lのそれぞれの回転角速度をフィードバック制御する。
なお、電動モータ31Rの出力軸の回転角速度と、回転部材27Rの回転角速度との間の関係は、該出力軸と回転部材27Rとの間の一定値の減速比に応じた比例関係になるため、本実施形態の説明では、便宜上、電動モータ31Rの回転角速度は、回転部材27Rの回転角速度を意味するものとする。同様に、電動モータ31Lの回転角速度は、回転部材27Lの回転角速度を意味するものとする。
以下に、制御ユニット50の制御処理をさらに詳細に説明する。
制御ユニット50は、所定の制御処理周期で図7のフローチャートに示す処理を実行する。
まず、ステップS1において、制御ユニット50は、傾斜センサ52の出力を取得する。
制御ユニット50は、所定の制御処理周期で図7のフローチャートに示す処理を実行する。
まず、ステップS1において、制御ユニット50は、傾斜センサ52の出力を取得する。
次いで、ステップS2に進んで、制御ユニット50は、取得した傾斜センサ52の出力を基に、基体傾斜角度θb_xyの計測値θb_xy_sと、基体傾斜角速度θbdot_xyの計測値θbdot_xy_sとを算出する。
なお、以降の説明では、上記計測値θb_xy_sなど、変数(状態量)の実際の値の観測値(計測値または推定値)を参照符号により表記する場合に、該変数の参照符号に、添え字“_s”を付加する。
なお、以降の説明では、上記計測値θb_xy_sなど、変数(状態量)の実際の値の観測値(計測値または推定値)を参照符号により表記する場合に、該変数の参照符号に、添え字“_s”を付加する。
次いで、制御ユニット50は、ステップS3において、荷重センサ54の出力を取得した後、ステップS4の判断処理を実行する。この判断処理においては、制御ユニット50は、取得した荷重センサ54の出力が示す荷重計測値が、あらかじめ設定された所定値よりも大きいか否かによって、車両1に乗員が搭乗しているか否か(シート3に乗員が着座しているか否か)を判断する。
そして、制御ユニット50は、ステップS4の判断結果がYESである場合には、基体傾斜角度θb_xyの目標値θb_xy_objを設定する処理と、車両1の動作制御用の定数パラメータ(各種ゲインの基本値など)の値を設定する処理とを、それぞれステップS5、ステップS6で実行する。
ステップS5においては、制御ユニット50は、基体傾斜角度θb_xyの目標値θb_xy_objとして、あらかじめ定められた搭乗モード用の目標値を設定する。
ここで、「搭乗モード」は、車両1に乗員が搭乗している場合での車両1の動作モードを意味する。この搭乗モード用の目標値θb_xy_objは、車両1とシート3に着座した乗員との全体の重心点(以降、車両・乗員全体重心点という)が車輪体5の接地面のほぼ真上に位置する状態となる基体9の姿勢において、傾斜センサ52の出力に基づき計測される基体傾斜角度θb_xyの計測値θb_xy_sに一致または略一致するようにあらかじめ設定されている。
ここで、「搭乗モード」は、車両1に乗員が搭乗している場合での車両1の動作モードを意味する。この搭乗モード用の目標値θb_xy_objは、車両1とシート3に着座した乗員との全体の重心点(以降、車両・乗員全体重心点という)が車輪体5の接地面のほぼ真上に位置する状態となる基体9の姿勢において、傾斜センサ52の出力に基づき計測される基体傾斜角度θb_xyの計測値θb_xy_sに一致または略一致するようにあらかじめ設定されている。
また、ステップS6においては、制御ユニット50は、車両1の動作制御用の定数パラメータの値として、あらかじめ定められた搭乗モード用の値を設定する。なお、定数パラメータは、後述するhx,hy,Ki_a_x,Ki_b_x,Ki_a_y,Ki_b_y(i=1,2,3)などである。
一方、ステップS4の判断結果がNOである場合には、制御ユニット50は、基体傾斜角度θb_xyの目標値θb_xy_objを設定する処理と、車両1の動作制御用の定数パラメータの値を設定する処理とを、ステップS7、ステップS8で実行する。
ステップS7においては、制御ユニット50は、傾斜角度θb_xyの目標値θb_xy_objとして、あらかじめ定められた自立モード用の目標値を設定する。
ここで、「自立モード」は、車両1に乗員が搭乗していない場合での車両1の動作モードを意味する。この自立モード用の目標値θb_xy_objは、車両1単体の重心点(以降、車両単体重心点という)が車輪体5の接地面のほぼ真上に位置する状態となる基体9の姿勢において、傾斜センサ52の出力に基づき計測される基体傾斜角度θb_xyの計測値θb_xy_sに一致または略一致するようにあらかじめ設定されている。この自立モード用の目標値θb_xy_objは、搭乗モード用の目標値θb_xy_objと一般的には異なる。
ここで、「自立モード」は、車両1に乗員が搭乗していない場合での車両1の動作モードを意味する。この自立モード用の目標値θb_xy_objは、車両1単体の重心点(以降、車両単体重心点という)が車輪体5の接地面のほぼ真上に位置する状態となる基体9の姿勢において、傾斜センサ52の出力に基づき計測される基体傾斜角度θb_xyの計測値θb_xy_sに一致または略一致するようにあらかじめ設定されている。この自立モード用の目標値θb_xy_objは、搭乗モード用の目標値θb_xy_objと一般的には異なる。
また、ステップS8においては、制御ユニット50は、車両1の動作制御用の定数パラメータの値として、あらかじめ定められた自立モード用の値を設定する。この自立モード用の定数パラメータの値は、搭乗モード用の定数パラメータの値と異なる。
搭乗モードと自立モードとで、上記定数パラメータの値を異ならせるのは、それぞれのモードで上記重心点の高さや、全体質量等が異なることに起因して、制御入力に対する車両1の動作の応答特性が互いに異なるからである。
以上のステップS4〜8の処理によって、搭乗モードおよび自立モードの各動作モード毎に、基体傾斜角度θb_xyの目標値θb_xy_objと定数パラメータの値とが設定される。
なお、ステップS5,ステップS6の処理、又はステップS7,ステップS8の処理は、制御処理周期毎に実行することは必須ではなく、ステップS4の判断結果が変化した場合にだけ実行するようにしてもよい。
補足すると、搭乗モードおよび自立モードのいずれにおいても、基体傾斜角速度θbdotのY軸周り方向の成分θbdot_xの目標値とX軸周り方向の成分θbdot_yの目標値とは、いずれも“0”である。このため、基体傾斜角速度θbdot_xyの目標値を設定する処理は不要である。
以上の如くステップS5,ステップS6の処理、又はステップS7,ステップS8の処理を実行した後、制御ユニット50は、次にステップS9において、車両制御演算処理を実行することによって、電動モータ31R,31Lのそれぞれの速度指令を決定する。
次いで、ステップS10に進んで、制御ユニット50は、ステップS9で決定した速度指令に応じて電動モータ31R,31Lの動作制御処理を実行する。この動作制御処理では、制御ユニット50は、ステップS9で決定した電動モータ31Rの速度指令と、ロータリーエンコーダ56Rの出力に基づき計測した電動モータ31Rの回転速度の計測値との偏差に応じて、該偏差を“0”に収束させるように電動モータ31Rの出力トルクの目標値(目標トルク)を決定する。そして、制御ユニット50は、その目標トルクの出力トルクを電動モータ31Rに出力させるように該電動モータ31Rの通電電流を制御する。左側の電動モータ31Lの動作制御についても同様である。以上が、制御ユニット50が実行する全体的な制御処理である。
次に、上述のように構成された車両1を人が引っ張る場合について説明する。
図8に示すように、人が車両1を引っ張る場合とは、例えば、両手に荷物を持った状態で、さらに傘を差したい場合などに車両1を利用する場合である。この場合、車両1のフック45を溝部44の上端44aに固定し、フック45に紐46を引っ掛けるとともに、傘47を固定する。このようにフック45を重心Gよりも高い位置に固定することにより、小さな力で車両1を移動させることができる。なお、このように使用する場合には、シートフレーム15およびシート3が折り畳まれるか、取り外しができるようになっている。
図8に示すように、人が車両1を引っ張る場合とは、例えば、両手に荷物を持った状態で、さらに傘を差したい場合などに車両1を利用する場合である。この場合、車両1のフック45を溝部44の上端44aに固定し、フック45に紐46を引っ掛けるとともに、傘47を固定する。このようにフック45を重心Gよりも高い位置に固定することにより、小さな力で車両1を移動させることができる。なお、このように使用する場合には、シートフレーム15およびシート3が折り畳まれるか、取り外しができるようになっている。
つまり、図9に示すように、フック45を上端44aに固定した状態で、引張力F1で引っ張るとする。すると、引張力F1は、F1mとF1cとに分解され、車両1の支点である接地点60とフック45との距離をr1とすると、上端44aにおいてはF1m×r1のモーメントが働くことになる。
一方、フック45を溝部44の下端44bに固定した状態で、引張力F2で引っ張るとする。すると同様に、引張力F2は、F2mとF2cとに分解され、車両1の支点である接地点60とフック45との距離をr2とすると、下端44bにおいてはF2m×r2のモーメントが働くことになる。
ここで、引張力F1とF2とが同じであれば、F1m>F2mとなり、r1>r2であるから、F1m×r1>F2m×r2となる。つまり、車両1を引っ張る位置が高い方が、少ない力で大きなモーメントが働くこととなる。言い換えれば、車両1を少ない力で引っ張ることができる。この場合、車両1の上部が進行方向へ大きく傾くようになるため、進行方向へ進む駆動力を発生させながら基体9(車両1)がついてくることとなり、車両1は人が引っ張る方向(所望の方向)へと移動させることができる。なお、本実施形態では、人が車両1を引っ張って移動させる際にその引張力が最小となる位置が溝部44の上端44aとなるように溝部44の上端位置を設定している。また、このように人が車両1を引っ張るモードは、上述した自立モードと同じ制御ロジックとなる。
次に、上述のように構成された車両1に物体を取り付けた状態で車両1が物体を引っ張る場合について説明する。
図10に示すように、車両1が物体を引っ張る場合とは、例えば、車両1にテニスコートを整備するためのブラシ61を取り付けた状態で、車両1を移動させてブラシ61によりテニスコートを整備する場合である。
図10に示すように、車両1が物体を引っ張る場合とは、例えば、車両1にテニスコートを整備するためのブラシ61を取り付けた状態で、車両1を移動させてブラシ61によりテニスコートを整備する場合である。
この場合、車両1のフック45を溝部44の下端44bに固定し、フック45にブラシ61の柄を固定する。このようにフック45を重心Gよりも低い位置に固定することにより、小さな力でブラシ61を引っ張りながら車両1を移動させることができる。本実施形態では、車両1がブラシ61を引っ張る場合には、車両1は後進することになる。
つまり、図11に示すように、フック45を下端44bに固定した状態で、引張力F2で引っ張るとする。すると、引張力F2は、F2mとF2cとに分解され、車両1の支点である接地点60とフック45との距離をr2とすると、下端44bにおいてはF2m×r2のモーメントが働くことになる。
一方、フック45を溝部44の上端44aに固定した状態で、引張力F1で引っ張るとする。すると同様に、引張力F1は、F1mとF1cとに分解され、車両1の支点である接地点60とフック45との距離をr1とすると、上端44aにおいてはF1m×r1のモーメントが働くことになる。
ここで、引張力F1とF2とが同じであれば、F1m>F2mとなり、r1>r2であるから、F1m×r1>F2m×r2となる。つまり、車両1でブラシ61を引っ張る場合には、その引っ張り位置が接地点60に近い方が、基体9(車両1)の支点周りに働くモーメントを小さくすることができる。したがって、少ない力でブラシ61を引っ張ることができる。なお、本実施形態では、車両1がブラシ61を引っ張りながら移動する際にその引張力が最小となる位置が溝部44の下端44bとなるように溝部44の下端位置を設定している。また、引っ張り位置が高いと、後方(ブラシ61側)へ倒れるようなモーメントが大きく働くため、釣り合いをとって静止位置(初期状態)にもってくるまで、大きく前傾させなければならない。
また、車両1がブラシ61を引っ張る際に、支柱フレーム13の傾斜角度をどのように推定するかについて説明する。
図12に示すように、支柱フレーム13を鉛直方向に対してθboffset傾いた状態で吊り合いが取れているとする。また、車両1の重量をmgとすると、支柱フレーム13がθboffset傾いた状態でmgh・sinθboffsetのモーメントが働いている。ここで、hは、車輪体5の中心と車両1の重心Gとの高低差である。
図12に示すように、支柱フレーム13を鉛直方向に対してθboffset傾いた状態で吊り合いが取れているとする。また、車両1の重量をmgとすると、支柱フレーム13がθboffset傾いた状態でmgh・sinθboffsetのモーメントが働いている。ここで、hは、車輪体5の中心と車両1の重心Gとの高低差である。
また、ブラシ61の床摩擦力推定値をFLestimとし、接地点60とブラシ61の柄とを結ぶ垂線の距離をlとすると、mgh・sinθboffset=FLestim・lとなる。したがって、この式が成り立つθboffsetを求める必要がある。なお、lについては、フック45の位置が固定される場合は、lの値は既知となるが、フック45の位置が移動する場合には、フック45の位置(lの値)を位置検出により検出したり、フック45のスライド量を計測したりして推定することが必要になる。
ブラシ61の床摩擦力推定値FLestimは、車両1でブラシ61を牽引している場合には、次の式が成り立つ。
ここで、モータトルクおよび電流については検出することができるため、FLestimの値を求めることができる。
また、θboffsetについては、上述の関係より以下の式が導かれる。
また、θboffsetについては、上述の関係より以下の式が導かれる。
したがって、上記式(1)および式(2)からθboffsetを求めることができる。
このようにしてθboffsetが求められると、仮想車輪回転角速度指定ωwcmdが以下の式から求められる。
このようにしてθboffsetが求められると、仮想車輪回転角速度指定ωwcmdが以下の式から求められる。
この式を満たすように車両1が移動することにより、車両1がブラシ61と吊り合いを取りながら所望の方向へブラシ61を移動させることができる。
なお、このように車両1にブラシ61を取り付けた状態で所望の方向へ移動させるには、例えば、リモコンなどを用いて車両1を強制的に移動したい方向に傾けるように指令値を与えればよい。この場合、リモコンなどにより、指令値として速度指令値Vbcmdをユーザの任意の値として与えることもできるし、予めプログラムされたタスクを実行するようにしてもよい。
なお、このように車両1にブラシ61を取り付けた状態で所望の方向へ移動させるには、例えば、リモコンなどを用いて車両1を強制的に移動したい方向に傾けるように指令値を与えればよい。この場合、リモコンなどにより、指令値として速度指令値Vbcmdをユーザの任意の値として与えることもできるし、予めプログラムされたタスクを実行するようにしてもよい。
本実施形態によれば、車両1に傘47などを固定した状態で人がフック45に紐などを引っ掛けて引っ張る場合と、フック45にブラシ61などを係止した状態で車両1がブラシ61を引っ張る場合と、でフック45の位置を変えることができるように構成した。また、フック45が車両1の基体9の重心Gに対して上下方向に亘って移動できるように構成したため、車両1にかかる力を調節でき、最適な位置にフック45を配することができる。したがって、車両1の移動を効率よく行うことができる。したがって、人間にとって手間のかかる作業などをスムーズに実行することが可能となる。
また、フック45を溝部44の所定の位置に固定できるように構成したため、車両1にかかる力を最小にすることができ、車両1の移動を効率よく行うことができる。したがって、人間にとって手間のかかる作業などをより確実にスムーズに実行することが可能となる。
尚、本発明は上述した実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な構造や形状などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、図13に示すように、全方向移動車両101の基体109として、側面視で略瓢箪形状に形成されたものを採用し、該基体109の正面109aに溝部144を形成し、側面視で上側の第1の凸部144aにフック145を配することにより、車両101に傘などを載置した状態で人がフック145に紐などを引っ掛けて引っ張る場合に最小の力で引っ張ることができる。また、下側の第2の凸部144bにフック145を配することにより、フック145にブラシなどを係止した状態で車両101がブラシなどを引っ張る場合に最小の力で引っ張ることができる。したがって、人間にとって手間のかかる作業などをより確実にスムーズに実行することが可能となる。
また、本実施形態では、基体の正面側(前進側)に溝部およびフックを設けた場合の説明をしたが、基体の背面側(後進側)、または側面側に溝部およびフックを設けてもよく、そのいずれの面に複数設けてもよい。
さらに、本実施形態では、基体の重心に対して上下方向に亘って溝部を形成した場合の説明をしたが、これに限らず、車輪体の回転中心に対して上下方向に亘って溝部を形成してもよい。この場合、車両が物体を引っ張る場合は、車輪体の回転中心よりも上方に位置する箇所においてフックが固定されていることが好ましい。
さらに、本実施形態では、基体の重心に対して上下方向に亘って溝部を形成した場合の説明をしたが、これに限らず、車輪体の回転中心に対して上下方向に亘って溝部を形成してもよい。この場合、車両が物体を引っ張る場合は、車輪体の回転中心よりも上方に位置する箇所においてフックが固定されていることが好ましい。
1…車両(移動体) 5…車輪体(主輪,被駆動機構) 7…アクチュエータ装置(駆動部) 9…基体 27R…回転部材(第1の駆動力伝達体) 27L…回転部材(第2の駆動力伝達体) 29R…フリーローラ(第1のフリーローラ) 29L…フリーローラ(第2のフリーローラ) 31R…電動モータ(第1の駆動ユニット) 31L…電動モータ(第2の駆動ユニット) 44…溝部 44a…上端(第1の位置) 44b…下端(第2の位置) 45…フック(係止部材) 144…溝部 144a…第1の凸部 144b…第2の凸部 G…重心
Claims (6)
- 走行面を移動可能な被駆動機構と、
前記被駆動機構を駆動する駆動力を発生させる駆動部と、
前記被駆動機構および前記駆動部が組み付けられた基体と、を有する移動体であって、
前記基体に、該基体の重心に対して上下方向に亘って溝部が形成され、該溝部に沿って移動可能な係止部材が設けられていることを特徴とする移動体。 - 走行面を移動可能な回転体を有する被駆動機構と、
前記被駆動機構を駆動する駆動力を発生させる駆動部と、
前記被駆動機構および前記駆動部が組み付けられた基体と、を有する移動体であって、
前記基体に、前記回転体の回転中心に対して上下方向に亘って溝部が形成され、該溝部に沿って移動可能な係止部材が設けられていることを特徴とする移動体。 - 前記移動体を引っ張るように移動させる際にその引張力が最小となる第1の位置および前記移動体が物体を引っ張りながら移動する際にその引張力が最小となる第2の位置において、前記係止部材が固定可能に構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の移動体。
- 前記基体が側面視において略瓢箪形状に形成されており、
前記基体の外形における上側の凸部と下側の凸部との間に亘って前記溝部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の移動体。 - 前記基体と、
該基体に、ある回転軸線周りに互いに同軸的に回転可能に保持される第1の駆動力伝達体および第2の駆動力伝達体と、
該第1の駆動力伝達体および第2の駆動力伝達体をそれぞれ回転駆動する第1の駆動ユニットおよび第2の駆動ユニットと、
前記第1の駆動力伝達体に回転可能に支持され、かつ第1の同心円に沿って配置され、さらに前記第1の駆動力伝達体の回転軸線に対してねじれの関係をなす回転軸線を有する複数の第1のフリーローラと、
前記第2の駆動力伝達体に回転可能に支持され、かつ第2の同心円に沿って配置され、さらに前記第2の駆動力伝達体の回転軸線に対してねじれの関係をなす回転軸線を有する複数の第2のフリーローラと、
断面中心線周りの回転が可能な環状体を有し、かつ前記第1のフリーローラおよび前記第2のフリーローラにより接触される主輪と、を有し、
各フリーローラの横力が前記主輪に伝達され、該主輪の周方向に沿う周方向運動および前記断面中心線周りの回転運動を引き起こすようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の移動体。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の移動体は、倒立振子制御型の車両であることを特徴とする移動体。
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